JP4753623B2 - 車両制御用プログラム及び車両用電子制御装置 - Google Patents

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本発明は、アプリケーション・レイヤと、プラットフォーム・レイヤとで階層化された構造を持ち、実装されるアプリケーション間のデータの授受をプラットフォームを介して行う車両制御用プログラム及びこの車両制御用プログラムを実行するコンピュータを備えた車両用電子制御装置に関する。
車両の電子制御装置(以下、ECUという)は、車両の制御機構との間で信号のやり取りを行って車両の電子制御を行うものであり、例えば、エンジン制御ECUには車両に装備されているセンサ群で検出された、車速、エンジン回転数、空気流入量等の情報が入力され、エンジン制御ECUはこれらの情報に基づいて所定の演算処理を行い、その演算結果(例えば、燃料噴射量やバイパス空気量などを制御するための信号)を車両に装備された、電動スロットルやスタータ噴射弁等の制御機構へ送出し、燃料の噴射量や流入空気量の制御などを行っている。
車両にはこのような電子制御装置が多数、例えば、上記のようなエンジン制御ECU、所定の条件成立時にエンジン自動停止再始動制御を行うエコランECU、ランプやドアなどの制御を行うボディECU、自動変速(AT)制御ECU、エアバッグECU、セキュリティECU等が搭載されており、これらの各ECUは、担当する制御対象について、単体で独自に制御しているが、他のECUとの情報授受が必要な場合もある。
このため、車両に搭載する複数のECUを関連付けして各種制御を行うために、その複数のECUを共通のバスラインに接続するとともに、代表的標準ネットワークプロトコルであるントロールエリアネットワーク(Controller Area Network、以下CANという)プロトコルを使用して相互通信制御を行っている。
一方、車両用電子制御装置は組み込み型のマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)を備えており、このマイコン上で動作するソフトウェアは、一般的に、ハードウェアに依存するプログラムであるプラットフォーム・レイヤと、車両用の制御に依存するプログラムであるアプリケーション・レイヤとで階層化された構造を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−97102号公報
プラットフォーム・レイヤのプログラムは、ハードウェアデバイスからデータを入力して、その入力したデータに基づくデータを、例えばAPI(Application Program Interface)のようなインターフェースを介して、アプリケーション・レイヤのプログラムによる処理に対して提供したり、アプリケーション・レイヤのプログラムによる処理によって得られたデータをハードウェアデバイスに対して出力したりする処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また、アプリケーション・レイヤのプログラムは、このプラットフォーム・レイヤから入力されたデータを用いた処理や、このプラットフォーム・レイヤを介して出力するデータを生成する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
このように、プラットフォーム・レイヤのプログラムは、ハードウェアデバイスに対するアクセスを行うプログラムを含む一方、アプリケーション・レイヤのプログラムは、直接ハードウェアデバイスへのアクセスを行うプログラムを含まず、プラットフォーム・レイヤのプログラムによる処理にハードウェアデバイスとの入出力をさせている。こうすることにより、アプリケーションプログラムの開発者は、ハードウェアの詳細構成や制御方法を意識することなくアプリケーションプログラムを作成することができる。
ところで、現状の車載制御ECUでは、図7に示すように、始動充電制御、エコラン制御、プッシュスタート、電源マネージメント等のアプリケーション機能毎にECUが存在しているが、コストの問題から今後、図8に示すように各機能を一つのECUに統合することが予想されている。
また、このように複数のアプリケーション機能を一つのECUに統合した場合、図9に示すように、グレード毎に機能の有/無、すなわち、機能の抜き差しの必要性が生じてくることが予想される。なお、図9(a)はエコラン機能を備えていないグレードAの統合ECUであり、図9(b)はプッシュスタート機能を備えていないグレードBの統合ECUである。また、図9(c)はエコラン、プッシュスタートの両機能とも備えていないグレードCのECUである。
そして、始動充電制御、エコラン制御、プッシュスタート、電源マネージメントのアプリケーション機能を一つのECUに統合した場合、例えば、図10に示すように、エコランモードを各アプリケーションに公開し、始動充電制御、プッシュスタート、電源マネージメントの各機能で使用することとなるが、図9(a)に示すようにエコラン機能を無しにすると、エコランモードが各アプリケーションに公開されなくなるため、始動充電制御、プッシュスタート、電源マネージメントのアプリケーションプログラム側でエコランモードを削除しなければならない。
すなわち、統合ECUにてアプリケーションの追加もしくは削除、あるいは、ハードウェアもしくは通信ノードの追加・削除等のバリエーション(部品の抜き差し)が発生した場合、部品抜きされたアプリケーションやハードウェアのデータを参照していたアプリケーション側でソフト変更が発生するので、グレードごとのプログラム作成工程が長くなり、コストが増加するという問題が発生すると考えられる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、部品抜き差しをアプリケーション側で考慮することなくアプリケーションプログラムを開発でき、開発コストを削減することができる車両制御用プログラム及び車両用電子制御装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る車両制御用プログラム(1)は、
アプリケーション・レイヤと、プラットフォーム・レイヤとで階層化された構造を持ち、実装されるアプリケーション間のデータの授受を、プラットフォームを介して行う車両制御用プログラムであって、
上記プラットフォーム・レイヤが、
対象システムの変更によりアプリケーションが削除された際に、当該アプリケーションが従来公開しており、他アプリケーションが参照していたデータとして、上記プラットフォーム・レイヤ内で別に定める所定値が設定され、他アプリケーションに対して公開されるように、アプリケーション間のデータの設定を変更する機能を実現させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
また、本発明に係る車両制御用プログラム(2)は、車両制御用プログラム(1)において、
上記プラットフォーム・レイヤにて公開する所定値が、当該アプリケーションが非作動時の値であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る車両制御用プログラム(3)は、車両制御用プログラム(1)において、
上記プラットフォーム・レイヤが、アプリケーションと制御装置間通信及びハードウェア入出力端子間とのデータ授受を実施する分散層と、制御装置間の通信制御を行う通信層と、制御装置のハードウェアに対する入出力設定を行う入出力ドライバ層とを備え、上記分散層が、対象システムの変更によりハードウェアもしくは通信ノードの追加・削除が発生した時に、アプリケーションに対して授受するハードウェア情報もしくは通信データ情報の設定を変更する機能を実現させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
また、本発明に係る車両制御用プログラム(4)は、車両制御用プログラム(3)において、
車両制御装置の実装アプリケーション、ハードウェア及び車両に実装される通信ノードの実装有無を設定するデータベースを有し、上記プラットフォーム・レイヤ内の分散層が、当該データベースに登録された情報に基づいて、分散層を介して授受されるデータの接続及び振り分けを自動で変更する機能を実現させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
さらに、本発明に係る車両制御用プログラム(5)は、車両制御用プログラム(3)において、
所定のハードウェアもしくは通信ノードが削除された際、当該ハードウェアもしくは通信ノードにより従来設定され、アプリケーションにて参照していたデータとして、プラットフォーム・レイヤ内の分散層にて別に定める所定値が設定され、アプリケーションに対して公開されることを特徴とし、
本発明に係る車両制御用プログラム(6)は、車両制御用プログラム(5)において、
上記分散層にて設定される所定値が、通信ノード削除の場合は通信初期値、ハードウェアの場合は端子オープン時の値などの固定値であることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(1)は、車両制御用プログラム(1)〜車両制御用プログラム(6)のいずれかの車両制御用プログラムに基づいてその機能を実現するコンピュータを備えたことを特徴とする。
本発明に係る車両制御用プログラム(1)、(2)によれば、例えば、エコラン有/無車両のエコランモードの公開を行う場合、図1に示すように、プラットフォーム・レイヤが、エコランアプリケーション有りの場合、エコラン制御にて演算したモードをスルーで始動充電制御、プッシュスタート、電源マネージメントの各アプリケーションに公開し、エコランアプリケーション無しの場合、エンジン回転数に応じてモード1(通常走行中)またはモード0(エンスト)を算出し、各アプリケーションに公開するようにすることができる。
このように、アプリケーション側で参照RAMの削除を行わず、プラットフォーム機能でエコラン有/無により公開するエコランモードを切替えることによりアプリケーション側でのソフト変更を吸収することができるので、アプリケーション開発者はバリエーションによる部品の抜き差し時に発生するソフト構成変更を考慮せずにソフトウェア設計を行うことが可能となる。
また、プラットフォーム機能にてバリエーションによるソフト変更を吸収し、各アプリケーションに加工後のデータを公開することにより、アプリケーション側でのソフト変更をなしにすることができるので、もし、データ削除などの変更をアプリケーション側で行うと、上記の例では、3つのアプリケーションについてソフト変更を行わなければならないが、プラットフォーム機能にてソフト変更を吸収することにより1箇所のみの変更でよくなり、ソフトウェア開発工程を短縮することができる。
また、本発明に係る車両制御用プログラム(3)〜(6)によれば、例えば、プッシュスタート有/無車両における始動制御側でのスタート駆動信号を参照する場合、図2に示すように、プッシュスタートアプリケーション有りの場合、プッシュスタートアプリケーションがスタータ駆動信号(STSW信号)をプッシュボタン操作(SSW)にて検出し、プラットフォーム・レイヤが、プッシュスタートアプリケーションからのSTSW信号を始動充電アプリケーションに入力し、プッシュスタートアプリケーション無しの場合、プラットフォーム・レイヤが、STSW信号としてイグニッショキースイッチ(IGSW)による外部STSW信号を始動充電アプリケーションに入力することができる。
このように、対象システムの変更によりハードウェアもしくは通信ノードの追加・削除が発生した時に、アプリケーション側でどの信号をモニタするかを切替えず、プラットフォーム機能で切替えることにより、アプリケーション側でのソフト変更を吸収することができるので、上記と同様に、アプリケーション開発者はバリエーションによる部品の抜き差し時に発生するソフト構成変更を考慮せずにソフトウェア設計を行うことが可能となり、ソフトウェア開発工程を短縮することができる。
以下、本発明の車両制御用プログラムの実施例について、図面を用いて説明する。図3は本発明の車両用制御プログラムを実装したECUの実施例を示すブロック図であり、図に示すように、このECU1は、CPU11、ROM12、RAM13、入出力回路14、通信IC15とこれらを接続するバスライン等から構成され、このECU1にスタータモータ2、CANバス3、バッテリ4等が接続されている。
そして、CPU11はECU1のハードウェア各部を制御するとともに、ROM12に記憶されたプログラムに基づいて様々なプログラムを実行する。ROM12は各種のアプリケーションを実行させるプログラムを記憶するとともに、アプリケーション、ハードウェア及び通信ノードの有/無を示すデータベースを記憶している。また、RAM13はSRAM等で構成され、プログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。
図4はROM12に記憶されるデータベースの一例であり、この例では、プッシュスタートアプリケーション有り、エコランアプリケーション無し、プッシュスタートスイッチ(STSW)有り、イグニッションスイッチ(IGSW)無し、アンチロックブレーキシステム(ABS)ECU有り、エアコン(A/C)ECU有り、が設定されている。
入出力回路14には、外部の入力端子Aやスタータモータ2等が接続され、外部からの信号を受け取るとともに、ECU1からの制御信号等を外部に出力する。また、通信IC15は、CANバス3を介してエンジンECU5、エアコン(A/C)ECU6、・・・等の他のECUとの相互通信を行う。
一方、各種のアプリケーションをCPU11に実行させるためにROM12に記憶されているプログラムは、図5に示すように、アプリケーション・レイヤ21とプラットフォーム・レイヤ22とで階層化された構造を備えている。
アプリケーション・レイヤ21のプログラムは、ハードウェアデバイスを直接制御する処理を行わず、要求仕様を実現するための処理をCPU11が実行するためのプログラムであり、プッシュスタートアプリケーション31、エコランアプリケーション32、始動充電アプリケーション33及び電源マネージメントアプリケーション34とから構成されている。
プッシュスタートアプリケーション31は、プッシュSW(START−SW)の押下を起動要件として動作して始動要求を出力し、エコランアプリケーション32は、エンジンの駆動と停止を行いながら車両を走行させるエコラン(アイドリングストップ)機能を実行し、エンジン停止信号及び始動要求信号を出力する。
また、始動充電アプリケーション33は、エンジン始動及びオルタネータにより発電された電力によるバッテリの充電制御等の機能を実行して始動信号を出力し、電源マネージメントアプリケーション34は、電源接続等を作動要件として車載用電子機器等の電源の制御を行うとともに、バッテリ4の電圧、電流を検出して充電要求信号を出力する。
一方、プラットフォーム・レイヤ22のプログラムには、実装されるアプリケーション間のデータの授受を実行するプログラムが含まれており、エコランアプリケーション32からのエンジン停止信号を通信IC15、CANバス3を介してエンジンECU5に出力し、電源マネージメントアプリケーション34からの充電要求信号を始動充電アプリケーション33に伝達するとともに、始動充電アプリケーション33からの始動信号をスタータモータ2に出力する。
また、このプラットフォーム・レイヤ22のデータ授受プログラムは、図4に示すデータベースの内容に基づいて、エコランアプリケーション有りの場合、エコランアプリケーション32からの始動要求信号を始動充電アプリケーション33に伝達し、エコランアプリケーション無しの場合、エコランアプリケーション32からの始動要求信号として常時オフ信号を始動充電アプリケーション33に伝達する。
さらに、プッシュスタートアプリケーション有りの場合、プッシュスタートアプリケーション31からの始動要求信号を始動充電アプリケーション33に伝達し、プッシュスタートアプリケーション無しの場合、キースタータSWからの信号を始動充電アプリケーション33に伝達する。
以上のように、エコランアプリケーションやプッシュスタートアプリケーションの有/無に応じてプラットフォーム機能で信号の伝達を切替えるので、アプリケーション側でのソフト変更を必要とせず、アプリケーション開発者はバリエーションによる部品の抜き差し時に発生するソフト構成変更を考慮せずにソフトウェア設計を行うことが可能となる。
次に、対象システムの変更によりハードウェアもしくは通信ノードの追加・削除が発生した時に、アプリケーションに対して授受するハードウェア情報もしくは通信データ情報の設定をプラットフォーム・レイヤのプログラムが変更する実施例について、図6に示す汎用的なECUにより説明する。
この実施例のECU41はCPU51、端子A用入力回路52、通信IC53等よりなり、CANバス42を介して他のECU43、44等と接続されている。
なお、入力端子Aはシステム変更により追加・削除が行われる入力端子であり、ECU43、44はシステム変更により追加・削除が行われるECUである。
各種のアプリケーションをCPU51に実行させるためのプログラムは、アプリケーションプログラム1、2、3よりなるアプリケーション・レイヤと、分散層61、入出力ドライバ層62、通信層63よりなるプラットフォーム・レイヤにより構成されており、分散層61は、対象システムの変更によりハードウェアもしくは通信ノードの追加・削除が発生した時に、アプリケーションに対して授受するハードウェア情報もしくは通信データ情報の設定を変更する機能を実行する。
また、入出力ドライバ層62は制御装置のハードウェアに対する入出力設定を行い、通信層63は、ECU間の通信制御を行う。
そして、プラットフォーム・レイヤ内の分散層61は、ECU41の実装アプリケーション、ハードウェア及び車両に実装されるECU43、44等の通信ノードの実装有無を設定するデータベースを有し、データベースに登録された情報に基づいて、分散層61を介して授受されるデータの接続及び振り分けを自動で変更する機能を実現させるためのプログラムを含んでおり、所定のアプリケーションが削除された際には、上記の実施例と同様に、当該アプリケーションが従来公開しており、他アプリケーションが参照していたデータとして、分散層61内で別に定める所定値を設定し、アプリケーションに対して公開する。このとき、分散層61で公開する所定値は、当該アプリケーションが非作動時の値である。
また、所定のハードウェアもしくは通信ノードが削除された場合、アプリケーションにて参照していたデータとして別に定める所定値を設定し、アプリケーションに対して公開する。例えば、入力端子Aに接続されたハードウェアが取り外された場合、分散層61は、アプリケーション1が参照していたデータを所定値aに設定してアプリケーション1に対して公開し、CANバス42に接続されたECU44が取り外された場合、分散層61は、ECU44により従来設定され、アプリケーション2にて参照していたデータとして別に定める所定値bを設定し、アプリケーション2に対して公開する。
なお、ECU44が取り外された場合、分散層61がアプリケーション2に公開する所定値bは、ECU44の通信初期値であり、入力端子Aに接続されたハードウェアが取り外された場合に、分散層61がアプリケーション1に公開する所定値aは、端子オープン時の値に設定される。
以上のように、対象システムの変更によりハードウェアもしくは通信ノードの追加・削除が発生した時に、アプリケーション側でどの信号をモニタするかを切替えず、プラットフォーム機能で切替えることにより、アプリケーション側でのソフト変更を吸収することができるので、上記と同様に、アプリケーション開発者はバリエーションによる部品の抜き差し時に発生するソフト構成変更を考慮せずにソフトウェア設計を行うことが可能となる。
なお、上記の実施例1では、ECUのアプリケーションとして電源マネージメント、プッシュスタート、エコラン、始動充電を例として説明したが、その他のアプリケーションを備えた車両用電子制御装置にも本発明を適用することが可能である。
エコラン有/無車両のエコランモードの公開を行う場合の、プラットフォーム・レイヤの作用を説明するための図である。 プッシュスタート有/無車両におけるスタート駆動信号参照時の、プラットフォーム・レイヤの作用を説明するための図である。 本発明の車両用制御プログラムを実装したECUの実施例を示すブロック図である。 ROMに記憶されるアプリケーション、ハードウェア及び通信ノードの有/無を示すデータベースの一例を示す図である。 各種のアプリケーションを実行させるためにROMに記憶されているプログラムの構造を示す図である。 ハードウェアもしくは通信ノードの追加・削除が発生した時に、それに伴う情報の設定をプラットフォーム・レイヤが変更する実施例を示すブロック図である。 現状の車載制御ECUを説明するための図である。 各機能を一つに統合したECUを説明するための図である。 複数のアプリケーション機能を一つのECUに統合した場合のグレード毎の変更を説明するための図である。 統合ECUにおけるエコランモードの他アプリケーションへの公開を説明するための図である。
1、41、43、44 ECU
11、51 CPU
12 ROM
13 RAM
14 入出力回路
15、53 通信IC
2 スタータモータ
3 CANバス
4 バッテリ
5 エンジンECU
6 エアコン(A/C)ECU
21 アプリケーション・レイヤ
22 プラットフォーム・レイヤ
31 プッシュスタートアプリケーション
32 エコランアプリケーション
33 始動充電アプリケーション
34 電源マネージメントアプリケーション
52 端子A用入力回路
61 分散層
62 入出力ドライバ層
63 通信層

Claims (7)

  1. アプリケーション・レイヤと、プラットフォーム・レイヤとで階層化された構造を持ち、実装されるアプリケーション間のデータの授受を、プラットフォームを介して行う車両制御用プログラムであって、
    上記プラットフォーム・レイヤが、
    対象システムの変更によりアプリケーションが削除された際に、当該アプリケーションが従来公開しており、他アプリケーションが参照していたデータとして、上記プラットフォーム・レイヤ内で別に定める所定値が設定され、他アプリケーションに対して公開されるように、アプリケーション間のデータの設定を変更する機能を実現させるためのプログラムを含むことを特徴とする車両制御用プログラム。
  2. 請求項1に記載された車両制御用プログラムにおいて、
    上記プラットフォーム・レイヤにて公開する所定値が、当該アプリケーションが非作動時の値であることを特徴とする車両制御用プログラム。
  3. 請求項1に記載された車両制御用プログラムにおいて、
    上記プラットフォーム・レイヤが、アプリケーションと制御装置間通信及びハードウェア入出力端子間とのデータ授受を実施する分散層と、制御装置間の通信制御を行う通信層と、制御装置のハードウェアに対する入出力設定を行う入出力ドライバ層とを備え、上記分散層が、対象システムの変更によりハードウェアもしくは通信ノードの追加・削除が発生した時に、アプリケーションに対して授受するハードウェア情報もしくは通信データ情報の設定を変更する機能を実現させるためのプログラムを含むことを特徴とする車両制御用プログラム。
  4. 請求項3に記載された車両制御用プログラムにおいて、
    車両制御装置の実装アプリケーション、ハードウェア及び車両に実装される通信ノードの実装有無を設定するデータベースを有し、上記プラットフォーム・レイヤ内の分散層が、当該データベースに登録された情報に基づいて、分散層を介して授受されるデータの接続及び振り分けを自動で変更する機能を実現させるためのプログラムを含むことを特徴とする車両制御用プログラム。
  5. 請求項3に記載された車両制御用プログラムにおいて、
    所定のハードウェアもしくは通信ノードが削除された際、当該ハードウェアもしくは通信ノードにより従来設定され、アプリケーションにて参照していたデータとして、プラットフォーム・レイヤ内の分散層にて別に定める所定値が設定され、アプリケーションに対して公開されることを特徴とする車両制御用プログラム。
  6. 請求項5に記載された車両制御用プログラムにおいて、
    上記分散層にて設定される所定値が、通信ノード削除の場合は通信初期値、ハードウェアの場合は端子オープン時の値などの固定値であることを特徴とする車両制御用プログラム。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載された車両制御用プログラムに基づいて当該請求項における機能を実現するコンピュータを備えたことを特徴とする車両用電子制御装置。
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