JP4741228B2 - 荷役機械及びその制御方法 - Google Patents
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Description
例えば、高さの異なる作業台間において荷を移動する場合において、高さの高い作業台の上方に荷保持部を移動し、誤って高さの低い再生位置を教示した位置再生スイッチを押してしまった場合、荷役機械は低い高さの作業台の高さを再生しようとするため、クランプしているワークを作業台にぶつけてしまうことになる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の荷役機械であって、前記操作部に、前記作業教示モードにおいて前記アームの荷保持部の第1及び第2の再生停止位置をそれぞれ設定するための第1及び第2の作業教示スイッチと、前記教示作業再生モードにおいて前記現在のアームの荷保持部を前記第1及び第2の再生停止位置にそれぞれ配置するための第1及び第2の教示作業再生スイッチとが設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2のいずれか1項記載の荷役機械を制御する方法であって、前記作業者が前記アームを動作させ前記荷保持部を移動して前記複数の作業教示スイッチのいずれかをオンにすることにより、当該作業教示スイッチに対応する当該アームの荷保持部の再生停止位置を設定して前記教示作業記憶部に記憶させ、前記作業者の操作により、前記アームの荷保持部を、前記教示作業記憶部に記憶された前記再生停止位置の上方に配置した後、前記再生停止位置に対応する教示作業再生スイッチをオンにすることにより、前記教示作業記憶部に記憶された前記アームの荷保持部の再生停止位置と、現在のアームの荷保持部の位置との水平方向の距離を算出し、その値が所定の値以内の場合にのみ前記アームの荷保持部を前記再生停止位置まで下降させるステップを有することを特徴とする。
その結果、本発明によれば、オンすべきでない教示作業再生スイッチを誤ってオンにした場合であっても、作業者が望んでいない位置への荷保持部の移動を禁止することができるので、例えばアーム先端の荷保持部や把持している荷をワーク置き台や周辺物などにぶつけて壊したりすることがなくなる。
図1は、本発明に係る荷役機械の実施の形態の外観構成を示す概略構成図、図2は、本実施の形態の荷役機械の操作ボックスの外観構成を示す斜視図である。
ここで、第1のアーム4は、支柱10の中心軸を中心にして水平方向に旋回するように支持されている。
ここで、第2のアーム5は、関節部6に対して水平方向に旋回するように取り付けられている。
そして、操作グリップ8の近傍には、後述する位置再生を行うための第1及び第2の位置再生スイッチ(第1及び第2の教示作業再生スイッチ)15A、15Bが設けられている。本実施の形態の場合は、第1及び第2の位置再生スイッチ15A、15Bとして、ノンロック式のスイッチが用いられる。
図3に示すように、本実施の形態の制御系は、上述した操作ボックス7と、この操作ボックス7にて得られた又は設定された情報を制御する制御手段20と、昇降機構3を駆動する駆動機構部30とから構成されている。
このサーボ制御部21は、位置制御部21a、速度制御部21b、電流アンプ部21cを有し、上記操作ボックス7の操作力→電圧変換部14にて得られた信号に基づき、A/D変換部22、速度→位置指令変換部23及び位置指令切換部26を介して出力された指令によってモータ31の動作を制御するように構成されている。
そして、絶対位置検出器32は、教示作業記憶部27に対して第1及び第2のアーム4、5の鉛直方向の位置情報を出力するように構成されている。
これら第1及び第2のアーム角度検出器33、34は、検出した第1及び第2のアーム4、5の水平方向についての現在の角度データを、教示作業記憶部27及びアーム水平位置算出部25に対してそれぞれ出力するように構成されている。
ここで、図5は、本実施の形態における位置教示方法及び教示位置再生方法を示す説明図、図6は、本実施の形態における教示位置再生方法を示すフローチャートである。
まず、作業者が操作グリップ8を操作して、第1のコンベヤ50上のワーク40上の教示位置1にクランプ機構9を移動させ、クランプ/アンクランプスイッチを操作することによりワーク40をクランプさせる。
以上の操作により、教示作業が終了する。
まず、全ての教示作業が完了していることを確認した後、作業者の操作グリップ8の操作により、図5に示すように、第1のコンベヤ50上のワーク40上方にクランプ機構9を移動させる。
例えば、図1に示す荷役機械1は、簡易的に図4に示したようなリンク機構で表現することができる。
図4において、第1のアーム4の長さをL1、上方から見たときの第1のアームの長さをL'1、第2のアームの長さをL2、鉛直方向の第1のアーム4の角度をφ、水平方向の第1のアーム4の角度をθ1、水平方向の第2のアーム5の角度をθ2とすると、クランプ機構9の水平位置P(x,y)は、次のように算出することができる。
第1のアーム4の長さL1の水平成分L'1は、
L'1=L1cosφ
であるから、
P1(x1,y1)の位置は、
x1=L'1cosθ1=L1cosφcosθ1
y1=L'1sinθ1=L1cosφsinθ1
となる。
したがって、第2のアーム5の先端部位置に相当するクランプ機構9の水平位置P(x,y)は、
x=x1+L2cos(θ1+θ2)=L1cosφcosθ1+L2cos(θ1+θ2)
y=y1+L2sin(θ1+θ2)=L1cosφsinθ1+L2sin(θ1+θ2)
となる。
例えば、上記実施の形態においては、作業教示スイッチ及び位置再生スイッチをそれぞれ二つ設けるようにしたが、本発明はこれに限られず、実質的に複数の動作を行うように構成されていれば、スイッチの数は限定されるものではない。
ただし、低コスト、かつ、容易にクランプ機構9の位置を算出することができるという観点からは、上記実施の形態のように構成することが好ましい。
3…昇降機構
4…第1のアーム
5…第2のアーム
6a、6b…関節部
7…操作ボックス(操作部)
9…クランプ機構(駆動部)
11A…第1の位置教示スイッチ(第1の作業教示スイッチ)
11B…第2の位置教示スイッチ(第2の作業教示スイッチ)
15A…第1の位置再生スイッチ(第1の教示作業再生スイッチ)
15B…第2の位置再生スイッチ(第2の教示作業再生スイッチ)
20…制御手段
21…サーボ制御部
24…教示制御部
25…アーム水平位置算出部
26…位置指令切換部
27…教示作業記憶部
31…モータ(電動式駆動部)
32…絶対位置検出器
33…第1のアーム角度検出器
34…第2のアーム角度検出器
Claims (3)
- 上下方向及び水平方向に移動自在に構成され、荷保持部により荷を保持して移動させるためのアームと、
前記アームを鉛直方向に駆動する電動式駆動部と、
前記電動式駆動部の動作を制御する制御手段と、
作業者による前記アームに対する動作指令を前記制御手段に与えるための操作部とを有する荷役機械であって、
前記電動式駆動部の鉛直方向についての絶対的な駆動位置を検出する絶対位置検出器と、
前記アームの水平方向の位置を検出するアーム水平位置検出器と、
前記作業者による前記操作部からの動作指令に基づいて教示される前記アームの荷保持部の再生停止位置を、前記絶対位置検出器における絶対位置情報及び前記アーム水平位置検出器におけるアーム水平位置情報に関連付けて記憶する教示作業記憶部とを備え、
前記操作部に、当該荷役機械を作業教示モードに設定する複数の作業教示スイッチと、当該荷役機械を教示作業再生モードに設定する複数の教示作業再生スイッチとが設けられ、
前記作業者が前記アームを動作させ前記荷保持部を移動して前記複数の作業教示スイッチをそれぞれオンにすることにより、当該作業教示スイッチに対応する当該アームの荷保持部の再生停止位置をそれぞれ設定して前記教示作業記憶部に記憶する一方で、
前記作業者が前記複数の教示作業再生スイッチをそれぞれオンにした場合には、前記教示作業記憶部に記憶された前記アームの荷保持部の複数の再生停止位置のうち、オンにした教示作業再生スイッチに対応する再生停止位置と、現在のアームの荷保持部の位置との水平方向の距離に基づいて当該アームの荷保持部をそれぞれ当該再生停止位置まで鉛直方向に移動させるように構成されていることを特徴とする荷役機械。 - 請求項1記載の荷役機械であって、
前記操作部に、前記作業教示モードにおいて前記アームの荷保持部の第1及び第2の再生停止位置をそれぞれ設定するための第1及び第2の作業教示スイッチと、前記教示作業再生モードにおいて前記現在のアームの荷保持部を前記第1及び第2の再生停止位置にそれぞれ配置するための第1及び第2の教示作業再生スイッチとが設けられていることを特徴とする荷役機械。 - 請求項1又は2のいずれか1項記載の荷役機械を制御する方法であって、
前記作業者が前記アームを動作させ前記荷保持部を移動して前記複数の作業教示スイッチのいずれかをオンにすることにより、当該作業教示スイッチに対応する当該アームの荷保持部の再生停止位置を設定して前記教示作業記憶部に記憶させ、
前記作業者の操作により、前記アームの荷保持部を、前記教示作業記憶部に記憶された前記再生停止位置の上方に配置した後、
前記再生停止位置に対応する教示作業再生スイッチをオンにすることにより、前記教示作業記憶部に記憶された前記アームの荷保持部の再生停止位置と、現在のアームの荷保持部の位置との水平方向の距離を算出し、その値が所定の値以内の場合にのみ前記アームの荷保持部を前記再生停止位置まで下降させるステップを有することを特徴とする荷役機械の制御方法。
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