JP4713763B2 - プローブの位置ずれ検出方法・プローブの位置決定方法・プローブの位置ずれ検出装置・プローブの位置決定装置 - Google Patents

プローブの位置ずれ検出方法・プローブの位置決定方法・プローブの位置ずれ検出装置・プローブの位置決定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は例えば半導体集積回路素子(以下半導体デバイスと称す)を試験する半導体デバイス試験装置に用いられる校正用治具に適用して好適なプローブの位置ずれ検出方法、プローブの位置決定方法、これらの方法を用いたプローブの位置ずれ検出装置、プローブの位置決定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この発明の理解を容易にするために予め半導体デバイス試験装置について説明する。図1に半導体デバイス試験装置の概略の構成を示す。半導体デバイス試験装置TESは主制御器11と、パターン発生器12,タイミング発生器13,波形フォーマッタ14,論理比較器15,ドライバ16,アナログ比較器17,不良解析メモリ18,論理振幅基準電圧源21,比較基準電圧源22,デバイス電源23等により構成される。
【0003】
主制御器11は一般にコンピュータシステムによって構成され、利用者が作製した試験プログラムに従って主にパターン発生器とタイミング発生器13を制御して、パターン発生器12から試験パターンデータを発生させ、このパターンデータを波形フォーマッタ14で実波形を持つ試験パターン信号に変換し、この試験パターン信号を、論理振幅基準電圧源21で設定した振幅値を持った電圧波形に増幅するドライバ16を通じて被試験デバイス19に印加し記憶させる。
被試験デバイス19から読み出した応答信号はアナログ比較器17で比較基準電圧源22から与えられる基準電圧と比較し、所定の論理レベル(H論理の電圧、L論理の電圧)を持っているか否かを判定し、所定の論理レベルを持っていると判定した信号はパターン発生器12から出力される期待値と論理比較器15で比較し、期待値と不一致が発生した場合は、被試験デバイス19中のその読み出したアドレスのメモリセルに不良があるものと判定し、不良発生ごとに不良解析メモリ18にその不良アドレスを記憶し、試験終了時点で例えば不良セルの救済が可能か否か等を不良解析メモリ18の記憶内容から判定する。
【0004】
ここで、タイミング発生器13は被試験デバイス19に与える試験パターン信号の波形の立上がりのタイミング及び立下りのタイミングを規定するタイミングと、論理比較器15で論理比較するタイミングを規定するストローブパルスのタイミングとを発生する。
これらの各タイミングは利用者が作製した試験プログラムに記載され、利用者が意図したタイミングで被試験デバイス19を動作させ、またその動作が正常か否かを試験できるように構成されている。
【0005】
図1では被試験デバイス19の一つの入力ピンに試験パターン信号を供給する構成と、一つの出力ピンから出力される応答信号を取り込んで論理比較する構成を示しているが、現実には図に示した構成が被試験デバイス19のピンの数だけ設けられる。ピン数は被試験デバイス19がメモリであるものとすると64ピン程度、被試験デバイス19がロジックICの場合は250〜500ピン程度となる。
これらの多数のピン数に対する各試験パターン供給路及び応答信号の取り込み通路の各信号伝搬遅延時間はそれぞれ一定値に揃えられている必要がある。各信号伝搬通路の信号伝搬遅延時間を一定値に揃える調整を一般にスキュー調整と称している。
【0006】
図2に試験パターン供給路のスキュー調整を行う様子を示す。被試験デバイス(図2では省略している)の各ピンに対応して設けられるドライバ16A,16B,16C,16Dにはタイミング発生器、パターン発生器、波形フォーマッタ等を内蔵した装置30から試験パターン信号が入力される。各試験パターン信号の伝送路には可変遅延素子DY1,DY2,DY3,DY4が挿入され、同一試験パターン信号を被試験デバイスの各ピンに印加する場合、この可変遅延素子DY1〜DY4の遅延時間を調整してテストヘッド40に設けたICソケット43の各ピンに与えられる試験パターン信号の位相が一定値となるようにスキュー調整を行う。
【0007】
テストヘッド40はマザーボード41と、ソケットボード42とこのソケットボード42に実装したICソケット43とによって構成される。図2ではICソケット43を1個だけ示しているが、現実にはソケットボード42にメモリ試験の場合は例えば64個程度のICソケットが実装される。
スキュー調整を行う場合にはICソケット43にコンタクトボード44を装着し、コンタクトボード44の表面に形成したシグナルパッドを通じてICソケット43の各ピンにプローブ45を接触させ、ICソケット43に与えられる試験パターン信号をプローブ45を通じてオシロスコープ46に印加し、標準として定めたピンに印加される試験パターン信号と、スキュー調整をすべきピンに印加される試験パターン信号との位相差を求め、この位相差がゼロとなるように可変遅延素子DY1乃至DY4を調整してスキュー調整が行われる。プローブ45は自動治具100で自動的に位置決めされてコンタクトボード44上に形成されたシグナルパッドに接触され、自動的にスキュー調整が行われる。
【0008】
オシロスコープ46には基準と定めた信号の位相と校正すべき信号との位相差を求める演算手段を装備し、半導体デバイス試験装置TESにはオシロスコープ46で求めた位相差に基づいて可変遅延素子DY1〜DY4の遅延時間を調整して可変遅延素子DY1〜DY4が接続された試験パターン信号供給路の伝搬時間が基準となる試験パターン信号供給路の伝搬遅延時間に合致させる調整を行う機能が装備されている。
上述したように、従来より半導体デバイス試験装置のスキュー調整を行う場合にはテストヘッド40に自動治具100を装着し、この自動治具100によりプローブ45を、ICソケット43に装着したコンタクトボード44のパッドに自動的に接触させ、コンタクトボード44を介してICソケット43の各ピンにオシロスコープ46を接続している。
【0009】
自動治具100はテストヘッド40に対して、図に示していない位置合わせ機構を介して装着され、自動治具100が認識しているX−Y座標と、テストヘッド40上のコンタクトボード44との位置関係は装着時において整合が採れた状態に設置される。
しかしながら自動治具100に正確にプローブヘッド101を装着したとしても、プローブ45はわずかに変形して取り付けられる場合が多い。
図3にプローブ45の詳細構造を示す。プローブ45は例えば2本のシグナルプローブS1,S2と、その両側の各2本のグランドプローブG1,G2及びG3、G4とが一列に配列されてプローブ保持片45Aに取付けられている。シグナルプローブS1,S2の何れか一方は図2に示したオシロスコープ46に信号を取り込むためのプローブとして動作し、他方は半導体デバイス試験装置TESのアナログ比較器17に信号を送り出すプローブとして動作する。
【0010】
シグナルプローブS1,S2とグランドプローブG1〜G4は図4に示すようにコンタクトボード44に接触する。シグナルプローブS1,S2はコンタクトボード44の小さなシグナルパッド44Aに接触し、グランドプローブG1〜G4はコンタクトボード44に形成した大きな面積のグランドパッド44Bに接触する。グランドパッド44Bにはデバイスの各ピン群と対応したシグナルパッド群が位置する方形窓が形成されている。
図4に示したように、シグナルプローブS1とS2は形状が小さいシグナルパッド44Aに接触するものであるから、自動治具100が認識しているシグナルプローブS1,S2の位置と、テストヘッド40の上に配置された接触されるべきシグナルパッド44Aの位置は正確に一致していなければならない。このため従来は、例えばシグナルプローブS1又はS2をコンタクトボード44に接触させることを繰り返しながらプローブS1又はS2をわずかずつX方向に移動させ、その接触ごとにシグナルプローブS1又はS2とグランドパッド44Bを介してグランドプローブとの間に電気的導通があるか否かを調べ、グランドパッド44Bの縁44Xの位置を検出し、つまり電気的導通が得られている状態から導通が得られなくなった状態に変化した時点、又はその逆に変化した時点により、縁44Xを検出し更にY方向にも同様にシグナルプローブS1又はS2をコンタクトボード44に接触させることを繰り返しながら、プローブS1又はS2を移動させてグランドパッド44Bの縁44Yの位置を検出し、これらの縁44Xと44Yの位置から各シグナルパッド44Aの位置を割り出し、各シグナルパッド44AにシグナルプローブS1又はS2を接触させている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
シグナルプローブが1個である場合でもシグナルパッドは更に小さくなる方向であり、シグナルプローブをシグナルパッド上に位置合わせすることが大変な操作となっている。更に現実には上述したようにシグナルプローブはS1とS2の2本が存在する。このため、例えば図5に示すようにシグナルプローブS1とS2を結ぶ線Jが、自動治具100が認識しているX軸(又はY軸)に対してわずかでも傾斜した状態でプローブ保持片45Aがプローブヘッド101に装着されたとすると、シグナルプローブはS1をシグナルパッド44Aに接触させる場合と、シグナルプローブS2をシグナルパッド44Aに接触させる場合とで特に、Y軸方向(又はX軸方向)において位置ずれが発生し、その位置ずれの量が大きい場合は何れか一方(縁44X,44Yの位置を検出する場合に用いたシグナルプローブ以外のシグナルプローブ)はシグナルパッド44Aに接触できない事態が発生するおそれがある。X軸方向(又はY軸方向)においてもわずかな位置ずれが発生し、このためでもシグナルプローブがシグナルパッドに接触できない場合もある。
【0012】
この位置ずれを解消するにはプローブ保持片45Aのプローブヘッド101への取付けを正確に行えば済む問題であるが、この取付けが正確に行われたとしても、そこには誤差が伴い、自動治具100の例えばX軸とシグナルプローブS1,S2を結ぶ線Jが完全に平行した状態に取付けることはむずかしい。またプローブは一般に消耗品であるため、しばしば交換する必要がある。この場合にはプローブ保持片45Aごとに交換するため、その取付時にもシグナルプローブS1とS2を結ぶ線JとX軸とがずれた状態(図5では角度θだけずれている状態を示す)に取付けられてしまう場合が多い。
【0013】
このようにシグナルプローブをシグナルパッドに正確に接触させる問題は、半導体試験装置における自動的スキュー調整の場合に限らず、一般に、小さなパッドに対し、シグナルプローブを接触させて測定を行う装置においては同様の問題が生じる。
この発明の目的はシグナルプローブがシグナルプローブを正確にシグナルパッドに接触させることができるプローブの位置ずれ検出方法及びプローブの位置ずれ方法、プローブの位置ずれ検出方法を用いたプローブの位置ずれ検出装置、プローブ位置ずれ決定方法を用いたプローブの位置決定装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明によるプローブ位置ずれ検出方法によれば、少なくとも1つのシグナルプローブがプローブヘッドに装着され、このプローブヘッドをプローブヘッド駆動機構によってX,Y,Z方向に移動させ、X,Y平面上に配列された複数の導電パッドにシグナルプローブを選択的に接触させて、測定を行う自動治具のプローブ位置ずれ検出方法において、
プローブヘッドに導電パッドの形成面に向かって光ビームを照射する光ビーム照射手段と、この光ビーム照射手段が照射した光ビームの反射光量を測定する反射光量測定手段とを設けると共に、導電パッドの配列面と平行な面に位置ずれ検出用導電パターンを設け、この位置ずれ検出用導電パターンの位置を、光ビーム照射手段及び反射光量測定手段により検出して、プローブヘッドにおける光ビームの照射位置を検出し、更に、この位置ずれ検出用導電パターンにシグナルプローブを接触させ、この接触によりそのシグナルプローブの取付位置を検出し、上記光ビームの照射位置とシグナルプローブ位置との位置ずれ量、つまり光ビーム照射位置に対するシグナルプローブ位置の関係を検出する。
【0015】
このプローブの位置ずれ検出方法において、好ましくは以下のようにするとよい。即ち位置ずれ検出用導電パターンとしてY軸方向に延長されて形成された第1細条導電パターンと、X軸方向に延長されて形成された第2細条導電パターンとを備え、第1細条導電パターンにより光ビームのX軸方向の照射位置を検出し、第1細条導電パターンに上記シグナルプローブを接触させることにより、この接触したシグナルプローブの位置と光ビーム照射位置との間のX軸方向におけるずれ量を検出し、第2細条導電パターンにより光ビームのY軸方向の照射位置を検出し、第2細条導電パターンに上記シグナルプローブを接触させることにより、そのシグナルプローブの位置と上記光ビームの照射位置とのY軸方向におけるずれ量を検出する。
【0016】
この発明のプローブ位置決定方法では、この発明によるプローブの位置ずれ検出方法によって検出したシグナルプローブの光ビーム照射位置に対する位置ずれ量を記憶保存し、この記憶保存したシグナルプローブの位置ずれ量と、光ビーム照射位置とを用いてそのシグナルプローブの各位置を決定する。
この発明のプローブ位置ずれ検出装置では、少なくとも1つのシグナルプローブと、光ビーム照射手段と、この光ビーム照射手段が照射した光ビームの反射光を受光する反射光量測定手段とを搭載したプローブヘッドと、
このプローブヘッドをXY座標に沿って移動させ、設定したXY座標位置において、プローブヘッドを降下させ、シグナルプローブを測定対象物に接触させる動作を実行するXYZ駆動手段。
【0017】
このXYZ駆動手段によりプローブヘッドが移動させられる範囲はXY座標上に設置され、XYZ駆動手段のY軸方向に延長形成した第1細条導電パターンおよびX軸方向に延長形成した第2細条導電パターンと、
XYZ駆動手段によりプローブヘッドをX又はY軸方向に移動させ、この移動中に第1細条導電パターン及び第2細条導電パターンを光ビームが横切ることにより、第1細条導電パターンと第2細条導電パターンのX軸上とY軸上の位置を検出し、これら検出位置を上記光ビーム位置とする光ビーム位置測定手段と、
この光ビーム位置測定手段が測定した光ビーム位置をプローブヘッドの位置として記憶するヘッド位置記憶手段と、
このヘッド位置記憶手段に記憶したヘッド位置とシグナルプローブとの間のX軸方向及びY軸方向における各位置のずれ量を測定する位置ずれ測定手段とを具備する。
【0018】
この発明のプローブ位置決定装置では、この発明のプローブの位置ずれ検出装置に、光ビーム照射位置とシグナルプローブの位置との位置ずれ量をそれぞれ記憶する記憶手段と、この位置ずれ記憶手段に記憶した位置ずれ量と光照射位置とによりシグナルプローブの位置を決定する演算手段とが付加される。
この発明のプローブの位置ずれ検出方法によれば、光ビームの照射位置を基準位置として、この基準位置からシグナルプローブまでのX軸方向及びY軸方向の位置ずれを測定するから、この位置ずれ量を記憶し保存することにより、シグナルプローブの位置を光ビーム照射位置を基準として正確に求めることができる。特にシグナルプローブが複数存在しても、各シグナルプローブごとに位置ずれ量を測定することにより、何れのジクナルプローブを用いる場合でも、その位置を正確に求めることができる。
【0019】
この結果、シグナルプローブを搭載したプローブヘッドをXYZ駆動手段によって駆動させて測定対象物にシグナルプローブを確実に接触させることができる。特に複数のシグナルプローブに対してもその各1つずつに対して正しい位置を決定することができるため、各シグナルプローブを正確に目標位置に接触させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図6にこの発明装置の一部である自動治具100のプローブヘッド101をZ軸方向に移動させる部分の構造を示す。プローブヘッド101には下向きに図3に示したプローブ保持片45Aを装着する。プローブ保持片45Aには図3に示した複数のシグナルプローブS1,S2とグランドプローブG1〜G4が下向きに突出して支持される。これら複数本のプローブを総称して参照番号45によりプローブとして表示している。
【0021】
プローブヘッド101は直線駆動機構102によってZ軸方向に駆動される。直線駆動機構102はこの例では鉛直な姿勢に支持されたスクリューシャフト102Aと、このスクリューシャフト102Aに螺合したナット102Bと、このナット102Bとプローブヘッド101とを連結した連結具102Cと、スクリューシャフト102Aを正転及び逆転方向に駆動するモータ102Dとによって構成した場合を示す。
テストヘッド40の盤面と平行してY軸方向に架設したY軸ガイド104に、直線駆動機構102を支持する支持板103は、スライド自在に支持される。特に図示していないがテストヘッド40の盤面と平行にX軸方向に架設したX軸ガイドに、Y軸ガイド104の両端は、スライド自在に支持される。
【0022】
従って、直線駆動機構102はテストヘッド40の盤面に沿ってX軸方向及びY軸方向に自由に移動することができ、その移動させたXY座標上の任意の位置にプローブ45を位置決めし、その位置決めした位置でプローブ45を降下させ、目標位置にプローブ45を接触させることができる。
図6中のチェーン105は直線駆動機構102、つまりその支持板103をY軸ガイド104に沿って移動させるための駆動手段である。また、図では明らかとしていないが、自動治具100はフレーム108に支持され、そのフレーム108の一部が示されている。このフレーム108は自動治具100をテストヘッド40に装着する場合の位置合わせ手段を兼ねている。つまり、フレーム108に形成した孔に、テストヘッド40に突出して設けたピン40Aを係合させ、自動治具100をテストヘッド40に対して位置合わせして装着する。
【0023】
フレーム108とピン40Aとによる位置合わせによって、自動治具100のXY駆動系が認識しているXY座標と、テストヘッド40に配置されたICソケット43の位置関係は整合される。
この発明では自動治具100に取付けられたプローブ45の基準位置との位置関係を検出するために、プローブ位置ずれ検出用導電パターンを、テストヘッド40のICソケット取付け面と平行に設けると共に、プローブヘッド101の代表位置を決定する光ビーム照射手段106をプローブヘッド101に設ける。光ビーム照射手段106には例えばレーザー光源と、このレーザー光源から出射した光を測定対象物に集光させる集光レンズと、測定対象物で反射した光を受光する受光器とを装備し、光ビームPBをテストヘッド40に向かって照射する姿勢にプローブヘッド101に装着される。
【0024】
プローブ位置ずれ検出用導電パターンは図6中の印刷配線基板107に形成される。この印刷配線基板107は例えば自動治具100側に、テストヘッド40に対して固定の位置関係で支持される。図6に示す例では自動治具100のフレーム108に、テストヘッド40の盤面と平行に印刷配線基板107を装着した場合を示す。
印刷配線基板107の表面(テストヘッド40と反対側の面)には、例えば図7に示すように自動治具100が認識しているXY座標のY軸方向に延長されて形成した第1細条導電パターンA1と、X軸方向に延長され、Y軸方向に間隔をおいて形成した2本の第2細条導電パターンB1とを具備し、第1細条導電パターンA1にはこれより幅が広い補助パターンA2とA3が両側に間隔D1をおいて連結パターンで連結形成される。図示例では補助パターンA2とA3は反対向きに延長されている。間隔D1はシグナルプロープS1とS2の間隔D2より小さくされている。また、各第2細条導電パターンB1にはその一端と連結し、幅広の補助パターンB2とB3がY軸方向に延長して一体に形成される。
【0025】
またこの例ではプローブヘッド及びテストヘッド間距離設定用に、導電パターンCも印刷配線基板107上に形成されている。
これら第1細条導電パターンA1と、第2細条導電パターンB1を使ってプローブ45を構成する主にシグナルプローブS1とS2の光ビームPBに対する位置ずれ(位置関係)を検出する。以下にその手順を説明する。
▲1▼ プローブヘッド101ととの間の距離を一定値に合致させる制御を行う。
このためには光ビーム照射手段106から光ビームPBを印刷配線基板107の例えば導電パターンCに照射し、導電パターンCからの反射量が最大になるZ軸位置を求める。つまり、光源の光を集光する集光レンズと印刷配線基板107との間の距離が、集光レンズの焦点距離に合致すると、反射光量が最大になる。この反射光量が最大になるZ軸位置を求め、そのZ軸位置をプローブヘッド101のZ軸方向の基準位置として設定する。
【0026】
後の説明で理解されるように、テストヘッド40の種類に対応して、プローブヘッド101から測定対象物までの距離が各種存在しても、光ビームPBの位置とシグナルプローブS1及びS2の各位置との関係を求めるには、光ビーム照射手段106に反射光量測定手段を設けることにより、この反射光量測定手段が検出する反射光量が最大となるZ軸位置を求めれば、導電パターンCとプローブ45との間の間隙が一定値になるようにすることができる。また、この結果としてプローブヘッド101を前記検出されたZ軸方向の基準位置に合わせる事により、光ビームPBは常に印刷配線基板107の配線に対して焦点が合致し、上述した細条導電パターンA1及びB1のX軸方向及びY軸方向の位置を精度よく測定することができる。
【0027】
○2(○の中に数字を組み込んだ記号を示す)Z軸基準位置に対しシグナルプローブのZ軸方向の位置を校正する。プローブヘッド101を上の比較的面積が広い導電パターン、例えばC上に位置させ、つまり図7中の破線J5で囲う状態にて、プローブヘッド101をそのZ軸方向の前記基準位置から徐々に下げ、シグナルプローブS1とS2が導電パターンCを通じて導通するようになった時の、Z軸方向の位置を求め、このZ軸方向の位置と、Z軸方向の前記基準位置との差を、光ビームPBの焦点に対するシグナルプローブS1、S2の先端のZ軸方向における差(位置ずれ)とする。
【0028】
▲3▼ プローブヘッド101のX軸方向、Y軸方向における各代表位置(基準点)を光ビームPBの位置に校正する。
自動治具100はX軸方向及びY軸方向の駆動手段を具備し、プローブヘッド101の位置はX軸方向及びY軸方向の駆動手段(XY駆動系)に設けられている位置信号発生器によって管理されている。ここではプローブヘッド101のX、Y方向における代表位置を光ビームPBのX、Y方向における位置とする。従って、光ビームPBの位置とXY駆動系が持つXY座標との対応付けを行う必要がある。
【0029】
印刷配線基板107に形成した各細条導電パターンA1及びB1はXY駆動系が管理しているXY座標に対して既知の位置とすることが好ましい。つまりこれら細条導電パターンA1,B1のXY座標位置が既知であれば、これらのパターンを光ビームPBで検出するが、光ビームをその各導電パターンの位置に自動的に移動させることができ、細条導電パターンA1,B1を探索する必要がない。プローブヘッド101をZ軸の基準位置に合わせて、光ビームPBで印刷配線基板107の面上をX軸方向に走査(プローブヘッド101をX軸方向に移動させる)させ、第1細条導電パターンA1の幅Wの中心位置(X軸方向の位置)を検出することにより、その時のXY駆動系が持っているX軸方向の現在位置情報を光ビームPBの基準位置とする。なお、光ビームPBによって第1細条導電パターンA1の中心位置を検出するには、光ビームPBが第1細条導電パターンA1を横切る際に、その反射光量は図8Aに示すように、第1細条導電パターンA1の中央位置に光ビームPBが存在するとき最大となる。この反射光量が最大になる点を中心位置XMとして検出する。つまり光ビームPBの直径と第1細条導電パターンA1の幅Wとを等しくしておくことにより、このような中心位置XMの検出を行うことができる。
【0030】
あるいは光ビームPBの直径よりも第1A1の幅が比較的大きい場合は光ビームPBをX軸方向に移動させると例えば図8Bに示すように、光ビームPBの反射光量は、第1A1にない状態からパターンA1上に移動すると、急にほぼ最大値VMとなり、パターンA1から外れると急にほぼゼロになる。この反射光量の立上り位置X-1と立下り位置X-2との中心XM=(X-2―X-1)/2がA1の中心位置XMを求めてもよい。
また、光ビームPBをY軸方向に移動させ、第2細条導電パターンB1の中心位置を検出することにより、その中心位置YMによりXY駆動系が持っているY軸方向の現在位置情報を光ビームPBの基準位置とする。
【0031】
これらの検出により自動治具100のプローブヘッド101は光ビームPBの位置XM,YMを基準点としてXY座標上で管理され位置が制御される。
▲4▼ 光ビーム照射手段106が照射する光ビームPBの位置とシグナルプローブS1,S2のX軸方向の位置ずれを検出する。
光ビームPBとシグナルプローブS1,S2の理想的な配置状況を図9に示す。光ビームPBがXY座標上の或る点(X0,Y0)に位置しているものとすると、シグナルプローブS1とS2は設計上(X0―X1,Y0+Y1)と(X0+X2,Y0+Y2)の関係(X1=X2,Y1=Y2)を保ってプローブヘッド101に装着されているものとする。
【0032】
従って、光ビームPBによって第1細条導電パターンA1の位置を検出し、その検出位置からX軸方向に+X1又は−X2だけ光ビームPBの位置を移動させてプローブヘッド101をテストヘッド40側に近ずけると、シグナルプローブS1又はS2は第1細条導電パターンA1の中心位置(幅Wの中心位置)に接触するはずである。
シグナルプローブS1又はS2が第1細条導電パターンA1の中心位置に接触しているか否かを検出するために、シグナルプローブS1又はS2を上下に動かしながら少しずつX軸方向に移動させる動作を繰り返し、シグナルプローブS1又はS2と第1細条導電パターンとの間に電気的導通があるか否かを調べる。
【0033】
図7に示す点線J1で取り囲んだ状態はシグナルプローブS1の光ビームPBの位置に対するX軸方向の位置ずれを測定している状態を示す。この場合には、シグナルプローブS1を第1細条導電パターンA1に接触させ、シグナルプローブS2を補助パターンA3に接触させる。補助パターンA3のX軸方向の長さは第1細条導電パターンA1のX軸方向の幅Wより充分大きく、例えば3倍程度に選定し、シグナルプローブS1が第1細条導電パターンA1の幅方向の移動と上下動を繰り返す間、シグナルプローブS2はその上下動の際に必ず補助パターンA3に接触するようにする。
【0034】
前記移動と上下動の繰り返しにおいて、シグナルプローブS1と第1細条導電パターンA1との接触と非接触との境界位置X1-1又はX1-2の何れか一方(図10参照)を、シグナルプローブS1とS2との間の導通の有無を調べることにより求めて、この境界位置X1-1又はX1-2は第1細条導電パターンA1の両側の縁の一方の位置であることから、この位置を読み取ることができる。この結果、光ビームPBのX軸方向の座標X0から、境界点X1-1又はX1-2までのX軸方向の距離X1を求めることができる。
【0035】
これにより現在のシグナルプローブS1の光ビームPBからのX軸方向の位置ずれ、つまりS1とPBとの間のX軸方向における距離X1′を求めることができる。いま自動治具100におけるXY座標の原点0(X=0,Y=0)が例えば図9中に示す点にあるとすると、S1のPBに対する位置ずれX1′は次式で求まる。
X1′=X1-1+(W/2)−XM
又はX1′=X1-2−(W/2)−XM
ここでWは第1細条導電パターンA1の幅である。より正確には次式で求めるとよい。
【0036】
X1′=(X1-1+X1-2)/2−XM
なお光ビームPBとシグナルプローブS1とが理想的な配置状況(図9)にあればX1′=X1となる。
シグナルプローブS2の光ビームPBからのX軸方向の位置ずれを検出するには、図7に示す点線J2で取り囲んだ状態で行われる。つまり、シグナルプローブS1を補助パターンA2に接触させ、シグナルプローブS2を第1細条導電パターンA1に接触させる。この状態でシグナルプローブS2の位置をわずかずつX軸方向にずらす動作と、プローブの上下動作を繰り返すことにより、第1細条導電パターンA1の境界を検出することができる。この移動の間シグナルプローブS1は補助パターンA3と必ず接触するように補助パターンA3のX軸方向の長さが選定されている。この第1細条導電パターンA1の境界を検出することにより、シグナルプローブS2と光ビームPBの位置とのX軸方向における距離X2′を次式で求めることができる。
【0037】
X2′=XM−(X2-2+W/2)
又はX2′=XM−(X2-1−W/2)
好ましくはX2′=XM−(X2-1+X-)/2
このようにして測定された距離X1′,X2′を記憶保存することによりシグナルプローブS1,S2の位置を、光ビームPBの位置を基準としてXY座標上で指示することができる。
▲5▼ 光ビームPBの位置とシグナルプローブS1,S2のY軸方向の位置ずれを検出する。
【0038】
図7に点線J3で取り囲んだ状態はシグナルプローブS1のY軸方向の位置ずれを検出する状態を示す。この場合には、シグナルプローブS1を第2細条導電パターンB1に接触させ、シグナルプローブS2を補助パターンB2に接触させる。
この状態でシグナルプローブS1を少しずつY軸方向に移動させながら上下動を繰り返すことにより、第2細条導電パターンB1の境界を検出することができる。この移動中シグナルプローブS1は補助パターンB2と必ず接触するように補助パータンB2のY軸方向の長さが選定されている。この第2細条導電パターンB1の境界と、光ビームPBの基準位置PBとによってシグナルプローブS1のY軸方向の距離Y1′(図9参照)を検出することができる。この検出した距離Y1′を記憶し保存することにより、シグナルプローブS1の位置を、光ビームPBの位置を基準としてXY座標上に指示し、目標位置に位置合わせすることができる。
【0039】
シグナルプローブS2のY軸方向の位置ずれを測定するには、図7に示す点線J4で取り囲んだ状態で行われる。
つまり、この場合にはシグナルプローブS2を第2細条導電パターンB1に接触させ、シグナルプローブS1を補助パターンB3に接触させる。この状態でシグナルプローブS2をわずかずつY軸方向にずらす動作を上下動させながら繰り返すことにより、第2細条導電パターンB1の境界を検出する。この境界の検出により、シグナルプローブS2の現在位置を知ることができ、現在位置と光ビームPBの現在位置とによってシグナルプローブS2と光ビームPBとのY軸方向の距離Y2′(図9参照)を求めることができる。
【0040】
以上の結果、例えば図11に示すようにシグナルプローブS1とS2を結ぶ線Jが、X軸に対して角度θだけ傾いてプローブヘッド101に取付けられていたとしても、この傾斜角θによって発生する各シグナルプローブS1,S2と光ビームPBとの間のX軸方向とY軸方向における距離X1′,X2′とY1′,Y2′を前述したようにして全て求めることができるから、この距離X1′,X2′,Y1′,Y2′を記憶保存することにより、シグナルプローブS1又はS2をコンタクトボード44に形成したシグナルパッド44A(図4参照)に接触させる場合に、前記記憶した光ビームPBから各シグナルプローブS1とS2までの距離値を光ビームPBの位置に対して、図9に示した関係に応じて加減算し、各シグナルプローブS1又はS2の正確な位置を求め、これによりシグナルプローブS1又はS2にシグナルパッド44Aに正確に接触させることができる。
【0041】
つまり、例えばシグナルプローブS1が光ビームPBの位置(X0,Y0)に対し、図11に示す関係にあった場合に、シグナルプローブS1をシグナルパッドに接触させるには、シグナルプローブS1のXY座標上の位置を(X0−X1′,Y0+Y1′)として求めればよい。
なお、実際にシグナルパッド44AにシグナルプローブS1又はS2を接触させるには、コンタクトボード44に設けてあるアライメント用パターン(例えば図4中のPA)に対して、光ビームPBを照射し、その反射光を受光シグナルプローブ(光ビーム出射点)のコンタクトボードに対する距離(Z軸方向)を求め、更にコンタクトボード44の少なくとも2点のXY座標を求め、XY面内におけるコンタクトボード44の姿勢を求め、これより理想的な姿勢に対するずれを求め、このずれに応じて、接触されるべきシグナルパッド44Aの座標値を修正し、その修正した座標に対し、前記求めた座標位置にあるシグナルプローブS1(又はS2)を移動させて、その後、Z軸方向に降下させてシグナルパッド44Aと接触させる。
【0042】
図12に上述したプローブの位置ずれ検出方法及びプローブの位置決定方法を利用して動作するプローブの位置ずれ検出装置及びプローブの位置決定装置の実施例を示す。
XYZ駆動機構110は自動治具100の概略の構成を、またXYZ駆動装置120はこのXYZ駆動機構110を駆動する装置の概略の構成をそれそれ示す。XYZ駆動機構110は枠形のフレーム108(図6参照)と、このフレーム108に支持されたX軸ガイド111と、このX軸ガイド111にスライド自在に支持された第1スライダ112と、この第1スライダ112に差し渡されたY軸ガイド104と、このY軸ガイド104にスライド自在に装着した第2スライダ113と、この第2スライダ113に装着した直線駆動機構102と、この直線駆動機構102によってZ軸方向に移動できるように支持されたプローブヘッド101と、第1スライダ112をX軸方向に移動させるX軸駆動モータ114Xと、第2スライダ113をY軸方向に移動させるY軸駆動モータ114Yと、X軸駆動モータ114Xの回転量を計数し、第1スライダ112のX軸上の位置信号を発信するX位置発生器115Xと、Y軸駆動モータ114Yの回転量を計数し、第2スライダ113のY軸上の位置信号を発信するY位置発生器115Yとプローブヘッド101の可動範囲内に設けられ、プローブヘッド101の位置(正確には光ビームPBとシグナルプローブS1,S2の位置)を校正するための第1細条導電パターンA1及び第2細条導電パターンB1などが形成された印刷配線基板107とを具備する。
【0043】
XYZ駆動装置120は従来装置と同様に、ヘッド位置記憶手段121と、コントローラ122と、コントローラ122から出力されるXYZの各位置指定信号によりX駆動モータ114Xと、Y駆動モータ114Yを駆動し、プローブヘッド101を目標位置に移動させ、また目標において直線駆動機構102を制御してプローブヘッド101をZ軸方向に移動させ、シグナルプローブS1又はS2を目的とするシグナルパッドに接触させる動作を実行するXYZ駆動回路123とを具備している。
【0044】
この発明では、この従来から用いられているXYZ駆動装置に対して光ビーム位置測定手段124と、シグナルプローブの位置ずれ測定記憶手段125とを付加したものである。
光ビーム位置測定手段124は上述したように印刷配線基板107に形成した第1細条導電パターンA1及び第2細条導電パターンB1の位置(細条導電パターンA1及びB1の幅Wの中心位置)を光ビームPBによって検出することによってXY座標上の光ビームPBの基準位置XM,XYを測定する。この測定結果をプローブヘッド101の代表位置としてヘッド位置記憶手段121に記憶させる。このプローブヘッド101の代表位置はプローブヘッド101の移動に従って更新される。
【0045】
一方、シグナルプローブの位置ずれ測定記憶手段125はX軸方向の位置ずれ測定記憶手段125Xと、Y軸方向の位置ずれ測定記憶手段125Yとによって構成される。
X軸方向の位置ずれ測定記憶手段125Xは第1細条導電パターンA1を用いて光ビームPBの位置からシグナルプローブS1,S2のX軸方向における位置のずれ量(距離)X1′,X2′を測定する。Y軸方向の位置ずれ測定記憶手段125Yは第2細条導電パターンB1を用いて光ビームPBの位置からシグナルプローブS1,S2までのY軸方向のずれ量(距離)Y1′,Y2′を測定する。
【0046】
これらの測定結果を記憶保存し、その記憶したX1′,X2′及びY1′,Y2′をコントローラ122に設けた補正演算手段126に入力し、シグナルプローブS1又はS2の何れかをシグナルパッド44Aに接触させる際に各シグナルプローブS1又はS2の位置を、プローブヘッド位置記憶手段121に記憶したプローブヘッド101の現在の代表位置に対し、対応するずれ量X1′,Y1′又はX2′,Y2′を加減算して求める。このようにしてシグナルプローブS1とS2の位置が設計値からずれていても、シグナルプローブS1とS2の現在位置が正しく求められ、シグナルプローブS1又はS2をシグナルパッド44Aに正確に接触させることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によればプローブヘッド101のX軸、Y軸、Z軸の何れにおいても位置を光ビームPBの位置で代表させ、この光ビームPBの位置を基準にシグナルプローブS1,S2の位置を測定し、シグナルプローブS1,S2の光ビームPBに対する位置ずれを求め、その位置ずれ量を用いて、光ビームPBの位置に対して加減算してシグナルプローブS1,S2の正しい位置を求めるため、シグナルプローブS1,S2の位置が設計値から外れていても問題なくシグナルプローブS1,S2を目的とするシグナルパッド44Aに接触させることができる。
【0048】
また、プローブを交換した場合でも、その取付けの状態によりシグナルプローブS1,S2の位置が変化しても、自動校正動作の開始時点でその位置の変化を測定することができるから、シグナルプローブS1,S2がシグナルパッド44Aに接触できない状態が発生することはなく、信頼性の高い自動治具を提供することができる利点が得られる。
なおシグナルプローブとしては2本のみならず1本あるいは3本以上であってもこの発明を適用して、高精度で求められる光ビーム位置を基準にして、シグナルプローブの位置を決めることができ、よって正確にシグナルパッドにシグナルプローブを接触させることができる。またこの発明はIC試験装置のスキュー調整に適用する場合に限らず、小さい導電パッドが複数配列され、その導電パッドに対してプローブを自動的に接触させて測定を行うような自動機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体デバイス試験装置の概要を説明するためのブロック図。
【図2】図1に示した半導体デバイス試験装置を校正する場合に用いる自動治具を説明するためのブロック図。
【図3】図2に示した自動治具に用いられるプローブヘッドの構造を説明するための正面図。
【図4】図2に示した自動治具を動作させる場合に用いるコンタクトボードの構造とプローブとの関係を説明するための平面図。
【図5】図3に示したプローブヘッドに対するプローブの取付状況の一例を説明するための平面図。
【図6】この発明の要部の構成を説明するための側面図。
【図7】この発明に用いる第1細条導電パターン及び第2細条導電パターンの一例を説明するための平面図。
【図8】光ビームによって細条導体の位置を検出する様子を説明するための図。
【図9】図6に示したプローブヘッドに搭載した光ビームPBの位置とシグナルプローブの理想的な位置関係を説明するための平面図。
【図10】シグナルプローブS1又はS2を第1及び第2細条導電パターンに接触させ、シグナルプローブの位置を測定する様子を説明するための拡大断面図。
【図11】プローブヘッドにシグナルプローブS1,S2が位置ずれを発生して取付けられた状況を説明するための図。
【図12】この発明によるプローブの位置ずれ測定装置及びプローブの位置決定装置の一実施例を説明するためのブロック図。

Claims (5)

  1. 少なくとも1つのシグナルプローブがプローブヘッドに装着され、このプローブヘッドをプローブヘッド駆動機構によってX,Y,Z方向に移動させ、X,Y平面上に配列された複数の導電パッドの何れかに選択的に接触させ、測定を行う自動測定装置に用いられる自動治具のプローブ位置検出方法において、
    上記プローブヘッドに上記複数の導電パッドの形成面に向かって光ビームを照射する光ビーム照射手段と、この光ビーム照射手段が照射した光ビームの反射光量を測定する反射光量測定手段とを設けると共に、上記複数の導電パッドの配列面と平行な面に位置ずれ検出用導電パターンを設け、
    この位置ずれ検出用導電パターンの位置を、上記光ビーム照射手段及び反射光量測定手段により検出することにより、
    上記光ビームの位置ずれ検出用導電パターンを検出した位置をプローブヘッドの代表位置として記憶し、
    更に、この位置ずれ検出用導電パターンに上記シグナルプローブを接触させ、この接触により上記シグナルプローブのXY座標における位置を検出し、
    上記光ビームの位置ずれ検出用導電パターンを検出した位置と上記シグナルプローブ位置との位置ずれ量を検出することを特徴とするプローブの位置ずれ検出方法。
  2. 上記位置ずれ検出用導電パターンはY軸方向に延長されて形成された第1細条導電パターンと、X軸方向に延長されて形成された第2細条導電パターンとを備え、
    上記光ビームの第1細条導電パターンを検出した上記代表位置と、上記第1細条導電パターンに対する上記シグナルプローブの接触により検出した位置とにより、この接触したシグナルプローブの上記代表位置に対するX軸方向の位置ずれ量を検出し、
    上記第2細条導電パターンにより検出した上記プローブヘッドにおける上記代表位置と、上記第2細条導電パターンに対する上記シグナルプローブの接触により検出した上記シグナルプローブの位置とにより、上記シグナルプローブの上記代表位置に対するY軸方向の位置ずれ量を検出する
    請求項1記載のプローブの位置ずれ検出方法。
  3. プローブの位置ずれ検出方法の何れかによって検出した、シグナルプローブと上記代表位置との位置ずれ量を記憶保存し、
    この記憶保存したシグナルプローブの位置ずれ量と上記プローブヘッドの移動に従って更新する上記代表位置とを用いて上記シグナルプローブの位置を決定する
    請求項1または2に記載の位置ずれ検出方法を用いたプローブの位置決定方法。
  4. A.少なくとも1つのシグナルプローブと、光ビーム照射手段と、この光ビーム照射手段が照射した光ビームの反射光を受光する反射光量測定手段とを搭載したプローブヘッドと、
    B.このプローブヘッドを既知のXY座標に沿って移動させ、設定したXY座標位置において、上記プローブヘッドを降下させ、上記シグナルプローブの1つを測定対象物に接触させる動作を実行するXYZ駆動手段と、
    C.このXYZ駆動手段により移動させられる上記プローブヘッドの移動範囲内のXY座標上に設置され、上記XY座標のY軸方向に延長形成した第1細条導電パターンおよびX軸方向に延長形成した第2細条導電パターンと、
    D.上記XYZ駆動手段により上記プローブヘッドをX又はY方向に移動させ、この移動中に上記第1細条導電パターン及び第2細条導電パターンを上記光ビームが横切ることにより、上記第1細条導電パターンと第2細条導電パターンの駆動機構の持つXY座標におけるX軸上とY軸上の各位置を検出し、これら検出位置を代表位置とする光ビーム位置測定手段と、
    E.この光ビーム位置測定手段が測定した代表位置を上記プローブヘッドの位置として記憶するヘッド位置記憶手段と、
    F.このヘッド位置記憶手段に記憶したプローブヘッドのX軸上の位置と上記シグナルプローブが上記第1細条導電パターンを検出したX軸上の位置とのずれ量と、このヘッド位置記憶手段に記憶したプローブヘッドのY軸上の位置と上記シグナルプローブが上記第2細条導電パターンを検出したY軸上の位置とのずれ量を測定する位置ずれ測定手段と、によって構成したことを特徴とするプローブの位置ずれ検出装置。
  5. 上記代表位置から上記シグナルプローブまでのX軸方向及びY軸方向における各位置ずれ量をそれぞれ記憶する記憶手段と、この位置ずれ記憶手段に記憶した位置ずれ量と上記プローブヘッドの移動に従って更新される上記代表位置とによってシグナルプローブの位置を求める演算手段とを付加した構成とした
    請求項4に記載の位置ずれ検出装置を用いたプローブの位置決定装置。
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