JP4759351B2 - 評価装置、及び評価システム - Google Patents

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本発明は、例えば直流電源装置などの被測定物の環境特性、信頼性安全性などの評価を行うことができる評価装置に関する。
家電用、OA機器用、その他多く電子機器は直流電源装置を有するものが多く、電子機器の機能の多様化に伴い直流電源装置も多種多用である。
この多用化する直流電源装置の評価を行う直流電源評価装置又は直流電源検査装置としては、例えば制御装置により入力電圧条件や出力負荷条件などを設定し、その設定条件を順次変更しながら測定を行い、その測定値を所定のフォーマットに記録し時間短縮を図るようにしたものがある。
また、特許文献1に開示されているように、特性項目が多く大量の特性データになることから結果データが判定しやすい形で得られるようにして、誤判定を防止するようにしたものなどがある。
特開平5−52604号公報
ところで、上記したような直流電源検査装置は、例えば項目がある程度限定され、その性能が許容値の範囲内にあるか否かを判別する製造工程における簡易検査装置として利用するようにしていた。また例えば試作品や設計仕様に合致し性能が満足しているか、又は定格範囲外を含めて設計通りのマージンを有しているかを判定する試作品検討の段階において型式検査装置として利用するようにしていた。このような直流電源検査装置は、入力電圧と設定した負荷条件に対する入力−出力特性についての検査を行う場合は有効であるものの、環境特性、信頼性、安全性といった直流電源装置の仕様に基づく汎用的な特性の自動評価や、合否判定を行うことはできないものであった。
すなわち、従来の直流電源装置の仕様に基づく評価において、入力−出力特性の限定した項目については、上記したような簡易検査装置や型式検査装置を使用すれば膨大なデータに対する誤判定を防止し、また検査時間の短縮を図ることができる。
しかしながら、直流電源装置の仕様に基づく環境特性、信頼性、安全性等の多評価は、作業者によって評価試験を実施する必要があるため、評価試験の実施に多くの時間を要する。また、評価試験のデータは膨大になることから、人的ミスにより誤った判定をするおそれがあった。また、数多くの評価試験を実施した後に直流電源装置の合否判定を行った場合、例えば、評価試験を実施するに値しないような設計の完成度が低い直流電源装置の評価試験としては効率が悪いという欠点があった。
また、上記したような従来の簡易検査装置や型式検査装置では、得られた膨大なデータを自動的にデータ処理するようにしているので人的ミスなどによる誤判定を防止することができる。しかしながら、直流電源装置の仕様に基づいた入力電圧規格、出力電圧規格、出力電流規格、リップル規格、ノイズ規格等その他多くの条件を検査装置に入力して設定する作業は人手によるものであり、誤って入力によるおそれがあった。また直流電源装置の出力系統の増加に伴い、入力設定項目も比例して増加するため、誤入力による誤判定の可能性が高くなるという欠点があった。
また、自動評価装置による評価は、環境特性、信頼性、安全性等の多くの評価を実施しているが、環境特性の評価において、評価試験ごとに恒温槽により、環境温度を規定温度に設定して評価試験を繰り返し実施することは、非常に効率が悪く、評価時間が長くなるという問題点があった。
さらに評価試験では多くの評価サンプルについても評価を実施していることから、環境試験において1台の評価サンプルの評価試験終了後、新たな評価サンプルの評価試験を実施する場合、環境試験の順序が固定の場合では、環境評価に使用する恒温槽を再度試験開始時の規定温度で安定するまで放置しておく必要があり試験効率が悪いという問題点があった。
さらに従来の簡易検査装置や型式検査装置では、直流電源装置の評価項目が限定されていることから、検査装置を構成する測定装置が予め決められている。このため、新規に評価項目を追加したり、評価のニーズに対応したりすることが困難であった。また新たな自動評価装置を開発する場合には更に多くの設備投資と時間を要するという問題点があった。
そこで、本発明は上記したような点を鑑みて成されたものであり、環境特性、信頼性、安全性などの評価を効率良く、しかも正確に判定することができる評価装置を提供することを目的とする。また評価項目の追加や変更を容易に行うことができる評価装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、被測定物の入力電圧と、設定された負荷条件における出力電圧特性を測定して、前記被測定物の特性を評価する評価装置において、前記被測定物の入出力特性、環境特性、信頼性、安全性の測定を行うための複数の測定装置と、前記被測定物に所要の環境条件を与える恒温槽と、前記複数の測定装置及び前記恒温槽に対して、前記被測定物の入出力特性、環境特性、信頼性、安全性の測定を実施させるための制御を行う制御手段とを備え、前記複数の測定装置は、前記被測定物に対して交流電圧を供給する交流安定化電源手段と、前記被測定物からの出力電流を制御する直流電子負荷手段と、前記交流安定化電源手段から前記被測定物に供給される電力を算出する交流電力算出手段と、前記交流安定化電源手段から前記被測定物に供給される入力電流と入力電圧の波形及び前記被測定物から出力される出力電圧と出力電流の波形を計測する波形計測手段と、前記波形計測手段により計測した波形を取り込むマルチプレクサ手段と、前記被測定物の絶縁耐圧/絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗手段と、前記被測定物と測定系のグランドとを絶縁する絶縁手段とから構成され、前記制御手段は、前記被測定物の入出力特性、環境特性、信頼性、安全性に関する測定を行い、それらの測定結果に基づいて、前記被測定物の評価を自動的に行うことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の評価装置において、前記制御手段は、前記被測定物の入出力特性、環境特性、信頼性、安全性に関する測定を行う前に、前記被測定物の簡易測定を行うことを特徴とする
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の評価装置において、前記制御手段は、ネットワークを介して、前記被測定物の各種仕様を記録されたデータファイルをダウンロード可能であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の評価装置において、前記制御手段は、前記恒温槽の設定温度ごとに、前記被測定物の測定順序を任意に設定できることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の評価装置において、前記被測定物は直流電源装置であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の評価装置を複数連動して構成される評価システムを特徴とする
請求項1に記載の発明によれば、被対象物である被測定物の仕様に基づく評価を入出力特性だけでなく、環境特性、信頼性、安全性などの評価を併せて行うことができるので、従来のように人手によらず環境特性、信頼性、安全性などの評価を効率良く行うことができる。また人的ミスによる誤評価を防止することができる。
また、多様な直流電源装置の環境特性、信頼性、安全性等の評価を確実に行うことができる評価装置を実現することができる。
請求項2に記載の発明によれば、被測定物の信頼性評価を行う前に、評価を行うべきレベルかどうかの判断を簡易に行うようにしているので、例えば完成度が低い被測定物の評価試験の実施を低減することができるので、被測定物の評価試験を効率よく行うことができるようになる。
また請求項に記載の発明によれば、制御手段はネットワークを介して、前記被測定物の各種仕様を記録されたデータファイルから被測定物の各種仕様をダウンロードすることが可能であるため、人手による入力設定が不要になるので、人手による誤った入力設定を防止することができるようになる。
請求項に記載の発明によれば、制御手段は、恒温槽の設定温度ごとに被測定物の測定順序を任意に設定できるので、例えば恒温槽の温度変更回数を最小限にして被測定物の変更による規定環境への放置時間を極力減らすことができる。また条件の違う多種の評価であっても、同じ温度で実施できる測定項目があれば、環境温度を優先しながら評価を実施していくことが可能になるので、被測定物の評価に要する時間の短縮化と効率化を図ることが出来る。
また請求項に記載の発明によれば、環境特性、信頼性、安全性等の評価の行うのに時間を要する直流電源装置の評価を短時間で行うことができるようになる。
請求項に記載の発明によれば、評価装置を2台以上連動し、被測定物の評価条件を共有することで、一方の評価装置の評価で発生した不具合を、もう一方の評価装置にて自動的に同じ不具合が発生するか再現性評価を実施することで評価精度の向上を図ることができる。また、評価実施項目を共有化することで、未実施の評価項目の中から連動している自動評価装置の評価実施項目が自動的に重複しないように評価項目を選択することで評価を効率よく実施することができるようになる
以下、図面を参照ながら、本発明の評価装置の実施形態について説明する。
なお、本実施形態では直流電源装置の評価を行う直流電源評価装置を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態としての直流電源評価装置の構成を示したブロック図である。
この図1に示す直流電源評価装置(以下、「自動評価装置」と表記する)は、交流安定化電源装置2、直流電子負荷装置3、交流ワットメータ4、デジタルオシロ装置5、マルチプレクサ装置6、恒温槽7、絶縁抵抗装置8、光アイソレーション装置9、リモート制御信号出力装置10、制御装置11により構成される。このような本実施の形態の自動評価装置1は、被測定物である直流電源装置(以下「PSU」という)12に対して入力電圧と設定した付加条件に対する出力電圧を評価するだけでなく、直流電圧装置に必要な環境特性、信頼性評価、安全性評価といった直流電源装置仕様に基づく項目を自動的に評価することができるように構成されている。
交流安定化電源装置(交流安定化電源手段)2は、被測定物である直流電源装置12に制御装置11からの制御信号に基づいて所定の交流電圧を供給する。
複数の直流電子負荷装置(直流電子負荷手段)3は、制御装置11からの制御信号に基づいて出力電流を設定し、直流電源装置(以下「PSU」という)12から出力される出力電流を制御する。
交流ワットメータ(交流電力算出手段)4は、制御装置11からの制御信号に基づいて、交流安定化電源装置2からPSU12に入力される入力電流、入力電力、入力電圧、効率などを測定する。
デジタルオシロ装置(波形計測手段)5は、制御装置11からの制御信号に基づいて交流安定化電源装置2からPSU12の入力電流波形や入力電圧波形の測定を行うと共にPSU12の出力電圧波形や出力電流波形といった入出力特性に関する測定を行う。
マルチプレクサ装置(マルチプレクサ手段)6は、制御装置11からの制御信号に基づいて、デジタルオシロ装置5のチャンネルを切り換えてPSU12の出力測定を行うことが出来るようにしている。
恒温槽7は、PSU12の制御装置11からの制御信号に基づいて、温度、湿度などを設定し、内部に収納したPSU12を所定の環境条件下に保つようにしている。
絶縁抵抗装置(絶縁抵抗手段)8は、制御装置11からの制御信号に基づいて、PSU12の信頼性や安全性に関わる絶縁耐圧及び絶縁抵抗などを測定する。
光アイソレーション装置(絶縁手段)9は、被測定物である直流電源装置12と測定系である当該直流電源評価装置1の測定系のグランドを絶縁する。
リモート制御信号出力装置10は制御装置11からの制御信号に基づいて、PSU12の出力動作モードとして必要な外部入力信号を出力する。
制御装置(制御手段)11は、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と表記する)によって構成される。制御装置11には、キーボードやマウスなどの入力装置、表示装置、プリンタ装置などが接続されている。
図2は、制御装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
この図2において、CPU(Central Processing Unit)51は、当該制御装置11全体の制御処理を司る。
ROM(Read Only Memory)52は、プログラムデータ等が記憶されており、必要に応じてバス60を介してCPU51が読み出しを行うことで、ここに格納されたプログラムに従った処理を実行することができる。
RAM(Random Access Memory)53には、CPU51が各種処理を実行するのに必要なデータやプログラム等が適宜保持する。
モデム54は、電話回線やケーブルなどによる有線の通信を制御するようにされる。例えば、プログラムデータを更新する場合は、このモデム54を介してインターネット上のサーバからプログラムデータなどのダウンロードを行う。
ハードディスクドライブ(HDD)55は、記憶媒体としてハードディスクが備えられており、CPU51がハードディスクに対してデータやプログラム等の記録又は読み出しを行うことができる。この場合、CPU51は、HDD55のハードディスクに記憶されているアプリケーションプログラムを読み出し、RAM53に展開することで、そのアプリケーションプログラムに従った各種処理を実行する。
ドライブ装置56には、例えば光ディスク、CD(Compact Disc)方式のディスク、ミニディスク(Mini Disk)、或いはフラッシュメモリなどのメモリカードといった各種記録媒体が装填可能とされており、CPU51が装填された記録媒体に記録されているアプリケーションプログラムを読み出してHDD55に対して記録する。
内部バス60には入力インタフェース(I/F)57を介して入力装置61が接続されていると共に、表示I/F58を介して表示装置62が接続されている。また内部バス60にはプリンタI/F59を介してプリンタ63が接続されている。
そして制御装置11は、当該自動評価装置全体の制御を行うと共に、PSU12に対して評価項目に応じた評価試験の実施と、評価試験の実施により得られたデータの記憶やデータに基づいてPSU12の評価を行う。
なお、本実施形態の自動評価装置では、測定装置として交流安定化電源装置2、直流電子負荷装置3、交流ワットメータ4、デジタルオシロ装置5、マルチプレクサ装置6、絶縁抵抗装置8、光アイソレーション装置9、リモート制御信号出力装置10が設けられているが、これはあくまでも一例であり、被測定物によって適宜変更することが可能である。
以下、上記のようにされる本実施の形態の自動評価装置1の動作について説明するが、図1に示した自動評価装置1は、PSU12を自動評価する上で必要な設定条件と、評価実施するPSU12を分別するためにサンプルNoを、予め入力する必要がある。また。実施する評価項目に対し必要とする装置構成をGPIBのアドレスで選択して自動評価装置の構成を決定する必要がある。
そこで、先ず、自動評価装置1において必要な設定条件を入力する設定入力動作を図3〜図10に示す設定入力画面により説明する。
図3は制御装置のモニタ画面に表示される初期設定画面の一例を示した図である。この図3に初期設定画面20には、PSU12の仕様を入力する仕様作成画面に選択する仕様作成ボタン21、試験条件画面を選択する試験条件ボタン22、評価試験を実行するスタートボタン23、環境優先を選択する環境優先ボタン24、GPIB設定画面を選択するGPIB設定ボタン25、EXITボタン26が設けられている。また初期設定画面20には、機種の選択を行うウインドウ27、評価項目を表示した表示領域28、試験順序を表示する表示領域29などが設けられている。入力領域30にはPSU12のサンプル番号が入力されることになる。
ここで、例えば作業者が、図示しないポインタなどの入力装置を操作して仕様作成ボタン21を選択すると、図4〜図8に示す共通仕様設定画面の何れかがモニタ上に表示される。
図4は、例えばPSUの動作環境特性である動作環境温湿度を測定するための動作環境温湿度設定画面の一例であり、この画面31を利用して所要の入力が行われた後、更新ボタン31aがクリックされることで、PSU12の動作環境温湿度や保存環境温湿度などの設定が制御装置11内のメモリ(例えばRAM53)に記憶される。
図5は、例えばPSUの入力電源の入力特性を測定するための入力電源設定画面の一例であり、この画面32を利用して所要の入力が行われた後、更新ボタン32aがクリックされることで、入力電圧範囲、電力許容範囲、力率許容範囲、効率許容範囲などの設定が制御装置11内のメモリに記憶される。
図6は、例えばPSUの出力電圧などの出力電圧特性を測定するためのPSU出力電圧設定画面33であり、この画面33を利用して所要の入力が行われた後、更新ボタン33aがクリックされることで、出力電圧チャンネル(CH1,CH2,CH3・・・)、出力電圧範囲、リップル、ノイズなどの設定が制御装置11内のメモリに記憶される。
図7は、PSUの出力電流を測定するためのPSU出力電流設定画面34であり、この画面34を利用して所要の入力が行われた後、更新ボタン34aがクリックされることで、出力電流の最小値、平均値、定格値、待機電流値、省エネルギモード時電流値などの設定が制御装置11内のメモリに記憶されることになる。
図8は、その他の設定画面35であり、この画面35を利用して所要の入力が行われた後、更新ボタン35aがクリックされることで、外部リモート信号のイネーブルやレベル選択、外部リモート信号の選択を行うことで外部リモート条件の設定が制御装置11内のメモリに記憶される。
また図9は、上記図3に示したGPIBボタン25が選択されたときに表示されるGPIB設定画面36であり、図1に示した自動評価装置1の装置構成の中から、評価試験として実施する評価項目に必要な装置をGPIBのアドレスにより選択して更新ボタン36aがクリックされることで制御装置11内のメモリに記憶される。
例えば、PSU12の環境特性を自動評価する場合、図1に示した自動評価装置1を構成する装置のうち、交流安定化電源装置2、直流電子負荷装置3、交流ワットメータ4、恒温槽7、リモート制御信号出力装置10をGPIBのアドレスにより選択し、PSU12の環境に対する出力特性を自動評価できるように自動評価装置1の構成を選択する。
また例えばPSU12に搭載されている部品の評価としてスイッチング波形測定を自動で行う場合は、交流安定化電源装置2、直流電子負荷装置3、交流ワットメータ4、デジタルオシロ装置5、マルチプレクサ装置6、恒温槽7、リモート制御信号出力装置10をGPIBのアドレスで選択し、PSU12に搭載されている部品の評価としてスイッチング波形測定を自動で実施できるよう自動評価装置の構成を選択する。
また図10は、上記図3に示した試験条件ボタン22が選択されたときに表示される試験条件設定画面37であり、この画面37により所要の入力を行うことで、本実施の形態の自動評価装置1により自動評価を行う評価項目や試験条件などの設定が制御装置11内のメモリに記憶される。設定完了後はPSU12の自動評価がスタート可能な状態になる。
ここで、制御装置11が上記した設定入力動作を実現するために実行する処理を図11に示すフローチャートを用いて説明する。なお、以下に説明する処理は制御装置11のCPU51がROM52に格納されているプログラムを実行することにより実現されるものである。
この場合、制御装置11は、ステップS1において、図3に示したような初期設定画面20を表示する。そして続くステップS2において初期設定画面20の仕様作成ボタン21が操作されたかどうかの判別を行う。ステップS2において肯定結果が得られたときはステップS3に進み、例えば図4〜図8に示すような仕様設定画面を表示する。そして続くステップS4において更新ボタンが操作されたと判別したら、続くステップS5において、PSU仕様設定を制御装置11内のメモリに記憶してステップS14に進む。
一方、ステップS2において否定結果が得られたときは、ステップS6に進み、初期設定画面20のGPIB設定ボタン25が操作されたかどうかの判別を行う。そしてステップS6において、肯定結果が得られたときはステップS7に進み、例えば図9に示したようなGPIB設定画面36を表示する。そして続くステップS8において更新ボタン36aが操作されたと判別したら、続くステップS9において、GPIBの設定を制御装置11内のメモリに記憶してステップS14に進む。
また、ステップS6において否定結果が得られたときは、ステップS10に進み、初期設定画面20の試験条件設定ボタン22が操作されたかどうかの判別を行う。そして、ステップS10において、肯定結果が得られたときはステップS11に進み、例えば図10に示したような試験条件設定画面37を表示する。そして続くステップS12において更新ボタン37aが操作されたと判別したら、続くステップS13において、試験条件を制御装置11内のメモリに記憶してステップS14に進む。
ステップS14においては、初期設定画面20のスタートボタン23が操作されたかどうかの判別を行い、ステップS14において肯定結果が得られたときはステップS15に進み、後述する試験処理を実行して処理を終えることになる。
またステップS14において否定結果が得られたときはステップS2に戻って処理を行うことになる。
図12は、上記した評価試験処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、制御装置11は、ステップS21において、選択決定した自動評価装置の装置構成で実施できない評価項目があるかどうか、自動評価装置の構成に間違いがないか自動的にチェック行い、問題がなければステップS22に進む。
ステップS22においては、PSU12の設計品質が評価実施に値する設計品質レベルであるかを判断するための簡易検査を実施する。簡易検査としては、例えばPSU12の出力電圧レベルの検査などが考えられる。そして、続くステップ23において、簡易検査の結果判定を行い、簡易検査の結果、問題が検出された場合は、設定した評価試験を実施することなく処理を終えることになる。
一方、ステップS23において、問題が検出されず、PSU12の設計品質が評価実施に値する設計品質レベルと判断された場合は、ステップS23に進み、PSU12がセットされる恒温槽7の温度が試験環境温度となるように制御する。そして恒温槽7の温度が試験環境温度に達したら、ステップS25において、先に設定された各種の評価項目から選択した項目について評価試験をする。そして一つの評価項目の試験が完了したら、ステップS26において評価したデータを自動的に規定のフォーマットに保存する。
そして続くステップS27において、設定温度での試験が全部終了したかどうかの判別を行い、その設定温度において全ての項目の試験が終了していなければ、ステップS28において、次の試験項目の設定を行った後、ステップS25に戻って処理を行うことになる。このような処理はステップS27において肯定結果が得られるまで行われる。
そして、ステップS27において、その設定温度において全ての項目の試験が終了したと判別したときに、ステップS29に進み、全ての設定環境温度において試験が終了したかどうかの判別を行うようにする。そして、ステップS29において、全ての設定環境温度において試験が終了していなければ、ステップS30において、恒温槽7を次の試験環境温度に設定した後、ステップS25に戻って処理を行うことになる。このような処理もステップS29において肯定結果が得られるまで行われる。そして、ステップS29において、全ての設定環境温度において試験が終了したと判別したとき、即ち設定されたPSU12の全ての環境条件での評価項目が終了したら評価試験処理を終了する。
このように、本発明の第1の実施形態としての自動評価装置は、PSU12の出力特性の評価のみならず、環境特性の評価、信頼性評価、安全性評価などの評価を行うようにしている。したがって、これらの測定結果に基づいて、PSU12の評価を自動的に行うようにすれば、従来のように人手によらず環境特性、信頼性、安全性などの評価を効率良く行うことができる。また人的ミスによる誤評価を防止することができる。
また、PSU12の信頼性評価を行う前に、評価を行うべきレベルかどうかの判断を簡易に行うようにしているので、例えば完成度が低い直流電源装置の評価試験の実施を低減することができるので、従来の自動評価装置に比べてPSU12の評価試験を効率よく短時間で行うことができるようになる。
さらに従来のPSUの自動評価装置は、設定した評価項目では必要としない測定装置についても、自動評価装置の構成装置として占有しているため、装置の観点からは効率的に使用されずにいたが、第1の実施形態としての自動評価装置では、設定した評価項目に必要とする装置を選択し、自動評価装置の装置構成を決定することを特徴していることから、従来の自動評価装置と比較し、使用しない測定装置は別の目的で使用する測定装置として設備を有効に活用することが可能になる。
さらに、従来の自動評価装置による評価において環境特性評価、信頼性評価、安全性評価等の多くの評価を実施することは無論であるが、併せて多くの評価サンプルについても評価を実施するようにしている。このため、例えば環境試験において1台の評価サンプルの評価試験終了後に、新たな評価サンプルの評価を実施した場合、環境評価のために、恒温槽7を再度試験開始の規定の温度になるまで時間を待たねばならず不効率である。また環境特性評価において、評価試験ごとに環境温度を恒温槽7により規定の温度に設定して、評価試験を繰り返し実施することは、非常に不効率で長時間の評価時間を要するという欠点があった。
これに対して、第1の実施形態として自動評価装置では、評価実施の環境温度の順序を任意に設定することができる。また評価試験項目の評価実施できるだけでなく、環境温度の評価試験も実施できることで、恒温槽7による環境温度の変更回数を最小限にして、PSU12の試験サンプルの変更による規定環境への放置時間(さらし時間)を極力減らすことができるようになる。また条件の違う多種の評価試験であっても同環境温度で実施できる評価試験であれば環境温度を優先しながら評価を実施していくことで、評価に要する時間の短縮化と効率化が可能になる。
次に本発明の第2の実施形態としての自動評価装置について説明する。
図13は、第2の実施形態としての自動評価装置の構成を示したブロック図である。なお、図1と同一部位には同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
この図13に示す自動評価装置では、制御装置11においてネットワーク13からPSU12の仕様を記載したデータファイルからPSU12の各種仕様をダウンロードするようにしている。例えば図14に示すようなLOTUS NOTESのデータファイルからPSU12の仕様をダウンロードすることが考えられる。
次に、図15に示すフローチャートを用いて第2の実施形態に係る自動評価装置の設定入力動作を説明する。なお、以下に説明する処理も制御装置11のCPU51がROM52に格納されているプログラムを実行することにより実現されるものである。また上記図11に示した処理と同じ処理には同一ステップ番号を付して説明は省略する。また、図示しないが第2の実施形態では仕様設定画面にダウンロードボタンが設けられているものとする。
この場合も、制御装置11は、ステップS1において初期設定画面20を表示する。そして続くステップS2において初期設定画面20の仕様作成ボタン21が操作されたかどうかの判別を行い、操作されたと判別した時に仕様設定画面を表示する。そして続くステップS41において、PSU12の仕様設定をデータベースからダウンロードするかどうかの判別を行う。ここで、例えば仕様設定画面のダウンロードボタンがクリックされた場合は、ステップS42に進み、データベースからPSU12の仕様をダウンロードしてステップS14に進むことになる。一方、仕様設定画面のダウンロードボタンがクリックされず、他の入力操作が行われた場合は、データベースからのダウンロードは行わないと判断してステップS4に進み、上記図11において説明したステップS4以降の処理を実行することになる。なお、図15に示した処理はあくまでも一例であり、データベースからダウンロードする処理は各種考えられるものである。
したがって、本発明の第2の実施形態としての自動評価装置によれば、制御装置11はネットワーク13を介して、PSU12の各種仕様を記録されたデータファイルからPSU12の仕様をダウンロードすることが可能であるため、人手による入力設定が不要になるので、人手による誤った入力設定を防止することができるようになる。この結果、来の自動評価装置と比較して更に評価の短時間化と、誤判定防止が可能となる。
また、第2の実施形態としての自動評価装置においても、従来の自動評価装置と比較して使用しない測定装置は別の目的で使用する測定装置として設備を有効に活用することが可能となる。
さらに、従来の自動評価装置による評価において環境特性評価、信頼性評価、安全性評価等の多くの評価を実施することは無論であるが、併せて多くの評価サンプルについても評価を実施するようにしている。このため、例えば環境試験において1台の評価サンプルの評価試験終了後に、新たな評価サンプルの評価を実施した場合、環境評価のために、恒温槽7を再度試験開始の規定の温度になるまで時間を待たねばならず不効率である。また環境特性評価において、評価試験ごとに環境温度を恒温槽7により規定の温度に設定し評価試験を繰り返し実施することは、非常に不効率で長時間の評価時間を要するという欠点があった。
これに対して、第2の実施形態として自動評価装置では、評価実施の環境温度の順序を任意に設定することができる。また評価試験項目の評価実施できるだけでなく、環境温度の評価試験も実施できることで、恒温槽7による環境温度の変更回数を最小限にして、PSU12の試験サンプルの変更による規定環境への放置時間(さらし時間)を極力減らすことができるようになる。また条件の違う多種の評価試験であっても同環境温度で実施できる評価試験であれば環境温度を優先しながら評価を実施していくことで、評価に要する時間の短縮化と効率化が可能になる。
次に、これまで説明した本実施形態の自動評価装置のプログラム構造について説明しておく。
図16は、本実施形態の自動評価装置のプログラム構造を示した図である。
この図16に示すようにプログラムは、メインプログラム41及び試験項目のプログラム42及び各測定装置の制御プログラムの43ブロックで構成されており、メインプログラム41では選択された試験項目に対し、各試験項目の条件及び試験方法と選択された測定器の制御プログラムに従い試験を実行する。
試験項目のプログラム42においては、試験項目ごとに試験条件、試験方法がプログラムされている。また測定装置の制御プログラム43においては、計測器ごとに制御方法がプログラムされている。
したがって、例えば試験項目及び計測器を新規追加する場合は、メインプログラム41を変更することなく、試験項目のプログラム42又は測定装置の制御プログラム43のブロックにそれぞれ追加することで、容易に新たな試験、又は新規の計測器の制御が可能となる。
この結果、従来の自動評価装置においては、装置の構成が固定されており、その結果PSUの評価項目も開発した時点で限定されていた。このため新規評価項目の追加又新たな評価のニーズの対応が困難であり、また新たな装置を開発することで対応した場合には更に多くの設備投資と時間を要した。
これに対して、本実施形態の自動評価装置では、新規測定装置の装置構成の追加が容易であり、且つ新規評価項目も容易に追加でき、評価のニーズにすぐに対応できることが可能となる。
次に本発明の第3の実施形態について説明する。
図17は本発明の第3の実施形態に係る自動評価システムの構成したブロック図である。この図17に示す自動評価システムは上記図1に示した自動評価装置1を2台以上接続されて構成されている。なお各自動評価装置1−1、1−2・・・1−Nの構成は図1と同一とされるのでここでは説明を省略する。
このように、本実施形態の自動評価システムにおいては、自動評価装置1を2台以上連動し、被測定物である直流電源装置の評価条件を共有することで、一方の自動評価装置の評価で発生した不具合を、もう一方の自動評価装置にて自動的に同じ不具合が発生するか再現性評価を実施することで評価精度の向上を図ることができ、又評価実施項目を共有化することで、未実施の評価項目の中から連動している自動評価装置の評価実施項目が自動的に重複しないように評価項目を選択することで評価を効率よく実施することが可能になる。
ここで、自動評価システムにおける設定入力操作を図18に示すフローチャートを用いて説明する。なお、以下に説明する処理は複数の自動評価装置1の内、何れかの自動評価装置1の制御装置11のCPU51がROM52に格納されているプログラムを実行することにより実現されるものである。
この場合も、制御装置11は、ステップS51において、図3に示したような初期設定画面20を表示する。そして続くステップS52において初期設定画面20の仕様作成ボタン21が操作されたかどうかの判別を行う。ステップS52において肯定結果が得られたときはステップS53に進み、例えば図4〜図8に示すような仕様設定画面を表示する。そして続くステップS54において更新ボタンが操作されたと判別したら、続くステップS55において、PSU仕様設定を制御装置11内のメモリに記憶してステップS64に進む。
一方、ステップS52において否定結果が得られたときは、ステップS56に進み、初期設定画面20のGPIB設定ボタン25が操作されたかどうかの判別を行う。そしてステップS56において、肯定結果が得られたときはステップS57に進み、例えば図9に示したようなGPIB設定画面36を表示する。そして続くステップS58において更新ボタン36aが操作されたと判別したら、続くステップS59において、GPIBの設定を制御装置11内のメモリに記憶してステップS64に進む。
また、ステップS56において否定結果が得られたときは、ステップS60に進み、初期設定画面20の試験条件設定ボタン22が操作されたかどうかの判別を行う。そして、ステップS60において、肯定結果が得られたときはステップS61に進み、例えば図10に示したような試験条件設定画面37を表示する。そして続くステップS62において更新ボタン37aが操作されたと判別したら、続くステップS63において、試験条件を制御装置11内のメモリに記憶してステップS64に進む。
ステップS64においては、自動評価装置1が2台以上同時に動作させることが可能な場合においては、例えば2台の自動評価装置1を連動させて動作させるかどうか判別を行い、連動モードである判別した場合は(S64でY)、連動モードをONにして(S65)連動する自動評価装置1のNOを入力する(S66)。
この後、被試験物であるPSU12のサンプルNOを入力し(S67)、PSU12の試験項目の選択した後(S68)、GPIBの設定と試験項目に間違いがないかどうかのチェックを行い(S69)、間違いがなければ評価試験処理を開始する(S71)。
一方、ステップS69において否定結果が得られたときは選択の修正を行った後(S71)、ステップS68に戻って処理を行う。
図19は、上記図18に示した評価試験処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、制御装置11は、ステップS81において、PSU12の設計品質が評価実施に値する設計品質レベルであるかを判断するための簡易検査を実施する。簡易検査としては、例えばPSU12の出力電圧レベルの検査などが考えられる。そして、続くステップ82において、簡易検査の結果判定を行い、簡易検査の結果、問題が検出された場合は、設定した評価試験を実施することなく処理を終えることになる。
一方、ステップS82において、問題が検出されず、PSU12の設計品質が評価実施に値する設計品質レベルと判断された場合は、ステップS83に進み、連動モードか否かの判別を行い、連動モードでなければ(S83でN)、ステップS84に進み、PSU12がセットされる恒温槽7の温度が試験環境温度となるように制御する。そして恒温槽7の温度が試験環境温度に達したら、ステップS85において、先に設定された各種の評価項目から選択した項目について評価試験をする。そして一つの評価項目の試験が完了したら、ステップS86において評価したデータを自動的に規定のフォーマットに保存する。
そして続くステップS87において、設定温度での試験が全部終了したかどうかの判別を行い、その設定温度において全ての項目の試験が終了していなければ、ステップS88において、次の試験項目の設定を行った後、ステップS85に戻って処理を行うことになる。このような処理はステップS87において肯定結果が得られるまで行われる。
そして、ステップS87において、その設定温度において全ての項目の試験が終了したと判別したときに、ステップS89に進み、全ての設定環境温度において試験が終了したかどうかの判別を行うようにする。そして、ステップS89において、全ての設定環境温度において試験が終了していなければ、ステップS90において、恒温槽7を次の試験環境温度に設定した後、ステップS85に戻って処理を行うことになる。このような処理もステップS89において肯定結果が得られるまで行われる。そして、ステップS89において、全ての設定環境温度において試験が終了したと判別したとき、即ち設定されたPSU12の全ての環境条件での評価項目が終了したら評価試験処理を終了する。
一方、ステップS83において、連動モードである判別した場合(S83でY)、制御装置11にて評価項目データ、評価実施項目データ、不具合項目データ、評価条件データのセットアップとデータ保存処理を行う(S91)。次に指定された自動評価装置とのデータの送受信を実施する(S92)、ここで同機種のPSU12の評価において不具合項目がある場合(S93でY)、優先的に評価項目を再選択し(S94)、不具合評価項目の同評価条件にて評価が可能になるよう評価実施の処理をする。
まず制御装置11からの制御信号にてPSU12がセットされる恒温槽7の温度が試験環境温度となるように制御する(S95)。そして恒温槽7の温度が試験環境温度に達したら、ステップS96において、次に再選択された評価項目について評価試験をする。そして一つの評価項目の試験が完了したら、ステップS97において評価したデータを自動的に規定のフォーマットに保存する。
そして、ステップS98において、全ての設定環境温度において試験が終了したかどうかの判別を行い、全ての設定環境温度において試験が終了していなければ、ステップS99において、恒温槽7を次の試験環境温度に設定した後、ステップS96に戻って処理を行うことになる。このような処理もステップS98において肯定結果が得られるまで行われる。そして、ステップS98において、肯定結果がえられた時にステップS91に戻って処理を行うようにする。
一方、ステップS93において不具合項目が無いと判別された場合は(S93)、ステップS100に進み、効率アップ試験モードを実施し、続くステップS101において連動モードに選択された自動評価装置との評価項目と評価実施項目との比較処理を実施し、評価項目の再選択処理を行う(S102)。次に制御装置11からの制御信号にて恒温槽7を、評価実施する環境になるよう制御し(S103)、恒温槽7が設定した環境に達した場合に再選択された評価項目について評価が実施する(S104)。そして一つの評価項目の試験が完了したら、ステップS105において評価したデータを自動的に規定のフォーマットに保存する。
そして続くステップS106において、設定温度での試験が全部終了したかどうかの判別を行い、その設定温度において全ての項目の試験が終了していなければ、ステップS107において、次の試験項目の設定を行った後、ステップS104に戻って処理を行うことになる。このような処理はステップS106において肯定結果が得られるまで行われる。そして、ステップS106において、その設定温度において全ての項目の試験が終了したと判別したときに、ステップS108に進み、全ての設定環境温度において試験が終了したかどうかの判別を行うようにする。そして、ステップS108において、全ての設定環境温度において試験が終了していなければ、ステップS109において、恒温槽7を次の試験環境温度に設定した後、ステップS104に戻って処理を行うことになる。このような処理もステップS108において肯定結果が得られるまで行われる。そして、ステップS108において、全ての設定環境温度において試験が終了したと判別したとき、即ち設定されたPSU12の全ての環境条件での評価項目が終了したら評価試験処理を終了する。
次に、第3の実施形態の自動評価装置のプログラム構造について説明しておく。
図20は第3の実施形態の自動評価装置のプログラム構造を示した図である。なお図16と同一ブロックには同一符号を付して説明は省略する。
この図20に示すようにプログラムは、メインプログラム41、試験項目のプログラム42、各測定装置の制御プログラム43に加えて自動評価連動制御のプログラム44のブロックにより構成されることになる。
このような本実施形態の自動評価システムによれば、上記図1に示した本実施形態の自動評価装置は、出力特性の評価のみならず、環境特性の評価、信頼性評価、安全性評価の実施が可能であること並びにPSUの信頼性評価実施前に評価を実施すべきレベルかどうかの判断を試験前の簡易試験により自動判定し、無駄になる評価の実施を極力低減するものである。これに対して第3の実施形態の自動評価システムでは、自動評価装置を2台以上連動しPSUの評価実施項目を共有していることで、評価試験を実施中においても、連動する自動評価装置の評価実施項目が重複しないように自動で選択することができるので、更なる評価期間の短時間化が可能となる。又併せてPSUの評価条件を共有していることで、一方の自動評価装置の評価で発生した不具合を、もう一方の自動評価装置にて自動的に同じ不具合が発生するか再現性評価を実施することで、評価精度の向上が可能となる。
なお、これまで説明した本実施形態の自動評価装置では被測定物として直流電源装置を例に挙げて説明したが、被測定物は直流電源装置以外でも良いことは言うまでも無い。また、本実施形態の評価装置に設けられている測定装置はあくまでも一例であり、測定装置の種類は被測定物によって任意に設定することが可能である。ただし、直流電源装置の評価を行う場合は、本実施形態のように評価装置を構成すると多様な直流電源装置の環境特性、信頼性、安全性等の評価を確実に行うことができる評価装置を実現することができる。
本発明の第1の実施形態としての自動評価装置の構成を示したブロック図。 制御装置のハードウェア構成を示したブロック図。 制御装置のモニタ画面に表示される初期設定画面の一例を示した図。 PSUの動作環境温湿度を設定する動作環境温湿度設定画面の一例を示した図。 PSUの入力電源を設定する入力電源設定画面の一例を示した図。 PSUの出力電圧を設定するPSU出力電圧設定画面の一例を示した図。 PSUの出力電流を設定するPSU出力電流設定画面の一例を示した図。 その他の設定画面の一例を示した図。 GPIB設定画面の一例を示した図。 試験条件設定画面の一例を示した図。 第1の実施形態に係る設定入力動作を実行するための処理を示したフローチャート。 第1の実施形態に係る評価試験処理を示したフローチャート。 第2の実施形態に係る自動評価装置の構成を示したブロック図。 データファイルの一例を示した図。 第2の実施形態に係る設定入力動作を実行するためのフローチャート。 第1、第2の実施形態の自動評価装置のプログラム構造を示した図。 第3の実施形態に係る自動評価システムの構成したブロック図。 第3の実施形態に係る設定入力動作を実行するための処理を示したフローチャート。 第3の実施形態に係る評価試験処理を示したフローチャート。 第3の実施形態の自動評価装置のプログラム構造を示した図。
符号の説明
1 自動評価装置、2 交流安定化電源装置、3 直流電子負荷装置、4 交流ワットメータ、5 デジタルオシロ装置、6 マルチプレクサ装置、7 恒温槽、8 絶縁抵抗装置、9 光アイソレーション装置、10 リモート制御信号出力装置、11 制御装置、12 被測定物、13 ネットワーク、20 初期設定画面、21 仕様作成ボタン、22 試験条件ボタン、23 スタートボタン、24 環境優先ボタン、25 GPIB設定ボタン、26 EXITボタン、27 ウインドウ、28 29 表示領域、30 入力領域

Claims (6)

  1. 被測定物の入力電圧と、設定された負荷条件における出力電圧特性を測定して、前記被測定物の特性を評価する評価装置において、
    前記被測定物の入出力特性、環境特性、信頼性、安全性の測定を行うための複数の測定装置と、
    前記被測定物に所要の環境条件を与える恒温槽と、
    前記複数の測定装置及び前記恒温槽に対して、前記被測定物の入出力特性、環境特性、信頼性、安全性の測定を実施させるための制御を行う制御手段とを備え、
    前記複数の測定装置は、前記被測定物に対して交流電圧を供給する交流安定化電源手段と、前記被測定物からの出力電流を制御する直流電子負荷手段と、前記交流安定化電源手段から前記被測定物に供給される電力を算出する交流電力算出手段と、前記交流安定化電源手段から前記被測定物に供給される入力電流と入力電圧の波形及び前記被測定物から出力される出力電圧と出力電流の波形を計測する波形計測手段と、前記波形計測手段により計測した波形を取り込むマルチプレクサ手段と、前記被測定物の絶縁耐圧/絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗手段と、前記被測定物と測定系のグランドとを絶縁する絶縁手段とから構成され、
    前記制御手段は、前記被測定物の入出力特性、環境特性、信頼性、安全性に関する測定を行い、それらの測定結果に基づいて、前記被測定物の評価を自動的に行うことを特徴とする評価装置。
  2. 請求項1に記載の評価装置において、前記制御手段は、前記被測定物の入出力特性、環境特性、信頼性、安全性に関する測定を行う前に、前記被測定物の簡易測定を行うことを特徴とする評価装置。
  3. 請求項1又は2に記載の評価装置において、前記制御手段は、ネットワークを介して、前記被測定物の各種仕様を記録されたデータファイルをダウンロード可能であることを特徴とする評価装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の評価装置において、前記制御手段は、前記恒温槽の設定温度ごとに、前記被測定物の測定順序を任意に設定できることを特徴とする評価装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の評価装置において、前記被測定物は直流電源装置であることを特徴とする評価装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の評価装置を複数連動して構成されることを特徴とする評価システム。
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