JP4725956B2 - 改質硫黄固化体打設装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加温された骨材とフレーク状の改質硫黄中間資材とを混合・溶解・混練し、改質硫黄をバインダーとして骨材を固化して土木用又は建設用の資材として利用でき、非危険物扱いとして運搬が容易な改質硫黄固化体を打設する装置に関し、特に現場においても利用可能な移動型の改質硫黄固化体打設装置に係るものである。
近年、常温では固体で所定温度以上に加熱されることにより溶融して流動状態となる資材として、常温では固体でありおよそ119℃を超えると溶融するという硫黄の性質に着目し、この硫黄に所定の試料を配合して、土木用、建設用の資材の一つとして利用することが試みられている。上記硫黄を使用した硫黄資材は、セメントを使用する通常のコンクリートと仕上がりや取り扱いが見かけ上類似していることから、硫黄コンクリート又は硫黄固化体と呼ばれることがある(例えば、特許文献1参照)。
硫黄資材は、コンクリートに比べて高強度で遮水性に優れ、かつ耐酸性の高い材料として知られているが、硫黄は着火性を有しており危険物扱いであるので、現場で溶融し打設することが困難である。ところが、大型海洋構造物(魚礁、藻礁、消波ブロック等)、護岸構造物のような場合は、硫黄資材を使用現場に近いところで製造する必要がある。そこで、このような状況を改善するために、溶融硫黄に添加剤として硫黄改質剤を混合して変性し改質硫黄を製造することが試みられている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−160693号公報 特開2005−82475号公報
しかし、上述の硫黄や硫黄の改質に使用する添加剤(硫黄改質剤)は危険物であって運搬が困難であり、またその製造装置は防爆装置である必要がある。加えて、製造現場での硫黄の保管も専用の溶融硫黄タンクが必要である。したがって、硫黄資材を利用するには、運搬や製造のコストが高くなるものであった。
また、特許文献2に記載されているように、改質硫黄と細骨材とを混合して溶融物状の改質硫黄中間資材を製造したり、この溶融物状の改質硫黄中間資材と粗骨材とを混合、固化して改質硫黄固化体を製造することが提案されている。この改質硫黄中間資材や改質硫黄固化体は非危険物扱いとされるが、製造時に硫黄を溶融した状態で取り扱う必要があるため、その製造システムは、溶融した硫黄資材が貯蔵される箇所、及び流動する配管系の全設備を、溶融硫黄の固化点である119℃以上に常時加温しなければならない。しかしながら、現在の改質硫黄固化体の製造においては、溶融した硫黄資材が貯蔵され及び流動する全設備を、所定温度以上に常時加温する製造システムは提供されていない。
さらに、骨材と改質硫黄中間資材とを加温・溶解・混練し、建設現場において打設するために移動型に構成した改質硫黄固化体打設装置は提供されていない。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、非危険物扱いとして運搬が容易な改質硫黄固化体を打設し、現場においても利用可能な移動型の改質硫黄固化体打設装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による改質硫黄固化体打設装置は、骨材を内部に収容しておき排出する骨材ホッパーと、上記骨材ホッパーからの骨材を受け入れて該骨材を乾燥すると共に所定温度以上に加温する骨材乾燥加温装置と、上記骨材乾燥加温装置から排出される加温された骨材と外部から投入されるフレーク状の改質硫黄中間資材とを受け入れて該骨材の温度で改質硫黄中間資材を溶解し、上記骨材と溶解された改質硫黄中間資材とを混練すると共に内部の混練物を所定温度以上に保温する混練装置と、上記混練装置から排出される混練物を受け入れて移送し型枠に打設するために先端部から排出する混練物排出装置と、上記骨材ホッパーから混練物排出装置までの装置を搭載するベースフレームと、を備えて成り、上記骨材乾燥加温装置から混練物排出装置までの各装置間を相互に連結する移送系には、内部の移送物を所定温度以上に加温する加熱手段を付加したものである。
このような構成により、骨材ホッパーで骨材を内部に収容しておき、上記骨材ホッパーからの骨材を骨材乾燥加温装置により受け入れて該骨材を乾燥すると共に所定温度以上に加温し、上記骨材乾燥加温装置から排出される加温された骨材と外部から投入されるフレーク状の改質硫黄中間資材とを混練装置で受け入れて該骨材の温度で改質硫黄中間資材を溶解し、上記骨材と溶解された改質硫黄中間資材とを混練すると共に内部の混練物を所定温度以上に保温し、上記混練装置から排出される混練物を混練物排出装置で受け入れて移送し型枠に打設するために先端部から排出し、上記骨材ホッパーから混練物排出装置までの装置をベースフレームに搭載している。このとき、上記骨材乾燥加温装置から混練物排出装置までの各装置間を相互に連結する移送系に付加された加熱手段により、内部の移送物を所定温度以上に加温する。
また、上記フレーク状の改質硫黄中間資材は、溶融状態の硫黄と該溶融硫黄を変性する硫黄改質剤とを混合して改質硫黄を製造し、該製造された改質硫黄と骨材とを所定温度以上に加温した状態で混合して改質硫黄中間資材を製造し、該製造された改質硫黄中間資材を所定距離離れた2部位間で回転移動する無端帯状の金属製ベルト上に所定量を連続的に流下させて改質硫黄中間資材を冷却固化して薄板状資材を製造し、該製造された薄板状資材を破砕してフレーク状としたものである。これにより、混練装置に外部から投入される改質硫黄中間資材がフレーク状に形成される。
さらに、上記加温する所定温度は、119℃以上としたものである。これにより、改質硫黄固化体の打設において、骨材乾燥加温装置から混練物排出装置までの装置及び移送系を溶融硫黄の固化点である119℃以上に常時加温する。
また、上記骨材ホッパーから混練物排出装置までの装置を搭載したベースフレームは、四隅部に移動用の車輪を備えた台車に積載可能とされている。これにより、改質硫黄固化体打設装置を台車に積載して移動型とする。
さらに、上記骨材ホッパーから混練物排出装置までの装置を搭載したベースフレームの四隅部下面には、移動用の車輪を設置したものである。これにより、改質硫黄固化体打設装置を移動型とする。
さらにまた、上記骨材ホッパーから混練物排出装置までの装置を搭載したベースフレームの四隅部下面には、伸縮可能とされて高さが調整可能な支持脚を設置したものである。これにより、改質硫黄固化体打設装置を適宜の位置に移動した状態で支持脚で固定可能とする。
請求項1に係る発明によれば、改質硫黄固化体の打設において、骨材ホッパーから混練物排出装置までの全装置をベースフレームに搭載した状態で、溶解した改質硫黄中間資材が混練、移送される装置及び移送系を常時加温して打設することができる。したがって、改質硫黄固化体の打設時に改質硫黄中間資材を溶融した状態で取り扱うことができる。このことから、非危険物扱いとして運搬が容易な改質硫黄固化体を安全かつ容易に打設することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、混練装置に外部から投入される改質硫黄中間資材をフレーク状とすることができる。したがって、上記混練装置内でフレーク状の改質硫黄中間資材と加温された骨材とが混合、接触することにより、該加温された骨材の温度で改質硫黄中間資材を容易に溶解させることができる。このことから、上記骨材と溶解された改質硫黄中間資材とを混練して混練物とすることができる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、改質硫黄固化体の打設において、骨材乾燥加温装置から混練物排出装置までの装置及び移送系を溶融硫黄の固化点である119℃以上に常時加温することができる。したがって、改質硫黄固化体の打設時に改質硫黄を溶融した状態で取り扱うことができる。
また、請求項4に係る発明によれば、改質硫黄固化体打設装置を台車に積載して移動型とすることができる。したがって、現場まで移動させて改質硫黄固化体を打設することができる。
さらに、請求項5に係る発明によれば、改質硫黄固化体打設装置を移動型とすることができる。したがって、現場まで移動させて改質硫黄固化体を打設することができる。
さらにまた、請求項6に係る発明によれば、改質硫黄固化体打設装置を適宜の位置に移動した状態で支持脚で固定することができる。したがって、現場まで移動させて改質硫黄固化体を打設することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による改質硫黄固化体打設装置の実施形態を示す概略説明図であり、図2はこの改質硫黄固化体打設装置を構成する各装置の関係を示す系統図である。この改質硫黄固化体打設装置は、加温された骨材とフレーク状の改質硫黄中間資材とを混合・溶解・混練し、改質硫黄をバインダーとして骨材を固化して土木用又は建設用の資材として利用でき、非危険物扱いとして運搬が容易な改質硫黄固化体を打設するもので、骨材ホッパー1と、骨材乾燥加温装置2と、混練装置3と、混練物排出装置4と、ベースフレーム5とを備えて成る。
骨材ホッパー1は、骨材を内部に収容しておき排出するもので、その容積は例えば500L程度とされている。骨材は、一般にコンクリートで用いられる骨材、例えば、天然石、砂、れき、硅砂、鉄鋼スラグ、フェロニッケルスラグ、銅スラグ、金属製造時に生成する副生物、石炭灰、燃料焼却灰、電気集塵灰、溶融スラグ類、貝殻及びこれらの混合物等からなる群より選択される1種又は2種以上が挙げられる。また、シリカヒューム、アルミナ、石英粉、石英質岩石、粘土鉱物、活性炭、ガラス粉末やこれらと同等の有害物質を含有しない無機系、有機系等の骨材も使用可能である。これらの骨材の中でも、粒経分布の調整が容易で均一なものを大量に入手しやすい点で、石炭灰、珪砂、シリカヒューム、石英粉、砂、ガラス粉末及び電気集塵灰からなる群より選択される1種又は2種以上が好ましい。なお、骨材の粒径は、1mm以上が好ましく、特に、5mmを超えることが好ましく、その上限は25mm以下が好ましい。骨材の粒径が25mmを超えると製造時の混合に長時間を要する虞があるので好ましくない。このような骨材の粒径調整は公知技術が利用でき、例えば、篩等で調整することができる。また、骨材の水分含有率は、5%以下が望ましい。
骨材乾燥加温装置2は、上記骨材ホッパー1からの骨材を受け入れて該骨材を乾燥すると共に所定温度(例えば119℃)以上に加温するもので、容積が例えば50L程度の金属製の箱状に形成されている。ここで、上記骨材ホッパー1から排出された骨材は骨材計量ホッパー6(容積50L程度)へ投入され、所定量だけ計量された骨材が第1のコンベア7aを介して骨材乾燥加温装置2内へ投入される。具体的には、図2に示すように、上記骨材計量ホッパー6から計量、排出された骨材は、その下方に位置するクッションホッパー8で受けられ、このクッションホッパー8により例えばスクリューコンベアから成る第1のコンベア7aの下部に投入されて斜め上向きに運搬され、上部排出口9から排出されて投入ゲート10を介して上記骨材乾燥加温装置2の受入口11へ投入されるようになっている。
上記骨材乾燥加温装置2には、ガスバーナー及びモーター駆動のファンが設けられており、ガスバーナーを点火してその燃焼を制御し、ファンを駆動して熱風により内部の骨材を乾燥、加温するようになっている。このとき、骨材の水分率が例えば0.1%以下となるまで乾燥する。また、内部の骨材温度を測定する温度センサ12aが設けられており、この温度センサ12aの測定信号により上記ガスバーナーの燃焼を制御して、骨材の温度を例えば130〜150℃程度まで加温する。
混練装置3は、図1において、上記骨材乾燥加温装置2から排出される加温された骨材と外部から投入されるフレーク状の改質硫黄中間資材とを受け入れて該骨材の温度で改質硫黄中間資材を溶解し、上記骨材と溶解された改質硫黄中間資材とを混練すると共に内部の混練物を所定温度以上に保温するもので、例えば200kg程度の混練物を収容しうる容積のコーン型容器に形成されている。ここで、上記骨材乾燥加温装置2から排出された骨材が第2のコンベア7bを介して混練装置3の骨材投入口13aに投入され、外部からのフレーク状の改質硫黄中間資材は同じく混練装置3の改質硫黄中間資材投入口13bに投入される。
具体的には、図2に示すように、上記骨材乾燥加温装置2の底部の排出シュート14から排出された骨材は、その下方に位置するクッションホッパー15で受けられ、このクッションホッパー15により例えばスクリューコンベアから成る第2のコンベア7bの下部に投入されて斜め上向きに運搬され、上部排出口16から排出されて上記混練装置3の骨材投入口13aへ投入されるようになっている。一方、外部からのフレーク状の改質硫黄中間資材は、例えば袋詰めされた状態で作業員により混練装置3の側部に運搬され、図2に示す投入シュート17を利用して、袋の開口部から投入シュート17へフレーク状の改質硫黄中間資材を落とし込み、混練装置3の改質硫黄中間資材投入口13bに投入するようになっている。
ここで、上記フレーク状の改質硫黄中間資材は、溶融状態の硫黄と該溶融硫黄を変性する硫黄改質剤とを混合して改質硫黄を製造し、該製造された改質硫黄と骨材とを所定温度(例えば119℃)以上に加温した状態で混合して改質硫黄中間資材を製造し、該製造された改質硫黄中間資材を所定距離離れた2部位間で回転移動する無端帯状の金属製ベルト上に所定量を連続的に流下させて改質硫黄中間資材を冷却固化して薄板状資材を製造し、該製造された薄板状資材を破砕してフレーク状としたものである。なお、溶融硫黄を変性するとは、例えば硫黄改質剤によって硫黄を重合することである。そして、硫黄改質剤としては、例えば、ジシクロペンタジエン(DCPD)、テトラハイドロインデン(THI)、若しくはシクロペンタジエンと、そのオリゴマー(2〜5量体混合物)、ジペンテン、ビニルトルエン、ジシクロペンテン等のオレフィン化合物類の1種又は2種以上の混合物が挙げられる。
上記混練装置3には、その内部に混合攪拌手段として回転羽根18が設けられ、外部に上記回転羽根18を駆動するための第1のモーター19a及び第2のモーター19bが設けられており、該第1及び第2のモーター19a,19bを駆動して回転羽根18を回転させることにより、上記骨材投入口13aから投入された骨材と改質硫黄中間資材投入口13bから投入されたフレーク状の改質硫黄中間資材とを混合し、前記加温された骨材の温度で改質硫黄中間資材を溶解して、該溶解された改質硫黄中間資材と上記骨材とを混練するようになっている。また、前記コーン型容器の周囲には、例えば保温用ヒーターが取り付けられており、内部の混練物を所定温度以上に保温するようになっている。そして、内部の混練物の温度を測定する温度センサ12cが設けられており、この温度センサ12cの測定信号により上記保温用ヒーターを制御して、混練物の温度を例えば130〜135℃程度に保温する。
混練物排出装置4は、図1において、上記混練装置3から排出される混練物を受け入れて移送し型枠に打設するために先端部から排出するもので、混練物移送ポンプ20と排出ホース21とから成る。具体的には、図2に示すように、上記混練装置3の底部の排出バルブ22から排出された混練物は、その下方に設けられた混練物移送ポンプ20内に入り、駆動ポンプ23の回転により駆動される混練物移送ポンプ20の動作で排出ホース21側に移送され、可撓性材料で形成され所定の長さで延びる排出ホース21の先端部から排出されて、型枠24に打設するようになっている。
ベースフレーム5は、図1において、上記骨材ホッパー1から混練物排出装置4までの装置を搭載する基盤部材となるもので、骨材ホッパー1、骨材計量ホッパー6、第1のコンベア7a、骨材乾燥加温装置2、第2のコンベア7b、混練装置3及び混練物排出装置4並びにこれらに付属する全ての装置を配置固定し、一体的に運搬可能となっている。
このような装置全体の構造において、上記骨材乾燥加温装置2から混練物排出装置4までの各装置間を相互に連結する移送系には、内部の移送物を所定温度(例えば119℃)以上に加温する加熱手段が付加されている。具体的には、図2に示すように、第2のコンベア7bの周囲には、例えば保温用ヒーターが取り付けられており、内部の骨材を所定温度以上に加温するようになっている。そして、内部を運搬される骨材の温度を測定する温度センサ12bが設けられており、この温度センサ12bの測定信号により上記保温用ヒーターを制御して、内部の骨材の温度を例えば130〜150℃程度に加温する。
また、混練物移送ポンプ20及び排出ホース21の周囲には、例えば保温用ヒーターが取り付けられており、内部の混練物を所定温度(例えば119℃)以上に加温するようになっている。そして、内部を移送される混練物の温度を測定する温度センサ12d,12eが設けられており、この温度センサ12d,12eの測定信号により上記保温用ヒーターを制御して、内部の混練物の温度を例えば130〜135℃程度に加温する。これらにより、改質硫黄固化体の打設において、混練中及び移送途中の硫黄資材が硫黄の固化点以上に常時加温され、安全かつ容易に改質硫黄固化体を打設することができる。
なお、図2において、符号25は前記骨材乾燥加温装置2から発生する粉塵を除去するサイクロンを示しており、このサイクロン25からは水蒸気のみが排出されるようになっている。また、符号26は前記混練装置3から発生する有害ガス(例えば硫化水素ガス)を吸引、吸着する吸着装置を示しており、この吸着装置26で混練装置3内の有害ガスを強制吸引して活性炭素層で吸着することにより、環境基準を満たすようになっている。
そして、以上のように構成された状態で、上記骨材ホッパー1から混練物排出装置4までの全装置を搭載したベースフレーム5は、四隅部に移動用の車輪27を備えた台車28に積載可能とされている。この台車28に上記全装置を搭載したベースフレーム5を積載して固定することにより、本発明の改質硫黄固化体打設装置を移動型とし、該改質硫黄固化体打設装置を現場まで移動させて改質硫黄固化体を打設することができる。なお、上記台車28は、例えば貨物運搬用のトラックの低床式荷台であってもよい。
ここで、前述の混練装置3の改質硫黄中間資材投入口13bに投入されるフレーク状の改質硫黄中間資材の製造について、図3に示す改質硫黄中間資材フレーク製造システムを参照して説明する。まず、溶融硫黄タンク30で溶融状態の硫黄を内部に収容すると共に内部の溶融硫黄を所定温度(例えば119℃)以上に加温しておく。一方、硫黄改質剤タンク31の内部には、上記溶融硫黄を変性するための硫黄改質剤を収容しておく。
この状態で、上記溶融硫黄タンク30から供給パイプ32で送り出される溶融硫黄と、上記硫黄改質剤タンク31から供給パイプ33で送り出される硫黄改質剤とを、改質硫黄製造タンク34で受け入れて混合し改質硫黄を製造すると共に、内部の改質硫黄を第一の所定温度(例えば119℃)以上に加温する。一方、骨材ホットビン35の内部には、骨材を収容すると共に内部の骨材を所定温度(例えば150℃)以上に加温しておく。
次に、上記改質硫黄製造タンク34から供給パイプ36で送り出される改質硫黄と、上記骨材ホットビン35から供給パイプ37で送り出される骨材とを、改質硫黄中間資材タンク38で受け入れて混合し改質硫黄中間資材を製造すると共に、内部の改質硫黄中間資材を第二の所定温度(例えば140℃)以上に加温する。このようにして製造された改質硫黄中間資材は非危険物扱いとされ、上記改質硫黄中間資材タンク38の出口配管38a以降の配管設備は、消防法の制約を回避できる。
次に、上記改質硫黄中間資材タンク38から出口配管38a及び供給パイプ39で送り出される改質硫黄中間資材を貯蔵槽40の内部に収容すると共に、内部の改質硫黄中間資材を上記第二の所定温度(例えば140℃)より低い第三の所定温度(例えば120℃前後)に下げて貯蔵しておく。これは、上記改質硫黄中間資材を後述のように薄板状に固化させるための種晶を形成させるためである。
その後、上記貯蔵槽40から供給パイプ41によって上記改質硫黄中間資材が圧送されて固化促進槽42へ注入収容される。そして、該固化促進槽42内の回転羽根によって内部の改質硫黄中間資材を勢いよく攪拌する。これは、上記改質硫黄中間資材を後述のように薄板状に固化させるための種晶の形成を促すのと、該改質硫黄中間資材の温度を、第三の所定温度(例えば120℃前後)より低い第四の所定温度(例えば110℃前後)に下げるためである。
この状態で、上記固化促進槽42の底部の開閉弁を開いて、上記温度が下げられた改質硫黄中間資材を、薄板状資材形成装置43の無端帯状の金属製ベルト上に所定量を連続的に流下する。このとき、金属製ベルト上に流下された改質硫黄中間資材は、該金属製ベルトの幅方向に広がって冷却固化し、薄板状資材に形成される。その厚みは、例えば3〜5mm程度とされる。
その後、上記製造された薄板状資材を破砕機44で破砕してフレーク状とする。このフレーク状の改質硫黄中間資材は、一片が例えば3〜5cm程度とされる。上記破砕機44で破砕されたフレーク状の改質硫黄中間資材は、例えばベルトコンベア45により袋詰設備(図示省略)に搬送され、出荷形態に合わせて紙袋46又は箱、フレコンバック等に荷造りされる。
そして、図3において、符号47は上記溶融硫黄タンク30の外部に設けられた第1の熱媒加熱器を示しており、この第1の熱媒加熱器47で水その他の熱媒体を電気ヒーター等で加熱し、該加熱された熱媒体を供給ライン48及び還流ライン49で上記溶融硫黄タンク30及び改質硫黄製造タンク34並びに改質硫黄中間資材タンク38へ供給するようになっている。また、符号50は前記溶融硫黄タンク30の外部に設けられた第2の熱媒加熱器を示しており、この第2の熱媒加熱器50で水その他の熱媒体を電気ヒーター等で加熱し、該加熱された熱媒体を供給ライン51及び還流ライン52によって、上記溶融硫黄タンク30への溶融硫黄の供給パイプ53、該溶融硫黄タンク30から改質硫黄製造タンク34への溶融硫黄の供給パイプ32、該改質硫黄製造タンク34から改質硫黄中間資材タンク38への改質硫黄の供給パイプ36、該改質硫黄中間資材タンク38から貯蔵槽40への改質硫黄中間資材の供給パイプ39などに供給するようになっている。これにより、図3に示す改質硫黄中間資材フレークの製造システムにおいて、製造途中の硫黄資材が硫黄の固化点以上に常時加温され、安全かつ容易に改質硫黄中間資材フレークを製造することができる。
なお、図1においては、骨材ホッパー1から混練物排出装置4までの全装置を搭載したベースフレーム5を、四隅部に移動用の車輪27を備えた台車28に積載したものとしたが、本発明はこれに限られず、上記ベースフレーム5の四隅部下面に直接、移動用の車輪27を設置してもよい。この場合は、上記の台車28は不要となる。また、上記ベースフレーム5の四隅部下面に、伸縮可能とされて高さが調整可能な支持脚を設置してもよい。この場合は、骨材ホッパー1から混練物排出装置4までの全装置を搭載したベースフレーム5をトラックの荷台に積載して現場に移動し、支持脚の高さを調整して適宜の場所に降ろせばよい。
本発明による改質硫黄固化体打設装置の実施形態を示す概略説明図である。 上記改質硫黄固化体打設装置を構成する各装置の関係を示す系統図である。 上記改質硫黄固化体打設装置における混練装置に外部から投入されるフレーク状の改質硫黄中間資材の製造について説明する改質硫黄中間資材フレーク製造システムを示す系統図である。
符号の説明
1…骨材ホッパー
2…骨材乾燥加温装置
3…混練装置
4…混練物排出装置
5…ベースフレーム
6…骨材計量ホッパー
7a…第1のコンベア
7b…第2のコンベア
12a〜12e…温度センサ
13a…骨材投入口
13b…改質硫黄中間資材投入口
18…回転羽根
19a,19b…モーター
20…混練物移送ポンプ
21…排出ホース
24…型枠
27…移動用の車輪
28…台車

Claims (6)

  1. 骨材を内部に収容しておき排出する骨材ホッパーと、
    上記骨材ホッパーからの骨材を受け入れて該骨材を乾燥すると共に所定温度以上に加温する骨材乾燥加温装置と、
    上記骨材乾燥加温装置から排出される加温された骨材と外部から投入されるフレーク状の改質硫黄中間資材とを受け入れて該骨材の温度で改質硫黄中間資材を溶解し、上記骨材と溶解された改質硫黄中間資材とを混練すると共に内部の混練物を所定温度以上に保温する混練装置と、
    上記混練装置から排出される混練物を受け入れて移送し型枠に打設するために先端部から排出する混練物排出装置と、
    上記骨材ホッパーから混練物排出装置までの装置を搭載するベースフレームと、を備えて成り、
    上記骨材乾燥加温装置から混練物排出装置までの各装置間を相互に連結する移送系には、内部の移送物を所定温度以上に加温する加熱手段を付加した、
    ことを特徴とする改質硫黄固化体打設装置。
  2. 上記フレーク状の改質硫黄中間資材は、溶融状態の硫黄と該溶融硫黄を変性する硫黄改質剤とを混合して改質硫黄を製造し、該製造された改質硫黄と骨材とを所定温度以上に加温した状態で混合して改質硫黄中間資材を製造し、該製造された改質硫黄中間資材を所定距離離れた2部位間で回転移動する無端帯状の金属製ベルト上に所定量を連続的に流下させて改質硫黄中間資材を冷却固化して薄板状資材を製造し、該製造された薄板状資材を破砕してフレーク状としたものであることを特徴とする請求項1記載の改質硫黄固化体打設装置。
  3. 上記加温する所定温度は、119℃以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の改質硫黄固化体打設装置。
  4. 上記骨材ホッパーから混練物排出装置までの装置を搭載したベースフレームは、四隅部に移動用の車輪を備えた台車に積載可能とされていることを特徴とする請求項1又は2記載の改質硫黄固化体打設装置。
  5. 上記骨材ホッパーから混練物排出装置までの装置を搭載したベースフレームの四隅部下面には、移動用の車輪を設置したことを特徴とする請求項1又は2記載の改質硫黄固化体打設装置。
  6. 上記骨材ホッパーから混練物排出装置までの装置を搭載したベースフレームの四隅部下面には、伸縮可能とされて高さが調整可能な支持脚を設置したことを特徴とする請求項1又は2記載の改質硫黄固化体打設装置。
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