JP4730679B2 - 受信装置テレビジョン表示装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信装置（reception device）、テレビジョン表示装置（television display device）、受信機（receiver）の操作方法、テレビジョン装置（television system）の操作方法、放送システム及び記録媒体（storage media）に関し、特に、テレビジョンサービスを表示するテレビジョン表示装置及び少なくとも１つのコマンドを有する入力装置を用いるものに関する。
【０００２】
【従来の技術】
テレビジョンサービス（television service）を受信し、テレビジョン表示装置に表示する技術はよく知られている。放送情報を受信して適切な表示情報を生成する機器は、テレビジョン表示装置と一体として、又はテレビジョン表示装置とは別個の装置として構成することができる。また、テレビジョン表示装置にセットトップボックス（set top box）を接続し、デジタルテレビジョンサービスを受信することが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
利用できるテレビジョンサービスの数が増加するに伴い、また、家庭で利用できる多くの機能的な機器も提供されるようになり、ユーザは多数の制御機能を与えられるようになった。しかし、制御機能が多くなり、ユーザの混乱を招き、ユーザが制御機能の全てを利用することができないという問題がある。
【０００４】
本発明の目的は、制御機能を強化するが、ユーザに簡単なインターフェースを与える受信装置、テレビジョン表示装置、受信機の操作方法、テレビジョン装置の操作方法、放送方式及び記録媒体を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電子情報を受信する受信機を操作する方法において、複数のアラーム（alarm）を格納するステップと、１つのイベント（event）を選択し、１つのアラームをイベントに対応させるステップと、１つのアクション（action）を選択し、アラームにアクションを対応させるステップと、イベントの発生を検出するステップと、イベントの発生を検出すると、選択されたアラームを起動させるステップと、制御コマンドを受信したか否かに応じて、アクションを開始するステップとを有する。
【０００６】
本発明は、電子情報を受信する受信装置において、複数のアラームを格納するメモリと、１つのイベントを選択し、イベントを選択された複数のアラームの１つに対応させるイベントセレクタ（event selector）と、１つのアクションを選択し、アクションを選択されたアラームに対応させるアクションセレクタ（action selector）と、イベントを検出し、これに応じて選択されたアラームを起動させる検出部（detection section）と、アラームが起動するときに制御コマンドが供給されたか否かに応じてアクションを開始するコマンド部（command section）とを備える。
【０００７】
受信装置は、ラジオ受信機、電話機、テレビジョン受信機、インターネット端末等のような適切なオーディオ／ビジュアル機器であり、アラームは音声又は画像のどんな形態であってもよい。イベントは、受信した電子情報によって示される、タイマイベント、内部機能又は受信した電子情報が示すイベントを含む。
【０００８】
ユーザは、特定のイベントに対するアラームを選択することができ、ユーザは最も適切だと感じるアラームを選択することができる。したがって、アラームが起動すると、直ちにイベントが認識される。
【０００９】
アクションをアラームと対応させることで、ユーザは特定のアクションに必要な全てのステップを踏むことを考慮する必要はなくなる。アクションは、ユーザからの簡単なコマンドによって予め選択されたアクションが開始されるように、予めアラームに対応させられている。本発明では、テレビジョンサービス受信機と、テレビジョンサービスを表示するテレビジョン表示装置と、入力装置とを用いるテレビジョン装置を操作する方法において、１つのイベントを選択し、１つの制御画像（control image）をイベントに対応させるステップと、１つのアクションを選択し、制御画像をアクションに対応させるステップと、イベントの発生を検出するステップと、イベントの発生を検出すると、所定期間に亘って制御画像をテレビジョン表示装置の一部に、見ているテレビジョンサービスに重ね合わせて表示するステップと、制御コマンドがテレビジョン装置によってユーザから所定期間内に受信されたか否かに応じてアクションを開始させるステップとを有する。
【００１０】
本発明では、テレビジョン表示装置は、テレビジョンサービスを表示するテレビジョン表示装置と、少なくとも１つのコマンドをテレビジョン表示装置に供給する入力装置とを用い、テレビジョン表示装置は、複数の制御画像を格納するメモリと、１つのイベントを選択し、イベントを複数のイベントから選択した１つに対応させるイベントセレクタと、１つのアクションを選択し、アクションを選択された制御画像に対応させるアクションセレクタと、イベントを検出し、これに応じて所定期間に亘って選択された制御画像をテレビジョン表示装置の一部に、見ているテレビジョンサービスに重ね合わせて表示する表示情報を生成する表示部（display section）と、制御コマンドが入力装置によって所定期間に供給されるか否かに応じて、アクションを開始するコマンド部とを有する。
【００１１】
したがって、ユーザは、あるテレビジョンサービスを再生している間に、テレビジョン表示に制御画像が現れることによって、所定のイベントについてのアラームを受ける。ユーザは、他のテレビジョン番組を見ているときに、制御画像が現れて選択されたテレビジョン番組が始まろうとしていることを警告するように、特定のテレビジョン番組の開始をイベントとして選択することができる。
【００１２】
本発明では、イベントと制御画像は、特定のアクションと対応させることができる。したがって、ユーザは、「チャンネル変更」又は「ビデオレコーダ開始」のようなアクションを選択することができ、制御画像を見て１つの制御ボタンを押すと、装置は適切なテレビジョンチャンネルに自動的に変更するか、又はビデオレコーダを自動的に開始する。
【００１３】
本発明では、ユーザはイベントについて自動的なアラームを受け、例えば１つのボタンのように、所定のアクションが開始される簡単な手段を提供される。
【００１４】
複数の制御画像が選択され、複数のイベント及びアクションにそれぞれ対応させられることが好ましい。
【００１５】
したがって、ユーザは、様々なテレビジョン番組のような様々なイベントを示す様々な制御画像を選択することができる。各制御画像及びイベントは、それ自身対応するアクションを有することもあり、全てのアクションを同一の制御ボタンによって開始することもできる。
【００１６】
制御画像は、常にアクションに対応させられている必要はない。この場合、特定のイベントに応じて、各制御画像は、所定期間に亘って表示されるだけである。
【００１７】
したがって、制御画像は、例えば電話連絡を示すように、ユーザに警告（warning）を与えるだけでもよく、装置における自動的なアクションの必要はない。
【００１８】
イベントは、例えば、所定のテレビジョンサービスの開始と、所定のカテゴリのテレビジョンサービスの開始と、テレビジョンサービスの所望の部分の開始と、装置の故障と、所定の時刻とを１つ以上含む。同様に、アクションは、例えば、表示されているテレビジョンサービスの変更と、ビデオレコーダの開始と、テレビジョン表示装置の電源オフとを１つ以上含む。
【００１９】
選択されたアクションは、制御コマンドが所定期間内に与えられないとき、又は制御コマンドが所定期間内に与えられたときにのみ、自動的に開始する。これは、イベントの性質及び必要なアクションに応じて、ユーザによって選択可能であることが好ましい。
【００２０】
各制御画像は、表示部が制御画像をテレビジョン表示装置に位置データに応じて位置決めするように、位置データを含むことができる。したがって、制御画像は、テレビジョン表示装置においてその画像に適切な位置に位置決めすることができる。例えば、旅行番組の開始を示す飛行機の画像はテレビジョン表示装置の最上位に位置決めされ、自動車番組を示す自動車の画像はテレビジョン表示装置の最下位に位置決めされる。
【００２１】
制御画像は、アニメーション画像とすることができる。表示部は、個々の画像を順次に表示することによってアニメーションを構成することができる。さらに、位置データは、アニメーション画像がテレビジョン表示装置を横切るように、シーケンシャルな画像として動かすことができる。
【００２２】
テレビジョン表示装置は、代表的な主要画像（key image）を表すデータを含む主要ファイル（key file）のストリームを含む放送ストリームに用いられ、主要ファイルの少なくとも１つを持続的に記憶する持続性のメモリと、選択された制御画像を表示するとき、同時に、現在格納されたデータファイルの１つの主要画像を、見ているテレビジョンサービスに重ね合わせて表示する表示部と、主要コマンド（key command）が入力装置によって所定期間に供給されたかどうかに応じて表示された各主要画像の主要ファイルの内容を実行するコマンド部とを備える。
【００２３】
これに関して、本アプリケーションは、テレビジョンサービスを表示するテレビジョン表示装置と、少なくとも１つのコマンドをテレビジョン表示装置に供給する入力装置と、各主要画像を表すデータを含む主要ファイルのストリームを含む放送ストリームとを用いるテレビジョン表示装置も提供し、テレビジョン表示装置は、少なくとも１つの主要ファイルを持続的に記憶する持続性のメモリと、多数の所定のイベントのいずれかが発生すると、現在格納されている主要ファイルの１つの主要画像を、見ているテレビジョンサービスに重ね合わせて表示する表示部と、主要コマンドが入力装置によって所定期間に供給されたかどうかに応じて表示された各主要画像の主要ファイルの内容を実行するコマンド部とを備える。
【００２４】
同様に、本アプリケーションは、テレビジョンサービス受信機と、テレビジョンサービスを表示するテレビジョン表示装置と、入力装置を備えるテレビジョン装置を操作する方法を提供し、テレビジョンサービスは、各主要画像を表すデータを含む主要ファイルのストリームを含む放送ストリームを含み、方法は、少なくとも１つの主要ファイルを持続的に記憶するステップと、多数の所定のイベントのいずれかが発生すると、現在格納されている主要ファイルの１つの主要画像を、見ているテレビジョンサービスに重ね合わせて表示するステップと、主要コマンドが入力装置によって所定期間に供給されたかどうかに応じて、表示された各主要画像の主要ファイルの内容を実行するステップとを有する。
【００２５】
したがって、主要画像は、テレビジョン表示装置に重ね合わされて他のデータへのアクセスを示し、このデータは、データに関わらず１つのコマンドボタンを操作するユーザによってアクセスされる。主要画像は、コマンドボタンを操作すると完全なテレビジョン広告にアクセスするような、広告主のロゴでもよい。
【００２６】
主要画像を制御画像に対応させることで、特定のイベントを示す制御画像がテレビジョン表示装置に現れるときにはいつでも、広告はテレビジョン表示装置で利用可能になる。イベントがサービス提供者によって供給される信号によって示されるところでは、信号を供給する資金は対応する広告から提供される。
【００２７】
各制御画像は、表示部が情報に応じて主要画像をテレビジョン表示装置において位置決めするように、主要画像に対応して位置決めする情報を含むことが好ましい。
【００２８】
したがって、制御画像と主要画像は、互いに適切に相互作用（interaction）するようにテレビジョン表示装置において自動的に配置される。例えば飛行機の制御画像について、主要画像は、飛行機によって牽引された旗（banner）に見えるように、飛行機の後ろに位置決めすることができる。
【００２９】
制御画像は、表示部が主要画像を制御画像からの情報に応じてテレビジョン表示装置におけるロケータ位置に位置決めするように、主要画像内でロケータ位置を特定することが好ましい。
【００３０】
したがって、制御画像を主要画像の最上位（top）で主要画像に連結させたいところでは、表示部はロケータ位置を主要画像の最上位で特定し、主要画像をこの最上位のロケータ位置に応じて位置決めする。
【００３１】
主要画像は、アニメーション画像であることが好ましく、表示部はアニメーションを再生することが好ましい。
【００３２】
主要画像はそのアニメーションに関連するアニメーションデータを含むことができ、表示部において主要画像と制御画像との間の協議（negotiation）が行われ、これによってアニメーションの特徴が一致するように表示する。
【００３３】
したがって、フレームレート又はサイクルタイムのような相対的なアニメーションの特徴が主要画像及び制御画像の全体の外観に重要なところでは、主要画像及び主要画像は特徴が一致するようにその変動（variation）を協議する。
【００３４】
メモリから供給された主要ファイルがコマンド部によって実行された後、放送ストリームからから供給された他の主要ファイルが格納されることが好ましい。したがって、異なる主要ファイルは、イベントが発生して主要画像の表示が必要になる次回に利用できるようになる。広告の選択が表示されるところでは、これは特に有用である。
【００３５】
テレビジョン表示装置は、デジタルビデオ放送（digital video broadcast: 以下、ＤＶＢという。）マルチメディアホームプラットホーム（Multimedia Home Platform: 以下、ＭＨＰという。）に準拠し、テレビジョン装置のセットトップボックスに組み込まれることもあるが、テレビジョン表示装置を含むテレビジョン装置に一体として構成されることが好ましい。
【００３６】
ＤＶＢ−ＭＨＰに準拠する装置を用いると、テレビジョン表示装置は、ＭＨＰアプリケーションプログラムインターフェース（application program interface: 以下、ＡＰＩという。）上でＪａｖａを実行する機能を有するようになる。
【００３７】
したがって、テレビジョン表示装置は、Ｊａｖａアプリケーションとして適当な機能をダウンロードするだけで、本発明を操作するのに容易に適合するようになる。
【００３８】
本発明では、テレビジョン表示装置に用いる主要ファイルのカルーセル（carousel）を含む放送方式も提供される。
【００３９】
ＤＶＢ−ＭＨＰに準拠する機器に読み込まれて実行されると、上述したように装置が動作するコードコンポーネント（code component）も提供される。
【００４０】
上述のように，１つ以上の制御画像を定義するコードコンポーネントも提供される。
【００４１】
【発明の実施の形態】
本発明に係る受信装置、テレビジョン表示装置、受信機の操作方法、テレビジョン装置の操作方法、放送システム及び記録媒体について図面を参照して説明する。なお、添付図面を参照した以下の説明は一例に過ぎない。
【００４２】
本発明に係る受信装置、テレビジョン表示装置等は、統合テレビジョン（television: 以下、ＴＶという。）装置内に組み込むことができ、テレビジョン表示装置及び様々な機能を有する機器が１つの筐体に収納されている。また、本発明に係る受信装置、テレビジョン表示装置等は、機能部分が異なる機器に分散したシステムとしても実現することができる。なお、本具体例において、本発明に係る受信装置、テレビジョン表示装置等は、図１に示すように、テレビジョン表示装置（television display）４に用いられるセットトップボックス（set top box）２内に組み込まれている。制御信号を供給する入力装置（input unit）６は、例えば遠隔制御ハンドセット（remote control hand set）である。
【００４３】
セットトップボックス２は、図１に示すように、高周波（radio frequency: 以下、ＲＦという。）信号を受信してデジタルビットストリームに変換するチューナ（tuner）１０を備える。本発明は、地上波、ケーブル及び衛星放送などを介して受信されたＲＦ信号にも適用することができる。チューナ１０の特質は、受信すべきＲＦ信号に依存し、典型的には、各伝送技術毎に異なる構成回路が必要とされる。チューナ１０から供給されるデジタル情報ストリームはデマルチプレクサ（demultiplexer）１２に送られる。デマルチプレクサ１２は、所望の成分と不要な成分を分離する。所望のオーディオ／ビデオ（audio/video: 以下、Ａ／Ｖという。）成分は、Ａ／Ｖデコーダ（decoder）１４に送られる。Ａ／Ｖデコーダ１４は、デマルチプレクサ１２からのＭＰＥＧ（motion picture expert group）に関連したＡ／Ｖビットストリームが供給され、（広帯域の）ＴＶ信号に伸長する。最後に、ＴＶエンコーダ（TV encoder）１６は、伝統的なインタレースＴＶ受信機又はモニタ受像機による表示に適した信号を生成する。
【００４４】
コントローラ（controller）１８は、チューナ１０、デマルチプレクサ１２、Ａ／Ｖデコーダ１４、ＴＶエンコーダ１６を制御する。また、コントローラ１８は、少なくともＴＶエンコーダ１６とともに動作し、表示部（display section）及びコマンド部（command section）を形成し、画像（image）を受信したＴＶ画像に重ね合わせる（superpose）ように、信号をＴＶ信号に挿入する。具体的には、ＴＶエンコーダ１６は、Ａ／Ｖデコーダ１４でデコードされた生のビデオ情報と、コントローラ１８からの付加的なオーディオ情報及びビデオ情報とが供給され、これらの信号を混合する。
【００４５】
コントローラ１８は、例えばＣＰＵ、ＲＡＭ及びＪａｖａ ＤＶＢ−ＭＨＰ仮想マシン（virtual machine: 以下、ＶＭという。）を備える。Ｊａｖａ ＤＶＢ−ＭＨＰ ＶＭは、ハードウェアへのアブストラクトレイヤ（abstract layer）を表し、これによってＪａｖａに準拠するマシンで生成されたプログラムは異なった構造のセットトップボックス２で実行できるようになる。
【００４６】
セットトップボックス２は、図１に示すように、持続的に記憶する持続性のメモリ、すなわちバックアップメモリ（persistent or back-up memory）２０も備えている。多くの場合、これは、半導体メモリの一種のフラッシュメモリであり、プログラミング可能でセットトップボックス２に電源が供給されなくても内容を保持することができる。他の種類の持続性のメモリは、バッテリでバックアップされたＲＡＭ、又はハードディスクドライブである。このメモリは、装置に入力するあらゆるデータをバックアップするだけである。
【００４７】
コントローラ１８は、遠隔制御インターフェース（remote control interface）２２に接続されている。遠隔制御インターフェース２２は、遠隔制御ハンドセットのような入力装置６とのインターフェースを行い、入力装置６からの制御コマンドを受信する。
【００４８】
図１に示す具体例では、セットトップボックス２は、ｉ−Ｌｉｎｋインターフェース２４を備えている。ｉ−Ｌｉｎｋインターフェース２４は、高速バスであり、ＩＥＥＥ１３９４又はＦｉｒｅ Ｗｉｒｅ（アップル）とも呼ばれる。ｉ−Ｌｉｎｋインターフェース２４は、例えばビデオカセットレコーダ（video tape recorder: 以下、ＶＴＲという。）８のようなビデオレコーダ、ビデオ／オーディオ機器などの周辺機器、コンピュータ機器を相互接続するために用いられる。
【００４９】
モデム（modem）２６は、コントローラ１８をインターネットのようなネットワークに接続する。これによって、セットトップボックス２は、モデム２６を介して放送ストリーム以外の情報を受信できるようになる。さらに、セットトップボックス２にリターンチャンネル（return channel）を提供し、例えば投票や、複数の人が共同して行うゲームのアプリケーションができるようになる。
【００５０】
セットトップボックス２を普通に使用している間は、特定のテレビジョン番組のような選択されたテレビジョンサービスがテレビジョン表示装置４に表示される。ユーザが特定のイベント（event）に対するアラームを受けるように、制御画像（control image）がテレビジョン表示装置４において、現在見ているテレビジョンサービスに重ね合わせて表示される。この状態を、図２に示す。
【００５１】
制御画像を生成するために、コントローラ１８は、制御画像がテレビジョン表示装置４に現れるように、適切な表示情報（display information）をＴＶエンコーダ１６に供給する。
【００５２】
制御画像は、短い所定期間、例えば３秒程度で表示されるだけである。制御画像は、例えばテレビジョン表示装置４における１つの位置にある静的画像（static image）である。なお、制御画像は、例えばテレビジョン表示装置の画面において動くアニメーションであってもよい。また、制御画像は、例えばテレビジョン表示装置４における異なる位置に表示される２以上の画像を含んでもよい。また、制御画像は、例えば音を伴うようにしてもよい。
【００５３】
多数の制御画像を用意することによって、ユーザは、自分の考えで、対応するイベントを最もよく表す１つの画像を選択することができる。したがって、特定の制御画像を選択し、その制御画像がテレビジョン表示装置４に現れたとき、ユーザは、自分が選択した制御画像に対応するイベントを簡単に思い出すことができる。様々な制御画像は、制御画像としてメモリ２０に格納されている。
【００５４】
制御画像は、直ちに認識できる程度に十分大きくなければならないが、通常の番組又はテレビジョンサービスを妨げない程度に十分小さくなければならない。これらは、特定の制御画像がテレビジョン表示装置４に現れたときに、ユーザに対して特定の意味を有するように、ユーザによって選択されたものである。
【００５５】
選択可能な制御画像は、変更することができる。ユーザは、新たな制御画像又は異なる制御画像を取得及び／又はダウンロードすることができる。なお、例えば、ユーザが新しい制御画像を作成できるようにしてもよい。したがって、ユーザは、対応するイベント（event）を最もよく表している制御画像を持つことが可能である。
【００５６】
注意をひくように、制御画像は、上述したように、動くアニメーションとしてテレビジョン表示装置４に表示することができる。例えば、テレビジョン表示装置４の最下位（bottom）を横切る列車の画像、テレビジョン表示装置４の最下位で跳ねるボールの画像として表示することができる。したがって、制御画像ファイルは、アニメーションに関連した位置情報（position information）を含んでいる。コントローラ１８は、アニメーションデータを用い、画像がテレビジョン表示装置２において適切に動くように、適切な情報をＴＶエンコーダ１６に供給する。
【００５７】
制御画像は、上述した列車の音及びボールが跳ねる音のように、その画像に適切な音に対応している。制御画像は、コントローラ１８が検出できる所望のイベントに対応している。したがって、制御装置１８は、放送ストリーム、ｉ−Ｌｉｎｋ又はモデムからの信号によって示される予め定められたイベントを検出することができる。
【００５８】
制御画像は、セットトップボックス２によって検出できる任意のイベントによって起動する。有効なイベントとしては、
１）遠隔制御ハンドセットのボタンを押すイベント、
２）例えば番組の開始又は番組の終了のようなサービス情報イベント（service information event）、すなわちＤＶＢ−ＳＩ（system integration）テーブルによって記述されるイベント、
３）例えば他のチャンネルでのサッカの試合の点数の変化のようなＤＶＢによって記述されるストリームイベント、
４）時刻イベント、
５）例えば「ＶＴＲテープ終端」又は「ｉ−Ｌｉｎｋ通信障害」のような警告（warning）メッセージ又は失敗メッセージのような装置イベントが含まれる。
【００５９】
例えばＤＶＢのような確立された規格によると、テレビジョン放送サービスは、例えば開始時刻のように、テレビジョン番組のある情報を示すデータを含んでいる。さらに、テレビジョン表示装置４においてデータを電子プログラムガイドとして（electronic program guide: 以下、ＥＰＧという。）表示することができる。この状態を、図３に示す。
【００６０】
特定のチャンネルで特定の日の特定の時刻に開始される特定の番組を選択することで、制御画像をその番組の開始イベントに割り当てることができる。特定の番組を選択すると、図４に示すように、例えばユーザがウィンドウを介してスクロールできるように、メモリ２０に格納された様々な制御画像が提供される。特定の制御画像を割り当てると、コントローラ１８は、選択された番組の開始時刻になると、制御画像をテレビジョン表示装置４に表示させる。したがって、ユーザは、選択したプログラムの開始を思い出す。
【００６１】
制御画像を特定のテレビジョン番組に個々に割り当てる以外に、例えばスポーツ、園芸、映画のように番組を分類する基準が存在する。したがって、ユーザは、制御画像に特定のカテゴリのテレビジョン番組に対するアクションを割り当てることができる。同様に、視聴者が以前に興味を示した番組の種類に基づいて制御画像を生成するように、セットトップボックス２自身が視聴者の習慣のプロファイル（profile）を作成することもできる。
【００６２】
ユーザは、催促（reminder）だけを要することもある。この場合に、イベントは時刻だけである。例えば、図５に示すように、ユーザは、電話をすることになっている特定の時刻を選択することができる。これは、電話を示す制御画像によって示すことができる。
【００６３】
また、本発明を適用したセットトップボックスは、アクション（action）を開始させることもできる。
【００６４】
特定のイベントに対応する制御画像を選択すると、本発明を適用した装置において、ユーザは、対応するアクションを選択することもできる。したがって、制御画像が現れると、所定のイベントを示すだけでなく、ユーザがそのイベントが発生すると開始することを望むアクションをも示すことになる。ユーザがアクションを実行する必要がないように、１つの所定の制御ボタンがこのようなアクションを開始する入力装置６に備えられている。したがって、特定のイベントを示す制御画像がテレビジョン表示装置４に表示されている所定期間に入力装置６の制御ボタンを操作すると、対応するアクションが開始する。ユーザが１つの制御ボタンのみを考慮すればよいように、どのアクションがどのイベントに対応するかの記録は、コントローラ１８及びメモリ２０に格納されている。
【００６５】
特定の制御画像を見ると、ユーザは、入力装置６の制御ボタンを押すことで、所定のアクションが自動的に開始することを知る。対応するアクションは、コントローラ１８の管理下にあるものであれば何であってもよい。したがって、コントローラ１８は、テレビジョン表示装置４で見ているチャンネルを変更したり、ＶＴＲ８等を操作したり、信号をモデム２６を介して転送したりすることができる。例えば、イベントを特定のテレビジョン番組の開始として設定し、アクションをその番組に適切なチャンネルへの変更、又はその番組を記録するＶＴＲ８の操作の開始とすることができる。
【００６６】
通常、入力装置６の制御ボタンが制御画像が表示されている所定期間に押されない限り、アクションは起きないと予想される。しかし、入力装置６の制御ボタンが制御画像が表示されている所定期間に押されなくとも、アクションが自動的に発生するように設定することも可能である。
【００６７】
制御画像は、視聴者（viewer）の注意を引きつけ、視聴者に入力装置６の制御ボタンを操作する機会を与える程に十分長く現れていなければならない。しかし、それは通常のテレビジョンサービスの視聴を妨げる程には長くてはならない。本発明を適用した装置は、制御画像が表示される期間を視聴者が選択するようにすることもできる。
【００６８】
制御画像の他の用途は、次の通りである。テレビジョン番組の終わりに、放送者（broadcaster）は視聴者に他の番組を通知することができる。これは、当該テレビジョン番組とは無関係な番組でも、同じシリーズの番組の次の部分であってもよい。放送者は、特定のイベントに関する詳しい情報を放送し、視聴者がイベントに制御画像及びアクションを容易に対応させることができるようにする。
【００６９】
制御画像を表示することに加えて、装置は主要画像（key image）も表示することができる。これについて、以下で説明する。
【００７０】
セットトップボックス２によって受信された放送サービスは、主要ファイル（key file）のカルーセル（carousel）を含むことがある。実行する他のデータとともに、これらの主要ファイルは、主要画像を含まなければならない。典型的には、他のデータは、テレビジョン表示装置４に表示するオーディオ／ビデオシーケンスに関連している。
【００７１】
使用している間、セットトップボックス２は、カルーセルから少なくとも１つの主要ファイルをダウンロードし、コントローラ１８の管理下でキャッシュメモリに保管する。したがって、セットトップボックス２が主要画像及び対応する実行可能なデータを含む主要ファイルにアクセスしようとするときはいつも、主要ファイルはキャッシュメモリから直ちに入手可能であり、ダウンロードする必要はない。
【００７２】
イベントは、ユーザ又は放送者によって予め選択されている。例えば特定のテレビジョン番組の開始又はスポーツ番組の再生の開始のようなイベントに応じて、コントローラ１８は、主要画像をメモリ２０から取り出して適切な表示情報をＴＶエンコーダ１６に送り、主要画像がテレビジョン表示装置４において、現在見ているテレビジョンサービスに重ね合わせて表示されるようにする。
【００７３】
主要画像は、静的画像であってもアニメーションであってもよい。主要画像は、テレビジョン表示装置４を横切って動いてもよい。主要画像は、直ちに認められる程度に十分大きくなければならないが、通常の番組を妨げない程度に十分小さくなければならない。制御画像と同じく、主要画像は音を伴うことができる。
【００７４】
主要画像は、所定期間に亘ってのみ表示される。しかし、コントローラ１８が入力装置６から主要コマンドが受信されたことを検出すると、主要ファイルが実行される。典型的には、上述したように、主要ファイルは、テレビジョン表示装置４に表示するＡ／Ｖ（audio/video）シーケンスを含んでいる。したがって、コントローラ１８は、テレビジョン表示装置４にＡ／Ｖシーケンスを表示するための適切な情報をＴＶエンコーダ１８に供給する。Ａ／Ｖシーケンスが符号化されている場合、コントローラ１８はＡ／Ｖデコーダ１４を利用することができる。Ａ／Ｖシーケンスは、テレビジョン表示４の一部にのみ表示され、現在の放送サービスはテレビジョン表示装置４の残りの部分に表示されている。しかし、例えばＡ／Ｖシーケンスの終端に達するまで、Ａ／Ｖシーケンスが現在の放送サービスを置き換える。
【００７５】
主要画像が表示された後、対応するファイルが実行されたか否かに関わらず、ファイルは抹消されて新たな主要ファイルが放送カルーセルからダウンロードされる。
【００７６】
したがって、所定のイベントが発生するときはいつも、コントローラ１８は主要画像をテレビジョン表示装置４に表示させるので、視聴者は対応する実行可能なファイルに入力装置６の１つの制御ボタンだけでアクセスできる。主要画像と主要ファイルは、連続する各イベントについて変更される。カルーセルからの主要ファイルの選択は、無作為（random）又は順番（sequence）である。なお、コントローラ１８は、視聴者の好みのプロファイルを作成し、このプロファイルに応じて主要ファイルを選択する。
【００７７】
主要画像の使用は、上述の制御画像に関連して有効である。特に、制御画像が所定のイベントに応じてテレビジョン表示装置４に表示されるときはいつでも、主要画像とともに表示されるようにするとよい。これは、図６に示されている。制御画像及び主要画像は、例えばサイズが類似している。さらに、上述から明らかなように、主要画像は、静的画像、動く画像及び／又はアニメーションであってもよい。
【００７８】
主要画像の存在は、特にテレビジョン広告の提供に有効である。特に、所定のイベントが発生して所定の制御画像がテレビジョン表示装置４に現れるときはいつでも、コントローラ１８はキャッシュメモリに保持された主要ファイルの主要画像が制御画像とともに表示されるようにする。主要画像は、特定の飲料製造者の缶の画像又は特定の自動車製造者のロゴのように、特定の広告または製品を特定する画像である。視聴者は、入力装置６の２つのボタンだけを考慮すればよい。１つのボタンを押すと、例えばチャンネルの変更のような制御画像の所定のアクションが実行される。他のボタンを押すと、主要ファイルが、例えば広告主からの全てのＡ／Ｖシーケンスがテレビジョン表示装置４に表示されるように実行される。
【００７９】
制御画像及び主要画像は、快適に操作できるように配置されることが好ましい。
【００８０】
少なくとも主要画像の位置は、制御画像、特に制御画像ファイルの位置データによって決定されることが好ましい。したがって、制御画像は、主要画像をある方法で制御画像に隣接して表示することができる。画像の動きも、制御画像によって制御することができる。例えば、視聴者が軍の番組を思い出すように大砲の画像を選択すると、大砲の制御画像は対応する主要画像を大砲から発射されたように画面を横切って動くように制御することができる。
【００８１】
制御画像及び主要画像の相対的な位置が適当に制御できるように、制御画像は主要画像におけるロケータ位置（locator position）を定義しなければならない。ロケータ位置は、主要画像のどこでもよいが、典型的には、画面の中央、各辺の中央又は四隅に位置することが多い。したがって、制御画像は、テレビジョン表示装置４におけるロケータ位置を定義することで主要画像の位置を制御することができる。したがって、例えば制御画像が対象物を投げる小さな図形なら、この図形が主要画像を最下位から投げたり受けたりできるように、ロケータ位置は主要画像の最下位に定義される。また、ロケータ位置を動的に定義することもできる。すなわち、ロケータ位置は、アニメーションの表現を向上させるように、アニメーションが表示される期間に変更することができる。
【００８２】
主要画像を制御画像とともに表示するには、特にどのような形態の相互作用が発生しても、特徴が類似であることを保証することが必要である。したがって、表示を開始する前に、制御画像と主要画像の間で協議（negotiation）を行うことが好ましい。
【００８３】
上述のように、協議は、ロケータ位置を設定することを含むことがある。協議は、アニメーションサイクルにおけるフレーム数の比較、アニメーションサイクルにおける総持続期間の比較、画像のアスペクト比の比較、アニメーションが周期的（cyclic）か否かの判定、アニメーション画像の画像フレームレート（すなわち連続するフレーム間の時間）を比較する各ステップも含むことがある。また、協議では、画像の向きを検討することも可能である。
【００８４】
例えば、制御画像の特定のアスペクトが重要でないところでは、例えばフレームの１つを全サイクルから落とすように、特徴の変更も検討することができる。しかし、例えば、制御画像が主要画像を制御するので、主要画像は制御画像と一致するように修正される。
【００８５】
放送ストリームは、主要ファイルの多数のカルーセルを含む。特に、各テレビジョンサービス又はテレビジョン番組は、対応するカルーセルを有する。したがって、視聴者が特定のチャンネルの番組の開始をイベントとして選択すると、コントローラ１８は、特定のプログラムの少なくとも１つの主要ファイルをダウンロードする。したがって、制御画像が現れて主要画像を掴むとき、主要画像は選択されたイベントに適切になる。これを広告に利用すると、主要画像は選択された番組の広告主（sponsor）の広告を表すことを意味する。これは、視聴者が他のチャンネルを見ているときに再生のアラームを受けるように、スポーツ番組が再生の開始を示す放送データを提供するところでは、特に重要である。この場合、制御画像が他のチャンネルのスポーツ番組において再生が開始されることを示すときはいつでも、スポーツ番組の広告主は主要ファイル及び主要画像が視聴者に提供されることを望む。
【００８６】
放送ストリームの主要ファイルカルーセルも、制御画像を含むことができる。これらの制御画像は、視聴者が利用できる選択を増やすために、セットトップボックス２によってダウンロードされたものでもよい。制御画像及び主要画像は、各々テレビジョン表示装置４の画面の約５％未満でなければならない。本発明を適用した装置は、ユーザが制御画像のサイズを選択できるように設定することもできる。しかし、主要画像は、対応するサイズを有するように自動的に調節しなければならない。
【００８７】
新しい主要画像は、現在の番組、利用できるバンド幅、一日の時刻に依存する周波数による放送である。これは、例えば、毎分１〜２０回変化する。
【００８８】
制御画像が主要画像を選択するとき、又は少なくとも制御画像が主要画像をダウンロードするとき、主要画像の選択は、視聴者のプロファイル、現在のチャンネル及び制御画像の選択の組合せに基づくことができる。
【００８９】
視聴者のプロファイルは、視聴者が合わせたチャンネル、視聴者が開いた主要画像及び視聴者が起動したＪａｖａアプリケーションを監視することで、コントローラ１８によって構築することができる。コントローラ１８は、例えば家族の構成員のように異なった視聴者に対応する異なったプロファイルを維持することもできる。しかし、この場合、個々の視聴者は、自分を特定しなければならない。
【００９０】
ある主要画像は他の番組より現在の番組に適合することから、この選択は現在のチャンネルに基づいて行うことができる。
【００９１】
どの主要画像も制御画像に対応することが好ましい。しかし、ある組合せが他の組合せよりよく見えることから、装置は、主要画像の一部を制御画像の好みによって選択することも可能である。
【００９２】
制御画像と主要画像の組合せは、画面に短時間に限って現れる。制御画像は、主要画像とともに、数秒、典型的には１〜５秒で消滅する。持続期間は、視聴者が設定することもできる。この期間に、視聴者は、入力装置６又は遠隔制御ハンドセットを用いて、制御画像と対話（interaction）することができる。上述のように、少なくとも２つの有効な対話があり、各々が遠隔制御ハンドセットの専用のボタンで起動される。
【００９３】
例えば、緑のボタンは、制御画像に対応するアクションの実行を命令する。各イベント又はイベントタイプに対して、視聴者は、１つのアクションを対応させることができる。そこで、遠隔制御ハンドセットの緑のボタンは、このアクションを起動する。有効なアクションは、ＴＶ装置又はセットトップボックス２に対する、例えば所定のサービス、ビデオチャンネル又はＪａｖａアプリケーションに合わせること、又はＴＶ装置の電源オフ又は無音（mute）の命令を含む。他のアクションは、例えばイベントの視聴者が興味を有する番組が他のチャンネルで開始されると、アクションが番組の記録を開始するようにする、ｉ−Ｌｉｎｋに接続された任意の機器に対する命令を含む。他のアクションには、通知された将来のイベントの登録を含む。例えば、制御アクションにトリガをかけたイベントが、現在の番組が中断されて来週の同じ時刻に再開されることを示す放送者からのメッセージであるなら、アクションは制御画像に番組が再開されることを視聴者に通知することを求めるものであってもよい。新しい制御画像は、対応するチャンネルに合わせる対応するアクションを有する。
【００９４】
第２の専用のボタンは、主要画像を「開く」赤いボタンである。制御画像及び主要画像が画面に表示されているときに、視聴者が赤いボタンを押すと、対応するファイルが実行される。例えばコマーシャル（短いビデオ／オーディオ）に合わせること、あるアニメーション（全画面でもよい）又は視聴者が広告に興味を覚えたことを広告主に通知するユーザリターンチャンネルの開始のように、セットトップボックス２の全ての資源を使用してもよい。
【００９５】
第３のボタンとして、例えば「情報」ボタンを設けることもできる。情報ボタンは、制御画像に画面にメッセージを表示するように命じる。このメッセージは、制御画像が現れた意味を説明する。制御画像が画面の上に現れるときはいつでも、この対話が可能であるが、視聴者は、大部分の制御画像については、対応するイベントを覚えていて追加の情報を必要としないので、時折これを選択するだけである。情報が画面に表示されると、視聴者は、例えば情報ボタンを２度目に押すことでその情報を削除することができる。
【００９６】
上述のように、本発明を適用した装置は、セットトップボックス２に永久に設置することができる。しかし、ＤＡＢ−ＭＡＰに準拠する装置にも適用することができる。したがって、必要なシステムは、例えばＪａｖａアプリケーションのように、一連のアプリケーションとしてダウンロードすることができる。この場合、コントローラ１８は、Ｊａｖａ仮想マシンとして動作する。ＤＶＢ−ＭＡＰは、セットトップボックス２に標準のアブストラクトＡＰＩを提供する。
【００９７】
制御画像と主要画像の両方は、Ｊａｖａオブジェクトとしてインプリメントすることができる。各々は、位置、サイズ及びアニメーションの速度の同期に用いられるインターフェースをインプリメントすることができる。
【００９８】
視聴者は、異なるＪａｖａアプリケーションを用いて、選択した制御画像を特定のイベントに対応させることができる。異なったＪａｖａアプリケーションによっても視聴者は同じイベント又はイベントタイプの申込（subscription）ができるようになるが、少なくとも次の範囲のアプリケーションが考慮される。
【００９９】
１）設定（set up）及び配置（configuration）アプリケーション：これらのアプリケーションによって、視聴者はＴＶの資源（チューナ、コントラスト等）を配置することができる。イベントと制御画像について好みを設定することもできる。視聴者は、あるイベントタイプ（例えばシステムイベント）の通知をイネーブル（enable）又はディセーブル（disable）にすることができ、自分の選択した制御画像に対応させることができる。
【０１００】
２）クロック／アラームアプリケーション：これらのアプリケーションによって、視聴者はアラームを１つの時点（例えば１０月１７日の２０：００）又は繰り返す時点（例えば毎金曜日の２２：２５）に設定することができる。
【０１０１】
３）電子番組ガイド（ＥＰＧ）。
【０１０２】
４）イベント通知（notification）（制御画像の出現）：制御画像に対応するアクションは、他のイベントの申込とすることができる。
【０１０３】
視聴者は、全ての申込、すなわち選択されたイベントを示すＪａｖａアプリケーションをいつでも開始することができる。このアプリケーションにより、視聴者は、申込を抹消し、又は対応する制御画像を変更することができる。視聴者のプロファイル及び申込又は選択されたイベントのリストは、例えばｉ−Ｌｉｎｋ又はメモリスティック（memory stick）を用いて、他の機器にエクスポートして編集することができる。システム全体のオブジェクトは、図７に示されている。通知（notification）、イベント（event）、アドレット（adlet）、選択されたイベント、イベントウォッチャ（event watcher）及びＭＰＥＧ２ストリームのオブジェクトは、ＵＭＬ（unified modeling language）ダイアグラムとして図８〜図１３に示されている。
【０１０４】
【発明の効果】
上述のように、本発明によると、テレビジョンサービスに関する多数の制御機能を容易に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】テレビジョン装置の具体例を示す図である。
【図２】テレビジョン表示装置における制御画像を示す図である。
【図３】電子番組ガイド（ＥＰＧ）におけるプログラムの選択を示す図である。
【図４】テレビジョン表示装置における制御画像の選択を示す図である。
【図５】テレビジョン表示装置における特定期間に亘る制御画像の選択を示す図である。
【図６】制御画像に関連する主要画像を示す図である。
【図７】本発明の具体例となるオブジェクトのＵＭＬダイアグラムである。
【図８】本発明の具体例となるオブジェクトのＵＭＬダイアグラムである。
【図９】本発明の具体例となるオブジェクトのＵＭＬダイアグラムである。
【図１０】本発明の具体例となるオブジェクトのＵＭＬダイアグラムである。
【図１１】本発明の具体例となるオブジェクトのＵＭＬダイアグラムである。
【図１２】本発明の具体例となるオブジェクトのＵＭＬダイアグラムである。
【図１３】本発明の具体例となるオブジェクトのＵＭＬダイアグラムである。
【符号の説明】
２ セットトップボックス、４ テレビジョン表示装置、６ 入力装置、８ ビデオカセットレコーダ、１０ チューナ、１２ デマルチプレクサ、１４ Ａ／Ｖデコーダ、１６ ＴＶエンコーダ、１８ コントローラ、２０ メモリ、２４ ｉ−Ｌｉｎｋインターフェース、２２ 遠隔制御ハンドセットインターフェース、２６ モデム

Claims (23)

1. テレビジョンサービスを表示するテレビジョン表示部と、少なくとも１つのコマンドを上記テレビジョン表示部に供給する入力装置とを用いるテレビジョン表示装置において、
   複数の制御画像を格納するメモリと、
   所定のテレビジョンサービスの開始、所定のカテゴリのテレビジョンサービスの開始、テレビジョンサービスの所望の部分の開始、装置の故障、所定の時刻及びテレビジョンサービスのデータの変化のうち少なくとも１つを含む複数のイベントの中からユーザに１つのイベントを選択させ、かつ、ユーザに上記複数の制御画像の中から１つの制御画像を選択させて、選択された上記１つのイベントと、選択された上記１つの制御画像とを対応させるイベンタセレクタと、
   複数のアクションの中からユーザに１つのアクションを選択させ、選択された上記１つのアクションと、選択された上記１つの制御画像とを対応させるアクションセレクタと、
   選択された上記イベントを検出し、これに応じて所定期間に亘って上記選択された制御画像を上記テレビジョン表示部の一部に、見ているテレビジョンサービスに重ね合わせて表示する表示情報を生成する表示部と、
   上記入力装置によって所定期間に制御コマンドが供給されたか否かに応じて、上記アクションを開始するコマンド部とを備えるテレビジョン表示装置。
2. 複数の制御画像が選択され、複数のイベント及びアクションにそれぞれ対応させられることを特徴とする請求項１記載のテレビジョン表示装置。
3. 特定のイベントに応じて、各制御画像は所定時間に亘って表示されるだけで、上記制御画像はアクションに対応する必要はないことを特徴とする請求項１記載のテレビジョン表示装置。
4. 上記アクションセレクタは、選択された制御画像を、
   表示されているテレビジョンサービスの変更と、
   ビデオレコーダの開始と、
   上記テレビジョン表示部の電源オフとの１つ以上のアクションを含むアクション群の１つに対応させることを特徴とする請求項１記載のテレビジョン表示装置。
5. 上記アクションセレクタは、上記制御コマンドが上記所定期間内に供給されたときに上記アクションが上記制御部によって開始されるように上記アクションを上記制御画像に対応させるか、又は上記制御コマンドが上記所定期間内に供給されないときに上記アクションが上記制御部によって開始されるように上記アクションを上記制御画像に対応させるかのいずれかであることを特徴とする請求項１記載のテレビジョン表示装置。
6. 上記表示部は、各制御画像を上記テレビジョン表示部において各制御画像の一部を構成する位置データに応じて位置決めすることを特徴とする請求項１記載のテレビジョン表示装置。
7. 各主要画像を表すデータを含む主要ファイルのストリームを含む放送ストリームを用いるテレビジョン表示装置において、
   少なくとも上記主要ファイルの１つを持続的に記憶するメモリと、
   選択された制御画像を表示するとき、同時に、現在格納されている上記データファイルの１つの主要画像を、見ているテレビジョンサービスに重ね合わせて表示する表示部と、
   上記入力装置によって上記所定期間に主要コマンドが供給されたかどうかに応じて、上記表示された各主要画像の主要ファイルの内容を実行する上記コマンド部とを備えることを特徴とする請求項１記載のテレビジョン表示装置。
8. 上記表示部は、上記主要画像を上記テレビジョン表示部に表示されている上記制御画像からの情報に応じて位置決めすることを特徴とする請求項７記載のテレビジョン表示装置。
9. 上記表示部は、上記制御画像からの情報に応じて上記主要画像内でロケータ位置を特定し、上記制御画像からの情報に応じて上記ロケータ位置をテレビジョン表示部において位置決めすることを特徴とする請求項７記載のテレビジョン表示装置。
10. 上記主要画像はアニメーション画像であり、上記表示部は上記アニメーション画像を再生することを特徴とする請求項７記載のテレビジョン表示装置。
11. 上記主要画像は、上記アニメーションに関連するアニメーションデータを含むことを特徴とする請求項１０記載のテレビジョン表示装置。
12. 上記主要画像は、アニメーション画像であり、上記アニメーションに関連するアニメーションデータを含み、少なくとも１つの制御画像は、アニメーション画像であり、上記アニメーションに関連するアニメーションデータを含み、上記表示部は、主要画像と制御画像の間で、上記アニメーションの特徴が一致して表示されるように協議することを許容すること特徴とする請求項７記載のテレビジョン表示装置。
13. 少なくとも１つの制御画像は、全てアニメーション画像であり、上記表示部は、上記アニメーション画像を再生することを特徴とする請求項７記載のテレビジョン表示装置。
14. 上記主要ファイルは、オーディオ／ビデオを表すデータを含み、上記コマンド部は、上記オーディオ／ビデオを表すデータを再生されている現在のテレビジョンサービスのいずれかの場所で再生することを特徴とする請求項７記載のテレビジョン表示装置。
15. 上記コマンド部によって上記主要ファイルが上記メモリから実行された後、他の主要ファイルが上記放送ストリームから格納されることを特徴とする請求項７記載のテレビジョン表示装置。
16. 上記入力装置は、遠隔制御ハンドセットであることを特徴とする請求項１記載のテレビジョン表示装置。
17. マルチメディアホームプラットホームに準拠することを特徴とする請求項１記載のテレビジョン表示装置。
18. マルチメディアホームプラットホームのアプリケーションプログラムインターフェース上にＪａｖａをインプリメントしたことを特徴とする請求項１７記載のテレビジョン表示装置。
19. テレビジョン表示部は、テレビジョン装置のセットトップボックスに組み込まれるか、テレビジョン表示部を含んでテレビジョン装置に一体として構成されることを特徴とする請求項１記載のテレビジョン表示装置。
20. テレビジョンサービス受信機と、テレビジョンサービスを表示するテレビジョン表示部と、入力装置を備えるテレビジョン装置を操作するテレビジョン装置の操作方法において、
    複数の制御画像を格納するステップと、
    所定のテレビジョンサービスの開始、所定のカテゴリのテレビジョンサービスの開始、テレビジョンサービスの所望の部分の開始、装置の故障、所定の時刻及びテレビジョンサービスのデータの変化のうち少なくとも１つを含む複数のイベントの中からユーザに１つのイベントを選択させ、かつ、ユーザに上記複数の制御画像の中から１つの制御画像を選択させて、選択された上記１つのイベントと、選択された上記１つの制御画像とを対応させるステップと、
    ユーザに複数のアクションの中から１つのアクションを選択させ、選択された上記１つのアクションと、選択された上記１つの制御画像とを対応させるステップと、
    選択された上記イベントの発生を検出するステップと、
    上記イベントの発生を検出すると、上記所定期間に亘って上記制御画像を上記テレビジョン表示部の一部に、見ている上記テレビジョンサービスに重ね合わせて表示するステップと、
    制御コマンドがテレビジョン装置によってユーザから上記所定期間内に受信されたか否かに応じて上記アクションを開始するステップとを有するテレビジョン装置の操作方法。
21. 各主要画像を表すデータを含む主要ファイルのストリームを含む放送ストリームを用いる請求項７乃至１５のいずれか１項に記載のテレビジョン表示装置を有する、上記主要ファイルのカルーセルを含む放送システム。
22. マルチメディアホームプラットホームに準拠する機器に読み込まれて実行されると、請求項１乃至１９のいずれか１項に記載のテレビジョン表示装置として動作するコードコンポーネントが記録されたコンピュータによって読み出される記録媒体。
23. マルチメディアホームプラットホームに準拠する請求項１７乃至１９のいずれか１項に記載のテレビジョン表示装置に読み込まれて実行されると、上記テレビジョン表示装置にユーザによって選択される上記制御画像が供給されるようなコードコンポーネントであって、制御画像を定義するコードコンポーネントが記録されている、コンピュータによって読み出される記録媒体。

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