JP4727804B2 - 蛇行防止用桟付き搬送ベルト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙、布、不織布、食品等の乾燥や、水分の濾過の工程などに使用される汎用の搬送ベルトであって、ベルトの蛇行防止の為にベルト裏面に桟を有した蛇行防止用桟付き搬送ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、搬送用ベルトにおいては、その用途によりベルト裏面に桟を取り付けたものが利用されている。これはベルトの走行安定性を確保するためのものであり、搬送機の搬送ベルト駆動部における駆動ローラー及び支持ローラー等のベルト裏面と接するローラー表面に凹状の溝部分が設けられており、ベルト裏面に取り付けられた凸状の桟をはめ合わせ、搬送ベルト走行時におけるベルトの蛇行防止を図ろうとするものである。従来の桟材のベルトへの取り付け方法としては、接着剤を使用し桟材とベルト基布を接着したもの、あるいは桟材及びベルト基布材の融点以上に高温加熱し溶融圧着することによりベルト基布に桟材を接着したものなどが一般的であった。
【0003】
また、ベルト基布裏面に蛇行防止用の桟を取り付けた蛇行防止用桟付き搬送ベルトではないが、ベルト表面の搬送物のこぼれ防止やすべり防止のためにベルトの幅方向に桟を取り付けた桟付きベルトにおいて、特開昭61−119505号公報や実開昭61−197006号公報に高周波誘電加熱による桟とベルトを接合した桟付きベルトが開示されている。前記特開昭61−119505号公報には、誘電体損失の小さいベルト心体と、その心体の表面に誘電体損失の大きいプラスティックカバーが積層接合されたもので、誘電体損失の大きい桟を高周波電解中において生じた発熱により前記プラスティックカバーと接合した桟付きエンドレス搬送ベルトが提案されている。また、前記実開昭61−197006号公報には、ベルト本体及び桟材が高周波誘電接合可能な材質より成り、接合前において横断面丸形状の桟材とベルト本体を高周波誘電接合することにより、桟の接合部分が平坦に溶融変形し、その平坦接合面がベルト本体と一体的に接合した桟付きベルトが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術において、接着剤を使用した桟材とベルト基布の接着は、非常に簡便であり接着加工作業性に優れるが、反面その接着力が弱く、特に搬送機の搬送ベルト駆動ローラーや支持ローラー部における屈曲応力対応特性に劣るため、桟のベルト基布面からの剥がれ等の問題があった。また、桟材及びベルト基布材の融点以上に高温加熱し溶融圧着することによりベルト基布に桟材を接着したものは、桟材のベルト基布接触面とベルト基布の桟材との接触面が一体化しているため、かなり強固に接着しているが、高温処理によって桟とベルト基布の樹脂融着部分が劣化しやすい状態となっており、ベルト寿命が短くなるといったような欠点を有していた。
【0005】
一方、前記特開昭61−119505号公報や前記実開昭61−197006号公報記載のものは、本発明と同様に高周波誘電加熱により桟とベルトを接合したものではあるが、桟とベルトの接合部分がベルト表面部に平坦的に溶融変形、一体的接合しているため、ベルト基布裏面に蛇行防止用の桟を接着固定する蛇行防止用桟付き搬送ベルト用としては、例えば駆動ローラー溝による桟材の摩耗に対して接着力が不十分になり桟材の剥離が発生する等の問題があり、接着構造として不十分であった。また前記特開昭61−119505号公報のものは、ベルト心体の表面に桟材と同様な誘電体損失の高いプラスティックカバーを積層しなければならず、例えば乾燥工程に使用される桟付き搬送ベルト用途等の場合は通気性がなく不向きであった。
【0006】
また、同様に搬送ベルトの用途によって、静電気除去を目的にベルト基布の一部に導電性繊維を使用した帯電防止用の搬送ベルトにおいて、高周波誘電加熱による桟材のベルト基布への接合は、高周波誘電加熱加工時に高周波電流が流れるため、導電性繊維の存在により短絡、スパークが発生し、ベルト基布の一部が焼けたり溶融し製品欠点が発生するため、帯電防止用搬送ベルトにおける桟の接合には高周波誘電加熱接合加工は行われないのが実状であった。
【0007】
本発明はこれらの従来技術における問題点を鑑み、蛇行防止用の桟付き搬送ベルトにおいて、ベルト基布を劣化させることなく桟材とベルト基布を強固に接合した蛇行防止用桟付き搬送ベルトを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、経糸と緯糸にて織成されたベルト基布裏面に、ベルトの走行方向に桟材を接着固定した蛇行防止用桟付き搬送ベルトであって、ベルト基布裏面に配置されている桟材位置に相当するベルト基布表面には該桟材と相溶性のある平面体が配置されており、該桟材及び該平面体の少なくとも一部が加熱処理により溶融変形しており、該溶融変形部が該ベルト基布組織内部にまで溶出変形し、該桟材と該平面体とが該ベルト基布をはさんで相互に溶融接着していることにより、該桟材と該ベルト基布とが強固に接合されていることを特徴とする蛇行防止用桟付き搬送ベルトを以て上記課題を解決するものである。
【0009】
本発明をさらに具体的に説明すれば、高周波ウエルダーテーブル上に設置された加熱板の上に桟材と相溶性のある平面体を配置し、その上にベルト基布裏面を上部にしたベルト基布を置き、さらに該平面体の配置相当部上に桟材を配置し、該平面体を加熱溶融すると同時に高周波ウエルダーにより該桟材を高周波誘電加熱処理することにより、該桟材と該平面体の少なくとも一部がそれぞれ溶融変形し、該ベルト基布を構成する経糸と緯糸の組織内部の空隙部にそれぞれが基布表裏面から入り込み、溶融した桟材の一部及び溶融した平面体の一部によりベルト基布組織内部が埋められ、且つ桟材と平面体の溶融変形部同士が相互に溶融接着する。こうしてベルト基布が平面体と桟材とによって挟まれた状態で、該桟材と該平面体が実質的に溶融一体化し、その結果桟材がベルト基布に強固に接合される。こうして高周波ウエルダーテーブル上のベルト基布を長手方向(ベルト使用時における走行方向)に順次移動し、この加工処理を繰り返すことにより、連続的に接合された桟を有した本発明による蛇行防止用桟付き搬送ベルトが得られる。
【0010】
前記高周波誘電加熱加工処理において、桟材の一部が該当ベルト基布組織内部にまで溶融変形させるためには、高周波ウエルダーにおける高周波発振電極の凹部(前記加工時には桟材がこの凹部内に配置される)の形状、寸法と桟材の形状、寸法を適宜選定し、ベルト基布の該当織成組織内部における空隙容積以上に桟材の一部が溶融変形するようにすればよい。加熱板上に配置される平面体についても同様である。すなわち、桟材の一部が高周波誘電加熱処理により溶融変形する溶融変形部の体積及び平面体の一部が加熱処理により溶融変形する溶融変形部の体積の合計が、ベルト基布の該当組織内部の空隙容積以上になるように適宜設定することによりベルト基布組織内部において桟材と平面体とが相互に一体化し得るものとなる。高周波誘電加熱処理のための高周波発振時間、出力、加熱板による加熱処理の設定は桟材、平面体及びベルト基布仕様により適宜設定すればよい。
【0011】
また、本発明においては、ベルト基布が経糸及び/又は緯糸の少なくとも一部に導電性繊維を使用した帯電防止用ベルト基布であってもよい。
【0012】
高周波誘電加熱処理時においては高周波電流が流れるため、ベルト基布の一部に導電性繊維を使用した場合は、従来の高周波ウエルダーがアース用のプレート固定式であったため、導電性繊維の存在によりアース用プレートと接触し短絡、スパークが発生していた。よって、この課題を解決するため本発明品は、アースプレート移動式の高周波ウエルダーを使用することによりスパークを防ぎ、帯電防止用ベルト基布においてもスパークによる焼損欠点発生のない高周波誘電加熱処理を可能にした。アースプレート移動式の高周波ウエルダーのため、前記導電性繊維がアース用プレートと接触しないようにアースプレートを適宜移動配置すればよい。すなわち高周波回路としては同軸ケーブルの内部での溶着加工と同等になりスパーク防止が図られるものである。
【0013】
また、本発明においては、桟材、平面体及びベルト基布が高周波誘電加熱接合可能な樹脂より成り、該桟材及び該平面体の誘電率がベルト基布を構成する基布材の誘電率より少なくとも10%以上高い桟材が使用されていることにより、実質的に桟材及び平面体のみが高周波誘電加熱により溶融変形し、桟材及び平面体とベルト基布が溶融一体化していないことが好ましい。
【0014】
また、平面体がウレタン系樹脂フイルムであることが好ましく、桟材が同素材であることが好ましい。
【0015】
高周波誘電加熱加工は、主として熱可塑性樹脂を対象として広く一般に利用されているが、その目的とするのは殆ど接着接合であり、高周波電圧により極めて短時間に被接合物である樹脂同士を融解温度に到達させ加圧し接合するものである。しかしながら、本発明においては、ベルト基布材の誘電率より少なくとも10%以上高い誘電率を有した桟材及び平面体を採用することにより、実質的に桟材及び平面体のみが高周波誘電加熱により溶融変形し、桟材及び平面体とベルト基布が溶融一体化していないことを特徴とするものである。
【0016】
高周波誘電加熱加工においては、諸条件の中でも成型材料の誘電率εと成型材料の力率tanδの値が重要な意義をもっており、本発明はベルト基布材に対して誘電率が少なくとも10%以上高い桟材及び平面体を使用すれば実質的に桟材及び平面体のみが溶融変形することを見出したものである。高周波誘電加熱により実質的に桟材及び平面体のみが溶融変形し、ベルト基布組織が変形することがないため、桟材がベルト中央であろうと、ベルト両隅であろうと桟材の取り付け位置に限定を受けない。また、桟材及び平面体とベルト基布が溶融一体化していないため、桟材取り付け位置におけるベルト基布自体の劣化がなくベルト寿命も向上する。
【0017】
桟材及び平面体の誘電率はベルト基布材の誘電率に対して少なくとも10%以上、より好ましくは15%以上高いものがよい。誘電率が10%未満であると、高周波ウエルダー加工時における諸条件により実質的に桟材及び平面体のみの溶融変形が困難となる。また、桟材及び平面体の素材としては高周波誘電加熱加工可能な樹脂であれば特に限定するものではないが、ベルト基布材が主にポリエステルモノフィラメント(ポリエステル樹脂の誘電率(60C/S)は3.2)が使用されることが多いことを考慮すると桟材の誘電率(60C/S)εが、ε≧3.6が好ましい。またベルトの桟材であることを考慮すると、桟材の素材としては曲げ特性にすぐれたウレタン樹脂(誘電率(60C/S)3.7〜4.5)が好ましい。このような条件を満たすような桟材や平面体、ベルト基布材であれば本発明が適用される。もちろん耐熱用途としてベルト基布材にポリフェニレンサルファイド(PPS)等を採用してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図1に基づいて説明する。図1は本発明を概念的に示した蛇行防止用桟付き搬送ベルトの高周波誘電加熱加工時における蛇行防止用桟付き搬送ベルトの幅方向の縦断面概略を示した図である。1はベルト基布、2は桟材、3aは桟材の一部の高周波誘電加熱による溶融変形部、3bは平面体の溶融変形部、4は経糸、5は緯糸、6はベルト基布表面、7はベルト基布裏面、8は高周波ウエルダーテーブル、9は高周波ウエルダーの凹型高周波発振電極、10は平面体、11は加熱板を示す。
【0019】
高周波ウエルダーテーブル8上に加熱板11を設置し、その上に平面体10を配置し、ベルト基布1が基布裏面7を上にした状態で高周波ウエルダーの凹型高周波電極9との間に桟材2が配置されており、桟材と平面体は基布を挟んで同一位置に配置され、高周波ウエルダーにより高周波誘電加熱加工を加熱板により加熱加工を同時に施すことにより、桟材の一部及び平面体の一部がそれぞれ溶融変形する。桟材の一部及び平面体の一部が前記加熱加工により溶融変形し、溶融変形部は、経糸4及び緯糸5により織成されたベルト基布1の織り組織内部における空隙部分を埋め、さらには相互に溶融一体化している。こうした構造を有するため桟材とベルト基布が強固に接合されたものとなり得る。
【0020】
また、図3は上記図1における経糸及び/又は緯糸の少なくとも一部に導電性繊維を使用した形態のものである。
【0021】
また、本発明は、桟材、平面体、及びベルト基布が高周波誘電加熱接合可能な樹脂より成り、該桟材及び平面体の誘電率がベルト基布を構成する基布材の誘電率より少なくとも10%以上高い桟材が使用されていることにより、実質的に桟材及び平面体のみが溶融変形し、桟材及び平面体とベルト基布が溶融一体化していないものとなり得る。
【0022】
【実施例】
本発明の実施例を図に基づいて以下に具体的に説明する。
【0023】
(実施例1)経糸4及び緯糸5に繊維径0.45mmのポリエステルモノフィラメントを使用し二重織り組織に織成したベルト基布1(経糸密度70本/インチ、緯糸密度36本/インチ)に、連続状の台形型(上辺寸法6mm、下辺寸法10mm、高さ6mm)ウレタン樹脂を桟材2に使用、平面体10として平板型(厚さ0.5mm、幅寸法17.5mm)のウレタンフイルムを使用し、嶋倉電子工業(株)製SDK−4A−O高周波ウエルダー及び加熱板にて、ベルト基布裏面7に桟材2を高周波誘電加熱加工を、ベルト基布表面6の平面体に加熱加工を施し、桟材及び平面体の一部が加熱によりそれぞれ溶融変形し、該溶融変形部3a、3bがベルト基布組織の内部にまで溶出変形し相互に溶融接着した(加工前の断面形状が台形型の桟材が、高周波誘電加熱加工により桟材の一部の溶融変形部が桟材の底辺両側に広がり、更にはベルト基布の組織内の空隙部を埋め、同様に平面体一部の溶融変形部もベルト基布内に溶出し、相互が基布内部にて溶融接着される状態にまで変形し、桟材とベルト基布が強固に接合された状態。)蛇行防止用桟付き搬送ベルトを得た。得られた搬送ベルトは実質的に桟材及び平面体のみが加熱により溶融変形し、桟材及び平面体とベルト基布が溶融一体化していないものであった。尚使用した前記ポリエステルモノフィラメントの誘電率(60C/S)は3.2で、前記ウレタン樹脂の誘電率(60C/S)は4.1であった。(誘電率の測定はASTM D150法による。)該ベルトの幅方向の縦断面略図を図2に示す。高周波誘電加熱加工条件としては、高周波ウエルダーの凹型高周波発振電極9は凹部が桟材の形状と同一であり、該電極部の高さは5mmにて桟材の高さより1mm小さいものを使用し、桟材の下辺部1mm相当部分がベルト基布内部に溶融変形するように設定されている。該電極及び該加熱板は予め80℃まで予熱し、出力3kw未満、高周波発振時間2min、冷却時間1minにて電極長さが60cmであるため、順次ベルト基布の長さ方向に高周波誘電加熱加工を繰り返すことにより、エンドレス状の蛇行防止用桟付き搬送ベルトが得られる。エンドレス状にするためには、桟材エッジを予め斜めカットで両端エッジ同士を合わせて接着する。
【0024】
(実施例2)緯糸の一部に導電性繊維である繊維径0.45mmのカーボンナイロンモノフィラメントを使用した以外は上記実施例1と同様に高周波誘電加熱加工し、帯電防止タイプの蛇行防止用桟付き搬送ベルトを得た。該ベルトの幅方向の縦断面略図を図3に示す。
【0025】
(比較例)実施例1にて使用した同様のベルト基布と桟材を使用し、桟材2をウレタン樹脂用接着剤を使用しベルト基布1に接着し、蛇行防止用桟付き搬送ベルトを得た。該ベルトの幅方向の縦断面略図を図4に示す。
【0026】
上記実施例1及び比較例1にて得られた桟付き搬送ベルトの桟の接合強度を測定したところ、実施例1で得られた桟付き搬送ベルトの桟の接合強度が34kg/2.5cm、比較例1にて得られた桟付き搬送ベルトの桟の接合強度が9kg/2.5cm(JIS K 6854法、接着剤の剥離接着強さ試験方法による)であった。よって、本発明により、桟材とベルト基布が強固に接合されていることが確認された。
【0027】
【発明の効果】
本発明により、蛇行防止用の桟付き搬送ベルトにおいて、実質的に桟材及び平面体のみが溶融変形し、桟材及び平面体とベルト基布が溶融一体化していないため、ベルト基布を劣化させることなく桟材とベルト基布を強固に接合した蛇行防止用桟付き搬送ベルトを得ることができる。また導電性繊維を使用した帯電防止用搬送ベルトにおいては、焼損欠点のない高周波誘電加熱加工による桟付き搬送ベルトを得ることができる。また、桟材が固定されている以外の部分はベルト基布が露出した状態となり得るため通気性が維持された搬送ベルトとなり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を説明するための蛇行防止用桟付き搬送ベルトの桟付部の高周波誘電加熱加工時における概略断面図である。
【図2】 実施例1による搬送ベルトの幅方向の桟付部の縦断面略図である。
【図3】 実施例2による搬送ベルトの幅方向の桟付部の縦断面略図である。
【図4】 比較例1による搬送ベルトの幅方向の桟付部の縦断面略図である。
【符号の説明】
1 ベルト基布
2 桟材
3a 桟材の一部の高周波誘電加熱による溶融変形部
3b 平面体の一部の溶融変形部
4 経糸
5 緯糸
5a 導電性繊維
6 ベルト基布表面
7 ベルト基布裏面
8 高周波ウエルダーテーブル
9 高周波ウエルダーの凹型高周波発振電極
10 平面体
11 加熱板
12 接着剤
20 蛇行防止用搬送ベルト

Claims (5)

  1. 経糸と緯糸にて織成されたベルト基布裏面に、ベルトの走行方向に桟材を接着固定した蛇行防止用桟付き搬送ベルトであって、ベルト基布裏面に配置されている桟材位置に相当するベルト基布表面には該桟材と相溶性のある平面体が配置されており、該桟材及び該平面体を同時に加熱することによりそれらの少なくとも一部が溶融変形し、該溶融変形部が該ベルト基布組織内部にまで溶出変形していることにより、該桟材と該平面体とが該ベルト基布をはさんで相互に溶融接着していることを特徴とする蛇行防止用桟付き搬送ベルト。
  2. ベルト基布が経糸及び/又は緯糸の少なくとも一部に導電性繊維を使用した帯電防止用ベルト基布であることを特徴とした請求項1記載の蛇行防止用桟付き搬送ベルト。
  3. 桟材、平面体、及びベルト基布が高周波誘電加熱接合可能な樹脂より成り、該桟材及び該平面体の誘電率が該ベルト基布材の誘電率より少なくとも10%以上高い素材から構成されていることにより、実質的に該桟材及び該平面体のみが高周波誘電加熱により溶融変形し、該桟材及び該平面体と該ベルト基布が溶融一体化していないことを特徴とする請求項1又は2記載の蛇行防止用桟付き搬送ベルト。
  4. 経糸と緯糸にて織成されたベルト基布裏面に、ベルトの走行方向に桟材を接着固定した蛇行防止用桟付き搬送ベルトの製造方法であって、ベルト基布裏面に配置されている桟材位置に相当するベルト基布表面に該桟材と相溶性のある平面体を配置し、該桟材に高周波誘電加工を該平面体に加熱加工を同時に施し、それらの少なくとも一部が溶融変形し、該溶融変形部が該ベルト基布組織内部にまで溶出変形していることにより、該桟材と該平面体とが該ベルト基布をはさんで相互に溶融接着していることを特徴とする蛇行防止用桟付き搬送ベルトの製造方法。
  5. 平面体は加熱板により加熱加工を施していることを特徴とする請求項4記載の蛇行防止桟付き搬送ベルトの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0826434A (ja) * 1994-07-16 1996-01-30 Bando Chem Ind Ltd 食品搬送用桟付きベルト
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