JP4718227B2 - 無線通信システム、これを構成する無線中継装置及び無線通信端末、及び無線中継装置の通信負荷調整方法 - Google Patents

無線通信システム、これを構成する無線中継装置及び無線通信端末、及び無線中継装置の通信負荷調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線LANのように、アクセスポイントと呼ばれる無線中継装置と、この無線中継装置により他の端末と通信する無線通信端末と、を備えている無線通信システム、これを構成する無線中継装置、無線通信端末、及び無線中継装置の通信負荷調整方法に関する。
周知のように無線LANでは、アクセスポイント(以下、APと略す)と呼ばれる無線中継装置と無線通信端末との間は、無線通信で接続される。複数のAPは、有線LANを経由して互いに接続され、必要に応じてルータなどのノード経由でインターネットなどの公衆網に接続される。一般に、無線通信端末は、移動可能であるため、移動に伴って、現在接続中のAPから、隣接するAPへ接続先を切替える必要がある。このために無線通信端末は、APからの受信電波の強度を測定し、移動に伴い接続中のAPからの受信電波が弱くなると、より強い電波を受信できる隣接のAPに接続先を切替えることにより、無線通信を継続可能にしている。
ところで、多数の無線通信端末が1つのAP周辺にたまたま集まって、このAPへ接続する無線通信端末の数が多くなると、このAPが過負荷となって無線の送受信速度が低減し、さらには無線通信が不可能となる場合もある。それを防ぐために、負荷分散と言う手法が知られている。従来から知られる負荷分散の方法として、以下の特許文献1に記載されている技術がある。
この技術では、APから送信されるビーコン中に、このAPに接続している無線通信端末の数情報を含ませ、各無線通信端末に、この数情報とAPからの電波の受信強度とから、隣接するAPに切り替えるか否かを判断させることで、一つのAPに負荷が集中することを回避している。より具体的には、無線通信端末は、各APから数情報を受け付け、接続中のAPよりも、接続端末数が所定以上少ない他のAPがあるか否かを判断し、このような他のAPがあり、且つこのAPからの電波の受信強度が所定以上である場合に、接続中のAPからこの他のAPに接続を切り替えるようにしている。
特開2002−359864号公報
しかしながら、従来技術では、あるAPの極めて近くに多数の無線通信端末が存在している場合、これらの無線通信端末は、このAPからの電波の受信強度に対して、他のいずれのAPからの電波の強度が弱いために、他のAPに接続先を切り替えることがなく、このAPの過負荷状態を変えることができないという問題点がある。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、ある無線中継装置の極めて近くに多数の無線通信端末が存在する場合でも、この無線中継装置の負荷を低減できる無線通信システム、これらを構成する無線中継装置及び無線通信端末、及び無線中継装置の通信負荷調整方法を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するための発明に係る無線中継装置は、
無線通信端末との間で無線通信する無線通信手段を備え、該端末と他の端末との通信を中継する無線中継装置において、
無線通信端末との通信負荷値を検出する負荷検出手段と、
前記負荷検出手段で検出された第一の通信負荷値を前記無線通信手段に送信させる送信指示手段と、
前記第一の通信負荷値が予め定められた値よりも大きいか否かを判断すると共に、前記無線通信手段により該第一の通信負荷値が送信されたときから所定時間経過後に前記負荷検出手段で検出された第二の通信負荷値が予め定められた値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記送信指示手段は、前記判断手段で、前記第一の通信負荷値及び前記第二の通信負荷値がいずれも前記予め定められた値よりも大きいと判断されると、前記無線通信端末に現在地からの移動を促す警告を出力させる警告出力指令を、前記無線通信手段に送信させる、
ことを特徴とする。
前記問題点を解決するための発明に係る無線通信システムは、
前記無線中継装置と、
前記無線中継装置と無線通信を行う無線通信手段を有する複数の前記無線通信端末と、
を備えていることを特徴とする。
前記目的を達成するための発明に係る無線通信端末は、
無線通信手段を備え、該無線通信手段で無線中継装置と無線通信し、該無線中継装置を介して他の端末と通信する無線通信端末において、
前記無線通信手段で受けた前記無線中継装置からの電波に含まれているデータを解析して、該無線中継装置の通信負荷値を取得する解析手段と、
前記解析手段で取得した第一の通信負荷値が予め定められた値よりも大きいか否かを判断すると共に、前記第一の通信負荷値を取得してから所定時間経過後に取得した第二の通信負荷値が予め定められた値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段で、前記第一の通信負荷値及び前記第二の通信負荷値がいずれも前記予め定められた値よりも大きいと判断されると、自端末の現在地からの移動を促す警告を出力する出力手段と、
を備えていることを特徴とする。
前記問題点を解決するための発明に係る無線通信システムは、
前記無線通信端末と、
前記無線通信端末の無線通信を行う無線通信手段を有する前記無線中継装置と、
を備えていることを特徴とする。
前記問題点を解決するための発明に係る無線中継装置の通信負荷調整方法は、
無線通信端末と他の端末との通信を中継する無線中継装置の通信負荷調節方法において、
無線通信端末との通信負荷値(以下、第一の通信負荷値とする)を検出する第一の負荷検出工程と、
前記第一の通信負荷値を前記無線通信端末に無線送信する負荷値送信工程と、
前記負荷値送信工程で前記第一の通信負荷値を送信してから所定時間経過後に、無線通信端末との第二の通信負荷値を検出する第二の負荷検出工程と、
前記第一の通信負荷値が予め定められた値よりも大きいか否かを判断すると共に、前記第二の通信負荷値が予め定められた値よりも大きいか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程で、前記第一の通信負荷値及び前記第二の通信負荷値がいずれも前記予め定められた値よりも大きいと判断されると、前記無線通信端末に現在地からの移動を促す警告を出力させる警告出力指令を送信する指令送信工程と、
を含むことを特徴とする。
前記問題点を解決するための発明に係る無線通信端末における無線中継装置の通信負荷調整方法は、
無線中継装置を介して他の端末と通信する無線通信端末における無線中継装置の通信負荷調整方法において、
前記無線中継装置からの電波に含まれているデータを解析して、該無線中継装置の通信負荷値(以下、第一の通信負荷値とする)を取得する第一の負荷取得工程と、
前記第一の負荷取得工程で前記第一の通信負荷値を取得してから所定時間経過後に、前記無線中継装置の第二の通信負荷値を取得する第二の負荷取得工程と、
前記第一の通信負荷値が予め定められた値よりも大きいか否かを判断すると共に、前記第二の通信負荷値が予め定められた値よりも大きいか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程で、前記第一の通信負荷値及び前記第二の通信負荷値がいずれも前記予め定められた値よりも大きいと判断されると、自端末の現在地からの移動を促す警告を出力する出力工程と、
を含むことを特徴とする。
また、他の発明に係る無線中継装置は、
無線通信端末との間で無線通信する無線通信手段を備え、該端末と他の端末との通信を中継する無線中継装置において、
無線通信端末との通信負荷値を検出する負荷検出手段と、
前記負荷検出手段で検出された通信負荷値を前記無線通信手段に送信させる送信指示手段と、
を備え、
前記負荷値検出手段は、無線通信端末との実際の通信負荷値を検出し、該実際の通信負荷値が予め定められた基準負荷値との大小関係を比較し、該基準負荷値に対する該実際の通信負荷値の大小に応じて、前記送信指示手段に先に渡した通信負荷値に、予め定められた単位量分だけ増減し、増減されたものを新たな通信負荷値として、該送信指示手段に渡す、
ことを特徴とする。
また、他の発明に係る無線通信端末は、
無線通信手段を備え、該無線通信手段で無線中継装置と無線通信し、該無線中継装置を介して他の端末と通信する無線通信端末において、
前記無線通信手段で受けた前記無線中継装置からの電波に含まれているデータを解析して、該無線中継装置の通信負荷値を取得する解析手段と、
前記無線通信手段で受けた前記無線中継装置からの電波の強度を検出する電波強度検出手段と、
接続している無線中継装置からの電波の強度及び該無線中継装置の通信負荷値と、他の無線中継装置からの電波の強度及び該他の無線中継装置の通信負荷値とを用いて、接続対象を該他の無線中継装置に切り替えるか否かを判断する切替評価手段と、
前記切替判断手段が前記他の無線中継装置へ切り替えると判断すると、接続対象を該他の無線中継装置に切り替える切替処理手段と、
を備え、
前記切替評価手段は、前記接続している無線中継装置の通信負荷値と前記他の無線中継装置の通信負荷値との大小関係と、該他の無線中継装置からの電波の強度が予め定められたしきい値より大きいか否かと、に応じて、接続対象を該他の無線中継装置に切り替えるか否かを判断し、該予め定められたしきい値は、該接続している無線中継装置の通信負荷値と該他の無線中継装置の通信負荷値とを変数にして定められる値である、
ことを特徴とする。
本発明によれば、ある無線中継装置の極めて近くに多数の無線通信端末が存在する場合でも、この無線中継装置の負荷を低減できる無線通信システム、これらを構成する無線中継装置及び無線通信端末、及び無線中継装置の通信負荷調整方法を提供することができる。
以下、本発明に係る無線LANシステムについて、図面を用いて説明する。
まず、図1〜図7を用いて、第一の実施形態としての無線LANシステムについて説明する。
本実施形態の無線LANシステムは、無線通信端末である無線LANカード20,20a,20c又は無線LANボード20bと、これらが装着されているコンピュータ10,10a,10b,10cと、各無線通信端末の中継装置であるアクセスポイント(AP)50,50a,50bと、インターネット等の公衆網1に有線接続するためのルータ2,2aと、これらルータ2,2aに有線接続されている有線端末3,3aと、を備えている。
各無線端末は、データ送り先端末を指定して、コンピュータ10から受け取ったデータをAP50へ送信することで、以上で説明した無線LANシステムに接続されているいずれかの端末へデータを送信できる。
無線LANカード20,20a,20cが装着されるコンピュータ10,10a,10cは、図2に示すように、ROM12やRAM13等のメモリと、このメモリに記憶されているプログラムを実行するCPU11と、マンマシンインタフェース14と、無線LANカード20,20a,20cを装着するためのカードスロット16と、を備えている。マンマシンインタフェース14には、キーボード等の入力装置17やディスプレイ等の出力装置18が接続されている。
各無線LANカード20,20a,20cは、いずれも、通信処理部21と、この無線通信処理部21から指示でデータを送信する無線送信部30と、APからの送信データを受信する無線受信部35と、無線送信部30で変調された信号を送信するため及び外部からの電波を受信するためのアンテナ41と、を備えている。
通信処理部21は、機能的に、各APからの受信電波の強度を検出する電波強度検出部22と、各APからの受信電波の強度等から接続先のAPを切り替えるか否かを評価する切替評価部23と、この切替評価部23で接続先のAPを切り替える旨の判断がなされると接続先のAPを切り替える切替処理部24と、APとの間での無線送受信を管理する無線送受信管理部(送信指示手段)25と、この無線LANカード20,20a,20cが装着されているコンピュータ10,10a,10cとの間の送受信を管理するコンピュータ送受信管理部(出力手段)27と、これらの動作を制御する制御部(送信指示手段)28と、を有している。なお、これらの各機能は、いずれも無線LANカードに搭載されているCPUが、同じく無線LANカードに搭載されているメモリに記憶されているプログラムを実行することで機能する。
通信処理部21の無線送受信管理部25は、無線受信部35が受信したデータを解析する解析部26aと、無線送信部30へ送るための通信データフレームを作成する通信データフレーム作成部26bと、を有している。
無線送信部30は、送信するデータを一次的に溜めておく送信バッファ31と、送信バッファ31からのディジタル送信データをアナログ信号に変換するD/A変換器32と、このアナログ信号に対して変調処理を施す変調部33と、変調された信号を増幅するアンプ34と、を有している。また、無線受信部35は、アンテナ41で受信した信号を増幅するアンプ39と、アンプからの信号に対して復調処理を施す復調部38と、復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器37と、A/D変換器37からのディジタル信号を一次的に溜めておく受信バッファ36と、を有している。
前述の通信処理部21の電波強度検出部22は、アンテナ41で受信した各APからの電波が信号として無線受信部35のアンプ39に入力したときの信号電圧を検知することで、各APからの受信電波の強度を検出する。
また、通信処理部21の切替処理部24は、無線送信部30の変調部38及び無線受信部35の復調部38において、搬送波の波長を接続先のAPの搬送波に合わせることで、接続先のAPを切り替える。
なお、無線LANボード20bは、簡単に取り外しができない点が無線LANカード20と異なっているが、その機能は、以上で説明した無線LANカード20の機能と基本的に同一である。
AP50,50a,50bは、図3に示すように、いずれも、通信処理部51と、この通信処理部51から指示でデータを送信する無線送信部61と、無線受信部62と、有線送受信部63と、各種プログラムやデータ等を記憶するためのメモリ64と、無線LANカード20,20a,20cや無線LANボード20b等の無線端末と無線通信するためのアンテナ65と、を有している。
通信処理部51は、機能的に、このAPの通信負荷値を検出する負荷検出部52と、接続中の無線通末に現在地からの移動を促す警告を出力させる警告出力指令を送信するか否かを判断する判断部53と、ビーコンフレームを生成するビーコンフレーム生成部54と、通信データフレームを生成する通信データフレーム生成部55と、を有している。なお、これらの各機能は、いずれもAPに搭載されているCPUが、同じくAPに搭載されているメモリに記憶されているプログラムを実行することで機能する。
次に、図4に示すフローチャートに従って、複数のAP50,50a,50bのうちのAP50の動作について、代表して説明する。
まず、AP50の負荷検出部52は、このAP50の通信負荷を検出する(S1)。AP50の通信負荷のパラメータとしては、具体的に、以下のa)b)c)d)のようなものがあり、本発明では、いずれを通信負荷のパラメータとしてもよい。
a)APの単位時間当たりの実際の送信ビット数、つまり通信トラフィック量、又は単位時間当たりの最大送信ビット数に対する単位時間当たりの実際の送信ビット数の割合
b)APに接続している無線端末の実数量、又は接続無線端末の予め定めた数量に対する実際に接続している無線端末の実数量の割合
c)APの通信処理を実行するCPUの最大処理能力に対する実処理能力の割合
d)APの単位時間当たりの送受信時間(送信又は受信している時間)、又は単位時間当たりの無送受信時間(送信も受信もしていない時間)
なお、本実施形態では、a)単位時間当たりの最大送信ビット数に対する単位時間当たりの実際の送信ビット数の割合(%)、を通信負荷のパラメータとしている。この場合、最大送信ビット数を予めメモリに記憶しておき、無線送信部61の送信バッファからの出力ビット数を検出して、単位時間当たりの送信ビット数を求めることで、このパラメータ値を求めることができる。
負荷検出部52は、実際の通信負荷を検出すると(S1)、これを評価負荷値に換算する(S2)。例えば、通信負荷値=100%のときには評価負荷値を3、通信負荷値=80%のときには評価負荷値を2、通信負荷値=60%のときには評価負荷値を1、通信負荷値=40%のときには評価負荷値を0、通信負荷値=20%のときには評価負荷値を−1とする、等の換算用のマップを予め準備しておき、このマップに実際の通信負荷を当てはめて、評価負荷値を求める。
評価負荷値が求められると(S2)、制御部56の指示で、ビーコンフレーム生成部54が、この評価負荷値を含むビーコンフレームを生成し、このビーコンフレームを無線送信部65に渡して、無線送信させる一方で、制御部56は、このビーコンフレームの無線送信の終了時から時間計測を開始する(S3)。AP50が発するビーコンフレームは、IEEE802.11で規定されており、このビーコンフレーム中には、デュアレーション、受信アドレス、送信アドレス、ビーコン間隔、情報エレメントで規定されるパラメータ等の情報が含まれている。ビーコンフレーム中の「情報エレメントで規定されるパラメータ」には、情報エレメント番号が「5」のトラフィック通知マップ(TIM)等の他に、情報エレメント番号が「32〜255」の未設定の領域がある。ビーコンフレーム生成部54は、この未設定の領域に、評価負荷値を設定する。
次に、判断部53が、ステップ2で求められた評価負荷値が予め定められた値Kより大きいか否かを判断する(S4)。この予め定められた値Kは、現在以上に通信負荷が増えると、AP50が無線送信に支障をきたす可能性がある値で、ここでは、例えば、「1」を採用している。評価負荷値が予め定められた値K以下である場合には、ステップ1に戻り、評価負荷値が予め定められた値Kより大きい場合には、制御部56が時間計測開始(S3)から所定時間経過したか否かを判断する(S5)。この所定時間は、負荷値を各無線端末に送信してから(S3)、この負荷値を受信した無線端末が接続先のAPを切り替えることが可能な時間である。
時間計測開始から所定時間経過していると、負荷検出部52が再び実通信負荷値を検出し(S6)、これを評価負荷値に換算する(S7)。判断部53は、この評価負荷値が予め定められた値Kより大きいか否かを判断する(S8)。なお、この判断で用いるしきい値としてのKは、ステップ4で用いた値と同じであるが、異なる値を用いてもよい。評価負荷値がK以下である場合には、ステップ3で評価負荷値を各無線端末に送信したことによりAP50の通信負荷が軽減したとして、ステップ1に戻る。また、評価負荷値がKより大きい場合には、ステップ3で評価負荷値を各無線端末に送信しても、AP50の通信負荷が軽減しなかったとして、その旨を制御部56に通知する。この通知を受けた制御部56は、ビーコンフレーム生成部56に対して指示を与える。ビーコンフレーム生成部54は、ビーコンフレーム中の前述した情報エレメント番号が「32〜255」の未設定の領域に、接続中の各無線端末に現在地からの移動を促す警告を出力させる警告出力指令を設定すると共に、接続中の無線端末宛の情報である旨を設定し、このビーコンフレームを無線通信部61に渡して、これをビーコン信号として各無線端末に対して送信させる(S9)。この警告出力指令が送信されると、再び、ステップ1に戻る。
なお、ここでは、警告出力指令をビーコンフレーム中に設定したが、前述した情報エレメント番号が「5」のトラフィック通知マップ(TIM)に接続中の無線端末宛に送信するデータがあることを示すデータを設定し、通信データフレーム作成部55に、「自無線端末を移動させてください。」等の警告のデータを含む通信データフレームを作成させ、これを無線端末に送信するようにしてもよい。
また、ここでは、警告出力指令を送信した(S9)後、再びステップ1に戻り、実負荷値を検出しても(S1,6)、実負荷値が減らなかった場合には、再び、短時間のうちに警告出力指令を送信する(S9)ことになり、無線端末のユーザにとっては煩わしいので、直前に行ったS1〜S9の処理で、警告出力指令を送信したか否かを記憶しておき、直前に行ったS1〜S9の処理で、警告出力指令を送信していた場合には、この警告出力指令を送信せずに、ステップ1に戻るようにしてもよい。
次に、図5,6に示すフローチャートに従って、複数の無線端末20,20a,20b,20cのうちの無線端末20の動作について、代表して説明する。
まず、無線端末20の制御部28が、無線受信部35が無線信号を受信したか否かを判断する(S10)。無線信号を受信していなければ、制御部28は、いずれかの無線端末に対する送信データがあるか否かを判断する(S11)。送信データが無ければステップ10に戻り、送信データがあれば、制御部28が無線送信部30に送信データを送信させて(S12)、ステップ10に戻る。
また、ステップ10で、無線受信部35が無線信号を受信したと判断した場合には、無線送受信管理部25の解析部26aが無線信号の受信を完了したか否かを判断する(S13)。この場合、解析部26aは、無線信号フレームのヘッダ等を解析することで、受信データ量を把握できるので、この受信データ量から無線信号の受信を完了したか否かを判断する。無線信号の受信が完了していなければ、受信が完了するまで待ち、受信が完了すれば、解析部26aは、この無線信号の示すデータが自端末宛の通信データであるか、他端末宛の通信データであるか、ビーコンであるかを判断する(S14)。
無線信号の示すデータが自端末宛の通信データである場合は、このデータをコンピュータ送受信管理部27に渡し、このコンピュータ送受信管理部27がコンピュータ10のスロット16を介して、コンピュータ10に送る。コンピュータ10は、このデータを受け取ると、これを出力装置18に出力させる(S18)。無線信号が示すデータが他端末宛の通信データである場合には、ステップ10に戻る。
また、無線信号の示すデータがビーコンである場合には、解析部26aは、このビーコン中に警告出力指令が含まれているか否かを判断し(S15)、警告出力指令が含まれている場合には、その旨をコンピュータ送受信管理部27に渡す。コンピュータ送受信管理部(出力手段)27は、これを受け取ると、例えば、予め定められている「自無線端末を移動させてください。」等の表示データを、コンピュータ10のスロット16を介して、コンピュータ10に送る。コンピュータ10は、このデータを受け取ると、これを出力装置18に強制的に出力させる(S17)。なお、警告出力の形態は、このように表示による出力形態をとってもよいが、音声による出力形態でも、振動による出力形態でもよい。
このように、本実施形態では、APの通信負荷値が所定時間経過した後も、しきい値Kを超え、通信負荷が軽減されない場合、ビーコン中に警告出力指令を含ませることで、自端末の移動を促す警告が出力される。このため、この警告を知ったユーザによる無線端末の移動が促され、しいては、APの通信負荷が軽減される。
また、ステップ10で、ビーコン中に警告出力指令が含まれていないと判断された場合、接続先のAPの切替評価/切替処理(S16)が実行されてから、ステップ10に戻る。
次に、図6に示すフローチャートに従って、無線端末20の切替評価/切替処理(S16)の詳細について説明する。
まず、切替評価部23が、解析部26aから各APからの評価負荷値を受け付ける(S20)。続いて、電波強度検出部22が、アンテナ41で受信した各APからの電波が信号として無線受信部35のアンプ39に入力したときの信号電圧を検知して、受信電波強度を測定する(S21)。なお、各APからのビーコンは、各APからのビーコン相互が混信しないように、各APからの出力タイミングがズレているため、無線端末20が各APからビーコンを受信するタイミングもズレることになる。このため、ビーコン中に含まれている評価負荷値は、前述の図5のフローチャートで無線信号を一回受信(S10)しただけでは、一つのAPの評価負荷値のみしか得ることができないので、実際には、切替評価部23が、解析部26aから評価負荷値を受け付ける毎に、これを一時的に記憶しておき、非接続の各APの評価負荷値を少なくとも一つ記憶し、さらに接続中のAPの評価負荷値を記憶した時点で、ステップ22以降の処理が実行される。また、解析部26aから評価負荷値を受け取った後に、この評価負荷値を含むビーコンの受信電波強度を検出することができないため、実際には、図5のフローチャート中のステップ10の無線信号を受信する毎に、無線信号の電波強度を検出し、無線信号の解析処理(S14)の結果、この無線信号がビーコン信号である場合には、どのAPからのビーコンであるかを示す識別子と対応付けて、このビーコンの受信電波強度を記憶しておき、後述のステップ22の前に、各APからビーコンの受信電波強度を読み出すことになる。
すなわち、図6では、ステップ20が実行され、次にステップ21が実行されるように示しているが、実際には、以上で説明したように、ステップ20,21はそれぞれ順番に実行されるというものではなく、単に、後述のステップ22の処理の前に、ステップ20,21が実行されることを示している。
また、ここでは、無線端末20が各APからのビーコンを順次受信し、これらのビーコンから各APの評価負荷値を得ているが、例えば、複数のAP相互間で、評価負荷値の情報をルータ2等を介して交換し合い、一つのAPが他の複数のAPの評価負荷値を把握できるようにして、一つのAPからのビーコンを受信して、これを解析すれば、複数のAPの評価負荷値を取得できるようにしてもよい。
各APの評価負荷値及び各APからの電波の強度を取得すると(S20,21)、切替評価部23は、これらの中から接続中のAP50の電波強度P及び評価負荷値Lを抽出すると共に、非接続のAPのうちの最大電波強度のAPの電波強度P1及び評価負荷値L1を抽出する(S22)。
そして、接続AP50の電波強度Pから評価負荷値Lを減算した値(P−L)に対して、非接続APの電波強度P1から評価負荷値L1を減算した値(P1−L1)が大きいか否かを判断する(S23)。すなわち、ここでは、評価負荷値が大きくなればなるほど電波強度が小さくなると擬制し、擬制された接続中のAPの電波強度に対して、擬制された非接続のAPの電波強度が大きいか否かを判断している。
負荷評価部23は、擬制された非接続のAPの電波強度の方が大きい場合、この非接続のAPの方に切り替えた方が好ましいと判断し、切替処理部24に切替を指示し、接続対象をこの非接続のAPに切替させる(S24)。切替処理部24は、この際、無線送信部30の変調部38と無線受信部35の復調部38において、搬送波の波長を接続先のAPの搬送波に合わせる。
一方、擬制された非接続のAPの電波強度の方が大きくない場合には、負荷評価部23は、他の非接続APのデータがあるか否かを判断し(S25)、他の非接続APのデータが無ければこれで終了し、他の非接続APのデータが有れば、ステップ22に戻る。なお、このステップ22では、非接続のAPの中で、先に抽出した非接続APを除いて最大電波強度の非接続APの電波強度及び評価負荷値を抽出する。
以上のように、本実施形態では、APの電波強度と通信負荷値とに応じて、無線端末の接続先の切替が行われる。
ここで、無線端末が各APに対して、様々な位置にあるときのAPの切替状況について、図7を用いて説明する。なお、同図では、AP50がXY座標中の原点(0,0)に位置し、AP50aがa点(1,0)に位置し、各AP50,50aからは同じ出力の電波が発信されているとする。また、ここでは、APからの距離の2乗に反比例して、無線端末による受信電波強度が減衰すると仮定して、AP50とAP50aの通信負荷値が等しい場合(L=0,L=0)の前述の擬制電波強度が互いに等しくなる線をA線で示し、AP50の通信負荷値がAP50aの通信負荷値より1つだけ大きい場合(L=+1,L=0)の前述の擬制電波強度が互いに等しくなる線をB線で示し、AP50の通信負荷値がAP50aの通信負荷値より2つ大きい場合(L+2,L=0)の前述の擬制電波強度が互いに等しくなる線をC線で示している。
A線は、AP50とAP50aの通信負荷値が等しい場合(L=0,L1=0)の線であるから、当然ながら、X=0.5の直線となる。B線、C線は、いずれも、Y≧0では、Xが増加するに従ってYが減少し且つその減少量が増加する曲線、つまり右下がりの曲線で、Y<0では、Xが増加するに従ってYが増加し且つその増加量が増加する曲線、つまり右上がりの曲線である。また、B線とX軸との交点は、X=0.5よりも小さい値、例えば、X=0.47で、C線とX軸との交点は、B線とX軸との交点のX座標値よりも小さい値、例えば、X=0.44である。
仮に、AP50に接続している無線端末が同図中のQ1点に位置している場合に、AP50とAP50aの通信負荷値が等しい場合(L=0,L1=0)から、AP50の通信負荷値がAP50aの通信負荷値より1つだけ大きい場合(L=+1,L1=0)に変化したとする。無線端末が位置しているQ1点は、AP50の通信負荷値がAP50aの通信負荷値より1つだけ大きい場合の擬制電波強度が互いに等しくなる線を示すB線よりも、AP50a側に寄っているため、この無線端末は、擬制電波強度が大きい方、言い換えると、通信負荷が小さいほうのP50aに、接続先を切り替えることになる。
また、仮に、AP50に接続している無線端末が同図中のQ2点に位置している場合に、AP50とAP50aの通信負荷値が等しい場合(L=0,L1=0)から、AP50の通信負荷値がAP50aの通信負荷値より2つ大きい場合(L=+2,L1=0)に変化したとする。無線端末が位置しているQ2点は、AP50の通信負荷値がAP50aの通信負荷値より2つ大きい場合の擬制電波強度が互いに等しくなる線を示すC線よりも、AP50a側に寄っているため、この無線端末は、擬制電波強度が大きい方、言い換えると、通信負荷が小さいほうのP50aに、接続先を切り替えることになる。
しかしながら、AP50の通信負荷値がAP50aの通信負荷値より2つ大きい場合(L+2,L=0)の擬制電波強度が互いに等しくなる線を示すC線よりも、AP50側で、且つ、よりAP50に近くのQ点、Q点に、無線端末が位置している場合には、AP50の通信負荷が高くても、AP50aからの受信電波の強度が極めて弱いため、これらでQ点、Q点では、AP50の方が擬制電波強度が大きく、無線端末は接続先をAP50aに切り替えることはない。
そこで、本実施形態では、あるときに検出したAPの通信負荷値が予め定められた値より大きく、この通信負荷値を無線端末に送信してから所定時間経過しても、通信負荷値が予め定められた値より大きい場合には、つまり、高負荷である旨を通知しても、無線端末が接続先を切り替えない場合には、前述したように、例えば、「自無線端末を移動させてください。」等の警告を無線端末から出力することにより、無線端末の移動を促して、APの通信負荷値の軽減を図っている。
なお、本実施形態では、評価負荷値を用いて、APの切替評価を行うようにしているが、本発明は、これに限定されるものではなく、この評価負荷値の代わりに実負荷値を用いてもよい。また、ここでは、評価負荷値が大きくなればなるほど電波強度が小さくなるように擬制するために、電波強度から評価負荷値を減算して、これを擬制電波強度として扱っているが、電波強度を評価負荷値又は実負荷値で割って、これを擬制電波強度としてもよい。この場合、AP50とAP50aの通信負荷値が等しい場合(L=0,L=0)の擬制電波強度が互いに等しくなるA’線、AP50の通信負荷値がAP50aの通信負荷値より1つだけ大きい場合(L=+1,L=0)の擬制電波強度が互いに等しくなるB’線、AP50の通信負荷値がAP50aの通信負荷値より2つ大きい場合(L+2,L=0)の擬制電波強度が互いに等しくなるC’線は、それぞれ、図7に示すA,B,C線の形状と基本的に同じである。
ところで、本実施形態では、仮に、AP50に接続している無線端末が同図中のQ5点に位置している場合に、AP50の通信負荷値がAP50aの通信負荷値より1つだけ大きい状態(L=+1,L1=0)になると、無線端末が位置しているQ5点がB線よりも、AP50a側に寄っているため、この無線端末は、擬制電波強度が大きい方であるP50aに、接続先が切り替わることになる。しかし、実際には、Q5点において、AP50からの電波の強度は比較的強く、AP50aからの電波強度は極めて弱い。このため、本実施形態では、無線端末の接続先がAP50aになると、通信不良を起こす虞があるという不具合が生じる。すなわち、本実施形態では、接続中APと、切り替え候補の非接続APとを結んだ直線から、Q5点のように大きく離れている位置に無線端末が位置している場合には、接続先の切替で、通信不良を起こす虞がある。
そこで、次に、図8に示すフローチャートに従って、無線端末20の切替評価/切替処理(S16)の第一の変形例について説明する。
まず、前述の実施形態(図6)と同様に、切替評価部23が、解析部26aから各APからの評価負荷値を受け付け(S20)、電波強度検出部22が、アンテナ41で受信した各APからの電波が信号として無線受信部35のアンプ39に入力したときの信号電圧を検知して、受信電波強度を測定する(S21)。そして、切替評価部23は、これらの中から接続中のAPの電波強度P及び評価負荷値Lを抽出すると共に、非接続のAPのうちの最大電波強度のAPの電波強度P1及び評価負荷値L1を抽出する(S22)。
次に、切替評価部23は、非接続のAPの評価負荷値L1が接続中のAPの評価負荷値L以上であるか否かを判断する(S23a)。非接続のAPの評価負荷値L1が接続中のAPの評価負荷値L以上である場合、つまり、接続中のAPの評価負荷値が小さい場合、P<P1且つF(L−L)>Pであるか否かを判断して(S23b)、P<P1且つF(L−L)>Pの場合には、切替処理部24に指示を与えて、接続対象を非接続APに切り替えさせる(S24)。また、P<P1且つF(L−L)>Pでない場合には、ステップ25に進む。なお、ステップ23bの判断条件中に使用されている関数Fの性質、及び判断条件の内容に関しては後述する。
また、ステップ23aの判断で、非接続のAPの評価負荷値L1が接続中のAPの評価負荷値L以上でないと判断した場合、つまり、接続中のAPの評価負荷値が大きいと判断した場合、P<P1又はF(L−L)<Pであるか否かを判断して(S23c)、P<P1又はF(L−L)<Pの場合には、切替処理部24に指示を与えて、接続対象を非接続APに切り替えさせる(S24)。また、P<P1又はF(L−L)<Pでない場合には、ステップ25に進む。
ステップ25では、図6のフローチャート中のステップ25と同様に、負荷評価部23は、他の非接続APのデータがあるか否かを判断し、他の非接続APのデータが無ければこれで終了し、他の非接続APのデータが有れば、ステップ22に戻る。
ここで、ステップ23bで用いた関数Fについて、図9を用いて説明する。
しきい値としての関数Fを縦軸、その変数である(L−L)を横軸とすると、関数F(L−L)は、(L−L)が大きくなるに従って、次第に小さくなる関数で、具体的には、例えば、関数F(L−L)=定数/(L−L)である。また、しきい値Fは、電力強度との大小関係を比較する値であるため、その単位は、ワット等である。
また、ステップ23cで用いた関数F(L−L)も、以上と同様に、関数F(L−L)は、(L−L)が大きくなるに従って、次第に小さくなる関数で、具体的には、例えば、関数F(L−L)=定数/(L−L)である。
次に、図10を用いて、ステップ23bの判断条件、及びステップ23cの判断条件について説明する。なお、この図10でも、前述の図7と同様に、AP50がXY座標中の原点(0,0)に位置し、AP50aがa点(1,0)に位置しているとしている。
ステップ23bの判断条件の一つであるP<P1を満たすためには、同図(a)に示すように、X=0.5よりもAP50a側である必要がある。また、ステップ23bの判断条件の他の一つであるF(L−L)>Pを満たすためには、AP50の電力強度Pがしきい値F(L−L)より小さい必要がある。AP50の電力強度Pに対するしきい値F(L−L)は、同図中、AP50の位置(0,0)を中心とし、半径F(L−L)の円で表せる。したがって、F(L−L)>Pを満たすためには、この円よりAP50の位置(0,0)から遠い側である必要がある。結局、各判断条件をいずれも満たすためには、同図中のハッチングが施された領域となる。
このため、ステップ23aで、接続中のAPの評価負荷値Lが小さいと判断された場合、ステップ23bの各判断条件をいずれも満たす同図中のハッチング領域に、無線端末が位置していると、接続中のAPの評価負荷値Lが小さくても、接続対象を非接続APに切り替えることになる。
また、ステップ23cの判断条件の一つであるP<P1を満たすためには、同図(b)に示すように、X=0.5よりもAP50a側である必要がある。また、ステップ23cの判断条件の他の一つであるF(L−L)<Pを満たすためには、AP50aの電力強度P1がしきい値F(L−L)より大きい必要がある。AP50aの電力強度P1に対するしきい値F(L−L)は、同図中、AP50aの位置(1,0)を中心とし、半径F(L−L)の円で表せる。したがって、F(L−L)<Pを満たすためには、この円よりAP50aの位置(1,0)に近い側である必要がある。結局、各判断条件のいずれか一方を満たすためには、同図中のハッチングが施された領域となる。
このため、ステップ23aで、接続中のAPの評価負荷値Lが大きいと判断された場合、ステップ23cの各判断条件のいずれか一方を満たす同図中のハッチング領域に、無線端末が位置していると、接続中のAPの評価負荷値Lが大きいと、接続対象を非接続AP50aに切り替えることになる。
このように、本変形例では、接続中AP50と、切り替え候補の非接続AP50aとを結んだ直線から、比較的近い位置Qに無線端末が位置しているときに、この無線端末が接続先の切替を行い、前記直線から遠く離れた位置Qに無線端末が位置しているときには、この無線端末が接続先の切替を行わないので、前述の実施形態の不具合を解消することができる。
次に、図11に示すフローチャートに従って、無線端末20の切替評価/切替処理(S16)の第二の変形例について説明する。なお、本変形例は、第一の変形例を簡略化したものである。具体的には、接続中のAP50の通信負荷値が減少したときには非接続AP50aに接続先が切り替わることはない。また、接続先の切替の判断基準となる電力強度のしきい値は、第一の変形例のように隣接し合っている二つのAPの負荷値の差により変わらず、固定的なものである。
まず、前述の実施形態(図6)及び第一の変形例(図8)と同様に、切替評価部23が、解析部26aから各APからの評価負荷値を受け付け(S20)、電波強度検出部22が、アンテナ41で受信した各APからの電波が信号として無線受信部35のアンプ39に入力したときの信号電圧を検知して、受信電波強度を測定する(S21)。そして、切替評価部23は、これらの中から接続中のAPの電波強度P及び評価負荷値Lを抽出すると共に、非接続のAPのうちの最大電波強度のAPの電波強度P1及び評価負荷値L1を抽出する(S22)。
次に、切替評価部23は、接続中のAP50の評価負荷値Lが非接続AP50aの評価負荷値L1より大きいか否かを判断する(S23d)。接続中のAP50の評価負荷値Lが非接続AP50aの評価負荷値L1より大きい場合、接続先の切替候補であるAP50aの電波強度Pが予め定められた固定値P以上であるか否かを判断する(S23e)。そして、接続先の切替候補であるAP50aの電波強度Pが予め定められた固定値P以上である場合には、切替処理部24に指示を与えて、接続対象を非接続AP50aに切り替えさせる(S24)。また、接続先の切替候補であるAP50aの電波強度Pが予め定められた固定値P未満である場合、さらに、ステップ23eで、接続中のAP50の評価負荷値Lが非接続AP50aの評価負荷値L1以下であると判断した場合には、ステップ25に進み、負荷評価部23は、他の非接続APのデータがあるか否かを判断し、他の非接続APのデータが無ければこれで終了し、他の非接続APのデータが有れば、ステップ22に戻る。
この第二の変形例では、接続中のAP50の評価負荷値Lが非接続AP50aの評価負荷値L1より大きい場合、接続先の切替候補であるAP50aの電波強度Pが予め定められた固定値P以上(P≧P)であるときにのみ、接続先をAP50aに切り替えるので、接続中AP50と切替候補の非接続AP50aとを結んだ直線から遠く離れた位置Qに無線端末が位置しているときには、この無線端末が接続先の切替を行われず、前述の実施形態の不具合を解消することができる。
次に、図4を用いて説明したAP50の動作の変形例について、図13に示すフローチャートに従って説明する。
まず、負荷検出部52は、評価負荷値の初期値を設定する(S31)。初期値としては、例えば、「0(実信負荷値が40%に相当)」を設定する。続いて、AP50の実負荷値を検出し(S31)、この実負荷値と基準負荷値との大小関係を比較する(S31)。基準負荷値としては、例えば、「40%」を用いることができる。そして、負荷検出部52は、実負荷値が基準負荷値よりも小さい場合には、以前の評価負荷値から1を減算した値を新たな評価負荷値とし(S34a)、実負荷値が基準負荷値と等しい場合には、以前の評価負荷値をそのまま新たな評価負荷値とする(S34b)。また、実負荷値が基準負荷値よりも大きい場合には、判断部53が、実負荷値が予め定められた値Kより大きいか否かを判断する(S33)。この予め定められた値Kは、現在以上に通信負荷が増えると、AP50が無線送信に支障をきたす可能性がある値で、ここでは、例えば、「60%」を採用している。負荷検出部25は、実負荷値が予め定められた値Kよりも大きい場合もそうでない場合も、以前の評価負荷値に1を加算した値を新たな評価負荷値とする(S34d,34c)。すなわち、ステップ34a〜34dの処理で、実負荷値を評価負荷値に換算している。なお、ステップ33の判断処理は、図4中のステップ4の判断処理に対応する。
ステップ34a,34b,34cが終了すると、制御部56の指示で、ビーコンフレーム生成部54が、評価負荷値を含むビーコンフレームを生成し、このビーコンフレームを無線送信部65に渡して、無線送信させ(S35)、ステップ31に戻る。
また、ステップ34dが終了した場合には、制御部56の指示で、ビーコンフレーム生成部54が、この評価負荷値を含むビーコンフレームを生成し、このビーコンフレームを無線送信部65に渡して、無線送信させる一方で、制御部56は、このビーコンフレームの無線送信の終了時から時間計測を開始する(S35a)。そして、制御部56は、時間計測開始から所定時間経過したか否かを判断する(S36)。この所定時間は、評価負荷値を各無線端末に送信してから(S35a)、この評価負荷値を受信した無線端末が接続先のAPを切り替えることが可能な時間である。
時間計測開始から所定時間経過していると、負荷検出部52が再び実負荷値を検出する(S37)。判断部53は、この実負荷値が予め定められた値Kより大きいか否かを判断する(S38)。なお、この判断で用いるしきい値としてのKは、ステップ33で用いた値と同じであるが、異なる値を用いてもよい。実負荷値がK以下である場合には、ステップ35aで評価負荷値を各無線端末に送信したことによりAP50の通信負荷が軽減したとして、ステップ31に戻る。また、評価負荷値がKより大きい場合には、ステップ35aで評価負荷値を各無線端末に送信しても、AP50の通信負荷が軽減しなかったとして、その旨を制御部56に通知する。この通知を受けた制御部56は、ビーコンフレーム生成部56に対して指示を与え、ビーコンフレーム生成部54が、ビーコンフレーム中の未設定の領域に、接続中の各無線端末に現在地からの移動を促す警告を出力させる警告出力指令を設定すると共に、接続中の無線端末宛の情報である旨を設定し、このビーコンフレームを無線通信部61に渡して、これをビーコン信号として各無線端末に対して送信させる(S39)。この警告出力指令が送信されると、再び、ステップ1に戻る。
以上のように、本変形例でも、先の実施形態と同様に、APの通信負荷値が所定時間経過した後も、しきい値Kを超え、通信負荷が軽減されない場合、ビーコン中に警告出力指令を含ませている。一方、本変形例では、先の実施形態のように、実負荷値相当の評価負荷値を各無線端末に通知せず、実負荷値が増加又は減少すれば、単位量分だけ評価負荷値を増加又は減少させ、これを各無線端末に通知している。このため、実負荷値が急激に変化しても、各無線端末に通知される評価負荷値は、急激に変化しないので、多数の無線端末の接続先APの急激な切り替えを抑制することができ、この結果として、無線端末の接続先APの切替によるAPの負荷を軽減することができる。
次に、図14〜図18を用いて、第二の実施形態としての無線LANシステムについて説明する。
本実施形態は、第一の実施形態において、無線端末の移動を促す警告出力を行うか否かの判断をAP側で行っているものを、無線端末側で行うようにしたものである。従って、本実施形態のAP50dの通信処理部51dには、図15に示すように、第一の実施形態における判断部53(図3)が存在せず、代りに、無線通信端末である無線LANカード20dの通信処理部21dには、図14に示すように、判断部29が設けられている。なお、本実施形態のAP50dの他の構成、及び無線LANカード20dの他の構成は、いずれも、第一の実施形態と基本的に同じである。
次に、本実施形態のAP50dの動作について、図16に示すフローチャートに従って説明する。なお、同フローチャートは、第一の実施形態のAPの動作を示す図4のフローチャートに対応する。
まず、第一の実施形態と同様に、AP50dの負荷検出部52は、このAP50の通信負荷を検出し(S1)、これを評価負荷値に換算する(S2)。続いて、制御部56の指示で、ビーコンフレーム生成部54が、この評価負荷値を含むビーコンフレームを生成し、このビーコンフレームを無線送信部65に渡して、無線送信させて(S3d)、ステップ1に戻る。
第一の実施形態では、ビーコンフレームの無線送信後(S3)、APの評価負荷値が所定値を超えているか否かの判断(S4)、評価負荷値の送信後所定時間を経過しているか否かの判断(S5)、再度の実負荷値の検出(S6)、評価負荷値が所定値を超えているか否かの再度の判断(S7,8)、警告出力指令の通知(S9)を行っているが、本実施形態のAP50dでは、以上のステップ4〜ステップ9の処理を実行しない。
なお、本実施形態でも、第一の実施形態におけるAP50の変形例(図13)と同様に、検出した負荷値をそのまま各無線端末に通知せずに、負荷値が増減すれば、単位量分だけ負荷値を増減させて、これを各無線端末に通知するようにしてもよい。
次に、図17に示すフローチャートに従って、無線端末20dの動作について説明する。なお、同フローチャートは、第一の実施形態の無線端末20の動作を示す図5のフローチャートに対応する。
本実施形態でも、第一の実施形態と同様に、無線信号を受信したか否かの判断(S10)、送信データの有無の判断(S11)、データの送信(S12)、無線信号を受信完了したか否かの判断(S13)、無線信号の解析(S14)、受信した無線信号が自端末宛の信号である場合の無線信号が示すデータの出力処理(S18)が実行される。
ところで、第一の実施形態では、無線信号の解析(S14)により、受信した無線信号がビーコン信号であると判断した場合には、このビーコンに警告出力指令が含まれているかを判断し(S15)、警告出力指令が含まれている場合には、警告出力処理を行っているが(S17)、本実施形態では、無線信号の解析(S14)により、受信した無線信号がビーコン信号であると判断した場合には、直ちに、AP切替評価/切替処理(S16a)を行い、この処理内(S16a)で、後述するように、警告出力を行うか否かの判断及び警告出力処理を行うようにしている。
次に、図18に示すフローチャートに従って、本実施形態のAP切替評価/切替処理(S16a)の詳細について説明する。なお、同フローチャートは、第一の実施形態のAP切替評価/切替処理(S16)の詳細を示す図6のフローチャートに対応する。
本実施形態でも、第一の実施形態と同様に、各APの評価負荷値の受付(S20)、各APからの受信電波の強度測定(S21)、接続中のAPの電波強度P及び評価負荷値Lの抽出、及び非接続のAPのうちの最大電波強度のAPの電波強度P1及び評価負荷値L1の抽出(S22)を行う。
次に、本実施形態の特徴部分である無線端末20dの判断部29が、接続AP50dの評価負荷値Lが予め定められた値Kより大きいか否かを判断する(S26)。評価負荷値LがKより大きくなければ、第一の実施形態と同様に、負荷評価部23が、接続AP50dの電波強度Pから評価負荷値Lを減算した値(P−L)に対して、非接続APの電波強度P1から評価負荷値L1を減算した値(P1−L1)が大きいか否かを判断する(S23)。負荷評価部23は、擬制された非接続APの電波強度の方が大きい場合、この非接続のAPの方に切り替えた方が好ましいと判断し、切替処理部24に切替を指示し、接続対象をこの非接続のAPに切替させる(S24)。また、擬制された非接続APの電波強度方が大きくない場合には、負荷評価部23は、他の非接続APのデータがあるか否かを判断し(S25)、他の非接続APのデータが無ければこれで終了し、他の非接続APのデータが有れば、ステップ22に戻る。
一方、ステップ26で、判断部29が接続AP50dの評価負荷値Lが予め定められた値Kより大きいと判断した場合には、判断部29は、この評価負荷値Lを含むビーコンの識別番号を記憶する(S27)。なお、このビーコンの識別番号は、ビーコンフレーム中の前述の「情報エレメントで規定されるパラメータ」中に設定されている。判断部29は、続いて、所定回数前に受信したビーコンの識別番号が記憶されているか否かを判断する(S28)。ビーコンは、APから一定周期間隔で発信される。このため、所定回数前のビーコンの識別願号が記憶されていれば、所定時間(ビーコンの1周期×所定回数)前のビーコンに含まれていた評価負荷値もKより大きかったと言える。そこで、判断部29は、所定回数前に受信したビーコンの識別番号が記憶されている場合、所定時間前に受信したビーコンに含まれている評価負荷値を各無線端末が受信してから現時点までの間に、AP50dの通信負荷が軽減しなかったとして、その旨を制御部28に通知する。この通知を受けた制御部28は、コンピュータ受送信管理部27に対して指示を与え、コンピュータ受送信部27が、例えば、予め定められている「自無線端末を移動させてください。」等の表示データを、この無線端末10dが装着されているコンピュータ10に送り、この表示データを表示させる(S29)。
一方、ステップ28で、所定回数前に受信したビーコンの識別番号が記憶されていないと判断した場合には、前述のステップ23に進む。
以上のように、本実施形態でも、第一の実施形態と同様に、APの通信負荷値が所定時間経過した後も、しきい値Kを超え、通信負荷が軽減されない場合、無線端末には、自端末の移動を促す警告が出力される。
なお、本実施形態でも、接続対象の切替の判断に用いる電力強度のしきい値として、第一の実施形態のAP切替評価/切替処理の第一の変形例のように、F(L−L)等の関数を用いてもよいし、第二の変形例のように、固定値を用いてもよい。
ところで、以上で説明した各実施形態では、二つのAPのうちの一方から他方への接続切り替えを例に説明したが、実際には、図19に示すように、一つのAPaの回りに複数のAPb,APc,…配置されており、このような場合には、例えば、APaに接続中の無線端末がQ点に存在しているときには、図6、図8、図11、図18のそれぞれのステップ22において、例えば、非接続APb,APc,のうち、最大電力強度のAPbのデータが抽出されて、このAPbと接続APaとうちのいずれを接続先にするかが判断され、このAPbが接続先にならない場合には、APbの次に最大電力強度のAPcのデータが抽出されて、このAPcと接続APaとうちのいずれを接続先にするかが判断される。
本発明に係る第一の実施形態における無線LANシステムの系統図である。 本発明に係る第一の実施形態における無線端末(無線LANカード)の機能ブロック図である。 本発明に係る第一の実施形態における中継装置(AP)の機能ブロック図である。 本発明に係る第一の実施形態におけるAPの動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第一の実施形態における無線端末の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第一の実施形態におけるAP切替評価/切替処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明に係る第一の実施形態で、APの回りの各位置に無線端末が存在する場合の各無線端末の接続先の切替状況を示す説明図である。 本発明に係る第一の実施形態におけるAP切替評価/切替処理の第一の変形例の詳細を示すフローチャートである。 本発明に係る第一の実施形態における電波強度のしきい値である関数Fの性質を示すための説明図である。 同図(a)は、図8のフローチャート中のステップ23bでの判断条件を満足する領域を示す説明図で、同図(b)は、図8のフローチャート中のステップ23cでの判断条件を満足する領域を示す説明図である。 本発明に係る第一の実施形態におけるAP切替評価/切替処理の第二の変形例の詳細を示すフローチャートである。 図11のフローチャート中のステップ23eでの判断条件を満足する領域を示す説明図である。 本発明に係る第一の実施形態におけるAPの動作の変形例を示すフローチャートである。 本発明に係る第二の実施形態における無線端末(無線LANカード)の機能ブロック図である。 本発明に係る第二の実施形態における中継装置(AP)の機能ブロック図である。 本発明に係る第二の実施形態におけるAPの動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第一の実施形態における無線端末の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第二の実施形態におけるAP切替評価/切替処理の詳細を示すフローチャートである。 複数のAPの配置関係を示す説明図である。
符号の説明
10:コンピュータ、20,20a,20c,20d:無線LANカード、20b:無線LANボード、21,21d:通信処理部、22:電波強度検出部、23:切替評価部、24:切替処理部、25:無線送受信管理部、26a:解析部、26b:通信データフレーム作成部、27:コンピュータ送受信管理部、28:制御部、29:判断部、30:無線送信部、35:無線受信部、50,50a,50b,50d:AP、51:通信処理部、52:負荷検出部、53:判断部、54:ビーコンフレーム生成部、55:通信データフレーム作成部、56:制御部、61:無線送信部、62:無線受信部、63:有線送受信部

Claims (6)

  1. 無線通信端末との間で無線通信する無線通信手段を備え、該端末と他の端末との通信を中継するアクセスポイントにおいて、
    無線通信端末との通信負荷値を検出する負荷検出手段と、
    前記負荷検出手段で検出された第一の通信負荷値を前記無線通信手段に送信させる送信指示手段と、
    前記第一の通信負荷値が予め定められた値よりも大きいか否かを判断すると共に、前記無線通信手段により該第一の通信負荷値が送信されたときから所定時間経過後に前記負荷検出手段で検出された第二の通信負荷値が予め定められた値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、
    を備え、
    前記送信指示手段は、前記判断手段で、前記第一の通信負荷値及び前記第二の通信負荷値がいずれも前記予め定められた値よりも大きいと判断されると、前記無線通信端末に現在地からの移動を促す警告を出力させる警告出力指令を、前記無線通信手段に送信させ、
    前記負荷検出手段は、無線通信端末との実際の通信負荷値を検出し、該実際の通信負荷値と予め定められた基準負荷値との大小関係を比較し、該基準負荷値に対する該実際の通信負荷値の大小に応じて、予め定められた単位量分だけ増減し、増減された通信負荷値を、該送信指示手段に渡す、
    ことを特徴とするアクセスポイント。
  2. 請求項1に記載のアクセスポイントにおいて、
    前記負荷検出手段は、前記アクセスポイントに接続している無線通信端末の数量と、該アクセスポイントが通信処理を実行する演算処理機の稼動率と、該アクセスポイントの通信トラフィック量とのうちのいずれか一つを、前記通信負荷値として検出する、
    ことを特徴とするアクセスポイント。
  3. 無線通信端末との間で無線通信する無線通信手段を備え、該端末と他の端末との通信を中継するアクセスポイントにおいて、
    無線通信端末との通信負荷値を検出する負荷検出手段と、
    前記負荷検出手段で検出された通信負荷値を前記無線通信手段に送信させる送信指示手段と、
    を備え、
    前記負荷検出手段は、無線通信端末との実際の通信負荷値を検出し、該実際の通信負荷値と予め定められた基準負荷値との大小関係を比較し、該基準負荷値に対する該実際の通信負荷値の大小に応じて、予め定められた単位量分だけ増減し、増減された通信負荷値を、該送信指示手段に渡す、
    ことを特徴とするアクセスポイント。
  4. 請求項1又は2に記載のアクセスポイントと、
    前記アクセスポイントと無線通信を行う無線通信手段を有する複数の前記無線通信端末と、
    を備えていることを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項4に記載の無線通信システムにおいて、
    前記複数の無線通信端末は、それぞれ、
    前記無線通信手段で受けた前記アクセスポイントからの電波の強度を検出する電波強度検出手段と、
    接続しているアクセスポイントからの電波の強度及び該アクセスポイントの通信負荷値と、他のアクセスポイントからの電波の強度及び該他のアクセスポイントの通信負荷値とを用いて、予め定めた方法で接続対象を該他のアクセスポイントに切り替えるか否かを判断する切替評価手段と、
    前記切替評価手段が前記他のアクセスポイントへ切り替えると判断すると、接続対象を該他のアクセスポイントに切り替える切替処理手段と、
    前記アクセスポイントからの前記警告出力指令を前記無線通信手段で受け付けると、該警告出力指令に基づいて、警告出力を行う出力手段と、
    を備えていることを特徴とする無線通信システム。
  6. 無線通信端末と他の端末との通信を中継するアクセスポイントの通信負荷調節方法において、
    無線通信端末との通信負荷値(以下、第一の通信負荷値とする)を検出する第一の負荷検出工程と、
    前記第一の通信負荷値を前記無線通信端末に無線送信する負荷値送信工程と、
    前記負荷値送信工程で前記第一の通信負荷値を送信してから所定時間経過後に、無線通信端末との第二の通信負荷値を検出する第二の負荷検出工程と、
    前記第一の通信負荷値が予め定められた値よりも大きいか否かを判断すると共に、前記第二の通信負荷値が予め定められた値よりも大きいか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程で、前記第一の通信負荷値及び前記第二の通信負荷値がいずれも前記予め定められた値よりも大きいと判断されると、前記無線通信端末に現在地からの移動を促す警告を出力させる警告出力指令を送信する指令送信工程と、
    を含み、
    前記第一の負荷検出工程は、無線通信端末との実際の通信負荷値を検出し、該実際の通信負荷値と予め定められた基準負荷値との大小関係を比較し、該基準負荷値に対する該実際の通信負荷値の大小に応じて、予め定められた単位量分だけ増減し、増減された通信負荷値を、前記負荷値送信工程に渡す
    を含むことを特徴とするアクセスポイントの通信負荷の調整方法。
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