JP4752099B2 - 情報提供装置及び情報提供方法並びにデータ記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は情報提供装置及び情報提供方法並びにデータ記録媒体に係り、特に過去の軌跡を利用して、類似のキャラクタ間でコミュニケーションを行うことが可能な情報提供装置及び情報提供方法並びにデータ記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
これから生じる事象に対して、予定や予測を案内する従来のナビゲーションシステムが知られている。つまり、ナビゲーションソフトは未来時間をよりよく(効率的に)消費する目的で使用される。
【0003】
たとえば、これからユーザが「どこへ」行きたいか、情報を入力することで、ナビゲーションシステムは、目的地へ行くために最も効率的な方法をユーザに提示し、案内する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のナビゲーションシステムは、ユーザが「どこ」へ行きたいかを、自立的に判断することはしないため、ユーザが目的地を入力することが必須となる。
【0005】
このように、ナビゲーションシステムが未来時間をよりよく(効率的に)消費する目的で使用されるのに対し、本発明の目的は、過去のユーザの軌跡、行動の記録を有効に再利用することのできる情報提供装置及び情報提供方法並びにデータ記録媒体を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、過去のユーザの軌跡、行動の記録に基づいて共通するキャラクタ同士で共通領域、コミュニティサイトなどを形成することが可能な情報提供装置及び情報提供方法並びにデータ記録媒体を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、過去のユーザの軌跡、行動の記録に基づいて共通するキャラクタ同士で情報の交換や提供が可能な情報提供装置及び情報提供方法並びにデータ記録媒体を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、同趣味を有するユーザ同士が匿名性を保持しながらコミュニケーションを図ることが可能な情報提供装置及び情報提供方法並びにデータ記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解釈するための手段】
上記課題は、本発明の情報提供装置によれば、少なくとも表示手段と記憶手段とを備えた情報提供装置において、ユーザの位置情報と時間情報からなるユーザ行動軌跡データを前記記憶手段に保存するユーザ行動軌跡データ保存手段と、前記ユーザ行動軌跡データ保存手段で保存されたユーザ行動軌跡データに基づいて前記ユーザの行動軌跡解析を行い前記ユーザの傾向を特定する傾向解析手段と、前記傾向解析手段によって得られた前記ユーザの傾向、前記ユーザにより入力された前記ユーザの嗜好を示すユーザ情報、および前記ユーザにより設定された前記ユーザのキャラクタを表示するためのキャラクタ表示データを、複数のユーザに対して、所定のコミュニティサイトを提供するサーバに送信して記録させることで、前記ユーザの傾向、前記ユーザ情報、および前記キャラクタ表示データを登録するユーザ傾向登録手段と、前記ユーザ傾向登録手段によって登録された前記キャラクタ表示データに基づいて前記ユーザのキャラクタを前記表示手段に表示させる表示制御手段と、前記サーバにおいて、他のユーザの傾向と前記他のユーザの前記ユーザ情報、および前記ユーザの傾向と前記ユーザの前記ユーザ情報に基づいて、前記他のユーザのキャラクタのなかから、前記ユーザのキャラクタと類似傾向の高い類似するキャラクタが検索され、その検索結果に基づいて前記サーバにより選択されたコミュニティサイトへのアクセスを誘導するメッセージが、前記サーバから送信されてきた場合に、前記メッセージを受信する受信手段と、前記メッセージに応じて、前記コミュニティサイトにアクセスした場合、現在または過去に前記コミュニティサイトにアクセスした前記他のユーザのキャラクタであって、かつ前記類似傾向の高いキャラクタである類似キャラクタに関する情報と、前記他のユーザにより提供された情報提供メッセージとを、前記サーバから取得して、前記類似キャラクタおよび前記情報提供メッセージを前記表示手段に表示させることで、前記類似キャラクタの存在を前記ユーザに知らせる類似キャラクタ紹介手段とを備えること、により解決される。
【0010】
また、上記課題は、本発明の情報提供装置によれば、少なくとも記憶手段と、演算手段と、通信手段とを備えた情報提供装置において、ユーザの位置情報と時間情報からなるユーザ行動軌跡データに基づきユーザの傾向が分析されて得られた前記ユーザの傾向、前記ユーザにより入力された前記ユーザの嗜好を示すユーザ情報、および前記ユーザにより設定された前記ユーザのキャラクタを表示するためのキャラクタ表示データを、前記ユーザの装置から受信する受信手段と、前記ユーザの装置を認証する認証手段と、前記ユーザの傾向と前記ユーザの前記ユーザ情報に基づいて、類似傾向の高い複数の類似キャラクタによってコミュニティサイトを形成するコミュニティサイト形成手段と、前記コミュニティサイトにアクセス可能とするコミュニティサイト実行手段と、所定のユーザの装置が前記コミュニティサイトにアクセスした場合、現在または過去に前記コミュニティサイトにアクセスした他のユーザのキャラクタであって、かつ前記他のユーザの傾向と前記他のユーザの前記ユーザ情報、および前記所定のユーザの傾向と前記所定のユーザの前記ユーザ情報に基づいて検索された、前記所定のユーザのキャラクタと類似傾向の高い他のユーザのキャラクタである類似キャラクタに関する情報と、前記他のユーザにより提供された情報提供メッセージとを、前記所定のユーザの装置に送信することで、前記類似キャラクタの存在を前記所定のユーザに知らせる送信手段とを備えること、により解決される。
【0011】
さらに、本発明の情報提供方法によれば、ユーザの位置情報と時間情報からなるユーザ行動軌跡データを情報提供装置のユーザ行動軌跡データ保存手段が保存し、前記ユーザ行動軌跡データ保存手段で保存されたユーザ行動軌跡データに基づいて前記情報提供装置の傾向解析手段が、前記ユーザの行動軌跡解析を行って、前記ユーザの傾向を特定し、前記傾向解析手段によって得られた前記ユーザの傾向、前記ユーザにより入力された前記ユーザの嗜好を示すユーザ情報、および前記ユーザにより設定された前記ユーザのキャラクタを表示するためのキャラクタ表示データを、前記情報提供装置のユーザ傾向登録手段が、複数のユーザに対して、所定のコミュニティサイトを提供するサーバに送信して記録させることで、前記ユーザの傾向、前記ユーザ情報、および前記キャラクタ表示データを登録し、前記ユーザ傾向登録手段によって登録された前記キャラクタ表示データに基づいて前記ユーザのキャラクタを、前記情報提供装置の表示制御手段が表示手段に表示させ、前記サーバにおいて、他のユーザの傾向と前記他のユーザの前記ユーザ情報、および前記ユーザの傾向と前記ユーザの前記ユーザ情報に基づいて、前記他のユーザのキャラクタのなかから、前記ユーザのキャラクタと類似傾向の高い類似するキャラクタが検索され、その検索結果に基づいて前記サーバにより選択されたコミュニティサイトへのアクセスを誘導するメッセージが、前記サーバから送信されてきた場合に、前記情報提供装置の受信手段が、前記メッセージを受信し、前記メッセージに応じて、前記コミュニティサイトにアクセスした場合、現在または過去に前記コミュニティサイトにアクセスした前記他のユーザのキャラクタであって、かつ前記類似傾向の高いキャラクタである類似キャラクタに関する情報と、前記他のユーザにより提供された情報提供メッセージとを、前記情報提供装置の類似キャラクタ紹介手段が、前記サーバからから取得して、前記類似キャラクタおよび前記情報提供メッセージを前記表示手段に表示させることで、前記類似キャラクタの存在を前記ユーザに知らせること、により解決される。
【0012】
前記課題は、本発明のデータ記録媒体によれば、ユーザの位置情報と時間情報からなるユーザ行動軌跡データをユーザ行動軌跡データ保存手段によって保存するステップと、前記ユーザ行動軌跡データ保存手段で保存されたユーザ行動軌跡データに基づいて傾向解析手段で前記ユーザの行動軌跡解析を行って、前記ユーザの傾向を特定するステップと、前記傾向解析手段によって得られた前記ユーザの傾向、前記ユーザにより入力された前記ユーザの嗜好を示すユーザ情報、および前記ユーザにより設定された前記ユーザのキャラクタを表示するためのキャラクタ表示データを、複数のユーザに対して、所定のコミュニティサイトを提供するサーバに送信して記録させることで、前記ユーザの傾向、前記ユーザ情報、および前記キャラクタ表示データを登録するステップと、前記ユーザ傾向登録手段によって登録された前記キャラクタ表示データに基づいて前記ユーザのキャラクタを表示させるステップと、前記サーバにおいて、他のユーザの傾向と前記他のユーザの前記ユーザ情報、および前記ユーザの傾向と前記ユーザの前記ユーザ情報に基づいて、前記他のユーザのキャラクタのなかから、前記ユーザのキャラクタと類似傾向の高い類似するキャラクタが検索され、その検索結果に基づいて前記サーバにより選択されたコミュニティサイトへのアクセスを誘導するメッセージが、前記サーバから送信されてきた場合に、前記メッセージを受信させるステップと、前記メッセージに応じて、前記コミュニティサイトにアクセスした場合、現在または過去に前記コミュニティサイトにアクセスした他のユーザのキャラクタであって、かつ前記類似傾向の高いキャラクタである類似キャラクタに関する情報と、前記他のユーザにより提供された情報提供メッセージとを、前記サーバからから取得させて、前記類似キャラクタおよび前記情報提供メッセージを前記表示手段に表示させることで、前記類似キャラクタの存在を前記ユーザに知らせるステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したこと、により解決される。
【0013】
このように、本発明では、ユーザの行動軌跡データをキャラクタに割り付け、ユーザが頻繁に赴くエリアを特定し、サーバ接続時に類似傾向の高いキャラクタを検索し、キャラクタ同士で互いにコミュニケーションを図ることが可能である。
【0015】
また類似キャラクタ検索手段は、前記ユーザの趣向性を示すキーワードを用いて検索を行うようにするとよい。ユーザ傾向登録手段によって登録された情報群は、情報カテゴリ別に分類された1乃至複数のコミュニティサイトを形成する基となるデータとすることが可能である。
【0016】
そして前記キャラクタは、サーバ又は通信回線を介して情報交換を行うキャラクタ間情報交換手段を備えると好適である。
【0018】
前記ユーザ行動軌跡データによって得られた情報に基づいて、前記ユーザ行動軌跡データに関連付けられた地図画像を描画表示する地図描画表示手段を備えるように構成すると好適である。このとき、前記地図描画表示手段は、擬似3D表示手段、鳥瞰図表示手段、ライティング効果表示手段のうち、少なくとも1つを備えるように構成するとよい。
【0019】
以上のように、本発明によれば、キャラクタはユーザとの対話によってユーザ情報を収集し、ユーザ情報を趣向解析することによって、サーバ接続時に、同様のエリアへ赴き、さらに類似傾向の高いキャラクタを検索することで、より類似キャラクタを探し出すことができる。
【0020】
また、類似のキャラクタ同士は、所持する情報をサーバに登録し、類似キャラクタ同士で、情報を交換したり、提供したりすることが可能となる。そして、類似キャラクタ同士は、サーバ上に、新規にコミュニティサイトを設定し、運営していくことが可能となる。
【0021】
さらに、類似キャラクタ同士がコミュニケーションを図ることによって、キャラクタを所有するユーザは、他に存在する類似キャラクタを紹介され、同趣味を有するユーザ同士が匿名性を保持しながらコミュニケーションを図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0023】
図1乃至図4は、ノート型パーソナルコンピュータの外観を示している。図1は表示部3を本体2に対して開いた状態を示す外観斜視図、図2は本体2の平面図、図3は本体2に設けられている後述のジョグダイヤル4付近の拡大図である。また、図4は本体2のジョグダイヤル4側の側面図である。このノート型パーソナルコンピュータ1は、基本的に本体2と、この本体2に対して開閉自在とされる表示部3と、から構成されている。
【0024】
本体2には、その上面に、各種の文字や記号などを入力するとき操作されるキーボード5、ポインタ(マウスカーソル)を移動させるときなどに操作されるポインティングデバイスとしてのタッチパット6、および電源スイッチ8が設けられており、また、側面側にジョグダイヤル4やIEEE1394ポート等が設けられている。なお、タッチパット6に代えて、例えば、スティック式のポインティングデバイスを設けることも可能である。
【0025】
また、表示部3の正面には、画像を表示するLCD(Liquid Crystal Display)7が設けられている。表示部3の右上部には、電源ランプPL、電池ランプBL、必要に応じてメッセージランプML、その他LEDよりなるランプが設けられている。更に、表示部3の上部中央部には、CCD(Charge−Coupled Device(電荷結合素子))を備えたCCDビデオカメラとマイクロホンが設けられており、本体2の右上端部には、ビデオカメラのシャッタボタンが設けられている。CCDビデオカメラはCCDビデオカメラのレンズ部を表示部3に対して回転自在に移動可能とする回転移動機構上に設けられている。なお、電源ランプPLや電池ランプBL、メッセージランプML等は表示部3の下部に設けることも可能である。
【0026】
次に、ジョグダイヤル4は、本体2上のキーボード5のキーの間に組み込まれ、また、キーとほぼ同じ高さになるように取り付けられている。ジョグダイヤル4は、図3の矢印aに示す回転操作に対応して所定の処理を実行し、かつ、矢印bに示す移動操作に対応した処理を実行する。なお、ジョグダイヤル4は、本体2の左側面に配置してもよく、LCD7が設けられた表示部3の左側面又は右側面、或いは、キーボード部5のGキーとHキーの間に縦方向に配置してもよい。また、ジョグダイヤル4は、タッチパッド6を人差し指で操作しながら親指で操作可能なように、前面の中央部に配置してもよく、或いは、タッチパッド6の上端縁又は下端縁に沿って横方向に配置しても、また、タッチパッド6の右ボタンと左ボタンの間に縦方向に配置してもよい。更に、ジョグダイヤル4は縦方向や横方向に限定せず、各指で操作し易い斜め方向へ、所定角度を付けて配置してもよい。その他、ジョグダイヤル4は、ポインティングデバイスであるマウスの側面の親指で操作可能な位置に配置することも可能である。
【0027】
図5は、パーソナルコンピュータ1の電気的構成を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit(中央処理装置))51は、例えば、インテル(Intel)社製のペンティアム(Pentium(商標))プロセッサ等で構成され、ホストバス52に接続されている。ホストバス52には、更に、ノースブリッジ53が接続されており、ノースブリッジ53は、AGP(Accelerated Graphics Port)50及びPCIバス56にも接続されている。ノースブリッジ53は、例えばインテル社製の400BXなどで構成されており、CPU51やRAM54周辺の制御を行うようになされている。更に、ノースブリッジ53は、AGP50を介してビデオコントローラ57に接続されている。なお、このノースブリッジ53とサウスブリッジ58とで、いわゆるチップセットが構成されている。
【0028】
ノースブッリッジ53は、更に、RAM(Random Access Memory)54及びキャッシュメモリ55とも接続されている。キャッシュメモリ55は、CPU51が使用するデータをキャッシュするようになされている。なお、図示していないが、CPU51にも1次的なキャッシュメモリが内蔵されている。
【0029】
RAM54は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)で構成され、CPU51が実行するプログラムや、CPU51の動作上必要なデータを記憶するようになされている。具体的に、RAM54には、起動が完了した時点において、例えば電子メールプログラム54A、オートパイロットプログラム54B、ジョグダイヤル状態監視プログラム54C、ジョグダイヤルドライバ54D、オペレーティングプログラム(OS)54E、ナビゲーションプログラム54F、キャプチャプログラム54G、その他アプリケーションプログラム54H1乃至54HnがHDD67から転送され、記憶される。
【0030】
電子メールプログラム54Aは、モデム75を介して、電話回線76のような通信回線からネットワーク経由で通信文を授受するプログラムである。電子メールプログラム54Aは、特定機能としての着信メール取得機能を有している。この着信メール取得機能は、インターネットサービスプロバイダ77が備えるメールサーバ78に対して、そのメールボックス79内に自分(利用者)宛のメールが着信しているかどうかを確認して、自分宛のメールがあれば取得する処理を実行する。
【0031】
オートパイロットプログラム54Bは、予め設定された複数の処理(またはプログラム)などを、予め設定された順序で順次起動して、処理するプログラムである。
【0032】
OS(Operation System(基本プログラムソフトウェア))54Eは、例えば、マイクロソフト社のウィンドウズ95(Windows95)、ウィンドウズ98(Windows98)、ウィンドウズ2000(Windows2000)(ともに商標)、あるいは、アップルコンピュータ社のマックOS(商標)、あるいはパソコン用UNIX互換OS(Linux)等に代表される、コンピュータの基本的な動作を制御するものである。
【0033】
ジョグダイヤル状態監視プログラム54Cは、アプリケーションプログラム54H1乃至54Hnからジョグダイヤル対応であるか否かの通知を受け取り、そのアプリケーションプログラムがジョグダイヤル対応であれば、ジョグダイヤル4を操作することで実行できる操作を、アプリケーションが有するユーザインターフェース機能を用いて、ユーザに対して表示すために動作する。ジョグダイヤル状態監視プログラム54Cは、通常、ジョグダイヤル4のイベント待ちになっており、アプリケーションプログラムからの通知を受け取るリストを有している。ジョグダイヤルドライバ54Dは、ジョグダイヤル4の操作に対応して各種機能を実行する。
【0034】
ビデオコントローラ57は、PCIバス56に接続されており、さらに、AGP50を介してノースブリッジ53に接続されており、PCIバス56、もしくはAGP50を介して供給されるデータに基づいて、LCD7の表示を制御し、また、CCDビデオカメラからのビデオデータをPCIバス56もしくはノースブリッジ53に送るようになされている。
【0035】
PCIバス56には、サウンドコントローラ64が接続され、マイクロホン66からの音声入力を取り込み、あるいはスピーカ65に対して音声信号を供給する。また、PCIバス56にはモデム75およびカードスロットインターフェースも接続されている。
【0036】
モデム75は、公衆電話回線76、インターネットサービスプロバイダ77を介し、インターネットやパケット通信網等の有線無線を問わない通信ネットワーク80やメールサーバ78等に接続することができる。また、オプション機能を追加する場合、PCカードスロットインターフェースに接続されているスロット9に、インターフェースカードが適宜装着されることにより、外部装置とのデータの授受ができるようになされている。例えば、インターフェースカードには、ドライブ230を接続することができ、ドライブ230に挿入される磁気ディスク231、光ディスク232、光磁気ディスク233、および半導体メモリ234などとデータの授受を行うことができる。
【0037】
更に、PCIバス56にはサウスブリッジ58も接続されている。サウスブリッジ58は、例えば、インテル社製のPIIX4Eなどで構成されており、各種の入出力を制御するようになされている。すなわち、サウスブリッジ58は、IDE(Integrated Drive Electronics)コントローラ/コンフィギュレーションレジスタ59、タイマ回路60、IDEインターフェース61、およびUSB(Universal Serial Bus)インターフェースで構成され、IDEバス62に接続されるデバイス、USBポートに接続されるデバイス、もしくは、ISA/EIO(Industry Standard Architecture/Extended Input Output)バス63およびエンべデットコントローラ68を介して接続されるデバイスの制御等を行うようになされている。
【0038】
例えば、USBポートに、GPS(Global Positioning System)アンテナが装着された場合、GPSアンテナによりGPS衛星からの電波が受信され、現在位置データが得られるようになされている。USBインターフェースは、GPSアンテナを介して受信した現在位置データ(緯度データ、経度データ及び高度データ)をPCIバス56、ノースブリッジ53、およびホストバス52を介して、受信した現在位置データを、CPU51へ送出する。
【0039】
IDEコントローラ/コンフィギュレーションレジスタ59は、いわゆるプライマリIDEコントローラとセカンダリIDEコントローラとの2つのIDEコントローラ、およびコンフィギュレーションレジスタ(Configuration Register)等から構成されている。
【0040】
プライマリIDEコントローラは、IDEバス62を介して、コネクタ(図示せず)に接続しており、コネクタには、HDD67が接続されている。また、セカンダリIDEコントローラは、他のIDEバス(図示せず)を介して、外部装置と接続可能ようになされている。
【0041】
なお、HDD67には、電子メールプログラム67A、オートパイロットプログラム67B、ジョグダイヤル状態監視プログラム67C、ジョグダイヤルドライバ67D、OS(基本プログラムソフトウェア)67E、ナビゲーションプログラム67F、キャプチャプログラム67G、その他の複数のアプリケーションプログラム67H1乃至67Hn、さらに、それらのプログラムで用いられるデータ等が記憶されている。HDD67に記憶されているプログラム67A乃至67Hnは、起動(ブートアップ)処理の過程で、RAM54内に順次転送され、格納される。アプリケーション67H1には、画像管理ソフトウェアがインストールされている。
【0042】
ISA/EIOバス63には、更に、エンベデットコントローラ68が接続されている。このエンベデットコントローラ68は、マイクロコントローラからなるI/Oコントローラである。すなわち、エンベデットコントローラ68は、I/Oインターフェース69、ROM70、RAM71、CPU72が相互に接続されて構成されている。
【0043】
ROM70には、例えば、IEEE1394I/F(Interface)プログラム70A、LED監視プログラム70B、タッチパッド入力監視プログラム70C、キー入力監視プログラム70D、ウェイクアッププログラム70E、ジョグダイヤル状態監視プログラム70F、が、予め格納されている。
【0044】
IEEE1394I/Fプログラム70AはIEEE1394入出力ポートを介して送受信されるIEEE1394準拠のデータの入出力を行うプログラムである。LED制御プログラム70Bは、電源ランプPL、電池ランプBL、必要に応じてメッセージランプML、その他LEDよりなるランプの点灯の制御を行うプログラムである。タッチパット入力監視プログラム70Cは、タッチパッド6を用いたユーザによる入力を監視するプログラムである。キー入力監視プログラム70Dは、キーボード5やその他のキースイッチを用いたユーザによる入力を監視するプログラムである。ウェイクアッププログラム70Eは、サウスブリッジ58内のタイマ回路60から供給される現在時間データに基づいて、予め設定された時間になったかどうかチェックして、設定された時間となると、所定の処理(またはプログラム)を起動するために各チップ電源の管理を行うプログラムである。ジョグダイヤル状態監視プログラム70Fは、ジョグダイヤル4の回転型エンコーダ部の回転、あるいは押下を常に監視するためのプログラムである。
【0045】
更に、ROM70には、BIOS(Basic Input/Output System)70Gが書き込まれている。BIOSとは、基本入出力システムのことをいい、OSやアプリケーションプログラムと周辺機器(ディスプレイ、キーボード、HDD等)の間でのデータの入出力を制御するソフトウェアプログラムである。
【0046】
RAM71は、LED制御、タッチパッド入力ステイタス、キー入力ステイタス、設定時間用の各レジスタや、ジョグダイヤル状態監視用のI/Oレジスタ、IEEE1394I/Fレジスタ等を、レジスタ71A乃至71Fとして有している。例えば、LED制御レジスタは、ジョグダイヤル4が押下された場合、電子メールの瞬時の立ち上げ状態を表示するメッセージランプMLの点灯を制御する。キー入力ステイタスレジスタは、ジョグダイヤル4が押下されると、操作キーフラグが格納されるようになっている。設定時間レジスタは、ある時間を任意に設定することができる。
【0047】
また、このエンベデットコントローラ68には、図示を省略したコネクタを介して、ジョグダイヤル4、タッチパッド6、キーボード5、IEEE1394入力出力ポート、シャッタボタンがそれぞれ接続されており、ジョグダイヤル4、タッチパッド6、キーボード5、シャッタボタンを用いて、ユーザが操作を行った場合、ジョグダイヤル4、タッチパッド6、キーボード5、シャッタボタンから、それぞれ受けた操作に対応する信号を入力され、ISA/EIOバス63に出力するようになされている。更に、エンベデットコントローラ68は、IEEE1394入出力ポートを介して外部との間でデータの送受信を行う。更に、エンベデットコントローラ68には、電源ランプPL、電池ランプBL、電源制御回路73、メッセージランプその他のLEDよりなるランプが接続されている。
【0048】
電源制御回路73は、内臓バッテリ74又はAC電源に接続されており、各ブロックに、必要な電源を供給するとともに、内臓バッテリ74や、周辺装置のセカンドバッテリ充電のための制御を行うようになされている。また、エンベデットコントローラ68は、電源をオン又はオフするとき操作される電源スイッチ8を監視している。
【0049】
エンベデットコントローラ68は、電源8がオフ状態の場合においても、常に内部電源により、IEEE1394I/Fプログラム70A乃至BIOS70Gを実行することができる。すなわち、IEEE1394I/Fプログラム70A乃至BIOS70Gは、表示部3のLCD7上にいずれかのウィンドウが開いてない場合においても、常時動作している。従って、エンベデットコントローラ68は、電源スイッチ8がオフ状態で、OS54EがCPU51で起動されていなくても、常時、ジョグダイヤル状態監視プログラム70Fを実行しており、ノート型パーソナルコンピュータ1に、専用のキーを設けなくとも、プログラマブルパワーキー(PPK)機能を有するようになされており、ユーザは、例えば、省電力状態、あるいは電源オフ状態であっても、ジョグダイヤル4を押下するだけで、好みのソフトウェアやスクリプトファイルを起動することができる。
【0050】
電源8がオン状態の場合、アプリケーションソフトウェアを起動させるための命令を入力する方法としては、例えば、写真画像管理ソフトウェアの起動を示すアイコンを、予めLCD7に表示させ、キーボード5もしくはタッチパッド6を用いて選択可能としたり、キーボード5に起動ボタンを搭載することなどがある。
【0051】
次にパーソナルコンピュータ1のCPU51が、RAM54に読み込む、電子ペットとしてのキャラクタ利用情報提供システム(以後キャラクタシステム92と略記)の概略構成図を図6に示す。なお、図7はユーザID・キャラクタに対応する情報アドレステーブル及びデータを決定するための各データベースの相関テーブルを示す説明図、図8は各データベースにおける情報アドレス示す説明図、図9はキャラクタ利用情報提供システムの各コンピュータ間の接続構成例を示す説明図、図10はサーバにおけるユーザ情報の認証システムを示す概略説明図、図11はキャラクタ利用情報提供システムの処理ブロック図、図12はキャラクタ同士の情報交換一例を示す説明図、図13はキーワード生成方法を示す説明図、図14はコミュニティサイト画面例を示す説明図、図15はコミュニティサイトにおけるCDショップ画面例を示す説明図、図16はキャラクタ利用の情報提供システムにおけるアプリケーションソフトの操作画面例を示す説明図である。
【0052】
キャラクタシステム92が、ユーザコンピュータ側に設けられる場合を説明する。キャラクタシステム92において、キャラクタの知識情報を格納するナレッジデータベース95と、キャラクタの内部状態、外部状態、及び環境情報を格納するキャラクタ状態量保存部96と、キャラクタの意思、行動を制御するエージェントプログラム93と、複数のキャラクタを有し、一つ一つのキャラクタ毎にデータやユーザIDを割り付けるための、キャラクタ管理システム94とを備える。
【0053】
キャラクタ管理システム94は、一つのキャラクタ毎に割り付けられるデータやユーザIDを格納するデータベースとして、情報アドレステーブル140を有する(図7参照)。
【0054】
ユーザコンピュータ1のHDDに、キャラクタシステム92をインストールし、キャラクタシステム92のプログラムデータは、RAMへ呼び出され、CPUにおいて演算処理されることによって本キャラクタシステム92は実行される。
【0055】
ここで、エージェントプログラム93は、ROMへ格納されたナレッジデータベース95より与えられるキャラクタの知識情報と、ROMへ格納されたキャラクタ状態量保存部96より与えられるキャラクタの内部状態、外部状態、及び環境情報とに基づき、これらをRAMへ呼び出し、CPUにおいて演算処理を行うことによって、キャラクタの意思、行動を制御する。
【0056】
キャラクタの意思、行動の制御データ、及び描画システム、音声生成システム、地図描画システムのプログラムデータがRAMに呼び出され、CPUにて演算処理が行われ、キャラクタの表示映像や音声、表示されるエリア地図が決定される。キャラクタの表示映像データや音声データ、表示するエリア地図データは、出力機器へ出力される。
【0057】
以上のようにキャラクタシステム92では、コンピュータ上に自立的に行動することが可能なキャラクタを構築する。また、1つのキャラクタシステムに対して、コンピュータ上に表示されるキャラクタは、必ずしも1つとは限らず、複数表示されても良い。
【0058】
次に、入力機器98について説明する。入力機器98は、コンピュータにデータ等を入力する場合に通常使用される、キーボード、マウス、タッチ・パネル、ジョイスティク、データ・グローブ等の入力機器、あるいは、FD装置等の外部記憶装置等から構成される。
【0059】
例えば、ユーザがキャラクタから何かを質問され、その質問に対し回答を行う際に、入力機器98としてキーボードを用いることによってテキストを入力する。
【0060】
また、USBケーブル等で、ハンディGPS装置とコンピュータを接続し、ハンディGPS装置内に記憶されたユーザの行動の軌跡を記録した位置・時間情報に関するGPSログデータを入力する場合もある。
【0061】
次にナレッジデータベース95について説明する。ナレッジデータベース95は、共通ルール106、独自ルール107、属性情報記憶部108、キーワード記憶部109、提供情報記憶部119によって少なくとも構築されている。
【0062】
また、キャラクタの知識に基づく情報ではなく、キャラクタの表示態様や行動を決定するもととなる情報データベースとして、キャラクタ状態量保存部96が構築される。キャラクタ状態量保存部は、ナレッジデータベースと共に、キャラクタの自立行動を決定する。
【0063】
共通ルール106には本能に相当する共通の知識が記述される。例えば、「眠い」等の生理現象や、「雑学情報」等が予め蓄積されている。これらは、キャラクタが、自立的にコンピュータ上に現れて、「お昼ねしたい。」と表示したり、後述する環境情報112から得られる日付情報をもとに、「今日は○○大統領の誕生日です。」等のメッセージを表示する際に、もととなる情報である。
【0064】
また、独自ルール107にはキャラクタシステムを実行するユーザによって新たに定義される。初期設定で行うユーザプロファイルの入力と、キャラクタの振る舞いについて入力設定する。ユーザプロファイルでは、ユーザの誕生日や、家族構成、家族の誕生日や、趣味、ライフスタイル等について入力する。
【0065】
また、キャラクタの振る舞いについて、画面上に現れてくる出現頻度、ユーザに対して行う質問頻度、各々のキャラクタ音声の種類、各々のキャラクタのタイプ(例えば、宇宙人、動物、植物、ロボット等)等を設定する。
【0066】
属性情報記憶部108には、ユーザが入力機器98を介してコンピュータ上のキャラクタに、動作要求を働きかけ、情報収集部99によって、ユーザ所望の情報が収集された場合、得られた情報を蓄積する。
【0067】
さらに、通信回線網90で接続されている場合には、必要に応じて類似キャラクタ情報が情報収集部99に入力される。ここで得られた情報は、属性情報記憶部108に蓄積される。
【0068】
このように、アプリケーションの実行履歴、インターネット等に接続した際のアンケート等の入力フォームに入力された入力データ、ハンディGPS装置内に記憶されたユーザの行動軌跡であるGPSログデータ等が、逐次、属性情報記憶部108に蓄積されることになる。
【0069】
例えば、GPSログデータを、USBポート、サウスブリッジ58、およびPCIバス56を介して入力し、RAM54に保存しておき、キャラクタシステム92におけるエージェントプログラム93を起動させそのプログラムデータをRAM54に読み込み、CPU51において演算処理を行うことによって、GPSログデータは属性情報記憶部108に登録される。
【0070】
属性情報記憶部108に蓄積される情報容量は、ある所定のサイズを予め設定して、設定容量を越えたら、最新情報を優先的に属性情報記憶部108に記憶しながら、日付の古い情報をオーバーフロー削除するようにしても良い。
【0071】
次にキャラクタ状態量保存部96は、キャラクタの感情、空腹度、好奇心等の内部的なパラメータからなる内部状態110、キャラクタの位置や、向き、色、コスチューム等の外部パラメータからなる外部状態111、キャラクタを取り巻く物理的な環境(キャラクタ以外に設定されたオブジェクト、温度、湿度、重力、日付等)からなる環境情報112から構成される。
【0072】
例えば内部状態110に格納される情報をもとに、キャラクタが、自立的にコンピュータ上に現れて、「お腹がすいたよ。」や「今日は雨だから機嫌が悪いんだよ。」等、一方的にキャラクタからユーザに対しメッセージを表示する。
【0073】
外部状態111に格納される情報をもとに、キャラクタのコスチュームや、態度等の様々な態様を表示する。後述する環境情報112から得られた、今日は雨が降っている、という格納された情報をもとに、キャラクタは、レインコートを着た姿で現れ、しかも、先述したように、雨の日は機嫌が悪いので、機嫌の悪い表情をしたキャラクタが、表示画面上に現れてくる。
【0074】
環境情報112に格納される情報の一部は、通信回線網90により取り込まれる。天気情報(雨、晴れ、暑い、寒い等)、時事ニュース(地震があった、大事件があった等)、芸能ニュース(有名タレントが婚約、新譜情報等)等の社会的情報をもとに、キャラクタは、先述したように、コスチュームを着替える、一喜一憂する等の表示態様を変えながら、表示画面上に現れてくる。
【0075】
またこれらキャラクタ状態量保存部96に入力される情報は、ある一定の保存期間を設けて、逐次更新されるようにしても良い。
【0076】
次に、キャラクタ管理システム94を説明する。キャラクタ管理システム94は、1つのエージェントプログラムに対し、複数のキャラクタが設定されているため、どのキャラクタを実行するかを決定する。
【0077】
キャラクタ管理システム94では、キャラクタ1つに対し、1つのユーザIDが割り付けられる。1つのユーザIDには、そのGPSログデータ及び、ユーザ情報が蓄積されるように管理される。また、1つのキャラクタ毎に性格が異なるように、各々独自ルール107等のデータベース群が格納されるナレッジデータベース95の情報アドレスも割り付けられる。つまり、表示される複数キャラクタは、ユーザIDが割り付けられており、各々の特異性を有するキャラクタとして、様々な態様を表示するようにする。
【0078】
次に、エージェントプログラム93について説明する。エージェントプログラム93は、情報収集部99と、情報解析部104と、情報提供部105と、を備えている。情報収集部99は、ユーザの行動軌跡であるGPSログデータ、ユーザプロファイル、ユーザの嗜好情報やユーザが必要とする可能性の高い情報をWEB上から収集した情報等について取り込む。得られた情報データは、ROMに格納された、共通ルール106、独自ルール107、属性情報記憶部108、キャラクタ状態量保存部96に、各々適所に記憶される。
【0079】
情報解析部104では、属性情報部108に記憶されたユーザ情報をRAMに呼び出し、CPUで演算処理されることによって、ユーザの好みや嗜好情報について、趣向解析が行われる。その結果キーワードが生成される。生成されたキーワードは、ROMに格納されたキーワード記憶部109に記憶される。キャラクタは、キーワード記憶部109に格納されたキーワードデータが、後述する付与情報アドレスに対し呼び出され、情報提供部105へ出力される。
【0080】
さらに情報解析部104では、共通ルール106、独自ルール107、属性情報記憶部108に記憶されたユーザ情報及び、キャラクタ状態量保存部96に記憶された情報をRAMへ呼び出し、CPUにおいて演算処理を行うことによって、キャラクタは、提供情報記憶部119に格納されたメッセージデータ群、表示態様データ群、音声データ群、エリア地図表示データ群の中から、付与情報アドレスが割り付けられ、付与情報アドレスに対し、対応する各データが呼び出される。呼び出されたデータは、情報提供部105へ出力される。
【0081】
情報提供部105では、通信回線網によって、インターネット等に接続された場合に、生成された検索用キーワードを用いて、ユーザの必要とする可能性の高い情報が記載される、サーバに設けられるコミュニティサイトへ選択的優先的にアクセスし、情報を収集して、その結果得られた情報をユーザに提供する。
【0082】
情報提供部105で決定された情報提供データは、描画システム113、音声生成システム114、地図描画システム115に入力され、キャラクタの挙動に伴う映像データと音声データと、キャラクタの行動軌跡に対応するエリア地図データが生成される。
【0083】
このように情報提供部105は、情報解析部104より生成されるキーワードデータを、RAMへ呼び出し、CPUで演算処理を行うことによって、キャラクタの意思、行動のもととなる、描画システム、音声生成システム、地図描画システムに対応する各データが決定される。
【0084】
以上のように、描画システム、音声生成システム、地図描画システムに各々対応するデータが決定され、これらデータと各システムのプログラムデータは、RAMへ呼び出され、データのやりとりをRAMとの間で行いCPUにおいて演算処理が行われる。このようにして、描画システムでは、キャラクタの表示態様(表情を変える、コスチュームを着替える、手足を動かす、口を会話にあわせて動かす等)、音声生成システムでは、キャラクタの音声(猫のなきごえや、女性の声等)、地図描画システムでは、該当するエリア地図(東京都港区エリアの地図等)が決定される。決定されたデータは出力機器(表示装置やスピーカ)へ出力され、ユーザコンピュータの表示画面上キャラクタが何等かの行動を行うなどの状態で表示されるものである。
【0085】
また、予め自動で電話をかけるためのアプリケーションプログラムを、HDDにインストールすることによって、アプリケーションプログラムデータと、音声生成システムによって決定されるデータがRAMに呼び出され、CPUで演算処理されることによって、キャラクタが自立的に、ユーザの自宅電話や携帯電話等へ電話をかけてきて、音声によっておしゃべりをするようにすることができる。
【0086】
以上のように、キャラクタはコンピュータの外部および内部から与えられた情報をもとにそのキャラクタの意思、行動等の情報提供態様を決定し、その決定結果を再びキャラクタ内部状態として記憶して、次の意思、行動決定のための情報としているので、コンピュータ内部でキャラクタは自立的に変化していくことができる。
【0087】
また、通信制御システム117において、決定されたキーワードとキャラクタに付与されたデータとがRAMへ呼び出され、CPUにおいて演算処理されることによって、キャラクタは、通信回線網90を介し、サーバ上に設けられるコミュニティサイトや、他のユーザが所有するローカルコンピュータ上に設けられたキャラクタシステムへアクセスすることができる。インターネットへの接続、類似キャラクタとのEメール通信等がキャラクタを介して(ユーザの匿名性を保持した状態で)行われる。サーバにおけるキャラクタの認証については、後述する。
【0088】
このように、他のローカルコンピュータ上に構築されたキャラクタシステム118−1、118−2、あるいは他のWWWサーバ上に構築されたキャラクタシステム118−3は、通信回線網90を介して、相互に対話、協調、共同作業を行うことが可能である。
【0089】
キャラクタシステムは、各ユーザの所有するローカルコンピュータ上に設けられる場合と、WWWサーバ上に設けられる場合、双方に設けられる場合のいずれかがあり得る。また、ナレッジデータベース95がローカルコンピュータ上或いはWWWサーバ上のどちらか又は双方に置かれた状態で、キャラクタのみが、Web上のあらゆるサイトに現れたり、特定のローカルコンピュータ上に現れたりするようにしても良い。
【0090】
各々のコンピュータ上に設けられた各キャラクタは自立して行動しており、キャラクタは通信回線を用いて他のコンピュータ上のキャラクタとデータのやり取りをすることにより、キャラクタ間の情報を収集、提供、共有、Eメールの交換等をおこなうことができる。
【0091】
さらに、キャラクタ、或いはキャラクタシステムで設定された各キャラクタの有する検索用キーワードによって、類似傾向同士が選択的にコミュニケーションによる情報の授受を図り、特定情報に関して、非常に詳しいエキスパートとなるようにする。または、非類似傾向同士でも、イレギュラー頻度でコミュニケーションによる情報の授受を図るようにし、広範囲に知識を広げるようにしても良い。
【0092】
キャラクタ同士のコミュニケーションが行われることによって、ユーザコンピュータの表示画面上に、ユーザが所有するキャラクタ以外の、類似キャラクタが現れたり、コミュニティサイトへアクセスしている際に、コミュニティサイト画面上に、類似キャラクタが一緒に現れたりする。
【0093】
以上のように、キャラクタは、自立的に情報を収集し、ナレッジデータベースを構築していく。なお情報の構築履歴は、そのキャラクタの「履歴書」として独自ルール107に蓄積されていく。
【0094】
また、上記キャラクタシステムは、通常、コンピュータの基本システムとは独立したシステムとして、すなわちアプリケーションソフトとして設けられるが、必要に応じて、コンピュータの基本システムの中で利用できるようにすることもできる。例えば、キャラクタとして「犬」を想定した場合に、情報ファイルを獲得した際、キャラクタ犬がファイルを、口にくわえてくる等のアニメーションイメージのみを、画面上にデスクトップ表示することも可能である。
【0095】
ここでは特に、入力データは、GPSログデータである場合が多い。属性情報記憶部108に蓄積されたGPSログデータは、情報解析部104で、行動傾向の解析と、行動軌跡からキーワードが生成される。さらに、上述したように情報提供部105を介し描画システム113、音声システム114によって、キャラクタが表示されるとともに、地図描画システム115及び地図効果データベース97によって、GPSログデータをもとにユーザの行動軌跡を示すことのできるエリア地図画像が表示される。
【0096】
ここで地図効果データベース97には、いわゆる電子地図ソフトウェアからロードした住宅地図情報、効果ツール等が格納されており、例えば頻繁に赴く店や頻繁に通る道について、電子地図ソフトウェアをバックグランドで起動し、軌跡ログである緯度経度に相当するエリアを検索し、画面中心にそのエリアが位置するように住宅地図を表示する。また頻繁に赴く店等をハイライト表示とするようにしても良い。また、効果ツールによって、地図の擬似3D表示や、鳥瞰図表示や、ライティング効果表示を行うこともできる。
【0097】
地図の擬似3D表示とは、遠近法を用いて、3次元データをディスプレイに表示させる。3D表示に比べ、3次元を2次元に変えるためのマトリックス乗算を使わず、処理時間を長く要しないため、エリア地図を立体的に見せることを目的とするため、疑似3D表示が適する。ユーザが所望する任意の方向(上下方向、左右方向)から、エリア地図を立体視することができる。
【0098】
鳥瞰図表示とは、表示されるエリア地図を立体視する際、特に上方向からエリアを眺める場合に、鳥瞰図表示となる。上方45度、60度等、ユーザは任意の視点角度を設定することができる。
【0099】
ライティング効果表示とは、エリア地図に対し、光線の照射方向を設定して表示するものである。したがって、疑似3D表示や鳥瞰図表示されたような場合には、エリア地図により効果的に陰影を表示し、恰も立体視しているかのように表示することができる。
【0100】
例えば、右方向に「光源」を設けた場合、エリア地図内の建物群の左下には、シャドウ表示がなされる。このシャドウ表示は、シャドウ幅、ぼかし値、濃さ等についてユーザが任意に設定することができ、美観のあるエリア地図を表示することができる。なお上記各効果ツールは、予め所定の範囲で設定されているようにすることもできる。
【0101】
次に属性情報記憶部108から、キャラクタ毎に対応するGPSログデータを読み込み、ユーザが選択したキャラクタに対応する軌跡地図を出力する。また、地図上の各軌跡ポイントは時系列情報を含むため、時系列情報によって隣り合う軌跡ポイント同士を結線(串刺しされるような表示)するようにしてもよい。このようにすると、キャラクタに対応する軌跡をより明確に判別させることが可能となる。
【0102】
次に、ユーザID・キャラクタに対応する情報アドレステーブル及びデータを決定するための各データベースの相関テーブルについて、図7及び図8を参照して説明する。なお図8は、各データベースにおけるデータテーブルを示すものである。
【0103】
キャラクタ管理システム94では、図7に示すように、ユーザID・キャラクタに対応する情報アドレステーブル140が構築されている。このユーザID・キャラクタに対応する情報アドレステーブル140は、本例では、ROMなどに格納される。キャラクタ管理システム94では、キャラクタ毎にユーザIDが割り付けられている。更に、各キャラクタには、キャラクタのメッセージや映像表示のデータを決定するための情報アドレス333Aaa、132Cab、‥、キーワード200などが、付与されている。
【0104】
ROMに格納されている提供情報記憶部119には、各情報アドレスに対応するデータファイルが格納されている。ユーザに対するメッセージデータ、キャラクタの画面上での映像表示データ、キャラクタが発する音声データ、画面上に表示するユーザの移動軌跡を示す地図データ等が格納されている。
【0105】
ここで例えば、情報アドレス333Aaaに対応するデータは、メッセージデータファイル中に格納されている。エージェントプログラムデータと共に情報アドレス333AaaがRAMに呼び出され、CPUにおいて演算処理が行われることによって、情報アドレス333Aaaに対応すると判断されたメッセージデータは呼び出される。メッセージデータと共にエージェントプログラムデータは、RAMへ呼び出され、CPUにおいて演算処理が行われることによって、メッセージデータは情報提供部へ出力される。これによって、キャラクタは、画面上でユーザに対しメッセージを出力する。
【0106】
また、同様に、情報アドレス132Cabに対応するデータは、地図データファイル中に格納されている。情報アドレス132Cabに対応する地図データは呼び出され、情報提供部へ出力されることによって、キャラクタは、画面上でユーザに対しエリア地図を出力する。
【0107】
ここで情報アドレスについて説明する。各データベースの相関関係テーブル145によって情報アドレスを決定する。キャラクタの表示態様を決定するために、先述した各データベースが、ROMに格納されている。
【0108】
共通ルール106、独自ルール107、属性情報記憶部108はナレッジデータベース95に属し、これに対し、内部状態110、外部状態111、環境情報112がキャラクタ状態量保存部96に属し、これらが相関するように、情報アドレスは構成される。
【0109】
例えば、各データベースの相関関係は、相関関係テーブル145に示されるように、キャラクタ情報が、共通ルールと環境情報に関わる場合、「3*A」が該当する。また、属性情報と内部状態に関わる場合、「1*C」が該当する。ここで、「1」「3」は、内部状態、環境情報の各データベースにおける情報アドレスの付与を示し、「A」「C」は共通ルール、属性情報記憶部の各データベースにおける情報アドレスの付与を示す。
【0110】
次に、図8で示すように、各データベースにおけるデータテーブルについて、各データベースにおける情報アドレスについて説明する。各データベースには、各々情報の種類によっていくつかのカテゴリがあり、各カテゴリに対し、いくつかの情報が格納され、各々に情報アドレスが付与されている。
【0111】
例えば、共通ルールの情報アドレステーブル160では、本能a、常識b、雑学c等のカテゴリがあり、本能aに対して、いくつかの情報アドレスが用意される。情報アドレスは、「Aaa」、「Aab」、「Aac」、‥となる。
【0112】
同様に、独自ルールの情報アドレステーブル161、属性情報記憶部の情報アドレステーブル162、内部状態の情報アドレステーブル163、外部状態の情報アドレステーブル164、環境情報の情報アドレステーブル165についてもいくつかの情報アドレスが用意される。
【0113】
各データベースの相関関係テーブル145において先述したように、キャラクタ情報が、共通ルールと環境情報に関わる場合、「3*A」が該当するが、「3」は環境情報、「A」は共通ルールにおける情報アドレスが付与されていることを示す。
【0114】
ここで例えば、図8に示すように、環境情報の情報アドレステーブル165中、「事件」カテゴリ情報中3番の情報アドレス「333」と、共通ルールの情報アドレステーブル160中、「本能」カテゴリ情報中a番の情報アドレス「Aaa」が該当するとする。
【0115】
これらが組み合わされ、各データベースの相関関係テーブル145で示された「3*A」は、各データベースベースにおけるデータテーブルより、情報アドレス「333Aaa」が付与されることとなる。
【0116】
以上のようにして、情報アドレス「333Aaa」が決定される。このように図7で示すように、ユーザID・キャラクタに対応する情報アドレステーブル140において、キャラクタ毎に、情報アドレスが付与されていく。先述したように、この情報アドレスをもとに、情報提供記憶部119に格納されるデータファイルを呼び出し、キャラクタがコンピュータ上で自立的に行動するように、情報データを出力する。
【0117】
次に、キャラクタ利用情報提供システムの各コンピュータ間の接続構成例を、図9を参照して説明する。この実施の形態の一例においては、WWWサーバ91と複数のユーザコンピュータ1は、通信回線網を介して接続されている。なお、本例では、ユーザコンピュータとプロバイダのWWWサーバを1対1で設けた場合を例としているが、その他の手段として、自らパソコンをWWWサーバとする構成や、さらに幾つかのWWWサーバを介在する構成にしてもよい。
【0118】
WWWサーバ91は、各プロバイダが有するWWWサーバを示す。また、通信回線網90は、インターネット、パソコン通信、各ネットワーク、ケーブル回線、専用チャンネル等を含み、また有線無線を問わず、パケット通信網も含む。
【0119】
キャラクタシステムを有するユーザコンピュータ1が、通信回線網90を介し、WWWサーバ91と接続することによって、本発明のキャラクタシステムを通信回線網上に提供することができる。さらに、キャラクタシステムを有するユーザコンピュータ1は、WWWサーバ91に設けられている、情報がカテゴリ別に分類された幾つかのコミュニティに、選択的にアクセスすることができる。
【0120】
次に、ユーザ情報の認証について図10を参照して説明する。まず、サーバシステム100の各サーバが、実際どのように情報を取得し、これらの情報に基づいてどのようにユーザの趣向性を解析するのかについて説明する。
【0121】
サーバシステム100は、ユーザコンピュータ1からサーバシステム100に接続する度に、ユーザ情報及びユーザコンピュータ上での趣向解析の結果得られたキーワードデータが送信されてくる。ユーザ情報とキーワード情報は、共にデータベース101の属性情報記憶部101bに記憶される。
【0122】
サーバシステム100では、常にユーザコンピュータ1についてモニタし、複数のユーザコンピュータ1を、一つ一つ識別するために、ユーザコンピュータ1に固有の識別情報を記憶している。ユーザコンピュータ1が所有するユーザプロファイル等、そのユーザコンピュータに独自のデータについて認識し、先述したユーザ情報とキーワード情報が、送信される毎に、ユーザコンピュータを認証していくようにする。
【0123】
そして、ユーザコンピュータ1が通信回線網90を介してサーバや他のユーザコンピュータ1と通信をするときに、ユーザコンピュータ1が所有するユーザプロファイル等、そのユーザコンピュータ独自のデータについて、サーバへ送信する。ユーザコンピュータ1は、このような過程を経て、サーバシステム100に対して接続し、固有の識別情報を送信し、認証サーバ102より認証を取得する。
【0124】
認証サーバ102では、ユーザコンピュータ1がサーバに接続した際に、上述したユーザコンピュータの固有の識別情報を取得し、個別IDを割り付ける。さらに、ユーザコンピュータ1に蓄積されたユーザ情報(キャラクタの表示データやGPSログデータ等)及び趣向解析の結果得られたキーワードを取得する。認証サーバ102は、取得した情報各々を振り分けて、データベース101の属性情報記憶部101bに記憶させる。
【0125】
解析サーバ103は、データベース101の属性情報記憶部101bに記憶された情報の解析処理を行い、この解析処理を行った結果から、ユーザが分類されるべきコミュニティサイトを選別する。
【0126】
また、解析サーバ103は、認証サーバ102により記憶され複数のユーザ情報を、データベース101の属性情報記憶部101bから取得し、これらのログ情報を解析することにより、多数ユーザの嗜好性を検出し、ユーザをカテゴリ分類する。
【0127】
解析サーバ103は、このような多数ユーザからの情報をある一定期間で統計的に処理を行って解析することにより、多数ユーザの趣向性の解析と、より正確なユーザのカテゴリ化を行う。
【0128】
解析サーバ103において、ユーザの趣向性を解析する度に、この解析結果をデータベース101の属性情報記憶部101bに記憶させ、情報更新を行う。
【0129】
また、解析サーバ103において、多数ユーザの趣向性の解析と、ユーザのカテゴリデータは、提供情報記憶部101aに記憶されていく。もちろん、逐次解析処理が行われる毎に、提供情報記憶部101aの情報は更新されていく。
【0130】
サーバシステム100は、以上の処理より得られた解析結果に基づいて、ユーザの趣向性毎にユーザをカテゴリ分類し、各ユーザに適したコミュニティサイトを検索する。さらに、そのコミュニティサイトへ導くように、提供情報記憶部101aより、解析処理によって得られた検索結果に基づいたアクセス誘導メッセージが呼び出され、ユーザに対して表示するようにする。よって、キャラクタは、コミュニティサイトにおいて、効率的に情報を取得し、ユーザが所持するユーザコンピュータ1へ有効情報を送信することができる。
【0131】
なお、上記の処理は、HDDやROMに格納されたデータをRAMへ読み出し、CPUにおいて演算処理を行うことによって、情報データを得る。これは、先述したローカルコンピュータ上におけるデータ処理と基本的に同様であり、サーバ上におけるデータ処理の詳細説明は省略する。
【0132】
ここで、解析サーバ103が用いる、具体的な情報の解析方法について説明する。ここでは、ユーザ情報の中でも特に、GPSログデータについて説明する。
【0133】
まず、GPSログデータを解析するための前提として、日本全国をある一定の大きさの正方形領域(以下、エリアと表記する)に区分けする。
【0134】
また、解析サーバ103は、データベース101の属性情報記憶部101bに記憶されている情報中、特にGPSログデータから、ユーザコンピュータ1を所持するユーザがあるエリアにいる頻度を、所定時間単位、例えば1週間単位で統計をとる。この統計により、ユーザが例えば火曜日にはCエリアにいる確率が高いと判断する。
【0135】
次に、解析サーバは、Cエリアに頻繁に赴く傾向にあるユーザ同士をカテゴリ化する。キャラクタにとっては、カテゴリ別のコミュニティサイトを選択され、アクセスを誘導されることによって、サイト上において、類似趣向を有する類似キャラクタとのコミュニケーションを行うことが可能となる。
【0136】
また、解析サーバ103は、認証サーバ102より取得するGPSログデータより、あるユーザは週の中で何曜日にDエリアにいる確率が高いのか、また、通常どのような経路を用いてDエリアまで移動するのか、といった行動軌跡データから予測される行動予測について、ユーザの趣向性を解析し、ある地域にいなくても、その地域に移動する可能性の高いキャラクタ同士(ユーザ同士)を判別するようにしても良い。
【0137】
サーバシステム100は、このユーザの所持するユーザコンピュータ1に対して、その類似する趣向性を有するキャラクタに関する情報をデータベース101の提供情報記憶部101aから取得して、ユーザに送信する。また、キャラクタ同士は、ユーザの匿名性を維持した状態で、お互いにEメール等の方法で、コミュニケーションを持つ。以後、ユーザが了承した場合には、互いに個人情報を開示するようにしても良い。
【0138】
また、キャラクタの有する趣向性が、予めサーバに設けられているカテゴリに一致しない場合は、新規にコミュニティサイトを設けるようにしても良い。
【0139】
以上述べたように、ユーザが行動した結果得られたGPSログデータから、ユーザの趣向性を解析し、この解析結果より、ユーザはキャラクタを介し、趣向性で分類されたコミュニティサイトへ、または新規に設けるコミュニティサイトへアクセスすることができ、ユーザが所望すると予測される可能性の高い情報を容易に得ることができる。また、キャラクタを介し、キャラクタ同士で自立的にEメール等を用いてコミュニケーションを持つことができる。
【0140】
また、ユーザが行動した結果得られたGPSログデータより趣向解析を行う場合に得られるエリア情報を例に用いたが、他にも、既にユーザコンピュータ上においてユーザのエリア情報以外のユーザ情報について趣向解析が行われており、ユーザコンピュータ上で生成されたキーワードデータが、サーバシステム100の認証サーバ102において認証され、属性情報記憶部101bに蓄積される。この蓄積データは、解析サーバ103において、趣向解析される。この趣向解析において、対象となる情報は、エリア情報ではなく、例えばユーザの趣味(頻繁に聞く音楽や、趣味等)に関する情報である。
【0141】
サーバシステム100では、勿論エリア情報のみでカテゴリ化されても良く、より詳細に、ユーザがカテゴリ化される際には、エリア情報以外のユーザ情報についても解析され、キャラクタは詳細にカテゴリ化されることになる。
【0142】
次に、キャラクタ利用情報提供システムについて、図11の処理ブロック図を参照して説明する。キャラクタ利用情報提供システムはユーザの行動の軌跡をログ情報として取り込み、これらの情報について趣向解析し、さらに、WWWサーバに設けられたコミュニティサイトへアクセスし、有効情報を効率的に取得したり、類似のキャラクタ同士のコミュニケーションを持つようにするシステムである。
【0143】
このキャラクタ利用情報提供システムを実行するには、先ず、ステップS100において、キャラクタが自立的に行動することのできるエージェントプログラムを含むキャラクタシステムを、ユーザコンピュータ1にインストールする。このキャラクタシステムは、キャラクタに対してGPSからの位置情報および時間情報を割り付け、他のキャラクタのなかで類似あるいは近接した情報を有するものを検索し、互いに通信を行う等のコミュニケーションが可能なようにするものである。
【0144】
GPSからの位置情報および時間情報は、ユーザが持っているハンディタイプのGPS装置などから取得するものである。このハンディタイプのGPS装置内などに蓄積保存した緯度・経度・高度・時間をもとにした移動軌跡(GPSログデータ)をアプリケーションソフトによりPCなどの表示装置で表示する。
【0145】
次にステップS200において、キャラクタシステムを起動する。キャラクタシステムには、キャラクタの設定、GPSログデータの取り込み、ユーザの嗜好情報の取り込み、とり込んだ情報についての趣向解析・キーワード生成、コミュニティサイトへのアクセス、他キャラクタとのコミュニケーション等を行う機能を有する。
【0146】
このとき、キャラクタを複数設定することが可能なため、ユーザ一人に対し一つのキャラクタを割り付けるようにしても良いし、また、一人のユーザでも、週末と平日とでキャラクタを使い分けるようにしても良い。キャラクタは、ユーザが自由に設定、選択することができる。勿論新規キャラクタを設定するようにしても良い。
【0147】
次にステップS300において、GPSログデータの取り込みについて説明する。各ユーザがPC等の記憶装置に、ユーザがかつて行動した移動軌跡記録である、GPSログを吸い上げ、蓄積する。このように、ユーザコンピュータ1にインストールされたキャラクタシステムのGPSログデータの取り込みモードにおいて、ハンディタイプのGPS装置内に蓄積保存されたGPSログデータを、PC等の記憶装置に保存する。また、ここで保存されるGPSログデータは、一つのキャラクタに対応させ、情報を保存するようにする。
【0148】
ステップS400において、ステップS300において保存されたGPSログデータについて趣向解析を行い、ユーザの行動軌跡に関するキーワードを生成する。例えば、ユーザは、休日は渋谷が遊び場で、昼には、ある博多ラーメン屋に行く、という傾向が高い、とキャラクタが判断し、コミュニティサイトへアクセスし、カテゴリ化される際に用いるキーワードを生成する。
【0149】
次にステップS500において、ステップS300において保存されたGPSログデータに基づき、軌跡地図を表示する。軌跡地図の表示に際して、擬似3D表示、鳥瞰図表示、ライティング効果表示の何れか一つもしくは複数の効果ツールを用いた地図表示を行うことができる。
【0150】
さらにステップS600において、キャラクタはユーザと自立的に行動、すなわち会話・質問等を行う。たとえば、週末ラーメン屋に頻繁に行くことが判断されている場合、ユーザに「ラーメンが好きなのか?」と確認してくる等のテキストや音声による会話を行う。さらに、「コミュニティサイトへアクセスしてもいい?」と、WWWサーバへの接続を促したりすることもある。
【0151】
ここでは、キャラクタからの質問に対するユーザの回答を、ユーザの嗜好情報として、記憶装置に保存、蓄積する。また、ここで保存される嗜好情報は、一つのキャラクタに対応させ、情報を保存するようにする。
【0152】
次に、ステップS700において、ステップS600において保存された嗜好情報について、趣向解析する。キャラクタは蓄積されたユーザの嗜好情報をもとにその傾向を分析し、色々な有効情報に分解する。
【0153】
次に、ステップS800において、ネットワーク上の共有情報エリア、例えばインターネット上のWWWサーバにおけるコミュニティサイトのINDEXページへの接続が行われる。コミュニティサイトへのアクセス時には、キャラクタは、キーワード、キャラクタ表示データ、ユーザ情報などをサーバに送信する。サーバでは、ユーザから送信された情報は受信され、キャラクタは個別に認証される。ここで、キャラクタは、コミュニティサイトのINDEXページ上に表示されている。
【0154】
ステップS900において、キャラクタは、どこのコミュニティサイトへアクセスするのが最も効率的かが、キーワードに基づき、サーバ側で判断される。各々適する(類似する)と判断されたコミュニティサイトへアクセスすることが容易となるように、ユーザに対し画面上に選択したコミュニティサイト名を含むメッセージを提示する。ここでは、所謂検索サイト等のポータルサイトへ立ち寄ることなく、ユーザがわざわざ検索用キーワードを考え入力することなく、直接、勧められたコミュニティサイトへアクセスすることができるため、所望の情報サイトを探すための接続時間を抑えることが可能である。
【0155】
ステップS1000において、類似の趣向性を持つコミュニティサイトが予め存在しない場合は、新規にコミュニティサイトを設けるようにしても良い。この際、キャラクタが所有するキーワード、ユーザ情報に基づいて、新規コミュニティサイトが設定され、この新規コミュニティサイトへアクセス可能にする。
【0156】
ここで、ステップS900、ステップS1000において、コミュニティサイトへアクセスしたキャラクタは、コミュニティサイトにユーザ情報及びキーワード(加工、未加工を問わず)を登録することができる。例えば、「このユーザは休日を宮益坂で過ごす」などを登録する。
【0157】
さらに、ステップS1100において、ステップS900、ステップS1000で登録されたユーザ情報に基づき、コミュニティサイト内のキャラクタ同士は、自立的にコミュニケーションを持つことができる。キャラクタは、同コミュニティサイトから類似傾向にあるユーザを持つキャラクタの存在を容易に検索できる。例えば、休日は宮益坂をホームグラウンドに過ごし、同じ博多ラーメン屋に頻繁に行く、他のユーザの存在を検索するといったように、類似傾向のキャラクタを検索する。
【0158】
類似した傾向にあるユーザを持つキャラクタが見つかった場合、キャラクタ同士で直接またはWWWサーバを通じて通信を行い、キャラクタを介してユーザ同士にその存在を知らしめることで、類似行動パターンの他ユーザの紹介が行われる。この場合にも、キャラクタ同士が介在しているため、この時点でユーザが直接接触することは避けられる。
【0159】
コミュニティサイトでは、色々な付加情報を各ユーザが自由に登録できる。コミュニティサイトに登録された情報はキャラクタが自立的に、またはユーザの要求に応じて、ユーザとの会話(リアルタイム)やユーザへのEメール(非リアルタイム)を通じて開示する。
【0160】
さらに、ユーザは自分の所有するキャラクタを、他のユーザの所有するキャラクタ(例;その分野におけるカリスマ的存在のキャラクタ)に“弟子入り”させて、その知識(=カリスマユーザとの会話を通じて蓄積した情報)を吸収させることもできる。
【0161】
カリスマキャラクタは、ユーザの自薦他薦を問わず、ある一定のカリスマ基準を満たした場合、WWWサーバへ登録される。カリスマキャラクタの表示態様は、一見して「カリスマ」とわかるように、ハイライト表示や、冠をつける等で画面表示される。
【0162】
このように、ユーザ同士は匿名性を保ったまま、キャラクタを通じてコミュニケーションを行い、ユーザは効率的に情報を入手することができる。ユーザの同意が成立すれば、ユーザ同士は互いの個人情報の開示を行うこともできる。さらにユーザの匿名性を保持しながら類似ユーザ同士がEメールを交換したり、例えば、ユーザの同意を得た場合には、週末同じラーメン屋に赴く可能性の高いユーザ同士が、オフラインにて知り合うことが可能となってくる。
【0163】
また、キャラクタ1対1のみならず、類似傾向を有するユーザをもつ複数のキャラクタ同士が、新規にコミュニティサイト(例えば“宮益坂博多ラーメン軍団”なるコミュニティの創出)を築き、ネットワーク上で運営することも可能である。
【0164】
以上のように、キャラクタ利用の情報提供システムでは、ユーザの行動軌跡を位置、時間データに関連して蓄積し、その傾向に基づき分解された情報(キーワード)をキャラクタに付加してサーバ上の共有エリアであるコミュニティサイトに登録し、類似傾向を有する類似キャラクタの存在を検索し、互いに通信等のコミュニケーションを行い、コミュニティサイトを築くものである。
【0165】
次に、ユーザとキャラクタとの情報交換や他ローカルコンピュータ上でキャラクタ同士の情報交換の例を図12で示すブロック図に基づいて説明する。これは、キャラクタがユーザに対し、会話を行う場合や、キャラクタ同士がコミュニケーションを行う場合に相当する。
【0166】
キャラクタシステム92は、送出元の機器に存在し、送られてきたものであり、このキャラクタ管理システム94は、キャラクタ情報を送出し、または、受領することによって他ローカルコンピュータにおけるキャラクタシステム92と対話することができる。
【0167】
ここで、キャラクタ情報には、メッセージデータ、映像表示データ、音声データ、地図データ、質問と回答と結び付けるための会話(質問・回答)ID、メッセージの送出元アドレス、メッセージの受け取り先アドレス、使用する言語を特定するための言語タイプ情報、キャラクタの翻訳プログラム、検索プログラム等のプログラムの種類を特定するプログラム種類特定情報、送受信される情報の具体的内容である各種コンテンツ等が含まれている。
【0168】
情報送受信コンポーネント94−1は、キャラクタシステム92及びそれ付随する情報からのメッセージを受領し、また、メッセージをこれらキャラクタシステム92に送信するためのコンポーネントである。
【0169】
会話スレッド制御部94−2は、キャラクタシステム92等と対話する各会話に対応する会話スレッド94−8を管理し、会話の流れに応じて適切なスレッドを生成し、または既に生成されたスレッドに制御を渡すコンポーネントである。この会話スレッド94−8は複数生成し、複数のキャラクタと並列非同期で会話を行うように構成してもよい。
【0170】
メッセージ記憶部94−3は、会話を記憶するコンポーネントである。会話内容監視部94−5は、メッセージ記憶部94−3に格納された会話のログと現在の発話されている内容から会話が成立するかどうかのポリシー・チェックを行うコンポーネントである。
【0171】
言語翻訳部94−6は、会話に使われている言語を必要に応じて他の言語に翻訳するコンポーネントである。また、インタプリタ94−7は、会話の内容を理解し実行するコンポーネントである。
【0172】
次に図12の実線矢印を参照して、各コンポーネントの発話時の動作状態を説明する。あるキャラクタシステム92は、他のキャラクタシステム92内のキャラクタ管理システム94に対し、キャラクタ情報を送出する。
【0173】
キャラクタ情報を受領したキャラクタ管理システム94は、このキャラクタ情報が発話のためのキャラクタ情報か、受話のためのキャラクタ情報かを判断する。発話のためのキャラクタ情報であると判断した場合には、会話スレッド制御部94−2に処理を依頼する。
【0174】
会話スレッド制御部94−2は、キャラクタ情報に含まれる回答IDを参照し、既に会話スレッドが生成されている場合には、対応する会話スレッド94−8に処理を移す。新たな会話であると判断した場合には、会話スレッド94−8を新たに生成し、IDジェネレータ94−4に新たな会話IDの割りふりを、会話スレッド94−8を介して指示し、処理を会話スレッド94−8に移す。
【0175】
メッセージ記憶部94−3は、会話スレッド94−8に送られたキャラクタ情報を記憶する。会話内容監視部94−5は、キャラクタ情報を受け、メッセージ・ログに格納された会話のログと現在の発話されている内容から会話が成立するかどうかのポリシー・チェックを行う。会話が成立していない場合には、エラーと判断し、キャラクタ情報に対し“error”のキャラクタ情報を送付する等の処理を行う。
【0176】
会話として成立すると判断された場合、キャラクタ情報は、会話スレッド94−8からプロトコル・マネージャ94−9を介して指定された他のキャラクタ、機器(ノード)などに対し送信される。このとき、プロトコル・マネージャ94−8は、キャラクタ情報を、送信先に応じたプロトコルに変換する。
【0177】
次に図12の点線矢印を参照して、この送出されたキャラクタ情報を受領したキャラクタ、機器(ノード)などにおける各コンポーネントの動作状態を説明する。
【0178】
プロトコル・マネージャ94−9からキャラクタ情報を受領した情報送受信コンポーネント94−1は、このキャラクタ情報が発話のためのキャラクタ情報か、受話のためのキャラクタ情報かを判断する。受話のためのキャラクタ情報であると判断した場合には、会話スレッド制御部94−2に処理を依頼する。
【0179】
会話スレッド制御部94−2は、キャラクタ情報に含まれる回答IDを参照し、既に会話スレッドが生成されている場合には、対応する会話スレッド94−8に処理を移す。新たな会話であると判断した場合には、会話スレッド94−8を新たに生成し、IDジェネレータ94−4に新たな会話IDの割りふりを、会話スレッド94−8を介して指示し、処理を会話スレッド94−8に移す。メッセージ記憶部94−3は、会話スレッド94−8に送られたキャラクタ情報を記憶する。
【0180】
会話内容監視部94−5は、キャラクタ情報を受け、メッセージ記憶部94−3に格納された会話のログと現在の発話されている内容から会話が成立するかどうかのポリシー・チェックを行う。会話が成立していない場合には、エラーと判断し、キャラクタ情報に対し“error”のキャラクタ情報を送付する等の処理を行う。
【0181】
会話として成立すると判断された場合、会話スレッド94−8は、インタプリタ94−7に処理を移す。仮に、受領したキャラクタ情報の言語タイプ、プログラム種類特定情報等に対応するインタプリタ94−7が登録されている場合には、そのインタプリタ94−7を使用してコンテンツの解釈を行う。受領したキャラクタ情報の言語タイプ、プログラム種類特定情報等に対応するインタプリタが登録されていない場合、システムがアクセス可能なインタプリタ・ライブラリにその組み合わせに対応するインタプリタが存在するか否かを判断する。
【0182】
存在しない場合には、処理不能として処理する。アクセス可能なインタプリタ・ライブラリにその組み合わせに対応するインタプリタが存在した場合には、そのインタプリタ94−7を登録し、そのインタプリタ94−7を使用してコンテンツの解釈を行う。このとき、必要に応じて、言語翻訳部94−6により、キャラクタ情報の翻訳を行う。
【0183】
インタプリタ94−7の解釈した結果は、キャラクタシステム92に伝達され、キャラクタシステム92は、コンテンツに記載されたインストラクションの内容に応じた処理を行う。例えば、受信したメッセージが、情報の発信を要求するものであれば、要求された情報を発信する。会話スレッド94−8は、次のキャラクタ情報を受領するまで待機する。
【0184】
このようにして、キャラクタシステム92と、ユーザや、他との間の情報交換が可能となる。なお、キャラクタ間の情報交換は、上述したシステムに限定されず、メソッド呼び出し(サブルーチン・コール)、(メッセージ・パッシング)等により行ってもよい。
【0185】
次に、ユーザへの情報を選別するためのキーワード生成方法について、図13のキーワード生成方法の一例を示すブロック図を用いて説明する。図13に示すように、キーワードは、エージェントプログラム93の情報解析部104において、入力部104aに入力される情報に基づいて、作成される。
【0186】
入力部104aに入力される情報には、ユーザが指定した情報、ユーザプロファイル、質問への回答、GPSログデータ、他に通信回線網に接続時に取得する社会的時事ニュース等であり、ユーザが指定した情報以外の情報は、先述したように、キャラクタシステムにおける、情報収集部99へ入力され、ナレッジデータベース95及びキャラクタ状態量保存部96へ格納される。格納された情報は、情報解析部104へ入力され、解析され、キーワードが生成される。
【0187】
ここで、ユーザが指定した情報とは、例えば、ユーザが急に、インターネットを介してエアーチケットを注文した場合に、キャラクタにエアーチケットの空き状況を聞いてくる等が相当する。
【0188】
なお、キャラクタによる具体的な質問内容としては、例えば、ユーザの興味の傾向を捉えるために、「本は良く読む?」、「音楽は良く聴く?」「外に出て遊ぶのと、家にいるのとどちらが好き?」、「財テクに興味がある?」、「旅行に良く行く?」、「親戚付き合いは多い方?」等の質問がなされる。
【0189】
さらに、より具体的にキーワードを作成するために、「好きなアーティスト名は何?」、「どんなスポーツが好き?」、「今、一番欲しいものは何?」、「今月予定されているイベントは何?」などの質問がなされる。これらの会話に関しては、先述した図12で示す処理によって行われる。
【0190】
入力部104aではユーザ情報を一時的にふるいわける。情報が、キャラクタがエージェントプログラム内で、予測可能な情報ならば、回答処理部104bへ入力し、ユーザから突発的になされる指定情報は、特定状況キーワード生成部104dへ入力される。
【0191】
回答処理部104bは、ユーザの基本情報、ユーザの生活習慣、ユーザの興味対象など分野別に、情報を解析・分類する。
【0192】
上記のように、情報が解析・分類されたら、キーワード生成部104cにより、実際に分類別に、具体的なキーワードが作成される。キーワードはグループ別にされて、キーワード記憶部109に設けられたキーワードデータベース109a〜109cに記憶される。
【0193】
このとき、キーワードを重要度に応じてランク付けしておくと、キーワードに基づいて情報提供を行うとき、ユーザの最も必要としている情報から提供することができ好適である。
【0194】
なお、キャラクタからの質問は、一週間毎、一ヶ月毎など、所定のサイクルで繰り返しなされ、別の回答があれば、その都度キーワードが作成されて、キーワードデータベース109a〜109cに蓄積される。
【0195】
このようにして、常にタイムリーに、ユーザの興味対象についてのキーワードを作成することが可能となる。なお、キーワード記憶部109の記憶許容量には限界があるので、それぞれのグループ別に許容量を定めておき、キーワードが許容量まで達したところで、古いものから順に自動的に削除されるような構成としても良い。
【0196】
なお、上記のように、日常的に繰り返される質問により、ユーザの興味対象のキーワードを作成していく他、ユーザが、即時に情報を得たい場合などは、質問への回答という形ではなく、ユーザから積極的に入力を行う。
【0197】
例えば、ユーザが急な出張で北海道に行くことになった場合、「北海道行きの航空券」と入力すると、特定状況キーワード生成部104dは、入力された文章から、「北海道」、「航空券」という2つのキーワードを作成し、作成されたキーワードは、特定状況キーワードデータベース109dに記憶される。
【0198】
なお、上記のように、入力によらず、ユーザの日常生活からユーザ情報が取り込まれたり、キーワードが作成される場合もある。例えば、インターネットに接続した際に、アクセスしたサイトをその都度記憶しておき、最も多くアクセスされた時間を割り出して、ユーザの最も好みのアクセスサイトを把握し、そのジャンルを把握したり、また、ユーザがサイト上で、特別にファイルを記憶したり、画像を記憶し場合の、ファイルタイトル内容から、ユーザの興味対象である事柄についてのキーワードを作成することが可能となる。
【0199】
更に、本発明では、特にユーザの行動軌跡であるGPSログデータを用い、ユーザの趣向解析を行う。予め設定されているエリアのうち、ユーザは、どのエリアに最も赴くか、どの店に赴くか等が解析される。そのエリア情報から得られるキーワードに関わり、他のユーザからの入力情報等から把握されるキーワードが蓄積されることによって、より詳細な、趣向解析が行われる。
【0200】
次にキャラクタがWWWサーバのコミュニティサイトへアクセスした際の例を、図14で示すコミュニティサイト画面を参照して説明する。この例では、コミュニティサイトは、分野別に分けられている。その分類の仕方は、大分類171、中分類172、小分類カテゴリに分けられている。図14に示される大分類カテゴリは、例えば金融、コンピュータ、レジャー、生活、教養、音楽、健康、グルメ、車等があげられる。
【0201】
中分類カテゴリ172は、大分類カテゴリの下階層に設けられる。図14の例においては、大分類カテゴリ「音楽」に対し、CDショップ、カラオケ等が設けられる。この中分類カテゴリまでの表示の状態で、キャラクタは、ユーザがどこのカテゴリに適しているかを判断し、「CDショップに入りますか?」と、メッセージを表示するようにする。勿論、ユーザの意思によって、キャラクタが選択したカテゴリを選ばずに、異なるコミュニティサイトにアクセスしても構わない。
【0202】
次に、図14中、例えばキャラクタAの吹き出し174中で、メッセージに対する回答を入力するためのYES/NOボタンが設けられているとき、YESを選択した場合、すなわちCDショップを選択した場合、画面はCDショップ内へと自動的にロードしていき、キャラクタAはCDショップへ入る。
【0203】
CDショップは、例えば図15に示すようなCDショップ画面から構成されている。ここでは、店員Bが控えており、先述したサーバシステム100における解析サーバ103によって、キャラクタAの趣向性は予め読み取られているため、その結果適した情報をサーバシステム100内データベース101中、提供情報記憶部101aより選択し、その情報取得を、キャラクタへ勧める。
【0204】
キャラクタAは、YESまたはNOと答え、その回答に従い、店員Bは行動する。更に、勧められた情報以外に、CDショップ内のCD陳列棚中に、ユーザの興味を引くものがある場合、自由にそれら情報を取得しても構わない。
【0205】
また、CDショップ内には、別の客(他ユーザが所有するキャラクタ)Cも同時に表示される場合がある。この時、実際に、類似キャラクタが同サイトにアクセスしている場合もあり得るが、かつてサイトにアクセスしたキャラクタと、キャラクタが所持してきた情報を、サーバが記憶し、その情報を表示するようにしている。
【0206】
図15では、例えば類似キャラクタCが、キャラクタAに対し、「Aキャラクタさん、また会いましたね。○○の情報がありますよ。」と情報提供を勧めてくる。キャラクタAは、店員Bや類似キャラクタCに問いかけられた際に、単純に「YES」「NO」と答えられるように、キャラクタAの近傍に吹き出し175が表示されるようにすると良い。
【0207】
以上のように、ユーザはキャラクタAを介して、効率良く、情報を収集することが可能となり、さらには、類似キャラクタCとのコミュニケーションをとることができる。同じサイト内に集まったキャラクタ同士、通信等の手段によって、Eメールを交換したり、サーバを介し、類似キャラクタが、Aキャラクタを所有するユーザコンピュータ上に、Aキャラクタと共に現れたり(図16を参照して後述)する。キャラクタ同士がコミュニケーションをとることで、キャラクタが有する情報を交換し合うようにする。
【0208】
次にキャラクタ利用の情報提供システムにおけるアプリケーションソフトの操作について、図16に示す検索画面を参照して説明する。この場合、WWWサーバ等のネットワークに接続されている場合は、ブラウザ画面も同時に表示されるようにしても良い。そのために、ユーザコンピュータ1は、マルチタスク機能を有している方が望ましい。
【0209】
図16では、ユーザの行動の軌跡を描画した地図画像を、表示ウィンドウ部150に表示している。表示ウィンドウ部150には、ユーザが頻繁に行った店(図中のレストラン、本屋、CDショップ、ラーメン屋)がハイライト表示されている。地図の表示は、擬似3D、鳥瞰図、ライティング効果等の表示設定を行い、ユーザが任意に設定するようにする。
【0210】
ここで、ユーザのGPSログログポイントを時系列表示に従い、各ポイントを結線表示するようにしても良い。なお、図16では、結線は表示していない。
【0211】
また複数のキャラクタが存在する中で、どのキャラクタの行動軌跡地図を表示するのか、ユーザが選択するために、表示ウィンドウ部の外側に、キャラクタ選択ボタン部151を設けている。
【0212】
キャラクタ選択ボタン部151には、Aキャラクタ、Bキャラクタ、Cキャラクタ、Dキャラクタと表示しているが、他に動物の名前等やユーザの所望とする名称を自由に設定できる。
【0213】
さらに、属性情報等を表示したり、キャラクタからの会話を表示するための、テキストメッセージ表示部152を設ける。ここでは、ソフト操作上のアドバイスやナビゲーションメッセージ、「只今接続中です」等の状況メッセージ等を表示する等して、ユーザの操作性の向上を図る。
【0214】
さらに、表示ウィンドウ部150中には、キャラクタを表示させるようにしてもよい。例えば、図16ではAキャラクタを選択しているので、ウィンドウ中には、Aキャラクタが表示される。
【0215】
図16の例では、Aキャラクタは、コミュニティサイトへ接続後に知り合った類似する友人キャラクタCを連れてきたため、その友人キャラクタCが、Aキャラクタとともに表示されている。各キャラクタA,Cには、各々会話用の噴出し154,155が設けられ、或いは、テキストメッセージ表示部152にテキスト表示させることによって、或いは音声出力によって、ユーザに対し会話を投げてくるようなキャラクタインターフェースを有する。
【0216】
Aキャラクタは、ユーザに「お友達を連れてきました」等のメッセージを表示し、ここで友人キャラクタCは、友人キャラクタCが持ってきた関連情報を開示するようにしても良い。
【0217】
また図16には表示されていないが、キャラクタ利用の情報提供システムにおけるアプリケーションソフトの機能には、GPSログの取り込みモードや、キャラクタからの質問に対する回答の入力欄、通信接続モード等が設けられる。
【0218】
次に図17乃至図27の各フローチャートを用いて、キャラクタ利用の情報提供システムソフトの処理手順をより詳細に説明する。ここで、図17はキャラクタ利用の情報提供システムソフトの処理フローチャート、図18乃至図21はキャラクタシステムのインストール及びキャラクタシステムの起動の処理を示すフローチャート、図22は位置情報・時刻情報の保存処理手順及び趣向解析キーワード処理を示すフローチャート、図23は軌跡地図表示、キャラクタとの会話、試行解析キーワード生成の処理を示すフローチャート、図24は接続時にキャラクタがコミュニティサイトアクセスする処理を示すフローチャート、図25はキャラクタのカテゴリ化及びコミュニティサイトへのアクセス処理を示すフローチャート、図26はカテゴリ分類された新規コミュニティの設定を示すフローチャート、図27はキャラクタを介してユーザ間でコミュニケーションをする場合を示すフローチャートである。
【0219】
キャラクタ利用の情報提供システムソフトは、キャラクタ利用の情報提供システムソフトのプログラム処理を行うことによって、キャラクタに対してGPSからの位置情報および時間情報を割り付け、キャラクタに関する軌跡地図を描画表示する。そして、コミュニティサイトへのアクセス時には、キーワードに基づいて他のキャラクタのなかで類似あるいは近接した情報を有するキャラクタを検索し、キャラクタ同士互いに通信を行う等のコミュニケーションをはかるようにしている。
【0220】
はじめに図17から図21のフローチャートでキャラクタシステムのインストール及びキャラクタシステムの起動について説明する。S100において、図11において先述したキャラクタシステムのインストール処理を行う。
【0221】
先ずキャラクタ利用の情報提供システムのプログラムが記憶されている記憶媒体(フロッピーディスクやCD−ROM等)を、ユーザコンピュータにセットする。次にユーザコンピュータの表示画面に、記憶媒体に格納されているインストーラの起動画面が表示され、インストールを実行する。
【0222】
インストールを行うにあたり、ソフトの格納場所の選択画面が表示される。例えばデフォルト表示として、「HD」と表示され、さらに変更可能なように「変更する」等と表示される変更ボタンが設けられ、変更ボタンを選択することによって、ユーザコンピュータに設けられたボリュームが一覧表示される。ユーザは、何れかの格納場所を選択し、インストールを実行する。
【0223】
次にステップS100にてインストールが終了した後、キャラクタ利用の情報提供システムソフトを起動する。ステップS210において、その起動初期画面表示が行われる。
【0224】
ステップS210にて表示される起動初期画面において、キャラクタ利用の情報提供システムソフト一つに対し一つ交付される「シリアルNO.」と「ユーザ名」について、ユーザは、データ入力を行う。
【0225】
「シリアルNO.」と「ユーザ名」が登録された後、ステップS211において初期設定画面が表示される。初期設定画面では、キャラクタの独自ルール(ユーザプロフィール及びキャラクタ振舞い設定)、内部状態、外部状態についての設定項目をユーザに提示するための画面が設けられる。また、後述するステップS212、ステップS220、ステップS230、ステップS240において、これら設定画面は表示される。これら設定画面は順次自動表示されるようにする。
【0226】
次に、ステップS212では、独自ルール設定における、ユーザプロフィール入力フォームの画面表示がなされる。ユーザは、その入力フォームに従い、例えばユーザ氏名、ユーザの誕生日、家族構成、家族の誕生日、ユーザの趣味、ユーザの職業、ユーザの興味対象等に関するユーザプロフィールを入力する。入力が完了した後、画面中に設けられている、「入力完了」等のボタンを選択実行する。
【0227】
ステップS212にて入力されたユーザプロフィール一覧が、例えば、リスト一覧表のような形態にて、ステップS213で表示される。ここでは、半角もしくは全角等の誤入力、必須入力項目の未入力等が、一覧表上に視覚的に容易に確認できるような、例えば、アスタリクス表示や、入力エラーメッセージが項目中に赤文字表示されるようにする。
【0228】
次にステップS213において表示されるユーザプロフィール一覧表から、ユーザは、必須項目が全て入力済みか、ステップS214において判断する。
【0229】
S214において、ユーザプロフィール必須項目が全て入力されていないと判断した場合(ステップS214:NO)、ステップS212へ戻り、再度、ユーザプロフィールを入力する。本例では、ここでの入力画面は、ステップS213において表示されるユーザプロフィール一覧表示が、自動的に訂正ユーザプロフィールを上書きすることができるように入力フォーム構成されている。
【0230】
一方、ステップS214において、ユーザプロフィール必須項目が全て入力されたと判断した場合(ステップS214:YES)、その入力項目が正しいか、ステップS215においてユーザが判断する。入力項目は、入力が数値入力項目か、文字入力項目か、選択項目か、氏名や住所等の項目か、ID等の所定項目に入力されたかどうかを判断する。
【0231】
ステップS215において、入力項目が誤入力の場合(ステップS215:NO)、誤入力した部分がハイライト表示され、この箇所に、再度ユーザプロフィールを上書き入力する。ここでの入力は、ステップS213において表示されるユーザプロフィール一覧表示が、自動的に訂正ユーザプロフィールを上書きされる。
【0232】
一方、ステップS215において、入力項目が正しいと判断された場合(ステップS215:YES)、ステップS216において、ユーザプロフィール確定画面が表示される。ここでは、確定されたユーザプロフィールが一覧表示される。ここで、確定されたユーザプロフィールは、独自ルールデータベースに格納される。
【0233】
次に、図18で示すステップS200Aの処理を行う。ステップS216において、ユーザプロフィール確定画面が表示された後に、キャラクタの振舞い設定選択肢画面が、ステップS220において、自動的に表示される。キャラクタの振舞い設定選択肢には、キャラクタが表示画面上に現れてくる出現頻度、ユーザに対して行われる質問頻度、キャラクタ音声の種類、キャラクタのタイプ(例えば、宇宙人、動物、植物、ロボット等)等の選択肢が設けられる。これらの選択肢は、例えば選択表のように表示される。ユーザは、各々の選択肢の中から所望する設定項目を選択していく。またこの選択画面では、デフォルト設定が予めなされているようにしても良く、選択されている設定項目が濃いフォント表示を行い、未選択の設定項目は薄いフォント表示を行うようにすると、視覚的に容易に設定項目が確認できる。
【0234】
ステップS220において選択された設定項目について、ステップS221にて、一覧表示を行う。ここでは、先述したステップS220にて表示されるキャラクタ設定選択肢画面が、選択された設定項目は濃いフォント表示を行い、未選択の設定項目は薄いフォント表示を行うようにし、視覚的に容易に設定項目が確認できるように一覧表示を行う。
【0235】
次にユーザは、ステップS221で一覧表示された設定項目について、ステップS222において確認判断処理を行う。ここで、ユーザは設定項目がOKではない(訂正あり)と判断した場合(ステップS222:NO)、ステップS220における、キャラクタ振舞い設定選択肢画面表示において、再び、設定項目を選択する。
【0236】
一方、ユーザは設定項目がOKである(訂正無し)と判断した場合(ステップS222:YES)、ステップS221にて表示される設定項目一覧に、例えば「確定」ボタンが設けられ、ユーザが選択実行し、ステップS223において、キャラクタ振舞い設定確定画面表示がなされる。ここで確定されたキャラクタ振舞い設定項目は、独自ルールデータベースに格納される。
【0237】
次に、図19で示すステップS200Bの処理を行う。ステップS223において、キャラクタ振舞い設定確定画面が表示された後に、ステップS230において、内部状態設定選択肢画面が表示される。内部状態設定選択肢には、キャラクタの感情、空腹度、好奇心等の内部的なパラメータの選択肢が設けられる。これらの選択肢は、例えば選択表のように表示される。ユーザは、各々の選択肢の中から所望する設定項目を選択していく。またこの選択画面では、デフォルト設定が予めなされているようにしても良く、選択されている設定項目が濃いフォント表示を行い、未選択の設定項目は薄いフォント表示を行うようにすると、視覚的に容易に設定項目が確認できる。
【0238】
ステップS230において選択された設定項目について、ステップS231にて、一覧表示を行う。ここでは、先述したステップS230にて表示される内部状態設定選択肢画面が、選択された設定項目は濃いフォント表示を行い、未選択の設定項目は薄いフォント表示を行うようにし、視覚的に容易に設定項目が確認できるように一覧表示を行う。
【0239】
次にユーザは、ステップS231で一覧表示された設定項目について、ステップS232において確認判断処理を行う。ここで、ユーザは設定項目がOKではない(訂正あり)と判断した場合(ステップS232:NO)、ステップS230における、内部状態設定選択肢画面表示において、再び、設定項目を選択する。
【0240】
一方、ユーザは設定項目がOKである(訂正なし)と判断した場合(ステップS232:YES)、ステップS231にて表示される設定項目一覧に、例えば「確定」ボタンが設けられ、ユーザが選択実行し、ステップS233において、内部状態設定確定画面表示がなされる。ここで確定された内部状態設定項目は、内部状態データベースに格納される。
【0241】
次に、図20で示すステップS200Cの処理を行う。ステップS233において、内部状態設定確定画面が表示された後に、ステップS240において、外部状態設定選択肢画面が表示される。外部状態設定選択肢には、キャラクタの位置や、向き、色、コスチューム等の外部パラメータの選択肢が設けられる。これらの選択肢は、例えば選択表のように表示される。ユーザは、各々の選択肢の中から所望する設定項目を選択していく。またこの選択画面では、デフォルト設定が予めなされているようにしても良く、選択されている設定項目が濃いフォント表示を行い、未選択の設定項目は薄いフォント表示を行うようにすると、視覚的に容易に設定項目が確認できる。
【0242】
ステップS240において選択された設定項目について、ステップS241にて、一覧表示を行う。ここでは、先述したステップS240にて表示される外部状態設定選択肢画面が、選択された設定項目は濃いフォント表示を行い、未選択の設定項目は薄いフォント表示を行うようにし、視覚的に容易に設定項目が確認できるように一覧表示を行う。
【0243】
次にユーザは、ステップS241で一覧表示された設定項目について、ステップS242において確認判断を行う。ここで、ユーザは設定項目がOKではない(訂正あり)と判断した場合(ステップS242:NO)、ステップS240における、外部状態設定選択肢画面表示において、再び、設定項目を選択する。
【0244】
一方、ユーザは設定項目がOKである(訂正なし)と判断した場合(ステップS242:YES)、ステップS241にて表示される設定項目一覧に、例えば「確定」ボタンが設けられ、ユーザが選択実行し、ステップS243において、外部状態設定確定画面表示がなされる。ここで確定された外部状態設定項目は、外部状態データベースに格納される。
【0245】
次に、図21で示すステップS200Dの処理を行う。先述した、ステップS212、ステップS220、ステップS230、ステップS240において、キャラクタについて初期設定を行った後、情報アドレステーブルよりユーザIDが呼び出され、設定完了キャラクタ1つに対し、一つのユーザIDが割り付けられることになる。このようにして割り付けられたユーザIDを有するキャラクタが、ステップS250において、表示画面上に一覧表となって表示される。
【0246】
次に、ステップS251において、ユーザは、更にキャラクタについて設定続行するかどうかを判断する。ステップS250において表示されるキャラクタ一覧表には、更に他にもキャラクタについて設定するために、例えば「更に設定する」「設定しない」等の選択ボタンが設けられる。
【0247】
ユーザが、更にキャラクタを設定すると判断し、「更に設定する」の選択ボタンを選択実行した場合(ステップS251:YES)、ステップS211におけるキャラクタの初期設定画面表示へと戻リ、先述したように、キャラクタの設定を行う。
【0248】
一方、ユーザが、キャラクタを設定しない場合(ステップS251:NO)、ステップS252において、実行キャラクタ{後述するが、ユーザの行動軌跡データ(GPSログデータ)を所有し、軌跡地図を表示するキャラクタ}の選択肢テーブル表示が行われる。ここでは、既に設定されているキャラクタが一覧表となって表示される。ユーザは、実行させたいキャラクタの表示欄を、例えばクリック等の手段によって選択することができる。
【0249】
ステップS252でユーザが選択した実行キャラクタについて、キャラクタのデモ表示を行なう(ステップS253)。ここでは、情報アドレステーブルより、実行キャラクタがもつユーザIDに対し各々設定されている設定項目が呼び出され、キャラクタのコスチュームやタイプ等が視覚的に容易に確認できるように、キャラクタの表示態様について、デモ表示される。
【0250】
このようにしてデモ表示される選択された実行キャラクタについて、ステップS254において、選択したキャラクタがユーザの意思に合致しているかどうか確認判断する。
【0251】
なお、ステップS253において表示される実行キャラクタのデモ表示画面には、ユーザが実行キャラクタについて確認を行うための、例えば「OK」「CANCEL」等の選択ボタンが予め設けられる。
【0252】
ステップS254において選択した実行キャラクタをキャンセルする場合(ステップS254:NO)、ステップS252の実行キャラクタ選択肢テーブル表示へ戻り、再びキャラクタに関する設定続行を行う。
【0253】
一方、選択した実行キャラクタをOKとする場合(ステップS254:YES)、確認された実行キャラクタがステップS255において表示される。ここで確認された実行キャラクタは、提供情報記憶部より、既に設定された独自ルール、内部状態、外部状態のデータが呼び出され、キャラクタの表示態様を示す。
【0254】
次に、位置情報・時刻情報の保存処理手順及び趣向解析キーワード処理について、図22で示すステップS300及びステップS400の処理を行う。位置情報・時刻情報についての処理がスタートすると、先ずステップS310で、ステップS255で表示された実行キャラクタに対しGPSログデータが既に付与されているか、判断が行なわれる。判断された結果について、例えば、「このキャラクタはGPSログデータを持っていません」(ステップS310:NO)、「このキャラクタは既にGPSログデータを持っています。」(ステップS310:YES)と画面にメッセージが表示されるようにする。
【0255】
ステップS310において、「このキャラクタは既にGPSログデータを持っています。」と画面にメッセージが表示された場合(ステップS310:YES)、ユーザは既に登録されたGPSログデータに対し、ステップS311で更に別の或いは新しいGPSログデータを加えるかを判断する。この時、「GPSログデータを取得する」「GPSログデータを取得しない」等の選択ボタンが設けられたダイアログボックスが表示されるようにしても良い。
【0256】
一方、ステップS255にて表示された実行キャラクタに対しGPSログデータが付与されず、「このキャラクタはGPSログデータを持っていません」と画面にメッセージが表示される場合(ステップS310:NO)、ステップS320において、GPSログデータ取得画面が表示される。
【0257】
また、上記「このキャラクタは既にGPSログデータを持っています。」と画面にメッセージが表示された場合(ステップS310:YES)、ステップS311の更に別の或いは新しいGPSログデータを加えるかを判断するが、「GPSログデータを取得する」と選択した場合(ステップS311:YES)、ステップS320において、GPSログデータ取得画面が表示される。
【0258】
上記ステップS320において表示されるGPSログデータ取得画面では、例えば「ハンディGPS装置を、USBケーブルを用いて接続してください」「取り込みボタンを押してください」等の、ナビゲーションメッセージを表示させるようにしても良い。
【0259】
ユーザは、ステップS320に表示されるGPSログデータ取得画面のメッセージに従い、ハンディGPSをユーザコンピュータに接続し、GPSログデータを、ユーザコンピュータに入力する。
【0260】
ステップS320に表示されるGPSログデータ取得画面のナビゲーションメッセージに従い、ユーザによって入力されたGPSログデータのリスト表示が、ステップS330において表示される。ここでは、「日付情報」、「時間情報」、「緯度経度高度情報」などが一覧リスト表示となって画面に表示される。
【0261】
ユーザは、ステップS330において表示されるGPSログデータの一覧リスト表示から、GPSログデータの確認を行う。そしてステップS340において、GPSログデータがキャラクタに割り付けてよいかどうか確認をする。ここでは例えば、「OK」「CANCEL」の選択ボタンを設けるようにする。
【0262】
ステップS340でGPSログデータの確認の際に「CANCEL」を選択した場合(ステップS340:NO)、ステップS320におけるGPSログデータ取得画面表示へ戻り、再度GPSログデータを取得するようにする。「CANCEL」を選択した場合(ステップS340:NO)とは、例えば、データに関する2重登録等のミス入力もしくはデータの未入力などが考えられる。
【0263】
一方、GPSログデータの確認の際に「OK」を選択した場合(ステップS340:YES)、ステップS350において、実行キャラクタに対し、ハンディGPSからユーザコンピュータへ入力されたGPSログデータの保存処理が行われる。
【0264】
ステップS360では、ステップS350において保存処理されたGPSログデータについて、GPSログデータリスト確定画面が表示される。GPSログデータは、属性情報記憶部108(図6参照)へ格納される。画面には、「データが確定されました」等のメッセージが表示されるようにしても良い。
【0265】
ステップS400において、ステップS360において確定されたGPSログデータが、属性情報記憶部108より呼び出され、GPSログデータの趣向解析、キーワード生成処理が行われる。趣向解析、キーワード生成処理については、図13を用いて既述した処理を行う。つまり、図13に示すように、キーワードは、エージェントプログラム93の情報解析部104において、入力部104aに入力される情報に基づいて作成される。
【0266】
入力部104aに入力される情報は、この場合GPSログデータであり、キャラクタシステムにおける、情報収集部99へ入力され、ナレッジデータベース95及びキャラクタ状態量保存部96へ格納される。格納された情報は、情報解析部104へ入力され、解析され、キーワードが生成される。
【0267】
特にユーザの行動軌跡であるGPSログデータを用い、ユーザの趣向解析を行う場合、予め設定されているエリアのうち、ユーザは、どのエリアに最も赴くか、どの店に赴くか等が解析される。そのエリア情報から得られるキーワードに関わり、他のユーザからの入力情報等から把握されるキーワードが蓄積されることによって、より詳細な、趣向解析が行われる。また、ここで生成されたキーワードは、キーワード記憶部へ格納される。
【0268】
次に、軌跡地図表示、キャラクタとの会話、試行解析キーワード生成等について、図23で示すステップS500乃至ステップS700の処理について説明する。軌跡地図表示処理が開始されると、ステップS510において、ステップS360において確定されたGPSログデータに基づいて描画される軌跡地図の初期画面が表示される。ここで、軌跡地図は2次元的な表示となる。地図は、所謂住宅地図のような表示形態を有する。
【0269】
ステップS520において、軌跡地図初期画面には地図効果ツールボックスが画面表示され、この地図効果ツールボックスには、疑似3D表示、鳥瞰図表示、ライティング効果表示の各ツールが設けられる。これらのツールで用いる各データは、地図効果データベースより、呼び出される。
【0270】
次に、ステップS520において表示される地図効果ツールの中より、ユーザは、所望のツールを選択する。この地図効果ツールは、ステップS520において表示される地図効果ツールボックス中より、所望のツールを、例えばクリック等の手段によって選択する。勿論、何れのツールも選択しなくとも良い。
【0271】
ステップS530において、ステップS520において表示された地図効果ツールの何れかが選択されたか、判断される。何れかの地図効果ツールが選択された場合(ステップS530:YES)、ステップS540において選択された地図効果処理が施された軌跡地図効果処理画面表示が行われる。
【0272】
この軌跡地図効果処理画面は、例えば、疑似3D表示及びライティング効果表示を選択した場合に、ステップS510で2次元的に表示されていた軌跡地図が立体視可能となり、右上よりライティングを行うと設定した場合に、建物の左下には、視覚効果的な陰影が表示される。次に、ステップS550において、軌跡地図画面は完成したか、否かを判断する。
【0273】
一方、何れの地図効果ツールも選択されない場合(ステップS530:NO)、ステップS550において、ユーザは、軌跡地図画面は完成したか、否かを判断する。ステップS550では、例えば、「OK」「CANCEL」等の選択ボタンが設けられ、ユーザは、何れかを選択する。
【0274】
ステップS550において、軌跡地図の表示画面が確認され、ユーザが「OK」とした場合(ステップS550:YES)、ステップS560において、確定された軌跡地図と共に、実行キャラクタの表示処理が行われる。
【0275】
また一方で、ステップS550において、軌跡地図の表示画面の確認において、ユーザが「キャンセル」とした場合(ステップS550:NO)、ステップS520における地図効果ツールの表示画面まで戻り、再び、地図効果ツールを用いて軌跡地図を描画するようにする。
【0276】
ステップS560にて、軌跡地図と共に表示される実行キャラクタは、提供情報記憶部119(図6参照)より、キャラクタの表示データを呼び出すことで、様々な表示態様を表示することができる。例えば、今日の日付が10月10日の場合、キャラクタは運動着姿で画面に登場したり、お正月であれば、紋付袴姿で現れたりする。
【0277】
次に、ステップS560で表示されるキャラクタによって、ユーザ情報の取得が行われる(ステップS600)。このユーザ情報の取得は、キャラクタがステップS560において様々な表示態様を示すと共に、ユーザに対して、メッセージを表示することによって、又は音声出力によって、会話や質問等を行ってくる。この会話は、提供情報記憶部119よりメッセージデータを呼び出し、様々なメッセージを出力することにより行なわれる。
【0278】
ここでキャラクタが出力するメッセージは、例えば「どんな本をよく読むの?」「ラーメンは好き?」等の質問や、「今日は・・・の日だよ」等の雑学的な知識情報等のメッセージ出力が行われる。
【0279】
ステップS600において、キャラクタからなされた質問に対して、ユーザが回答したユーザ情報の取り込み処理が行われ、これらユーザ情報は保存される。ユーザ情報は、属性情報記憶部108に格納される。
【0280】
次にステップS600において取得されたユーザ情報は、属性情報記憶部108より、呼び出され、ステップS700において、既述したように、趣向解析処理・キーワード生成が行われる。
【0281】
キーワード生成方法については、図13に基づいて既述した。つまり、図13に示すように、キーワードは、エージェントプログラム93の情報解析部104において、入力部104aに入力される情報に基づいて作成される。
【0282】
入力部104aに入力される情報には、ユーザが指定した情報、ユーザプロファイル、質問への回答、GPSログデータ、他に通信回線網に接続時に取得する社会的時事ニュース等であり、ユーザが指定した情報以外の情報は、先述したように、キャラクタシステムにおける、情報収集部99へ入力され、ナレッジデータベース95及びキャラクタ状態量保存部96へ格納される。格納された情報は、情報解析部104へ入力され、解析され、キーワードが生成される。
【0283】
ここで、ユーザが指定した情報とは、例えば、ユーザが急に、インターネットを介してエアーチケットを注文した場合に、キャラクタにエアーチケットの空き状況を聞いてくる等が相当する。
【0284】
なお、キャラクタによる具体的な質問内容としては、例えば、ユーザの興味の傾向を捉えるために、「本は良く読む?」、「音楽は良く聴く?」「外に出て遊ぶのと、家にいるのとどちらが好き?」、「財テクに興味がある?」、「旅行に良く行く?」、「親戚付き合いは多い方?」等の質問がなされる。
【0285】
さらに、より具体的にキーワードを作成するために、「好きなアーティスト名は何?」、「どんなスポーツが好き?」、「今、一番欲しいものは何?」、「今月予定されているイベントは何?」などの質問がなされる。これらの会話に関しては、先述した図12で示す処理によって行われる。
【0286】
入力部104aではユーザ情報を一時的にふるいわける。情報が、キャラクタがエージェントプログラム内で、予測可能な情報ならば、回答処理部104bへ入力し、ユーザから突発的になされる指定情報は、特定状況キーワード生成部104dへ入力される。
【0287】
回答処理部104bは、ユーザの基本情報、ユーザの生活習慣、ユーザの興味対象など分野別に、情報を解析・分類する。
【0288】
上記のように、情報が解析・分類されたら、キーワード生成部104cにより、実際に分類別に、具体的なキーワードが作成される。キーワードはグループ別にされて、キーワード記憶部109に設けられたキーワードデータベース109a〜109cに記憶される。
【0289】
このとき、キーワードを重要度に応じてランク付けしておくと、キーワードに基づいて情報提供を行うとき、ユーザの最も必要としている情報から提供することができ好適である。
【0290】
なお、キャラクタからの質問は、一週間毎、一ヶ月毎など、所定のサイクルで繰り返しなされ、別の回答があれば、その都度キーワードが作成されて、キーワードデータベース109a〜109cに蓄積される。
【0291】
このようにして、常にタイムリーに、ユーザの興味対象についてのキーワードを作成することが可能となる。なお、キーワード記憶部109の記憶許容量には限界があるので、それぞれのグループ別に許容量を定めておき、キーワードが許容量まで達したところで、古いものから順に自動的に削除されるような構成としても良い。
【0292】
なお、上記のように、日常的に繰り返される質問により、ユーザの興味対象のキーワードを作成していく他、ユーザが、即時に情報を得たい場合などは、質問への回答という形ではなく、ユーザから積極的に入力を行う。
【0293】
例えば、ユーザが急な出張で北海道に行くことになった場合、「北海道行きの航空券」と入力すると、特定状況キーワード生成部104dは、入力された文章から、「北海道」、「航空券」という2つのキーワードを作成し、作成されたキーワードは、特定状況キーワードデータベース109dに記憶される。
【0294】
なお、上記のように、入力によらず、ユーザの日常生活からユーザ情報が取り込まれたり、キーワードが作成される場合もある。例えば、インターネットに接続した際に、アクセスしたサイトをその都度記憶しておき、最も多くアクセスされた時間を割り出して、ユーザの最も好みのアクセスサイトを把握し、そのジャンルを把握したり、また、ユーザがサイト上で、特別にファイルを記憶したり、画像を記憶し場合の、ファイルタイトル内容から、ユーザの興味対象である事柄についてのキーワードを作成することが可能となる。
【0295】
次に、接続時にキャラクタがコミュニティサイトアクセスする処理について、図24を参照して説明する。コミュニティサイトアクセス処理が開始されると、ステップS810では、キャラクタによるコミュニティサイトアクセスの催促メッセージが表示される。先のステップS600において行われるキャラクタからの会話のなかで、WWWサーバ上に設けられたコミュニティサイトへのアクセスを促すメッセージが予め提供情報記憶部119に格納されており、アクセス催促メッセージは、ある時間間隔を持って、又はランダムに、催促メッセージデータを呼び出し、表示される。
【0296】
ユーザは、ステップS810のサイトアクセス催促メッセージを受けて、ステップS820において、接続を行うか否かの判断を行う。ここでは、「接続する」「接続しない」等の選択ボタンが設けられ、ユーザは、何れかを選択する。
【0297】
ステップS820において、「接続しない」と選択した場合(ステップS820:NO)、ソフトの実行は終了とする。
【0298】
一方、ステップS820において、「接続する」と選択した場合(ステップS820:YES)、ステップS830においてインターネット等の通信回線網への接続処理が行われる。ここで通信回線網へ接続する際に、キャラクタは、先述したキーワード、ユーザ情報、キャラクタ表示データを所有して、通信回線網へのアクセスが行われる。
【0299】
次に、キャラクタは、コミュニティサイトへアクセスする前に、他サイトへアクセスするようにしても良い。キャラクタは、例えばニュースサーバへアクセスし、ステップS840において、時事ニュースデータや天気情報、交通情報等の取得処理が行われる。ニュースサーバ等の他サーバへのアクセス設定はユーザ任意とする。ここで取得されたデータは、環境情報データベース112へ格納される。
【0300】
次に、キャラクタはミュニティサイトへアクセスし、コミュニティサイトのインデックス画面が表示される(ステップS850)。コミュニティサイトのインデックス画面では、例えば、様々なコミュニティサイトがある建物(店舗)として表示され、これら建物(店舗)が整然と並んでいるような街として表示される。
【0301】
ここで、キャラクタは、先述したキーワード、ユーザ情報、キャラクタ表示データを所有してきているため、ステップS850において表示されるコミュニティサイトのインデックス画面上に、キャラクタが表示される(ステップS860)。
【0302】
次に、キャラクタのカテゴリ化及びコミュニティサイトへのアクセス処理について図25を参照して説明する。キャラクタのカテゴリ化処理が開始されると、ステップS910において、ステップS830における接続処理の際にキャラクタに付与されてきた、キーワード、ユーザ情報、キャラクタ表示データは、サーバシステムにおける認証サーバ102(図10参照)で登録処理される。これらの情報は、サーバシステム100における属性情報記憶部101bへ格納される。
【0303】
この認証サーバ102では、ユーザコンピュータ1がサーバに接続した際に、ユーザコンピュータの固有の識別情報を取得し、個別IDを割り付ける。さらに、ユーザコンピュータ1に蓄積されたユーザ情報(キャラクタの表示データやGPSログデータ等)及び趣向解析の結果得られたキーワードを取得する。認証サーバ102は、取得した情報各々を振り分けて、データベース101の属性情報記憶部101bに記憶させる。
【0304】
次に、ステップS911で解析処理、キャラクタのカテゴリ化、検索処理を行う。これは、認証サーバ102により記憶され複数のユーザ情報を、サーバシステムにおける解析サーバ103がデータベース101の属性情報記憶部101bから取得し、これらのログ情報を解析することにより、多数ユーザの嗜好性を検出し、ユーザをカテゴリ分類することにより行われる。
【0305】
解析サーバ103は、このような情報をある一定期間で統計的に処理を行って解析することにより、多数ユーザの趣向性の解析と、より正確なユーザのカテゴリ化を行う。
【0306】
解析サーバ103において、ユーザの趣向性を解析する度に、この解析結果をデータベース101の属性情報記憶部101bに記憶させ、情報更新を行う。また、解析サーバ103において、多数ユーザの趣向性の解析と、ユーザのカテゴリデータは、提供情報記憶部101aに記憶する。もちろん、逐次解析処理が行われる毎に、提供情報記憶部101aの情報は更新される。
【0307】
次に、キャラクタのカテゴリ化が行われる。サーバシステムにおける解析サーバ103では、データベース101の属性情報記憶部101bに記憶されたユーザ情報について、解析処理を行い、この解析処理を行った結果から、キャラクタが分類されるべきコミュニティサイトを検索、選別する処理を行う。
【0308】
次に、ステップS912では、お勧めコミュニティサイトの提示を行う。この提示は、次のようにして行われる。つまり、サーバシステム100において、ステップS911での検索処理より得られた検索結果(キャラクタを、趣向性毎にカテゴリ分類し、各キャラクタに適したコミュニティサイトを検索)に基づいて、コミュニティサイトへ導くように、提供情報記憶部101aより、解析処理によって得られた検索結果に基づいたアクセス誘導メッセージが呼び出され、ユーザに対して表示するようにする。例えば、「CDショップへ行きますか?」というメッセージダイアログボックスがコミュニティサイトのインデックスページ上に表示されるようにする。このようにして、お勧めコミュニティサイトの提示がなされる。
【0309】
ステップS912では、お勧めコミュニティサイトの提示の後で、ステップS913で、コミュニティサイトの選択画面が表示される。ここで、ユーザは、アクセスしたいコミュニティサイトを選択する。アクセスを勧められたコミュニティサイトを選択しても良いし、別コミュニティサイトを選択することもできる。また、新規にコミュニティサイトを設け、そこへアクセスすることもできる。
【0310】
コミュニティサイト選択画面では、例えば、「CDショップへ行きますか?」というメッセージに付随して、「YES」「NO」等の選択ボタンが設けられ、ユーザは何れかを選択する。「他のお店に行く」を選択した場合は、画面表示上でマウスやトラックパッドを用いて、コミュニティサイトのインデックスページ上のコミュニティサイトを示す建物(店舗)にカーソルポインタを持っていき、クリックすることによって、コミュニティサイトを選択することができる。コミュニティサイトのインデックスページ上には、「新規」の建物(店舗)も、設けるようにすると良い。
【0311】
ステップS914で、コミュニティサイトが選択されたかどうか判断する。コミュニティサイトが選択されない場合(ステップS914:NO)、ステップS915で接続を終了し、ステップS1100の処理を行う。
【0312】
ステップS914でコミュニティサイトが選択された場合(ステップS914:YES)、ステップS916で、選択されたコミュニティサイトは、既存のものか新規のものか判断される。選択されたコミュニティが新規コミュニティでない場合(ステップS916:NO)、ステップS917の所望のコミュニティサイト画面表示を行う。選択されたコミュニティが新規コミュニティの場合(ステップS916:YES)、ステップS1000の処理を行ったあと、ステップS917の所望のコミュニティサイト画面表示を行う。
【0313】
次に、ステップS917で表示されるコミュニティサイト画面は、ステップS913において、ユーザが選択したコミュニティサイト或いはステップS1000の処理の新規コミュニティサイトである。コミュニティサイト画面は、例えば店内の様子を示すように表示するとよい。
【0314】
コミュニティサイトがCDショップである場合には、図16で示すような、CDが陳列している棚が、CDジャンル別に並んでいる等の表示がなされる。CD棚より、任意にCDを選択した場合には、そのCDについて、アーティスト名や曲名、そのCDアルバムに対するコメント等が表示される。また、ラーメン屋であれば、カウンターテーブルがあり、メニューの中より、注文すると、その注文したラーメン画像や、味の特徴等などが表示されるようにしてもよい。
【0315】
次に、ステップS918において、その類似する趣向性を有するキャラクタ(類似キャラクタ)に関する情報をデータベース101の提供情報記憶部101aから取得して、コミュニティサイト上に、類似キャラクタも表示される。類似キャラクタを、同時に表示させることによって、ユーザに対して、類似キャラクタの紹介を行うことができる。
【0316】
類似キャラクタに関する情報は、サーバに登録(記憶)されているため、サーバから記憶された情報が呼び出され、コミュニティサイト画面上に類似キャラクタが表示される。
【0317】
次にステップS919において情報提供メッセージが表示処理が行われる。これは、キャラクタを所有するユーザにとって有効な情報に関する情報提供が行われるようにするために、選択されたコミュニティサイト上に表示される。
【0318】
ステップS919において表示される情報提供メッセージに関する情報は、データベース101の提供情報記憶部101aから取得される。例えば、表示されるコミュニティサイトが、CDショップである場合、その店内には、「店員」が表示される。
【0319】
さらに、キャラクタが独自に所有するキーワード、ユーザ情報、キャラクタ表示データが、既に登録され、解析処理が行われていることによって、情報提供メッセージに関する情報が、データベース101の提供情報記憶部101aから取得される。これによって、表示されている店員より、「・・・の新曲が出ました。」等のメッセージが表示される。
【0320】
また、表示されるCDショップ内で、CD棚より、任意にCDを選択した場合には、そのCDについて、アーティスト名や曲名、そのCDアルバムに対するコメント等が表示されることも、情報提供メッセージとなる。
【0321】
また、類似キャラクタによっても、情報提供メッセージが表示されても良い。例えば「・・・の曲は良かったよ。聴いてみて。」等のメッセージが表示される。
【0322】
次にステップS920において情報取得するかどうか判断される。ここでは、キャラクタを所有するユーザにとって有効情報を選択する選択画面が表示される。これはステップS919において、情報提供メッセージが表示されたものを、そのメッセージを取得する場合に、その情報提供メッセージに対応した情報を選択していくものである。例えば、情報提供メッセージが表示され、表示されたキャラクタの近傍に、「YES」「NO」と選択ボタンが設けられた吹き出しが表示されるようにする。このように、情報提供メッセージ毎に、選択表示がなされるようにし、ユーザは、選択ボタンの中より、何れかを選択するようにする。このようにして選択したり、しなかったりする。
【0323】
そしてステップS920において情報取得が行われたかどうか判断し、ステップS920で情報取得が行われたと判断した場合(ステップS920:YES)、ユーザが選択した有効情報を、ユーザコンピュータへ送信するために、ステップS922でダウンロード処理が行われる。ここでは、すぐに送信することだけではなく、サーバ内に、ある所定の格納場所を設け、その格納場所に、ダウンロードしたい情報群を一時格納し、キャラクタが、接続を終了する際、その終了直前ステップで、蓄積格納された情報を一括してユーザコンピュータに送信することも可能である。
【0324】
ステップS922における有効情報のダウンロード処理後は、ステップS917におけるコミュニティサイト画面へ戻る。
【0325】
一方、ステップS920で情報取得が行われなかったと判断した場合(ステップS920:NO)、ステップS921で「NO」が所定回数を越えるかを判断する。ここで「NO」が所定回数を越えない場合(ステップS921:NO)には、ステップS919における情報提供メッセージ表示からの処理を繰り返す。
【0326】
「NO」が所定回数を越えた場合(ステップS921:YES)には、ステップS913のコミュニティサイトの選択画面表示が行われる。これにより、他のコミュニティサイトへアクセスし、そのコミュニティサイトを表示するか判断する。ステップS919において表示される情報提供メッセージに対し、ステップS920で「NO」と判断され、「NO」が所定回数を越えると、ステップS917において表示されたコミュニティサイトでは、キャラクタは有効情報を取得する効率が低いと判断される。
【0327】
次に、前記した図25における選択されたコミュニティが新規コミュニティの場合(ステップS916:YES)のステップS1000の処理手順(カテゴリ分類された新規コミュニティの設定)について、図26を参照して説明する。
【0328】
コミュニティが新規コミュニティの場合(ステップS916:YES)、例えばコミュニティサイト選択画面上に予め画面上に設けられた「新規」の建物(店舗)を選択した場合に、ステップS1010において、新規コミュニティサイト設定画面が表示される。新規コミュニティサイト設定画面は、予め所定形式にてコミュニティサイト内でデザインされている。ここではキャラクタが新規にコミュニティサイトを設け、そこへアクセスし、運営していくことができる。
【0329】
ステップS1020において、新規コミュニティサイト設定画面上に、予めサーバ上の属性情報記憶部101bに登録された、キャラクタのキーワード、ユーザ情報、キャラクタ表示データなどを呼び出し、キャラクタ独自のプロフィール一覧表示が表示される。
【0330】
次に、ステップS1030で、新規コミュニティサイトのキーワード設定画面表示処理が行われ、新規に設定したいコミュニティサイトについて、キーワードを設ける。本例では、ステップS1020で表示されたキャラクタ独自のプロフィール一覧表示の次に、自動的にキーワード設定画面が表示されてくるようにする。
【0331】
キーワードは、所定数以上の設定を必要とする。特に、GPSログデータに基づいたキーワードを設定することを必須とし、位置情報及び時間情報に関するキーワードを設定する。さらに、先の位置情報及び時間情報の他に、趣味やユーザ情報等の趣向性に基づいたキーワードを設定することによって、より目的の明確なコミュニティサイトとなる。よって、どのような趣向性を有するコミュニティサイトであるかが決定される。
【0332】
ステップS1040で設定されたキーワード一覧表示を行い、ステップS1050で一覧表示されたキーワードがOKかどうか判断される。キーワードがOKの場合(ステップS1050:YES)、ステップS1060の新規コミュニティサイトの画面レイアウト設定画面表示が行われる。一方、キーワードがOKではない場合(ステップS1050:NO)、ステップS1030の新規コミュニティサイトのキーワード設定画面表示処理へ戻り処理をやり直す。
【0333】
次に、ステップS1060における新規コミュニティサイト画面の設定は、本例では、予め所定形式でデザインされ、画面設定操作を行うための、様々なツールが設けられている。ユーザは、予め所定形式でデザインされているコミュニティサイト内の、一部デザインを変更するという方法で、これらツールを利用しながら、画面上に、テキストを表示したり、様々なオブジェクトを配置し、オブジェクトには情報データをリンクさせ、容易にコミュニティサイト画面をデザインすることができる。
【0334】
ステップS1070では、ステップS1060において作成されたコミュニティサイト画面が完成されたかどうか判断をする。ステップS1060において、ユーザがコミュニティサイト画面を作成し、予め設けられた「作成完了」ボタンを選択することによって、確認のための画面が表示される。この画面では、例えば「OK」「キャンセル」等の選択ボタンが設けられ、ユーザは何れかを選択する。
【0335】
ユーザが「OK」「キャンセル」等の選択ボタン選択した場合、ステップS1070において、表示画面が完成したかどうか判断される。この判断は、コミュニティサイトに最低必要な項目等が設定されているかどうかを判断するものであり、コミュニティサイトに最低必要な項目等が設定されて表示画面が完成している場合(ステップS1070:YES)、ステップS1080で確定画面表示処理を行い、ステップS917の処理を行う。一方、コミュニティサイトに最低必要な項目等が設定されておらず、表示画面が完成していない場合(ステップS1070:NO)、ステップS1060の新規コミュニティサイト画面の設定へ戻る。
【0336】
次に、前記した図25における選択されたコミュニティが選択されなかった場合(ステップS914:NO)にステップS915で接続終了した後のステップS1100の処理手順(キャラクタを介してユーザ間でコミュニケーションをする場合)について、図27を参照して説明する。
【0337】
ステップS915で接続終了すると、つまりコミュニティサイトへアクセスしないと判断した場合には、この時点で接続状態が終了し、オフライン状態となる。これにより、ステップS1100で、ユーザコンピュータ上の提供情報記憶部119より、軌跡地図情報及びキャラクタ情報が呼び出され、軌跡地図画面とキャラクタが表示される。
【0338】
接続時にキャラクタは様々な情報を収集してきているため、この時点でのキャラクタは、その情報に対応し(情報に合わせ)て、提供情報記憶部119から呼び出されるキャラクタの表示データで各種の表示をする。例えば、雨の場合にはコスチュームにレインコートを着ている、楽しい情報の場合には笑い顔で登場する、食事時間帯などにはお腹がすいたと話す等の表示がなされる。
【0339】
次にステップS1111において、接続時にコミュニティサイト上に表示されていた他のキャラクタ(以後友人キャラクタと表記する)から情報が提供された場合、その友人キャラクタのキャラクタデータも提供される。友人キャラクタデータは、ナレッジデータベース内の、各データベースへ情報が振り分けられ、各々適したデータベースへ格納される。幾度か、コミュニティサイトへアクセスすることによって、複数の友人キャラクタが存在していくことになる。ステップS1111では、友人キャラクタデータがあるか否かが、判断される。友人キャラクタデータがない場合(ステップS1111:NO)、ステップS600のユーザ情報の取得処理に戻る。
【0340】
友人キャラクタデータがある場合(ステップS1111:YES)、ステップS1112で複数ある友人キャラクタの中から、表示させたい友人キャラクタを選択するための選択画面を表示する。例えば、友人キャラクタが、テーブルに一覧表示され、所望の友人キャラクタをクリックすることによって、選択できるようにする。勿論同時に複数の友人キャラクタを選択することもできる。
【0341】
ステップS1113において友人キャラクタを選択したかどうかが判断される。友人キャラクタを選択しない場合(ステップS1113:NO)、ステップS600のユーザ情報の取得処理に戻る。
【0342】
友人キャラクタを選択した場合(ステップS1113:YES)、ステップS1114で、選択された友人キャラクタが軌跡地図上に表示され、さらに、選択した友人キャラクタのメッセージ表示処理が行われる。このとき、コミュニケーションを催促するメッセージが、友人キャラクタより表示される。例えば、「一緒に文通しない?」等のメッセージが表示される。複数の友人キャラクタが表示されている場合には、キャラクタ1つずつからメッセージが表示されてくる。
【0343】
次に、ステップS1115では、ステップS1114で表示されるコミュニケーション催促メッセージに対して、ユーザは、応じたか否かを判断する。例えば、判断画面が表示され、この画面に「YES」「NO」の選択ボタンが設けられ、ユーザは何れかを選択する。この選択ボタンが押されたかどうかを判断する。
【0344】
次に、ステップS1115において、友人キャラクタとコミュニケーションをとった場合(ステップS1115:YES)、ステップS1116でコミュニケーション手段の選択を行うための、選択画面が表示される。選択画面には、コミュニケーション手段の選択肢として、例えば、画面上の会話、Eメール、FAX、電話等が設けられる。ユーザは何れかのコミュニケーション手段を選択する。
一方、友人キャラクタとコミュニケーションをとらなかった場合(ステップS1115:NO)、ステップS1112の友人キャラクタの選択画面表示からの処理を繰り返す。
【0345】
次にステップS1117では、ユーザが何れかのコミュニケーション手段を選択したかどうか判断される。コミュニケーション手段を選択しない場合(ステップS1117:NO)、ステップS1118で「何れか選択してください」等のメッセージが表示され、ステップS1116のコミュニケーション手段の選択画面へ戻り、処理を繰り返す。
【0346】
コミュニケーション手段を選択した場合(ステップS1117:YES)、ステップS1119で、キャラクタは友人キャラクタとコミュニケーションをとるために、コミュニケーション処理が行われる。ここでは、選択されたコミュニケーション手段が実行される。例えば、「画面上の会話」がコミュニケーション手段として選択された場合、予め設けられた会話画面ボックスが表示され、テキスト入力のためのテキストボックス等が表示される。
【0347】
また、例えば、「Eメール」がコミュニケーション手段として選択された場合、所謂メールソフトが自動的に起動するように予め設定すると良い。さらにまた、例えば、「FAX」がコミュニケーション手段として選択された場合、所謂FAXソフトが自動的に起動するように予め設定すると良い。また「電話」がコミュニケーション手段として選択された場合、予め設けられた、電話機能がたちあがり、相手方(友人キャラクタを所有するユーザ)へのメッセージを入力する入力フォームが表示される。ユーザは、メッセージを入力し、キャラクタは、相手方へ自動的に電話をかけ、電話が通話状態になれば、音声出力によって、メッセージを出力するようにする。ここで、相手方の電話番号は、ユーザには開示されていないが、友人キャラクタは、電話番号情報を有しているため、その情報に基づいて、他のユーザコンピュータから、電話をかけることが可能である。
【0348】
次に、ステップS1120において、ステップS1119におけるコミュニケーション処理が終了した後、選択した友人キャラクタとコミュニケーションを繰り返すかどうか判断される。友人キャラクタとコミュニケーションを繰り返すかどうかは、例えば、友人キャラクタとのコミュニケーションを繰り返すかどうかの選択ボタンや、音声等により、選択される。
【0349】
友人キャラクタとのコミュニケーションを繰り返す場合(ステップS1120:YES)、ステップS1114からの処理を繰り返す。一方、友人キャラクタとのコミュニケーションを繰り返えさない場合(ステップS1120:NO)、ステップS1121で他の友人キャラクタとのコミュニケーションをとるかどうか判断される。他の友人キャラクタとのコミュニケーションをとるかどうかは、選択画面や音声等によって、ユーザが選択する。
【0350】
そして、他の友人キャラクタとのコミュニケーションをとる場合(ステップS1121:YES)、ステップS1112へと戻り、処理1120迄の処理を繰り返す。また他の友人キャラクタとのコミュニケーションをとらない場合(ステップS1121:NO)、ステップS211へと戻る。
【0351】
以上の各処理ステップにおいて、表示画面中に表示される標準ツール中に、常時「終了」コマンドが設けられ、本アプリケーションソフトの終了命令実行するように構成することができる。また、接続時には、同時にブラウザソフトが起動するようにして、ユーザは任意の時点で、接続を解除することができるように構成される。
【0352】
以上のような処理を行うことによって、キャラクタ利用の情報提供システムでは、ユーザはパーソナルコンピュータ等の記憶装置に、GPSログデータ(行動軌跡データ)を、ハンディGPS装置等のGPSログデータの記憶装置から、吸い上げ、蓄積していく。
【0353】
ユーザはパーソナルコンピュータ上で、キャラクタとおしゃべりをする感覚で、会話を行う。その会話形態のなかで、例えば、テキスト表示による方法は、表示画面上のキャラクタや友人キャラクタの近傍に、吹き出しを表示させるようにし、その吹き出し内に、メッセージを表示するようにする。また、友人キャラクタや、コミュニティ内の店員等から、情報提供メッセージを受けた際、キャラクタ近傍に、回答メッセージを行うための吹き出しが表示される。その吹き出し内に、任意に回答用テキストを入力するための入力ボックスが設けられたり、容易に回答するために「YES」「NO」等の選択ボタンが表示されるようにする。これら選択ボタンは、ユーザが何れか選択することによって、コマンド実行ボタンとして機能するように構成されている。キャラクタからの質問に対するユーザ回答は、嗜好情報として記憶装置へ蓄積されていく。
【0354】
ユーザにとっては、キャラクタ(エージェントプログラムのメーカ)から、個人情報に介入されているような感覚は無く、キャラクタと軽い気持ちで、画面上で、チャットを行っているようなものである。しかも、個人情報としての情報を蓄積するのではなく、キャラクタを介した情報を蓄積している。
【0355】
次に本発明におけるキャラクタ利用の情報提供システムの応用例について述べる。
【0356】
(応用例1)例えば、ある特定のユーザYは、休日は宮益坂にて過ごすことが多く、よく宮益坂近傍の博多ラーメン屋に行く。この傾向は、GPSログデータの蓄積と解析によって、結果として得られる。キャラクタは、サーバにアクセスした際に、まずユーザYの「休日は宮益坂にて過ごすことが多い」「博多ラーメン屋に行く」という情報を登録する。ユーザYのように、休日は渋谷宮益坂をホームグランドにし、同じ博多ラーメン屋に行く、他のユーザを探す。
【0357】
キャラクタは、類似傾向のあるユーザをもつキャラクタを探し出す。見つかった場合には、キャラクタ同士で、またはサーバを介して通信を行う。さらに、ユーザは、キャラクタを介して、類似傾向のあるユーザを紹介され、互いの存在を知る。
【0358】
ユーザ同士は、互いの匿名性を保持しながら、キャラクタを介しコミュニケーションをとる。ユーザの同意が得られた場合は、個人情報の開示も可能である。
【0359】
さらに、1対1の類似傾向をもつユーザ同士のみではなく、類似傾向のあるユーザを持つキャラクタが複数存在した場合、コミュニティサイトを新規に設定し運営することができる。ここでは例えば、「宮益組博多ラーメン軍団」と名称されたコミュニティサイトを設定する。
【0360】
コミュニティサイトでは、色々な付加情報を各ユーザが自由に登録することができる。これら情報は、ユーザ同士が互いに共有する。登録された情報については、キャラクタが自立的に、もしくはユーザからの要求によって、ユーザとの会話(リアルタイムな情報提供)や、ユーザへのメール(非リアルタイムな情報提供)の形態で、情報提供を行う。
【0361】
このようにして、本発明によれば、過去の軌跡を利用して匿名性を維持しながら、情報の交換、出会い、共通サイトの運営等を行うことが可能となり、過去の共通行動軌跡を利用した共通の認識のもとで、各種の接触を図ることが可能となる。
【0362】
(応用例2)先の応用例1にて、コミュニティサイトに、登録する情報が極めて多いなどの条件を満たすような、オピニオンリーダ的キャラクタが生じる場合もある。このキャラクタは、「カリスマ」としてコミュニティに存在し、特別にこのキャラクタにコミュニケーションアクセスを行う(弟子入り)ことで、カリスマキャラクタの蓄積した情報を、吸収することができる。
【0363】
カリスマキャラクタの蓄積された情報の中で、例えば、宮益坂界隈のラーメン屋の食べあるきマップを入手したり、またはラーメン屋のみではなく、他のプレイスポット、デートスポット、買い物スポット等の地図情報や各店の評判等についての情報を同時に収集することができる。
【0364】
このようにして、本発明によれば、過去の軌跡を利用して匿名性を維持しながら、蓄積された情報を利用して、仲間を募り、さらには情報発信源として利用することも可能となる。
【0365】
(応用例3)本発明では、過去の軌跡を利用するため、Aユーザ(男性)とBユーザ(女性)は、互いに、同エリアの同じ本屋へ週末に赴く場合が多い、というような情報を得ることが可能となる。双方は、現実には同エリアの同じ本屋へ週末に赴く場合であっても、全くの他人でありコミュニケーションをもつ機会は皆無といってよい。しかし、本発明によれば、過去の行動軌跡から、本屋のコミュニティでキャラクタを介し知り合うことが可能である。そして、特にコミュニケーションをもつ機会をキャラクタにより得ることが可能となる。
【0366】
キャラクタからユーザになされる質問に対する回答によっては、双方の趣味や年齢等において類似傾向が高いと判断される。双方とも独身であり、結婚願望はあるが、特に結婚の予定はない場合、キャラクタは、お見合いサイトへと、双方に対し勧めてみることも可能である。もしも、お見合いサイトへのアクセスが行われれば、キャラクタは、優先的にAユーザ(男性)とBユーザ(女性)を紹介する。
【0367】
お見合いサイトのアクセスが拒否された場合は、本屋のコミュニティへのアクセスの際に、互いにコミュニケーションがとれるように、例えば、キャラクタから、Aユーザ(男性)に対し、「新しいBというお友達ができたの。」と紹介し、キャラクタ同士でコミュニケーションを行うようにする。そのコミュニケーションの中で、例えば、好きな小説のジャンルや、好きな作家の話題を持つことで、ユーザ同士の興味を引き、キャラクタを介してではなく、ユーザ同士が互いに個人情報の開示を承認し、直接コミュニケーションを行うようにしても良い。
【0368】
仮に、Aユーザ(男性)とBユーザ(女性)が個人的にオフラインにおいて友人関係となる場合がある。キャラクタは常時ユーザに対し、タイムリーで様々な質問を行うことによって、ユーザの嗜好やそのときの状態が、パーソナルコンピュータ等の記憶装置へ蓄積されている。
【0369】
さらに、Aユーザ(男性)とBユーザ(女性)の結婚が決まった段階で、お祝いメッセージを出したり、結婚式場サイト、旅行サイト等を紹介してくる。このように、キャラクタは、ユーザにとって、その時点において必要な情報を提供することが可能である。
【0370】
なお以上説明したことにより、キャラクタを利用して、匿名性を維持しつつ、過去の行動軌跡を利用した出会い、情報交換、情報発信等を利用して、各種業態の異なるサイト運営を行うことも可能である。
【0371】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るキャラクタ利用の情報提供処理装置及びその情報提供処理方法並びにデータ記録媒体によれば、ユーザの行動軌跡データをキャラクタに割り付け、ユーザが頻繁に赴くエリアを特定し、サーバ接続時に類似傾向の高いキャラクタを検索し、キャラクタ同士で互いにコミュニケーションを図ることが可能である。
【0372】
また、本発明に係るキャラクタ利用の情報提供処理装置及びその情報提供処理方法並びにデータ記録媒体によれば、キャラクタはユーザとの対話によってユーザ情報を収集し、ユーザ情報を趣向解析することによって、サーバ接続時に、同様のエリアへ赴き、さらに類似傾向の高いキャラクタを検索することで、より類似キャラクタを探し出すことができる。
【0373】
また、本発明に係るキャラクタ利用の情報提供処理装置及びその情報提供処理方法並びにデータ記録媒体によれば、類似のキャラクタ同士は、所持する情報をサーバに登録し、類似キャラクタ同士で、情報を交換したり、提供したりすることが可能となる。
【0374】
また、本発明に係るキャラクタ利用の情報提供処理装置及びその情報提供処理方法並びにデータ記録媒体によれば、類似キャラクタ同士は、サーバ上に、新規にコミュニティサイトを設定し、運営していくことが可能となる。
【0375】
また、本発明に係るキャラクタ利用の情報提供処理装置及びその情報提供処理方法並びにデータ記録媒体によれば、類似キャラクタ同士がコミュニケーションを図ることによって、キャラクタを所有するユーザは、他に存在する類似キャラクタを紹介され、同趣味を有するユーザ同士が匿名性を保持しながらコミュニケーションを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノート型パーソナルコンピュータの外観斜視図である。
【図2】ノート型パーソナルコンピュータの外観平面図である。
【図3】ノート型パーソナルコンピュータのジョグダイヤル付近の拡大図である。
【図4】ノート型パーソナルコンピュータのジョグダイヤル側の側面図である。
【図5】パーソナルコンピュータの電気的構成を示すブロック図である。
【図6】キャラクタ利用情報提供システムの概略構成図である。
【図7】ユーザID・キャラクタに対応する情報アドレステーブル及びデータを決定するための各データベースの相関テーブルを示す説明図である。
【図8】各データベースにおける情報アドレス示す説明図である。
【図9】キャラクタ利用情報提供システムの各コンピュータ間の接続構成例を示す説明図である。
【図10】サーバにおけるユーザ情報の認証システムを示す概略説明図である。
【図11】キャラクタ利用情報提供システムの処理ブロック図である。
【図12】キャラクタ同士の情報交換一例を示す説明図である。
【図13】キーワード生成方法を示す説明図である。
【図14】コミュニティサイト画面例を示す説明図である。
【図15】コミュニティサイトにおけるCDショップ画面例を示す説明図である。
【図16】キャラクタ利用の情報提供システムにおけるアプリケーションソフトの操作画面例を示す説明図である。
【図17】キャラクタ利用の情報提供システムソフトの処理フローチャートである。
【図18】キャラクタシステムのインストール及びキャラクタシステムの起動の処理を示すフローチャートである。
【図19】キャラクタシステムのインストール及びキャラクタシステムの起動の処理を示すフローチャートである。
【図20】キャラクタシステムのインストール及びキャラクタシステムの起動の処理を示すフローチャートである。
【図21】キャラクタシステムのインストール及びキャラクタシステムの起動の処理を示すフローチャートである。
【図22】位置情報・時刻情報の保存処理手順及び趣向解析キーワード処理を示すフローチャートである。
【図23】軌跡地図表示、キャラクタとの会話、試行解析キーワード生成の処理を示すフローチャートである。
【図24】接続時にキャラクタがコミュニティサイトアクセスする処理を示すフローチャートである。
【図25】キャラクタのカテゴリ化及びコミュニティサイトへのアクセス処理を示すフローチャートである。
【図26】カテゴリ分類された新規コミュニティの設定を示すフローチャートである。
【図27】キャラクタを介してユーザ間でコミュニケーションをする場合を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ユーザコンピュータ
90 通信回線網
91 WWWサーバ
92 キャラクタシステム
93 エージェントプログラム
94 キャラクタ管理システム
95 ナレッジデータベース
96 キャラクタ状態量保存部
97 地図効果データベース
98 入力機器
99 情報収集部
100 サーバシステム
101 サーバにおけるデータベース
102 サーバにおける認証サーバ
103 サーバにおける解析サーバ
104 情報解析部
105 情報提供部
106 共通ルールデータベース
107 独自ルールデータベース
108 属性情報記憶部データベース
109 キーワード記憶部データベース
110 内部状態データベース
111 外部状態データベース
112 環境情報データベース
113 描画システム
114 音声生成システム
115 地図描画システム
117 通信制御システム
118 他のローカルコンピュータ上に構築されたキャラクタシステム
119 提供情報記憶部

Claims (13)

  1. 少なくとも表示手段と記憶手段とを備えた情報提供装置において、
    ユーザの位置情報と時間情報からなるユーザ行動軌跡データを前記記憶手段に保存するユーザ行動軌跡データ保存手段と、
    前記ユーザ行動軌跡データ保存手段で保存されたユーザ行動軌跡データに基づいて前記ユーザの行動軌跡解析を行い前記ユーザの傾向を特定する傾向解析手段と、
    前記傾向解析手段によって得られた前記ユーザの傾向、前記ユーザにより入力された前記ユーザの嗜好を示すユーザ情報、および前記ユーザにより設定された前記ユーザのキャラクタを表示するためのキャラクタ表示データを、複数のユーザに対して、所定のコミュニティサイトを提供するサーバに送信して記録させることで、前記ユーザの傾向、前記ユーザ情報、および前記キャラクタ表示データを登録するユーザ傾向登録手段と、
    前記ユーザ傾向登録手段によって登録された前記キャラクタ表示データに基づいて前記ユーザのキャラクタを前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記サーバにおいて、他のユーザの傾向と前記他のユーザの前記ユーザ情報、および前記ユーザの傾向と前記ユーザの前記ユーザ情報に基づいて、前記他のユーザのキャラクタのなかから、前記ユーザのキャラクタと類似傾向の高い類似するキャラクタが検索され、その検索結果に基づいて前記サーバにより選択されたコミュニティサイトへのアクセスを誘導するメッセージが、前記サーバから送信されてきた場合に、前記メッセージを受信する受信手段と、
    前記メッセージに応じて、前記コミュニティサイトにアクセスした場合、現在または過去に前記コミュニティサイトにアクセスした前記他のユーザのキャラクタであって、かつ前記類似傾向の高いキャラクタである類似キャラクタに関する情報と、前記他のユーザにより提供された情報提供メッセージとを、前記サーバから取得して、前記類似キャラクタおよび前記情報提供メッセージを前記表示手段に表示させることで、前記類似キャラクタの存在を前記ユーザに知らせる類似キャラクタ紹介手段と
    を備えることを特徴とする情報提供装置。
  2. 前記ユーザ傾向登録手段によって登録された情報群は、情報カテゴリ別に分類された1乃至複数の前記コミュニティサイトを形成する基となるデータとすることを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
  3. 前記キャラクタに、前記サーバ又は通信回線を介して情報交換を行わせるキャラクタ間情報交換手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
  4. 前記傾向解析手段によって、前記ユーザの趣向性を示すキーワードを生成することを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
  5. 前記ユーザ行動軌跡データによって得られた情報に基づいて、前記ユーザ行動軌跡データに関連付けられた地図画像を描画表示する地図描画表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
  6. 前記地図描画表示手段は、擬似3D表示手段、鳥瞰図表示手段、ライティング効果表示手段のうち、少なくとも1つを備えたことを特徴とする請求項5記載の情報提供装置。
  7. 少なくとも記憶手段と、演算手段と、通信手段とを備えた情報提供装置において、
    ユーザの位置情報と時間情報からなるユーザ行動軌跡データに基づきユーザの傾向が分析されて得られた前記ユーザの傾向、前記ユーザにより入力された前記ユーザの嗜好を示すユーザ情報、および前記ユーザにより設定された前記ユーザのキャラクタを表示するためのキャラクタ表示データを、前記ユーザの装置から受信する受信手段と、
    前記ユーザの装置を認証する認証手段と、
    前記ユーザの傾向と前記ユーザの前記ユーザ情報に基づいて、類似傾向の高い複数の類似キャラクタによってコミュニティサイトを形成するコミュニティサイト形成手段と、
    前記コミュニティサイトにアクセス可能とするコミュニティサイト実行手段と、
    所定のユーザの装置が前記コミュニティサイトにアクセスした場合、現在または過去に前記コミュニティサイトにアクセスした他のユーザのキャラクタであって、かつ前記他のユーザの傾向と前記他のユーザの前記ユーザ情報、および前記所定のユーザの傾向と前記所定のユーザの前記ユーザ情報に基づいて検索された、前記所定のユーザのキャラクタと類似傾向の高い他のユーザのキャラクタである類似キャラクタに関する情報と、前記他のユーザにより提供された情報提供メッセージとを、前記所定のユーザの装置に送信することで、前記類似キャラクタの存在を前記所定のユーザに知らせる送信手段と
    を備えることを特徴とする情報提供装置。
  8. ユーザの位置情報と時間情報からなるユーザ行動軌跡データを情報提供装置のユーザ行動軌跡データ保存手段が保存し、
    前記ユーザ行動軌跡データ保存手段で保存されたユーザ行動軌跡データに基づいて前記情報提供装置の傾向解析手段が、前記ユーザの行動軌跡解析を行って、前記ユーザの傾向を特定し、
    前記傾向解析手段によって得られた前記ユーザの傾向、前記ユーザにより入力された前記ユーザの嗜好を示すユーザ情報、および前記ユーザにより設定された前記ユーザのキャラクタを表示するためのキャラクタ表示データを、前記情報提供装置のユーザ傾向登録手段が、複数のユーザに対して、所定のコミュニティサイトを提供するサーバに送信して記録させることで、前記ユーザの傾向、前記ユーザ情報、および前記キャラクタ表示データを登録し、
    前記ユーザ傾向登録手段によって登録された前記キャラクタ表示データに基づいて前記ユーザのキャラクタを、前記情報提供装置の表示制御手段が表示手段に表示させ、
    前記サーバにおいて、他のユーザの傾向と前記他のユーザの前記ユーザ情報、および前記ユーザの傾向と前記ユーザの前記ユーザ情報に基づいて、前記他のユーザのキャラクタのなかから、前記ユーザのキャラクタと類似傾向の高い類似するキャラクタが検索され、その検索結果に基づいて前記サーバにより選択されたコミュニティサイトへのアクセスを誘導するメッセージが、前記サーバから送信されてきた場合に、前記情報提供装置の受信手段が、前記メッセージを受信し、
    前記メッセージに応じて、前記コミュニティサイトにアクセスした場合、現在または過去に前記コミュニティサイトにアクセスした前記他のユーザのキャラクタであって、かつ前記類似傾向の高いキャラクタである類似キャラクタに関する情報と、前記他のユーザにより提供された情報提供メッセージとを、前記情報提供装置の類似キャラクタ紹介手段が、前記サーバから取得して、前記類似キャラクタおよび前記情報提供メッセージを前記表示手段に表示させることで、前記類似キャラクタの存在を前記ユーザに知らせる
    ことを特徴とする情報提供方法。
  9. ユーザの位置情報と時間情報からなるユーザ行動軌跡データをユーザ行動軌跡データ保存手段によって保存するステップと、
    前記ユーザ行動軌跡データ保存手段で保存されたユーザ行動軌跡データに基づいて傾向解析手段で前記ユーザの行動軌跡解析を行って、前記ユーザの傾向を特定するステップと、
    前記傾向解析手段によって得られた前記ユーザの傾向、前記ユーザにより入力された前記ユーザの嗜好を示すユーザ情報、および前記ユーザにより設定された前記ユーザのキャラクタを表示するためのキャラクタ表示データを、複数のユーザに対して、所定のコミュニティサイトを提供するサーバに送信して記録させることで、前記ユーザの傾向、前記ユーザ情報、および前記キャラクタ表示データを登録するステップと、
    登録された前記キャラクタ表示データに基づいて前記ユーザのキャラクタを表示手段に表示させるステップと、
    前記サーバにおいて、他のユーザの傾向と前記他のユーザの前記ユーザ情報、および前記ユーザの傾向と前記ユーザの前記ユーザ情報に基づいて、前記他のユーザのキャラクタのなかから、前記ユーザのキャラクタと類似傾向の高い類似するキャラクタが検索され、その検索結果に基づいて前記サーバにより選択されたコミュニティサイトへのアクセスを誘導するメッセージが、前記サーバから送信されてきた場合に、前記メッセージを受信させるステップと、
    前記メッセージに応じて、前記コミュニティサイトにアクセスした場合、現在または過去に前記コミュニティサイトにアクセスした前記他のユーザのキャラクタであって、かつ前記類似傾向の高いキャラクタである類似キャラクタに関する情報と、前記他のユーザにより提供された情報提供メッセージとを、前記サーバから取得させて、前記類似キャラクタおよび前記情報提供メッセージを前記表示手段に表示させることで、前記類似キャラクタの存在を前記ユーザに知らせるステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするデータ記録媒体。
  10. 前記キャラクタが、前記サーバ又は通信回線を介して情報交換を行うキャラクタ間情報交換ステップを行うことを特徴とする請求項9記載のデータ記録媒体。
  11. 前記ユーザ行動軌跡データによって得られた情報に基づいて、前記ユーザ行動軌跡データに関連付けられた地図画像を描画表示する地図描画表示ステップを行うことを特徴とする請求項9記載のデータ記録媒体。
  12. 前記地図描画表示ステップは、擬似3D表示、鳥瞰図表示、ライティング効果表示のうち、少なくとも1つを行うことを特徴とする請求項11記載のデータ記録媒体。
  13. 前記傾向解析手段は、前記ユーザの趣向性を示すキーワードを生成すること特徴とする請求項9記載のデータ記録媒体。
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