JP4715781B2 - バッテリの劣化検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されたバッテリの劣化状態を検出するバッテリの劣化検出装置に関し、バッテリの劣化検出結果によってアイドリングストップを実行するか否かを決定するエンジンの制御分野に属する。
従来、車両に搭載された例えばATポンプなどの各種の電気負荷に使用される電力は、エンジンによって駆動されるオルタネータによって発生される。ところが、一時停止した車両のエンジンを停止させる、いわゆるアイドリングストップを実行する場合、アイドリングストップ中にオルタネータは電力を発生することができない。その対処として、バッテリが車両に搭載され、該バッテリは、エンジンの運転中にオルタネータが発生した電力を蓄え、蓄えた電力をアイドリングストップ中に電気負荷に供給する。なお、バッテリは、エンジンを始動するためのスタータにも電力を供給する。
この場合、アイドリングストップ中にバッテリから電気負荷に電力が確実に供給されるように、バッテリの状態を定期的に検出する必要がある。バッテリの劣化状態を検出するバッテリの劣化検出装置として、例えば特許文献1に記載のものがある。これは、スタータによるエンジン始動時(クランキング時)のバッテリの電圧に基づいてバッテリの劣化を判定するものである。
ところで、アイドリングストップ後のエンジンの再始動をスタータ以外の方法で実行する車両がある。これは、まずアイドリングストップを実行するためにエンジンが停止したときに圧縮行程にある気筒に燃料を供給して燃焼させることにより、エンジンの出力軸(クランクシャフト)を逆方向に回転させる。その後、エンジン停止時に膨張行程にある気筒に、該気筒のピストンが上死点に達する前に、燃料を供給して燃焼させることにより、エンジンの出力軸を正方向に回転させる。これによりエンジンが再始動する。以下、このエンジンの再始動を、「燃焼再始動」と称する。
なお、燃焼再始動を実行する場合、エンジンが停止したときに気筒のピストンが所定の位置(以下、「燃焼再始動位置」と称する)にある必要がある。言い換えると、ピストンが燃焼再始動位置にあるとき、燃焼再始動が実行される。一方、エンジンが停止したときにピストンが燃焼再始動位置にない場合、エンジンの再始動はスタータによって行われる。
特公平7−64219号公報
ところで、特許文献1に記載のスタータを利用したバッテリの劣化検出装置を備え、かつ燃焼再始動を実行する車両の場合、長期間バッテリの劣化検出が実行されない可能性がある。
具体的に言えば、特許文献1のバッテリの劣化検出装置は、スタータがエンジンを始動(再始動)させるときに、バッテリの劣化を検出するように構成されている。したがって、アイドリングストップを実行するためにエンジンが停止する度にピストンが燃焼再始動位置にある場合、スタータによるエンジンの再始動が実行されないため、バッテリの劣化検出が実行されない。この場合、次にスタータが使用されるまでにバッテリが劣化し、該バッテリが、スタータによる再始動時に、該スタータに電力を十分に供給できない可能性がある。
そこで、本発明は、アイドリングストップを実行するためにエンジンが停止したときにピストンが燃焼再始動位置にあるときは燃焼再始動を実行する車両において、長期間バッテリの劣化検出が実行されないことを防止することができるバッテリの劣化検出装置を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、所定のアイドリングストップ条件が成立したときにエンジンを停止させ、アイドリングストップ中のエンジンに対し、停止時のピストンが所定の燃焼再始動位置にあるときは燃焼再始動を行い、ピストンが燃焼再始動位置にないときはスタータによる再始動を行う自動停止制御手段を有するバッテリの劣化検出装置であって、アイドリングストップ中に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、前記自動停止制御手段がスタータによってエンジンを再始動させるとき該スタータに電力を供給する第2のバッテリと、前記第2のバッテリの劣化状態を検出するバッテリ劣化検出手段とを有し、所定の第2のバッテリ劣化検出条件が成立したとき、前記自動停止制御手段は、停止時のピストンが前記燃焼再始動位置にある場合でもスタータによってエンジンを再始動し、前記バッテリ劣化検出手段は、スタータに電力が供給されることによって起こる前記第2のバッテリの電圧低下に基づいて前記第2のバッテリの劣化状態を検出することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバッテリの劣化検出装置において、前記所定の第2のバッテリ劣化検出条件が、イグニッションキーによる始動後の最初の再始動時、および/または燃焼再始動が所定回数連続して実行された後の再始動時に成立することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のバッテリの劣化検出装置において、エンジンは、イグニッションキーがONされたとき、前記第1のバッテリおよび前記第2バッテリから供給される電力で駆動するスタータによって始動されるように構成され、前記バッテリ劣化検出手段は、第1のバッテリの劣化状態も検出するように構成されており、前記バッテリ劣化検出手段は、イグニッションキーがONされた後、スタータに電力が供給されることによって起こる前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリそれぞれの電圧低下に基づいて前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリの劣化状態を検出するように構成されていることを特徴とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に記載のバッテリの劣化検出装置において、前記バッテリ劣化検出手段は、前記第1のバッテリの劣化状態も検出するように構成されており、前記バッテリ劣化検出手段は、アイドリングストップ中、前記第1のバッテリの電流と電圧との関係に基づいて前記第1のバッテリの劣化状態を検出するように構成されていることを特徴とする。
加えて、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1つに記載のバッテリの劣化検出装置において、前記自動停止制御手段は、前記バッテリ劣化検出手段が前記第2のバッテリの劣化状態を検出したとき、アイドリングストップを禁止することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、アイドリングストップ中に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、スタータに電力を供給する第2のバッテリとが設けられる。アイドリングストップ中は第2のバッテリが蓄えている電力が使用されることがないため、スタータによるエンジンの再始動を確実に実行することができる。
また、アイドリングストップを実行するためにエンジンが停止したときにピストンが燃焼再始動位置にあっても(燃焼再始動が実行可能であっても)、所定の第2のバッテリ劣化検出条件が成立したときは、第2のバッテリの劣化状態を検出するためのスタータによる再始動が実行され、このとき起こる第2のバッテリの電圧低下に基づいて該第2のバッテリの劣化状態が検出される。これにより、エンジンが停止する度にピストンが燃焼再始動位置にあっても、第2のバッテリの劣化状態を検出することができる。その結果、第2のバッテリの劣化検出が長期に実行されないことが防止される。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記所定の第2のバッテリ劣化検出条件は、イグニッションキーによる始動後の最初の再始動時、および/または燃焼再始動が所定回数連続して実行された後の再始動時に成立する。これによれば、最初のエンジンの再始動はスタータによって実行され、そのとき第2のバッテリの劣化状態が検出される。その結果、第2のバッテリの劣化を早期に検出することができる。また、燃焼再始動が所定回数連続して実行された後のエンジンの再始動はスタータによって実行され、そのとき、第2のバッテリの劣化状態が検出される。その結果、燃焼再始動が連続して実行されることによって第2のバッテリの劣化検出が長期に実行されないことが防止される。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、イグニッションキーがONされた後、スタータに電力を供給することによって起こる電圧低下に基づいて第1のバッテリと第2のバッテリの劣化状態が検出される。これにより、アイドリングストップ前に第1のバッテリと第2のバッテリの劣化状態を検出することができる。言い換えると、第1のバッテリと第2のバッテリが劣化した状態でアイドリングストップを実行したために起こる、アイドリングストップ中に第1のバッテリが電気負荷に十分に電力を供給できないことや第2のバッテリから十分な電力が供給されずにスタータがエンジンを再始動できないことが防止可能になる。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、アイドリングストップ中、電気負荷に電力を供給している第1のバッテリの劣化状態を検出することができる。アイドリングストップ中に第1のバッテリが劣化すると電気負荷に十分な電力が供給できなくなるが、その対処として、例えば、アイドリングストップ中に第1のバッテリの劣化が検出されたと同時にエンジンを再始動させてオルタネータに電力を発生させ、その電力を電気負荷に供給することにより電気負荷に十分な電力を供給する。これにより、一時停止中の車両の電気負荷は正常に駆動することができる。
加えて、請求項5に記載の発明によれば、第2のバッテリの劣化状態が検出されたとき、アイドリングストップの実行が禁止される。これは、第2のバッテリが劣化しているとスタータによるエンジンの再始動が実行できない可能性があるためである。これにより、一時停止した車両を確実に発進させることができる。
図1は、車両の電気系統を示すもので、該系統10には、エンジン12を始動させるためのスタータ14と、エンジン12に駆動されて電力を発生するオルタネータ16と、オルタネータ16が発生させた電力で駆動する電気負荷(例えば、ATポンプなど)18と、オルタネータ16が発生した電力を蓄えるメインバッテリ(請求の範囲に記載の第1のバッテリに対応。)20およびサブバッテリ(第2のバッテリに対応。)22と、2つのスイッチ24および26とを有する。
メインバッテリ20は、主に電気負荷18に電力を供給するためのもので、特にアイドリングストップ中に駆動する電気負荷18に電力を供給する専用のバッテリとして車両に搭載されている。メインバッテリ20は、オルタネータ16に常時接続されており、オルタネータ16がエンジン12によって駆動されているときは、オルタネータ16が発生した電力の一部を蓄える(残りは電気負荷18に供給される。)。また、メインバッテリ20は、電気負荷18に常時接続されており、電気負荷18が始動する(例えば、電気負荷であるカーナビゲーションシステムが乗員に起動スイッチを押されて始動する、またはイグニッションキーが乗員によってONされて電気負荷であるATポンプが始動するなど)と該電気負荷18へ電力を供給し始める。
さらに、メインバッテリ20は、スイッチ24を介してスタータ14に接続されており、選択的にスタータ14に電力を供給する。なお、メインバッテリ20がスタータ24に電力を供給するタイミングについては後述する。
サブバッテリ22は、スタータ14に電力を供給する専用のバッテリとして車両に搭載されている。サブバッテリ22は、スタータ14に常時接続されており、スタータ14が始動すると該スタータ14へ電力を供給し始める。
また、サブバッテリ22は、スイッチ26を介してオルタネータ16に接続されており、選択的にオルタネータ16に接続されて充電される。
スイッチ24は、乗員によってイグニッションキーがONされてスタータ14がエンジン12を始動(アイドリングストップしたエンジンの再始動は含まない。)するときにメインバッテリ20とスタータ14とを接続するように構成されている。それ以外は、メインバッテリ20とスタータ14を切断している。
スイッチ26は、アイドリングストップ中は切断され、エンジン12の駆動中においてはサブバッテリ22への充電時のみ接続され、それ以外は切断するように構成されている。
また、車両は、図2に示すように、エンジンコントロールユニット(ECU)50を中心とする制御系統を有する。ECU50を中心とする制御系統は、イグニッションキースイッチ52、メインバッテリ電圧センサ54、メインバッテリ電流センサ56、メインバッテリ温度センサ58、サブバッテリ電圧センサ60、サブバッテリ電流センサ62、およびクランク角センサ64を有する。
イグニッションキースイッチ52は、乗員がイグニッションキーをONにしたときやOFFにしたときにECU50に対応する信号を出力するように構成されている。
メインバッテリ電圧センサ54、メインバッテリ電流センサ56、およびメインバッテリ温度センサ58は、メインバッテリ20の電圧、電流、および温度を検出するためのもので、それぞれは検出した値に対応する信号をECU50に出力するように構成されている。なお、メインバッテリ電流センサ56の出力値は、メインバッテリ20の蓄電量の算出にも使用される(すなわち、メインバッテリ電流センサ56は、蓄電量を検出するセンサとしても機能している。)。
サブバッテリ電圧センサ60およびサブバッテリ電流センサ62は、サブバッテリ22の電圧および電流を検出するためのもので、それぞれは検出した値に対応する信号をECU50に出力するように構成されている。なお、サブバッテリ電流センサ62の出力値は、サブバッテリ22の蓄電量の算出にも使用される(すなわち、サブバッテリ電流センサ62は、蓄電量を検出するセンサとしても機能している。)。
クランク角センサ64は、エンジン12のクランクシャフトの回転角を検出するためのもので、間接的にエンジン12のピストンの位置を検出するためのものである。エンジン12のピストン位置を検出する理由は、燃焼再始動を実行するためである。
燃焼再始動は、アイドリングストップを実行するために停止したエンジンを、スタータの代わりに、燃料を気筒内に供給して燃焼させることによって再始動させる始動方法である。
具体的に燃焼再始動を説明する。図3は、例として4気筒エンジンの各気筒を概略的に示している。アイドリングストップを実行するためにエンジンが停止したとき、4つの気筒はそれぞれ、圧縮行程、膨張行程、吸気行程、排気行程にある。各気筒の行程は、クランク角(クランクシャフトの回転角)からわかる。
まず、エンジン停止時に圧縮行程にある気筒(以下、「停止時圧縮行程気筒」と称する。)に燃料を供給して燃焼させる。燃料が燃焼すると、停止時圧縮行程気筒内のピストンがクランクシャフトを逆方向に回転させる。
続いて、エンジン停止時に膨張行程にある気筒(以下、「停止時膨張行程気筒」と称する。)に、該気筒のピストンが上死点(TDC)に達する前に、燃料を供給して燃焼させる。燃料が燃焼すると、停止時膨張行程内のピストンがクランクシャフトを正方向に回転させる。これによりエンジンが再始動する。
なお、停止時圧縮行程気筒内に燃料を供給して燃焼させてクランクシャフトを逆方向に回転させる理由は、停止時膨張行程気筒内の空気を圧縮し、燃焼エネルギを高めるためである。これは、停止時膨張行程気筒に燃料を供給して燃焼させても、該気筒のピストンが下死点側にあると、燃料燃焼により移動するピストンからクランクシャフトに十分なトルクが伝わらず該クランクシャフトが十分に回転しない場合があるためである。
また、燃焼再始動を実行するためには、それを可能とする所定の位置(以下、「燃焼再始動位置」と称する。)にピストンがある必要がある。具体的に言えば、燃焼再始動位置は、燃焼再始動において停止時膨張行程気筒内で燃料を燃焼させるときに該気筒のピストンが上死点近くにあるような位置である。
したがって、間接的にエンジン12のピストン位置を検出するクランク角センサ64は、ピストンが燃焼再始動位置にあるか否か、言い換えれば燃焼再始動が実行できるか否かを判定するための手段として機能する。
なお、後述するように、ピストンが燃焼再始動位置にない場合はスタータ14によるエンジン12の再始動が実行される。また、後述するように、ピストンが燃焼再始動位置にあってもスタータ14によるエンジン12の再始動が実行されることがある。
図2に戻り、ECU50は、イグニッションキースイッチ52、メインバッテリ電圧センサ54、メインバッテリ電流センサ56、メインバッテリ温度センサ58、サブバッテリ電圧センサ60、サブバッテリ電流センサ62、およびクランク角センサ64からの信号に基づいて、エンジン12、スタータ14、スイッチ24、およびスイッチ26に制御信号を出力するように構成されている。
ここからは、ECU50が実行するエンジン12、スタータ14、スイッチ24、およびスイッチ26の制御内容を説明する。
詳細は後述するが、簡単に説明すると、ECU50は、走行時にエンジン12を制御し、またメインバッテリ20およびサブバッテリ22の劣化状態に基づいてアイドリングストップを実行するか否かを決定する(請求の範囲に記載の自動停止制御手段として機能する。)。また、アイドリングストップ中のエンジンを燃焼再始動によって再始動させるかまたはスタータ14によって再始動させるかを決定し、決定した再始動を実行する。
また、ECU50は、詳細は後述するが、上述の複数のセンサからの信号に基づいてメインバッテリ20およびサブバッテリ22の劣化を検出する手段として機能する(請求の範囲に記載のバッテリ劣化検出手段として機能する。)。すなわち、ECU50は、バッテリの劣化検出装置を含んだものである。
ECU50の制御の詳細を、制御フローの一例を参照しながら説明する。
ECU50の制御は、図4に示すフローのように、乗員によってイグニッションキーがONされた(イグニッションキースイッチ52がON状態を検出した)ことを確認して開始される(S100)。なお、イグニッションキーがONされる前、スイッチ24、26は、ともに切断されている。
次に、S110において、ECU50は、スイッチ24を制御してメインバッテリ20とスタータ14とを接続する。
続くS120において、ECU50は、メインバッテリ電圧センサ54からメインバッテリ20の電圧Vmに対応する信号と、サブバッテリ電圧センサ60からサブバッテリ22の電圧Vsに対応する信号の読込みを開始する(信号をモニタリングする。)。
S130において、ECU50は、スタータ14を制御して該スタータ14によるエンジン12の始動を開始する。このとき、スタータ14にはメインバッテリ20とサブバッテリ22の両方から電力が供給される。
スタータ14によるエンジン12の始動が開始されると、その直後、図5に示すように、メインバッテリ20の電圧Vmとサブバッテリ22の電圧Vsそれぞれは、スタータによるエンジン12始動開始前に比べて急激に低下する。バッテリの特性として、急激に低下したときの電圧の最小値は、バッテリが新品状態から劣化状態に向かって状態変化するにしたがって小さくなる。したがって、スタータ14によるエンジン12の始動が開始された直後の電圧低下において、メインバッテリ20の電圧Vmとサブバッテリ22の電圧Vsそれぞれが所定の電圧以下になったとき、両方のバッテリが劣化状態であることがわかる。この所定の電圧を劣化判定電圧値Vm1、Vs1とする。
S140においては、ECU50は、スタータ14によるエンジン12の始動が開始されて所定の時間、メインバッテリ20の電圧Vmが劣化判定電圧Vm1に比べて低圧になること、かつサブバッテリ22の電圧Vsが劣化判定電圧Vs1に比べて低圧になることが検出されるか否かをモニタリングし、メインバッテリ20の電圧Vmが劣化判定電圧Vm1に比べて低圧になることおよびサブバッテリ22の電圧Vsが劣化判定電圧Vs1に比べて低圧になることが検出された場合、S150に進む。そうでない場合、S170に進む。なお、所定の時間は、スタータ14によってエンジン12の回転が所定の回転数に達して燃料によるエンジン12の駆動の開始をECU50が実行するまでの時間である。
メインバッテリ20の電圧Vmが劣化判定電圧Vm1に比べて低圧になることおよびサブバッテリ22の電圧Vsが劣化判定電圧Vs1に比べて低圧になることが検出された場合、S150において、ECU50は、メインバッテリ20とサブバッテリ22の両方が劣化状態にあると判定する。
そして、S160において、ECU50は、メインバッテリ20とサブバッテリ22が劣化状態にあるため、アイドリングストップを禁止に設定にする。これにより、メインバッテリ20とサブバッテリ22が劣化した状態でアイドリングストップを実行したために起こる、アイドリングストップ中にメインバッテリ20が電気負荷18に十分に電力を供給できないことやサブバッテリ22から十分な電力が供給されずにスタータ14がエンジン12を再始動できないことが防止される。
すなわち、劣化判定電圧値Vm1は、メインバッテリ20の電圧値VmがVm1に比べて低圧になるとアイドリングストップ中に該メインバッテリ20が電気負荷18に十分に電力を供給できないことが起こりうる値である。また、劣化判定電圧値Vs1は、サブバッテリ22の電圧値VsがVs1に比べて低圧になると該サブバッテリ22から十分な電力が供給されずにスタータ14がエンジン12を再始動できないことが起こりうる値である。
なお、アイドリングストップの禁止設定は、次にアイドリングストップが許可に設定されるまで維持される。すなわち、アイドリングストップが許可に設定されるまで、一時停止した車両はアイドリングを実行する(言い換えると、アイドリングストップを実行しない。)。
一方、S140でメインバッテリ20の電圧Vmが劣化判定電圧Vm1に比べて低圧になることおよびサブバッテリ22の電圧Vsが劣化判定電圧Vs1に比べて低圧になることが検出されなかった場合、S170において、ECU50は、メインバッテリ20およびサブバッテリ22が劣化状態にない、すなわち非劣化状態にあると判定する。
なお、ここで言う「メインバッテリ20およびサブバッテリ22が非劣化状態にある」ということには、「メインバッテリ20またはサブバッテリ22のいずれか一方が劣化状態にある」ということも含まれる。
説明すると、メインバッテリ20の電圧Vmが劣化判定電圧値Vm1に比べて低圧であって、サブバッテリ22の電圧VsがVs1に比べて高圧である場合、メインバッテリ20が劣化状態にあるということは断定できない。同様に、サブバッテリ22の電圧Vsが劣化判定電圧値Vs1に比べて低圧であって、メインバッテリ20の電圧VmがVm1に比べて高圧である場合、サブバッテリ22が劣化状態にあるということは断定できない。なぜなら、2つのバッテリ20、22のうち一方が、他方に比べて過剰にスタータ14に電力を供給したために、そのバッテリ電圧が対応する劣化判定電圧値に比べて低圧になった可能性があるためである。このことを考慮して、「メインバッテリ20およびサブバッテリ22が非劣化状態にある」ということには、「メインバッテリ20またはサブバッテリ22のいずれか一方が劣化状態にある」を含むこととしている。
そして、S180において、ECUは50は、メインバッテリ20およびサブバッテリ22が非劣化状態にあるため、アイドリングストップを許可に設定する。
なお、アイドリングストップの許可設定は、次にアイドリングストップが禁止に設定されるまで維持される。すなわち、アイドリングストップが禁止に設定されるまで、一時停止した車両はアイドリングストップを実行する。
S190において、ECU50は、スタータ14を停止させる。
S200において、ECU50は、スイッチ24を制御してメインバッテリ20とスタータ14を切断する。
S210において、ECU210は、メインバッテリ電圧センサ54とサブバッテリ電圧センサ60からのメインバッテリ電圧Vmとサブバッテリ電圧Vsを示す信号の読込みを終了する(信号のモニタリングを終了する。)。
ここまでは、イグニッションキーがONされてエンジンが燃料によって駆動されるまでの制御である。
これに続く制御を、図6に示すフローを参照しながら説明する。
まず、ECU50は、所定のアイドリングストップ条件が成立しているか否かを確認する(S310)。所定のアイドリングストップ条件は、例えば乗員が車両を一時停止させて数秒間経過したときなどに成立する。車両の一時停止は、例えば車速がゼロであることを車速センサ(図示せず)が検出し、イグニッションキーがONされている状態をイグニッションキースイッチ52が数秒間検出することで確認される。所定のアイドリングストップ条件が成立しているとき、S320に進む。そうでない場合、ECU50は、S330に進み、後述する充電時バッテリ劣化判定制御を実行する。
S320において、ECU50は、アイドリングストップが許可に設定されているか否かを確認する。アイドリングストップが許可されている場合、S340に進む。そうでない場合、すなわちアイドルストップが禁止に設定されている場合、ECU50は、S330に進み、後述する充電時バッテリ劣化判定制御を実行する。
次に、S340において、ECU50はエンジンを停止する、言い換えるとアイドリングストップを実行する。
S350において、ECU50は、電気負荷18に電力を供給しているメインバッテリ20の電圧Vm、電流Im、および温度Tmに対応する信号を、メインバッテリ電圧センサ54、メインバッテリ電流センサ56、およびメインバッテリ温度センサ58から読み込む。
S360において、ECU50は、メインバッテリ20の劣化判定電圧値Vm2、電流Im、および温度Tmの対応関係を示すマップを利用して、S350で検出したVmとImに基づいてVm2を算出する。劣化判定値Vm2は、これ以下の値にメインバッテリ20の電圧Vmがなるとアイドリングストップ中に電気負荷18に十分に電力を供給できなくなることが起こりうる値である。
マップの一例を図7に示す。このマップは予め実験的に算出されたもので、横軸はメインバッテリ20の電流Imを示し、縦軸はメインバッテリ20の劣化判定電圧値Vm2を示している。図に示すように、電流Imと劣化判定電圧値Vm2は、温度Tmにかかわらず比例関係にある。図に示す温度Tmは、TnからT1にしたがって高温であり、電流Imが同一であれは、温度Tmが高温になればなるほど劣化判定値Vm2は高圧になる。
例えば、S350で読み込んだ信号の電流ImがIm’であって、温度TmがT2であった場合、図7に示すマップに基づいて劣化判定電圧値Vm2はVm2’が算出される。
図6に戻って、S370において、ECU50は、S350で読み込んだ信号が示すメインバッテリ20の電圧VmがS360で算出した劣化判定電圧値Vm2に比べて低圧であるか否かを判定する。VmがVm2に比べて低圧である場合、S380に進む。そうでない場合、S400に進む。
S380において、ECU50は、メインバッテリ20が劣化状態にあると判定する。そして、S390においてアイドリングストップを禁止に設定してS420に進み、アイドリングストップ中のエンジン12を再始動させるエンジン再始動制御(詳細は後述する。)を実行する。これにより、アイドリングストップ中にメインバッテリ20が劣化して電気負荷に十分な電力が供給できなくなっても、エンジン14を再始動させてオルタネータ16に電力を発生させ、その電力を電気負荷18に供給することにより電気負荷18に十分な電力を供給することができる。これにより、一時停止中の車両の電気負荷18は正常に駆動することができる。
一方、S370でメインバッテリ20の電圧Vmが劣化判定電圧値Vm2に比べて低圧でないと判定された場合、S400において、ECU50は、メインバッテリ20は非劣化状態にあると判定する。そして、ECU50は、S410において乗員が車両の発進を要求したことを確認した後、S420に進み、エンジン再始動制御を実行する。なお、乗員が車両の発進を要求したことは、例えばアクセルペダルセンサ(図示せず)がアクセルペダルを踏む動作を検出することで確認できる。
エンジン再始動制御を実行した後、S430において、ECU50は、サブバッテリ22を充電するために、スイッチ26を制御してサブバッテリ22とオルタネータ16とを接続する。そして、S310に戻る。
なお、図6に示すフローの制御は、車両が停止して乗員がイグニッションキーをOFFしたときに終了する。
次に、図6に示すS420のエンジン再始動制御の詳細を、図8に示すフローを参照しながら説明する。
まず、ECU50は、エンジン再始動制御を実行するにあたり、S500において、クランク角センサ64からの信号に基づいて、エンジン12のピストンが燃焼再始動位置にあるか否かを判定する。ピストンが燃焼再始動位置にある場合、S510に進む。そうでない場合、S520に進む。
次に、S510において、ECU50は、サブバッテリ劣化検出条件が成立しているか否かを確認する。サブバッテリ劣化検出条件とは、サブバッテリの劣化検出を必要なときにまたは定期的に実行するために設定された条件で、例えば、イグニッションキーによる始動後の最初のエンジン12の再始動時、または燃焼再始動が所定回数連続して実行された後の再始動時に成立する。
後述するように、サブバッテリ22の劣化検出は、スタータ14によるエンジン12の再始動時に行われる。したがって、アイドリングストップを実行する度にエンジン12のピストンが燃焼再始動位置にある場合、長期間スタータ14によるエンジン12の再始動、すなわちサブバッテリ22の劣化検出が行われないことになる。これを防止するためにサブバッテリ劣化検出条件が設定されており、この条件が成立するときは、エンジン12のピストンが燃焼再始動位置にあっても、スタータ14によるエンジン12の再始動が実行される。
例えばイグニッションキーによる始動後の最初のエンジン再始動は、サブバッテリ劣化検出条件が成立し、スタータ14によるエンジン12の再始動が実行される。これにより、早期にサブバッテリ22の劣化が検出される。
また、燃焼再始動が所定回数連続して実行された後のエンジン再始動は、サブバッテリ劣化検出条件が成立し、スタータ14によるエンジン12の再始動が実行される。これにより、サブバッテリ22の劣化検出が長期に行われないことが防止される。
S510においてサブバッテリ検出条件が成立したときは、S520に進む。そうでない場合はS530に進み、ECU50は、エンジン12を制御して(具体的には点火プラグや燃料噴射弁を制御して)燃焼再始動を実行する。
S520において、ECU50は、スタータ14によるエンジン12の再始動時にサブバッテリ22の劣化検出が実行できるように、サブバッテリ22の電圧Vsに対応する信号をサブバッテリ電圧センサ60から読み込むことを開始する。
S540において、ECU50は、スタータ14を制御して該スタータ14によるエンジン12の再始動を実行する。このとき、スタータ14にはサブバッテリ22から電力が供給される。
スタータ14によるエンジン12の始動が開始されると、その直後、図9に示すように、サブバッテリ22の電圧Vsは、スタータ14によるエンジン12の再始動開始前に比べて急激に低下する。スタータ14によるエンジン12の再始動が開始された直後の電圧低下において、サブバッテリ22の電圧Vsが劣化判定電圧値Vs2以下になったとき、サブバッテリ22が劣化状態であることがわかる。
図8に戻って、S550においては、ECU50は、スタータ14によるエンジン12の再始動が開始されて所定の時間、サブバッテリ22の電圧Vsが劣化判定電圧Vs2に比べて低圧になることが検出されるか否かをモニタリングし、サブバッテリ22の電圧Vsが劣化判定電圧Vs2に比べて低圧になることが検出された場合、S560に進む。そうでない場合、S580に進む。なお、所定の時間は、スタータ14によってエンジン12の回転が所定の回転数に達して燃料によるエンジン12の駆動の開始をECU50が実行するまでの時間である。
サブバッテリ22の電圧Vsが劣化判定電圧Vs2に比べて低圧になることが検出された場合、S560において、ECU50は、サブバッテリ22が劣化状態にあると判定する。
そして、S570において、ECU50は、サブバッテリ22が劣化状態にあるため、アイドリングストップを禁止に設定にする。これにより、サブバッテリ22が劣化した状態でアイドリングストップを実行したために起こる、サブバッテリ22から十分な電力が供給されずにスタータ14がエンジン12を再始動できないことが防止される。言い換えると、一時停止した車両を確実に発進させることができる。
すなわち、劣化判定電圧値Vs2は、サブバッテリ22の電圧値VsがVs2に比べて低圧になると該サブバッテリ22から十分な電力が供給されずにスタータ14がエンジン12を再始動できないことが起こりうる値である。
一方、S550でサブバッテリ22の電圧Vsが劣化判定電圧Vs2に比べて低圧でないことが検出された場合、S580において、ECU50は、サブバッテリ22は非劣化状態にあると判定する。
S590において、ECU50は、スタータ14を停止させる。
S600において、ECU210は、サブバッテリ電圧センサ60からのサブバッテリ電圧Vsを示す信号の読込みを終了する。そして、エンジン再始動制御が終了する。
次に、図6に示すS330の充電時バッテリ劣化判定制御について、図10に示すフローを参照しながら説明する。なお、確認すると、充電時バッテリ劣化判定制御実行時は、エンジン12は駆動中である。すなわちメインバッテリ20およびサブバッテリ22の充電が実行されている。
まず、ECU50は、充電時バッテリ劣化判定制御を実行するにあたり、S700において、メインバッテリ20の電流Imとサブバッテリ22の電流Isとに対応する信号を、メインバッテリ電流センサ56とサブバッテリ電流センサ62とから読み込む。
S710において、ECU50は、メインバッテリ20の電流Imが劣化判定電流値Im1に比べて小さいか否かを判定する。ImがIm1に比べて小さい場合S720に進む。そうでない場合、S740に進む。
S720において、ECU50は、メインバッテリ20の蓄電量Qmが劣化判定蓄電量値Qm1に比べて大きいか否かを判定する。QmがQm1に比べて大きい場合、S740に進む。そうでない場合S730に進む。なお、メインバッテリ20の蓄電量Qmは、電流Imから算出される。
S730において、ECU50は、メインバッテリ20が充電中にもかかわらず電流Imが劣化判定電流値Im1に比べて小さく、かつ蓄電量Qmが劣化判定蓄電量値Qm1に比べて小さいことから、メインバッテリ20が劣化状態にあると判定する。そして、S770に進み、アイドリングストップを禁止に設定し、充電時バッテリ劣化判定制御を終了する。
S740において、ECU50は、サブバッテリ22の電流Isが劣化判定電流値Is1に比べて小さいか否かを判定する。IsがIs1に比べて小さい場合S750に進む。そうでない場合、S780に進む。
S750において、ECU50は、サブバッテリ22の蓄電量Qsが劣化判定蓄電量値Qs1に比べて大きいか否かを判定する。QsがQs1に比べて大きい場合、S780に進む。そうでない場合S760に進む。なお、サブバッテリ22の蓄電量Qsは、電流Isから算出される。
S760において、ECU50は、サブバッテリ22が充電中にもかかわらず電流Isが劣化判定電流値Is1に比べて小さく、かつ蓄電量Qsが劣化判定蓄電量値Qs1に比べて小さいことから、サブバッテリ22が劣化状態にあると判定する。そして、S770に進み、アイドリングストップを禁止に設定し、充電時バッテリ劣化判定制御を終了する。
S780において、ECU50は、充電中のメインバッテリ20およびサブバッテリ22の劣化状態が検出されなかったことから、両方のバッテリが非劣化状態にあると判定し、アイドリングストップを許可に設定する。そして、充電時バッテリ劣化判定制御を終了する。
まとめると、ECU50は、メインバッテリ20またはサブバッテリ22のいずれか一方が劣化状態にあるとき、アイドリングストップを禁止する。また、ECU50は、アイドリングストップを禁止していても、メインバッテリ20およびサブバッテリ22の充電時(充電時バッテリ劣化判定制御の実行時)に両方のバッテリが非劣化状態にあることが検出されるとアイドリングストップを許可に設定変更する。
以上、上述の一実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、アイドリングストップ中、メインバッテリの蓄電量が小さくなったことを検出した場合、エンジンを再始動してもよい。これにより、一時停止中の車両において電気負荷がエンジンによって駆動されるオルタネータから十分な電力供給を受けることができる。
以上のように本発明によれば、長期間バッテリの劣化検出が実行されないことが防止され、バッテリが劣化していないときに確実にアイドリングストップを実行することができる。したがって、車両の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
本発明の一実施形態にかかるバッテリの劣化検出装置を含む車両の電気系統を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態にかかるバッテリの劣化検出装置を含む車両の制御系統を概略的に示す図である。 燃焼再始動を説明するための図である。 本発明に一実施形態にかかるバッテリの劣化検出装置であるエンジンコントロールユニットが実行する制御の一部のフローを示す図である。 メインバッテリとサブバッテリの劣化状態を検出する方法を説明するための図である。 図4に示すフローに続くフローを示す図である。 アイドリングストップ中におけるメインバッテリの劣化検出に使用される、劣化判定電圧値−電流値−温度の対応関係を示すマップである。 エンジン再始動制御のフローを示す図である。 サブバッテリの劣化状態を検出する方法を説明するための図である。 充電時バッテリ劣化判定制御のフローを示す図である。
符号の説明
12 エンジン
14 スタータ
18 電気負荷
20 第1のバッテリ(メインバッテリ)
22 第2のバッテリ(サブバッテリ)

Claims (5)

  1. 所定のアイドリングストップ条件が成立したときにエンジンを停止させ、アイドリングストップ中のエンジンに対し、停止時のピストンが所定の燃焼再始動位置にあるときは燃焼再始動を行い、ピストンが燃焼再始動位置にないときはスタータによる再始動を行う自動停止制御手段を有するバッテリの劣化検出装置であって、
    アイドリングストップ中に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、
    前記自動停止制御手段がスタータによってエンジンを再始動させるとき該スタータに電力を供給する第2のバッテリと、
    前記第2のバッテリの劣化状態を検出するバッテリ劣化検出手段とを有し、
    所定の第2のバッテリ劣化検出条件が成立したとき、
    前記自動停止制御手段は、停止時のピストンが前記燃焼再始動位置にある場合でもスタータによってエンジンを再始動し、
    前記バッテリ劣化検出手段は、スタータに電力が供給されることによって起こる前記第2のバッテリの電圧低下に基づいて前記第2のバッテリの劣化状態を検出することを特徴とするバッテリの劣化検出装置。
  2. 請求項1に記載のバッテリの劣化検出装置において、
    前記所定の第2のバッテリ劣化検出条件が、イグニッションキーによる始動後の最初の再始動時、および/または燃焼再始動が所定回数連続して実行された後の再始動時に成立することを特徴とするバッテリの劣化検出装置。
  3. 請求項1または2に記載のバッテリの劣化検出装置において、
    エンジンは、イグニッションキーがONされたとき、前記第1のバッテリおよび前記第2バッテリから供給される電力で駆動するスタータによって始動されるように構成され、
    前記バッテリ劣化検出手段は、第1のバッテリの劣化状態も検出するように構成されており、
    前記バッテリ劣化検出手段は、イグニッションキーがONされた後、スタータに電力が供給されることによって起こる前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリそれぞれの電圧低下に基づいて前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリの劣化状態を検出するように構成されていることを特徴とするバッテリの劣化検出装置。
  4. 請求項1〜3に記載のバッテリの劣化検出装置において、
    前記バッテリ劣化検出手段は、前記第1のバッテリの劣化状態も検出するように構成されており、
    前記バッテリ劣化検出手段は、アイドリングストップ中、前記第1のバッテリの電流と電圧との関係に基づいて前記第1のバッテリの劣化状態を検出するように構成されていることを特徴とするバッテリの劣化検出装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のバッテリの劣化検出装置において、
    前記自動停止制御手段は、前記バッテリ劣化検出手段が前記第2のバッテリの劣化状態を検出したとき、アイドリングストップを禁止することを特徴とするバッテリの劣化検出装置。
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