JP4738503B2 - プラズマジェット点火プラグの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマジェット点火プラグの製造方法に関する。
従来、自動車用の内燃機関であるエンジンの点火プラグには、火花放電により混合気への着火を行うスパークプラグが使用されている。近年では、内燃機関の一層の高出力化や低燃費化が求められている。そのため、燃焼の広がりが速く、着火限界空燃比のより高い希薄混合気に対して着火可能なプラズマジェット点火プラグの開発が進められている。
例えば、下記特許文献1記載のプラズマジェット点火プラグは、中心電極と接地電極との間の火花放電間隙の周囲を絶縁体でとりかこむことで、小さな容積の凹部(キャビティ)を放電空間として形成した構造を有している。
特開2007−287666号公報
従来、このようなプラズマジェット点火プラグは、概ね次のような手順(1)〜(3)で製造していた。(1)主体金具の先端に設けられた接地電極取り付け部に、中心に貫通孔が設けられた板状の接地電極を嵌め合い公差にて圧入。(2)主体金具と接地電極とをレーザ溶接によって接合。(3)接地電極が溶接された主体金具内に、中心電極が予め組み付けられた絶縁体を所定の係合部に加締めることにより保持。
しかし、上述のような製造方法では、手順(3)において、主体金具内に絶縁体を保持させる際に、絶縁体が接地電極に必要以上の圧力で押しつけられる可能性があった。そのため、絶縁体と接地電極との間に僅かな隙間を設けることで、このような問題を解消していた。しかし、絶縁体と接地電極との間に隙間があると、この隙間にプラズマの持つエネルギが漏出してしまい、着火性の低下を招くおそれがあった。
このような問題を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、絶縁体と接地電極間の隙間をなくすためのプラズマジェット点火プラグの実用的な製造方法を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]軸孔を有し該軸孔内に中心電極が設けられた絶縁体と、略筒状の主体金具と、中心に貫通孔を有する板状の接地電極とを備えるプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
前記中心電極の先端を、前記絶縁体の先端よりも前記軸孔内側に配置させることにより、先端部に凹部を設けた絶縁体を準備する準備工程と、
前記主体金具の先端よりも前記絶縁体の先端が後端側に位置するように、前記絶縁体を前記主体金具の内部に組み付ける組付工程と、
前記絶縁体の先端面から突出している前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する除去工程と、
前記除去工程後の前記主体金具の先端部に、前記接地電極を配置し、該接地電極と前記主体金具とを溶接する溶接工程とを含む製造方法。
このような製造方法であれば、絶縁体の先端面から突出している主体金具の先端部の少なくとも一部を除去した上で、主体金具の先端部に接地電極を溶接する。そのため、絶縁体と接地電極間の隙間をなくしたプラズマジェット点火プラグを製造することが可能になる。
[適用例2]適用例1に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、更に、前記除去工程に先立って、前記主体金具が前記絶縁体の先端面から突出している突出量を測定する測定工程を備え、前記除去工程では、前記測定された突出量に基づいた所定量、前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する製造方法。このような製造方法であれば、絶縁体の先端面から突出している主体金具の突出量を測定し、この測定された突出量に基づいた所定量、主体金具の先端部を除去することができる。そのため、主体金具の先端面と絶縁体の先端面とを正確に合わせることが可能になる。
[適用例3]軸孔を有し該軸孔内に中心電極が設けられた絶縁体と、略筒状の主体金具と、中心に貫通孔を有する板状の接地電極とを備えるプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
板状の電極母材の中央部に、前記貫通孔の形成された貴金属部材を接合することで前記接地電極を製造する接地電極製造工程と、
前記中心電極の先端を、前記絶縁体の先端よりも前記軸孔内側に配置させることにより、先端部に凹部を設けた絶縁体を準備する準備工程と、
前記主体金具の先端よりも前記絶縁体の先端が後端側に位置するように、前記絶縁体を前記主体金具の内部に組み付ける組付工程と、
前記絶縁体の先端面から突出している前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する除去工程と、
前記除去工程後の前記主体金具の先端部に、前記接地電極を配置し、該接地電極と前記主体金具とを溶接する溶接工程とを含む製造方法。
このような製造方法であれば、絶縁体と接地電極間の隙間をなくしたプラズマジェット点火プラグを製造することが可能になる。更に、接地電極の中央部には、貫通孔の形成された貴金属部材が接合されるので、プラズマジェット点火プラグの耐久性を向上させることができる。
[適用例4]適用例3に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、更に、前記除去工程に先立って、前記主体金具が前記絶縁体の先端面から突出している突出量を測定する測定工程を備え、前記除去工程では、前記測定された突出量に基づいた所定量、前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する製造方法。このような製造方法であれば、主体金具の先端面と絶縁体の先端面とを正確に合わせることが可能になる。
[適用例5]適用例3または適用例4に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記接地電極製造工程では、前記貴金属部材を、前記電極母材の一方の面からレーザ溶接することによって接合し、前記溶接工程では、前記接地電極の前記一方の面を、前記主体金具の先端部とは逆側に向けて、前記接地電極と前記主体金具との溶接を行う製造方法。このような製造方法であれば、レーザ溶接の溶接痕によって、接地電極と絶縁体との間に隙間が生じてしまうことを抑制することができる。
[適用例6]軸孔を有し該軸孔内に中心電極が設けられた絶縁体と、略筒状の主体金具と、一つまたは複数の棒状の接地電極とを備えるプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
前記中心電極の先端を、前記絶縁体の先端よりも前記軸孔内側に配置させることにより、先端部に凹部を設けた絶縁体を準備する準備工程と、
前記主体金具の先端よりも前記絶縁体の先端が後端側に位置するように、前記絶縁体を前記主体金具の内部に組み付ける組付工程と、
前記絶縁体の先端面から突出している前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する除去工程と、
前記除去工程後の前記主体金具の先端部に、前記接地電極を配置し、該接地電極と前記主体金具とを溶接する溶接工程とを含む製造方法。
このような製造方法であれば、絶縁体と棒状の接地電極間の隙間をなくしたプラズマジェット点火プラグを製造することができる。
[適用例7]適用例6に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、更に、前記除去工程に先立って、前記主体金具が前記絶縁体の先端面から突出している突出量を測定する測定工程を備え、前記除去工程では、前記測定された突出量に基づいた所定量、前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する製造方法。このような製造方法であれば、主体金具の先端面と絶縁体の先端面とを正確に合わせることが可能になる。
[適用例8]軸孔を有し該軸孔内に中心電極が設けられた絶縁体と、略筒状の主体金具と、一つまたは複数の棒状の接地電極とを備えるプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
棒状の電極母材の先端部に、貴金属部材を接合することで前記接地電極を製造する接地電極製造工程と、
前記中心電極の先端を、前記絶縁体の先端よりも前記軸孔内側に配置させることにより、先端部に凹部を設けた絶縁体を準備する準備工程と、
前記主体金具の先端よりも前記絶縁体の先端が後端側に位置するように、前記絶縁体を前記主体金具の内部に組み付ける組付工程と、
前記絶縁体の先端面から突出している前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する除去工程と、
前記除去工程後の前記主体金具の先端部に、前記接地電極を配置し、該接地電極と前記主体金具とを溶接する溶接工程とを含む製造方法。
このような製造方法であれば、絶縁体と棒状の接地電極間の隙間をなくしたプラズマジェット点火プラグを製造することができる。更に、棒状の接地電極の先端部には、貴金属部材が接合されているので、プラズマジェット点火プラグの耐久性を向上させることができる。
[適用例9]適用例8に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、更に、前記除去工程に先立って、前記主体金具が前記絶縁体の先端面から突出している突出量を測定する測定工程を備え、前記除去工程では、前記測定された突出量に基づいた所定量、前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する製造方法。このような製造方法であれば、主体金具の先端面と絶縁体の先端面とを正確に合わせることが可能になる。
[適用例10]適用例8または適用例9に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記接地電極製造工程では、前記貴金属部材を、前記棒状の電極母材の一方の側面からレーザ溶接することによって接合し、前記溶接工程では、前記接地電極の前記一方の側面を、前記主体金具の先端部とは逆側に向けて、前記接地電極と前記主体金具との溶接を行う製造方法。このような製造方法であれば、レーザ溶接の溶接痕によって、接地電極と絶縁体との間に隙間が生じてしまうことを抑制することができる。
[適用例11]適用例1ないし適用例10のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記組付工程において、前記主体金具は、前記絶縁体の先端面から0.5mm以上突出するように、予め長く形成されている製造方法。このような製造方法であれば、主体金具の突出量が予め0.5mm以上確保されているため、絶縁体と主体金具の組み付けの精度にばらつきが生じても、切削代を確保することができる。
[適用例12]適用例1ないし適用例11のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記溶接工程では、前記接地電極と前記主体金具とをレーザ溶接する製造方法。このように、接地電極と主体金具とをレーザ溶接すれば、接地電極と主体金具とを精度良く接合することができる。
なお、上述したプラズマジェット点火プラグの製造方法において、前記溶接工程では、前記接地電極を前記主体金具側に押圧した上で前記レーザ溶接を行ってもよい。このように、接地電極を主体金具側に押圧した上でレーザ溶接を行えば、レーザ溶接時の衝撃によって接地電極が主体金具から浮いてしまうことを抑制することができる。
また、前記除去工程では、前記主体金具の先端部の少なくとも一部を、前記主体金具の先端面に垂直の方向から切削してもよい。このような製造方法では、例えば、フライス盤を用いることで、主体金具の切削を行うことができる。また、前記除去工程では、前記主体金具の先端部の少なくとも一部を、前記主体金具の側面から切削してもよい。このような製造方法では、例えば、旋盤を用いることで、主体金具の切断を行うことができる。
プラズマジェット点火プラグ100の構造を示す部分断面図である。 プラズマジェット点火プラグ100の先端部分を拡大した断面図である。 第1実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。 第2実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。 第3実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。 第4実施例で用いる接地電極30の製造方法を示す図である。 第4実施例における接地電極30の配置方法を示す図である。 電極母材33よりも厚い貴金属部材36を用いてプラズマジェット点火プラグ100を製造した例を示す図である。 第5実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。 第6実施例で用いる接地電極30bの製造方法を示す図である。 接地電極30に荷重をかけてレーザ溶接を行う例を示す図である。 接地電極30と主体金具50の接合方法のバリエーションを示す図である。 接地電極30と主体金具50の接合方法のバリエーションを示す図である。 接地電極30と主体金具50の接合方法のバリエーションを示す図である。
以下、本発明の実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法と、この製造方法によって製造されるプラズマジェット点火プラグの構造について説明する。説明の便宜上、まず、プラズマジェット点火プラグの具体的な構造について図面を参照しつつ説明する。
A.プラズマジェット点火プラグの構造:
図1は、プラズマジェット点火プラグ100の構造を示す部分断面図である。また、図2は、プラズマジェット点火プラグ100の先端部分を拡大した断面図である。なお、図1において、プラズマジェット点火プラグ100の軸線O方向を図面における上下方向とし、上側をプラズマジェット点火プラグ100の先端側、下側を後端側として説明する。
図1に示すように、プラズマジェット点火プラグ100は、絶縁体としての絶縁碍子10と、この絶縁碍子10を保持する主体金具50と、絶縁碍子10内に軸線O方向に保持された中心電極20と、主体金具50の先端部59に溶接された接地電極30と、絶縁碍子10の後端部に設けられた端子金具40とを備えている。
絶縁碍子10は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成され、軸線O方向に軸孔12を有する筒状の絶縁部材である。軸線O方向の略中央には外径の最も大きな鍔部19が形成されており、これより後端側には後端側胴部18が形成されている。また、鍔部19より先端側には後端側胴部18より外径の小さな先端側胴部17と、その先端側胴部17よりも先端側で先端側胴部17よりも更に外径の小さな脚長部13とが形成されている。この脚長部13と先端側胴部17との間は段状に形成されている。
図2に示すように、軸孔12のうち脚長部13の内周にあたる部分は、先端側胴部17、鍔部19および後端側胴部18の内周にあたる部分よりも縮径された電極収容部15として形成されている。この電極収容部15の内部には中心電極20が保持される。また、軸孔12は電極収容部15の先端側において内周が更に縮径されており、先端小径部61として形成されている。そして、先端小径部61の内周は絶縁碍子10の先端面16に連続し、軸孔12の開口部14を形成している。
中心電極20は、インコネル(商標名)600または601等のNi系合金等で形成された円柱状の電極棒で、内部に熱伝導性に優れる銅等からなる金属芯23を有している。そして先端部21には、貴金属やタングステンを主成分とする合金からなる円盤状の電極チップ25が、中心電極20と一体となるように溶接されている。なお、本実施の形態では、中心電極20と一体になった電極チップ25も含め「中心電極」と称する。この電極チップ25は、中心電極20の構造から省略することも可能である。
中心電極20の後端側は鍔状に拡径され、この鍔状の部分が軸孔12内において電極収容部15の起点となる段状の部位に当接されており、電極収容部15内で中心電極20が位置決めされている。また、中心電極20の先端部21の先端面26(より具体的には電極チップ25の先端面26)の周縁が、径の異なる電極収容部15と先端小径部61との間の段部に当接された状態となっている。この構成により、軸孔12の先端小径部61の内周面と、中心電極20の先端面26とで包囲された容積の小さな凹部60(以下、「キャビティ60」ともいう)が形成されている。接地電極30と中心電極20との間の火花放電間隙において行われる火花放電は、このキャビティ60内の空間や壁面を通過する。そして、この火花放電によって絶縁破壊された後に印加されるエネルギによって、キャビティ60内でプラズマが形成される。このプラズマは、開口部14の開口端11から噴出される。
図1に示すように、中心電極20は、軸孔12の内部に設けられた金属とガラスの混合物からなる導電性のシール体4を経由して、後端側の端子金具40に電気的に接続されている。このシール体4により、中心電極20および端子金具40は、軸孔12内で固定されると共に導通される。端子金具40にはプラグキャップ(図示外)を介して点火制御装置(図示外)に接続された高圧ケーブル(図示外)が接続される。
主体金具50は、内燃機関(図示外)のエンジンヘッド(図示外)にプラズマジェット点火プラグ100を固定するための円筒状の金具であり、絶縁碍子10を取り囲むようにして保持している。主体金具50は鉄系の材料より形成され、図示外のプラグレンチが嵌合する工具係合部51と、内燃機関に設けられたエンジンヘッドに螺合するねじ部52とを備えている。
主体金具50の工具係合部51より後端側には加締部53が設けられている。工具係合部51から加締部53にかけての主体金具50と、絶縁碍子10の後端側胴部18との間には円環状のリング部材6,7が介在されており、更に両リング部材6,7の間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。この加締部53が加締められることにより、リング部材6,7およびタルク9を介して絶縁碍子10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。これにより、図2に示すように、脚長部13と先端側胴部17との間の段状の部位が、主体金具50の内周面に段状に形成された係止部56に環状のパッキン80を介して支持されて、主体金具50と絶縁碍子10とが一体に組み付けられる。このパッキン80によって、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密は保持され、燃焼ガスの流出が防止される。また、図1に示すように、工具係合部51とねじ部52との間には鍔部54が形成されており、ねじ部52の後端側近傍、すなわち鍔部54の座面55にはガスケット5が嵌挿されている。
主体金具50の先端部59には、厚みが1mm程度の板状の接地電極30が設けられている。接地電極30は耐火花消耗性に優れた金属から構成されており、例えば、インコネル(商標名)600または601等のNi系合金が用いられる。図2に示すように、接地電極30は中央に貫通孔31を有する円盤状に形成されており、その厚み方向を軸線O方向に揃え、絶縁碍子10の先端面16に当接した状態で、主体金具50の先端に接合されている。接地電極30の貫通孔31は、その最小内径が、少なくとも絶縁碍子10の開口部14(開口端11)の内径以上の大きさを有するように形成されており、この貫通孔31を介し、キャビティ60の内部と外気とが連通されるように構成されている。
以上のように構成されたプラズマジェット点火プラグ100では、混合気への点火の際に、まず、中心電極20と接地電極30との間に高電圧を印加し、火花放電を行う。このときに生じた絶縁破壊によって、中心電極20と接地電極30との間には比較的低電圧で電流を流すことができるようになる。そこで更に、中心電極20と接地電極30との間に電力を供給することで放電状態を遷移させ、キャビティ60内でプラズマを形成する。こうして形成されたプラズマが貫通孔31(いわゆるオリフィス)を通じて噴出されると、混合気への着火が行われる。
B.第1実施例:
図3は、本発明の第1実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。図3に示すように、本実施例では、まず、別の製造工程において中心電極20が予め組み付けられた絶縁碍子10を準備する(ステップS100:準備工程)。そして、この絶縁碍子10を主体金具50内に挿入し、主体金具50の加締部53を加締めて、主体金具50内に絶縁碍子10を組み付ける(ステップS110:組付工程)。この主体金具50の先端部は、予め、規定の寸法よりも、0.5mm以上長く形成されている。
続いて、レーザ式の距離測定器を用いて、主体金具50の先端面57から絶縁碍子10の先端面16までの距離(以下、突出量Xという)を測定する(ステップS120:測定工程)。この突出量Xは、距離測定器を用いて、所定の位置から主体金具50の先端面57までの距離と、絶縁碍子10の先端面16までの距離とを計測し、その差を求めることで測定することができる。なお、距離の測定は、レーザ式の距離測定器以外にも、超音波式の測定器や、ノギスなどの種々の測定器を用いることができる。
突出量Xを測定すると、続いて、絶縁碍子10が保持された主体金具50を、バイスを用いてフライス盤に固定する。そして、フライスの刃を主体金具50の先端面57に垂直方向から押し当て、軸線Oに沿って突出量Xだけ、主体金具50の先端部を切削して除去する(ステップS130:除去工程)。本実施例では、フライスの刃の加工径は、主体金具50の外径よりも大きいこととする。
主体金具50の先端部を切削すると、切削後の主体金具50の先端面57に、接地電極30を配置する(ステップS140)。そして、接地電極30と主体金具50の境界部分を全周、レーザ溶接する(ステップS150:溶接工程)。以上で説明した一連の工程によって、プラズマジェット点火プラグ100が完成する。
以上で説明した第1実施例の製造方法では、主体金具50を予め規定よりも長めに形成することで、絶縁碍子10を主体金具50内に組み付けた際に、必ず、主体金具50の先端部が絶縁碍子10の先端面16よりも突出した状態とする。そして、この状態で、主体金具50の突出量を測定し、測定された分だけ、主体金具50の先端部を切削する。このような製造方法によれば、上記ステップS110における組付工程において、主体金具50内の絶縁碍子10の固定位置に製品毎にバラツキが生じても、高い精度で、主体金具50の先端面57と絶縁碍子10の先端面16とを水平に合わせることができる。この結果、接地電極30と絶縁碍子10の先端面16との間に隙間が生じることを抑制することができるので、意図した着火性能を有するプラズマジェット点火プラグ100を製造することが可能になる。なお、本実施例の製造方法において、絶縁碍子10の先端面から主体金具50の先端面までの距離が予め定まっている場合や目測で切削が可能な場合等には、図3のステップS120における突出量Xの測定(測定工程)は省略することが可能である。
また、本実施例では、絶縁碍子と主体金具との組み付け公差が最大0.4mm程度であることを考慮し、主体金具50の先端部を、規定の寸法よりも予め0.5mm以上長く形成している。そのため、絶縁碍子と主体金具の組み付けの精度にばらつきが生じても、必要な切削代を確保することができる。
C.第2実施例:
図4は、本発明の第2実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。図4に示すように、本実施例では、まず、第1実施例で説明したステップS100〜S120と同様に、中心電極20が組み付けられた絶縁碍子10を準備し(ステップS200:準備工程)。これを主体金具50内に組み付け(ステップS210:組付工程)、主体金具50の先端面57から絶縁碍子10の先端面16までの突出量Xを測定する(ステップS220:測定工程)。
突出量Xを測定すると、続いて、絶縁碍子10が保持された主体金具50を、旋盤のチャックに水平方向に固定する。そして、旋盤の刃(バイト)を主体金具50の先端部の側面に押し当て、軸線Oに沿って突出量Xだけ、主体金具50の先端部を切削して除去する(ステップS230:除去工程)。
主体金具50の先端部を切削すると、第1実施例のステップS140,S150と同様に、切削後の主体金具50の先端面57に、接地電極30を配置し(ステップS240)、接地電極30と主体金具50とをレーザ溶接する(ステップS250:溶接工程)。以上で説明した一連の工程によって、プラズマジェット点火プラグ100が完成する。
以上で説明した第2実施例によれば、フライス盤ではなく、旋盤を用いることで、絶縁碍子10の先端面16と主体金具50の先端面57とを水平に合わせることができる。なお、本実施例の製造方法においても、絶縁碍子10の先端面から主体金具50の先端面までの距離が予め定まっている場合や目測で切削が可能な場合等には、図4のステップS220における突出量Xの測定(測定工程)は省略することが可能である。
D.第3実施例:
図5は、本発明の第3実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。図5に示すように、本実施例では、まず、第1実施例で説明したステップS100〜S120と同様に、中心電極20が組み付けられた絶縁碍子10を準備し(ステップS300:準備工程)。これを主体金具50内に組み付け(ステップS310:組付工程)、主体金具50の先端面57から絶縁碍子10の先端面16までの突出量Xを測定する(ステップS320:測定工程)。本実施例では、主体金具50の先端部は、予め、規定の寸法よりも、接地電極30の厚み分(約1mm)、長く形成されている。
突出量Xを測定すると、続いて、絶縁碍子10が保持された主体金具50を、エンドミルがセットされたフライス盤のバイスに固定する。エンドミルとしては、その加工径が、主体金具50の外径よりも小さく、主体金具50の内径よりも大きいものを採用する。主体金具50を、バイスに固定すると、エンドミルの中心軸と主体金具50の中心軸とを一致させる。そして、エンドミルを主体金具50の先端面57に垂直方向から押し当てることで、主体金具50の先端部の内周側を突出量Xだけ切削して除去する(ステップS330:除去工程)。こうすることで、主体金具50の先端部の一部が切削されて、段部58が形成される。
主体金具50の先端部に段部58が形成されると、この段部58内に、接地電極30を配置する(ステップS340)。そして、接地電極30と主体金具50の境界を全周、レーザ溶接する(ステップS350:溶接工程)。以上で説明した一連の工程によって、プラズマジェット点火プラグ100が完成する。
以上で説明した第3実施例によれば、エンドミルを利用することで、主体金具50の先端部に段部を形成し、この段部に、接地電極30を接合することができる。そのため、接地電極30の配置を正確に行うことが可能になる。なお、本実施例の製造方法においても、絶縁碍子10の先端面から主体金具50の先端面までの距離が予め定まっている場合や目測で切削が可能な場合等には、図5のステップS320における突出量Xの測定(測定工程)は省略することが可能である。
E.第4実施例:
上述したプラズマジェット点火プラグ100の先端に設けられた接地電極30は、Ni系合金の金属によって形成されている。これに対して、第4実施例では、接地電極30として、Ni系合金の電極母材の中央に、貴金属部材が接合された電極を用いる。
図6は、本実施例で用いる接地電極30の製造方法を示す図である。図示するように、この製造方法では、まず、中心に開口部35を有する電極母材33を用意する(ステップS400)。そして、この電極母材33の開口部35に、予め、中心に貫通孔31が形成されたリング状の貴金属部材36を圧入する(ステップS410)。この貴金属部材36の厚みは、電極母材33の厚みと同一である。貴金属部材36は、例えば、イリジウム(Ir)を主成分として、プラチナ(Pt)やロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、レニウム(Re)等を添加したIr合金によって形成することができる。また、プラチナ(Pt)を主成分として、イリジウム(Ir)やロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、レニウム(Re)等を添加した合金によっても形成することができる。
電極母材33の開口部35に貴金属部材36を圧入すると、最後に、貴金属部材36と電極母材33の境界を、接地電極30の一方の面について、全周、レーザ溶接する(ステップS420)。
以上の方法で接地電極30を製造すると、後は、上述した第1〜3実施例と同様の工程で、プラズマジェット点火プラグ100の製造を行う。ただし、接地電極30を主体金具50の先端面57に配置する際には、図7に示すように、レーザ溶接をした面が、主体金具50の先端面57とは逆側に向くように配置する。こうすることで、溶接痕によって、接地電極30と絶縁碍子10との間に隙間が生じてしまうことを抑制することができる。
以上で説明した第4実施例によれば、接地電極30の中央部に貴金属部材36を接合するため、耐久性に優れたプラズマジェット点火プラグ100を製造することが可能になる。
なお、上述した第4実施例では、電極母材33と貴金属部材36の厚みは同一とした。これに対して、貴金属部材36の厚みは、電極母材33の厚みよりも大きくすることが可能である。
図8は、電極母材33よりも厚い貴金属部材36を用いてプラズマジェット点火プラグ100を製造した例を示す図である。図示するように、貴金属部材36が、電極母材33よりも厚く形成されていたとしても、貴金属部材36が、絶縁碍子10の先端面16に当接していれば、接地電極30と絶縁碍子10との間に隙間が生じることを抑制することができる。そのため、このような態様であっても、意図した着火性能を有するプラズマジェット点火プラグ100を製造することが可能になる。なお、このような態様において、図8に示すように、電極母材33と貴金属部材36の上面側を水平に合わせた場合には、フライス盤や旋盤で切削する主体金具の先端部の突出量X’は、以下の式(1)のように算出することができる。
X’=X−Y+Z …(1)
(ただし、Xは、絶縁碍子10の先端面16から主体金具50の先端面57までの距離。Yは、貴金属部材36の厚み。Zは、電極母材33の厚み。)
F.第5実施例:
上述した第1ないし第4実施例では、中央に貫通孔31を有する円盤状の接地電極30を主体金具50の先端部に接合した。これに対して、本実施例では、棒状(例えば、四角柱状)の接地電極を主体金具50の先端部に接合する。
図9は、本発明の第5実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。図9に示すように、本実施例では、まず、第1実施例で説明したステップS100〜S120と同様に、中心電極20が組み付けられた絶縁碍子10を準備し(ステップS500:準備工程)。これを主体金具50内に組み付け(ステップS510:組付工程)、主体金具50の先端面57から絶縁碍子10の先端面16までの突出量Xを測定する(ステップS520:測定工程)。
突出量Xを測定すると、続いて、絶縁碍子10が保持された主体金具50を、バイスを用いてフライス盤に固定する。そして、フライスの刃を主体金具50の先端面57に垂直方向から押し当て、軸線Oに沿って突出量Xだけ、主体金具50の先端部を切削して除去する(ステップS530:除去工程)。
主体金具50の先端部を切削すると、切削後の主体金具50の先端面57に、棒状の接地電極30bをその側面が主体金具50および絶縁碍子10に接触するように配置し(ステップS540)、この接地電極30bと主体金具50とを抵抗溶接する(ステップS550:溶接工程)。以上で説明した一連の工程によって、プラズマジェット点火プラグ100が完成する。なお、ステップS550では、接地電極30bを主体金具50に対してレーザ溶接することとしてもよい。
以上で説明した第5実施例によれば、棒状に形成された接地電極30bと絶縁碍子10の先端面16との間に隙間が生じることを抑制することができる。なお、本実施例の製造方法において、絶縁碍子10の先端面から主体金具50の先端面までの距離が予め定まっている場合や目測で切削が可能な場合等には、図9のステップS520における突出量Xの測定(測定工程)は省略することが可能である。また、本実施例では、主体金具50の先端部をフライスの刃で切削することとしたが、第2実施例のように旋盤で切削してもよいし、第3実施例のようにエンドミルで切削してもよい。また、本実施例では、棒状の接地電極30bを一つだけ主体金具50に接合したが、棒状の接地電極30bを複数、主体金具50に接合してもよい。このとき、上記ステップS540では、主体金具50上における接地電極30bの設置間隔が均等になるように各接地電極30bを配置すると好適である。
G.第6実施例:
上述した第5実施例では、棒状の接地電極30bを主体金具50の先端部に接合している。本実施例では、この棒状の接地電極30bの先端に貴金属部材の接合を行う。
図10は、本実施例で用いる接地電極30bの製造方法を示す図である。図示するように、この製造方法では、まず、棒状の電極母材33bを用意する(ステップS600)。そして、この電極母材33bの端部に、貴金属部材36bを配置し(ステップS610)、電極母材33bと貴金属部材36bとの境界を、これらの一側面からレーザ溶接する(ステップS620)。
以上の方法で接地電極30bを製造すると、後は、上述した第5実施例と同様の工程で、プラズマジェット点火プラグ100の製造を行う。ただし、接地電極30bを主体金具50の先端面57に配置する際には、貴金属部材36b側をプラズマジェット点火プラグ100の中心側に向けるとともに、電極母材33b側をプラズマジェット点火プラグ100の周方向に向ける。そして、接地電極30bのレーザ溶接をした側面が、主体金具50の先端面57とは逆側に向くように配置する。こうすることで、溶接痕によって、接地電極30bと絶縁碍子10との間に隙間が生じてしまうことを抑制することができる。
以上で説明した第6実施例によれば、棒状の接地電極30bの先端に貴金属部材36bを接合するため、耐久性に優れたプラズマジェット点火プラグ100を製造することが可能になる。なお、電極母材33bと貴金属部材36bの厚み(主体金具50に対して接合された状態における軸線O方向の寸法)は同一であってもよいし、図8に示したように、貴金属部材36bの厚みが、電極母材33bの厚みよりも大きくてもよい。
H.変形例:
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。例えば、以下のような変形が可能である。
上述した各実施例の溶接工程では、接地電極30を主体金具50の先端面57に押圧しつつ、レーザ溶接をすることが好ましい。図11には、接地電極30上に、所定の押さえ治具200を載置し、この押さえ治具200を用いることで接地電極30に荷重をかけている例を示している。このように、接地電極30を主体金具50の先端部に押圧しながら溶接を行えば、レーザ溶接時の衝撃によって、接地電極30が、主体金具50の先端面57から浮いてしまうことを抑制することができる。なお、接地電極30上にかける荷重は、接地電極30が変形せず、かつ、レーザ溶接時の衝撃によって接地電極30が位置ずれしない荷重であり、概ね、0.1kNないし3kN程度である(好ましくは、1mm厚の接地電極30に対して、1kN)。
上述した各実施例における測定工程では、絶縁碍子10の先端面16の異なる位置において突出量を複数回測定し、その平均値によって、切削を行う長さを決定してもよい。また、複数回測定した中から、最も、突出量が少ない位置に合わせて、切削を行う長さを決定してもよい。つまり、測定された突出量そのものではなく、複数回測定された突出量に基づいて決定される所定量だけ、切削を行うこととしてもよい。このように、複数回の測定に基づいて切削する長さを決定することで、主体金具50の先端部を精度良く切削することが可能になる。
上述した各実施例の溶接工程では、接地電極30と主体金具50との境界に向けてレーザ溶接を行っている。この溶接は、以下のように、種々の態様で行うことが可能である。
図12ないし図14は、接地電極30と主体金具50の接合方法のバリエーションを示す図である。図12には、レーザ溶接を行う方向のバリエーションを示している。図示するように、接地電極30を主体金具50に接合する際には、接地電極30と主体金具50との境界に向かって垂直にレーザ溶接を行うこととしてもよいし、上側や下側から斜め方向にレーザ溶接を行うこととしてもよい。
図13には、主体金具50の先端部に段部58を形成した場合のレーザ溶接の方向のバリエーションを示している。図示するように、主体金具50の先端部に段部58が形成されている場合には、接地電極30と主体金具50との境界に向かって垂直にレーザ溶接を行うこととしてもよいし、主体金具50の外側から接地電極30と主体金具50の境界に向かって斜め方向にレーザ溶接を行うこととしてもよい。また、主体金具50の内側から接地電極30と主体金具50の境界に向かって斜め方向にレーザ溶接を行うこととしてもよい。
図14には、主体金具50の外径よりも小径な接地電極30が、主体金具50の先端面57に載置された例を示している。この場合には、接地電極30と主体金具50との境界に対して、主体金具50の外側から斜め方向にレーザ溶接を行うことで、両者を接合することができる。
また、上述した各実施例では、接地電極30と主体金具50とをレーザ溶接によって接合することとしたが、抵抗溶接など、他の溶接方法によって接合することも可能である。また、上述した各実施例では、主体金具50の先端部を切削することとしたが、研磨や切断などの方法により、主体金具50の先端部を除去することとしてもよい。
10…絶縁碍子
12…軸孔
14…開口部
20…中心電極
23…金属芯
25…電極チップ
30…接地電極
31…貫通孔
36…貴金属部材
40…端子金具
50…主体金具
60…凹部(キャビティ)
100…プラズマジェット点火プラグ
200…押さえ治具

Claims (12)

  1. 軸孔を有し該軸孔内に中心電極が設けられた絶縁体と、略筒状の主体金具と、中心に貫通孔を有する板状の接地電極とを備えるプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記中心電極の先端を、前記絶縁体の先端よりも前記軸孔内側に配置させることにより、先端部に凹部を設けた絶縁体を準備する準備工程と、
    前記主体金具の先端よりも前記絶縁体の先端が後端側に位置するように、前記絶縁体を前記主体金具の内部に組み付ける組付工程と、
    前記絶縁体の先端面から突出している前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する除去工程と、
    前記除去工程後の前記主体金具の先端部に、前記接地電極を配置し、該接地電極と前記主体金具とを溶接する溶接工程と
    を含む製造方法。
  2. 請求項1に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    更に、前記除去工程に先立って、前記主体金具が前記絶縁体の先端面から突出している突出量を測定する測定工程を備え、
    前記除去工程では、前記測定された突出量に基づいた所定量、前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する
    製造方法。
  3. 軸孔を有し該軸孔内に中心電極が設けられた絶縁体と、略筒状の主体金具と、中心に貫通孔を有する板状の接地電極とを備えるプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    板状の電極母材の中央部に、前記貫通孔の形成された貴金属部材を接合することで前記接地電極を製造する接地電極製造工程と、
    前記中心電極の先端を、前記絶縁体の先端よりも前記軸孔内側に配置させることにより、先端部に凹部を設けた絶縁体を準備する準備工程と、
    前記主体金具の先端よりも前記絶縁体の先端が後端側に位置するように、前記絶縁体を前記主体金具の内部に組み付ける組付工程と、
    前記絶縁体の先端面から突出している前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する除去工程と、
    前記除去工程後の前記主体金具の先端部に、前記接地電極を配置し、該接地電極と前記主体金具とを溶接する溶接工程と
    を含む製造方法。
  4. 請求項3に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    更に、前記除去工程に先立って、前記主体金具が前記絶縁体の先端面から突出している突出量を測定する測定工程を備え、
    前記除去工程では、前記測定された突出量に基づいた所定量、前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する
    製造方法。
  5. 請求項3または請求項4に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記接地電極製造工程では、前記貴金属部材を、前記電極母材の一方の面からレーザ溶接することによって接合し、
    前記溶接工程では、前記接地電極の前記一方の面を、前記主体金具の先端部とは逆側に向けて、前記接地電極と前記主体金具との溶接を行う
    製造方法。
  6. 軸孔を有し該軸孔内に中心電極が設けられた絶縁体と、略筒状の主体金具と、一つまたは複数の棒状の接地電極とを備えるプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記中心電極の先端を、前記絶縁体の先端よりも前記軸孔内側に配置させることにより、先端部に凹部を設けた絶縁体を準備する準備工程と、
    前記主体金具の先端よりも前記絶縁体の先端が後端側に位置するように、前記絶縁体を前記主体金具の内部に組み付ける組付工程と、
    前記絶縁体の先端面から突出している前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する除去工程と、
    前記除去工程後の前記主体金具の先端部に、前記接地電極を配置し、該接地電極と前記主体金具とを溶接する溶接工程と
    を含む製造方法。
  7. 請求項6に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    更に、前記除去工程に先立って、前記主体金具が前記絶縁体の先端面から突出している突出量を測定する測定工程を備え、
    前記除去工程では、前記測定された突出量に基づいた所定量、前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する
    製造方法。
  8. 軸孔を有し該軸孔内に中心電極が設けられた絶縁体と、略筒状の主体金具と、一つまたは複数の棒状の接地電極とを備えるプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    棒状の電極母材の先端部に、貴金属部材を接合することで前記接地電極を製造する接地電極製造工程と、
    前記中心電極の先端を、前記絶縁体の先端よりも前記軸孔内側に配置させることにより、先端部に凹部を設けた絶縁体を準備する準備工程と、
    前記主体金具の先端よりも前記絶縁体の先端が後端側に位置するように、前記絶縁体を前記主体金具の内部に組み付ける組付工程と、
    前記絶縁体の先端面から突出している前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する除去工程と、
    前記除去工程後の前記主体金具の先端部に、前記接地電極を配置し、該接地電極と前記主体金具とを溶接する溶接工程と
    を含む製造方法。
  9. 請求項8に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    更に、前記除去工程に先立って、前記主体金具が前記絶縁体の先端面から突出している突出量を測定する測定工程を備え、
    前記除去工程では、前記測定された突出量に基づいた所定量、前記主体金具の先端部の少なくとも一部を除去する
    製造方法。
  10. 請求項8または請求項9に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記接地電極製造工程では、前記貴金属部材を、前記棒状の電極母材の一方の側面からレーザ溶接することによって接合し、
    前記溶接工程では、前記接地電極の前記一方の側面を、前記主体金具の先端部とは逆側に向けて、前記接地電極と前記主体金具との溶接を行う
    製造方法。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記組付工程において、前記主体金具は、前記絶縁体の先端面から0.5mm以上突出するように、予め長く形成されている
    製造方法。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記溶接工程では、前記接地電極と前記主体金具とをレーザ溶接する
    製造方法。
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