JP4743315B2 - 放電ランプ用uvエンハンサ - Google Patents

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Description

本発明は、一対の電極を対向して配置した放電容器内に少なくとも発光物質と始動用ガスが封入された発光管を備えた放電ランプに装着され、前記放電容器に向けて始動補助用の紫外線を放射する放電管を備えた放電ランプ用UVエンハンサに関する。
小型で且つ投影画像が明るいことが要求される液晶プロジェクタやDLPプロジェクタの光源装置は、その光源として、小型で高輝度発光が得られるショートアークタイプの高圧水銀蒸気放電ランプを用いているが、この種のランプは、概して冷間時(cold condition)の始動性能や熱間時(hot restrike)の再始動性能が良くないという問題があるため、始動補助光源としてのUVエンハンサを設けて始動性能を高めることとしている(特許文献1参照)。
図8に示す高圧放電ランプ51は、外管52の内部に、発光管53とUVエンハンサ54が配されて成る。
発光管53は、その中央部に、一対のタングステン電極55、55が互いに対向して配置されると共に、水銀と臭素等のハロゲンとアルゴンガス等の始動用ガスとが充填された放電容器56が形成され、当該放電容器56から発光管53の両端にかけて、電極55と金属箔58と電極リード59とを封着した一対の電極封着部60A、60Bが形成され、当該電極封着部60A、60Bの端面から突出した電極リード59、59が給電ワイヤ61A、61Bを介して口金62に接続されている。
UVエンハンサ54は、放電容器56に向けて始動補助用の紫外線を放射するグロー放電管63からなる。
このグロー放電管63は、発光部64となる気密容器の片端側に内部電極65Aとなる電極ロッド66を挿通封止するシール部67が形成されると共に、外部に導出された電極ロッド66が一方の給電ワイヤ61Aに溶接されている。
また、発光部64の外周面にセメントで固定されたリング状の外部電極65Bが接続ワイヤ68を介して他方の給電ワイヤ61Bに溶接されている。
これによれば、発光管53の点灯時に、給電ワイヤ61A及び61Bを介して供給される始動用の高周波パルス電圧が、UVエンハンサ54の内部電極65A及び外部電極65B間に印加されるので、放電管63内でグロー放電が生じて紫外線が発生し、放電ランプ51の放電容器54に照射されることにより、始動性が向上される。
しかしながら、この種のUVエンハンサ54は、一般に、直径3mm程度と非常に細いため、電極ロッド66をシール部67で封止する場合に、電極ロッド66の周囲に十分な肉厚を確保することができず、図9に示すように、シール部67から導出された電極ロッド66を曲げる方向に外力が作用したときに、電極ロッド66の貫通孔内面69とシール部67の端面70とで形成される角部71のみを支点にして曲げられるため、例えば、電極ロッド66の曲げ角がθだったときにその曲げ応力が角部71に集中してクラックが入りやすいという問題があった。
なお、このような放電管のシール部から導出される電極ロッドなどのリード線の曲げに対して、クラックの発生を防止するために、シール部67の端面に凹孔72を形成してシール部67の導出端部73をスリーブ状に形成することが提案されている(特許文献2参照)。
これによれば、図10に示すように、シール部67から導出された電極ロッド66を曲げる方向に外力が作用したときに、電極ロッド66の貫通孔内面69と凹孔72の底面で形成される角部74と、凹孔72の開口端内面の角部75の二箇所を支点にして曲げられるため、例えば、電極ロッド66の全体の曲げ角θは、角部74における曲げ角θと、角部75における曲げ角θに分散され、曲げ応力も、夫々の角部74及び75に分散されるので、クラックが入りにくい。
しかしながら、この凹孔を形成するために多工程を必要とするため、手間と時間がかかり、製造コストが嵩むだけでなく、歩留まりも悪いという問題があった。
すなわち、従来は、図11(a)に示すように、電極ロッド66に凹孔72の内径と等しい外径で予め非融着性剤77をコーティングしておき、この電極ロッド66を図11(b)に示すように石英管78の一端側から挿入してシール部67をバーナ79で加熱して溶封し、図11(c)に示すように石英管78を砥石80やヤスリなどで所定の長さにカットすると共に、電極ロッド66にコーティングされた非融着性剤77を研磨し、石英管78の管端部を図11(d)に示すように再度バーナ79で加熱溶融して、砥石80等により形成された小さなキズやクラックを丸めるグレージング処理を行い、その後、石英管78の上端側をチップオフして発光部64を形成するチップオフ処理を行う。
このように電極ロッド66に非融着性剤77をコーティングしなければならないだけでなく、コーティングした非融着性剤77は石英管78をカットした後に研磨除去しなければならないだけでなく、電極ロッド66をシールするために石英管78を軟化させる加熱処理と、石英管78をカットした後に管端部を加熱してグレージング処理の二度にわたって加熱処理が必要になる。
また、UVエンハンサの紫外線出力は、外部電極と内部電極間に形成される電界に依存するため、両電極間の電位差が等しければ外部電極の面積が広いほうが効率的に紫外線を出力させることができる。
しかしながら、図8に示すようなリング状の外部電極65Bを使用する場合は、紫外線出力を高めるためにリングを幅広にすると、当該外部電極65Bでグロー放電管63の発光部64が覆われてしまうため、紫外線が遮られて、ランプ51の放電容器56に必要十分な量の紫外線を照射することができないという問題を生ずる。
このため、本出願人は、外部電極の面積を広くしても紫外線が遮られることがなく、高圧放電ランプの放電容器内に必要十分な量の紫外線を効率良く照射させることができるようにしたUVエンハンサを試作した(特願2009−130211)。
図12(a)及び(b)はこのようなUVエンハンサ81を示し、片端側に発光部82となる気密容器が形成されたグロー放電管83の他端側に扁平のピンチシール部84が形成され、当該ピンチシール部84には、封止用金属箔85aの両側に内部電極85bと電極リード85cを溶接して成る電極アセンブリ85が封止されている。
発光部82の外側に配される外部電極86は、発光部82を掴むように金属板を曲げ加工したホルダ87で形成されると共に、当該ホルダ87には放電容器に向かって紫外線を照射するスリット88と、ピンチシール部84の表裏を挟んで保持するクリップ89が形成されている。
このUVエンハンサ81によれば、図12(b)に示すように、ホルダ87として機能する外部電極86が、発光部82を掴むようにその外周面を覆うので、外部電極86の面積を十分に確保することができるので紫外線を効率よく照射することができる。
また、スリット87が形成されているので、そのスリット87を高圧放電ランプの放電容器に向けて設置することにより、紫外線が外部電極86で遮られることもない。
しかしながら、ピンチシール部84がフラットに形成されていることから、外部電極86を装着したグロー放電管83を放電ランプに装着するときなどに、ホルダ87となる外部電極86が位置ずれしてそのクリップ89が電極アセンブリ85のリード線85cに近付きすぎると、反対極の電圧が印加される電極リード85cと外部電極86との間で絶縁距離が確保できず、グロー放電管83の外側で沿面放電や空中放電を起こすおそれがある。
また、電極アセンブリ85が扁平のピンチシール部84により封止されているため、その厚さ方向に対しては十分な強度を確保することができず、電極リード85cが厚さ方向に曲げられたときに、ピンチシール部84にクラックが入りやすいだけでなく、特許文献2に記載の方法でピンチシール部84の端面に凹孔を形成しようとしても、上述の問題のほか、ピンチシール部84の厚さ方向に余裕がないため、凹孔を形成することができないという問題がある。
特表2001−512622号公報 特公昭47−31262号公報
そこで本発明は、高圧放電ランプの放電容器内に必要十分な量の紫外線を効率良く照射させることにより始動性を向上させることができると同時に、グロー放電管の外側で内部電極と外部電極との間で沿面放電や空中放電を起こさないようにし、さらに、ピンチシール部から導出されている電極リードを曲げる方向に外力が作用してもピンチシール部にクラックが入らないようにすることを技術的課題としている。
この課題を解決するために、本発明は、一対の電極を対向して配置した放電容器内に少なくとも発光物質と始動用ガスが封入された発光管を備えた放電ランプに装着され、前記放電容器に向けて始動補助用の紫外線を放射する放電管を備えた放電ランプ用UVエンハンサにおいて、
前記放電管は、封止用金属箔の両端に内部電極及びリード線を溶接した電極アセンブリが封止されるピンチシール部を挟んでその片側に発光部、反対側に前記リード線を導出するリード線導出部が形成され、
当該リード線導出部は、リード線との間に所定のギャップを備えたスリーブがリード線の軸方向に延設して形成され、
前記発光部の外側に配される外部電極が、発光部を掴むように金属板を曲げ加工したホルダで形成されると共に、当該ホルダには前記放電容器に向かって紫外線を照射するスリットと、ピンチシール部の表裏を挟んで保持するクリップが形成され、
ピンチシール部表面には、放電管のリード線導出部側の管端部から所定の絶縁長さ離れた位置に前記クリップを位置決めする突条が形成されたことを特徴としている。
本発明によれば、UVエンハンサの外部電極が、発光部を掴むように金属板を曲げ加工したホルダで形成されているので、そのホルダに放電管を装着するだけで放電管に外部電極を設けることができる。
そして、高圧放電ランプの点灯始動時に、始動回路から供給される始動電圧が外部電極と内部電極との間に印加されると、放電管から紫外線が照射される。放電管は、紫外線を照射するスリットが形成されたホルダに保持されているので、そのスリットを高圧放電ランプの放電容器に向けて取り付けることにより、放電管から照射された紫外線がスリットから高圧放電ランプの放電容器に確実に照射されることとなる。
前記放電管は、ピンチシール部を挟んでその片側に発光部、反対側に前記リード線を導出するリード線導出部が形成されており、リード線導出部はピンチシールされずにスリーブ状に形成されている。
このスリーブは、リード線との間に所定のギャップが形成されているため、リード線を曲げる方向に外力が作用したときに、スリーブの底部とスリーブの開口端の2点を支点としてリード線が曲げられるため、曲げ応力が分散されてクラックが入りにくい。
さらに、ピンチシール部表面には、放電管のリード線導出部側端部から所定の絶縁長さ離れた位置に突条が形成されているため、この突条の発光部側でピンチシール部の表裏を挟むように外部電極のクリップを保持させれば、外部電極が位置ずれを起こさずにリード線と外部電極間の絶縁状態が維持されるので、グロー放電管の外側での沿面放電や空中放電を起こすことがない。
本発明に係るUVエンハンサの一例を示す説明図。 そのUVエンハンサを使用した高圧放電ランプを示す全体図。 そのUVエンハンサの製造工程を示す説明図。 そのUVエンハンサの製造工程を示す説明図。 ピンチシール工程で使用するモールドを示す説明図。 そのUVエンハンサの放電管の断面図。 他の使用態様を示す説明図 従来のUVエンハンサを使用した高圧放電ランプを示す説明図。 従来のUVエンハンサの断面図。 改良されたUVエンハンサの断面図。 その製造工程を示す説明図。 本出願人が試作したUVエンハンサを示す説明図。
本発明に係るUVエンハンサは、高圧放電ランプの放電容器内に必要十分な量の紫外線を効率良く照射させることにより始動性を向上させることができると同時に、グロー放電管の外側で内部電極と外部電極との間で沿面放電や空中放電を起こさないようにし、さらに、ピンチシール部から導出されている電極リードを曲げる方向に外力が作用してもピンチシール部にクラックが入らないようにするという目的を達するために、紫外線を発する放電管を備え、当該放電管は、封止用金属箔の両端に内部電極及びリード線を溶接した電極アセンブリを封止するピンチシール部を挟んでその片側に発光部、反対側に前記リード線を導出するリード線導出部が形成され、当該リード線導出部は、リード線との間に所定のギャップを備えたスリーブがリード線の軸方向に延設して形成され、前記発光部の外側に配される外部電極が、発光部を掴むように金属板を曲げ加工したホルダで形成されると共に、当該ホルダには前記放電容器に向かって紫外線を照射するスリットと、ピンチシール部の表裏を挟んで保持するクリップが形成され、ピンチシール部表面には、放電管のリード線導出部側の管端部から所定の絶縁長さ離れた位置に前記クリップを位置決めする突条を形成した。
図2はUVエンハンサ1が装着された高圧放電ランプ2を示すもので、一対の電極3A、3Bを対向して配置した放電容器4内に少なくとも発光物質と始動用ガスが封入された発光管5を備えている。
高圧放電ランプ2は、ガラス製の気密管6にセラミック製の耐熱性発光管5を収納したセラミックメタルハライドランプが用いられ、その気密管6の内部に、始動用光源となるUVエンハンサ1が配されている。
気密管6は、その片端側が熱間圧着されてピンチシール部7が形成され、発光管5の両端から導出された電極リード8A,8Bに接続された一対の給電リード9A,9Bが前記ピンチシール部7から気密管6の外部に導出されて、点灯回路(図示せず)に接続されている。
セラミック製発光管5は、放電容器4内に、少なくとも発光物質と始動用ガスが封入され、当該放電容器4から発光管5の両端に至る部分を気密に封止して前記各電極3A、3Bを封着した一対の電極封着部10A、10Bが形成されている。
UVエンハンサ1は、図1及び図2に示すように、高圧放電ランプ2の放電容器4に向けて始動補助用の紫外線を放射する放電管11を備えており、高圧放電ランプ2の点灯始動時に、放電管11の内部電極12と外部電極13との間に始動用電圧が印加されることにより紫外線を発生する構成となっている。
放電管11は、図1(a)に示すように、モリブデン箔等の封止用金属箔14の両端に内部電極12及びリード線15を溶接した電極アセンブリ16が封止されるピンチシール部17を挟んでその片側に発光部18、反対側にリード線15を導出するリード線導出部19が形成されている。
発光部18は気密に形成され、その内部に,アルゴンガス等の希ガスが充填されると共に、内部電極12が配されている。
リード線導出部19は、ピンチシール部17から導出されたリード線15との間に所定のギャップを備えたスリーブ20がリード線15の軸方向に延設して形成されている。
外部電極13は、発光部17を掴むように厚さ0.2mmのバネ用ステンレス鋼板(SUS304−CSP)等の一枚の金属板を曲げ加工して形成されている。
金属板を曲げ加工したホルダHで形成されている。
本例では、放電管11の発光部18の外周面を覆うように金属板が曲げ加工されると共に、その先端突合せ部分が離反された断面C字形状に形成されて、発光部18の外周面の一部を露呈させるスリット21が形成され、そのスリット21で露呈される部分を残して、その発光部18を覆い隠す形状に形成されている。
これにより、スリット21を放電容器4に向けて取り付ければ、発光部17から照射された紫外線が放電容器4に照射されることとなる。
さらに、ホルダHには、ピンチシール部17の表裏を挟んで外部電極13を保持するクリップ22が形成されており、ピンチシール部17の表面には、放電管11のリード線導出部側端部19から所定の絶縁長さ離れた位置に前記クリップ22を位置決めする突条23が形成されている。
なお、ホルダHは発光部18の外周面を覆う部分の内面が紫外線反射面に形成されており、放電管11から放射される紫外線を少しでも多くスリット21に向けて反射させることにより、紫外線の照射量を実質的に増大させることができる。
また、ホルダHには、その金属板の一部によって、外部電極13を内部電極12と反対極性の電圧が印加される導体部品(電極リード8B)に固定して電気的に接続するための端子24となる圧着タブ端子が形成されている。
そして、図1(b)図示のように、外部電極13となるホルダHが放電管11に装着され、その端子24が電極リード8Aを把持するように折り曲げられて当該電極リード8Bに対してスポット溶接されることにより、放電管11が剛直性を有するモリブデンワイヤで成る電極リード8Bに対して確りと固定されると同時に、外部電極13が高圧放電ランプ2の一方の電極3Bに対して電気的に接続される。
また、内部電極12のリード線15を電極リード8Aにスポット溶接することにより、内部電極13が高圧放電ランプ2の一方の電極3Bに対して電気的に接続される。
次に、このUVエンハンサ1の製造手順について図3を伴って説明する。
まず、図3(a)に示すように、モリブデン箔等の封止用金属箔14の両端に内部電極12及びリード線15を溶接した電極アセンブリ16を用意し、放電管11となる石英管31を所定長さに切断しておく。
石英管31は、放電管11のリード線導出部19、ピンチシール部17及び発光部18に形成する部分を、その管端部31aから、リード線導出部領域19a、ピンチシール部領域32及び発光部領域33とし、前記電極アセンブリ16をリード線導出部領域19aから挿入する。
そして、図3(b)に示すように、石英管31の上端側をガス給排気装置35に固定して、電極アセンブリ16を位置決めし、リード線15を導出させた状態で、石英管31内にアルゴンガスなどの不活性ガスを吹き込みながら、バーナ36によりピンチシール部領域32の加熱軟化処理と、石英管31をカットした際に生じた管端31aの細かい傷をなくして平滑化するグレージング処理を同時に行う加熱工程を行う。
次いで、図3(c)に示すように、電極アセンブリ16の封止用金属箔14をその表裏両側から挟むようにピンチシール部領域32をモールド(型)37A、37Bで挟んで、ピンチシール部17を形成するピンチシール工程を行う。
モールド37A及び37Bは、図5に示すように、ピンチシール部17に封止される電極アセンブリ16の内部電極12及びリード線15に対応する部分に肉厚部38,39を形成するための凹部40a,41aが形成され、さらに一方のモールド37Aには、リード線導出領域34の管端部31aから所定の絶縁長さz離れたピンチシール部17の表面に突条23を形成するための凹溝43が形成されている。
モールド37A及び37Bの長さは、ピンチシール部領域32の長さに等しく形成されているので、ピンチシール部領域32をモールド37A及び37Bで挟みつけたときに、ピンチシール部領域32のみが圧着されてピンチシール部17が形成され、リード線導出部領域19a及び発光部領域33は圧着されずに、石英管31の太さに維持される。
そして、所定の温度まで下がったところで、図3(d)に示すように型バラシすれば、ピンチシール部17が形成されると同時に、その表面には、内部電極12及びリード線15に対応する部分に肉厚部38,39と、外部電極13のクリップ位置決め用の突条23が形成される。
図4(a)はピンチシール工程が終了した石英管31のピンチシール部17を正面側に向けた状態を示す図であり、次いで、発光部領域33をチップオフするチップオフ工程を行う(図4(b)、(c))。
チップオフ工程では、まず、ガス給排気装置35により発光部領域33内を真空引きした後、アルゴンガスを例えば設定圧50Torrで封入する。
その後、図4(b)〜(c)に示すように、発光部領域33の先端位置をバーナ44で加熱し、石英管31内に大気を入れることなく発光部領域33をカットし、放電管11が形成される。
そして最後に、図1(b)に示すように、外部電極13となるホルダHのクリップ22をピンチシール部17の突条23に沿わせてその発光部18側に装着すればUVエンハンサ1が完成し、外部電極13が突条23により位置決めされるので、外部電極13とリード線15との間に適正な絶縁長さを確保することができる。
このように本例によれば、ピンチシール工程に先立つ加熱工程において、石英管31のピンチシール部領域32の軟化と、管端部31aのグレージング処理を同時に行っているので、加熱工程も一回で済む。
また、UVエンハンサ1の放電管11の電極アセンブリ16を封着するためにモールド37A,37Bで加熱石英管11のピンチシール部領域32を圧着させるというワンアクションで、ピンチシール部17及びリード線導出部19が形成されると同時に、ピンチシール部17の表面に肉厚部38及び39と、位置決め用突条23が形成されるので、製造工程数が極めて少なくて済み、その製作コストも嵩まない。
このようにして製造されたUVエンハンサ1は、ホルダHのスリット21を上向きにして当該ホルダHを電極リード8Bに固定し、放電管11の内部電極12のリード線15を高圧放電ランプ2の電極リード8Aに溶接等により接続すれば、始動用光源となる放電管11の取付作業は完了する。
このとき、ホルダHは、タブ端子24を曲げることにより電極リード8Bに仮止めできるのでその位置決めが容易になり、また、タブ端子24を介して電気的に接続されるので面倒な配線作業も簡略化することができる。
また、外部電極13を突条23により位置決めして、外部電極13とリード線15との間に適正な絶縁長さを確保することができるので、点灯時に沿面放電や空中放電を起こしにくい。
なお、取付作業中に、リード線15に外力が作用して曲げられたとしても、図6に示すように、リード線導出部19の底部19aと管端部31aの二箇所を支点にして曲げられるため、例えば、リード線15の全体の曲げ角θは、リード線導出部19の底部19aにおける曲げ角θと、管端部31aにおける曲げ角θに分散され、曲げ応力も分散されるので、クラックが入りにくい。
そして、高圧放電ランプ2を点灯始動させると、その点灯回路(図示せず)から放電管11の内部電極12と外部電極13との間に始動用電圧が印加され、発光部18内に封入された希ガス中でその希ガスを励起する放電が生じて紫外線が発生し、当該紫外線が、外部電極20を形成するホルダHのスリット21から外部に放射されて発光管5の放電容器4に照射されることにより、放電容器4内に封入した始動用ガスが励起されると共に、電極3R、3Lを形成するタングステンが放電開始に必要な初期電子を放出して高圧放電ランプ2の始動が促進される。
このとき、放電管11の外部電極13は、発光部18の外周面を掴んで保持する形状に曲げ加工された金属板で成るホルダHで形成されているので、リング状電極に比して、その電極面積が格段に大きく、ランプの始動性能を高めるために必要十分な量の紫外線を発生させることができる。
また、ホルダHのスリット21が形成されており、しかも、ホルダHの内面側が紫外線反射面に形成されているので、放電管11内で発生した紫外線をスリット21から無駄なく放射させて、放電容器4に照射することができる。
図7は、UVエンハンサ1をプロジェクタ用光源装置100の放電ランプ101に装着して使用する実施例を示し、図1と共通する部分は同一符号を付して詳細説明を省略する。
この光源装置100は、高圧放電ランプ101と、当該ランプ101から放射される光を反射する凹面反射鏡102を備えている。
高圧放電ランプ101は、石英ガラスで成る発光管104の放電容器105内に、一対のタングステン電極106R、106Lが約1mm程度の短い極間距離で対向して配置されると共に、水銀と臭素等のハロゲンとアルゴンガス等の始動用ガスとが封入され、その放電容器105から発光管104の両端に至る部分を気密に封止して各電極106R、106Lとこれに接続されたモリブデン箔で成る金属箔107とモリブデンワイヤで成る電極リード108とを封着した一対の電極封着部109R、109Lが形成されている。
そして、各電極封着部109R、109Lの端面10から突出した電極リード108、108が、ランプ電力を供給する点灯回路111の片極側112Rと他極側112Lに夫々接続されると共に、電極106R、106L間のアーク放電を促すトリガ線/アンテナ線となる金属線113が、その片端側を電極封着部109Rの端面110から突出した電極リード108に接続し、その他端側を電極封着部109Lの外周部にループ状に巻き付けるように配線されている。
凹面反射鏡102は、その底部に、高圧放電ランプ101の片方の電極封着部109Lを挿通させてセメント等で固定するボトム孔114が開口形成されると共に、その反射部に、高圧放電ランプ101の他方の電極封着部109Rから突出する電極リード108に接続されたニッケル線で成るリード線115を挿し通す配線孔116が穿設され、その反射部の背面に、配線孔116から引き出されたリード線115を固定する配線金具117が固着されている。
UVエンハンサ1は、高圧放電ランプ101の点灯始動時にその始動用電圧を電極106R、106L間に印加する点灯回路111に対してランプ101と並列に接続されて、放電管11の内部電極12と外部電極13との間に始動用電圧が印加されるようになっている。
そして、ホルダHのスリット22を高圧放電ランプ101の電極封着部109Lの端面110と対向するように上向きにして当該ホルダHを電極リード108に固定し、これに放電管11を挿入すれば、その発光部18に外部電極13が装着されることになる。
次いで、放電管11の内部電極12のリード線15を点灯回路11の片極側(電極106R側)12Rに溶接等により接続すれば、UVエンハンサ1の取付作業は完了する。
ここで高圧放電ランプ101を点灯始動させると、その点灯回路111からUVエンハンサ1の内部電極12と外部電極13との間に始動用電圧が印加され、内部電極12と外部電極13が反対極性を帯びて両者間に電界が形成される。
そして、内部電極12と外部電極13との間で絶縁破壊を生じ、発光部18に封入された希ガス中でその希ガスを励起する放電が生じて紫外線が発生し、当該紫外線が、外部電極13を形成するホルダHのスリット22から放射されてランプ101の電極封着部109Lの端面110に入射され、電極封着部109L内を透過・伝播して放電容器105内に照射されることにより、放電容器105内に封入した始動用ガスが励起されると共に、電極106R、106Lを形成するタングステンが放電開始に必要な初期電子を放出して高圧放電ランプ1の始動が促進されることになる。
この場合も、外部電極13となるホルダHのクリップ22をピンチシール部17の突条23に沿わせてその発光部18側に装着すればUVエンハンサ1が完成し、外部電極13が突条23により位置決めされるので、外部電極13とリード線15との間に適正な絶縁長さを確保することができ、その結果、点灯時に沿面放電や空中放電を起こしにくい。
本発明は、本発明は、液晶プロジェクタやDLPプロジェクタ、照明装置などの光源装置に用いられる高圧放電ランプ始動性能向上に資するものである。
1 UVエンハンサ
2 高圧放電ランプ
3A,3B 電極
4 放電容器
11 放電管
12 内部電極
13 外部電極
14 封止用金属箔
15 リード線
16 電極アセンブリ
17 ピンチシール部
18 発光部
19 リード線導出部
20 スリーブ
H ホルダ
21 スリット
22 クリップ
23 突条
31 石英管
31a 管端部
32 ピンチシール部領域
33 発光部領域
34 リード線導出領域
35 ガス給排気装置
36 バーナ
37A 37B モールド
38 39 肉厚部
z 絶縁長さ

Claims (2)

  1. 一対の電極を対向して配置した放電容器内に少なくとも発光物質と始動用ガスが封入された発光管を備えた放電ランプに装着され、前記放電容器に向けて始動補助用の紫外線を放射する放電管を備えた放電ランプ用UVエンハンサにおいて、
    前記放電管は、封止用金属箔の両端に内部電極及びリード線を溶接した電極アセンブリが封止されるピンチシール部を挟んでその片側に発光部、反対側に前記リード線を導出するリード線導出部が形成され、
    当該リード線導出部は、リード線との間に所定のギャップを備えたスリーブがリード線の軸方向に延設して形成され、
    前記発光部の外側に配される外部電極が、発光部を掴むように金属板を曲げ加工したホルダで形成されると共に、当該ホルダには前記放電容器に向かって紫外線を照射するスリットと、ピンチシール部の表裏を挟んで保持するクリップが形成され、
    ピンチシール部表面には、放電管のリード線導出部側の管端部から所定の絶縁長さ離れた位置に前記クリップを位置決めする突条を形成したことを特徴とする放電ランプ用UVエンハンサ。
  2. 前記ピンチシール部で封止される電極アセンブリのリード線及び内部電極の位置に対応して、ピンチシール部表面に部分的に肉厚部が形成された請求項1記載の放電ランプ用UVエンハンサ。

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