JP4720542B2 - 走行道路特定装置及び記憶媒体 - Google Patents
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そこで、例えば特開平2−137096号公報には、自車の走行速度を検出し、走行速度が所定速度以上である場合に走行する道路を高速道路として認識するナビゲーション装置について記載されている。上記ナビゲーション装置によれば高速道路と一般道路が並設されている場合に自車の走行する道路を特定することが可能となる。
また、「渋滞情報取得手段」は外部の施設等と通信を行うことにより渋滞情報を取得することとしても良いし、走行道路特定装置の内部に記憶された渋滞情報を読み出すことにより取得することとしても良い。
ここで、「所定距離間隔で並設される道路」とは、常に一定の間隔で並設される道路のみに限られず、間隔を変化させて並設される道路を含む。
図1に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置を検出する現在地検出処理部(自車位置検出手段)11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部(道路特定手段、並設道路判定手段、走行距離判定手段、道路比較手段、渋滞情報作成手段)13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示するディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、プログラムを記憶した記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ17、交通情報センタ等の情報センタとの間で通信を行う通信装置(渋滞情報取得手段)18と、から構成されている。また、ナビゲーション制御部13には自車の走行速度を検出する車速センサ(速度検出手段)21が接続される。
例えば、車両が都市間高速道路を30km/hで走行する場合には渋滞度が「渋滞」に設定され、車両が都市内高速道路を30km/hで走行する場合には渋滞度が「混雑」に設定され、車両が一般道路を30km/hで走行する場合には渋滞度が「順調」に設定される。
ここで、渋滞情報は渋滞度設定テーブル117で設定された渋滞度と渋滞長と渋滞開始点のリンク終端からの距離とから構成されている。例えば、図4に示すように都市内高速道路を構成するリンク50の地点A〜Bに示す区間で車両が15km/hで走行しているとVICSセンタ102が検出した場合には、「渋滞」に設定された渋滞度と地点A〜B間の距離とリンク50の終端からA地点までの距離からなる渋滞情報を作成し、交通情報DB115に格納する。
そして、渋滞情報をVICSセンタ102から受信したナビゲーション装置1は地図情報DB22に記憶されたリンクデータ25に渋滞情報を対応させることによって、道路上のどのエリアにおいてどの程度の渋滞が発生しているのかを把握することが可能となる。
ここで、図7は例えば並設された他の道路がある状態で所定の区間X〜Yまでを自車が所定の速度で走行した場合に、前記S12で算出される自車の移動距離Lと速度の関係の一例を示した図である。
また、図8は前記S15でVICSセンタ102から取得した渋滞情報60の一例を示した図である。図8に示す渋滞情報60では、区間X〜Yの間で並設された一の道路を構成するリンクC〜Fについての計4個の渋滞情報を示している。具体的には、各渋滞情報によってリンクCの全体で「順調」であり、リンクDの全体で「混雑」であり、リンクEの全体で「渋滞」であり、リンクFの全体で「順調」であることを示している。
更に、S17では前記S15で取得した渋滞情報60の数が所定数(例えば3個)以下であるか否かが判定される。
そして、S20でCPU41は自車が並設された道路の内、道路iを走行していると仮定して、前記S12で算出された移動距離Lと走行速度の関係及び道路属性からリンクjの渋滞情報61を作成する。
図9に示すように、リンクCの区間では地点a〜地点bまでの間で自車は40km/h以上の速度で走行し、且つ地点b〜地点cまでの間で20km/h以上の速度で走行している。従って、渋滞度設定テーブル27(図3参照)に基づいて、地点a〜地点bまでの間で「順調」の渋滞度が設定され、且つ地点b〜地点cまでの間で「混雑」の渋滞度が設定される。
また、リンクDの区間では地点c〜地点dまでの間で自車は20km/h以上の速度で走行し、且つ地点d〜地点eまでの間で40km/h以上の速度で走行している。従って、渋滞度設定テーブル27に基づいて、地点c〜地点dまでの間で「混雑」の渋滞度が設定され、且つ地点d〜地点eまでの間で「順調」の渋滞度が設定される。
また、リンクEの区間では地点e〜地点fまでの間で自車は40km/h以上の速度で走行し、地点f〜地点gまでの間で20km/h以上の速度で走行し、且つ地点g〜地点hまでの間で20km/h未満の速度で走行している。従って、渋滞度設定テーブル27に基づいて、地点e〜地点fまでの間で「順調」の渋滞度が設定され、地点f〜地点gまでの間で「混雑」の渋滞度が設定され、且つ地点g〜地点hまでの間で「渋滞」の渋滞度が設定される。
また、リンクFの区間では地点h〜地点iまでの間で自車は20km/h未満の速度で走行し、地点i〜地点jまでの間で20km/h以上の速度で走行し、且つ地点j〜地点kまでの間で20km/h未満の速度で走行している。従って、渋滞度設定テーブル27に基づいて、地点h〜地点iまでの間で「渋滞」の渋滞度が設定され、地点i〜地点jまでの間で「混雑」の渋滞度が設定され、且つ地点j〜地点kまでの間で「順調」の渋滞度が設定される。尚、上記S20の処理が渋滞情報作成手段の処理に相当する。
更に、S23ではリンクjにおいて前記S12で算出された移動距離Lと速度の関係と前記S15でVICSセンタ102から取得した渋滞情報60との間で、特にリンク間の速度の傾きを比較することにより交通状況(渋滞情報)の一致の度合いを示す得点Bを算出する。そして、算出した得点Bを合計(i)に加算する(S24)。
ここで、移動距離Lと速度の関係(図7参照)におけるリンク間の速度の傾きは、リンク間で移動距離Lに対して速度が上昇する場合には「+1」とし、移動距離Lに対して速度が下降する場合には「−1」とし、速度が変化しない場合には「0」とする。また、VICSセンタ102から取得した渋滞情報60におけるリンク間の速度の傾きは、リンク間で渋滞度が「渋滞」から「混雑」又は「混雑」から「順調」に変化する場合には「+1」とし、渋滞度が「渋滞」から「順調」に変化する場合には「+2」とし、渋滞度が「順調」から「混雑」又は「混雑」から「渋滞」に変化する場合には「−1」とし、渋滞度が「順調」から「混雑」に変化する場合には「−2」とし、渋滞度が変化しない場合には「0」とする。そして、傾きが同一である場合(例えば「−1」と「−1」、「+1」と「+1」)には、得点Bとして10点が加算される。また、傾きがひとつ違いである場合(例えば「−1」と「−2」、「0」と「+1」)には、得点Bとして5点が加算される。更に、それ以外の場合(例えば「−1」と「+1」)には、得点Bには加算されない。
従って、得点Aとしては、リンクCは10点、リンクDは10点、リンクEは0点、リンクFは5点が加算される。
一方、道路の正解率が所定値未満であると判定された場合(S29:NO)には、前記S28で選択された道路は自車の走行する道路として特定するには交通状況が大きく異なり、不適当な道路であるので、自車の走行する道路として特定せず(S31)、S7(図5参照)へと移行する。尚、上記S11〜S30の処理が道路特定手段の処理に相当する。
また、並設する道路が存在せず(S4:NO)、自車の現在位置のみに基づいて自車の走行する道路が特定可能な場合には渋滞情報に基づく道路の特定を行わないので、正確な経路の探索や案内を行いつつ制御装置の処理負担を軽減できる。
また、並設される道路があると判定された時点から車両が所定距離以上走行した場合(S5:YES)に自車の走行する道路を特定するので、道路の特定を行う為の情報が十分に揃い、道路の特定が可能である状況下において正確な道路の特定が可能となる。また、十分に走行する道路の特定ができない場合には渋滞情報に基づく道路の特定を行わないので、制御装置の処理負担を軽減できる。
また、自車の走行速度とVICSセンタ102から通信装置18を介して取得した渋滞情報とをリンク及びリンク間でそれぞれ比較することにより得点を算出し、最も交通状況が近い道路を自車の走行する道路に特定するので、道路を構成するリンクの配置及び繋がりを考慮して自車の走行する道路をより正確に特定することが可能である。
更に、渋滞情報を比較した際の交通状況の類似を示す正解率S(i)が、所定値(例えば70%)より高い道路を自車の走行する道路に特定するので、交通状況が大きく異なる不適当な道路が自車の走行する道路として特定されることを防止できる。
例えば、本実施形態ではS12で算出した移動距離Lと速度の関係に基づいて渋滞情報61を作成し(S20)、VICSセンタ102から取得した渋滞情報60と比較することによって道路の特定を行うように構成しているが、VICSセンタ102から取得した渋滞情報に基づいて並設される各道路について移動距離Lと速度の関係を作成し、S12で算出した移動距離Lと速度の関係と比較することによって交通状況の近い道路を判定し、道路の特定を行うようにしても良い。
11 現在地検出処理部
12 データ記録部
13 ナビゲーション制御部
17 DVDドライブ
18 通信装置
21 車速センサ
22 地図情報DB
27 渋滞度設定テーブル
41 CPU
42 RAM
43 ROM
Claims (8)
- 道路網を含む地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
自車の現在位置を検出する自車位置検出手段と、
前記自車位置検出手段によって検出された自車の現在位置に基づいて前記地図データから自車の走行する道路を特定する道路特定手段と、を有する走行道路特定装置において、
リンク毎の渋滞度を取得する渋滞情報取得手段と、
自車の走行速度を検出する速度検出手段と、を有し、
前記道路特定手段は、前記速度検出手段により検出した前記自車の走行速度のリンク間の変化と前記渋滞情報取得手段により取得した渋滞度のリンク間の変化との一致率に基づいて自車の走行する道路を特定することを特徴とする走行道路特定装置。 - 前記道路特定手段は、
前記速度検出手段により検出した前記自車の走行速度のリンク間の変化と前記渋滞情報取得手段により取得した渋滞度のリンク間の変化との一致率に基づく第1の値を算出する第1算出手段と、
前記速度検出手段により検出した前記自車の走行速度に基づく渋滞度と前記渋滞情報取得手段により取得した渋滞度とのリンク毎の一致率に基づく第2の値を算出する第2算出手段と、
を備え、
前記第1の値と前記第2の値との合計値に基づいて自車の走行する道路を特定することを特徴とする請求項1に記載の走行道路特定装置。 - 前記車両が走行する道路に対して所定距離間隔で並設される道路がある場合に、前記渋滞情報取得手段は前記複数本の道路のリンク毎の渋滞度をそれぞれ取得し、
前記道路特定手段は、
前記複数本の道路についてそれぞれ前記合計値を算出し、
前記合計値の比較結果に基づいて自車の走行する道路を特定することを特徴とする請求項2に記載の走行道路特定装置。 - 前記道路特定手段は、
前記複数本の道路について前記第1の値と前記第2の値が取り得る最大値の合計に対する前記合計値の割合を正解率としてそれぞれ算出し、
前記正解率の最も高い道路を自車の走行する道路に特定することを特徴とする請求項3に記載の走行道路特定装置。 - 前記第2算出手段は、
前記速度検出手段により検出した前記自車の走行速度と道路属性に基づいて渋滞度を特定する渋滞度特定手段を備え、
前記渋滞度特定手段により特定された渋滞度と前記渋滞情報取得手段により取得した渋滞度との一致率に基づいて前記第2の値を算出することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の走行道路特定装置。 - 前記車両が走行する道路に対して所定距離間隔で並設される道路があるか否かを判定する並設道路判定手段を有し、
前記道路特定手段は、前記並設道路判定手段によって並設される道路があると判定された場合に、自車の走行する道路を特定することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の走行道路特定装置。 - 前記並設道路判定手段によって並設される道路があると判定された時点から前記車両が所定距離以上走行したか否かを判定する走行距離判定手段を有し、
前記道路特定手段は、前記走行距離判定手段によって所定距離以上走行したと判定された場合に、自車の走行する道路を特定することを特徴とする請求項6に記載の走行道路特定装置。 - 自車の現在位置を検出する自車位置検出ステップと、
リンク毎の渋滞度を取得する渋滞情報取得ステップと、
自車の走行速度を検出する速度検出ステップと、
前記速度検出ステップにより検出した前記自車の走行速度のリンク間の変化と前記渋滞情報取得ステップにより取得した渋滞度のリンク間の変化との一致率に基づいて、記憶された地図データから自車の走行する道路を特定する道路特定ステップと、
をプロセッサに実行させる為のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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