JP4748029B2 - 過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置及びシールブッシュ組立て、分解方法 - Google Patents

過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置及びシールブッシュ組立て、分解方法 Download PDF

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本発明は過給機のシール部に用いられる、着脱可能なシールブッシュをタービンロータに組立て、或は分解する場合に用いられる過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置及びシールブッシュ組立て、分解方法に関するものである。
先ず、図4により過給機の概略について説明する。
軸受ハウジング1を挾み両側にタービンハウジング2、コンプレッサハウジング3が同軸上に連設され、前記軸受ハウジング1にはタービン軸4が軸受5を介して回転自在に支持され、前記タービン軸4の一端部には前記タービンハウジング2に収納されるタービン翼車6が固着され、前記タービン軸4の他端部にはコンプレッサ翼車7が固着されている。
前記タービン翼車6は高温の排気ガス中で回転することから耐熱合金から構成され、前記タービン軸4は通常鋼製であり、該タービン軸4と前記タービン翼車6とは溶接等所要の手段で一体化され、タービンロータ18として構成されていた。
前記軸受ハウジング1内部には軸受支持部10が形成され、該軸受支持部10に前記軸受5が嵌設されている。前記軸受支持部10の周囲は空洞8となっており、前記軸受ハウジング1の下部には前記空洞8に連通する排油孔9が穿設されている。前記軸受ハウジング1の所要位置には潤滑油導入孔11が穿設され、前記軸受支持部10には油路12及び通孔13が穿設され、前記油路12は前記潤滑油導入孔11に連通し、前記軸受5に潤滑油を導き、前記通孔13は前記軸受5から流出される潤滑油を前記空洞8に排出する様になっている。
前記潤滑油導入孔11はエンジンの潤滑油循環回路(図示せず)に連通しており、前記排油孔9は前記潤滑油循環回路のオイルクーラ(図示せず)に接続されている。
前記軸受ハウジング1の前記タービンハウジング2との接合面に沿って冷却水流路14が形成され、該冷却水流路14はエンジンの冷却水循環回路(図示せず)に連通している。
前記タービンハウジング2は前記タービン翼車6の周囲に形成されたスクロール通路15を有し、該スクロール通路15は環状ガス流路16を介して前記タービン翼車6と連通している。又、前記タービンハウジング2は中央部に前記タービン翼車6と同心の排気口17が形成されている。
前記コンプレッサハウジング3は前記軸受ハウジング1に同心に固着されるシールプレート24と該シールプレート24に同心に固着されるハウジング本体25から構成され、前記コンプレッサ翼車7の周囲に環洞流路26が形成される構造となっている。該環洞流路26の所要位置には吐出孔(図示せず)が連通され、該吐出孔(図示せず)は図示しないエンジンの燃焼室側と連通している。又、前記ハウジング本体25の中央には前記コンプレッサ翼車7に臨み該コンプレッサ翼車7と同心の吸入孔23が形成されている。
前記コンプレッサ翼車7の周囲には前記環洞流路26に連通するディフューザ部28が形成されている。
エンジン(図示せず)からの排気ガスは、前記スクロール通路15、前記環状ガス流路16を通過し、前記タービン翼車6を通過して前記排気口17から排出され、排気ガスの通過排出過程で、前記タービン翼車6を回転させる。
該タービン翼車6の回転により、前記タービン軸4を介して前記コンプレッサ翼車7が回転され、前記吸入孔23より燃焼用空気が吸入され、吸入された燃焼用空気は前記コンプレッサ翼車7の回転及び前記ディフューザ部28を通過することで圧縮され、前記環洞流路26に流入する。圧縮された空気は該環洞流路26から前記吐出孔(図示せず)を経てエンジン(図示せず)に給気される。
前記軸受5には前記潤滑油導入孔11から潤滑油が供給され、前記タービン軸4の回転部分を潤滑し、前記通孔13、前記空洞8、前記排油孔9を経て排出される。前記潤滑油は軸の回転部分を潤滑すると共に前記タービン軸4、前記軸受5の冷却も行う。前記タービンハウジング2を流通する排気ガスは高温であり、該タービンハウジング2から伝達される熱で前記軸受ハウジング1の温度が高くなりすぎない様に、前記冷却水流路14を流通する冷却水で前記軸受ハウジング1の前記タービンハウジング2接合部分を冷却している。
又、高温の排気ガスが流通する前記タービンハウジング2内部と、前記潤滑油、前記冷却水によって冷却される前記空洞8とを遮断する為のシール部31が、前記軸受ハウジング1の前記タービンハウジング2との境界部に設けられる。
前記シール部31について説明する。
該シール部31は前記タービン軸4のネック部32と、該ネック部32が貫通する前記軸受ハウジング1の孔33とによって構成されている。
前記ネック部32には2つの溝34,35、及び該溝34,35に隣接する土手部36,37が形成され、前記タービン翼車6側の前記溝34にはC型のシールリング38が摺動自在に嵌合され、該シールリング38は弾性による拡大力によって前記軸受ハウジング1に固定されている。従って、前記タービンハウジング2の内部と前記軸受ハウジング1の内部とは前記シールリング38によって遮断されている。
又、もう1つの前記溝35は、前記軸受5に供給された潤滑油が前記タービンハウジング2側に浸入しない様に、前記土手部37との相互作用により、油切りを行う。
上記過給機が舶用内エンジンに用いられた場合、排気ガスが高温である為、その熱と潤滑油が反応し、非常に固い物質が生成される。未燃物は、前記シール部31の隙間に浸入し、蓄積されるので、前記ネック部32の前記シールリング38、前記溝34、前記土手部36等を摩耗させる。
前記シールリング38、前記溝34、前記土手部36の摩耗により、隙間が増大し、高温の排気ガスが前記空洞8内に浸入することで、潤滑油が硬質の異物に変質する等する。この為、未燃物、異物により更に摩耗が進行して、前記シール部31の機能が失われる事態も考えられる。
この為、前記ネック部32を硬化処理する等して耐摩耗性の向上が望まれるが、前記タービン翼車6と前記タービン軸4が一体の状態で前記ネック部32を硬化処理することは困難である。
又前記溝34部が部分的に摩耗した場合でも、前記タービン軸4と前記タービン翼車6とが一体構造の場合、前記タービン軸4と前記タービン翼車6を交換しなければならなかった。
尚、タービンロータの製造方法としては、特許文献1に示されるものがあり、特許文献1は、セラミック製のタービンロータと金属製のロータ軸とを金属製の筒体を介して連結する方法が示されている。
特開平3−210026号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、シール部が摩耗した場合に、シール部のみを交換可能とした過給機に於いて、シール部の組立て、分解を確実に且つ容易に行える様にする過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置及び過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解方法を提供するものである。
本発明は、タービン軸のネック部にシールブッシュを圧入、抜脱する過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置に於いて、前記タービン軸に嵌合し、前記シールブッシュの端面に当接可能なブッシュ押し筒と、該ブッシュ押し筒に外嵌すると共に前記シールブッシュに形成された溝に嵌合可能な複数に分割されたホルダと、該ホルダに外嵌し、該ホルダを一体化するバインドリングとで構成され、圧入、抜脱時に前記シールブッシュを保持する前記ホルダを前記ブッシュ押し筒を介して前記タービン軸にガイドさせる様にした過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置に係るものである。
又本発明は、タービン軸のネック部にシールブッシュを圧入、抜脱する過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置に於いて、前記タービン軸に嵌合し、前記シールブッシュの端面に当接可能なブッシュ押し筒と、該ブッシュ押し筒に外嵌すると共に前記シールブッシュに形成された溝に嵌合可能な複数に分割されたホルダと、該ホルダに外嵌し、該ホルダを一体化するバインドリングとで構成され、前記シールブッシュ圧入時には前記ホルダ、前記ブッシュ押し筒のいずれか一方に押込み力を作用させてシールブッシュを圧入し、該シールブッシュ抜脱時には前記ホルダに対し前記タービン軸に押込み力を作用させて該タービン軸から前記シールブッシュを抜脱する過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解方法に係るものである。
更に又本発明は、前記シールブッシュ圧入時、又は該シールブッシュ抜脱時には、該シールブッシュを加熱、又は前記タービン軸を冷却する過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解方法に係るものである。
本発明によれば、タービン軸のネック部にシールブッシュを圧入、抜脱する過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置に於いて、前記タービン軸に嵌合し、前記シールブッシュの端面に当接可能なブッシュ押し筒と、該ブッシュ押し筒に外嵌すると共に前記シールブッシュに形成された溝に嵌合可能な複数に分割されたホルダと、該ホルダに外嵌し、該ホルダを一体化するバインドリングとで構成され、圧入、抜脱時に前記シールブッシュを保持する前記ホルダを前記ブッシュ押し筒を介して前記タービン軸にガイドさせる様にしたので、シールブッシュ圧入、抜脱時に微妙な芯合せをする必要がなくなり、前記シールブッシュ、前記タービン軸の損傷を防止すると共に、シールブッシュ組立て、分解の作業性が向上する。
又本発明によれば、タービン軸のネック部にシールブッシュを圧入、抜脱する過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置に於いて、前記タービン軸に嵌合し、前記シールブッシュの端面に当接可能なブッシュ押し筒と、該ブッシュ押し筒に外嵌すると共に前記シールブッシュに形成された溝に嵌合可能な複数に分割されたホルダと、該ホルダに外嵌し、該ホルダを一体化するバインドリングとで構成され、前記シールブッシュ圧入時には前記ホルダ、前記ブッシュ押し筒のいずれか一方に押込み力を作用させて前記シールブッシュを圧入し、該シールブッシュ抜脱時には前記ホルダに対し前記タービン軸に押込み力を作用させて該タービン軸から前記シールブッシュを抜脱するので、該シールブッシュは圧入時、抜脱時、前記ブッシュ押し筒、前記フランジ付ホルダにより、前記タービン軸と同心になる様に保持され、又前記シールブッシュに直接圧入、抜脱の外力を加えないので、前記シールブッシュ、前記タービン軸の損傷を防止すると共に、シールブッシュ組立て、分解の作業性が向上する等の優れた効果を発揮する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
先ず、図1、図2に於いて、本発明が実施される過給機用のタービンロータ40を説明する。
尚、該タービンロータ40、図4で示した過給機用タービンロータ18とは同等であり、図1、図2中、図4と同等のものには同符号を付してある。又、本発明に係るタービンロータ40は上記過給機のタービンロータ18と互換性を有する様に製作することも可能である。
タービン翼車6を耐熱合金、例えばニッケル耐熱合金であるインコネル(登録商標)で製作し、該タービン翼車6に鋼製のタービン軸41の一端(以下下端)を溶接付けする。
前記タービン軸41のネック部32には、シールブッシュ42が圧入され、該シールブッシュ42には土手部43と土手部36との間に溝34が形成され、前記土手部36と土手部37との間に溝35が形成されている。前記溝34にはシールリング38(図4参照)が嵌合され、前記溝35と前記土手部37によって油切りが構成される。
而して、前記シールブッシュ42が圧入された状態では、前記タービン軸41は従来のタービン軸4と同仕様となっている。
前記シールブッシュ42は圧入による締結力によって前記タービン軸41に固着される。又、前記シールブッシュ42に締結力以上の引抜き力を作用させることで、前記タービン軸41が抜脱することが可能である。即ち、前記シールブッシュ42は前記タービン軸41に対して交換可能となっている。
又、前記シールブッシュ42を交換することで、保守費が低減するが、該シールブッシュ42に硬化処理を施すことで、更に交換期間が長くなって一層保守費が低減する。
尚、該シールブッシュ42の材質としては、例えばSACM、炭素鋼鋼材(S材)、マンガン鋼鋼材(SMn材)、マンガンクロム鋼鋼材(SMnC材)、クロム鋼鋼材(SCr材)、クロムモリブデン鋼鋼材(SCM材)、ニッケルクロム鋼鋼材(SN材)、ニッケルクロムモリブデン鋼鋼材(SNCM材)、工具鋼鋼材(SKH材)、チタン合金(Ti−Al−V)等が選択され、又前記シールブッシュ42に対して耐摩耗処理がなされる。
耐摩耗処理としては、摩擦係数を低減する処理として、固体潤滑性を有する材質を前記溝34、前記シールリング38の表面にメッキ等の方法により、層形成する。固体潤滑性を有する材質としては、グラファイト、ニッケル、モリブデン等が挙げられ、層硬さがHv500となる様なものは硬化処理としても機能する。
固体潤滑性を有する材質により、前記シールリング38、前記シールブッシュ42を表面処理することで、前記シールリング38、前記溝34部分の寿命が延びる。例えば、固体潤滑性を有するグラファイトによる耐摩耗処理では約19倍、ニッケルやモリブデンを含有の耐摩耗処理では約4倍程度寿命を延ばすことが可能である。
耐摩耗処理として、表面の硬化処理がなされる。硬化処理としては、Al、Cr、Ti、W等の金属やその炭化物を素材表面から拡散浸透させる表面硬化、クロムカーバイト、タングステンカーバイトによる溶射、セラミックスを含んだ材料の物理蒸着又は化学蒸着、ニッケル、ボロン、リンを含んだメッキのいずれか1つ又は重合せで少なくともHv500以上の硬度が得られる様処理される。
又、耐摩耗処理、硬化処理は、前記シールブッシュ42の内筒面、ブッシュの嵌合部を含む前記タービン軸41の先端部にも施工されてもよい。前記シールブッシュ42の内筒面、前記タービン軸41の先端部に耐摩耗処理、硬化処理することで、前記タービン軸41のネック部32の疲労強度が増大する。
次に、前記シールブッシュ42を圧入、抜脱する為のシールブッシュ組立て、分解装置について、図3により説明する。
前記タービン軸41は前記タービン翼車6から離反する方向(図3中上方)に段階的に軸径が細くなっており、前記タービン軸41が嵌合される前記ネック部32が一番太く、次に軸受5が嵌合する部分(軸受嵌合部45)が太くなっている。該軸受嵌合部45にブッシュ押し筒46が摺動自在に嵌合し、該ブッシュ押し筒46はフランジ付ホルダ47に嵌合する。
該フランジ付ホルダ47は軸心を含む平面で、2つの分体47aに分割されており、前記フランジ付ホルダ47の下端部(タービン翼車6側端部)の内面には突条48,49が形成され、該突条48,49は前記溝34,35に嵌合可能となっている。従って、前記分体47a,47aにより前記シールブッシュ42を挟込めば、前記突条48,49が前記溝34,35に嵌合する様になっている。
前記フランジ付ホルダ47には軸心に対して直交するフランジ51が形成され、該フランジ51より上方には長筒部52が形成され、前記フランジ51より下部には短筒部53が形成されている。前記長筒部52にはバインドリング54が着脱可能となっており、該バインドリング54を前記長筒部52に嵌合させることで、前記フランジ付ホルダ47の一体状態が維持される様になっている。
前記短筒部53は台板55の保持孔56に嵌合可能となっており、前記台板55は、前記保持孔56の中心を含む平面で2分割されている。尚、図示しないが、前記台板55は、一体となった状態を維持する固定具を具備している。
上記した様に前記タービン軸41は上方に向って段階的に軸径が細くなっており、径が変化する箇所には段差が形成されている。前記軸受嵌合部45より細径の部分に軸押し筒57が着脱自在に嵌合し、該軸押し筒57の下端は段差に当接する様になっている。
以下、前記シールブッシュ組立て、分解装置を用いた、前記タービン軸41の圧入、抜脱について説明する。
該タービン軸41を圧入する場合は、前記台板55を使用しなくてもよい。
前記タービンロータ40を前記タービン翼車6を下に直立させる。
前記シールブッシュ42を前記フランジ付ホルダ47で挾持・保持した状態で、前記バインドリング54を前記長筒部52に嵌合する。該長筒部52に前記ブッシュ押し筒46を嵌入する。該ブッシュ押し筒46を完全に嵌入し、下端が前記シールブッシュ42に当接すると、前記ブッシュ押し筒46の上端が、少し前記長筒部52より突出した状態となる。
前記シールブッシュ42は前記フランジ付ホルダ47の下端部で保持された状態となる。即ち、前記シールブッシュ42はシールブッシュ組立て、分解装置に保持された状態となる。尚、前記軸押し筒57は使用しなくてもよい。
前記ブッシュ押し筒46に前記タービン軸41を挿入する。該タービン軸41は前記タービン翼車6に向って段階的に径が変化しているので、前記ブッシュ押し筒46は前記軸受嵌合部45に容易に嵌合する。又前記シールブッシュ42は前記軸受嵌合部45に対して充分なガタがあり、前記軸受嵌合部45は前記シールブッシュ42を円滑に挿通していく。
前記ブッシュ押し筒46が前記軸受嵌合部45にガイドされ、又前記長筒部52は前記ブッシュ押し筒46を介して前記軸受嵌合部45にガイドされ、前記ブッシュ押し筒46に保持された前記シールブッシュ42は、前記ブッシュ押し筒46を介して前記ネック部32と芯が一致する。
前記シールブッシュ42の前記ネック部32への圧入は、前記ブッシュ押し筒46の上端に押込み力を作用させる。該ブッシュ押し筒46は前記シールブッシュ42の上端面に押込み力を伝達するので、強度的に弱い前記土手部36,37,43に荷重を作用させることなく、圧入が行える。
尚、前記土手部36,37,43が充分な強度を有している場合は、前記長筒部52に押込み力を作用させてもよい。
又、前記タービンロータ40が使用される環境によっては、前記シールブッシュ42の内筒面と前記タービン軸41のブッシュ嵌合部の面との摩擦力を大きくして使用中に前記シールブッシュ42と前記タービン軸41とがずれない様にする為、前記シールブッシュ42の内筒の径よりも前記タービン軸41のブッシュ嵌合部の径を比較的大きくする、即ち、締め代を大きくとる必要がある。
この様な場合は、前記ブッシュ押し筒46の上端に作用させる押込み力も比較的大きくする必要があり、前記土手部36,37,43にも所要の荷重が作用する。その為、圧入時に、前記シールブッシュ42を加熱して該シールブッシュ42の内筒の径を広げておくか、もしくは、前記タービン軸41を冷却して該タービン軸41のブッシュ嵌合部の径を縮めておくことで、前記土手部36,37,43に大きな荷重を作用させることなく、圧入が行える。
圧入が完了すると、前記バインドリング54を取外し、前記長筒部52を分割して前記ブッシュ押し筒46を引抜く。
次に、前記シールブッシュ42を抜脱する場合を説明する。
前記ブッシュ押し筒46を前記軸受嵌合部45に嵌入し、前記フランジ付ホルダ47を前記ブッシュ押し筒46に取付ける。この状態では、該ブッシュ押し筒46の下端部が前記溝34,35に嵌合した状態となる。前記ネック部32を前記ブッシュ押し筒46に嵌入し、更に前記軸押し筒57を前記タービン軸41の上部に嵌入する。
前記台板55を分割した状態から、前記短筒部53を前記保持孔56に嵌合した状態として挟込み、固定具により前記台板55を一体化する。該台板55は脚台(図示せず)等により、所要の高さに支持されている。シールブッシュ組立て、分解装置は前記フランジ51を介して前記台板55に立設した状態となっている。
前記軸押し筒57の上端に押込み力を作用させると、前記タービン軸41に下方の力が作用する。前記溝34,35と前記突条48,49とは嵌合しており、前記シールブッシュ42は前記溝34,35、前記突条48,49を介して前記フランジ付ホルダ47に保持され、更に該フランジ付ホルダ47は前記フランジ51を介して前記台板55に下方への変位を拘束されているので、前記押込み力が圧入による締結力より大きくなると、前記シールブッシュ42を残して前記タービン軸41のみが下方に移動し、前記シールブッシュ42が前記ネック部32から外れる。
尚、前記タービン軸41の上端部を傷める虞れがない場合は、前記軸押し筒57を省略し、前記タービン軸41の上端に直接に押込み力を作用させてもよい。
又、前記シールブッシュ42の内筒面と前記タービン軸41のブッシュ嵌合部の締め代が大きく前記シールブッシュ42の内筒面と前記タービン軸41のブッシュ嵌合部の面との摩擦力が大きいタービンロータの場合は、抜脱時に、前記シールブッシュ42を局所的に加熱するか、もしくは、前記タービン軸41を冷却してもよい。
前記フランジ付ホルダ47を前記台板55から取外し、前記バインドリング54を取外し、前記フランジ付ホルダ47を分割することで、取外した前記シールブッシュ42は、シールブッシュ組立て、分解装置から容易に取外せる。
上述した如く、前記シールブッシュ42は前記タービン軸41に芯合せされた状態で、圧入、抜脱されるので、更に又前記シールブッシュ42に直接圧入、抜脱の外力を加えないので、該シールブッシュ42の圧入、抜脱作業で、前記タービン軸41の損傷、前記シールブッシュ42の損傷が防止される。
又、微妙な芯合せ作業が要求されないので、作業が容易になり、又熟練を要求されない。
尚、前記ブッシュ押し筒46は3分割されていてもよく、同様に前記台板55も3分割されていてもよい。又、前記フランジ51は前記長筒部52の上端部に設けられてもよく、或は前記フランジ51は省略し、前記短筒部53が嵌合する前記保持孔56が段付き孔で前記短筒部53の下方の変位を拘束する様にしてもよい。
本発明が実施されるタービンロータの一例を示す側面図である。 図1のA部拡大図である。 本発明の実施の形態を示す断面図である。 タービンロータが用いられる過給機の一例を示す断面図である。
符号の説明
4 タービン軸
6 タービン翼車
32 ネック部
34 溝
35 溝
40 タービンロータ
41 タービン軸
42 シールブッシュ
45 軸受嵌合部
46 ブッシュ押し筒
47 フランジ付ホルダ
51 フランジ
52 長筒部
55 台板

Claims (3)

  1. タービン軸のネック部にシールブッシュを圧入、抜脱する過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置に於いて、前記タービン軸に嵌合し、前記シールブッシュの端面に当接可能なブッシュ押し筒と、該ブッシュ押し筒に外嵌すると共に前記シールブッシュに形成された溝に嵌合可能な複数に分割されたホルダと、該ホルダに外嵌し、該ホルダを一体化するバインドリングとで構成され、圧入、抜脱時に前記シールブッシュを保持する前記ホルダを前記ブッシュ押し筒を介して前記タービン軸にガイドさせる様にしたことを特徴とする過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置。
  2. タービン軸のネック部にシールブッシュを圧入、抜脱する過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置に於いて、前記タービン軸に嵌合し、前記シールブッシュの端面に当接可能なブッシュ押し筒と、該ブッシュ押し筒に外嵌すると共に前記シールブッシュに形成された溝に嵌合可能な複数に分割されたホルダと、該ホルダに外嵌し、該ホルダを一体化するバインドリングとで構成され、前記シールブッシュ圧入時には前記ホルダ、前記ブッシュ押し筒のいずれか一方に押込み力を作用させて前記シールブッシュを圧入し、該シールブッシュ抜脱時には前記ホルダに対し前記タービン軸に押込み力を作用させて該タービン軸から前記シールブッシュを抜脱することを特徴とする過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解方法。
  3. 前記シールブッシュ圧入時、又は該シールブッシュ抜脱時には、該シールブッシュを加熱、又は前記タービン軸を冷却する請求項2の過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解方法。
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