JP4721817B2 - ダイブッシュ - Google Patents

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Description

本発明は、プレス金型に用いるダイブッシュに係り、特にパンチを用いて被加工材を打ち抜いたときに生じる打ち抜きカスが詰まるのを防止することのできるプレス金型のダイブッシュに関する。
各種機械部品、各種精密部品などで、1mm以下の金属材料に0.4mm以下の微小径の孔を形成する場合には、パンチを用いてプレス加工により打ち抜いて形成することが行われている。この金属材料に0.4mm以下の微小径の孔をパンチを用いてプレス加工により打ち抜き形成するに当たっては、パンチの先端で金属材料を貫通させてパンチ先端をダイブッシュに形成される孔内に嵌合することによって行われている。このダイブッシュは、中心にパンチ先端の形状と同一の形状の孔の形成された円筒状を有し、上端面がダイプレートの上面と面一になるようダイプレートに嵌着され、被加工材である金属材料を下側から支えると同時に、ダイブッシュの孔の上端面エッジがパンチ先端が嵌入するときに切刃となるものである。
このようにパンチ先端をダイブッシュに形成される孔内に嵌合することによって被加工材である金属材料に微小径の穴明け加工を行うと、金属材料に形成されるときにカスが生じる。このカスは、パンチ先端に押されてダイブッシュに形成されている孔の中に押し込まれる。この金属材料に微小径の穴明け加工を行ったときに発生するカスが、ダイブッシュに形成されている孔の中に詰まると穴明け加工を行う製品の品質に直接影響を与えることになる。
このようにダイブッシュは、ダイプレートに形成される取付孔に嵌合固定されており、このダイプレートはダイバッキングプレートを介してダイセットに固定されている。プレス金型の下型が構成されている。このダイブッシュは、孔が上端面から下端面まで貫通形成されており、この孔の形状は、パンチの先端(刃先部)の断面形状と同じ形状(例えば、パンチの先端形状が円形であればダイブッシュの孔形状は円形、パンチの先端形状が角形であればダイブッシュの孔形状は角形となる)に形成されている。そして、従来のダイブッシュの孔は、切刃を構成する上端面エッジがパンチによって被加工材(金属材料)を打ち抜くことにより生じた打ち抜きカスとほぼ同じ直径を有するように形成され、この切刃から同径の孔が所定長さ形成され、この同径孔の下端から、後端面に向かって拡径するテーパ部が形成されている。
このダイプレートが固定されるダイバッキングプレートには、ダイブッシュの孔と貫通し、ダイブッシュの下端面側の孔の直径よりも大径の孔が形成されており、このダイバッキングプレートが固定されるダイセットには、ダイバッキングプレートに形成される孔と貫通し、ダイバッキングプレートの孔の直径よりも大径の孔が形成されている。
ダイブッシュと、ダイバッキングプレート、ダイセットとがこのように構成されているため、従来のダイブッシュの場合、被加工材(金属材料)を打ち抜いて生じた打ち抜きカスは、切刃から同径孔内に数枚重なった状態で溜まるようになっていて、被加工材(金属材料)がパンチによって打ち抜かれると同径孔内に数枚重なった状態で溜まっている打ち抜きカスの一番下のカスがテーパ部に自然落下するようになっている。ところが、ダイブッシュの孔、ダイバッキングプレートの孔、ダイセットの孔の内面粗度が高い、すなわち孔の内面表面の加工が粗くいと打ち抜きカスが自然落下せずに詰まってしまうことがある。
そこで、従来、小径孔プレス加工ダイ1は、切刃11と、切刃の後方に連通する裏逃げ孔12とを有し、切刃の後端と裏逃げ孔の前端との連通部に、裏逃げ孔側に広がる段差13を設け、裏逃げ孔を、段差から後端に向かって逆勾配のない孔径とし、これにより、段差部において切刃部と裏逃げ孔部との軸ずれを吸収させて切刃長さの不均一を防ぎ、切刃をカスづまりし難い形状とするものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−361338
そして、この特許文献1においては、バッキングプレート22に、裏逃げ孔12の後端の孔径より大径の排出孔22aが、軸線を合わせて形成され、ダイセット21にも同様にバッキングプレート22の排出孔22aより十分大径の排出孔22aが形成され、この排出孔に排出孔22aより大内径の口金3が嵌挿固定されている。そして、この口金3は、その後端に接続された排出管4を介してカス集積タンク5が接続されており、このカス集積タンク5の上端には、吸引管6を介して真空ポンプで構成される吸引装置7が接続されている。このようにして、裏逃げ孔12の後端は、カス集積タンク5を介して吸引装置7に接続されている。そして、プレス加工時に吸引装置7を運転すると、バイパス孔14から裏逃げ孔12、バッキングプレート22の排出孔22a、口金3内、排出管4及びカス集積タンク5に至る吸引路で空気の引き込みが行われ、切刃11内が大気圧より低圧の負圧状態となる。このようにして特許文献1は、ダイ1によるプレス加工時、抜きカスが段差により摺接支持部を失うため、抜きカスの裏逃げ孔部での落下が円滑になりカスづまりの可能性を低減させようとしている。
しかしながら、このような特許文献1に記載の小径孔プレス加工ダイ1にあっては、バイパス孔14を形成するにあたり、特にプレス金型のプレス加工ダイ1の材質が硬い場合にあっては、ドリルでは孔を開けることができず、加工が困難であるという問題点を有している。
また、特許文献1に記載の小径孔プレス加工ダイ1にあっては、バイパス孔14を、プレス金型のプレス加工ダイ1の長手方向に対して斜め方向に向かうようにして形成してあるため、このように斜め方向に向かって孔を開けるためには、プレス加工ダイ1を斜めに固定しなければならず、プレス加工ダイ1の加工上、非常に困難であるという問題点を有している。
本発明の目的は、パンチを用いて被加工材を打ち抜いたときに生じる打ち抜きカスが詰まるのを防止することのできるプレス金型のダイブッシュを提供することにある。
本願第1の発明に係るプレス金型のダイブッシュは、略円筒形状に構成されるシャンク部と、該シャンク部の下端にフランジを備え、前記シャンク部の上端面のエッジが切刃を構成し、前記シャンク部の上端面の切刃のエッジら同径で所定長さ形成される同径部と、該同径部の下端から前記フランジの下端面に向かって拡径するテーパ部とによって構成される孔が形成されてなるプレス金型のダイブッシュにおいて、前記シャンク部の外側部の任意の箇所に、シャンク部の上端面から前記フランジにかけて筒方向に所定の深さの縦溝を形成し、前記縦溝に直交し前記フランジの下端面に前記フランジの外周端から内周端に達する所定深さの横溝を形成したものである。
本願第2の発明に係るプレス金型のダイブッシュは、略円筒形状に構成されるシャンク部と、該シャンク部の下端にフランジを備え、前記シャンク部の上端面のエッジが切刃を構成し、前記シャンク部の上端面の切刃のエッジから同径で所定長さ形成される同径部と、該同径部の下端から前記フランジの下端面に向かって拡径するテーパ部とによって構成される孔が形成されてなるプレス金型のダイブッシュにおいて、前記シャンク部の外側部の任意の2つの箇所に、シャンク部の上端面から前記フランジにかけて筒方向に所定の深さの第1の縦溝と第2の縦溝を形成し、前記第1の縦溝と第2の縦溝のそれぞれに直交し、前記フランジの下端面に前記フランジの外周端から内周端に達する所定深さの第1の横溝と第2の横溝を形成したものである。
本願第3の発明に係るプレス金型のダイブッシュは、略円筒形状に構成されるシャンク部と、該シャンク部の下端にフランジを備え、前記シャンク部の上端面のエッジが切刃を構成し、前記シャンク部の上端面の切刃のエッジから同径で所定長さ形成される同径部と、該同径部の下端から前記フランジの下端面に向かって拡径するテーパ部とによって構成される孔が形成されてなるプレス金型のダイブッシュにおいて、前記シャンク部の外側部の任意の複数の箇所に、シャンク部の上端面から前記フランジにかけて筒方向に所定の深さの縦溝を形成し、前記複数の縦溝のそれぞれに直交し、前記フランジの下端面に前記フランジの外周端から内周端に達する所定深さの横溝を形成したものである。
本発明によれば、パンチを用いて被加工材を打ち抜いたときに生じる打ち抜きカスが詰まるのを防止することができる。
本発明は、シャンク部の外側部の任意の箇所に、シャンク部の上端面からフランジにかけて筒方向に所定の深さの縦溝を形成し、縦溝に直交しフランジの下端面にフランジの外周端から内周端に達する所定深さの横溝を形成し、打ち抜きカスの落下方向に向かって吸引を行うと、上端面から下端面まで通じるシャンク部の外側部の溝と、この外側部の溝に連通しダイブッシュの孔に通じる下端面の溝を通って孔内に空気が流れ込み、十分な空気の流れができ、十分な吸引圧が確保しカス詰まりを防止することによって達成される。
図1〜3には、本発明に係るダイブッシュの第1の実施例が示されている。図1は本発明の第1の実施例に係るダイブッシュの全体斜視図、図2は図1に図示のダイブッシュの下端面側からの斜視図、図3は図1に図示のダイブッシュのA−A断面図である。
図1において、プレス金型のダイブッシ1は、略円筒形状に構成されているシャンク部2を有している。このシャンク部2の下端には、図2に示す如く、フランジ3が設けられている。このダイブッシュ1は、上端面(シャンク部2の上端部)4から下端面(フランジ3の下端部)5まで貫通して孔6が形成されている。そして、ダイブッシュ1は、上端面(シャンク部2の上端部)4のエッジが切刃7を構成している。
この孔6は、図3に示す如く、切刃7から同径に所定長さ形成される同径部8と、この同径の孔の同径部8の下端からダイブッシュ1の下端面5に向かって拡径するテーパ部9とによって形成されている。この切刃7を構成するシャンク部2の上端エッジの径は、図示していないパンチによって被加工材(金属材料)を打ち抜くことにより生じた打ち抜きカスとほぼ同じ直径を有するように形成されている。したがって、この孔6の同径部8の形状は、図示していないパンチの先端(刃先部)の断面形状と同じ形状に形成されている。
この本実施例に示すダイブッシュ1においては、切刃7から同径に所定長さ形成される同径部8を設けているが、この同径部8は、必ずしも設ける必要はなく、切刃7からダイブッシュ1の下端面5に向かって拡径するテーパ部によって形成してもよい。本実施例において、ダイブッシュ1に、切刃7から同径に所定長さ形成される同径部8を設けるのは、図示していないパンチを打ち込んで被加工材(金属材料)に穴明けする際、パンチ先端とシャンク部2の上端エッジに形成された切刃7とで切断するものであるので、切刃7からダイブッシュ1の下端面5に向かって拡径するテーパ部を設けると、切刃7が摩耗したり、切刃7が破損することがあるので、それを防止するためである。
切刃7を構成するシャンク部2の上端の同径部8の形状は、本実施例においては、図1に示す如く円形に形成されているが、これはパンチの先端形状が円形を想定しているからで、パンチの先端形状が角形(例えば、四角形、六角形)であればダイブッシュの孔形状は角形(例えば、四角形、六角形)に形成されることになる。また、同径部8の下端からダイブッシュ1の下端面5に向かって形成されるテーパ部9の形状は、本実施例においては、図2に示す如く円形に形成されているが、このテーパ部9の形状は、円形であろうが、角形(例えば、四角形、六角形)であろうがその形状は問題にはならない。本実施例において、テーパ部9の形状を円形に形成してあるのは、同径部8の形状が円形であるから、それに合わせただけである。ただ、ダイブッシュ1を製作する上には、角形(例えば、四角形、六角形)よりも円形の方が製作し易い。
また、このダイブッシュ1の外側部には、任意の箇所に、シャンク部2からフランジ3に掛けて筒方向に所定の深さの縦溝10が形成されている。また、この縦溝10に連通し、この縦溝10に直交してダイブッシュ1のフランジ3の下端面5に所定深さの横溝11が、フランジ3の外周端から内周端に達して形成されている。すなわち、この横溝11は、縦溝10に連通し、孔6に連通して形成されている。このようにして、縦溝10と横溝11とによって、ダイブッシュ1の上端面(シャンク部2の切刃7を構成する端部)4からダイブッシュ1の下端面(フランジ3の下端部)5のテーパ部9の開口端部に通じる一条の溝が構成されている。
この縦溝10と横溝11の形状は、本実施例においては、断面コの字状に形成されているが、これに限られるものではい。すなわち、この縦溝10と横溝11の形状は、例えば、断面略U字状、断面略V字状であってもよく、ダイブッシュ1の上端面(シャンク部2の切刃7を構成する端部)4からダイブッシュ1の下端面(フランジ3の下端部)5のテーパ部9の開口端部に通じ溝が形成されれば良い。
このように構成されるプレス金型のダイブッシュ1は、図4に示す如く、ダイプレート12に設けられている貫通穴に嵌着固定されている。このダイプレート12は、ダイバッキングプレート13に固定されており、このダイバッキングプレート13は、ダイセット14に固定されている。そして、このダイバッキングプレート13には、ダイブッシュ1の孔6に連通し、孔6にの径より大きい径の穴15が貫通形成されている。また、ダイセット14には、ダイバッキングプレート13に形成された穴15よりも大きい径の貫通穴16が形成されている。
そして、このダイブッシュ1の孔6と、ダイバッキングプレート13の穴15と、ダイセット14の貫通穴16は、同心上に並んで形成されている。したがって、図示していないパンチによって被加工材(金属材料)を打ち抜いたときに生じる打ち抜きカスは、同心上に並んでいるプレス金型のダイブッシュ1の孔4、ダイバッキングプレート13の穴15及びダイセット14の貫通穴16の順で落下するようになっている。
このダイブッシュ1では、図示していないパンチによって被加工材(金属材料)を打ち抜いたときに、ダイセット14側の貫通穴16から貫通穴16内、穴15内、孔6内の空気を吸引する。この吸引によって流れる空気の方向は、パンチによって被加工材(金属材料)を打ち抜いたときに、生じる打ち抜きカスの落下方向と同一の方向である。このダイセット14側の貫通穴16から内部の空気を吸引したとき、プレス金型のダイブッシュ1の上端面(シャンク部2の上端部)4側の空気は、縦溝10を通って下方に流れ、さらに横溝11を通って、プレス金型のダイブッシュ1の孔6に流れ込む。これによって、ダイブッシュ1の孔6内、ダイバッキングプレート13の穴15内及びダイセット14の貫通穴16内に十分な空気の流れができる。この空気の流れによって、十分な吸引圧が確保され、カス詰まりを防止することができる。
本実施例においてダイブッシュ1のシャンク部2の外側部からフランジ3に掛けて形成する縦溝10、フランジ3の下端面5に形成する横溝11は、筒方向に直線上の溝であるため、この縦溝10と横溝11は、研磨等によって容易に形成することができる。したがって、図示していないパンチによって被加工材(金属材料)を打ち抜いたときに生じる打ち抜きカスが、ダイブッシュ1の孔6内に残る、いわゆるカス詰まりを防止するための加工を容易に行うことができる。
図5〜図7には、本発明に係るダイブッシュの第2の実施例が示されている。図4は本発明の第2の実施例に係るダイブッシュの全体斜視図、図6は図5に図示のダイブッシュの下端面側からの斜視図、図7は図5に図示のダイブッシュのB−B断面図である。
図5〜図7において、図1〜図3に図示のプレス金型のダイブッシ1に用いられている符号と同意の符号の付されているものは、同一の形状・構造を有している。図5〜図7に図示のプレス金型のダイブッシ20が図1〜図3に図示のプレス金型のダイブッシ1と異なる点は、図1〜図3に図示のプレス金型のダイブッシ1に設けられている縦溝10と横溝11に加え、この縦溝10と横溝11の設けられた位置の反対側に、同様の縦溝と横溝を設け、一対にした点である。他は、図1〜図3に図示の実施例と異なる点にはない。
図5〜図7において、プレス金型のダイブッシ20は、略円筒形状に構成されているシャンク部21を有している。このシャンク部21の下端には、図6に示す如く、フランジ22が設けられている。このダイブッシュ20は、上端面(シャンク部21の上端部)23から下端面(フランジ22の下端部)24まで貫通して孔6が形成されている。そして、ダイブッシュ20は、上端面(シャンク部21の上端部)23のエッジが切刃7を構成している。
図5〜図7中、8はダイブッシ20の孔6に切刃7から同径に所定長さ形成される同径部,9は同径部8の下端からダイブッシュ20の下端面(フランジ22の下端部)24に向かって拡径するテーパ部で、図1〜図3に図示の実施例と異なる点にはない。また、図5〜図7中、25は図1〜図3に図示の実施例の縦溝10と同一の第1の縦溝で、26は図1〜図3に図示の実施例の横溝11と同一の第1の横溝である。
すなわち、このダイブッシュ20の外側部には、任意の箇所に、シャンク部21からフランジ22に掛けて筒方向に所定の深さの第1の縦溝25が形成されている。また、この第1の縦溝25に連通し、この第1の縦溝25に直交してダイブッシュ20のフランジ22の下端面24に所定深さの第1の横溝26が、フランジ22の外周端から内周端に達して形成されている。すなわち、この第1の横溝26は、縦溝10に連通し、孔6に連通して形成されている。このようにして、第1の縦溝25と第1の横溝26とによって、ダイブッシュ20の上端面(シャンク部21の切刃7を構成する端部)23からダイブッシュ20の下端面(フランジ22の下端部)24のテーパ部9の開口端部に通じる一条の第1の溝が構成されている。
図5〜図7に図示のプレス金型のダイブッシ20には、第1の縦溝25と第1の横溝26に加えて、第1の縦溝25と第1の横溝26の形成されている位置の反対側に、第1の縦溝25と第1の横溝26の構成と同一の構成の第2の縦溝27と第2の横溝28が設けられている。すなわち、ダイブッシュ20の外側部の第1の縦溝25と第1の横溝26の形成されている位置とは反対側のダイブッシュ20の外側部には、シャンク部21からフランジ22に掛けて筒方向に所定の深さの第2の縦溝27が形成されている。また、この第2の縦溝27に連通し、この第2の縦溝27に直交してダイブッシュ20のフランジ22の下端面24に所定深さの第2の横溝28が、フランジ22の外周端から内周端に達して形成されている。すなわち、この第2の横溝28は、第2の縦溝27に連通し、孔6に連通して形成されている。このようにして、第2の縦溝27と第2の横溝28とによって、ダイブッシュ20の上端面(シャンク部21の切刃7を構成する端部)23からダイブッシュ20の下端面(フランジ22の下端部)24のテーパ部9の開口端部に通じる一条の第2の溝が構成されている。
この第1の縦溝25と第1の横溝26の形状、および第2の縦溝27と第2の横溝28の形状は、本実施例においては、断面コの字状に形成されているが、これに限られるものではない。すなわち、この第1の縦溝25と第1の横溝26の形状、および第2の縦溝27と第2の横溝28の形状は、例えば、断面略U字状、断面略V字状であってもよく、ダイブッシュ20の上端面(シャンク部21の切刃7を構成する端部)23からダイブッシュ20の下端面(フランジ22の下端部)24のテーパ部9の開口端部に通じ溝が形成されれば良い。
このように構成されるプレス金型のダイブッシュ20は、図8に示す如く、ダイプレート12に設けられている貫通穴に嵌着固定されている。このダイプレート12は、ダイバッキングプレート13に固定されており、このダイバッキングプレート13は、ダイセット14に固定されている。そして、このダイバッキングプレート13には、ダイブッシュ20の孔6に連通し、孔6の径より大きい径の穴15が貫通形成されている。また、ダイセット14には、ダイバッキングプレート13に形成された穴15よりも大きい径の貫通穴16が形成されている。そして、このダイブッシュ20の孔6と、ダイバッキングプレート13の穴15と、ダイセット14の貫通穴16は、同心上に並んで形成されている。したがって、図示していないパンチによって被加工材(金属材料)を打ち抜いたときに生じる打ち抜きカスは、同心上に並んでいるプレス金型のダイブッシュ20の孔6、ダイバッキングプレート13の穴15及びダイセット14の貫通穴16の順で落下するようになっている。
このダイブッシュ20では、図示していないパンチによって被加工材(金属材料)を打ち抜いたときに、ダイセット14側の貫通穴16から貫通穴16内、穴15内、孔6内の空気を吸引する。この吸引によって流れる空気の方向は、パンチによって被加工材(金属材料)を打ち抜いたときに、生じる打ち抜きカスの落下方向と同一の方向である。このダイセット14側の貫通穴16から内部の空気を吸引したとき、プレス金型のダイブッシュ20の上端面(シャンク部21の上端部)23側の空気は、第1の縦溝25と第2の縦溝27を通って下方に流れ、さらに第1の縦溝25を通ってきた空気は第1の横溝26を通って、第2の縦溝27を通ってきた空気は第2の横溝28を通って、プレス金型のダイブッシュ20の孔6に流れ込む。これによって、ダイブッシュ20の孔6内、ダイバッキングプレート13の穴15内及びダイセット14の貫通穴16内に十分な空気の流れを作られる。この空気の流れによって、十分な吸引圧が確保され、カス詰まりを防止することができる。
本実施例においてダイブッシュ20のシャンク部21の外側部からフランジ22に掛けて形成する第1の縦溝25と第1の横溝26によって構成される第1の溝、フランジ22の下端面24に形成する第2の縦溝27と第2の横溝28によって構成される第2の溝は、いずれも筒方向に直線上の溝であるため、この第1の溝(第1の縦溝25と第1の横溝26)と第2の溝(第2の縦溝27と第2の横溝28)は、研磨等によって容易に形成することができる。したがって、図示していないパンチによって被加工材(金属材料)を打ち抜いたときに生じる打ち抜きカスが、ダイブッシュ20の孔6内に残る、いわゆるカス詰まりを防止するための加工を容易に行うことができる。
本実施例においては、プレス金型のダイブッシュ1にフランジ3が設けられたダイブッシュ、プレス金型のダイブッシュ20にフランジ22が設けられたダイブッシュについて説明したが、本発明は、このようなダイブッシュにフランジを有しないプレス金型のダイブッシュにも同様に適用することができる。
本発明の第1の実施例に係るダイブッシュの全体斜視図。 図1に図示のダイブッシュの下端面側からの斜視図。 図1に図示のダイブッシュのA−A断面図。 図1に示すプレス金型のダイブッシュが固定されたプレス金型の一部を示す断面図。 本発明の第2の実施例に係るダイブッシュの全体斜視図。 図5に図示のダイブッシュの下端面側からの斜視図。 図5に図示のダイブッシュのB−B断面図。 図5に示すプレス金型のダイブッシュが固定されたプレス金型の一部を示す断面図。
符号の説明
1,20…………プレス金型のダイブッシュ
2,21…………シャンク部
3,22…………フランジ
4,23…………上端面
5,24…………下端面
6…………………孔
7…………………切刃
8…………………同径部
9…………………テーパ部
10………………縦溝
11………………横溝
12………………ダイプレート
13………………ダイバッキングプレート
14………………ダイセット
15………………穴
16………………貫通穴
25………………第1の縦溝
26………………第1の横溝
27………………第2の縦溝
28………………第2の横溝

Claims (3)

  1. 略円筒形状に構成されるシャンク部と、該シャンク部の下端にフランジを備え、前記シャンク部の上端面のエッジが切刃を構成し、前記シャンク部の上端面の切刃のエッジら同径で所定長さ形成される同径部と、該同径部の下端から前記フランジの下端面に向かって拡径するテーパ部とによって構成される孔が形成されてなるプレス金型のダイブッシュにおいて,
    前記シャンク部の外側部の任意の箇所に、シャンク部の上端面から前記フランジにかけて筒方向に所定の深さの縦溝を形成し、前記縦溝に直交し前記フランジの下端面に前記フランジの外周端から内周端に達する所定深さの横溝を形成した
    ことを特徴とするプレス金型のダイブッシュ。
  2. 略円筒形状に構成されるシャンク部と、該シャンク部の下端にフランジを備え、前記シャンク部の上端面のエッジが切刃を構成し、前記シャンク部の上端面の切刃のエッジら同径で所定長さ形成される同径部と、該同径部の下端から前記フランジの下端面に向かって拡径するテーパ部とによって構成される孔が形成されてなるプレス金型のダイブッシュにおいて,
    前記シャンク部の外側部の任意の2つの箇所に、シャンク部の上端面から前記フランジにかけて筒方向に所定の深さの第1の縦溝と第2の縦溝を形成し、前記第1の縦溝と第2の縦溝のそれぞれに直交し前記フランジの下端面に前記フランジの外周端から内周端に達する所定深さの第1の横溝と第2の横溝を形成した
    ことを特徴とするプレス金型のダイブッシュ。
  3. 略円筒形状に構成されるシャンク部と、該シャンク部の下端にフランジを備え、前記シャンク部の上端面のエッジが切刃を構成し、前記シャンク部の上端面の切刃のエッジら同径で所定長さ形成される同径部と、該同径部の下端から前記フランジの下端面に向かって拡径するテーパ部とによって構成される孔が形成されてなるプレス金型のダイブッシュにおいて,
    前記シャンク部の外側部の任意の複数の箇所に、シャンク部の上端面から前記フランジにかけて筒方向に所定の深さの縦溝を形成し、前記複数の縦溝のそれぞれに直交し、前記フランジの下端面に前記フランジの外周端から内周端に達する所定深さの横溝を形成した
    ことを特徴とするプレス金型のダイブッシュ。
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