JP4732394B2 - マスク - Google Patents

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Description

この発明は、面体を顔面に密着させて使用するマスクに関し、より詳しくは面体と顔面との密着状態の良否を判断するための手段を備えた前記マスクに関する。
従来、防じん用や防毒用のマスクにおいて、それを着用したときの面体と顔面との密着状態の良否を判断するための手段であるフィットテスト機能を備えたものは公知ないし周知である。これらのマスクにおいて、面体が顔面に密着することは極めて重要であって、密着状態が不良である場合には、面体と顔面との間から粉じんや有毒ガスがマスクの内側へ侵入して、マスクは本来の防護機能を発揮することができなくなる。そのフィットテスト機能を備えたマスクは、例えば特開2001−309990号公報(特許文献1)に開示されている。この文献に記載のマスクは、面体と、面体の前方に位置するろ過材とを有し、面体にはシャッター板を使用して開閉することのできる吸気孔が形成されている。シャッター板は操作レバーによって旋回運動をさせることができるもので、その旋回運動によって吸気孔を開閉することができる。吸気孔の周縁部は、旋回運動するシャッター板が圧接し得るように傾斜した面を有している。
特開2001−309990号公報
前記公知のマスクでは、それを着用してからシャッター板で吸気孔を閉じて呼吸をすると、その呼吸の難易によって面体と顔面との密着状態の良否を判断することができる。これがフィットテストである。しかしながら、このマスクの場合、面体に対するろ過材の取り付け方が悪くてろ過材と面体との間に隙間があり、その隙間から粉じんや有毒ガスが面体の内部へ侵入するという可能性の有無までは判断することができない。このことは、フィットテストによって密着状態が良好であると判断しても、マスク使用時にはフィットテストの対象外であるろ過材と面体との隙間から粉じん等が侵入することもあり得ることを意味している。
そこで、この発明では、面体と顔面との密着状態の良否の判断に加え、面体に対するろ過材の取り付け方の良否をも判断することができるように、前記公知のマスクに対して改良を施すことを課題にしている。
前記課題を解決するために、この発明が前提とするのは、顔面に密着可能に形成されていて前記顔面と向かい合う後面と前記後面の反対面である前面とを有する面体と、前記面体に形成された吸気孔と、前記吸気孔の前方において前記面体に取り付け取り外し可能であるろ過材と、前記吸気孔と前記ろ過材との間に退却可能に進入して前記吸気孔の前方に来ると前記吸気孔を前記前方から閉じることが可能なシャッター板とを含むマスクである。
かかるマスクにおいて、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記ろ過材を取り外した状態の前記面体は、前記吸気孔の前方に来た前記シャッター板と前記吸気孔の周縁部との間に前記面体の内側への通気を可能にするクリアランスを有する。前記面体に取り付けた前記ろ過材を前記吸気孔に最接近させた状態の前記面体は、前記ろ過材によって前記吸気孔の前方に位置する前記シャッター板を押圧して前記吸気孔の前記周縁部に密着させることにより前記クリアランスを閉じることが可能である。
この発明の好ましい実施態様の一つにおいて、前記シャッター板には、前記シャッター板の前記吸気孔と前記ろ過材との間への進入と退却とを可能にするアーム部分が付属しており、前記ろ過材によって前記シャッター板を押圧すると、前記アーム部分が弾性変形して前記シャッター板を前記吸気孔の前記周縁部に密着させることができる。
この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記マスクは、後方から前記ろ過材に当接して前記吸気孔に対する前記ろ過材の位置を規制するストッパー部を有する。
この発明の好ましい実施態様のさらに他の一つにおいて、前記ろ過材が前記シャッター板を押圧するときの互いの接触部位のうち、前記シャッター板における前記部位とその近傍は、前記ろ過材に向かって凸となる曲面を成している。
この発明に係るマスクでは、吸気孔の周縁部と吸気孔の前方に来たシャッター板との間にクリアランスがあり、面体に取り付けたろ過材によってシャッター板が押圧されるとそのクリアランスが閉じて、面体と顔面との密着状態の良否を点検することができる。ろ過材が吸気孔に最接近しておらず、面体における正常な取り付け位置にない場合には、ろ過材によるシャッター板の押圧が不十分でそのクリアランスを閉じることができず、したがってまた、面体の内部は気密状態にならないから、そのマスクでのフィットテストの結果は不良となり、マスク着用者はろ過材の取り付け状態を含めたマスクの着用状態に異常のあることを知ることができる。
シャッター板にはアーム部分が付属しており、シャッター板がろ過材によって押圧されると、そのアーム部分が弾性変形する態様のこの発明では、シャッター板と吸気孔の周縁部との間のクリアランスを閉じることが容易である。
ろ過材が吸気孔に最接近するときの位置を規制するための手段が形成された態様のこの発明では、フィットテストを常に一定の条件で実施することができるとともに、ろ過材がシャッター板を過度に押圧してろ過材やシャッター板が損傷するという問題の発生を防ぐことができる。
シャッター板がろ過材に向かって凸となる曲面を有し、その曲面がろ過材と接触する態様のこの発明では、シャッター板がろ過材と吸気孔との間に対して進入または退却するときに、シャッター板がろ過材を擦ってシャッター板が損傷したりろ過材が損傷したりするという問題の発生を抑えることができる。
この発明に係るマスクとして防毒マスク1を例にとり、添付の図面を参照して発明の詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1,2は、防毒マスク1の斜視図とそのII−II線部分矢視図であって、II−II線は後記する吸収缶3をマスク1の幅方向において二等分する線に一致している。なお、図2では図1に示された吸収缶3が仮想線で示されている。防毒マスク1は、マスク着用者の口許と鼻孔とを覆い顔面に密着させて着用する面体2と、面体2の前方に位置してろ過材として使用される吸収缶3とを含んでいる。マスク1はまた、面体2に付属する吸収缶固定部5と、吸収缶固定部5に形成されている吸気孔24と、吸収缶固定部5に旋回可能に取り付けられているシャッター25とを含んでいる。面体2は、柔軟弾性材料からなり、マスク着用者(図示せず)の顔面と向かい合う後面2aと、その反対面である前面2bと、吸収缶固定部5に形成された溝7に圧入されている前端部分6と、マスク着用者顔面に密着し易いように薄くて柔軟に形成された後端部分9とを有する。面体2の下方部分には、マスク着用者の呼気によって外側へ向かって開く呼気用の逆止弁11が取り付けられ、前面2bにはバンド掛け部12が後記する内筒20から延びている。バンド掛け部12には、マスク着用者の頭部に掛け回すヘッドバンド13が挿通されている。
図示例の吸収缶3は、円盤状のもので、後面16と前面17とに多数の通気性の細孔18を有し、内部に毒性ガスに対する吸収剤(図示せず)を含んでいる。吸収缶3はまた、その周囲に形成されたフランジ部21を介して吸収缶固定部5に取り外し可能に固定されている。マスク1は、吸収缶3を粉じん捕集用のろ過材に交換すれば、防じんマスクとして使用することができる。
吸収缶固定部5は、硬質プラスチックで形成された平面形状が円形の内筒20と、同じように硬質プラスチックで形成された外筒28とを有し、内筒20にはシャッター25が取り付けられている。内筒20は、マスク1の前後方向へ延びる円筒状の周壁部23aと、図2において上下方向へ延びる底部23bと、底部23bを貫通する吸気孔24と、吸気孔24の周縁部に形成されて面体2に向かって後方へ延びる円筒状突出部8とを有する。突出部8の内側には吸気用の逆止弁26があり、この弁26が吸気孔24の周縁部後方に離脱可能に密着している。吸気用の逆止弁26は、マスク着用者の呼気によって吸気孔24を閉じ、吸気によって面体2の内部へ向かって変形し、吸気孔24を開くことができる。内筒20の底部23bには、吸気孔24の周縁部で前方へ向かって突出する隆起部27が形成されている。隆起部27は、底部23bからの高さが一定で、吸気孔24を一周するように延びている。
吸収缶固定部5における外筒28は、内筒20の周壁部23aに外側から螺着するとともに、吸収缶3のフランジ部21にマスク1の前方から圧接している。フランジ部21と内筒20の底部23bとの間には環状のパッキング材36が介在し、パッキング材36の外側に位置する周壁部23aの前端部分にはストッパー部23cが形成されている。外筒28はそれを強く締め付けるように内筒20に取り付けて吸収缶3のフランジ部21をパッキング材36とストッパー部23cとに密着させる。吸収缶3は、ストッパー部23cに密着したときに吸気孔24に最接近し、吸収缶3の後面16と内筒20の隆起部27との間が常に一定の距離となるように規制される。このときの吸収缶3は、マスク1に対して正常な取り付け状態にあるもので、後面16はパッキング材36および/またはストッパー部23cに対して気密状態にある。かような吸収缶固定部5では、外気が吸収缶3を通らずに内筒20と外筒28との間からマスク1の内側へ侵入するということがない。内筒20の底部23bと吸収缶3の後面16との間には、空間30が形成されている。なお、フランジ部21とパッキング材36との密着を確実にするうえにおいて、フランジ部21は、ストッパー部23cと接触する前に、パッキング材36と接触することが好ましい。そのためには、パッキング部材36を弾性材料で作り、図2の横方向においてストッパー部23cから僅かに延出させておくことができる。また、フランジ部21の後面にフランジ部21に沿って環状に延びていて後方へ向かって突出するリブを設ける一方、パッキング部材36の横方向の寸法をストッパー部23cから延出しない程度にしておき、リブとパッキング部材36とが接触した後にフランジ部21とストッパー部23cとが接触するようにしてもよい。
図2のマスク1を着用して呼吸をすると、吸気は吸収缶3と吸気孔24とを通り吸気用の逆止弁26を開いて面体2へ進入する。呼気は、呼気用の逆止弁11を開いて面体2の外へ出る。
図3,4は図2のIII−III線部分矢視図と、図3のIV−IV線部分矢視図である。ただし、図4の吸収缶固定部5は、吸収缶3が外された状態で示されている。
その吸収缶固定部5において、シャッター25は、内筒20における底部23bを貫通してマスク1の前後方向である図4の上下方向Zへ延びる軸部31と、軸部31の前端部分31aから軸部31の径方向へ延びる支持用の第1アーム部分33aと第1アーム部分33aと一体を成していて軸部31を中心に空間30において旋回するシャッター板29と、軸部31の後端部分31bから軸部31の径方向へ第1アーム部分33aとは反対の方向へ延びる操作用の第2アーム部分33bとを有する。シャッター25の軸部31は、O−リング41を介して底部23bの透孔35の周壁に気密状態で回転可能に接触している。軸部31の前端部分31aは吸収缶固定部5の内側にあり、後端部分31bとそれから延びる第2アーム部分33bとは吸収缶固定部5の外側にある。シャッター板29は、その後面29aが平坦なものであるが、第1アーム部分33aを水平面に対して傾斜させることによって、後面29aも内筒20の水平に広がる底部23bに対して図示の如く傾斜している。シャッター板29の前面29bには、三条のリブ29c,29d,29eが形成されている。図3から明らかなように、これらのリブ29c,29d,29eは軸部31を中心とする円弧を画いている。また、図4から明らかなように、これらのリブ29c,29d,29eは、シャッター板29の前面29bから上方に向かって垂直に起立しており、リブ29c、29d、29eそれぞれの頂縁部35c,35d,35eがリブの長さ方向において弧を画いている。
かようなシャッター25は、シャッター板29に付属する第2アーム部分33bを図3において方向Xへ旋回させると、シャッター板29が吸気孔24と吸収缶3との間に進入するように方向Xへ旋回して仮想線で示す状態となったところ、すなわち吸気孔24の前方に来たところで停止するように作られている。仮想線で示したシャッター板29は、第2アーム部分33bを方向Xとは反対の方向へ旋回させれば吸気孔24と吸収缶3との間から退却して実線で示した状態に戻る。
図5は、シャッター板29が旋回して吸気孔24の前方に来ている状態を示す図3のV−V線部分断面図である。ちなみに、この状態のシャッター板29が図3では仮想線で示されている。図5において、隆起部27の頂面は水平であるが、シャッター板29の後面29aは図示の如く傾斜しており、その後面29aと隆起部27との間にはクリアランスCが形成されている。マスク1が着用されていて、シャッター板29が図5の状態にあるときには、マスク着用者(図示せず)が呼吸をすると、吸気はクリアランスCを通り、吸気孔24を経て面体2の内側へ入る。
図6は、吸収缶固定部5に吸収缶3が正常な状態で取り付けられているときのシャッター板29の状態を示す図5と同様な図であるが、吸収缶3は、その後面16のみが仮想線で示されている。図6のシャッター25では、シャッター板29のリブ29dの頂縁部35dが吸収缶3の後面16に当接することによって、第1アーム部分33aが弾性的に変形し、図5では傾斜していたシャッター板29が水平となり、内筒20における吸気孔24の周縁部を形成している隆起部27に対して気密性のある状態、即ち通気不能な状態で密着している。したがって、図6の状態にあるマスク1の着用者は、呼吸をしても外気がシャッター板29によって遮られて面体2の内側へ進入しないので、次第に息苦しくなる。この状況は、吸収缶3が正常な状態で取り付けられていて、しかも面体2の後端部分9が顔面に密着しており、マスク1が気密状態にあることを意味している。この状態を確認することができたマスク着用者は、次に第2アーム部分33bを方向Xとは反対の方向へ旋回させて吸気孔24を開くことによって、マスク1を安全な状態で使い始めることができる。なお、シャッター板29の角部に形成された面取り部29fは、方向Xへ旋回するシャッター板29が内筒20の隆起部27に対してスムーズに摺動し始めることを可能にするためのものである。マスク1では、このシャッター板29と同様な目的で、隆起部27にも面取り部を設けることができる。
かようなマスク1ではまた、吸収缶3が正常な状態でマスク1に取り付けられているときにのみシャッター板29が内筒20の隆起部27に密着してクリアランスCが閉じるように作られているので、マスク着用者は、図6の状態にあるマスク1を着用したつもりで呼吸をしても息苦しくならなければ、吸収缶3の取り付け状態と面体2の着用状態との少なくとも一方に異常があると知ることができる。その異常を知ったときには、マスク1を顔面から外して吸収缶3の取り付け状態が正常であることを確認してからマスク1を再び着用してその着用状態の良否を点検すればよい。
この発明において、面体2と吸収缶3とは慣用の材料によって作ることができる。吸収缶固定部5における内筒20や外筒28もまた慣用の材料、例えば硬質の熱可塑性プラスチックで作ることができる。シャッター25も硬質の熱可塑性プラスチックで作ることができるが、そのプラスチックは、第1アーム部分33aを繰り返し弾性変形させられるものであることが好ましい。吸収缶3の後面16は、硬質の熱可塑性プラスチックや金属等で形成されていると、ストッパー部23cに密着したときに変形することがなく、後面16と隆起部27との間の距離を一定に保つことができる。そのようなマスク1では、フィットテストを一定の条件下で繰り返すことが容易になる。シャッター板29に形成されているリブ29c,29d,29eは、少なくとも一条がその頂縁部を吸収缶3によって押圧されるように作られているのであるが、そうしたことに加え、これらのリブ29c,29d,29eはシャッター板29を平坦に保ったり、吸収缶3による押圧力をシャッター板29の全体に広く伝えたりするようにも作用している。シャッター25は、第2アーム部分33bを操作してシャッター板29を旋回させるときに、リブ29c,29d,29eの頂縁部35c,35d,35eはいずれかが吸収缶3の後面16に対して摺動するが、頂縁部35c,35d,35eが弧を画いていることによって、その摺動が軽快なものになる。ただし、この発明は、頂縁部35c,35d,35eが平坦であるリブ29c,29d,29eを使用して実施することも可能である。
図7は、この発明の実施態様の一例を示す図5と同様な図である。図7のシャッター25では、シャッター板29が水平に作られている。このシャッター板29は、吸収缶3によって押圧されて第1アーム部分33aが弾性変形すると、仮想線で示す位置にまで垂直に下降して吸収缶固定部5における隆起部27へ当接する。
図8もまた、この発明の実施態様の一例を示す図2と同様な図である。図8のシャッター25は、図2の第1アーム部分33aと第2アーム部分33bとが一体になったものである二条の平行な第3アーム部分33cがシャッター板29から図の上方へ垂直に延びていて、気密状態下に内筒20を貫通している。二条の第3アーム部分33cに対する連結部33dを持ってこれを上昇、下降させると、三条の互いに平行して上下方向へ延びるリブ33e,33f,33jを有するシャッター板29も上昇、下降し、上昇したときには図5のシャッター板29と同じように吸気孔24と吸収缶3との間に進入して、吸気孔24の前方に来る。そのシャッター板29も吸収缶(図示せず)によって押圧されて吸気孔24を閉じることができる。このようなシャッター板29を使用することによっても、マスク1の着用状態の良否を判断することができる。シャッター板29には、リブ33e,33f,33jのいずれかに交差して図の横方向へ延びるリブを追加することもできる。
図9は、この発明の実施態様の一例を示す図2と同様な図である。図示例のマスク1では、ろ過材として吸収缶3に代えて、不織布または織布で形成された厚さが2〜5mm程度のろ布130が使用されており、そのろ布130が吸収缶固定部5に代わるろ布固定部150に取り付けられている。ろ布固定部150は、内筒120と外筒128とを有し、内筒120の先端121は先鋭端となるように作られている。外筒128は、図の横方向においてろ布130と向かい合う前面部分128aが網目状に作られていて、複数の通気孔128bと、リブ部128cとを有する。ろ布130は、マスク1が必要とする所定の厚さを有するもので、内筒120に対して外筒128を完全な状態で閉じると、外筒128のリブ部128cがろ布130を押圧し、そのろ布130が内筒120の先端121に密着するとともに、シャッター25におけるリブ29dを押圧して、シャッター板29と内筒120における隆起部27との密着を可能にする。
図10もまた、この発明の実施態様の一例を示す図2と同様な図である。図10のマスク1では、図2において硬質の熱可塑性プラスチックで形成された底部23bと一体の隆起部27に代えて、底部23bとは別体の天然ゴムや合成ゴム等の弾性材料で形成された環状部材100に隆起部27が設けられている。シャッター25は、通常硬質の熱可塑性プラスチックで形成されるから、このシャッター25に対して弾性材料で形成された隆起部27を使用すると、吸気孔24を密閉することの確実性が向上する。図示例の隆起部27は並行する二条の隆起部27a,27bによって構成されているが、いずれか一方の隆起部27aまたは27bを省いてこの発明を実施することも可能である。
図示例のマスク1は、面体2の正面部分に吸気孔24と吸収缶3とを一つずつ有するものであったが、面体2の両側部分それぞれに吸気孔とろ過材とを有するマスクにおいてもこの発明を実施することができる。
この発明によれば、マスクの着用状態の良否を判断するときに、マスクに対するろ過材の取り付け状態の良否をも判断することのできるマスクの製造が可能になる。
マスクの斜視図。 図1のII−II線断面図。 図2のIII−III線部分断面図。 図3のIV−IV線部分断面図。 吸気孔の前方に来たシャッター板を示す図。 吸収缶がシャッター板を押圧している状態を示す図。 実施態様の一例を示す図5と同様な図。 実施態様の一例を示す図2と同様な図。 実施態様の一例を示す図2と同様な図。 実施態様の一例を示す図2と同様な図。
符号の説明
1 マスク
2 面体
2a 後面
2b 前面
3 ろ過材(吸収缶)
23c 位置規制手段
24 吸気孔
27,27a,27b 周縁部(隆起部)
29 シャッター板
33a,33b,33c アーム部分(第1、第2、第3アーム部分)
130 ろ過材(ろ布)
クリアランス

Claims (4)

  1. 顔面に密着可能に形成されていて前記顔面と向かい合う後面と前記後面の反対面である前面とを有する面体と、前記面体に形成された吸気孔と、前記吸気孔の前方において前記面体に取り付け取り外し可能であるろ過材と、前記吸気孔と前記ろ過材との間に退却可能に進入して前記吸気孔の前方に来ると前記吸気孔を前記前方から閉じることが可能なシャッター板とを含むマスクであって、
    前記ろ過材を取り外した状態の前記面体においては、前記吸気孔の前方に来た前記シャッター板と前記吸気孔の周縁部との間に前記面体の内側への通気を可能にするクリアランスを有し、前記面体に取り付けた前記ろ過材を前記吸気孔に最接近させた状態の前記面体においては、前記ろ過材によって前記吸気孔の前方に位置する前記シャッター板を押圧して前記吸気孔の前記周縁部に密着させることにより前記クリアランスを閉じることが可能であることを特徴とする前記マスク。
  2. 前記シャッター板には、前記シャッター板の前記吸気孔と前記ろ過材との間への進入と退却とを可能にするアーム部分が付属しており、前記ろ過材によって前記シャッター板を押圧すると、前記アーム部分が弾性変形して前記シャッター板を前記吸気孔の前記周縁部に密着させることが可能である請求項1記載のマスク。
  3. 後方から前記ろ過材に当接して前記吸気孔に対する前記ろ過材の位置を規制するストッパー部を有する請求項1または2に記載のマスク。
  4. 前記ろ過材が前記シャッター板を押圧するときの互いの接触部位のうち、前記シャッター板における前記部位とその近傍は、前記ろ過材に向かって凸となる曲面を成している請求項1〜3のいずれかに記載のマスク。
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