JP4728746B2 - マルチモード干渉カプラ、これを用いた光半導体素子およびマルチモード干渉カプラの設計方法 - Google Patents

マルチモード干渉カプラ、これを用いた光半導体素子およびマルチモード干渉カプラの設計方法 Download PDF

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Description

この発明は、3以上の入力ポートと2つの出力ポートとを有し、各出力ポートからの光出力をほぼ等しくすることができる半導体基板上に形成されたマルチモード干渉カプラ、これを用いた光半導体素子およびマルチモード干渉カプラの設計方法に関するものである。
近年、同一半導体基板上に複数の半導体レーザを集積した光半導体素子が開発され、特に、この1つの光半導体素子に1つの通信波長帯あるいは通信波長帯の一部をカバーする複数のレーザを搭載した広帯域波長可変レーザが開発されている。この広帯域波長可変レーザは、WDM通信方式におけるスペア光源として用いられ、多数の半導体レーザの在庫を持たなくて済むという利点を有する。
一方、中長距離光通信に用いられる単一波長の信号光源は、外部変調器を用いて変調しているものが多い。これは、信号光源を直接変調する場合に比して、一層、長距離伝送を可能にするからである。ここで、単一波長の信号光源と変調器とを同一半導体基板上に集積する技術も開発され、現在、EA変調器集積型DFBレーザなどが実用化されている。
今後、上述した広帯域波長可変レーザも中長距離光通信の信号光源として、外部変調器を用いた変調が求められるものと考えられる。しかし、現在多用されている外部変調器であるLN変調器は、波長依存性が少ないものの、同一基板上に半導体レーザとLN変調器とを集積することができないため、広帯域波長可変レーザとLN変調器とを用いた素子は大型化することが必至であるとともに、偏波依存性をも考慮する必要がある。
一方、外部変調器としてのEA変調器は、広帯域波長可変レーザと集積することができ、素子の小型化および偏波依存性の解消を実現することができるが、電界吸収効果を用いた変調であるため、動作波長範囲が狭く、広帯域可変波長レーザの全波長範囲をカバーすることが困難である。
すなわち、現在多用されているLN変調器やEA変調器などの外部変調器は、波長依存性の低減と、半導体レーザとの集積による小型化および偏波依存性の解消との双方を満足することができない。
特開平5−2195号公報
ところで、半導体マッハツェンダ(MZ)干渉型光変調器は、波長依存性が少なく、しかも半導体レーザとの集積による素子の小型化および集積による偏波依存性の解消を実現することが可能である。
図9は、半導体基板上に形成されたレーザアレイ型の広帯域波長可変レーザの構成を示す平面図である。図9に示すように、この広帯域波長可変レーザ100は、半導体基板101上に6つの半導体レーザ111〜116を幅方向にアレイ配置し、6入力1出力(6×1)のMMI(マルチモード干渉)カプラ121の入力ポートP1〜P6にそれぞれ接続され、MMIカプラ121の1つの出力ポートP11から光出力するようにしている。MMIカプラ121は、入力ポートP1〜P6に入力される光入力が同じである場合、入力ポートP1〜P6の位置にかかわらず、出力ポートP11から同じ出力が得られるようにしている。このMMIカプラ121は、入力ポートP1〜P6から入力された光は、MMIカプラ121内で複雑な反射パターンを形成し、出力ポート側近傍では、複雑な干渉パターンが形成され、入力光出力が分割される。このため、出力ポートP11に結合されない光は、損失となり、出力ポートP11からの光出力は、入力ポートP1〜P6の数「6」の逆数「1/6」となってしまう。たとえば、入力ポート数が12である12×1のMMIカプラの場合、中央の入力ポートから入力された光は、図10に示すような干渉パターンを形成し、端の入力ポートから入力された光は、図11に示すような干渉パターンを形成し、いずれも出力ポートP21からの出力は、−10.9dBとなる。このため、出力ポート側には、SOAなどの光増幅器が集積配置されることになる。したがって、半導体レーザの数が多くなるにしたがって大きな光出力を得ることができなくなるとともに、光増幅器などの追加構成によって広帯域波長可変レーザ素子の小型化が困難になるという問題点があった。
また、図12は、図9に示した広帯域波長可変レーザ100に半導体MZ型干渉器型光変調器200を同一基板に集積した光半導体素子の構成を示す図である。半導体MZ型干渉器型光変調器200は、広帯域波長可変レーザ100から出力された光を1×2のMMIカプラ201によって光を等分岐し、各アーム202,203によって位相変化を受け、2×1のMMIカプラ204によって光を合波して出力する。この場合も、1つの半導体レーザと1つの半導体MZ型干渉器型光変調器とを集積した光半導体素子に比して、MMIカプラ121は、半導体レーザの数、すなわち入力ポート数の逆数分の光出力に減少してしまい、光増幅器などの追加構成よって光半導体素子の小型化を阻害するという問題点があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光損失を抑えて素子の小型化を実現することができるマルチモード干渉カプラ、これを用いた光半導体素子およびマルチモード干渉カプラの設計方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかるマルチモード干渉カプラは、3以上の入力ポートと2つの出力ポートとを有し、各出力ポートからの光出力をほぼ等しくすることができる半導体基板上に形成されたマルチモード干渉カプラであって、前記2つの出力ポートは、当該マルチモード干渉カプラの出力側端面の中心に対して対称であって該中心を除いた該中心近傍の位置に設けたことを特徴とする。
また、この発明にかかるマルチモード干渉カプラは、上記の発明において、入力ポート数がN(Nは3以上の自然数)のとき、当該マルチモード干渉カプラの入力側端面の中央から発した光の干渉によって生じる光集束点の幅方向の数がN+1となる長手方向位置に前記2つの出力ポートを設けることを特徴とする。
また、この発明にかかるマルチモード干渉カプラは、上記の発明において、前記3以上の入力ポートは、入力ポート数がN(Nは3以上の自然数)のとき2N+1個の仮入力ポートを設定し、この仮入力ポートを当該マルチモード干渉カプラの入力側に入力導波路幅以上の幅で等間隔に仮配置するとともに、中央の入力ポートのポート番号を0に設定し、この中央の入力ポートから外側に離れるに従って順次1つずつ増加する自然数のポート番号を割り振り、N+1の値が4n(nは自然数)のとき、2(n−1)以下の偶数値をもつ仮入力ポートと2n+1以上の奇数値をもつ仮入力ポートとをN個の入力ポートとして設定し、N+1の値が4n+2のとき、2n以下の偶数値をもつ仮入力ポートと2n+3以上の奇数値をもつ仮入力ポートとをN個の入力ポートとして設定し、N+1の値が4n+1または4n+3のとき、2n+2以上の偶数値をもつ仮入力ポートと2n−1以下の奇数値をもつ仮入力ポートとをN個の入力ポートとして設定することを特徴とする。
また、この発明にかかる光半導体素子は、上記の発明において、上述したいずれかのマルチモード干渉カプラと、前記マルチモード干渉カプラの入力ポートに接続される3以上の半導体レーザと、前記マルチモード干渉カプラの2つの出力ポートに接続されるマッハツェンダ干渉型光干渉器と、を前記半導体基板上にモノリシック集積したことを特徴とする。
また、この発明にかかるマルチモード干渉カプラの設計方法は、3以上の入力ポートと2つの出力ポートとを有し、各出力ポートからの光出力をほぼ等しくすることができる半導体基板上に形成されたマルチモード干渉カプラの設計方法であって、入力ポート数がN(Nは3以上の自然数)のとき2N+1個の仮入力ポートを設定し、この仮入力ポートを当該マルチモード干渉カプラの入力側に入力導波路幅以上の幅で等間隔に仮配置し、当該マルチモードカプラの幅を設定する幅設定ステップと、仮配置された中央の入力ポートのポート番号を0に設定し、この中央の入力ポートから外側に離れるに従って順次1つずつ増加する自然数のポート番号を割り振り、N+1の値が4n(nは自然数)のとき、2(n−1)以下の偶数値をもつ仮入力ポートと2n+1以上の奇数値をもつ仮入力ポートとをN個の入力ポートとして設定し、N+1の値が4n+2のとき、2n以下の偶数値をもつ仮入力ポートと2n+3以上の奇数値をもつ仮入力ポートとをN個の入力ポートとして設定し、N+1の値が4n+1または4n+3のとき、2n+2以上の偶数値をもつ仮入力ポートと2n−1以下の奇数値をもつ仮入力ポートとをN個の入力ポートとして設定する入力ポート設定ステップと、当該マルチモード干渉カプラの入力側端面の中央から発した光の干渉によって生じる光集束点の幅方向の数がN+1となる位置を長手方向位置に設定する長さ設定ステップと、N+1個の光集束点と該光集束点間の中間に位置するN個の中間点とからなる仮出力ポート位置点のうち、中央の仮出力ポート位置点に隣接する2つの中間点を前記2つの出力ポートの位置に設定する出力ポート設定ステップと、を含むことを特徴とする。
この発明にかかるマルチモード干渉カプラ、これを用いた光半導体素子およびマルチモード干渉カプラの設計方法では、3以上の入力ポートと2つの出力ポートとを有し、各出力ポートからの光出力をほぼ等しくすることができる半導体基板上に形成されたマルチモード干渉カプラの前記2つの出力ポートを、前記マルチモード干渉カプラの出力側端面の中心に対して対称であって該中心を除いた該中心近傍の位置に設けるようにし、これによって各出力ポートから光出力がほぼ等出力になるとともに、光損失を抑え、光半導体素子の小型化を実現することができるという効果を奏する。
以下、この発明を実施するための最良の形態であるマルチモード干渉カプラ、これを用いた光半導体素子およびマルチモード干渉カプラの設計方法について図面を参照して説明する。
(実施の形態)
図1は、この発明の実施の形態であるマルチモード干渉カプラを用いた光半導体素子の概要構成を示す平面図である。図1に示した光半導体素子は、半導体基板上に形成されたものであり、図12に示したMMIカプラ121とMMIカプラ201とを、2つの出力ポートP21,P22を有する1つの6×2のMMIカプラ1としている。このMMIカプラ1は、入力ポートP1〜P6の位置にかかわらず、各入力ポートP1〜P6から入力された光を各出力ポートP21,P22からほぼ等しい光出力で出力することができる。6つの各半導体レーザ111〜116は、それぞれ隣接した発振波長をもち、電極パッド11〜16への電流のオンオフによって選択的に発振させることによって、広帯域波長可変レーザを実現している。各半導体レーザ111〜116から出射された光は、それぞれの入力導波路を介して入力ポートP1〜P6に達し、マルチモード導波路10を介して2つの出力ポートP21,P22からほぼ等しい光出力として出力される。この分岐された各光出力はそれぞれ導波路を介して半導体MZ型干渉器型光変調器に入力され、それぞれのアーム202,203によって位相変調を受け、MMIカプラ204によって合波されて光出力される。
ここで、MMIカプラ1は、2つの出力ポートP21,P22からの光出力をそのまま各アーム202,203に入力しているため、MMIカプラ204からの光出力は、図12に示したMMIカプラ204からの光出力に比してほぼ2倍の光出力として出力することができる。したがって、大きな光変調出力を得ることができる。また、MMIカプラ121およびMMIカプラ201間の導波路を設けなくてもよく、さらには後述するようにMMIカプラ10の長手方向の長さも、MMIカプラ121とMMIカプラ201との長手方向の加算長さに比して小さくすることができ、光半導体素子の小型化を実現することができる。
ところで、このような多数の入力ポートと2つの出力ポートとを有するMMIカプラ1における各出力ポートP21,P22から各入力ポートの位置にかかわらず常にほぼ等しい光出力を得るのは困難であり、特に入力ポート数が増大するにしたがって光干渉パターンが複雑になって困難性を増すことになる。この結果、さらに光損失を増大させることになる。そこで、入力ポート数が増大しても、光損失を少なくして各出力ポートからの光出力を得ることができるMMIカプラの設計方法について説明する。
図2は、この発明の実施の形態であるマルチモード干渉カプラの設計方法を説明する図である。また、図3は、マルチモード干渉カプラの設計時における光干渉パターンを示す図である。さらに、図4は、マルチモード干渉カプラの設計手順を示すフローチャートである。図2〜図4において、N個の入力ポートと2つの出力ポートとを有するMMIカプラ1を設計する場合、まず、入力ポート数Nおよび入力導波路の幅Winを設定する(ステップS101)。ここで、Nは、3以上の自然数であり、図2に示すように、仮の入力ポート数は、2N+1個設定される。これによって、マルチモード導波路10の幅Wmは、Wm=(2N+1)Win として決定される(ステップS102)。さらに、次段で説明するように、2N+1個の仮入力ポートと、設計するN個の実入力ポートとの対応付けを行う(ステップS103)。なお、2N+1個の仮入力ポートは、まず、マルチモード導波路10の入力側中央に1つの仮入力ポート(0番)を配置し、その0番の仮入力ポートから外側に向けて、入力導波路の幅Win以上の間隔で等間隔にN個の仮入力ポートを配置し、外側に向けて順次1番〜N番の番号が割り付けられる。これによって、2N+1個の仮入力ポートがマルチモード導波路10の入力側に配置される。なお、仮入力ポートは、奇数個であって、0番の仮入力ポートに対して対称であるため、この0番の仮入力ポートと、この0番の仮入力ポートの位置から外側に向けて設定された一方の1番〜N番までの仮入力ポートのみに対して対応付けを行えばよい。
この対応付けは、つぎのようにして行う。まず、N+1=4n(nは自然数)である場合、2(n−1)以下の偶数仮入力ポートと(2n+1)以上の奇数仮入力ポートとが実入力ポートとして対応付けられる。また、N+1=4n+2である場合、2n以下の偶数仮入力ポートと(2n+3)以上の奇数仮入力ポートとが実入力ポートとして対応付けられる。さらに、N+1=4n+1またはN+1=4n+3である場合、(2n+2)以上の偶数仮入力ポートと(2n−1)以下の奇数仮入力ポートとが実入力ポートとして対応付けられる。これらの場合分けによって設定された実入力ポート数は、いずれもN個である。
たとえば、N=7の場合、N+1=8=4×2であるため、N+1=4nの場合に相当し、n=2と決定される。したがって、2(n−1)以下の偶数仮入力ポートは、0番と2番であり、(2n+1)以上の奇数仮入力ポートは、5番と7番である。この結果、0番と、2つの2番、5番、7番とで合計7つの実入力ポートの位置が決定される。また、N=9の場合、N+1=10=4×2+2であるため、N+1=4n+2の場合に相当し、n=2と決定される。したがって、2n以下の偶数仮入力ポートは、0番と2番と4番とであり、(2n+3)以上の奇数仮入力ポートは、7番と9番とである。この結果、0番と、2つの2番、4番、7番、9番とで合計9つの実入力ポートの位置が決定される。さらに、N=8の場合、N+1=9=4×2+1であるため、N+1=4n+1の場合に相当し、n=2と決定される。したがって、(2n+2)以上の偶数仮入力ポートは、6番と8番であり、(2n―1)以下の奇数仮入力ポートは、1番と3番である。この結果、2つの1番、3番、6番、8番によって合計8つの実入力ポートの位置が決定される。
その後、図3に示すように、中央に位置する0番の仮入力ポートから入力された光の干渉パターンを生成する光伝搬シミュレーションを行う(ステップS104)。0番の仮入力ポートから入力された光は、図3に示すように、0番の仮入力ポート点から長手方向に広がり、屈折を繰り返し、干渉しつつ伝搬する。その結果、幅方向には干渉による光の強弱パターンが形成される。この光の強弱パターンは、長手方向に向かって離散的に形成され、かつその強弱数が減少していく。
この光伝搬シミュレーション結果から、幅方向の光集束点が(N+1)個に分割するまでの長手方向の長さLmを、マルチモード導波路10の長さに決定する(ステップS105)。図3では、N=8の場合を示しており、9個の光集束点PA1〜PA9が存在するA点までの長手方向の距離を長さLmとして決定している。したがって、N=9の場合には、10個の光集束点が存在するB点までの距離が長さLmとして決定され、N=7の場合には、8個の光集束点が存在するC点までの距離が長さLmとして決定される。
その後、(N+1)個の光集束点およびこの光集束点間の中間に位置するN個の暗点である中間点からなる(2N+1)の仮出力ポート位置点のうち、中央の仮出力ポート位置点に隣接する2つの仮出力ポート位置点を実出力ポート位置点として決定し(ステップS106)、本処理を終了する。
たとえば、図3では、N=8の場合を示し、N個の中間点PB1〜PB8が存在する。したがって、仮出力ポート位置点としては、9個の光集束点PA1〜PA9と中間点PB1〜PB8とが存在する。ここで、マルチモード導波路10の出力端の中央に位置する仮出力ポート位置点PA5に隣接する2つの仮出力ポート位置点PB4,PB5を実出力ポート位置点として決定する。この実出力ポート位置点は、長手方向の中央線(線対称軸)に対して対称の位置に存在する。しかも、実出力ポート位置点は中央近傍に位置する。実出力ポート位置点が中央近傍に配置されると、異なった入力ポートから光入力された場合であっても、光集束点の位置変化が少ないからである。
図5〜図8は、N=7すなわち入力ポート数が7である場合における異なる入力ポートから光入力されたときの光伝搬シミュレーション結果を示す図である。図5は、仮入力ポート0番から光入力した場合を示し、図6は、仮入力ポート2番(上部)から光入力した場合を示し、図7は、仮入力ポート5番(上部)から光入力した場合を示し、図8は、仮入力ポート7番(上部)から光入力した場合を示している。図5〜図8に示すように、異なる入力ポートから光入力された場合であっても、上述した設計手順によって決定された2つの出力ポートには常に等しい光出力の光集束点が形成され、常にほぼ等しい光出力を各出力ポートから出力することができる。
上述したように出力ポートからの光出力は、ほぼ(N+1)の逆数となるが、このMMIカプラ1を用いると、2つの出力ポートを有し、各出力ポートから出力された光が半導体MZ型干渉器型光変調器によって合波される。したがって、複数の半導体レーザと、MMIカプラと、半導体MZ型干渉器型光変調器とを組み合わせた光半導体素子では、MMIカプラ1を用いることによって、光出力は、2/(N+1)となり、MMIカプラ1を用いない場合に比べて、ほぼ2倍の光出力を得ることができる。
また、12個の半導体レーザと半導体MZ型干渉器型光変調器とを図12に示すようなMMIカプラ121,201とを用いた光半導体素子に対して、このMMIカプラ121,201に替えてMMIカプラ1を設けた場合、MMIカプラ121の長さは、630μmであり、MMIカプラ201の長さは100μmであり、総合計長は730μmであるのに対し、MMIカプラ1の長さは、680μmである。したがって、MMIカプラ1を用いることによって光半導体素子の長さを50μm、小型化することができる。
さらに、MMIカプラ1には多数の入力ポートが形成され、この入力ポートの位置の違いによって、出力ポートから出力される光の位相が異なる。たとえば、外側に近い入力ポートほど、出力ポート間の光の位相差はπに近づく。このため、外側に近い入力ポートから光入力する場合、半導体MZ型干渉器型光変調器における変調時の電力消費を抑えることができる。なお、入力ポート間での消費電力の差が生じることが好ましくない場合、2つの出力ポートに分岐された後に、位相差を調整する手段を設けるようにすればよい。
なお、上述したMMIカプラの設計方法では、導波路の屈折率分布には依存しない。これは、MMIカプラの設計では、導波路の屈折率分布を仮定しなければならないが、このMMIカプラの設計による入力ポートと出力ポートとの決定方法には、導波路の屈折率分布が関係ないからである。したがって、このMMIカプラの設計方法では、ローメサ構造、ハイメサ構造のどちらにも適用することができる。また、このMMIカプラの設計方法は、半導体のMMIカプラを前提として述べたが、これに限らず、誘電体、空気、その他、MMIカプラが設計できる材料であればどのような材料であっても適用することができる。
この発明の実施の形態であるマルチモード干渉カプラを用いた光半導体素子の概要構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態であるマルチモード干渉カプラの設計方法を説明する図である。 マルチモード干渉カプラの設計時における光干渉パターンを示す図である。 マルチモード干渉カプラの設計手順を示すフローチャートである。 N=7すなわち入力ポート数が7である場合であって仮入力ポート0番から光入力されたときの光伝搬シミュレーション結果を示す図である。 N=7すなわち入力ポート数が7である場合であって仮入力ポート2番(上部)から光入力されたときの光伝搬シミュレーション結果を示す図である。 N=7すなわち入力ポート数が7である場合であって仮入力ポート5番(上部)から光入力されたときの光伝搬シミュレーション結果を示す図である。 N=7すなわち入力ポート数が7である場合であって仮入力ポート7番(上部)から光入力されたときの光伝搬シミュレーション結果を示す図である。 半導体基板上に形成されたレーザアレイ型の広帯域波長可変レーザの構成を示す平面図である。 入力ポート数が12である12×1のMMIカプラのであって中央の入力ポートから入力された光の干渉パターンを示す図である。 入力ポート数が12である12×1のMMIカプラのであって端の入力ポートから入力された光の干渉パターンを示す図である。 図9に示した広帯域波長可変レーザに半導体MZ型干渉器型光変調器を同一基板に集積した光半導体素子の構成を示す図である。
符号の説明
1,121,201,204 MMIカプラ
10 マルチモード導波路
11〜16 電極
111〜116 半導体レーザ
202,203 アーム
P1〜P6 入力ポート
P21,P22 出力ポート
PA1〜PA9 光集束点
PB1〜PB8 中間点

Claims (3)

  1. 3以上の入力ポートと2つの出力ポートとを有し、各出力ポートからの光出力をほぼ等しくすることができる半導体基板上に形成されたマルチモード干渉カプラであって、
    前記3以上の入力ポートは、
    入力ポート数がN(Nは3以上の自然数)のとき2N+1個の仮入力ポートを設定し、この仮入力ポートを当該マルチモード干渉カプラの入力側に入力導波路幅以上の幅で等間隔に仮配置するとともに、中央の入力ポートのポート番号を0に設定し、この中央の入力ポートから外側に離れるに従って順次1つずつ増加する自然数のポート番号を割り振り、
    N+1の値が4n(nは自然数)のとき、2(n−1)以下の偶数値をもつ仮入力ポートと2n+1以上の奇数値をもつ仮入力ポートとをN個の入力ポートとして設定し、
    N+1の値が4n+2のとき、2n以下の偶数値をもつ仮入力ポートと2n+3以上の奇数値をもつ仮入力ポートとをN個の入力ポートとして設定し、
    N+1の値が4n+1または4n+3のとき、2n+2以上の偶数値をもつ仮入力ポートと2n−1以下の奇数値をもつ仮入力ポートとをN個の入力ポートとして設定し、
    前記2つの出力ポートは、
    当該マルチモード干渉カプラの入力側端面の中央から発した光の干渉によって生じる光集束点の幅方向の数がN+1となる長手方向位置であって、該光集束点と該光集束点間の中間に位置するN個の中間点とからなる2N+1の仮出力ポート位置点のうちの中央の仮出力ポート位置点に隣接する2つの仮出力ポート位置点に設けられることを特徴とするマルチモード干渉カプラ。
  2. 請求項に記載のマルチモード干渉カプラと、
    前記マルチモード干渉カプラの入力ポートに接続される3以上の半導体レーザと、
    前記マルチモード干渉カプラの2つの出力ポートに接続されるマッハツェンダ干渉型光干渉器と、
    を前記半導体基板上にモノリシック集積したことを特徴とする光半導体素子。
  3. 3以上の入力ポートと2つの出力ポートとを有し、各出力ポートからの光出力をほぼ等しくすることができる半導体基板上に形成されたマルチモード干渉カプラの設計方法であって、
    入力ポート数がN(Nは3以上の自然数)のとき2N+1個の仮入力ポートを設定し、この仮入力ポートを当該マルチモード干渉カプラの入力側に入力導波路幅以上の幅で等間隔に仮配置し、当該マルチモードカプラの幅を設定する幅設定ステップと、
    仮配置された中央の入力ポートのポート番号を0に設定し、この中央の入力ポートから外側に離れるに従って順次1つずつ増加する自然数のポート番号を割り振り、N+1の値が4n(nは自然数)のとき、2(n−1)以下の偶数値をもつ仮入力ポートと2n+1以上の奇数値をもつ仮入力ポートとをN個の入力ポートとして設定し、N+1の値が4n+2のとき、2n以下の偶数値をもつ仮入力ポートと2n+3以上の奇数値をもつ仮入力ポートとをN個の入力ポートとして設定し、N+1の値が4n+1または4n+3のとき、2n+2以上の偶数値をもつ仮入力ポートと2n−1以下の奇数値をもつ仮入力ポートとをN個の入力ポートとして設定する入力ポート設定ステップと、
    当該マルチモード干渉カプラの入力側端面の中央から発した光の干渉によって生じる光集束点の幅方向の数がN+1となる位置を長手方向位置に設定する長さ設定ステップと、
    N+1個の光集束点と該光集束点間の中間に位置するN個の中間点とからなる仮出力ポート位置点のうち、中央の仮出力ポート位置点に隣接する2つの中間点を前記2つの出力ポートの位置に設定する出力ポート設定ステップと、
    を含むことを特徴とするマルチモード干渉カプラの設計方法。
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