JP4740373B2 - スクラブ石けん - Google Patents
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Description
し、より詳細には、膨化処理を施した中空状の微粒火山灰を含有する固形状または半固形
状のスクラブ石けんの製造方法及びスクラブ石けんに関する。
石けんが知られている。
じないことから、水に不溶な粒子を混入し、いわゆるスクラブ石けんとして多く利用され
ている。
ため、より高い洗浄効果を有するものである。
あずき、きな粉、こんにゃく、海草、とうもろこし粉、オートミール、アプリコット種、
くるみ粒、火山灰などが挙げられ、また、合成品由来の粒子としてナイロンパウダーなど
がある。
を浴びており、また、洗浄効果の高さから、その有用性が認識されつつある(例えば、特
許文献1参照)。
ら、皮脂や汚れを素早く皮膚から掻き取って、泡中に溶解することとなるため、起泡性が
減衰しやすく、洗浄の際に泡持ちが悪いという問題があった。
ちが悪い場合、皮膚表面を細かく傷つけてしまうおそれがあった。
泡持ちが良く、しかも、皮膚に対して刺激が少ない固形状または半固形状のスクラブ石け
んの製造方法及びスクラブ石けんを提供する。
ンともいう)を含有する固形状または半固形状(ペースト状)のスクラブ石けんであって
、前記微粒火山灰の中空内部に内包された固形状または半固形状の石けんを備えることを
特徴とするスクラブ石けんを提供するものである。
りも流動性の高い状態のことをいい、粘度が10000cp以上(例えば100000cpなど)の状態
をいう。
て、中空の微小ガラス球状に形成できるものであれば、産地や火山灰の組成等特に限定さ
れるものではない。
m程度の中空の微小ガラス球状に成形する処理のことをいい、公知の方法を用いることが
できる。
に産し、粒径が比較的微小に揃っている火山ガラス質堆積物(二次堆積シラス)を用いる
ことができる。
は、例えば、メチルトリメトキシシランを主成分とするシランカップリング剤や、ジメチ
ルポリシロキサンを主成分とする粘度100cp(センチポイズ)のシリコーンオイルや、シ
リコーンレジンを主成分とするシリコーンコーティング剤を用いることができる。
均粒径が3〜5μmの火山灰微粒子の粉体を調製する。
℃、さらに好適には950〜1050℃の温度で熱処理を行うことにより、火山灰の微粒子をシ
ラスバルーン(微粒中空ガラス球状体)とすることができる。
度0.25〜0.30g/cm3程度の、融着物や未発泡物の発生が極めて少ない微粒中空ガラス球状
体となっている。
が充填されている。
材となる石けん(以下、基材石けんという)と同じ成分であっても良く、また、成分を異
ならせるようにしても良いが、固形状または半固形状であるのが好ましい。内包石けんを
液状とすると、シラスバルーン内部から容易に溶出することとなり、泡持ちが悪くなる。
ーン内部から徐々に内包石けんを溶出させることができ、スクラブ石けんに石けん成分の
徐放性を付与することができる。
せておいてもよいが、基材石けんの調製と同時にシラスバルーン内に内包石けんを形成す
るようにしても良い。
漬して、中空内部にアルカリ溶液を浸透させ、その後、アルカリ溶液に脂肪酸を添加する
ことにより、前記シラスバルーンの外部において石けんを形成するとともに、中空内部に
も石けんを形成する。
クラブ石けんの製造するにあたり、界面活性剤を含有するアルカリ溶液と、シラスバルー
ンとを混合してアルカリ火山灰溶液を調製し、次いで、同アルカリ火山灰溶液に、脂肪酸
を添加する。
えば水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等を用いることができる。
ク(割れ目)や孔からアルカリ溶液が内部に浸入し、シラスバルーン内部はアルカリ溶液
で満たされることとなる。
が弱められて、シラスバルーン表面の微細なクラックからシラスバルーンの内部へ、アル
カリ溶液を容易に浸入させることができる。
ンの重量の1/9〜1/11重量部程度のグリセリンを添加することにより、アルカリ溶液中で
のシラスバルーンの分散性を向上させることができ、継粉の生成を可及的防止することが
できる。
までアルカリ溶液を浸透させることができ、シラスバルーンの内部に石けんを確実に形成
することができる。
表面のクラックを介してシラスバルーン内に浸透することとなる。
ととなり、鹸化反応を行うことにより、シラスバルーン外部に基材石けんを形成すると同
時に、シラスバルーン内部には内包石けんを形成することができる。
徐々に添加するのが一般的であるが、シラスバルーン内に内包石けんを形成する場合には
、不適であると言える。
た場合、シラスバルーンの内部にある脂肪酸溶液と、シラスバルーン内に浸入してきたア
ルカリ溶液とが、シラスバルーンの表面で石けんを形成してしまい、アルカリ溶液の更な
る浸入を妨げるため、シラスバルーン中心部の脂肪酸溶液が未反応となりやすく、内包石
けんが形成されにくいため好ましくない。
液を調製し、次いで、脂肪酸溶液を徐々に添加した場合は、シラスバルーンの表面で石け
んを形成しても、反応当初は高濃度のアルカリ溶液が脂肪酸溶液に比して多量にあるため
、速やかに石けん分子が分散することとなり、シラスバルーン内部に脂肪酸溶液が入るの
を妨げることがない。
させることができるため、シラスバルーン内部に十分な量の内包石けんを形成することが
できる。
単にシラスバルーンの表面に基材石けんが付着するのみであり、粘度の高い基材石けんが
シラスバルーンの中空内部に入って内包石けんとなることはない。
生かされているとは言い難い。
の内包石けんを備える方法も考えられるが、かかる方法では、既に高濃度の石けんを含ん
だ粘性の高い液体が、シラスバルーン表面の微細なクラックを介して内部に浸入するのは
困難である。
合であっても、洗浄時にシラスバルーン内部からすぐに流出してしまうため、徐放性を備
えることはなく、泡持ちが悪いのはいうまでもない。
は半固形の石けんを内包させた内包石けんを形成することができるため、石けん成分をシ
ラスバルーン内から徐放することができ、確実に泡持ちを向上させることができる。
面を参照しながら詳説する。
態に係るスクラブ石けんの製造方法を示したフローである。
の製造方法について順を追って説明する。なお、本実施形態で述べるスクラブ石けんは、
ペースト状のスクラブ石けんである。
溶解するアルカリ溶液調製工程を行う(ステップS1)。
々に添加して、水酸化カリウムを十分溶解し、アルカリ水溶液を調製する。
きるだけ室温に近い温度、例えば15〜35℃程度に液温を保つのが望ましい。
界面活性剤添加工程を行う(ステップS2)。
剤、3重量部の界面活性剤をそれぞれアルカリ溶液中に添加して均一になるまで撹拌を行
う。なお、ここで添加するグリセリンは、次工程で添加するシラスバルーンの分散剤とし
て機能するものである。
に液温を保つのが望ましい。
、図1に示すA-3の原料を添加するシラスバルーン添加工程を行う(ステップS3)。
.01重量部の糖類を、界面活性剤を含有するアルカリ溶液に添加する。
膨化処理を施して微細な中空球状に成形した火山灰(シラス)である。
微細な粉体であるため、調合タンク内で撹拌する際に粉塵として宙に舞いやすい。
び液面を穏やかに撹拌(例えば、20〜40rpm程度)し、次いで、ディスパー等により、強
力な渦流を発生させて液中に巻き込むように撹拌混合(例えば、800〜1200rpm程度)を行
って浸透工程を実施する(ステップS4)。
塵として宙に舞うことを防止することができる。
できるだけ空気を抱き込ませずに撹拌を行うことができるため、シラスバルーンの中空内
部まで、効率よく界面活性剤を含有するアルカリ溶液を浸透させることができる。
な撹拌を行うと、シラスバルーンは空気を抱き込んで溶液中に懸濁されることとなるため
、シラスバルーンの中空内部に効率よく溶液を浸透させることが困難となる。
タ等によるものでも良く、また、蒸気によって加熱するようにしても良い。
混合液(アルカリ火山灰溶液)に、図1に示すB-1(脂肪酸)を添加する脂肪酸添加工程
を行う(ステップS5)。
たもの)を用いて製造する場合があるが、ここでは、脂質ではなく、脂肪酸を添加する。
セロール)が大量に遊離することとなるため、多価アルコールの除去工程が必要となって
しまい、スクラブ石けんの製造効率を低下させることとなるため好ましくない。
でき、1種または複数の種類の脂肪酸を混合して用いるようにしても良い。
。
ルカリ火山灰溶液に添加する際には、70〜90℃に加熱溶融してから添加する。
行う(ステップS6)。
ク内の減圧を行い、混合液中に含まれる空気を脱気(脱泡)しながら撹拌混合する。
るため好ましくない。
起こす原因となり、製品の見た目の仕上がりが劣化するため好ましくない。
あり、しかも、白色の際だったスクラブ石けんとすることができる。
添加工程を行う(ステップS7)。
加する。
果を有するものであれば良い。たとえば、タンパク質由来の保湿剤や、美容液等を添加し
ても良い。
冷却工程を行い(ステップS8)、ペースト状のスクラブ石けんを調製する。
内部にもペースト状の石けんを含有している。
なく、しかも、徐放性を有し、高い洗浄効果を備えながらも、良好な泡持ちを有するスク
ラブ石けんとすることができる。
態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に
係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であること
はもちろんである。
と同時に保護剤や保湿剤や増粘増泡剤を添加しているが、これに限定されるものではなく
、保形剤などを更に添加してスクラブ石けんの性状を変更しても良く、また、界面活性剤
以外の成分を添加しないようにしても良い。
変更して固形のスクラブ石けんとしても良い。
Claims (3)
- 膨化処理を施した中空状の微粒火山灰を含有する固形状または半固形状のスクラブ石けんであって、
前記微粒火山灰の中空内部には、固形状または半固形状の石けんが収納されており、この固形状または半固形状の石けんは、前記微粒火山灰の中空内部に浸入させた界面活性剤を含有するアルカリ溶液に、脂肪酸溶液を反応させて形成したものであることを特徴とするスクラブ石けん。 - 膨化処理を施した中空状の微粒火山灰を含有する固形状または半固形状のスクラブ石けんであって、
前記微粒火山灰の中空内部は、同微粒火山灰の中空内部の中心部に至るまで、固形状または半固形状の石けんが収納されていることを特徴とするスクラブ石けん。 - 膨化処理を施した中空状の微粒火山灰を含有する固形状または半固形状のスクラブ石けんであって、
前記微粒火山灰の中空内部は、固形状または半固形状の石けんで満たされていることを特徴とするスクラブ石けん。
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