JP4757084B2 - 育苗用シート、育苗用ポット、苗入りポットの製造方法および苗の育苗方法 - Google Patents

育苗用シート、育苗用ポット、苗入りポットの製造方法および苗の育苗方法 Download PDF

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本発明は、育苗用シート、育苗用ポット、苗入りポットの製造方法および苗の育苗方法に関する。
従来、育苗箱または露地で発芽した幼苗を植え替える鉢上げのとき、一般的なビニール製のポットを使用している。しかし、ビニール製のポットは、植え替える苗の直根の長さより浅いため、直根を切ってから植え替えなければならず、枯損が多く、生長が阻害されるという問題があった。この問題を解決するために、細長な筒状体容器から成る育苗用ポットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−229872号公報
しかしながら、特許文献1記載の育苗用ポットでは、苗を植え替えるとき、上端の開口の大きさに合わせて直根から横に伸びた根を切らなければならないため、直根を切る場合ほどではないが、枯損や生長阻害が生じるという課題があった。また、育苗後、自然状態の場所に植樹する場合も、苗を取り出すときに根を傷つけることがあり、枯損が生じるという課題もあった。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、根を切ったり傷つけたりすることによる枯損や生長阻害を防ぐことができる育苗用シート、育苗用ポット、苗入りポットの製造方法および苗の育苗方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に関する育苗用シートは、生分解性の材質から成り、一方の面に複数の平行の突条を有し、前記一方の面を内側にし前記突条に平行な軸を中心として巻いて筒を形成可能であることを、特徴とする。
本発明に係る育苗用シートは、生分解性の材質から成り、一方の面に複数の平行の突条を有し、粘着材が配合された土壌が前記一方の面に付着されており、前記一方の面を内側にし前記突条に平行な軸を中心として巻いて筒を形成可能であることを、特徴とする。
本発明に係る育苗用ポットは、苗を植えるための育苗用ポットであって、本発明に関する育苗用シートまたは本発明に係る育苗用シートから成り、前記育苗用シートの前記一方の面を内側にして前記突条に平行な軸を中心とした筒状であって、一端開口が塞がれ、内部の深さが前記苗の根の長さより深いことを、特徴とする。
本発明に係る苗入りポットの製造方法は、本発明に関する育苗用シートの前記一方の面の上に土壌を載せ、前記苗の根を前記突条の方向に沿わせて前記土壌の上に配置し、前記育苗用シートを、前記一方の面を内側にし前記突条に平行な軸を中心として筒状に巻いて固定し、前記根の先端側の一端開口を塞ぐことを、特徴とする。
また、本発明に係る苗入りポットの製造方法は、本発明に係る育苗用シートの前記土壌の上に前記苗の根を前記突条の方向に沿わせて配置し、前記育苗用シートを、前記一方の面を内側にし前記突条に平行な軸を中心として筒状に巻いて固定し、前記根の先端側の一端開口を塞いでもよい。
本発明に係る苗入りポットの製造方法により、苗を移植して苗を鉢上げすることができる。本発明に係る育苗用シートおよび苗入りポットの製造方法では、鉢上げのとき、苗の直根や直根から横に伸びた根を切らずに植え替えることができるため、根を切ることによる枯損や生長阻害を防ぐことができる。このため、根を切る場合に比べて、育苗段階での枯損率が低下して、歩留まりがよくなる。また、本発明に係る育苗用シートは、生分解性の材質から成るため、育苗後の苗を取り出すことなく、そのまま自然状態の場所に植樹することができる。このため、根を傷つけることなく植樹することができ、根を傷つけることによる枯損や生長阻害を防ぐことができる。
本発明に係る育苗用ポットは、本発明に関する育苗用シートまたは本発明に係る育苗用シートを使用して形成され、本発明に係る苗入りポットの製造方法により、内部に苗を植えることができる。本発明に係る育苗用ポットは、内部の深さが苗の根の長さより深いため、根を伸ばした状態で苗を植え替えることができる。また、根のルーピングを防止して、根をまっすぐ生長させることができる。
本発明に関する育苗用シートおよび本発明に係る育苗用シートは、例えば、ヤシ繊維などの天然素材や、粉砕バークを主原料としてプレス加工して形成されたものなど、生分解性の材質であればいかなるものから成っていてもよい。本発明に関する育苗用シートおよび本発明に係る育苗用シートは、特に通気性の素材から成ることが好ましい。この場合、本発明に係る育苗用ポットの内部の通気性や通水性がよい。また、一方の面に設けられた複数の突条が育苗用ポットの内側に向かって突出するため、育苗用ポットの内部の通気性や通水性をさらによくすることができる。これにより、育苗用ポットの内部の土壌に空気を供給して、苗の根の生長を促すことができる。また、排水効果を高めて根腐れを防いだり、夏場の育苗用ポットの内部の温度上昇を抑えたりすることもできる。
本発明に係る苗入りポットの製造方法および育苗用ポットで、筒の側面に現れる育苗用シートの縁部を固定するとき、例えば、輪ゴムを筒に巻いたり、ステープラーで縁部を留めたり、ストレッチフィルムを筒に巻き付けたりして固定することができる。また、筒の苗の根の先端側の一端開口を塞ぐとき、筒の内部の土壌が落ちないよう、苗の根の先端側の筒の端部を潰して一端開口を閉じ、反対側に折り返してから固定するのが好ましい。この場合、例えば、輪ゴムを折返し部に巻いたり、ステープラーで折返し部を留めたり、ストレッチフィルムを折返し部に巻き付けたりして固定することができる。ストレッチフィルムを使用する場合、ストレッチフィルムに通気用の穴を複数開けるのが好ましい。また、ストレッチフィルムは、生分解しないため、自然状態の場所に植樹するときは取り外されることが好ましい。
本発明に係る育苗用シートおよびその育苗用シートによる苗入りポットの製造方法では、土壌が育苗用シートの一方の面に付着されているため、土壌を落とすことなく育苗用シートを曲げることができる。このため、育苗用ポットを形成しやすく、苗の植え替えが容易である。
本発明に係る苗入りポットの製造方法は、本発明に係る育苗用ポットを利用する場合、粘着材が配合された土壌で苗の根を包み、育苗用ポットの内部に前記苗を植え付けることを、特徴とする。この場合、粘着材が配合された土壌で苗の根を包むため、根を傷つけることなく苗を植え付けることができる。
本発明に係る苗の育苗方法は、本発明に係るポット入り苗の製造方法により製造された苗入りポットの前記根の先端側の筒の端部を下側に配置して前記根の先端側の筒の端部に給水し、底面灌水により苗を育てることを、特徴とする。
本発明に係る苗の育苗方法によれば、水やりの手間を省くことができる。また、適切に水位を調整することにより、根腐れを防ぐとともに、根の生長を促すことができる。
本発明によれば、根を切ったり傷つけたりすることによる枯損や生長阻害を防ぐことができる育苗用シート、育苗用ポット、苗入りポットの製造方法および苗の育苗方法を提供することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図4は、本発明の実施の形態の育苗用シート、育苗用ポット、苗入りポットの製造方法および苗の育苗方法を示している。
図1に示すように、苗1入りの育苗用ポット11は、育苗用シート12を使用して形成される。育苗用シート12は、天然素材であるヤシ繊維の不織布から成り、生分解性で、通気性を有している。育苗用シート12は、矩形状で、一方の面12aに複数の平行の突条を有している。各突条は、長さ方向に沿って、等間隔に設けられている。これにより、育苗用シート12は、一方の面12aが凹凸状になっている。育苗用シート12は、長さが植え替える苗1の根2の長さより長く形成されている。
育苗用シート12は、以下に示す苗入りポットの製造方法により、苗1を鉢上げすることができる。図1に示すように、まず、育苗用シート12を、一方の面12aを上にして広げ、その上に土壌13を載せて、ほぼ一様な厚さになるよう均す。植え替える苗1の根2を、突条の方向に沿わせて土壌13の上に配置する。土壌13が根2の周りを囲むよう、育苗用シート12を、一方の面12aを内側にして、突条に平行な軸を中心として筒状に巻いて固定する。このとき、その筒の側面に現れる育苗用シート12の縁部を、ステープラーで留めて固定する。その筒の、苗1の根2の先端側の一端開口11aを塞ぐ。このとき、筒の内部の土壌13が落ちないよう、根2の先端側の筒の端部を潰して一端開口11aを閉じ、反対側に折り返してから、ステープラーで折返し部を留めて固定する。こうして、育苗用ポット11の内部に苗1を移植することができ、苗1を鉢上げすることができる。
育苗用ポット11の内部に植えられた苗1は、以下に示す苗の育苗方法により、育苗することができる。図2に示すように、やや深めの水受け皿3に、苗1が植えられた育苗用ポット11を立てる。このとき、育苗用ポット11の一端開口11aを下側に配置する。苗1の根2の下部が水没しないよう、水受け皿3に水を入れて一端開口11aに給水し、苗1の生長にあわせて水受け皿3の水位を調整しながら底面灌水を行う。
育苗用シート12および苗入りポットの製造方法では、鉢上げのとき、苗1の直根2aや直根2aから横に伸びた根2bを切らずに植え替えることができるため、根2を切ることによる枯損や生長阻害を防ぐことができる。このため、根2を切る場合に比べて、育苗段階での枯損率が低下して、歩留まりがよくなる。また、育苗用シート12は、生分解性の材質から成るため、育苗後の苗1を取り出すことなく、そのまま自然状態の場所に植樹することができる。このため、根2を傷つけることなく植樹することができ、根2を傷つけることによる枯損や生長阻害を防ぐことができる。
育苗用ポット11は、育苗用シート12の長さが植え替える苗1の根2の長さより長いため、内部の深さが苗1の根2の長さより深くなっている。このため、根2を伸ばした状態で苗1を植え替えることができる。また、根2のルーピングを防止して、根2をまっすぐ生長させることができる。育苗用シート12が通気性であるため、育苗用ポット11の内部の通気性や通水性がよい。また、一方の面12aに設けられた複数の突条が育苗用ポット11の内側に向かって突出するため、育苗用ポット11の内部の通気性や通水性をさらによくすることができる。このとき、育苗用ポット11の内側の凹凸の保水性が異なり、密度の低い凸部が土壌13中の気相の役割を、密度の高い凹部が液相の役割を果たしている。これにより、育苗用ポット11の内部の土壌13に空気を供給して、苗1の根2の生長を促すことができる。また、排水効果を高めて根腐れを防いだり、夏場の育苗用ポット11の内部の温度上昇を抑えたりすることもできる。凹部により、根2を下方に誘引することができる。植樹後は、外部からの水が凸部から浸透しやすい。また、根2が密度の低い凸部を広げて、地中に張り出すことができる。なお、育苗中は、日光により、根2が育苗用ポット11から外に出てこない。
育苗用シート12がヤシ繊維の不織布から成っているため、苗1入りの育苗用ポット11を自立させることができる。苗の育苗方法によれば、水やりの手間を省くことができる。また、苗1の根2の下部が水没しないよう、適切に水位を調整することにより、根腐れを防ぐとともに、根2の生長を促すことができる。
長さが25cm、幅が15cmの育苗用シート12を使用して、苗入りポットの製造方法により鉢上げを行った。このとき、筒の側面に現れる育苗用シート12の縁部を、約4cm間隔で5箇所、ステープラーで留めて固定した。また、折返し部の2箇所をステープラーで留めて固定した。こうして形成された苗1入りの育苗用ポット11は、直径が4〜5cm、高さが約25cmである。苗の育苗方法による底面灌水では、苗1の根2の下部が水没しないよう水位調節を行い、植え替え時に約20cmの深さ、植樹の1月前に約5cmの深さに調整した。植樹前の1月間は、地上管理を行った。
なお、露地栽培での播種苗の形状および山林内での採取苗の形状を観察すると、樹種により根の形態に多少のちがいはあるものの、幼苗の主根は樹高とほぼ同等の生長が見られるため、育苗用ポット11の高さは、植樹時にもとめられる樹高の設定から決定した。設定された樹高が30cm以上であれば、植樹期間を延長したり、育苗用ポット11の長さや直径を拡大したりする必要がある。しかし、樹高50cmのビニール製のポットの苗との活着や生長の比較から、植樹時の樹高は、1〜2年生の樹高25cm程度で十分であると判断できるため、育苗用ポット11の高さを25cmに決定した。
この育苗用シート12を使用して鉢上げを行った場合と、図3に示す一般的なビニール製のポット51を使用して鉢上げを行った場合との比較実験を行った。試作された育苗用ポット11および一般的なビニール製のポット51の規格を表1に示す。
Figure 0004757084
表1に示すように、ビニール製のポット51は、深さが浅いため、図3に示すような根2のルーピング現象を起こす。育苗用ポット11は、ビニール製のポット51と比べて培土量が少ないが、深さが深いため、根2の形状が自然状態に近くなり、根2のルーピングを防止することができる。
次に、両者の鉢上げ後の枯損率を表2に示す。
Figure 0004757084
表2に示すように、ビニール製のポット51を使用して鉢上げするとき、ポット51に入らない根2を切断するため、苗1が大きくなるほど枯損率が増大する。また、育苗用ポット11は、ビニール製のポット51と比べて、鉢上げ後の育苗段階での枯損率が低下しており、歩留まりがよい。
次に、育苗後の出荷時の樹高と育苗期間とを表3に示す。なお、出荷時は、充実した根2が形成されたのを見計らって判断されるものである。
Figure 0004757084
表3に示すように、育苗用ポット11によれば、育苗期間が1〜2年程度であり、ビニール製のポット51の2〜4年以上よりも大幅に育苗期間を短縮することができる。出荷時の樹高は、育苗用ポット11の方が低いが、根2の形状が良いため植栽地の環境に十分耐えることができる。このように、育苗用ポット11によれば、根2および樹高の生長がともに早い。
近年、地域に自生している樹木から採種して苗木とした地域性苗木の需要が高まっている。しかし、ビニール製のポット51を使用した育苗方法では、育苗段階や植樹段階での枯損率が高く、育苗期間が長いなどの理由で、他地域で生産された苗木を植えざるを得なかった。この場合、同種の樹木でも他地域の苗木では、遺伝子レベルの撹乱をもたらす懸念がある。これに対して、育苗用シート12を使用した苗入りポットの製造方法および苗の育苗方法によれば、1〜2年で必要な樹種・本数の地域性苗木を確保する事ができる。このため、遺伝子レベルまで考慮した理想的な植樹計画を策定することが可能である。このように、育苗用シート12を使用した苗入りポットの製造方法および苗の育苗方法によれば、種苗生産、林業、土木、造園、植樹祭等の環境教育など、広い分野での利用に適した苗を生産することができる。
次に、育苗方法の比較を行い、表4に示す。
Figure 0004757084
表4に示すように、苗1入りの育苗用ポット11は、底面灌水による管理のため、スプリンクラーで灌水するビニール製のポット51に比べて、灌水回数が大幅に減り、灌水の手間を省くことができる。また、育苗用ポット11は、ビニール製のポット51に比べて径が非常に小さいため、雑草の種子が外部から侵入しにくい。このため、除草作業が不要であり、その手間を省くことができる。このように、灌水や除草の手間を省くことができるため、人件費などのコストを低減することができる。なお、ビニール製のポット51は、浅いため、底面灌水をすることができない。
次に、植樹後の枯損率を調べるために、表5および表6に示す樹木について、試験植樹を行った。図4に示すように、表5に示す樹木は、植樹予定の現場から採取した性質の異なる3種類の土壌に、スギバークを体積比で20%混入したものを、コンテナ5に充填して、その中に苗1入りの育苗用ポット11をそのままの状態で埋めて植樹した。なお、採取した土壌は、有機質を含む礫質、粘土質の土壌であり、コンテナ5は、直径60cm、深さ40cmである。また、表6に示す樹木は、コンテナ用培土をコンテナに充填して、植樹した。
Figure 0004757084
Figure 0004757084
試験植樹の結果、表5および表6に示す樹木は、植樹後約半年間で枯損率0%であった。枯損率は、環境条件・植樹時期・植樹工法等で変わるが、ビニール製のポット51で育苗した樹木は、植樹後1年で枯損率が約10〜20%であった。このように、育苗用ポット11によれば、苗1の直根2aや直根2aから横に伸びた根2bが深く、充実しているため、自然状態の場所への活着が良い。このため、乾燥枯死や風による倒木などがなくなり、ビニール製のポット51と比べて、枯損率が大幅に低下し、歩留まりがよい。なお、ビニール製のポット51の苗を植樹する場合、空のポット51を回収しなければならず、苗1入りの育苗用ポット11に比べて作業効率が悪い。
次に、植樹後の生長量を表7に示す。
Figure 0004757084
表7に示すように、ビニール製のポット51の苗(植樹時の樹高0.5m)は、本来の根系を作るのに植樹後1〜2年以上を要するため、地上部の生長はそれ以降になる。育苗用ポット11の苗1は、植樹時に既に本来の根系に近い状態であるため、地上部が植樹地の環境に順応しながら生長し、2〜3年でビニール製のポット51の苗の樹高を追い越す。
なお、育苗用シート12は、粘着材が配合された土壌が一方の面12aに付着されていてもよい。この場合、土壌が育苗用シート12の一方の面12aに付着されているため、土壌を落とすことなく育苗用シート12を曲げて、苗1を植え替えることができる。このため、苗1入りの育苗用ポット11を形成しやすく、苗1の植え替えが容易である。
また、苗入りポットの製造方法は、粘着材が配合された土壌で苗1の根2を包み、あらかじめ形成された育苗用ポット11の内部に苗1を植え付けてもよい。この場合、粘着材が配合された土壌で苗1の根2を包むため、根2を傷つけることなく苗1を植え付けることができる。
本発明の実施の形態の育苗用シート、育苗用ポットおよび苗入りポットの製造方法を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の苗の育苗方法を示す断面図である。 従来のビニール製のポットの使用状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態の育苗用ポットの試験植樹の状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 苗
2 根
11 育苗用ポット
12 育苗用シート
13 土壌

Claims (6)

  1. 生分解性の材質から成り、一方の面に複数の平行の突条を有し、粘着材が配合された土壌が前記一方の面に付着されており、前記一方の面を内側にし前記突条に平行な軸を中心として巻いて筒を形成可能であることを、特徴とする育苗用シート。
  2. 苗を植えるための育苗用ポットであって、
    請求項1記載の育苗用シートから成り、前記育苗用シートの前記一方の面を内側にして前記突条に平行な軸を中心とした筒状であって、一端開口が塞がれ、内部の深さが前記苗の根の長さより深いことを、特徴とする育苗用ポット。
  3. 生分解性の材質から成り、一方の面に複数の平行の突条を有する育苗用シートの前記一方の面の上に土壌を載せ、前記苗の根を前記突条の方向に沿わせて前記土壌の上に配置し、前記育苗用シートを、前記一方の面を内側にし前記突条に平行な軸を中心として筒状に巻いて固定し、前記根の先端側の一端開口を塞ぐことを、特徴とする苗入りポットの製造方法。
  4. 請求項1記載の育苗用シートの前記土壌の上に前記苗の根を前記突条の方向に沿わせて配置し、前記育苗用シートを、前記一方の面を内側にし前記突条に平行な軸を中心として筒状に巻いて固定し、前記根の先端側の一端開口を塞ぐことを、特徴とする苗入りポットの製造方法。
  5. 粘着材が配合された土壌で苗の根を包み、請求項2記載の育苗用ポットの内部に前記苗を植え付けることを、特徴とする苗入りポットの製造方法。
  6. 請求項3,4または5記載のポット入り苗の製造方法により製造された苗入りポットの前記根の先端側の筒の端部を下側に配置して前記根の先端側の筒の端部に給水し、底面灌水により苗を育てることを、特徴とする苗の育苗方法。
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