JP4744222B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主として、ハイブリッドカー等の電動車両に使用される電源装置に関する。
電池ホルダに電池モジュールを収納する電源装置は、一対の電池ホルダで電池モジュールを挟着して、定位置に配置する。電池モジュールは、複数の二次電池を連結したものである。この電源装置は、二次電池の外装缶の破壊を防止するために、二次電池に安全弁を設けている。安全弁は、外装缶の内圧が設定圧力よりも高くなるときに開弁する。開弁する安全弁は、外装缶からガスや電解液を排出して、内圧の上昇を阻止する。この電池モジュールは、安全弁で外装缶の破壊を防止して安全に使用できる。ただ、開弁する安全弁から排出される電解液は、優れた導電性を有するために、電池モジュールをショートさせる原因となる。とくに、電池モジュールの端部を一対の電池ホルダの挟着壁で挟着して、定位置に配置している電源装置は、電解液がショートを起こしやすい弊害がある。電池モジュールの端部には電極端子があるので、端部を挟着している挟着壁の当接縁が、毛細管現象で電解液を拡散させると、電解液が電極端子をショートさせるからである。電解液による電池モジュールのショートは、電池モジュールを著しく劣化させる原因となる。このことから、電源装置は、仮に安全弁が開弁して電解液が漏れても、この電解液による電池モジュールのショートを阻止することが大切である。
安全弁から排出される電解液の弊害を防止する電池は開発されている。(特許文献1参照)
特開2002−216721号公報
特許文献1には、電池の端部に、表面に微小幅の溝を多数に設けた漏液対策材を配設する構造が記載される。漏液対策材は、電池から漏れる電解液が毛細管現象で拡散するのを防止する。この構造は、漏液対策材を配設するために専用のスペースを設ける必要がある。また、電解液の拡散を防止するための専用の部材として、漏液対策材を特定の位置に配設するので、全体の構造が複雑で、製造と組み立てに手間がかかり、製造コストが高くなる欠点がある。
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、極めて簡単な構造で、安全弁から漏れる電解液の拡散を阻止し、電解液に起因する電池モジュールのショートを防止できる電源装置を提供することにある。
本発明の請求項1の電源装置は、絶縁材からなる一対の電池ホルダ2でもって電池モジュール1を両側から挟着して定位置に収納している。一対の電池ホルダ2は、電池モジュール1の端部に設けられる出力端子23を挟着する挟着壁3を有する。電池モジュール1の出力端子23を両側から挟着している一対の挟着壁3は、互いに当接する当接縁の中間において、毛細管現象で当接縁の隙間を通過する液を蓄える液溜空隙6を設けている。
本発明の請求項2の電源装置は、絶縁材からなる一対の電池ホルダ2でもって電池モジュール1を両側から挟着して定位置に収納している。一対の電池ホルダ2は、電池モジュール1の端部に設けられる出力端子23を挟着する挟着壁3を有する。電池モジュール1の片側に位置する一方の挟着壁3は、当接縁に凹部4を設けており、他方の挟着壁3は、凹部4に嵌入される凸部5を当接縁に設けている。さらに、電池モジュール1の出力端子23を両側から挟着している一対の挟着壁3は、互いに当接する当接縁の中間に、毛細管現象で当接縁の隙間を通過する液を蓄える液溜空隙6を設けている。挟着壁3は、当接縁において凹部4に凸部5を嵌入して、電池モジュール1の出力端子23を両側から挟着している。
本発明の請求項3の電源装置は、請求項2に記載される電源装置であって、一対の挟着壁3の当接縁に、互いに嵌着される凹部4と凸部5を設けている。さらに、本発明の請求項4の電源装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載される電源装置であって、互いに当接する挟着壁3の当接縁を、長手方向に直交する断面形状において段差30のある形状としている。
本発明の請求項5の電源装置は、絶縁材からなる一対の電池ホルダ2でもって電池モジュール1を両側から挟着して定位置に収納している。一対の電池ホルダ2は、電池モジュール1の端部に設けられる出力端子23を挟着する挟着壁3を有する。さらに、電源装置は、挟着壁3の外側表面に絶縁材からなるエンドプレート7を固定して、電池モジュール1の電極をバスバー8で連結している。エンドプレート7は、挟着壁3との対向面に、毛細管現象で液が拡散するのを阻止する液阻止溝9を設けている。
さらに、本発明の請求項6の電源装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載される電源装置であって、一対の電池ホルダ2が、電池モジュール1の端部に設けられる出力端子23を挟着する挟着壁3を備え、この挟着壁3の外側表面に絶縁材からなるエンドプレート7を固定して、電池モジュール1の電極をバスバー8で連結している。さらに、エンドプレート7は、挟着壁3との対向面に、毛細管現象で液が拡散するのを阻止する液阻止溝9を設けている。
本発明の電源装置は、極めて簡単な構造で、安全弁から漏れる電解液の拡散を阻止し、電解液に起因する電池モジュールのショートを防止できる特徴がある。それは、本発明の請求項1または2の電源装置が、電池モジュールの端部に設けられる出力端子を挟着する挟着壁の当接縁に凹部と凸部を嵌着できる構造で設け、あるいは挟着壁の当接縁の中間に液溜空隙を設けて、毛細管現象で液溜空隙が挟着壁の当接縁の隙間に拡散するのを防止するからである。とくに、本発明の電源装置は、電池モジュールを挟着して保持する挟着壁の当接縁の形状を変更して電解液の拡散を阻止するので、従来のように電解液の拡散を阻止するために専用の部品を設ける必要がない。このため、構造と組み立てを簡単にして、低コストに製造できる特徴がある。
また、本発明の請求項5の電源装置は、電池ホルダの挟着壁の外側表面にエンドプレートを固定して、このエンドプレートの挟着壁との対向面に、毛細管現象で液が拡散するのを阻止する液阻止溝を設けているので、挟着壁とエンドプレートとの間にできる隙間を電解液が毛細管現象で拡散するのを有効に防止できる。この電源装置も、すでに装備しているエンドプレートに液阻止溝を設けることで電解液の拡散を阻止するので、電解液の拡散を阻止する専用の部品を設ける必要がなく、構造と組み立てを簡単にして製造コストを低減できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電源装置を例示するものであって、本発明は電源装置を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
本発明の電源装置は、主としてハイブリッドカー等の車両に搭載されて、車両を走行させるモーターを駆動する電源に使用される。図1ないし図3は、車両に搭載されて車両を走行させるモーターを駆動する電源装置を示している。ただし、本発明の電源装置は、必ずしも車両用に使用されるものではなく、たとえばロボット等の電源にも使用される。
図に示す電源装置は、一対の電池ホルダ2でもって電池モジュール1を両側から挟着して定位置に収納している。
電池モジュール1は、複数の電池10を直列に直線状に連結している。電池10はニッケル−水素電池、リチウムイオン二次電池、ニッケルカドミウム電池等の充電できる二次電池である。図の電池10は円筒型電池であるが、角型電池とすることもできる。
電池10は、図4の断面図に示すように、外装缶11の開口部を封口板12で気密に密閉している。外装缶11と封口板12は金属板である。封口板12は安全弁16を内蔵している。安全弁16は電池10の内圧が設定圧力よりも高くなると開弁する。開弁する安全弁16は、電池10内のガスや電解液を排出して、内圧の上昇を阻止する。
外装缶11は、金属板を底のある筒状にプレス成形して製作される。封口板12は、中央に凸部電極13を設けている。外装缶11は、内部に電極(図示せず)を内蔵して、電解液を充填している。外装缶11は、開口部の端部をかしめ加工して封口板12を気密に固定している。封口板12は、ガスケット14を介して外装缶11のかしめ部に挟着されて気密に固定される。ガスケット14は絶縁材のゴム状弾性体で、封口板12と外装缶11とを絶縁すると共に、封口板12と外装缶11との隙間を気密に閉塞する。封口板12の周縁にはカシメ凸条15が設けられる。
電池モジュール1は、図4に示すように、複数の電池10を接続体17で連結している。接続体17は、電池10を直列に直線状に連結する。図の電池モジュール1は、一方の電池10の封口板12と他方の電池10の外装缶11の底面とを接続体17で接続している。接続体17は、金属板をプレス成形したもので、対向して配設される電池10の電池端面に溶接されて、電池10を直列に電気接続する。
図5と図6は接続体17を示してする。図5は平面図、図6は断面図である。これ等の接続体17は、金属板を穴のあるリング状に成形して、両面に突出して電池端面に溶接される複数の溶接凸部18を設けている。両面に突出している溶接凸部18は、対向する電池端面に溶接されて、隣接して配設している二次電池10を直列に接続する。図の接続体17は、中心孔19を設けて、ここに凸部電極13を配設している。
図5と図6に示す接続体17は、図4に示すように、電池端面に設けられているカシメ凸条15の内形よりも外形を小さくしている。二次電池10は、封口板12を第1の電極、外装缶11を第2の電極としているので、封口板12に接続される接続体17が外装缶11の一部であるカシメ凸条15に接触するとショートする。この接続体17は、外周縁とカシメ凸条15との間に隙間を設けて、接続体17がカシメ凸条15に接触してショートするのを阻止している。接続体17は、位置がずれるとカシメ凸条15に接触するので、接続体17を絶縁リング20で定位置に保持している。
この接続体17は、同一の円周上に複数の溶接凸部18を設けている。溶接凸部18は、交互に反対面、図6において上下に突出している。反対面に突出する溶接凸部18は、対向して配設される電池端面に溶接して接続される。
図の断面図に示す電池モジュール1は、電池10の連結部に絶縁リング20を固定している。絶縁リング20は、プラスチックを筒状に成形して製作される。筒状の絶縁リング20は、電池10の端部を挿入できる内形に成形している。絶縁リング20は、対向する電池10の端部を挿入して、電池10の間に閉鎖室21を設ける。電池10の安全弁16が開弁されると、ガスや電解液が閉鎖室21に排出される。ここに排出されるガスや電解液を外部に排出するために、絶縁リング20には、排出口22を貫通して設けている。
さらに、電池モジュール1は、その両端に出力端子23を固定している。出力端子23は、電池モジュール1の端面から柱状に突出する突出部23Aを有する。突出部23Aは、バスバー8を固定する止ネジ(図示せず)をねじ込む雌ねじ孔23Bを中心に設けている。電池モジュール1は、一端にプラスの出力端子23を固定して、他端にはマイナスの出力端子23を固定している。プラスとマイナスの出力端子23は、突出部23Aの形状を異なるようにして、プラスマイナスを識別している。図の電池モジュール1は、出力端子23の突出部23Aを円柱状として、円柱の外径を異なるようにしてプラスマイナスを識別している。
電池モジュール1は、表面を絶縁チューブ24で被覆している。絶縁チューブ24は熱収縮チューブである。熱収縮チューブは、電池モジュール1を挿入した状態で加熱されて、電池10と絶縁リング20の表面に密着する。ただ、絶縁チューブは、必ずしも熱収縮チューブとする必要はなく、表面を絶縁状態で被覆できる全てのシートを使用できる。絶縁チューブ24は、電池モジュール1の全長よりもわずかに長く、電池モジュール1の両端面の外周縁部も被覆している。絶縁チューブ24で被覆される電池モジュール1は、開弁する安全弁16から排出されるガスや電解液を端部から排出する。開弁する安全弁16から電池10間の閉鎖室21に排出されるガスや電解液を、絶縁リング20の排出口22から絶縁チューブ24の内側に排出し、絶縁チューブ24と電池10との間を通過させて端部から排出させるからである。
図1ないし図3に示す電源装置は、図において、複数の電池モジュール1を上下に離して2段に収納している。これ等の図に示す電源装置は、上下の電池ホルダ2A、2Bと、中間の電池ホルダ2Cで電池モジュール1を挟着して定位置に配置する。本明細書は、理解しやすいように、上下方向を図面において決定する。電源装置は、図に示す姿勢で使用され、あるいは図に示す状態から90度回転する姿勢で使用され、あるいは傾斜する姿勢で使用される。したがって、本発明の電源装置を使用する姿勢を特定しない。電源装置がいかなる姿勢で使用されても、電池モジュールの端部を挟着する挟着壁の隙間は、電解液を毛細管現象で拡散する隙間となる。
上段の同一面に配列されるの電池モジュール1は、上の電池ホルダ2Aと中間の電池ホルダ2Cとに挟着されて、定位置に配置される。下段に配列される電池モジュール1は、下の電池ホルダ2Bと中間の電池ホルダ2Cとに挟着されて、定位置に配置される。この電源装置は、上段の電池モジュール1を挟着する一対の電池ホルダを、上の電池ホルダ2Aと中間の電池ホルダ2Cとし、下段の電池モジュール1を挟着する一対の電池ホルダを、下の電池ホルダ2Bと中間の電池ホルダ2Cとする。
電池モジュール1を上下で挟着する電池ホルダ2は、電池モジュール1の端部を挟着する挟着壁3を備える。図の電池ホルダ2は、挟着壁3で電池モジュール1の端部に設けている出力端子23を挟着する。さらに、図に示す電池ホルダ2は、電池モジュール1の挟着壁3の間に、電池モジュール1の中間を挟着して保持する複数の中間壁25を設けている。中間壁25は、電池モジュール1の電池連結部に設けている絶縁リング20を挟着して保持する。中間壁25は、電池モジュール1を挟着して保持するように、電池モジュール1を嵌入する半円形の凹部26を設けている。中間壁25は、凹部26に電池モジュール1を入れ、これを両側から挟着して定位置に配置する。この構造の電池ホルダ2は、中間壁25と挟着壁3の両方で、細長い電池モジュール1をしっかりと安定して定位置に保持する。
図において、上下の挟着壁3は、当接縁を互いに接触させる状態で、電池モジュール1の端部である出力端子23を挟着する。電池モジュールを挟着する上下の挟着壁は、当接縁の間、正確には上の挟着壁の下の当接縁と、下の挟着壁の上の当接縁との間が、電解液を毛細管現象で拡散する狭い隙間となる。この隙間を拡散する電解液は、隣接する電池モジュールの出力端子をショートさせる。この弊害を防止するために、図の挟着壁3は、一方の当接縁に凹部4を、他方の当接縁には凹部4に嵌入する凸部5を設けている。
図3及び図7ないし図10に示す電池ホルダ2は、挟着壁3の当接縁に、互いに嵌着される凹部4と凸部5の両方を設けている。当接縁は、凹部4を深く、凸部5を高くして、電解液の拡散をより効果的に防止できる。したがって、凹部4の深さと凸部5の高さは、例えば5mmよりも深く高く、好ましくは8mmよりも深く高く、さらに好ましくは10mmよりも深く高くする。図の挟着壁3は、各々の当接縁にひとつの凹部4と凸部5を設けているが、挟着壁の当接縁には凹部と凸部の一方を設け、あるいは複数の凹部と凸部を設けることもできる。
さらに、図3及び図7ないし図10に示す電池ホルダ2の挟着壁3は、互いに当接する当接縁の中間に、毛細管現象で当接縁の隙間を通過する液を蓄える液溜空隙6を設けている。これ等の図に示す電池ホルダ2は、凸部5と凹部4の中間にある垂直部の中間に液溜空隙6を設けている。液溜空隙6は、当接縁の隙間が広く、毛細管現象による電解液の拡散を防止する。液溜空隙6は、毛細管現象による電解液の拡散を防止するために、たとえば内径を2mm以上、好ましくは3mm以上、さらに好ましくは4mm以上としている。液溜空隙6が大き過ぎると、電池ホルダ2の内部の冷却空気が漏れやすい等の弊害があるので、液溜空隙6の内径は、15mm以下、好ましくは10mm以下、さらに好ましくは8mm以下とする。
以上の電源装置は、挟着壁3の当接縁に凹部4と凸部5を設け、さらに液溜空隙6も設けているので、当接縁に沿って電解液が拡散するのを極めて効果的に阻止できる。ただ、本発明の電源装置は、液溜空隙を設けることなく、挟着壁の当接縁に凹部と凸部を設けて電解液の拡散を防止し、あるいは凹部と凸部を設けることなく液溜空隙を設けて電解液の拡散を防止することもできる。
電源装置は、電池10を充放電する使用環境によって電池モジュール1の温度が高くなる。電池モジュール1の温度上昇は電池10の電気特性を低下させるばかりでなく、劣化を激しくして寿命を短くする。この弊害は、電池ホルダ2の内部に冷却空気を強制送風し、電池モジュール1を強制冷却して解消できる。図の電源装置は、電池ホルダ2の内部を閉鎖構造として空気ダクト27を設け、この空気ダクト27に冷却空気を強制送風して電池モジュール1を冷却している。
図の電池ホルダ2は、挟着壁3の両端を連結するように端部壁28を一体的に成形して設けている。すなわち、端部壁28と挟着壁3を周囲に設けて、端部壁28と挟着壁3とで、内部を空気を強制送風するための空気ダクト27としている。端部壁28は、電池モジュール1の冷却空気を強制送風する空気開口29を設けている。この空気開口29から内部に冷却空気が強制送風される。強制送風される空気は、挟着壁3と中間壁25との間、さらに中間壁25の間を通過して、電池モジュール1を冷却する。電池モジュール1を冷却した空気は、別の端部壁28に設けた空気開口29から外部に排出される。
空気ダクト27の空気が外部に漏れると、電池モジュール1を効率よく冷却できなくなる。図の挟着壁3は、図11の断面図に示すように、互いに当接する挟着壁3の当接縁を、長手方向に直交する断面形状において、段差30のある形状としている。この構造の挟着壁3は、当接縁の隙間を冷却空気が透過して外部に漏れるのを防止して、電池モジュール1を効率よく冷却できる。電池ホルダ2は、内部に電池モジュール1を冷却する空気を強制送風するので、挟着壁3の隙間から空気の漏れを少なくすることが大切である。挟着壁3の隙間から冷却空気が漏れると、電池モジュール1を冷却する空気の流量が少なくなって、冷却効率が低下するからである。
また、図11に示すように、当接縁に段差30を設けている挟着壁3は、毛細管現象による電解液の拡散も少なくできる。図11に示すように、両方に段差30を設けて、段差30の全面を互いに接近させる当接縁は、当接縁が接触する隙間面積を広くして、電解液の拡散を少なくする。隙間面積が広いと、この隙間を毛細管現象で拡散する電解液は大きな容積を必要とする。いいかえると、少ない電解液は広い面積の隙間に拡散できなくなる。このため、段差30を設けて当接面積を広くすることは、毛細管現象による電解液の拡散を少なくできる。
図12に示す挟着壁123は、段差1230の一方を互いに接触させるが、他の段差1230の他方に隙間1231を設けて、電解液の拡散を少なくする。それは、隙間1231のある当接縁に多量の電解液を蓄えて、電解液の拡散を少なくするからである。
さらに、図1ないし図3に示す電源装置は、電池ホルダ2の挟着壁3の外側表面に絶縁材からなるエンドプレート7を固定して、電池モジュール1の電極をバスバー8で連結している。エンドプレート7はプラスチックを成形して製作される。エンドプレート7は、電池モジュール1の出力端子23を外部に表出させる電極窓32を開口している。図のエンドプレート7は、各々の電池モジュール1の出力端子23を独立して別々に外部に表出するために、四角形の電極窓32を開口している。
電極窓32から外部に表出される出力端子23は、止ネジ(図示せず)でバスバー8が連結される。止ネジは、バスバー8に設けた貫通孔8Aに挿通され、先端部を出力端子23の雌ねじ孔23Bにねじ込まれて、バスバー8を出力端子23に固定する。バスバー8は電気抵抗の小さい金属板で、隣接する電池モジュール1の出力端子23に連結されて、電池モジュール1を直列に、あるいは並列に接続する。図13と図15に示すエンドプレート7は、隣のバスバー8を絶縁するために、バスバー8の間に凸条33を一体的に成形して設けている。
エンドプレート7は、挟着壁3の外側表面に密着される。このため、挟着壁3とエンドプレート7との間の微細な隙間を毛細管現象で電解液が拡散する。この弊害を防止するために、図14と図15のエンドプレート7は、挟着壁3との対向面に、毛細管現象で液が拡散するのを阻止する液阻止溝9を設けている。液阻止溝9は、電極窓32を区画するように、電極窓32の間に設けている。液阻止溝9は、挟着壁3との間にできる隙間を大きくして、電解液を蓄える。このエンドプレート7は、液阻止溝9でもって、電解液が拡散して電池モジュール1の出力端子23をショートするのを防止する。
また、エンドプレート7を挟着壁3の外側表面に固定する電源装置は、挟着壁3に設けた液溜空隙6をエンドプレート7で閉塞する。このため、電池ホルダ2の内部の空気ダクト27に強制送風される空気が、液溜空隙6から外部に漏れるのを防止できる。
本発明の一実施例にかかる電源装置の斜視図である。 図1に示す電源装置を背面から見た底面斜視図である。 図1に示す電源装置の分解斜視図である。 電池モジュールの拡大断面側面図である。 接続体の平面図である。 図5に示す接続体のA−A線断面図である。 下の電池ホルダの斜視図である。 中間の電池ホルダの斜視図である。 電池ホルダに電池モジュールを配列する状態を示す斜視図である。 電池ホルダの挟着壁を示す正面図である。 挟着壁の拡大断面図である。 挟着壁の他の一例を示す拡大断面図である。 図1に示す電源装置のエンドプレートの斜視図である。 図13に示すエンドプレートの表裏を反転した斜視図である。 図2に示す電源装置のエンドプレートの斜視図である。 図15に示すエンドプレートの表裏を反転した斜視図である。
符号の説明
1…電池モジュール
2…電池ホルダ 2A…上の電池ホルダ
2B…下の電池ホルダ
2C…中間の電池ホルダ
3、123…挟着壁
4…凹部
5…凸部
6…液溜空隙
7…エンドプレート
8…バスバー 8A…貫通孔
9…液阻止溝
10…電池
11…外装缶
12…封口板
13…凸部電極
14…ガスケット
15…カシメ凸条
16…安全弁
17…接続体
18…溶接凸部
19…中心孔
20…絶縁リング
21…閉鎖室
22…排出口
23…出力端子 23A…突出部
23B…雌ねじ孔
24…絶縁チューブ
25…中間壁
26…凹部
27…空気ダクト
28…端部壁
29…空気開口
30、1230…段差
1231…隙間
32…電極窓
33…凸条

Claims (6)

  1. 絶縁材からなる一対の電池ホルダ(2)でもって電池モジュール(1)を両側から挟着して定位置に収納してなる電源装置であって、
    一対の電池ホルダ(2)は、電池モジュール(1)の端部に設けられる出力端子(23)を挟着する挟着壁(3)を有し、電池モジュール(1)の出力端子(23)を両側から挟着している一対の挟着壁(3)は、互いに当接する当接縁の中間において、毛細管現象で当接縁の隙間を通過する液を蓄える液溜空隙(6)を設けてなる電源装置。
  2. 絶縁材からなる一対の電池ホルダ(2)でもって電池モジュール(1)を両側から挟着して定位置に収納してなる電源装置であって、
    一対の電池ホルダ(2)は、電池モジュール(1)の端部に設けられる出力端子(23)を挟着する挟着壁(3)を有し、電池モジュール(1)の片側に位置する一方の挟着壁(3)は、当接縁に凹部(4)を設けており、他方の挟着壁(3)は凹部(4)に嵌入される凸部(5)を当接縁に設けており、
    さらに、電池モジュール(1)の出力端子(23)を両側から挟着している一対の挟着壁(3)は、互いに当接する当接縁の中間に、毛細管現象で当接縁の隙間を通過する液を蓄える液溜空隙(6)を設けており、
    挟着壁(3)が当接縁において凹部(4)に凸部(5)を嵌入して、電池モジュール(1)の出力端子(23)を両側から挟着している電源装置。
  3. 一対の挟着壁(3)の当接縁に、互いに嵌着される凹部(4)と凸部(5)を設けている請求項2に記載される電源装置。
  4. 互いに当接する挟着壁(3)の当接縁を、長手方向に直交する断面形状において段差(30)のある形状としている請求項1ないし3のいずれかに記載される電源装置。
  5. 絶縁材からなる一対の電池ホルダ(2)でもって電池モジュール(1)を両側から挟着して定位置に収納してなる電源装置であって、
    一対の電池ホルダ(2)が、電池モジュール(1)の端部に設けられる出力端子(23)を挟着する挟着壁(3)を備え、さらに、この挟着壁(3)の外側表面に絶縁材からなるエンドプレート(7)を固定して、電池モジュール(1)の電極をバスバー(8)で連結しており、
    エンドプレート(7)が、挟着壁(3)との対向面に、毛細管現象で液が拡散するのを阻止する液阻止溝(9)を設けてなる電源装置。
  6. 絶縁材からなる一対の電池ホルダ(2)でもって電池モジュール(1)を両側から挟着して定位置に収納してなる電源装置であって、
    一対の電池ホルダ(2)が、電池モジュール(1)の端部に設けられる出力端子(23)を挟着する挟着壁(3)を備え、さらに、この挟着壁(3)の外側表面に絶縁材からなるエンドプレート(7)を固定して、電池モジュール(1)の電極をバスバー(8)で連結しており、
    エンドプレート(7)が、挟着壁(3)との対向面に、毛細管現象で液が拡散するのを阻止する液阻止溝(9)を設けてなる請求項1ないしのいずれかに記載される電源装置。
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