JP4719602B2 - ビデオ出力システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の出力装置を用いて、ビデオ出力を行うビデオ出力システムシステムに関するものである。
複数の出力装置を用いて、ビデオ出力を行うビデオ出力システムシステムとしては、複数の出力装置を用いて、DVD-Videoディスクの再生出力を行うDVDビデオ再生システムが知られている(たとえば、特許文献1)。この、DVDビデオ再生システムでは、DVD-Videoディスクの読み取りを行うDVDドライブを備えたソース装置と、当該ソース装置とバスやネットワークで接続した複数のシンク装置を備え、ソース装置がDVDドライブを介してDVD-Videoディスクからデータを読み出して各シンク装置に配信し、各シンク装置において配信されたデータが表すビデオを出力する。
また、複数の出力装置を用いてビデオ出力を行うビデオ出力システムとしては、MPEG-2システムのPS(Program Stream)によってビデオコンテンツを配信するソース装置と、複数のシンク装置を備え、各シンク装置を、常時、ソース装置から配信されているPSを受信して、受信したPSに含まれるシステムヘッダを記憶しておくように構成すると共に、各シンク装置においてPSによって配信されたビデオコンテンツをデコードして出力する際に、ビデオコンテンツのデコードや出力に必要となるシステムヘッダの情報として、記憶しておいたシステムヘッダに含まれる情報を用いる技術も知られている(たとえば、特許文献2)。
このようなビデオ出力システムによれば、シンク装置において、次のシステムヘッダの配信を待つことなく、記憶しておいたシステムヘッダの情報を用いて速やかにPSによって配信されたビデオコンテンツのデコード及びデコードしたビデオコンテンツの出力を開始することができるようになる。なお、システムヘッダは、ビデオコンテンツの先頭位置において必ず配信されるが、その他の位置で配信されることは保証されない。
特表2002-535197号公報 特表2002-330433号公報
ソース装置がMPEG-2システムのPSによってビデオコンテンツを配信する前記特許文献2記載のビデオ出力システムには、新たに電源が投入されたシンク装置などの、それまで、ソース装置から配信されているPS/システムヘッダを受信できない状態にあったシンク装置では、次のビデオコンテンツの配信開始時に配信されるシステムヘッダを受信するまで、PSよって配信されたビデオコンテンツのデコード及びデコードしたビデオコンテンツの出力を開始することができないという問題があった。
そこで、本発明は、ソース装置とソース装置からビデオデータを格納したストリームの配信を受けて出力するシンク装置を備えたビデオ出力システムにおいて、それ以前のシンク装置のストリームの受信状態に関わらず、シンク装置において、より速やかにビデオの出力を開始できるようにすることができるようにすることを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、ビデオデータを格納したストリームを配信するソース装置と、前記ソース装置から前記ストリームの配信を受け、ストリームに格納された前記ビデオデータをデコードし出力する1または複数のシンク装置とを有するビデオ出力システムにおいて、前記ソース装置に、前記配信するストリーム中に、前記シンク装置における当該ストリームに格納されたビデオデータのデコードに用いられる制御情報を挿入する制御情報挿入手段と、当該ソース装置から前記ストリームの配信を新たに受けるシンク装置の発生を検出する新規シンク装置検出手段と、前記新規シンク装置検出手段が前記ストリームの配信を新たに受けるシンク装置の発生を検出した場合に、前記制御情報挿入手段に、配信するストリーム中に前記制御情報を挿入させる制御情報挿入制御手段とを備えたものである。
このようなビデオ出力システムによれば、ソース装置から前記ストリームの配信を新たに受けるシンク装置が発生すると、ソース装置によって直ちに、シンク装置においてストリームに格納されたビデオデータのデコードに用いられる制御情報が、ストリームに挿入されて配信される。したがって、このような新たにストリームの配信を開始したシンク装置において、配信された制御情報を用いて、速やかにストリームに格納されたビデオデータのデコードと出力を開始することができるようになる。
また、前記課題達成のために、本発明は、ビデオデータを格納したストリームを配信するソース装置と、前記ソース装置から前記ストリームの配信を受け、ストリームに格納された前記ビデオデータをデコードし出力する1または複数のシンク装置とを有するビデオ出力システムにおいて、前記ソース装置に、前記配信するストリーム中に、前記シンク装置における当該ストリームに格納されたビデオデータのデコードに用いられる制御情報を挿入する制御情報挿入手段と、当該ソース装置から前記ストリームの配信を受けているシンク装置との間で発生した前記ストリームの伝送障害の回復を検出する伝送障害回復検出手段と、前記伝送障害回復検出手段が前記伝送障害の回復を検出した場合に、前記制御情報挿入手段に、配信するストリーム中に前記制御情報を挿入させる制御情報挿入制御手段とを備えたものである。
このようなビデオ出力システムによれば、前記ストリームの伝送障害が発生した場合に、当該障害回復後、ソース装置によって直ちに、シンク装置においてストリームに格納されたビデオデータのデコードに用いられる制御情報が、ストリームに挿入されて配信される。したがって、このような伝送障害が発生した場合にも、障害回復後、速やかに、各シンク装置において、配信された制御情報を用いて、ストリームに格納されたビデオデータのデコードと出力を再開することができるようになる。
なお、以上のような制御情報の挿入は、当該ソース装置からストリームの配信を受けるシンク装置であって、その直前の状態が当該ストリームを配信を正常に受けていない状態にあったシンク装置が発生した場合に行うようにしてもよい。
このようにすることにより、直前のストリーム配信の受信状態に関わらずに、シンク装置において、配信されるストリームに格納されたビデオデータのデコードと出力を、速やかに開始することができる。
ここで、以上の各ビデオ出力装置において、前記ソース装置が配信するストリームは、MPEG-2システムのPS(Program Stream)であって良く、この場合には、前記制御情報挿入手段が、前記配信するPS中に挿入する制御情報は、前記シンク装置において設けるべき当該PS用のバッファのサイズを規定するP-STD_Buffer_sizeを設定したシステムヘッダとする。このようにすることにより、シンク装置において、直前のストリーム配信の受信状態に関わらずに、ビデオデータのデコードや出力の処理の実行に必要となるP-STD_Buffer_sizeの情報を直ちに取得し、ビデオデータのデコードと出力を速やかに開始することができる。
また、このようにビデオ出力装置を、ソース装置からPSを配信するものとして構成する場合、前記ソース装置に、前記配信するPSに格納するビデオデータを圧縮符号化する圧縮手段と、前記制御情報挿入手段が挿入した前記システムヘッダ以降に前記PSに格納されるビデオデータの、前記ビデオデータ圧縮手段による圧縮符号化による圧縮率を一時的に増加させる圧縮率制御手段とを備えることが好ましい。ここで、前記P-STD_Buffer_sizeの値は、当該P-STD_Buffer_sizeが格納されるシステムヘッダ以降に前記PSに格納されるビデオデータの圧縮率に応じて、圧縮率が大きいほど小さく設定されるものとなる。
このようにすることにより、P-STD_Buffer_sizeによって規定される当該PS用のバッファのサイズに応じて定まる、シンク装置において行うことが必要となる先行バッファ時間を少なくすることができ、これにより、シンク装置において、より小さい遅延で、配信されたPSに格納されたビデオデータのデコード、出力を開始することができるようになる。
なお、以上のビデオ出力装置において、前記ソース装置は、装着されたDVD-Videoディスクから読み出したビデオデータを、前記PSに格納して配信するものであってよい。
ここで、本発明は、併せて、ビデオデータを格納したMPEG-2システムのPS(Program Stream)を配信するソース装置と、前記ソース装置から前記PSの配信を受け、PSに格納された前記ビデオデータをデコードし出力する1または複数のシンク装置とを有するビデオ出力システムとして、次のようなビデオ出力装置を提供する。すなわち、本ビデオ出力装置では、前記ソース装置に、DVD-Videoディスクから再生対象箇所のビデオデータを読み出し、読み出したビデオデータの圧縮率変更を行って、前記配信するPSに格納するトランスコーダと、前記配信するPS中に、前記シンク装置において設けるべき当該PS用のバッファのサイズを規定するP-STD_Buffer_sizeを格納したシステムヘッダを挿入するシステムヘッダ挿入手段と、再生対処箇所が、変更前の再生対象箇所と非連続的な箇所に変更されたことを検出する非連続再生検出検手段と、前記非連続再生検出検手段が、前記変更を検出した場合に、前記システムヘッダ挿入手段に、配信するPS中に前記システムヘッダを挿入させるシステムヘッダ挿入制御手段と、前記システムヘッダ挿入手段が挿入した前記システムヘッダ以降に前記PSに格納されるビデオデータの、前記トランスコーダの圧縮率変更による変更後の圧縮率を一時的に増加させる圧縮率制御手段とを備える。ここで、前記P-STD_Buffer_sizeの値は、当該P-STD_Buffer_sizeが格納されるシステムヘッダ以降に前記PSに格納されるビデオデータの圧縮率に応じて、圧縮率が大きいほど小さく設定されるものである。
このようなビデオ出力装置によれば、ビデオ出力システムまたはソース装置の起動後の最初のPSの配信開始、配信するビデオタイトルの切り替え、スキップ再生の発生、再生対象とするチャプタ切り替えなどの、DVD-Videoディスクの再生対処箇所の変更前の再生対象箇所と非連続的な箇所への変更が発生した際に、ソース装置によってただちにP-STD_Buffer_sizeがセットされたシステムヘッダがPSに挿入されて配信されるので、各シンク装置において、配信されたシステムヘッダよりビデオデータのデコードや出力の処理の実行に必要となるP-STD_Buffer_sizeを直ちに取得して、ビデオデータのデコードと出力を速やかに開始することができる。また、ソース装置によって、システムヘッダ直後にPSに格納されるビデオデータの圧縮率が小さく抑えられるので、P-STD_Buffer_sizeによって示されるバッファのサイズに応じて定まる、シンク装置において行うことが必要となる先行バッファ時間を少なくすることができる。そして、これにより、シンク装置において、より小さい遅延で、配信されたPSに格納されたビデオデータのデコード、出力を開始することができるようになる。
以上のように、本発明によれば、ソース装置とソース装置からビデオデータを格納したストリームの配信を受けて出力するシンク装置を備えたビデオ出力システムにおいて、それ以前のシンク装置のストリームの受信状態に関わらず、シンク装置において、より速やかにビデオの出力を開始できるようにすることができる。
以下、本発明の実施形態に係るビデオ出力システムを、自動車に搭載されるDVDビデオ再生システムへの適用を例にとり説明する。
図1に、本実施形態に係るDVDビデオ再生システムの構成を示す。
図示するように、DVDビデオ再生システムは、DVD-Videoディスク4が装着されるソース装置1、車載LAN3を介してソース装置1に接続する、1または複数のモニタシステム2を有している。そして、各モニタシステム2は、各々、シンク装置21、シンク装置21から入力するビデオを表示する表示装置22、シンク装置21から入力する音声を出力する音声を出力する音声出力装置23を備えている。
なお、車載LAN3は、DVDビデオ再生システム以外の他のシステムと共用されるものであってよい。すなわち、車載LAN3には、他のシステムを構成する装置も接続されていてもよい。
次に、図2に、ソース装置1と、シンク装置21の内部構成を示す。
図示するように、ソース装置1は、DVDドライブ11、トランスコーダ12、多重化部(MUX)13、ソース側LANインタフェース14、配信制御部15とを有している。
一方、シンク装置21は、シンク側LANインタフェース211、多重分離部(DEMUX)212、バッファ213、デコーダ214、接続制御部215、再生制御部216とを有している。
このような構成において、DVDドライブ11は、DVD-Videoディスク4に記録されているビデオタイトルなどのビデオコンテンツのビデオデータを読み出す。ここで、ビデオデータは、圧縮符号化された音声データと圧縮符号化された映像データとを含む。トランスコーダ12は、読み出されたビデオデータの映像データを一旦復号化した後に所定の圧縮率で再圧縮符号化するトランスコードを、ビデオデータのデータレート低減のために行って、トランスコードしたビデオデータを多重化部13に出力する。多重化部13は、トランスコーダ12から入力するビデオデータと配信制御部15から入力する再生制御データを多重化してPS(Program Stream)を形成し、ソース側LANインタフェース14を介して、車載LAN3にブロードキャストまたはマルチキャスト形式によって送信する。
また、配信制御部15は、以上各部の動作を制御する他、PSを配信するシンク装置21を管理したり、シンク装置21へのPSの配信状況を管理する処理なども行う。
次に、ソース装置1から配信されたPSは、シンク装置21において、車載LAN3を介してシンク側LANインタフェース211によって受信され、多重分離部212によってビデオデータと再生制御データに分離される。そして、分離された再生制御データは、再生制御部216に送られ、ビデオデータは、バッファ213に格納される。そして、バッファ213に格納されたビデオデータは順次、デコーダ214によって読み出されてデコードされ、デコードされた映像は表示装置22に、デコードされた音声は音声出力装置23に出力される。
一方、再生制御部216は、多重分離部212から送られた再生制御データを用いて、バッファ213やデコーダ214の以上の動作を制御する。また、接続制御部215は、シンク装置21のソース装置1への接続を制御する。
次に、図3に、ソース装置1からシンク装置21へ配信されるPSの構成を示す。
図3aに示すように、PSは、パック(Pack)の列からなる。
そして、一つのビデオコンテンツを配信するパックの列のうちの先頭のパックは、図3bに示すように、パックヘッダ(Pack_header)と、システムヘッダ(System_header)と、1または複数のパケット(PES_Packet)とより構成される。また、一つのビデオコンテンツを配信するパックの列のうちの先頭のパック以外のパックは、基本的には、図3cに示すようにパックヘッダと、1または複数のパケットとより構成される。ただし、一つのビデオコンテンツを配信するパックの列のうちの先頭のパック以外のパックであっても、後述するシステムヘッダ挿入処理によって、図3bのようにパックヘッダの直後にシステムヘッダが挿入される場合がある。
そして、各パケットは、パケットヘッダ(PES_Packet_header)と、ビデオコンテンツのビデオデータとを含む。
さて、ソース装置1のトランスコーダ12における符号化の基準時間は、ソース装置1のシステムクロックであるソースSTCを用いて配信制御部15によって管理され、シンク装置21のデコーダ214における復号の基準時間は、シンク装置21のシステムクロックであるシンクSTCを用いて再生制御部216によって管理される。
そして、配信制御部15によって前述のようにPSに多重化される前述した再生制御データとしては、パックヘッダのSCRと、システムヘッダのP-STD_Buffer_sizeと、パケットヘッダのDTSとPTSがある。
ここで、システムヘッダのP-STD_Buffer_sizeは、シンク装置21において最小限用意する必要のある、PSのビデオデータの映像データ用のバッファのサイズを規定する。また、このP-STD_Buffer_sizeは、ビデオデータのデコード開始に先立って行う必要のある、ビデオデータのバッファ213へのバッファリングの時間長をも規定することになる。すなわち、一般には、シンク装置21において、P-STD_Buffer_sizeが示すバッファサイズ分以上の映像データをバッファリングした後に、ビデオデータのデコードを開始すれば、シンク装置21において途切れなくPSを再生できることが保証される。
そこで、シンク装置21の再生制御部216は、PS受信開始後P-STD_Buffer_sizeがバッファサイズ分のデータを、バッファ213に格納した後、シンクSTCを起動する。そして、当該起動に伴って、バッファ213からビデオデータを読み出して行うデコーダ214のデコード処理を開始する。なお、このP-STD_Buffer_sizeは、PSに格納されるビデオデータの映像データのデータレートが小さいほど、すなわち、映像データの圧縮率が大きいほど小さくなる。
次に、パックヘッダのSCRはソース装置1のシステムクロックであるソースSTCの値を示すものであり、起動されたシンクSTCは、シンク装置21の再生制御部216によって、各パックのパックヘッダのSCRに追従するように制御される。
また、各パックの各パケットのパケットヘッダのDTSとPTSは、そのパケットのビデオデータのデコードと出力をいつ開始すべきかを示すタイムスタンプであり、シンク装置21の再生制御部216によって、シンクSTCとDTSが一致したときに、そのパケットのビデオデータのデコードが開始され、シンクSTCとPTSが一致したときに、そのパケットのビデオ出力が行われるように、デコーダ214のデコード、出力動作が再生制御部216によって制御される。ここで、このようにシンク装置21におけるPSのビデオデータのデコード、出力は制御されるので、シンク装置21では、システムヘッダのP-STD_Buffer_sizeが取得できるまで、PSのビデオデータのデコード、出力を開始することができない。
次に、本実施形態において各パケットに格納されるビデオデータに含まれる映像データは、MPEG-2ビデオ規格に従って圧縮符号化した映像データである。MPEG-2ビデオ規格では、圧縮符号化された動画像データは、GOP(Group Of Pictures)の集合として形成される。そして、各GOPは、少なくとも一つのIピクチャの他、1または複数のPピクチャと、1または複数のBピクチャとを含むことができる。ここで、Iピクチャは、フレーム内符号化によって符号化されたピクチャであり、Pピクチャは、過去のピクチャ(直前のIピクチャもしくはPピクチャ)に対する動き補償フレーム間予測を用いたフレーム間符号化によって符号化されたピクチャであり、Bピクチャは、過去と未来の2つのピクチャ(直前と直後のIピクチャもしくはPピクチャ)に対する二方向の動き補償フレーム間予測を用いたフレーム間符号化によって符号化されたピクチャである。
そして、システムヘッダの次に出現するピクチャは、GOP先頭のIピクチャでなければならない。
次に、ソース装置1の配信制御部15が行うシステムヘッダ挿入処理について説明する。
図4に、このシステムヘッダ挿入処理の手順を示す。
図示するように、このシステムヘッダ挿入処理では、配信制御部15は、システムヘッダ配信要求イベントの発生を監視する(ステップ402)。ここで、システムヘッダ配信要求イベントとしては、新たにPSの配信を開始すべきシンク装置21の発生、シンク装置21との間の車載LAN3を用いた通信の通信異常状態から正常通信状態への回復の発生を用いる。
新たにPSの配信を開始すべきシンク装置21の発生は、シンク装置21の接続制御部215において、当該シンク装置21に電源が投入されたときに、車載LAN3を介してソース装置1の配信制御部15に配信開始要求を送信し、配信開始要求を受けたときに、配信制御部15において、新たにPSの配信を開始すべきシンク装置21の発生を検出することにより行う。または、ユーザからのビデオデータの出力開始の指示等に応じてPSの受信を開始するシンク装置21において、車載LAN3を介してソース装置1の配信制御部15に配信開始要求を送信し、配信開始要求を受けたときに、配信制御部15において、新たにPSの配信を開始すべきシンク装置21の発生を検出することにより行う。
また、シンク装置21との間の車載LAN3を用いた通信の通信異常状態から正常通信状態への回復の発生は、ソース側LANインタフェース14において車載LAN3との接続異常(たとえば、伝送クロックに対する同期外れ)を検出した後に車載LAN3が接続の正常回復を検出した場合に、配信制御部15において、正常通信状態への回復の発生を検出することにより行う。または、シンク装置21のシンク側LANインタフェース211において車載LAN3との接続異常やソース装置1からのPSの配信異常などの通信異常を検出すると共に、当該検出の後にシンク側LANインタフェース211において通信異常が検出されなくなったならば、接続制御部215が、車載LAN3を介してソース装置1の配信制御部15に異常回復発生を通知し、当該通知を受けた配信制御部15において、正常通信状態への回復の発生を検出することによって行うようにしてもよい。
さて、配信制御部15は、システムヘッダ配信要求イベントが発生したならば(ステップ402)、トランスコーダ12に、次GOPからの映像データの圧縮符号化を、通常よりも所定のレベル圧縮率を大きくした圧縮率で行うように指示する。また、トランスコーダ12を、当該トランスコーダ12で取り扱うGOPを当該GOPの圧縮符号化中においても制御可能に構成した場合には、併せてGOPの切り替えを指示する(ステップ404)。なお、これらの指示を受けたトランスコーダ12は、現在圧縮符号化しているGOPの圧縮符号化が完了したならば、指示された圧縮率で、以降のGOPの圧縮符号化を行う。また、それが可能な場合には圧縮符号化対象とするGOPを可及的速やかに次のGOPに切り替える。
そして、配信制御部15は、現在トランスコーダ12で圧縮符号化中のGOPの圧縮符号化の終了を待ち(ステップ406)、所定のタイムアウト時間を持つタイマをセットする(ステップ408)。
そして、多重化部13に新規パックの生成を指示すると共に、新規パックに格納するシステムヘッダを生成して多重化部13に送ることにより、このシステムヘッダをPSに挿入する(ステップ412)。ここで、このシステムヘッダに含めるP-STD_Buffer_sizeは、ステップ404で指示した通常よりも大きな圧縮率に対応した値とする。
そして、システムヘッダ配信要求イベントの発生と(ステップ414)、タイムアウト(ステップ416)の発生とを監視し、システムヘッダ配信要求イベントが発生したならばステップ406からの処理に戻り、タイムアウトが発生したならば、トランスコーダ12に、次GOPからの映像データの圧縮符号化を通常の圧縮率で行うように指示し(ステップ418)、ステップ402からの処理に戻る。
以上、ソース装置1の配信制御部15が行うシステムヘッダ挿入処理について説明した。
ここで、図5に、このようなシステムヘッダ挿入処理の処理例を示す。
図示するようにPSの配信中に、新たにPSの配信を開始すべきシンク装置21の発生や、シンク装置21との間の車載LAN3を用いた通信の通信異常状態から正常通信状態への回復などのシステムヘッダ配信要求イベント501が発生すると、システムヘッダ挿入処理は、それが可能な場合には、現在トランスコーダで圧縮符号化中のGOPの圧縮符号化を可及的速やかに終了させる502。そして、当該圧縮符号化中のGOPの圧縮符号化の終了503を待って、新規パックを多重化部13に生成させる504。また、この際に、新規パック以降に格納するGOPの圧縮率が通常よりも大きな圧縮率になるように制御する502。そして、新規パックに、新規パックに格納されるGOPの圧縮率に応じたP-STD_Buffer_sizeをセットしたシステムヘッダを挿入する505。また、その後、一定期間が経過したならば、GOPの圧縮率を通常の圧縮率に復帰する506。なお、このようにGOPの圧縮率を通常の圧縮率に復帰した後にも、PSのデコードが途切れなく各シンク装置21において行えるように、上記圧縮率を大きくする一定期間と当該一定期間中の圧縮率は、車載LAN3を用いたPSの配信速度や通常の圧縮率との関係等を踏まえた適当な時間、圧縮率を設定する。
このように、本実施形態では、新たにPSの配信を開始すべきシンク装置21が発生したときや、シンク装置21との間の車載LAN3を用いた通信の通信異常状態から正常通信状態への回復したときに、速やかに、ソース装置1からシンク装置21に、P-STD_Buffer_sizeをセットしたシステムヘッダが配信される。したがって、新たにPSの受信を開始したシンク装置21でも、ただちにビデオデータのデコードや出力の処理の実行に必要となるP-STD_Buffer_sizeを取得し、PSで配信されるビデオデータのデコード、出力の処理を開始することができるようになる。また、ソース装置1とシンク装置21との間の車載LAN3を用いた通信の通信異常が発生した場合に、正常通信状態への回復後にも、同様に、通信異常の影響を受けた各シンク装置21において、速やかに、PSで配信されるビデオデータのデコード、出力の処理を開始することができるようになる。
また、システムヘッダ配信要求イベントが発生した場合には、ソース装置1において一時的に圧縮率を大きくし、システムヘッダにセットされて配信されるP-STD_Buffer_sizeが小さい値となるように、すなわち、デコードに先立って必要となるバッファリングの時間が少なくて済むようにしているので、シンク装置21において、より小さい遅延で、デコード、出力を開始することができるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上で示した実施形態は、システムヘッダ挿入処理でのみPSにシステムヘッダを挿入するように構成すると共に、システムヘッダ挿入処理において、DVDビデオ再生システムまたはソース装置1の起動後の最初のPSの配信開始、配信するビデオタイトルの切り替え、スキップ再生の発生、再生対象とするチャプタ切り替えなどのイベントも、システムヘッダ配信要求イベントとして取り扱うようにしてもよい。このようにすることにより、これらイベント発生時にも、各シンク装置21におけるPSで配信されるビデオデータのデコード、出力を、より速やかに開始することができるようになる。
また、以上ではシステムヘッダ配信要求イベント発生時に、システムヘッダ挿入以降にPSに格納される映像データの圧縮率を一定期間大きくしたが、これは、システムヘッダ配信要求イベント発生時に、システムヘッダ挿入以降にPSに格納される映像データの最初のIピクチャのみ、または、当該Iピクチャとこれに引き続く所定数のPピクチャのみ圧縮率を大きくするようにしてもよい。
また、以上では、DVDビデオ再生システムへの適用を例にとり説明したが、本実施形態におけるシステムヘッダ挿入や圧縮率変更の技術は、ソース装置1において、DVD-Videoディスク4以外の任意のソースから取得したビデオデータを含めたPSを各シンク装置21に配信するビデオ出力装置に同様に適用可能である。
本発明の実施形態に係るDVDビデオ再生システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るソース装置とシンク装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るDVDビデオ再生システムにおいて配信するPSを示す図である。 本発明の実施形態に係るDVDビデオ再生システムのソース装置が行うシステムヘッダ挿入処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るDVDビデオ再生システムのソース装置が行うシステムヘッダ挿入処理の処理例を示す図である。
符号の説明
1…ソース装置、2…モニタシステム、3…車載LAN、4…DVD-Videoディスク、11…DVDドライブ、12…トランスコーダ、13…多重化部、14…ソース側LANインタフェース、15…配信制御部、21…シンク装置、22…表示装置、23…音声出力装置、211…シンク側LANインタフェース、212…多重分離部、213…バッファ、214…デコーダ、215…接続制御部、216…再生制御部。

Claims (5)

  1. ビデオデータを格納したストリームを配信するソース装置と、前記ソース装置から前記ストリームの配信を受け、ストリームに格納された前記ビデオデータをデコードし出力する1または複数のシンク装置とを有するビデオ出力システムであって、
    前記ソース装置は、
    前記配信するストリーム中に、前記シンク装置における当該ストリームに格納されたビデオデータのデコードに用いられる制御情報を挿入する制御情報挿入手段と、
    当該ソース装置から前記ストリームの配信を受けているシンク装置との間で発生した前記ストリームの伝送障害の回復を検出する伝送障害回復検出手段と、
    前記伝送障害回復検出手段が前記伝送障害の回復を検出した場合に、前記制御情報挿入手段に、配信するストリーム中に前記制御情報を挿入させる制御情報挿入制御手段とを有することを特徴とするビデオ出力システム。
  2. 請求項1記載のビデオ出力システムであって、
    前記ソース装置が配信するストリームは、MPEG-2システムのPS(Program Stream)であって、
    前記制御情報挿入手段が、前記配信するPS中に挿入する制御情報は、前記シンク装置において設けるべき当該PS用のバッファのサイズを規定するP-STD_Buffer_sizeを設定したシステムヘッダであることを特徴とするビデオ出力システム。
  3. 請求項2記載のビデオ出力システムであって、
    前記P-STD_Buffer_sizeの値は、当該P-STD_Buffer_sizeが格納されるシステムヘッダ以降に前記PSに格納されるビデオデータの圧縮率に応じて、圧縮率が大きいほど小さく設定されるものであり、
    前記ソース装置は、
    前記配信するPSに格納するビデオデータを圧縮符号化する圧縮手段と、
    前記制御情報挿入手段が挿入した前記システムヘッダ以降に前記PSに格納されるビデオデータの、前記ビデオデータ圧縮手段による圧縮符号化による圧縮率を一時的に増加させる圧縮率制御手段とを有することを特徴とするビデオ出力システム。
  4. 請求項1、2または3記載のビデオ出力システムであって、
    前記ソース装置は、装着されたDVD-Videoディスクから読み出したビデオデータを、前記PSに格納して配信するものであることを特徴とするビデオ出力システム。
  5. ビデオデータを格納したMPEG-2システムのPS(Program Stream)を配信するソース装置と、前記ソース装置から前記PSの配信を受け、PSに格納された前記ビデオデータをデコードし出力する1または複数のシンク装置とを有するビデオ出力システムであって、
    前記ソース装置は、
    DVD-Videoディスクから再生対象箇所のビデオデータを読み出し、読み出したビデオデータの圧縮率変更を行って、前記配信するPSに格納するトランスコーダと、
    前記配信するPS中に、前記シンク装置において設けるべき当該PS用のバッファのサイズを規定するP-STD_Buffer_sizeを格納したシステムヘッダを挿入するシステムヘッダ挿入手段と、
    再生対処箇所が、変更前の再生対象箇所と非連続的な箇所に変更されたことを検出する非連続再生検出検手段と、
    前記非連続再生検出検手段が、前記変更を検出した場合に、前記システムヘッダ挿入手段に、配信するPS中に前記システムヘッダを挿入させるシステムヘッダ挿入制御手段と、
    前記システムヘッダ挿入手段が挿入した前記システムヘッダ以降に前記PSに格納されるビデオデータの、前記トランスコーダの圧縮率変更による変更後の圧縮率を一時的に増加させる圧縮率制御手段とを有し、
    前記P-STD_Buffer_sizeの値は、当該P-STD_Buffer_sizeが格納されるシステムヘッダ以降に前記PSに格納されるビデオデータの圧縮率に応じて、圧縮率が大きいほど小さく設定されることを特徴とするビデオ出力システム。
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