JP4740937B2 - ガラス刻印用レーザマーカおよびガラス刻印方法 - Google Patents

ガラス刻印用レーザマーカおよびガラス刻印方法 Download PDF

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Description

本発明は自動車の窓ガラス等に消すことのできない車体番号等を刻印するガラス刻印用レーザマーカおよびガラス刻印方法に関する。
自動車の盗難防止策の一つとして、フロントウィンドガラス、ドアウィンドガラス、あるいはリヤウィンドガラス等車両ガラス表面に、車体番号や所有者名等の識別記号を刻印(マーキング)する手法が講じられている。係る刻印は、サンド(砂)を研磨材として被刻印ガラス面に吹き付け、これによりガラス面に傷を付けて刻印するというサンドブラストを利用した技術で行われる。
なお、ガラス面にレーザマーカを用いた刻印技術として、特許文献1に記載の技術が公知である。この技術は曲面をなすガラス面に濃度の均一で明瞭なマーキング文字を刻印する技術であり、車両ガラスへの刻印を容易に行うようにした技術ではない。また、ガラスへ刻印(マーキング)を行うレーザマーカに関する技術は、例えば、特許文献2に記載されている。
特開2001−328848号公報 特開2000−301477号公報
しかしながら、上記のサンドブラストによる刻印技術にあっては、粉塵が多量に発生するため、環境汚染を招来し、また、刻印された識別記号が不鮮明に成りがちであり、その結果、仕上がり精度が悪いという問題があった。
本発明は上記問題点を克服することに鑑みて工夫されたもので、粉塵による大気汚染を確実に阻止すると共に、刻印による車体番号等が鮮明な仕上がりとなるガラス刻印用レーザマーカおよびガラス刻印方法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は次のような構成を採用することとした。すなわち、本発明は、車両のフロントウィンドガラス、ドアウィンドガラス、リヤウィンドガラス等のガラス表面に、炭酸ガスレーザを照射することにより前記ガラス表面に車体番号等の識別記号を刻印するガラス刻印用レーザマーカであって、該レーザマーカの本体をバランサのハンド部にボールジョイントを介して吊り下げたことを特徴とするガラス刻印用レーザマーカである。
本発明によれば、16kg〜20kgの重量を有するレーザマーカ本体を、バランサに吊り下げたときには、レーザマーカ本体をボールジョイントを中心にして揺動させることで自由に適宜の位置へ移動することができる。このため、レーザマーカ本体を刻印しようとする目的の車両(自動車)のガラスに、人力をさほど要することなく簡単に移動して接近させ、位置決め調整できる。この結果、レーザマーカによる刻印作業を容易に実施できるようになる。
(2)本発明はまた、前記ボールジョイントは、前記レーザマーカ本体に装備した支持機構と、前記ハンド部との間に取り付けたことを特徴とする(1)記載のガラス刻印用レーザマーカである。
これによれば、ボールジョイントをレーザマーカ本体に装備した支持機構に取り付けるように構成したので、レーザマーカ本体を荷重分散してボールジョイントに枢支できる。このため、レーザマーカ本体に無理な外力が集中するのを回避でき、レーザマーカ本体の変形や損傷を抑制できる。
(3)本発明はまた、前記レーザマーカ本体と前記支持機構との間に、揺動送り機構を設けると共に、該揺動送り機構により前記レーザマーカ本体が前記支持機構に対して角度変位しうるように軸支されたことを特徴とする(1)または(2)記載のガラス刻印用レーザマーカである。
これによれば、揺動送り機構によりレーザマーカ本体を支持機構に対して角度調整できる。したがって、上記のボールジョイントと相まってより一層きめ細かい位置決め調整を行えるので、刻印精度を高めることができるようになる。
(4)本発明はまた、前記揺動送り機構は、ウォームと、これに噛合するウォームホィールとで形成され、該ウォームホィールの駆動により前記レーザマーカ本体が揺動されることを特徴とする前記(3)記載のガラス刻印用レーザマーカである。
これによれば、揺動送り機構は、ウォームとウォームホィールとで形成されるので、原動側のウォームを駆動すると、これに噛合する被動側のウォームホィールが駆動される。ウォームホィールの駆動によりレーザマーカ本体が連動し、レーザの照射方法を調整して設定できるようになる。このため、ウォームとウォームホィールとで成る揺動送り機構により、レーザ照射方向の微調整を容易、かつ、簡便に行うことができ、操作性の良好なガラス刻印用レーザマーカを得ることができる。
(5)本発明はまた、前記レーザマーカ本体と前記支持機構との間に、レーザマーカ本体の揺動角度を規制するストッパ手段を設けたことを特徴とする前記(2)〜(4)のいずれかに記載のガラス刻印用レーザマーカである。
これによれば、揺動送り機構によりレーザマーカ本体が最大角度に調整されても、ストッパ手段の存在によりレーザマーカ本体の最大傾動角が規制されているので、レーザマーカ本体がバランサのハンド部に不用意に干渉することを回避でき、レーザマーカ本体の損傷を未然に防止できるようになっている。
(6)本発明はまた、前記レーザマーカ本体に、前記ガラス表面に吸着可能な吸盤を装備したことを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載のガラス刻印用レーザマーカである。
これによれば、吸盤をガラス表面に吸着することで、レーザマーカ本体をガラスに確実に位置決め固定でき、刻印精度を高めることができるようになる。
(7)本発明はまた、前記吸盤は、空気の吸引力により前記ガラス表面に吸着することを特徴とする前記(6)記載のガラス刻印用レーザマーカである。
これによれば、吸盤に空気の吸引力を作用させるので、吸着力を大きくでき、レーザマーカ本体のガラス面に対する位置決めをより一層良好に行うことができるようになる。
(8)本発明はまた、前記吸盤と前記レーザマーカ本体との間にねじ送り機構を設け、該ねじ送り機構を介して前記吸盤が前記レーザマーカ本体に対して相対摺動することを特徴とする前記(6)または(7)記載のガラス刻印用レーザマーカである。
これによれば、ねじ送り機構により、吸盤の位置を摺動させて微調整できるので、レーザマーカ本体のガラスに対する位置決めを容易に行えるようになる。
(9)本発明はまた、前記(1)〜(8)のいずれかに記載のガラス刻印用レーザマーカを用いてガラスを刻印する方法において、刻印しようとする前記ガラス表面にテープを貼り付けた後に、該テープ上方から前記炭酸ガスレーザを照射することを特徴とするガラス刻印方法である。
本発明によれば、レーザマーカ本体により刻印されるときに発生する粉塵は、刻印個所がテープで塞がれているので、外部へ散逸されることはない。この結果、刻印されたガラスの粉塵による環境汚染を確実に回避できるようになる。
本発明によれば、上記従来技術のようなサンド(砂)やガラスなどの粉塵散逸による環境破壊を防止でき、また、レーザマーカ本体の操作性に優れ、レーザマーカ本体をガラス表面へ簡単かつ確実に位置決めできるので、刻印された識別記号が明瞭に刻印され、その結果、従来技術にない高い刻印精度を備えたガラス刻印用レーザマーカおよびガラス刻印方法を得ることができる。
以下、本発明に係るガラス刻印用レーザマーカおよびガラス刻印方法の実施形態を図を参照して詳述する。図1はレーザマーカ本体の三面図、図2はこのレーザマーカ本体を吊り下げるバランサの外観図、図3はレーザマーカ本体に支持機構とボールジョイントとを取り付けた状態における正面図、図4は図3の右側面図、図5は揺動送り機構とねじ送り機構を省略して画いた図3のV−V線における矢視断面図、図6(a)は図3の左側面図、同図(b)は(a)のVI−VI線における矢視断面図である。なお、図3〜図6におけるレーザマーカ本体については、図上の煩雑を避けるため、外形形状の詳細な図示は割愛した。
上記のレーザマーカ本体1は、図1に示されるように、略四角柱の外形形状の筐体を有し、内部にはレーザ照射機構が内蔵されている。このレーザマーカ本体1には、不図示のコントローラおよびパーソナルコンピュータ用のモニタ等が接続され、モニタリングをしながら車体番号に基づく刻印処理が実行され、レーザ照射により刻印対象となるガラスに刻印(マーキング)が施されるガラス刻印システムが搭載される。レーザマーカ本体1自体は上記の特許文献2にも記載されるごとく、炭酸ガスを発振媒体とするパルスレーザが照射される態様のものである。なお、符号2はレーザマーカ本体1のヘッド部に設けられたレーザ透過用のガラスを、符号3はレーザマーカ本体1に内蔵されたファンで外部空気を内部へ吸引し、あるいは外部へ排出するための通気口をそれぞれ示す。
レーザマーカ本体1は、16kg〜20kgの重量を有し、重量物であるのでこれを吊り下げるため、図2に示される自体公知のバランサ4を必要とする。バランサ4は、例えば、圧搾空気で駆動するスカラ型の自在リンク装置であり、移動可能な直立する支柱4aと、支柱4aに上下面内で角度θの範囲で揺動する平行リンク機構を有する第1リンク部4bと、該第1リンク部4bの先端に、平面内を例えば320°の範囲で旋回可能な第2リンク部4cと、該第2リンク部4cの自由端に鉛直に垂下され、平面内を例えば400°の範囲で旋回する第3リンク部としてのハンド部4dとを具備する。
上記のハンド部4dの下端には、自在継手としてのボールジョイント5を介してレーザマーカ本体1の外側に取り付けた後述の支持機構6に結合することにより吊り下げられる。こうして、作業者はハンド部4dの適宜個所を把持して操作することで、レーザマーカ本体1を所望の刻印しようとするガラスへ近接させる位置決め手段の一つとして形成できる。
上記の支持機構6は、図3〜図5に示されるように、レーザマーカ本体1の上面にボルトにより締結され、一部にサイド板部6a1をボルト結合して門型の横断面を有するアルミ板製の第1基板6aと、該サイド板部6a1の外側に配置される門型のアルミ板製の第2基板6aとで形成される。第2基板6bの両側には、第2基板6bを貫通する軸7a、7bが第1基板6aに固定される。これにより、第1基板6aに一体化されたレーザマーカ本体1は、第2基板6bに対して軸7a,7bを揺動できるように軸支される。
一方、レーザマーカ本体1と支持機構6の間には、図3,図4に示すように、上記の揺動を微調整しながらレーザマーカ本体1の角度位置決めを行う揺動送り機構8が設けられる。この揺動送り機構8は、具体的には、第2基板6bから外側へ突出した軸7aに一体回転可能に固定されたウォームホィール8aと、ウォームホィール8aに噛合され、第2基板6bに取り付けられたウォーム8bと、ウォーム8bの軸端に設けた操作ハンドル8cとで形成される。操作ハンドル8cを回転することで、ウォーム8bが駆動し、これに噛合するウォームホィール8aが回転駆動される。これにより、レーザマーカ本体1が第1基板6aと一体になって軸7a、7bを中心に図3の矢印A,B方向へ角度変位され、揺動送りできるようになっている。
レーザマーカ本体1と支持機構6との間には、ストッパ手段9が設けられる。ストッパ手段9は具体的には、図7に示されるように、半円形状を基本形態とする板部材9a,9bで形成され、そこに軸7aを中心とする円弧状の溝(以下「円弧溝」という)9cが設けられ、第1基板6aの両サイド板部6a1に不図示のボルト等の締結具により、図3のように所定角度だけ後傾させるように固定される。なお、図7の符号9dは、上記締結具用の締付け孔を示す。
また、第2基板6bには、図3,図4に示すように、クランプレバー9eが螺合され、上記の円弧溝9cを遊挿され、その先端がサイド板部6a1に当接する。したがって、円弧溝9cにおけるいずれかの端部がクランプレバー9eに係合することで、レーザマーカ本体1の図3に示される矢印A方向の最大傾動角、および矢印B方向の最大傾動角が規制され、レーザマーカ本体1が第2基板6bに不用意に衝合することによる損傷等を回避するようにしている。また、クランプレバー9eを締付けることにより、揺動送りされたレーザマーカ本体1におけるそのときどきの揺動角で、レーザマーカ本体1を位置決め固定し、刻印作業を遂行できる一つの位置決め手段が形成されることとなる。
次に、本実施形態におけるもう一つの特徴である吸盤による位置決め手段を、図3,図5,図6、図8,図9に基づいて説明する。レーザマーカ本体1のヘッド部に到達する支持機構6の端部に、図8に示すアルミ製の固定板11が不図示のボルトにより固定される。この固定板11には上下方向に摺動するスライド板12が取り付けられる。固定板11は、略四角形状の有底凹部11aが形成され、そこにねじ送り機構13の一要素である雌ねじ部13aがボルト結合により固定される。また、固定板11の表側の両側には、上下方向に横断面凹状のスライドレール11bが設けられる。
スライド板12には、有底凹部11aに対応する位置に有底凹部11aに略同じ大きさの四角形状の穴12aが穿たれ、上記雌ねじ部13aの取り付け、およびこれに雄ねじ13bを螺合するための作業をし易くするようになっている。また、スライド板12の裏面には、上記スライドレール11bに係合するスライドガイド12bが上下方向に設けられ、さらに、ねじ送り機構13の一要素である雄ねじ部13bが上下一対の軸受13c間で軸支され、かつ、上記雌ねじ部13aに螺合している。
スライド板12の表側には、ブラケット10aを介してラッパ状の真空パッド、すなわち、吸盤10が取り付けられる。吸盤10には、不図示の真空ポンプによる負圧が作用され、刻印対象となるガラスへの吸引力を惹起するようにしている。なお、図9(a)の符号12cは、スライドガイド12bの取り付け用のねじ孔を示す。
これにより、固定板11にスライド板12が重なるようにして取り付けることができ、かつ、雄ねじ部13b上端のローレットハンドル13dを回転操作することで、スライド板12を固定板11、すなわち、レーザマーカ本体1に対して上下方向に相対摺動でき、吸盤10の位置調整を行うことで一つの位置決め手段が形成されることとなる。
こうして、支持機構6、揺動送り機構8,ねじ送り機構13、および吸盤10が取り付けられたレーザマーカ本体1は、図2および図支持機構6に示すように、ボールジョイント5を介してバランサ4のハンド部4dに装備され、ガラス刻印用レーザマーカが構成されることとなる。
次に、上記ガラス刻印用レーザマーカを駆動制御するガラス刻印システムを説明する。図11はこのガラス刻印システムのメニュー画面を示す。不図示のパーソナルコンピュータを起動すると、自動的に上記メニュー画面が表示され、各指示待ち状態となる。いずれかのメニューボタンを押すことによりボタンに表示された処理が実行されるようになっている。
ガラス(車両のガラス)刻印のボタンを指示した場合には、図12の画面が表示され、登録された区分データを基に実際にガラス刻印処理が行われる。すなわち、この画面には、フロントガラスからリアガラスまでのすべてのガラスに対応する刻印場所が表示されている。また、バーコードリーダにて作業者バーコードを読み込むと作業者が設定される。バーコードリーダにより作業伝票バーコードを読み込むと、刻印情報が設定され、刻印指示待ちとなる。選択内の各データを設定すると、手動により刻印情報が設定され、刻印指示待ちとなる。励起ONのボタンを押すと、レーザマーカ本体1が励起実行され、励起OFFボタンを押すと、レーザマーカ本体1が励起解除され、メニューボタンを指示することで、図11のメニュー画面に戻る。
メニュー画面で単独運転ボタンを押すと、図13に示す画面が表示され、単独で刻印情報を設定しガラス刻印処理が行える。すなわち、単独条件内の各データの入力を行い、刻印情報の設定を行うことができる。データ送信ボタンを指示すると、入力された刻印情報をレーザマーカ本体1に送信し刻印待ち状態となる。条件編集ボタンを押すと、刻印条件の編集と登録が行える。励起ONボタンを押すと、レーザマーカ本体1が励起実行され、励起OFFボタンを指示すると、レーザマーカ本体の励起が解除され、メニューボタンを押すと、メニュー画面に復帰するようになっている。
メニュー画面で集計ボタンを押すと、図14に示す画面が表示され、実績情報の集計処理が行われる。すなわち、集計日付を設定すると、設定された日付内の実績情報が表示される。単独集計をチェックすると、単独での実績情報も表示される。外部保存ボタンを指示することで、保存先を設定してテキスト形式で実績情報が保存され、メニューボタンを押すと、メニュー画面に戻るようになっている。
メニュー画面で規格・保守管理のボタンを指示すると、図15に示される画面が表示され、ガラス刻印に必要な規格設定が行われる。すなわち、刻印条件の編集ボタンを指示すると、各ガラス位置の条件設定が行われ、刻印順序の編集ボタンを指示すると、刻印順序の設定が行え、作業者の編集ボタンを押すことで、作業者情報の設定が行え、メニューボタンを押すと、メニュー画面に戻るようになっている。
図15の画面における不図示の基本条件タブを指示すると、図16に示す画面が表示され、各指示待ちとなる。すなわち、ファイル番号を選択すると、保存されている基本条件が呼び出して表示される。この基本情報には、レーザーパワー、スキャンスピード、発信周波数等の情報が設定できる。したがって、例えば、合わせガラスを用いたフロントウィンドガラスの場合と、強化ガラスを用いたフロントウィンドガラス以外のガラスの場合とではレーザ照射条件が異なるので、ガラスの構造に応じて、レーザ出力、照射時間といったレーザ照射の諸元を適宜に設定変更できるようにしている。
こうして、転送ボタンを指示すると、設定された基本条件をレーザマーカ本体へ送信し、呼出ボタンを押すと、ファイル番号の基本情報をレーザマーカ本体から受信表示し、保存ボタンを押すと、現在表示されている基本情報を保存し、メニューボタンを押すと、メニュー画面に戻るようになっている。
図15の画面における不図示のデータ保存タブを指示すると、図17が表示され、各指示待ちとなる。すなわち、バックアップのボタンを指示すると、データ格納先にデータが保存され、リストアボタンを指示すると、格納先からデータをリストアップし、格納先ボタンを指示すると、格納先を変更でき、メニューボタンを押すと、メニュー画面に戻るようになっている。
上記ガラス刻印用レーザマーカを用いて自動車14のガラス、例えば、フロントウィンドガラス15に車体番号を刻印する手順を説明する。ハンド部4dを把持し、レーザマーカ本体1をガラス15に接近させるように移動させる。段取りとして刻印しようとするガラス表面の該当部位に予め透明テープ16を貼り付けておく。
フロントウィンドガラス15は湾曲面を有しながら傾斜しているのを考慮して、印字(刻印)位置と焦点距離の確認および調整を行なう必要がある。そのためには、レーザマーカ本体1をガラスに対してさらに最適な位置に調整しながら接近させて位置決めをしていく。すなわち、バランサ4に吊り下げられたレーザマーカ本体1は、上記の揺動機構8の操作ハンドル8cにより支持機構6に対して角度が調整される。また、ねじ送り機構13のローレットハンドル13dの操作により吸盤10の位置が調整されながら位置決めされる。係る操作を試行錯誤しながら印字位置と焦点距離の最適な微調整とその確認作業がなされる。最適位置が決定されると、吸盤10をフロントウィンドガラス15に吸着させ、レーザマーカ本体1を位置決め固定する。
パーソナルコンピュータが起動状態にあるので、図11のメニュー画面において、例えば、ガラス刻印ボタンを指示し、図12の画面で表示された刻印場所を指定し、励起ONボタンを指示すると、レーザマーカ本体1が励起され、刻印が実行される。こうして、ガラス刻印システムの刻印処理ルーチンが実行され、刻印作業が行われることで、ガラス15表面に車体番号が刻印される。刻印作業で発生するガラスの微粒子は、覆われたテープ16の接着面に付着することで捕集できる。
本実施形態によれば、従来のサンドブラストによるガラス刻印と異なり、炭酸ガスレーザによりガラスに車体番号の刻印を行うので、粉塵による環境汚染を確実に阻止でき、車体番号が鮮明な仕上がりで刻印されるので、車両盗難を効果的に防止できる利点を有する。また、レーザマーカ本体1をバランサ4に吊り下げて刻印を行う態様であるので、作業者の労力を軽減でき、刻印作業能率を向上できる。また、ボールジョイントを介してレーザマーカ本体をバランサに吊り下げるので、レーザマーカ本体のガラスに対する位置決めを容易に行え、さらには、支持機構6のクランプレバー9eの締付け位置決め固定機能と、レーザマーカ本体に設けた吸盤10の吸着位置決め固定機能とを装備しているので、ガラスへの位置決め固定を精度良く、かつ、確実に行うことができ、刻印精度を高めることができる。また、ガラスの種類に応じてレーザ照射の諸元を変えることが可能であるので、刻印精度をガラスに応じて維持できる利点もある。また、レーザマーカ本体1は支持機構6を介してボールジョイント5に結合したので、レーザマーカ本体1へ直接に作用する吊り下げ荷重の応力集中が回避でき、高価なレーザマーカ本体を良好に保護できる。また、ストッパ手段9によりレーザマーカ本体1が支持機構6の第2基板6bに干渉するのを回避する態様で支持されるので、レーザマーカ本体の損傷を抑制できる。
以上、本発明に係るガラス刻印用レーザマーカおよびそれを用いたガラス刻印方法を、一実施形態により詳述してきたが、具体的な構成はこの一実施形態に限られるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も本発明の範囲に含まれるものである。
すなわち、上記実施形態では、吸盤10の個数を4個に設定したが、その個数は適宜数でよく、また、取り付け位置は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
また、ストッパ手段9については、クランプレバー9eを第2基板6b側に、板部材9a、9bを第1基板6a側に取り付けたが、これを互いに反対側に取り付ける態様にしてもよいのは勿論である。
また、上記実施形態で用いたレーザマーカ本体1は、一例であって、これ以外の形態のレーザマーカ本体でもよい。
また、バランサ4は上記実施形態に用いた構造以外のものを用いることも可能である。
上記では、車体番号を刻印する場合を例に挙げて説明したが、車体番号以外の氏名、イニシャル、ペンネーム、その他記号等の識別記号であってもよい。
また、本実施形態は、サンルーフ用のガラス、フェンダーミラー、ドアミラー、ルームミラー、バニティーミラー等の鏡面、車外に設けた前後左右の各種ランプのガラス等にも適用ができるものである。
また、スライド板12はねじ送り機構13により固定板11に対し相対摺動させることで吸盤10を移動できるように構成したが、係る吸盤10の移動を位置決め固定するため、スライド板12の側端面にねじを設け、このねじの自由端を固定板11に係合させることで、相対摺動を拘束してもよい。係る構成により、相対摺動を確実に拘束でき、吸盤10の位置決めをより確実に行うことができる。
また、スライド板12(または固定板11)に上下に不図示の長穴を形成し、固定板11(またはスライド板12)にこの長穴に臨む図6(b)に示すねじ部材12dを設けてもよい。長穴の端部にねじ部材12dが係合することで、スライド板12の固定板11に対する相対摺動量を制限することができる。
本発明は、炭酸ガスのレーザマーカを用いて自動車ガラスに車体番号等を刻印するガラス刻印用レーザマーカと、これを用いたガラス刻印方法に利用することができる。
本実施形態におけるレーザマーカ本体の三面図である。 上記レーザマーカ本体を吊り下げるバランサの外観図である。 上記レーザマーカ本体に支持機構とボールジョイントとを取り付けた状態における正面図である。 図3の右側面図である。 上記実施形態に係り、揺動送り機構とねじ送り機構を省略して画いた図3のV−V線における矢視断面図である。 (a)は図3の左側面図、同図(b)は(a)のVI−VI線における矢視断面図である。 上記実施形態に用いられるストッパ手段の正面図である。 上記実施形態に用いられる固定板に係り、(a)は正面図、(b)は(a)のVIII−VIII線における断面図である。 上記実施形態に用いられるスライド板に係り、(a)は正面図、(b)は(a)のIX−IX線の断面図である。 上記実施形態におけるガラス刻印の作業方法を示す説明図である。 上記実施形態に用いられるガラス刻印システムにおけるメニュー画面である。 上記ガラス刻印システムにおけるガラス刻印画面である。 上記ガラス刻印システムにおける単独運転画面である。 上記ガラス刻印システムにおける集計画面である。 上記ガラス刻印システムにおける規格・保守管理画面である。 上記ガラス刻印システムにおける規格・保守管理の基本条件を表示する画面である。 上記ガラス刻印システムにおける規格・保守管理のデータ保存を表示する画面である。
符号の説明
1 レーザマーカ本体
4 バランサ
4d ハンド部
5 ボールジョイント
6 支持機構
6a 第1基板
6b 第2基板
8 揺動送り機構
8a ウォームホィール
8b ウォーム
8c 操作ハンドル
9 ストッパ手段
9a,9b 板部材
9c 円弧溝
10 吸盤
11 個体板
11b スライドレール
12 スライド板
12b スライドガイド
13 ねじ送り機構
13a 雌ねじ部
13b 雄ねじ部
14 自動車(車両)
15 フロントウィンドガラス
16 透明テープ(テープ)

Claims (9)

  1. 車両のフロントウィンドガラス、ドアウィンドガラス、リヤウィンドガラス等のガラス表面に、炭酸ガスレーザを照射することにより前記ガラス表面に車体番号等の識別記号を刻印するガラス刻印用レーザマーカであって、該レーザマーカの本体をバランサのハンド部にボールジョイントを介して吊り下げたことを特徴とする、
    ガラス刻印用レーザマーカ。
  2. 前記ボールジョイントは、前記レーザマーカ本体に装備した支持機構と、前記ハンド部との間に取り付けたことを特徴とする、
    請求項2記載のガラス刻印用レーザマーカ。
  3. 前記レーザマーカ本体と前記支持機構との間に、揺動送り機構を設けると共に、該揺動送り機構により前記レーザマーカ本体が前記支持機構に対して角度変位しうるように軸支されたことを特徴とする、
    請求項1または2記載のガラス刻印用レーザマーカ。
  4. 前記揺動送り機構は、ウォームと、これに噛合するウォームホィールとで形成され、該ウォームホィールの駆動により前記レーザマーカ本体が揺動されることを特徴とする、
    請求項3記載のガラス刻印用レーザマーカ。
  5. 前記レーザマーカ本体と前記支持機構との間に、レーザマーカ本体の揺動角度を規制するストッパ手段を設けたことを特徴とする、
    請求項2〜4のいずれか一項に記載のガラス刻印用レーザマーカ。
  6. 前記レーザマーカ本体に、前記ガラス表面に吸着可能な吸盤を装備したことを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のガラス刻印用レーザマーカ。
  7. 前記吸盤は、空気の吸引力により前記ガラス表面に吸着することを特徴とする、
    請求項6記載のガラス刻印用レーザマーカ。
  8. 前記吸盤と前記レーザマーカ本体との間にねじ送り機構を設け、該ねじ送り機構を介して前記吸盤が前記レーザマーカに対して相対摺動することを特徴とする、
    請求項6または7記載のガラス刻印用レーザマーカ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のガラス刻印用レーザマーカを用いてガラスを刻印する方法において、刻印しようとする前記ガラス表面にテープを貼り付けた後に、該テープ上方から前記炭酸ガスレーザを照射することを特徴とする、
    ガラス刻印方法。
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