以下、本発明の最良の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す撮影画像処理システムの構成を示すシステム構成図である。
図1に示すように、本実施形態の撮影画像処理システムは、デジタルカメラ101、印刷装置102、現像・表示処理装置103、無線LANハブ100、高解像度ディスプレイ104、サムネール画像表示用ディスプレイ105等から構成される。
そして、デジタルカメラ101と印刷装置102、現像・表示処理装置103は無線LANハブ100を介して互いに接続されている。なお、デジタルカメラ101には、無線LANアダプタが装着されており、デジタルカメラ101は、この無線LANアダプタを介して無線LANハブ100と通信可能である。
また、デジタルカメラ101には、内蔵記憶媒体が装着されており、撮影された画像データはこの内蔵記憶媒体に記憶される。
現像・表示処理装置103からは、デジタルカメラ101の内蔵記憶媒体を、外付の記憶媒体と同様に参照可能である。即ち、現像・表示処理装置103は、デジタルカメラ101の内蔵記憶媒体に格納される画像データのファイル名及びバイト数を参照したり、デジタルカメラ101の内蔵記憶媒体に格納される画像データを現像・表示処理装置103のハードディスク28(図2)にコピーしたり、移動したりすることができる。
なお、デジタルカメラ101の内蔵記憶媒体は、典型的にはコンパクトフラッシュカードやスマートメディア等である。
デジタルカメラ101が撮影した画像データは、デジタルカメラ101に内蔵されている内蔵記憶媒体に記録され、次いで現像・表示処理装置103のハードディスク28にコピーされ、現像処理後、サムネール画像が生成され、サムネール画像表示用ディスプレイ105にサムネール画像が表示される。
サムネール画像表示用ディスプレイ105は、本実施形態ではタッチパネルとなっており、該タッチパネルで選択されたサムネール画像が高解像度ディスプレイ104に表示される構成となっている。
なお、ディスプレイを、例えばワイド型の高解像度ディスプレイ1台を用いて、複数画面表示モード(1つの表示装置に2つの画面を表示する表示モード)を用いて、上述の2台分の2画面を表示するよう構成しても良い。
図2は、図1に示した現像・表示処理装置103のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、現像・表示処理装置103は、CPU21と、RAM22と、ROM23と、LANアダプタ24と、ビデオアダプタ25と、キーボード26と、マウス27等のポインティングデバイスと、ハードディスク28と、CD−ROMドライブ29,DVD−ROMドライブ等の記録媒体ドライブ(記憶媒体ドライブ)とを備え、これらがシステムバス20を介して互いに接続されている構成となっている。
即ち、現像・表示処理装置103は、典型的にはパーソナルコンピュータ(PC)であるが、これに限らずいわゆるワークステーションやPCサーバや専用ハードウェアにより構成しても良い。
CPU21は、ROM23、ハードディスク28、又はCD−ROMドライブ29等の記録媒体に記憶保存されたプログラムを読み出してRAM22上等で実行することにより、装置全体を統括制御する。
RAM22は、CPU21のプログラムの実行とプログラム実行時の作業領域として使用される。LANアダプタ24は、ネットワークに接続するための通信インターフェースである。なお、本実施形態では、LANアダプタ24は無線LANアダプタである。
ビデオアダプタ25には、図1に示した高解像度ディスプレイ104,サムネール画像表示用ディスプレイ105が接続されており、高解像度ディスプレイ104,サムネール画像表示用ディスプレイ105への表示を制御している。
また、ハードディスク28には、いわゆるオペレーションシステムの他、後述するフローチャートに示すプログラム、画像管理プログラム、現像処理プログラム、撮影された画像、管理テーブル(図3)、最後に撮影された画像データ名称を記憶する最新画像ワークファイル等が記録されている。
ここで、図3を参照して管理テーブルについて説明する。
図3は、本実施形態における管理テーブルの一例を示すデータ構成図である。
管理テーブルは、現像・表示処理装置103が、デジタルカメラ101の内蔵記憶媒体から取得した画像データを管理するためのものであり、図3に示すように、管理テーブルは、一意の管理番号1201、画像データ名称1202、現像区分1203、表示区分1204、取捨区分1205、印刷区分1206、顧客コード1207、格納フォルダ名1205から構成される。また、管理テーブルの1行(1レコード)は、撮影された1画像に対応する。
また、管理番号1201は、管理テーブルに1行追加される毎に、画像管理プログラムにより採番される一意の数字,英数字,記号及びこれらの組み合わせで構成される。
画像データ名称1202は、デジタルカメラ101に内蔵されている内蔵記憶媒体に記録された画像データ名称と同一で数字又は英数字8桁乃至12桁程度である。
現像区分1203は、未現像画像:0、現像済み画像:1、現像失敗画像:2が記憶される。表示区分1204は、未表示:0、表示済:1が記憶される。取捨区分は保留:0、印刷予定:1、不要:2、物理削除:3が記憶される。
取捨区分1205は、保留:0、印刷予定:1、不要:2、物理削除:3が記憶される。印刷区分1206は、印刷未:0、印刷済:1が記憶される。顧客コード1207は、この画像の撮影を依頼した顧客を特定するための情報で数字又は英数字8桁程度である。この顧客コード1207の代わりに顧客氏名を記憶しても良い。
格納フォルダ名1208は、この画像の格納フォルダ名称であり、格納フォルダ名称は例えば撮影年月日8桁+顧客コード8桁で構成する。
以下、図4〜図11を参照して、本発明の撮影画像管理処理について説明する。
図4は、本発明における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、本発明の撮影画像管理処理に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図2に示したCPU21がハードディスク28又はその他の記録媒体に格納されたプログラムを読み出してRAM22上で実行することにより実現される。即ち、図中、S321〜S339は、現像・表示処理装置103のCPU21の制御の下で実行される各ステップを示す。
現像・表示処理装置103に電源が投入されると、CPU21は、オペレーションシステムの起動後、画像管理プログラムの初期プログラムを起動する。そして、CPU21は、サムネール画像表示用ディスプレイ105に、図5に示す画面900を表示する。さらに、CPU21は、図4の画像管理プログラムの画像撮影処理プログラム及び現像処理プログラム(S324部分)をハードディスク28からRAM22にロードして起動する。そして、CPU21は、ハードディスク28に今回の撮影画像を保存する格納フォルダ(画像記憶用フォルダ)を作成し、本フローチャートの処理を開始する。
なお、デジタルカメラ101のシャッターボタンが押下されると、撮影された画像は、逐次デジタルカメラ101に内蔵されている内蔵記憶媒体に記録される。この内蔵記憶媒体に記録された撮像画像は、現像・表示処理装置103から、無線LANアダプタ100を介して取得されて現像・表示処理装置103のRAM22のバッファ領域の所定のアドレスに記憶可能である。
ここで、図5を参照して、サムネール画像表示用ディスプレイ105及び高解像度ディスプレイ104に表示される画面について説明する。
図5〜図8は、図1に示したサムネール画像表示用ディスプレイ105及び高解像度ディスプレイ104に表示される画面を説明する模式図である。
図5〜図8において、900はサムネール表示画面であり、サムネール画像表示用ディスプレイ105に表示される。910は拡大表示画面であり、高解像度ディスプレイ104に表示される。
なお、図5は混在表示モード、図6は横4画像表示モード、図7は縦2画像表示モード、図8は横2画像表示モードに対応する。
サムネール表示画面900は、デジタルカメラ101の内蔵記憶媒体から取得された画像のサムネール画像90を表示するものである。このサムネール画像90は、ユーザがタッチすることで選択状態となる。
91は前頁ボタン「▲」、92は次頁ボタン「▼」であり、サムネール表示画面900に表示されるサムネール画像90を頁単位で切り替える場合に使用される。
サムネール画像90をタッチすることにより、タッチされたサムネール画像に対応する画像を高解像度ディスプレイ104上の拡大表示画面910に拡大画像911として表示させることができる。
95は選択ボタンであり、この選択ボタン95をタッチすることにより、選択状態のサムネール画像に対応する画像を印刷予定とすることができる。
96は削除ボタンであり、この削除ボタン96をタッチすることにより、選択状態のサムネール画像に対応する画像を削除させることができる。
97は終了ボタンであり、サムネールサムネール表示画面900を終了させる場合に使用される。
93,94,103,104は拡大表示モードの変更ボタンであり、拡大表示画面910に表示される拡大画像911の表示モードを変更する場合に使用される。
拡大表示モードの変更ボタン93は、拡大表示画面910に図6に示すような横位置画像4つの拡大画面(横4画像表示モード)を表示するための変更ボタンである。また、拡大表示モードの変更ボタン94は、拡大表示画面910に図7に示すような縦位置画像2つの拡大画面(縦2画像表示モード)を表示するための変更ボタンである。さらに、拡大表示モードの変更ボタン104は、拡大表示画面910に図8に示すような横位置画像2つの拡大画面(横2画像表示モード)を表示するための変更ボタンである。
また、図6〜図8の拡大表示モードの変更ボタン103は、拡大表示画面910に図5に示すような横位置画像2つと縦位置画像1つを混載した拡大画面(混載表示モード)を表示するための変更ボタンである。
以下、図4のフローチャートの説明を開始する。
まず、ステップS321では、現像・表示処理装置103のCPU21は、ハードディスク28内の画像記憶用フォルダからサムネール画像を読み込み、図5〜図11に示したサムネール表示画面900に、撮影順にサムネール画像を表示する。
この際、CPU21は、読み出し対象の各サムネール画像が縦位置画像であるか横位置画像であるかを判定する(縦ドット数>横ドット数の画像なら縦位置画像(縦画像)、縦ドット数<=横ドット数なら横位置画像(横画像)と判定する)。そして、判定された縦画像/横画像で表示するように制御する。
ここで、CPU21は、表示するサムネール画像が横画像と縦画像の双方を含むと判定した場合には、拡大表示モードを図5に示した混載表示モードとする。なお、サムネール表示画面900のサムネール画像の表示方式は、原則として図5の90に示したように撮影順に表示されるが、図6〜図8の90bに示したように、縦画像と横画像を分類して別々に表示しても良い。
また、CPU21は、表示するサムネール画像が縦画像のみの場合には、拡大表示モードを図7に示した横2画像表示モードとする。但し、CPU21は、図9に示すように、サムネール表示画面900に拡大表示モードの変更ボタンを表示しないように制御する。
また、CPU21は、表示するサムネール画像が横画像のみの場合には、拡大表示モードを図6又は図8に示した横4画像表示モード又は横2画像表示モードとする。但し、CPU21は、図10又は図11に示すように、サムネール表示画面900に拡大表示モードの変更ボタンを表示しないように制御する。
なお、図9〜図11は、表示されるサムネール画像が縦(横)画像のみである場合にサムネール画像表示用ディスプレイ105及び高解像度ディスプレイ104に表示される画面を説明する模式図である。
また、本ステップでは、サムネール表示画面900にサムネール画像を表示するとともに、CPU21は、表示した各サムネール画像毎の操作検知座標領域を計算する。本実施形態では、ユーザによる各サムネール画像のタッチ位置(左側、右側、上側、下側、中央、左上、左下、右上、右下等)に応じて、拡大画像の表示制御を行っている。上記各サムネール毎の操作検知座標領域とは、そのタッチ位置を判定するためのものであり、詳細は後述する。
次にCPU21は、デジタルカメラ101の内蔵記憶媒体を参照してハードディスク28に記憶されている最新画像ワークファイルの画像データ名称と突き合わせる。なお、最新画像ワークファイルには、図3に示した管理ファイルに最後に追加された画像データ名称が記載されている。
ハードディスク28内の最新画像ワークファイルの画像データ名称よりも新しい画像データが、デジタルカメラ101の内蔵記憶媒体に存在する場合(例えば、最新画像データ名称が「P0000123」であるとき、「P0000124」と「P0000125」が存在する場合)は、CPU21は、一意の管理番号1201を採番して管理テーブル(図3)に新規レコードを追加する。
なお、新規レコードの初期値は、画像データ名称1202は当該新しい画像データの名称が記憶され、現像区分と表示区分と取捨区分と印刷区分は何れも「0」が指定される。また、最新画像ワークファイルの画像データ名称よりも新しい画像データが複数件あれば同数の新規レコードを追加する。新規レコードの追加が完了したら、最後に追加した画像データ名称(上の例では「P0000125」)を最新画像ワークファイルの画像データ名称に上書きする。
ステップS322では、CPU21は、ハードディスク28内の管理テーブル(図3)を参照し、未現像の画像データ(現像区分=「0」)のレコードが存在するかを判定し、処理を分岐する。未現像の画像データが存在すると判定した場合には、CPU21は処理をS323に進める。
ステップS323では、CPU21は、未現像の画像データのうち画像データ名称が最も小さな画像データを、デジタルカメラ101の内蔵記憶媒体からRAM22に読込み、現像処理プログラムに画像データ名称を引き渡す。
次に、ステップS324では、CPU21は現像処理プログラムを用い、引き渡された画像データ名称に対応する画像データを、RAWデータからjpeg等のデータにデータ変換し、該データに対して、ハードディスク28に記憶された所定のプロファイルを適用してディスプレイ表示のために色空間変換処理(CYMK→RGB)を行い、該変換後の画像データに基づいてサムネール画像を作成し、該変換後の画像データとサムネール画像をハードディスク28の画像フォルダに記憶し、管理テーブルの当該画像に対応する現像区分1203を「0」から「1」に更新し、その後ステップS321に処理を戻す。
一方、ステップS322で、未現像の画像データが存在しないと判定した場合、CPU21は、ステップS325において、操作情報をチェックする。詳細には、CPU21は、RAM22のバッファ領域の各操作に対応するアドレス(「01001」乃至「0100D」)のデータを参照し、該データをRAM22の操作記憶用領域にコピーし、その後、バッファ領域の値を「0」に初期化する。
次に、ステップS326では、CPU21は、RAM22の操作記憶用領域を参照し、サムネール表示画面900の前頁ボタン「▲」91又は次頁ボタン「▼」92がタッチされたか否かを判定する。
前頁ボタン「▲」91又は次頁ボタン「▼」92がタッチされたと判定した場合、即ち前頁サムネール画像の表示指示又は次頁サムネール画像の表示指示があった場合には、CPU21は、ステップS327に処理を進める。
そしてステップS327では、CPU21は、画像フォルダ内の次頁又は前頁に対応するサムネール画像データを、ビデオアダプタ25経由でサムネール画像表示用ディスプレイ105に転送し、前頁サムネール画像又は次頁サムネール画像を撮影順に表示させ、管理テーブルの当該画像の表示区分1204を「0」から「1」に更新し、ステップS321に処理を戻す。
なお、前頁サムネール画像又は次頁サムネール画像を表示する場合、ステップS321と同様に、CPU21は、読み出し対象の各サムネール画像が縦位置画像であるか横位置画像であるかを判定する。そして、判定された縦画像/横画像で表示するように制御する。さらに、CPU21は、表示される各サムネール画像毎の操作検知座標領域を再計算する。
そして、前頁サムネール画像は例えば図9の900に示すように縦画像のサムネールだけであったが、次頁のサムネール画像を読込んで横画像を含むと判定した場合には、CPU21は、ハードディスク28のアプリケーションプログラム中の画面レイアウト情報を読み出し、各サムネール毎の操作検知座標領域(縦画像のサムネールであれば各サムネールの縦長の長方形の中でどの座標領域部分がタッチされたら左側が選択されたと判定するか、又どの座標領域部分がタッチされたら右側が選択されたと判定するかの4つのXY座標の2つの組のことで、横画像のサムネールであれば各サムネールの横長の長方形の中でどの座標領域部分がタッチされたら上側が選択されたと判定するか、又どの座標領域部分がタッチされたら下側が選択されたと判定するかの4つのXY座標の組が2つづつ計算される。横画像のサムネールで高解像度ディスプレイ104に横位置画像4つの拡大画面を表示する場合であれば右上・右下・左上・左下がタッチされたと判定するための図13の点線で示す扇型を特定するための扇方の中心のXY座標と半径の組が4つづつ計算される。なお右上・右下・左上・左下がタッチされたと判定される領域を扇型ではなく矩形としても良く、この場合右上・右下・左上・左下がタッチされたと判定するための4つのXY座標が各4組が(1つの横画像サムネールについて合計16のXY座標が)計算される。)を再計算して、図5の左側の画面のように、サムネール画像表示用ディスプレイ105の画面を縦画像のサムネールと横画像のサムネールが混在する画面に遷移させる。
一方、ステップS326で、前頁ボタン「▲」91又は次頁ボタン「▼」92がタッチされていないと判定した場合、CPU21は、ステップS328に処理を進める。
ステップS328では、CPU21は、RAM22の操作記憶用領域を参照し、サムネール画像表示用ディスプレイ105で画面右下の拡大表示モードの変更ボタン93、94、103、又は104のいずれかがタッチされたか否かを判定する。
そして、拡大表示モードの変更ボタンがタッチされたと判定した場合には、CPU21は、ステップS329に処理を進め、拡大表示方法変更I処理を実行する。なお、ステップS329の拡大表示方法変更I処理の詳細は後述する図12に示すが、ここで概略を説明する。
この処理では、タッチされた拡大表示モードの変更ボタンに応じて拡大表示画面910の拡大表示モードが変更制御される。例えば、図5の画面において拡大表示モードの変更ボタン93がタッチされたと判定すると、CPU21は、拡大表示画面910の拡大表示モードを図6に示した横4画像表示モードに遷移させる。なお、サムネール表示画面900の画面右下の拡大表示モードの変更ボタンは、103,104が表示される状態に制御する。また、例えば、図5の画面で、拡大表示モードの変更ボタン94がタッチされたと判定すると、CPU21は、拡大表示画面910の拡大表示モードを図7に示した縦2画像表示モードに遷移させる。なお、サムネール表示画面900の画面右下の拡大表示モードの変更ボタンは、103だけが表示される状態に制御する。
ステップS329の拡大表示方法変更I処理が終了すると、CPU21は、ステップS321に処理を戻す。
一方、ステップS328で、拡大表示モードの変更ボタンがタッチされていないと判定した場合には、CPU21は、ステップS330に処理を進める。
ステップS330では、CPU21は、RAM22の操作記憶用領域を参照して、サムネール表示画面900の選択済みサムネール画像が再選択されたか否かを判定する。なお、再選択とは、拡大表示の対象として選択されている状態のサムネール画像部分が更にタッチされて選択された状態を言う。また、拡大表示用に選択されているサムネール画像の外枠部分は、非選択のサムネール画像の外枠とは異なる色で表示されるようにCPU21により制御される。
ステップS330で、サムネール画像の再選択があったと判定した場合には、CPU21は、ステップS331に処理を進める。
ステップS331では、CPU21は、当該再選択されたサムネール画像が拡大表示画面910で複数の拡大画像で表示されている場合は全画面表示し、全画面表示されている場合は元の複数の拡大画像で表示するように制御する。そして、ステップS332に処理を進める。
一方、ステップS330で、サムネール画像の再選択がなかったと判定した場合には、CPU21は、そのままステップS332に処理を進める。
ステップS332では、CPU21は、RAM22の操作記憶用領域が参照され、サムネール画像表示画面900で特定サムネール画像の選択指示(いずれかのサムネール画像のタッチ)があったか判定する。
ステップS332で、特定サムネール画像の選択指示があったと判定した場合には、CPU21は、ステップS333において、特定画像拡大表示処理を実行する。なお、ステップS333の特定画像拡大表示処理の詳細は後述する図14に示すが、ここで概略を説明する。
この処理では、選択されたサムネール画像に対応する拡大画像を拡大表示画面910に表示し、管理テーブルの当該画像の表示区分1204が「0」の場合は「0」から「1」に更新する。
ステップS333の特定画像拡大表示処理が終了すると、CPU21は、ステップS334に処理を戻す。
一方、ステップS333で、特定サムネール画像の選択指示がなかったと判定した場合には、CPU21は、ステップS334に処理を進める。
ステップS334では、CPU21は、RAM22の操作記憶用領域が参照され、サムネール表示画面900で特定画像の取捨選択指示(選択ボタン95又は削除ボタン96のタッチ)があったか否かを判定する。そして、特定画像の取捨選択指示があったと判定した場合には、CPU21は、ステップS335に処理を進める。
ステップS335では、CPU21は、画像フラグ更新処理を実行する。詳細には、CPU21は、特定画像に対して選択の指示があった場合(選択ボタン95がタッチされ、表示された不図示のダイアログ画面で選択ランク(例えばA/B/Cや☆/☆☆/☆☆☆)が指定された場合)、印刷予定フォルダがあれば印刷予定フォルダに選択された画像が移動し、印刷予定フォルダがなければ印刷予定フォルダをハードディスク38内に作成してから印刷予定フォルダに選択された画像が移動し、管理テーブルの当該画像の取捨区分1205を「0」から「1」に更新する。また、特定画像に対して印刷不要の指示があった場合(削除ボタン96がタッチされた場合)、CPU21は、不要画像フォルダがあれば不要画像フォルダに選択された画像が移動し、不要画像フォルダがなければ不要画像フォルダをハードディスク38内に作成してから不要画像フォルダに選択された画像を移動し、管理テーブルの当該画像の取捨区分1205を「0」から「2」に更新させる。なお、「削除」ボタンが2回押下されたと判定した場合には、CPU21は、管理テーブルの当該画像の取捨区分を「2」から「3」に更新させ、当該選択された画像データをハードディスク38から物理削除する。なお、一旦、印刷予定とされた画像を印刷不要に指定しなおす(一度、選択ボタン95をタッチしてから同じ画像について削除ボタン96をタッチする)ことも可能であり、その場合は、CPU21は、当該画像データを印刷予定フォルダから不要画像フォルダに移動し、管理テーブルの取捨区分1205を「1」から「2」に更新する。また、この逆に、印刷不要に指定した画像を印刷予定に指定する(一度、削除ボタン96をタッチしてから同じ画像について選択ボタン95をタッチする)ことも可能でその場合は、CPU21は、当該画像データを不要画像フォルダから印刷予定フォルダに移動し、管理テーブルの取捨区分1205を「2」から「1」に更新させる。
そして、ステップS335の画像フラグ更新処理が終了すると、CPU21はステップS336に処理を進める。
一方、ステップS334で、特定画像の取捨選択指示(選択ボタン95又は削除ボタン96のタッチ)がなかったと判定した場合には、CPU21は、直ちにステップS336に処理を進める。
ステップS336では、CPU21は、終了ボタン97がタッチされたか否かを判定し、終了ボタン97がタッチされなかったと判定した場合には、CPU21は、ステップS321に処理を戻す。
一方、ステップS336で、終了ボタン97がタッチされたと判定した場合には、CPU21は、ステップS337に処理を進める。
ステップS337では、CPU21は、管理テーブルの表示区分1204を参照して表示区分1204=「0」の画像(即ち、未表示画像)があるか否かを判定し、未表示画像があると判定した場合には、ステップS338に処理を進める。
ステップS338では、CPUは、未表示画像を、サムネール表示画面900に撮影が早い順に、所定時間(例えば15秒)表示し、ステップS321に処理を戻す。
一方、ステップS337では、未表示画像がないと判定した場合には、直ちにステップS339に処理を進める。
ステップS339では、CPU21は、後処理を実行する。詳細には、CPU21は、管理テーブルを参照して、取捨区分1205が保留になっているレコードがあった場合、該取捨区分1205が保留になっているレコードに対応するインデックス画像をサムネール表示画面900に「これらの画像を取捨選択してください」というメッセージと共に表示し、ステップS321に処理を戻す。
一方、取捨区分1205が保留になっているレコードがなかった場合、CPU21は、今回の撮影データの入力画面をサムネール用表示及び操作用ディスプレイ105に表示し、撮影データの入力を促す。そして、現像・表示処理装置103のキーボード26又はマウス27から撮影データが入力されると、CPU21は、管理テーブルと同一のフォルダ(通常はルートフォルダ)に撮影データを記録し、撮影年月日と顧客名で格納フォルダをリネームし、本フローチャートの処理を終了する。
以上の処理により、最終的に、格納フォルダには、印刷予定フォルダ、及び、印刷予定フォルダ内の印刷予定の画像データと、印刷不要フォルダ、及び、印刷不要フォルダ内の不要画像データが残され、印刷するかどうかの保留状態の画像データは存在しなくなる。
以上、図4に示した処理によれば、サムネール画像表示用ディスプレイ105の操作情報が現像・表示処理装置103に逐次送信され、高解像度ディスプレイ104に拡大画像が表示されるので、カメラマンはデジタルカメラの表示及び操作をしながら撮影された画像の取捨選択(印刷の要否指定)を簡単に行うことが出来る。よって、助手がいなくても撮影業務を迅速に行うことができ、特に子供の日や七五三、成人の日、卒業式シーズン等業務が繁忙を極める時期には顕著な効果を奏する。
また、撮影した画像を分類する処理を行ってくれるので、ある顧客の撮影画像が他の顧客の撮影画像として混入するといった事故も防止することができる。
以下、図12を参照して、図4のステップS329に示した拡大表示方法変更I処理について詳細に説明する。
図12は、本発明における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図4のステップS329に示した拡大表示方法変更I処理に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図2に示したCPU21がハードディスク28又はその他の記録媒体に格納されたプログラムを読み出してRAM22上で実行することにより実現される。即ち、図中、S401〜S404,S408〜S421は、現像・表示処理装置103のCPU21の制御の下で実行される各ステップを示す。
まず、ステップS401において、CPU21は、RAM22の操作記憶用領域を参照し、どの拡大表示モードの変更ボタンがタッチされたかを判定する。
拡大表示モードの変更ボタンは、サムネール表示画面900の右下に表示されるボタンで、高解像度ディスプレイ104に表示される拡大画像の表示形式を制御する。例えば、横4画像(横位置拡大画像4つを2行2列に表示:図5の変更ボタン93)、横2画像(横位置拡大画像2つを上下に並べて表示:図5,図6の変更ボタン104)、混在表示(横位置拡大画像2つと縦位置拡大画像1つ:図6〜図8の変更ボタン103)、縦2画像(縦位置拡大画像2つを左右に並べて表示:図5の変更ボタン94)がある。
なお、高解像度ディスプレイ104が縦長形状の場合、横4画像の代わりに、縦4画像(縦位置拡大画像4つを2行2列に表示)を表示するように構成してもよい。
ステップS402では、CPU21は、縦2画像(変更ボタン94)がタッチされたか否かを判定し、縦2画像(変更ボタン94)がタッチされたと判定した場合には、処理をS403に進める。
ステップS403では、CPU21は、拡大画像表示画面910の拡大表示モードを混在モードから縦2画像表示モードに変更し、混在表示モードで右側に表示されていた縦拡大画像を縦2画像の左側に表示する(右側に表示しても勿論かまわない)。そして、ステップS404に処理を進める。
ステップS404では、CPU21は、サムネール表示画面900の拡大表示モードの右下に表示される拡大表示モードの変更ボタンを、混在ボタン(変更ボタン103)に変更して、処理を終了する。
一方、ステップS402で、縦2画像(変更ボタン94)がタッチされていないと判定した場合には、ステップS408において、CPU21は、横2画像(変更ボタン104)がタッチされたか否かを判定し、横2画像(変更ボタン104)がタッチされたと判定した場合には、処理をS409に進める。
ステップS409では、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードを判定し、ステップS410では、拡大画像表示画面910の拡大表示モードが混在表示モードであるか否かを判定する。
そして、ステップS410で、拡大画像表示画面910の拡大表示モードが混在表示モードであると判定した場合には、CPU21は、ステップS411に処理を進める。
ステップS411では、CPU21は、拡大画像表示画面910の拡大表示モードを横2画像表示モードに変更し、混在表示モードで左側に表示されていた2つの横拡大画像を横2画像に表示する。そして、ステップS413に処理を進める。
一方、ステップS410で、拡大画像表示画面910の拡大表示モードが混在表示モードでないと判定した場合には(現在の拡大画像表示モードが横4画像表示モードとなる)、CPU21は、ステップS412に処理を進める。
ステップS412では、CPU21は、拡大画像表示画面910の拡大表示モードを横2画像表示モードに変更し、横4画像表示モードで左側(右側でも勿論かまわない)に表示されていた2つの横拡大画像を横2画像に表示する。そして、ステップS413に処理を進める。
ステップS413では、CPU21は、サムネール表示画面900の拡大表示モードの右下に表示される拡大表示モードの変更ボタンを、混在ボタン(変更ボタン103)に変更して、処理を終了する。
一方、ステップS408で、横2画像(変更ボタン104)がタッチされていないと判定した場合には、ステップS414において、CPU21は、横4画像(変更ボタン103)がタッチされたか否かを判定し、横4画像(変更ボタン103)がタッチされたと判定した場合には(現在の拡大画像表示モードが混在表示モードとなる)、処理をS415に進める。
ステップS415では、CPU21は、拡大画像表示画面910の拡大表示モードを横4画像表示モードに変更し、混在表示モードで左側に表示されていた2つの横拡大画像を横4画像の左側に表示する(右側に表示しても勿論かまわない)。そして、ステップS416に処理を進める。
ステップS416では、CPU21は、サムネール表示画面900の拡大表示モードの右下に表示される拡大表示モードの変更ボタンを、混在ボタン(変更ボタン103)及び横2画像(変更ボタン104)に変更して、処理を終了する。
一方、ステップS414で、横4画像(変更ボタン103)がタッチされていないと判定した場合には、ステップS417において、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードを判定し、ステップS418では、拡大画像表示画面910の拡大表示モードが縦2画像表示モードであるか否かを判定する。
そして、ステップS418で、拡大画像表示画面910の拡大表示モードが縦2画像表示モードであると判定した場合には(現在の拡大画像表示モードが横2画像表示モード又は横4画像表示モードとなる)、CPU21は、ステップS419に処理を進める。
ステップS419では、CPU21は、拡大画像表示画面910の拡大表示モードを混在表示モードに変更し、縦2画像表示モードで左側(右側でも勿論かまわない)に表示されていた縦拡大画像を混在表示モードの縦画像に表示する。そして、ステップS421に処理を進める。
一方、ステップS419で、拡大画像表示画面910の拡大表示モードが縦2画像表示モードでないと判定した場合には、CPU21は、ステップS420に処理を進める。
ステップS420では、CPU21は、拡大画像表示画面910の拡大表示モードを混在表示モードに変更し、横4画像表示モードの場合左側(右側でも勿論かまわない)に表示されていた2つの横拡大画像を混在表示モードの横2画像に表示し、横2画像表示モードで表示されていた2つの横拡大画像を混在表示モードの横2画像に表示する。そして、ステップS421に処理を進める。
ステップS421では、CPU21は、サムネール表示画面900の拡大表示モードの右下に表示される拡大表示モードの変更ボタンを、横4画像(変更ボタン93)、縦2画像(変更ボタン94)、及び、横2画像(変更ボタン104)に変更して、処理を終了する。
以下、図13,図14を参照して、図4のステップS333に示した特定画像拡大表示処理について詳細に説明する。
上述したように、本実施形態では、ユーザによる各サムネール画像のタッチ位置(左側、右側、上側、下側、中央、左上、左下、右上、右下等)に応じて、拡大画像の表示制御を行っている。ここで、図13を用いて、サムネール画像のタッチ位置について説明する。
図13は、サムネール画像のタッチ位置を説明する図である。
図4のステップS321,S327内で実行される各サムネール毎の操作検知座標領域の算出処理では、CPU21は、ハードディスク28のアプリケーションプログラム中の画面レイアウト情報を読み出し、各サムネール毎の操作検知座標領域を算出している。
例えば、図13に示すように、縦画像のサムネールであれば、各サムネールの縦長の長方形の中でどの座標領域部分がタッチされたら「左側」1301が選択されたと判定するか、又どの座標領域部分がタッチされたら「右側」1302が選択されたと判定するかの4つのXY座標の組を2組算出している。
また、横画像のサムネールで横2画像表示モード又は混在表示モードであれば、各サムネールの横長の長方形の中でどの座標領域部分がタッチされたら「上側」1303が選択されたと判定するか、又どの座標領域部分がタッチされたら「下側」1304が選択されたと判定するかの4つのXY座標の組を2組算出している。
また、横画像のサムネールで混在表示モードであれば、「右上」1308,「右下」1309,「左上」1306,「左下」1307がタッチされたと判定するための4つの扇形の中心のXY座標及び半径の組を4組計算し、「中心」1305がタッチされたと判定するための円の中心のXY座標と半径の組を1組計算している。なお右上・右下・左上・左下がタッチされたと判定される領域を扇型ではなく矩形としても良く、この場合右上・右下・左上・左下がタッチされたと判定するための4つのXY座標が各4組が(1つの横画像サムネールについて合計16のXY座標が)計算される。
以下、この操作検知座標領域を用いて、図14のフローチャートを説明する。
図14は、本発明における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図4のステップS333に示した特定画像拡大表示処理に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図2に示したCPU21がハードディスク28又はその他の記録媒体に格納されたプログラムを読み出してRAM22上で実行することにより実現される。即ち、図中、S501〜S528は、現像・表示処理装置103のCPU21の制御の下で実行される各ステップを示す。
まず、ステップS501において、CPU21は、図4のステップS321又はS327で計算された操作検知座標領域とRAM22の操作記憶用領域に記憶された実際のタッチ位置座標から、タッチされたサムネールを特定し、該特定されたサムネールが縦画像のものか横画像のものであるか判定する。
次に、ステップS502において、CPU21は、縦画像がタッチされたか否かを判定し、縦画像がタッチされたと判定した場合には、ステップS503に処理を進める。
次に、ステップS503では、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードが何であるかを判定する。
そして、ステップS504において、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードが縦2画像表示モードであるか否かを判定し、縦2画像表示モードであると判定した場合には、ステップS505に処理を進める。
ステップS505では、CPU21は、ステップS321又はS327で計算された操作検知座標領域とRAM22の操作記憶用領域に記憶された実際のタッチ位置座標から、タッチ位置が「左側」1301であるか「右側」1302であるか、それ以外であるかを判定する。
そして、ステップS506において、タッチ位置が「左側」1301であるか判定し、「左側」1301であると判定した場合には、ステップS507において、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の縦2画像のうちの左側の拡大画像を、当該タッチされたサムネール画像の拡大画像と入替える。そして、処理を終了する。
一方、ステップS506において、タッチ位置が「左側」1301でないと判定した場合には、CPU21は、ステップS508に処理を進める。
そして、ステップS508において、CPU21は、タッチ位置が「右側」1302であるか判定し、「右側」1302であると判定した場合には、ステップS509において、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の縦2画像のうちの右側の拡大画像を、当該タッチされたサムネール画像の拡大画像と入替える。そして、処理を終了する。
一方、ステップS508において、タッチ位置が「右側」1302でないと判定した場合には、CPU21は、そのまま処理を終了する。
一方、ステップS504で、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードが縦2画像表示モードないと判定した場合には、ステップS510に処理を進める。
そして、ステップS510において、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードが混在表示モードであるか否かを判定し、混在表示モードであると判定した場合には、ステップS511に処理を進める。
ステップS511では、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の混在表示の縦の拡大画像を、当該タッチされたサムネール画像の拡大画像と入替える。そして、処理を終了する。
一方、ステップS510で、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードが混在表示モードでないと判定した場合には(横2又は横4画像表示モードである)、ステップS512に処理を進める。
ステップS512では、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードを混在表示モードに変更し、拡大画像表示画面910の左側の2つの横画像に変更前に表示された横拡大画像(横4画像表示モードの場合は左側(右側でもよい)の横拡大画像)を表示する。さらに、CPU21は、サムネール表示画面900の拡大表示モードの右下に表示される拡大表示モードの変更ボタンを、横4画像(変更ボタン93)、縦2画像(変更ボタン94)、及び、横2画像(変更ボタン104)に変更する。
次に、ステップS513において、CPU21は、拡大画像表示画面910の混在表示の右の縦拡大画像を、当該タッチされたサムネール画像の拡大画像と入替える。そして、処理を終了する。
一方、ステップS502で、縦画像がタッチされていない(横画像がタッチされた)と判定した場合には、CPU21は、ステップS514に処理を進める。
次に、ステップS514では、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードが何であるかを判定する。
そして、ステップS515において、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードが横2画像表示モード又は混在表示モードであるか否かを判定し、横2画像表示モード又は混在表示モードであると判定した場合には、ステップS516に処理を進める。
ステップS516では、CPU21は、ステップS321又はS327で計算された操作検知座標領域とRAM22の操作記憶用領域に記憶された実際のタッチ位置座標から、タッチ位置が「上側」1303であるか「下側」1304であるか、それ以外であるかを判定する。
そして、ステップS517において、タッチ位置が「上側」1303であるか判定し、「上側」1303であると判定した場合には、ステップS518において、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の横2画像のうちの上側の拡大画像を、当該タッチされたサムネール画像の拡大画像と入替える。そして、処理を終了する。
一方、ステップS517において、タッチ位置が「上側」1303でないと判定した場合には、CPU21は、ステップS519に処理を進める。
そして、ステップS519において、CPU21は、タッチ位置が「下側」1304であるか判定し、「下側」1304であると判定した場合には、ステップS520において、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の横2画像のうちの下側の拡大画像を、当該タッチされたサムネール画像の拡大画像と入替える。そして、処理を終了する。
一方、ステップS519において、タッチ位置が「下側」1304でないと判定した場合には、CPU21は、ステップS526に処理を進める。
そして、ステップS526において、CPU21は、タッチ位置が「中央」1305であるか判定し、「中央」1305であると判定した場合には、ステップS527において、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードを横4画像表示モードに変更し、拡大画像表示画面910の左側(右側でもよい)の2つの横画像に変更前に表示された横拡大画像を表示する。さらに、CPU21は、サムネール表示画面900の拡大表示モードの右下に表示される拡大表示モードの変更ボタンを、混在ボタン(変更ボタン103)及び横2画像(変更ボタン104)に変更する。
次に、ステップS528において、CPU21は、拡大画像表示画面910の右側(左側であってもよい)に、当該タッチされたサムネール画像の拡大画像を表示する。そして、処理を終了する。
一方、ステップS526で、タッチ位置が「中央」1305でないと判定した場合には、CPU21は、そのまま処理を終了する。
一方、ステップS515で、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードが横2画像表示モード又は混在表示モードでないと判定した場合には、CPU21は、ステップS521に処理を進める。
そして、ステップS521において、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードが横4画像表示モードであるか否かを判定し、横4画像表示モードであると判定した場合には、ステップS522に処理を進める。
ステップS522では、CPU21は、ステップS321又はS327で計算された操作検知座標領域とRAM22の操作記憶用領域に記憶された実際のタッチ位置座標から、タッチ位置が「左上」1306であるか「左下」1307であるか「右上」1308であるか「右下」1309であるか、それ以外であるかを判定する。
そして、ステップS523において、CPU21は、タッチ位置が「左上」1306である場合は現在の拡大画像表示画面910の横4画像の左上の拡大画像を当該タッチされたサムネール画像の拡大画像と入替え、また、タッチ位置が「左下」1307である場合は現在の拡大画像表示画面910の横4画像の左下の拡大画像を当該タッチされたサムネール画像の拡大画像と入替え、また、タッチ位置が「右上」1308である場合は現在の拡大画像表示画面910の横4画像の右上の拡大画像を当該タッチされたサムネール画像の拡大画像と入替え、また、タッチ位置が「右下」1309である場合は現在の拡大画像表示画面910の横4画像の右下の拡大画像を当該タッチされたサムネール画像の拡大画像と入替え、タッチ位置が上記いずれでもない場合は画像の入れ替えは行わない。そして、処理を終了する。
一方、ステップS521で、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードが横4画像表示モードでないと判定した場合には(即ち、縦2画像表示モードである)、ステップS524に処理を進める。
ステップS524では、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードを混在表示モードに変更し、拡大画像表示画面910の右側の縦画像に変更前に表示された左側(右側でもよい)の縦拡大画像を表示する。さらに、CPU21は、サムネール表示画面900の拡大表示モードの右下に表示される拡大表示モードの変更ボタンを、横4画像(変更ボタン93)、縦2画像(変更ボタン94)、及び、横2画像(変更ボタン104)に変更する。
次に、ステップS525において、CPU21は、拡大画像表示画面910の混在表示の左上の横拡大画像を、当該タッチされたサムネール画像の拡大画像と入替える。そして、処理を終了する。
なお、縦4表示を可能とした場合には、縦2画像表示モードで縦サムネールの中央にタッチされた場合、CPU21は、現在の拡大画像表示画面910の拡大表示モードを縦4表示モードに変更し、拡大画像表示画面910の上側(下側であってもよい)の縦2画像に変更前に表示された縦2拡大画像を表示する。さらに、CPU21は、拡大画像表示画面910の縦4画像の左下(右下であってもよい)の縦拡大画像を、当該タッチされたサムネール画像の拡大画像と入替え、処理を終了するように制御するものとする。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、高解像度ディスプレイ104、サムネール画像表示用ディスプレイ105の2つのディスプレイを使用する構成について説明した。しかし、2つのディスプレイ104,105を使用せずに、横長の高解像度ディスプレイの左半分にサムネール表示画面900を表示し、右半分に拡大表示画面910を表示しても良く、この場合、操作性は若干低下するもののタッチパネルではなくマウスやキーボードで操作するように構成しても良い。
また、サムネール表示画面900におけるサムネールの表示形態は原則撮影順であるが、図6,図7の90bに示したように、縦サムネールと横サムネールを分類して別々に表示しても良い。
このサムネール表示は縦サムネールと横サムネールの数が頁により異なる可能性があり、頁の移動によりその都度変化しうるので、図4のステップS327で計算された操作検知座標領域は、前頁ボタン91や次頁92がタッチされた場合、再計算が必要であり、このことは他の画面でも同様である。
また、撮影された画像データのやりとりについては、上記実施形態では、現像・表示処理装置103がデジタルカメラ101の内蔵記憶媒体を参照して行っているが、これに限らず、デジタルカメラ101側の制御手段が一旦内蔵記憶媒体に記憶した画像データを現像・表示処理装置103のハードディスク28の所定のフォルダ又はディレクトリにコピーするように構成してもよい。このように構成することで、迅速に現像処理を行うことが可能となり、シャッター押下から高解像度表示パネル104への画像表示のタイムラグを最少にすることができる。
あるいは、デジタルカメラ101側の制御手段が内蔵記憶媒体に記憶せずに、直接画像データを現像・表示処理装置103のハードディスク28の所定のフォルダ又はディレクトリに移動させるように構成してもよい。このように構成することで、デジタルカメラ側の内蔵記憶媒体の記憶容量を気にせずに撮影を行うことができるし、デジタルカメラ101の内蔵電池の消耗を最少にすることができる。
なお、上述の各種データや画面の構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本実施形態では、デジタルカメラ101と現像・表示処理装置103とが無線LANハブ100を介して通信可能な構成について説明したが、デジタルカメラ101と現像・表示処理装置103とが有線接続された構成でもよいことはいうまでもない。
また、本実施形態では、デジタルカメラ101で撮像されている画像データを、現像・表示処理装置103が定期的に取得して、ほぼリアルタイムに撮影画像をサムネール表示する構成について説明したが、撮影が終了してメモリカード等に記憶された画像データを、現像・表示処理装置103が取得して撮影画像をサムネール表示可能なことはいうまでもない。
以上、示したように、カメラマンが撮影した画像を直ちに現像・色変換すると共にサムネール表示画面900にサムネール画像を画像方向を維持した状態で表示し、該サムネール画像が指示されると、該指示されたサムネール画像の拡大画像をその画像方向を維持した状態で、該サムネール画像上の指示位置に応じた拡大表示画面910のレイアウト位置にレイアウト表示できるので、簡単な操作で拡大表示画面910に拡大レイアウト表示される画像をサムネール表示画面900から選択された所望の画像に差し換えることができる。よって、カメラマンが1名いれば直前に撮影した画像を殆どタイムラグなしに確認することができる。この結果、顧客をいらいらさせずに短時間で撮影及び撮影画像の確認と画像の取捨選択を行うことができる。
また、撮影された画像のサムネール画像がサムネール表示画面900に表示されたかどうかを判定し、未表示画像があれば表示するので、前画像等を参照した場合でも、画像の表示漏れがなくなり、印刷するのに好適な写真を見落とすことがなくなる。
さらに、個々の画像の取捨選択ボタン95,96のタッチで画像が所定のフォルダに分類され、更に撮影の終了ボタンを押すことにより印刷対象画像用と印刷しない画像用フォルダを一まとめにするフォルダを生成するので、取捨選択済みの画像が混在してしまい、取又は捨のいずれの選択をしたか分からなくなってしまうといった事故や、他の顧客の画像が混入するといった事故が発生することもなくなり、画像の管理工数が大幅に省力化される。
以上、全体として撮影スタジオの撮影及び撮影した画像の管理業務効率及びコストを大幅に改善することができる等の効果を奏する。
以下、図15に示すメモリマップを参照して本発明に係る撮影画像処理システムを構成する画像処理装置(現像・表示処理装置103)で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
図15は、本発明に係る撮影画像処理システムを構成する画像処理装置(現像・表示処理装置103)で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図4,図12,図14に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。