JP4716285B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、前面に遊技領域が形成されて所要部位が透明合成樹脂で形成された遊技盤を備え、該遊技盤の後方に表示ゲームを表示可能な画像表示装置を配設して、遊技盤を透かして後方の画像表示装置の画像を視認可能に構成した遊技機に関する。
従来、遊技盤には、センターケースや装飾部材等の各種遊技装置が配設されているが、これらの遊技装置には、内部にLEDや電球等の発光部材を収納したものもあり、遊技状態に応じて発光部材を点灯制御することで、装飾効果を高めるようにしている。
また、近年においては、遊技盤の本体を透明な合成樹脂で形成し、遊技盤の後方に画像表示装置を備えることで、遊技盤の前方から遊技を透して後方の画像表示を見せるようにした遊技機も考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−270469号公報
しかしながら、従来の遊技機の場合、遊技盤本体が透明であるため、遊技盤に配設された遊技装置に発光部材を備えた場合、遊技装置から延びるリード線が遊技者から見えてしまうため、装飾性を著しく低下させてしまうし、リード線が後方の画像表示の視認性を低下させてしまうといった課題がある。そのため、遊技領域に発光部材を備えた遊技装置を配設することが困難であり、特に遊技領域の中央部付近に配設することが困難であった。
また、透明合成樹脂製の遊技盤を透かして後方の画像表示を見せる構成であるため、遊技領域内に発光部材を内蔵した大型の遊技装置を備えるとその分画像表示を隠してしまうこととなる。また、遊技装置自体を透明にすることも考えられるが、透明にした場合内部の発光源が丸見えになり、装飾性が悪くなる。
さらに、遊技領域に発光部材を備えた場合、そこからの多方向に広がる光が後方の画像表示の視認性に影響を与えてしまう虞もあった。
本発明の目的は、透明合成樹脂で形成された遊技盤を備え、該遊技盤の後方に表示ゲームを表示可能な画像表示装置を配設して、遊技盤を透かして後方の画像表示装置の画像を視認可能に構成した遊技機において、遊技盤の装飾や表示ゲームの演出の効果を高めることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、前面に遊技領域が形成されて所要部位が透明合成樹脂で形成された遊技盤を備え、該遊技盤の後方に表示ゲームを表示可能な画像表示装置を配設して、遊技盤を透かして後方の画像表示装置の画像を視認可能に構成した遊技機において、
前記遊技盤と前記画像表示装置の間に遊技装置を備え、
前記遊技盤は、側部裏面から後方側に突出して該遊技盤と前記画像表示装置との間の空間の側壁を構成する側部囲い壁を設けるとともに、該側部囲い壁の外側を前方から隠蔽するように構成し、
前記遊技盤の裏面側部であって前記側部囲い壁の外側に、前記遊技装置に向けて前記遊技盤の左右方向に沿ってレーザ光を照射可能なレーザ照射装置を備えたことを特徴とする。
ここで、「所要部位が透明合成樹脂で形成された遊技盤」とは、遊技盤の全てを透明にしたものでも、一部を透明にしたものでもよい。
また、「遊技装置」は、遊技盤の装飾や遊技球を流下案内する装置のことで、遊技盤の装飾装置、表示ゲームの演出装置、遊技球の流路(ワープ流路)、ステージ等、電気部品を有するものでも有しないものでもなんでも良い。
また、「遊技盤の裏面側部」とは、レーザ照射装置の位置が遊技盤の裏面側部であるという意味で、レーザ照射装置が遊技盤の裏面に配設されものに限られず、裏機構枠などの遊技盤の裏面側に配設される部材に配設されるものでもよい。
また、「レーザ照射装置」は、例えば、レーザ発振器、反射部材、反射部材の角度を変化させる駆動機構(駆動源)から構成される。なお、レーザ発振器は例えば半導体レーザを使用したものなどなんでもよい。また、所定の色のレーザ光を照射できるものが望ましい。
請求項1に記載の発明によれば、遊技盤の裏面側部に、遊技装置に向けて遊技盤の左右方向に沿ってレーザ光を照射可能なレーザ照射装置を備えたので、遊技盤1と画像表示装置の間に配設される遊技装置を、リード線を設けずに発光させることが可能となり、遊技盤の装飾や表示ゲームの演出の効果を高めることが可能となる。また、遊技盤と画像表示装置の間の空間を効率よく利用して、従来にない斬新な装飾や演出が行える。特に、レーザ光を使用するので、光を拡散させずに局所的に光らせることが可能となり、後方の画像表示に対する視認性を低下させることもない。
また、遊技盤と画像表示装置との間の空間の側壁を構成する側部囲い壁を設けるとともに、該側部囲い壁の外側を前方から隠蔽するように構成し、側部囲い壁の外側にレーザ照射装置を配設したので、側部囲い壁により遊技盤の側部の隙間から後方が見えてしまうことを防止でき、装飾効果が高まる上、その壁部を利用してレーザ照射装置を効率よく配設できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記遊技装置を透光性を有する部材で構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、遊技装置を透光性を有する部材で構成したので、後方に配される画像表示装置の視認性を低下させることがない。また、レーザ光を照射すると自らが発光しているような表現が可能となり、高い演出効果が得られる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、レーザ光の照射位置を変更可能にレーザ光の照射角度を変化可能に構成したことを特徴とする。
ここで、レーザ光の照射位置の変更は、反射部材としての鏡の角度を変化させるものの他、レーザ発振器の角度を変化させるものも含む。
請求項3に記載の発明によれば、レーザ光の照射位置を変更可能にレーザ光の照射角度を変化可能に構成したので、一つのレーザ照射装置で複数箇所を照射することができて効率がよい。また、例えば、遊技の進行に合わせて照射位置を変更することも可能となり、装飾および演出効果を高めることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機であって、前記レーザ照射装置は、レーザ照射部からのレーザ光を反射させる反射部材と、該反射部材の角度を変更可能な角度変更手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、レーザ照射装置は、レーザ照射部と、該レーザ照射部からのレーザ光を反射させる反射部材と、該反射部材の角度を変更可能な角度変更手段と、を備えたので、効率よくレーザ光の照射角度を変化させることが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技機であって、前記遊技装置は、遊技領域から流入した遊技球を前記遊技盤の裏面において所定方向に誘導する遊技球流路形成部材であることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、遊技装置は、遊技領域から流入した遊技球を遊技盤の裏面において所定方向に誘導する遊技球流路形成部材であるので、遊技球流路を斬新に装飾することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技機であって、前記遊技盤は、遊技球の入賞に基づき前記表示ゲームの始動条件を付与するための始動入賞口の上方に開口部を形成するとともに、該開口部の後方に遊技球を左右方向に転動可能な前記遊技装置としてのステージ部材を備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、遊技盤は、遊技球の入賞に基づき表示ゲームの始動条件を付与するための始動入賞口の上方に開口部を形成するとともに、該開口部の後方に遊技球を左右方向に転動可能な遊技装置としてのステージ部材を備えたので、遊技の興趣を向上させることができる。すなわち、遊技球がステージ部材上に至った場合は、始動入賞口に流入する可能性が高いため、この場合において遊技者の入賞に対する期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
さらに、ステージ部材は遊技装置であって、レーザ照射装置により斬新に装飾することが可能であり、より遊技の興趣を高めることができる。
請求項に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の遊技機であって、前記遊技盤は、遊技球の入賞に基づき前記表示ゲームの始動条件を付与するための始動入賞口の上方に開口部を形成するとともに、該開口部の後方に遊技球を左右方向に転動可能な前記遊技装置としてのステージ部材を備え、
前記ステージ部材の下面に所定の図形若しくは文字を、遊技球の転動方向に沿って複数刻んで構成し、
前記レーザ照射装置は、前記複数の図形若しくは文字の部位が移動して発光するように照射角度を制御することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、レーザ照射装置による照射制御により、ステージ部材の上面で複数の図形若しくは文字の部位が移動して発光するようになるので、従来にない斬新で効果的な装飾が行える。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技機であって、前記遊技盤に設定された隠蔽領域から非隠蔽領域に図形若しくは文字が刻まれた演出部材を現出可能に構成されるとともに、該図形若しくは文字の異なる複数の演出部材を選択的に現出可能な演出装置を備え、
前記レーザ照射装置は、前記非隠蔽領域に現出された演出部材にレーザ光を照射することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、遊技盤に設定された隠蔽領域から非隠蔽領域に図形若しくは文字が刻まれた演出部材を現出可能に構成されるとともに、該図形若しくは文字の異なる複数の演出部材を選択的に現出可能な演出装置を備えるので、遊技者に対する演出、報知を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、レーザ照射装置は、非隠蔽領域に現出された演出部材にレーザ光を照射するので、現出した演出部材に対する光による装飾を行うことができ、多彩な装飾、演出、報知等が行え、興趣の高い遊技が可能な遊技機を提供できる。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技機であって、前記レーザ照射装置は、レーザ光が遊技機の前方に照射されないように照射角度を設定したことを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、レーザ照射装置は、レーザ光が遊技機の前方に照射されないように照射角度を設定したので、遊技者がレーザ光を直接見てしまうことを防止でき、安全性が高まる。
本発明によれば、遊技盤の裏面側部に、遊技装置に向けてレーザ光を照射可能なレーザ照射装置を備えたので、遊技領域に配設される遊技装置を、リード線を設けずに発光させることが可能となり、遊技盤の装飾や表示ゲームの演出の効果を高めることが可能となる。また、遊技盤と画像表示装置の間の空間を効率よく利用して、従来にない斬新な装飾や演出が行える。特に、レーザ光を使用するので、光を拡散させずに局所的に光らせることが可能となり、後方の画像表示に対する視認性を低下させることもない。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1から図13を用いて説明を行う。
図1、図2に示すように、本実施形態の遊技機100は、遊技店の島設備に固定される矩形枠状に構成された機枠110を備えている。この機枠110の前面における左側部の上下にはそれぞれ、上下方向に沿って延在するヒンジ軸111が形成されたヒンジ部材112が設けられており、これによって、機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に前面枠120が軸着されるようになっている。なお、矩形枠状の機枠110は、裏面側から見て左側の一辺が金属製とされ、その他の辺は木製となっている。これによって、裏面側から見て左側の一辺においては、強度を保ったまま厚みを薄くでき、後述するように大型の表示ユニット173を備える裏機構枠160の配設を可能としている。
前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体130と、当該前面枠本体130に対して、その前面側に回動可能に軸支された透明部材保持枠140と、前面枠本体130の前面の透明部材保持枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150と、前面枠本体130の裏面側に回動可能に軸支され、表示ユニット173を備える裏機構枠160とを有する。
前面枠本体130は、矩形枠状の機枠110の前面側をちょうど覆うような概略矩形板状であり、その前面における左側部の上下にはそれぞれ、機枠110に形成されたヒンジ軸111を受け入れ可能なヒンジ穴121が形成されたヒンジ部材122が設けられていて、機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に軸着されるようになっている。また、前面枠本体130の中央から上端部にわたる部分には、後述する遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部が形成されている。そして、前面枠本体130に収容された遊技盤1の前面が前面枠本体130の開口部から前側に臨むようになっている。すなわち遊技盤1は、前面枠本体130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部にわたる部分には、前面枠本体130の前側を覆うように透明部材保持枠140が配置されている。
この透明部材保持枠140には、前面枠本体130の開口部をほぼ閉塞するように、該開口部に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な第1遊技領域1aとなる間隔を開けて二重の透明部材としてのガラス板141が固定されている。そして、透明部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも第1遊技領域1aの部分が視認可能となっている。この透明部材保持枠140は、前面枠本体130に対して前方向へ扉状に回動可能に軸着されており、透明部材保持枠140を開くことにより、第1遊技領域1aの前側を開放可能となっている。
また、透明部材保持枠140の前面であって、ガラス板141が固定されて第1遊技領域1aを視認可能とする部分の周囲には、枠装飾装置142としてのランプやLED、音声を出力するスピーカ58(図6に図示)などが設けられている。また、透明部材保持枠140の開放端側となる前面側から見て右側の端部の前面には、施錠装置の一部をなす鍵穴143が形成されている。この鍵穴143は、前面枠本体130の施錠装置の一部であるとともに、透明部材保持枠140の施錠装置の一部でもあって、鍵穴143に鍵を入れて一方(例えば左回り)に回すと前面枠本体130の施錠が解除され、他方(例えば右回り)に回すと透明部材保持枠140の施錠が解除されるようになっている。
また、前面枠本体130の前面側であって透明部材保持枠140の下側には、前面枠本体130に対して前方向へ扉状に回動可能に発射操作ユニット150が取り付けられている。図1に示すように、この発射操作ユニット150には、排出装置190より排出された賞球、貸球や、ファール球を排出するための、前面枠本体130に形成された流出口137と対向する位置に、前後に貫通する開口が形成され、発射操作ユニット150の前面側に流出口137が開口するようになっている。そして、発射操作ユニット150の前面には、この発射操作ユニット150の前面側に開口した流出口137から流出した遊技球を受け入れて貯留するとともに、発射装置70(図6に図示)へ送る遊技球貯留部151が形成されている。
この遊技球貯留部151は発射操作ユニット150の前面側に膨出するように形成され、その上部には、左右方向に延在するとともに所定の前後幅を有し、かつ、所定の深さを有する貯留皿(図示略)が形成されている。貯留皿の前面側から見て右側の端部には流出口137が隣接しており、流出口137から流出した遊技球は貯留皿に流入するようになっている。また、貯留皿の底面は、前面側から見て左側へ下るように傾斜しており、遊技球はこの傾斜に沿って流下するようになっている。貯留皿の左端部は、発射装置70へ遊技球を誘導する図示しない発射球流路に連通しており、傾斜に沿って左側へ流下した遊技球は、この発射球流路に流入することとなる。
また、遊技球貯留部151の内部には、上下に延在する図示しない余剰球排出流路が形成されており、その上流側端部が、貯留皿の底面であって左右方向の中央よりも流出口寄りの位置に、余剰球排出口として開口している。余剰球排出流路の下流側端部は遊技球貯留部151の下面に開口しており、貯留皿に形成された余剰球排出口から余剰球排出流路に流入した遊技球は遊技球貯留部151の下方に排出されるようになっている。これによって、例えば、特別遊技状態において貯留皿上に多量の賞球が排出された際に、余剰した遊技球を遊技機100の外部に抜き取ることができる。すなわち、遊技球貯留部151は、従来の遊技機における発射球を貯留する上皿と、余剰球を貯留する下皿の機能をあわせ持つものである。
余剰球排出口には、余剰球排出口を開放して遊技球が余剰球排出流路に流入可能な開状態と、余剰球排出口を閉鎖して遊技球が余剰球排出流路に流入不能な閉状態とに変換可能な開閉部材が設けられている。この開閉部材は、遊技球貯留部の前面に設けられた操作部152を操作する(側方にスライドさせる)ことにより変換できるようになっている。なお、開閉部材は図示しない付勢部材によって、常に余剰球排出口を閉じた閉状態となるように付勢されており、操作部152を付勢力に抗して操作することで、開閉部材を閉状態から開状態に変換できるようになっている。
また、遊技球貯留部151の前面には、貯留皿上において余剰球排出口よりも下流側(前面側から見て左側)にある遊技球を抜き取るための抜き取り操作部153が設けられている。この抜き取り操作部153を操作する(側方にスライドさせる)ことで、貯留皿上において余剰球排出口よりも下流側にある遊技球が、余剰球排出流路に連通した図示しない抜き取り流路に誘導され、遊技球貯留部151の下方から排出されるようになっている。
また、発射操作ユニット150の前面には、第1遊技領域1aに向けての遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル154や灰皿155、遊技者が操作可能な演出用ボタン59(図6に図示)が設けられている。操作ハンドル154は可変抵抗器に接続していて、操作ハンドル154の回動角度を変化させることで可変抵抗器における抵抗値を変化可能とされており、これにより第1遊技領域1aに遊技球を発射する際の発射勢を調節できるようになっている。
また、図2に示すように、前面枠本体130の裏面側であって、遊技盤1が嵌め込まれた開口部の上端部から中央より少し下側にわたる部分には、前面枠本体130の裏面側を覆うように裏機構枠160が配置されている。この裏機構枠160の前面の左側端部は、前面枠本体130の裏面であって遊技機100の裏面側から見て右側の側部に回動可能に軸支されて扉状に開閉自在とされ、裏機構枠160を開くことにより、遊技盤1の裏面側の上部を開放可能となっている。なお、裏機構枠160と前面枠本体130の連結部分は着脱自在であって、前面枠本体130、裏機構枠160はそれぞれユニット単位で交換やメンテナンスが可能となっている。
その他、前面枠本体130には、各部材の取付位置に各部材を取り付けるための構造が設けられており、例えば、取り付けられた部材を囲むように補強用のリブが形成されていたり、ビス等による部材の取り付けのためのボス等が形成されている。
図2から5に示すように、裏機構枠160は、裏機構枠本体161と、画像を表示する画像表示装置としての表示ユニット173を案内するためのガイド部162とを有し、表示ユニット173の他、表示ユニット173を制御する演出制御装置33、賞球などを排出する排出装置190と排出装置190に遊技球を供給する貯留タンク192が設けられている。
上述したように、裏機構枠160の前から見て左側の端部は、前面枠本体130の裏面であって遊技機100の裏面側から見て右側の側部に回動可能に軸支されており、前面枠本体130に形成されて遊技盤1が嵌め込まれる開口部を裏面側から覆って遊技盤1の裏面に臨む状態から、後方に扉状に回動して遊技盤1の裏面側を開放する状態との間で回動可能となっている。すなわち、裏機構枠160に表示ユニット173が配設されることで、表示ユニット173は該裏機構枠160を介して前面枠120側に配設された状態で遊技盤1の後方位置に配設されることとなる。そして、裏機構枠本体161において遊技盤1と平行に配され、遊技盤1の裏面側を覆うように配される部分が後面部161aとなる。
裏機構枠本体161は所定の厚みを有し、この裏機構枠本体161の前後面に種々の機構体が取り付けられている。裏機構枠本体161の前面には、表示ユニット173を前側に付勢する表示ユニット付勢手段をなす付勢部材としての圧縮コイルばね182を収納する付勢部材収納部181や、裏機構枠本体161を補強するための補強リブ164が形成されている。また、後述するように裏機構枠本体161の後面部161aの背面には、演出制御装置配設部165や接続用凹部183、流路形成凹部184、排出装置配設凹部185などの前方に窪んで後方に開口した凹部が形成されており、裏機構枠本体161の前面の一部はこれら凹部の裏面によって形成されている。また、裏機構枠本体161の前面の周囲には、上下の一部を除いて前側に延出する周囲壁187が形成されており、裏機構枠本体161の前面側は全体が凹部となっている。
また、裏機構枠本体161の前面であって上部には、左右の周囲壁187に隣接して、所定の左右幅を有する下側に開口した溝状の凹部169a,169aが形成されている。この所定の左右幅とは、後述する表示ユニット173の上部に形成された被案内部84の左右幅より若干広い幅であり、この部分が被案内部84を前後方向に案内する案内部169の一部をなす。
また、上述した溝状の凹部169a,169aと上下に対向するように、裏機構枠本体161の前面であって下部には、左右の周囲壁187に隣接して、所定の左右幅を有する上側に開口した溝状の凹部169a,169aが形成されている。この溝状の凹部169a,169aの所定の左右幅は、後述する表示ユニット173の下部に形成された被案内部84の左右幅より若干広い幅であり、この部分も被案内部84を前後方向に案内する案内部169の一部をなす。
付勢部材収納部181は、表示ユニット付勢手段としての圧縮コイルばね182の外径と略同じ内径を有する円筒形の凹部で、裏機構枠本体161の左右方向の中心に沿って上下に2つ設けられている。この付勢部材収納部181に収容される圧縮コイルばね182の前側の端部には、表示ユニット173の裏面に当接する押圧部材186が取り付けられている。この押圧部材186は、圧縮コイルばね182の内径と略等しい径を有する円柱状の挿入部186aと、挿入部186aの一端部に形成され、挿入部186aより大きい径を有する円形板状の当接部186bからなり、挿入部186aを圧縮コイルばね182に挿入することで、当接部186bが前側に配され、表示ユニット173の裏面に当接するようになっている。
また、裏機構枠本体161の前側には、それぞれコ字状のガイド部162,162が左右の側面を前側に延長するように取り付けられている。裏機構枠160の前面側から見て左側に設けられたガイド部162には、上下に軸受け部162a,162aが形成されており、前面枠本体130の裏面側に設けられた上下方向に延在する回動軸(図示略)を軸受け部162a,162aに回動可能に嵌合することで、裏機構枠160が前面枠本体130に対して回動可能に軸支されるようになっている。また、裏機構枠160の前面側から見て右側に設けられたガイド部162には、上下にねじ穴162d,162dが形成されており、裏機構枠160を遊技盤1の裏面に配した状態(裏機構枠160を閉じた状態)で、ねじ穴162d,162dにねじを挿通し、前面枠本体130に形成された図示しないねじ止め部に螺合することで裏機構枠160が固定されるようになっている。
また、後面部161aおよび周囲壁187、ガイド部162,162によって形成される、所定の奥行きを有するとともに前面側(遊技盤1の裏面に臨む側)に開口した略矩形凹室形状の空間(少なくとも背面と左右側面とを囲まれた空間)が、表示ユニット173を収納する表示ユニット収納部168となる。すなわち、ガイド部162,162は裏機構枠本体161における後面部161aの左右端部の各々に設けられ、周囲壁187とともに表示ユニット収納部168の側面部をなす。
このようなガイド部162,162は、左右の周囲壁187,187から裏機構枠本体161の中央側へ向かう所定範囲と、裏機構枠本体161の前面側における左右端部の上下に形成された溝状の凹部169a,169a,…および隔壁189で囲まれた領域の前側を覆うように取り付けられる。そして、裏機構枠本体161の上下に形成された溝状の凹部169a,169a,…と対向するように配される部分には、裏機構枠本体161に形成された溝状の凹部169a,169a,…と同じ形状をした溝状の凹部(図示略)が形成されている。この溝状の凹部は、ガイド部162,162の後端部から前後幅の略半分の位置まで形成されている。
そして、ガイド部162,162を裏機構枠本体161に取り付けることによって、溝状の凹部が裏機構枠本体161の上下に形成された溝状の凹部169a,169a,…と連続する。これにより、上下にそれぞれ対向するように、ガイド部162,162から裏機構枠本体161にかけて前後方向に沿って延在する溝状の凹部である案内部169が形成される。すなわち、裏機構枠本体161とその前側に配されたガイド部162,162により形成される表示ユニット収納部168における上下の内側面の左右に、表示ユニット173の上下の側部にそれぞれ設けられるとともに前記上下の側部の左端部及び右端部の合わせて4カ所から外側(上側もしくは下側)に突出する後述の被案内部84,84,…を前後に移動自在に案内する概略溝状の案内部169,169,…が設けられることとなる。
以上のように形成される表示ユニット収納部168には、画像表示面171が前側(開口した側)となるように表示ユニット173が配設されており、図2に示すように、裏機構枠160を遊技盤1の裏面に臨むように配することで、遊技盤1の裏面側に表示ユニット173の画像表示面171が臨むようになっている。
表示ユニット173は、図3,4に示すように、前面側が開口した矩形箱状(額縁状)に形成された表示ユニットケース174と、この矩形箱状の表示ユニットケース174に収容された液晶表示パネル175(液晶表示器55、バックライト56を含む)とを有する。そして、表示ユニットケース174の前面側から液晶表示パネル175の画像表示面171を有する前面が露出している。
表示ユニットケース174は金属製であって、上述した裏機構枠160の案内部169,169,…内に収容されて案内される被案内部84,84,…を有し、裏機構枠160の表示ユニット収納部168内において前後動自在に配される。被案内部84,84,…は表示ユニットケース174の上下の側部であって、左端部及び右端部の合わせて4ヶ所から側部に対して垂直に外側に突出するように設けられている。この被案内部84,84,…は、摩擦係数が低い材質(例えば、ポリアセタール、金属)からなる被案内部材84aを、表示ユニットケース174の上下部(上下面の左右両端)に固定することで形成されている。また、表示ユニット173の下面に設けられた被案内部84,84は、その下部に滑動体として左右方向に沿った回転軸を有するローラ(図示略)を備えており、このローラが案内部169,169の底面に接するようになっている。
このような構成によって、案内部169に対して摩擦係数が低い材質からなる被案内部84もしくは回転可能なローラが当接することとなり、被案内部84と案内部169との間の摩擦抵抗が軽減され、表示ユニット173を円滑に前後方向に移動することができるようになる。
表示ユニットケース174の裏面には、表示ユニットケース174に収納される液晶表示パネル175と、裏機構枠160の裏面側に配される演出制御装置33とを接続する配線を通すための、前後に貫通した図示しない配線用開口が形成されている。この配線用開口は、液晶表示パネル175の裏面側に設けられたコネクタ部の位置に対応して形成されており、液晶表示パネル175を表示ユニットケース174に収納すると、この配線用開口からコネクタ部が露出するようになっている。なお、この配線用開口が形成された位置は、表示ユニット173を表示ユニット収納部168に収納した際に、後面部161aに形成された後述する配線用開口165aと対応する位置でもある。
液晶表示パネル175は、矩形板状であって表示ユニットケース174にちょうど収まる大きさとなっている。この液晶表示パネル175は、液晶表示器55とバックライト56などから構成され、液晶表示器55の画像表示面171が、前側に臨むように配されている。
液晶表示器55の画像表示面171の面積は、前面枠本体130に形成された開口部に嵌め込まれた遊技盤1の大部分を裏面側から覆うことができる面積となっており、後述する遊技盤裏面構成部材80に形成された遊技盤本体1bを透して後方を視認可能な視認開口87よりも広いものである。すなわち、画像表示面171の面積が、少なくとも遊技盤裏面構成部材80に形成された視認開口87よりも広く、遊技盤裏面構成部材80に形成された視認開口87の大きさが変化してもそれに対応できるようになっている。このように、液晶表示器55の画像表示面171が遊技盤1の裏面側を幅広く覆うようにすることで、遊技盤1を交換して遊技機100の遊技内容を変更する場合に、多種の遊技盤1に対応できるようになっている。
また、液晶表示器55は、画像表示面171の面積が遊技盤裏面構成部材80に形成された視認開口87よりも広いので、遊技盤裏面構成部材80に形成された視認開口87から露出する領域に所定の画像が表示されるように演出制御装置33によって制御されている。この画像表示領域を決定する遊技盤1の遊技盤裏面構成部材80に形成された視認開口87の大きさや位置に関する初期情報や、変動表示ゲームの画像に関する情報は演出データ装置32に記憶されているが、演出データ装置32は遊技盤1に取り付けられており、遊技盤1と一緒に演出データ装置32も交換される。よって、遊技盤1の交換に伴い、例えば、これまでの遊技盤に対応した画像表示領域から、新たな遊技盤1に対応した画像表示領域に変更できるようになっている。
また、表示ユニット収納部168の上下幅および左右幅は、表示ユニット173の上下幅および左右幅よりも大きくなっており、表示ユニット173の周囲に空間があいた状態とされる。これによって、表示ユニット173の前後方向への移動が容易になるとともに、表示ユニット173が表示ユニット収納部168内で僅かに傾斜した状態(遊技盤1の左右方向と非平行状態)になることも可能となる。なお、溝状の凹部となった案内部169,169,…内に被案内部84,84,…が収納された状態となっているので、表示ユニット173が非平行状態になっても被案内部84,84,…が案内部169,169,…から脱落することがない。
また、表示ユニット173は、圧縮コイルばね182からなる表示ユニット付勢手段により前方側に向かって付勢された状態となっているが、裏機構枠160を開放した状態あるいは、遊技盤1を前面枠120から取り外した状態では、ガイド部162の前半部分であって、裏機構枠本体161の前面側を覆う部分に表示ユニット173の被案内部84の前端部が当接した状態となる。すなわち、この状態の表示ユニット173の裏機構枠160に対する前後位置が、表示ユニット173の前後方向の移動範囲における最も前側の位置である。
なお、遊技盤1が装着されて裏機構枠160を閉じた状態においては、後述する遊技盤裏面構成部材80の裏面に設けられて後方に突出する押圧部83,83,…が、表示ユニット173の前後方向の移動範囲における最も前側の位置より後方に位置するようになっている。よって、図5に示すように、押圧部83の後端部にある押圧部材83bが表示ユニット173の前面に密着し、表示ユニット173は遊技盤裏面構成部材80のベース盤81の裏面から押圧部83,83,…の突出幅の分だけ後方側へ隔離した位置に配されるようになっている。
以上のような構成によって、液晶表示器55を備えた表示ユニット173は、裏機構枠160に前後移動可能に保持されることとなる。
図2に示すように、裏機構枠160の後面部161aの背面(裏面)には、前方に窪んで後方に開口した略矩形状の凹部である演出制御装置配設部165が形成され、演出制御装置33を収容したボックス33aが配設されている。また、後面部161aの背面であって、演出制御装置配設部165が形成された部分には、図4に示すように、演出制御装置配設部165の前面側に形成された表示ユニット収納部168に連通する配線用開口165aが形成されており、この配線用開口165aを通して液晶表示パネル175(液晶表示器55、バックライト56)と演出制御装置33とが配線によって接続されるようになっている。
演出制御装置33を収容したボックス33aの上下幅は、演出制御装置配設部165の上下幅よりも広く、演出制御装置配設部165にこのボックス33aを収容すると、ボックス33aの下部が演出制御装置配設部165の下方に延出するようになっている。そして、図3,4に示すように、ボックス33aの前面側であって本体部の下縁の下方に延出する部分からは、演出制御装置33に設けられたコネクタ部33mがボックス33aの外側に露出している。
また、後述するように、遊技盤1の裏面には図5に示すように演出データ装置32が取り付けられており、この演出データ装置32の裏面であって、演出制御装置33が取り付けられた演出制御装置配設部165の下方に位置する部分には、コネクタ部32fが設けられている。そして、この演出データ装置32のコネクタ部32fと演出制御装置33のコネクタ部33mは、互いに対向するように配され、演出データ装置32と演出制御装置33が直接接続できるようになっている。
また、図2に示すように、後面部161aの背面であって、裏機構枠160の裏面側から見て、演出制御装置配設部165の右側には、演出制御装置33と他の装置等を接続する配線を収納する接続用凹部183が形成されている。
この接続用凹部183の上半部は、カバー部材204によって覆われるようになっているが、カバー部材204の上部には開口部204aが形成されており、カバー部材204を取り付けた状態で、遊技機外部の装置(管理装置など)との通信を行うための外部端子基板の枠用外部出力端子205aが裏機構枠160の裏面側に露出するようになっている。また、接続用凹部183の下半部は、遊技制御装置30を収納したボックス30aによって覆われるようになっている。このように配線を接続用凹部183内に収納し、接続用凹部183の開口部分をカバー部材204およびボックス30aで覆って閉鎖することにより、配線が露出してばらけてしまうことを防止することができる。
裏機構枠本体161の上面には、遊技機100が設置される図示しない島設備に設けられた供給装置から供給される遊技球を一時貯留し、排出装置190に供給する貯留タンク192が取り付けられるようになっている。
貯留タンク192の底面は、裏機構枠本体161の後方に向かって下るとともに、裏機構枠本体161の裏面側から見て左方向に下る傾斜を有しており、この傾斜下流側に位置する貯留タンク192の底面には、貯留タンク192内の遊技球を外部に排出する排出口(図示略)が形成されている。
貯留タンク192の排出口は後面部161aの背面に位置しており、後面部161aの背面に形成された流路形成凹部184には、この排出口に連通した導出流路を形成する導出流路形成部材195,196が取り付けられている。この導出流路は、排出口から排出された遊技球を裏機構枠160の右端部へ誘導するとともに、裏機構枠160の右端部においてさらに下方へ誘導するように形成されており、その下流側端部は裏機構枠160の裏面に設けられた排出装置190に接続している。
排出装置190は、裏機構枠本体161の裏面側から見た右端部における上下方向の略中央に形成された排出装置配設凹部185に取り付けられている。この排出装置190は、上部に導出流路に接続する遊技球を受け入れる流入口を、下部に下部流路に接続する遊技球を排出する排出口を備えており、排出発射制御装置34が遊技制御装置30の制御の下で排出装置190を作動させることで、所定数の遊技球を下部流路に排出するようになっている。
排出装置190の排出口に接続した下部流路は、裏機構枠160の裏面側から見た右端に沿って取り付けられた下部流路形成部材197によって形成されており、排出装置190から排出された遊技球を下方に誘導するようになっている。この下部流路の下流側端部は、取付盤134に設けられた排出流路136に接続しており、排出装置190から排出された所定数の遊技球が、発射操作ユニット150の前面に形成された遊技球貯留部151に排出されるようになっている。なお、貯留タンク192の排出口から排出装置190に至る導出流路内には、常に遊技球が待機している状態となっており、排出装置190によって導出流路内の遊技球が排出されることに伴って貯留タンク192から流路に遊技球が流入するようになっている。
図2,5,6に示すように、遊技機100は、その制御系として遊技の進行を制御する遊技制御装置30(主制御基板、主制御回路)、この遊技制御装置30の制御下で各種の演出に関する制御を行う演出データ装置32(演出ROM基板、第1制御回路)、演出制御装置33(演出制御基板、第2制御回路)、排出装置190による賞球または貸球の払い出しの制御と、発射装置70による遊技球の発射の制御を行う排出発射制御装置34(排出発射制御基板、排出発射制御回路)、電力を供給する電源供給装置37(電源基板、電源回路)を備えている。
遊技制御装置30は、図6に示すようにCPU30b、RAM30c、ROM30d等を有する遊技用マイクロコンピュータを備えるとともに、図示しない入出力インタフェース、各種処理の同期やタイマ等のためのパルス信号を出力するクロック(発振器)等により構成されている。
CPU30bは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値などの各種乱数値なども生成している。RAM30cは、始動入賞口10および普通変動入賞装置3内に設けられた始動口センサ3bのオン信号などを記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU30bの作業領域等を備えている。ROM30dには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、特図変動表示ゲームの大当り発生を判定するための特図変動表示ゲームの大当り判定値、変動パターン(リーチアクションの種類)の判定値などが記憶されている。
また、入出力インタフェースには、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、始動入賞口10および普通変動入賞装置3の始動口センサ3b、大入賞口のカウントセンサ51、一般入賞口2,2の一般入賞口センサ52などが接続されており、これらからの各種信号が入力され、これら各種信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、CPU30bに対し出力される。
さらに、入出力インタフェースには、CPU30bから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、特別変動入賞装置4の駆動手段としての各種開閉ソレノイド(例えば、大入賞口SOL53)、演出制御装置33、賞球の排出や遊技球の発射を制御する排出発射制御装置34などに出力されている。
演出データ装置32は、演出の制御内容を記憶した制御ROM32c、画像や映像データが記憶されたキャラクタROM32b、音データが記憶された音声データROM32dを備えている。なお、この演出データ装置32に備えられた各種ROMの記憶内容は、遊技機の機種に依存するものである。また、演出データ装置32は、遊技制御装置30から出力される制御信号(各種コマンドなど)を中継して演出制御装置33に送信するようになっている。なお、遊技制御装置30と演出制御装置33との間の通信において、演出データ装置32は単に信号を通過させるのみ(スルー接続)となっている。
また、演出データ装置32には、盤装飾ランプ・LED、レーザ照射装置90、演出装置25などの遊技盤装飾装置54を駆動する盤装飾ドライバを備えた盤装飾ドライバ基板35が接続されており、演出制御装置33が遊技制御装置30から受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)この盤装飾ドライバ基板35を制御し、盤装飾を行うようになっている。なお、レーザ照射装置90の詳細については後述するが、このレーザ照射装置90には、レーザ発振器91、反射部材92、反射部材92の駆動機構としての角度変更用モータなどが含まれており、光による装飾を行うものである。
また、この演出データ装置32と直接接続された演出制御装置33は、制御装置としてのCPU33b、RAM33cや、表示ユニット173(液晶表示パネル175)における表示を制御する画像用メモリとしてのRAMや、グラフィックプロセッサとしてのVDP33d(video display processor)、画像や映像データが記憶されたサブ画像ROM33eなどを含むビデオ回路、音の出力を制御する音声LSI33f、音量を調節する音声ボリューム33gを備えている。また、前面枠120に設けられたランプ、LEDなどの前面枠120を装飾する枠装飾装置142を駆動する枠装飾ドライバ33hを備えている。さらに、表示ユニット173の液晶表示パネル175における表示状態を調節するための、輝度調節器33i、コントラスト調節器33jが備えられている。
演出制御装置33は図示しない入出力インタフェースを有し、この入出力インタフェースにはローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、遊技制御装置30、演出データ装置32、遊技機の前面(例えば、遊技球貯留部151の周囲)に設けられた遊技者が操作可能な演出用ボタン59などが接続されており、これらからの各種信号が入力され、これら各種信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、CPU33bに対し出力される。
さらに、入出力インタフェースには、CPU33bから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、演出データ装置32、液晶表示パネル175のバックライト56、枠装飾装置142(枠装飾ドライバ33hを介して)などに出力されている。なお、CPU33bから出力される制御信号のうち、画像の制御に関する制御信号は、CPU33bからVDP33dに出力され、VDP33dから該制御信号に基づく画像データが液晶表示器55に出力される。また、音声の制御に関する制御信号は、CPU33bから音声LSI33fに出力され、音声LSI33fから該制御信号に基づく音声データがスピーカ58に出力される。
そして、演出制御装置33は、遊技制御装置30から演出データ装置32を介して受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)、枠装飾装置142による枠装飾の制御、表示ユニット173に備えられる液晶表示パネル175(液晶表示器55、バックライト56)の制御、スピーカ58による音の出力の制御を行う。さらに、遊技制御装置30から演出データ装置32を介して受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)演出データ装置32に接続された盤装飾ドライバ基板35を介してレーザ照射装置90を含む遊技盤装飾装置54の制御を行う。
排出発射制御装置34は、CPU、RAM、ROM等を有するマイクロコンピュータを有し、遊技制御装置30からの制御信号(賞球コマンド)や、球貸機(図示略)からの制御信号(球貸しコマンド)に基づいて所要数の遊技球(賞球、貸球)を排出装置190から排出させる制御を行う。また、発射装置70による遊技球の発射制御を行う。この排出発射制御装置34には、操作ハンドル154からの信号(操作ハンドル154に設けられたタッチセンサからの信号や、操作ハンドル154の回動角度を判断するための信号)が入力されるようになっており、この入力信号に基づき発射装置70を作動、停止する制御や発射勢を調節する制御を行う。
そして、上述の各制御基板や、遊技機100に備えられた各装置には、電源供給装置37(電源回路、電源基板)から電力が供給されるようになっている。なお、演出データ装置32への電源供給は演出制御装置33を介して行われるようになっている。
これらの制御回路においては、例えば以下のような制御が行われる。
遊技制御装置30のCPU30bでは、始動入賞口10および普通変動入賞装置3に備えられた始動口センサ3bからの遊技球の検出信号の入力に基づき、特図変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値を抽出してROM30dに記憶されている判定値と比較し、特図変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。また、この他に変動パターンの判定を行う処理などを行い、これらの結果を含む制御信号を、演出データ装置32を介して演出制御装置33に出力する。
演出制御装置33とこれに接続した演出データ装置32では、遊技制御装置30からの制御信号に基づき、表示ユニット173の液晶表示パネル175で特図変動表示ゲームに対応した表示ゲームを表示する処理や、スピーカ58からの音の出力、ランプ、LED、レーザ照射装置90、演出装置25などの遊技盤装飾装置54を制御する処理、ランプ、LEDなどの枠装飾装置142を制御する処理を行う。そして、遊技制御装置30のCPU30bは、特図変動表示ゲームが大当たりであった場合に特別遊技状態を発生し、大入賞口SOL53により特別変動入賞装置4を動作する制御を行う。
また、遊技制御装置30のCPU30bは、各種入賞口に設けられたセンサ(始動口センサ3b、カウントセンサ51、一般入賞口センサ52)から入力される遊技球の検出信号に基づき排出発射制御装置34に制御信号を出力する。排出発射制御装置34は、制御信号の入力に基づき排出装置190を制御して所定数の遊技球が払い出されるようにする。また、排出発射制御装置34は、操作ハンドル154の操作に基づく入力および操作ハンドル154に設けられた図示しないタッチセンサからの入力に基づき、発射装置70を制御して遊技球が第1遊技領域1aに発射されるようにする。すなわち、以上のことから主制御回路をなす遊技制御装置30は、遊技の進行を制御する遊技制御装置をなし、第1制御回路をなす演出データ装置32と第2制御回路をなす演出制御装置33とが遊技機100における種々の演出を制御する演出制御装置をなす。
そして、これらの各基板は以下のように遊技機に取り付けられている。
図2,5に示すように、画像表示面171における表示データなど、機種に依存するデータが記憶された演出データ装置32は、ボックス32aに収納された状態で、遊技盤1の裏面側下方部に設けられた取り付けベース85の裏面側であって、裏機構枠160の下縁からその下側に取り付けられている。このボックス32aの裏面側には、演出制御装置33と接続するためのコネクタ部32f、遊技制御装置30と接続するため(遊技制御装置30と演出制御装置33との間の中継のため)や、遊技盤装飾装置54と接続するためのコネクタ部32jが設けられている。さらに、ボックス32aの裏面側には、ボックス30aに収納された遊技を制御する遊技制御装置30が取り付けられるようになっている。すなわち、ボックス32aの裏面は遊技制御装置30を取り付けるための台座をなす。また、ボックス32aに隣設して、遊技機外部の装置(管理装置)と接続するための盤用外部出力端子206が設けられている。
また、図2に示すように、複数の機種で共通使用可能な演出制御装置33は、ボックス33aに収納された状態で前面枠本体130の裏面側に取り付けられた裏機構枠160に取り付けられている。なお、図3に示すように、ボックス33aの前側の下部には、コネクタ部33mが、裏機構枠160の下縁から下方に突出するように設けられ、演出データ装置32のコネクタ部32fと接続することが可能となっており、これによって両者が直接接続されるようになっている。
また、図2に示すように、排出装置190による賞球の排出、発射装置70による遊技球の発射を制御する排出発射制御装置34、遊技機100内の各装置に電力を供給する電源回路としての電源供給装置37は、それぞれボックス34a、37aに収納された状態で、前面枠本体130の裏面側の遊技盤1より下側となる位置に取り付けられている。
すなわち、機種に依存する演出データ装置32、遊技制御装置30は遊技盤1に取り付けられ、複数の機種で共通使用可能な演出制御装置33や排出発射制御装置34、電源供給装置37は前面枠本体130もしくは裏機構枠160に取り付けられている。よって、遊技盤1を変更することにより機種に依存する装置(基板)のみが交換され、遊技機100の遊技内容を変更することが可能である。
図5、7から13に示すように、前面枠本体130の開口部に嵌め込まれる遊技盤1は、遊技盤本体1bと、遊技盤本体1bの裏面側に配される遊技盤裏面構成部材80とを備える。遊技盤本体1bは透明な合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやアクリル)からなり、前面には、遊技領域区画壁9で囲まれた第1遊技領域1aを有し、この第1遊技領域1a内に発射装置70から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
図7,8に示すように、遊技盤本体1bの前面側には、第1遊技領域1aを区画する遊技領域区画壁9を備える遊技領域区画部材8,8,…が取り付けられている。この遊技領域区画部材8,8,…は所定の厚みを有し、遊技盤本体1bの前面の四隅に配されて第1遊技領域1aを区画するものであって、遊技盤1の中心側に配される側面が第1遊技領域1aを区画する遊技領域区画壁9をなしている。また、遊技領域区画部材8,8,…は不透明な材質からなり、第1遊技領域1a以外から遊技機100の内部が見えないようになっている。
さらに、遊技盤本体1bの四隅に配された遊技領域区画部材8,8,…には、遊技盤1を前面枠本体130に形成された開口部に対して着脱可能とする係合凹部8b、固定凹部8cが形成されている。前面側から見て左側の上下にある遊技領域区画部材8,8には、前面枠本体130に設けられた係合部材が係合可能な係合凹部8bが形成され、遊技盤1の前面側から見て右側の上下にある遊技領域区画部材8,8には、前面枠本体130に設けられた固定部が係合可能な固定凹部8cが形成されている。そして、前面枠本体130に形成された開口部に対して、前面側から係合凹部8b,8bを係合部材に係合させ、この係合部分を軸として他端部を後方に回動させて開口部に収容し、固定凹部8c,8cに固定部を係合させることで遊技盤1が前面枠本体130に固定されるようになっている。
また、図5に示すように、遊技盤本体1bの裏面側に設けられた遊技盤裏面構成部材80は、遊技盤本体1bの周囲に沿う矩形状をしており、不透明又は半透明とされた合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやABS)からなる。この遊技盤裏面構成部材80における遊技盤本体1bの裏面に沿って配されるベース盤81の略中央部には、遊技盤本体1bに形成された第1遊技領域1aの大部分と重なるように略矩形状の視認開口87が形成されている。
また、ベース盤81の裏面側には、視認開口87の左右および下側に沿って後方に突出する表示領域区画壁82が形成されており、また上側には、演出部材を備えた演出装置25が配されており、これによって前後方向に沿った筒状の空間が形成されている。この表示領域区画壁82および演出装置25は、遊技盤1の後方に配される後述する表示ユニット173の画像表示面171に近接するように配される(当接はしない)ようになっており、特図変動表示ゲームに対応した表示ゲームなどの表示領域を区画するものである。すなわち、表示ユニット173の画像表示面171のうち、視認開口87の周縁に沿って形成された表示領域区画壁82および演出装置25で囲まれた領域が遊技盤1の前面側から視認可能な表示領域(視認領域)となる。また、表示領域区画壁82が遊技盤1と表示ユニット173との間の空間の側壁を構成する側部囲い壁をなす。これによって、第1遊技領域1aの大部分に表示ユニット173の画像が表示されることとなる。また後述するように、この遊技盤本体1bの裏面側における表示領域区画壁82および演出装置25で囲まれた領域の一部が、遊技球が流下可能な第2遊技領域20とされている。
なお、上述したように画像表示面171の面積は、遊技盤裏面構成部材80に形成された視認開口87よりも広いので、遊技盤裏面構成部材80に形成された視認開口87から露出する領域に所定の画像が表示されるように演出制御装置33によって制御されている。また、左右の表示領域区画壁82は、表示領域区画壁82を通して遊技機100の内部が透けて見えない程度の半透明とされており、表示領域区画壁82の外側を前方から隠蔽するように構成されている。また、下部の表示領域区画壁82は着色されて不透明とされ、遊技機100の内部が見えないようになっている。また、視認開口87の上端部を区画する演出装置25も不透明な材質からなり、遊技機100の内部(例えば、変動入賞装置の駆動源や配線)が見えないようになっている。さらに、演出装置25の前面側には、例えば機種名や装飾図柄などが描かれた装飾板が配されており、遊技盤1の前面側から演出装置25が見えないようになっている。すなわち、表示領域区画壁82と演出装置25で囲まれた視認開口87の外周部分となる領域は遊技盤1の前面側からは見えないようにされており、この領域が隠蔽領域となる。
演出装置25は、内部に演出部材と、この演出部材を駆動する駆動装置が設けられており、遊技の進行に合わせて演出部材を視認開口87に現出させることで、遊技の演出を行うものである。すなわち演出部材は、通常時は演出装置25の内部に収納された状態となっていて、遊技者からは見えないように隠蔽されており、この状態から駆動装置により駆動されて視認開口87に現出し、遊技者から視認可能となることで演出を行うようになっている。また、この演出装置25は遊技盤装飾装置54の一部をなすものであって、演出制御装置33が演出データ装置32、盤装飾ドライバ基板35を介して制御するようになっている。
図5に示すように、ベース盤81の裏面には、左右の端部に隣接する位置に、後方へ突出する押圧部83,83,…が上下に形成されている。この押圧部83,83,…は、遊技盤1の裏面側に配される表示ユニット173の前面(表示ユニット173の外枠をなす表示ユニットケース174の前面)に、その後端部が当接するようになっている。表示ユニット173は、表示ユニット付勢手段(圧縮コイルばね182)によって前側に付勢されているので、押圧部83,83,…と表示ユニット173は密着した状態で保持されるようになっている。
また、押圧部83,83,…は、所定の前後幅を有しており、押圧部83,83,…が表示ユニット173の前面に当接することで、遊技盤1と表示ユニット173は所定の間隔をおいて平行に配され、両者の間に空間部が形成されるようになっている。なお、押圧部83,83,…の前後幅は、上述した表示領域区画壁82の前後幅よりも若干広くされており、押圧部83,83,…が表示ユニット173の前面に当接することで、表示領域区画壁82が画像表示面171に近接した位置に配されるようになっている。
このように、遊技盤1に対して表示ユニット173が所定の間隔をおいて遊技機100の奥側に配されるので、表示ユニット173と遊技者との距離を確保でき、奥行き感を出すことができるとともに、大型の表示ユニット173を用いた場合でも、遊技者にとって見やすい構成とすることができる。また、遊技盤側から入り込む外光によって画像表示面171における表示が見にくくなることを防止できる。
また、押圧部83,83,…はベース盤81に形成された基部83aと、基部83aの後端部にねじによって取り付けられた摩擦係数が低い材質(例えば、ポリアセタール、金属)からなる押圧部材83bとを有している。さらに、図9に示すように、ベース盤81の裏面側から見て右側に位置する押圧部83,83の基部83aには、押圧部材83bに加え、上下方向に沿った軸を中心に回動可能なローラ(図示略)が、外側に位置する角部に取り付け可能とされている。
表示ユニット173の前面に当接する押圧部83,83,…がこのような構成を有することで、押圧部83,83,…が表示ユニット173の前面に当接し、押圧した状態で、容易に適切な位置に移動することができるようになっている。
遊技盤裏面構成部材80の裏面側であって、視認開口87の下側には、取り付けベース85が設けられている。この取り付けベース85には、始動入賞口10、普通変動入賞装置3、特別変動入賞装置4、一般入賞口2,2などに入賞した遊技球を流下させる入賞球流路が設けられている。この入賞球流路は、遊技機100の外部(島設備の回収樋)に連通する図示しない流路に接続するようになっている。この他に、取り付けベース85には配線を中継する中継基板などが設けられている。また、図5に示すように、この取り付けベース85の裏面側から見て左側の端部は、上下方向に沿って延在する回動軸86,86が形成されており、演出データ装置32を収納したボックス32aに形成された軸受け32g,32gに嵌合することで、ボックス32aが左右方向に扉状に回動可能に軸支されるようになっている。
さらに、図2に示すように、演出データ装置32を収納したボックス32aの裏面側には、左右方向に沿って延在する回動軸を備える支持部32h,32hが形成されており、後述する遊技制御装置30を収納したボックス30aに形成された軸受け(図示略)に嵌合することで、ボックス30aが上下方向に回動可能に軸支されるようになっている。また、遊技制御装置30を収納したボックス30aを軸支する支持部32h,32hの近傍には、ボックス30aが演出データ装置32を収納したボックス32aの裏面に沿って配された状態、すなわちボックス30aが起立した状態を保持する保持部材32iが設けられている。
なお、遊技盤は、前面枠に対して前側から取り付ける構成としたが、遊技盤1を前面枠120に後側から取り付ける(或いはサイドからスライド挿入する)構成としても良い。この場合は、前面枠120に遊技盤1を装着した後に裏機構枠160を閉鎖することとなり、この際に表示ユニット173が後方へ押圧されることとなる。また、本実施形態のように遊技盤1を前側から取り付ける構成であっても、メンテナンス等の場合に裏機構枠160を開放した場合は、再び裏機構枠160を閉鎖する際に表示ユニット173が後方へ押圧されることとなる。
また、裏機構枠160を開閉可能としたが、遊技盤1を前側から取り付ける構成の場合は、開閉できない裏機構枠160であってもよい。また、裏機構枠160を別途設けずに、前面枠本体130の裏面側に案内部169,169,…を形成するようにしても良い。また、表示ユニット173が遊技盤1の後方の所定間隔を空けた位置に配されるように、前面枠120などに固定されている構成としても良い。
また遊技盤1は透明な合成樹脂からなるとしたが、少なくとも視認開口87が設定される部分が透明であれば良く、遊技盤1の全てが透明であっても良いし、一部が透明であっても良い。
図7,8に示すように、遊技盤1を構成する遊技盤本体1bの前面側に形成された第1遊技領域1a内には、遊技盤1の装飾や遊技球を流下案内する遊技装置として、普図始動ゲート6、始動入賞口10および普通変動入賞装置3、特別変動入賞装置4が設けられている。さらに遊技装置として、一般入賞口形成部材14,14に設けられた一般入賞口2,2、風車と呼ばれる打球方向変換部材11,11、多数の障害釘(図示略)、流下方向規制装置7、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト口5などが設けられている。また、遊技盤本体1bの裏面側には、遊技球が流下可能な後述する第2遊技領域20が設けられ、第1遊技領域1aには遊技装置として、この第2遊技領域20への導入口をなすワープ入口12,12、第2遊技領域20からの導出口13が設けられている。
普図始動ゲート6は遊技球が上下に通過可能なゲートであり、その内部には遊技球の通過を検出するゲートセンサ6aが設けられている。そして、該ゲートセンサ6aで遊技球が検出されることに基づき普図変動表示ゲームの始動条件が成立するようになっている。なお、このゲートセンサ6aは、遊技球の通過を検出する検出孔が設けられた部分が遊技領域の前面側に突出する部分に配され、後部は遊技盤本体1bに形成された普図始動ゲート配設孔1c内に収容されている。また、普図変動表示ゲームは、遊技盤1の前面側に設けられた図示しない普図変動表示器にて表示されるようになっている。さらに、遊技盤1の前面側には、未処理となっている第1普図変動表示ゲームの回数をLEDの点滅で表示する図示しない普図始動記憶表示器が設けられている。
始動入賞口10および普通変動入賞装置3は第1遊技領域1aの下部にあって、その内部には遊技球の流入を検出する始動口センサ3b(図6に図示)が設けられている。この始動入賞口10および普通変動入賞装置3は、特図始動入賞口であって、始動口センサ3bで遊技球が検出されることに基づき特図変動表示ゲームの始動条件が成立するようになっている。この特図変動表示ゲームは、遊技盤1の前面側に設けられた図示しない特図変動表示器にて表示されるようになっている。また、遊技盤1の前面側には、未処理となっている特図変動表示ゲームの回数をLEDの点滅で表示する図示しない特図始動記憶表示器が設けられている。
普通変動入賞装置3は左右一対の開閉部材3a,3aを具備し、始動入賞口10の下部に配設され、この開閉部材3a,3aは、常時は遊技球が流入不能な閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合には、普図の当たりとなって、普通変動入賞装置3の開閉部材3a,3aが所定時間(例えば、0.5秒間)逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置3に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化されるようになっている。これにより、特図変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、特図変動表示ゲームは、第1遊技領域1a内に設けられた特図変動表示器で実行されるが、ここで実行される特図変動表示ゲームに対応する表示ゲームが表示ユニット173の画像表示面171に表示されるようになっている。この特図変動表示ゲームに対応した表示ゲームの表示領域は、後述するように、遊技盤1を構成する遊技盤裏面構成部材80に形成された表示領域区画壁82によって区画された領域であって、透明な材質からなる遊技盤本体1bを通して、その裏面側に配された表示ユニット173の画像表示面171を視認可能な領域となっている。なお、遊技機100に特図変動表示器を備えずに、表示ユニット173のみで特図変動表示ゲームを実行するようにしても良い。そして、特図変動表示ゲームの結果として、特図変動表示器の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して画像表示面171における表示ゲームの表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。
特別変動入賞装置4は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉4aによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。なお、開閉扉4aは、ソレノイド(大入賞口SOL53、図6に図示)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するための大入賞口用センサ(カウントセンサ51、図6に図示)が配設されている。
一般入賞口形成部材14,14は、第1遊技領域1aの下部に位置する遊技領域区画壁9に沿って配されており、前面側には一般入賞口2,2が形成されている。また、この一般入賞口2,2には、一般入賞口2,2に入った遊技球を検出するための一般入賞口センサ52(図6に図示)が配設されている。また、一般入賞口形成部材14,14は、遊技に関連した装飾が施されて不透明となっているとともにLEDなどを備えており、遊技盤1の装飾を行う遊技盤装飾装置54の一部をなしている。
そして、遊技を開始することにより第1遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口2,2、特図始動入賞口(始動入賞口10、普通変動入賞装置3)、大入賞口(特別変動入賞装置4)等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球としての遊技球が後述の排出発射制御装置34(排出発射制御基板)の制御により排出装置190によって貯留皿に排出される(払い出される)ようになっている。
また、流下方向規制装置7は、第1遊技領域1aとなる遊技盤本体1bの前面に突出するように取り付けられている。この流下方向規制装置7は透光性を有する材質からなる部材で、鎧部7aとその両端に接続した案内部7b,7bとから略コ字状に形成されていて、コ字状の開口部分が下側を向くように第1遊技領域1aの中央部に配され、第1遊技領域1aの中央部分を区画するようになっている。これによって、第1遊技領域1aに発射されて流下する遊技球が第1遊技領域1aの左右に振り分けられ、第1遊技領域1aの中央部分における画像表示面171の視認性が保たれるようになっている。
この流下方向規制装置7の鎧部7aは、第1遊技領域1aの中央部分に対して上側に配されて上方に突出するような円弧状をしており、その上面が中央から左右に下るような傾斜面とされている。このように上面が円弧状となっていることで、第1遊技領域1aの上方に発射され、流下する遊技球を傾斜に沿って左右に振り分けることができるようになっている。
また、鎧部7aの端部に連続した案内部7b,7bは、第1遊技領域1aの中央部分に対して左右に配されて下方に向かって延在するようになっている。この案内部7b,7bは、鎧部7aで左右に振り分けられた遊技球が中央部分へ戻らないように下方へ案内するものである。また、この案内部7b,7bの下端部にはワープ流路24a,24aへの入口となるワープ入口12,12が、流下方向規制装置7の外側(案内部7bと対向する遊技領域区画壁9の間)を流下する遊技球を受け入れ可能に形成されている。また、遊技盤本体1bにおけるワープ入口12,12が配される部分には、前後に貫通したワープ孔1d,1dが形成され、ワープ入口12,12から流入した遊技球を、遊技盤本体1bの裏面側に形成された後述する第2遊技領域20へ誘導可能とされている。
この流下方向規制装置7の裏面側には、鎧部7aの左右端部と中央および案内部7b,7bの下端部となる位置に、ボス状の突起部15,15,…が後方に突出するように形成されている。そして、この突起部15,15,…を遊技盤本体1bに形成された前後に貫通する開口部1e,1e,…に挿入し、固定手段16により固定することで、流下方向規制装置7が遊技盤本体1bに固定されるようになっている。
まず、図11、12(a)に示すように、鎧部7aに形成された突起部15,15,15について説明する。この突起部15,15,15は、何れもその外径が流下方向規制装置7の裏面に近い側では開口部1eの内径と略等しく、後方端部に向かって小さくなるようなテーパ形状とされており、容易に開口部1eに挿入できるようにされている。また、突起部15は中空状に構成され、その中空部15aは後方端部が開口しており、開口部1eに挿入することで、遊技盤本体1bの裏面側に突起部15の後方端部に形成された開口が臨むようになっている。さらに、突起部15は遊技盤本体1bの厚みと略等しい突出幅とされており、突起部15を開口部1eに挿入し、流下方向規制装置7の裏面が遊技盤本体1bの前面に当接した状態とすると、突起部15の後方端部と遊技盤本体1bの裏面とが一致するように配される。
そして、このように開口部1eに挿入された突起部15に、遊技盤本体1bの裏面側から固定手段16を取り付けることで鎧部7aが遊技盤本体1bに固定されるようになっている。ここで用いる固定手段16は、中空部15aに螺合可能な螺合部16aを有するタッピングねじ17であって、当接部16bとして頭部に開口部1eの内径よりも大きい径の鍔状部17aが形成された所謂座付きねじである。このような固定手段16の螺合部16aを突起部15の中空部15aに螺合することで、当接部16bの前面が開口部1eの遊技盤本体1bの裏面における周縁部である裏面開口縁部1iに当接し、鎧部7aが固定される。また、鎧部7aにおける遊技盤本体1bの前面に当接する部分は、前方へ突出する部分よりも断面積が大きくなるように、鍔状に上方へ突出する突出部7cが形成されている。これにより、遊技盤本体1bの前面との接触面積が広くなり、遊技球が鎧部7aに接触してもがたつかないようにされている。
以上のことから、遊技装置として、鎧部7aを有して遊技球の流下を規制する流下方向規制装置7を備え、鎧部7aの後面に突起部15,15,15を形成したこととなる。
つぎに、図12(b)に示すように、案内部7b,7bの下端部にそれぞれ形成された突起部15について説明する。この突起部15の外径も、流下方向規制装置7の裏面に近い側では開口部1eの内径と略等しく、後方端部に向かって小さくなるようなテーパ形状とされており、容易に開口部1eに挿入できるようにされている。また、突起部15は中空状に構成され、その中空部15aは後方端部が開口しており、開口部1eに挿入することで、遊技盤本体1bの裏面側に突起部15の後方端部に形成された開口が臨むようになっている。
また、遊技盤本体1bの裏面であって、この突起部15が挿入される開口部1eの周縁部には、周囲より遊技盤本体1bの厚みが減少するように、前方に窪んだ段部1fが形成されており、突起部15の突出幅は、この段部1fが形成された部分における遊技盤本体1bの厚みと略等しくされている。これにより、突起部15を開口部1eに挿入し、流下方向規制装置7の裏面が遊技盤本体1bの前面に当接した状態とすると、突起部15の後方端部と段部1fの前端部とが一致するように配される。
そして、このように開口部1eに挿入された突起部15に、遊技盤本体1bの裏面側から固定手段16を取り付けることで案内部7bが遊技盤本体1bに固定されるようになっている。ここで用いる固定手段16は、当接部16bとして段部1fに収容される押さえ部材18と、皿状の頭部と中空部15aに螺合可能な螺合部16aを有するタッピングねじ19とからなる。
押さえ部材18は、段部1fにちょうど嵌る大きさ、厚みを有しており、段部1fに嵌め込むことで押さえ部材18の裏面が遊技盤本体1bの裏面と同一面を形成するようになっている。この押さえ部材18における、突起部15の後方端部に形成された開口と対向する部分には、螺合部16aを挿通可能な挿通口18aが形成されている。また、この挿通口18aにおける押さえ部材18の裏面に位置する周縁部は、タッピングねじ19の皿状の頭部を収容可能な座繰り部18bとされている。
そして、段部1fに押さえ部材18を嵌め込んだ状態で挿通口18aを通して螺合部16aを中空部15aに螺合することで、当接部16bとしての押さえ部材18の前面が開口部1eの遊技盤本体1bの裏面における周縁部である裏面開口縁部1iに当接し、案内部7bが固定される。また、押さえ部材18が段部1fに収容されるとともにタッピングねじ19の皿状の頭部も座繰り部18bに収容されるので、固定手段16の裏面と遊技盤本体1bの裏面とが同一面を形成するようになり、この後方に密着するようにワープ流路形成部材24,24を配設することが可能となっている。
以上のことから、遊技装置が配設された遊技盤1を備えた遊技機100において、遊技盤1は、透明合成樹脂製の遊技盤本体1bに遊技装置を取り付けるための貫通した開口部1e,1e,…を形成する一方、遊技装置の後面側に開口部1e,1e,…に挿入されるボス状の突起部15,15,…を形成し、突起部15,15,…を後方端部が開口した中空状に構成し、該突起部15,15,…を開口部1e,1e,…に挿入した状態で、遊技盤本体1bの裏面から、該開口部1e,1e,…の裏面開口縁部1iに当接する当接部16bを有する固定手段16の螺合部16aを該突起部15,15,…の中空部15aに螺合することで、遊技装置を該遊技盤本体1bに取り付けるようにしたこととなる。
また、固定手段16は、ねじ19と、該ねじ19の螺合部16aのみを挿通する挿通口18aを有する押さえ部材18と、から構成されていることとなる。
なお、固定手段16は、当接部16bと螺合部16aとが一体でも別体でも良い。また、固定手段16にタッピングねじを用い、螺合部16aが中空部15aに切り込みながら螺合するとしたが、中空部15aの内周面にねじ溝を形成し、通常のねじを用いるようにしても良い。また、螺合部16aを構成するねじは、金属製でも良いし、透明合成樹脂製でもよい。特に透明合成樹脂製のねじを用いればより装飾性、視認性が高まる。
図9,10に示すように、遊技盤本体1bの裏面側における表示領域区画壁82で囲まれた領域内には、遊技装置としてのステージ部材21が配されている。このステージ部材21は透光性を有する材質からなる板状の部材であって、左右の端部は表示領域区画壁82の内周面と近接して配され、後端部は表示領域区画壁82の後端部と等しい前後位置に配されている。すなわち、このステージ部材21によって、表示領域区画壁82によって形成された前後方向に沿った筒状の空間が上下に区画されるようになっている。そして、遊技盤1の裏面側に表示ユニット173が配されることで、表示ユニット173と表示領域区画壁82、ステージ部材21によって囲まれた空間である第2遊技領域20が遊技盤本体1bの裏面側に形成される。このように形成される第2遊技領域20へは、案内部7b,7bに形成されたワープ入口12,12に流入した遊技球が誘導されるようになっている。
遊技盤本体1bの裏面におけるワープ入口12,12と対応する位置には、遊技装置としての遊技球流路形成部材をなすワープ流路形成部材24,24が配されている。このワープ流路形成部材24,24は透光性を有する材質からなる部材で、ワープ入口12,12に流入してワープ孔1d,1dを通って遊技盤本体1bの裏面に至った遊技球を、ステージ21a上に誘導するワープ流路24aを備える。このワープ流路24aは、遊技球を一列で流下可能な筒状の流路であって、その入口となる上流側端部24bはワープ孔1dに接続しており、ここから遊技盤本体1bの裏面に沿って遊技盤本体1bの側端方向へ屈曲し、出口となる下流側端部24cはステージ21aの側端部の上方に近接した位置に配されるようになっている。これによって、第1遊技領域1aに開口したワープ入口12に流入した遊技球は、ワープ孔1d、ワープ流路24aを通って第2遊技領域20におけるステージ部材21の上面に形成されたステージ21aに誘導されることとなる。
ワープ流路24aの上流側端部24bは、ワープ流路形成部材24の遊技盤本体1bに取り付けられる側の面に開口している。この上流側端部24bの上部周縁は前方に突出しており、この部分がワープ孔1dの内周に沿って配されることでワープ孔1dとワープ流路24aの上流側端部24bが確実に連通するようになっている。また、ワープ流路形成部材24の遊技盤本体1bに取り付けられる側の面は、ワープ流路24aの上流側端部24bが開口した部分以外は平面とされており、遊技盤本体1bの裏面に密着して配されるようになっている。さらに、この面を拡大するように、ワープ流路24aが形成された部分よりも外側に延出する板状の取付ベース24dが形成されており、この取付ベース24dが遊技盤本体1bの裏面にねじ止めされることでワープ流路形成部材24が固定されるようになっている。なお、ワープ流路形成部材24が配設される部分には流下方向規制装置7の固定手段16が配されているが、上述したようにこの固定手段16の後部は遊技盤本体1bの裏面と面一になるようにされており、遊技盤本体1bの裏面にワープ流路形成部材24を密着して配設することが可能とされている。
以上のことから、遊技装置は、遊技領域(第1遊技領域1a)から流入した遊技球を遊技盤1の裏面において所定方向に誘導する遊技球流路形成部材(ワープ流路形成部材24)であることとなる。
また、遊技装置を透光性を有する部材で構成したこととなる。
また、遊技盤本体1bの裏面における開口部1e,1eの周縁に前方に窪んだ段部1fを形成し、該段部前後幅内に当接部16bを収容し、開口部1e,1eの後方に遊技球流路形成部材(ワープ流路形成部材24)を配設するようにしたこととなる。
ステージ部材21は、左右両側が中央に向かって下る傾斜面となっているとともに、中央部が上向きに突出した略W字状に形成されている。このステージ部材21の上面における前側は、遊技球が転動するステージ21aとされ、後側は、ステージ21aよりも一段高くなった段部27とされている。さらにステージ部材21の後端部となる段部27の後端部には、段部27の上方に突出する起立壁28が形成されている。
ステージ21aには上述したワープ流路24aを流下した遊技球が誘導されるようになっており、ステージ21aに誘導された遊技球は、略W字状の傾斜に沿って左右に転動するようになっている。また、ステージ21aの後方に、一段高くなった段部27が形成されていることにより、ステージ21a上を転動する遊技球がステージ21aを外れて後方へ行かないように規制される。さらに、段部27の後端部に、段部27の上方に突出する起立壁28が形成されていることにより、ステージ21aを外れて段部27に載ってしまった遊技球が、ステージ部材21の後端部を超えて後方へ行かないように規制される。このような段部27と起立壁28により、ステージ21a上を転動する遊技球が、ステージ部材21の後方に配される表示ユニット173に接触することを防止している。
また、略W字状に形成されたステージ部材21のステージ21aにおいて、上向きに突出した中央部の両側に位置する最も低くなった部分は、前方に向かって下る傾斜面21b,21bとされている。また、このステージ部材21の中央部は、遊技盤本体1bに形成された導出口13の後方に位置するように形成されており、ステージ21aは、導出口形成部材23によって形成された導出口13の底面に連続するようになっている。これによって、ステージ21a上を転動する遊技球は前側へ誘導され、導出口13から第1遊技領域1aへ導出されることとなる。
また、ステージの左右方向の中央であって、遊技球が転動する面の下側には、遊技球が流下可能な流路である球誘導路22の後方部分が形成されている。この球誘導路22は、前後方向に沿って延在するように形成された遊技球が一個流下可能な内径を有する筒状の流路で、前側に向かって下るように傾斜している。この球誘導路22の下流側端部はステージ部材21の前端部に開口しており、導出口形成部材23に形成された球誘導路22の前方部分に接続するようになっている。
この球誘導路22には、ステージ21aから垂直に下方へ延在する流入流路21cが接続している。この流入流路21cは、ステージの左右方向の中央に形成されており、流入口21dとなる上流側端部がステージ21a上に開口している。また、ステージ21aの上面であって流入流路21cの流入口21dの後側には、ステージ21a上を転動する遊技球を流入口21dに誘導するように、前後方向に沿って延在し、流入口21dに向かって下る傾斜を有する溝部21eが形成されている。この他にステージ21aの上面には、遊技球の転動態様に変化を与えるリブ21fや突条21gが形成されている。
以上のことから、遊技盤1は、遊技球の入賞に基づき表示ゲームの始動条件を付与するための始動入賞口10の上方に開口部(導出口13)を形成するとともに、該開口部の後方に遊技球を左右方向に転動可能な遊技装置としてのステージ部材21を備えたこととなる。
図7,10に示すように、第1遊技領域1aにおける始動入賞口10の上側には、第2遊技領域20からの導出口13が形成されている。この導出口13は、遊技盤本体1bに形成された前後に貫通した導出孔1gと、該導出孔1gに取り付けられた導出口形成部材23からなる。
導出口形成部材23は、遊技盤本体1bと略同じ厚みを有し、導出孔1gに嵌め込まれる部分に導出口13を形成する筒状の開口23aが形成されている。この筒状の開口23aの内周面における下側の面(導出口13の底面)は、後方に配されるステージ21aの形状に合わせた曲面とされているとともに前側に傾斜するようにされており、ステージ21aから前側に誘導された遊技球を第1遊技領域1aに誘導可能とされている。また、この曲面とされた遊技球が転動する下側の面の下方には、ステージ21aの下方に前後方向に沿って延在するように形成された球誘導路22の後方部分と連通する球誘導路22の前方部分が形成され、これらによって、前後方向に延在する球誘導路22が形成される。導出口形成部材の前端部に位置する球誘導路22の下流側端部は、始動入賞口10の直上に位置するようになっており、ここを流下した遊技球は高い確率で始動入賞口10に流入するようになっている。
また、この導出口形成部材23は、導出孔1gに嵌る部分の前端部に、外側に鍔状に延出した取付ベース23bが形成され、この取付ベース23bの裏面側であって、筒状の開口23aの左右と球誘導路22の左右となる位置には、後方へ突出するボス状の突起部23c,23c,…が形成されている。この突起部23c,23c,…のうち、筒状の開口23aの左右に形成された突起部23c,23cおよびこの突起部23c,23cを挿入可能な遊技盤本体1bに形成された開口部1h,1hは、上述した鎧部7aに形成された突起部15,15,15およびこれに対応する遊技盤本体1bに形成された開口部1e,1e,1eと同様の構成を有している。また、球誘導路22の左右となる位置に形成された突起部23c,23cおよびこの突起部23c,23cを挿入可能な遊技盤本体1bに形成された開口部1h,1hは、上述した案内部7b,7bに形成された突起部15,15およびこれに対応する遊技盤本体1bに形成された開口部1e,1eと同様に、段部1fに押さえ部材18を嵌め込んでねじ止めする構成を有している。これにより、遊技盤1の裏面側にステージ部材21を密着するように取り付け可能とされている。これらの突起部23c,23c,…、開口部1h,1h,…によって導出口形成部材23を遊技盤本体1bに取り付けることが可能となっている。
また、図9,13に示すように、左右の表示領域区画壁82の外側であって遊技盤1の前方から見えない位置には、主に第2遊技領域20内の遊技装置に向けてレーザ光を照射可能なレーザ照射装置90が配されている。このレーザ照射装置90は、レーザ光を発生するレーザ発振器91、レーザ光を反射する反射部材92、反射部材92の角度を変化させる図示しない駆動機構などを備えている。また、左右の表示領域区画壁82にはレーザ照射装置90が設けられる位置に左右に貫通した照射口82aが形成されており、レーザ照射装置90から発射されたレーザ光がこの照射口82aを通して第2遊技領域20内に照射され、光による装飾がなされるようになっている。
レーザ発振器91は、表示領域区画壁82に形成された照射口82aよりも下側の位置にあって、遊技盤1の上下方向に沿ってレーザ光を発射するように配されている。さらに、このレーザ発振器91からレーザ光が発射される方向であって、照射口82aに隣接する位置には反射部材92が配されている。
反射部材92はレーザ光を反射可能な反射面92aを有しており、この反射面によって上方に発射されたレーザ光を照射口82aから第2遊技領域20へ向けて反射するようになっている。また、反射部材92は反射面92aと平行な回動軸92bを有しており、この回動軸92bは遊技盤1の前後方向に略沿うように配されている。そして、この回動軸92bは、演出制御装置33が演出データ装置32、盤装飾ドライバ基板35を介して制御する図示しない駆動機構によって回動駆動されるようになっている。これにより、反射面92aの角度が変更されることとなり、レーザ光の照射角度が変更されて照射位置が遊技盤1の左右方向に沿って変化するようにされている。すなわち、演出制御装置33が反射部材92の角度を変更可能な角度変更手段をなす。
なお、回動軸92bは遊技盤1の前後方向に略沿うように配されているが、より詳細には遊技盤1の前端側の端部が後端側の端部よりも遊技盤1の中央側に位置するように若干傾いて配されている。これにより、レーザ光が遊技盤1の前面側に位置する遊技者に照射されることを防止している。
以上のような構成を有するレーザ照射装置90から第2遊技領域20に照射されるレーザ光は、遊技の進行に合わせて角度変更手段により反射面92aの角度が変更されて、主に第2遊技領域20内に配された遊技装置としてのワープ流路構成部材24,24や、ステージ部材21を照射するようになっている。このうち、ワープ流路構成部材は透明な材質からなるが、照射されたレーザ光が内部で反射、散乱するようにされており、レーザ光が照射されることで全体的に光るようにされている。また、ステージ部材21の下面には、例えば、図13(b)に示すように、矢印をかたどった凹部21hが形成されており、ここにレーザ光が照射されることでこの領域が光るようになっていて、光による装飾が可能となっている。なお、この凹部21hの形状は任意であって、その他の図形、文字でも良い。また、レーザ光の照射角度の変更は所定時間ごとに行っても良いし、特別遊技状態やリーチ状態の発生に応じて行っても良い。あるいは、ワープ流路24aにセンサを設け、センサ検出によりワープ流路構成部材24を照射し、その後ステージ部材21を照射するようにして遊技球の流下に応じて変更するようにしても良い。
以上のことから、前面に遊技領域(第1遊技領域1a)が形成されて所要部位が透明合成樹脂で形成された遊技盤1を備え、該遊技盤1の後方に表示ゲームを表示可能な画像表示装置(表示ユニット173)を配設して、遊技盤1を透かして後方の画像表示装置の画像を視認可能に構成した遊技機100において、遊技盤1と画像表示装置の間に遊技装置(ワープ流路形成部材24、ステージ部材21)を備え、遊技盤1の裏面側部に、遊技装置に向けてレーザ光を照射可能なレーザ照射装置90を備えたこととなる。
また、レーザ光の照射位置を変更可能にレーザ光の照射角度を変化可能に構成したこととなる。また、レーザ照射装置90は、レーザ照射部(レーザ発振器91)からのレーザ光を反射させる反射部材92と、該反射部材92の角度を変更可能な角度変更手段(演出制御装置33)と、を備えたこととなる。さらに、遊技盤1は、側部裏面から後方側に突出して該遊技盤1と画像表示装置(表示ユニット173)との間の空間(第2遊技領域20)の側壁を構成する側部囲い壁(表示領域区画壁82)を設けるとともに、該側部囲い壁の外側を前方から隠蔽するように構成し、側部囲い壁の外側にレーザ照射装置90を配設したこととなる。また、レーザ照射装置90は、レーザ光が遊技機100の前方に照射されないように照射角度を設定したこととなる。
なお、反射部材92に設けられた回動軸92bの配設方向を、遊技盤1の前後方向に略沿うような方向としたが、これに限られるものではなく、所望の位置にレーザ光を反射できるような方向に設定すればよい。また、反射部材92に代えてプリズムを用いても良いし、反射部材92とプリズムを併用しても良い。すなわち、レーザ照射装置90は、反射部材92やプリズムのような光路変更部材を備え、遊技領域(第2遊技領域20)に照射されるレーザ光の照射態様を変更可能に構成されている。また、反射部材92を設けずに、レーザ発振器91から直接遊技装置にレーザ光を照射するようにしても良い。また、レーザ発振器91を駆動機構により駆動しレーザ光の照射位置を変化するようにしても良い。また、レーザ発振器91は例えば半導体レーザを使用したものなど何でも良い。また、所定の色のレーザ光を照射できるものが望ましい。
またレーザ照射装置90は、遊技盤1の裏面に設けられるとしたがこれに限られるものではなく、遊技盤1の裏面側に配される裏機構枠160に配設されていても良い。すなわち、遊技盤1の裏面側にあれば良い。また、レーザ照射装置90は第2遊技領域20にある遊技装置にレーザ光を照射するとしたが、第1遊技領域1aにある遊技装置にレーザ光を照射するようにしても良い。この場合は、遊技盤本体1bの側部において、遊技者に見えないように前面側にレーザ光を導いてから遊技盤1の後方へ向かってレーザ光を照射するようにすることが望ましい。
次に、上述した遊技機の第1変形例について図14を参照して説明する。なお、以下の説明では、主に上述の実施形態の遊技機と異なる部分について説明し、同様の構成を有する部分は同じ符号を付して説明を省略する。本変形例の遊技機は、ワープ流路形成部材24にワープ流路24aを流下する遊技球を検出するワープ流路センサを備えるとともに、ステージ部材21の下面に、レーザ光が照射されることで光るようにされた矢印をかたどった凹部21hが遊技球の転動方向に沿って複数形成されている。
上述したように、第1遊技領域1aを流下し、ワープ入口12に流入した遊技球は、ワープ流路24aを通って第2遊技領域20に設けられたステージ21a上に至り、導出口13から第1遊技領域1aの始動入賞口10の直上に排出されるようになっている。すなわち、ワープ入口12に流入し第2遊技領域20に至った遊技球は、高い確率で始動入賞口10に流入する可能性がある。
本変形例の遊技機においては、ワープ流路センサでの遊技球の検出に基づき、演出制御装置33が演出データ装置32、盤装飾ドライバ基板35を介してレーザ照射装置90を制御し、ステージ21aの上流側から遊技球の転動方向に沿って複数形成された凹部21h,21h,…を順次照射する。また、ステージ21aの最も下流側に形成された凹部21hを照射した後は、照射を中断すると共に反射部材92の角度を変更して、再度、最も上流側の凹部21hから下流側へ順次照射する。これを繰り返すことで、遊技球の流下にあわせて矢印が下流側へ移動するように光り、始動入賞口10への入賞の確率が高い第2遊技領域20に流入した遊技球を装飾し、遊技の興趣を向上するようになっている。なお、凹部21h,21h,…の形状は任意であって、その他の図形、文字でも良い。
以上のことから、遊技盤1は、遊技球の入賞に基づき表示ゲームの始動条件を付与するための始動入賞口10の上方に開口部(導出口13)を形成するとともに、該開口部の後方に遊技球を左右方向に転動可能な遊技装置としてのステージ部材21を備え、ステージ部材21の下面に所定の図形(凹部21h)若しくは文字を、遊技球の転動方向に沿って複数刻んで構成し、レーザ照射装置90は、複数の図形若しくは文字の部位が移動して発光するように照射角度を制御するようにしたこととなる。
次に、上述した遊技機の第2変形例について図15を参照して説明する。なお、以下の説明では、主に上述の実施形態の遊技機と異なる部分について説明し、同様の構成を有する部分は同じ符号を付して説明を省略する。本変形例の遊技機は、視認開口87の上端部を区画する演出装置25に設けられた演出部材26にレーザ光を照射し、演出を行うようになっている。
図15(a)に示すように、本実施形態の演出装置25は、図形や文字情報などが記載された板状の演出部材26,26,…を複数備えている。この演出部材26は透明な材質からなり、図形や文字情報などが刻まれた表示部26aと、該表示部26aに接続され回動可能に軸支される軸部26bとを有する。この軸部26bの一端は、演出装置25内に前後方向に沿って配された回動軸に回動可能に軸着されており、複数の演出部材26,26,…は、各々独立して駆動装置により駆動可能とされている。
これにより、図形や文字情報などが刻まれた表示部26aを、遊技者から見えない隠蔽領域をなす演出装置25の内部に収納された隠蔽状態と、遊技者から見える非隠蔽領域をなす視認開口87に現出した非隠蔽状態とに変換可能となっている。このような演出部材26,26,…は、通常時は複数の表示部26a,26a,…がすべて隠蔽状態となっており、この状態から、遊技の進行に合わせて演出制御装置33の制御の下、所定の演出部材26が選択的に駆動装置により駆動されて非隠蔽状態に変換されることで演出を行うようになっている。なお、演出部材26の表示部26aに刻まれた図形や文字情報は、透明な部材に描線が溝状になるように刻まれたものであり、単に視認開口87に現出しただけでは図形や文字情報がはっきりと認識できない状態となっている。
さらに演出制御装置33は、図15(b)に示すように、演出部材26の視認開口87への現出にあわせてレーザ照射装置90を制御して、レーザ光を演出部材26の表示部26aの側面に照射する。これにより、演出部材26の表示部26aに刻まれた図形や文字情報が光るようになり、はっきりと認識できる状態となる。これにより、多彩な装飾、演出、報知等が行え、興趣の高い遊技が可能な遊技機を提供できる。
以上のことから、遊技盤1に設定された隠蔽領域(演出装置25の内部)から非隠蔽領域(視認開口87)に図形若しくは文字が刻まれた演出部材26を現出可能に構成されるとともに、該図形若しくは文字の異なる複数の演出部材26,26,…を選択的に現出可能な演出装置25を備え、レーザ照射装置90は、非隠蔽領域に現出された演出部材26にレーザ光を照射することとなる。
なお、演出装置25の配設位置は視認開口87の上部に限られるものではなく、表示領域区画壁82と演出装置25で囲まれた視認開口87の外周部分となる領域である隠蔽領域から、非隠蔽領域となる視認開口87に演出部材26が現出する構成であれば良い。
以上のような遊技機100は、前面に遊技領域(第1遊技領域1a)が形成されて所要部位が透明合成樹脂で形成された遊技盤1を備え、該遊技盤1の後方に表示ゲームを表示可能な画像表示装置(表示ユニット173)を配設して、遊技盤1を透かして後方の画像表示装置の画像を視認可能に構成した遊技機100であって、遊技盤1と画像表示装置の間に遊技装置(ワープ流路形成部材24、ステージ部材21)を備え、遊技盤1の裏面側部に、遊技装置に向けてレーザ光を照射可能なレーザ照射装置90を備えている。
したがって、遊技盤1の裏面側部に、遊技装置に向けてレーザ光を照射可能なレーザ照射装置90を備えたので、遊技盤1と画像表示装置の間に配設される遊技装置を、リード線を設けずに発光させることが可能となり、遊技盤1の装飾や表示ゲームの演出の効果を高めることが可能となる。また、遊技盤1と画像表示装置の間の空間を効率よく利用して、従来にない斬新な装飾や演出が行える。特に、レーザ光を使用するので、光を拡散させずに局所的に光らせることが可能となり、後方の画像表示に対する視認性を低下させることもない。
また、遊技装置(ワープ流路形成部材24、ステージ部材21)を透光性を有する部材で構成している。
したがって、遊技装置を透光性を有する部材で構成したので、後方に配される画像表示装置の視認性を低下させることがない。また、レーザ光を照射すると自らが発光しているような表現が可能となり、高い演出効果が得られる。
また、レーザ光の照射位置を変更可能にレーザ光の照射角度を変化可能に構成している。
したがって、レーザ光の照射位置を変更可能にレーザ光の照射角度を変化可能に構成したので、一つのレーザ照射装置90で複数箇所を照射することができて効率がよい。また、例えば、遊技の進行に合わせて照射位置を変更することも可能となり、装飾および演出効果を高めることができる。
また、レーザ照射装置90は、レーザ照射部(レーザ発振器91)からのレーザ光を反射させる反射部材92と、該反射部材92の角度を変更可能な角度変更手段(演出制御装置33)と、を備えている。
したがって、レーザ照射装置90は、レーザ照射部と、該レーザ照射部からのレーザ光を反射させる反射部材92と、該反射部材92の角度を変更可能な角度変更手段と、を備えたので、効率よくレーザ光の照射角度を変化させることが可能となる。
また、遊技盤1は、側部裏面から後方側に突出して該遊技盤1と画像表示装置(表示ユニット173)との間の空間の側壁を構成する側部囲い壁(表示領域区画壁82)を設けるとともに、該側部囲い壁の外側を前方から隠蔽するように構成し、側部囲い壁の外側にレーザ照射装置90を配設している。
したがって、遊技盤1と画像表示装置との間の空間の側壁を構成する側部囲い壁を設けるとともに、該側部囲い壁の外側を前方から隠蔽するように構成し、側部囲い壁の外側にレーザ照射装置90を配設したので、側部囲い壁により遊技盤1の側部の隙間から後方が見えてしまうことを防止でき、装飾効果が高まる上、その壁部を利用してレーザ照射装置90を効率よく配設できる。
また、遊技装置は、遊技領域(第1遊技領域1a)から流入した遊技球を遊技盤1の裏面において所定方向に誘導する遊技球流路形成部材(ワープ流路形成部材24)である。
したがって、遊技装置は、遊技領域から流入した遊技球を遊技盤1の裏面において所定方向に誘導する遊技球流路形成部材であるので、遊技球流路(ワープ流路24a)を斬新に装飾することが可能となる。
また、遊技盤1は、遊技球の入賞に基づき表示ゲームの始動条件を付与するための始動入賞口10の上方に開口部(導出口13)を形成するとともに、該開口部の後方に遊技球を左右方向に転動可能な遊技装置としてのステージ部材21を備えている。
したがって、遊技盤1は、遊技球の入賞に基づき表示ゲームの始動条件を付与するための始動入賞口10の上方に開口部を形成するとともに、該開口部の後方に遊技球を左右方向に転動可能な遊技装置としてのステージ部材21を備えたので、遊技の興趣を向上させることができる。すなわち、遊技球がステージ部材21上に至った場合は、始動入賞口10に流入する可能性が高いため、この場合において遊技者の入賞に対する期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
さらに、ステージ部材21は遊技装置であって、レーザ照射装置90により斬新に装飾することが可能であり、より遊技の興趣を高めることができる。
また、遊技盤1は、遊技球の入賞に基づき表示ゲームの始動条件を付与するための始動入賞口10の上方に開口部(導出口13)を形成するとともに、該開口部の後方に遊技球を左右方向に転動可能な遊技装置としてのステージ部材21を備え、ステージ部材21の下面に所定の図形若しくは文字(凹部21h)を、遊技球の転動方向に沿って複数刻んで構成し、レーザ照射装置90は、複数の図形若しくは文字の部位が移動して発光するように照射角度を制御するようにしている。
したがって、レーザ照射装置90による照射制御により、ステージ部材21の上面で複数の図形若しくは文字の部位が移動して発光するようになるので、従来にない斬新で効果的な装飾が行える。
また、遊技盤1に設定された隠蔽領域(演出装置25の内部)から非隠蔽領域(視認開口87)に図形若しくは文字が刻まれた演出部材26を現出可能に構成されるとともに、該図形若しくは文字の異なる複数の演出部材26を選択的に現出可能な演出装置25を備え、レーザ照射装置90は、非隠蔽領域に現出された演出部材26にレーザ光を照射するようにしている。
したがって、遊技盤1に設定された隠蔽領域から非隠蔽領域に図形若しくは文字が刻まれた演出部材26を現出可能に構成されるとともに、該図形若しくは文字の異なる複数の演出部材26を選択的に現出可能な演出装置を備えるので、遊技者に対する演出、報知を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、レーザ照射装置90は、非隠蔽領域に現出された演出部材26にレーザ光を照射するので、現出した演出部材26に対する光による装飾を行うことができ、多彩な装飾、演出、報知等が行え、興趣の高い遊技が可能な遊技機を提供できる。
また、レーザ照射装置90は、レーザ光が遊技機の前方に照射されないように照射角度を設定している。
したがって、レーザ照射装置90は、レーザ光が遊技機100の前方に照射されないように照射角度を設定したので、遊技者がレーザ光を直接見てしまうことを防止でき、安全性が高まる。
なお、本発明の遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明を適用した一実施の形態の構成を示す遊技機の正面図である。 遊技機の裏面側を示す斜視図である。 裏機構枠の前面側を示す斜視図である。 裏機構枠の前面側を示す分解斜視図である。 遊技盤と表示ユニットの位置関係を示す側面図である。 遊技機の制御系の一部を示すブロック図である。 遊技盤の正面図である。 遊技盤の前面側を示す斜視図である。 遊技盤の裏面側を示す斜視図である。 遊技盤の前面側を示す分解斜視図である。 遊技盤の前面側を示す分解斜視図であって、遊技盤本体と鎧部の取り付け部分を示す図である。 遊技盤の側部断面図であって、(a)遊技盤本体と鎧部の取り付け部分を示す図、(b)遊技盤本体と案内部の取り付け部分を示す図である。 遊技盤のレーザ照射装置が設けられた部分を示す断面図であって、(a)裏面側から見た断面図、(b)上方から見た断面図である。 第1変形例の遊技機における、遊技盤のレーザ照射装置が設けられた部分を上方から見た断面図である。 第2変形例の遊技機における遊技盤の裏面側上部を示す概念図であって、(a)演出部材が視認開口に現出した状態を示す図、(b)演出部材にレーザ光が照射された状態を示す図である。
符号の説明
1 遊技盤
1b 遊技盤本体
1a 第1遊技領域(遊技領域)
10 始動入賞口
13 導出口(開口部)
21 ステージ部材(遊技装置)
21h 凹部
24 ワープ流路形成部材(遊技装置、遊技球流路形成部材)
24a ワープ流路(遊技球流路)
25 演出装置(隠蔽領域)
26 演出部材
82 表示領域区画壁(側部囲い壁)
87 視認開口(非隠蔽領域)
90 レーザ照射装置
91 レーザ発振器(レーザ照射部)
92 反射部材
100 遊技機
173 表示ユニット(画像表示装置)


Claims (9)

  1. 前面に遊技領域が形成されて所要部位が透明合成樹脂で形成された遊技盤を備え、該遊技盤の後方に表示ゲームを表示可能な画像表示装置を配設して、遊技盤を透かして後方の画像表示装置の画像を視認可能に構成した遊技機において、
    前記遊技盤と前記画像表示装置の間に遊技装置を備え、
    前記遊技盤は、側部裏面から後方側に突出して該遊技盤と前記画像表示装置との間の空間の側壁を構成する側部囲い壁を設けるとともに、該側部囲い壁の外側を前方から隠蔽するように構成し、
    前記遊技盤の裏面側部であって前記側部囲い壁の外側に、前記遊技装置に向けて前記遊技盤の左右方向に沿ってレーザ光を照射可能なレーザ照射装置を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技装置を透光性を有する部材で構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. レーザ光の照射位置を変更可能にレーザ光の照射角度を変化可能に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記レーザ照射装置は、レーザ照射部からのレーザ光を反射させる反射部材と、該反射部材の角度を変更可能な角度変更手段と、を備えたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記遊技装置は、遊技領域から流入した遊技球を前記遊技盤の裏面において所定方向に誘導する遊技球流路形成部材であることを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 前記遊技盤は、遊技球の入賞に基づき前記表示ゲームの始動条件を付与するための始動入賞口の上方に開口部を形成するとともに、該開口部の後方に遊技球を左右方向に転動可能な前記遊技装置としてのステージ部材を備えたことを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技機。
  7. 前記遊技盤は、遊技球の入賞に基づき前記表示ゲームの始動条件を付与するための始動入賞口の上方に開口部を形成するとともに、該開口部の後方に遊技球を左右方向に転動可能な前記遊技装置としてのステージ部材を備え、
    前記ステージ部材の下面に所定の図形若しくは文字を、遊技球の転動方向に沿って複数刻んで構成し、
    前記レーザ照射装置は、前記複数の図形若しくは文字の部位が移動して発光するように照射角度を制御することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の遊技機。
  8. 前記遊技盤に設定された隠蔽領域から非隠蔽領域に図形若しくは文字が刻まれた演出部材を現出可能に構成されるとともに、該図形若しくは文字の異なる複数の演出部材を選択的に現出可能な演出装置を備え、
    前記レーザ照射装置は、前記非隠蔽領域に現出された演出部材にレーザ光を照射することを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技機。
  9. 前記レーザ照射装置は、レーザ光が遊技機の前方に照射されないように照射角度を設定したことを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技機。
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