JP4736983B2 - 過給システムの保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばMAT(Motor Assist Turbo)等、電動機付きの過給器を備えた過給システムを保護するための過給システムの保護装置の技術分野に関する。
この種の装置として、どの部品が不具合であるかを迅速に検知する手段を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されタービン発電機の故障診断装置(以下、「従来の技術」と称する)によれば、エンジン回転数、タービン回転数、発電機出力及びバッテリへの供給電力に基づいて異常個所を判定するため、異常個所に対する処理が的確に行えるとされている。
尚、MATにおいて、エンジン回転センサ、アクセル開度センサ、過給圧センサの異常種を判定する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、加圧仕事量と電動機の電力量とを比較して異常判定を行う技術も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平1−117927号公報 特開平9−96242号公報 特許第2504096号公報
この種の過給システムにおいては、例えば電動機を制御するための制御信号にノイズが重畳される等して、電動機が誤作動等一過性の故障を起こすことがある。大抵の場合、このような一過性の故障が生じたとしても過給システムのハードウェア機能としては正常である場合が多いが、このような一過性の故障であってもタービン回転数や電力供給量等といった指標値は異常を示すため、従来の技術では、このような場合についてもタービンやバッテリ等が修理を必要とする程度の異常であると判定されることがある。即ち、従来の技術には、異常の発生箇所は特定し得るとしても故障の種類については何ら特定し得ないため、過給システムにおいて発生し得る故障に対し常に適切に対処することが困難であるという技術的な問題点がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、電動機付きの過給器を備えた過給システムを効率的且つ効果的に保護することが可能な過給システムの保護装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る過給システムの保護装置は、内燃機関に設けられ、タービン及び該タービンに対し該タービンの回転を補助する駆動力を付与可能な電動機を有する過給器、電源を含み前記電動機に電力を供給可能な電力供給系、該電力供給系を介した前記電力の供給を制御する制御系並びに前記電力の供給を遮断可能な遮断手段を含む過給システムを保護するための過給システムの保護装置であって、前記タービンの回転状態を特定する回転状態特定手段と、前記特定された回転状態から前記タービンにおける異常回転の発生の有無を判別する異常回転判別手段と、前記電力の供給状態を特定する供給状態特定手段と、前記特定された供給状態から前記電力供給系における異常供給の発生の有無を判別する異常供給判別手段と、前記異常回転の発生の有無及び前記異常供給の発生の有無に基づいて、(i)前記過給システムにおける故障の発生の有無を判別し、且つ(ii)前記故障が発生したと判別された場合には更に、前記過給器の機械的故障を伴う第1故障及び該過給器の機械的故障を伴わず且つ前記制御系の電気的故障を伴う第2故障を含む複数種類の故障の中から前記発生した故障の種類を判別する故障種判別手段と、前記発生した故障の種類が前記第2故障であると判別された場合に、前記制御系の再起動を実行する再起動手段と、前記電力の供給を遮断すべきか否かを判別する遮断判別手段と、前記電力の供給を遮断すべきであると判別された場合に前記電力の供給が遮断されるように前記遮断手段を制御する遮断制御手段とを具備し、前記遮断判別手段は、(i)前記第1故障が発生した場合、(ii)前記制御系の再起動が行われた回数が所定値を超えた場合、(iii)前記電力供給系における電流値及び電圧値のうち少なくとも一方が基準値以上である場合、又は(iv)前記内燃機関における、出力及びエミッションを含む動作状態が所定の条件を満たす場合に、前記電力の供給を遮断すべきであると判別することを特徴とする。
本発明における「内燃機関」とは、例えば複数の気筒を有し、当該各々の燃焼室において、例えばガソリン、軽油或いはアルコール等の各種燃料が燃焼した際に発生する爆発力を、例えばピストン、コネクティングロッド及びクランク軸等を適宜介して動力として取り出すことが可能に構成された機関を包括する概念であり、例えば自動車用の2サイクル或いは4サイクルレシプロエンジン等を指す。
本発明における内燃機関には過給器が備わる。本発明における「過給器」とは、例えば排気系に設けられるタービンの回転力を、例えばタービンと回転同軸に構成されたコンプレッサの回転力に変換し、当該コンプレッサの回転力によって大気圧以上の過給圧を得ることが可能に構成された所謂ターボチャージャ等を含み、少なくとも大気圧以上の過給圧で空気を吸気系に供給することが可能な物理的、機械的、機構的或いは電気的な手段を包括する概念である。本発明に係る過給器には更に、例えばモータ等の電動機が備わり、当該タービンに対し、当該タービンの回転を補助するための例えばトルク等の駆動力を付与可能に構成される。このような過給器の構成は、例えば、MAT等と称される。
本発明における「電力供給系」とは、例えばバッテリ等の電源を含み、電動機にその動力たる電力を供給可能な物理的、機械的、機構的或いは電気的な手段を包括する概念であり、例えば、補器用の直流バッテリ等の1次電源、当該補器用バッテリの電圧を昇圧するためのDC−DCコンバータ等の昇圧手段、係る昇圧手段を介して昇圧せしめられた電圧を供給するための2次電源、更にはインバータ等の直流交流変換手段、及びこれら相互間を電気的に接続するための配線手段等を含んでいてもよい。
このような電力供給系を介した電力の供給は、例えばインバータ等の直流交流変換手段を制御するMATコントローラ等の制御手段を適宜含む制御系により、例えば、内燃機関を搭載する車両の運転条件、走行条件或いは環境条件等に応じて適切に制御される。例えば、制御系は、排気により駆動されるタービンの回転が不十分であるような条件においてタービンに対し電動機により駆動力が付与されるように電力供給系を制御する。尚、制御系とは、電動機に対する電力の供給を制御可能な、物理的、機械的、機構的或いは電気的な手段を包括する概念である。本発明に係る「過給システム」とは、これら過給器、電力供給系及び制御系を含むものとして定義される。
本発明に係る過給システムの保護装置によれば、その動作時には、例えばECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)等の各種処理ユニット、各種コントローラ或いはマイコン装置等各種コンピュータシステム等として構成される回転状態特定手段の作用によって、タービンの回転状態が特定される。ここで、本発明における「特定」とは、例えば、何らかの検出手段を介して直接的に又は間接的に物理的数値又は物理的数値に対応する電気信号等として検出すること、予め然るべき記憶手段等に記憶されたマップ等から該当する数値を選択又は推定すること、それら検出された物理的数値若しくは電気信号又は選択若しくは推定された数値等から、予め設定されたアルゴリズムや計算式等に従って導出すること、或いはこのように検出、選択、推定又は導出された値等を単に電気信号等として取得すること等を包括する広い概念である。
回転状態特定手段によって特定されるタービンの回転状態とは、タービンの回転状態を表し得る限りにおいて、或いはタービンの回転状態と直接的又は間接的な対応関係を有する限りにおいて、例えば過給圧、タービン回転速度(或いは単位時間当たりのタービン回転数)又はモータ温度等、過給器に係る何らかの物理量、電気量或いはその他物理的又は電気的な指標値によって代替されてもよい。
タービンの回転状態が特定されると、例えばECU等の各種処理ユニット、各種コントローラ或いはマイコン装置等各種コンピュータシステム等として構成される異常回転判別手段によって、この特定された回転状態からタービンにおける異常回転の発生の有無が判別される。ここで、「異常回転」とは、例えば予め設定された或いは予め想定若しくは推定される動作タイミング、動作期間又は回転速度等の各種動作条件から逸脱した回転の態様を包括する概念であり、その発生の有無の判別に係る基準は、例えば不変であってもよいし、車両や内燃機関の運転条件、動作条件、使用条件或いは環境条件等に応じてその都度異なっていてもよい。
一方、本発明に係る過給システムの保護装置によれば、その動作時には、例えばECU等の各種処理ユニット、各種コントローラ或いはマイコン装置等各種コンピュータシステム等として構成される供給状態特定手段によって、電力供給系を介した電力の供給状態が特定される。尚、供給状態特定手段によって特定される電力の供給状態とは、電力の供給状態を表し得る限りにおいて、或いは電力の供給状態と直接的又は間接的な対応関係を有する限りにおいて、例えば電力供給系に係る何らかの物理量、電気量或いはその他物理的又は電気的な指標値によって代替されてもよい。
電力の供給状態が特定されると、例えばECU等の各種処理ユニット、各種コントローラ或いはマイコン装置等各種コンピュータシステム等として構成される異常供給判別手段によって、この特定された供給状態から電力供給系における異常供給の発生の有無が判別される。ここで、「異常供給」とは、予め設定された或いは予め想定若しくは推定される供給タイミング、供給期間又は供給量等の各種動作条件から逸脱した供給の態様を包括する概念であり、その発生の有無の判別に係る基準は、例えば不変であってもよいし、車両や内燃機関の運転条件、動作条件、使用条件或いは環境条件等に応じてその都度異なっていてもよい。
ここで特に、例えば電力の供給を制御する制御系に関連する制御信号や駆動信号等の電気信号には、例えば物理的又は電気的な理由等によってノイズが混入することがある。或いはノイズの混入とは別に、制御系が、誤った制御信号や駆動信号を供給することがある。このような場合、例えば、本来電動機が作動するはずのない条件で電動機が作動したり、或いは駆動力の付与が予め設定された時間以上の長きにわたって継続したりする等、過給器が予め想定されない動作状態に陥ることがある。
このようなノイズの混入或いはそれに準じるような一過性の故障は、制御系に起因する電気的なものであるから、過給器自体のハードウェア的な状態は正常であることが多いが、過給器の少なくとも一部が損傷したり損壊したりする等ハードウェア的に故障している場合であっても、タービンの異常回転は生じ得るため、単に過給システムの構成要素各々の状態を特定したとしても、故障の種類を特定することは難しい。
そこで、本発明に係る過給システムの保護装置によれば、その動作時において、例えばECU等の各種処理ユニット、各種コントローラ或いはマイコン装置等各種コンピュータシステム等として構成される異常種判別手段が、過給システムにおける故障の発生の有無及び発生した故障の種類を判別することによって、係る問題を解決し得ている。即ち、異常種判別手段は、異常回転の発生の有無及び異常供給の発生の有無に基づいて、過給システムにおける故障の発生の有無を判別し、故障が発生している場合には更に、過給器の機械的故障を伴う第1故障及び係る過給器の機械的故障を伴わず且つ制御系の電気的故障を伴う第2故障を含む複数種類の故障の中から、発生した故障の種類を判別する。
ここで、第1故障とは、過給器の機械的な故障(即ち、ハードウェア的な故障)を伴う故障であり、物理的な修理修復を必要とする故障を包括する概念である。一方で、第2故障とは、このような過給器の機械的な故障を伴わない故障であって、例えば、落雷、電磁波又は塵芥の混入等による、例えばノイズの発生、或いは誤った電気信号(制御信号や駆動信号等)の発生等、制御系の電気的な故障を伴う故障を指す。即ち、制御系の電気的な故障とは、前述したように一過性の故障を含むものであって、例えば制御系を再起動或いはリセットすること等によって、過給システムの正常な動作が復旧する可能性がある故障を包括する概念である。
故障種判別手段が故障の種類を判別するに際しての判別基準は、何らこの種の判別がなされない場合と比較して、判別の精度が不足していることに起因する問題が実践上顕在化しない程度の精度を保ちつつ、故障の種類を幾らかなりとも分類し得る限りにおいて特に限定されず、例えば、予め実験的に、経験的に、或いはシミュレーション等に基づいて、異常回転の発生の有無と異常供給の発生の有無との組み合わせ、及びその際の車両の運転条件、内燃機関の動作条件或いは環境条件等と、実際の故障の種類との対応関係が明らかとなっている或いは推定可能である場合等には、そのような対応関係を係る判別の拠所としてもよい。
このように、本発明に係る過給システムの保護装置によれば、第1故障及び第1故障とは異なる第2故障を含む複数種類の故障種の中から、発生した故障の種類を判別することが可能となるため、過給器自体が機械的に故障しているような比較的重度の故障と、ノイズの混入等いった比較的軽度の故障とで、例えば故障に対する処置又は処理を変えることができ、故障種類に応じた精細な対処を行うことが可能となる。即ち、過給システムを効率的且つ効果的に保護することが可能となる。
一方、本発明に係る過給システムの保護装置では、発生した故障の種類が第2故障であると判別された場合に、再起動手段により制御系の再起動が実行される。
既に述べたように、第2故障は少なくとも過給器の機械的故障を伴わないため、実際に電気的なノイズによって誤作動が生じているだけであるか否かは別としても、電源リセット等の各種再起動処理によって、正常な動作状態に回復する可能性が少なからずある。このような再起動処理によって過給システムが故障状態から復帰すれば、運転者の負担は軽くなり、また車両の安全性が速やかに回復するため極めて有益である。従って、本発明に係る過給システムの保護装置によれば、故障の種類を判別するのみならず、積極的に故障の回復に努めることが可能となり、過給システムを効率的且つ効果的に保護することが可能となる。
更に、本発明に係る過給システムの保護装置が対象とする過給システムは、電力の供給を遮断可能な、スイッチや電気リレー等の遮断手段を備えており、例えばECU等の各種処理ユニット、各種コントローラ或いはマイコン装置等各種コンピュータシステム等として構成される遮断判別手段によって、電力の供給を遮断すべきであると判別された場合には、例えばECU等の各種処理ユニット、各種コントローラ或いはマイコン装置等各種コンピュータシステム等として構成される遮断制御手段によって、電力の供給が遮断されるように制御される構成となっている。
従って、前述した再起動等、車両に搭載された状況下でなし得る何らかの故障回復措置によっても故障が回復しないような場合等には、電力の供給を遮断し、電動機の作動を強制的に禁止することが可能となる。従って、電源電圧の低下、配線温度の上昇或いは電動機の過熱等、故障状態が継続することによって生じ得る言わば二次的な故障を回避することができ、実践上極めて有利である。
ここで特に、本発明に係る過給システムの保護装置では、この遮断判別手段が、(i)第1故障が発生した場合、(ii)制御系の再起動が行われた回数が所定値を超えた場合、(iii)電力供給系における電流値及び電圧値のうち少なくとも一方が基準値以上である場合、又は(iv)内燃機関における、出力及びエミッションを含む動作状態が所定の条件を満たす場合に、電力の供給を遮断すべきであると判別する構成となっている。
このように第1故障の発生の有無、制御系の再起動の回数、電力供給系における電流又は電圧の状態、及び内燃機関の動作状態等に基づいて遮断の必要性の有無が判別された場合には、比較的簡便であり且つ効果的である。これら各要素に関する所定値、基準値或いは所定の条件等は、無論、各々について予め個別具体的に決定されていてよく、然るべき記憶手段に記憶されていてもよい。
また、電力の供給を遮断すべきであるか否かに係る判別基準は、少なくともこれらの条件を含む限りにおいて何ら限定されるものではなく、より安全側にマージンを付与したものであってもよい。また、予め実験的に、経験的に或いはシミュレーション等に基づいて、電力の供給を遮断しないことによって過給システムに無視し得ない故障が発生し得る、過給器、制御系又は電力供給系各々の動作条件や動作状態が判明している或いは推定可能であるならば、各々がそのような動作条件や動作状態にある場合に電力の供給を遮断すべきであると判別されてもよい。
尚、「内燃機関の動作条件が所定の条件を満たす」場合とは、例えば、電力の供給が継続された場合に出力トルクが過剰となってドライバビリティの悪化として運転者に知覚され得る場合や、電力の供給が継続された場合に排気中のエミッション量が増大する場合等を含み、車両全体に関する多角的な見地から電力の供給を遮断すべきであると認識され得る状態を包括する概念である。
本発明に係る過給システムの保護装置の一の態様では、前記故障種判別手段は、前記異常回転が発生し且つ前記異常供給が発生した場合に、前記故障が発生し且つ前記発生した故障の種類が前記第2故障であると判別する。
電力の異常供給が発生している場合、必然的にタービンの異常回転が発生する可能性が高い。従って、この態様によれば、効率的に故障種を判別することが可能となり、実践上有益である。
本発明に係る過給システムの保護装置の他の態様では、前記故障種判別手段は、前記異常回転が発生し且つ前記異常供給が発生していない場合に、前記故障が発生し且つ前記発生した故障の種類が前記第1故障であると判別する。
電力の異常供給が発生していない状況、例えば、制御系から発せられる制御信号又は駆動信号等に電気的なノイズが混入していない状況等において、タービンの異常回転が発生した場合、ソフトウェア的な処理によって故障を回避することには困難が伴う可能性が高い。この態様によれば、このような場合については、故障の種類が第1故障であると判別されるため、効果的であり実践上有益である。
本発明に係る過給システムの保護装置の他の態様では、前記回転状態特定手段は、前記タービンの回転状態として、前記過給器の過給圧、前記タービンの回転速度及び前記電動機の温度を含む回転状態指標値のうち少なくとも一つを特定し、前記異常回転判別手段は、前記特定された少なくとも一つの回転状態指標値と、前記特定された少なくとも一つの回転状態指標値に対応する基準値との比較に基づいて前記異常回転の発生の有無を判別する。
この態様によれば、タービンの回転状態と相関の高い、過給圧、タービン回転速度及び電動機の温度を含む回転状態指標値の少なくとも一つに基づいて異常回転の発生の有無が判別されるため、異常回転の発生の有無が高精度に判別される。
尚、ここで述べられる「基準値」とは、例えば、その時点の車両の運転条件や内燃機関の動作条件等に応じて定まる、タービンが異常回転状態にない(即ち、正常な動作範囲内で回転している)場合におけるこれら各回転状態指標値、タービンが正常に回転している場合には到達し得ない各回転状態指標値等を適宜含み、特定された各回転状態指標値との比較に供されることにより、信頼性が不足していることに起因する問題が少なくとも実践的に見て顕在化しない程度の信頼性を担保しつつ異常回転の発生の有無を判別可能な値或いは範囲を包括する概念である。係る基準値は、固定値であっても、車両や内燃機関における動作条件等に応じて可変な値であってもよく、予め然るべき記憶手段に記憶されていてもよいし、その都度然るべきアルゴリズムや計算式に従って個別具体的に導出又は算出されてもよい。
本発明に係る過給システムの保護装置の他の態様では、前記故障種判別手段は、予め前記電力の供給を禁止すべきものとして設定された期間において前記異常回転が発生した場合には、前記故障が発生し且つ前記発生した故障の種類が前記第2故障であると判別する。
電力の供給を禁止すべきものとして設定された期間においては、本来電動機から駆動力が付与されることはないから、タービンは、例えば排気等によって自発的に回転している。このような期間においてタービンが異常回転状態にある場合、必然的に制御系に何らかの故障が生じている可能性が高い。従って、この態様によれば、故障の種類をより高精度に判別することが可能となり有益である。
尚、「予め電力の供給を禁止すべきものとして設定された期間」とは、例えば、電源電圧が低下している場合、内燃機関の機関回転数が所定値を超えている、即ち、吸入空気量が十分に確保されている場合、タービン回転数が所定値を超えている、即ち、過給圧が十分に確保されている場合、アクセルペダルが踏下されていない場合或いは内燃機関がアイドル状態にある場合等を含み、電動機による駆動力の付与を必要としないものとして定められた期間を含む概念である。このような期間は、予め、実験的に、経験的に或いはシミュレーション等に基づいて、電力供給系及び電動機を効率的に使用しつつ過給器の過給圧の不足を実践的にみて顕在化しない程度に抑制し得るような期間として定められていてもよい。
本発明に係る過給システムの保護装置の他の態様では、前記供給状態特定手段は、前記電力の供給状態として、前記電力供給系における積算電流値、前記電源における電圧低下勾配値、及び前記電力供給系の温度を含む供給状態指標値のうち少なくとも一つを特定し、前記異常供給判別手段は、前記特定された少なくとも一つの供給状態指標値と、前記特定された少なくとも一つの供給状態指標値に対応する基準値との比較に基づいて前記異常供給の発生の有無を判別する。
この態様によれば、電力の供給状態と相関の高い、電力供給系における積算電流値、電源の電圧低下勾配値、及び例えば配線温度等電力供給系の温度を含む供給状態指標値の少なくとも一つに基づいて異常供給の発生の有無が判別されるため、電力の異常供給の発生の有無が高精度に判別される。
尚、ここで述べられる「基準値」とは、例えば電力が異常供給状態にない(即ち、電力が正常な範囲で供給されている)場合におけるこれら各供給状態指標値、電力が正常に供給されている場合には到達し得ない各供給状態指標値等を含み、特定された各供給状態指標値との比較に供されることにより、少なくとも信頼性が担保されないことに起因する問題が実践的に見て顕在化しない程度の信頼性を担保しつつ異常供給の発生の有無を判別可能な値或いは範囲を包括する概念である。従って、係る基準値は、固定値であっても、車両や内燃機関における動作条件等に応じて可変な値であってもよく、予め然るべき記憶手段に記憶されていてもよいし、その都度然るべきアルゴリズムや計算式等に従って個別具体的に導出又は算出されてもよい。
発明に係る過給システムの保護装置のの態様では、前記電力の供給が遮断された場合に前記電力の供給が遮断された旨を告知する告知手段を更に具備する。

この態様によれば、過給器に対する電力の供給が遮断された場合に、例えば、視覚情報及び音声情報のうち少なくとも一方を表示出力可能な、例えば、インジケータ、アラーム又はブザー等の態様を採り得る告知手段を介してその旨が運転者等に告知されるため、運転者に過給システムの故障を迅速に知らしめることが可能となり有益である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
<実施形態>
以下、適宜図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
<実施形態の構成>
始めに、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るエンジンシステム10の構成について説明する。ここに、図1は、エンジンシステム10のブロック図である。
図1において、エンジンシステム10は、ECU100、エンジン200、MATコントローラ300、1次バッテリ11、電圧センサ12、DC/DCコンバータ13、スイッチ14、2次バッテリ15、遮断装置16、電流センサ17及びインジケータ18を備える。
ECU100は、図示せぬCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備え、エンジンシステム10の動作全体を制御すると共に、本発明に係る「過給システムの保護装置」の一例として機能するように構成されている。尚、ECU100は、ROMに格納される制御プログラムに従って、後述するMAT保護処理を実行することが可能に構成されている。
エンジン200は、本発明に係る「過給器」の一例たるMAT209を備えた、不図示の車両の動力源たるガソリンエンジンであり、本発明に係る「内燃機関」の一例である。尚、エンジン200の詳細な構成については後述する。
MATコントローラ300は、インバータ及び当該インバータを制御するためのプロセッサ等を含む電子制御ユニットである。MATコントローラ300は、ECU100と電気的に接続され、ECU100によってその動作が上位に制御される構成となっており、ECU100と共に、本発明に係る「電力供給系」及び「制御系」の一例を構成している。
1次バッテリ11は、エアコンディショナ、カーオーディオ及びカーナビゲーション装置等車両に備わる各種補器に電力を供給する電力供給源として機能する直流12ボルトバッテリであり、本発明に係る「電源」の一例である。1次バッテリ11は、エンジン200の動作中は、エンジン200と機械的に連結されたオルタネータを介して充電される構成となっている。
電圧センサ12は、1次バッテリ11の電圧を検出可能に構成されたセンサである。電圧センサ12は、ECU100と電気的に接続されており、検出された電圧は絶えずECU100によって把握される構成となっている。
DC/DCコンバータ13は、例えば、インバータ、トランス及び整流用のダイオード等を含み、1次バッテリ11に係る直流電圧を昇圧可能に構成された昇圧手段である。DC/DCコンバータ13は、1次バッテリ11に係る直流12ボルトの電圧を、後述する2次バッテリに係る直流42ボルトの電圧に昇圧することが可能に構成されている。
スイッチ14は、DC/DCコンバータ13からの出力を電気的に遮断することが可能に構成されている。スイッチ14は、ECU100と電気的に接続されており、その電気的な接続状態がECU100によって制御される構成となっている。
2次バッテリ15は、DC/DCコンバータ13によって昇圧された直流42ボルトの電圧の供給源として機能するように構成されたバッテリである。尚、1次バッテリ11、DC/DCコンバータ13、スイッチ14、2次バッテリ15及びMATコントローラ300に備わるインバータ並びにこれら相互間及び更にMATコントローラ300とエンジン200とを繋ぐ電気配線部材(不図示)によって、本発明に係る「電力供給系」の一例が構成されている。尚、これ以降の説明において、これら本発明に係る電力供給系の一例をなす要素の総称として、適宜「電力供給系」なる言葉を使用することとする。
遮断装置16は、2次バッテリ15からの直流電圧の供給を適宜遮断可能な装置であり、本発明に係る「遮断手段」の一例である。遮断装置16は、ECU100と電気的に接続されており、電力供給の遮断の有無は、ECU100によって制御される構成となっている。
電流センサ17は、2次バッテリ15からMATコントローラ300を介して供給される電力の供給経路に設けられ、係る供給経路における電流値を検出することが可能に構成されたセンサである。電流センサ17は、ECU100と電気的に接続されており、検出された電流値は絶えずECU100によって把握される構成となっている。
インジケータ18は、車両のコンソールパネルに設置された視覚情報表示手段であり、後述するMAT保護処理において適宜点灯することにより運転者にMAT209の故障を告知することが可能に構成された、本発明に係る「告知手段」の一例である。
次に、図2を参照して、エンジン200の詳細な構成について説明する。ここに、図2は、エンジン200の模式図である。尚、同図において、図1と重複する箇所には同一の符合を付してその説明を適宜省略することとする。
図2において、エンジン200は、シリンダブロック内にシリンダ201が4本直列に配置されてなる直列4気筒ガソリンエンジンである。エンジン200は、各シリンダ内部において空気と燃料との混合気が燃焼するに際して生じる不図示のピストンの往復運動を、コネクティングロッド及びクランクシャフト(いずれも不図示)を介して回転運動に変換することが可能に構成されている。
シリンダ201内の燃焼室には、吸気マニホールド202を介して供給される空気と、吸気マニホールド202に連通する不図示の吸気ポートにおいて不図示のインジェクタから噴射供給される燃料との混合気が、二個の吸気バルブ203を介して吸入される。この際、係る混合気は、吸気バルブ203の開弁時に燃焼室内へ供給される構成となっている。
燃焼室内部では、燃焼行程において点火プラグ205による点火動作により混合気が燃焼する。燃焼済みの混合気は、不図示の排気ポートに連通する二個の排気バルブ206の開弁時に、排気として係る排気ポートに排出される。係る排気は、排気ポートに連通する排気マニホールド208を介して、MAT209に供給される。
MAT209は、タービン209a及びコンプレッサ209b並びにモータ209c(即ち、本発明に係る「電動機」の一例)を備えた、本発明に係る「過給器」の一例である。
排気マニホールド208を介して供給される排気の一部は、タービン209aに流入し、タービン209aを回転させる。このタービン209aの回転は、タービン209aと同軸に構成されたコンプレッサ209bへ伝達され、コンプレッサ209bを作動させる動力となる。また、タービン209aに流入しない排気は、排気管211及び触媒装置212等を順次介して車両外等へ排気される。
タービン209aの回転速度(単位時間当たりの回転数)は、回転センサ210によって一定のサンプリング間隔で検出される。回転センサ210は、タービン209aの回転軸に取り付けられた永久磁石の磁極から回転位相差を検出し、係る回転位相差を時間処理することによって回転軸の回転速度即ち、タービン209aの回転速度を算出することが可能に構成された磁気センサである。尚、回転センサ210は、磁気センサに限定されず、例えば、ギャップセンサ等の光学センサであってもよい。尚、回転センサ210は、ECU100と電気的に接続されており、その検出結果たる回転速度値は、ECU100によって常に把握される構成となっている。
一方、モータ209cは、外周面に複数個の永久磁石を有するロータと、回転磁界を形成する三相コイルが巻回されたステータとを備え、前述したMATコントローラ300により供給される交流電力によって力行され、タービン209aに対し、タービン209aの回転を補助するための駆動力を付与することが可能に構成されている。尚、モータ209cの回転軸は、タービン209a及びコンプレッサ209bと同軸に構成されており、タービン209aが回転することによって、モータ209cのロータも回転するため、モータ209cの回転速度は、前述した回転センサ210によって検出されるタービン209aの回転速度と一対一の関係を有している。
コンプレッサ209bは、吸気管213に接続されている。吸気管213には、外部から吸入された空気を浄化するためのエアクリーナ214が設置されており、エアクリーナ214によって浄化された空気が、タービン209aの回転に伴って作動するコンプレッサ209bによってインタークーラ216に大気圧以上の過給圧で圧送される構成となっている。インタークーラ216では更にこの圧送された空気が冷却され、吸入効率が高められる構成となっている。
吸気管213は、前述の吸気マニホールド202に連通しており、インタークーラ216を通過した吸入空気は、スロットルバルブ218を介して吸気マニホールド202へ供給される。吸気マニホールド202には、吸気マニホールド内の圧力を検出するためのインマニ圧センサ220が設置されており、ECU100と電気的に接続されている。従って、インマニ圧センサ220によって検出されたインマニ圧は、常にECU100によって把握される構成となっている。
尚、吸気管213には、吸入空気の質量流量を検出するエアフローメータ215及びMAT209の過給圧を検出する過給圧センサ217が設置されている。エアフローメータ215及び過給圧センサ217によって検出された吸気量及び過給圧は、夫々エアフローメータ215及び過給圧センサ217と電気的に接続されたECU100によって常に把握される構成となっている。
スロットルバルブ218は、電子制御式のバルブであり、その開閉動作が不図示のスロットルバルブモータによって制御されるように構成されている。スロットルバルブモータは、ECU100と電気的に接続されており、その駆動力がECU100によって制御されている。ECU100は、アクセル開度や車速或いは内燃機関の機関回転数等に応じてスロットルバルブモータを駆動制御し、スロットルバルブ218の開閉状態を制御することが可能に構成されている。尚、スロットルバルブ218は、アクセルペダルと機械的に連結されていないため、ECU100は、運転者のアクセルペダル操作とは無関係にスロットルバルブ218の開閉状態を制御することが可能である。また、スロットルバルブ218の開度(スロットル開度)は、スロットル開度センサ219によって検出されており、スロットル開度センサ219と電気的に接続されたECU100によって常に把握される構成となっている。
吸気バルブ203は、吸気カムシャフト221に連結された吸気カム204によってその開閉動作が制御される。吸気カムシャフト221は、不図示のシリンダヘッド上に回転可能且つ軸方向に平行移動可能に支持されている。
吸気カムシャフト221の一方端には、不図示の吸気側タイミングスプロケットを備えた回転位相差可変アクチュエータ222が設けられている。この吸気側タイミングスプロケットは、不図示のタイミングチェーンを介してクランクシャフト側のスプロケットに連結されており、クランクシャフトの回転がタイミングチェーンを介して伝達される構成となっている。従って、吸気側タイミングスプロケットは、クランクシャフトの回転に同期して回転するようになっている。回転位相差アクチュエータ222は、吸気カムシャフト221を、クランクシャフトに対し進角又は遅角させることによって回転位相差を制御することが可能に構成されたアクチュエータであり、例えば吸気カムシャフト221をクランクシャフトに対し進角させるように回転位相差が設定された場合には、吸気バルブ203の開閉タイミングは相対的に進角、即ち早くなる。回転位相差可変アクチュエータ222は、ECU100と電気的に接続されており、ECU100の制御に従って係る回転位相差が制御される構成となっている。
吸気カムシャフト221の他方端には、リフト量可変アクチュエータ223が設置されており、ECU100と電気的に接続されることにより、ECU100に制御される構成となっている。リフト量可変アクチュエータ223は、吸気カムシャフト221をそのシャフト方向に移動させることが可能に構成されたアクチュエータである。ここで、吸気カム204は、係るシャフト方向にカムプロフィールが連続的に変化する三次元的な形状を有しており、リフト量可変アクチュエータ223によって吸気カムシャフト221がシャフト方向に移動された場合、連続的に変化するカムプロフィールによって吸気バルブ203のリフト量が連続的に変化するようになっている。
排気バルブ206は、排気カムシャフト224に連結された排気カム207によってその開閉動作が制御される。排気カムシャフト224は、不図示のシリンダヘッド上に回転可能且つ軸方向に平行移動可能に支持されている。
排気カムシャフト224の一方端には、不図示の排気側タイミングスプロケットを備えた回転位相差可変アクチュエータ225が設けられている。この排気側タイミングスプロケットは、不図示のタイミングチェーンを介してクランクシャフト側のスプロケットに連結されており、クランクシャフトの回転がタイミングチェーンを介して伝達される構成となっている。従って、排気側タイミングスプロケットは、クランクシャフトの回転に同期して回転するようになっている。回転位相差アクチュエータ225は、排気カムシャフト224を、クランクシャフトに対し進角又は遅角させることによって回転位相差を制御することが可能に構成されたアクチュエータであり、例えば排気カムシャフト224をクランクシャフトに対し進角させるように回転位相差が設定された場合には、排気バルブ206の開閉タイミングは相対的に進角、即ち早くなる。回転位相差可変アクチュエータ225は、ECU100と電気的に接続されており、ECU100の制御に従って係る回転位相差が制御される構成となっている。
排気カムシャフト224の他方端には、リフト量可変アクチュエータ226が設置されており、ECU100と電気的に接続されることにより、ECU100に制御される構成となっている。リフト量可変アクチュエータ226は、排気カムシャフト224をそのシャフト方向に移動させることが可能に構成されたアクチュエータである。ここで、排気カム207は、係るシャフト方向にカムプロフィールが連続的に変化する三次元的な形状を有しており、リフト量可変アクチュエータ226によって排気カムシャフト224がシャフト方向に移動された場合、連続的に変化するカムプロフィールによって排気バルブ206のリフト量が連続的に変化するようになっている。
<実施形態の動作>
MAT209を備えるエンジン200では、モータ209cを作動させることによって、タービン209aを、排気によってもたらされる回転速度以上の回転速度で回転せしめることが可能である。モータ209cは、モータ回転数によって制御されており、基本的には、加速要求時等の過渡期間を含む、モータ209cの作動条件(以下、適宜「モータ作動条件」と称する)が満たされた場合に、タービン209aの追従遅延(即ち、過給圧の応答遅延)を軽減するべく、速やかに目標回転数に追従するように制御される構成となっている。
一方で、MAT209を駆動するための電力は、直接的には2次バッテリ15から供給されており有限の資源である。また、MAT209を絶えず動作させた場合には、MAT209及びMAT209に電力を供給する、例えば電気配線等の電力供給系に著しい負担が加わることは自明である。従って、通常、MAT209におけるモータ作動条件は、上述したように、車両の運転条件及びエンジン200の動作条件等に応じて、タービン209aの回転速度の不足を補いつつ、MAT209及び電力供給系を効率的に使用し得るように決定されている。
ところが、MAT209やMATコントローラ300に故障が発生した場合、例えばMAT209を構成するタービン209a、コンプレッサ209b及びモータ209cが物理的に損傷した場合や、MATコントローラ300から誤った制御信号が出力された場合等には、MAT209の動作は予期されたものとは異なる態様を採る。この場合、例えば、MAT209が作動し続ける等してMAT209や電力供給系に著しい負担が加わり、これらの状態が悪化しかねない。とりわけ、ECU100とMATコントローラ300とは、本実施形態の如く一体に構成されない場合が多く、これら相互間を繋ぐ電気配線にはノイズが加わり易い。このノイズ、或いは空間中の電磁波や落雷等の気象条件等多様な要因により、ECU100がMATコントローラ300を制御すべく出力する制御信号が乱された場合には、MATコントローラ300は誤作動を引き起こし易い。
ここで特に、例えば、落雷、浮遊電磁波等多様な要因に基づいたノイズの発生は一過性である場合も多く、最終的にMAT209がこの種のノイズによって誤作動を起こしたとしても、例えば機械的な修理或いは修復は必ずしも必要ではない場合も多い。従って、MAT209を真に効率良く動作させようとした場合には、MAT209に生じる故障の種類を精度良く分類する必要が生じる。そこで、本実施形態において、ECU100はMAT保護処理を実行し、係る問題を好適に解決し得ている。
ここで、図3を参照して、本実施形態の動作として、MAT保護処理の詳細について説明する。ここに、図3は、MAT保護処理のフローチャートである。
図3において、ECU100は、MATコントローラ300の再起動回数をカウントするためのカウンタCをリセットする(ステップA10)。尚、MATコントローラ300の再起動については後述する。
カウンタCがリセットされると、ECU100は、MAT保護処理に供される各種信号を各検出手段から取得する(ステップA11)。この際、係る信号として、電圧センサ12によって検出される1次バッテリ11の電圧値(以下、適宜「バッテリ電圧」と称する)、電流センサ17によって検出されるMATコントローラ300を介した制御系の電流値(以下、適宜「制御電流」と称する)及び回転センサ210によって検出されるタービン209aの回転速度値(以下、適宜「タービン回転数」と称する)が取得される。
各信号が取得されると、ECU100は先ず、MAT209がモータアシスト中であるか否かを判別する(ステップA12)。モータアシスト中ではない場合、即ちモータ209cが力行状態にない場合(ステップA12:NO)、MAT209が正常に動作しているか否かを判別する必要は生じないため、ECU100は、処理をステップA11に戻し、実質的に処理を待機状態に制御する。
MAT209がモータアシスト中である場合(ステップA12:YES)、ECU100は更に、モータ作動条件が満たされているか否かを判別する(ステップA13)。モータ作動条件は、先に述べたように、車両の運転条件及びエンジン200の動作条件等に応じて予め設定されており、例えば、車両が急加速している期間等、過給圧の追従が遅延し易い過渡期間等が係る条件に該当する。また、例えば、エンジン200が定常的な動作期間にある場合、吸入空気量が十分に足りているとみなされる機関回転数の領域(例えば、機関回転数にして3000rpm以上の領域)、及び過給圧が十分に足りているとみなされるタービン回転数の領域(例えば、タービン回転数にして150000rpm以上の領域)では、電力供給系の効率的な動作を図るため、モータ209cによるアシストは禁止される。ECU100は、ステップA13に係る処理において、その時点における車両の運転条件及びエンジン200の動作条件から、モータ作動条件が満たされるか否かを判別する。
モータ作動条件ではない場合(ステップA13:NO)、モータ209cが力行状態にある(即ち、モータアシスト中である)こと自体が異常となる。この際、本来供給されるはずのない電力がMATコントローラ300の制御により電力供給系を介してモータ209cに供給されていることになるから、MATコントローラ300を制御するECU100からの制御信号に対するノイズの混入や、その他各種要因によるMATコントローラ300の誤作動が発生している可能性が高い。
従って、ECU100は、この時点でMAT209に制御系の故障(即ち、本発明に係る「第2故障」の一例)が発生している旨の判別を行う(ステップA16)。尚、制御系の故障が発生している旨の判別がなされた場合の処理については後述する。
一方、モータ作動条件が満たされる場合(ステップA13:YES)、タービン209aに異常回転が発生しているか否かの判別を更に行うため、ECU100は、タービン回転数が正常であるか否かを判別する(ステップA14)。モータ209cは、予め設定される目標回転数となるように制御されているから、モータ209cの回転数と一対一の関係にあるタービン回転数は、MAT209が正常に動作しているならば、目標回転数に対応する値となっているはずである。タービン回転数が正常である場合(ステップA14:YES)、即ち、タービン209aが異常回転していない場合、状況としては、モータ作動条件においてモータアシストが実行され、且つタービン209aが正常に回転していることとなり、ECU100は、MAT209が正常に動作しているものとして、処理をステップA11に戻し、一連の処理を繰り返す。
タービン回転数が正常ではない場合(ステップA14:NO)、ECU100は、取得された信号のうち、電力の供給状態に関する信号値、即ちバッテリ電圧及び制御電流に基づいて、夫々バッテリ11の電圧低下勾配値及び積算電流値を演算し、夫々の値が正常であるか否かを判別する(ステップA15)。ここで、電圧低下勾配値とは、バッテリ11の電源電圧の低下速度を表す指標であり、積算電流値とは、一定期間について積算された制御電流の総量である。
MAT209は、電力供給系の効率的な動作を図るべく制御されており、従って、バッテリ11の電源電圧の低下速度(即ち、勾配)が設定値以上である場合、バッテリ11の電圧の過度な低下を防止する目的からその動作が禁止される。従って、係る電圧低下勾配値から、MATコントローラ300が誤った駆動信号を供給しているか否かを判別することができる。積算電流値についても、例えばMAT209の連続動作許容時間が積算電流値によっても規定されており、積算電流値が所定値を超えた場合には、MAT209の動作は禁止される。従って、電圧低下勾配値の場合と同様、積算電流値からも、MATコントローラ300が誤った駆動信号を供給しているか否かを判別することができる。
ECU100は、これら二種類の判断要素のうち少なくとも一方が異常である場合(ステップA15:NO)、制御系に故障が発生しているものと判別する(ステップA16)と共に、これら二種類の判断要素のいずれも正常である場合(ステップA15:YES)、制御系に異常はないものとしてMAT209に機械的な故障(即ち、本発明に係る「第1故障」の一例)が発生しているものと判別する(ステップA17)。
MAT209が機械的に故障している場合、ECU100は、遮断装置16を制御し、2次バッテリ15からの電力供給を遮断し(ステップA21)、更に、インジケータ18を点灯制御する(ステップA22)。これにより、MAT209におけるモータ209cの作動は停止され、且つ車両の運転者にMAT209の機械的故障が告知される。
一方、ステップA16において制御系の故障であると判別された場合、ECU100は、MAT209が機械的に故障していない可能性が高いものとして、MATコントローラ300を再起動する(ステップA18)。MATコントローラ300を再起動させると、ECU100は先に述べたカウンタCを一つインクリメントし(ステップA19)、カウンタCの値が再起動回数の閾値Cthを超えたか否かを判別する(ステップA20)。カウンタCが再起動回数の閾値Cth以下である場合(ステップA20:NO)、ECU100は、制御系の故障が修復された可能性があるものとして、処理をステップA11に戻し、一連の処理を繰り返す。
この際、例えばECU100からMATコントローラ300への制御信号の供給ラインにノイズが混入したり、或いは浮遊電磁波等の影響で一時的な誤作動が引き起こされたりしただけである場合等には、係るMATコントローラ300の再起動によってMAT209の動作状態は正常な状態へ復帰する可能性が高いが、無論、再起動が行われても、同様に制御系の故障が発生している旨の判別が繰り返される可能性もある。そこで、ステップA20に係る処理において、MATコントローラ300の再起動回数(即ち、カウンタC)が閾値Cthを超えた場合(ステップA20:YES)、ECU100は、MAT209が機械的に故障しているか否かとは無関係に、何らかの回復不能な故障が発生しているものとして、処理をステップA21に移行し、それに伴い、先に述べたように電力供給の遮断制御及びインジケータ18の点灯制御を実行する。
以上説明したように、本実施形態に係るMAT保護処理によれば、MAT209に何らかの故障が発生していると推定される場合には、更にその故障の種類が、機械的な修理を必要とする機械的な故障と、制御系に係る一過性の故障とに分類される。また、制御系の故障である場合には、MATコントローラ300の再起動によって故障の回復が図られるため、MAT209が速やかに正常な状態に回復し得る。一方、機械的故障である場合や、再起動回数が閾値を超えても制御系の故障が回復しない場合には、電力の供給が遮断され、
MAT209が動作し続けることによる、MAT209の二次的な故障の発生が防止され、MAT209が保護される。従って、MAT209、MATコントローラ300及び電力供給系を含む過給システムを効率的且つ効果的に保護することが可能となるのである。
尚、本実施形態に係るMAT保護処理では、ステップA14に係る処理においてタービン回転数が参照されているが、タービン209aの異常回転を特定するに際しての判断要素は、タービン回転数に限定されず、例えば、過給圧センサ217によって検出される過給圧或いはインマニ圧センサ220によって検出されるインマニ圧や、図1及び図2には図示しない温度センサ等によって検出されるモータ209cのステータ温度等が、或いは温度センサ等(不図示)によって検出されるMAT209の冷却水又は潤滑油の温度の積算値等が参照されてもよい。
また、ステップA12及びA13に係る、モータ作動条件が満たされない場合にモータアシストが行われている状況(ステップA13:NO)は、例えば、アクセルペダルの非操作時においてタービン回転数が所定値を超えた時間の積算値や、アイドル期間においてタービン回転数が所定値を超えた時間の積算値等によって、より具体的に特定されてもよい。
また、ステップA15に係る処理では、バッテリ電圧及び制御電流が参照され、電圧低下勾配値及び積算電流値の取得に供されているが、制御系の故障であるか否かの判別に係る指標としては、これらに限定されず、例えば、図1及び図2には図示しない温度センサ等によって検出される、電力供給系に係る配線の温度等が参照されてもよい。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う過給システムの保護装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明の一実施形態に係るエンジンシステムのブロック図である。 図1のエンジンシステムにおけるエンジンの模式図である。 図1のエンジンシステムにおいてECUが実行するMAT保護処理のフローチャートである。
符号の説明
10…エンジンシステム、11…1次電源、16…遮断装置、18…インジケータ、100…ECU、200…エンジン、209…MAT、209a…タービン、209b…コンプレッサ、209c…モータ、300…MATコントローラ。

Claims (7)

  1. 内燃機関に設けられ、タービン及び該タービンに対し該タービンの回転を補助する駆動力を付与可能な電動機を有する過給器、電源を含み前記電動機に電力を供給可能な電力供給系、該電力供給系を介した前記電力の供給を制御する制御系並びに前記電力の供給を遮断可能な遮断手段を含む過給システムを保護するための過給システムの保護装置であって、
    前記タービンの回転状態を特定する回転状態特定手段と、
    前記特定された回転状態から前記タービンにおける異常回転の発生の有無を判別する異常回転判別手段と、
    前記電力の供給状態を特定する供給状態特定手段と、
    前記特定された供給状態から前記電力供給系における異常供給の発生の有無を判別する異常供給判別手段と、
    前記異常回転の発生の有無及び前記異常供給の発生の有無に基づいて、(i)前記過給システムにおける故障の発生の有無を判別し、且つ(ii)前記故障が発生したと判別された場合には更に、前記過給器の機械的故障を伴う第1故障及び該過給器の機械的故障を伴わず且つ前記制御系の電気的故障を伴う第2故障を含む複数種類の故障の中から前記発生した故障の種類を判別する故障種判別手段と
    前記発生した故障の種類が前記第2故障であると判別された場合に、前記制御系の再起動を実行する再起動手段と、
    前記電力の供給を遮断すべきか否かを判別する遮断判別手段と、
    前記電力の供給を遮断すべきであると判別された場合に前記電力の供給が遮断されるように前記遮断手段を制御する遮断制御手段と
    を具備し、
    前記遮断判別手段は、(i)前記第1故障が発生した場合、(ii)前記制御系の再起動が行われた回数が所定値を超えた場合、(iii)前記電力供給系における電流値及び電圧値のうち少なくとも一方が基準値以上である場合、又は(iv)前記内燃機関における、出力及びエミッションを含む動作状態が所定の条件を満たす場合に、前記電力の供給を遮断すべきであると判別する
    ことを特徴とする過給システムの保護装置。
  2. 前記故障種判別手段は、前記異常回転が発生し且つ前記異常供給が発生した場合に、前記故障が発生し且つ前記発生した故障の種類が前記第2故障であると判別する
    ことを特徴とする請求項1に記載の過給システムの保護装置。
  3. 前記故障種判別手段は、前記異常回転が発生し且つ前記異常供給が発生していない場合に、前記故障が発生し且つ前記発生した故障の種類が前記第1故障であると判別する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の過給システムの保護装置。
  4. 前記回転状態特定手段は、前記タービンの回転状態として、前記過給器の過給圧、前記タービンの回転速度及び前記電動機の温度を含む回転状態指標値のうち少なくとも一つを特定し、
    前記異常回転判別手段は、前記特定された少なくとも一つの回転状態指標値と、前記特定された少なくとも一つの回転状態指標値に対応する基準値との比較に基づいて前記異常回転の発生の有無を判別する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の過給システムの保護装置。
  5. 前記故障種判別手段は、予め前記電力の供給を禁止すべきものとして設定された期間において前記異常回転が発生した場合には、前記故障が発生し且つ前記発生した故障の種類が前記第2故障であると判別する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の過給システムの保護装置。
  6. 前記供給状態特定手段は、前記電力の供給状態として、前記電力供給系における積算電流値、前記電源における電圧低下勾配値、及び前記電力供給系の温度を含む供給状態指標値のうち少なくとも一つを特定し、
    前記異常供給判別手段は、前記特定された少なくとも一つの供給状態指標値と、前記特定された少なくとも一つの供給状態指標値に対応する基準値との比較に基づいて前記異常供給の発生の有無を判別する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の過給システムの保護装置。
  7. 前記電力の供給が遮断された場合に前記電力の供給が遮断された旨を告知する告知手段を更に具備する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の過給システムの保護装置。
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