JP4735366B2 - 検波回路 - Google Patents

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Description

本発明は、検波回路に関し、更に詳しくは、検波対象のRF信号の入力信号強度を検波電圧に変換して出力する検波回路に関する。
一般に、マイクロ波帯のRF信号を入力し、入力信号強度を検波電圧(DC電圧)に変換する検波回路には、ショットキーダイオードを用いた半波整流回路が用いられる。このような検波回路では、RF−DC変換特性は、使用するショットキーダイオードの物理的特性で決定されるので、ショットキーダイオードにどのような特性のダイオードを使用するかにより、検波特性が決定することとなる。
一方で、検波回路により検出された検波電圧は、通常、そのままの形で使用されることは少なく、バッファアンプに入力され、或いは、逆対数変換等の処理が行われて参照されることが多い。その場合には、検波電圧の範囲は、その処理回路の雑音耐性により下限が定められ、アンプ等の飽和度により上限が定められることになる。このように、検波回路では、検波範囲が有限な範囲に定められることにより、それに対応して、RFの検波可能範囲(ダイナミックレンジ)も制限されることになる。
検波回路では、ダイナミックレンジを拡大したいという要求はあるものの、上記理由により、検波可能な電圧範囲が制限されているため、単純にダイナミックレンジを広げることはできない。ショットキーダイオードとして、所望のRF−DC変換特性を有するダイオードを使用できれば、ダイナミックレンジを拡大できる。しかしながら、検波回路に用いるショットキーダイオードには、検波対象となるRF信号に追従するようなキャリアを用いた構造でなくてはならない等の制約があり、検波回路に使用できるダイオードが限定されている。従って、検波回路では、ショットキーダイオードの選択によらない形で、ダイナミックレンジを広げる工夫が必要である。
ここで、検波回路の検出感度を、検出電圧に応じて自動的に変化させる検波回路が、特許文献1に記載されている。図8は、特許文献1に記載された送信装置の構成を示している。この送信装置200では、検波回路202は、可変容量ダイオード205とコンデンサ206とを介して電力増幅器201の出力を入力し、電力増幅器201の出力に対応する検波電圧を出力する。出力制御部203は、検波回路202が出力する検波電圧に応じて、電力増幅器201を制御する。
上記送信装置200では、電力増幅器201の出力レベルが高いときには、検波回路202の入力端子207には、それに応じた検波電圧が現れ、可変容量ダイオード205の容量は小さくなり、検波回路202に送出される出力電力は小さくなる。一方、電力増幅器201の出力レベルが低いときには、検波回路202の入力端子207には、それに応じた検波電圧が現れ、可変容量ダイオード205の容量は大きくなり、検波回路202に送出される出力電力は大きくなる。これにより、出力レベルが高いときには、検波電圧を低くし、出力レベルが低いときには、検波電圧を高くすることができ、検波回路202に使用するショットキーダイオードの選択によらない形で、RF−DC変換特性を制御できる。
特開昭64−27323号公報(図1、2ページ目右上17行目から3ページ目左上9行目まで)
特許文献1では、可変容量ダイオード205の容量は、電力増幅器201の出力と、検波回路202の入力端子207との電位差により制御され、この電位差と容量との関係は、可変容量ダイオード205の特性のみで決定する。この場合、可変容量ダイオード205として、所望のRF−DC変換特性を実現するものを使用できる場合には問題がないが、得たいRF−DC変換特性によっては、所望のRF−DC変換特性を実現できない場合があるという問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、所望のRF−DC変換特性を実現できる検波回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の視点の検波回路は、
ショットキーダイオードから構成される検波電圧生成部と、可変容量ダイオードから構成される電圧可変容量部と、を備える検波回路であって、
前記検波電圧生成部は、入力されるRF信号の信号強度に応じた検波電圧を出力
前記電圧可変容量部は、前記検波電圧生成部と、前記RF信号の入力ポートとの間に直列に挿入され、所定のバイアス電圧と前記検波電圧との差が大きいほどキャパシタンスが小さくなることを特徴とする。
本発明の第1の視点の検波回路では、検波電圧を出力する検波電圧生成部には、検波電圧生成部が出力する検波電圧と、所定のバイアス電圧との電位差に応じてキャパシタンスが変化する電圧可変容量部を介してRF信号が入力される。電圧可変容量部には、例えばバラクタダイオードを用い、RF信号に対しては、キャパシタンスと等価であるとみなせるようにする。電圧可変容量部のキャパシタンスを、検波電圧が大きいほど、検波電圧生成部に対するRF信号の通過ロスが大きくなるようにすることで、RF信号の入力強度が高い領域での検波電圧を低く抑えることができ、検波電圧の電圧範囲を一定範囲に抑えた場合のRF信号の入力強度の範囲を拡大できる。また、バイアス電圧を調整することで、検波電圧の変化に対する電圧可変容量部のキャパシタンスの変化の範囲を調整でき、所望のRF−DC特性を実現できる。
さらに電圧可変容量部のRF信号に対するインピーダンスは、1/(ωC)(ω=2πf(fは周波数)、C=電圧可変容量部のキャパシタンス)で表すことができ、検波電圧が大きいほど、キャパシタンスが小さくなるようにすることで、RF信号の入力強度が高い領域、つまり、検波電圧が高い領域で電圧可変容量部のインピーダンスを大きくすることができ、電圧可変容量部での通過ロスを大きくすることができる。
本発明の第1の視点の検波回路は、前記検波電圧生成部と前記検波電圧の出力ポートとの間、及び、前記電圧可変容量部と前記バイアス電圧の印加ポートとの間のそれぞれにローパスフィルタを備える構成を採用できる。この場合、検波電圧を出力する出力ポートやバイアス電圧を印加するための印加ポートから、入力ポートから入力されたRF信号がリークすることを防ぐことができる。
上記目的を達成するために、本発明の第2の視点の検波回路は、
ショットキーダイオードから構成される検波電圧生成部と、可変容量ダイオードから構成される電圧可変容量部と、を備える検波回路であって、
前記検波電圧生成部は、入力されるRF信号の信号強度に応じた検波電圧を出力
前記電圧可変容量部は、前記RF信号の入力ポートに対して、前記検波電圧生成部と並列に接続され、所定のバイアス電圧と前記検波電圧との差が大きいほどキャパシタンスが大きくなることを特徴とする。
本発明の第2の視点の検波回路では、RF信号を入力する入力ポートに対して、検波電圧を出力する検波電圧生成部と、検波電圧生成部が出力する検波電圧と、所定のバイアス電圧との電位差に応じてキャパシタンスが変化する電圧可変容量部とを並列に接続する。電圧可変容量部には、例えばバラクタダイオードを用い、RF信号に対しては、キャパシタンスと等価であるとみなせるようにする。検波電圧生成部と並列に接続された電圧可変容量部のキャパシタンスを、検波電圧が大きいほど、電圧可変容量部のインピーダンスが小さくなるように構成し、電圧可変容量部でのRF信号の減衰を大きくすることで、RF信号の入力強度が高い領域での検波電圧を低く抑えることができ、検波電圧の電圧範囲を一定範囲に抑えた場合のRF信号の入力強度の範囲を拡大できる。また、バイアス電圧を調整することで、検波電圧の変化に対する電圧可変容量部のキャパシタンスの変化の範囲を調整でき、所望のRF−DC特性を実現できる。
さらに、この場合、RF信号の入力強度が高い領域における電圧可変容量部のインピーダンスを小さくでき、電圧可変容量部でのRF信号の減衰を大きくすることができる。
本発明の検波回路は、前記検波電圧生成部と前記検波電圧の出力ポートとの間、及び、前記電圧可変容量部と前記バイアス電圧の印加ポートとの間のそれぞれにローパスフィルタを備える構成を採用できる。この場合、検波電圧を出力する出力ポートやバイアス電圧を印加するための印加ポートから、入力ポートから入力されたRF信号がリークすることを防ぐことができる。
本発明の第2の視点の検波回路は、前記バイアス電圧の印加ポートと、低電位側電源線との間に、さらにコンデンサを備える構成を採用できる。この場合、コンデンサのキャパシタンスとして、電圧可変容量部をDC的に低電位側電源線から浮かし、RF的には、短絡とみなせる大きさのキャパシタンスを採用することで、電圧可変容量部にバイアス電圧を印加しつつ、電圧可変容量部にRF信号をさせることができる。


本発明の検波回路では、所定のバイアス電圧との電位差に応じてキャパシタンスが変化する電圧可変容量部を用いて、RF信号の入力強度が高い領域での電圧可変容量部におけるRF信号の通過ロス又は減衰を大きくすることで、検波電圧生成部が出力する検波電圧が高くなりすぎることを防ぐ。このようにすることで、検波電圧の電圧範囲を一定範囲に抑えた場合のRF信号の入力強度の範囲を拡大できる。また、バイアス電圧を調整することで、検波電圧の変化に対する電圧可変容量部のキャパシタンスの変化の範囲を調整でき、所望のRF−DC特性を実現できる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態の検波回路の構成を回路図で示している。この検波回路10は、ショットキーダイオード12、バラクタダイオード16、インダクタンス13、17、及び、コンデンサ14、18を備える。ショットキーダイオード12は、マイクロ波帯のRF信号に追従して整流する性能を有し、入力ポート11から入力される、検波の対象となるRF信号を半波整流して、検波電圧を発生する。この検波電圧は、ポート15から出力される。ショットキーダイオード12とポート15との間のインダクタンス13及びコンデンサ14は、ローパスフィルタを構成し、ポート15にRF信号がリークするのを防ぐ。
ポート19は、バラクタダイオード16に所定の電圧を印加するポートとして構成される。バラクタダイオード16のキャパシタンスは、ポート19と、検波電圧を出力するポート15との間の電位差に応じた値となる。バラクタダイオード16は、RF信号に対しては、キャパシタンスと等価に考えることができる。バラクタダイオード16とポート19との間のインダクタンス17及びコンデンサ18は、ローパスフィルタを構成し、ポート19に、RF信号がリークすることを防ぐ。
図2(a)は、ショットキーダイオード12の電圧−電流特性を示している。また、同図(b)は、入力RF信号の様子を示し、同図(c)は、ショットキーダイオード12の出力信号の様子を示している。ショットキーダイオード12は、キャリアがRF信号に追従するため、RF信号に対しても、同図(a)に示す電圧−電流特性を持っている。ショットキーダイオード12は、同図(b)に示すRF信号23が入力されると、RF信号23を半波整流して、出力信号24(同図(c))を出力する。この出力信号24の時間平均値が検波電圧25となる。検波回路10におけるRF入力信号からDC検波電圧への変換特性は、ショットキーダイオード12の物理特性により決定する。従って、検波電圧のダイナミックレンジは、ダイオードの物理特性により決定されるといえる。
図3は、バラクタダイオード16のDC逆バイアス電圧とキャパシタンスとの関係を示している。バラクタダイオード16は、ショットキーダイオード12とは異なり、キャリアはRF信号に追従せず、RF信号に対しては、その接合部分の等価キャパシタンスがDC逆バイアスの値によって決定する素子とみなせる。バラクタダイオード16のDC逆バイアス電圧とキャパシタンスとの関係は、同図に示すグラフのように変化し、DC逆バイアス電圧が高いほど、キャパシタンスは低くなる。
検波回路10(図1)では、バラクタダイオード16は、入力ポート11とショットキーダイオード12との間に直列に接続されており、バラクタダイオード16は、ショットキーダイオード12に対して直列の容量とみなすことができる。バラクタダイオード16のインピーダンスは、ω=2πf(fは周波数)、Cをキャパシタンスとして、1/(ωC)で表され、これは、バラクタダイオード16のキャパシタンスが小さいほど、インピーダンスが高くなることを示している。
検波回路10の入力ポート11に入力されるRF信号の入力強度が低い場合には、ショットキーダイオード12の検波電圧は小さい値となる。このため、バラクタダイオード16のキャパシタンスは大きな値となり、インピーダンスが低いため、入力ポート11側からショットキーダイオード12側へのRF信号の通過ロスは小さい。一方、入力ポート11に入力されるRF信号の入力強度が高い場合には、ショットキーダイオード12の検波電圧は大きな値となり、バラクタダイオード16のキャパシタンスは小さな値となる。この場合には、バラクタダイオード16のインピーダンスは高くなり、入力ポート11側からショットキーダイオード12側へのRF信号の通過ロスは大きくなる。
RF信号の入力強度が高くなり、検波電圧が上昇してバラクタダイオード16部分でのRF信号の通過ロスが大きくなると、バラクタダイオード16と直列に接続されたショットキーダイオード12への入力電圧が減少し、検波電圧の上昇が抑えられる。その結果、バラクタダイオード16のキャパシタンスが増加し、RF信号の通過ロスが小さくなる。この過程のself-consistenceを解くことで、実際の検波電圧を計算できる。検波電圧が、どの範囲の領域で、どの程度減少するかは、ショットキーダイオードの特性や、バラクタダイオードの特性、RF信号の周波数によって決定されるが、検波電圧は、バラクタダイオード16がない場合に比して確実に小さくなる。
図4は、検波回路のRF−DC変換特性を示している。同図では、横軸は、入力ポート11に入力するRF信号の入力強度(dBm)を示している。また、横軸は、ポート15で観察される検波DC電圧(mV)を示しており、対数スケールで示している。同図において、グラフ(a)は、本実施形態の検波回路10のRF−DC変換特性を示しており、グラフ(b)は、比較例の検波回路のRF−DC変換特性を示している。比較例に用いた検波回路は、図5に示すように、ダイオード32、インダクタンス33、及び、コンデンサ34で構成され、入力ポート31からRF信号を入力して、ポート35から検波電圧を出力する。この構成は、図1に示す検波回路10からバラクタダイオード16、インダクタンス17、及び、コンデンサ18を除いた構成と同一であり、使用するショットキーダイオード12の特性等についても、同一のものを用いた。
本実施形態の検波回路10の特性(図4のグラフ(a))と、比較例の検波回路30の特性(グラフ(b))とを比較すると、RF信号の入力強度が低い領域では、特性はほぼ同じである。しかし、RF信号の入力強度が高い領域では、上記したように、本実施形態の検波回路10では、バラクタダイオード16部分での通過ロスが大きくなり、入力強度の増加に対する検波電圧の増加の度合い(傾き)が小さくなる。このため、この領域におけるRF信号の入力強度に対する検波電圧を比較すると、本実施形態の検波回路10の検波電圧は、比較例の検波回路30の検波電圧に比して小さくなる。従って、本実施形態の検波回路10と比較例の検波回路30とで検波電圧の範囲が同じ場合には、その検波電圧の範囲に対する本実施形態の検波回路10のRF信号の入力強度の範囲は、比較例の検波回路30のRF信号の入力強度の範囲に比して広くなる。
本実施形態では、ショットキーダイオード12と、入力ポート11との間にバラクタダイオード16を直列に挿入する。バラクタダイオード16のインピーダンスは、RF信号の入力強度が高いほど大きくなるため、RF信号の入力強度が高い場合の検波電圧を、バラクタダイオード16がない場合に比して下げることができる。このため、外部回路の制約により、検波電圧が一定範囲に制限される場合でも、検出するRF信号の入力強度の範囲(ダイナミックレンジ)を広げることができる。また、ポート19に印加する電圧を調整することにより、検波電圧に対してバラクタダイオード16のキャパシタンスが変化する範囲を変えることができ、バラクタダイオード16によるRF信号の入力強度の増加に対する検波電圧の減少分を所望の値にコントロールすることで、所望のRF−DC特性を実現できる。
図6は、本発明の第2実施形態の検波回路の構成を示している。本実施形態の検波回路10aでは、バラクタダイオード66は、図1に示す第1実施形態の検波回路10とは異なり、ショットキーダイオード62と並列に接続される。図6における符号61〜69の要素は、図1における符号11〜19の要素に対応する。本実施形態の検波回路10aは、図1に示す要素と同様な要素に加えて、図1のポート19に相当するポート69と、グランドとの間に、コンデンサ70を有する。コンデンサ70の容量は、バラクタダイオード66に対してポート69からバイアス電圧を印加できるように、バラクタダイオード66をDC的にグランドから浮かし、RF的には、短絡とみなせる大きさに設定される。
図7は、バラクタダイオード66のDC逆バイアス電圧とキャパシタンスとの関係を示している。この特性自体は、図3に示す特性と同じである。バラクタダイオード66のバイアス電圧を決定するポート69には、検波電圧よりも高い電圧が印加される。入力ポート61より、RF信号が入力され、ショットキーダイオード62が検波電圧を出力すると、バラクタダイオード66のDC逆バイアス電圧は、ポート69から印加されるバイアス電圧から検波電圧を引いた電圧となる。
検波電圧とバラクタダイオード66のキャパシタンスとの関係について説明する。ポート69に印加されるバイアス電圧を、図7中に符号73で示す。また、検波電圧を、符号74で示す。この場合、バラクタダイオード66のDC逆バイアス電圧は、バイアス電圧73から検波電圧74を引いた大きさとなり、バラクタダイオード66のキャパシタンスは、符号75の大きさとなる。このキャパシタンスは、検波電圧74の大きさに依存して変化し、検波電圧74が大きくなるにつれて大きくなる。また、図7を参照すると、バイアス電圧73の大きさを調整することで、検波電圧74の変化に対するキャパシタンスの変化の範囲を、任意に調整できることがわかる。
バラクタダイオード66のインピーダンスは、第1実施形態で説明したように、1/(ωC)となる。本実施形態では、RF信号の入力強度が低いと、ショットキーダイオード62が出力する検波電圧は小さく、バラクタダイオード66のキャパシタンスは小さい値となる。この場合、入力ポート61に対して、ハイインピーダンスのバラクタダイオード66がショットキーダイオード62と並列に接続されるため、バラクタダイオード66でのRF信号の減衰は小さい。一方、RF信号の入力強度が高い場合には、ショットキーダイオード62が出力する検波電圧は大きくなり、バラクタダイオード66のキャパシタンスは大きな値となる。この場合には、入力ポート61に対して、ローインピーダンスのバラクタダイオード66がショットキーダイオード62と並列に接続されることで、バラクタダイオード66でのRF信号の減衰は大きくなる。
バラクタダイオード66部分でのRF信号の減衰が大きくなると、ショットキーダイオード62の入力電圧への入力電力が減少し、検波電圧が低下する。その結果、バラクタダイオード66のキャパシタンスが減少して、バラクタダイオード66でのRF信号の減衰が小さくなる。この過程のself-consistenceを解くことで、実際の検波電圧を計算できる。このように、本実施形態では、入力ポート61に対して、ショットキーダイオード62とバラクタダイオード66とを並列に接続することにより、第1実施形態と同様に、RF信号の入力強度が高い領域での検波電圧の増加の度合いを、入力強度が低い領域に比して低下させることができ、所定の検波電圧の範囲に対して、RF信号の入力信号の範囲を広げることができる。また、ポート69に印加する電圧を調整することにより、検波電圧に対してバラクタダイオード66のキャパシタンスが変化する範囲を変えることができ、バラクタダイオード66によるRF信号の入力強度の増加に対する検波電圧の減少分を所望の値にコントロールすることで、所望のRF−DC特性を実現できる。
なお、上記実施形態では、ポート19(69)に印加されるバイアス電圧は、一定電圧である例について説明したが、これには限定されない。例えば、検波回路で検出するRF信号の入力強度の範囲を2つに分割し、各範囲で印加するバイアス電圧を変化させてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の検波回路は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
本発明の第1実施形態の検波回路の構成を示す回路図。 (a)は、ショットキーダイオードの電圧−電流特性を示すグラフ、(b)は、入力RF信号の様子を示す波形図、(c)は、ショットキーダイオードの出力信号の様子を示す波形図。 バラクタダイオードのDC逆バイアス電圧とキャパシタンスとの関係を示すグラフ。 検波回路のRF−DC変換特性を示すグラフ。 比較例の検波回路の構成を示す回路図。 本発明の第2実施形態の検波回路の構成を示す回路図。 バラクタダイオードのDC逆バイアス電圧とキャパシタンスとの関係を示すグラフ。 特許文献1に記載された送信装置の構成を示すブロック図。
符号の説明
11、61:入力ポート
12、62:ショットキーダイオード
13、17、63、67:インダクタンス
14、18、64、68、70:コンデンサ
15、65:出力ポート
16、66:バラクタダイオード

Claims (5)

  1. ショットキーダイオードから構成される検波電圧生成部と、可変容量ダイオードから構成される電圧可変容量部と、を備える検波回路であって、
    前記検波電圧生成部は、入力されるRF信号の信号強度に応じた検波電圧を出力
    前記電圧可変容量部は、前記検波電圧生成部と、前記RF信号の入力ポートとの間に直列に挿入され、所定のバイアス電圧と前記検波電圧との差が大きいほどキャパシタンスが小さくなることを特徴とする検波回路。
  2. 前記検波電圧生成部と前記検波電圧の出力ポートとの間、及び、前記電圧可変容量部と前記バイアス電圧の印加ポートとの間のそれぞれにローパスフィルタを備える、請求項1に記載の検波回路。
  3. ショットキーダイオードから構成される検波電圧生成部と、可変容量ダイオードから構成される電圧可変容量部と、を備える検波回路であって、
    前記検波電圧生成部は、入力されるRF信号の信号強度に応じた検波電圧を出力
    前記電圧可変容量部は、前記RF信号の入力ポートに対して、前記検波電圧生成部と並列に接続され、所定のバイアス電圧と前記検波電圧との差が大きいほどキャパシタンスが大きくなることを特徴とする検波回路。
  4. 前記検波電圧生成部と前記検波電圧の出力ポートとの間、及び、前記電圧可変容量部と前記バイアス電圧の印加ポートとの間のそれぞれにローパスフィルタを備える、請求項3に記載の検波回路。
  5. 前記バイアス電圧の印加ポートと、低電位側電源線との間に、さらにコンデンサを備える、請求項4に記載の検波回路。
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