JP4723235B2 - 相順表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、商用の三相交流の相順を検出して表示する相順表示装置に関するものである。
この種の相順表示装置として、特開平8−15356号公報に開示された相回転計が知られている。この相回転計では、課電状態にある商用の三相交流電路の絶縁被膜で被覆された3本の電線に3つの電極板をそれぞれ接近させたときに、静電誘導によって各電極板に電圧が発生し、位相判別回路が、この発生した電圧に基づいて商用の三相交流の電圧位相順番(相順)を判別し、表示部が、この判別結果を表示する。したがって、この相回転計によれば、電線の絶縁皮膜で被覆されていない部分(導通線材)に位相判別回路を直接接触させることなく、電線の絶縁皮膜で被覆された部分から電圧を検出して商用の三相交流の相順を判別することが可能なため、感電の危険性を回避することが可能となっている。この場合、導通線材に非接触で商用の三相交流の相順を判定する相回転計は、一般的に、商用交流電源からACアダプタを介して出力される電力や内蔵電池の電力を利用して作動するように構成されている。
特開平8−15356号公報(第2頁)
ところが、従来の相回転計(相順表示装置)には、以下の問題点がある。すなわち、従来の相順表示装置は、商用交流電源からACアダプタを介して出力される電力や内蔵電池の電力によって作動している。したがって、商用交流電源を用いるタイプの従来の相順表示装置には、商用交流電源のない場所で使用することができないため、測定場所が制約されるという問題点がある。一方、内蔵電池の電力を用いるタイプの相順表示装置では、測定場所が制約されないものの、相順表示装置の作動時間に応じて内蔵電池の残容量が少なくなり、電力不足に起因する意図しない作動停止を招くおそれがある。このため、内蔵電池として一次電池を用いるときには、早めの電池交換作業が必要で、充電式電池を用いるときには、早めの充電作業が必要になる。したがって、従来の相順表示装置には、この交換作業や充電作業が煩雑であるという問題点も存在する。なお、電線の導通線材に相順表示装置を直接接触させることにより、導通線材に課電されている商用の三相交流を電源として用いる構成が考えられる。ところが、この構成を採用した場合、感電の危険性が問題となる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、感電の危険性を回避しつつ、測定場所が制約されずに、電池交換作業や充電作業を不要とし得る相順表示装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の相順表示装置は、商用の三相交流における三相の各相から静電誘導によって第1、第2および第3の検出電圧をそれぞれ検出する第1、第2および第3の検出子と、前記三相のうちの接地されている1つの相から検出された第1の検出電圧に対して前記第3の検出電圧が正電圧および負電圧のいずれかの極性のときにその極性となる第1のパルス信号を生成する第1のパルス信号生成部と、前記第1の検出電圧に対して前記第2の検出電圧が前記いずれかの極性のときにその極性となる第2のパルス信号を生成する第2のパルス信号生成部と、前記第1の検出電圧を基準電位とし、かつ前記いずれかの極性の電圧となる期間の前記第1のパルス信号を電源として作動すると共に作動中において前記第2のパルス信号の前記いずれかの極性への移行に同期して前記基準電位に対して当該いずれかの極性に移行する第1の駆動信号を出力する第1のフリップフロップ回路と、前記第1の検出電圧を基準電位とし、かつ前記いずれかの極性の電圧となる期間の前記第2のパルス信号を電源として作動すると共に作動中において前記第1のパルス信号の前記いずれかの極性への移行に同期して前記基準電位に対して当該いずれかの極性に移行する第2の駆動信号を出力する第2のフリップフロップ回路と、前記第1の駆動信号によって駆動されて正相表示画像を表示すると共に前記第2の駆動信号によって駆動されて逆相表示画像を表示する表示部とを備えている。
請求項1記載の相順表示装置によれば、第1のフリップフロップ回路が、第1の検出電圧を基準電位とし、かついずれかの極性の電圧(例えば正電圧とする)となる期間の第1のパルス信号を電源として作動すると共に作動中において第2のパルス信号の正電圧への移行に同期して基準電位に対してその正電圧に移行する第1の駆動信号を出力し、第2のフリップフロップ回路が、第1の検出電圧を基準電位とし、かつ正電圧となる期間の第2のパルス信号を電源として作動すると共に作動中において第1のパルス信号の正電圧への移行に同期して基準電位に対してその正電圧に移行する第2の駆動信号を出力し、かつ表示部が、第1の駆動信号によって駆動されて正相表示画像を表示すると共に第2の駆動信号によって駆動されて逆相表示画像を表示することにより、商用の三相交流電路の絶縁被膜の上から各相の電力を作動用電力として利用することができるため、感電の危険性を回避しつつ、測定場所が制約されずに、しかも電池交換作業や充電作業を不要にできる相順表示装置を実現することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る相順表示装置の最良の形態について説明する。
まず、相順検査装置1の構成について図面を参照して説明する。
相順検査装置1は、本発明における相順表示装置の一例であって、図1に示すように、3つの検出子2,3,4、検相部5および表示部6を備えて構成されて、S相が接地された状態の三相交流電源50から出力される商用の三相交流(以下、単に「三相交流」ともいう)の相順を検査する。
検出子2は、本発明における第2の検出子に相当し、電極板31を備えると共に、一例として、線材を挟み込み可能なクリップ状(図示せず)に形成されている。検出子3は、本発明における第1の検出子に相当し、電極板32を備えると共に検出子2と同様にクリップ状(図示せず)に形成されている。検出子4は、本発明における第3の検出子に相当し、電極板33を備えると共に検出子2と同様にクリップ状(図示せず)に形成されている。また、各検出子2〜4は、互いに区別可能に例えば色分けされている。また、各検出子2〜4は、三相交流電路の3本の電線をそれぞれ挟み込むことで、各電極板31,32,33に各電線に供給されている電圧に応じた電圧V1,V2,V3(それぞれ本発明における第2,第1,第3の検出電圧)を静電誘導によって検出して検相部5に出力する。この場合、各検出子2,3,4は、静電誘導によって電圧V1,V2,V3を検出する。したがって、各電極板31,32,33を各電線の導通線材に直接接触させることなく導通線材を被覆する絶縁被膜の上から導通線材に近づける(電線を挟み込む)だけで、三相交流の各相の電圧に応じた電圧V1,V2,V3が検出される。この場合、検出子3は、三相のうちの接地されているS相の電圧を検出する。また、この相順検査装置1では、検出子3によって検出された電圧V2を基準電位として作動する。
検相部5は、6つのダイオード11〜13,21〜23および2つのフリップフロップ回路14,24を備えて構成されている。ダイオード11〜13は、本発明における第1のパルス信号生成部に相当する。この場合、ダイオード11,12は、ダイオード11のカソードとダイオード12のアノードとが接続されることによって直列接続されている。また、検出子3とダイオード13のアノードとダイオード12のカソードとが接続され、検出子4とダイオード13のカソードとダイオード11のアノードとが接続されている。また、ダイオード11〜13は、検出子3から出力される電圧V2と検出子4から出力される電圧V3との間の電圧V32(電圧V2を基準電位(0V)としたときの電圧V3の電圧)が所定の正電圧(本発明における正電圧および負電圧のいずれかの極性の一例。例えば+1.2V)以上のときに、直列接続されているダイオード11,12が導通して正の所定電圧に電圧制限し、負の所定電圧(例えば−0.6V)以下のときに、ダイオード13が導通して負の所定電圧に電圧制限する。したがって、ダイオード11〜13は、交流の電圧V32が入力されたときに、電圧V32の正の半周期の期間に同期してハイレベル(本発明におけるいずれかの極性のときのその極性の一例。例えば+1.2V)を維持し、電圧V32の負の半周期の期間に同期してローレベル(−0.6V)を維持するディジタル信号S32(本発明における第1のパルス信号)を生成する。
この場合、ダイオード11,12が電圧制限する正の所定電圧としては、フリップフロップ回路14のVcc端子/GND端子間およびフリップフロップ回路14,24の入力端子(D端子およびCK端子)/GND端子間に印加したときに、フリップフロップ回路14,24を破壊させることなく、フリップフロップ回路14が電源電圧として作動可能な電圧値であって、かつ、表示部6のNOR端子/COM端子間に印加したときに、表示部6が作動して正相表示画像41を表示可能な電圧値に規定する。したがって、直列接続するダイオードの数は、ダイオード11,12のように2つに限らず1つ以上の数に適宜変更することができる。また、ダイオード13が電圧制限する負の所定電圧としては、フリップフロップ回路14のVcc端子/GND端子間およびフリップフロップ回路14,24の入力端子/GND端子間にこの負の所定電圧を印加したときに、フリップフロップ回路14,24を破壊させることのない電圧値に規定する。したがって、負の所定電圧は、0Vに近いのが望ましい。
ダイオード21〜23は、本発明における第2のパルス信号生成部に相当する。この場合、ダイオード21,22は、ダイオード21のカソードとダイオード22のアノードとが接続されることによって直列接続されている。また、検出子3とダイオード23のアノードとダイオード22のカソードとが接続され、検出子2とダイオード23のカソードとダイオード21のアノードとが接続されている。また、ダイオード21〜23は、検出子3から出力される電圧V2と検出子2から出力される電圧V1との間の電圧V12(電圧V2を基準電位(0V)としたときの電圧V1の電圧)が所定の正電圧(本発明における正電圧および負電圧のいずれかの極性の一例。例えば+1.2V)以上のときに、直列接続されているダイオード21,22が導通して正の所定電圧に電圧制限し、負の所定電圧(例えば−0.6V)以下のときに、ダイオード23が導通して負の所定電圧に電圧制限する。したがって、ダイオード21〜23は、交流の電圧V12が入力されたときに、電圧V12の正の半周期の期間に同期してハイレベル(本発明におけるいずれかの極性のときのその極性の一例。例えば+1.2V)を維持し、電圧V12の負の半周期の期間に同期してローレベル(−0.6V)を維持するディジタル信号S12(本発明における第2のパルス信号)を生成する。
この場合、ダイオード21,22が電圧制限する正の所定電圧としては、フリップフロップ回路24のVcc端子/GND端子間およびフリップフロップ回路14,24の入力端子(D端子およびCK端子)/GND端子間に印加したときに、フリップフロップ回路14,24を破壊させることなく、フリップフロップ回路24が電源電圧として作動可能な電圧値であって、かつ、表示部6のREV端子/COM端子間に印加したときに、表示部6が作動して逆相表示画像42を表示可能な電圧値に規定する。したがって、直列接続するダイオードの数は、ダイオード21,22のように2つに限らず1つ以上の数に適宜変更することができる。また、ダイオード23が電圧制限する負の所定電圧としては、フリップフロップ回路24のVcc端子/GND端子間およびフリップフロップ回路14,24の入力端子/GND端子間にこの負の所定電圧を印加したときに、フリップフロップ回路14,24を破壊させることのない電圧値に規定する。したがって、負の所定電圧は、0Vに近いのが望ましい。
フリップフロップ回路14は、本発明における第1のフリップフロップ回路に相当し、一例として、低消費電力タイプであって1.2Vの電源電圧で動作するD−フリップフロップ回路で構成されて、グランド端子(GND端子)が検出子3に接続されて電圧V2をグランド電圧として作動する。また、フリップフロップ回路14では、電源端子(Vcc端子)および信号入力端子(D端子)にディジタル信号S32が入力され、クロック入力端子(CK端子)にディジタル信号S12が入力される。この構成により、フリップフロップ回路14は、三相交流電圧に基づく電力を作動用電力として利用して作動する。具体的には、フリップフロップ回路14は、ハイレベルの電圧となる期間のディジタル信号S32を電源として作動する。また、フリップフロップ回路14は、作動中にはD端子にハイレベルのディジタル信号S32が入力されているため、ローレベルからハイレベルに移行する(立ち上がる)ディジタル信号S12を作動中にCK端子に入力したときには、このディジタル信号S12の立ち上がりに同期して(本発明におけるいずれかの極性への移行に同期して)ローレベル(基準電位)に対してハイレベルに移行するディジタル信号Sn(本発明における第1の駆動信号)を出力端子(Q端子)から出力する。
フリップフロップ回路24は、本発明における第2のフリップフロップ回路に相当し、一例として、フリップフロップ回路14と同じタイプのD−フリップフロップ回路で構成されて、グランド端子(GND端子)が検出子3に接続されて電圧V2をグランド電圧として作動する。また、フリップフロップ回路24では、電源端子(Vcc端子)および信号入力端子(D端子)にディジタル信号S12が入力され、クロック入力端子(CK端子)にディジタル信号S32が入力される。この構成により、フリップフロップ回路24は、三相交流電圧に基づく電力を作動用電力として利用して作動する。具体的には、フリップフロップ回路24は、ハイレベルの電圧となる期間のディジタル信号S12を電源として作動する。また、フリップフロップ回路24は、作動中にはD端子にハイレベルのディジタル信号S12が入力されているため、ローレベルからハイレベルに移行する(立ち上がる)ディジタル信号S32を作動中にCK端子に入力したときには、このディジタル信号S32の立ち上がりに同期して(本発明におけるいずれかの極性への移行に同期して)ローレベル(基準電位)に対してハイレベルに移行するディジタル信号Sr(本発明における第2の駆動信号)を出力端子(Q端子)から出力する。
表示部6は、一例として液晶パネルで構成された液晶表示部であって、検出子3から出力される電圧V2を基準電位端子(COM端子)に入力して電圧V2を基準電位として作動すると共に、正相表示端子(NOR端子)にディジタル信号Snを入力し、逆相表示端子(REV端子)にディジタル信号Srを入力する。また、表示部6は、COM端子とNOR端子との間に例えば1.2Vと0Vとを所定周期で交互に繰り返すディジタル信号Snを入力したときに、このディジタル信号Snを作動用電源として液晶パネルが駆動されて、三相交流が正相である旨を示す正相表示画像41を液晶パネルに表示する。一方、表示部6は、COM端子とREV端子との間に例えば1.2Vと0Vとを所定周期で交互に繰り返すディジタル信号Srを入力したときに、このディジタル信号Srを作動用電源として液晶パネルが駆動されて逆相表示画像42を液晶パネルに表示する。つまり、表示部6は、三相交流電圧に基づく電力を作動用電力として利用して作動する。なお、液晶パネルは、電圧駆動素子のため、一般的には、電力を殆ど消費しない。したがって、表示部6は、フリップフロップ回路14,24の各Q端子から出力されるディジタル信号Sn,Srによって駆動されて正相表示画像41および逆相表示画像42を表示可能となっている。
次に、相順検査装置1の動作について、各図を参照して説明する。
この相順検査装置1を用いて三相交流の相順を検査する場合、まず、図1に示すように、三相交流の接地されているS相の電線52の絶縁皮膜の上に検出子3をセットする(挟み込む)。この場合、例えば、電線52の絶縁皮膜の色が白色で、他の電線51,53の絶縁皮膜の色が黒色というように電線52の色と電線51,53の色を異ならしめることにより、接地されているS相を容易に特定することができる。次いで、電線51,53に検出子2,4をセットする。この場合、検出子2,4をいずれの電線51,53にセットすることも可能であって、その接続状態が正相であるか逆相であるかをこの相順検査装置1によって検査する。最初に、図1に示すように、R相の電線51に検出子2をセットし、T相の電線53に検出子4をセットしたものとして、以下説明する。
まず、検出子2〜4が、各電線51〜53の三相交流電圧に応じた電圧V1〜V3をそれぞれ検出して出力する。この場合、図2に示すように、検相部5に入力される電圧V32(S相の電圧を基準としたT相の相対的な電圧である電圧Vts)は、電圧V12(S相の電圧を基準としたR相の相対的な電圧である電圧Vrs)に対して位相が300°遅れている(言い替えれば位相が60°進んでいる)。次いで、検相部5のダイオード11〜13が、交流の電圧V32における正の半周期の期間にハイレベルを維持し、負の半周期の期間にローレベルを維持するディジタル信号S32(図2参照)を生成する。また、検相部5のダイオード21〜23が、交流の電圧V12における正の半周期の期間にハイレベルを維持し、負の半周期の期間にローレベルを維持するディジタル信号S12(同図参照)を生成する。この場合、同図に示すように、ディジタル信号S32は、ディジタル信号S12がローレベルからハイレベルに移行してから300°遅れてローレベルからハイレベルに移行する。また、ディジタル信号S12は、ディジタル信号S32がローレベルからハイレベルに移行してから60°遅れてローレベルからハイレベルに移行する。また、ディジタル信号S32は、ディジタル信号S12がローレベルからハイレベルに移行してから120°遅れてハイレベルからローレベルに移行する。さらに、ディジタル信号S12は、ディジタル信号S32がハイレベルからローレベルに移行してから60°遅れてハイレベルからローレベルに移行する。
続いて、フリップフロップ回路14が、ダイオード11〜13によって生成されたディジタル信号S32をVcc端子およびD端子に入力する。図2では、Vcc端子に入力されるディジタル信号S32の信号波形をDFF14−Vccとして、D端子に入力されるディジタル信号S32の信号波形をDFF14−Dとして示す。この場合、フリップフロップ回路14は、ハイレベルとなる期間のディジタル信号S32を作動用電源として、そのハイレベルの期間だけ作動する。続いて、フリップフロップ回路14は、ディジタル信号S32のローレベルからハイレベルへの移行から60°遅れてローレベルからハイレベルに移行するディジタル信号S12をCK端子に入力する(同図におけるDFF14−CK参照)。この際に、フリップフロップ回路14は、ハイレベルのディジタル信号S32をD端子に入力しているため、CK端子に入力したディジタル信号S32へのローレベルからハイレベルへの移行に同期して、ローレベルからハイレベルに移行するディジタル信号SnをQ端子から出力すると共にそのディジタル信号Snをハイレベルに維持する(同図におけるDFF14−Q参照)。続いて、フリップフロップ回路14は、ディジタル信号S32のハイレベルからローレベルへの移行に同期して作動用電源の電圧低下によって作動を停止する。したがって、このフリップフロップ回路14の作動停止に同期して、Q端子から出力されていたディジタル信号Snがローレベルに移行する(同図におけるDFF14−Q参照)。
この場合、図2に示すように、ディジタル信号S12,S32が周期的にフリップフロップ回路14に入力するため、フリップフロップ回路14は、ディジタル信号S12のローレベルからハイレベルへの移行に同期してローレベルからハイレベルに移行し、かつディジタル信号S32のハイレベルからローレベルへの移行に同期してハイレベルからローレベルに移行する周期的なディジタル信号SnをQ端子から出力する。
一方、表示部6は、フリップフロップ回路14から出力された周期的にハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すディジタル信号SnをNOR端子に入力し、このディジタル信号Snによって駆動されて正相表示画像41を液晶パネルに表示する。したがって、この正相表示画像41が表示されることにより、検出子2,3,4をそれぞれセットした電線51,52,53がこの順にR相、S相およびT相であること、つまり正相であることが検査される。
また、フリップフロップ回路24は、ダイオード21〜23によって生成されたディジタル信号S12をVcc端子およびD端子に入力する。図2では、Vcc端子に入力されるディジタル信号S12の信号波形をDFF24−Vccとして、D端子に入力されるディジタル信号S12の信号波形をDFF24−Dとして示す。この場合、フリップフロップ回路24は、ハイレベルとなる期間のディジタル信号S12を作動用電源として、そのハイレベルの期間だけ作動する。この際に、ディジタル信号S12は、ディジタル信号S32がローレベルからハイレベルに移行してから60°遅れてローレベルからハイレベルに移行する。このため、CK端子に入力されるディジタル信号S32(同図のDFF24−CK参照)は、フリップフロップ回路24の作動期間中では、ローレベルからハイレベルに移行しない。したがって、フリップフロップ回路24は、ローレベルに維持したディジタル信号SrをQ端子から出力する。このため、表示部6は、ローレベルに維持されたディジタル信号SrをREV端子に入力するため、逆相表示画像42を表示しない。この結果、この際には、表示部6は、正相表示画像41のみを表示する。
次に、上記した検出子2,4の電線51,53へのセットとは逆に、R相の電線51に検出子4をセットし、三相交流のT相の電線53に検出子2をセットしたものとして、相順検査装置1の動作について説明する。
この例では、上記した電圧V12(Vrs)が電圧V32(S相の電圧を基準としたR相の相対的な電圧である電圧Vrs)に相当し、上記した電圧V32(Vts)が電圧V12(S相の電圧を基準としたT相の相対的な電圧である電圧Vts)に相当し、上記したディジタル信号S12(Vrs)がディジタル信号S32(Vrs)に相当し、上記したディジタル信号S32(Vts)がディジタル信号S12(Vts)に相当する。また、検相部5のダイオード11〜13およびフリップフロップ回路14の接続とダイオード21〜23およびフリップフロップ回路24の接続とが対称に接続されているため、ダイオード21〜23およびフリップフロップ回路24が、上記したダイオード11〜13およびフリップフロップ回路14と同様にして動作し、ダイオード11〜13およびフリップフロップ回路14が、上記したダイオード21〜23およびフリップフロップ回路24と同様にして動作する。したがって、電線51〜53が正相のときの動作と比較して、フリップフロップ回路14,24の動作が逆となる動作を実行するため、重複した説明を省略する。この例では、図3に示すように、フリップフロップ回路14は、ローレベルに維持されたディジタル信号Snを出力する。また、同図に示すように、フリップフロップ回路24は、ディジタル信号S32のローレベルからハイレベルへの移行に同期してローレベルからハイレベルに移行し、かつディジタル信号S12のハイレベルからローレベルへの移行に同期してハイレベルからローレベルに移行する周期的なディジタル信号SrをQ端子から出力する。
次いで、表示部6が、フリップフロップ回路24から出力された周期的にハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すディジタル信号SrをREV端子に入力し、このディジタル信号Srによって駆動されて逆相表示画像42を液晶パネルに表示する。また、表示部6は、フリップフロップ回路14から出力されたディジタル信号SnをNOR端子に入力する。この場合、表示部6は、ディジタル信号Snがローレベルに維持されることから、正相表示画像41を表示することなく、逆相表示画像42のみを表示する。したがって、この逆相表示画像42が表示されることにより、検出子2,3,4をそれぞれセットした電線51,52,53がこの順にT相、S相およびR相であること、つまり逆相であることが検査される。
このように、この相順検査装置1によれば、フリップフロップ回路14が、電圧V2を基準電位とし、かつ正電圧となる期間のディジタル信号S32を作動用電源として作動すると共に作動中においてディジタル信号S12のハイレベルへの移行に同期して基準電位に対してハイレベルに移行するディジタル信号Snを出力し、フリップフロップ回路24が、電圧V2を基準電位とし、かつ正電圧となる期間のディジタル信号S12を作動用電源として作動すると共に作動中においてディジタル信号S32のハイレベルへの移行に同期して基準電位に対してハイレベルに移行するディジタル信号Srを出力し、表示部6がディジタル信号Snによって駆動されて正相表示画像41を表示すると共にディジタル信号Srによって駆動されて逆相表示画像42を表示することにより、三相交流電路の絶縁被膜の上から各相の電力を作動用電力として利用することができるため、感電の危険性を回避しつつ、測定場所が制約されずに、しかも電池交換作業や充電作業を不要にできる相順検査装置1を実現することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、上記の構成では、2つのダイオード11,12および2つのダイオード21,22によって正の所定電圧(1.2V)にそれぞれ電圧制限する構成について説明したが、このダイオード11,12およびダイオード21,22に代えて、2つの定電圧回路を備えて正の所定電圧に電圧制限する構成を採用することもできる。また、本例では、各フリップフロップ回路14,24をD−フリップフロップ回路で構成しているが、JK−フリップフロップ回路やRS−フリップフロップ回路などの各種タイプのフリップフロップ回路で構成することもできる。さらに、フリップフロップ回路14,24の作動用電源として正電圧を用いる構成について説明したが、フリップフロップ回路14,24のVcc端子、D端子およびCK端子に入力する作動用電源の電源電圧を0V(基準電位)とし、かつGND端子にマイナス電圧を入力させる構成、つまりいわゆるマイナス電源を用いる構成を採用することもできる。この構成では、例えば、電圧V2を各フリップフロップ回路14,24のVcc端子およびD端子に入力し、各ダイオード11〜13,21〜24を上記の構成とは逆向き状態で接続し、かつフリップフロップ回路14のGND端子を検出子4に接続すると共にフリップフロップ回路24のGND端子を検出子2に接続する。また、液晶パネルを用いて表示部6を構成する例について上記したが、静電誘導によって得られる電流で駆動可能な他の低消費電流タイプの表示器(LEDなど)を用いて表示部6を構成することもできる。
相順検査装置1の構成を示す回路図である。 三相交流線路についての正相状態における相順検査装置1の動作を説明するためのタイミングチャートである。 三相交流線路についての逆相状態における相順検査装置1の動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 相順検査装置
2〜4 検出子
5 検相部
6 表示部
11〜13,21〜23 ダイオード
14,24 フリップフロップ回路
41 正相表示画像
42 逆相表示画像
51〜53 電線
V1〜V3,V12,V32 電圧
S12,S32,Sn,Sr ディジタル信号

Claims (1)

  1. 商用の三相交流における三相の各相から静電誘導によって第1、第2および第3の検出電圧をそれぞれ検出する第1、第2および第3の検出子と、
    前記三相のうちの接地されている1つの相から検出された第1の検出電圧に対して前記第3の検出電圧が正電圧および負電圧のいずれかの極性のときにその極性となる第1のパルス信号を生成する第1のパルス信号生成部と、
    前記第1の検出電圧に対して前記第2の検出電圧が前記いずれかの極性のときにその極性となる第2のパルス信号を生成する第2のパルス信号生成部と、
    前記第1の検出電圧を基準電位とし、かつ前記いずれかの極性の電圧となる期間の前記第1のパルス信号を電源として作動すると共に作動中において前記第2のパルス信号の前記いずれかの極性への移行に同期して前記基準電位に対して当該いずれかの極性に移行する第1の駆動信号を出力する第1のフリップフロップ回路と、
    前記第1の検出電圧を基準電位とし、かつ前記いずれかの極性の電圧となる期間の前記第2のパルス信号を電源として作動すると共に作動中において前記第1のパルス信号の前記いずれかの極性への移行に同期して前記基準電位に対して当該いずれかの極性に移行する第2の駆動信号を出力する第2のフリップフロップ回路と、
    前記第1の駆動信号によって駆動されて正相表示画像を表示すると共に前記第2の駆動信号によって駆動されて逆相表示画像を表示する表示部とを備えている相順表示装置。
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