JP4722098B2 - 磁性体マークを備える帳票体及び磁性体マークの着磁方法 - Google Patents

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本発明は、形成される所定数の磁性体マークのうち、所定の磁性体マークが着磁される帳票体及び磁性体マークの着磁方法に関する。
近年、例えば帳票体を封緘体に封入した後に、個別先に配送することが行われ、封緘体に、実際に個別先毎の帳票体が封入されているか、異なる帳票体が混在していないかを検査することが行われている。このような場合も含めて帳票体を検査するにあたって当該帳票体を確実に認識する必要がある。
従来、封緘体に封入した帳票体のマッチングを行うために、当該帳票体にそれぞれマッチングのためのマークや符号を付しておき、マークや符号を認識することでマッチングの正否を判別することが一般的に行われている。このような帳票体に付すマッチングのためのマークや符号について、以下の特許文献1で提案されているものがある。
上記特許文献1では、シートに照合記号(バーコード)を付すもので、当該照合記号が金属または金属粉入りインキで印刷し、当該照合記号をX線透過による検査装置により読み取ってマッチング検査を行うことが提案されている。また、インキの他に、導電粉末入りのトナーを定着させる技術も提案されている。
しかしながら、上記特許文献1で提案されているように、シートに照合記号(バーコード)を形成させるに際して、X線で検出可能な金属または金属粉入りインキで印刷を行うことによって可変的データを容易に照合記号として形成させることができるものであるが、インキ内に含ませる金属または金属粉の量はインキという特性上限度があって形成シート上に何枚かの介在物があると、下層の照合記号が認識されないか、または誤認識する場合も生じてくると共に、X線を使用するシステムは高価となる。
一方、X線ではなく、磁性体で内容物を検知する技術が以下の特許文献2で提案されている。当該特許文献2は、自己の有する保磁力を越える交番磁界を与えたときに急峻な磁化反転を生じる強磁性体粉末を含有したインキまたは塗料を、包装用箱に収納される内容物に印刷または塗布して検知用マークを設けるというものである。
上記特許文献2で提案されているものは、内容物に設けた検知用マークに対して、両側に当該強磁性体の保持力を超える交番磁界を印加する発生用コイルと検知用コイルとを配置して検知用マークを検知するものであるから、これを帳票体のマッチング等に適用することは高価になることもあって現実的ではない。
特許第3098557号公報 特開2003−285808号公報
上記特許文献1、2に鑑みて、本出願人は、マッチング用マークを磁性体で形成し、これを磁気センサにより非接触で検知することを想到したものである。
そこで、図12に本発明の前提となる帳票体の一例の説明図を示すと共に、図13に図12における帳票体のマーク検知の説明図を示す。図12は、封緘体に封入させる帳票体を示したもので、図12(A)において、連続帳票体101が搬送方向両側にマージナル部102A,102Bを形成させ、個片帳票体103A〜103Cで構成する一の帳票体103が連続されたものであって、個片帳票体103A〜103Cの何れかに、その一方端のマーク形成領域に、磁性体粉が混入されたインキで印刷により例えば6つの磁性体マーク111A〜111Fが搬送方向に対する垂直方向(幅方向)に連設され、帳票体103毎に何れかの磁性体マーク111A〜111Fが着磁される。また、何れかの個片帳票体103A〜103Cの所定箇所に住所、氏名、識別符号等が印刷される。
上記連続帳票体101は、搬送中の一工程でマージナル部102A,102Bが除去され、また、単一の帳票体103に切断されて、折込線104で例えばZ折りで折曲される。このような折曲された帳票体103が、図12(B)に示されるように、封緘体105に封入されるもので、このときに当該封緘体105の窓部106に上記印刷した住所、氏名、識別符号等が表出されるように帳票体103が封入される。この状態で当該帳票体103に形成された磁性体マーク111A〜111Fの何れかに着磁された磁性体マーク(以下、磁気マークという)の位置と、当該封緘体105の窓部106より表出される認識符号を認識してマッチングが行われるものである。
上記マッチングは、図13(A)に示すように、封入工程の後に搬送手段121により図示しない撮像位置まで搬送されて窓部106より表出された識別符号が撮像、認識され、さらにマーク検出位置まで搬送されて配置されたマーク検知部123により何れかの着磁された磁性体マーク111A〜111Fの磁気マークが検知され、認識された識別符号と検知された磁気マークの位置でマッチングが行われるものである。
すなわち、上記マーク検知部123は、搬送されてくる封緘体105に封入された帳票体103の磁性体マーク111A〜111Fに対してそれぞれ磁気センサ131〜136で対応されており、何れかの磁気センサ131〜136が検知することで磁気マークの位置が判別されるものである。
ところで、着磁された磁性体マーク(ここでは、磁気マーク111Aとする)は、図13(B)に示すように、N極端部とS極端部とにおいて磁力(絶対値)が最大となり、各端部からの距離にしたがって徐々に磁力が低下し、N極とS極との切り替わり目で磁力が最小(ゼロ)となる。したがって、磁気マーク111Aは、磁気センサ(ここでは、対応の磁気センサ131とする)に対して、検知可能な検知可能範囲X,X’と、上記切り替わり目近傍において検知困難となる非検知範囲Yとを有することとなる。
しかしながら、図13(A)に示すように、搬送手段121上で帳票体103が搬送されたときに、搬送方向に対して垂直方向(幅方向)にいわゆるアバレを生じた場合に、固定配置された磁気センサ131(132〜136も同様)が上記非検知範囲Y内に位置されると当該磁気センサの出力値がノイズと判別不能状態となって、対応の磁気マークを検知することができない場合があるという問題がある。
また、一般的に、磁気センサ131〜136は搬送される帳票体103の磁性体マーク111A〜111Fに対して略中央付近に位置させるように配置されるものであり、逆に、搬送によりアバレが生じない場合には、磁気センサ131(132〜136)は着磁された磁性体マークの上記非検知範囲Y内に位置されることとなり、これによって当該磁気センサの出力値がノイズと判別不能状態となって、対応の磁気マークを検知することができない場合があるという問題がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、搬送に際して搬送方向に対する垂直方向の位置変化や位置無変化に対しても着磁された磁性体マークを確実に検知可能とさせる磁性体マークを備える帳票体及び磁性体マークの着磁方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、複数の長方形状の磁性体マークが、後に搬送される際の搬送方向に対する垂直方向に連設状態で形成され、所定の磁性体マークを当該長方形状の両長方端に極を形成するように着磁させることで磁気マークとし、当該磁気マークを対応の磁気センサにより検知させる磁性体マークを備える帳票体であって、前記磁性体マークが、着磁されて前記磁気マークとされたときの極切り替わり目近傍で磁力低下により前記磁気センサが検知不能となる非検知範囲以外の両極の検知可能範囲が、前記搬送方向から見て連続となる角度Φで傾斜させて形成される構成とする
請求項2の発明では、帳票体に、複数の長方形状の磁性体マークを、後に搬送される際の搬送方向に対する垂直方向に連設状態で形成させるものであると共に、所定の磁性体マークを2極の磁気記録ヘッドにより当該長方形状の両長方端に極を形成させるように着磁させることで磁気センサにより検知される磁気マークとする磁性体マークの着磁方法であって、前記帳票体に、前記複数の長方形状の磁性体マークを、前記着磁されて磁気マークとされたときの極切り替わり目近傍で磁力低下により前記磁気センサが検知不能となる非検知範囲以外の両極の検知可能範囲が、前記搬送方向から見て連続となる角度Φで傾斜させて形成させ、前記帳票体に前記傾斜で形成された所定の磁性体マークに対して、前記磁気記録ヘッドの前記2極の電極を前記搬送方向に併設させて前記長方形状の長方端に極を形成させるべく着磁させる構成とする。
請求項3の発明では、帳票体に、複数のベタ状の磁性体マークを、後に搬送される際の搬送方向に対する垂直方向に連設状態で形成させ、前記帳票体に形成された所定の磁性体マークの内部に、着磁させたときの極切り替わり目近傍で磁力低下により磁気センサが検知不能となる非検知範囲以外の両極の検知可能範囲が、前記搬送方向から見て連続となる角度Φで傾斜させた長方形状の磁気マークを形成すべく、当該角度Φで前記搬送方向に併設させた磁気記録ヘッドの2極の電極により着磁させる構成とする。
請求項1の発明によれば、帳票体において複数の長方形状の磁性体マークが後に搬送される際の搬送方向に対する垂直方向に連設状態に形成されるもので、当該磁性体マークが、着磁されることで磁気マークとされたときの極切り替わり目近傍で磁気センサが検知不能となる非検知範囲以外の両極の検知可能範囲が搬送方向から見て連続となる角度で傾斜させて形成させる構成とすることにより、帳票体の搬送に際して配置された磁気センサが搬送方向に対する垂直方向の位置変化や位置無変化に対して常に検知可能範囲に磁気センサが位置されることとなることから、着磁された磁性体マークの磁気マークを確実に検知可能とさせることができるものである。
請求項2の発明によれば、帳票体に複数の長方形状の磁性体マークを、着磁されることで磁気マークとされたときの極切り替わり目近傍で磁気センサが検知不能となる非検知範囲以外の両極の検知可能範囲が搬送方向から見て連続となる角度で傾斜させて形成させ、傾斜された磁性体マークに対して磁気記録ヘッドの2極の電極を搬送方向に併設させて長方形状の両長方端に極を形成させるべく着磁させる構成とすることにより、傾斜された磁性体マークの両長方端に確実に極を着磁させることができ、ひいては帳票体の搬送に際して配置された磁気センサが搬送方向に対する垂直方向の位置変化や位置無変化に対して常に検知可能範囲に磁気センサが位置されることとなることから、着磁された磁性体マークの磁気マークを確実に検知可能とさせることができるものである。
請求項3に発明によれば、帳票体に、複数のベタ状の磁性体マークを、後に搬送される際の搬送方向に対する垂直方向に連設状態で形成させ、形成された所定の磁性体マークの内部に、着磁させたときの極切り替わり目近傍で磁力低下により磁気センサが検知不能となる非検知範囲以外の両極の検知可能範囲が、搬送方向から見て連続となる角度Φで傾斜させた長方形状の磁気マークを形成すべく、当該角度Φで搬送方向に併設させた磁気記録ヘッドの2極の電極により着磁させる構成とすることにより、ベタ状の磁性体マーク内に傾斜された長方形状として両長方端に確実に極を着磁させることで磁気マークとすることができ、ひいては帳票体の搬送に際して配置された磁気センサが搬送方向に対する垂直方向の位置変化や位置無変化に対して常に検知可能範囲に当該磁気センサが位置されることとなることから、着磁された磁性体マークの磁気マークを確実に検知可能とさせることができるものである。
以下、本発明の最良の実施形態を図により説明する。
図1に、本発明の帳票体の一部を示した構成図を示す。図1において、例えば前述の図12(A)に示すような単一の帳票体11(103)のZ折りされた個片帳票体(103B)が示され、その帳票基部12の例えば端部の磁性体マーク形成領域に、後に搬送される際の搬送方向に対する垂直方向から角度Φで傾斜させた長方形状の磁性体マーク13A〜13Fが、当該垂直方向に連設状態で形成される。当該磁性体マーク13A〜13Fは、例えば印刷インキに磁性体粉を混入させて一般的な印刷技術により形成することができる。
そして、何れかの磁性体マーク13A〜13F(ここでは、磁性体マーク13Aとする)が長方形状の両長方端に極を形成するように磁気記録ヘッド(図2で説明する)により着磁させることによって磁気マークとされ、後述のマーク検知システムにおいて帳票体11が搬送されたときに当該磁気マークを磁気センサが検知するものである。
上記磁性体マーク13A〜13Fの角度Φは、着磁されて磁気マークとされたときの極切り替わり目近傍で磁力低下により前記磁気センサが検知不能となる非検知範囲以外の両極の検知可能範囲が、搬送方向から見て連続となる角度Φであり、一例としてΦ≒60度で傾斜した場合を示している。このことは、図4で説明する。
ここで、図2に、図1における磁性体マークに対する着磁方法の説明図を示す。図2(A)において、磁気記録ヘッド21は一般的な構成のものであり、コア22にコイル23が巻回され、当該コア22の端部が微小ギャップGを有している。そして、コイル23を通電することにより、極性に応じてギャップGの両端が電極24S(S極),24N(N極)となる。
上記のような磁気記録ヘッド21により、上記帳票体11に形成された磁性体マーク13A〜13Fのうち、ここでは磁性体マーク13Aに着磁を行う場合、図2(B)に示すように、当該帳票体11(磁性体マーク13A)の搬送方向に磁気記録ヘッド21の2極の電極24S,24Nを併設させ、上記角度Φ≒60度で傾斜された磁性体マーク13Aを、当該電極24S,24Nを通過させることで、当該磁性体マーク13Aの長方形状の両長方端にそれぞれS極及びN極が着磁されて磁気マークとされるものである。
そこで、図3に、本発明の帳票体のマッチングを行う際のマーク検知システムの一部を示した説明図を示す。図3はマーク検知システム31の一部を示したもので、例えばベルト搬送の搬送手段32における搬送方向上の所定位置にマーク検知部33が配置され、当該マーク検知部33は、上記帳票体11の各磁性体マーク13A〜13Fに対応させたそれぞれの磁気センサ34A〜34Fを備える。
当該磁気センサ34A〜34Fとしては、例えば、MR(磁気抵抗効果)センサ、感磁媒体に高周波電流を通電したときに外部磁界により磁気インピーダンスが大きく変化するMI効果(高周波表皮効果)を利用した磁気インピーダンスセンサ(MIセンサ)を採用することができる。
一方、上記搬送手段32上では封緘体41が順次搬送されるもので、当該封緘体41には、窓部42が設けられて図1に示す個片帳票体を備える帳票体11が封入されたものである。磁気センサ34A〜34Fの当該磁性体マーク13A〜13Fに対する対応位置としては、例えば各磁性体マーク13A〜13Fの中心位置が搬送方向上で磁気センサ34A〜34Fと重なる位置としている。
続いて、図4に図3における帳票体のマーク検知の説明図を示すと共に、図5に図3におけるマーク検知システムの磁気センサ検知の説明図を示す。図4において、着磁された磁性体マーク(磁気マーク)13Aは、例えば4キロガウス(KG)で着磁させた場合としている。当該磁気マーク13Aの磁力は、前述のように、その軸方向でN極端部とS極端部とにおいて磁力が最大となり、各端部からの距離にしたがって徐々に磁力が低下し、N極とS極との切り替わり目で磁力が最小(ゼロ)となる。当該磁気マーク13Aの磁気センサ33Aに対しては、磁力(絶対値)が所定値の範囲となる検知可能範囲X,X’と、極切り替わり目近傍で磁気センサの出力値がノイズ範囲内となって検知不能となる非検知範囲Yを有することとなる。
すなわち、帳票体11に磁性体マーク13A(13B〜13F)を角度Φ≒60度で傾斜させて形成させていることから、着磁されて磁気マークとされたときの極切り替わり目近傍で磁力低下により磁気センサ33A(33B〜33F)の出力値がノイズ範囲内となって検知不能となる非検知範囲Y以外の両極の検知可能範囲X,X’が、図4に示すように、搬送方向から見て一部重複した連続となるものである。
そして、図4に示す磁気センサ34Aは、磁気マーク13Aが通過することにより、図5(A)に示すような出力値を示す。図5(A)は、ここでは、磁気マーク13Aの寸法を7mm×2mmとして4KGで着磁させ、磁気センサ34Aをアイチ・マイクロ・インテリジェント社製のMIセンサで磁気マーク13Aに対して高さ3mmの位置で検知させた場合のものである。
すなわち、図5(A)において、磁気センサ34Aは、磁気マーク13Aの非検知範囲Yが通過したときには、極切り替わり目近傍でその出力値がノイズ範囲内となるものの、搬送状態の如何にかかわらず、S極に対する検知可能範囲Xで検知した出力、若しくは、N極に対する検知可能範囲X’で検知した出力が確保されるものである。なお、図5(A)は、S極に対する最小の出力値及び最大の出力値が示され、N極に対する最小の出力値及び最大の出力値が示されたものである。
図5(B)は、参考例として、同一の条件で、磁気マーク13Aの傾斜を角度Φ≒45°とした場合の磁気センサ34Aの出力値を示したもので、当該磁気マーク13Aの磁力は搬送方向から見て検知可能範囲X,X’が連続せず、非検知範囲Yが存在することとなり、当該磁気マーク13Aの搬送状態によっては、磁気センサ34Aが当該磁気マーク13Aの非検知範囲Y部分における極切り替わり目ノイズ範囲の出力値を示す場合が生じることを示している。
続いて、図6〜図9に、図1の帳票体における磁性体マークの傾きの参考説明図を示す。図6〜図9は、磁性体マークに着磁させた磁力に応じて当該磁性体マークの傾斜角度をシミュレートしたものである。図6は、着磁した磁力を上記同様に4KGとした場合に、搬送方向から見て検知可能範囲Xと検知可能範囲X’とが理想的に連続させた場合を示したもので、このときの当該着磁された磁性マーク(磁気マーク13A)の傾斜は、角度Φ≒53°となる。
図7は、磁性体マークを、例えば2KGの磁力で着磁させた場合であり、この場合の搬送方向(矢印)から見て検知可能範囲Xと検知可能範囲X’とを理想的に連続とさせるときの当該磁性マーク(磁気マーク13A)の傾斜は、角度Φ≒70°となる。また、図8は、磁性体マークを、例えば6KGの磁力で着磁させた場合であり、この場合の搬送方向(矢印)から見て検知可能範囲Xと検知可能範囲X’とを理想的に連続とさせるときの当該磁性マーク(磁気マーク13A)の傾斜は、角度Φ≒42°となる。さらに、図9は、磁性体マークを、例えば8KGの磁力で着磁させた場合であり、この場合の搬送方向(矢印)から見て検知可能範囲Xと検知可能範囲X’とを理想的に連続とさせるときの当該磁性マーク(磁気マーク13A)の傾斜は、角度Φ≒33°となる。
すなわち、上記帳票体11に磁性体マークを、仮に磁性体マークの大きさを同じとして形成するときに、当該磁性体マークの形成間隔に応じて、着磁させる磁力が決定され、当該磁力に応じた傾斜角度が設定されることとなるものである。
このように、帳票体11の搬送に際して配置された磁気センサ34A〜34Fが搬送方向に対する垂直方向の位置変化や位置無変化に対して検知可能範囲X,X’が連続されることから、常に検知可能範囲に磁気センサが位置させることができ、着磁された磁性体マークの磁気マークを確実に検知可能とさせることができるものである。また、角度Φで傾斜された磁性体マーク13A〜13Fの両長方端に確実に極を形成させて着磁させることができるものである。
次に、図10に、図1の帳票体における磁性マーク形成の他の説明図を示す。図10において、帳票体11に形成した上記同様の角度Φで傾斜させた磁性体マーク13A〜13Fに対して、同色の印刷インキで当該磁性体マーク13A〜13Fを覆うように形成してマーク部51A〜51Fとしたものである。これによって、帳票体11全体の意匠的なバランスを設計する余地を確保することができるものである。
また、図11に、図1における磁性体マークに対する他の着磁方法の説明図を示す。図11では、一の磁性体マーク(磁気マーク)13Aについて説明するが、他の磁性体マークについても同様に適用することができるものである。すなわち、帳票体11に形成する磁性体マークの形成領域にベタ状の磁性体マーク52を、例えば磁性体粉を混入した印刷インキにより、後に搬送される際の搬送方向に対する垂直方向に連設状態で形成させる。
一方、当該帳票体11(ベタ状の磁性体マーク52)の搬送位置に、当該ベタ状の磁性体マーク52のそれぞれに対応させて、図2に示すような磁気記録ヘッドの2極の電極24S,24Nを、上述の角度Φで搬送方向に併設しておく。そして、当該電極24S,24Nに帳票体11(ベタ状の磁性体マーク52)を通過させ、通過時に着磁させたい磁性体マーク52に対応する磁気記録ヘッドの電極24S,24Nを通電により記録状態とすることにより、図に示すようにベタ状の磁性体マーク52の内部に、当該角度Φの長方形状であって、両長方端が所定極で着磁された磁気マークとさせるものである。
このように、ベタ状の磁性体マーク52内に傾斜された長方形状として両長方端に確実に極を着磁させることで磁気マーク13Aとすることができ、ひいては帳票体11の搬送に際して配置された磁気センサ34A〜34Fが搬送方向に対する垂直方向の位置変化や位置無変化に対して常に検知可能範囲に当該磁気センサが位置されることとなることから、着磁された磁性体マークの磁気マークを確実に検知可能とさせることができるものである。
一方、本発明の帳票体11は、上記実施形態におけるマーク検知システム31によるマーク検知として、封緘体41に封入された帳票体11が正規のものか否かの帳票体マッチングシステムに適合させることができる。例えば、前述の図12及び図13で説明したように、帳票体11に、当該帳票体11が折曲され、封緘体41に封入されたときに窓部42に住所、氏名、識別符号が表出されるように印刷を行い、当該帳票体11が封緘体41に封入されたときに、窓部42より表出した識別符号を撮像手段で読み取って認識し、当該認識した識別符号と磁気センサ34A〜34Fで検知した磁性体マーク13A〜13F(磁気マーク)の位置とでマッチングを行わせるものである。なお、封緘体41に封入される帳票体11は単一であっても、複数であっても同様である。
また、別の適合例として、複数の帳票体11を丁合して、例えば封緘体に封入し、又は製本等とする丁合システムに適合させることができる。例えば、複数の帳票体11に上記のように複数の磁性体マーク13A〜13Fを形成し、丁合対象の帳票体11の磁性体マーク13A〜13Fのうち、同位置の磁性体マークに着磁させておき、丁合時に着磁された磁性体マーク(磁気マーク)を検知し、その位置で正規の帳票体が丁合されているかを判別するものである。この場合、丁合対象の帳票体が、天地が逆である場合や、裏返しであった場合でも、このような状態をエラーとして検知することができるものである。
本発明の帳票体等は、当該帳票体のマッチングのために磁気センサで検知される磁性体マークが形成される場合に適する。
本発明の帳票体の一部を示した構成図である。 図1における磁性体マークに対する着磁方法の説明図である。 本発明の帳票体のマッチングを行う際のマーク検知システムの一部を示した説明図である。 図3における帳票体のマーク検知の説明図である。 図3におけるマーク検知システムの磁気センサ検知の説明図である。 図1の帳票体における磁性体マークの傾きの参考説明図(1)である。 図1の帳票体における磁性体マークの傾きの参考説明図(2)である。 図1の帳票体における磁性体マークの傾きの参考説明図(3)である。 図1の帳票体における磁性体マークの傾きの参考説明図(4)である。 図1の帳票体における磁性マーク形成の他の説明図である。 図1における磁性体マークに対する他の着磁方法の説明図である。 本発明の前提となる帳票体の一例の説明図である。 図12における帳票体のマーク検知の説明図である。
符号の説明
11 帳票体
12 帳票基部
13 磁性体マーク
21 磁気記録ヘッド
24 電極
31 マーク検知システム
32 搬送手段
33 磁性体マーク検知部
34 磁気センサ
41 封緘体
52 ベタ状の磁性体マーク

Claims (3)

  1. 複数の長方形状の磁性体マークが、後に搬送される際の搬送方向に対する垂直方向に連設状態で形成され、所定の磁性体マークを当該長方形状の両長方端に極を形成するように着磁させることで磁気マークとし、当該磁気マークを対応の磁気センサにより検知させる磁性体マークを備える帳票体であって、
    前記磁性体マークが、着磁されて前記磁気マークとされたときの極切り替わり目近傍で磁力低下により前記磁気センサが検知不能となる非検知範囲以外の両極の検知可能範囲が、前記搬送方向から見て連続となる角度Φで傾斜させて形成されることを特徴とする磁性体マークを備える帳票体。
  2. 帳票体に、複数の長方形状の磁性体マークを、後に搬送される際の搬送方向に対する垂直方向に連設状態で形成させるものであると共に、所定の磁性体マークを2極の磁気記録ヘッドにより当該長方形状の両長方端に極を形成させるように着磁させることで磁気センサにより検知される磁気マークとする磁性体マークの着磁方法であって、
    前記帳票体に、前記複数の長方形状の磁性体マークを、前記着磁されて磁気マークとされたときの極切り替わり目近傍で磁力低下により前記磁気センサが検知不能となる非検知範囲以外の両極の検知可能範囲が、前記搬送方向から見て連続となる角度Φで傾斜させて形成させ、
    前記帳票体に前記傾斜で形成された所定の磁性体マークに対して、前記磁気記録ヘッドの前記2極の電極を前記搬送方向に併設させて前記長方形状の長方端に極を形成させるべく着磁させる、
    ことを特徴とする磁性体マークの着磁方法。
  3. 帳票体に、複数のベタ状の磁性体マークを、後に搬送される際の搬送方向に対する垂直方向に連設状態で形成させ、
    前記帳票体に形成された所定の磁性体マークの内部に、着磁させたときの極切り替わり目近傍で磁力低下により磁気センサが検知不能となる非検知範囲以外の両極の検知可能範囲が、前記搬送方向から見て連続となる角度Φで傾斜させた長方形状の磁気マークを形成すべく、当該角度Φで前記搬送方向に併設させた磁気記録ヘッドの2極の電極により着磁させる、
    ことを特徴とする磁性体マークの着磁方法。
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