JP4731157B2 - 生体分子の分離、輸送、および集中のための進行波グリッド - Google Patents

生体分子の分離、輸送、および集中のための進行波グリッド Download PDF

Info

Publication number
JP4731157B2
JP4731157B2 JP2004350363A JP2004350363A JP4731157B2 JP 4731157 B2 JP4731157 B2 JP 4731157B2 JP 2004350363 A JP2004350363 A JP 2004350363A JP 2004350363 A JP2004350363 A JP 2004350363A JP 4731157 B2 JP4731157 B2 JP 4731157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling wave
electrode
gel
substrate
grid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004350363A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005164595A (ja
Inventor
エイチ.リーン メン
ピン ル ジェン
エイチ.ホー ジャクソン
シー チンウェン
アール.フォルケル アーミン
シエ エイチ.ベン
エイチ.ダニエル ユルゲン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Palo Alto Research Center Inc
Original Assignee
Palo Alto Research Center Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Palo Alto Research Center Inc filed Critical Palo Alto Research Center Inc
Publication of JP2005164595A publication Critical patent/JP2005164595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4731157B2 publication Critical patent/JP4731157B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/447Systems using electrophoresis
    • G01N27/44756Apparatus specially adapted therefor
    • G01N27/44773Multi-stage electrophoresis, e.g. two-dimensional electrophoresis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03CMAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03C5/00Separating dispersed particles from liquids by electrostatic effect
    • B03C5/02Separators
    • B03C5/022Non-uniform field separators
    • B03C5/028Non-uniform field separators using travelling electric fields, i.e. travelling wave dielectrophoresis [TWD]
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/447Systems using electrophoresis
    • G01N27/44704Details; Accessories
    • G01N27/44713Particularly adapted electric power supply
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は分子の電気泳動的分離の分野に係るものである。
誘電泳動の効果的な応用として、連続して並ぶ電極間に時間変動する電気ポテンシャルをかけることにより電極系に可変電場を生じさせる進行波誘電泳動(TWD)がある。そのような進行波場泳動の方法はPartonらによる特許文献1に記載されている。この技術は満足できるものであるが、蛋白分析の分野を対象としたものではなく、特にゲル電気泳動技術を対象としたものではない。さらに、誘電泳動は高い電圧(〜100V)、高い周波数(〜10MHz)、細かい電極ピッチ(<10μm)を必要とする。
DNAや蛋白のような生体分子の電気泳動的分離のための微小流体装置は非特許文献1に記載されている。この装置ではマイクロチャネルの長さに沿って数千の電極が用いられている。電気ポテンシャルが電極間にかけられ、選択的に変化させられることによって、マイクロチャネル中の分子はラチェット機構によって2つのグループに分離される。この機構では進行波は用いられていない。この手法は生体分子の分離を対象としたものではあるが、マイクロデバイス技術に基づくものであって、従来からのプロテオミクス実験室器具にそのまま適用できるものではない。しかも、Dunphyらによって記載された手法ではゲル電気泳動技術への応用については何ら記載がない。そのため、ゲル電気泳動技術および器材と組み合わせて用いるための、静電進行波を利用するための装置および技術に対する需要がある。
二次元ゲル電気泳動は簡便であり、容量が高く、質量分析器と組み合わせればゲル上で分析された全ての蛋白を同定することができるため、プロテオミクスの研究に有用な手法であることが認知されている。しかしながら、とりわけ、二次元ゲル電気泳動には長時間を要し、存在量が少ない蛋白の解析が難しく、再現性にも乏しいことから、プロテオミクスの決定的な手段となるには不十分な面がある。
米国特許5653859号 ダンフィーら(Dunphy et al.)"ラチェット電気泳動マイクロチップによるDNAの高速分離操作"( "Rapid Separation and Manipulation of DNA by a Ratcheting Electrophoresis Microchip (REM)"), プロシーディングス オブアイエムイーシーイー2002(Proceedings of IMECE2002), 2002年11月17−22日(November 17-22, 2002),ニューオリンズ( New Orleans), ルイジアナ(La.), ナンバーアイエムイーシーイー2002 33564(No. IMECE2002 33564)
本発明によれば、進行波グリッドアセンブリーであって、
平らな誘電体の基板と
前記基板上に配置された、導電性で互いに近接した複数の電極であって、電極は互いに平行に位置し、各々の電極は第一端と、第一端とは逆側の第二端を有する、前記複数の電極と、
その内部に分散された生体物質の保持および移動に適したゲル物質の層と、
複数の相を有する電気シグナルを与えるのに適した電圧調整器と、
前記電圧調整器と前記複数の電極との間を電気的に連絡する複数の導電性バスであって、前記バスの数は前記電圧調整器によって与えられる前記電気シグナルの相の数に対応し、前記バスの各々は対応する電極の第一端と第二端の双方に電気的に連絡している、前記複数の導電性バスと、
を含む、前記進行波グリッドアセンブリー、が提供される。
また、複数の進行波モジュールを有する電気泳動セルであって、
平らな第一基板と、
前記第一基板からは間隔を空けて配置され、前記第一基板と平行な、平らな第二基板と、
前記第一基板と前記第二基板の間に配置された複数の進行波モジュールであって、前記進行波モジュールの各々は、
モジュール基板と
前記基板上に広がる、互いに近接した複数の電極と、
前記電極と電気的に連絡した複数の導電性バスと、
前記バスへの電気的連絡を提供する複数の接触パッドと、
前記電極に隣接して配置される電気泳動技術に適したゲルの層と、
を含み、前記複数の進行波モジュールは二つ以上の進行波モジュールを含む一つ以上の列をなすように前記第一基板と前記第二基板の間に配置され、前記列中の前記二つ以上の進行波モジュールはその接触パッド同士が電気的に接触することによって互いに電気的に連絡されている、前記複数の進行波モジュールと、
を含む、前記電気泳動セルが提供される。
図1はガラスプレート30とプレキシグラスバックプレート40の間に配置されたポリアクリルアミドゲルの薄層20を含むゲル電気泳動システム10を示している。ゲルの厚さはテフロン(登録商標)詰め材を適切に配置することによって調節される。進行波グリッド50は、プラチナ電極をガラス30上に被覆することによって作られる。プラチナのガラスに対する接着を改善するためにチタン薄層が用いられても良い。もう一方のプレートについても、同様の進行波グリッドをグラス上に設けて、両面構造としても良い。電極とゲルアセンブリーは電源80と電気的に連絡するように配置される。一つのアセンブリーでは、電極とゲルアセンブリーは適当な導電性バッファー溶液の中に浸される。それぞれ符号70および72で表された内側および外側のチャンバーにはバッファー溶液が入っている。電源80からの、および電源80への、バッファー溶液を通じての電子の流れの唯一の経路が電極とゲルアセンブリーによるものとなるように電源80による電気回路が形成される。外側チャンバー72の中のバッファー溶液はその中に浸された電極およびゲルアセンブリーを冷却する機能も有している。
図1のチャンバー70および72の中の2つのバッファー溶液のようなイオン性バッファーは、それを通じてDC電場がかけられる2つの電極として機能する。蛋白サンプルは典型的にはゲルの頂部にロードされ、電気泳動電流がゲル中を流れるようにする。泳動する蛋白はゲルの層20中を下向きに移動する。
図2に示された別のシステムはプレキシバックプレート140を用いており、プレキシバックプレート140の内側の面142上には、200オングストロームのプラチナ薄層が被覆されゲル120に接触している。形成された電極およびゲルアセンブリーと電気的に連絡するように、電源180が設けられる。プラチナは対電極を形成し、静電圧力を発生させて、進行波グリッド150に蛋白160をロードし、それによって図2に示されたように蛋白のローディングを促進する。100μmの厚さのゲル層に対しては、たった−0.1Vで、SDS処理された負に帯電した蛋白に必要な静電圧力を十分に発生する。この電圧は実質的なガス発生が起こる閾値よりも低い。図2に示されたグリッドに蛋白を「ロード」するための実施形態は、図1の実施形態や本明細書中に記載されるほかの実施形態と組み合わせて用いることもできる。
図3はプレート210と、複数の平行に近接された電極212、214、216、および218と、前記電極と電気的に連絡した有効量のゲル220と、を含む片面グリッドアセンブリー200を示している。電極は白金あるいはその合金で形成されている。前記プレートはガラスからなっており、電極とプレートとの接着を高めるためにチタンの薄層を前記プレート上に被覆することも好ましい。本明細書では、多相の、最も好ましくは四相の電気シグナルを、システム、アセンブリー、グリッドに対して用いることが好ましい。
図4は、第一プレート310と、複数の平行に近接された第一電極312、314、316、および318と、第2プレート340と、複数の平行に近接された第二電極342、344、346、および348と、第一および第二電極と電気的に連絡した有効量のゲル320と、を含む両面進行波グリッドアセンブリー300を示している。
図5はシステムおよび進行波グリッドにおいて用いられる代表的な四相電圧パターン又は波形を示す。具体的には、図5は各相が90度づつ離れた四相電圧波形を示している。各相の各波形は、方形波パルスであることが好ましい。各パルスは隣接する電極に順々にかけられる。この、規則的な順序だった電圧パルスの配列によって、ゲル中に分散した生体分子は一つの電極の近傍から別の電極へと「飛び移る」。伝播の同期した態様は図6に示されており、生体分子や蛋白が電極から電極へとパルス列の方向に飛び移る「飛び移り」モードと表現することもできる。
図7は、複数に分散され、再構築可能で、再プログラム可能な進行波グリッドを用いたゲル電気泳動システム400を示している。具体的には、図7は、多セグメント進行波グリッドシステムを示している。前記多セグメント進行波グリッドシステムには、第一グリッドセグメント410と、第二グリッドセグメント420と、第三グリッドセグメント430と、が含まれる。各グリッドセグメントには、複数の平行して近接配置された電極が含まれる。2つの隣接したパッドが各々の側に設けられ、それらのパッドは一つ以上のバス440、450、および460を介して四相回路への接続を提供している。システム400にはさらに、図7に示された電圧調整器A、B、およびCのような、プログラム可能な一つ以上の電圧調整器が含まれている。電圧調整器は、前記バスを介して、進行波グリッド(あるいはそのセグメント)と電気的に連絡している。
システム400を用いる際の手法の一つとして、目的の蛋白を進行波グリッドセグメント各々の上に電圧調整器Aを用いて移動させ、そこで蛋白は電圧調整器B、Cなどを用いた次の処理にかける手法がある。各々の電圧調整器に別々のPIC(周辺機器接続制御用IC)が設けられても良いし、あるいはPICは一つでそれが複数のあらかじめプログラムされた命令を備えていても良い。図7の好ましい形態のシステム400は様々な生体分子のサンプルの分離に用いることができる。サンプル470はグリッドセグメント410上に載せられる。サンプルは領域472に移動し、続けて隣のグリッドセグメント420に移動する。システム400の動作はグリッド420内に生体分子の領域474が形成されるまで続く。生体分子とグリッドパラメーターによっては、領域474を構成する生体分子は隣のグリッドセグメント430にさらに移動し、生体分子領域476を形成する。
本主題によれば、個々の進行波モジュールの組み合わせを利用した電気泳動セルが提供される。モジュールは比較的大きいセルあるいはグリッドとなるように配置あるいは構成される。モジュールの電極への電気的連絡を与える一つ以上の接触パッドが設けられる。適当なゲルの有効量が電極に沿って配置される。セルは、その中に配置された進行波モジュールの列を利用する。モジュールの集合からいくつかの列が形成される。各列が2以上のモジュールを含んでいてもよい。各列内の複数のモジュールは互いに各々の接触パッド間が適切に接続されることによって電気的に連絡している。これらのモジュールのシステムは、2枚の、間隔を空けた、ガラスなどの平らな支持基板の間に、複数のモジュール列を形成することによって形成されても良い。各列には2乃至10個のモジュールが含まれ、好ましくは3乃至6個のモジュールが含まれる。典型的なシステムでは2乃至20列が用いられ、好ましくは3乃至9列である。
図8、9、および10には蛋白分離用ゲルセル500が示される。システム500には間隔を空けた一対のプレート540および550が含まれる。このシステムには、ガラス支持体上に設けられた進行波モジュールの3かける3(3×3)の並びが含まれ、各モジュールは0.8cm×1.0cmの寸法を有しそのトレースは長さ0.8cm以下である。前記0.8cm×1.0cm進行波モジュールは図8において符号510、512、514、516、518、520、522、524、および526によって示されている。これらのモジュールは図8ではA、B、およびCの3列に配置されている。各列は、その中に蛋白混合物がロードできる「ウェル」を有し、蛋白分離のための別々の経路として用いられる。図8においてはこのウェルは蛋白ロード電極530として示されている。A、B、およびCの各列は3つの進行波モジュールグリッドの隣接した配置であり、全ての列は最初の分離操作において一致して電力供給される。よって、図8において、列Aにはモジュール510、512、および514が、列Bにはモジュール516、518、および520が、列Cにはモジュール522、524、および526が含まれる。各々別個に適切な進行波アルゴリズムを割り当てることによって、二次的な集中、濃縮を、前記3つの列のどれでも、あるいは全てで、行うことができる。小さい方のプレートであるガラスカウンタープレート540は2つの垂直側面および底部に高分子からなる隆起部を有するが、一角に設けられる排出孔545には前記隆起部を有しない。図9に示された隆起部555は好ましくはSU−8のようなポリマーによって形成される。SU−8はゲルの厚さを調節するためのスペーサーとしても用いられる。セルを逆さまにし、上部の開口部をゲルの入った幅広のビーカーに浸すことによって、毛管力によりゲルは2枚のプレート540と550の間に充填される。電気接触パッドはゲルエリアの外部に設けられる。図10は4つの接触パッド1から4のセットの詳細図である。
図11は図8乃至10で用いられる縦に一体化された進行波モジュールの概観図であるが、カウンタープレート540は示されていない。プラチナ電極は酸窒化物やBCBなどの絶縁体の上に形成され、ビアによって絶縁体の下の断面積の大きなバスラインに結合される。図8に示されるモジュール510乃至526のいずれにも、あるいは全てに、同様の構成を用いることが好ましく可能である。図11のモジュール510はガラス基板550を含み、ガラス基板550上には、バスあるいは接地平面として働く導電性物質の層560が配置されている。層560は銅あるいはアルミニウムから形成される。導電性層560上には絶縁体の層570が設けられている。好ましい絶縁体は酸窒化物あるいはBCBである。絶縁体570上には複数の進行波電極580が配置されている。有効量の適当なゲル590は電極580上およびその周囲に配置されている。ゲル590の末端領域沿いに1つ以上のビアが設けられている。この一体構造は進行波モジュールの表面積、つまり「フットプリント」を最小化する。
拡張可能な用途のために、進行波モジュールの配列は所望のセルサイズ又はゲルサイズに合うように、図12に示されたように設けられても良い。電圧降下はトレース寸法に抑えられる。図12は別のゲル電気泳動システム600の模式図である。システム600には、進行波モジュールの3かける9(3×9)配列が含まれる。システム600にはAからIの9つの列が含まれ、各列は3つのモジュールを含んでいる。例えば、列Aはモジュール610、612、および614を含んでいる。システム600に用いられるモジュールは各々、先に述べた図11のモジュール510のような構成を有している。
図13は本明細書で述べられているシステムのうちの任意のシステムで用いられる典型的な電極の配置を示す。具体的には、図13は、進行波電極と電気的に連絡しているバスへのアクセスのため、あるいは前記バスとの電気的な連絡を提供するため、に用いられる4つの接触パッドを示している。接触パッドR1には進行波グリッド700にかけられる多相電圧波形のうちのN2相が割り当てられても良く、また接触パッドR1は導電性のトレース704によってバス702と連絡している。同様に接触パッドR2にはグリッド700にかけられるN1相が割り当てられ、接触パッドR2は導電性のトレース708によってバス706に連絡している。接触パッドL1にはグリッド700にかけられるN3相が割り当てられ、導電性トレース712によってバス710に連絡している。さらに接触パッドL2にはグリッド700にかけられるN4相が割り当てられ、導電性トレース716によってバス714に連絡している。図13中の矢印は、グリッド700に誘導される静電進行波の方向を示す。
図14および15は4−φアセンブリーを駆動するための回路の検討案を示す。図14はトレースの全長に沿って電圧が降下する進行波グリッドに適用可能なシングルバスラインである。シングルバスライン800から電圧のかかった中心電極802に流れ、ゲルを通って2つの隣接する電極又はアース804へと流れる。図15はトレース長さの半分に沿ってしか電圧降下の起こらない特徴を有するダブルバスライン型である。図15において2つのバス820および822から電圧のかかった中心電極832へ電流が流れ、次いでゲルを通り2つの隣接する電極あるいはアース834に流れる。シングルバスの等価回路は図16に示されている。ダブルバスの等価回路は図18に示されている。図17は、図14の電極802、およびそれが進行波グリッドおよびゲルアセンブリー840に組み込まれること、を示した概観模式図である。電極802を通しての電流の流れの方向は矢印Mで表されている。図19は、図15に示された電極832、およびそれが進行波グリッドおよびゲルアセンブリー852に組み込まれること、を示した概観図である。電極832を通じての電流の流れは矢印Nで表されている。
4−φグループ間のバス距離については、多くのシステムにおいては160μmの間隔が好ましい。4−φグループ間の短いバス距離を無視した場合、等価トレースとゲル抵抗を用いて電流と電圧のパラメーターは表1の様に計算される。
Figure 0004731157
表1において、「ρケ゛ル」と「ρトレース」はそれぞれゲルの抵抗とトレース(あるいは電極)の抵抗率を表す。「Wトレース」はトレースの幅である。「hトレース」はトレースの高さである。「ピッチ」は隣接するトレースの中心間距離である。「スペーサー」は隣接するトレース間の誘電スペーサーである。「dc」はデューティーサイクルである。「Wケ゛ル」はゲルの幅である。「Lケ゛ル」はゲルの長さである。「hケ゛ル」はゲルの高さである。「有効hケ゛ル」は電場圧縮後のゲルの有効高さである。「Vハ゜ット゛」は接触パッドにおいて測定された電圧である。「Rケ゛ル」はゲルの抵抗である。「Rトレース」はトレースの抵抗である。「R相」は相の抵抗である。「nク゛ルーフ゜」は四相グループの数である。「R等価」はグリッドの等価抵抗である。「I全」はグリッドを通しての電流フローである。「I相」は四相グループの各々の相を通しての電流フローである。「ΔVトレース」はトレースによる電圧降下である。「*Vトレース」はトレースの平均電圧である。「P相」は相の電力消費である。「P全」はグリッドの電力消費である。
表1を参照すると、シングルバスライン構成の場合0.8cmの白金トレース長を通して0.5Vの電圧降下が見られるのに対し、ダブルバス構成ではその際の電圧降下は0.2Vである。これらの結果は30.5μmのピッチと63%のデューティー比を有する進行波グリッドについて得られた。より望ましい操作のために、40μmのピッチと25%の電極デューティーサイクルを有する形態がある。プラチナトレースによる対応する電圧降下はこの場合表1第7欄に記されるように0.326Vである。これは電圧レベルが実質的なガス発生の閾値よりも低く維持されるように、パッドの電圧を1Vから1.5Vに上昇させることで補償できる。シングルバスラインおよびダブルバスライン両者の構成におけるトレース電圧降下は図20および21にそれぞれ示されている。
上側進行波グリッドの下には、酸窒化物やBCBのような薄い絶縁材によって分けられたデュアルバスラインが配置されている。好ましい8バスラインの各々は1mm以下の幅でもよく、電圧効果を最小化するために大きな断面積を有していても良い。ゲルの面内電場に悪影響を与えない範囲で、使用できる最も薄い層を決定するための分析が行われても良い。図22、23、および24はそのような分析を行う目的で示されているものである。
例えば図22のアセンブリーにおけるゲルの厚さを決定するために、2つの電場平均が算出され感度が求められる。断面平均は、進行波グリッドの中間スペーサー領域のゲルの厚さを用いて算出される。ゲルの厚さは、図23においてgで示されている。ゲル内に広がる中間スペーサー平面は破線で示されている。
図26および27は2つの実施形態における電位の概略を示したものである。実施形態の一つはアース面に近接したもので、もう一つの実施形態はアース面から離れたところ若しくはアース面が本質的に除かれた場合のものである。図25は、ゲル910の上層と誘電体920の下層の間に配置された2つの隣接する電極912および914を含むアセンブリー900を示す図である。導電層930が誘電体上の逆側の面に設けられていても良い。層930は電気シグナルへのアクセスを提供するバスの形態でも良い。図26および27は層930が電極912および914の周囲に広がる電場に及ぼす影響を示したものである。図26は層930が存在する場合の電場を示し、図27は層930が存在しない場合の電場を示す。図26および27は進行波グリッドの電極間およびその周囲に広がって生じる電場に対する接地平面の影響を示したものである。
スペーサーの中央点に沿ってプロットされたゲル内の面内電場分布が図28に示される。3つの曲線は、厚さ3μm、10μm、および無限大(バスラインが進行波グリッドの下に無いとしたもの)に対応する。3μmを設計パラメーターとして選択する。
図29は他のアセンブリー1000の断面の模式図である。図29は図9の断面に類似する。アセンブリー1000には、間隔を置いて配置された一対のプレート1010および1020の間に配置された、複数の進行波グリッドあるいは進行波モジュールの列が含まれている。平均電場値は、図29のシステムについて、表2に表されている。電場値が大きくなれば、生じる進行波グリッドの性能も良くなる。
Figure 0004731157
表2において「:」は先に述べた無限大の場合を指す。図30に示されているシステムでは、白金トレースを層の下のバスラインに接続する銅のビアに加えて、断面積の大きい端子接続がシステムの一端で用いられ、さらに電圧降下を最小化している。ビアの間の間隔は、電圧降下がトレース長の半分以下に抑えられるような間隔である。図30はバスラインと電極の構成および向きを示している。図30に示されるシステム1100には、複数の進行波電極1102、1104、1106、および1108が含まれる。システム1100には、複数のバス1120、1122、1124、1126、1130、1132、1134、および1136が含まれる。それぞれのバスは、トレース1140、1142、1144、および1146などの一つ以上のトレースによって他のバスと電気的に連絡していても良い。各々のバスと各々の電極の間の電気的連絡はビアによってなされている。図30に示されるシステム1100においては、ビア1150がバス1130と電極1102の間の電気的な連絡を提供している。
進行波シグナルは正に帯電した生体分子、薬剤、蛋白と負に帯電した生体分子、薬剤、蛋白とを同時に、それらの等電点(pl)に向けて移動させるために用いられる。図32は、多セグメント進行波グリッド1220上に配置された不動化pH勾配(IPG)ストリップ1210を含むシステム1200の上面図である。グリッド1220は第一進行波グリッドモジュール1222と、第二進行波グリッドモジュール1224と、第三進行波グリッドモジュール1226とを、含んでいる。各モジュールは、一つ以上のバス1240を介して進行波電圧調整器1230と電気的に連絡している。典型的な蛋白の、pH勾配の関数としての荷電反応が、図31の代表的滴定曲線に示されている。4−φ正電極電圧パターンが調整器1230によって与えられ、蛋白をその等電点に輸送し、蛋白はそこで停滞する。図32に示すように、第一の蛋白がIPG上の地点Aに載せられる。システム1200の作動によって、蛋白はAplで表される新しい地点まで移動し得る。その新しい地点は、第一の蛋白の等電点に対応しうる。例えば第二の蛋白がIPG上地点Bに載せられ、第一の蛋白の輸送と同時に、新しい地点Bplへ第一の蛋白とは逆方向に輸送されうるように、システム1200は構成されている。
図33はシステム1200に用いられる進行波グリッドの一部分の片面の形態である。図34は中心電極と二つの隣接する電極との間の対応するフリンジ電界ベクトルを示している。図33は、ゲル層1310と基板1330との間に配置された電極1322、1324、1326、および1328を含むアセンブリー1300を示している。電極の周囲に広がる電場は図34に示されている。他の実施形態では、両面進行波グリッドを利用し得、その場合、ゲルの厚さが同じなら電場の利点が倍増し得、あるいはゲルの厚さを倍増し得る。
輸送のメカニズムは図35に示されており、2つの続いた電圧パルスの間の間隔が使われうる。電場(Eで表される)の方向と、電荷極性(qで表される)の4つの組み合わせが、各々の場合における移動の好ましい方向を決定する。電圧パルスの立ち下りにおいて、電場は波の掃引方向に向いている。正に帯電した蛋白は前に向かって(図35では右に)移動する。負に帯電した蛋白は後ろに向かって(図35では左に向かって)移動する傾向を示す。電圧パルスの立ち上がりでは、電場の方向は波の掃引方向とは逆向きである。正に帯電した蛋白は今度は後ろ向き(図35では左に向かって)移動する傾向を示す。負に帯電した蛋白は今回は波の掃引方向に、つまり前向き(図35では右向き)に移動するであろう。支配的な輸送の組み合わせは、正に帯電した蛋白についてはパルスの立ち下り、負に帯電した蛋白についてはパルスの立ち上りである。電圧パルスの間には、正に帯電した蛋白に対する圧縮効果と、負に帯電した蛋白に対する小さな発散効果とが、それぞれの蛋白の輸送速度に若干の非対称性を生じさせる。
図36および37は正に帯電した蛋白と負に帯電した蛋白両者の一方向性前進輸送のためのアルゴリズムを示す。図36は2つの隣接した4−φ電極グループの電圧空間分布を示す。四相各々の一時的電圧分布は図37に示されている。このアルゴリズムは、パルスの立下りを正に帯電した蛋白の移動に、パルスの立ち上りを負に帯電した蛋白の移動に利用している。どちらの種も電圧掃引の方向に移動する。
正に帯電した蛋白と負に帯電した蛋白の「飛び移る」軌道は図38に示されている。シミュレーションパラメーターは20μmの厚さのゲルに典型的なもので、1Vの進行波パルス、4−φシグナル、25%電極デューティーサイクルで50μmピッチ、リボヌクレアーゼAの蛋白分子量13.7kDaを用いた。進行波において用いられた正電場のため、正に帯電した蛋白はグリッドからより遠くに移動する。各々の電極上でかなりの滞在時間があるため、この経路の長さの違いは広がりをもたらすような遅れを生じさせはしない。横方向への移動距離は図39に示されている。2つの曲線の分離は、電圧パルスと電圧パルスの間の時間に一時的に間隔が開くことを示している。この分離は維持される。傾きは伝播速度を示し、どちらの極性の電荷を有する蛋白でも同じである。
図40および41は正に帯電した蛋白と負に帯電した蛋白の二方向性輸送のための別のアルゴリズムを示す。2つの隣接する4−φ電極グループ上の電圧の空間配置は図40に示されている。四相各々の一時的な電圧分布は図41に示されている。手法としては、パルスの立ち下りを正に帯電した蛋白の波の進行方向への(図41では右向きへの)移動に利用するものである。負に帯電した蛋白もパルスの立ち下がりを利用して、波の進行方向とは逆向きに(図41では左向きに)移動する。これは当該電極に新しいパルスがかかる前に、次の電極に電圧パルスをかけることによって達成され、このパルスにより負に帯電した蛋白の流れの方向が転換される。
図42および43は図40および41に関連して議論された2つの電荷種についての、逆方向に移動するサンプル軌道を示している。
図41乃至43で示された逆方向に移動する蛋白の対応する移動距離は図44に示されている。
本発明はまた、両電荷種に対するパルス列の連続性を妨げるためのアルゴリズムも提供する。図45および46は蛋白あるいは他の種の輸送の停滞につながるアルゴリズムを示している。正に帯電した蛋白と負に帯電した蛋白の対応する軌道は図47に示されており、ここでは蛋白は4−φグループの1ピッチの幅にトラップされている。
図48に示された移動は、トラップされた蛋白の前進後退運動を明らかにしている。
先に述べた四相調節シグナルを選択的に変えることによって達成される様々な輸送態様は表3に示されている。様々な輸送態様は異なるアルゴリズムおよび四相シグナルを用いて達成しても良く、また異なる相のシグナルに基づいたアルゴリズムを用いて達成しても良い。
Figure 0004731157
電極ピッチは好ましくは10μm乃至600μmの範囲で、より好ましくは40μm乃至200μmの範囲である。隣接する電極の相対する端面間の距離は7.5μm乃至300μmで、より好ましくは30μm乃至100μmである。グリッドおよび電極にかけられる電圧のレベルは約0.001V乃至約5Vで、より好ましくは約0.10V乃至約2Vである。電気シグナルの周波数は輸送される生体物質や帯電種によるが、約0.001乃至10Hzの範囲の周波数が有効であることが分かっており、0.020乃至2Hzが好ましい周波数である。
図1はゲル電気泳動システムを示す。 図2は別のゲル電気泳動システムを示す。 図3は片面進行波グリッドをゲルとともに示す。 図4は両面進行波グリッドをゲルとともに示す。 図5はシステムおよび進行波グリッドで用いられる、代表的な四相進行波電圧パターンである。 図6は電極から電極への生体分子の移動を示す。 図7は分散し、再構築可能で、再プログラム可能な進行波グリッドを用いたゲル電気泳動システムを示す。 図8は別のゲル電気泳動システムを示す。 図9は図8に示されたシステムの断面図である。 図10は図8に示されたシステムで用いられる典型的な電極セットと共に規定される接触パッドである。 図11は図8乃至10に示されたシステムで用いられる進行波モジュールを示し、図においてモジュールの内部構造を示すためにカウンタープレートは除かれている。 図12は別のゲル電気泳動システムを示す。 図13は進行波グリッドへのアクセスを提供するために用いられる接触パッドを示す。 図14はシングルバスと進行波グリッド構造を示す。 図15はデュアルバスと進行波グリッド構造を示す。 図16は図14に示されたシングルバス構造の等価回路の模式図である。 図17は一方の端から電力供給される電極と、その電極が進行波グリッドに組み込まれることとを示す概観模式図である。 図18は図15に示されたデュアルバス構造の等価回路の模式図である。 図19は両端から電力供給される電極と、その電極が進行波グリッドに組み込まれることとを示す概観図である。 図20はシングルバスライン構造においてトレース距離を変化させた場合のトレース電圧降下を示すグラフである。 図21はデュアルバスライン構造においてトレース距離を変化させた場合のトレース電圧降下を示すグラフである。 図22は片面進行波グリッドの概観模式図である。 図23はゲルの厚さを最適化するために用いられる解析の図である。 図24は進行波グリッド中の2つの電極の周囲に広がる、生じた電場を示す。 図25は電極とゲルの、設置平面を用いたアセンブリーの模式図である。 図26は図25のアセンブリー中の隣接する電極間に広がる電場のプロットである。 図27は設置平面の存在しない場合の、図25において示された電極間に広がる電場のプロットである。 図28はゲル層中の、面内電場のグラフである。 図29は別のアセンブリーの模式図である。 図30は別のアセンブリーの模式図である。 図31は蛋白の代表的な滴定曲線およびその等電点を示す。 図32は多セグメント進行波グリッドおよび不動化pH勾配ストリップシステムを示す。 図33は図32のシステムで用いられる進行波グリッドの一部を示す。 図34は図33に示される電極に与えられる進行波によって生じる電場を示す。 図35は生体物質輸送の模式図である。 図36は2つの隣接する四極電極グループ上の電圧の空間分布を示す。 図37は図36に示される四極それぞれの一時的な電圧分布、および一方向性蛋白輸送を示す。 図38は正に帯電した蛋白と負に帯電した蛋白が進行波グリッド上で一方向性輸送の過程にある際の、軌道のグラフである。 図39は、図38に示され一方向性運動の過程にある蛋白の泳動距離のグラフである。 図40は2つの隣接する四相電極グループ上の電圧の空間分布を示す。 図41は図40に示された四相それぞれの一時的な電圧分布、および二方向性蛋白輸送を示す。 図42は正に帯電した蛋白と負に帯電した蛋白が図41に示されるような二方向性輸送の過程にある際の、軌道のグラフである。 図43は図41の正に帯電した蛋白と負に帯電した蛋白の軌道の別のグラフである。 図44は二方向性輸送の過程にある正に帯電した蛋白と負に帯電した蛋白の、対応する泳動距離のグラフである。 図45は2つの隣接する四相電極グループ上の電圧の空間分布を示す模式図である。 図46は図45に示される四相それぞれの一時的な電圧分布、および選択的に誘導される停滞を示す。 図47は図46に示された停滞の過程にある正に帯電した蛋白と負に帯電した蛋白の軌道のグラフである。 図48は図45乃至47で参照された正に帯電した蛋白と負に帯電した蛋白の対応する泳動距離のグラフである。
符号の説明
1 接触パッド
2 接触パッド
3 接触パッド
4 接触パッド
10 電気泳動システム
20 ゲル薄層
30 ガラスプレート
40 バックプレート
50 進行波グリッド
70 内側チャンバー
72 外側チャンバー
80 電源
100 電気泳動システム
120 ゲル
140 バックプレート
142 内側の面
150 進行波グリッド
160 蛋白
180 電源
200 片面グリッドアセンブリー
210 プレート
212 電極
214 電極
216 電極
218 電極
220 ゲル
300 両面進行波グリッドアセンブリー
310 第一プレート
312 第一電極
314 第一電極
316 第一電極
318 第一電極
320 ゲル
340 第二プレート
342 第二電極
344 第二電極
346 第二電極
348 第二電極
400 ゲル電気泳動システム
410 グリッドセグメント
420 グリッドセグメント
430 グリッドセグメント
440 バス
450 バス
460 バス
470 サンプル
472 領域
474 領域
476 領域
500 蛋白分離用ゲルセル
510 進行波モジュール
512 進行波モジュール
514 進行波モジュール
516 進行波モジュール
518 進行波モジュール
520 進行波モジュール
522 進行波モジュール
524 進行波モジュール
526 進行波モジュール
530 蛋白ロード電極
540 カウンタープレート
545 排出孔
550 ガラス基板
555 隆起部
560 導電性物質層
570 絶縁体層
580 電極
590 ゲル
600 ゲル電気泳動システム
610 モジュール
612 モジュール
614 モジュール
700 進行波グリッド
702 バス
704 トレース
706 バス
708 トレース
710 バス
712 トレース
714 バス
716 トレース
800 シングルバスライン
802 中心電極
804 電極又はアース
820 バス
822 バス
832 中心電極
834 電極又はアース
840 ゲルアセンブリー
852 ゲルアセンブリー
900 アセンブリー
910 ゲル
912 電極
914 電極
920 誘電体
930 導電層
1000 アセンブリー
1010 プレート
1020 プレート
1100 電気泳動システム
1102 電極
1104 電極
1106 電極
1108 電極
1120 進行波電極
1122 進行波電極
1124 進行波電極
1126 進行波電極
1130 進行波電極
1132 進行波電極
1134 進行波電極
1136 進行波電極
1140 トレース
1142 トレース
1144 トレース
1146 トレース
1150 ビア
1200 電気泳動システム
1210 不動化pH勾配ストリップ
1220 多セグメント進行波グリッド
1222 第一進行波グリッドモジュール
1224 第二進行波グリッドモジュール
1226 第三進行波グリッドモジュール
1230 進行波電圧調整器
1240 バス
1300 アセンブリー
1310 ゲル層
1322 電極
1324 電極
1326 電極
1328 電極
1330 基板
R1 接触パッド
R2 接触パッド
L1 接触パッド
L2 接触パッド

Claims (2)

  1. 進行波グリッドアセンブリーであって、
    平らな誘電体の基板と
    前記基板上に配置された、導電性で互いに近接した複数の電極であって、電極は互いに平行に位置し、各々の電極は第一端と、第一端とは逆側の第二端を有する、前記複数の電極と、
    その内部に分散された生体物質の保持および移動に適したゲル物質の層と、
    複数の相を有する電気シグナルを与えるのに適した電圧調整器と、
    前記電圧調整器と前記複数の電極との間を電気的に連絡する複数の導電性バスであって、前記バスの数は前記電圧調整器によって与えられる前記電気シグナルの相の数に対応し、前記バスの各々は対応する電極の第一端と第二端の双方に電気的に連絡している、前記複数の導電性バスと、
    を含む、前記進行波グリッドアセンブリー。
  2. 複数の進行波モジュールを有する電気泳動セルであって、
    平らな第一基板と、
    前記第一基板からは間隔を空けて配置され、前記第一基板と平行な、平らな第二基板と、
    前記第一基板と前記第二基板の間に配置された複数の進行波モジュールであって、前記進行波モジュールの各々は、
    モジュール基板と
    前記基板に広がる、互いに近接した複数の電極と、
    前記電極と電気的に連絡した複数の導電性バスと、
    前記バスへの電気的連絡を提供する複数の接触パッドと、
    前記電極に隣接して配置される電気泳動技術に適したゲルの層と、
    を含み、前記複数の進行波モジュールは二つ以上の進行波モジュールを含む一つ以上の列をなすように前記第一基板と前記第二基板の間に配置され、前記列中の前記二つ以上の進行波モジュールはその接触パッド同士が電気的に接触することによって互いに電気的に連絡されている、前記複数の進行波モジュールと、
    を含む、前記電気泳動セル。
JP2004350363A 2003-12-03 2004-12-02 生体分子の分離、輸送、および集中のための進行波グリッド Expired - Fee Related JP4731157B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/727,301 US7309410B2 (en) 2003-12-03 2003-12-03 Traveling wave grids and algorithms for biomolecule separation, transport and focusing
US10/727301 2003-12-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005164595A JP2005164595A (ja) 2005-06-23
JP4731157B2 true JP4731157B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=34465764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004350363A Expired - Fee Related JP4731157B2 (ja) 2003-12-03 2004-12-02 生体分子の分離、輸送、および集中のための進行波グリッド

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7309410B2 (ja)
EP (2) EP1615026A3 (ja)
JP (1) JP4731157B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7126134B2 (en) 2004-08-19 2006-10-24 Palo Alto Research Center Incorporated Sample manipulator
US7681738B2 (en) * 2005-09-12 2010-03-23 Palo Alto Research Center Incorporated Traveling wave arrays, separation methods, and purification cells
US7764005B2 (en) * 2006-08-08 2010-07-27 Palo Alto Research Center Incorporated Traveling wave grids with agitated surface using piezoelectric effect and acoustic traveling waves
US7771580B2 (en) * 2006-08-30 2010-08-10 Palo Alto Research Center Incorporated Particle extraction methods and systems for a particle concentrator
DE202006014800U1 (de) * 2006-09-22 2006-12-21 Langner, Manfred H. Ionisierungsvorrichtung für Luftfilteranlagen
US7448287B2 (en) * 2006-10-02 2008-11-11 Palo Alto Research Center Incorporated Pipette with agitation feature
US8354076B2 (en) * 2006-10-02 2013-01-15 Palo Alto Research Center Incorporated Fluid stirring mechanism
WO2009097240A1 (en) * 2008-01-30 2009-08-06 Dynamic Connections, Llc Enhancing phoretic separation
CN106463334B (zh) 2014-04-11 2018-04-17 英国质谱公司 离子进入/离开装置
US10081015B2 (en) 2015-07-12 2018-09-25 International Business Machines Corporation Trapping at least one microparticle
US9962714B2 (en) * 2015-07-12 2018-05-08 International Business Machines Corporation Microchannel, microfluidic chip and method for processing microparticles in a fluid flow
JP2018140320A (ja) * 2017-02-24 2018-09-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 粒子分離装置、換気装置及び空気清浄機
CN111007134B (zh) * 2019-12-17 2022-11-18 京东方科技集团股份有限公司 生物电泳装置、设备及控制方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05504628A (ja) * 1990-02-28 1993-07-15 ソーン テクノロジーズ,インコーポレイテッド 複数の電界の印加により分子を移動させる方法および装置
JP2000507695A (ja) * 1996-03-27 2000-06-20 カラゲン コーポレーション 空間的且つ時間的に変動する電場による荷電粒子の分離
US6296752B1 (en) * 1998-06-05 2001-10-02 Sarnoff Corporation Apparatus for separating molecules
JP2003504196A (ja) * 1999-07-20 2003-02-04 ユニバーシティ・オブ・ウェールズ・バンゴア 進行波誘電泳動装置および方法

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4473452A (en) 1982-11-18 1984-09-25 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Electrophoresis using alternating transverse electric fields
JPS60242358A (ja) 1984-05-16 1985-12-02 Hitachi Ltd 電気泳動装置
US4647179A (en) 1984-05-29 1987-03-03 Xerox Corporation Development apparatus
US4737251A (en) 1985-09-27 1988-04-12 Washington University Field-inversion gel electrophoresis
US5208458A (en) 1991-11-05 1993-05-04 Georgia Tech Research Corporation Interface device to couple gel electrophoresis with mass spectrometry using sample disruption
GB9208357D0 (en) * 1992-04-16 1992-06-03 British Tech Group Apparatus for separating a mixture
GB9301122D0 (en) 1993-01-21 1993-03-10 Scient Generics Ltd Method of analysis/separation
US5534121A (en) 1994-05-16 1996-07-09 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Preparative two dimensional gel electrophoresis system
US6193866B1 (en) 1996-03-27 2001-02-27 Curagen Corporation Separation of charged particles by a spatially and temporally varying electric field
US5837116A (en) 1996-07-12 1998-11-17 California Institute Of Technology Two dimensional electrophoresis apparatus
US6358752B1 (en) 1996-09-27 2002-03-19 Cornell Research Foundation, Inc. Liposome-enhanced test device and method
WO1999036357A1 (en) 1998-01-20 1999-07-22 Drexel University Mesoporous materials and methods of making the same
CA2341243A1 (en) 1998-08-31 2000-03-09 C.B.S. Scientific Co., Inc. Two dimensional gel electrophoresis system
US6294063B1 (en) * 1999-02-12 2001-09-25 Board Of Regents, The University Of Texas System Method and apparatus for programmable fluidic processing
AU4773400A (en) 1999-05-28 2000-12-18 Leisamon (Israel), Ltd. Methods and apparatus for nonlinear mobility electrophoresis separation
US6199831B1 (en) * 1999-06-30 2001-03-13 Paul H. Patrick Non-electric perimeter fence
US6187192B1 (en) 1999-08-25 2001-02-13 Watervisions International, Inc. Microbiological water filter
US6272296B1 (en) 1999-12-10 2001-08-07 Xerox Corporation Method and apparatus using traveling wave potential waveforms for separation of opposite sign charge particles
AU2002211838A1 (en) * 2000-09-27 2002-04-08 Aviva Biosciences Corporation Apparatus for switchng and manipulating particles and method of use thereof
WO2002036464A1 (en) 2000-11-03 2002-05-10 Technology Innovations, Llc Powder conveying and dispensing method and apparatus using traveling wave transport
EP1360479A4 (en) 2001-02-15 2005-03-23 Caliper Life Sciences Inc METHODS AND SYSTEMS FOR IMPROVED POWER SUPPLY OF FLUIDIC SYSTEMS IN ELECTRIC CURRENTS
US20030027135A1 (en) 2001-03-02 2003-02-06 Ecker David J. Method for rapid detection and identification of bioagents
NZ520231A (en) 2001-08-08 2003-11-28 Tyk Corp Water purifier with sintered activated carbon/ceramic filter block
DE10223127C1 (de) 2002-05-24 2003-10-02 Fraunhofer Ges Forschung Elektrisches Mikrofluidik-Multiplex-System und dessen Verwendung
US7156970B2 (en) * 2003-06-12 2007-01-02 Palo Alto Research Center Incorporated Distributed multi-segmented reconfigurable traveling wave grids for separation of proteins in gel electrophoresis

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05504628A (ja) * 1990-02-28 1993-07-15 ソーン テクノロジーズ,インコーポレイテッド 複数の電界の印加により分子を移動させる方法および装置
JP2000507695A (ja) * 1996-03-27 2000-06-20 カラゲン コーポレーション 空間的且つ時間的に変動する電場による荷電粒子の分離
US6296752B1 (en) * 1998-06-05 2001-10-02 Sarnoff Corporation Apparatus for separating molecules
JP2003504196A (ja) * 1999-07-20 2003-02-04 ユニバーシティ・オブ・ウェールズ・バンゴア 進行波誘電泳動装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7309410B2 (en) 2007-12-18
EP1615026A3 (en) 2007-09-26
US20050123930A1 (en) 2005-06-09
EP1538440A2 (en) 2005-06-08
EP1538440B1 (en) 2015-11-04
JP2005164595A (ja) 2005-06-23
EP1615026A2 (en) 2006-01-11
EP1538440A3 (en) 2005-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4731157B2 (ja) 生体分子の分離、輸送、および集中のための進行波グリッド
Martinez‐Duarte et al. Dielectrophoresis of lambda‐DNA using 3D carbon electrodes
US7156970B2 (en) Distributed multi-segmented reconfigurable traveling wave grids for separation of proteins in gel electrophoresis
US8864970B2 (en) Methods and devices of separating molecular analytes
US7604718B2 (en) Dynamically configurable electrode formed of pixels
Fosdick et al. Two-dimensional bipolar electrochemistry
US10987670B2 (en) Electrode array for vortex-assisted electroporation
EP0361046B1 (en) Constrained uniform field gel electrophoresis
US8702950B2 (en) Device for electrophoresis, device for transfer, device for electrophoresis and transfer, chip for electrophoresis and transfer, and method for electrophoresis, method for transfer, and method for electrophoresis and transfer
US20080315886A1 (en) Field imager
US5102524A (en) Multiple electrophoresis device for the controlled migration of macromolecules through rectangular gel plates
US7118661B2 (en) Nanolaminate microfluidic device for mobility selection of particles
US5176805A (en) Reverse-polarity gel electrophoresis
US10585093B2 (en) Bio-sensing device
GB2264783A (en) Electrophoretic analysis method utilising wave effect
US9855684B2 (en) Electrophoresis systems, devices, and associated methods of analysis
CN106190828A (zh) 一种基于介电电泳效应的细胞多级过滤装置
Ma et al. A floating top-electrode electrowetting-on-dielectric system
US10926255B2 (en) Apparatus and method for providing a time varying voltage
US11524297B2 (en) Method of concentrating particles in a liquid droplet using an EWOD device with sensing apparatus
US20090205962A1 (en) Electrophoresis device and method
WO2018026456A1 (en) Nanopore-based dna sensing device with capacitive layer to offset membrane capacitance
Gan et al. Insulator-Based Dielectrophoretic Manipulation of DNA in a Microfluidic Device
JP2008170405A (ja) 交流電気泳動法による微細流体の混合・移送装置及び微細流体の混合・移送方法
CN100476436C (zh) 用于迁移或分离带电分子的方法和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071130

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20071130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4731157

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees