JP4759726B2 - 2領域微粒子の製造方法 - Google Patents

2領域微粒子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4759726B2
JP4759726B2 JP2005041418A JP2005041418A JP4759726B2 JP 4759726 B2 JP4759726 B2 JP 4759726B2 JP 2005041418 A JP2005041418 A JP 2005041418A JP 2005041418 A JP2005041418 A JP 2005041418A JP 4759726 B2 JP4759726 B2 JP 4759726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
polymers
dispersion stabilizer
droplets
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005041418A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006225525A (ja
Inventor
政芳 大久保
秀人 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe University NUC
Original Assignee
Kobe University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe University NUC filed Critical Kobe University NUC
Priority to JP2005041418A priority Critical patent/JP4759726B2/ja
Publication of JP2006225525A publication Critical patent/JP2006225525A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4759726B2 publication Critical patent/JP4759726B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

本発明は、例えばツイストボール表示方式の電子ペーパーに使用される2領域構造を有する微粒子の製造方法に関する。
電子ペーパーは、電力を供給しなくても表示し続けることができる、自由な姿勢で読むことができる、広い視野角を有する、柔軟で捲ることができる、簡単にメモ書きできるといった紙の利点と、情報を自由に加工したり消去したりできるという電子ディスプレイの利点とを兼ね備えている。
このような電子ペーパーとして、例えば、ツイストボール方式の電子ペーパーが提案されている。ツイストボール方式の素子は、半球面ごとに色と帯電状態が異なる球径10〜100μm程度の2色のボールを分散させた絶縁性液体が一対のシート間に充填されたものである。シートには画素を構成するように電極が配設されている。
このシート間の特定画素に電圧を印加すると、ボールの各半球部分が帯電し、2色ボールのダイポールモーメントが外部電界と並行になるようにボールが回転し、半球間の界面が電界と垂直になる方向に並ぶ。回転したボールは、電圧を解除しても静電吸着などによりシート壁に固定されるので、そのままの状態が保たれる。この状態で逆方向に電圧を印加すると、ボールが反転して別の色を呈する。この表示素子は、印加電圧の極性を変えることにより、2色を表示することができる。
このような2色ボールの製造方法として、特許文献1及び2は、それぞれ溶融圧着方式、及びマイクロチャンネル方式の製造方法を教えている。しかし、これらの方法は、装置が煩雑であったり,生産性が低いという難点がある。
特開平11−314258号公報 特開2004−197083号公報
本発明は、互いに異なるポリマーを含む材料で構成される2つの表面領域を有する2領域微粒子を簡単に製造することができる方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく研究を重ねた結果、以下の知見を得た。
(i) 少なくとも1種の分散安定剤の水溶液中に、2種のポリマーを含む有機溶媒溶液を分散させることにより、1種のポリマーを含む材料からなる2つの領域に分離した表面を有する液滴が得られる。さらに、この液滴分散液から溶媒を除去することにより、2種のポリマー領域に分離した微粒子が得られる。
(ii) 2種のポリマーを同容量使用し、かつ上記液滴を構成する各表面領域の分散安定剤水溶液との間の界面自由エネルギーがほぼ等しくなるように、ポリマー及び分散安定剤の種類を選択すれば、各領域の表面積は等しくなり、その結果、半球状の2領域が合一した形の球状微粒子が得られる。
(iii) 2種のポリマーを含む有機溶媒溶液に、2種以上の顔料又は/及び染料を含ませる場合は、各染顔料は馴染の良いポリマー溶液中に移行するため、得られる微粒子において、互いに異なる染顔料及びポリマーを含む2領域が形成される。また、1種の顔料又は染料を用いる場合も馴染の良いポリマー溶液中に移行するため、得られる微粒子において、互いに色又は濃度の異なる2領域が形成される。
本発明は上記知見に基づき完成されたものであり、以下の2領域微粒子の製造方法を提供する。
項1. 少なくとも1種の分散安定剤の水溶液中に、2種のポリマーを含む有機溶媒溶液を分散させて、互いに異なるポリマーを含む材料からなる2つの表面領域を有する液滴を得る第1工程と、
液滴から溶媒を除去する第2工程と
を含む2領域微粒子の製造方法。
項2. 第1工程で得られる液滴中の、互いに異なるポリマーを含む材料からなる2つの表面領域の分散安定剤水溶液との間の界面自由エネルギーが実質的に同じとなるように、ポリマー及び分散安定剤を使用する項1に記載の方法。
項3. 2種のポリマーを実質的に同容積使用する項1又は2に記載の方法。
項4. 2種のポリマーを含む有機溶媒溶液に、さらに顔料及び染料からなる群より選ばれる少なくとも1種の着色剤が含まれる項1〜3のいずれかに記載の方法。
項5. さらに、得られた2領域微粒子の一方の領域を染料で染めて、2領域のそれぞれが着色された微粒子を得る第3工程を含む項4に記載の方法。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の2領域微粒子の製造方法は、少なくとも1種の分散安定剤の水溶液中に、2種のポリマーを含む有機溶媒溶液を分散させて、互いに異なるポリマーを含む材料からなる2つの表面領域を有する液滴を得る第1工程と;液滴から溶媒を除去する第2工程とを含む方法である。
分散安定剤
分散安定剤としては、ポリマーを含む有機溶媒溶液を水中に分散して形成した液滴が、合一しないようにする作用を有するものを広い範囲から使用できる。
分散安定剤はポリマー分散安定剤として公知のものを制限無く使用できる。このような公知の分散安定剤として、例えば以下のものが挙げられる。
ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリルイミド、ポリエチレンオキシド、ポリ(ハイドロオキシステアリン酸−g−メタクリル酸メチル−co−メタクリル酸)共重合体等の高分子分散安定剤;
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルチオエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミドのようなポリオキシエチレン系界面活性剤、ポリエチレンイミン、ソルビタンアルキルエステル、グリセリン又はポリグリセリンと油脂、脂肪酸、樹脂酸、又はナフテン酸とのエステル、グリコールエステル、ペンタエリスリットエステル、サッカロースエステルのような多価アルコールと脂肪酸とのエステル、脂肪酸エタノールアミド、メチロールアミド、オキシメチルエタノールアミド、脂肪酸エタノールアミド誘導体のようなアミド型界面活性剤等のノニオン性界面活性剤;
炭素数12〜30程度の高級脂肪酸塩(以下、「高級」とは炭素数12〜30程度を指す)、第2級高級脂肪酸塩、高級アルキル・ジカルボン酸塩のようなカルボン酸型陰イオン性界面活性剤、第1級高級アルコール硫酸エステル塩、第1級高級アルコール硫酸エステル塩のような硫酸エステル型陰イオン性界面活性剤、第1級高級アルキル硫酸エステル塩、第2級高級アルキル硫酸エステル塩のような硫酸エステル型陰イオン性界面活性剤、第1級高級アルキル・スルフォン酸塩、第2級高級アルキル・スルフォン酸塩、高級アルキル・ジスルフォン酸塩、硫酸化脂肪及び硫酸化脂肪塩、スルフォン化高級脂肪酸塩のようなスルホン酸型陰イオン性界面活性剤、高級アルキルリン酸エステル塩のようなリン酸エステル型陰イオン性界面活性剤、アルキルベンゼン・スルフォン酸塩、アルキルフェノール・スルフォン酸塩、アルキルナフタリン・スルフォン酸塩、アルキルテトラリン・スルフォン酸塩のようなアルキルアリルスルフォン酸塩、高級脂肪酸アミドのアルキロール化硫酸エステル塩、高級脂肪酸アミドのアルキル化スルフォン酸塩のようなアミドスルフォン酸塩型アニオン系界面活性剤;
アルキルアミン塩、変性アルキルアミン塩、テトラアルキル第4級アンモニウム塩、変性トリアルキル第4級アンモニウム塩、トリアルキル・ベンジル第4級アンモニウム塩、アルキル・ピリジニウム塩、変性アルキル・ピリジニウム塩、アルキル・キノリニウム塩、アルキル・フォスフォニウム塩、アルキル・スルフォニウム塩等のカチオン性界面活性剤;
陽イオン性基としてテトラアルキル第4級アンモニウム塩を有し、陰イオン性基としてカルボキシル基、又はスルフォン酸基を有する両性界面活性剤等が挙げられる。
分散安定剤は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。2種以上を使用する場合は、それぞれの分散安定剤は、液滴において馴染みのよいポリマー溶液の表面に吸着される。また、1種を単独で使用する場合でも、液滴を構成する各ポリマー溶液領域に対する吸着量が異なる。従って、1種使用する場合、及び2種使用する場合の双方において、分散安定剤の種類は、液滴における各領域表面の界面自由エネルギーに影響を与える。
1種使用する場合は、界面張力を低下させる性能がよい点で、ノニオン性界面活性剤が好ましく、中でもポリオキシエチレン系界面活性剤が好ましく,ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキルエステルがより好ましい。また2種以上を使用する場合は、安定性を上昇させる点で、高分子乳化剤とポリオキシエチレン系界面活性剤との組み合わせが好ましく、このような組み合わせとして例えばポリビニルアルコールとポリオキシエチレンソルビタンモノアルキルエステルとの組み合わせが挙げられる。
分散安定剤の使用量は、広い範囲から選択できるが、一般には、ポリマーを含む液滴の1重量部に対して、0.0005〜1重量部程度、特に0.001〜0.1重量部程度とするのが好ましい。
また、分散安定剤の水溶液において、分散安定剤の濃度は上記液滴が合一しないような濃度となるように適宜選択すればよい。一般には、分散安定剤水溶液の濃度は、0.002〜5重量%程度、特に0.005〜1重量%程度の範囲に調整するのが好ましい。
ポリマー
ポリマーは、有機溶媒に溶解する熱可塑性樹脂であればよく、特に限定されない。
使用可能なポリマーとしては、例えば、ビニル系モノマーを重合させたポリマー、又は2種以上のビニル系モノマーを共重合させたポリマーなどが挙げられる。
このようなビニル系モノマーとしては、モノビニル芳香族系モノマー、アクリル系モノマー、メタクリル系モノマー,ビニルエステル系モノマー、ビニルエーテル系モノマー、モノオレフィン系モノマー、ハロゲン化オレフィン系モノマー、ジオレフィン等の単官能性モノマーが挙げられる。
上記モノビニル芳香族単量体としては、下記一般式(1)で表されるモノビニル芳香族炭化水素、低級(炭素数1〜4)アルキル基で置換されていてもよいビニルビフェニル、低級(炭素数1〜4)アルキル基で置換されていてもよいビニルナフタレン等が挙げられる。
Figure 0004759726
[式中、R1は、水素原子、低級(炭素数1〜4)アルキル基又はハロゲン原子であり、R2は、水素原子、低級(炭素数1〜4)アルキル基、ハロゲン原子、−SO3Na基、低級(炭素数1〜4)アルコキシ基、アミノ基又はカルボキシル基を示す。]
上記一般式(1)において、R1は、水素原子、メチル基又は塩素原子が好ましく、R2は、水素原子、塩素原子、メチル基又は−SO3Na基であるのが好ましい。
上記一般式(1)で示されるモノビニル芳香族炭化水素の具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、スチレンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
更に、低級アルキル基で置換されていてもよいビニルビフェニル、低級アルキル基で置換されていてもよいビニルナフタレンとしては、ビニルビフェニル、メチル基、エチル基等の低級アルキル基で置換されているビニルビフェニル、ビニルナフタレン、メチル基、エチル基等の低級アルキル基で置換されているビニルナフタレン等を例示できる。これらモノビニル芳香族単量体は、単独であるいは2種類以上併用することができる。
また、上記アクリル系単量体としては、下記の一般式(2)で表されるアクリル系単量体が挙げられる。
Figure 0004759726
[式中、R3は、水素原子又は低級(炭素数1〜4)アルキル基を示し、R4は、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基、低級(炭素数1〜4)アミノアルキル基又はジ(C1-C4アルキル)アミノ−(C1-C4)アルキル基を示す。]
一般式(2)において、R3は、水素原子又はメチル基であるのが好ましく、R4は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基、低級(炭素数1〜4)ヒドロキシアルキル基、低級(炭素数1〜4)アミノアルキル基が好ましい。
上記アクリル系単量体の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸γ−ヒドロキシブチル、アクリル酸δ−ヒドロキシブチル、メタクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸γ−アミノプロピル、アクリル酸γ−N,N−ジエチルアミノプロピル等が挙げられる。
上記ビニルエステル系単量体としては、下記の一般式(3)で表されるものが挙げられる。
Figure 0004759726
[式中、R5は水素原子又は低級(炭素数1〜4)アルキル基を示す。]
上記ビニルエステル系単量体の具体例としては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等が挙げられる。
上記ビニルエーテル系単量体としては、下記の一般式(4)で表されるビニルエーテル系単量体が挙げられる。
Figure 0004759726
[R6は、炭素数1〜12のアルキル基、フェニル基又はシクロヘキシル基を示す。]
上記ビニルエーテル系単量体の具体例としては、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルn−ブチルエーテル、ビニルフェニルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル等が挙げられる。
上記モノオレフィン系単量体としては、下記の一般式(5)で表されるものが挙げられる。
Figure 0004759726
[式中、R7及びR8は、水素原子又は低級(炭素数1〜4)アルキル基であり、それぞれ異なっていても同一でもよい。]
上記モノオレフィン系単量体の具体例としては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1等が挙げられる。
上記ハロゲン化オレフィン系単量体としては、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデンをあげることができる。
さらに、ジオレフィン類である、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等も単官能性単量体に含めることができる。
また、ビニル系の多官能性モノマーは、一方のビニル基のみが重合に関与し,他のビニル基(官能基)が残存し,溶媒に溶解する線状ポリマーであれば使用できる。例えば,アリルメタクリレートなどの反応性の違う2重結合を持ったモノマーの重合の場合がそれに相当する。
また、上記例示したビニル系ポリマーの他に、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルイミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリアミドイミドなども使用できる。
中でも、モノビニル芳香族系モノマー、アクリル系モノマー、メタクリル系モノマー,ビニルエステル系モノマーが好ましく、モノビニル芳香族系モノマー、アクリル系モノマーがより好ましい。
ポリマーの分子量は、5000〜600000程度が好ましく、50000〜400000程度がより好ましい。上記分子量の範囲であれば、相分離が円滑に起こり、かつ拡散が早いため明確に層分離する
液滴中のポリマーの濃度は、2種の合計で1〜25重量%程度が好ましく、5〜10重量%程度がより好ましい。液滴中のポリマー濃度が上記範囲であれば、実用的な時間内に溶媒を放出させることができ、かつ粘度が高くなりすぎず明確に相分離する。但し,顔料などを混合する場合においては,その容積も加味した容積であるものとする。
また、半球状の2領域からなる球状微粒子を得ようとする場合は、2種のポリマーの使用量を同容積、又は実質的に同容積にすればよい。実質的に同容積であるとは、容積が大きい方を基準として容積差が20%以下であることをいう。
ポリマー・分散安定剤の好適な組み合わせ
2種のポリマーを含む溶液が水中に分散されてなる液滴は、互いに異なるポリマー溶液からなる2領域に分離する。このポリマー溶液の分離は、液滴表面に2領域ができるように行われる。ここで、ポリマー溶液は、分散安定剤水溶液との間の界面自由エネルギーが小さいほど大きな表面積を占めるようになる。従って、2種のポリマー溶液の分散安定剤水溶液との間の界面自由エネルギーが互いに実質的に同じ、即ち、両者が等しいか、又はその差が1.5mN/m以下になるようにすれば、2種のポリマー溶液からなる半球に分離した液滴が得られ、最終的に、互いに異なるポリマーからなる半球状部分が合一した形の球状微粒子が得られる。
液滴中の各ポリマー溶液の分散安定剤水溶液との間の界面張力は、ポリマーの種類だけでなく、液滴表面に吸着する分散安定剤の種類及び吸着量によっても異なってくる。例えば1種の分散安定剤を使用する場合でも、2種のポリマー溶液への吸着量が異なるため、ポリマー及び分散安定剤の双方の種類を適宜設定することが必要となる。
各領域の分散安定剤水溶液との間の界面張力を実質的に同じにすることができる2種のポリマー及び分散安定剤の好適な組み合わせとしては、以下の表1に示す組み合わせが挙げられる。
Figure 0004759726
界面自由エネルギーは、界面張力と界面積との積である。従って、液滴において各ポリマー溶液からなる領域の表面積が同じになるようにするためには、2種のポリマー溶液の分散安定剤水溶液との間の界面張力が同じになるようにすればよい。
本発明において、ポリマー溶液の分散安定剤水溶液との間の界面張力はASTM−971−50に規定されるデュヌイの白金リング法(ペンダントドロップ法)で測定した値である。即ち、所定の濃度の分散安定剤水溶液中に、室温下で、ポリマーを溶解した(18wt%)トルエン溶液を内径1mmの逆針より押し出し,ペンダント型に形成されたトルエン滴の形状とそれぞれの密度差より測定した値である。
このように、2つの半球状領域で構成される微粒子を得るための、ポリマーと分散安定剤との組み合わせは、表1の組み合わせの他に、上記のようにして界面張力を測定すれば選択することができる。
有機溶媒
有機溶媒は、ポリマーを溶解、又は膨潤させるものであればよく、特に限定されない。有機溶媒としては、例えば、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカンのような直鎖状および分岐状脂肪族炭化水素系溶媒;トルエン,ベンゼン,キシレン,シクロヘキシルベンゼン、1,2-ジメチルナフタレン、1,3-ジメチルナフタレン、1,6-ジメチルナフタレンのような芳香族炭化水素系溶媒;ジベンジルエーテルのようなエーテル系溶媒;アセチルクエン酸トリエチル、安息香酸イソアミル、安息香酸ベンジル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ベンジル、シュウ酸ジアミル、酒石酸ジブチル、フタル酸ジエチルのようなエステル系溶媒;ジオクチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N-ジブチルアニリン、トリアミルアミン、トリ-n-ブチルアミンのような含窒素系溶媒などが挙げられる。
有機溶媒は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
染顔料
ポリマー溶液に、顔料及び染料からなる群より選ばれる少なくとも1種の着色剤を添加してもよい。隠ぺい力や長期着色安定性の点で顔料が好ましい。
有機顔料としては、例えばカーミン6B、レーキレッドC、パーマネントレッド2B、ジスアゾイエロー、ピラゾロンオレンジ、カーミンFB、クロモフタルイエロー、クロモフタルレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ジオキサジンバイオレット、キナクリドンマゼンタ、キナクリドンレッド、インダンスロンブルー、ピリミジンイエロー、チオインジゴボルドー、チオインジゴマゼンタ、ペリレンレッド、ペリノンオレンジ、イソインドリノンイエロー、アニリンブラック、ジケトピロロピロ−ルレッド、昼光蛍光顔料等が挙げられる。
無機顔料としては、例えばカーボンブラック、アルミニウム粉、ブロンズ粉、クロムバーミリオン、黄鉛、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、群青、紺青、ベンガラ、黄色酸化鉄、鉄黒、酸化亜鉛、酸化チタン等が挙げられる。
染料としては、それには限定されないが、例えばタートラジンレーキ、ローダン6Gレーキ、ビクトリアピュアブルーレーキ、アルカリブルーGトーナー、ブリリアントグリーンレーキ等が挙げられる。
1種の染顔料を用いる場合は、馴染みのよいポリマー溶液中により多く移行するため、色が異なる、又は色は同じでもその濃さが異なる2領域からなる微粒子が得られる。また、2種以上の染顔料を用いる場合も、それぞれがより馴染みのよいポリマー溶液中に移行するため、色又は色の濃さが異なる2領域からなる微粒子が得られる。例えば、カーボンブラックのような黒色顔料と、酸化チタンのような白色顔料とを用いることにより、白色領域と黒色領域とを有する微粒子が得られる。
顔料の使用量は、ポリマーに対して、1〜50重量%程度が好ましく、10〜40重量%程度がより好ましい。上記範囲であれば、十分に発色するとともに、相分離を阻害しない。
分散工程
第1工程では、ポリマーの有機溶媒溶液を調製し、分散安定剤水溶液中で分散させる。ポリマー溶液の使用量は、分散安定剤水溶液に対して0.1〜20重量%程度が好ましく、1〜10重量%がより好ましい。ポリマー溶液の使用量が上記範囲であれば、実用的な生産性が得られ、かつ液滴同士の合一が起こり難い。
分散方法としては、ホモジナイザーや膜乳化法など機械的せん断力による分散方法等の公知の方法を種々採用できる。分散の際の温度条件は、特に限定されないが、0〜30℃程度とすればよい。
上記分散方法では、液滴の大きさは単分散ではなく、一般に種々の異なる粒子径の液滴が混在したものとなる。従って、最終的に得られる微粒子も異なる粒子径を有するものとなる。
一方、分散方法を選択することにより、液滴の大きさを均一にして、単分散の液滴を得ることもできる。例えば多孔質ガラス(SPG)を利用した膜乳化法で単分散液滴を作製したり、シード膨潤法(特開平8−20604号公報に記載の方法)により上記液滴を作製することにより、液滴の大きさを均一にして、単分散の液滴を得ることができる。具体的には、例えば上記混合物を非常に大きさの揃った多孔質を有するSPG膜を通して分散安定剤含有の水溶液にガス圧により押し出すことにより単分散な液滴が作製される。
このような粒子径が均一に揃った単分散の液滴を調製した場合は、最終的に得られる微粒子も粒子径が均一に揃った単分散となるため、好ましい。
上記液滴の平均粒子径は、微粒子の用途に応じて適宜定めればよいが、一般には1〜50μm程度、特に2〜10μm程度とするのが好ましい。液滴の粘度、分散安定剤の使用量、分散安定剤水溶液の粘度、分散方法・分散条件を前記範囲で適宜設定することにより、この範囲の液滴平均粒子径が得られる。
溶媒除去工程
第2工程では、液滴から溶媒を除去する。例えば、液滴分散液を、温度0〜40℃程度の加熱下、又は/及び圧力103〜105Pa程度の減圧条件下に置くことにより、分散安定剤水溶液を通して液滴中の有機溶媒が蒸発して除去される。上記温度範囲、又は圧力範囲であれば、実用的な時間内に溶媒を除去することができるとともに、2領域の間の界面が平滑になり、例えば明確に半球状部分に分かれた微粒子を得ることができる。なお、自然蒸発させたり、相分離後に分散安定剤水溶液ごとスプレードライすること等によっても乾燥できる。
後染色工程
また本発明方法では、2種のポリマーを含む有機溶媒溶液に、1種以上の顔料又は/及び染料を含ませて、2領域からなる微粒子を作成した後、一方の領域を,別途、化学反応により染色させることもできる。例えば、2種のポリマーと1種の染顔料を用いて一方の領域に染顔料が含まれる2領域微粒子を作成し、次いで、染顔料が含まれない方の領域を化学反応により染色することもできる。
微粒子
このようにして、互いに異なるポリマーを含む2領域かなる微粒子が得られる。この微粒子は、表面部分が互いに異なるポリマーからなるように分かれた2領域からなるものである。
微粒子の平均粒径は、上記液滴の平均粒径に依存するが、概ね0.5〜25μm程度であり、好ましくは1〜5μm程度である。
実施例
以下、本発明を実施例を挙げてより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<界面自由エネルギーの測定>
表面張力試験器(DropMaster500)(協和界面科学株式会社)を用いて、所定の濃度の界面活性剤水溶液中に、室温下、ポリマーを溶解した(18wt%)トルエン溶液を内径1mmの逆針より押し出し,ペンダント型に形成されたトルエン滴の形状とそれぞれの密度差より,界面張力を測定した。
<平均粒径の測定>
光学顕微鏡を用いて100個の微粒子について測定し平均値を求めた。
実施例1
50ml容量のサンプル瓶内でポリスチレン(PS)0.025g及びポリメタクリル酸メチル(PMMA)0.025gを0.6gトルエン中に溶解させ、このポリマー溶液に0.0033wt% Emulgen 911(Kao. Corp.)水溶液15gを加えた後、ホモジナイザーを用いて2000rpmで2分間撹拌することで懸濁滴を作製した。懸濁滴からトルエンを室温で24時間放置することで蒸発させて、粒子を作製した。得られた粒子は,平均粒子径4μmであり,半球状に相分離していた。
実施例2
50ml容量のサンプル瓶内でポリスチレン0.025g及びポリメタクリル酸メチル0.025gを0.6gトルエン中に溶解させ、このポリマー溶液に10wt% Tween 80(Nakalai tesque. Inc.)水溶液0.01g、2.83wt% ポリビニルアルコール(PVA;鹸化度88%)水溶液3.51g及び純水11.58gの混合水溶液を加えた後、ホモジナイザーを用いて2000rpmで2分間撹拌することで懸濁滴を作製した。懸濁滴からトルエンを室温で24時間放置することで蒸発させて、粒子を作製した。得られた粒子は,平均粒子径5μmであり,半球状に相分離していた。
実施例3
50ml容量のサンプル瓶内でポリスチレン0.025g及びポリメタクリル酸メチル0.025g,カーボンブラック0.01gを0.5gトルエン中に溶解させ、このポリマー溶液に0.0033wt% Emulgen 911(Kao. Corp.)水溶液15gを加えた後、ホモジナイザー2000rpmで2分間撹拌することで懸濁滴を作製した。懸濁滴からトルエンを室温で24時間放置することで蒸発させて、粒子を作製した。得られた粒子は,平均粒子径3μmであり,半球状に相分離しており,カーボンブラックが片方の相のみに存在していた。
実施例4
50ml容量のサンプル瓶内でポリスチレン0.025g及びポリメタクリル酸メチル0.025g,酸化チタン0.01gを0.5gトルエン中に溶解させ、このポリマー溶液に0.0033wt% Emulgen 911(Kao. Corp.)水溶液15gを加えた後、ホモジナイザーを用いて2000rpmで2分間撹拌することで懸濁滴を作製した。懸濁滴からトルエンを室温で24時間放置することで蒸発させて、粒子を作製した。得られた粒子は,平均粒子径4μm,半球状に相分離しており,酸化チタンが片方の相のみに存在していた。
実施例5
50ml容量のサンプル瓶内でポリスチレン0.025g及びポリメタクリル酸メチル-アリルメタクリレート共重合体(9/1モル比)0.025g,酸化チタン0.01gを0.5gトルエン中に溶解させ、このポリマー溶液に0.0033wt% Emulgen 911(Kao. Corp.)水溶液15gを加えた後、ホモジナイザーを用いて2000rpmで2分間撹拌することで懸濁滴を作製した。懸濁滴からトルエンを室温で24時間放置することで蒸発させて、粒子を作製した。得られた粒子は,平均粒子径4μm,半球状に相分離しており,酸化チタンがスチレン部にのみに存在していた。その後,粒子を四酸化オスミウム酸で100℃にてポリメタクリル酸メチル-アリルメタクリレート共重合体部を染色することにより,2色半球状分離粒子が作製された。
実施例6
50ml容量のサンプル瓶内でポリスチレン0.025g及びポリメタクリル酸メチル0.025gを0.6gトルエン中に溶解させ、このポリマー溶液に0.0033wt%ドデシル硫酸ナトリウム(ナカライテスク(株))水溶液15gを加えた後、ホモジナイザーを用いて2000rpmで2分間撹拌することで懸濁滴を作製した。懸濁滴からトルエンを室温で24時間放置することで蒸発させて、粒子を作製した。
このとき,それぞれの相と分散安定剤水溶液との間の界面張力の差は1.7mN/mであった。得られた粒子は,平均粒子径2μmであった。また、相分離はしていたが、半球状には相分離していなかった。

Claims (5)

  1. 高分子分散安定剤、ポリオキシエチレン系界面活性剤、及び硫酸エステル型陰イオン性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種の分散安定剤の水溶液中に、2種のポリマーを含む有機溶媒溶液を分散させて、互いに異なるポリマーを含む材料からなる2つの表面領域を有する液滴を得る第1工程と、
    液滴から溶媒を除去する第2工程と
    を含む2領域微粒子の製造方法であって、
    前記2種のポリマーが、モノビニル芳香族系モノマーを重合させたポリマー、及びアクリル系モノマー又はメタクリル系モノマーを重合させたポリマーである、製造方法
  2. 第1工程で得られる液滴中の、互いに異なるポリマーを含む材料からなる2つの表面領域の分散安定剤水溶液との間の界面自由エネルギーが実質的に同じとなるように、前記ポリマー及び前記分散安定剤を使用する請求項1に記載の方法。
  3. 前記2種のポリマーを実質的に同容積使用する請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記2種のポリマーを含む有機溶媒溶液に、さらに顔料及び染料からなる群より選ばれる少なくとも1種の着色剤が含まれる請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. さらに、得られた2領域微粒子の一方の領域を染料で染めて、2領域のそれぞれが着色された微粒子を得る第3工程を含む請求項4に記載の方法。
JP2005041418A 2005-02-17 2005-02-17 2領域微粒子の製造方法 Active JP4759726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005041418A JP4759726B2 (ja) 2005-02-17 2005-02-17 2領域微粒子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005041418A JP4759726B2 (ja) 2005-02-17 2005-02-17 2領域微粒子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006225525A JP2006225525A (ja) 2006-08-31
JP4759726B2 true JP4759726B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=36987177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005041418A Active JP4759726B2 (ja) 2005-02-17 2005-02-17 2領域微粒子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4759726B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5103611B2 (ja) * 2006-06-12 2012-12-19 国立大学法人北海道大学 多相ポリマー微粒子及びその製造法
JP5239004B2 (ja) * 2006-09-20 2013-07-17 国立大学法人北海道大学 異方性ポリマー微粒子の製造法
EP2287236B1 (en) 2008-05-21 2017-07-26 Toray Industries, Inc. Method for producing polymer fine particle
KR101306804B1 (ko) * 2008-11-18 2013-09-10 에스케이플래닛 주식회사 전자 종이 입자 및 그 제조 방법

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS523653A (en) * 1975-06-27 1977-01-12 Fuji Photo Film Co Ltd Process for producing fine polymer particles
JPS5981337A (ja) * 1982-11-01 1984-05-11 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 重合体のブレンド方法
JP3164919B2 (ja) * 1991-10-29 2001-05-14 ゼロックス コーポレーション 二色性ボールの形成方法
JPH05301969A (ja) * 1992-02-06 1993-11-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 樹脂粒子の製造方法
JP2004035785A (ja) * 2002-07-04 2004-02-05 New Industry Research Organization 多層高分子微粒子及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006225525A (ja) 2006-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4527384B2 (ja) マイクロチャンネルを用いた着色球状粒子の製造方法、およびその製造方法に用いるマイクロチャンネル式製造装置
US5932633A (en) Method for making polymers-coated pigment particles using initiator-treated pigments
JP5562761B2 (ja) 改良された乳化凝集トナーのためのラテックス内への染料の超臨界流体マイクロカプセル化
JP4180096B2 (ja) 中空ポリマー粒子、着色中空ポリマー粒子及びそれらの製造方法
JP2008003600A (ja) 電気泳動ディスプレイ媒体
JP2006126839A (ja) ドライパウダー電気泳動ディスプレイに使用するトナー組成物
JP2007310393A (ja) 電気泳動ディスプレイ媒体
JP2007310398A (ja) 電気泳動ディスプレイ装置における画像表示方法
BR112012024510A2 (pt) partícula de toner,e, métodos para fabricar partículas de toner e para formar uma imagem de toner
JP4759726B2 (ja) 2領域微粒子の製造方法
JP2007310399A (ja) 電気泳動ディスプレイ媒体
JP2007310401A (ja) 電気泳動ディスプレイ媒体
TW200804865A (en) Electrophoretic display medium and device
JP2007310396A (ja) 電気泳動ディスプレイ媒体
JP2007310397A (ja) 電気泳動ディスプレイ装置
JP2007310395A (ja) 電気泳動ディスプレイ装置
JP5224589B2 (ja) 表示性能を向上させた二色粒子
KR101632472B1 (ko) 2 색 입자
JP5530883B2 (ja) 架橋(メタ)アクリル酸エステル系着色樹脂粒子及びそのシリコーンオイル分散体
TWI464511B (zh) 電泳粒子,電泳粒子的製備方法及電泳顯示裝置
JP5387565B2 (ja) ポリマー粒子、ポリマー粒子の製造方法及び分散体
TW200946606A (en) Ink with solid phase and liquid phase
JP2005240006A (ja) 塗布用組成物、塗布物、光学部材及び液晶ディスプレイ
JP5646388B2 (ja) 球状粒子形成用の組成物、該組成物を用いた球状粒子及び該球状粒子を用いてなる電子ペーパー
JP2016176073A (ja) 着色粒子及び着色粒子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071009

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100528

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100602

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100730

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20110510

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150