JP4158213B2 - 通信システム及び該システムの制御方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信システム及び該システムの制御方法に係わり、詳細には、不特定多数の端末ユーザーの中から諸条件に見合う相手を容易に、かつ、自己の個人情報を前記不特定多数の端末ユーザーに対して公開することなく見つけることが可能な通信システム及び該システムの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パソコン通信サービスにおいて提供される主要メニューの1つとして電子掲示板システム(BBS:Bulletin Board System )が知られている。この電子掲示板システムは、コンピュータを利用したメッセージ交換システムの1つであり、電子メールシステム(EMS:Electronic Mail System)が端末ユーザー1対1のやりとりであるのに対して、電子掲示板システムでは、ユーザーが自分の端末からホストコンピュータ(サーバー)の共通エリアにメッセージを書き込むことにより、不特定多数の端末ユーザーに対して連絡や情報提供を行なうことができる。
【0003】
例えば、この電子掲示板システムを利用して共通の趣味を持つ人と知り合いたい場合、ユーザーは、自己の概略情報(例えば、年令、性別、趣味、自己アピール)、相手への希望情報、自己のメールアドレス情報等をメッセージとしてサーバーの共通エリアに書き込む。これにより、このメッセージを閲覧した同様に共通の趣味を持つ人と知り合いたい端末ユーザーから自己紹介を兼ねた電子メールがメッセージ掲示者宛に届き、このようにしてメッセージ掲示者は、共通の趣味を持つ人と電子掲示板システムを介して知り合うことができる。
【0004】
また、この他にエージェントシステムという技術が知られている。これは、例えば特開平9−179910号に記載されているように、各端末のエージェントにユーザーがユーザー情報を与え、このユーザー情報を有する各エージェントがサービスセンターで互いに情報を交換することにより、他のエージェントが有する個人情報を得るものである(いわゆるマッチメイクという方式である)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電子掲示板システム及びエージェントシステムにおいては、以下に述べるような課題があった。
【0006】
すなわち、電子掲示板システムは、不特定多数の端末ユーザーに対して連絡や情報提供を行なうことができる反面、メッセージを閲覧した多数の端末ユーザーから電子メールがメッセージ掲示者宛に殺到してしまう場合がある。このような場合、メッセージ掲示者は、全ての電子メールに目を通すのに、また、電子メールを送信してくれた各端末ユーザーに対する返答メールの作成に、多大な時間と手間を要し、煩雑で使い勝手が悪いという課題があった。
【0007】
加えて、このような電子掲示板システムでは、不特定多数の端末ユーザーに対して自己の氏名やメールアドレス等の個人情報が開示されてしまうので、プライバシー保護の観点からみても不十分な一面があった。
【0008】
また、エージェントシステムでは、不特定多数の端末ユーザーに対して個人情報を公開すること無く相手の情報を得ることができるが、これはあくまで相手の情報を得るのみで、その相手と情報の交換がしたい場合には、例えば、電子メールを利用する等して端末ユーザー自らが自分で情報の交換を行なわなければならなかった。
【0009】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、不特定多数の端末ユーザーの中から諸条件に見合う相手を容易に、かつ、自己の氏名やメールアドレス等の個人情報を前記不特定多数の端末ユーザーに対して公開することなく見つけることが可能で、見つけた相手と簡単に情報の交換が行なえる通信システム及び該システムの制御方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
各種処理要求に応じて自律的に動作して、記憶装置に記憶された各種プログラムやデータを用いて該各要求内容に応じた処理を代行するエージェントを各々有する複数の通信端末とサーバーとからなり、該各通信端末のエージェントは該サーバーや他の通信端末に移動可能であり、該各通信端末及びサーバーは、エージェントを自律的に動作させるための共通のプラットフォーム環境を有する通信システムであって、
前記通信端末は、
前記サーバーや他の通信端末との間で前記エージェントを送受信する第1の通信手段と、
自己の通信端末のエージェントや、前記第1の通信手段によってサーバーや他の通信端末から受信したエージェントを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されたエージェントを自律的に動作させるための第1の制御手段と、を備え、
前記サーバーは、
前記通信端末との間で前記エージェントを送受信する第2の通信手段と、
前記第2の通信手段によって通信端末から受信したエージェントを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されたエージェントを自律的に動作させるための第2の制御手段と、を備え、
前記エージェントは、
自己の通信端末の使用者に関する個人情報を有し、前記サーバーの第2の制御手段により動作された該エージェントが自己のエージェント間通信機能により他のエージェントと互いの通信端末の使用者の個人情報を交換し、自己および相手の通信端末の使用者の個人情報について所定レベル以上の共通度を有するか否かを判別し、該所定レベル以上の共通度を有すると判別された相手エージェントとの間で互いの通信端末への訪問順序を決定し、該エージェントおよび相手エージェントは、この決定した訪問順序に従って該サーバーからコンピュータネットワークを介していずれかの通信端末に移動し、訪問先端末の使用者に対し、前記自己の通信端末の使用者に関する個人情報を報告する
ことを特徴としている。
【0015】
また、請求項記載の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の通信システムにおいて、
前記エージェントは、
前記相手の通信端末を訪問した際に、訪問先端末の使用者に関する個人情報を取得して、自己の通信端末に戻った後、自己の通信端末の使用者に対して前記取得した訪問先端末の使用者に関する個人情報を報告する。
【0018】
また、請求項2記載の発明のように、請求項1記載の通信システムにおいて、
前記エージェントが有する自己の通信端末の使用者に関する個人情報は、公開用情報と非公開用情報とからなり、該エージェントは、自己の通信端末から前記サーバーや他の通信端末に移動する際に、前記公開用情報のみを自己の通信端末の使用者に関する個人情報として所有し、移動する構成であってもよい。
【0020】
また、請求項記載の発明のように、請求項記載の通信システムにおいて、
前記エージェントは、
前記公開用情報のうち共通性が成立した項目以外の項目については、秘匿するか否か、或いは公開のレベルおよびそれぞれのレベルの規制の条件についての自己の通信端末の使用者によって設定された内容を表すデータを有し、前記自己の通信端末の使用者に関する個人情報を、前記訪問先端末の使用者に対し報告する際に、前記公開用情報のうち共通性が成立した項目についてのみ公開し、共通性が成立した項目以外の項目については、該エージェントが有する前記データにしたがって公開する構成であってもよい。
【0022】
また、請求項記載の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の通信システムにおいて、
前記エージェントは、
訪問先端末から自己の通信端末に戻る際に、該訪問先端末の使用者から自己の通信端末の使用者宛に託されたメールを持ち帰ることが可能である。
【0024】
また、請求項記載の発明のように、請求項1〜のいずれかに記載の通信システムにおいて、
前記エージェントは、
自己の通信端末において使用者による入力内容や操作内容から使用者の嗜好や興味の対象に関する情報を学習する学習機能を備え、この学習機能により得た前記情報を使用者に関する個人情報として有する構成であってもよい。
【0026】
また、請求項記載の発明のように、請求項1記載の通信システムにおいて、
前記エージェントは各々に固有の識別コードを有し、
前記サーバーは、
前記識別コードと、該識別コードを有するエージェントが再会を希望する相手エージェントの識別コードとを対応付けて記憶する識別コード記憶手段を更に備え、
前記エージェントは、前記第2の記憶手段に記憶された他のエージェントについて、前記識別コード記憶手段を参照して再会を希望するエージェントが該第2の記憶手段に記憶されている場合は、該エージェントとの間で優先的に互いの通信端末への訪問順序を決定する構成であってもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の基本的な概要について以下に説明を行なう。
本発明に係わるコンピュータネットワークにおいて各端末はエージェント機能を有する。このエージェント機能は、ユーザーによる簡単なコマンド入力に応じて自律的に動作し、例えば、サーバー等にアクセスして情報検索処理やチケット予約等を行なったり、これらの情報に基づいて個人のスケジュールを調整したりする等、自ら持つ知識ベースに基づいて状況認識や判断を行なって適切な処理を自動的に実行することで、ユーザーの操作負担を軽減しつつ、ユーザーにとって個人秘書的な業務を代行することが可能なマン−マシン・インターフェースである。
【0029】
また、各端末におけるエージェント機能は、ユーザーにとってより使いやすく親しみやすいものとするために、例えば、人間、動物、仮想生物等の外見画像を有し、ユーザーは、端末の表示画面に表示される前記外見画像によりエージェント(エージェント機能)の存在を認識することができる。また、このエージェントはユーザーとの会話機能を備え、ユーザー(オーナー)との会話により得た情報に基づいてオーナーの嗜好や最近の興味の対象等を学習する学習機能等を有する。そして、エージェントは、この学習機能により得た情報や、その他のオーナーに関する個人情報(例えば、オーナーの氏名データや住所データ、メールアドレスデータ等)をオーナー情報として備え持つ。
【0030】
さらに、このエージェントは、自己の端末内のみに留まらず、ユーザーからのコマンド入力やその自律性に基づいてコンピュータネットワークを介して他の端末やサーバー等に移動可能なモバイルエージェントとしての一面を有し、移動先の端末やサーバー等において、そのハード資源や記憶データ等を活用して各種処理を実行することができる。そして、このようなことから判るように、当該ネットワークでは、各端末及びサーバーにおいて他端末のエージェントが起動可能(各種処理を実行可能)なマルチプラットフォーム環境、或いは共通のプラットフォームを有する。
【0031】
本発明は、このようなコンピュータネットワークにおいて、前記オーナー情報を備え持ち各端末オーナーを象徴する各エージェント同士を仲介するためのサーバーを備え、このサーバーにおいて前記各エージェント間で交渉を行なわせ、オーナーの代わりに代理交渉を行なわせることで不特定多数の端末ユーザーの中から諸条件に見合う相手を見つけることが可能なマッチメイク機能を提供することである。また、このようにして見つけたマッチメイク相手と簡単に情報の交換が行なえる機能を提供することである。
【0032】
以下に図を参照して本発明に好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、本発明を適用した通信システム1の概略構成を示す図である。
同図に示す通信システム1は、通信端末2…、パーソナルコンピュータ(PC)3…、通信回線4、コンピュータネットワーク5、専用回線6、及びサーバー7により構成されている。
【0033】
通信端末2…及びパーソナルコンピュータ(PC)3…は、住所録、カレンダー、スケジュール等の個人に関する情報を管理するPIM(Personal Information Manager)機能、コンピュータネットワーク5を介して他の通信端末2やパーソナルコンピュータ3との間で電子メール(electronic mail :以下、メールと略称する)の送受信を行なうメール送受信機能、マン−マシン・インターフェースとしてのエージェント機能等を有し、それぞれ自己に固有のメールアドレス(識別番号)が与えられた端末機器である。
【0034】
なお、通信端末2…は、上記各機能を実現するためのハードウェアや制御プログラムが予め組み込まれた専用端末であり、パーソナルコンピュータ3…は、本体に対して着脱自在に装着可能な磁気的、光学的記憶媒体、若しくは半導体メモリにより構成される記憶媒体、例えば、フロッピーディスク、CD−ROM、メモリカード等に記憶された制御プログラム(アプリケーションプログラム)を内部メモリに取り込んで実行することにより、上記通信端末2…における各機能を実現することが可能な汎用端末である。
【0035】
通信回線4は、通信端末2…やパーソナルコンピュータ3…とコンピュータネットワーク5とを接続する回線であり、例えば、公衆回線網(PSTN:Public Switched Telephone Network )や、サービス総合ディジタル網(ISDN:Integrated Services Digital Network )等により構成される。
【0036】
コンピュータネットワーク5は、複数のコンピュータを通信回線で接続してデータ通信を可能としたLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network )等であり、通信端末2…やパーソナルコンピュータ3…等の端末に対し、電子メールシステム(EMS:Electronic Mail System)、情報検索システム等のサービスを提供する。また、このコンピュータネットワーク5は、専用回線6を介して他のコンピュータネットワークやインターネット(the Internet)に接続されており、これにより端末では、当該コンピュータネットワーク5を介して他のコンピュータネットワークやインターネットにアクセスすることができる。
【0037】
サーバー7は、専用回線6、コンピュータネットワーク5、及び通信回線4を介して通信端末2…やパーソナルコンピュータ3…等の各端末と接続され、コンピュータネットワーク5のシステム管理を行なうネットワーク管理機能、各端末のエージェント同士を仲介するマッチメイク機能等を有する。
【0038】
図2は、図1に示した通信端末2の外観図である。
同図において通信端末2は、本体2aとペン2bとから構成されている。
本体2aにはその正面に表示部11が設けられており、この表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)により構成されている。この表示部11の液晶ディスプレイ上には、透明の位置検出タブレット11aが重ねられている。この位置検出タブレット11aは、ペン2bによるペン入力を感圧方式によって検出するものであり、ペン先により当該位置検出タブレット11aに対して所定レベル以上の圧力が印加されると、この加圧地点のXY座標データを検出する。
【0039】
また、表示部11の左側、下方には、押圧操作により電源のON/OFF切換えを指示する電源スイッチ12が設けられ、その上方には、本体2a内部に設けられたスピーカー(後述するスピーカー31)からの音声や報知音を外部に出力するための報音孔13…が円形状に多数設けられている。
【0040】
さらに、本体2aの右側面には開閉蓋14が設けられており、この開閉蓋14の内部には電源供給用の外部電源端子14aと、外部機器(例えば、パーソナルコンピュータ等)との間で有線通信により各種データの授受を行なうためのシリアル入出力端子14bと、通信回線4を介してコンピュータネットワーク5やサーバー7との間で各種データの授受を行なうための通信端子14cと、が設けられている。また、開閉蓋14の下方には、外部機器との間で赤外線通信により各種データの授受を行なうためのIr窓15が設けられている。
【0041】
上記シリアル入出力端子14bには、例えば、RS−232C(シリアル形式)等の通信ケーブルが接続可能であり、また、上記通信端子14cには、当該通信端末2と通信回線4(電話回線)を接続するモジュラケーブルが接続可能である。
【0042】
また、本体2aの背面側、下方には、当該通信端末2の駆動用電源となる電池(一次電池、或いは二次電池)を本体2a内に収納するためのスライド収納蓋16が設けられている。
【0043】
ペン2bは、表示画面上(位置検出タブレット11a上)においてXY座標データを入力するためのポインティングデバイス(Pointing Device)である。
【0044】
なお、当該通信端末2では、ペン入力機能(ペン2b+位置検出タブレット11a)を感圧方式としたが、これは前記内容に限定されるものではなく、例えば、電磁誘導方式や静電結合方式であってもよい。さらには、ペン入力機能の代わりに位置検出用のタッチパネルを用いたタッチ入力機能や、ポインティングデバイスとしてマウスやトラックボール等を備えた構成であってもよい。
【0045】
図3は、通信端末2のブロック構成図である。
同図において通信端末2は、図2に示した表示部11と、キー入力部21、ROM22、RAM23、通信モデム24、制御部25、座標検出部26、記憶装置27、記憶媒体28、D/A変換器29、報知音生成回路30、スピーカー31、I/Oポート32、及び赤外線通信部33とにより構成されており、各部はバス34によって接続されている。
【0046】
キー入力部21は、前述した電源スイッチ12と、本体2aにおいて前記スライド収納蓋16の内側部分に設けられた、メモリ(後述する記憶媒体28)の記憶内容を初期状態にリセットするリセットスイッチ(図示省略)とからなり、各キーの押圧操作に応じた各種操作信号を制御部25に出力する。
【0047】
ROM(Read Only Memory)22は、図4に示すように、基本制御プログラムメモリ22a、文字データメモリ22b、FEPメモリ22c、及び音声データメモリ22dにより構成されている。
【0048】
基本制御プログラムメモリ22aには、例えば、表示部11のLCDを表示駆動するための表示制御プログラム、RAM23や記憶媒体28に対してデータを書き込む際や読み出す際の制御を司る書き込み/読み出し制御プログラム等、当該通信端末2において各部の基本制御を司る制御プログラムが格納されている。
【0049】
文字データメモリ22bには、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、数字、記号等の文字データ(キャラクタデータ)が格納されている。また、FEPメモリ22cには、日本語FEP(Front End Processor )が格納されており、表示部11に表示されたソフトキーボード(図14(b)参照)からペン2bによって選択指定され入力された文字列データについて、ひながなを漢字やカタカナに変換すること等が可能である。
【0050】
音声データメモリ22dには、ユーザーとの会話処理において、入力された命令やデータに対する応答情報を音声により出力する際などに、前記応答情報を記憶装置27に格納された後述する音声変換処理プログラムによって音声データに変換するための定型句や単語、文字に対応するディジタル音声データが格納されている。
【0051】
RAM(Random Access Memory)23は、制御部25により各種制御処理が実行される際に、処理される各種データを一時的に格納するメモリエリアを形成する。
図5は、RAM23のメモリ構成の一例について示す図である。
同図においてRAM23は、送信データメモリ23a、受信データメモリ23b、音声合成メモリ23c及びワークメモリ23dにより構成されている。
【0052】
送信データメモリ23aは、通信モデム24を介して外部の相手先端末やサーバー7に送信するデータ(例えば、メール、エージェント機能を実現するためのエージェントオブジェクト等)や、I/Oポート32、或いは赤外線通信部33を介して外部機器に送信するデータ(例えば、住所録データ、スケジュールデータ等)を一時的に格納するメモリエリアを形成する。
【0053】
受信データメモリ23bは、相手先端末やサーバー7から通信モデム24を介して受信したデータ(例えば、メール、検索情報データ、エージェントオブジェクト等)や、I/Oポート32、或いは赤外線通信部33を介して外部機器から受信したデータ(例えば、住所録データ、スケジュールデータ等)を一時的に格納するメモリエリアを形成する。
【0054】
音声合成メモリ23cは、入力された命令やデータに対する応答情報を音声により出力する際などに、後述する制御部25内の音声合成LSIによりROM22の音声データメモリ22dに格納されている定型句や単語、文字に対応するディジタル音声データを用いて前記応答情報のディジタル音声データを生成するためのメモリエリア(作業領域)を形成する。
【0055】
ワークメモリ23dは、制御部25により各種制御処理が実行される際に、その制御処理を司るプログラムや該制御処理に使用される各種データを展開する、或いは該制御処理によって処理されたデータを一時的に格納するメモリエリアを形成する。
【0056】
通信モデム24は、通信端子14c、モジュラケーブル、通信回線4(電話回線)を介してコンピュータネットワーク5に接続され、当該コンピュータネットワーク5を介して相手先端末やサーバー7との間でデータ通信を行なう際に、送信データ(ディジタル信号)を電話回線に乗せるために音声帯域のアナログ信号に変調するとともに、逆に、受信した前記アナログ信号をディジタル信号に復調する変復調装置である。
【0057】
制御部25は、ROM22や記憶媒体28に格納される各種制御プログラムに従って通信端末2の各部を制御するCPU(Central Processing Unit )や、入力された命令やデータに対する応答情報を音声により出力する際などに、CPUの制御下において前記応答情報を記憶装置27に格納された音声変換処理プログラムに基づいて音声データに変換し、D/A変換器29及びスピーカー31を介して音声として出力させる音声合成LSI(Large Scale Integrated circuit)等からなり、また、現在時刻(年,月,日,時,分,秒)を計時する内部クロック25aを備えている。
【0058】
この制御部25では、電源スイッチ12が押圧操作されると、後述するメイン制御処理(図13参照)を実行する。このメイン制御処理において制御部25は、記憶媒体28のエージェントオブジェクト格納領域28bに格納されている当該通信端末2のエージェントを起動し、ペン入力により指定されたモードに応じて対応する各種処理(例えば、後述するPIMモード処理、メールモード処理、情報検索モード処理、マッチメイクモード処理、会話モード処理等)を実行する。なお、これらの各種処理内容については後述する動作説明の部分で詳述するものとする。
【0059】
座標検出部26は、前述した位置検出タブレット11aにより構成され、ペン先による加圧地点のXY座標データを検出して制御部25に出力する。
【0060】
記憶装置27は、プログラムやデータ等が記憶される記憶媒体28を有しており、この記憶媒体28は磁気的、光学的記憶媒体、若しくは半導体メモリにより構成されている。
この記憶媒体28には、後述する各種制御プログラムが制御部25により読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶されており、また、後述するエージェントオブジェクトや、受信メール、住所録データ、スケジュールデータ等の各種データが格納される。なお、この記憶媒体28は記憶装置27に対して固定的に設けられたものであってもよいし、記憶装置27に対して着脱自在に装着するものであってもよい。
【0061】
図6は、この記憶媒体28のメモリ構成について示す図である。
同図において記憶媒体28は、プログラム格納領域28a、エージェントオブジェクト格納領域28b、キャラクタ画像データ格納領域28c、データ格納領域28dにより構成されている。
【0062】
プログラム格納領域28aには、後述するメイン制御処理(図13参照)、会話モード処理2(図17参照)、通信モデム24、I/Oポート32、赤外線通信部33等を使用して外部機器との間でデータ通信を行なうための通信処理等の各種プログラムや、エージェントにより実行される、ユーザーからのペン入力による入力内容や指示内容の分類及び意味内容を推測を含めて解析する意味解析処理プログラム、当該意味解析処理の際に利用される辞書検索プログラム、ユーザーからの入力や指示に対する応答情報を音声データに変換する音声変換処理プログラム、ユーザー(オーナー)との会話内容や検索情報内容等に基づいてオーナーの嗜好や最近の興味の対象等を学習する学習処理プログラム等が格納されている。
【0063】
エージェントオブジェクト格納領域28bは、エージェント機能を実現するためのエージェントオブジェクト(手続き+データ)を格納するメモリエリアである。このエージェントオブジェクト格納領域28bには、当該通信端末2のエージェント(エージェントオブジェクト)が格納されるとともに、後述するマッチメイク機能により他端末のエージェントとマッチメイクが成立した場合には、当該通信端末2に移動してきた相手エージェント(エージェントオブジェクト)が格納される。
【0064】
このエージェントオブジェクトの概要を図7に示す。
エージェントオブジェクトは、ユーザーによる簡単なコマンド入力に応じて自律的に動作し、自ら持つ知識ベースに基づいて状況認識や判断を行ない、前記プログラム格納領域28aに格納される各種制御プログラム等を活用して適切な処理(機能)を自動的に実行するための手続きを記した手続き部と、この一連の手続きにより実行される処理(機能)において使用されるデータや、前記状況認識や判断を適切に行なうために参照されるデータ等を格納するデータ部と、により構成される。
【0065】
手続き部は、図7に示すように、基本エージェント機能に関する一連の手続き部と、追加エージェント機能に関する一連の手続き部とに大別される。基本エージェント機能は、予め当該通信端末2に提供されている機能であり、追加エージェント機能は、記憶装置27に対して着脱自在に装着可能な記憶媒体により、或いは通信モデム24、I/Oポート32、赤外線通信部33等を介して外部機器から通信により得ることが可能なエージェントの追加機能である。
【0066】
基本エージェント機能に関する一連の手続きとしては、ユーザーによる簡単なキーワード入力に応じてコンピュータネットワーク5やインターネットを介して適切な情報を検索、取得してオーナーに報告する情報検索機能、ユーザーにより入力されたスケジュールデータやチケット予約等に基づいてカレンダーに予定マークや時間データを書き込んだり、予定時刻の所定時間前にアラームを設定する等してオーナーのスケジュールを管理するスケジュール管理機能、ユーザーによる簡単なキーワード入力に応じてメールの発信相手を特定し、そのメールアドレスを住所録データから取得して作成メールを発信したり、受信メールの分類や重要度に応じた報告順序の設定等、メールに関する管理を行なうメール管理機能、モバイルエージェントとしてサーバー7に移動し、オーナーの代わりに他のエージェントと代理交渉を行なうためのエージェント間通信機能、オーナーとの会話により得た情報に基づいてオーナーの嗜好や最近の興味の対象等を学習する、また、会話時におけるオーナーのクセ(例えば、語尾が“だぜ!”で終わる等)を学習し、自己(エージェント)の会話内容に反映させる学習機能、等に関する一連の手続きが記されている。
【0067】
また、追加エージェント機能に関する一連の手続きとしては、例えば、前記情報検索機能により取得した多数の検索情報の内容を解析し、オーナーのニーズに応じた適切な検索情報のみに絞り込みを行なうフィルタリング機能、前記学習機能により得たオーナーの嗜好や最近の興味の対象等に関する情報を、定期的にコンピュータネットワーク5やインターネットを介して取得してオーナーに報告するニュース機能、等に関する手続きが記されている。
【0068】
データ部は、図7に示すように、オーナーデータ、エージェントデータ、会話用データ、訪問先ユーザーデータ等により構成されている。
オーナーデータは、前記学習機能により得たオーナー情報や、その他のオーナーに関する個人情報(例えば、オーナーの氏名データや住所データ、メールアドレスデータ等)についてのデータである。
【0069】
このオーナーデータの具体例について図8に示す。
同図に示すように、オーナーデータは、サーバー7においてエージェント間通信により他のエージェントと代理交渉を行なう際に、相手に対して公開するオーナーの公開用データとして、「エリア」、「性別」、「年令」、「血液型」、「星座」、「自己紹介」、「嗜好」、「最近興味があること」等の個人情報を有するとともに、非公開データとして、「氏名」、「学校/会社」、「住所」、「メールアドレス」、「電話番号」、「生年月日」等のオーナーに関する個人情報を有する。
【0070】
このオーナーデータの中で「嗜好」及び「最近興味があること」については、オーナーにより直接入力されたデータ及び前記学習機能により得たオーナーの嗜好や最近の興味の対象等に関するデータが格納される。
【0071】
エージェントデータは、図9に示すように、オーナーにより当該エージェントに対して割り当てられた名前データ、各端末のエージェントを識別するための識別コード、後述するキャラクタ画像データ格納領域28cに格納された人間、動物、仮想生物等の複数の外見画像の中からオーナーにより割り当てられた当該エージェントのキャラクタ画像データ(外見画像データやその各パーツ画像データ)、当該エージェントの行動履歴データ、等が格納される。
【0072】
図7に戻り、会話用データは、前記学習機能により得た会話時におけるオーナーのクセ(例えば、語尾が“だぜ!”で終わる等)のデータや、当該エージェントがネットワーク上において得たトピック情報(オープン情報)等、オーナーとの会話時に使用するデータが格納される。
【0073】
訪問先ユーザーデータは、後述するマッチメイク機能によりマッチメイクされた相手エージェントの端末に当該エージェントが移動(訪問)した際に、相手ユーザーとの会話内容から得た相手ユーザーに関する情報や、取得した相手ユーザーの個人情報(公開用データ)等が格納される。
【0074】
キャラクタ画像データ格納領域28cは、当該通信端末2のエージェント機能に割り当て可能な、例えば、人間、動物、仮想生物等の複数の外見画像、該各外見画像を構成する各パーツ画像等のキャラクタ画像データを格納するメモリエリアである。端末ユーザーは、このキャラクタ画像データ格納領域28cに格納されている複数の外見画像の中から、自分のエージェントに割り当てる外見画像を選択することが可能である。
【0075】
データ格納領域28dは、前記意味解析処理の際に利用される各種辞書データ、作成したメールや受信メール、住所録データ、スケジュールデータ等、各種データを格納するメモリエリアである。
【0076】
D/A(Digital to Analog )変換器29は、制御部25によりRAM23の音声合成メモリ23cから転送されたディジタル音声データをアナログ音声データに変換し、スピーカ28に出力する。また、報知音生成回路30は、制御部25から入力される駆動信号に基づいてアナログ報知音データを生成し、スピーカ28に出力する。
【0077】
スピーカー31は、D/A変換器29や報知音生成回路30から入力されるアナログ音声データやアナログ報知音データに基づいて音声や報知音を報音孔13を介して外部に出力する。
【0078】
I/O(Input / Output)ポート32は、当該通信端末2とシリアル入出力端子14b及び通信ケーブルを介して接続された外部機器(例えば、パーソナルコンピュータ等)との間で授受されるシリアルデータの入出力制御を行なうインターフェースである。
【0079】
赤外線通信部33は、当該通信端末2と外部機器との間でIrDA(Infrared Data Association )方式の赤外線通信を行なうための赤外線インターフェースであり、赤外線通信より授受されるデータ等の送受信制御を行なう。
【0080】
具体的には、この赤外線通信部33は、赤外線通信機能を有する外部機器に送信する送信データをIr信号に変調する変調部と、変調されたIr信号を赤外線パルスによりIr窓15を介して前記外部機器に送信する送信用LEDと、前記外部機器から赤外線パルスにより送信されたIr信号をIr窓15を介して受信するフォトダイオードと、この受信されたIr信号を受信データとして復調する復調部と、により構成されている。
【0081】
次に、図10は、サーバー7のブロック構成図である。
このサーバー7は、例えば、当該コンピュータネットワーク5内の各端末間で授受されるメールの送受信を管理する等、コンピュータネットワーク5のシステム管理を行なうネットワーク管理機能を有するとともに、各端末オーナーを象徴する各エージェント同士を仲介し、前記各エージェント間でオーナーの代わりに代理交渉を行なわせることで不特定多数の端末ユーザーの中から諸条件に見合う相手を見つけることが可能なマッチメイク機能を有する。
【0082】
図10においてサーバー7は、入力部41、加入者管理メモリ42、ROM43、RAM44、通信制御部45、制御部46、表示部47、印刷装置48、及び記憶装置49により構成されており、各部はバス50によって接続されている。
【0083】
入力部41は、キー入力部及びマウスにより構成され、キー入力部は、文字キー、数値キー、カーソルキー、及び他キーを有し、ユーザーによる各キー入力操作に応じた各種操作信号を制御部46に出力する。また、マウスは、表示部47の表示画面に表示されるアイコンや操作メニューの選択指定などを行なうポインティングデバイス(Pointing Device )であり、相対位置座標データ及びクリック信号を制御部46に出力する。
【0084】
加入者管理メモリ42は、図11に示すように、加入者毎に、氏名データ、所有するエージェントの識別コード、個人情報(氏名、学校/会社、住所、メールアドレス、電話番号、生年月日など)、再会希望フラグ、及び再会を希望する相手エージェントの識別コードが対応付けられて格納される。
【0085】
ROM43は、当該サーバー7において各部の基本制御を司る基本制御プログラムや、ひらがな、漢字、アルファベット、記号等の文字データ(キャラクタデータ)等が格納されている。
【0086】
RAM44は、制御部46により各種制御処理が実行される際に、処理される各種データを一時的に格納するメモリエリアを形成する。このRAM44は、端末エージェント格納メモリ44a及びワークメモリ44bにより構成されている。
【0087】
端末エージェント格納メモリ44aは、マッチメイクのために各端末から当該サーバー7に転送された、或いは転送してきた各エージェントオブジェクトを格納する。そして、端末エージェント格納メモリ44aに格納された複数のエージェントは、各々のエージェント間通信機能(図16参照)により端末エージェント格納メモリ44a内の他のエージェントと互いのオーナーの公開用データ(図8参照)等に基づいて交渉を行ない、マッチメイクしたい相手エージェント(すなわち、相手ユーザー)を見つけ出す。
【0088】
ワークメモリ44bは、制御部46により各種制御処理が実行される際に、その制御処理を司るプログラムや該制御処理に使用される各種データを展開する、或いは該制御処理によって処理されたデータを一時的に格納するメモリエリアを形成する。
【0089】
通信制御部45は、専用回線6を介してコンピュータネットワーク5に接続されており、当該コンピュータネットワーク5を介して各端末との間でデータの送受信を行なう際の通信制御を行なう。
【0090】
制御部46は、ROM43や記憶装置49内の記憶媒体に格納される各種制御プログラムに従ってサーバー7の各部を制御する中央演算処理装置である。具体的には制御部46は、後述する通信制御処理(図15参照)を実行し、各端末からの回線接続信号を受信すると、その端末との間に通信回線を確立し、端末からの通信内容を解析する。そして、端末からエージェントオブジェクトを受信すると、このエージェントオブジェクトをRAM44の端末エージェント格納メモリ44aに格納する。このようにして端末エージェント格納メモリ44aには、各端末のエージェントオブジェクトが格納され、各エージェント(エージェントオブジェクト)は、後述するエージェント間通信処理(図16参照)を実行して他のエージェントと交渉を行ない、マッチメイクしたい相手エージェントを見つけ出す。
【0091】
また、制御部46は、加入者管理メモリ42において「再会希望フラグ」項目に“1”が格納され、「相手エージェントの識別コード」項目に再会を希望する相手エージェントの識別コードが格納されると、この端末のエージェントがマッチメイクのために当該サーバー7に移動してきた時に、再会を希望する相手エージェントが同様に当該サーバー7に移動してきている場合は、両エージェントが優先的にマッチメイクされるように制御する。
【0092】
表示部47は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD等により構成され、入力された表示データを表示画面に表示する。また、印刷装置48は、例えば、加入者リスト等、入力された印刷データを所定用紙に印刷する。
【0093】
記憶装置49は、プログラムやデータ等が記憶される記憶媒体を有しており、この記憶媒体は磁気的、光学的記憶媒体、若しくは半導体メモリにより構成されている。
この記憶媒体には、例えば、後述する通信制御処理(図15参照)等の各種制御プログラムが制御部46により読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶されており、また各端末宛のメール等、各種データが格納される。
以上が本実施の形態における通信システム1の構成である。
【0094】
なお、各端末のエージェントは、モバイルエージェントとして自己の端末からサーバー7や他の端末等に移動する際に、機密保護の観点からデータ部に格納されるオーナーデータ(図8参照)の中で公開用データのみをオーナーに関する個人情報として所有し、移動する。すなわち、非公開データは自端末に残し、持ち歩かない。また、ネットワーク上において各端末やサーバー7は、他端末のエージェントによりアクセス可能なデータ(プログラムを含む:オープン情報)と、アクセス不可能なデータとを区分して有している。すなわち、エージェントは、サーバー7や他の端末においてオープン情報のみにアクセスすることができる。
【0095】
また、本実施の形態における通信システム1は、図12に示すような構成であってもよい。この図12において前記図1に示した通信システム1の構成と同一の構成要素には同一番号を付し、説明を省略するものとする。
【0096】
同図において通信システム10は、前記図1に示した通信端末2…、パーソナルコンピュータ3…及び専用回線6と、通信回線網8及びサーバー9と、により構成されている。
通信回線網8は、通信端末2…やパーソナルコンピュータ3…とサーバー9とを接続する回線であり、例えば、PSTNやISDN等により構成される。
【0097】
サーバー9は、通信回線網8を介して通信端末2…やパーソナルコンピュータ3…等の各端末と接続され、専用回線6を介して接続されたコンピュータネットワークやインターネットを介して通信端末2…やパーソナルコンピュータ3…(端末)宛のメールを管理するメール管理機能や、前記各端末のエージェント同士を仲介するマッチメイク機能等を有する。
【0098】
そして、上述したように、サーバー9は、専用回線6を介してコンピュータネットワークやインターネットに接続されており、これにより各端末では、サーバー9を介してコンピュータネットワークやインターネットにアクセスし、電子メールシステムや、情報検索システム等のサービスを享受することができる。
以上が通信システムの変形例についての説明である。
【0099】
次に、動作を説明する。
まず、通信端末2の制御部25において実行されるメイン制御処理について、図13に示すフローチャート、並びに図14に示す画面表示例に基づいて説明する。
【0100】
制御部25では、電源スイッチ12が押圧操作されると、記憶装置27を介して記憶媒体28に格納されているメイン制御処理に関する制御プログラムを読み出してRAM23のワークメモリ23dに展開し、その処理を開始する。
【0101】
まず、制御部25は、イニシャライズ、記憶媒体28のエージェントオブジェクト格納領域28bに格納されている当該通信端末2のエージェントの起動、図14(a)に示すモード選択画面の表示等の初期処理を行なった後(ステップS1)、次いで、ペン入力によりモード選択がなされたか否かを判別し(ステップS2)、ペン入力によりいずれかのモードが選択されると、ステップS3以降において、ユーザーにより選択されたモードに応じた各種処理を実行する。以下に、各モードにおける処理内容について説明する。
【0102】
制御部25は、前記ステップS2においてPIMモードが選択指定されると、PIMモード処理に移行する(ステップS3)。この際、エージェントは、PIMモードの選択指定に応じて自律的にスケジュール管理機能(図7参照)を起動し(ステップS4)、ペン入力による簡単な指示に応じて表示画面にスケジュール帳やカレンダー、住所録等を表示したり、ペン2bによるデータ入力に応じてスケジュールデータや住所録データを更新登録する。
【0103】
この際、エージェントは、例えば、オーナーのスケジュールデータの入力に応じてカレンダーに予定マークや時間データを書き込んだり、予定時刻の所定時間前にアラームを設定する、或いは入力されたスケジュールデータと重なるスケジュールが存在する場合は、その旨をオーナーに音声により報知する等、PIMデータに関するオーナーの操作を補助する。そして、制御部25は、一連のPIMモード処理を終了すると、上記ステップS2に戻る。
【0104】
また、制御部25は、前記ステップS2においてメールモードが選択指定されると、メールモード処理に移行する(ステップS5)。この際、エージェントは、メールモードの選択指定に応じて自律的にメール管理機能(図7参照)を起動して、例えば、メール送信の際に、オーナーによる簡単なキーワード入力に応じて送信相手を特定し、そのメールアドレスを住所録データから取得して該相手宛にメールを送信したり、自己宛の受信メールが複数存在する場合にその分類や重要度に応じた報告順序の設定等、メールの送受信に関するオーナーの操作を補助する(ステップS6)。
【0105】
また、制御部25は、前記ステップS2において情報検索モードが選択指定されると、情報検索モード処理に移行する(ステップS7)。この際、エージェントは、情報検索モードの選択指定に応じて自律的に情報検索機能(図7参照)を起動して、例えば、オーナーによる簡単なキーワード入力に応じてコンピュータネットワーク5やインターネットを介して適切な情報を検索、取得してオーナーに報告する等、情報検索に関するオーナーの操作を補助する(ステップS8)。
【0106】
また、制御部25は、前記ステップS2においてマッチメイクモードが選択指定されると、マッチメイクモード処理に移行する(ステップS9)。エージェントは、マッチメイクモードが選択指定されると、まず、オーナーにより公開条件が設定されたか否かを判別し(ステップS10)、公開条件が設定された場合は、その条件データを自己のエージェントオブジェクト内のデータ部に格納する(ステップS11)。
【0107】
この公開条件とは、例えば、マッチメイク相手に対して自己のオーナーに関する公開用の個人情報うち共通性が成立した項目の情報についてのみ公開を行ない、それ以外の項目の情報については秘匿する、或いは前記それ以外の項目の情報については公開のレベルを段階的に規制する等についての各種条件である。
【0108】
そして、エージェントは、記憶媒体28のプログラム格納領域28aから通信処理プログラムを読み出して起動し、サーバー7との間に通信回線を確立し、通信モデム24を介して自己(エージェントオブジェクト)をサーバー7の端末エージェント格納メモリ44aに転送する(ステップS13)。
【0109】
その後、エージェントは、この端末エージェント格納メモリ44a内において後述するエージェント間通信処理(図16参照)により他のエージェントと互いのオーナーの公開用データ(図8参照)等に基づいて交渉を行ない、相手エージェントとのマッチメイクを行なう。
【0110】
また、制御部25は、前記ステップS2において会話モードが選択指定されると、会話モード処理に移行する(ステップS14)。この会話モード処理において制御部25は、まず、マッチメイク相手のエージェントが当該端末に訪問してきているか否かを判別し(ステップS15)、マッチメイク相手のエージェントが当該端末に訪問してきている場合は、当該メイン制御処理のサブルーチンとして設定された後述する会話モード処理2(図17参照)を実行し(ステップS16)、マッチメイク相手のエージェント及び当該端末のエージェントとの会話モード処理を実行する。
【0111】
また、制御部25は、上記ステップS15においてマッチメイク相手のエージェントが当該端末に訪問してきていないと判別した場合は、ステップS17以降に示す当該端末のエージェントとの会話モード処理1を実行する。この会話モード処理1においてエージェントは、自己の外見画像を表示部11に表示するとともに(ステップS17)、エージェントオブジェクト内のデータ部に会話用データ(図7参照)として格納されている、ネットワーク上において得たトピック情報(オープン情報)等に基づいてオーナーと会話を行なう。
【0112】
この際、エージェントは、記憶媒体28のプログラム格納領域28aに格納されている音声変換処理プログラムを起動し、オーナーに対して音声により対話を行ない、また、オーナーは、図14(b)に示すように表示部11に表示されたソフトキーボードからペン2bによって文字を選択指定して言葉を入力することでエージェントとの対話を行なう。また、エージェントは、オーナーとの対話に際し、プログラム格納領域28aに格納されている意味解析処理プログラム、辞書検索プログラム、学習処理プログラム等を利用して会話内容を理解し、対話を継続する。
【0113】
オーナーは、このようにして自己のエージェントと対話を行なうことにより、エージェントがネットワーク上において得たトピック情報(オープン情報)等を知ることができる。
【0114】
そして、エージェントは、オーナーとの会話内容からオーナーの嗜好や最近の興味の対象等に関するデータを学習し、自己のエージェントオブジェクト内のデータ部、オーナーデータ(図8参照)内に前記学習したオーナーの嗜好や最近の興味の対象等に関するデータを格納する。また、オーナーとの会話内容からオーナーのクセ(例えば、語尾が“だぜ!”で終わる等)を学習し、自己(エージェント)の会話に反映させるために自己のエージェントオブジェクト内のデータ部、会話用データ(図7参照)内に前記学習したクセのデータを格納する(ステップS18)。
【0115】
また、エージェントは、マッチメイク相手の端末に訪問して戻ってきてた場合には、訪問先ユーザーデータ(図7参照)として格納されている訪問先の端末において取得した相手ユーザーの個人情報(公開用データ)や相手ユーザーとの会話内容から得た相手ユーザーに関する情報等をオーナーに報告する。さらに、相手ユーザーからメールが託されている場合は、このメールをオーナーに報告する(ステップS19)。
以上が通信端末2の制御部25において実行されるメイン制御処理の動作手順である。
【0116】
次に、サーバー7の制御部46において実行される通信制御処理について、図15に示すフローチャートに基づいて説明する。
制御部46では、受信待ち受け状態を継続しており(ステップT1)、各端末からの回線接続信号を受信すると(ステップT2)、その端末との間に通信回線を確立し、端末からの通信内容を解析する(ステップT3)。
【0117】
そして、制御部46は、端末からエージェントオブジェクトを受信したか否かを判別し(ステップT4)、そうでない場合は前記端末からの通信内容に応じた処理を実行した後(ステップT5)、当該通信制御処理を終了する。また、制御部46は、上記ステップT4においてエージェントオブジェクトを受信したと判別した場合は、このエージェントオブジェクトを端末エージェント格納メモリ44aに格納する(ステップT6)。
【0118】
端末エージェント格納メモリ44aには、このようにして各端末のエージェントオブジェクトが格納され、当該メモリ44a内において各エージェント(エージェントオブジェクト)は、後述するエージェント間通信処理(図16参照)を実行して他のエージェントと交渉を行ない、マッチメイクしたい相手エージェントを見つけ出す。
以上がサーバー7の制御部46において実行される通信制御処理の動作手順である。
【0119】
次に、サーバー7の端末エージェント格納メモリ44a内で各エージェントが実行するエージェント間通信処理について、図16に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0120】
エージェント(エージェントオブジェクト)は、自己の端末からサーバー7の端末エージェント格納メモリ44aに移動すると、当該エージェント間通信処理を実行する。まず、エージェントは、当該メモリ44a内の他のエージェントに対して通信要求信号を出力し(ステップU1)、この通信要求信号に対する他のエージェントからの応答信号の受信有無を判別する(ステップU2)。そして、応答信号を受信していない場合は上記ステップU1に戻る。
【0121】
また、エージェントは、応答信号を受信した場合は、当該応答信号を送信した相手エージェントとの間で互いのオーナーデータ(公開用データ:図8参照)を交換し(ステップU3)、自己のオーナーデータと相手のオーナーデータとの共通度を解析する(ステップU4)。この共通度の解析は、例えば、自己及び相手のオーナーデータついて特定の複数の項目データの共通度を判別する、「嗜好」、「最近興味があること」の項目データに共通するデータが所定数以上あるか否かを判別する等である。
【0122】
そして、エージェントは、自己及び相手のオーナーデータついて所定レベル以上の共通度を有するか否かを判別し(ステップU5)、所定レベル以上の共通度を有さない場合は、相手エージェントとのエージェント間通信を終了し(ステップU6)、上記ステップU1に戻る。また、エージェントは、上記ステップU5において自己及び相手のオーナーデータついて所定レベル以上の共通度を有すると判別した場合は、相手エージェントに対してマッチメイク信号を送信する(ステップU7)。
【0123】
次いで、エージェントは、相手エージェントからのマッチメイク信号を受信したか否かを判別し(ステップU8)、予め定められた所定時間内に相手エージェントからのマッチメイク信号を受信しなかった場合は、マッチメイク不成立と判断し、上記ステップU6に移行して相手エージェントとのエージェント間通信を終了した後、上記ステップU1に戻る。
【0124】
また、エージェントは、上記ステップU7において相手エージェントからのマッチメイク信号を受信したと判別した場合は、マッチメイク成立と判断し(ステップU9)、次いで、相手エージェントとの間で互いの端末への訪問順序を決定する(ステップU10)。そして、当該エージエント及び相手エージェントは、この決定した訪問順序に従ってサーバー7からコンピュータネットワーク5を介していずれかの端末に移動する(ステップU11)。
以上がサーバー7の端末エージェント格納メモリ44a内で各エージェントが実行するエージェント間通信処理の動作手順である。
【0125】
次いで、通信端末2の制御部25において、前述したメイン制御処理(図13参照)のサブルーチンとして実行される会話モード処理2について図17に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0126】
制御部25では、前述したメイン制御処理(図13参照)のステップS15においてマッチメイク相手のエージェントが当該端末に訪問してきていると判別した場合は、記憶媒体28に格納されている会話モード処理2に関する制御プログラムを読み出してRAM23のワークメモリ23dに展開し、その処理を開始する。
【0127】
この会話モード処理2が実行されると、当該端末のエージェント及びマッチメイク相手のエージェントは、それぞれ自己の外見画像を表示部11に表示し(ステップS21)、オーナーとの会話を行なう。ここで、当該端末のエージェントによる会話処理については、前述したメイン制御処理(図13参照)のステップS17,S18に示す会話モード処理1と同様であるので説明を省略する。
【0128】
一方、マッチメイク相手のエージェントは、自己のエージェントオブジェクト内のデータ部に格納されているオーナーデータ(図8参照:公開用データ)や会話用データ(図7参照)に基づいて当該端末のオーナーとの会話処理を行ない、この会話の中で自己のオーナーの嗜好や最近の興味の対象、近況等について当該端末のオーナーに報告する(ステップS22)。この際、マッチメイク相手のエージェントは、自己のオーナーにより公開条件が設定されている場合は、当該公開条件に基づいて報告内容を規制する。
【0129】
当該端末のオーナーは、このようにして自己のエージェントが連れてきたマッチメイク相手のエージェントと会話を行なうことで、相手ユーザーについての情報(あくまで相手ユーザーのオープン情報)を知ることができる。
【0130】
マッチメイク相手のエージェントは、このようにして自己のオーナーに関する情報を一通り当該端末のオーナーに報告し、また、その他のイベント処理の実行等を終了すると、当該端末のエージェントからオーナーに関する個人情報(公開用データ)を取得して自己のエージェントオブジェクトのデータ部に訪問先ユーザーデータとして格納し、当該端末のオーナーに対して自己の端末に戻る旨を通知するとともに(ステップS23)、戻る際に自己のオーナー宛のメールを持っていくか否かを当該端末のオーナーに対して問う(ステップS24)。
【0131】
そして、当該端末のオーナーによりメールを持っていく旨が指示された場合は、オーナーにより指定されたメールを自己のエージェントオブジェクトのデータ部に格納し、当該端末からコンピュータネットワーク5を介して自己の端末に移動する(ステップS25)。オーナーは、この相手エージェントに持たせるメールに、自己の名前や住所、メールアドレスや電話番号等を書き込むことで、マッチメイク相手のユーザーに対して非公開の自己の個人情報を通知することが可能である。
【0132】
また、マッチメイク相手のエージェントは、上記ステップS24において当該端末のオーナーによりメールを持っていかなくてよいと指示された場合は、次いで、再会を希望するか否かを当該端末のオーナーに対して問う(ステップS26)。そして、オーナーにより再会を希望する旨が指示された場合、マッチメイク相手のエージェントは、その旨のメッセージを自己のエージェントオブジェクトのデータ部に格納し、コンピュータネットワーク5を介して自己の端末に移動する(ステップS27)。
【0133】
また、この際、当該端末のエージェントは、相手エージェントの識別コードを取得し(ステップS28)、記憶媒体28のプログラム格納領域28aから通信処理プログラムを読み出して起動してサーバー7との間でデータ通信を行ない、サーバー7の加入者管理メモリ42において自己のオーナーの「再会希望フラグ」項目に“1”をセットするとともに、「相手エージェントの識別コード」項目に前記取得した識別コードを格納する(ステップS29)。
【0134】
このようにサーバー7の加入者管理メモリ42において「再会希望フラグ」項目に“1”が格納され、「相手エージェントの識別コード」項目に再会を希望する相手エージェントの識別コードが格納されると、サーバー7では、この端末のエージェントがマッチメイクのために当該サーバー7に移動してきた時に、再会を希望する相手エージェントが同様に当該サーバー7に移動してきている場合は、両エージェントが優先的にマッチメイクされるように制御する。
【0135】
また、マッチメイク相手のエージェントは、上記ステップS26においてオーナーにより再会を希望する旨が指示されなかった場合は、そのままコンピュータネットワーク5を介して自己の端末に移動する(ステップS30)。
【0136】
このような制御構成とすることで、当該端末のオーナーは、自己のエージェントが連れてきたマッチメイク相手のエージェントと会話を行なうことで、その相手ユーザーについてのオープン情報を知ることができ、その結果、友達になりたい場合は、相手エージェントが持ち帰るメールに、自己の名前や住所、メールアドレスや電話番号等を書き込み、このようなメールを相手ユーザーと互いに交換しあえばよく、また、友達になるべきか否か迷っている場合は、再会を希望することで、相手のエージェントを介して相手ユーザーのことをもっと知ることが可能である。さらに、相手が自分の希望に沿わない場合等には、そのまま相手エージェントを相手端末に帰してやればよい。このようにすれば、不特定多数の端末ユーザーに不用意に自分の名前や住所、メールアドレスや電話番号等の個人情報を知られることなく、前記端末ユーザーの中から希望に見合う相手と知り合うきっかけを得ることができる。
以上が通信端末2の制御部25において実行される会話モード処理2の動作手順である。
【0137】
以上のようなことから本実施の形態における通信システム1によれば、通信端末2…やパーソナルコンピュータ3…等の各端末のエージェントは、当該端末のオーナーに関する個人情報を有し、サーバー7や他の端末に移動して他の端末のエージェントと互いの情報を交換したり交渉を行なうことが可能であり、前記各端末は、通信モデム24により前記サーバー7や他の端末との間で当該端末や他の端末のエージェントを送受信し、当該端末のエージェントや前記通信モデム24により受信した他の端末のエージェントを記憶媒体28のエージェントオブジェクト格納領域28bに格納して、この格納した当該端末のエージェントや他の端末のエージェントを制御部25により自律的に動作させることが可能であり、前記サーバー7は、通信制御部45により前記各端末から該各端末のエージェントを受信し、この受信した該各エージェントをRAM44の端末エージェント格納メモリ44aに格納して、この格納した各エージェントを制御部46により自律的に動作させ、動作した各エージェントは、前記端末エージェント格納メモリ44a内において他のエージェントとの間で互いのオーナーデータ(公開用データ)を比較して、所定の共通性を有するエージェントとの間でマッチメイク(組)を成立し、前記制御部46は、前記成立した組毎に、いずれかのエージェントの端末にその組の各エージェントを前記通信制御部45により送信する。
【0138】
また、本実施の形態における通信システム1によれば、前記各端末のエージェントは、前記成立した組毎にいずれかのエージェントの端末に移動した際に、当該移動した端末のユーザーに対し、自己のオーナに関する個人情報(公開用データ)を報告する。
【0139】
また、本実施の形態における通信システム1によれば、前記各端末のエージェントは、前記成立した組毎にいずれかのエージェントの端末に移動し、当該移動した端末のユーザーに対して自己のオーナーに関する個人情報を報告するとともに、前記ユーザーの個人情報(公開用データ)を取得して、自己の端末に戻った後、オーナーに対して該取得した相手ユーザーの個人情報を報告する。
【0140】
したがって、各端末オーナーの個人情報を有する各々の端末のエージェント同士が、サーバー7においてそれぞれのオーナーの個人情報に基づいて自己のオーナーにマッチすると思われる相手エージェントを捜し出し、この相手エージェント及び当該エージェントは、相手エージェントの端末、或いは自己の端末のいずれかに移動する。そして、相手方の端末に移動したエージェントは、自己のオーナーに関する個人情報を当該端末のユーザーに報告するとともに、この移動先端末のユーザーに関する個人情報を取得し、自己の端末に戻った後、オーナーに対して該取得した相手ユーザーの個人情報を報告する。
【0141】
このようなシステム制御構成とすれば、電子掲示板システムのように、メッセージを閲覧した多数の端末ユーザーから電子メールが殺到してしまい、煩雑で使い勝手が悪いといった課題が生じることなく、また、不特定多数の端末ユーザーに対して自己の氏名やメールアドレス等の個人情報を開示する必要がない。さらに、例えば、パソコン通信サービスにおいてフォーラム、SIG等にアクセスし、希望する相手を探す等といった一連の操作を端末ユーザー自らが行なわずとも、エージェントが相手と知り合うきっかけを提供してくれる。
【0142】
また、本実施の形態における通信システム1によれば、前記各端末のエージェントが有する自己のオーナーに関する個人情報は、公開用データと非公開用データとからなり、該各エージェントは、自己の端末から前記サーバー7や他の端末に移動する際に、前記公開用データのみをオーナーに関する個人情報として所有し、移動する。
【0143】
したがって、オーナーの氏名やメールアドレス、電話番号、住所等の情報を非公開用データとして設定すれば、マッチメイクされた相手ユーザーとの間であっても、前記非公開用データは互いに自分から開示するまでは相手に知られずに済み、互いのプライバシーを尊重することができる。
【0144】
また、本実施の形態における通信システム1によれば、各端末において自己のエージェントに対し公開条件を設定することにより、エージェントは、自己のオーナーに関する個人情報を訪問先端末で報告する際に、前記公開用情報のうち前記共通性が成立した項目についてのみ公開し、それ以外の項目については、秘匿または公開のレベルを段階的に制御する等、マッチメイク相手に対する自己の公開情報内容をオーナー自らが規制することができる。
【0145】
また、本実施の形態における通信システム1によれば、前記各端末のエージェントは、前記成立した組毎にいずれかのエージェントの端末に移動し、当該移動した端末のユーザーに対して自己のオーナーに関する個人情報を報告した後、自己の端末に戻る際に、前記ユーザーから自己のオーナー宛に託されたメールを持ち帰ることが可能である。
【0146】
したがって、マッチメイクされた相手ユーザーに対してエージェントを介してメールを出すことができる。これは特に、マッチメイク相手のメールアドレスが非公開用データとして設定されており、相手のメールアドレスが判らない段階において、自分のことを相手によりよく知ってもらうための方法として非常に有効である。
【0147】
また、本実施の形態における通信システム1によれば、前記各端末のエージェントは、自己の端末においてオーナーによる入力内容や操作内容等からオーナーの嗜好や興味の対象等に関する情報を学習する学習機能を備え、この学習機能により得た前記情報をオーナーに関する個人情報として有する。
【0148】
したがって、エージェントは、学習機能により得たオーナーの嗜好や興味の対象等に関する情報を条件としてマッチメイクの相手を決定することができる。
【0149】
また、本実施の形態における通信システム1によれば、前記各端末のエージェントは各々に識別コードを有し、前記サーバー7は、前記各端末のエージェント毎にその識別コードと、再会を希望する相手エージェントの識別コードとを対応付けて格納する加入者管理メモリ42を備え、制御部46は、前記端末エージェント格納メモリ44aに格納された各エージェントについて、前記加入者管理メモリ42を参照して再会を希望する両エージェントが該端末エージェント格納メモリ44aに格納されている場合は、この両エージェントが優先的に組を成立するように制御する。
【0150】
したがって、1度の訪問では相手ユーザーのことがよく判らない場合等に、再訪問を希望する旨をサーバー7に通知することにより、自己のエージェントと相手エージェントとが優先的にマッチメイクされる。したがって、エージェントを介して相手ユーザーのことをよりよく知ることができ、その上で互いに氏名やメールアドレス、電話番号、住所等の情報を公開して友達となることができる。
【0151】
以上、本発明を実施の形態例に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜に変更可能であることは勿論である。
【0152】
例えば、上記実施の形態例においては、各エージェント同士が1対1でマッチメイクを成立する制御構成としたが、各エージェント同士が3つ以上でマッチメイクを成立する制御構成としてもよい。
【0153】
また、上記実施の形態例において各エージェントが自己の端末から移動する際には、自己のエージェントオブジェクトのコピーを移動先の装置にインストールする制御構成であってもよい。また、この際、移動先にコピーされるのは、独立して動作可能なエージェントオブジェクトの一部分であってもよい。このような制御構成とすれば、図7に示した情報検索機能やスケジュール管理機能等の各エージェント機能は端末において常時動作可能であり、端末における使い勝手を損ねることがない。
【0154】
【発明の効果】
請求項1及び4記載の発明によれば、電子掲示板システムのように、メッセージを閲覧した多数の端末使用者から電子メールが殺到してしまい、煩雑で使い勝手が悪いといった課題が生じることなく、また、不特定多数の端末使用者に対して自己の氏名やメールアドレス等の個人情報を開示する必要がない。さらに、例えば、パソコン通信サービスにおいてフォーラム、SIG等にアクセスし、希望する相手を探す等といった一連の操作を端末使用者自らが行なわずとも、エージェントが相手と知り合うきっかけを提供してくれる。
その結果、通信システムにおいて、新たな友人(端末使用者)と知り合うための機能とその使い勝手を向上することができる。
【0156】
請求項2記載の発明によれば、使用者の氏名やメールアドレス、電話番号、住所等の情報を非公開用情報として設定すれば、マッチメイクされた相手使用者との間であっても、前記非公開用情報は互いに自分から開示するまでは相手に知られずに済み、互いのプライバシーを尊重することができる。
【0157】
請求項記載の発明によれば、エージェントは、マッチメイクされた相手使用者に対して自己の使用者に関する公開用の個人情報うち共通性が成立した項目の情報についてのみ公開し、それ以外の項目の情報については、秘匿するか否か、或いは公開のレベルおよびそれぞれのレベルの規制の条件を設定することができるので、マッチメイク相手に対する自己の個人情報の公開内容を使用者自らが規制することができる。
【0158】
請求項記載の発明によれば、マッチメイクされた相手使用者に対してエージェントを介してメールを出すことができる。これは特に、請求項2の効果において述べたように、マッチメイク相手のメールアドレスが非公開用情報として設定されており、相手のメールアドレスが判らない段階において、自分のことを相手によりよく知ってもらうための方法として非常に有効である。
【0159】
請求項記載の発明によれば、エージェントは、学習機能により得た使用者の嗜好や興味の対象に関する情報を条件としてマッチメイクの相手を決定することができる。
【0160】
請求項記載の発明によれば、1度の訪問では相手使用者のことがよく判らない場合等に、再訪問を希望する旨をサーバーに通知することにより、自己のエージェントと相手エージェントとが優先的にマッチメイクされる。したがって、エージェントを介して相手使用者のことをよりよく知ることができ、その上で互いに氏名やメールアドレス、電話番号、住所等の情報を公開して友達となることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した通信システム1の概略構成について示す図である。
【図2】図1に示した通信端末2の外観図である。
【図3】図1に示した通信端末2のブロック構成図である。
【図4】図3に示したROM22のメモリ構成の一例について示す図である。
【図5】図3に示したRAM23のメモリ構成の一例について示す図である。
【図6】図3に示した記憶媒体28のメモリ構成の一例について示す図である。
【図7】図6に示した記憶媒体28のエージェントオブジェクト格納領域28bに格納されたエージェントオブジェクトの概要について示す図である。
【図8】図7に示したエージェントオブジェクトが有するオーナーデータの概要について示す図である。
【図9】図7に示したエージェントオブジェクトが有するエージェントデータの概要について示す図である。
【図10】図1に示したサーバー7のブロック構成図である。
【図11】図10に示した加入者管理メモリ42のメモリ構成の一例について示す図である。
【図12】本発明を適用した通信システムの変形例について、その概略構成を示す図である。
【図13】図3に示した通信端末2において制御部25により実行されるメイン制御処理のフローチャートである。
【図14】図13に示したメイン制御処理時における表示部11の画面表示例について示す図である。
【図15】図10に示したサーバー7において制御部46により実行される通信制御処理のフローチャートである。
【図16】図10に示したサーバー7の端末エージェント格納メモリ44a内で各エージェントが実行するエージェント間通信処理のフローチャートである。
【図17】図13に示したメイン制御処理のサブルーチンとして実行される会話モード処理2のフローチャートである。
【符号の説明】
1,10 通信システム
2 通信端末
2a 本体
2b ペン
3 パーソナルコンピュータ(PC)
4 通信回線
5 コンピュータネットワーク
6 専用回線
7,9 サーバー
8 通信回線網
11 表示部
11a 位置検出タブレット
12 電源スイッチ
13 報音孔
14 開閉蓋
14a 外部電源端子
14b シリアル入出力端子
14c 通信端子
15 Ir窓
16 スライド収納蓋
21 キー入力部
22 ROM
22a 基本制御プログラムメモリ
22b 文字データメモリ
22c FEPメモリ
22d 音声データメモリ
23 RAM
23a 送信データメモリ
23b 受信データメモリ
23c 音声合成メモリ
23d ワークメモリ
24 通信モデム
25 制御部
25a 内部クロック
26 座標検出部
27 記憶装置
28 記憶媒体
28a プログラム格納領域
28b エージェントオブジェクト格納領域
28c キャラクタ画像データ格納領域
28d データ格納領域
29 D/A変換器
30 報知音生成回路
31 スピーカー
32 I/Oポート
33 赤外線通信部
34 バス
41 入力部
42 加入者管理メモリ
43 ROM
44 RAM
44a 端末エージェント格納メモリ
44b ワークメモリ
45 通信制御部
46 制御部
47 表示部
48 印刷装置
49 記憶装置
50 バス

Claims (7)

  1. 各種処理要求に応じて自律的に動作して、記憶装置に記憶された各種プログラムやデータを用いて該各要求内容に応じた処理を代行するエージェントを各々有する複数の通信端末とサーバーとからなり、該各通信端末のエージェントは該サーバーや他の通信端末に移動可能であり、該各通信端末及びサーバーは、エージェントを自律的に動作させるための共通のプラットフォーム環境を有する通信システムであって、
    前記通信端末は、
    前記サーバーや他の通信端末との間で前記エージェントを送受信する第1の通信手段と、
    自己の通信端末のエージェントや、前記第1の通信手段によってサーバーや他の通信端末から受信したエージェントを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶されたエージェントを自律的に動作させるための第1の制御手段と、を備え、
    前記サーバーは、
    前記通信端末との間で前記エージェントを送受信する第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段によって通信端末から受信したエージェントを記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶されたエージェントを自律的に動作させるための第2の制御手段と、を備え、
    前記エージェントは、
    自己の通信端末の使用者に関する個人情報を有し、前記サーバーの第2の制御手段により動作された該エージェントが自己のエージェント間通信機能により他のエージェントと互いの通信端末の使用者の個人情報を交換し、自己および相手の通信端末の使用者の個人情報について所定レベル以上の共通度を有するか否かを判別し、該所定レベル以上の共通度を有すると判別された相手エージェントとの間で互いの通信端末への訪問順序を決定し、該エージェントおよび相手エージェントは、この決定した訪問順序に従って該サーバーからコンピュータネットワークを介していずれかの通信端末に移動し、訪問先端末の使用者に対し、前記自己の通信端末の使用者に関する個人情報を報告する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記エージェントが有する自己の通信端末の使用者に関する個人情報は、公開用情報と非公開用情報とからなり、該エージェントは、自己の通信端末から前記サーバーや他の通信端末に移動する際に、前記公開用情報のみを自己の通信端末の使用者に関する個人情報として所有し、移動することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記エージェントは、
    前記公開用情報のうち共通性が成立した項目以外の項目については、秘匿するか否か、或いは公開のレベルおよびそれぞれのレベルの規制の条件についての自己の通信端末の使用者によって設定された内容を表すデータを有し、前記自己の通信端末の使用者に関する個人情報を、前記訪問先端末の使用者に対し報告する際に、前記公開用情報のうち共通性が成立した項目についてのみ公開し、共通性が成立した項目以外の項目については、該エージェントが有する前記データにしたがって公開することを特徴とする請求項記載の通信システム。
  4. 前記エージェントは、
    前記相手の通信端末を訪問した際に、訪問先端末の使用者に関する個人情報を取得して、自己の通信端末に戻った後、自己の通信端末の使用者に対して前記取得した訪問先端末の使用者に関する個人情報を報告することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の通信システム。
  5. 前記エージェントは、
    訪問先端末から自己の通信端末に戻る際に、該訪問先端末の使用者から自己の通信端末の使用者宛に託されたメールを持ち帰ることが可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の通信システム。
  6. 前記エージェントは、
    自己の通信端末において使用者による入力内容や操作内容から使用者の嗜好や興味の対象に関する情報を学習する学習機能を備え、この学習機能により得た前記情報を使用者に関する個人情報として有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の通信システム。
  7. 前記エージェントは各々に固有の識別コードを有し、
    前記サーバーは、
    前記識別コードと、該識別コードを有するエージェントが再会を希望する相手エージェントの識別コードとを対応付けて記憶する識別コード記憶手段を更に備え、
    前記エージェントは、前記第2の記憶手段に記憶された他のエージェントについて、前記識別コード記憶手段を参照して再会を希望するエージェントが該第2の記憶手段に記憶されている場合は、該エージェントとの間で優先的に互いの通信端末への訪問順序を決定することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
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