JP4722168B2 - 生理用ナプキン - Google Patents
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Description
また、特許文献4〜6には、吸収性物品の左右両側縁から外方に延出されるように配されたシート材に複数のひも状の弾性部材が配されて、吸収性物品の上方に起立される一対の防漏壁が形成された吸収性物品が提案されている。
ここで「ひも状」とは、糸状のものや細長にスリットしてなるフィルム等を含む意であり、具体的には好ましくは幅10mm以下のものであればよい。
弾性部材5は、表面層としての表面シート2上に配された弾性部材付設用の帯状のシート材6に等間隔で3本配されており、それぞれシート材6の長手方向全域に亘って配されている。なお、「表面シート2上」とは、表面シート2の上方の意であり、本実施形態のように、シート材6の一部でも表面シート2の上方に位置すればよい。
そして、立体形態Uにおいて裏面層を形成する裏面シート3の上方には、裏面シート3及びシート材6に囲まれた空隙9が形成されている。
また本実施形態の生理用ナプキン1では、長手方向の中央部の肌当接面に生理用ナプキン1の長手方向に沿う一対の線状の溝7,7が、エンボス加工により形成されている。溝7,7により、シート材6は、表面シート2に固着されている。即ち、溝7,7は、シート材6の表面に設けられていると共に、表面シート2及び吸収体4の表面側にも設けられている。また、生理用ナプキン1の内方に向けて凸となるように湾曲されている。
このように収縮力の差を設けるには、中央部と両側とを同じ弾性材料を用いた場合には、伸張率若しくは弾性材料を配する間隔を変えればよく、また、異なる弾性部材を用いた場合には、中央部に配する弾性材料を弾性率等の弾性物性の良いものを用いればよい。また、この差は、後述する高さが保たれる程度とするのが好ましいが、特に制限されない。
具体的には、良好フィット性を得る点で、生理用ナプキンの長手方向における肌当接面側に凹状に湾曲する湾曲率としては、曲率半径r(図3参照)が50〜300mmであることが好ましく、100〜200mmであることがより好ましい。
上記表面シート2、上記裏面シート3及び上記吸収体4の形成材料としては、従来公知の生理用ナプキンに用いられるものを特に制限なく用いることができる。
また、上記シート材6としては、下記するシート材料等が用いられる。
ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル、ポリエチレン−ポリプロピレン複合繊維、ポリエチレン−ポリエステル複合繊維からなる湿式もしくは乾式不織布、及びポリエチレン、ポリプロピレン等のフィルム材料やフィルム材料を開孔した開孔フィルム等が用いられる。
肌触り等の点では、メルトブローン不織布、サクションヒードボンド不織布、スパンボンド不織布等の乾式不織布が好ましく、防漏性を高めるために撥水性であることが望ましい。
上記弾性部材5としては、細長く、伸び縮みする材料であればよく、天然ゴム(糸状ゴム、平ゴム等)、熱可塑性エラストマー〔ウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、PE等〕、更に具体的には、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−αオレフィン共重合体等を糸状に成形するか又はフィルムに成型し細幅にスリットしたものが挙げられる。
そして、本実施形態の生理用ナプキン1は、上述の如く構成されているので、立体形態Uが着用者の排泄部の側部に良好にフィットし、漏れ防止性、特に横漏れ防止性が向上される。また、生理用ナプキン1が、その長手方向において、肌当接面側に凹状に湾曲した形状となっているため、長手方向においても、身体の曲線にフィットし前後の液漏れも効果的に防止できる。
弾性部材で形成される凸曲面の立体形態Uは、着用者の足の動き(股間幅の変動)にも、常にフィットしながら自在に変形可能であり、特に凸曲面の立体形態において裏面層の上方に空隙9を有するものに関しては、着用者の動き/圧力を緩和し、吸収体側部に圧力を伝え難く、生理用ナプキンが一層ヨレたりずれたりせず、より一層モレを効果的に防止できる。
また、裏面層と吸収層とを一体に成形することもでき、また、表面層と吸収層とを一体に成形することもできる。
また、生理用ナプキン1の裏面シート3側にウイングを設けることもできる。
また、上記弾性部材が3本設けられたものを例示して説明したが、弾性部材を配置する位置を調整すれば弾性部材の数は2本でもよい。
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 弾性部材
6 シート材
7 溝
Claims (4)
- 肌当接面を形成する液透過性の表面層、液不透過性の裏面層、及び該表面層と該裏面層との間に介在された液保持性の吸収層を有する実質的に縦長の生理用ナプキンにおいて、
上記生理用ナプキンの左右両側には、それぞれ、複数本のひも状の弾性部材が、該生理用ナプキンの長手方向に向けて伸長された状態で配設されており、該弾性部材の収縮により肌当接面側に凸の凸曲面形状の立体形態が形成されており、
上記弾性部材は、上記表面層上に配され且つ上記吸収層に直接接合・固定されない帯状のシート材に配されており、
上記吸収層の幅方向中央部は、該吸収層の左右両側部に比して厚みが大きく且つ肌当接面側に突出しており、
上記シート材の幅方向一側縁が、上記吸収層の側縁よりも幅方向外方にて、上記裏面層に接合・固定され、該シート材の幅方向他側縁が、該吸収層の左右両側部の上方にて、上記表面層に接合・固定されており、
上記生理用ナプキンは、該生理用ナプキンの長手方向において、肌当接面側に凹状に湾曲した形状を有している生理用ナプキン。 - 前記弾性部材のうち、幅方向中央部に配された伸張された状態の弾性部材の収縮力は、左右両側に配された伸長された状態の弾性部材の収縮力よりも高い請求項1記載の生理用ナプキン。
- 上記弾性部材は、上記表面層上に配された帯状のシート材に配されている請求項1記載の生理用ナプキン。
- 前記立体形態においては、裏面層上に空隙が形成されている請求項1〜3の何れかに記載の生理用ナプキン。
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2008
- 2008-08-07 JP JP2008204127A patent/JP4722168B2/ja not_active Expired - Lifetime
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