JP4732059B2 - フィルタ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、流体中の不純物を濾過するフィルタ装置に係り、詳しくは、ケースにエレメントを収容してなるフィルタ装置に関する。
従来、この種のフィルタ装置として、例えば、下記の特許文献1に記載されたフューエルフィルタを挙げることができる。このフューエルフィルタは、濾過部材(エレメント)がプレート(フィルタ枠)に接着剤により固定され、濾過部材とプレートとが振動溶着されている。また、濾過部材とプレートとが、かしめにより保持されている。
ところが、このフューエルフィルタでは、濾過部材がプレートを介して容器に固定されることから、プレートの分だけ部品点数が増えることになった。このため、製造コスト面で不利であり、プレートを使用する分だけ組み付け工程が増えることになり、作業効率面でも不利であった。
そこで、本願出願人は、特願2004−4014号(2004年1月9日出願)において新規な燃料フィルタを提案し、特願2004−181043号(2004年6月18日)において、新規なフィルタ装置を提案している。これら燃料フィルタ及びフィルタ装置は、従来使われていたプレート(フィルタ枠)を省略するために、濾材又はフィルタ部材(エレメント)自体をフィルタケース又は容器に直接固定するようにしている。特に、後者のフィルタ装置では、フィルタ部材と、樹脂製の容器と、容器の上端及び下端を閉塞する樹脂製の上カバー及び下カバーとを備える。そして、フィルタ部材が容器に収容された状態で、上カバー及び下カバーが容器に溶着されると共に、フィルタ部材の上端と下端が上カバーと下カバーにそれぞれ突き刺さった状態で溶着され、固定されている。具体的には、上カバー及び下カバーを溶融させて生成した溶融樹脂をフィルタ部材の上端及び下端に浸透させた状態で固化させることでフィルタ部材を上カバー及び下カバーに固定している。
特開平11−82210号公報
ところが、上記したフィルタ装置では、フィルタ部材の上端及び下端を上カバー及び下カバーにそれぞれ突き刺すときに、フィルタ部材の横方向端部(横端部)における上端及び下端が、溶融樹脂の抵抗を受けて撓んだり、変形したりする懸念があった。そして、横端部の上端及び下端が撓み、変形した場合には、その部分での上カバー及び下カバーに対する突き刺さりが浅くなり、溶着強度が低下する懸念があった。このためフィルタ装置としての信頼性が低下するおそれがあった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、エレメントをケースに直接固定することで部品点数及び組付工数の低減を図ると共に、完成品としての信頼性向上を図ることを可能としたフィルタ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、濾過用のエレメントと、エレメントを収容する樹脂製のケースとを備え、ケースは、上下に開口するケース本体と、上下の開口を閉塞するカバーとを含み、ケース本体は、その内側にて上下へ延びるリブを含み、カバーは、ケース本体の上下端に溶着され、エレメントは、その上下端がカバーに溶着されたフィルタ装置であって、エレメントは、その横端部がリブを跨ぐように折り曲げられてリブに重ねられ接着されると共に、横端部の上下端がリブの上下端と一緒にカバーに溶着されたことを趣旨とする。
ここで、上記した「上下」及び「横」の用語は、説明上便宜的に使用したものであり、それぞれ絶対的方向を意味するものではなく、相対的方向を意味するものである。すなわち、ある方向を「上下」とした場合に、ある方向に交差する方向が「横」となる(以下の説明において同様)。
上記発明の構成によれば、エレメントを収容した状態で、ケース本体の上下端にカバーが溶着されることで、ケース本体が密閉される。これと同時に、カバーに対してエレメントの上下端が直接固定される。また、エレメントは、その横端部がリブを跨ぐように折り曲げられてリブに重ねられ接着されると共に、横端部の上下端がリブの上下端と一緒にカバーに溶着される。従って、エレメントの横端部は折り曲げられてリブに重ねられ接着されるので、流体圧力に対抗する強度が得られる。また、エレメントの横端部の上下端がリブの上下端と一緒にカバーに突き刺さるので、その上下端にかかる負荷が緩和される。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、エレメントの横端部は、リブを跨ぐように折り曲げられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、エレメントの横端部がリブを跨ぐように折り曲げられるので、その横端部がリブにより補強される。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、エレメントの横端部は、リブの側面を溶融させて成る溶融樹脂を浸透させて固化させることによりリブに溶着されたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、リブを溶融した溶融樹脂を使用してエレメントの横端部がリブの側面に溶着されるので、接着剤を別途使用する必要がない。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、リブには、エレメントの横端部とリブの側面との溶着部分からはみ出した溶融樹脂を捕集する溝が設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項3に記載の発明の作用に加え、エレメントの横端部とリブの側面との溶着部分からはみ出した溶融樹脂は、溝に捕集された後に固化するので、余分な樹脂がケース本体の中に紛れ込むことがない。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明において、エレメントの上下端は、カバーの底壁を溶融させて成る溶融樹脂を浸透させて固化させることによりカバーに溶着されたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の作用に加え、カバーを溶融した溶融樹脂を使用してエレメントの上下端がカバーに溶着されるので、接着剤を別途使用する必要がない。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、濾過用のエレメントと、エレメントを収容する樹脂製のケースとを備え、ケースは、上下に開口するケース本体と、上下の開口を閉塞するカバーとを含み、ケース本体は、その内側にて上下へ延びるリブを含むフィルタ装置の製造方法であって、ケース本体にエレメントを収容する第1の工程と、エレメントの横端部をリブを跨ぐように折り曲げた状態でリブに重ねると共に、横端部の上下端をリブの上下端に重ねて接着する第2の工程と、カバーの底壁及びケース本体の上下端を溶融させる第3の工程と、ケース本体の上下端にカバーを重ね合わせ、エレメントの上下端及びリブの上下端が一緒にカバーの底壁に生じた溶融樹脂に突き刺さる状態で、カバー及びケース本体に生じた溶融樹脂を固化させることにより、カバーとエレメント、カバーとケース本体をそれぞれ溶着させる第4の工程とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、第1の工程で、ケース本体にエレメントを収容し、第2の工程で、エレメントの横端部をリブを跨ぐように折り曲げた状態でリブに重ねると共に、横端部の上下端をリブの上下端に重ねて接着する。これにより、エレメントがケース本体に固定される。次の第3の工程で、カバーの底壁及びケース本体の上下端を溶融させることで溶融樹脂を生じさせる。その後、第4の工程で、ケース本体の上下端にカバーを重ね合わせ、エレメントの上下端及びリブの上下端が一緒にカバーの底壁に生じた溶融樹脂に突き刺し、その状態で、カバー及びケース本体に生じた溶融樹脂を固化させることにより、カバーとエレメント、カバーとケース本体をそれぞれ溶着させる。従って、エレメントを収容した状態で、ケース本体の上下端がカバーにより密閉される。これと同時に、カバーに対してエレメントの上下端が直接固定される。また、エレメントは、その横端部が折り曲げられてリブに重ねられ接着されると共に、横端部の上下端がリブの上下端と一緒にカバーに溶着される。従って、エレメントの横端部は折り曲げられてリブに重ねられ接着されるので、流体圧力に対抗する強度が得られる。また、エレメントの横端部の上下端がリブの上下端と一緒にカバーに突き刺さるので、その上下端にかかる負荷が緩和される。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、第2の工程は、リブの側面を溶融させる工程と、リブの側面に生じた溶融樹脂をエレメントの横端部に浸透させる工程と、浸透させた溶融樹脂を固化させることによりエレメントの横端部をリブの側面に溶着させる工程とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項6に記載の発明の作用に加え、エレメントの横端部を折り曲げた状態でリブに重ねて接着する工程では、最初の工程で、リブの側面を溶融させ、次の工程で、リブの側面に生じた溶融樹脂をエレメントの横端部に浸透させ、最後の工程で、浸透させた溶融樹脂を固化させることによりエレメントの横端部をリブの側面に溶着させる。従って、リブを溶融した溶融樹脂を使用してエレメントの横端部がリブの側面に溶着されるので、接着剤を別途使用する必要がない。
請求項1に記載の発明によれば、特別なフィルタ枠等を介在させることなくエレメントをケースに直接固定することができ、フィルタ枠等の部品がない分だけ部品点数及び組付工数を低減することができる。併せて、エレメントの上下端を全体的にしっかりとケースに固定することができ、これによって完成品としての信頼性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、エレメントの横端部につき燃料圧力に対する耐久性と信頼性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、エレメントをケース本体に固定するために接着剤を別途使用する必要がなく、製造に使用する各種材料を削減することができ、製造管理の簡略化を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、装置の信頼性を向上させることができ、製造効率を向上させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1又は4に記載の発明の効果に加え、エレメントをケース本体に固定するために接着剤を別途使用する必要がなく、その分だけ製造に使用する各種材料を更に削減することができ、製造管理の簡略化を図ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、特別なフィルタ枠等を介在させることなくエレメントをケースに直接固定することができ、フィルタ枠等の部品がない分だけ部品点数及び組付工数を低減することができる。併せて、エレメントの上下端を全体的にしっかりとケースに固定することができ、これによって完成品としての信頼性を向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加え、エレメントをケース本体に固定するために接着剤を別途使用する必要がなく、製造に使用する各種材料を削減することができ、製造管理の簡略化を図ることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明のフィルタ装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。この実施形態では、本発明のフィルタ装置と、そのフィルタ装置を使用した燃料供給装置について説明する。
図1に、燃料供給装置1を断面図により示す。燃料供給装置1は、燃料を貯留する燃料タンク50に組み込まれる。燃料タンク50は、底板51と上板52とを含み、これら両板51,52の間に燃料収容空間53を形成する。上板52には、開口54が形成される。燃料供給装置1は、本発明のフィルタ装置に相当する燃料フィルタ2、リザーバカップ3、燃料ポンプ4及びフランジ部材5等をモジュール化することにより構成される。燃料ポンプ4は、燃料タンク50の燃料をフィルタ装置2へ圧送するためのものである。
リザーバカップ3は、略カップ状に形成され、底板51上に載置される。フランジ部材5は、上板52に固定され、その開口54を塞ぐ。フランジ部材5に設けられた燃料吐出管6には、燃料供給配管(図示略)が接続され、その配管を通じてエンジンに燃料が供給されるようなっている。
燃料ポンプ4は、電動式ポンプであって、燃料フィルタ2と共にリザーバカップ3の中に組み付けられる。燃料ポンプ4は、ほぼ円柱状に形成されたポンプ本体7を備え、その内部には、ポンプ部及び電動モータ(共に図示略)が設けられる。ポンプ本体7は、その下端部に燃料の吸入口8を含み、その上端部に燃料の吐出口(図示略)を含む。
ポンプ本体7の下端部には、サクションフィルタ9が装着される。サクションフィルタ9は、ポンプ本体7の下端部に嵌合装着された略円筒状をなす取付部材10と、取付部材10に一体的に取り付けられた扁平袋状のメッシュ11とから構成される。
燃料フィルタ2は、濾過用のエレメント21と、エレメント21を収容する樹脂製のケース22とを備える。ケース22は、上下に開口するケース本体23と、ケース本体23の上下の開口を閉塞する樹脂製の上カバー24及び下カバー25とを含む。ケース本体23と上カバー24及び下カバー25とは溶着される。ケース本体23と、上カバー24及び下カバー25は、ポリアセタール(POM)を素材として形成される。
ケース22は、リザーバカップ3の内側に対してスナップフィット等の固定手段を介して固定される。サクションフィルタ9のメッシュ11は、ケース22の下側に配置され、メッシュ11の下面はリザーバカップ3の底面に近接して配置される。リザーバカップ3及びフランジ部材5は、周知の高さ調整機能を備える連結機構12を介して連結される。リザーバカップ3とフランジ部材5との間には、リザーバカップ3を燃料タンク50の底板51上に弾性的に押し付けるためのスプリング13が設けられる。
ケース22には、燃料入口及び燃料出口(図示略)がそれぞれ設けられる。その燃料入口と燃料ポンプ4の吐出口との間は、配管14により接続される。燃料出口とフランジ部材5の燃料吐出管6との間は、配管15により接続される。各配管14,15として、ゴムホース、蛇腹形状等の金属製あるいは樹脂製の可撓性を有する管材等が使用される。なお、燃料フィルタ2は、サクションフィルタ9よりも高圧側に配置されることから、高圧フィルタとも呼ばれる。
ここで、燃料フィルタ2について詳しく説明する。図2に、上カバー24を取り付ける前の燃料フィルタ2を平面図により示す。図3,4に、図2の一部を拡大して示す。図5に、図2のA−A線に沿った断面図を示す。この実施形態では、図1に示す燃料供給装置1の配置を基準に上下方向と横方向が定義されるものとし、図2の左右方向を燃料フィルタ2の横方向とし、図5の上下方向を燃料フィルタ2の上下方向とする。
図2に示すように、燃料フィルタ2は、平面視が略C形(円弧状)をなし、ケース本体23は、その内部に円弧状の収容空間26を含む。ケース本体23は、その内側、すなわち収容空間26の横方向両端部にて、上下へ延びる第1リブ23a及び第2リブ23bを含む。第1リブ23aは、円弧状の収容空間26に対し、中心側から外方へ向かって突出する。その逆に、第2リブ23bは、円弧状の収容空間26に対し、外側から中心へ向かって突出する。収容空間26に収容されたエレメント21は、複数のひだを有する形状に折り畳まれる。エレメント21の各横端部21a,21bは、それぞれV字形に折り曲げられて対応する各リブ23a,23bに重ねられて溶着される。エレメント21の各横端部21a,21bは、対応する各リブ23a,23bを跨ぐように折り曲げられる。これにより、エレメント21がケース本体23に対して固定される。
図2に示すように、エレメント21の各横端部21a,21b以外の部分である本体部21cは、二つのリブ23a,23bの間の収容空間26に配置される。また、収容空間26の両端部は、各リブ23a,23bにより区画されて燃料入口室26a及び燃料保留室26bとなっている。燃料入口室26aは、上記した燃料入口に対応する。収容空間26の中央付近は、山形に膨らんで燃料出口室26cとなっている。燃料出口室26cは、上記した燃料出口に対応する。ケース本体23の内壁には、燃料流路を確保するために、エレメント21の本体部21cの変形や移動を規制する複数の凸部23cが形成される。
図3に拡大して示すように、燃料入口室26aに対応する第1リブ23aでは、同リブ23aを跨ぐようにV字形に折り曲げられたエレメント21の横端部21aが溶着される。図3において、横端部21aの網目で示す部分が溶着部分27aである。この溶着部分27aに対応して、第1リブ23aには、後述する溝28が形成される。この溶着部分27aに対しては、太矢印で示すように燃料圧力がほぼ垂直に作用することになる。ここで、折り曲げられたエレメント21の横端部21aは、第1リブ23aを背板として支えられるので、溶着部分27aへの燃料圧力の負担が低減されるようになっている。
一方、図4に拡大して示すように、燃料保留室26bに対応する第2リブ23bでは、同リブ23bを跨ぐようにV字形に折り曲げられたエレメント21の横端部21bが溶着される。図4において、横端部21bの網目で示す部分が溶着部分27bである。この溶着部分27bに対応して、第2リブ23bには、後述する溝28が形成される。この溶着部分27bは、太矢印で示すように燃料圧力が第2リブ23bに作用する面とは反対側の面に位置する。ここでも、折り曲げられたエレメント21の横端部21bは、第2リブ23bを背板として支えられるので、溶着部分27bへの燃料圧力の負担が低減されるようになっている。
図5に示すように、ケース本体23の上端及び下端は、上カバー24及び下カバー25によりそれぞれ密閉される。ケース本体23の収容空間26において、エレメント21の上端21u及び下端21dは、上カバー24及び下カバー25の底壁に溶着されて固定される。すなわち、エレメント21は、その各横端部21a,21bがV字形に折り曲げられて対応する各リブ23a,23bに重ねられ溶着されると共に、各横端部21a,21bの上端21u及び下端21dが各リブ23a,23bの上端及び下端と一緒に上カバー24及び下カバー25の底壁にそれぞれ溶着される。このように、エレメント21は、別途のフィルタ枠等を介在させることなく、ケース22に対して直接固定される。
ところで、各リブ23a,23bとエレメント21の各横端部21a,21bとの溶着部分27a,27bでは、溶着過程ではみ出た余分な溶融樹脂が硬化することでバリになる懸念がある。仮に、バリができたまま製品化されると、バリの一部が燃料に混入してしまうおそれがある。
そこで、ケース本体23の各リブ23a,23bには、上記した各溶着部分27a,27bの上下に対応して前述した溝28が形成される。従って、余分な溶融樹脂は、各溝28に捕集され、その溝28に張り付いた状態で硬化するようになっている。この硬化樹脂は、溝28から剥離しないので、硬化樹脂の一部が燃料に混入することがない。
ここで、上記した燃料フィルタ2の製造方法について説明する。図6に、燃料フィルタ2の製造手順の概要を説明図により示す。図7に、エレメント21の各横端部21a,21bに係る溶着方法を説明図により示す。図8に、図7のB−B線に沿った断面図を示す。図9に、図7のC−C線に沿った断面図を示す。図10に、図9の加熱ポンチを移動した状態を断面図により示す。図11に、ケース本体23と、上カバー24及び下カバー25との溶着方法を説明図により示す。
フィルタ装置2を製造するには、第1の工程で、図6に示すように、エレメント21をケース本体23の収容空間26に収容する。このとき、エレメント21の本体部21cが二つのリブ23a,23bの間の空間に配置され、エレメント21の各横端部21a,21bがV字形に折り曲げられた状態で対応する各リブ23a,23bに重ねられるように配置する。
次に、第2の工程で、エレメント21の各横端部21a,21bをV字形に折り曲げた状態で各リブ23a,23bに重ねると共に、各横端部21a,21bの上端21u及び下端21dを各リブ23a,23bの上端及び下端に重ねて溶着する。この第2の工程は、各リブ23a,23bの側面を溶融させる工程と、各リブ23a,23bの側面に生じた溶融樹脂をエレメント21の各横端部21a,21bに浸透させる工程と、浸透させた溶融樹脂を固化させることにより各横端部21a,21bを対応する各リブ23a,23bに溶着させる工程とを含む。
すなわち、図7〜10に示すように、各リブ23a,23bの側面にエレメント21の各横端部21a,21bをそれぞれ接触させた状態で、その接触部分を加熱した棒状の加熱ポンチ29により加熱する。つまり、図10に示すように、加熱ポンチ29をエレメント21の各横端部21a,21bを介して各リブ23a,23bの側面に接触させて押圧する。このとき、加熱により溶融した樹脂が、エレメント21の各横端部21a,21bにそれぞれ浸透する。そして、溶融樹脂が各横端部21a,21bのそれぞれに対して十分に浸透した後、各リブ23a,23bから加熱ポンチ29を引き離す。その後、エレメント21の各横端部21a,21bにそれぞれ浸透した溶融樹脂が自然冷却により硬化する。これにより、エレメント21の各横端部21a,21bは、ケース本体23に対してしっかりと固定される。すなわち、各リブ23a,23bの側面のうち加熱ポンチ29により加熱された部分を溶融させ、その溶融樹脂をエレメント21の横端部21a,21bに浸透させて固化させることで、各リブ23a,23bに横端部21a,21bをそれぞれ溶着するのである。
ここで、図10に示すように、加熱した加熱ポンチ29を各リブ23a,23bの側面に、エレメント21の各横端部21a,21bを介して接触させて樹脂を溶融させるとき、余分な溶融樹脂は各リブ23a,23bの溝28に捕集される。その後、捕集された溶融樹脂は、その溝28の中で硬化して硬化樹脂30となる。これにより、加熱ポンチ29に対する樹脂の付着を防止することができると共に、次工程で行うケース本体23と上カバー24及び下カバー25との溶着を容易かつ確実に行うことができる。
次に、第3の工程では、上カバー24及び下カバー25の底壁、並びに、ケース本体23の上端及び下端をそれぞれ溶融させる。すなわち、図11に斜線で示すように、上カバー24及び下カバー25の底壁と、ケース本体23の上端及び下端をそれぞれ熱板により加熱して溶融させることにより、それぞれ溶融樹脂31とする。
その後、第4の工程では、ケース本体23の上端及び下端に上カバー24及び下カバー25をそれぞれ重ね合わせて加圧する。これにより、エレメント21の上端21u及び下端21dに溶融樹脂31を浸透させる。そして、エレメント21の上端21u及び下端21d、並びに、各リブ23a,23bの上端及び下端を一緒に上カバー24及び下カバー25に生じた溶融樹脂31に突き刺される状態で、上カバー24及び下カバー25、並びにケース本体23に生じた溶融樹脂31を固化させる。すなわち、溶融樹脂31を自然冷却により硬化させて、エレメント21の上端21u及び下端21dを上カバー24及び下カバー25に溶着し、これと同時に上カバー24及び下カバー25をケース本体23に対し溶着する。つまり、エレメント21の各横端部21a,21bをケース本体23に溶着して一体化したものに対し、上カバー24及び下カバー25を溶着することで、ケース本体23の上下の開口を閉塞する。これにより、上カバー24及び下カバー25に生じた溶融樹脂31に対し、エレメント21の上端21u及び下端21dを、各リブ23a,23bの上端及び下端と一緒に突き刺して溶融樹脂31を固化させる。これにより、上カバー24及び下カバー25とエレメント21とを、並びに、上カバー24及び下カバー25とケース本体23とをそれぞれほぼ同時に溶着して固定する。
ここで、ケース22のその他の特徴について説明する。図12に、ケース22の上側外周部分を拡大断面図により示す。図12に示すように、ケース本体23の上端に溶着された上カバー24の底壁には、ケース本体23の内側、すなわち収容空間26に面するように周溝32が形成される。この周溝32は、ケース本体23の上端と上カバー24との溶着部分33に沿って連続的に形成される。この周溝32は、収容空間26の燃料圧力が溶着部分33に集中的に作用するのを防ぐためのものである。ケース本体23の下端に溶着された下カバー25についても上記と同様である。
以上説明したこの実施形態の燃料料供給装置1によれば、燃料ポンプ4が駆動すると、リザーバカップ3の中で燃料がサクションフィルタ9を介して吸い込まれ、吐出口(図示略)から配管14を通じて燃料フィルタ2へ圧送される。そして、圧送された燃料は、燃料フィルタ2の中でエレメント21を通過することで濾過され、配管15からフランジ部材5の燃料吐出管6、燃料供給配管(図示略)を経由してエンジンへ供給される。
ここで、燃料供給装置1を構成する燃料フィルタ2によれば、ケース本体23の収容空間26にエレメント21を収容した状態で、ケース本体23の上端及び下端に上カバー24及び下カバー25がそれぞれ溶着されることで、ケース本体23が密閉される。これと同時に、上カバー24及び下カバー25に対してエレメント21の上端21u及び下端21dが直接固定される。このため、特別なフィルタ枠等を介在させることなくエレメント21をケース22に直接固定することができ、フィルタ枠等の部品がない分だけフィルタ装置2としての部品点数及び組付工数を低減することができる。
また、この燃料フィルタ2によれば、エレメント21は、各横端部21a,21bが折り曲げられて各リブ23a,23bに重ねられ接着されると共に、各横端部21a,21bの上端21u及び下端21dが対応する各リブ23a,23bの上端及び下端と一緒に上カバー24及び下カバー25にそれぞれ溶着される。これにより、各リブ23a,23bが背板となって、折り曲げられたエレメント21の各横端部21a,21bが支えられるので、溶着部分27a,27bへの燃料圧力の負担が低減される。従って、エレメント21の各横端部21a,21bは折り曲げられて各リブ23a,23bに重ねられ溶着されるので、燃料圧力に対抗する強度が得られる。また、エレメント21の各横端部21a,21bの上端21u及び下端21dは、対応する各リブ23a,23bの上端及び下端と一緒に上カバー24及び下カバー25に突き刺さるので、それら上端21u及び下端21dにかかる負荷が緩和される。このため、上記した従来のフィルタ装置とは異なり、エレメント21の上端21u及び下端21dを上カバー24及び下カバー25に突き刺すときに、エレメント21の各横端部21a,21bにおける上端21u及び下端21dが、溶融樹脂31の抵抗を受けて撓んだり、変形したりすることがなくなり、各横端部21a,21bの溶融樹脂31に対する突き刺さりが浅くならず、溶着強度が低下することがない。このため、エレメント21の上端21u及び下端21dを全体的にしっかりとケース21に固定することができ、これによって燃料フィルタ2の完成品としての信頼性を向上させることができる。
また、この実施形態では、エレメント21の各横端部21a,21bが対応する各リブ23a,23bを跨ぐようにV字形に折り曲げられるので、それら横端部21a,21bが各リブ23a,23bにより補強される。このため、エレメント21の各横端部21a,21bにつき燃料圧力に対する耐久性と信頼性を向上させることができる。特に、エレメント21の一方の横端部21bと第2リブ23bとの溶着部分27bが、燃料圧力が同リブ23bに作用する面とは反対側の面に位置するので、その溶着部分27bに高圧の燃料圧力が直接加わることがない。この意味で、一方の横端部21bにおける耐久性と信頼性を一層向上させることができる。
この燃料フィルタ2によれば、エレメント21の各横端部21a,21bが対応する各リブ23a,23bの側面に溶着されるので、すなわち、各リブ23a,23bを溶融した溶融樹脂31を使用してエレメント21の各横端部21a,21bが各リブ23a,23bの側面に溶着されるので、接着剤を別途使用する必要がない。併せて、上下の各カバー24,25を溶融した溶融樹脂31を使用してエレメント21の上端21u及び下端21dが各カバー24,25に溶着されるので、ここでも接着剤を別途使用する必要がない。この意味で、フィルタ装置2の製造に使用する各種材料を削減することができ、製造管理の簡略化を図ることができる。
この燃料フィルタ2によれば、エレメント21の各横端部21a,21bと各リブ23a,23bとの溶着部分27a,27bからはみ出した溶融樹脂は、対応する溝28に捕集された後に固化するので、余分な樹脂がケース本体23の収容空間26の中に紛れ込むことがない。この意味でも、燃料フィルタ2としての信頼性を向上させることができる。また、余分な樹脂を溝28に捕集することで、加熱ポンチ29に余分な樹脂が付着することを防止することができる。このため、加熱ポンチ29に付着した樹脂を除去する作業を省略又は軽減することができ、その分だけ燃料フィルタ2の製造効率を向上させることができる。
この燃料フィルタ2によれば、図12に示すように、ケース本体23の上端及び下端に溶着された上カバー24及び下カバー25の底壁に周溝32が形成されるので、収容空間26の燃料圧力が、各カバー24,25とケース本体23との溶着部分33に集中して作用するのを防止することができる。この意味でも、燃料フィルタ2としての耐久性と信頼性を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明のフィルタ装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。尚、以下に説明する各実施形態において、前記第1実施形態と同じ構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明する。
図13に、上カバー24を取り付ける前の燃料フィルタ20を平面図により示す。図14,15に、図13の一部を拡大して示す。図16に、図13のD−D線に沿った断面図を示す。この実施形態の燃料フィルタ20は、エレメント21の各横端部21a,21bのケース本体23に対する接着の仕方の点で第1実施形態と構成が異なる。
すなわち、図13〜16に示すように、この実施形態では、エレメント21は、その各横端部21a,21bがL字形に折り曲げられてケース本体23の内壁23dに重ねられ接着される。また、その折り曲げ部位B1が対応する各リブ23a,23bの先端とケース本体23の内壁23dとの間で保持される。併せて、エレメント21の各横端部21a,21bの上端21u及び下端21dがケース本体23の内壁23dの上端及び下端と一緒に上カバー24及び下カバー25にそれぞれ溶着される。図14,15において、網目で示す部分が溶着部分41a,41bである。この溶着部分41a,41bについても、エレメント21の各横端部21a,21bは、ケース本体23の内壁23dを溶融させて成る溶融樹脂を浸透させて固化させることによりケース本体23の内壁23dに溶着される。
ケース本体23の内壁23dには、エレメント21の各横端部21a,21bとケース本体23の内壁23dとの溶着部分41a,41bからはみ出した溶融樹脂を捕集する溝42がそれぞれ形成される。
尚、この実施形態では、図16に示すように、各リブ23a,23bの形状は、上下方向における中間部分だけ他の部分よりも幅広となっている。従って、各リブ23a,23bは、その中間部分の先端だけがエレメント21の各横端部21a,21bの折り曲げ部位B1に接触するようになっている。また、第1リブ23aは、円弧状の収容空間26に対し、外側から中心へ向かって突出する。その逆に、第2リブ23bは、円弧状の収容空間26に対し、中心側から外側へ向かって突出する。
この実施形態でも、第1実施形態に準ずる方法で燃料フィルタ20が製造される。すなわち、第1の工程で、ケース本体23にエレメント21を収容する。次に、第2の工程で、エレメント21の各横端部21a,21bをL字形に折り曲げてその折り曲げ部位B1を対応する各リブ23a,23bの先端とケース本体23の内壁23dとの間に保持し、各横端部21a,21bをケース本体23の内壁23dに重ねて溶着すると共に、各横端部21a,21bの上端21u及び下端21dをケース本体23の内壁23dの上端及び下端に重ねて溶着する。第2の工程は、ケース本体23の内壁23dを加熱ポンチで溶融させる工程と、ケース本体23の内壁23dに生じた溶融樹脂をエレメント21の各横端部21a,21bに浸透させる工程と、浸透させた溶融樹脂を固化させることによりエレメント21の各横端部21a,21bをケース本体23の内壁23dに溶着させる工程とを含む。
その後、第3の工程で、上カバー24及び下カバー25の底壁及びケース本体23の上端及び下端をそれぞれ熱板により溶融させる。続いて、第4の工程で、ケース本体23の上端及び下端に上カバー24及び下カバー25をそれぞれ重ね合わせ、エレメント21の上端21及び下端21d、並びにケース本体23の上端及び下端が一緒に上カバー24及び下カバー25の底壁に生じた溶融樹脂に突き刺さる状態で、上カバー24及び下カバー25、並びにケース本体23に生じた溶融樹脂を固化させる。これにより、上カバー24及び下カバー25とエレメント21、並びに上カバー24及び下カバー25とケース本体23をそれぞれ溶着させる。
以上説明したこの実施形態の燃料フィルタ20によれば、第1実施形態の燃料フィルタ2と同等の作用効果を得ることができる。すなわち、この燃料フィルタ20によれば、エレメント21を収容した状態で、ケース本体23の上端及び下端に上カバー24及び下カバー25がそれぞれ溶着されることで、ケース本体23が密閉される。これと同時に、上カバー24及び下カバー25に対してエレメント21の上端21u及び下端21dが直接固定される。このため、特別なフィルタ枠等を介在させることなくエレメント21をケース22に直接固定することができ、フィルタ枠等の部品がない分だけフィルタ装置20としての部品点数及び組付工数を低減することができる。
また、この燃料フィルタ20によれば、エレメント21は、各横端部21a,21bがL字形に折り曲げられてケース本体23の内壁23dに重ねられ接着され、その折り曲げ部位B1が各リブ23a,23bの先端とケース本体23の内壁23dとの間で保持される。また、エレメント21の各横端部21a,21bにおける上端21u及び下端21dがケース本体23の内壁23dの上端及び下端と一緒に上カバー24及び下カバー25に溶着される。従って、エレメント21の各横端部21a,21bは折り曲げられてケース本体23の内壁23dに重ねられ接着され、その折り曲げ部位B1が各リブ23a,23bの先端との協働により保持されるので、エレメント21の各横端部21a,21bには、燃料圧力に対抗する強度が得られる。また、エレメント21の各横端部21a,21bの上端21u及び下端21dは、ケース本体23の内壁23dの上端及び下端と一緒に上カバー24及び下カバー25に突き刺さるので、それら上端21u及び下端21dにかかる負荷が緩和される。このため、上記した従来のフィルタ装置とは異なり、エレメント21の上端21u及び下端21dを上カバー24及び下カバー25に突き刺すときに、エレメント21の各横端部21a,21bにおける上端21u及び下端21dが、溶融樹脂を受けて撓んだり、変形したりすることがなくなり、各横端部21a,21bの溶融樹脂に対する突き刺さりが浅くならず、溶着強度が低下することがない。このため、エレメント21の上端21u及び下端21dを全体的にしっかりとケース21に固定することができ、これによって燃料フィルタ20の完成品としての信頼性を向上させることができる。
更に、この実施形態でも、エレメント21をケース本体23に固定するのに、ケース本体23の内壁23dを溶融した溶融樹脂を使用してエレメント21の各横端部21a,21bがケース本体23の内壁23dに溶着されるので、接着剤を別途使用する必要がない。この意味で、フィルタ装置20の製造に使用する各種材料を削減することができ、製造管理の簡略化を図ることができる。
また、この実施形態でも、エレメント21の各横端部21a,21bとケース本体23の内壁23dとの溶着部分41a,41bからはみ出した溶融樹脂は、対応する溝42に捕集された後に固化するので、余分な樹脂がケース本体23の収容空間26の中に紛れ込むことがない。この意味でも、燃料フィルタ20としての信頼性を向上させることができる。また、余分な樹脂を溝42に捕集することで、加熱ポンチに余分な樹脂が付着することを防止することができる。このため、加熱ポンチに付着した樹脂を除去する作業を省略又は軽減することができ、その分だけ燃料フィルタ20の製造効率を向上させることができる。
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で、例えば、以下のように実施することもできる。
(1)前記各実施形態では、平面視で略C形(円弧状)をなすフィルタ装置2,20に具体化したが、平面視でほぼ円形をなすフィルタ装置や、平面視で略I形をなすフィルタ装置に具体化することもできる。
(2)前記各実施形態では、本発明に係るフィルタ装置を燃料フィルタ2,20に具体化したが、これに限らず、燃料以外の各種流体中の不純物を除去するためのフィルタ装置に具体化することもできる。
(3)前記各実施形態では、エレメント21の各横端部21a,21bを、ケース本体23に対して溶着により固定したが、例えば、接着剤等を使用して固定してもよい。
燃料供給装置を示す断面図。 上カバー取り付け前の燃料フィルタを示す平面図。 図2の一部を拡大して示す平面図。 図2の一部を拡大して示す平面図。 図2のA−A線に沿った断面図。 燃料フィルタの製造手順の概要を示す説明図。 エレメントの各横端部に係る溶着方法を示す説明図。 図7のB−B線に沿った断面図。 図7のC−C線に沿った断面図。 図9の加熱ポンチを移動した状態を示す断面図。 ケース本体と上下のカバーとの溶着方法を示す説明図。 ケースの上側外周部分を示す拡大断面図。 上カバー取り付け前の燃料フィルタを示す平面図。 図13の一部を拡大して示す平面図。 図13の一部を拡大して示す平面図。 図13のD−D線に沿った断面図。
1 燃料供給装置
2 燃料フィルタ(フィルタ装置)
4 燃料ポンプ
20 燃料フィルタ(フィルタ装置)
21 エレメント
21a 横端部
21b 横端部
21c 本体部
21u 上端
21d 下端
22 ケース
23 ケース本体
23a 第1リブ
23b 第2リブ
23d 内壁
24 上カバー
25 下カバー
27a 溶着部分
27b 溶着部分
28 溝
31 溶融樹脂
33 溶着部分
41a 溶着部分
41b 溶着部分
42 溝
50 燃料タンク
B1 折り曲げ部位

Claims (7)

  1. 濾過用のエレメントと、前記エレメントを収容する樹脂製のケースとを備え、前記ケースは、上下に開口するケース本体と、前記上下の開口を閉塞するカバーとを含み、前記ケース本体は、その内側にて上下へ延びるリブを含み、前記カバーは、前記ケース本体の上下端に溶着され、前記エレメントは、その上下端が前記カバーに溶着されたフィルタ装置であって、
    前記エレメントは、その横端部が前記リブを跨ぐように折り曲げられて前記リブに重ねられ接着されると共に、前記横端部の上下端が前記リブの上下端と一緒に前記カバーに溶着されたことを特徴とするフィルタ装置。
  2. 前記エレメントの横端部は、前記リブを跨ぐように折り曲げられたことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 前記エレメントの横端部は、前記リブの側面を溶融させて成る溶融樹脂を浸透させて固化させることにより前記リブに溶着されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ装置。
  4. 前記リブには、前記エレメントの横端部と前記リブの側面との溶着部分からはみ出した溶融樹脂を捕集する溝が設けられたことを特徴とする請求項3に記載のフィルタ装置。
  5. 前記エレメントの上下端は、前記カバーの底壁を溶融させて成る溶融樹脂を浸透させて固化させることにより前記カバーに溶着されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のフィルタ装置。
  6. 濾過用のエレメントと、前記エレメントを収容する樹脂製のケースとを備え、前記ケースは、上下に開口するケース本体と、前記上下の開口を閉塞するカバーとを含み、前記ケース本体は、その内側にて上下へ延びるリブを含むフィルタ装置の製造方法であって、
    前記ケース本体に前記エレメントを収容する第1の工程と、
    前記エレメントの横端部を前記リブを跨ぐように折り曲げた状態で前記リブに重ねると
    共に、前記横端部の上下端を前記リブの上下端に重ねて接着する第2の工程と、
    前記カバーの底壁及び前記ケース本体の上下端を溶融させる第3の工程と、
    前記ケース本体の上下端に前記カバーを重ね合わせ、前記エレメントの上下端及び前記リブの上下端が一緒に前記カバーの底壁に生じた溶融樹脂に突き刺さる状態で、前記カバー及び前記ケース本体に生じた溶融樹脂を固化させることにより、前記カバーと前記エレメント、前記カバーと前記ケース本体をそれぞれ溶着させる第4の工程と
    を備えたことを特徴とするフィルタ装置の製造方法。
  7. 前記第2の工程は、
    前記リブの側面を溶融させる工程と、
    前記リブの側面に生じた溶融樹脂を前記エレメントの横端部に浸透させる工程と、
    前記浸透させた溶融樹脂を固化させることにより前記エレメントの横端部を前記リブの側面に溶着させる工程と
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載のフィルタ装置の製造方法。
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