JP4748224B2 - 半導体集積回路 - Google Patents
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Description
この種の故障では、破壊されるのはデバイスそのものではなく、デバイスが保持しているデータのみである。そのため、デバイスの故障に起因するエラー(ハードエラー)と区別するために、ソフトエラーと呼ばれている。
ところが、パリティビットなどの誤り検出符号の符号化および復号化を行うECC回路を追加すると、LSIの面積が増大し、逐次比較のためにアクセス速度も犠牲となる。
さらに、論理回路素子に対するソフトエラーとして、SET(Single Event Transient)の発生も無視できなくなる。
このため、SETを回避するためには回路を冗長化して、冗長化により増加した回路と元の回路との出力論理値を逐次比較するより他ない。
このためにチップの面積が増えて製造コストが一気に上昇し、消費電力は増え、逐次比較の分だけ性能も低下してしまう。
また、それほど高い信頼性が要求されないLSIにおいて、微細化が今以上に進展すると、いずれ未対策のものは使用に耐えなくなってしまう可能性がある。そうなると、LSIの微細化による高性能化、コストダウンにおいて、放射線対策がネックとなる限界が訪れてしまう。
トランジスタのパターン変更によるSET対策としては、例えば特許文献1に記載された技術が知られている。
本発明は、特にSETを効果的に抑制可能な対策を施した半導体集積回路を提供する。
当該半導体集積回路において、前記非メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される、半導体基板表面部の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される、半導体基板表面部の他の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度より低い。
何れの場合であっても、バッファ回路に含まれる第1導電型トランジスタについて、そのチャネルが形成される第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度を相対的に低くするとよい。
この場合、特に電位が高いドレイン側で、発生した電子によりドレイン電位が低下しようとする。しかしながら、チャネルが形成されている第2導電型(本例ではP型)半導体領域のP型不純物領域をベースとする寄生バイポーラトランジスタのベース電位が、放射線入射によって発生した正孔の蓄積によって上昇する。このとき当該P型領域の濃度が相対的に低いため、この寄生バイポーラトランジスタが容易にオンする。すると、放射線入射によって発生した大量の電子が、ドレインに集められてその電位を低下させる前に、オンした寄生バイポーラトランジスタによってソース側に速やかに排除される。
以下、次の順で説明を行う。
1.第1の実施の形態:「メモリ回路部」がSRAMブロック、「非メモリ回路部」が論理回路ブロックの場合
2.第2の実施の形態:第1の実施の形態において、相対的にチャネル領域の濃度を低くした「非メモリ回路部内の回路部分」を「組み合わせ論理回路」に限定した場合
3.第3の実施の形態:第2の実施の形態において、上記回路部分を「組み合わせ論理回路内のフリップフロップに保持データとは非同期の各種制御信号を供給する回路」に限定した場合
4.変形例
ソフトエラーは、データを記憶する半導体デバイス部分(メモリ回路部)か、データを記憶しないで転送する半導体デバイス部分(非メモリ回路部)かの違いに応じて、異なる名称で呼ばれる。前者のソフトエラーを以下、Single Event Upset(SEU)と呼ぶ。後者のソフトエラーを以下、Single Event Transient(SET)と呼ぶ。
図1に示す半導体集積回路200Aは、システムオンシリコン(SOC)のチップ構成を有する。SOCチップは、一般に、図1に示すように「メモリ回路部」としてのSRAMブロックと、「非メモリ回路部」としての論理回路(Logic)ブロック202とを含む。
図2に示すSRAMセル100は、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSという)を負荷とする6トランジスタ構成のSRAMセルである。
SRAMセル100は、図2(A)に示すように、PMOSからなる2つの負荷トランジスタP1,P2と、Nチャネル型MOSトランジスタ(NMOS)からなる2つの駆動トランジスタN1,N2と、NMOSからなる2つの転送トランジスタN3,N4とを有する。
負荷トランジスタP2と駆動トランジスタN2はゲート同士が共に、負荷トランジスタP1と駆動トランジスタN1との接続点に接続され、これによりストレージノードND2を形成している。同様に、負荷トランジスタP1と駆動トランジスタN1はゲート同士が共に、負荷トランジスタP2と駆動トランジスタN2との接続点に接続され、これによりストレージノードND1を形成している。
このデータ保持状態のSRAMセル100に放射線が入射すると、特に、これが駆動トランジスタN1,N2に強く作用する。
以下の説明は、放射線入射の前の保持データ(ビット線BL側から与えられたデータ)が“0”の場合に、“駆動トランジスタN1”の文言を“駆動トランジスタN2”に置き換えて読んでもSRAMセル100に放射線が与える作用としては同じである。
ソース領域Sとドレイン領域Dは、共にN型不純物が比較的高濃度に導入された第1導電型(N型)半導体領域である。ソース領域Sとドレイン領域Dは逆導電型、即ち第2導電型(P型)半導体領域101に形成されている。第2導電型半導体領域101は、P型半導体基板の一部、半導体基板に形成されたP型ウェル(Pウェル)のいずれでもよい。また、第2導電型半導体領域101がP型のSOI層でもよい。
ソース領域Sは基準電圧VSSで固定され、ドレイン領域DがストレージノードND1に接続されて正バイアスされている(図2参照)。
ゲート電極GはストレージノードND2に接続され、図2(A)に示す放射線入射時にゲート電極Gは、オン状態の駆動トランジスタN2を介して基準電圧VSSと同等の電位に固定されている。
そこで、本実施の形態では、図1に論理回路ブロック202にのみSET対策を行っている。
図4に示す(バッファ)回路を構成するインバータINVでは、NMOSトランジスタMNとPMOSトランジスタMPが直列に接続されている。NMOSトランジスタMNとPMOSトランジスタMPのゲートが共通接続されて、インバータINVの入力ノードを形成している。NMOSトランジスタMNとPMOSトランジスタMPとの接続中点によって、インバータINVの出力ノードが形成されている。
図5に示すノード1の波形(破線)は、上述した理由から瞬時に電位が下がり、その後にゆっくりと回復している。
この負の電位変化(ノード1の波形)が次段のインバータINV2に入ると、図5(B)に示すノード2の波形(実線)のように、単に反転するだけでなく、インバータINV2で波形整形がなされる。このため、恰も正のパルスが信号として伝達されているかのような出力がインバータINV2で発生する。この偽パルスは後段でさらに完全に近い矩形パルスとして波形整形されるため、以後、信号論理値が誤ってしまうことがある。
この偽パルスの発生は、他のインバータでも起こるため、タイミングが少しずつずれた無数の偽パルスが発生し、次々に伝送されることになる。
このように非メモリ回路部、特に時間的に論理値が変化する、組み合わせ論理回路などの回路においてソフトエラー(特にSET)の発生を如何にして抑制するかが、今後、LSIがさらに微細化できるかにとって重要である。
具体的に、論理回路ブロック202に含まれるN型トランジスタのチャネルが形成されるP型半導体領域(101)のP型不純物濃度が、SRAMブロック201内のN型トランジスタのチャネルが形成されるP型半導体領域のP型不純物濃度より低い。
『非メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度が、メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度より低い。』
あるいは、第2導電型半導体領域101の形成直後には、その第2導電型(P型)不純物濃度を通常の濃度と同じとするが、その後のカウンタードープにより逆型の不純物(N型)を若干導入してもよい。
その場合、パワーゲートと称されるリーク低減のための停止動作制御技術を適用するか、他の閾値電圧向上のためのデバイスパラメータ変更で対処してもよい。例えば、ゲート電極材料変更、ソース不純物領域の最適化などによって、第2導電型半導体領域101の濃度を低くしても閾値電圧はそれほど下げなくても済むようにしてもよい。
以下、図6〜図9を用いて、寄生バイポーラトランジスタと、当該寄生バイポーラトランジスタに対するベース濃度低減効果(本発明適用の作用効果)とを説明する。
この寄生バイポーラトランジスタが放射線入射時にオンするならば、図6に破線で示すようにドレイン電位低下の要因となる電子を、オン状態の寄生バイポーラトランジスタによってソース領域Sに逃がすことができる。
本発明者は、ラッチアップ対策に影響しない程度に、あるいは、閾値電圧を大きく低下させない程度に、第2導電型半導体領域101のP型濃度を若干下げることが、SET発生防止に大きな効果があることを見出した。
第2導電型半導体領域101のP濃度低減によって、図8にシミュレーション結果を示すように、ベース幅が大きく低下する。既に十分微細化されている現行スケールの微細MOSトランジスタにおいて、第2導電型半導体領域101のP濃度を若干低下させると、ソースとドレインからの空乏層が第2導電型半導体領域101内に大きく伸びる。P濃度を若干低下させるだけで、ベース幅を数分の1にまで低減できる。
この2つの理由から、第2導電型半導体領域101のP濃度を若干下げるだけで、寄生バイポーラトランジスタがオンする。このとき、電子は形成されたトランジスタチャネルを通ってエミッタ(ドレイン領域D)からコレクタ(ソース領域S)に排出される。一方、正孔は、より基板深部側を通ってコレクタ(ソース領域S)、ベース(第2導電型半導体領域101)、エミッタ(ドレイン領域D)へと流れる。
このグラフに示す結果から、第2導電型半導体領域101のP濃度を若干、変化させるだけで、SET発生率は2〜3桁と大きく低減することができる。
具体的に、寄生バイポーラトランジスタの能力を上昇させるために、第2導電型半導体領域101のチャネルドープを調整するとよい。あるいは、カウンタードープを行ってもよい。
NMOSトランジスタの形成時に、通常、第2導電型半導体領域101の表面部分(チャネル形成領域)にアクセプタをドーピングする。このアクセプタのドーピングは、通常、チャネルを欠陥が多い基板表面から若干深くに位置させるため、あるいは、閾値電圧調整のために行うことが多く、既存のプロセスである。本実施の形態では、この既存のプロセスにおいて、ドープ濃度を若干、通常より低くすることで、寄生バイポーラトランジスタの能力を上昇させる。
そのため、面積や能力の損失、さらには、工程数やコストの増加なしに、効果的にソフトエラー(特にSET)を抑制することが可能となる。
なお、SETに対して効果を確認したが、チャネルドーピングプロファイルを調節することでSEUに対しても効果を発揮させることは可能である。
第2の実施の形態(および次の第3の実施の形態)は、チャネル形成領域(寄生バイポーラトランジスタのベース領域)となる第2導電型半導体領域の第2導電型濃度を若干、通常より低くすることの適用範囲を、さらに限定することが望ましい場合の例を説明する。
図10に示す半導体集積回路200Bは、SOCチップ構成において、「メモリ回路部」としてのSRAMブロック201と、「非メモリ回路部」としての論理回路(Logic)ブロック202とを含むこと自体は、図1に示す構成と共通する。
図10では、論理回路ブロック202が、例えばフリップフロップ回路(FF)を主構成とする順序論理回路202Aと、図4や図5に示す直列接続のインバータINV等を主構成とする組み合わせ論理回路202Bとに区分できる。
なぜなら、論理回路ブロック202内のうち、フリップフロップ回路FFなどのデータ保持回路は、図2に示すSRAMセル100と同様に、基本構成が複数の反転論理ゲート回路の組み合わせとなる。用いることができる反転論理ゲート回路は、インバータのほか、NAND、NOR、EOR等の各種、論理反転型のゲート回路である。したがって、SETではなくSEUが発生する。よって、第2導電型不純物濃度を相対的に低くする対策は効果が薄い。そのため、論理回路ブロック202の中でも、データ保持を行う部分が少ない組み合わせ論理回路202Bのみに本発明を適用することが望ましい。
図11に示す例では、組み合わせ論理回路202Bは、ある所望の論理演算を実行する回路である。このような論理演算回路では、機能回路ブロックごとに、その入力部、出力部あるいは段間にフリップフロップ回路FFが多数配列される。
各フリップフロップ回路FFは、そのクロック入力(“>CK”と表記)にクロック信号が与えられる。
クリア信号は、次段の組み合わせ論理回路202Bの入力をリセットする場合に利用される。プリセット信号は、ある所定の論理を次段に入力したい場合や、論理入出力の分岐等に利用できる。イネーブル信号は動作制御に利用される。
したがって、本実施の形態では、SET対策として効果が大きい組み合わせ論理回路202Bにのみ、第2導電型不純物濃度を相対的に低くする対策を施している。
なお、順序論理回路202A、特にフリップフロップ回路FFは、データを一時的にでも記憶する回路であるため「メモリ回路部」の範疇に入れてもよい。その場合、第2の実施の形態は、第1の実施の形態で述べた『非メモリ回路部に、第2導電型不純物濃度を相対的に低くする対策を施した』場合の一例を示すものとなる。
図12は、第3の実施の形態に関わる半導体集積回路の概略ブロック図である。
図12に示す半導体集積回路200Cは、SOCチップ構成において、「メモリ回路部」としてのSRAMブロック201と、「非メモリ回路部」としての論理回路(Logic)ブロック202とを含むこと自体は、図1および図10に示す構成と共通する。また、論理回路ブロック202が、順序論理回路202Aと組み合わせ論理回路202Bとを含むことは図10に示す構成と共通する。
なぜなら、組み合わせ論理回路202B内のうち、論理演算部202B1は、データを一時的に保持する回路が存在しないとも限らないし、また、論理演算ゲートを多数組み合わせてデータ保持回路を形成する場合もある。これに対し、信号供給部202B2は、信号遅延を低減し、あるいは、調整する機能をもつため主にバッファ回路の集合である場合が多い。そのため、本発明の適用の効果がもっとも大きい。
また、第2導電型不純物濃度を相対的に低くする程度に軽重をつけてもよい。つまり、信号供給部202B2の不純物濃度を一番下げて、論理演算部202B1の不純物濃度の低下の程度は信号供給部202B2より軽くしてもよい。
この発明は、論理回路の最小単位であるMISトランジスタの構造に対して適用するものであるため、組み合わせ回路を利用するほとんど全ての論理回路に対して適用可能である。
また、上記第1〜第3の実施の形態では、説明の都合上、NMOSトランジスタを例に挙げた。しかし、PMOSトランジスタ起因のSETの場合も全く同様に、SET発生を回避または抑制可能である。どちらを適用するのが効果的か、あるいは両方適用させるかはデバイステクノロジーによって変わってくる。
また、メモリ回路部はSRAMを例としたが、他のデータ保持型のメモリであってもよい。
あるいは、既に対策済みの製品に対して、対策を本発明に置き換えることで、回路素子を簡略化することができ、結果として、製品のソフトエラー対策コストを非常に下げることができる。
特に、クロック信号やクリア信号等を中継するバッファ回路に対しては、SETの発生が即エラーに結びつくため、本発明適用の意義が高い。
Claims (9)
- データを保持するメモリ回路部と、
メモリ回路部以外のデータを保持しない非メモリ回路部と
が半導体基板に形成され、
前記非メモリ回路部が、
入力論理値の組み合わせによって出力論理値が決まる組合せ論理回路と、
入力論理値の時系列変化に応じて出力論理値が決まる順序論理回路と、
を含み、
前記非メモリ回路部に含まれる前記組合せ論理回路の第1導電型トランジスタのチャネルが形成される、半導体基板表面部の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記順序論理回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される、半導体基板表面部の他の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度より低い
半導体集積回路。 - 前記非メモリ回路部が、
前記順序論理回路としてのフリップフロップ回路と、
前記フリップフロップ回路に対しクロック信号を供給する前記組合せ論理回路としてのクロック供給回路と、
を含み、
前記クロック供給回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される、半導体基板表面部の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記フリップフロップ回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される、半導体基板表面部の他の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度より低い
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 前記クロック供給回路はクロックパルス波形を整形するバッファ回路を含み、
前記クロック供給回路に含まれる回路のうち、少なくとも前記バッファ回路において、第1導電型トランジスタの前記第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記フリップフロップ回路に含まれる第1導電型トランジスタの前記他の第2導電型不純物濃度より低い
請求項2に記載の半導体集積回路。 - 前記非メモリ回路部が、前記フリップフロップ回路に対しクリア信号、プリセット信号の少なくとも一方を供給する制御信号供給回路を、さらに含み、
前記クロック供給回路および前記制御信号供給回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記フリップフロップ回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記他の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度より低い
請求項2に記載の半導体集積回路。 - 前記制御信号供給回路はクリア信号またはプリセット信号の波形を整形するバッファ回路を含み、
前記制御信号供給回路に含まれる回路のうち、少なくとも前記バッファ回路において、第1導電型トランジスタの前記第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記フリップフロップ回路に含まれる第1導電型トランジスタの前記他の第2導電型不純物濃度より低い
請求項4に記載の半導体集積回路。 - 前記非メモリ回路部が、
前記順序論理回路としてのフリップフロップ回路と、
前記フリップフロップ回路に対しクリア信号、プリセット信号の少なくとも一方を供給する前記組合せ論理回路としての制御信号供給回路と、
を含み、
前記制御信号供給回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記フリップフロップ回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記他の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度より低い
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 前記制御信号供給回路はクリア信号またはプリセット信号の波形を整形するバッファ回路を含み、
前記制御信号供給回路に含まれる回路のうち、少なくとも前記バッファ回路において、第1導電型トランジスタの前記第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記フリップフロップ回路に含まれる第1導電型トランジスタの前記第2導電型不純物濃度より低い
請求項6に記載の半導体集積回路。 - 前記メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記第2導電型半導体領域が第1ウェルであり、
前記非メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記他の第2導電型半導体領域が第2ウェルであり、
前記第2ウェルの第2導電型不純物濃度が、前記第1ウェルの第2導電型不純物濃度より低い
請求項1から7の何れか一項に記載の半導体集積回路。 - 前記メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記他の第2導電型半導体領域と、前記非メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記第2導電型半導体領域とが、それぞれ第2導電型ウェルであり、
前記非メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される第2導電型ウェルに対して、チャネルが形成される部分に第1導電型不純物がカウンタードープされ、
前記メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される第2導電型ウェルに対しては前記カウンタードープがされていない
請求項1から7の何れか一項に記載の半導体集積回路。
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