JP4735699B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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本発明は、インクジェットプリンタ、特にインクタンクからインク供給管を通じて、移動するヘッドホルダ上の記録ヘッドにインクを供給するインクジェットプリンタに関するものである。
製品として薄さを確保するために、キャリッジの大きさを薄くしたいという要求がある。つまり、キャリッジにインクタンクを搭載しない構成としたいという要求がある。そのためには、インクタンクをプリンタフレーム側に設け、そのインクタンクのインクを、インク供給チューブを介して、キャリッジ上の記録ヘッドに供給する必要がある。
装置本体内に固定されたインクタンクから可撓性を有するチューブを介して、往復移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドにインクを供給するチューブ供給形式のインクジェットプリンタはすでに知られている(例えば特許文献1参照)。
特公平7−121583号公報(図2,図3等参照)
本発明は、インクタンクからインク供給管を介して、ダンパー装置を経て記録ヘッドにインクを供給するように構成されたインクジェットプリンタにおいて、インク供給管からダンパー装置内のダンパー室へインクを供給するインク流入路を容易に形成し、インク供給管をインク流入路に接続するための接続具をインク流入路に容易に取り付けるための構成を提供するものである。
請求項1の発明は、被記録媒体に対して移動するヘッドホルダにインクジェット式の記録ヘッドを搭載し、プリンタフレームに載置されたインクタンクからインク供給管を介して、前記ヘッドホルダに搭載されたダンパー装置を経て前記記録ヘッドにインクを供給するように構成されたインクジェットプリンタにおいて、前記ダンパー装置は、複数のインク色毎に独立した複数のダンパー室が形成されたダンパー室形成部と、前記ダンパー室形成部から外方へ突出したフランジ状のダンパー延長部とを有し前記ダンパー延長部は、前記複数のダンパー室にそれぞれ連通する複数のインク流入路を備え、前記複数のインク流入路は、上流側部分が前記ダンパー延長部の一方の面に形成された複数の第1凹部を1枚の第1可撓性膜で封止して形成されているとともに、下流側部分が前記ダンパー延長部の前記一方の面と反対側の他方の面に形成された複数の第2凹部を前記第1可撓性膜とは別の第2可撓性膜で封止して形成されており、複数の前記第1凹部の上流端は、前記ダンパー延長部の前記他方の面に開放される開孔とされ、複数の前記第1凹部と前記第2凹部とは、それぞれ前記ダンパー延長部を貫通した貫通孔を介して連通しており、前記ダンパー延長部の他方の面には、前記複数の開孔に連通する複数のインク流路を内部に有する1つの接続具が取り付けられ、その接続具の各インク流路に、それぞれ前記インク供給管が接続されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記第2可撓性膜は、複数の前記第2凹部と前記ダンパー室形成部に形成された複数の前記ダンパー室とを封止していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ダンパー室形成部から外方へ突出したフランジ状のダンパー延長部に、複数のダンパー室にそれぞれ連通する複数のインク流入路が、上流側部分が前記ダンパー延長部の一方の面に形成された複数の第1凹部を1枚の第1可撓性膜で封止して形成されており、また、それぞれの上流端を、ダンパー延長部の前記一方の面と反対側の他方の面に開放される開孔としているので、複数のインク流入路を容易に形成することができる。さらに、ダンパー延長部の他方の面に、前記複数の開孔に連通する複数のインク流路を内部に有する1つの接続具が取り付けられ、その接続具の各インク流路に、それぞれインク供給管が接続されるので、接続具をダンパー延長部に取り付けることで接続具の複数のインク流路をダンパー延長部の複数のインク流入路に接続することができる。
さらに、複数のインク流入路の上流側部分がダンパー延長部の一方の面に形成された複数の第1凹部を1枚の第1可撓性膜で封止して形成されているとともに、下流側部分が前記ダンパー延長部の前記一方の面と反対側の他方の面に形成された複数の第2凹部を前記第1可撓性膜とは別の第2可撓性膜で封止して形成されており、その複数のインク流入路の上流側部分と下流側部分とが、それぞれ前記ダンパー延長部を貫通した貫通孔を介して連通しているので、複数のインク流入路と複数のダンパー室との連通が容易に形成される。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って詳細に説明する。
図1は本発明に係るインクジェットプリンタの主たる構成要素を示す概略構成図、図2はインクジェットプリンタヘッドの底面図、図3は記録ヘッド、補強フレーム、ヘッドホルダ、及びダンパー装置の分解斜視図である。
図1〜図3に示すように、インクジェットプリンタ100は、インクジェットプリンタヘッド1として、ノズル孔からインクを吐出するインクジェット式でかつ薄板形状である記録ヘッド11と、この記録ヘッド11が搭載され合成樹脂材料により形成されるヘッドホルダ12とを備える。そして、ヘッドホルダ12は、用紙P(被記録媒体)に対して移動するキャリッジとして機能する。インクタンク(図示せず)からインク供給チューブ13a〜13d(インク供給管)を介して、ヘッドホルダ12に搭載されたダンパー装置14に供給されて一時的に貯留され、それからそのダンパー装置14を経て記録ヘッド11にインクを供給するように構成されている。なお、前記インクタンクは、プリンタフレーム(図示せず)に着脱可能に載置され、記録ヘッド11に供給する大量のインクを貯留するものである。具体的に図示していないが、フルカラー記録のために、複数のインクタンク(個別の色、即ち、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー用のインクタンク)が前記プリンタフレームに設けられている。
ヘッドホルダ12は、前記プリンタフレームの前後において平行に設けられフレーム左右方向に延びる後側ガイド部材2Aと前側ガイド部材2Bとにスライド移動可能に支持されている。前側ガイド部材2Aは、スライド移動方向と直交する断面をほぼL字形に形成され、後側ガイド部材2Bは、スライド移動方向に延びる水平な面を有している。そして、このヘッドホルダ12に、駆動プーリ3Aと従動プーリ3Bとの間に巻き掛けられたエンドレスのタイミングベルト4の一部が連結され、駆動プーリ3Aを駆動モータ5で回転駆動することで、ヘッドホルダ12がタイミングベルト4を介してガイド部材2A,2Bに沿ってフレーム左右方向に往復移動する構成とされている。ヘッドホルダ12の上側部分はカバー24にて覆われている。なお、具体的に図示しないが、周知の用紙搬送機構により、用紙Pは記録ヘッド11の下面側でヘッドホルダ12の移動方向と直交する方向(図1の矢印A方向)に、記録可能な状態で搬送される。また、インク受け部(記録動作中に定期的にノズルの目詰まり防止のためのインク吐出(フラッシング)を行う)や、メンテナンスユニット(ノズル面のクリーニングを行い、また、色毎にインクを選択的に吸引するための回復処理、及び後述するダンパー装置14内の気泡(空気)を除去する除去処理を行う)も配設されている。
記録ヘッド11の一端側には、図3に示すように、キャビティユニット17のインク供給口18a〜18dが、上面に列状に開口して各インク色(本実施形態では4色)毎に設けられている。これらインク供給口18a〜18dから延びる各インク供給チャンネルを介してインクが分配され、圧電アクチュエータ19の駆動によりノズル16a〜16dからインクを吐出させるように構成されている。ブラックインク(BK)用のインク供給口18aは、シアンインク(C)用、イエローインク(Y)用及びマゼンタインク(M)用のインク供給口18b〜18dよりも開口面積が大きく形成されている。
記録ヘッド11においては、平面視で圧電アクチュエータ19の外形状をキャビティユニット17の外形状よりも小さくし、キャビティユニット17の背面に圧電アクチュエータ19を積層した際に、インク供給口18a〜18dを含む圧電アクチュエータ19周囲のキャビティユニット17の背面が記録ヘッド11の背面側において露出するようにしている。
圧電アクチュエータ19の上面には、そのアクチュエータ19に電圧を印加するフレキシブルフラットケーブル20が固定されている。フレキシブルフラットケーブル20は、ドライバIC21を備え、ダンパー装置14の上側に設けられたプリント基板22(図5参照)に電気的に接続される。プリント基板22は、他のフレキシブルフラットケーブルを介してプリンタ本体側のプリント基板(図示せず)に接続される構成となっている。ドライバIC21は発熱するので、それを冷却するためにアルミニウム合金製のヒートシンク23がドライバIC21に押し付けられ(図7参照)、ドライバIC21がヒートシンク23を介して自然冷却されるようになっている。
図4〜図7に示すように、ダンパー装置14は、本体ケース25(ダンパー装置本体)の内部を仕切壁にて区画することで、インク色毎に独立した複数のダンパー室(気泡貯留室)、つまりブラックインク(BK)用のダンパー室31a、シアンインク(C)用のダンパー室31b、イエローインク(Y)用のダンパー室31c及びマゼンタインク(M)用のダンパー室31dを備えている。
ダンパー装置14の本体ケース25は、上面を開放した箱状の下ケース26と、その下ケース26の上面を覆って下ケース26に固定された上ケース27とから構成される。下ケース26及び上ケース27は共に合成樹脂材料にて射出成形されたものであり、超音波溶着等にて液密的に結合されている。これら両ケース26,27が結合されることによってダンパー室31a〜31dが形成される。なお、ダンパー室31a〜31dは、それらがそれぞれ1つの単独の室で形成されている場合だけでなく、それぞれの室が分割された複数の室から構成される場合も含まれる。そして、各ダンパー室31a〜31dは、それらの端部において各インク色毎のインク流出口32a〜32dに連通している。
ヘッドホルダ12の底側の壁である底板12aは、記録ヘッド11の背面とほぼ平行であり、この底板12aの下面に記録ヘッド11が接着されている。また、ヘッドホルダ12の底板12aの上側には、インクを一時的に貯えるダンパー装置14と、このダンパー装置14のダンパー室31a〜31d内の空気を排気するための排気弁手段15(図7参照)とが搭載されている。
記録ヘッド11の下面には、図2(記録ヘッド11を下面からみた図)において左側からブラックインク(BK)用のノズル16aの2列と、シアンインク(C)用のノズル16bの列と、イエローインク(Y)用のノズル16cの列と、マゼンタインク(M)用のノズル16dの列とが、ヘッドホルダ12の移動方向(主走査方向)と直交する方向に長く形成されている。そして、用紙Pの上面に対向するように各ノズル16a〜16dが下向きにて露出している。
インク流出口32a〜32dは、下ケース26の下面に並んで位置し、底板12aよりも下方に突出した位置で、下向きに開口している。一方、キャビティユニット17(記録ヘッド11)は、上面に各インク色毎のインク供給チャンネル(マニホールド)の端部と連通した複数のインク供給口18a〜18dを、各インク流出口32a〜32dと対向した位置に備えている。各ダンパー室31a〜31dのインク流出口32a〜32dは、補強フレーム33に設けたインク通路孔33b〜33eを貫通し、記録ヘッド11の各インク供給口18a〜18dと、ゴムパッキン等の弾性シール材34を介して連通している。
この記録ヘッド11は、その背面に枠状の補強フレーム33を介在させて、ヘッドホルダ12の下側に固定される。補強フレーム33は、記録ヘッド11の背面に沿った偏平な薄板形状を有しているとともに、補強フレーム33の中央開口部33a内の大きさは、圧電アクチュエータ19の外形状よりも僅かに大きく、かつキャビティユニット17の外形状よりも小さく形成されている。そのため、補強フレーム33は、その中央開口部33a内に圧電アクチュエータ19とフレキシブルフラットケーブル20とを位置させるように、キャビティユニット17の背面に接着固定される。
この補強フレーム33は、金属製(例えばSUS430)で、キャビティユニット17よりも厚く、かつ剛性が大きく形成されている。補強フレーム33は、キャビティユニット17のインク供給口18a〜18dに対応する補強フレーム33の一端側の位置に、ダンパー装置14のインク流出口32a〜32dと、キャビティユニット17のインク供給口18a〜18dとを接続する4つのインク通路孔33a〜33dが列状に穿設されている。
記録ヘッド11と補強フレーム33との間の段差を解消し記録ヘッド11を保護するために、記録ヘッド11の周囲に位置する平面視コ字形状の保護カバー51が、補強フレーム33に取り付けられている。
インク流出口32a〜32dが設けられている部位とは反対側の部位に、上ケース27(本体ケース25)の側面からフランジ状のダンパー延長部27aが側方に突出し、そのダンパー延長部17aには、図3及び図4に示すように各インク色毎のインク流路、すなわちブラックインク(BK)用、シアンインク(C)、イエローインク(Y)用及びマゼンタインク(M)用の各インク流入路35a,35b,35c、35dが独立して形成され、それらの下流端がダンパー室31a〜31dにそれぞれ連通されている。
このインク流路35a,35b,35c,35dの上流側部分は、図8に示すように、ダンパー延長部27aの下面側に凹部を形成し、その凹部を第1の可撓性膜52で封止することで形成されている。また、下流側部分は、本体ケース25付近で、貫通孔53を通じて、上ケース27の上面側に形成されるインク通路35a’〜35d’となっている。このインク通路35a’〜35d’も、上面側に形成した凹部を第2の可撓性膜54で封止することで形成されている。この第2の可能性膜54が延長されて、後述の排気通路14の上側まで延長され、排気通路41を画定する構成とされている。
また、インク流路35a〜35dの上流端は、図8および図11に詳細を示すように、上面に開放される4つの開孔55a,55b,55c,55dとなっている。ダンパー延長部27aの上側に弾性シール材56を介して、チューブジョイント36(供給管接続具)が設けられている。これにより、インク流路35a〜35dの開孔55a〜55dが、弾性シール材56の通路孔56a〜56dを通じて、チューブジョイント36内部の各インク流路36a’〜36d’に連通する。
上ケース27のダンパー延長部27aの下側には、そのダンパー延長部27aに対応して、ヘッドホルダ12のホルダ延長部12bが形成されている。このホルダ延長部12bは、ダンパー装置14が収納される箱形状のホルダ本体12cの上端部から、ダンパー延長部27aに対応して延びている。
両延長部27a,12bの先端部分に対して、図9及び図10に示すように、各インク色毎のインク流路を有するチューブジョイント36がばね37により弾性的に取り付けられている。
これにより、インク供給チューブ13a〜13dとダンパー装置14に通ずるインク流路35a〜35dとの接続部、すなわちチューブジョイント36を、記録ヘッド11を搭載している部分(ホルダ本体12c)とは離れた位置であるダンパー延長部27aの先端部に設けることで、ヘッドホルダ12の、記録ヘッド11を搭載している部分の外部に配置することができる。
また、ホルダ延長部12b上にインクが落下した場合に、ホルダ本体12c側へのインクの移動を阻止するインク堰部12dが、ホルダ延長部12bの上面側に形成される一方、ダンパー延長部27aに、インク堰部12dよりホルダ本体12c側に位置し前記インクの移動を邪魔する凸部27bが、インク堰部12dに対応して形成されている。そしてさらに、ホルダ延長部12bの、凸部27bよりさらにホルダ本体12c側に、ホルダ本体12c側へのインクの移動を阻止する第2の堰部12eが形成されている。つまり、2インク堰部12d,12eと凸部27bとによって、インクの円滑な流れを妨げる迷路が形成される。
また、インク堰部12eは、その両端をホルダ延長部12bの両側に立つ側壁部と一体に連続して形成されており、ホルダ延長部12b上からホルダ本体12c側へのインクの移動をほぼ完全に阻止する。
なお、突出したインク堰部12d,12eに代えて、その両堰部間に対応する位置に溝部を、ホルダ延長部12bの両側に立つ側壁部間いっぱいに形成し、凸部27bをその溝部に間隔をもって挿入するように構成しても同等の作用を得るができる。
このようにして、ホルダ延長部12bとダンパー延長部27aとの間であってホルダ本体12c付近において、単数若しくは複数の凸壁部又は溝部によって、ホルダ本体12c側へのインクの移動を阻止するインク移動阻止手段が構成される。
そしてチューブジョイント36は、内部の各インク流路36a’〜36d’に連通するチューブ接続口部36a〜36dを有し、このチューブ接続口部36a〜36dに、一端部が前記インクタンクに連通するインク供給チューブ13a〜13dの他端部が着脱可能に接続されている。このチューブ接続口部36a〜36dとインク供給チューブ13a〜13dとの接続部分の下方に、両延長部27a,12bが位置し、その接続部分より漏れて落下したインクを受けるようになっている。なお、延長部27a,12bは、いずれか一方のみが、前記接続部分より漏れて落下したインクを受けるようにしてもよい。また、チューブジョイント36には、プリント基板22と本体側のプリント基板とを接続するためのフレキシブルフラットケーブル20’を係止する係止部36eが一体に設けられている。
また、ホルダ本体12cの底板12aの下側に記録ヘッド11が設けられ、そのホルダ本体12cの底板12aに形成される開口部12f,12gの全周囲(またはその一部であってもよい)に、開口部12f,12g内へのインクの侵入を阻止する凸壁部12hが設けられている。
このような対策が施されているのは、ヘッドホルダ12の底板12a下側に記録ヘッド11の上面側を接着固定する接着剤Sを充填するための複数の開口部12fや、記録ヘッド11への電気配線のためのフラットフレキシブルケーブル20がヘッドホルダ12の底板12aを貫通するためのスリット状の開口部12gである。なお、スリット状の開口部12gとフレキシブルフラットケーブル20との間に封止剤Fが充填されている。
また、上ケース27の上面側には、それぞれダンパー室31a〜31dの上部空間部に一端部が連通する排気通路41が各インク色毎に(4つ)独立して凹み形成されている。この排気通路41の他端部は、本体ケース25を横切って延び、下ケース26に貫通形成された各インク色毎の排気孔42の上端に連通している。なお、各排気通路41は、それらの開放上面を第2の可撓性膜54で覆うことで画定されている。
図3及び図6に示すように、補強フレーム33の隅部にはネジ穴33f,33gが設けられている。そして、このネジ穴33f,33gに対応させて、ダンパー装置14の外周面に外周方向に突出するフランジ状の取付部14aを設け、各取付部14aにそれぞれ取付穴14bが穿設されている。そして、締結部材としてネジ28が、各取付穴14bを通じて、ネジ穴33f,33gにそれぞれ螺合され、これにより底板12aの下面に接着固定された補強フレーム33の上面にダンパー装置14が固定される。
各排気孔42には、図7に示すように、排気孔42を大気に連通させたりその連通を遮断させたりする弁体44が摺動可能に設けられている。その弁体44は、大径の弁部44aと、その下端に一体に連接した小径のバルブロッド44bと、弁部44aに接してバルブロッド44bに被嵌したシール部材44cと備え、排気孔42の途中の連通口42aが、弁部57aにより開閉されるように構成されている。また、排気孔42内には、弁部44aを連通口42aを閉塞する方向に付勢するばね部材45が設けられている。
そして、通常時は、弁体44はばね部材45によって常時下向きに押圧されており、シール部材44cを介して連通口42aを閉塞する弁閉止状態となる。一方、ヘッドホルダ12が待機位置に移動したときに、バルブロッド44bが、図示しないメンテナンスユニットの突出軸部によって上方に押し上げられ、これに伴い弁部44aおよびシール部材44cが、連通口42aから離れた弁開放状態となる。この状態で、吸引ポンプ(図示せず)の駆動により各ダンパー室内に蓄積した空気(気泡)が一括して吸引され大気に排出される。
このように、インクタンクからインク供給チューブ13a〜13dを通して記録ヘッド11に供給されるインクを、そのインク流路の途中となるダンパー室31a〜31d内に一旦貯留することで、インク中から気泡を分離浮上させ、ダンパー室31a〜31dの上部空間に蓄積した空気(気泡)を、吸引ポンプにより排出させることが可能になる。
次に、記録ヘッド11を構成するキャビティユニット17は、前面に多数のノズルを列状に備えるノズルプレートと、その上に順に積層されインク流路を形成する複数枚の中間プレートとを備え、それぞれ接着剤にて重ね接合した構造としている。合成樹脂(例えばポリイミド樹脂)製のノズルフレートを除く他のプレートは、ニッケル合金鋼板製で、50〜150μm程度の厚さを有する。ノズルプレートには、微小径(実施形態では25μm程度)のノズル16a〜16dが微小間隔で多数個穿設されている。このノズル16a〜16dは、前述したとおり、ノズルプレートの長辺方向に沿って、千鳥配列状で5列に配列されている。
そして、プレート型の圧電アクチュエータ19における下面全体に、接着剤としてのインク非浸透性の合成樹脂材からなる接着剤シート19’を予め貼着し、次いで、キャビティユニット17の上側に対して、圧電アクチュエータ19を所定の位置関係で接着固定する。また、この圧電アクチュエータ19における上側の表面には、フレキシブルフラットケーブル20が重ねられることにより、このフレキシブルフラットケーブル20における多数の配線パターン(図示せず)と圧電アクチュエータ上の多数の電極とが電気的に接合される。
フレキシブルフラットケーブル20の周囲(開口部12g)との間に封止剤Fを塗布するには、図12に示すように、ニードル71の先端を開口部12gの周囲の平坦面12kに、それに続く胴部を凸壁部12hの角部に接触支持させることで、平坦面12kと凸壁部12hとをニードル71の案内部として機能させ、安定して塗布することができる。つまり、封止剤を塗布する際に、ニードル(金属ニードルや硬質樹脂ニードル等)が不用意に動いて、フラットフレキシブルケーブル20を損傷するのが回避される。
また、万一インクが開口部12g内に侵入しても、開口部12gを通じて、ヘッドホルダ12の底板12a下側へのインクの侵入が封止剤Fにて阻止される。
以上のように、本実施の形態においては、インクジェットプリンタヘッドを交換する場合や、工場で組立の際にインク供給チューブを一時的に取り外したとき、あるいはインク供給チューブとチューブ接続口部36a〜36eとの接続部から、インクが漏れたとしても、チューブ接続口部36a〜36eが、ダンパ延長部27a及びホルダ延長部12bによって、記録ヘッド11の圧電アクチュエータ19、それに接続したフレキシブルフラットケーブル20、ドライバIC21などの電子部品から離れた位置にあるので、それら電子部品をインクで濡らすことがない。また、ホルダ延長部12b上に落ちたインクは、ホルダ本体12c側が下になるように傾けたとしても、インク堰部12d,12e及び凸部27bによって電子部品側への移動が阻止される。万が一、インクがインク堰部12eを越えても、凸壁部12hによって開口部12f,12gへの侵入が阻止され、開口部12f,12gに充填された接着剤、充填剤が、インクによって侵されることがなく、圧電アクチュエータ19とフレキシブルフラットケーブル20との接続部にインクが侵入することがない。
したがって、記録ヘッド11、特に電子部品へのインクの付着による電気的なショート事故等が解消される。
本発明に係るインクジェットプリンタの主たる構成要素を示す概略構成図である。 インクジェットプリンタヘッドの底面図である。 記録ヘッド、補強フレーム、ヘッドホルダ、及びダンパー装置の分解斜視図である。 本発明に係るインクジェットプリンタヘッドを、一部を断面で示す平面図である。 図4のV-V線における断面図である。 図4のVI-VI線における断面図である。 図4のVII-VII線における断面図である。 図4のVIII-VIII線における断面図である。 図4のIX-IX線における断面図である。 ホルダ延長部、ダンパー延長部、弾性シール材、チューブジョイントおよびばねを示す分解斜視図である。 ダンパー延長部の概略平面図である。 封止剤塗布の説明図である。
P 用紙
100 インクジェットプリンタ
1 インクジェットプリンタヘッド
2A 前側ガイド部材
2B 後側ガイド部材
3A 駆動プーリ
3B 従動プーリ
4 タイミングベルト
11 記録ヘッド
12 ヘッドホルダ
12a 底板
12b ホルダ延長部
12c ホルダ本体
12d,12e インク堰部
13a〜13d インク供給チューブ
14 ダンパー装置
16a〜16d ノズル
25 本体ケース
26 下ケース
27 上ケース
27a ダンパー延長部
27b 凸部
31a〜31d ダンパー室
35a〜35d,35a’〜35d’ インク通路
36 チューブジョイント
52 第1の可撓性膜
54 第2可撓性膜

Claims (2)

  1. 被記録媒体に対して移動するヘッドホルダにインクジェット式の記録ヘッドを搭載し、プリンタフレームに載置されたインクタンクからインク供給管を介して、前記ヘッドホルダに搭載されたダンパー装置を経て前記記録ヘッドにインクを供給するように構成されたインクジェットプリンタにおいて、
    前記ダンパー装置は、複数のインク色毎に独立した複数のダンパー室が形成されたダンパー室形成部と、前記ダンパー室形成部から外方へ突出したフランジ状のダンパー延長部とを有し
    前記ダンパー延長部は、前記複数のダンパー室にそれぞれ連通する複数のインク流入路を備え、
    前記複数のインク流入路は、上流側部分が前記ダンパー延長部の一方の面に形成された複数の第1凹部を1枚の第1可撓性膜で封止して形成されているとともに、下流側部分が前記ダンパー延長部の前記一方の面と反対側の他方の面に形成された複数の第2凹部を前記第1可撓性膜とは別の第2可撓性膜で封止して形成されており、
    複数の前記第1凹部の上流端は、前記ダンパー延長部の前記他方の面に開放される開孔とされ、
    複数の前記第1凹部と前記第2凹部とは、それぞれ前記ダンパー延長部を貫通した貫通孔を介して連通しており、
    前記ダンパー延長部の他方の面には、前記複数の開孔に連通する複数のインク流路を内部に有する1つの接続具が取り付けられ、その接続具の各インク流路に、それぞれ前記インク供給管が接続されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記第2可撓性膜は、複数の前記第2凹部と前記ダンパー室形成部に形成された複数の前記ダンパー室とを封止していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。


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