JP4729863B2 - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トレンチ型キャパシタとスイッチング用のトランジスタとを含むDRAMセルを備える半導体記憶装置と、その製造方法とに関するものである。
汎用DRAMもしくはロジック混載DRAMにおいて、Pause特性(記憶保持時間)向上は必須である。
Pause特性向上のためにパッシベーション膜(たとえば、プラズマSiN膜)を成膜後に、水素(H)ガスもしくは窒素(N)と水素(H)の混合ガス雰囲気で加熱炉(Furnace)によりアニールを行っている。これはウエハプロセス中にシリコン基板に発生した欠陥のダングリングボンドを水素と結合させることにより補償するためである。
これにより、DRAMセル内のスイッチング用トランジスタ(以下、スイッチトランジスタという)のジャンクションリークの増加を抑制する。この効果についてはスタック型キャパシタもしくはトレンチ型キャパシタどちらに対しても効果がある。
図16はトレンチ型キャパシタDRAM、図17はスタック型キャパシタDRAMについて、そのメモリセルアレイの一部を断面から見た図を示す。
図17に示すように、スタック型キャパシタDRAMでは1セルあたり、複数の積層された絶縁膜18,19,21を貫いてビットライン・コンタクトプラグ22と、キャパシタCAPのノードコンタクトプラグ30が形成され、どちらもシリコン基板2にまで達している。これによって、ノードコンタクトプラグ30は第1のソース・ドレイン領域11に接続され、ビットライン・コンタクトプラグ22は第2のソース・ドレイン領域12に接続されている。
一方、図16に示すトレンチ型キャパシタDRAMの場合、シリコン基板2に達するコンタクトプラグはビットライン・コンタクトプラグ22のみである。
従来のトレンチ型キャパシタDRAMでは、ストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域11の上方は、通常、窒化シリコン(SiN)膜に覆われた構造となっていることが多い。
たとえば図16に示す構造例では、キャパシタCAP側に形成されている素子分離絶縁層5上の配線9とゲート電極8との間(点線で囲む部分)において、それらの間の底部と側壁を覆う第1のSiN膜14と、それらの上面を通り、ビットライン・コンタクトプラグ22側でゲート電極8の側壁を覆う第2のSiN膜18とが形成されている。これらのSiN膜14,18は、それより上層の絶縁膜19,21をエッチングするときに基板側に損傷を与えること、あるいは素子分離絶縁層5を削り過ぎることを防止するエッチングストッパとしての機能がある。
ところが、SiN膜は水素の拡散を抑止するため、キャパシタCAP側の活性化領域(第1のソース・ドレイン領域11)に水素が直接拡散しにくい。水素アニールによって供給された水素は、コンタクトを介してシリコン基板に拡散していく。したがって、ビットライン・コンタクト側では水素の拡散は起きやすい。
しかし、水素を供給してジャンクションリークを抑制しなければならないのはストレージノード側であることから、従来のトレンチ型キャパシタDRAMセルでは、Pause特性(電荷保持特性)が悪い。これに対しスタック型の場合、1セル当たりコンタクトは2個あることからシリコン基板へ水素を供給しやすい構造である。
つまり、トレンチ型キャパシタDRAMの場合は1セル当たりコンタクト1個とスタック構造よりも不利である。このように、Pause特性向上のために水素アニールを行っているが、トレンチ型キャパシタDRAMの場合、水素アニールの効果が出にくい構造になっている。
本発明が解決しようとする課題は、水素アニール時に水素が拡散しやすいトレンチ型キャパシタDRAMセル構造を提案し、そのための製造方法を提供することである。
本発明に係る第1の半導体記憶装置は、半導体基板に形成されているトレンチ内にキャパシタ誘電体膜を介してストレージノード電極層が埋め込まれているキャパシタと、ストレージノード電極層に第1のソース・ドレイン領域の端部が電気的に接続され、半導体基板上に積層されている複数の絶縁膜上に形成されているビット線に第2のソース・ドレイン領域がビットライン・コンタクトを介して接続されているスイッチング用のトランジスタと、をDRAMセルに備え、前記複数の絶縁膜は窒化膜を含み、当該窒化膜が、前記第1のソース・ドレイン領域の前記端部からビットライン・コンタクト寄りに離れた第1のソース・ドレイン領域の箇所で開口し、当該開口箇所を通して前記第1のソース・ドレイン領域の基板表面部に水素が導入されている。
本発明に係る第2の半導体記憶装置は、半導体基板に形成されているトレンチ内にキャパシタ誘電体膜を介してストレージノード電極層が埋め込まれているキャパシタと、ストレージノード電極層に第1のソース・ドレイン領域の端部が電気的に接続され、半導体基板上に積層されている複数の絶縁膜上に形成されているビット線に第2のソース・ドレイン領域がビットライン・コンタクトを介して接続されているスイッチング用のトランジスタと、DRAMセルに備え、前記複数の絶縁膜の前記第1のソース・ドレイン領域上の位置にストレージノード開口部が形成され、前記第1のソース・ドレイン領域の前記端部からビットライン・コンタクト寄りに離れた第1のソース・ドレイン領域の箇所で前記ストレージノード開口部が形成されている絶縁膜に窒化膜を含み、前記ストレージノード開口部にビット線と非接続の導電性プラグ材が埋め込まれ、当該ストレージノード開口部を通して前記第1のソース・ドレイン領域の基板表面部に水素が導入されている。
本発明に係る第3の半導体記憶装置は、半導体基板に形成されているトレンチ内にキャパシタ誘電体膜を介してストレージノード電極層が埋め込まれているキャパシタと、ストレージノード電極層に第1のソース・ドレイン領域の端部が電気的に接続され、半導体基板上に積層されている複数の絶縁膜上に形成されているビット線に第2のソース・ドレイン領域がビットライン・コンタクトを介して接続されているスイッチング用のトランジスタと、をDRAMセルに備え、前記複数の絶縁膜の最上層の絶縁膜より下層の絶縁膜から最下層の絶縁膜に、前記第1のソース・ドレイン領域の前記端部からビットライン・コンタクト寄りに離れた第1のソース・ドレイン領域の箇所でストレージノード開口部が形成され、前記第2のソース・ドレイン領域上の箇所でビットライン・コンタクト開口部が形成され、ストレージノード開口部とビットライン・コンタクト開口部が形成されている絶縁膜に窒化膜を含み、ストレージノード開口部とビットライン・コンタクト開口部のそれぞれに導電性プラグ材が埋め込まれ、前記ビット線は、前記複数の絶縁膜上の主配線部をビットライン・コンタクト開口部内の導電性プラグ材に接続させるコンタクト部を備え、ストレージノード開口部内の導電性プラグ材上にコンタクト部を備えておらず、前記ストレージノード開口部と前記ビットライン・コンタクトを通して前記第1および第2のソース・ドレイン領域の基板表面部に水素が導入されている。
本発明に係る第4の半導体記憶装置は、半導体基板に形成されているトレンチ内にキャパシタ誘電体膜を介してストレージノード電極層が埋め込まれているキャパシタと、ストレージノード電極層に第1のソース・ドレイン領域が接続され、半導体基板上に積層されている複数の絶縁膜上に形成されているビット線に第2のソース・ドレイン領域がビットライン・コンタクトを介して接続されているスイッチング用のトランジスタと、DRAMセルに備え、前記複数の絶縁膜は、前記第1のソース・ドレイン領域の前記端部からビットライン・コンタクト寄りに離れた第1のソース・ドレイン領域の箇所に開口するストレージノード開口部を有し、ストレージノード開口部が形成されている絶縁膜に窒化膜を含み、ストレージノード開口部に酸化膜が埋め込まれ、ストレージ開口部の酸化膜を通して前記第1のソース・ドレイン領域の基板表面部に水素が導入されている。
本発明に係る半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板にトレンチを形成し、トレンチ内にキャパシタ誘電体膜を介してストレージノード電極層を埋め込んでDRAMセルのキャパシタを形成し、前記ストレージノード電極層に第1のソース・ドレイン領域の端部が電気的に接続されるDRAMセルのトランジスタを半導体基板に形成し、トランジスタ上にエッチングストップ用の窒化膜と酸化膜とを含む第1の絶縁膜を積層し、第1の絶縁膜の一部を酸化膜、窒化膜の順にエッチングし、前記第1のソース・ドレイン領域の前記端部から離れた第1のソース・ドレイン領域の箇所に達するストレージノード開口部と、前記トランジスタの第2のソース・ドレイン領域に達するビットライン・コンタクト開口部とを形成し、ストレージノード開口部とビットライン・コンタクト開口部と導電性プラグ材を埋め込み、第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成し、第2の絶縁膜に、ビットライン・コンタクト開口部内の導電性プラグ材に達する開口部を形成し、当該開口部を埋め込む導電性配線材を形成し、当該導電性配線材をパターンニングして前記ビット線を形成し、水素を含むガス雰囲気で加熱アニールを行う。
本発明に係る他の半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板にトレンチを形成し、トレンチ内にキャパシタ誘電体膜を介してストレージノード電極層を埋め込んでDRAMセルのキャパシタを形成し、前記ストレージノード電極層に第1のソース・ドレイン領域の端部が電気的に接続されるDRAMセルのトランジスタを半導体基板に形成し、トランジスタ上にエッチングストップ用の窒化膜と酸化膜とを含む第1の絶縁膜を積層し、第1の絶縁膜の一部を酸化膜、窒化膜の順にエッチングし、前記第1のソース・ドレイン領域の前記端部から離れた第1のソース・ドレイン領域の箇所に達するストレージノード開口部形成し、ストレージノード開口部を埋め込む第2の絶縁膜を、第1の絶縁膜上に形成し、第2の絶縁膜および第1の絶縁膜に前記トランジスタの第2のソース・ドレイン領域に接続するビットライン・コンタクトプラグを形成し、第2の絶縁膜上に、ビットライン・コンタクトプラグ上に接続する前記ビット線を形成し、水素を含むガス雰囲気で加熱アニールを行う。
本発明の半導体記憶装置によれば、ストレージノード電極層側の第1のソース・ドレイン領域の上方に位置する窒化膜に開口部が形成されていることから、そこを通って水素が半導体基板に導入されやすくなり、その結果、スイッチング用トランジスタのジャンクションリークが低減し、DRAMセルの電荷保持特性が向上するという利点がある。
また、本発明の半導体装置の製造方法によれば、このような水素の導入路としての導電性プラグが、ビットライン・コンタクト側のプラグと共通のプロセスをできるだけ一括して形成できることから、製造方法が簡素であるという利点がある。
本発明の実施の形態を、トレンチキャパシタとスイッチトランジスタとの接続を埋め込みストラップ(Buried Strap:以下「BS」と表記)により実現した場合を例として説明する。なお、本発明では、トレンチキャパシタとスイッチトランジスタの接続構造はBSを用いたものに限定されることなく、既知のものが採用できる。
[第1の実施例]
図1は、第1の実施例に係るDRAMセル構造を有する半導体記憶装置の断面図である。この図では1つのDRAMセルを中心に示し、また、このDRAMセルと素子分離絶縁層またはビットコンタクトを共有する両隣のDRAMセルの一部も示している。
図1に示すDRAMセルは、一方電極がプレート線に接続され、他方電極が記憶データのストレージノード電極として機能するキャパシタCAPと、当該ストレージノード電極とビット線との接続を制御するスイッチトランジスタTRとを有する。
単結晶シリコンからなる半導体基板2には、不図示のNウェル内にPウェル6が形成されている。
Pウェル6(およびNウェル)から基板深部に深いトレンチが形成され、その内壁にキャパシタ誘電体膜3が形成されている。キャパシタ誘電体膜3が形成されているトレンチの内部空間の殆どは第1のポリシリコン4Aにより埋められ、トレンチ内の上部に薄い膜が形成され、その薄い膜が形成されているトレンチの上部に、いわゆる埋め込むストラップ(BS)と称される第2のポリシリコン4Bが形成されている。この第1および第2のポリシリコン4Aと4BによりキャパシタCAPのストレージノード電極層4が構成される。
隣接した2つのDRAMセルの2つのトレンチに共通のSTI(Shallow Trench Isolation)からなる素子分離絶縁層5が形成され、その上に必要に応じて下層配線層9が形成されている。下層配線層9の表面に半導体合金層(この場合、サリサイド)17が形成されている。
一方、表面にサリサイド17が形成されているゲート電極8が、ゲート絶縁膜7を介して半導体基板2のPウェル6に形成されている。このゲート電極8、並びに、n型不純物領域からなる第1および第2のソース・ドレイン領域11と12によりスイッチトランジスタTRが形成されている。第1のソース・ドレイン領域11は、ストレージノード電極とともに当該DRAMセルのストレージノードを構成する。第1のソース・ドレイン領域11上に導電性プラグ20が形成されている。
一方、第2のソース・ドレイン領域12にサリサイド17が形成され、このサリサイド17の上面がビットライン・コンタクトプラグ22により上層のビット線23に接続されている。
このビットライン・コンタクトプラグ22は、下層から順に形成されている第2の窒化膜18、第1の層間絶縁膜19および第2の層間絶縁膜21に開口されているビットライン・コンタクト開口部22Aに形成されている。
これに対し、導電性プラグ20は、下層から順に形成されている各種絶縁膜13〜15,18および19に開口されているストレージノード開口部20Aに形成されている。
導電性プラグ20が形成されている各種絶縁膜には、第1の窒化膜14と第2の窒化膜18が含まれている。そして、ストレージノード開口部20Aが形成されていることによって、これらの第1および第2の窒化膜14,18が第1のソース・ドレイン領域11の上方で開口していることになる。詳細は後述するが、これによって水素アニール時に水素の通り路が確保され、半導体基板2への水素の導入を容易にしている。
つぎに、このDRAMセルを有する半導体記憶装置の製造方法を、図2〜図7に沿って説明する。
図2では、BS型トレンチキャパシタCAPを半導体基板2に形成する。
より詳細には、単結晶シリコン基板(半導体基板)2上に耐ドライエッチング性の高い膜を形成し、これをフォトレジストによりパターンニングし、このパターンニング後の膜をマスクとした異方性エッチングにより半導体基板2に深いトレンチを形成する。とくに図示しないが、必要に応じてカラー酸化膜と称される絶縁膜をトレンチ上部の側壁に形成し、また、プレート電極の一部となるN型不純物領域をトレンチの深部に形成する。その後、トレンチ内壁にキャパシタ誘電体膜3を形成する。そして、キャパシタ誘電体膜3が形成されたトレンチ内部を第1のポリシリコン4Aにより埋め込み、第1のポリシリコン4Aの高さを調整した後、薄い膜を形成し、その第1のポリシリコン4Aの上方のトレンチ上部にBSとなる第2のポリシリコン4Bを埋め込む。この薄い膜は、後に形成されるスイッチトランジスタTRのストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域と第2のポリシリコン4Aとの間で電気的接続を確保しながら不純物の拡散を阻止するためのものであり、そのために必要な材質と膜厚を有する。第1および第2のポリシリコン4Aと4Bによりストレージノード電極層4が形成される。
その後、STI層を、隣り合う2つのセルのトレンチ部分に共通に形成する。
より詳細には、耐ドライエッチング性が高い膜を形成し、これをパターニングして、パターンニング後の膜をマスクとしたドライエッチングにより浅いトレンチを形成する。このマスクとして用いた膜を除去後、絶縁材料で浅いトレンチを埋め込み、化学的機械研磨(CMP)などにより平坦化する。これによりSTI層5が形成される。
その後、フォトリソグラフィ技術により基板の一部をレジストで覆う工程と、これをマスクとしたイオン注入工程とを必要なだけ繰り返して、プレート電極層となるNウェル、スイッチトランジスタTRの能動領域となるPウェル6を形成し、しきい値電圧調整のためのホウ素注入を行う。なお、図2には、Pウェル6のみが示されている。
その後、Pウェルの表面を熱酸化してゲート絶縁膜7を形成する。
図3に示す工程では、最初にアモルファスシリコンなどのゲート電極材料を堆積し、これをパターンニングする。これにより、Pウェル6の上方にはスイッチトランジスタTRのゲート電極8が形成され、これと同時に、STI層5上方に下層配線層9が形成される。
つぎに、RTA(Rapid Thermal Anneal)を行うことによって、ゲート電極8や下層配線層9、ならびに、Pウェル6の表面を熱酸化して犠牲酸化膜10を形成する。その後、犠牲酸化膜10およびゲート電極8周囲のゲート絶縁膜7をウエットエッチングにより除去する。これにより、スイッチトランジスタのソース・ドレイン領域が形成されるPウェル6の表面部が浅くエッチオフされ、表面のダメージ層が除去される(つぎの図4参照)。このダメージ層の除去は、ゲート電極8のエッジ付近のソース・ドレイン領域端部で電界を緩和し、GIDL(Gate-Induced Drain Leakage)を抑制するために行うが、その必要がなければ必須ではない。
図4に示す工程では、まず、ゲート電極8に覆われていないPウェル6の表面部にn型不純物、たとえば燐(P)をイオン注入し、ストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域のエクステンション部11Aと、後でビットコンタクトが形成される第2のソース・ドレイン領域のエクステンション部12Aとを同時に形成する。
つぎに、TEOS(Tetraethyloxysilane又はTetraethylorthosilicate,Si(OC2H5)4)膜13と、SiN膜14とをこの順で堆積する。SiN膜14はエッチングストッパとなる第1の窒化膜であり、20〜50nm程度の厚さを有する。TEOS膜13は、このSiN膜14の堆積時の基板への窒素導入、およびSiN膜のエッチング時の基板へのダメージ導入を防止するための薄い膜である。
図5に示す工程では、まず、酸化膜系の絶縁層(たとえばTEOS膜等)15を厚く堆積し、ゲート電極8や下層配線層9による凹部を絶縁材料で埋め込む。この絶縁層15の上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィによってストレージノード側の凹部、すなわちゲート電極8と下層配線層9との間の凹部の上にレジストが残るように、他の部分のレジストを除去する。このレジストをマスクとして絶縁層15をエッチングし、ゲート電極8と下層配線層9との間の凹部にのみ絶縁層15を残存させる。この技術を、SBDプロセス(Salicide Block DRAM Process)と称し、SBDプロセスにより凹部に埋め込まれた絶縁層15を、以下、「サリサイドブロック絶縁層」という。
つぎに、膜厚が足りない場合は必要に応じて、さらに酸化膜系の絶縁膜を堆積した後、全面のドライエッチ(エッチバック)によってサイドウォール16を形成する。このサイドウォール16は、TEOS膜13および第1の窒化膜14を含む。
続いて、基板の一部(PMOS形成領域)を不図示のレジストで覆い、NMOS形成領域に燐(P)もしくは砒素(As)をイオン注入し、nソース・ドレイン部を形成する。レジストを除去後、基板のNMOS形成領域を不図示のレジストで覆い、PMOS形成領域にホウ素(B)もしくは二フッ化ホウ素(BF)をイオン注入し、pソース・ドレイン部を形成する。
図5に示すDRAMセルのスイッチトランジスタTRはNMOSトランジスタであることから、このイオン注入工程を経て、後でビットコンタクトが形成される側にn+ソース・ドレイン部12Bが形成される。このn+ソース・ドレイン部12Bは、先に形成したエクステンション部12Aとともに第2のソース・ドレイン領域12を構成する。なお、ストレージノード側のエクステンション部11Aにはサリサイドブロック絶縁層15に阻止されてn+ソース・ドレイン部が形成されないことから、このエクステンション部11Aそのものが第1のソース・ドレイン領域11となる。また、このときのイオン注入に付随して、ゲート電極8や下層配線層9の上部にもn型の高濃度不純物領域8Aや9Aが形成される。
その後、高融点金属(コバルト(Co)、もしくはニッケル(Ni))をスパッタし、RTA処理をすることによって単結晶シリコンまたはアモルファスシリコンと合金化し、非合金化部分を薬液処理により除去する。これにより、サリサイド17をゲート電極8、下層配線層9および第2のソース・ドレイン領域12に形成する。
図6に示す工程では、まず、ビットコンタクト側のエッチングストッパとなる第2の窒化膜18としてSiN膜を20〜50nmほど堆積する。
続いて第1の層間絶縁膜19として、たとえばNSG(Non-doped natural Silicate Glass)膜を厚く堆積し、フォトリソグラフィおよびドライエッチングにより、ストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域11上の絶縁膜13〜15,18および19に開口部(ストレージノード開口部)20Aを形成する。このときの第1の層間絶縁膜19のドライエッチングでは、その下の第2の窒化膜18がエッチングストッパとして機能し、さらにサリサイドブロック絶縁層15のドライエッチングでは、その下の第1の窒化膜14がエッチングストッパとして機能する。その後、TEOS膜13をウエットエッチングで除去してストレージノード開口部20Aを形成する。
形成したストレージノード開口部20Aを埋め込むように導電性プラグ材を厚く堆積し、これをエッチバックなどにより一部除去して導電性プラグ20を形成する。
この導電性プラグ20の形成法は任意であるが、一例を挙げると、たとえば490℃以下の低温でアモルファスシリコンまたはポリシリコンを堆積させ、その堆積中または堆積後に燐(P)もしくは砒素(As)をドープして導電化し、これをドライエッチングによりエッチバックする。なお、不純物をドープしないことも可能であり、この場合は半導電性プラグとなる。
図7に示す工程では、まず、第2の層間絶縁膜21として、たとえばデルタTEOS膜を厚く堆積し、フォトリソグラフィおよびドライエッチングにより、第2のソース・ドレイン領域12に形成されているサリサイド17上の絶縁膜18,19および21に開口部(ビットライン・コンタクト開口部)22Aを形成する。このときの第1および第2の層間絶縁膜19と21のドライエッチングでは、その下の第2の窒化膜18がエッチングストッパとして機能する。なお、この場合にサリサイド17が存在することから、エッチングダメージが第2のソース・ドレイン領域12に導入されない。
形成したビットライン・コンタクト開口部22Aを埋め込むように導電性プラグ材を厚く堆積し、これをエッチバックなどにより一部除去してビットライン・コンタクトプラグ22を形成する。
このビットライン・コンタクトプラグ22の形成法は任意であるが、一例を挙げると、たとえば窒化チタン(TiN)等からなるバリアメタル22Bをスパッタ法もしくはCVDにより堆積し、CVD法によりメタルプラグ材22Cとしてのタングステン(W)を厚く堆積する。そして、これらの導電性プラグ材をCMPにて研磨しビットライン・コンタクトプラグ22を形成する。
続いて、ビット線を形成する。
このビット線形成法も任意であるが、一例を挙げると、まず第3の層間絶縁膜(不図示)を形成し、これをフォトリソグラフィおよびドライエッチングにより配線溝形状に加工する。つぎに、たとえばタンタル(Ta)もしくは窒化タンタル(TaN)からなるバリアメタル23Aを形成し、さらに銅(Cu)を厚く堆積して配線溝を埋め込み、最後にCMPにして平坦化する。これにより、第3の層間絶縁膜に埋め込んだ形態にてビット線23を形成する。
最後に、図1に示すように、パシベーション膜24として、たとえばプラズマSiN膜を形成し、その後、Pause特性(記憶保持時間)向上のために、水素(H)もしくは窒素(N)と水素(H)の混合ガス雰囲気での加熱炉(Furnace)アニールを行う。このときの熱処理条件は、温度が350〜450℃、時間が10〜60分程度である。これにより、水素が基板に導入されるが、本実施例では、ビットコンタクト側の第2のソース・ドレイン領域12上方で第2の窒化膜18が開口し、また、ストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域11上方で第1および第2の窒化膜14と18が開口している。このため第1および第2のソース・ドレイン領域11と12に水素が導入され、欠陥やダングリングボンドに水素原子が結合して、その結果、ジャンクションリークが低減する。とくに、ストレージノードにおける電荷保持時のジャンクションリークは、Pause特性(電荷保持特性)を低下させることから、本実施例で導電性プラグ20を設けて窒化膜14と18を開口させることによってPause特性の大幅な改善が達成できる。
その後、パシベーション膜24を一部開口して、電極パッド部を形成すると、当該半導体記憶装置が完成する。
[第2の実施例]
図8は、第2の実施例に係るDRAMセル構造を有する半導体記憶装置の断面図である。
この第2の実施例が図1に示す第1の実施例と異なる点は、ストレージノード側の導電性プラグの一種としてメタルプラグ20Bを用いていることである。それ以外は第1の実施例と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
この半導体装置の製造では、第1の実施例と同様に図5までの工程を行った後、図6に示す工程で述べた方法によりストレージノード開口部20Aを形成し、このストレージノード開口部20に、バリアメタル20Cとメタルプラグ材20Dからなるメタルプラグ20Bを形成する。
このメタルプラグ20Bの形成法は任意であるが、一例を挙げると、たとえば窒化チタン(TiN)等からなるバリアメタル20Cをスパッタ法もしくはCVDにより堆積し、CVD法によりメタルプラグ材20Dとしてタングステン(W)を厚く堆積する。そして、これらのメタルプラグ材をCMPにて研磨しメタルプラグ20Bを形成する。
その後は、第1の実施例と同じ方法により当該半導体記憶装置を完成させる。
メタルプラグ材は、第1の実施例のアモルファスシリコンなどの材質と同様、第1および第2の窒化膜14と18より水素を透過しやすく、ストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域11のジャンクションリークを低減する効果が得られる。
[第3の実施例]
図9は、第3の実施例に係るDRAMセル構造を有する半導体記憶装置の断面図である。
この第2の実施例が図1に示す第1の実施例と異なる点は、ストレージノード開口部20Aは形成するが、その後の導電性プラグ20の形成を省略していることである。それ以外は第1の実施例と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
この半導体装置の製造では、第1の実施例と同様に図5までの工程を行った後、図6に示す工程で述べた方法によりストレージノード開口部20Aを形成し、つぎに、図7に示す第2の層間絶縁膜21の堆積を行う。これにより、第2の層間絶縁膜21がストレージノード開口部20Aに埋め込まれる。
その後は、第1の実施例と同じ方法により当該半導体記憶装置を完成させる。
第2の層間絶縁膜21は酸化膜系の絶縁材料であることから、第1および第2の窒化膜14と18に比べて水素を透過しやすく、その結果、第1および第2の実施例と同様にストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域11のジャンクションリークを低減する効果が得られる。
[第4の実施例]
図10は、第4の実施例に係るDRAMセル構造を有する半導体記憶装置の断面図である。また、図11〜図13は、第4の実施例の一部の特徴的な工程を示すための断面図である。
この第4の実施例が図2に示す第2の実施例に対する第1の相違点は、SDBプロセスを用いていないことから、ストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域11が、エクステンション部11Aとn不純物拡散部11Bとから構成され、その上にサリサイド17が形成されていることである。また、第2の相違点は、ビットライン・コンタクトプラグ22が、第1の層間絶縁膜19に形成され比較的浅いメタルプラグからなり、その上に形成されているビット線23が、第2の層間絶縁膜21に埋め込まれているコンタクト部23Cを有することである。それ以外は第1および第2の実施例と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
この半導体装置の製造では、第1の実施例と同様に図4までの工程を行った後、図5に示す工程ではサリサイドブロック絶縁層15の形成を省略する。その結果、図11に示すように、下層配線層9とゲート電極8の対向する両側面にもサイドウォール16が形成され、第1のソース・ドレイン領域11のエクステンション部11Aが露出する。したがって、その露出部を通してn不純物拡散部11Bとサリサイド17が第1のソース・ドレイン領域11にも形成される。
つぎの図12に示す工程では、第1の層間絶縁膜19を堆積し、その第1のソース・ドレイン領域11上部分と第2のソース・ドレイン領域12部分の双方に開口部(ストレージノード開口部20Aとビットライン・コンタクト開口部22A)を形成する。
図13に示す工程では、ストレージノード開口部20とビットライン・コンタクト開口部22Aを埋め込むようにバリアメタルとメタルプラグ材を形成し、CMPにて研磨する。ここでは第1の実施例で述べた方法、材料を好適に選択できる。その結果、ストレージノード開口部20Aにバリアメタル20Cとメタルプラグ材20Dからなるメタルプラグ20Bが形成され、同時に、ビットライン・コンタクト開口部22Aにバリアメタル22Cとメタルプラグ材22Bからなるメタルプラグ(ビットライン・コンタクトプラグ)22が形成される。
図10に示すように第2の層間絶縁膜21を堆積した後、いわゆるデュアルダマシンプロセスを用いてビット線23を形成する。より詳細には、たとえば、第2の層間絶縁膜21にコンタクト開口部21Aをフォトリソグラフィとドライエッチングにより形成し、バリアメタル23Aと銅23Bとを埋め込んでCMPし、さらに不図示の第3の層間絶縁膜を形成して、それに配線溝を形成し、再度、バリアメタル23Aと銅23Bとを埋め込んでCMPする。これにより、ビットライン・コンタクトプラグ22上に接するコンタクト部23Cを備えるビット線23が形成される。
その後は、第1の実施例と同じ方法により当該半導体記憶装置を完成させる。
メタルプラグ材および配線材は、第1の実施例のアモルファスシリコンなどの材質と同様、第1および第2の窒化膜14と18より水素を透過しやすく、ストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域11のジャンクションリークを低減する効果が得られる。
[第5の実施例]
図14は、第5の実施例に係るDRAMセル構造を有する半導体記憶装置の断面図である。
この第5の実施例が図8に示す第2の実施例と異なる点は、SDBプロセスを用いていないことから、ストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域11が、エクステンション部11Aとn不純物拡散部11Bとから構成され、その上にサリサイド17が形成されていることである。それ以外は第2および第4の実施例と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
この半導体装置の製造では、第4の実施例と同様に図11までの工程を行った後、図12に対応した工程ではストレージノード開口部20Aのみを形成し、以後は、図8を用いて説明した第2の実施例と同じ方法により、メタルプラグ20Bの形成以降の各工程を経て、当該半導体記憶装置を完成させる。
メタルプラグ材は、第1の実施例のアモルファスシリコンなどの材質と同様、第1および第2の窒化膜14と18より水素を透過しやすく、ストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域11のジャンクションリークを低減する効果が得られる。
[第6の実施例]
図15は、第6の実施例に係るDRAMセル構造を有する半導体記憶装置の断面図である。
この第6の実施例が図9に示す第3の実施例と異なる点は、SDBプロセスを用いていないことから、ストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域11が、エクステンション部11Aとn不純物拡散部11Bとから構成され、その上にサリサイド17が形成されていることである。それ以外は第3および第4の実施例と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
この半導体装置の製造では、第4の実施例と同様に図11までの工程を行った後、図12に対応した工程ではストレージノード開口部20Aのみを形成する。
以後は、図9に示す第3の実施例と同じ方法により当該半導体記憶装置を完成させる。
第2の層間絶縁膜21は酸化膜系の絶縁材料であることから、第1および第2の窒化膜14と18に比べて水素を透過しやすく、その結果、第1および第2の実施例と同様にストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域11のジャンクションリークを低減する効果が得られる。
本発明の実施の形態(第1〜第6の実施例)によれば、ストレージノード側の第1のソース・ドレイン領域11上にコンタクト(またはプラグ)を形成することによって、水素アニールにより供給された水素が効率よく半導体基板の表面部もしくは基板内に拡散していく。この水素によってプロセス中に発生した欠陥のダングリングボンドと水素が結合して欠陥を補償し、DRAMセルのPause特性が向上する。
つまり、第1〜第6の実施例では、コンタクト開口部またはプラグを形成することで、その周囲の窒化膜に開口部を設け、水素の通り路を確保している。なお、本発明の実施の形態では、第1および第2の窒化膜14と18の開口部を、通常のフォトリソグラフィとエッチングにより形成し、その後必要な絶縁膜を堆積すれば足り、必ずコンタクト開口部またはプラグを形成しなければならないというものではない。ただし、コンタクト開口部またはプラグは、その材料によっては水素の導入経路となることからコンタクト開口部またはプラグを設ける第1〜第6の実施例が望ましい。
なお、上述した第4〜第6の実施例を示す図10〜図15では、STIからなる素子分離絶縁層5の形状を、埋め込みストラップ(BS)4Bの上部にまで素子分離絶縁材が及ぶようになっているが、これは下層配線層9の電位がキャパシタCAPのストレージノード電極層4に影響しないようにするためである。ただし、その懸念がなければ、第1のソース・ドレイン領域11上に形成したサリサイド17によって、第1のソース・ドレイン領域11と埋め込みストラップ(BS)とを直接物理的、電気的に接続させてもよい。この場合、第1のソース・ドレイン領域11と埋め込みストラップ(BS)とが自己整合的につながれ接続抵抗の低減が図れるという利点がある。
本発明の実施の形態における第1の実施例に係るDRAMセル構造を有する半導体記憶装置の断面図である。 第1の実施例の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート酸化膜形成後の断面図である。 図2に続く工程で犠牲酸化後の断面図である。 図3に続く工程で第1の窒化膜形成後の断面図である。 図4に続く工程でサリサイド形成後の断面図である。 図5に続く工程で導電性プラグ形成後の断面図である。 図6に続く工程でビット線形成後の断面図である。 第2の実施例に係る半導体記憶装置の断面図である。 第3の実施例に係る半導体記憶装置の断面図である。 第4の実施例に係る半導体記憶装置の断面図である。 第4の実施例の半導体記憶装置の製造方法において、サリサイド形成後の断面図である。 図11に続く工程でストレージノードおよびビットライン・コンタクトの各開口部を同時形成後の断面図である。 図12に続く工程でプラグを埋め込んだ後の断面図である。 第5の実施例に係る半導体記憶装置の断面図である。 第6の実施例に係る半導体記憶装置の断面図である。 従来のトレンチ型キャパシタDRAMにおいて、メモリセルアレイの一部を断面から見た図である。 従来のスタック型キャパシタDRAMにおいて、メモリセルアレイの一部を断面から見た図である。
符号の説明
2…半導体基板、3…キャパシタ誘電体膜、4…ストレージノード電極層8…ゲート電極、11…第1のソース・ドレイン領域、12…第2のソース・ドレイン領域、14…第1の窒化膜、18…第2の窒化膜、20…導電性プラグ、20A…ストレージノード開口部、22…ビットライン・コンタクトプラグ、22A…ビットライン・コンタクト開口部、23…ビット線、23C…コンタクト部、TR…スイッチトランジスタ、CAP…キャパシタ

Claims (10)

  1. 半導体基板に形成されているトレンチ内にキャパシタ誘電体膜を介してストレージノード電極層が埋め込まれているキャパシタと、
    ストレージノード電極層に第1のソース・ドレイン領域の端部が電気的に接続され、半導体基板上に積層されている複数の絶縁膜上に形成されているビット線に第2のソース・ドレイン領域がビットライン・コンタクトを介して接続されているスイッチング用のトランジスタと、
    をDRAMセルに備え、
    前記複数の絶縁膜は窒化膜を含み、当該窒化膜が、前記第1のソース・ドレイン領域の前記端部からビットライン・コンタクト寄りに離れた第1のソース・ドレイン領域の箇所で開口し
    当該開口箇所を通して前記第1のソース・ドレイン領域の基板表面部に水素が導入されている
    半導体記憶装置。
  2. 前記第1のソース・ドレイン領域の端部は、不純物拡散を防止し電気的接続をとるための拡散防止接続膜を介して前記ストレージノード電極層と電気的に接続されている
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記複数の絶縁膜内に、その最上層の絶縁膜より下層の絶縁膜から前記第1のソース・ドレイン領域上の最下層の絶縁膜にかけてストレージノード開口部が形成され、前記ストレージノード開口部が形成されている絶縁膜に前記窒化膜を含み、前記ストレージノード開口部にビット線と非接続の導電性プラグ材が埋め込まれている
    請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記複数の絶縁膜の最上層の絶縁膜より下層の絶縁膜から最下層の絶縁膜に、前記第1のソース・ドレイン領域上のストレージノード開口部と、前記第2のソース・ドレイン領域上のビットライン・コンタクト開口部とが形成され、
    ストレージノード開口部とビットライン・コンタクト開口部のそれぞれに導電性プラグ材が埋め込まれ、
    前記ビット線は、前記複数の絶縁膜上の主配線部をビットライン・コンタクト開口部内の導電性プラグ材に接続させるコンタクト部を備え、
    ストレージノード開口部内の導電性プラグ材上にコンタクト部を備えていない
    請求項に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記複数の絶縁膜の第1のソース・ドレイン領域上の位置にストレージノード開口部が形成され、前記ストレージノード開口部が形成されている絶縁膜に前記窒化膜を含み、前記ストレージノード開口部に酸化膜が埋め込まれている
    請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  6. 半導体基板に形成されているトレンチ内にキャパシタ誘電体膜を介してストレージノード電極層が埋め込まれているキャパシタと、
    ストレージノード電極層に第1のソース・ドレイン領域の端部が電気的に接続され、半導体基板上に積層されている複数の絶縁膜上に形成されているビット線に第2のソース・ドレイン領域がビットライン・コンタクトを介して接続されているスイッチング用のトランジスタと、
    をDRAMセルに備え、
    前記複数の絶縁膜の前記第1のソース・ドレイン領域上の位置にストレージノード開口部が形成され、
    前記第1のソース・ドレイン領域の前記端部からビットライン・コンタクト寄りに離れた第1のソース・ドレイン領域の箇所で前記ストレージノード開口部が形成されている絶縁膜に窒化膜を含み、
    前記ストレージノード開口部にビット線と非接続の導電性プラグ材が埋め込まれ
    当該ストレージノード開口部を通して前記第1のソース・ドレイン領域の基板表面部に水素が導入されている
    半導体記憶装置。
  7. 半導体基板に形成されているトレンチ内にキャパシタ誘電体膜を介してストレージノード電極層が埋め込まれているキャパシタと、
    ストレージノード電極層に第1のソース・ドレイン領域の端部が電気的に接続され、半導体基板上に積層されている複数の絶縁膜上に形成されているビット線に第2のソース・ドレイン領域がビットライン・コンタクトを介して接続されているスイッチング用のトランジスタと、
    をDRAMセルに備え、
    前記複数の絶縁膜の最上層の絶縁膜より下層の絶縁膜から最下層の絶縁膜に、前記第1のソース・ドレイン領域の前記端部からビットライン・コンタクト寄りに離れた第1のソース・ドレイン領域の箇所でストレージノード開口部が形成され、前記第2のソース・ドレイン領域上の箇所でビットライン・コンタクト開口部が形成され、
    ストレージノード開口部とビットライン・コンタクト開口部が形成されている絶縁膜に窒化膜を含み、
    ストレージノード開口部とビットライン・コンタクト開口部のそれぞれに導電性プラグ材が埋め込まれ、
    前記ビット線は、前記複数の絶縁膜上の主配線部をビットライン・コンタクト開口部内の導電性プラグ材に接続させるコンタクト部を備え、ストレージノード開口部内の導電性プラグ材上にコンタクト部を備えておらず、
    前記ストレージノード開口部と前記ビットライン・コンタクトを通して前記第1および第2のソース・ドレイン領域の基板表面部に水素が導入されている
    半導体記憶装置。
  8. 半導体基板に形成されているトレンチ内にキャパシタ誘電体膜を介してストレージノード電極層が埋め込まれているキャパシタと、
    ストレージノード電極層に第1のソース・ドレイン領域が接続され、半導体基板上に積層されている複数の絶縁膜上に形成されているビット線に第2のソース・ドレイン領域がビットライン・コンタクトを介して接続されているスイッチング用のトランジスタと、
    をDRAMセルに備え、
    前記複数の絶縁膜は、前記第1のソース・ドレイン領域の前記端部からビットライン・コンタクト寄りに離れた第1のソース・ドレイン領域の箇所に開口するストレージノード開口部を有し、
    ストレージノード開口部が形成されている絶縁膜に窒化膜を含み、ストレージノード開口部に酸化膜が埋め込まれ、
    ストレージ開口部の酸化膜を通して前記第1のソース・ドレイン領域の基板表面部に水素が導入されている
    半導体記憶装置。
  9. 半導体基板にトレンチを形成し、トレンチ内にキャパシタ誘電体膜を介してストレージノード電極層を埋め込んでDRAMセルのキャパシタを形成し、
    前記ストレージノード電極層に第1のソース・ドレイン領域の端部が電気的に接続されるDRAMセルのトランジスタを半導体基板に形成し、
    トランジスタ上にエッチングストップ用の窒化膜と酸化膜とを含む第1の絶縁膜を積層し、
    第1の絶縁膜の一部を酸化膜、窒化膜の順にエッチングし、前記第1のソース・ドレイン領域の前記端部から離れた第1のソース・ドレイン領域の箇所に達するストレージノード開口部と、前記トランジスタの第2のソース・ドレイン領域に達するビットライン・コンタクト開口部とを形成し、
    ストレージノード開口部とビットライン・コンタクト開口部と導電性プラグ材を埋め込み、
    第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成し、第2の絶縁膜に、ビットライン・コンタクト開口部内の導電性プラグ材に達する開口部を形成し、当該開口部を埋め込む導電性配線材を形成し、当該導電性配線材をパターンニングして前記ビット線を形成し、
    水素を含むガス雰囲気で加熱アニールを行う
    半導体記憶装置の製造方法。
  10. 半導体基板にトレンチを形成し、トレンチ内にキャパシタ誘電体膜を介してストレージノード電極層を埋め込んでDRAMセルのキャパシタを形成し、
    前記ストレージノード電極層に第1のソース・ドレイン領域の端部が電気的に接続されるDRAMセルのトランジスタを半導体基板に形成し、
    トランジスタ上にエッチングストップ用の窒化膜と酸化膜とを含む第1の絶縁膜を積層し、
    第1の絶縁膜の一部を酸化膜、窒化膜の順にエッチングし、前記第1のソース・ドレイン領域の前記端部から離れた第1のソース・ドレイン領域の箇所に達するストレージノード開口部形成し、
    ストレージノード開口部を埋め込む第2の絶縁膜を、第1の絶縁膜上に形成し、
    第2の絶縁膜および第1の絶縁膜に前記トランジスタの第2のソース・ドレイン領域に接続するビットライン・コンタクトプラグを形成し、
    第2の絶縁膜上に、ビットライン・コンタクトプラグ上に接続する前記ビット線を形成し、
    水素を含むガス雰囲気で加熱アニールを行う
    半導体記憶装置の製造方法。
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