JP4741228B2 - 荷役機械及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、荷を昇降して移動するための荷役機械に関し、特に電動式の駆動源によって昇降機構を動作させる荷役機械に関する。
従来より、工業製品の製造現場や物流現場では、荷の搬送作業を荷役機械を用いて行っているが、このような荷役機械としては、従来、電動式の荷役機械が知られている(例えば特許文献1参照)。
この従来技術では、まず最初にグリップを操作し、荷をクランプした状態で荷役機械をクランプ位置及びアンクランプ位置に移動させ、クランプ位置及びアンクランプ位置で位置教示スイッチを操作することにより、クランプ位置とアンクランプ位置を荷役機械に教示(記憶)しておく。
次に、教示した作業を再生する場合には、グリップの操作により荷保持部をクランプする荷の上方向に移動させ、教示位置再生スイッチを押し続けることにより、荷保持部を、先に教示したクランプ位置に向って下降させる。そして、荷保持部が自動的に停止した後、荷をクランプする。
さらに、グリップの操作により荷保持部をアンクランプ位置の上方向に移動させ、教示位置再生スイッチを押し続けることにより、荷保持部を、先に教示したアンクランプ位置に向って下降させる。そして、荷保持部が自動的に停止した後、荷をアンクランプする。
しかしながら、従来技術では、位置再生スイッチを押せば、他の場所で教示した位置であっても再生させることができるため、誤って位置再生動作を実行した場合に、荷保持部や荷をワーク置き台や周辺物にぶつけてしまうという問題がある。
例えば、高さの異なる作業台間において荷を移動する場合において、高さの高い作業台の上方に荷保持部を移動し、誤って高さの低い再生位置を教示した位置再生スイッチを押してしまった場合、荷役機械は低い高さの作業台の高さを再生しようとするため、クランプしているワークを作業台にぶつけてしまうことになる。
このように従来技術では、位置再生スイッチの誤操作により荷保持部や把持している荷を周辺物にぶつけて壊したり、また作業者の意図に反した再生動作を行うことにより作業者自身に危険を及ぼすおそれがあり、その改善が望まれている。
特開04−314234号公報
本発明は、このような従来の技術の課題を解決するためになされたもので、教示した作業位置以外の場所における再生動作を禁止することが可能な荷役機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、上下方向及び水平方向に移動自在に構成され、荷保持部により荷を保持して移動させるためのアームと、前記アームを鉛直方向に駆動する電動式駆動部と、前記電動式駆動部の動作を制御する制御手段と、作業者による前記アームに対する動作指令を前記制御手段に与えるための操作部とを有する荷役機械であって、前記電動式駆動部の鉛直方向についての絶対的な駆動位置を検出する絶対位置検出器と、前記アームの水平方向の位置を検出するアーム水平位置検出器と、前記作業者による前記操作部からの動作指令に基づいて教示される前記アームの荷保持部の再生停止位置を、前記絶対位置検出器における絶対位置情報及び前記アーム水平位置検出器におけるアーム水平位置情報に関連付けて記憶する教示作業記憶部とを備え、前記操作部に、当該荷役機械を作業教示モードに設定する複数の作業教示スイッチと、当該荷役機械を教示作業再生モードに設定する複数の教示作業再生スイッチとが設けられ、前記作業者が前記アームを動作させ前記荷保持部を移動して前記複数の作業教示スイッチをそれぞれオンにすることにより、当該作業教示スイッチに対応する当該アームの荷保持部の再生停止位置をそれぞれ設定して前記教示作業記憶部に記憶する一方で、前記作業者が前記複数の教示作業再生スイッチをそれぞれオンにした場合には、前記教示作業記憶部に記憶された前記アームの荷保持部の複数の再生停止位置のうち、オンにした教示作業再生スイッチに対応する再生停止位置と現在のアームの荷保持部の位置との水平方向の距離に基づいて当該アームの荷保持部をそれぞれ当該再生停止位置まで鉛直方向に移動させるように構成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の荷役機械であって、前記操作部に、前記作業教示モードにおいて前記アームの荷保持部の第1及び第2の再生停止位置をそれぞれ設定するための第1及び第2の作業教示スイッチと、前記教示作業再生モードにおいて前記現在のアームの荷保持部を前記第1及び第2の再生停止位置にそれぞれ配置するための第1及び第2の教示作業再生スイッチとが設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2のいずれか1項記載の荷役機械を制御する方法であって、前記作業者が前記アームを動作させ前記荷保持部を移動して前記複数の作業教示スイッチのいずれかをオンにすることにより、当該作業教示スイッチに対応する当該アームの荷保持部の再生停止位置を設定して前記教示作業記憶部に記憶させ、前記作業者の操作により、前記アームの荷保持部を、前記教示作業記憶部に記憶された前記再生停止位置の上方に配置した後、前記再生停止位置に対応する教示作業再生スイッチをオンにすることにより、前記教示作業記憶部に記憶された前記アームの荷保持部の再生停止位置と現在のアームの荷保持部の位置との水平方向の距離を算出し、その値が所定の値以内の場合にのみ前記アームの荷保持部を前記再生停止位置まで下降させるステップを有することを特徴とする。
本発明の場合、作業者が前記アームを動作させ荷保持部を移動して複数の作業教示スイッチをそれぞれオンにすることにより、当該作業教示スイッチに対応する当該アームの荷保持部の再生停止位置をそれぞれ設定して教示作業記憶部に記憶する一方で、作業者が複数の教示作業再生スイッチをそれぞれオンにした場合には、教示作業記憶部に記憶されたアームの荷保持部の複数の再生停止位置のうち、オンにした教示作業再生スイッチに対応する再生停止位置と現在のアームの荷保持部の位置との水平方向の距離に基づいて当該アームの荷保持部をそれぞれ当該再生停止位置まで鉛直方向に移動させるようにしたことから、例えば教示した場所に限ってアームの荷保持部の移動動作を実行するよう荷役機械を制御することができる。
その結果、本発明によれば、オンすべきでない教示作業再生スイッチを誤ってオンにした場合であっても、作業者が望んでいない位置への荷保持部の移動を禁止することができるので、例えばアーム先端の荷保持部や把持している荷をワーク置き台や周辺物などにぶつけて壊したりすることがなくなる。
また、本発明によれば、誤って他の教示作業再生スイッチをオンにしても、指定の場所以外では位置再生動作を実行しないため、作業者はより安全に、また安心して作業を行うことができる。
本発明によれば、教示した作業位置以外の場所における再生動作を禁止することができるので、作業者の誤操作による荷保持部等の衝突破損を防止することができるとともに、より安全に、また安心して作業を行うことができる。
以下、本発明に係る荷役機械の好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る荷役機械の実施の形態の外観構成を示す概略構成図、図2は、本実施の形態の荷役機械の操作ボックスの外観構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態の荷役機械1は、鉛直に立設された支柱10を有し、この支柱10の上部に制御ボックス2が設けられ、さらに支柱10には、昇降機構3が取り付けられている。
昇降機構3は、上下方向に所定の角度回動可能な状態で支持された第1のアーム4を有し、この第1のアーム4は、後述するモータ(電動式駆動部)31の駆動によって動作するように構成されている。
ここで、第1のアーム4は、支柱10の中心軸を中心にして水平方向に旋回するように支持されている。
第1のアーム4の先端部には、略コ字状の第2のアーム5が、関節部6を介して常に水平状態を保持する状態で連結され、さらに、第2のアーム5の先端部(下端部)には、操作部である操作ボックス7が取り付けられている。
ここで、第2のアーム5は、関節部6に対して水平方向に旋回するように取り付けられている。
また、操作ボックス7は、第2のアーム5の先端部において水平方向に旋回するように取り付けられている。
図2に示すように、本実施の形態の操作ボックス7は、箱形形状に形成され、その側部には、水平方向に延びる棒状の操作グリップ8が設けられている。
そして、操作グリップ8の近傍には、後述する位置再生を行うための第1及び第2の位置再生スイッチ(第1及び第2の教示作業再生スイッチ)15A、15Bが設けられている。本実施の形態の場合は、第1及び第2の位置再生スイッチ15A、15Bとして、ノンロック式のスイッチが用いられる。
また、操作ボックス7の正面部には、後述する再生停止位置を設定するための第1及び第2の位置教示スイッチ(第1及び第2の作業教示スイッチ)11A、11Bと、作業教示モードを表示する作業教示モード表示ランプ12が設けられている。
なお、操作ボックス7の正面部には、第1及び第2の位置教示スイッチ11A、11Bを覆うためのカバー(図示せず)が設けられている。
さらに、操作ボックス7の下部には、例えばエアーの吸引により荷であるワーク40を保持するクランプ機構(荷保持部)9が取り付けられている。このクランプ機構9は、図示しないクランプ/アンクランプスイッチを操作することによってワーク40をクランプし又はクランプを解除するように構成されている。
図3は、本実施の形態の制御系の構成を示すブロック図、図4は、本実施の形態における第1及び第2のアームの水平位置を示す説明図である。
図3に示すように、本実施の形態の制御系は、上述した操作ボックス7と、この操作ボックス7にて得られた又は設定された情報を制御する制御手段20と、昇降機構3を駆動する駆動機構部30とから構成されている。
操作ボックス7は、上述した第1及び第2の位置教示スイッチ11A、11Bと第1及び第2の位置再生スイッチ15A、15Bのほか、操作グリップ8に加えられた力を検出して電気信号に変換する力センサ13及び操作力→電圧変換部14と、上述したクランプ機構9を駆動するためのクランプ駆動部(図示せず)とを有している。
制御手段20は、駆動機構部30のモータ31の動作を制御するためのサーボ制御部21を有している。
このサーボ制御部21は、位置制御部21a、速度制御部21b、電流アンプ部21cを有し、上記操作ボックス7の操作力→電圧変換部14にて得られた信号に基づき、A/D変換部22、速度→位置指令変換部23及び位置指令切換部26を介して出力された指令によってモータ31の動作を制御するように構成されている。
また、制御手段20には、操作ボックス7の第1及び第2の位置教示スイッチ11A、11Bと第1及び第2の位置再生スイッチ15A、15Bに接続された教示制御部24が設けられている。
この教示制御部24は、上述の位置指令切換部26と、位置指令切換部26に対して教示位置指令を出力する教示作業記憶部27と、この教示作業記憶部27にて記憶された第1及び第2のアーム4、5の角度データを受け取って水平位置を算出するアーム水平位置算出部25に接続されている。
一方、駆動機構部30は、モータ31の絶対的な駆動位置を検出するエンコーダ等の絶対位置検出器32と、第1及び第2のアーム4、5の水平方向の角度位置を検出する第1及び第2のアーム角度検出器33、34を有している。
絶対位置検出器32は、サーボ制御部21の位置制御部21aに位置情報をフィードバックするとともに、速度検出部21dを介して速度制御部21bに速度情報をフィードバックするようになっている。
そして、絶対位置検出器32は、教示作業記憶部27に対して第1及び第2のアーム4、5の鉛直方向の位置情報を出力するように構成されている。
なお、第1及び第2のアーム角度検出器33、34は、図4に示すように、第1及び第2のアーム4、5の関節部6a、6bに設けられている。
これら第1及び第2のアーム角度検出器33、34は、検出した第1及び第2のアーム4、5の水平方向についての現在の角度データを、教示作業記憶部27及びアーム水平位置算出部25に対してそれぞれ出力するように構成されている。
このような構成を有する本実施の形態においては、操作グリップ8を上下方向に操作することにより、図3に示すように、操作グリップ8に加えられた力が力センサ13で検出され、さらに、操作力→電圧変換部14、A/D変換部22、速度→位置指令変換部23及び位置指令切換部26を介して出力された位置指令に基づいてサーボ制御部21がモータ31の動作を制御することによって、昇降機構3が操作グリップ8の操作に応じて上下動する。
以下、本実施の形態における位置教示方法及び教示位置再生方法について説明する。
ここで、図5は、本実施の形態における位置教示方法及び教示位置再生方法を示す説明図、図6は、本実施の形態における教示位置再生方法を示すフローチャートである。
本実施の形態では、図5に示すように、第1のコンベヤ50上のワーク40を第2のコンベヤ60上に移載する場合を例にとって説明する。
<位置教示方法>
まず、作業者が操作グリップ8を操作して、第1のコンベヤ50上のワーク40上の教示位置1にクランプ機構9を移動させ、クランプ/アンクランプスイッチを操作することによりワーク40をクランプさせる。
この教示位置1において、制御ボックス7の第1の位置教示スイッチ11Aを押すことにより、第1のコンベヤ50上のワーク40の取り出し位置、即ちクランプ機構9の鉛直方向及び水平面上の位置を教示作業記憶部27に記憶させる。
ここでは、教示作業記憶部27に、絶対位置検出器32からのデータに基づいて教示位置1における鉛直位置情報を記憶させるとともに、第1及び第2のアーム角度検出器33、34からのデータに基づいて第1及び第2のアーム4、5の教示位置1における水平角度情報を記憶させる。
次いで、操作グリップ8を操作して、ワーク40をクランプした状態で、第2のコンベヤ60上の位置(教示位置2)にクランプ機構9を移動させる。
位置決め完了後、制御ボックス7の第2の位置教示スイッチ11Bを押すことにより、この教示位置2を教示作業記憶部27に記憶させる。
ここでは、教示作業記憶部27に、絶対位置検出器32からのデータに基づいて第1及び第2のアーム4、5の教示位置2における鉛直位置情報を記憶させるとともに、第1及び第2のアーム角度検出器33、34からデータに基づいて第1及び第2のアーム4、5の教示位置2における水平角度情報を記憶させる。
以上の操作により、教示作業が終了する。
<教示位置再生方法>
まず、全ての教示作業が完了していることを確認した後、作業者の操作グリップ8の操作により、図5に示すように、第1のコンベヤ50上のワーク40上方にクランプ機構9を移動させる。
この状態で作業者が第1の位置再生スイッチを押すことにより(図6ステップS1)、第1及び第2のアーム角度検出器33、34からのアーム角度データを読み込み、これらのデータに基づきアーム水平位置算出部25においてクランプ機構9の第1及び第2のアーム4、5の現在の水平位置Pを算出する。
ここで、クランプ機構9の水平方向の位置P(x,y)の算出方法について説明する。
例えば、図1に示す荷役機械1は、簡易的に図4に示したようなリンク機構で表現することができる。
図4において、第1のアーム4の長さをL1、上方から見たときの第1のアームの長さをL'1、第2のアームの長さをL2、鉛直方向の第1のアーム4の角度をφ、水平方向の第1のアーム4の角度をθ1、水平方向の第2のアーム5の角度をθ2とすると、クランプ機構9の水平位置P(x,y)は、次のように算出することができる。
第1のアーム4の長さL1の水平成分L'1は、
L'1=L1cosφ
であるから、
1(x1,y1)の位置は、
1=L'1cosθ1=L1cosφcosθ1
1=L'1sinθ1=L1cosφsinθ1
となる。
したがって、第2のアーム5の先端部位置に相当するクランプ機構9の水平位置P(x,y)は、
x=x1+L2cos(θ1+θ2)=L1cosφcosθ1+L2cos(θ1+θ2)
y=y1+L2sin(θ1+θ2)=L1cosφsinθ1+L2sin(θ1+θ2)
となる。
次に、上記教示作業によって記憶された教示位置1についての第1及び第2のアーム角度データを読み出し、アーム水平位置算出部25においてクランプ機構9の教示位置1についての水平位置P0を算出する。
そして、これら算出された結果に基づき、クランプ機構9について、現在の水平位置と、教示されている水平位置との間の距離dを、以下の式によって算出する(図6ステップS2)。
この場合、教示した水平面上の位置P0のX−Y座標を(x0,y0)、現在の水平面上の位置Pの座標を(x,y)とすると、クランプ機構9についての2点(P0,P)間の距離dは、下式で表すことができる。
d=√((x−x02+(y−y02
そして、クランプ機構9について、現在の水平位置Pと、教示されている水平位置P0との間の距離を比較し、現在の水平位置Pと教示されている水平位置P0との間の距離が所定の範囲以内であれば、教示位置1に教示(記憶)されている上下方向の教示位置を読み出し、教示位置(再生停止位置)1への再生動作を実行する(図6ステップS3、S4)。
一方、クランプ機構9について、現在の水平位置Pと教示されている水平位置P0との距離が所定の範囲(例えば、30cm以上)を超えている場合は、第1の位置再生スイッチの押下を無効とし位置再生動作を実行しない(図6ステップS3)。
そして、教示位置2についても、教示位置1と同様の手順に従って教示位置再生作業を行う。
以上述べたように本実施の形態においては、第1又は第2の位置再生スイッチ15A、15Bをオンにした場合に、教示作業記憶部27に記憶されたクランプ機構9の再生停止位置と現在のクランプ機構9の位置との距離を比較して所定の範囲内の場合にのみ位置再生を行うようにすることによって、オンすべきでない第1又は第2の位置再生スイッチ15A、15Bを誤ってオンにした場合であっても、作業者が望んでいない位置へのクランプ機構9の移動を抑制することができる。その結果、クランプ機構9や把持しているワーク40をワーク置き台や周辺物などにぶつけて壊したりすることがなくなる。
また、本実施の形態によれば、誤って他の位置再生スイッチ(第1又は第2の位置再生スイッチ15A、15B)をオンにしても、指定の場所以外では位置再生動作を実行しないため、作業者はより安全に、また安心して作業を行うことができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上記実施の形態においては、作業教示スイッチ及び位置再生スイッチをそれぞれ二つ設けるようにしたが、本発明はこれに限られず、実質的に複数の動作を行うように構成されていれば、スイッチの数は限定されるものではない。
また、上述した実施の形態では、第1及び第2のアーム4、5の水平面上の角度位置を第1及び第2のアーム角度検出器33、34によって検出することにより、クランプ機構9に関し、教示作業記憶部27に記憶された再生停止位置と現在の位置との距離を算出するようにしたが、本発明はこれに限られず、他の方式のセンサを用いてクランプ機構9の水平位置を直接測定することも可能である。
ただし、低コスト、かつ、容易にクランプ機構9の位置を算出することができるという観点からは、上記実施の形態のように構成することが好ましい。
また、上記実施の形態においては、2個の即ち第1及び第2のアーム角度検出器を33、34を用いてアーム先端のクランプ機構9の水平方向の位置を算出するようにしたが、本発明はこれに限られず、例えば第1のアーム4の回転軸のみに角度検出器を設けて本発明を適用してもある程度の効果は得られる。
さらに、上記実施の形態においては、図1に示す荷役機械1を例にとってアーム先端のクランプ機構9の位置を算出するようにしたが、他の構造の荷役機械(例えば1つのアームの先端部にクランプ機構を設けたもの)であっても、アーム長及びアーム角度からアーム先端のクランプ機構の水平位置を算出できれば、本発明を適用して同様の効果を得ることができる。
さらにまた、上記実施の形態では、第1又は第2の位置再生スイッチ15A、15Bをオンにした場合に、教示作業記憶部27に記憶されたクランプ機構9の再生停止位置と現在のクランプ機構9の位置との距離を比較して所定の範囲内の場合にのみ位置再生を行うようにしたが、本発明はこれに限られず、例えば、誤って他の位置再生スイッチをオンにした場合にアラームを表示するなど種々の処理を行うように構成することも可能である。
さらにまた、本発明は、例えばパレタイズ作業やデパレタイズ作業等の種々の作業に適用することができるものである。
本発明に係る荷役機械の実施の形態の外観構成を示す概略構成図である。 同実施の形態の荷役機械の操作ボックスの外観構成を示す斜視図である。 同実施の形態の制御系の構成を示すブロック図である。 同実施の形態における第1及び第2のアームの水平位置を示す説明図である。 同実施の形態における位置教示方法及び教示位置再生方法を示す説明図である。 同実施の形態における教示位置再生方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1…荷役機械
3…昇降機構
4…第1のアーム
5…第2のアーム
6a、6b…関節部
7…操作ボックス(操作部)
9…クランプ機構(駆動部)
11A…第1の位置教示スイッチ(第1の作業教示スイッチ)
11B…第2の位置教示スイッチ(第2の作業教示スイッチ)
15A…第1の位置再生スイッチ(第1の教示作業再生スイッチ)
15B…第2の位置再生スイッチ(第2の教示作業再生スイッチ)
20…制御手段
21…サーボ制御部
24…教示制御部
25…アーム水平位置算出部
26…位置指令切換部
27…教示作業記憶部
31…モータ(電動式駆動部)
32…絶対位置検出器
33…第1のアーム角度検出器
34…第2のアーム角度検出器

Claims (3)

  1. 上下方向及び水平方向に移動自在に構成され、荷保持部により荷を保持して移動させるためのアームと、
    前記アームを鉛直方向に駆動する電動式駆動部と、
    前記電動式駆動部の動作を制御する制御手段と、
    作業者による前記アームに対する動作指令を前記制御手段に与えるための操作部とを有する荷役機械であって、
    前記電動式駆動部の鉛直方向についての絶対的な駆動位置を検出する絶対位置検出器と、
    前記アームの水平方向の位置を検出するアーム水平位置検出器と、
    前記作業者による前記操作部からの動作指令に基づいて教示される前記アームの荷保持部の再生停止位置を、前記絶対位置検出器における絶対位置情報及び前記アーム水平位置検出器におけるアーム水平位置情報に関連付けて記憶する教示作業記憶部とを備え、
    前記操作部に、当該荷役機械を作業教示モードに設定する複数の作業教示スイッチと、当該荷役機械を教示作業再生モードに設定する複数の教示作業再生スイッチとが設けられ、
    前記作業者が前記アームを動作させ前記荷保持部を移動して前記複数の作業教示スイッチをそれぞれオンにすることにより、当該作業教示スイッチに対応する当該アームの荷保持部の再生停止位置をそれぞれ設定して前記教示作業記憶部に記憶する一方で、
    前記作業者が前記複数の教示作業再生スイッチをそれぞれオンにした場合には、前記教示作業記憶部に記憶された前記アームの荷保持部の複数の再生停止位置のうち、オンにした教示作業再生スイッチに対応する再生停止位置と現在のアームの荷保持部の位置との水平方向の距離に基づいて当該アームの荷保持部をそれぞれ当該再生停止位置まで鉛直方向に移動させるように構成されていることを特徴とする荷役機械。
  2. 請求項1記載の荷役機械であって、
    前記操作部に、前記作業教示モードにおいて前記アームの荷保持部の第1及び第2の再生停止位置をそれぞれ設定するための第1及び第2の作業教示スイッチと、前記教示作業再生モードにおいて前記現在のアームの荷保持部を前記第1及び第2の再生停止位置にそれぞれ配置するための第1及び第2の教示作業再生スイッチとが設けられていることを特徴とする荷役機械。
  3. 請求項1又は2のいずれか1項記載の荷役機械を制御する方法であって、
    前記作業者が前記アームを動作させ前記荷保持部を移動して前記複数の作業教示スイッチのいずれかをオンにすることにより、当該作業教示スイッチに対応する当該アームの荷保持部の再生停止位置を設定して前記教示作業記憶部に記憶させ、
    前記作業者の操作により、前記アームの荷保持部を、前記教示作業記憶部に記憶された前記再生停止位置の上方に配置した後、
    前記再生停止位置に対応する教示作業再生スイッチをオンにすることにより、前記教示作業記憶部に記憶された前記アームの荷保持部の再生停止位置と現在のアームの荷保持部の位置との水平方向の距離を算出し、その値が所定の値以内の場合にのみ前記アームの荷保持部を前記再生停止位置まで下降させるステップを有することを特徴とする荷役機械の制御方法
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