JP4748224B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4748224B2
JP4748224B2 JP2009012949A JP2009012949A JP4748224B2 JP 4748224 B2 JP4748224 B2 JP 4748224B2 JP 2009012949 A JP2009012949 A JP 2009012949A JP 2009012949 A JP2009012949 A JP 2009012949A JP 4748224 B2 JP4748224 B2 JP 4748224B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductivity type
circuit
channel
impurity concentration
memory circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009012949A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010171242A (ja
Inventor
信和 三上
弘樹 臼井
拓也 中内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2009012949A priority Critical patent/JP4748224B2/ja
Priority to US12/654,615 priority patent/US7915657B2/en
Priority to CN2010100037686A priority patent/CN101794773B/zh
Publication of JP2010171242A publication Critical patent/JP2010171242A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4748224B2 publication Critical patent/JP4748224B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/34Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices
    • G11C11/40Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors
    • G11C11/41Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming static cells with positive feedback, i.e. cells not needing refreshing or charge regeneration, e.g. bistable multivibrator or Schmitt trigger
    • G11C11/412Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming static cells with positive feedback, i.e. cells not needing refreshing or charge regeneration, e.g. bistable multivibrator or Schmitt trigger using field-effect transistors only
    • G11C11/4125Cells incorporating circuit means for protecting against loss of information
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B10/00Static random access memory [SRAM] devices
    • H10B10/12Static random access memory [SRAM] devices comprising a MOSFET load element

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

本発明は、メモリ回路部と非メモリ回路部とを有する半導体集積回路に関する。
LSIは、微細化に伴って高機能化、高集積化、低消費電力化が進展している。これに伴って、特に電源電圧が低下し信号電荷量が小さくなることが原因で、LSIの放射線に対する感度が高くなり、放射線起因のソフトエラーが発生する確率が劇的に増加することが懸念されている。
通常、問題となっている放射線起因のソフトエラーはDRAMやSRAMなどの記憶素子が保持しているデータが、放射線の入射により失われてしまう、Single Event Upset(SEU)と呼ばれる偶発故障である。
この種の故障では、破壊されるのはデバイスそのものではなく、デバイスが保持しているデータのみである。そのため、デバイスの故障に起因するエラー(ハードエラー)と区別するために、ソフトエラーと呼ばれている。
現在、特に信頼性が重要なLSIや回路等には、SEUへの対策として、パリティビットなどの誤り検出符号を用いたECC(Error Checking and Correction)など、回路レベルでのエラー回避技術が使われている。
半導体素子の微細化が進み、動作電圧が小さくなるにつれてソフトエラーの発生確率は上昇する。そのため、将来的には記憶素子に対する対策は必須となる。
ところが、パリティビットなどの誤り検出符号の符号化および復号化を行うECC回路を追加すると、LSIの面積が増大し、逐次比較のためにアクセス速度も犠牲となる。
さらに、論理回路素子に対するソフトエラーとして、SET(Single Event Transient)の発生も無視できなくなる。
しかも、SETに対しては記憶素子のようにパリティビットなどを用いたECC回路によるエラー回避策が採れない。
このため、SETを回避するためには回路を冗長化して、冗長化により増加した回路と元の回路との出力論理値を逐次比較するより他ない。
回路を冗長化して逐次比較する対策では主要回路部分を2〜3個形成し、比較用の回路も別に必要となる。
このためにチップの面積が増えて製造コストが一気に上昇し、消費電力は増え、逐次比較の分だけ性能も低下してしまう。
よって、高い信頼性が必要なLSIに、回路を冗長化して逐次比較する対策を施した場合、チップ面積の増大が微細化による優位点を消し去ってしまう。
また、それほど高い信頼性が要求されないLSIにおいて、微細化が今以上に進展すると、いずれ未対策のものは使用に耐えなくなってしまう可能性がある。そうなると、LSIの微細化による高性能化、コストダウンにおいて、放射線対策がネックとなる限界が訪れてしまう。
このように、回路的にソフトエラーを回避する方法では限界がある。そのため、微細化によるコストダウン、低消費電力化を進めるためには、デバイスレベルでのソフトエラー対策が必要とされている。
トランジスタのパターン変更によるSET対策としては、例えば特許文献1に記載された技術が知られている。
特開2007−073709号公報
トランジスタのパターン変更では効果が限定的な場合もあり、デバイスレベルでの効果的な対策が求められている。
本発明は、特にSETを効果的に抑制可能な対策を施した半導体集積回路を提供する。
本発明に関わる半導体集積回路は、データを保持するメモリ回路部と、メモリ回路部以外のデータを保持しない非メモリ回路部とが半導体基板に形成されている
当該半導体集積回路において、前記非メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される、半導体基板表面部の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される、半導体基板表面部の他の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度より低い。
また、第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度を相対的に低くする回路部分として、組み合わせ論理回路を有する。当該回路部分として、フリップフロップ回路に対しクロック信号を供給するクロック供給回路を挙げることができる。また、当該回路部分として、フリップフロップ回路に対しクリア信号、プリセット信号の少なくとも一方を供給する制御信号供給回路を挙げることができる。
何れの場合であっても、バッファ回路に含まれる第1導電型トランジスタについて、そのチャネルが形成される第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度を相対的に低くするとよい。
以上の構成において、放射線が入射すると、電子と正孔の対が多量に発生する。ここで、例えば第1導電型トランジスタがNチャネル型であるとする。
この場合、特に電位が高いドレイン側で、発生した電子によりドレイン電位が低下しようとする。しかしながら、チャネルが形成されている第2導電型(本例ではP型)半導体領域のP型不純物領域をベースとする寄生バイポーラトランジスタのベース電位が、放射線入射によって発生した正孔の蓄積によって上昇する。このとき当該P型領域の濃度が相対的に低いため、この寄生バイポーラトランジスタが容易にオンする。すると、放射線入射によって発生した大量の電子が、ドレインに集められてその電位を低下させる前に、オンした寄生バイポーラトランジスタによってソース側に速やかに排除される。
本発明によれば、特にSETを効果的に抑制可能な対策を施した半導体集積回路を提供することができる。
第1の実施の形態に関わる半導体集積回路の概略ブロック図 放射線入射によるエラー発生動作説明のためのSRAMセルの一構成例を示す回路図 放射線入射の作用を説明するためのトランジスタの概略的な断面図 バッファ回路の基本となる、インバータを直列接続した回路図 インバータINV1とINV2の出力を比較するシミュレーション結果を示すグラフ、および、直列接続された2段のインバータの回路図 寄生バイポーラトランジスタが形成されるMISトランジスタの断面図 対策前後における違いを示すエネルギーバンド図 対策前後におけるベース幅の違いを示すシミュレーション結果を示す図 電源電圧に対するSET発生率を、対策前(通常)と対策後とで比較するグラフ 第2の実施の形態に関わる半導体集積回路の概略ブロック図 第2の実施の形態において、組み合わせ論理回路とフリップフロップ回路との接続図 第3の実施の形態に関わる半導体集積回路の概略ブロック図
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
以下、次の順で説明を行う。
1.第1の実施の形態:「メモリ回路部」がSRAMブロック、「非メモリ回路部」が論理回路ブロックの場合
2.第2の実施の形態:第1の実施の形態において、相対的にチャネル領域の濃度を低くした「非メモリ回路部内の回路部分」を「組み合わせ論理回路」に限定した場合
3.第3の実施の形態:第2の実施の形態において、上記回路部分を「組み合わせ論理回路内のフリップフロップに保持データとは非同期の各種制御信号を供給する回路」に限定した場合
4.変形例
<1.第1の実施の形態>
ソフトエラーは、LSIを構成する半導体デバイスに放射線が入射し、瞬間的に大きなノイズ電流が流れることで回路中の論理が反転し、間違った出力をしてしまう、あるいは想定しない動作をしてしまうというエラーである。
ソフトエラーは、データを記憶する半導体デバイス部分(メモリ回路部)か、データを記憶しないで転送する半導体デバイス部分(非メモリ回路部)かの違いに応じて、異なる名称で呼ばれる。前者のソフトエラーを以下、Single Event Upset(SEU)と呼ぶ。後者のソフトエラーを以下、Single Event Transient(SET)と呼ぶ。
図1は、第1の実施の形態に関わる半導体集積回路の概略ブロック図である。
図1に示す半導体集積回路200Aは、システムオンシリコン(SOC)のチップ構成を有する。SOCチップは、一般に、図1に示すように「メモリ回路部」としてのSRAMブロックと、「非メモリ回路部」としての論理回路(Logic)ブロック202とを含む。
SRAMブロック201は、特に図示しないが、多数のSRAMセルが行列状に配置されたメモリセルアレイと、その動作を制御する周辺回路とを含む。SRAMブロック201の内部、特にメモリセルアレイではSEUが発生し、そのため記憶データが破壊される懸念がある。
図2(A)〜図2(C)に、放射線入射によるエラー発生動作説明のためのSRAMセルの一構成例を示す。
図2に示すSRAMセル100は、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSという)を負荷とする6トランジスタ構成のSRAMセルである。
SRAMセル100は、図2(A)に示すように、PMOSからなる2つの負荷トランジスタP1,P2と、Nチャネル型MOSトランジスタ(NMOS)からなる2つの駆動トランジスタN1,N2と、NMOSからなる2つの転送トランジスタN3,N4とを有する。
電源電圧Vddの供給線(VDD1線)と基準電圧(例えば接地電圧)の供給線(VSS線)との間に、負荷トランジスタP1と駆動トランジスタN1とが縦続接続されている。同様に、電源電圧Vddの供給線(VDD2線)とVSS線との間に、負荷トランジスタP2と駆動トランジスタN2とが縦続接続されている。
負荷トランジスタP2と駆動トランジスタN2はゲート同士が共に、負荷トランジスタP1と駆動トランジスタN1との接続点に接続され、これによりストレージノードND2を形成している。同様に、負荷トランジスタP1と駆動トランジスタN1はゲート同士が共に、負荷トランジスタP2と駆動トランジスタN2との接続点に接続され、これによりストレージノードND1を形成している。
転送トランジスタN3のソースとドレインの一方が、上記ストレージノードND1に接続され、他方がビット線BLに接続され、ゲートがワード線WLに接続されている。同様に、転送トランジスタN4のソースとドレインの一方が、上記ストレージノードND2に接続され、他方がビット補線(/BL)に接続され、ゲートがワード線WLに接続されている。
図3は放射線入射の作用を説明するためのトランジスタの概略的な断面図である。このトランジスタの断面図は、図1に示すSRAMブロック201(特にSRAMセル100)の第1導電型トランジスタと、論理回路ブロック202の第1導電型トランジスタとで共通する。以下、一例として、第1導電型がN型であることを前提とし、図2および図3を用いてSEUの発生を説明する。
図2(A)に示すようにSRAMセル100は、放射線の入射前において、ストレージノードND1がハイレベルのビットデータ“1”を保持し、ストレージノードND2が反転データ“0”を保持している場合を想定する。
このデータ保持状態のSRAMセル100に放射線が入射すると、特に、これが駆動トランジスタN1,N2に強く作用する。
以下、具体的に第1導電型(本例ではN型)の駆動トランジスタN1について説明する。
以下の説明は、放射線入射の前の保持データ(ビット線BL側から与えられたデータ)が“0”の場合に、“駆動トランジスタN1”の文言を“駆動トランジスタN2”に置き換えて読んでもSRAMセル100に放射線が与える作用としては同じである。
図3に示すトランジスタが駆動トランジスタN1であるとする。駆動トランジスタN1は、ソース領域S、ドレイン領域D、ゲート電極Gを有している。
ソース領域Sとドレイン領域Dは、共にN型不純物が比較的高濃度に導入された第1導電型(N型)半導体領域である。ソース領域Sとドレイン領域Dは逆導電型、即ち第2導電型(P型)半導体領域101に形成されている。第2導電型半導体領域101は、P型半導体基板の一部、半導体基板に形成されたP型ウェル(Pウェル)のいずれでもよい。また、第2導電型半導体領域101がP型のSOI層でもよい。
ソース領域Sは基準電圧VSSで固定され、ドレイン領域DがストレージノードND1に接続されて正バイアスされている(図2参照)。
ゲート電極Gは、ソース領域Sとドレイン領域D間の第2導電型半導体領域101に対し、ゲート絶縁膜102を介して対向している。
ゲート電極GはストレージノードND2に接続され、図2(A)に示す放射線入射時にゲート電極Gは、オン状態の駆動トランジスタN2を介して基準電圧VSSと同等の電位に固定されている。
図3に示すように正バイアスされているドレイン側の空乏層103Dが、ソース側の空乏層103Sより大きく延びている。放射線がこのドレイン側の空乏層103Dに作用すると、放射線の入射軌道に沿ってホール(正孔)とエレクトロン(電子)のペアが発生し、空乏層103Dも軌道に沿って延びる。一部の正孔と電子が再結合するが、再結合しきれない正孔と電子のペアが多量に発生する。このうち正孔は第2導電型半導体領域101に散逸し、電子はドレイン電界に引き寄せられて、ドレイン領域D側にドリフト(一部、拡散)によって移動する。このためドレイン電位が低下する。このドレイン電位の低下は、図2(A)に示すPMOSトランジスタP1が自己バイアスでオン状態が強まることで補償しようとするが、放射線入射に起因した正孔と電子のペア発生が多量なため、補償しきれない場合がある。
その場合、図2(B)に示すように、ストレージノードND1の保持データが“1”から“0”に遷移する。そのため、駆動トランジスタN2がオン状態からオフ状態になり、負荷トランジスタP2がオフ状態からオン状態になる。その結果、図2(C)のように、ストレージノードND1の保持データが“0”で、ストレージノードND2の保持データが“1”といった、最初の保持データに対する論理反転エラー(SEU)が発生する。
このようなSEUの対策として、SRAMブロック201に対して、パリティビットなどの誤り検出符号を用いたECC回路の付加を行うことが望ましい。しかしながら、ECC回路によるソフトエラー対策はSETに対して効果が余りない。そのため、発生するソフトエラーでSETが支配的な論理回路ブロック202に対してECC回路による対策は効果が薄い。
そこで、本実施の形態では、図1に論理回路ブロック202にのみSET対策を行っている。
メモリ回路部としては、図2に示すSRAMセルのように、2つのインバータが、入力と出力を互いにクロスカップリングさせている構成を基本とする。このような構成は、ラッチ回路などでも採用されている。
図4に、インバータを直列接続した構成を示す。この構成は、組み合わせ論理回路の基本構成としてよく知られている。機能としては、偶数段接続でバッファ、奇数段接続でインバータ(論理反転回路)となる。バッファやインバータは、論理制御のほかに、伝送信号の波形を整形する役目もある。
図4に示す(バッファ)回路を構成するインバータINVでは、NMOSトランジスタMNとPMOSトランジスタMPが直列に接続されている。NMOSトランジスタMNとPMOSトランジスタMPのゲートが共通接続されて、インバータINVの入力ノードを形成している。NMOSトランジスタMNとPMOSトランジスタMPとの接続中点によって、インバータINVの出力ノードが形成されている。
図4に示す初段のインバータINV1に放射線が入射すると、これが特にNMOSトランジスタMNに大きく作用し、そのドレイン電位を低下させる。このときPMOSトランジスタMPのソース電位も低下しようとするが、ソースが電源電圧Vddで固定されているのでPMOSトランジスタMPのソース電位低下は殆ど生じない。
より詳細には、放射線入射によって図3で示し既に説明したドレイン電位低下が発生し、これにより図4(B)に示すように、インバータINV1の出力が負に振られる。すると、PMOSトランジスタMPのソースとドレイン間電圧が大きくなるのでPMOSトランジスタMPのオン状態が顕著となり、電源電圧Vddの供給線から電荷が補償される。このため、インバータINVの出力低下は瞬時に回復する場合が多い。
図5(B)に、インバータINV1の出力(ノード1)と、インバータINV2の出力(ノード2)に出現する波形のシミュレーション結果を示す。図5(A)は、図4(B)の回路を転記したものを示す。
図5に示すノード1の波形(破線)は、上述した理由から瞬時に電位が下がり、その後にゆっくりと回復している。
この負の電位変化(ノード1の波形)が次段のインバータINV2に入ると、図5(B)に示すノード2の波形(実線)のように、単に反転するだけでなく、インバータINV2で波形整形がなされる。このため、恰も正のパルスが信号として伝達されているかのような出力がインバータINV2で発生する。この偽パルスは後段でさらに完全に近い矩形パルスとして波形整形されるため、以後、信号論理値が誤ってしまうことがある。
この偽パルスの発生は、他のインバータでも起こるため、タイミングが少しずつずれた無数の偽パルスが発生し、次々に伝送されることになる。
このようなインバータ等を基本構成とする組み合わせ論理回路では、伝送論理値が時間的に変化するため、あるノードでの論理の予測ができない。したがって、ECC回路によるエラー訂正技術の適用が困難である。
このように非メモリ回路部、特に時間的に論理値が変化する、組み合わせ論理回路などの回路においてソフトエラー(特にSET)の発生を如何にして抑制するかが、今後、LSIがさらに微細化できるかにとって重要である。
なお、SEUの場合、第1導電型領域(本例では、N型のドレイン領域D)の電位低下というミクロの現象はSETの場合と共通する。しかし、SEUの場合、メモリデータ保持のためのフィードバックループが存在するため、放射線起因の電位低下が次段の回路に、意図的にメモリからデータを出力しないかぎり自然に伝播することがない。ただし、特に半導体メモリセルは微細化が進展しているため、メモリ回路部におけるSEUは、SETの場合よりも小さな電荷量で出力の反転が生じるという放射線に対する敏感さが高い。
本実施の形態ではソフトエラー、特に回路的な対処が困難な(出来ても冗長度が許容範囲を超える)SET対策に関係する。
具体的に、論理回路ブロック202に含まれるN型トランジスタのチャネルが形成されるP型半導体領域(101)のP型不純物濃度が、SRAMブロック201内のN型トランジスタのチャネルが形成されるP型半導体領域のP型不純物濃度より低い。
このことを一般化すると、次のごとくである。
『非メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度が、メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度より低い。』
第2導電型(ここではP型)不純物濃度は、第2導電型半導体領域101自体の濃度を通常の濃度より低く設定してもよい。
あるいは、第2導電型半導体領域101の形成直後には、その第2導電型(P型)不純物濃度を通常の濃度と同じとするが、その後のカウンタードープにより逆型の不純物(N型)を若干導入してもよい。
ここで「通常の濃度」とは、メモリ回路部(SRAMブロック201)を含め、論理回路ブロック202以外の他の回路部において、同じトランジスタ閾値電圧を得る場合にプロセス条件から規定される濃度である。
なお、単に第2導電型半導体領域101のP型濃度を低くすると、トランジスタ閾値電圧も低くなる。一方で、微細化の進展により閾値電圧低下に伴うリーク電流増大も懸念される。
その場合、パワーゲートと称されるリーク低減のための停止動作制御技術を適用するか、他の閾値電圧向上のためのデバイスパラメータ変更で対処してもよい。例えば、ゲート電極材料変更、ソース不純物領域の最適化などによって、第2導電型半導体領域101の濃度を低くしても閾値電圧はそれほど下げなくても済むようにしてもよい。
第2導電型半導体領域101の第2導電型濃度(P型濃度)は、当該MISトランジスタの寄生バイポーラトランジスタが容易にオンする程度まで下げることが望ましい。
以下、図6〜図9を用いて、寄生バイポーラトランジスタと、当該寄生バイポーラトランジスタに対するベース濃度低減効果(本発明適用の作用効果)とを説明する。
図6に示すように、MISトランジスタの基板(またはウェル)内に寄生バイポーラトランジスタが形成されることがある。図6の場合、ソース領域Sとドレイン領域DがN型半導体領域、第2導電型半導体領域101がP型のNチャネル型MISトランジスタである。その場合、ソース領域Sを“コレクタ領域”、ドレイン領域Dを“エミッタ領域”、第2導電型半導体領域101を“ベース領域”とするNPN型のバイポーラトランジスタが形成される場合がある。
この寄生バイポーラトランジスタが放射線入射時にオンするならば、図6に破線で示すようにドレイン電位低下の要因となる電子を、オン状態の寄生バイポーラトランジスタによってソース領域Sに逃がすことができる。
しかし、通常のトランジスタは第2導電型半導体領域101の電位が上昇して寄生バイポーラトランジスタがオンしないようにラッチアップ対策が採られている。
本発明者は、ラッチアップ対策に影響しない程度に、あるいは、閾値電圧を大きく低下させない程度に、第2導電型半導体領域101のP型濃度を若干下げることが、SET発生防止に大きな効果があることを見出した。
図7〜図9は、P濃度低減によるSET抑制効果を示す図やグラフである。
第2導電型半導体領域101のP濃度低減によって、図8にシミュレーション結果を示すように、ベース幅が大きく低下する。既に十分微細化されている現行スケールの微細MOSトランジスタにおいて、第2導電型半導体領域101のP濃度を若干低下させると、ソースとドレインからの空乏層が第2導電型半導体領域101内に大きく伸びる。P濃度を若干低下させるだけで、ベース幅を数分の1にまで低減できる。
また、図7(A)と(B)に示すように、対策前のゲート直下のPウェル領域(ベース領域)のエミッタやコレクタに対する電位障壁が低下する。
この2つの理由から、第2導電型半導体領域101のP濃度を若干下げるだけで、寄生バイポーラトランジスタがオンする。このとき、電子は形成されたトランジスタチャネルを通ってエミッタ(ドレイン領域D)からコレクタ(ソース領域S)に排出される。一方、正孔は、より基板深部側を通ってコレクタ(ソース領域S)、ベース(第2導電型半導体領域101)、エミッタ(ドレイン領域D)へと流れる。
図9は、電源電圧に対するSET発生率を、対策前(通常)と対策後とで比較するグラフである。
このグラフに示す結果から、第2導電型半導体領域101のP濃度を若干、変化させるだけで、SET発生率は2〜3桁と大きく低減することができる。
以上の本実施の形態によれば、第1導電型トランジスタ(NMOSトランジスタ)のゲート直下の第2導電型半導体領域部分をベースとする寄生バイポーラトランジスタがオンする。このため、NMOSトランジスタのドレインに流れ込んだ電子をソースに逃がすことができる。
この寄生バイポーラトランジスタが、放射線入射時に導通しやすいように第2導電型半導体領域101のP型濃度を、予め設定している。
具体的に、寄生バイポーラトランジスタの能力を上昇させるために、第2導電型半導体領域101のチャネルドープを調整するとよい。あるいは、カウンタードープを行ってもよい。
NMOSトランジスタの形成時に、通常、第2導電型半導体領域101の表面部分(チャネル形成領域)にアクセプタをドーピングする。このアクセプタのドーピングは、通常、チャネルを欠陥が多い基板表面から若干深くに位置させるため、あるいは、閾値電圧調整のために行うことが多く、既存のプロセスである。本実施の形態では、この既存のプロセスにおいて、ドープ濃度を若干、通常より低くすることで、寄生バイポーラトランジスタの能力を上昇させる。
そのため、面積や能力の損失、さらには、工程数やコストの増加なしに、効果的にソフトエラー(特にSET)を抑制することが可能となる。
実際に実験したところ、ソフトエラー発生率を2〜3桁抑えることが出来ている。
なお、SETに対して効果を確認したが、チャネルドーピングプロファイルを調節することでSEUに対しても効果を発揮させることは可能である。
本実施の形態では、第1導電型トランジスタのチャネルが形成される領域の第2導電型不純物濃度を相対的に低くすることを、図1に示す非メモリ回路部、特に論理回路ブロック202のみに適用している。これは、デバイス全体で見た場合、SRAMに対しては上記濃度低減の効果が見込めないため、効果がより大きい回路部分に適用したものである。その結果、半導体集積回路200A全体に本発明を適用するよりも、回路特性の変更の影響を最小限にできるという利点が得られる。
<2.第2の実施の形態>
第2の実施の形態(および次の第3の実施の形態)は、チャネル形成領域(寄生バイポーラトランジスタのベース領域)となる第2導電型半導体領域の第2導電型濃度を若干、通常より低くすることの適用範囲を、さらに限定することが望ましい場合の例を説明する。
図10は、第2の実施の形態に関わる半導体集積回路の概略ブロック図である。
図10に示す半導体集積回路200Bは、SOCチップ構成において、「メモリ回路部」としてのSRAMブロック201と、「非メモリ回路部」としての論理回路(Logic)ブロック202とを含むこと自体は、図1に示す構成と共通する。
図10では、論理回路ブロック202が、例えばフリップフロップ回路(FF)を主構成とする順序論理回路202Aと、図4や図5に示す直列接続のインバータINV等を主構成とする組み合わせ論理回路202Bとに区分できる。
第2の実施の形態では、第1導電型トランジスタのチャネルが形成される領域の第2導電型不純物濃度を相対的に低くすることを、組み合わせ論理回路202Bにのみ適用する。
なぜなら、論理回路ブロック202内のうち、フリップフロップ回路FFなどのデータ保持回路は、図2に示すSRAMセル100と同様に、基本構成が複数の反転論理ゲート回路の組み合わせとなる。用いることができる反転論理ゲート回路は、インバータのほか、NAND、NOR、EOR等の各種、論理反転型のゲート回路である。したがって、SETではなくSEUが発生する。よって、第2導電型不純物濃度を相対的に低くする対策は効果が薄い。そのため、論理回路ブロック202の中でも、データ保持を行う部分が少ない組み合わせ論理回路202Bのみに本発明を適用することが望ましい。
図11に、組み合わせ論理回路202Bとフリップフロップ回路FFとの接続例を示す。
図11に示す例では、組み合わせ論理回路202Bは、ある所望の論理演算を実行する回路である。このような論理演算回路では、機能回路ブロックごとに、その入力部、出力部あるいは段間にフリップフロップ回路FFが多数配列される。
各フリップフロップ回路FFは、そのクロック入力(“>CK”と表記)にクロック信号が与えられる。
また、クリア信号、プリセット信号、あるいは、フリップフロップ回路FFの種類によってはイネーブル信号などの制御信号も各フリップフロップ回路FFに与えられる。
クリア信号は、次段の組み合わせ論理回路202Bの入力をリセットする場合に利用される。プリセット信号は、ある所定の論理を次段に入力したい場合や、論理入出力の分岐等に利用できる。イネーブル信号は動作制御に利用される。
このような構成によって、論理ブロック間を伝達される論理値の配列において同期をとり、また、論理値の途中変更が可能となるため、正しい論理演算のためには、かかる構成が採用されることは一般的である。
しかし、フリップフロップ回路FFにSET対策をしても無用な変更となる不利益が大きいことも予想される。
したがって、本実施の形態では、SET対策として効果が大きい組み合わせ論理回路202Bにのみ、第2導電型不純物濃度を相対的に低くする対策を施している。
SETの抑制自体は、第1の実施の形態と同様であり、その点に関する効果も第1の実施の形態と同様に得られる。
なお、順序論理回路202A、特にフリップフロップ回路FFは、データを一時的にでも記憶する回路であるため「メモリ回路部」の範疇に入れてもよい。その場合、第2の実施の形態は、第1の実施の形態で述べた『非メモリ回路部に、第2導電型不純物濃度を相対的に低くする対策を施した』場合の一例を示すものとなる。
<3.第3の実施の形態>
図12は、第3の実施の形態に関わる半導体集積回路の概略ブロック図である。
図12に示す半導体集積回路200Cは、SOCチップ構成において、「メモリ回路部」としてのSRAMブロック201と、「非メモリ回路部」としての論理回路(Logic)ブロック202とを含むこと自体は、図1および図10に示す構成と共通する。また、論理回路ブロック202が、順序論理回路202Aと組み合わせ論理回路202Bとを含むことは図10に示す構成と共通する。
図12では、組み合わせ論理回路202Bが、さらに、論理演算部202B1(図11に示す組み合わせ論理回路202B)と、フリップフロップ回路FFに与える信号の供給回路部(信号供給部202B2)とに区分できる。信号供給部202B2は、「クロック供給回路」または「制御信号供給回路」の例に該当する。
第3の実施の形態では、第1導電型トランジスタのチャネルが形成される領域の第2導電型不純物濃度を相対的に低くすることを、組み合わせ論理回路202Bのうち、信号供給部202B2にのみ適用する。
なぜなら、組み合わせ論理回路202B内のうち、論理演算部202B1は、データを一時的に保持する回路が存在しないとも限らないし、また、論理演算ゲートを多数組み合わせてデータ保持回路を形成する場合もある。これに対し、信号供給部202B2は、信号遅延を低減し、あるいは、調整する機能をもつため主にバッファ回路の集合である場合が多い。そのため、本発明の適用の効果がもっとも大きい。
第1導電型トランジスタのチャネルが形成される領域の第2導電型不純物濃度を相対的に低くすること自体は、他のトランジスタや回路特性に影響が出ない範囲で行うことが望ましい。しかし、第2導電型不純物濃度を相対的に低くする程度をある程度大きくしないとSET対策として十分でない場合もある。そのような場合、第3の実施の形態のように、効果が得られる回路部分を限定することで、他への影響回避とのバランスをとることが可能である。
信号供給部202B2は、特にSETに弱いのがフリップフロップ回路FFにクロック信号を伝達するバッファや、非同期の信号(クリア信号、プリセット信号)を伝達するバッファである。このため、これらに対して本実施の形態のSET対策を施すことによって、効率的に回路全体のソフトエラー耐性を上げることができる。
SETの抑制自体は、第1の実施の形態と同様であり、その点に関する効果も第1の実施の形態と同様に得られる。
また、第2導電型不純物濃度を相対的に低くする程度に軽重をつけてもよい。つまり、信号供給部202B2の不純物濃度を一番下げて、論理演算部202B1の不純物濃度の低下の程度は信号供給部202B2より軽くしてもよい。
<4.変形例>
この発明は、論理回路の最小単位であるMISトランジスタの構造に対して適用するものであるため、組み合わせ回路を利用するほとんど全ての論理回路に対して適用可能である。
また、上記第1〜第3の実施の形態では、説明の都合上、NMOSトランジスタを例に挙げた。しかし、PMOSトランジスタ起因のSETの場合も全く同様に、SET発生を回避または抑制可能である。どちらを適用するのが効果的か、あるいは両方適用させるかはデバイステクノロジーによって変わってくる。
また、メモリ回路部はSRAMを例としたが、他のデータ保持型のメモリであってもよい。
以上の第1〜第3の実施の形態および変形例によれば、組み合わせ論理回路を中心にソフトエラー耐性が劇的に良くなる。
あるいは、既に対策済みの製品に対して、対策を本発明に置き換えることで、回路素子を簡略化することができ、結果として、製品のソフトエラー対策コストを非常に下げることができる。
特に、クロック信号やクリア信号等を中継するバッファ回路に対しては、SETの発生が即エラーに結びつくため、本発明適用の意義が高い。
200A〜C…半導体集積回路、201…SRAMブロック、202…論理回路ブロック、202A…順序論理回路、202B…組み合わせ論理回路、202B1…論理演算部、202B2…信号供給部、100…SRAMセル、N1,N2…駆動トランジスタ、101…第2導電型半導体領域、S…ソース領域、D…ドレイン領域

Claims (9)

  1. データを保持するメモリ回路部と、
    メモリ回路部以外のデータを保持しない非メモリ回路部と
    が半導体基板に形成され
    前記非メモリ回路部が、
    入力論理値の組み合わせによって出力論理値が決まる組合せ論理回路と、
    入力論理値の時系列変化に応じて出力論理値が決まる順序論理回路と、
    を含み、
    前記非メモリ回路部に含まれる前記組合せ論理回路の第1導電型トランジスタのチャネルが形成される、半導体基板表面部の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記順序論理回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される、半導体基板表面部の他の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度より低い
    半導体集積回路。
  2. 前記非メモリ回路部が、
    前記順序論理回路としてのフリップフロップ回路と、
    前記フリップフロップ回路に対しクロック信号を供給する前記組合せ論理回路としてのクロック供給回路と、
    を含み、
    前記クロック供給回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される、半導体基板表面部の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記フリップフロップ回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される、半導体基板表面部の他の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度より低い
    請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記クロック供給回路はクロックパルス波形を整形するバッファ回路を含み、
    前記クロック供給回路に含まれる回路のうち、少なくとも前記バッファ回路において、第1導電型トランジスタの前記第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記フリップフロップ回路に含まれる第1導電型トランジスタの前記他の第2導電型不純物濃度より低い
    請求項に記載の半導体集積回路。
  4. 前記非メモリ回路部が、前記フリップフロップ回路に対しクリア信号、プリセット信号の少なくとも一方を供給する制御信号供給回路を、さらに含み、
    前記クロック供給回路および前記制御信号供給回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記フリップフロップ回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記他の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度より低い
    請求項に記載の半導体集積回路。
  5. 前記制御信号供給回路はクリア信号またはプリセット信号の波形を整形するバッファ回路を含み、
    前記制御信号供給回路に含まれる回路のうち、少なくとも前記バッファ回路において、第1導電型トランジスタの前記第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記フリップフロップ回路に含まれる第1導電型トランジスタの前記他の第2導電型不純物濃度より低い
    請求項に記載の半導体集積回路。
  6. 前記非メモリ回路部が、
    前記順序論理回路としてのフリップフロップ回路と、
    前記フリップフロップ回路に対しクリア信号、プリセット信号の少なくとも一方を供給する前記組合せ論理回路としての制御信号供給回路と、
    を含み、
    前記制御信号供給回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記フリップフロップ回路に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記他の第2導電型半導体領域の第2導電型不純物濃度より低い
    請求項1に記載の半導体集積回路。
  7. 前記制御信号供給回路はクリア信号またはプリセット信号の波形を整形するバッファ回路を含み、
    前記制御信号供給回路に含まれる回路のうち、少なくとも前記バッファ回路において、第1導電型トランジスタの前記第2導電型不純物濃度が、前記メモリ回路部および前記フリップフロップ回路に含まれる第1導電型トランジスタの前記第2導電型不純物濃度より低い
    請求項に記載の半導体集積回路。
  8. 前記メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記第2導電型半導体領域が第1ウェルであり、
    前記非メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記他の第2導電型半導体領域が第2ウェルであり、
    前記第2ウェルの第2導電型不純物濃度が、前記第1ウェルの第2導電型不純物濃度より低い
    請求項1から7の何れか一項に記載の半導体集積回路。
  9. 前記メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記他の第2導電型半導体領域と、前記非メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される前記第2導電型半導体領域とが、それぞれ第2導電型ウェルであり、
    前記非メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される第2導電型ウェルに対して、チャネルが形成される部分に第1導電型不純物がカウンタードープされ、
    前記メモリ回路部に含まれる第1導電型トランジスタのチャネルが形成される第2導電型ウェルに対しては前記カウンタードープがされていない
    請求項1から7の何れか一項に記載の半導体集積回路。
JP2009012949A 2009-01-23 2009-01-23 半導体集積回路 Expired - Fee Related JP4748224B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009012949A JP4748224B2 (ja) 2009-01-23 2009-01-23 半導体集積回路
US12/654,615 US7915657B2 (en) 2009-01-23 2009-12-24 Semiconductor integrated circuit
CN2010100037686A CN101794773B (zh) 2009-01-23 2010-01-18 半导体集成电路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009012949A JP4748224B2 (ja) 2009-01-23 2009-01-23 半導体集積回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010171242A JP2010171242A (ja) 2010-08-05
JP4748224B2 true JP4748224B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=42353677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009012949A Expired - Fee Related JP4748224B2 (ja) 2009-01-23 2009-01-23 半導体集積回路

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7915657B2 (ja)
JP (1) JP4748224B2 (ja)
CN (1) CN101794773B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8531873B2 (en) * 2011-05-08 2013-09-10 Ben-Gurion University Of The Negev Research And Development Authority Ultra low power SRAM cell circuit with a supply feedback loop for near and sub threshold operation
US20120281459A1 (en) 2011-05-08 2012-11-08 Ben-Gurion University Of The Negev Research And Development Authority Ultra low power memory cell with a supply feedback loop configured for minimal leakage operation
CN113194224A (zh) * 2021-04-02 2021-07-30 维沃移动通信有限公司 电路板及电子设备

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6225453A (ja) * 1985-07-25 1987-02-03 Fujitsu Ltd 半導体記憶装置
JPS6298765A (ja) * 1985-10-25 1987-05-08 Fujitsu Ltd ダイナミツクランダムアクセスメモリ
JPH0752755B2 (ja) * 1987-07-10 1995-06-05 株式会社東芝 半導体装置の製造方法
JP3243885B2 (ja) * 1993-04-23 2002-01-07 ソニー株式会社 半導体記憶装置
JPH09129743A (ja) * 1995-11-01 1997-05-16 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置およびその製造方法
US6583470B1 (en) * 1999-03-09 2003-06-24 Science & Technology Corporation @ Unm Radiation tolerant back biased CMOS VLSI
US7142004B2 (en) * 2004-01-15 2006-11-28 Honeywell International Inc. Radiation hardening of logic circuitry using a cross enabled, interlocked logic system and method
JP2006339355A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Nec Electronics Corp 半導体集積回路装置及びその設計方法
JP2007073709A (ja) 2005-09-06 2007-03-22 Nec Electronics Corp 半導体装置
EP1949425A4 (en) * 2005-10-14 2010-08-18 Silicon Space Technology Corp RADIATION-HARDENED INSULATION STRUCTURES AND MANUFACTURING METHOD
US20080142899A1 (en) * 2006-08-04 2008-06-19 Silicon Space Technology Corporation Radiation immunity of integrated circuits using backside die contact and electrically conductive layers
JP2008112857A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Nec Electronics Corp 半導体集積回路装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100188118A1 (en) 2010-07-29
US7915657B2 (en) 2011-03-29
CN101794773A (zh) 2010-08-04
JP2010171242A (ja) 2010-08-05
CN101794773B (zh) 2012-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5111429A (en) Single event upset hardening CMOS memory circuit
US8354858B2 (en) Apparatus and method for hardening latches in SOI CMOS devices
US8138797B1 (en) Integrated circuits with asymmetric pass transistors
US7719879B2 (en) Semiconductor integrated circuit
JP2008502287A (ja) ワイヤ遷移を検出し支援する回路および方法
JP2007073709A (ja) 半導体装置
US20140169074A1 (en) Memory elements with stacked pull-up devices
US20090121765A1 (en) Latch circuit and flip-flop circuit
US8817551B2 (en) Semiconductor memory device
Faraji et al. Adaptive technique for overcoming performance degradation due to aging on 6T SRAM cells
US9496268B2 (en) Integrated circuits with asymmetric and stacked transistors
US8482963B1 (en) Integrated circuits with asymmetric and stacked transistors
JP4748224B2 (ja) 半導体集積回路
US7199431B2 (en) Semiconductor devices with reduced impact from alien particles
KR101958405B1 (ko) 메모리 셀 및 이의 동작 방법
US9165917B2 (en) In-line stacking of transistors for soft error rate hardening
US20130229858A1 (en) Fault Tolerant Static Random-Access Memory
JPWO2006016403A1 (ja) 半導体記憶装置
US9564208B2 (en) Low power radiation hardened memory cell
US8837206B2 (en) Memory device
JP2009252259A (ja) 半導体メモリデバイス
US8634268B2 (en) Memory circuit having decoding circuits and method of operating the same
Neale et al. Digitally programmable SRAM timing for nano-scale technologies
US7791926B2 (en) SEU hardening circuit and method
Shah et al. A soft error robust 32kb SRAM macro featuring access transistor-less 8T cell in 65-nm

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110322

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110502

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees