JP4714130B2 - リスク解析方法、リスク解析システム及びリスク解析プログラム - Google Patents

リスク解析方法、リスク解析システム及びリスク解析プログラム Download PDF

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Description

本発明は、リスク解析方法、リスク解析システム及びリスク解析プログラムに関する。
従来、プロジェクトの活動進捗の管理を行う際に、プロジェクトの進捗の実績を分析してリスクを評価していた(例えば、特許文献1参照)。この技術はソフトウェアプロジェクト全体の進捗状況を管理するものであり、ソフトウェアの構成情報として、定量的情報(ステップ数、規模)及び定性的情報(難易度、見通し)を階層的に分類し、構成情報単位で実績を管理することで精緻に計画策定、進捗管理を行うものである。
特開平8−234977号公報(段落番号0009〜0038)
しかし、特許文献1の技術では、進行中のプロジェクトの進捗に影響するリスクを発見するためには、プロジェクトの階層構造をもとに精緻に実績分析・予測する必要があり、リスク判明までに時間がかかるという問題があった。つまり、リスクを判定するためには、階層構造をもとに成果物や品質(プログラム数、不良密度)を集計し、更に集計結果を統計分析して予測値を算出し、これをもとにプロジェクト責任者が、プロジェクトの現在の問題の把握・対策指示を行う必要があった。しかし、集計の結果が分かる時点では、集計期間内に発生した新たな要因(顧客要望による仕様変更、担当者入院など)により、プロジェクトの状態(重点推進指標の変更、リソース不足など)が変わっていることが多く、現在対策すべき内容と集計分析結果・予測の内容とに食い違いが発生し、適切な対策を行うことが困難であった。
また、集計のサイクルを短くし、実績分析・予測するようにプロジェクト運営を行おうとしても、サイクルが短くなった分、プロジェクト管理作業が増大するとともに、それに伴い管理作業以外の開発、設計作業にも支障きたすため、プロジェクト運営においては事実上実施不可能であった。
本発明は、前記従来技術の問題を解決するために成されたもので、その目的は、速やかにプロジェクトのリスクを解析することである。
前記課題を解決するため本発明は、プロジェクトの進捗を評価する項目である遅行指標と、当該遅行指標の項目についてリスクが生じる際の要因となる事象を示す先行指標とを予め対応付けておき、この先行指標の事象の発生の度合いを示す先行指標値から、当該遅行指標において生じるリスクの大きさを示すリスク度を算出することとした。
本発明によると、プロジェクトの進行に影響を与える要因となる先行指標から、速やかにリスクを解析することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[プロジェクト進捗管理システムの構成]
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態であるプロジェクト進捗管理システム14を含むシステムについて説明する。図1は、本発明のプロジェクト進捗管理システムを含む全体的なシステム構成例を示したブロック図である。なお、ここでは、ソフトウェア開発のプロジェクトのリスクを評価する場合を例に説明するが、本発明は様々なプロジェクトにおけるリスク評価に適用することができる。
ユーザ端末装置11は、ユーザによって入力された情報をインタネットやイントラネット等のネットワーク12を介してサーバ13へ送信し、また、ネットワーク12を介してサーバ13から受信した情報を、ウェブブラウザを用いてディスプレイ等に表示するものである。ここで、ユーザ端末装置11は、ネットワーク12を介してサーバ13に接続され、ユーザ端末装置11とサーバ13との間で情報の送受信を行うことが可能に構成されている。このユーザ端末装置11は、例えば一般的なコンピュータであり、キーボードやマウス等の入力装置(図示せず)と、コンピュータディスプレイ等の出力装置と、メモリ等の記憶装置(図示せず)と、CPU等の処理装置(図示せず)とを含んで構成されている。そしてユーザ端末装置11には、表示インタフェースであるウェブブラウザが搭載されている。更に、ここでは、ユーザ端末装置11は、表示画面上に本システムを起動指示できるアイコンを予め配置して表示していることとした。
サーバ13は、ネットワーク12を介してユーザ端末装置11から受信した情報に基づいて演算し、演算結果を、ネットワーク12を介してユーザ端末装置11へ送信するものである。このサーバ13は、ハードディスク等から構成されるデータ格納装置(図示せず)と、CPU及びメモリから構成される演算装置(図示せず)とを備えて構成される。なお、本発明のプロジェクト進捗管理システム14のプログラム(リスク解析プログラム)はサーバ13内のデータ格納装置に格納され、サーバ13内のメモリ上でCPUによって実行されることで、プロジェクト進捗管理システム14の機能が生じる。以下、プロジェクト進捗管理システム14について詳細に説明する。
プロジェクト進捗管理システム(リスク解析システム)14は、プロジェクトの進行において発生するリスクを解析し、プロジェクトの活動進捗を管理するものである。プロジェクト進捗管理システム14は、入出力部15、マスタ管理部16、データ管理部17、及び分析部18を備える。
入出力部15は、ネットワーク12を介してユーザ端末装置11から送信されたデータ及びユーザ端末装置11に送信するデータを入出力するためのインタフェースである。入出力部15は、入力解析処理部151と、出力解析処理部152とを備える。
入力解析処理部151は、ネットワーク12を介してユーザ端末装置11から送信されたデータを入力し、分析部18へ出力するものである。出力解析処理部152は、分析部18で生成されたデータを入力し、ネットワーク12を介してユーザ端末装置11へ送信するものである。
マスタ管理部16は、分析部18によって生成されたプロジェクトのリスクの評価結果をユーザ端末装置11のディスプレイに表示する際に用いる文字列を管理・格納するものである。マスタ管理部16は、遅行指標名マスタテーブル記憶部161と、リスク区分名マスタテーブル記憶部162と、先行指標名マスタテーブル記憶部163と、リスクステータスマスタテーブル記憶部164とを備える。
遅行指標名マスタテーブル記憶部161は、遅行指標の名称を複数格納するテーブルである遅行指標名マスタテーブルを記憶するもので、例えば、ハードディスク等の記憶手段によって構成される。ここで記憶される遅行指標名マスタテーブルは、分析部18によってリスクを評価する際において評価対象の候補となる遅行指標の名称の情報を格納するもので、分析部18によるリスクの評価結果をユーザ端末装置11のディスプレイに表示する画面を生成する際に、評価対象とした遅行指標の名称を表示画面上においてユーザに示すために分析部18の先行指標検索処理部181によって参照されて用いられる。
ここで、図2を参照(適宜図1参照)して、遅行指標名マスタテーブル21について具体例を用いて説明する。図2は、遅行指標名マスタテーブル記憶部に記憶される遅行指標名マスタテーブルの例を模式的に示した模式図である。
図2に示すように、遅行指標名マスタテーブル21は、遅行指標の名称である遅行指標名24を、当該遅行指標を識別する識別子である遅行指標ID23に対応付けて格納するデータであり、ここでは、遅行指標ID23をキーデータとして、1レコード単位に遅行指標名24を管理することとした。遅行指標名マスタテーブル21は、通し番号(以下、通番という)22、遅行指標ID23及び遅行指標名24から構成される。
通番22は、遅行指標名マスタテーブル21において遅行指標ID23と遅行指標名24とを対応付けて管理する数値であり、ここでは、遅行指標名マスタテーブル21において1レコード単位に通し番号を付すこととした。遅行指標ID23は、遅行指標を一貫管理する番号である。遅行指標名24は遅行指標ID23に対応する遅行指標の名称である。更に、ここでは、マスタ管理部16は、遅行指標名マスタテーブル21において、遅行指標ID23を指定することで、対応付けられた遅行指標名24を取り出すことができるインタフェースを備えることとした。なお、遅行指標名マスタテーブル21の各データは、表計算ソフト等によって、登録・編集が可能となっている。
ここで、例えば、図2において1行目のレコードは、通番が「1」(25)、遅行指標ID「1」(26)、遅行指標名が、「SCL(総合テストチェックリスト)作成数」(27)であることを示している。
図1に戻って説明を続ける。リスク区分名マスタテーブル記憶部162は、リスクの区分の名称を複数格納するテーブルであるリスク区分名マスタテーブルを記憶するもので、例えば、ハードディスク等の記憶手段によって構成される。ここで記憶されるリスク区分名マスタテーブル31は、分析部18によってリスクを評価する際において遅行指標ごとに評価するリスクの区分の名称の情報を格納するもので、分析部18によるリスクの評価結果をユーザ端末装置11のディスプレイに表示する画面を生成する際に、それぞれの遅行指標において評価したリスクを予め複数の区分に分け、この区分の名称を画面上においてユーザに示すために分析部18の先行指標検索処理部181によって参照されて用いられる。
ここで、図3を参照(適宜図1参照)して、リスク区分名マスタテーブル31について具体例を用いて説明する。図3は、リスク区分名マスタテーブル記憶部に記憶されるリスク区分名マスタテーブルの例を模式的に示した模式図である。
図3に示すように、リスク区分名マスタテーブル31は、リスクの区分の名称であるリスク区分名34を当該リスクの区分を識別する識別子であるリスク区分ID33に対応付けて格納するデータであり、ここでは、リスク区分ID33をキーデータとして、1レコード単位にリスク区分名34を管理する。リスク区分名マスタテーブル31は、通番32、リスク区分ID33及びリスク区分名34から構成される。
通番32は、リスク区分名マスタテーブル31においてリスク区分ID33とリスク区分名34とを対応付けて管理する数値であり、ここでは、リスク区分名マスタテーブル31において1レコード単位に通し番号を付すこととした。リスク区分ID33は、リスクの区分を一貫管理する番号である。リスク区分名34はリスク区分ID33に対応するリスクの区分の名称である。更に、ここでは、マスタ管理部16は、リスク区分名マスタテーブル31において、リスク区分ID33を指定することで、対応付けられたリスク区分名34を取り出すことができるインタフェースを備えることとした。なお、リスク区分名マスタテーブル31の各データは、表計算ソフト等によって、登録・編集が可能となっている。
ここで、例えば、図3において1行目のレコードは、通番が「1」(35)、リスク区分IDが「1」(36)、リスク区分名が「顧客」(37)であることを示している。
図1に戻って説明を続ける。先行指標名マスタテーブル記憶部163は、先行指標の名称を複数格納するテーブルである先行指標名マスタテーブルを記憶するもので、例えば、ハードディスク等の記憶手段によって構成される。ここで記憶される先行指標名マスタテーブルは、分析部18によってリスクを評価する際において遅行指標の要因となる先行指標の名称の情報を格納するもので、分析部18によるリスクの評価に用いる先行指標の情報の入力・確認するための先行指標入力定義画面をユーザ端末装置11のディスプレイに表示する際に、先行指標の名称を画面上においてユーザに示すために分析部18のリスク度計算処理部182によって参照されて用いられる。
ここで、図4を参照(適宜図1参照)して、先行指標名マスタテーブル41について具体例を用いて説明する。図4は、遅行指標名マスタテーブル記憶部に記憶される遅行指標名マスタテーブルの例を模式的に示した模式図である。
図4に示すように、先行指標名マスタテーブル41は、先行指標の名称である先行指標名44を当該先行指標の内容を識別する識別子である先行指標内容ID43に対応付けて格納するデータであり、ここでは、先行指標内容ID43をキーデータとして、1レコード単位に先行指標名44を管理することとした。先行指標名マスタテーブル41は、通番42、先行指標内容ID43及び先行指標名44から構成される。
通番42は、先行指標名マスタテーブル41において先行指標内容ID43と先行指標名44とを対応付けて管理する数値であり、ここでは、先行指標名マスタテーブル41において1レコード単位に通し番号を付すこととした。先行指標内容ID43は、遅行指標を内容ごとに一貫管理する番号である。先行指標名44は先行指標内容ID43に対応する遅行指標の名称である。更に、ここでは、マスタ管理部16は、先行指標名マスタテーブル41において、先行指標内容ID43を指定することで、対応付けられた先行指標名44を取り出すことができるインタフェースを備えることとした。なお、先行指標名マスタテーブル41の各データは、表計算ソフト等によって、登録・編集が可能となっている。
ここで、例えば、図4において1行目のレコードは、通番が「1」(45)、先行指標内容IDが「1」(46)、先行指標名が「風邪で休み」(47)であることを示している。
図1に戻って説明を続ける。リスクステータスマスタテーブル記憶部164は、リスク状態(リスクの判定結果)の名称を複数格納するテーブルであるリスクステータスマスタテーブルを記憶するもので、例えば、ハードディスク等の記憶手段によって構成される。ここで記憶されるリスクステータスマスタテーブルは、分析部18によるリスクの評価結果を示す名称の情報を格納するもので、分析部18によるリスクの評価結果をユーザ端末装置11のディスプレイに表示する画面を生成する際に、評価結果におけるリスクの状態(リスクの有無や大きさ)を示す名称を画面上においてユーザに示すため、及び、分析部18によるリスクの評価の基準となる情報を入力・確認するための先行指標入力定義画面をユーザ端末装置11のディスプレイに表示する際に、リスクの状態の名称を画面上においてユーザに示すために分析部18のリスク判定処理部183によって参照されて用いられる。
ここで、図5を参照(適宜図1参照)して、リスクステータスマスタテーブル51について具体例を用いて説明する。図5は、リスク区分名マスタテーブル記憶部に記憶されるリスクステータスマスタテーブルの例を模式的に示した模式図である。
図5に示すように、リスクステータスマスタテーブル51は、リスクの状態の名称であるリスクステータス名54を当該リスクの状態を識別する識別子であるリスクステータスID53に対応付けて格納するデータであり、ここでは、リスクステータスID53をキーデータとして、1レコード単位にリスクステータス名54を管理することとした。リスクステータスマスタテーブル51は、通番52、リスクステータスID53及びリスクステータス名54から構成される。
通番52は、リスクステータスマスタテーブル51においてリスクステータスID53とリスクステータス名54とを対応付けて管理する数値であり、ここでは、リスクステータスマスタテーブル51において1レコード単位に通し番号を付すこととした。リスクステータスID53は、リスクの状態の情報を一貫管理する番号である。リスクステータス名(リスク名称)54はリスクステータスID53に対応するリスクの状態を示す名称である。更に、ここでは、マスタ管理部16は、リスクステータスマスタテーブル51において、リスクステータスID53を指定することで、対応付けられたリスクステータス名54を取り出すことができるインタフェースを備えることとした。なお、リスクステータスマスタテーブル51の各データは、表計算ソフト等によって、登録・編集が可能となっている。
ここで、例えば、図5において1行目のレコードは、通番が「1」(55)、リスクステータスIDが「1」(56)、リスクステータス名が「リスクはありません」(57)であることを示している。
図1に戻って説明を続ける。データ管理部(管理部)17は、分析部18によるプロジェクトのリスクの解析に用いる遅行指標及び先行指標に関する情報と、リスクの判定に用いる情報とを管理・格納するものである。データ管理部17は、プロジェクト進捗管理テーブル記憶部171と、リスク管理テーブル記憶部172と、先行指標テーブル記憶部173と、リスク判定テーブル記憶部174とを備える。
プロジェクト進捗管理テーブル記憶部(プロジェクト進捗管理データ記憶部)171は、遅行指標を識別する情報と、プロジェクトにおける当該遅行指標についての予定と実績の情報とを対応付けて複数格納するテーブルであるプロジェクト進捗管理テーブルを記憶するもので、例えば、ハードディスク等の記憶手段によって構成される。ここで記憶されるプロジェクト進捗管理テーブルは、分析部18の先行指標検索処理部181によってリスクの評価の評価対象となる遅行指標を選択して、実績に基づいてプロジェクトが予定より遅れているか進んでいるか(進捗度)を判定する際に参照されて用いられる。
ここで、図6を参照(適宜図1参照)して、プロジェクト進捗管理テーブル61について具体例を用いて説明する。図6は、プロジェクト進捗管理テーブル記憶部に記憶されるプロジェクト進捗管理テーブルの例を模式的に示した模式図である。
図6に示すように、プロジェクト進捗管理テーブル(プロジェクト進捗管理データ)61は、遅行指標を識別する識別子である遅行指標ID63に、この遅行指標についての予定と実績の情報(予定65及び実績66)を対応付けて格納するデータであり、ここでは、予定と実績の情報を期日ごとに1レコード単位に管理することとし、更に、遅行指標を複数の工程に分類して、プロジェクト進捗管理テーブル61において各々の遅行指標IDに対応付けて工程の名称(工程67)も格納することとした。プロジェクト進捗管理テーブル61は、通番62、遅行指標ID63、日64、予定65、実績66及び工程67から構成される。
通番62は、プロジェクト進捗管理テーブル61において遅行指標ID63と、当該遅行指標ID63によって示される遅行指標において日64に示される日付に期日となる事項についての予定65と実績66とを対応付けて管理する数値であり、ここでは、プロジェクト進捗管理テーブル61において1レコード単位に通し番号を付すこととした。遅行指標ID63は、遅行指標を一貫管理する番号である。この遅行指標ID63は、遅行指標名マスタテーブル記憶部161に記憶された遅行指標名マスタテーブル21の遅行指標ID23(図2参照)に対応する。日64は、遅行指標ID63によって示される遅行指標についての期日を示す文字列である。予定65は、遅行指標ID63によって示される遅行指標において日64に示される日付に期日となる事項についての進捗の予定を示す情報である。実績66は、予定65に対応する進捗の実績を示す情報である。工程67は、遅行指標ID63を分類する工程を示す文字列を格納する。更に、ここでは、データ管理部17は、プロジェクト進捗管理テーブル61において、工程67を指定することで、対応付けられた各データを取り出すことができるインタフェースを備えることとした。なお、プロジェクト進捗管理テーブル61の各データは、表計算ソフトにて、登録・編集が可能となっている。
ここで、例えば、図6において1行目のレコードは、通番が「1」(68)、「ST(総合テスト)」(613)の工程に含まれる遅行指標IDが「1」(69)、つまり、SCL(総合テストチェックリスト)作成数(図2参照)の遅行指標において、期日「8/1」(610)までに作成する予定のSCL作成数が「5」(611)であるのに対して、この期日においての実績が「0」(612)であることを示している。
図1に戻って説明を続ける。リスク管理テーブル記憶部172は、遅行指標を識別する情報と、この遅行指標のリスクを識別する情報と、それぞれのリスクを複数の区分に分類し、このリスクの分類された区分を識別する情報とを対応付けて複数格納するテーブルであるリスク管理テーブルを記憶するもので、例えば、ハードディスク等の記憶手段によって構成される。ここで記憶されるリスク管理テーブルは、分析部18の先行指標検索処理部181によって評価対象となる遅行指標に対応するリスクを選択し、更に、選択されたリスクの評価結果を区分ごとにユーザ端末装置11のディスプレイの表示画面上においてユーザに示す際に参照されて用いられる。
ここで、図7を参照(適宜図1参照)して、リスク管理テーブル71について具体例を用いて説明する。図7は、リスク管理テーブル記憶部に記憶されるリスク管理テーブルの例を模式的に示した模式図である。
図7に示すように、リスク管理テーブル71は、評価対象となる遅行指標の候補となる遅行指標を識別する識別子である遅行指標ID73に、この遅行指標のリスクの区分を識別する識別子であるリスク区分ID74と、当該リスクを識別する識別子であるリスクID75とを対応付けて格納するデータであり、ここでは、リスクID75をキーデータとして、1レコード単位に管理することとした。リスク管理テーブル71は、通番72、遅行指標ID73、リスク区分ID74及びリスクID75から構成される。
通番72は、リスク管理テーブル71において遅行指標ID73と、リスク区分ID74と、リスク区分ID74とを対応付けて管理する数値であり、ここでは、リスク管理テーブル71において1レコード単位に通し番号を付すこととした。遅行指標ID(遅行指標情報)73は、遅行指標を一貫管理する番号である。この遅行指標ID73は、遅行指標名マスタテーブル記憶部161に記憶された遅行指標名マスタテーブル21の遅行指標ID23(図2参照)に対応する。リスク区分ID74は、遅行指標ID73によって示される遅行指標のリスクの分類される区分を一貫管理する番号である。このリスク区分ID74は、リスク区分名マスタテーブル記憶部162に記憶されたリスク区分名マスタテーブル31のリスク区分ID33(図3参照)に対応する。リスクID75は、遅行指標ID73によって示される遅行指標のリスクを一貫管理する番号である。更に、ここでは、データ管理部17は、リスク管理テーブル71において、遅行指標ID72を指定することで、対応付けられたリスク区分ID74及びリスクID75を取り出すことができるインタフェースを備えることとした。なお、リスク管理テーブル71の各データは、表計算ソフトにて、登録・編集が可能となっている。
ここで、例えば、図7において1行目のレコードは、通番が「1」(76)、遅行指標IDが「1」(77)、つまり、SCL(総合テストチェックリスト)作成数(図2参照)の遅行指標に対してリスクIDが「1」のリスクがあり、このリスクがリスク区分「3」(78)、つまり、人(プロジェクトの人員)(図3参照)に関連するリスクの区分に分類されることを示している。
図1に戻って説明を続ける。先行指標テーブル記憶部(先行指標値データ記憶部、先行指標重みデータ記憶部)173は、リスクを識別する情報と、このリスクを生じる要因となる事象を示す先行指標を識別する情報と、この先行指標の事象がいくつ生じたかを示す指標値と、それぞれの先行指標の事象の指標値がどれだけリスクに影響するかの重要度を示し、この指標値の重み付けする重みを示す値と、先行指標の内容を示す情報とを対応付けて複数格納するテーブルである先行指標テーブルを記憶するもので、例えば、ハードディスク等の記憶手段によって構成される。ここで記憶される先行指標テーブルは、分析部18のリスク度計算処理部182によってリスクの評価の評価対象となる遅行指標の要因となる先行指標を選択して、先行指標の指標値に基づいてプロジェクトのリスクの大きさを示すリスク度を算出する際に参照されて用いられる。更に、先行指標テーブルは、先行指標の情報を入力・確認するための先行指標入力定義画面において、先行指標の内容を示す名称をユーザ端末装置11のディスプレイの画面上においてユーザに示す画面を生成する際にも分析部18のリスク度計算処理部182によって参照されて用いられる。
ここで、図8を参照(適宜図1参照)して、先行指標テーブル81について具体例を用いて説明する。図8は、先行指標テーブル記憶部に記憶される先行指標テーブルの例を模式的に示した模式図である。
図8に示すように、先行指標テーブル(先行指標値データ、先行指標重みデータ)81は、先行指標を識別する識別子である先行指標ID83に、当該先行指標の内容を示す先行指標内容ID84と、先行指標の指標値の重みを示す先行指標係数85と、先行指標の実績値である指標値86と、当該先行指標と因果関係にあるリスクを識別する識別子であるリスクID88とを対応付けて格納するデータであり、ここでは、先行指標ID83をキーデータとして、1レコード単位に管理することとし、更に、先行指標テーブル81において、後記するリスク度計算処理部182によって先行指標の指標値に基づいてリスク度を算出する際に、それぞれの先行指標の指標値を採用するか否かを示す内容選択87を先行指標IDに対応付けて格納することとした。先行指標テーブル81は、通番82、先行指標ID83、先行指標内容ID84、先行指標係数85、指標値86、内容選択87及びリスクID88から構成される。
通番82は、先行指標テーブル81において先行指標ID83と、当該先行指標ID83によって示される先行指標の先行指標内容ID84と、先行指標係数85と、指標値86と、内容選択87と、リスクID88とを対応付けて管理する数値であり、ここでは、先行指標テーブル81において1レコード単位に通し番号を付すこととした。先行指標ID(先行指標情報)83は、先行指標を一貫管理する番号である。先行指標内容ID84は、遅行指標を内容ごとに一貫管理する番号である。この先行指標内容ID84は、先行指標名マスタテーブル記憶部163に記憶された先行指標名マスタテーブル41の先行指標内容ID43(図4参照)に対応する。先行指標係数(重み値)85は、先行指標の重要度を示す数値である。指標値(先行指標値)86は、先行指標の実績を示す数値である。内容選択87は、先行指標テーブル81において特定の行の情報をリスク度計算処理部182によるリスク計算に利用するか否かを示す数値を格納する。ここでは、「0」は利用せず、「1」は利用することを示すこととした。リスクID88は、リスクを一貫管理する番号である。このリスクID88によって示されるリスクの要因となる先行指標が、先行指標ID83によって示される先行指標となる。このリスクID88は、リスク管理テーブル記憶部172に記憶されたリスク管理テーブル71のリスクID75(図7参照)に対応する。更に、ここでは、データ管理部17は、先行指標テーブル81において、先行指標ID83もしくはリスクID88を指定することで、対応付けられた各データを取り出すことができるインタフェースを備えることとした。なお、先行指標テーブル81の各データは、表計算ソフトにて、登録・編集が可能となっている。
ここで、例えば、図8において1行目のレコードは、通番が「1」(89)、リスクIDが「1」(815)のリスクの要因となる先行指標に、先行指標IDが「1」のものがあり、この先行指標の先行指標内容IDが「1」、つまり、風邪で休み(図4参照)を示す先行指標であり、風邪で休みの実績(員数)が指標値「2」(813)であり、更に、この先行指標の重要度が先行指標係数「1」(812)であり、内容選択が「1」、つまり、この先行指標をリスク度の算出に利用することを示している。
なお、図7のリスク管理テーブル71の遅行指標ID73と、リスクID75と、図8の先行指標テーブル81の先行指標ID83と、リスクID88とにおいて、リスクID75とリスクID88とが一致するため、遅行指標ID73と、当該遅行指標ID73によって示される遅行指標の要因となる先行指標の先行指標IDとを対応させることができる。そして、特許請求の範囲に記載の指標対応データは、リスク管理テーブル71及び先行指標テーブル81に相当し、指標対応データ記憶部は、リスク管理テーブル記憶部172及び先行指標テーブル記憶部173に相当する。
図1に戻って説明を続ける。リスク判定テーブル記憶部174は、リスクを識別する情報と、リスクの状態を識別する情報と、このリスクの状態であると判定するための判定基準を示す情報とを対応付けて複数格納するテーブルであるリスク判定テーブルを記憶するもので、例えば、ハードディスク等の記憶手段によって構成される。ここで記憶されるリスク判定テーブルは、分析部18のリスク判定処理部183によってリスクの状態の判定をする際に参照されて用いられる。更に、リスク判定テーブルは、リスクの評価の基準となる情報を入力・確認するための先行指標入力定義画面において、リスクの評価の基準をユーザ端末装置11のディスプレイの画面上においてユーザに示す画像を生成する際にも分析部18のリスク判定処理部183によって参照されて用いられる。
ここで、図9を参照(適宜図1参照)して、リスク判定テーブル91について具体例を用いて説明する。図9は、リスク判定テーブル記憶部に記憶されるリスク判定テーブルの例を模式的に示した模式図である。
図9に示すように、リスク判定テーブル91は、リスクを識別する識別子であるリスクID98に、リスクの状態を識別する識別子であるリスクステータスID93と、このリスクの状態と判定する基準となるリスク度範囲94及び遅行指標選択95〜97とを対応付けて格納するデータであり、ここでは、リスクステータスID93をキーとして1レコード単位に管理することとした。リスク判定テーブル91は、通番92、リスクステータスID93、リスク度範囲94、遅行指標選択95〜97及びリスクID98から構成される。
通番92は、リスク判定テーブル91においてリスクID98と、当該リスクID98によって示されるリスクの状態を示すリスクステータスID93と、このリスクの状態を判定する基準となるリスク度範囲94、遅行指標選択95〜97とを対応付けて管理する数値であり、ここでは、リスク判定テーブル91において1レコード単位に通し番号を付すこととした。リスクステータスID93は、リスクの状態を一貫管理する番号である。このリスクステータスID93は、リスクステータスマスタテーブル記憶部164に記憶されたリスクステータスマスタテーブル51のリスクステータスID53(図5参照)に対応する。
リスク度範囲(閾値情報)94は、リスクステータスID93によって示されるリスクの状態と判定する基準となるリスク度の範囲(上下限範囲;閾値)を示す文字列を格納する。遅行指標選択95〜97は、リスクステータスID93によって示されるリスクの状態と判定する基準となる進捗度を示す。ここでは、進捗度として、後記するリスク判定処理部183によって、プロジェクトが予定より遅れている「遅」か、予定通りである「予定通り」か、予定より進んでいる「進」かを判定することとし、それぞれ遅行指標選択(遅)95、遅行指標選択(予定通り)96、遅行指標選択(進)97に対応させた。遅行指標選択(遅)95は、進捗度が「遅」のときに、分析部18によってリスクステータスID93によって示されるリスクの状態と判定するか否かを示す数値を格納する。遅行指標選択(予定通り)96は、進捗度が「予定通り」のときに、分析部18によってリスクステータスID93によって示されるリスクの状態と判定するか否かを示す数値を格納する。遅行指標選択(進)97は、進捗度が「進」のときに、分析部18によってリスクステータスID93によって示されるリスクの状態と判定するか否かを示す数値を格納する。「0」はリスクステータスID93によって示されるリスクの状態と判定せず、「1」はリスク度範囲94の基準を更に満たしていればリスクステータスID93によって示されるリスクの状態と判定することを示す。リスクID98は、リスクを一貫管理する番号である。このリスクID98は、リスク管理テーブル記憶部172に記憶されたリスク管理テーブル71のリスクID75(図7参照)、及び、リスク判定テーブル記憶部174に記憶された先行指標テーブル81のリスクID88(図8参照)に対応する。更に、ここでは、データ管理部17は、リスク判定テーブル91において、リスクステータスID93もしくはリスクID98を指定することで、対応付けられた各データを取り出すことができるインタフェースを備えることとした。なお、リスク判定テーブル91の各データは、表計算ソフトにて、登録・編集が可能となっている。
ここで、例えば、図9において1行目のレコードは、通番が「1」(99)、リスクIDが「1」(915)のリスクの状態がリスクステータスID「1」(910)、つまり、リスクの状態が「リスクはありません」(図5参照)となる判定基準として、リスク判定処理部183によって算出されたリスク度が「0−3」、つまり、0以上3以下であり、かつ、遅行指標選択(遅)95が「1」、遅行指標選択(予定通り)96が「0」、遅行指標選択(進)97が「0」、つまり、進捗度が「遅」であることを示している。
図5のリスクステータスマスタテーブル51のリスクステータスID53と、リスクステータス名54と、図9のリスク判定テーブル91のリスク度範囲94と、リスクステータスID93とにおいて、リスクステータスID53とリスクステータスID93とが一致するため、分析部18によって解析されたリスク度及び進捗度がリスク度範囲94及び遅行指標選択95〜97を満たすときに判定されるリスクの状態を示す名称であるリスクステータス名54とを対応付けることができる。そして、特許請求の範囲に記載のリスク名判定データは、リスクステータスマスタテーブル51及びリスク判定テーブル91に相当し、リスク名判定データ記憶部は、リスクステータスマスタテーブル記憶部164及びリスク判定テーブル記憶部174に相当する。
なお、ここで説明したマスタ管理部16及びデータ管理部17において管理されるテーブルは、行数や文字列をユーザによって追加・変更することが可能である。例えば、遅行指標名マスタテーブル21(図2参照)の遅行指標名24を追加・変更することにより、ユーザによって理解しやすい言葉に増加・変更することができる。更に、リスク管理テーブル71(図7参照)において遅行指標ID73、リスク区分ID74及びリスクID75の組み合わせを追加することにより、リスクの種類を増加させることができる。また、先行指標テーブル81(図8参照)において行を追加し、追加した行に新たな情報を入力することにより、先行指標の種類を増加させることができる。更に、リスク判定テーブル91(図9参照)において行を追加し、追加した行に新たな情報を入力することにより、リスクステータスの種類を増加させることができる。このように、ユーザによってマスタ管理部16において管理するテーブルの内容を追加・変更できるようにすることで、ユーザに提示する画面をユーザにとって、より理解しやすいものとすることができるとともに、ユーザによってデータ管理部17において管理するテーブルの内容を追加・変更することで、プロジェクト進捗管理システム14を、より汎用的に利用することができる。
図1に戻って説明を続ける。分析部18は、プロジェクト進捗管理システム14の処理部であり、マスタ管理部16及びデータ管理部17において管理されているデータを参照して、入出力部15の入力解析処理部151を介してユーザ端末装置11からユーザによって入力された工程を示す情報に基づいて、当該工程に含まれる遅行指標について生じるリスクを判定するものである。分析部18は、先行指標検索処理部181と、リスク度計算処理部182と、リスク判定処理部183とを備える。
先行指標検索処理部181は、プロジェクト進捗管理テーブル記憶部171に記憶されたプロジェクト進捗管理テーブル61と、リスク管理テーブル記憶部172に記憶されたリスク管理テーブル71とに基づいて、評価対象となる遅行指標の遅行指標IDと、当該遅行指標について生じるリスクを示すリスクIDとを抽出するものである。ここでは、先行指標検索処理部181は、入出力部15の入力解析処理部151を介してユーザ端末装置11からユーザによって入力された工程を示す情報を、評価対象となる遅行指標を示す指令として入力することとした。そして、先行指標検索処理部181は、プロジェクト進捗管理テーブル記憶部171に記憶されたプロジェクト進捗管理テーブル61に基づいて、指令によって示される工程の情報に対応付けられた遅行指標IDを抽出する。更に、先行指標検索処理部181は、リスク管理テーブル記憶部172に記憶されたリスク管理テーブル61に基づいて、抽出された遅行指標IDに対応付けられたリスクIDを抽出する。ここで抽出されたリスクIDの情報はリスク度計算処理部182に、遅行指標IDはリスク判定処理部183に出力される。
ここで、図6及び図7を参照(適宜図1参照)して、先行指標検索処理部181の処理について具体例を用いて説明する。ここで、例えば、先行指標検索処理部181は、入力解析処理部151を介してユーザ端末装置11から評価対象となる遅行指標を示す指令として、工程「ST」を示す情報を入力したとする。そうすると、先行指標検索処理部181は、プロジェクト進捗管理テーブル記憶部171に記憶されたプロジェクト進捗管理テーブル61(図6参照)に基づいて、工程67が「ST」である行(通番が「1」〜「16」の行)の遅行指標ID63である「1」、「2」、「3」、「4」を抽出する。更に、先行指標検索処理部181は、リスク管理テーブル記憶部172に記憶されたリスク管理テーブル71(図7参照)に基づいて、抽出された遅行指標IDのそれぞれについて、対応付けられたリスクIDを抽出する。例えば、抽出された遅行指標ID「1」、「2」、「3」、「4」のうちから、まず遅行指標ID「1」に対応付けられたリスクIDを抽出する場合には、先行指標検索処理部181は、遅行指標ID73が「1」の行(通番が「1」〜「3」の行)のリスクID75である「1」「2」「3」を抽出する。更に、先行指標検索処理部181は、遅行指標ID73が「2」、「3」、「4」のそれぞれの場合について、対応付けられたリスクID75を抽出する。
また、ここでは、先行指標検索処理部181は、プロジェクト進捗管理テーブル61(図6参照)から遅行指標ID63とともに、当該遅行指標IDによって示される遅行指標の予定と実績の情報である日64、予定65、実績66の情報を抽出し、また、リスク管理テーブル71(図7参照)からリスクID75とともに、当該リスクID75に対応付けられたリスク区分ID74を抽出することとした。更に、先行指標検索処理部181は、遅行指標名マスタテーブル記憶部161に記憶された遅行指標名マスタテーブルに基づいて、抽出された遅行指標IDに対応する遅行指標名を抽出し、また、リスク区分名マスタテーブル記憶部162に記憶されたリスク区分名マスタテーブルに基づいて、抽出されたリスク区分IDに対応するリスク区分名を抽出することとした。そして、先行指標検索処理部181は、評価対象となる遅行指標と、それらの予定及び実績と、評価するリスクの区分の情報とをユーザに対して示す画面を生成することとした。
ここで、図10を参照(適宜図1参照)して、分析部18によって生成される評価結果をユーザに提示するための画面について具体例を用いて説明する。図10は、分析部による評価結果をユーザに示す画面例を模式的に示した模式図である。なお、ユーザ端末装置11のディスプレイ上に配置されたアイコンをユーザがクリックすることで、プロジェクト進捗管理システム14を起動する指令がサーバ13に入力され、当該プロジェクト進捗管理システム14が起動された時点において、ユーザ端末装置11のディスプレイ上にウェブブラウザ101が開き、ウェブブラウザ101上のウインドウの中にプロジェクト進捗管理予定表102の画面が表示されることとした。なお、起動時においては、表103の表枠、スクロールバー1013、1014、1015のみが表示されている。
更に、ここでは、工程を表示するセル104に、表103の内容をプロジェクトの各工程別(見積工程、基本設計工程など)に切り替えて表示する選択ボタンが表示され、プロジェクト進捗管理テーブル61の工程67(図6参照)に格納された文字列を、ユーザの選択可能な工程として表示することとした。そして、ユーザが、セル104の選択ボタンをクリックして工程を示す文字列を選択すると、先行指標検索処理部181は、当該工程の情報を入力解析処理部151から入力して、当該工程に対応付けられた遅行指標ID、日、予定及び実績の情報と、当該遅行指標IDに対応する遅行指標名と、遅行指標IDに対応付けられたリスクID及びリスク区分IDと、当該リスク区分IDに対応するリスク区分名とを抽出する。なお、図10では、ユーザが工程「ST」を選択した場合について示し、工程を表示するセル104内の選択ボタンに「ST」の文字列を配置している。
そして、先行指標検索処理部181は、遅行指標名を表示する領域1010に、抽出された遅行指標名の文字列を配置し、遅行指標の実績を表示する領域106、1011に、抽出された日と、予定及び実績との情報をそれぞれ配置し、更に、リスク区分名を表示する領域109にリスク区分名の文字列を配置する。なお、図10では、領域1012内にも文字列が表示されているが、これらの文字列は、後記するリスク判定処理部183によってリスクの評価結果が解析された後に表示される。
ここで、プロジェクト進捗管理予定表102は、プロジェクト進捗管理テーブル記憶部171に記憶されたプロジェクト進捗管理テーブル61に定義された情報をもとに、評価対象となる遅行指標、遅行指標の実績及びリスクステータスを工程別に紐付けて表示する表である。ユーザは、このプロジェクト進捗管理予定表102を閲覧することで、プロジェクトの進捗を遅行指標により把握し、先行指標から計算されるリスクを監視することで、リスクに対する対応策を検討し、進捗が遅れている指標の対策方針変更やプロジェクトのスケジュール変更を指示することができる。
評価対象となる遅行指標、遅行指標の実績及びリスクの判定結果は、表103内に表示される。表103は、工程を表示するセル104と、遅行指標の内容を表示する列105と、リスクの評価結果(リスクステータス)をリスク区分ごとに表示する列107と、リスクを評価した項目名である遅行指標名を表示する列108とから構成される。この表103において、領域106は、列108に表示された遅行指標名に対応する遅行指標の日を、領域1011は、実績値、予定値を表示する表領域であり、プロジェクト進捗管理テーブル61(図6参照)において、セル104に表示された工程に対応した遅行指標の日64と、予定65及び実績66とをそれぞれ表示する。ここでは、領域1011において、遅行指標の予定と実績を、遅行指標名及び日に対応させて配置し、上段に予定65を、下段に括弧付けで実績66を表示することとした。例えば、セル1010aには、遅行指標名マスタテーブル21(図2参照)の1行目の遅行指標名「SCL作成数」(27)が表示され、セル1011aの上段には、プロジェクト進捗管理テーブル61(図6参照)の1行目の予定「5」(611)が、下段には、プロジェクト進捗管理テーブル61の1行目の実績「0」(612)が括弧付けで表示されている。
更に、領域109は、列108の遅行指標名に対応するリスク区分名を表示する領域であり、リスク区分名マスタテーブル31(図3参照)のリスク区分名34の文字列を表示している。例えば、セル109aには、リスク区分名マスタテーブル31の1行目のリスク区分名「顧客」(37)が表示されている。なお、領域1012は、列108の遅行指標名に対応するリスクのステータスを、領域109に表示されたリスク区分名ごとに表示する表領域であり、この領域1012には、後記するリスク判定処理部183によって、リスクステータスマスタテーブル51(図5参照)のリスクステータス名54の文字列が配置される。
また、領域1010に表示される遅行指標名の数が多くて表示しきれない場合、スクロールバー1015を利用してスクロールでき、領域106に表示される日の数が多く表示しきれない場合、スクロールバー1013を利用してスクロールでき、領域109に表示されるリスク区分の数が多く表示しきれない場合、スクロールバー1014を利用してスクロールすることができる。
図1に戻って説明を続ける。リスク度計算処理部182は、先行指標テーブル記憶部173に記憶された先行指標テーブル81から、先行指標検索処理部181によって抽出されたリスクIDに対応する先行指標の指標値及び先行指標係数の組み合わせを抽出し、抽出した情報に基づいて、当該先行指標に対応する遅行指標の項目におけるリスクの大きさを示すリスク度を算出するものである。ここで算出されたリスク度は、リスク判定処理部183に出力される。
更にここでは、リスク度計算処理部182は、先行指標テーブル記憶部173に記憶された先行指標テーブル81の内容選択87(図8参照)を参照して、リスクIDに対応する先行指標の指標値及び先行指標係数の組み合わせのうち、当該内容選択によって示された情報によってリスク度の算出に用いることが指定された指標値及び先行指標係数の組み合わせのみを抽出することとした。そして、リスク度計算処理部182は、抽出された各々の組み合わせの指標値及び先行指標係数を乗算し、すべての乗算結果を加算して、リスクIDごとにリスク度とすることとした。
ここで、図8を参照(適宜図1参照)して、リスク度計算処理部182の処理について具体例を用いて説明する。ここで、例えば、リスク度計算処理部182は、先行指標検索処理部181からリスクID「1」を入力したとする。そうすると、リスク度計算処理部182は、先行指標テーブル記憶部173に記憶された先行指標テーブル81(図8参照)に基づいて、リスクID88が「1」(815)であり、かつ、内容選択87が「1」(814)である行の先行指標係数85と指標値86との組み合わせとして、先行指標係数「1」(812)及び指標値「2」(813)の組み合わせを抽出する。そして、リスク度計算処理部182は、この先行指標係数「1」と指標値「2」とを乗算して得られた「2」を、リスクID「1」に対応するリスク度とする。
このように指標値に先行指標係数を乗算することで、対応する遅行指標の項目についてのリスクに対する影響度が大きい先行指標の事象と小さい先行指標の事象がある場合にも、この影響度を反映させた先行指標係数を予め設定しておくことで、リスク度計算処理部182は、遅行指標の項目について生じるリスクの大きさをより正確に示したリスク度を算出することができる。なお、遅行指標の項目についてのリスクに対する影響度が大きい先行指標の事象と小さい先行指標の事象の例として、例えば、プロジェクトの人員に関連するリスクを評価する際において、先行指標テーブル81(図8参照)において先行指標ID「1」で示された「風邪で休み」(図4参照)と、先行指標ID「2」で示された「入院で休み」(図4参照)が挙げられる。ここで、これらの先行指標の指標値として、休んだ人員の員数を用いており、プロジェクトの人員が風邪で休んだ場合と、入院で休んだ場合とでは、員数が同じでも「風邪で休み」より「入院で休み」の方がプロジェクトの人員不足というリスクが生じやすくなる。そのため、ここでは、先行指標テーブル81(図8参照)において予め、先行指標ID「1」の場合に先行指標係数85を「1」に、先行指標ID「2」の場合に先行指標係数85をより大きな値である「8」に設定した。
また、ここでは、リスク度計算処理部182は、入出力部15の入力解析処理部151を介してユーザ端末装置11からユーザによって、あるリスクIDに対応するリスクの評価に用いた情報を提示する指令が入力された場合には、先行指標テーブル81(図8参照)から当該リスクID88に対応するすべての行の先行指標内容ID84と、先行指標係数85と、指標値86と、内容選択87とを抽出し、更に、先行指標名マスタテーブル41(図4参照)から、抽出された先行指標内容ID43に対応する先行指標名44を抽出することとした。そして、リスク度計算処理部182は、指令によって示されるリスクIDに対応するすべての先行指標の先行指標名と、それらの先行指標係数及び指標値と、内容選択の情報とをユーザに対して示す先行指標入力定義画面を生成することとした。
ここで、図11を参照(適宜図1、図8及び図10参照)して、リスクの評価に用いた情報をユーザに提示するための先行指標入力定義画面112について具体例を用いて説明する。図11は、リスク度計算処理部によるリスク度の算出の際に参照される先行指標の情報をユーザに示す先行指標入力定義画面例を模式的に示した模式図である。なお、ここでは、ユーザ端末装置11のディスプレイ上において、図10に示すような、分析部18によって生成される評価結果を提示する画面が表示されている場合において、図10のリスクステータス名を表示する領域1012のひとつのセルをユーザがダブルクリックすることで、当該リスクステータス名に対応するリスクIDの情報と、先行指標入力定義画面112を生成する指令とがリスク度計算処理部182に入力されるとともに、ウェブブラウザ111が新規に表示され、ウェブブラウザ111上のウインドウの中に先行指標入力定義画面112がユーザ端末装置11のディスプレイの最前面に表示されることとした。
ここで、リスクIDの情報とともに、先行指標入力定義画面112を生成する指令がリスク度計算処理部182に入力されると、リスク度計算処理部182は、先行指標テーブル81(図8参照)及び先行指標名マスタテーブル41(図4参照)から、当該リスクID88に対応するすべての先行指標内容ID84と、先行指標係数85と、指標値86と、内容選択87と、抽出された先行指標内容ID(83、43)に対応付けられた先行指標名44とを抽出する。なお、図11では、領域113において“「ST」−「SCL作成数」−「人」”と示すように、図10のプロジェクト進捗管理予定表102において、ユーザが、工程「ST」、遅行指標名「SCL作成数」、リスク区分「人」のセル1012bをダブルクリックした場合における先行指標の情報を提示する表114、1117を示した。
そして、リスク度計算処理部182は、表114において、先行指標名を表示する列116の各セルに、抽出された先行指標名の文字列を配置し、先行指標係数を表示する列117の各セルに、抽出された先行指標係数をそれぞれ配置する。更に、リスク度計算処理部182は、指標値を表示する列118の各セルに抽出された指標値を配置し、内容選択を表示する列119の各セルに抽出された内容選択の情報をチェックボックスによって表示する。
ここで、先行指標入力定義画面112は、リスクの状態を判定するための情報を定義する画面であり、主に表114及び表1117から構成される。また、ユーザが「閉じる」ボタン1131を押下することで、表114及び表1117に定義した内容はそれぞれ先行指標テーブル記憶部173及びリスク判定テーブル記憶部174に記憶され、ウェブブラウザ111がクローズされて、ウェブブラウザ101(図10参照)がユーザ端末装置11のディスプレイの最前面に表示される。ここでは、まず、リスク度計算処理部182によって生成される表114について説明し、表1117については後記する。
表114は、行数を示す番号である通番を表示する列115と、先行指標名を表示する列116と、先行指標係数を表示する列117と、指標値を表示する列118と、内容選択の情報を表示する列119とから構成される。列116は、先行指標名を表示する複数のセルから構成され、各セルは、先行指標名マスタテーブル41(図4参照)の先行指標名44に格納された文字列を表示する選択ボタンを有し、これらの文字列を、ユーザの選択可能な先行指標名として表示することとした。列117は、先行指標係数を表示する複数のセルから構成され、各セルは、列116に示された先行指標名に対する指標値の重みを表示するとともに、ユーザによって数値入力することができる。ここで入力された数値は、リスク度計算処理部182によって先行指標テーブル81(図8参照)の先行指標係数85に格納される。
列118は、指標値を表示する複数のセルから構成され、各セルは、列116に示された先行指標名に対する指標の員数を表示するとともに、ユーザによって数値入力することができる。ここで入力された数値は、リスク度計算処理部182によって先行指標テーブル81の指標値86に格納される。列119は、内容選択を表示する複数のセルから構成され、各セルは、列116に示された先行指標名に対する先行指標をリスク度の算出の際に採用するか否かをチェックボックスで表示するとともに、ユーザによってチェック選択して、採用するか否かを設定することができる。ここで選択した内容は、リスク度計算処理部182によって先行指標テーブル81の内容選択87に格納される。チェックを付けると先行指標テーブル81の内容選択87に「1」が格納され、チッェクがないと「0」が格納される。
例えば、通番が「1」(1110)の行では、セル1111に、先行指標名マスタテーブル41(図4参照)の先行指標名「風邪で休み」(47)が選択されて表示され、セル1112には、先行指標テーブル81(図8参照)の先行指標係数「1」(812)が表示されている。また、セル1113には、先行指標テーブル81の指標値「2」(813)が表示され、セル1114には、先行指標テーブル81の内容選択「1」(814)に基づいて、チェックボックスにチェックが表示されている。また、通番が「2」(1115)の行では、先行指標名が「入院で休み」の先行指標における先行係数値が大きいのでリスクが高く、員数としては1人であるが、内容選択のセルのチェックボックスにチェックが表示されておらず、リスク度の算出の際には採用されないことを示している。更に、列116に示した先行指標名の数が多く表示しきれない場合、スクロールバー1116を利用してスクロールすることができる。
この表114によって、ユーザはリスクの要因と状態とを確認することができる。また、ユーザがリスクに加える先行指標を追加削除することにより、リスク度の精度を向上させることができる。例えば、列119の内容選択のチェックを追加することにより、リスク度を実体に添った形で定義することができる。
図1に戻って説明を続ける。リスク判定処理部183は、プロジェクト進捗管理テーブル記憶部171に記憶されたプロジェクト進捗管理テーブルから遅行指標の予定と実績の情報を抽出して、進捗度の判定を行い、この進捗度とリスク度計算処理部182によって算出されたリスク度とから、リスク判定テーブル記憶部174に記憶されたリスク判定テーブルに基づいてリスクの状態を判定するものである。ここで判定された結果は、入出力部15の出力解析処理部152に出力される。
ここでは、リスク判定処理部183は、先行指標検索処理部181によって選択された遅行指標ごとに、プロジェクト進捗管理テーブルから抽出した遅行指標の予定を示す数値を合算した値と、実績を示す数値を合算した値との差が0より大きいか、等しいか、小さいかによって、この遅行指標においてプロジェクトが予定より遅れているか、予定通りか、予定より進んでいるかを判定することとした。
ここで、図10に示したプロジェクト進捗管理予定表102の領域1012内のセルのリスクの判定に用いる進捗度を算出する場合、リスク判定処理部183は、図6に示したプロジェクト進捗管理テーブル61において、選択したセルに対応する遅行指標IDと同じ遅行指標ID63の行について、予定65の値を合算(A)し、更に実績66の値を合算(B)し、(A)から(B)を引いた値が、0より大きければ「遅」、0ならば「予定通り」、0より小さければ「進」と進捗度を判定する。そして、リスク判定処理部183は、先行指標検索処理部181によって抽出されたすべての遅行指標IDについて繰り返し同様の演算を行う。
例えば、プロジェクト進捗管理予定表102のセル1012bについては、遅行指標ID「1」に対応するため、リスク判定処理部183は、プロジェクト進捗管理テーブル61の遅行指標ID63が「1」である行の予定65を合算(A=5+5+0+0=10)し、更に、実績66を合算(B=0+0+0+0=0)し、(A)から(B)を引いた結果が0より大きいため、上記条件に従い進捗度を「遅」と判定する。
更に、リスク判定処理部183は、判定した進捗度と、リスク度計算処理部182によって算出されたリスク度とから、リスク判定テーブル記憶部174に記憶されたリスク判定テーブルに基づいてリスクの状態を判定する。ここで、リスク判定処理部183は、リスク判定テーブル91(図9参照)において、先行指標検索処理部181によって抽出されたリスクIDと一致する行のうち、リスク度計算処理部182によって算出されたリスク度が、リスク度範囲(下限−上限)94の範囲に当てはまるとともに、判定された進捗度に対応する、遅行指標(遅)95、遅行指標(予定通り)96、遅行指標(進)97の値が「1」となっている行を特定し、この行のリスクステータスID93を抽出する。そして、リスク判定処理部183は、リスクステータスマスタテーブル51(図5参照)において、抽出されたリスクステータスID53に対応するリスクステータス名54を抽出する。
例えば、リスク判定テーブル91において、先行指標検索処理部181で抽出されたリスクIDが「1」であるとき、リスクID98が「1」である行は通番が「1」(99)、通番が「2」(916)及び通番が「3」(917)の行である。更に、リスク度計算処理部182によってリスク度が「2」と算出され、リスク判定処理部183によって、進捗度が「遅」と判定された場合に、リスク判定処理部183は、リスク度がリスク度範囲(下限−上限)94の範囲に当てはまり(0−3(912))、かつ、遅行指標(遅)95が「1」(913)となっている通番が「1」(99)行のリスクステータスID「1」(910)を抽出する。更に、リスク判定処理部183は、リスクステータスマスタテーブル51(図5参照)において、抽出されたリスクステータスID「1」(56)に対応するリスクステータス名「リスクはありません」(57)を抽出する。
このように、リスク判定処理部183が、リスク度を用いてリスクを判定することで、まだ実績には反映されていないもののリスクを生じる要因となる先行指標の情報をリスクの判定に反映させることができる。例えば、図11の表1117の通番が「3」(1126)の行では、進捗度が「進」と判定された場合でもリスク度が8以上(1128、1129)であれば「リスク有り(高)」(1127)と判定される。つまり、リスク評価をした時点において実績が予定より進んでいても、例えば、プロジェクトの人員の不足のようなリスクを生じる要因となる事象が多く生じている場合には、まだ実績に反映されていないもののリスクはあると考えられる。このような場合、従来の実績のみからリスクを評価する方法では実績に反映されるまでリスクがあることが解析できなかったが、本発明では、リスク度を用いてリスクを判定するため、実績の集計結果による判定よりも早くリスクを発見することができる。更にここでは、リスク度と進捗度との両方に基づいてリスクを判定することで、実績の集計結果もリスクの判定に反映させて、より正確なリスク判定をすることができる。
更に、ここでは、リスク判定処理部183が、抽出されたリスクステータス名を、先行指標検索処理部181で生成された画面に配置して、リスクの評価結果をユーザに対して示す画面を生成することとした。
ここで、図10を参照(適宜図1参照)して、リスク判定処理部183によって解析されたリスクの評価結果をユーザに提示するための画面について具体例を用いて説明する。なお、図10の表103において、遅行指標名が表示された行108と、遅行指標の予定と実績とが表示された列105と、工程の表示されたセル104と、リスク区分名が表示された領域109については、先行指標検索処理部181によってすでに文字列が配置されている。そして、リスク判定処理部183は、領域1012内の対応するセルに、抽出されたリスクステータス名を配置する。
例えば、リスク判定処理部183は、リスクID「1」についてリスクステータスID「1」を抽出した場合に、リスクステータスマスタテーブル51(図5参照)においてリスクステータスID「1」(56)に対応するリスクステータス名「リスクはありません」(57)を抽出する。そして、リスク判定処理部183は、図10の表103の領域1012内において、リスクID「1」に対応するセル1012bに、抽出されたリスクステータス名「リスクはありません」の文字列を配置する。
なお領域1012内の各セルは、リスク管理テーブル71(図7参照)のリスクID75と紐付いている。例えば、セル1012bはリスクID「1」と紐付いている。つまり、リスク管理テーブル71の通番が「1」(76)の行に示すように、リスクID「1」(79)は、遅行指標ID「1」(77)及びリスク区分ID「3」(78)に対応する。一方、図10のセル1012bの含まれる行は、遅行指標名「SCL作成数」(1010a)の遅行指標についての情報を示しており、図2に示すように遅行指標名「SCL作成数」(27)の遅行指標IDは「1」(26)である。更に、当該セル1012bの含まれる列は、リスク区分名「人」(109b)のリスク区分についての情報を示しており、図3に示すようにリスク区分名「人」(39)のリスク区分IDは「3」(38)である。このように、領域1012内の各セルとリスクIDとを紐付けることで、リスク判定処理部183は、リスクIDに基づいて、それぞれ遅行指標とリスク区分とに対応した位置のセルに、リスクの判定結果を示すリスクステータス名を配置することができる。
更に、図10に示すように、プロジェクト進捗管理予定表102において、ひとつの遅行指標に対して複数のリスク区分に分けてそれぞれリスクを評価し、図7に示すように、リスク区分名に対応させて評価結果であるリスクステータス名を配置することで、それぞれの遅行指標名によって示される各項目において、どのリスク区分においてリスクが生じるのかを、ユーザに対して分かりやすく提示することができる。
ここで、領域1012は、リスクステータス名を表示する複数のセルから構成され、各セルは、分析部18で解析された結果をもとに、領域1010に示された遅行指標名と、領域109に示されたリスク区分名とにそれぞれ対するリスクの判定結果を示す文字列を表示する。このプロジェクト進捗管理予定表102は、ユーザがセル104の工程を選択したタイミング、又は、先行指標入力定義画面112(図11参照)の閉じるボタン1131をクリックしたタイミングで表示、更新される。
更に、ここでは、リスク判定処理部183は、入出力部15の入力解析処理部151を介してユーザ端末装置11からユーザによって、あるリスクIDに対応するリスクの評価に用いた情報を提示する指令が入力された場合には、リスク判定テーブル91(図9参照)から当該リスクID98に対応するすべての行のリスクステータスID93と、リスク度範囲94と、遅行指標選択95〜97とを抽出し、更に、リスクステータスマスタテーブル51(図5参照)から、リスクステータスID93に対応するリスクステータス名54を抽出することとした。そして、リスク判定処理部183は、指令によって示されるリスクIDに対応するリスクの判定基準を示すリスク度範囲と、遅行指標選択とを、リスクステータス名に対応させてユーザに対して示す先行指標入力定義画面を生成することとした。
ここで、図11を参照(適宜図1及び図9参照)して、リスクの評価に用いた情報をユーザに提示するための先行指標入力定義画面112について具体例を用いて説明する。なお、図11の表114については、リスク度計算処理部182によってすでに文字列が配置されている。そして、リスク判定処理部183は、図10のリスクステータス名を表示する領域1012のひとつのセルをユーザがダブルクリックすることで、リスクIDの情報とともに、先行指標入力定義画面112を生成する指令がリスク判定処理部183に入力されると、リスク判定処理部183は、リスク判定テーブル91(図9参照)及びリスクステータスマスタテーブル51(図5参照)から、当該リスクID98に対応するすべてのリスクステータスID93と、リスク度範囲94と、遅行指標選択95〜97とを抽出し、更に、抽出されたリスクステータスID(93、53)に対応するリスクステータス名54を抽出する。そして、リスク判定処理部183は、表1117内に、抽出されたリスクステータス名及びリスク度範囲の内容を示す文字列を列1119及び列1120に配置し、更に、遅行指標選択の情報をチェックボックスによって列1121に表示する。
ここで、表1117は、行数を示す番号である通番を表示する列1118と、リスクステータス名を表示する列1119と、リスク度範囲(下限−上限)を表示する列1120と、遅行指標状態(実績)を表示する列1121とから構成される。列1119は、リスクステータス名を表示する複数のセルから構成され、各セルは、リスクステータスマスタテーブル51(図5参照)のリスクステータス名54に格納された文字列を表示する選択ボタンを有し、これらの文字列を、ユーザの選択可能なリスクステータス名として表示することとした。列1120は、リスク度範囲(下限−上限)を表示する複数のセルから構成され、各セルは、列1119に示されたリスクステータス名に対するリスク度の範囲を示す文字列を表示するとともに、ユーザによって数値入力することができる。ここで入力された数値は、リスク判定処理部183によってリスク判定テーブル91(図9参照)のリスク度範囲(下限−上限)94に格納される。
列1121は、遅行指標状態(実績)を表示する複数のセルから構成され、各セルは、列1119に示されたリスクステータス名のリスクの状態と判定する判定基準に、「遅」、「予定通り」、「進」のそれぞれの進捗度の状態を加えるか否かをチェックボックスで表示するとともに、ユーザによってチェック選択して、加えるか否かを設定することができる。ここで選択した内容は、リスク判定処理部183によってリスク判定テーブル91の遅行指標選択(遅)95、遅行指標選択(予定通り)96及び遅行指標選択(進)97に格納される。チェックを付けるとリスク判定テーブル91の遅行指標選択(遅)95、遅行指標選択(予定通り)96、遅行指標選択(進)97に「1」が格納され、チッェクがないと「0」が格納される。
例えば、通番が「1」の行1122は、リスクステータス名が「リスクはありません」(1123)、リスク度範囲が「0−3」(1124)で、かつ、進捗度「遅」のみにチェックがついており(1125)、これは、リスク度計算処理部182によって算出されたリスク度が0以上3以下であり、かつ、進捗度が「遅」の場合に、リスク判定処理部183がリスクステータス名として「リスクはありません」を抽出することを示している。また、列1119に示したリスクステータス名の数が多く表示しきれない場合、スクロールバー1130を利用してスクロールすることができる。
そして、ユーザは、プロジェクト進捗管理予定表102(図10参照)に表示されたリスク評価結果に対応させて、図11の先行指標入力定義画面112を確認することにより、プロジェクト活動の方向性について、見直し等の対策を検討することができる。例えば、「ST」の工程における「SCL作成数」の「人」についてのリスクの判定結果を示すセル1012bの「リスクはありません」については、ユーザが、セル1012bをダブルクリックすることにより表示される図11に示した表114を参照することでリスクの要因と状態を確認することができるとともに、表1117を参照することでリスクを判定する基準を確認することができる。また、表1117において、ユーザがリスクを判定する基準を編集することができるため、リスクの判定精度を向上させることができる。例えば、ユーザによって列1120に示すリスク度範囲を編集することにより、リスクをより実体に添った形で判定させることができる。
以上のようにプロジェクト進捗管理システム14を構成することで、プロジェクト進捗管理システム14は、実績の集計の結果を待たずとも、遅行指標の実績に対して影響を与える要因となる事象(先行指標)の変化に着目することでリスクを評価することができる。このように、要因に着目してリスク評価することで、プロジェクト進捗管理システム14は、プロジェクトの実績の集計・分析に時間を消費する必要がなくなり、容易にリスクを発見できる。これによって、プロジェクト進捗管理システム14は、プロジェクト責任者(ユーザ)が、いち早くリスクを認識し、リスク回避のための方向修正ができる、現状に即した柔軟なプロジェクト管理を支援することができる。
なお、本発明は、要員調達、顧客調整等の様々な管理要素が絡むプロジェクトなど、様々なプロジェクトの推進のためのプロジェクト進捗管理システムとして利用可能である。特に、プロジェクト推進のリスクがプロジェクト全体の進捗に大きく影響するような大規模システム開発において高い効果が期待できる。
[プロジェクト進捗管理システムの動作]
次に、図12を参照(適宜図1及び図10参照)して、本発明におけるプロジェクト進捗管理システム14の動作について説明する。図12は、本発明におけるプロジェクト進捗管理システムの動作を示したフローチャートである。
まず、ユーザによって、ユーザ端末装置11のディスプレイ上に配置されたアイコンがクリックされると、ユーザ端末装置11によって生成された、プロジェクト進捗管理システム14を起動する指令が、ネットワーク12を介してサーバ13に送信される。そして、サーバ13は、入出力部15の入力解析処理部151によって、この情報を受信するとともにプロジェクト進捗管理システム14を起動する。そして、プロジェクト進捗管理システム14は、プロジェクト進捗管理表102の表103の表枠の画面を生成し、入出力部15の出力解析処理部152によって、この画面の情報をネットワーク12を介してユーザ端末装置11に送信する(ステップS121)。
更に、ユーザ端末装置11から、ユーザによって選択された評価対象とする工程の情報が、ネットワーク12を介してサーバ13に送信されると、プロジェクト進捗管理システム14は、入力解析処理部151によって、この工程の情報を受信して、分析部18の先行指標検索処理部181によって、プロジェクト進捗管理テーブル記憶部171に記憶されたプロジェクト進捗管理テーブル61(図6参照)に基づいて、この工程67に対応付けられた遅行指標ID63、日64、予定65及び実績66の情報を抽出する。そして、プロジェクト進捗管理システム14は、先行指標検索処理部181によって、遅行指標ID63単位にソートした後、抽出した日64と、予定65及び実績66とをそれぞれプロジェクト進捗管理表102の領域106と領域1011とに配置した画面を生成する。
更に、プロジェクト進捗管理システム14は、先行指標検索処理部181によって、遅行指標名マスタテーブル記憶部161に記憶された遅行指標名マスタテーブル21(図2参照)から、抽出された遅行指標ID23に対応付けられた遅行指標名24を抽出して、領域1010に配置した画面を生成する。そして、プロジェクト進捗管理システム14は、先行指標検索処理部181によって、リスク管理テーブル記憶部172に記憶されたリスク管理テーブル71(図7参照)から、抽出された遅行指標ID73に対応付けられたリスク区分ID74及びリスクID75を抽出する。更に、プロジェクト進捗管理システム14は、先行指標検索処理部181によって、リスク区分名マスタテーブル記憶部162に記憶されたリスク区分名マスタテーブル31(図3参照)から、抽出されたリスク区分ID33に対応付けられたリスク区分名34を抽出し、リスク区分ID33の昇順に領域109に配置した画面を生成する(ステップS122)。
続いて、プロジェクト進捗管理システム14は、分析部18のリスク度計算処理部182によって、先行指標テーブル記憶部173に記憶された先行指標テーブル81(図8参照)から、ステップS122において抽出されたリスクIDのうちのひとつのリスクID88に対応付けられ、かつ、内容選択87が「1」となっている行をすべて特定する。そして、プロジェクト進捗管理システム14は、リスク度計算処理部182によって、特定された行の先行指標係数85と指標値86とを抽出し、行ごとに先行指標係数85と指標値86を乗算する。更に、プロジェクト進捗管理システム14は、リスク度計算処理部182によって、この乗算した結果を加算してリスク度とする。そして、プロジェクト進捗管理システム14は、リスク度計算処理部182によって、ステップS122において抽出されたすべてのリスクIDについて、同様の方法で順次リスク度を算出する(ステップS123)。
続いて、プロジェクト進捗管理システム14は、分析部18のリスク判定処理部183によって、プロジェクト進捗管理テーブル記憶部171に記憶されたプロジェクト進捗管理テーブル61(図6参照)から、ステップS122において抽出された遅行指標IDのうちのひとつの遅行指標ID63に対応付けられたすべての予定65の値を抽出して合算するとともに、同じ行の実績66の値を合算して、予定を示す数値を合算した値から実績を示す数値を合算した値を引いた値を算出する。そして、プロジェクト進捗管理システム14は、リスク判定処理部183によって、算出された値が、0より大きければ「遅」、0ならば「予定通り」、0より小さければ「進」と進捗度を判定する。そして、プロジェクト進捗管理システム14は、リスク判定処理部183によって、ステップS122において抽出されたすべての遅行指標IDについて、同様の方法で順次進捗度を判定する(ステップS124)。
更に、プロジェクト進捗管理システム14は、リスク判定処理部183によって、リスク判定テーブル記憶部174に記憶されたリスク判定テーブル91(図9参照)において、ステップS122で抽出されたリスクIDのうちのひとつのリスクID98に対応付けられた行を特定し、ステップS123において算出されたリスク度が、リスク度範囲(下限-上限)94に示される範囲に収まる行を特定し、更に、この特定された行の中から、遅行指標(遅)95、遅行指標(予定通り)96及び遅行指標(進)97のうち、ステップS124において判定された進捗度と一致する項目の値が「1」となっている行を特定して、この行のリスクステータスID93を抽出する。そして、プロジェクト進捗管理システム14は、リスク判定処理部183によって、ステップS122において抽出されたすべてのリスクIDについて、同様の方法で順次リスクステータスID93を抽出する(ステップS125)。
続いて、プロジェクト進捗管理システム14は、リスク判定処理部183によって、リスクステータスマスタテーブル記憶部164に記憶されたリスクステータスマスタテーブル51(図5参照)から、ステップS125において抽出されたリスクステータスID53に対応付けられたリスクステータス名54を抽出する。そして、プロジェクト進捗管理システム14は、リスク判定処理部183によって、抽出されたリスクステータス名54の文字列を、ステップS122において生成された画面の領域1012(図10参照)において当該リスクIDに対応するセルへ配置する。そして、プロジェクト進捗管理システム14は、リスク判定処理部183によって、ステップS122において抽出されたすべてのリスクIDについて順次リスクステータスID93の文字列をリスクIDに対応するセルへ配置し、入出力部15の出力解析処理部152によって、ネットワーク12を介してユーザ端末装置11に出力する(ステップS126)。
本発明のプロジェクト進捗管理システムを含む全体的なシステム構成例を示したブロック図である。 本発明のプロジェクト進捗管理システムの遅行指標名マスタテーブルの例を模式的に示した模式図である。 本発明のプロジェクト進捗管理システムのリスク区分名マスタテーブルの例を模式的に示した模式図である。 本発明のプロジェクト進捗管理システムの遅行指標名マスタテーブルの例を模式的に示した模式図である。 本発明のプロジェクト進捗管理システムのリスクステータスマスタテーブルの例を模式的に示した模式図である。 本発明のプロジェクト進捗管理システムのプロジェクト進捗管理テーブルの例を模式的に示した模式図である。 本発明のプロジェクト進捗管理システムのリスク管理テーブルの例を模式的に示した模式図である。 本発明のプロジェクト進捗管理システムの先行指標テーブルの例を模式的に示した模式図である。 本発明のプロジェクト進捗管理システムのリスク判定テーブルの例を模式的に示した模式図である。 本発明のプロジェクト進捗管理システムのリスクの評価結果をユーザに示す画面例を模式的に示した模式図である。 本発明のプロジェクト進捗管理システムのリスク度の算出の際に参照される先行指標の情報をユーザに示す先行指標入力定義画面例を模式的に示した模式図である。 本発明のプロジェクト進捗管理システムの動作を示したフローチャートである。
符号の説明
14 プロジェクト進捗管理システム(リスク解析システム)
15 入出力部
151 入力解析処理部
152 出力解析処理部
16 マスタ管理部(管理部)
161 遅行指標名マスタテーブル記憶部
162 リスク区分名マスタテーブル記憶部
163 先行指標名マスタテーブル記憶部
164 リスクステータスマスタテーブル記憶部
17 データ管理部
171 プロジェクト進捗管理テーブル記憶部(プロジェクト進捗管理データ記憶部)
172 リスク管理テーブル記憶部
173 先行指標テーブル記憶部(先行指標値データ記憶部、先行指標重みデータ記憶部)
174 リスク判定テーブル記憶部
18 分析部
181 先行指標検索処理部
182 リスク度計算処理部
183 リスク判定処理部

Claims (6)

  1. データの管理部と分析部とを備えるコンピュータを用いて、プロジェクトの進行において発生するリスクを解析するリスク解析方法であって、
    前記管理部は、
    前記プロジェクトの進捗を評価する項目となる遅行指標を識別する遅行指標情報と、当該遅行指標の要因となる事象を示す先行指標を識別する先行指標情報とを対応付けて指標対応データとして記憶する指標対応データ記憶部と、
    前記先行指標によって示される事象の発生の度合いを示す先行指標値と、当該先行指標を示す先行指標情報とを対応付けて先行指標値データとして記憶する先行指標値データ記憶部と、
    を有するとともに、
    前記分析部は、
    評価対象となる前記遅行指標を示す指令を外部から入力し、
    前記指標対応データ記憶部に記憶された指標対応データにおいて、当該指令によって示される前記遅行指標を示す遅行指標情報に対応付けられた前記先行指標情報に対して、前記先行指標値データ記憶部に記憶された先行指標値データにおいて対応付けられた前記先行指標値を抽出し、
    抽出された前記先行指標値に基づいて、当該遅行指標によって示される項目におけるリスクの大きさを示すリスク度を算出することを特徴とするリスク解析方法。
  2. 前記管理部は、前記リスク度の算出において、それぞれの前記先行指標について、前記先行指標値の重み付けをするための重み値と、当該先行指標を示す先行指標情報とを対応付けて先行指標重みデータとして記憶する先行指標重みデータ記憶部を更に有し、
    前記分析部は、前記先行指標値を抽出する際に、前記先行指標重みデータ記憶部に記憶された先行指標重みデータにおいて、当該先行指標値の先行指標を示す先行指標情報に対応付けられた前記重み値を更に抽出し、
    前記リスク度を算出する際に、前記先行指標ごとに、抽出された前記先行指標値と前記重み値とを乗算し、この乗算結果をすべての前記先行指標について加算して前記リスク度とすることを特徴とする請求項1に記載のリスク解析方法。
  3. 前記管理部は、前記リスク度の閾値を示す閾値情報と、前記リスク度が当該閾値の範囲内にある場合のリスクの大きさを示す名称であるリスク名称とを対応付けてリスク名判定データとして記憶するリスク名判定データ記憶部を更に有し、
    前記分析部は、前記リスク名判定データ記憶部に記憶されたリスク名判定データにおいて、算出された前記リスク度の含まれる閾値情報に対応する前記リスク名称を抽出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリスク解析方法。
  4. 前記管理部は、前記プロジェクトの前記遅行指標によって示される項目における予定と実績とを示す情報を、前記遅行指標情報に対応付けてプロジェクト進捗管理データとして記憶するプロジェクト進捗管理データ記憶部を更に有し、
    前記リスク名判定データ記憶部が、前記閾値情報と、前記プロジェクトの項目の進捗の状態の情報と、前記リスク名称とを対応付けてリスク名判定データとして記憶し、
    前記分析部は、
    前記プロジェクト進捗管理データ記憶部に記憶されたプロジェクト進捗管理データにおいて、当該指令によって示される前記遅行指標を示す遅行指標情報に対応付けられた前記予定と実績の情報を抽出し、
    抽出された前記予定と実績の情報に基づいて前記遅行指標によって示される項目の進捗の状態を判定し、
    前記リスク名判定データ記憶部に記憶されたリスク名判定データにおいて、算出された前記リスク度の含まれる閾値の閾値情報に対応し、かつ、判定された進捗の状態を含む前記進捗の状態の情報に対応する前記リスク名称を抽出することを特徴とする請求項3に記載のリスク解析方法。
  5. データの管理部と分析部とを備えるリスク解析システムであって、
    前記管理部は、
    プロジェクトの進捗を評価する項目となる遅行指標を識別する遅行指標情報と、当該遅行指標の要因となる事象を示す先行指標を識別する先行指標情報とを対応付けて指標対応データとして記憶する指標対応データ記憶部と、
    前記先行指標によって示される事象の発生の度合いを示す先行指標値と、当該先行指標を示す先行指標情報とを対応付けて先行指標値データとして記憶する先行指標値データ記憶部と、
    を有するとともに、
    前記分析部は、
    評価対象となる前記遅行指標を示す指令を外部から入力し、
    前記指標対応データ記憶部に記憶された指標対応データにおいて、当該指令によって示される前記遅行指標を示す遅行指標情報に対応付けられた前記先行指標情報に対して、前記先行指標値データ記憶部に記憶された先行指標値データにおいて対応付けられた前記先行指標値を抽出し、
    抽出された前記先行指標値に基づいて、当該遅行指標によって示される項目におけるリスクの大きさを示すリスク度を算出することを特徴とするリスク解析システム。
  6. プロジェクトの進行において発生するリスクを解析するために、
    前記プロジェクトの進捗を評価する項目となる遅行指標を識別する遅行指標情報と、当該遅行指標の要因となる事象を示す先行指標を識別する先行指標情報とを対応付けて指標対応データとして記憶する指標対応データ記憶部と、
    前記先行指標によって示される事象の発生の度合いを示す先行指標値と、当該先行指標を示す先行指標情報とを対応付けて先行指標値データとして記憶する先行指標値データ記憶部と、
    を備えるコンピュータに、
    評価対象となる前記遅行指標を示す指令の外部からの入力と、
    前記指標対応データ記憶部に記憶された指標対応データにおいて、当該指令によって示される前記遅行指標を示す遅行指標情報に対応付けられた前記先行指標情報に対して、前記先行指標値データ記憶部に記憶された先行指標値データにおいて対応付けられた前記先行指標値の抽出と、
    抽出された前記先行指標値に基づいて、当該遅行指標によって示される項目におけるリスクの大きさを示すリスク度の算出と、
    を実行させることを特徴とするリスク解析プログラム。
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