JP4724105B2 - 液体検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば水のような第1の液体が存在する可能性のある状況下において、これよりも比重の小さい例えば油のような第2の液体が到来したことを検知する液体検知装置に関する。
かかる液体検知装置を適用する箇所として、給油所の地下タンクからの油の漏洩を検知するために設置される検知管がある。
この検知管は、図12に示すように、地中に埋設される地下タンクA周囲の4隅部に配置される。この検知管Bには、その周面に液体が浸入可能な開口が多数形成されており、その先端がコンクリート底板Cに当接するまで埋設されている。地下タンクAから油が漏洩すると、その油が検知管B内に到来し、この油の到来を検知することにより地下タンクAからの油の漏洩を検知することができる。
従来は、検知管Bに油が到来したことを検知するために、作業者が定期的に検知管B内に検知棒を挿入して肉眼で確認するのが一般的であった。しかし、この方法では、人手が必要であり、さらに検知管Bへの油の到来を連続的に検知することはできないので、検知管Bに液体検知装置を設置して油の到来を連続的かつ自動的に検知できるようにすることが好ましい。また、検知管Bには、油のほかに地下水が到来することがあるので、検知管Bに設置される液体検知装置は油の到来のみを検知できる構成とする必要がある。すなわち、検知管Bに設置される液体検知装置は、検知管Bに油のみが到来したことを検知できることはもとより、所定水位の地下水が存在する状況下において、その上に油が到来した場合であってもその油の到来を検知できる構成とする必要がある。
かかる構成を備えた液体検知装置として、従来、特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1の液体検知装置は、比重の異なる2つのフロート(内部フロート及びその外側を取り囲む外部フロート)とリードスイッチを一体的に第1液(水)上に浮かべ、第1液よりも比重の小さい第2液(油)の到来により内部フロートが外部フロートに対して所定値以上沈むとリードスイッチが作動して信号を発するように構成されている。
しかし、この特許文献1の液体検知装置ではリードスイッチがフロート(外部フロート)に組み込まれ、さらにリードスイッチには信号を伝達するケーブルが接続されていることから、液位の高さ変化によって液中に浸漬されるケーブルの長さが変化し、これに伴いケーブルの重量が変化してフロートの重量も変化し、フロートの喫水ラインの変動により誤作動が生じることがある。
また、ケーブルの重量変化による浮力への影響を解消するためにはフロート全体を大きくしなければならず、コストが高くなるとともに、設置する場所もスペースに余裕のある場所に限定され、小さなスペースしかない場所には設置できない。さらに、フロートが大きくなると、相当量の第2液(油)が到来してからでしか検知できず、油漏れ等の早期検知が困難である。
実開昭51−153660号公報
本発明が解決しようとする課題は、水等の第1の液体が存在する可能性のある状況下において、油等の第1の液体より比重の小さい第2の液体が到来した場合に、その第2の液体の到来を早期かつ正確に検知でき、しかも構造が簡単で小型化できる液体検知装置を提供することにある。
本発明は、リードスイッチと、そのリードスイッチを作動させる磁石を有するフロートとを別体として分離する構造を採用し、さらに、フロートを比重の異なる2つのフロートからなる2重構造として、内側のフロートに磁気遮蔽機能を持たせることによって上記課題を解決した。
すなわち、本発明の液体検出装置は、筒体と、筒体の内部に筒軸方向に所定間隔で複数配置されるリードスイッチと、筒体の外周側に配置され筒軸方向に摺動可能な第1のフロートと、第1のフロートと筒体の外周との間に配置され筒軸方向に摺動可能な第2のフロートとを備え、第1のフロートは、第1の液体及び第1の液体より比重の小さい第2の液体のうち、第1の液体にのみ浮くとともに、筒体内のリードスイッチを作動させる磁界を発する磁石を有し、第2のフロートは、第1の液体及び第2の液体の両方に浮くとともに、第1のフロートの磁石による磁界と打ち消し合う磁界を発する磁石を有し、第2の液体が存在しないときは、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置が揃うことにより、第1のフロートの磁石による磁界と第2のフロートの磁石による磁界とが打ち消し合って筒体内のリードスイッチは作動せず、第2の液体が到来すると第2のフロートのみが上昇し、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置がずれることにより、第1のフロートの磁石による磁界と第2のフロートの磁石による磁界との打ち消し合いが解消されて磁石による磁界によって筒体内のリードスイッチが作動し、リードスイッチの作動により第2の液体の到来を検知することを特徴とするものである。
本発明においては、第1のフロートと第2のフロートの比重の大小関係を上記構成とは逆、すなわち、第1のフロートを、第1の液体及び第2の液体の両方に浮くようにするとともに、第2のフロートを、第1の液体及び第2の液体のうち、第1の液体にのみ浮くようにすることができる。この場合、第2の液体が到来すると第1のフロートのみが上昇し、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置がずれることにより、第1のフロートの磁石による磁界と第2のフロートの磁石による磁界との打ち消し合いが解消されて磁石による磁界によって筒体内のリードスイッチが作動する。
このような本発明の液体検出装置において、第1のフロート及び第2のフロートの磁石については、それぞれの両磁極が筒体の筒軸に向かう直線上に位置するように配置し、かつ第1のフロートの磁石と第2のフロートの磁石は、同磁極どうしが向かい合うように配置することが好ましい。このような構成にすることで、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置が揃っているときには、第1のフロートの磁石による磁界と第2のフロートの磁石による磁界とが確実に打ち消し合うようにすることができるとともに、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置がずれたときには、確実にリードスイッチを作動させることができ、装置の信頼性が向上する。
さらに、本発明においては、内側の第2のフロートに磁石を配置して、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置が揃っているときには磁界を打ち消し合うようにする代わりに、第2のフロートの一部または全部に磁気遮蔽体を配置し、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置が揃っているときには、第1のフロートの磁石からの磁界を遮蔽してリードスイッチが作動しないようにすることができる。
すなわち、この場合、第2の液体が存在しないときは、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置が揃うことにより、第1のフロートの磁石による磁界が第2のフロートの磁気遮蔽体によって遮蔽されて筒体内のリードスイッチは作動せず、第2の液体が到来すると第2のフロートのみが上昇し、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置がずれることにより、第2のフロートの磁気遮蔽体による磁界の遮蔽が解消されて第1のフロートの磁石による磁界によって筒体内のリードスイッチが作動する。
この構成においても、第1のフロートと第2のフロートの比重の大小関係を上記とは逆、すなわち、第1のフロートを、第1の液体及び第2の液体の両方に浮くようにするとともに、第2のフロートを、第1の液体及び第2の液体のうち、第1の液体にのみ浮くようにすることができる。この場合、第2の液体が到来すると第1のフロートのみが上昇し、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置がずれることにより、第2のフロートの磁気遮蔽体による磁界の遮蔽が解消されて第1のフロートの磁石による磁界によって筒体内のリードスイッチが作動する。
また、本発明において、第1のフロートを、第1の液体及び第2の液体のうち、第1の液体にのみ浮くとともに、第2のフロートを、第1の液体及び第2の液体の両方に浮くように構成した場合、第1のフロート及び第2のフロートはそれぞれを環状に形成し、第1のフロートには、その下部に筒体の外周近傍まで突出する突出部を形成するとともに、この突出部の上方に第2のフロートを収納する収納部を形成することが好ましい。
このような構成にすることで、第2の液体が大量に到来して内側の第2のフロートが大幅に上昇して第1及び第2のフロートが上下方向に完全に分離したとしても、外側の第1のフロートにはその下部に筒体の外周近傍まで突出する突出部が形成されているので、第1のフロートはその突出部にガイドされ大幅に芯ずれすることはない。したがって、第2の液体がなくなって第2のフロートが下降してきたときに第1のフロートの収納部に確実に収納され、その後も液体検知装置としての機能を確実に維持できる。
なお、第1のフロートを、第1の液体及び第2の液体の両方に浮くようにするとともに、第2のフロートを、第1の液体及び第2の液体のうち、第1の液体にのみ浮くように構成した場合は、第1のフロートに形成する筒体の外周近傍まで突出する突出部は、フロート上部に形成するとともに、この突出部の下方に第2のフロートを収納する収納部を形成することで上記と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
1.リードスイッチと、そのリードスイッチを作動させる磁石を有するフロートとが別体として分離されていることから、フロートにはその自重以外の重量が付加されることはなく、従来のようにケーブルの重量がフロートの浮力に影響を及ぼすことがないので、液位の高さ変化による誤作動が皆無となり、検知の正確性が大幅に向上する。
2.フロートにケーブルの重量が付加されないので、フロートが小さくても十分な浮力を確保することができ、フロートを小型化でき装置全体も小型化・軽量化ができる。
3.フロートを小型化できるので、液位の変化に対する追随性が向上し、第2の液体の到来を早期に検知することができる。
4.リードスイッチを配置した筒体の周りにフロートを配置するという単純な構造であり、また、フロートも小型化することができるので、製造コストを大幅に低減することができる。
以下、本発明に係る液体検知装置を、先に図12で説明した給油所の地下タンクの周囲に埋設される検知管に適用した例によって、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る液体検知装置を適用した給液所の検知管近傍の全体構成を示す断面図である。同図に示す給液所の検知管近傍自体の構成は先に図12で説明した構成と同一であるので、同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
図1において、検知管Bの内部に本発明に係る液体検知装置1が挿入されている。液体検知装置1の筒体2の内部には、後述するように筒軸方向に所定間隔で複数のリードスイッチが配置されている。そして、それぞれのリードスイッチは、ケーブル3に並列に接続されており、少なくとも1つのリードスイッチが作動すると回路がつながり、その信号を液体検知信号としてケーブル3を介して外部に伝達することができる。なお、その液体検知信号は、これをそのままケーブル3を介して給油所の制御室等まで有線で伝達し警報等を発するようにすることができ、また、ケーブル3を無線発信器に接続して、この無線発信器によって所定の箇所に液体検知信号を伝達することもできる。
図2は、検知管Bの内部に挿入された液体検知装置1の一実施例を示す断面図である。
筒体2は、透磁性を有する非磁性の材料、例えばステンレス等の材料からなり、その筒軸を上下方向として、その下端が検知管Bの底板に当接するように配置される。この筒体2の内部には、筒軸方向に所定間隔で複数のリードスイッチ4が配置されている。それぞれのリードスイッチ4は、回路線5を介して図1に示したケーブル3に並列に接続されており、いずれかのリードスイッチ4が作動すると回路がつながり、その信号を液体検知信号としてケーブル3を介して外部に伝達する。
筒体2の外周側には、第1のフロートとして水フロート6が配置され、この水フロート6と筒体2との間に第2のフロートとして油フロート7が配置されている。水フロート6及び油フロート7はそれぞれ円環状に形成され、筒体2の筒軸方向(上下方向)に摺動可能に配置されている。
水フロート6は、水(第1の液体)及び油(第2の液体)のうち、水にのみ浮くように水フロート錘6aによって全体の比重が調整されている。また、水フロート6には、筒体2内のリードスイッチ4を作動させる磁石8が埋設されている。さらに、水フロート6の下部には筒体2の外周近傍まで突出する突出部6bが形成され、その上方には油フロート7を収納する収納部6cが形成されている。収納部6cの上端には上方に向けて拡径するテーパー部6dが形成されている。
一方、油フロート7は、水及び油の両方に浮くように油フロート錘7aによって全体の比重が調整されている。また、油フロート7には、後述するように、水フロート6の磁石8による磁界と打ち消し合う磁界を発する磁石9が埋設されている。
図3は、水フロート6の磁石8及び油フロート7の磁石9の配置例を示す平面図である。同図に示すように、水フロート6の磁石8は、水フロート6の周方向に等間隔で複数個(実施例では3個)配置されており、その両磁極(N極、S極)が筒体2の筒軸に向かう直線上に位置するように放射状に配置されている。また、油フロート7の磁石9は、油フロート7の周方向に等間隔で複数個(実施例では6個)配置されており、その両磁極(N極、S極)が筒体2の筒軸に向かう直線上に位置するように放射状に配置されている。そして、水フロート6の磁石8及び油フロート7の磁石9は、同磁極どうしが向かい合うように配置されている。すなわち、図2のようにS極どうしが向かい合うように配置されている。
このように、水フロート6の磁石8及び油フロート7の磁石9を、同磁極どうしが向かい合うように配置すると、磁石8による磁界の方向と磁石9による磁界の方向とが逆になり、図2のように、水フロート6及び油フロート7の上下方向の位置(磁石8及び磁石9の上下方向の位置)が揃っている場合には、それらの磁界が打ち消し合って、実質的な磁界がゼロとなる。したがって、筒体2内のリードスイッチ4が作動することはない。
なお、水フロート6の磁石8及び油フロートの磁石9の個数は実施例に限定されるものではなく、水フロート6及び油フロート7の上下方向の位置が揃っている場合に磁界が打ち消し合うように適宜決定できる。
以上の構成を有する液体検知装置1の動作を以下に説明する。
まず、検知管B内に水も油も存在しない場合は、図2に示すように、水フロート6及び油フロート7は、その最下端の位置(実施例では検知管B底板上)で上下方向の位置が揃った状態にある。この状態では、上述のように水フロート6の磁石8及び油フロート7の磁石9による磁界が互いに打ち消しあって、実質的な磁界がゼロになるので、筒体2内のリードスイッチ4は作動しない。
また、図4に示すように検知管B内に地下水等の影響で水が存在する場合であっても、水フロート6及び油フロート7はともに水に浮くので、図2の場合と同様に上下方向の位置が揃った状態となる、したがって、筒体2内のリードスイッチ4は作動しない。
次に、図4の状態から検知管B内に油が到来すると、水フロート6及び油フロート7の比重の違いから、図5に示すように、水フロート6及び油フロート7の上下方向の位置がずれる。すなわち、水フロート6は油には浮かないので油が到来したとしても上昇せずそのままの高さレベルを維持する。一方、油フロート7は油に浮くので油の到来によりその高さレベルは油面レベルまで上昇する。このように、水フロート6及び油フロート7の上下方向の位置がずれると、水フロート6の磁石8による磁界と油フロート7の磁石9による磁界の打ち消し合いが解消され、磁石8及び磁石9による磁界によって筒体2内のリードスイッチ4が作動する。リードスイッチ4が作動すると、上述のとおり回路がつながり、その信号が液体検知信号としてケーブル3を介して外部に伝達される。なお、検知管B内に水が存在せず、油のみが到来した場合も、同様に水フロート6及び油フロート7の上下方向の位置がずれるので、その油の到来を検知できる。
図5の状態からさらに油面レベルが上昇すると、水フロート6及び油フロート7が上下方向に完全に分離する。このような状態になったとしても、外側の水フロート6の下部には筒体2の外周近傍まで突出する突出部6bが形成されているので、水フロート6はその突出部6bにガイドされ大幅に芯ずれすることはない。したがって、油が取り除かれて油フロート7が下降してきたときに、油フロート7は、水フロート6の収納部6cに確実に収納される。とくに、この実施例では収納部6cの上端にテーパー部6dが形成されているので、水フロート6及び油フロート7に多少の芯ずれがあったとしても、油フロート7は水フロート6の収納部6cに確実に収納される。
図6は、本発明に係る液体検知装置の他の実施例を示す断面図である。先の実施例1では、内側の油フロート7に磁石9を配置して、外側の水フロート6と上下方向の位置が揃ったときに、その磁石9の磁界によって磁界を打ち消し合うようにしたが、本実施例では、図6に示すように内側の油フロート7の一部または全部に磁気遮蔽体10を配置し、水フロート6及び油フロート7の上下方向の位置が揃っているときに、水フロート6の磁石8からの磁界を遮蔽してリードスイッチ4が作動しないようにしたものである。すなわち、この場合、油が存在しないときは、図6又は図7に示すように水フロート6及び油フロート7の上下方向の位置が揃うことにより、水フロート6の磁石8による磁界が油フロート7の磁気遮蔽体10によって遮蔽されて筒体2内のリードスイッチ4は作動せず、油が到来すると図8に示すように油フロート7のみが上昇し、水フロート6及び油フロート7の上下方向の位置がずれることにより、油フロート7の磁気遮蔽体10による磁界の遮蔽が解消されて水フロート6の磁石8による磁界によって筒体2内のリードスイッチ4が作動する。なお、磁気遮蔽体としては、ニッケル合金等を使用することができる。
図9は、水フロート6の磁石8及び油フロート7の磁気遮蔽体10の配置例を示す平面図である。同図に示すように、水フロート6の磁石8は、水フロート6の周方向に等間隔で複数個(実施例では3個)配置されており、その両磁極(N極、S極)が筒体2の筒軸に向かう直線上に位置するように放射状に配置されている。また、油フロート7の磁気遮蔽体10は、油フロート7の周方向に連続的に配置されている。このように、油フロート7の磁気遮蔽体10を、周方向に連続的に配置すると、水フロート6が周方向に回転して磁石8がどの方向に位置しても、水フロート6及び油フロート7の上下方向の位置が揃っているときは、磁石8の磁界は磁気遮蔽体10によって遮蔽され、筒体2内のリードスイッチ4が作動することはない。
なお、水フロート6の磁石8及び油フロートの磁気遮蔽体10の配置は実施例に限定されるものではなく、水フロート6及び油フロート7の上下方向の位置が揃っている場合に磁界を遮蔽するように適宜決定できる。
図10は、本発明に係る液体検知装置のさらに他の実施例を示す断面図である。先の実施例1及び2では、水フロート6を外側に、油フロート7を内側に配置したが、本実施例ではその逆にしたものである。
ただし、この場合、図10に示すように外側の油フロート7の上部に筒体2の外周近傍まで突出する突出部7bを形成し、この突出部7bの下方に内側の水フロート6を収納する収納部7cを形成する。このようにすることで、多量の油の到来によって水フロート6と油フロート7が上下方向に完全に分離したとしても、外側の油フロート7にはその上部に筒体の外周近傍まで突出する突出部7bが形成されているので、油フロート7はその突出部7bにガイドされ大幅に芯ずれすることはない。したがって、油がなくなって油フロート7が下降したときに内側の水フロート6は油フロート7の収納部7cに確実に収納され、その後も液体検知装置としての機能を確実に維持できる。
また、このように、水フロート6を内側に、油フロート7を外側に配置した場合においても、図11に示すように内側の水フロート6の一部または全部に磁気遮蔽体10を配置し、水フロート6及び油フロート7の上下方向の位置が揃っているときに、油フロート7の磁石9からの磁界を遮断してリードスイッチ4が作動しないようにすることができる。
本発明の液体検知装置は、給油所に設置される検知管のほか、河川等においての浮遊液体の検知や、貯水槽等での浮遊液体の検知に利用可能である。
本発明に係る液体検知装置を適用した給液所の検知管近傍の全体構成を示す断面図である。 検知管の内部に挿入された液体検知装置の一実施例を示す断面図である。 図2の液体検知装置において水フロートの磁石及び油フロートの磁石の配置例を示す平面図である。 図2の液体検知装置において検知管内に水が存在する場合の水フロート及び油フロートの位置関係を示す断面図である。 図2の液体検知装置において検知管内に油が到来した場合の水フロート及び油フロートの位置関係を示す断面図である。 本発明に係る液体検知装置の他の実施例を示す断面図である。 図6の液体検知装置において検知管内に水が存在する場合の水フロート及び油フロートの位置関係を示す断面図である。 図6の液体検知装置において検知管内に油が到来した場合の水フロート及び油フロートの位置関係を示す断面図である。 図6の液体検知装置において水フロートの磁石及び油フロートの磁気遮蔽体の配置を示す平面図である。 本発明に係る液体検知装置のさらに他の実施例を示す断面図である。 本発明に係る液体検知装置のさらに他の実施例を示す断面図である。 給油所の地下タンク近傍の一般的な構成を示す断面図である。
符号の説明
1 液体検知装置
2 筒体
3 ケーブル
4 リードスイッチ
5 回路線
6 水フロート
6a 水フロート錘
6b 突出部
6c 収納部
6d テーパー部
7 油フロート
7a 油フロート錘
7b 突出部
7c 収納部
8、9 磁石
10 磁気遮蔽体

Claims (9)

  1. 筒体と、筒体の内部に筒軸方向に所定間隔で複数配置されるリードスイッチと、筒体の外周側に配置され筒軸方向に摺動可能な第1のフロートと、第1のフロートと筒体の外周との間に配置され筒軸方向に摺動可能な第2のフロートとを備え、第1のフロートは、第1の液体及び第1の液体より比重の小さい第2の液体のうち、第1の液体にのみ浮くとともに、筒体内のリードスイッチを作動させる磁界を発する磁石を有し、第2のフロートは、第1の液体及び第2の液体の両方に浮くとともに、第1のフロートの磁石による磁界と打ち消し合う磁界を発する磁石を有し、第2の液体が存在しないときは、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置が揃うことにより、第1のフロートの磁石による磁界と第2のフロートの磁石による磁界とが打ち消し合って筒体内のリードスイッチは作動せず、第2の液体が到来すると第2のフロートのみが上昇し、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置がずれることにより、第1のフロートの磁石による磁界と第2のフロートの磁石による磁界との打ち消し合いが解消されて磁石による磁界によって筒体内のリードスイッチが作動し、リードスイッチの作動により第2の液体の到来を検知する液体検知装置。
  2. 第1のフロート及び第2のフロートはそれぞれ環状に形成されており、第1のフロートは、その下部に筒体の外周近傍まで突出する突出部を有するとともに、この突出部の上方に第2のフロートを収納する収納部を有する請求項1に記載の液体検知装置。
  3. 筒体と、筒体の内部に筒軸方向に所定間隔で複数配置されるリードスイッチと、筒体の外周側に配置され筒軸方向に摺動可能な第1のフロートと、第1のフロートと筒体の外周との間に配置され筒軸方向に摺動可能な第2のフロートとを備え、第1のフロートは、第1の液体及び第1の液体より比重の小さい第2の液体の両方に浮くとともに、筒体内のリードスイッチを作動させる磁界を発する磁石を有し、第2のフロートは、第1の液体及び第2の液体のうち、第1の液体にのみ浮くとともに、第1のフロートの磁石による磁界と打ち消し合う磁界を発する磁石を有し、第2の液体が存在しないときは、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置が揃うことにより、第1のフロートの磁石による磁界と第2のフロートの磁石による磁界とが打ち消し合って筒体内のリードスイッチは作動せず、第2の液体が到来すると第1のフロートのみが上昇し、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置がずれることにより、第1のフロートの磁石による磁界と第2のフロートの磁石による磁界との打ち消し合いが解消されて磁石による磁界によって筒体内のリードスイッチが作動し、リードスイッチの作動により第2の液体の到来を検知する液体検知装置。
  4. 第1のフロート及び第2のフロートはそれぞれ環状に形成されており、第1のフロートは、その上部に筒体の外周近傍まで突出する突出部を有するとともに、この突出部の下方に第2のフロートを収納する収納部を有する請求項3に記載の液体検知装置。
  5. 第1のフロート及び第2のフロートの磁石は、それぞれの両磁極が筒体の筒軸に向かう直線上に位置するように配置され、かつ第1のフロートの磁石と第2のフロートの磁石は、同磁極どうしが向かい合うように配置されている請求項1〜4のいずれかに記載の液体検知装置。
  6. 筒体と、筒体の内部に筒軸方向に所定間隔で複数配置されるリードスイッチと、筒体の外周側に配置され筒軸方向に摺動可能な第1のフロートと、第1のフロートと筒体の外周との間に配置され筒軸方向に摺動可能な第2のフロートとを備え、第1のフロートは、第1の液体及び第1の液体より比重の小さい第2の液体のうち、第1の液体にのみ浮くとともに、筒体内のリードスイッチを作動させる磁界を発する磁石を有し、第2のフロートは、第1の液体及び第2の液体の両方に浮くとともに、磁気遮蔽体を有し、第2の液体が存在しないときは、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置が揃うことにより、第1のフロートの磁石による磁界が第2のフロートの磁気遮蔽体によって遮蔽されて筒体内のリードスイッチは作動せず、第2の液体が到来すると第2のフロートのみが上昇し、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置がずれることにより、第2のフロートの磁気遮蔽体による磁界の遮蔽が解消されて第1のフロートの磁石による磁界によって筒体内のリードスイッチが作動し、リードスイッチの作動により第2の液体の到来を検知する液体検知装置。
  7. 第1のフロート及び第2のフロートはそれぞれ環状に形成されており、第1のフロートは、その下部に筒体の外周近傍まで突出する突出部を有するとともに、この突出部の上方に第2のフロートを収納する収納部を有する請求項6に記載の液体検知装置。
  8. 筒体と、筒体の内部に筒軸方向に所定間隔で複数配置されるリードスイッチと、筒体の外周側に配置され筒軸方向に摺動可能な第1のフロートと、第1のフロートと筒体の外周との間に配置され筒軸方向に摺動可能な第2のフロートとを備え、第1のフロートは、第1の液体及び第1の液体より比重の小さい第2の液体の両方に浮くとともに、筒体内のリードスイッチを作動させる磁界を発する磁石を有し、第2のフロートは、第1の液体及び第2の液体のうち、第1の液体にのみ浮くとともに、磁気遮蔽体を有し、第2の液体が存在しないときは、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置が揃うことにより、第1のフロートの磁石による磁界が第2のフロートの磁気遮蔽体によって遮蔽されて筒体内のリードスイッチは作動せず、第2の液体が到来すると第1のフロートのみが上昇し、第1のフロート及び第2のフロートの上下方向の位置がずれることにより、第2のフロートの磁気遮蔽体による磁界の遮蔽が解消されて第1のフロートの磁石による磁界によって筒体内のリードスイッチが作動し、リードスイッチの作動により第2の液体の到来を検知する液体検知装置。
  9. 第1のフロート及び第2のフロートはそれぞれ環状に形成されており、第1のフロートは、その上部に筒体の外周近傍まで突出する突出部を有するとともに、この突出部の下方に第2のフロートを収納する収納部を有する請求項8に記載の液体検知装置。
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