JP4716952B2 - ラプチャーディスク - Google Patents
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Description
例えば、このラプチャーディスクは、所定厚さの環状スペーサの一方の表面に耐圧部である外側シェルが取り付けられるとともに他方の表面に受圧部である内側シェルが配置され、且つこれら両シェル同士間に形成される空間部に圧力変動を緩和させ得るとともに断熱用としてグラスウールなどの充填材(断熱材でもある)が配置され、さらに内側シェルが、上記環状スペーサの他方の表面に取り付けられた環状支持リングにより支持されたものであった。勿論、上記外側シェルに、排ガスの圧力が所定値(所謂、設定圧力である)以上になると破断するような応力集中部が形成されている。
上記環状支持リングにより内側シェルの外周部を支持するとともにこれら両対向面同士の環状隙間に、圧力変動による圧力波の伝播を軽減し得る軽減機構を具備させたものである。
環状支持リングおよび内側シェルに、それぞれ同心状に複数本形成された環状突起にて構成するとともに、上記環状支持リングおよび内側シェルのいずれか一方に形成された環状突起を、他方に形成された環状突起同士の間に位置させるように配置したものであり、
また環状支持リングおよび内側シェルのいずれか一方に同心状に複数本形成された環状突起と、これら環状突起同士間に配置された充填材と、上記内側シェルおよび環状支持リングのいずれか他方に形成されて上記充填材に押圧される環状突起とで構成したものであり、
また環状支持リングおよび内側シェルのいずれか一方に形成された環状突起と、上記環状支持リングおよび内側シェルのいずれか他方に形成されて上記環状突起を案内し得る環状凹部を有する係合部材とで構成したものである。
また上記各ラプチャーディスクにおける外側シェルと内側シェルとの間に形成される空間部にアキュームレータを接続したものである。
さらにラプチャーディスクの外側シェルと内側シェルとの間に形成される空間部にアキュームレータを接続することにより、当該空間部に伝わる圧力変動をアキュームレータにて吸収することができるので、やはり、外側シェルに伝わる圧力波を一層軽減させることができる。
以下、本発明の実施の形態に係るラプチャーディスクについて説明する。
ここでのラプチャーディスクは、背景技術の欄で説明したように、排ガスの圧力変動が大きく且つ温度が高いガスエンジンからの排ガスの排出系統に設けられるものとして説明する。なお、ガスエンジンのガス排出系統についての説明は、背景技術の欄で説明したものと同一であるため省略する。
この軽減機構7としては、図2に示すように、環状支持リング6の内周部6aと内側シェル4の外周部4aとの対向面に、それぞれ同心状に複数本ずつ例えば3本ずつ板状の環状突起11,12が形成されるとともに、これら環状突起11,12同士は、相手方の突起同士間に形成される環状溝部13,14内に入り込むように配置されている。
このように、環状突起11,12同士が互いに嵌り込み合っているため、排気ダクトからの排ガスの圧力変動による圧力波がこれら環状突起11,12同士間を通過する際に、つまりラビリンス構造により圧力損失が発生し、外側シェル3に伝わる圧力波が軽減されることになる。なお、図面上、見やすくするために、環状スペーサ2と各シェル3,4および環状支持リング6との間にそれぞれ隙間があるように図示したが、勿論、実際には密着状態にされている。
すなわち、ガスエンジンからの排ガスは排気ダクトに入るとともに、その一部はサイレンサを通過して排熱回収ボイラに導かれる。
また、図4に示すように、軽減機構7として、環状支持リング6の内周部6aの上面に2つの板状の環状突起31,31を形成するとともに、内側シェル4の外周部4aの下面に上記両環状突起31,31同士間の環状溝部32内に入り込む板状の環状突起33を形成し、且つ上記環状溝部32内に耐熱性を有する多孔質材料であるグラスウールなどの充填材34を配置した構成にしてもよい。
2 環状スペーサ
3 外側シェル
3a フランジ部
4 内側シェル
4a 外周部
5 充填材
6 環状支持リング
6a 内周部
7 軽減機構
11 環状突起
12 環状突起
13 環状溝部
14 環状溝部
21 リング体
23 係合部材
23a 環状凹部
31 環状突起
32 環状溝部
33 環状突起
34 充填材
41 錘部材
43 アキュームレータ
Claims (6)
- 所定厚さの環状スペーサの一方の表面に耐圧部である外側シェルが取り付けられるとともに他方の表面に受圧部である内側シェルが配置され、且つこれら両シェル同士の空間部に圧力変動を緩和させ得る充填材が配置されるとともに、内側シェルが、上記環状スペーサの他方の表面に取り付けられた環状支持リングにより支持されてなるラプチャーディスクであって、
上記環状支持リングにより内側シェルの外周部を支持するとともにこれら両対向面同士の環状隙間に、圧力変動による圧力波の伝播を軽減し得る軽減機構を具備させたことを特徴とするラプチャーディスク。 - 軽減機構を、
環状支持リングおよび内側シェルに、それぞれ同心状に複数本形成された環状突起にて構成するとともに、
上記環状支持リングおよび内側シェルのいずれか一方に形成された環状突起を、他方に形成された環状突起同士の間に位置させるように配置したことを特徴とする請求項1に記載のラプチャーディスク。 - 軽減機構を、
環状支持リングおよび内側シェルのいずれか一方に同心状に複数本形成された環状突起と、これら環状突起同士間に配置された充填材と、上記内側シェルおよび環状支持リングのいずれか他方に形成されて上記充填材に押圧される環状突起とで構成したことを特徴とする請求項1に記載のラプチャーディスク。 - 軽減機構を、
環状支持リングおよび内側シェルのいずれか一方に形成された環状突起と、上記環状支持リングおよび内側シェルのいずれか他方に形成されて上記環状突起を案内し得る環状凹部を有する係合部材とで構成したことを特徴とする請求項1に記載のラプチャーディスク。 - 内側シェルの受圧面側に錘部材を取り付けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のラプチャーディスク。
- 外側シェルと内側シェルとの間に形成される空間部にアキュームレータを接続したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のラプチャーディスク。
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