JPH1137719A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

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JPH1137719A
JPH1137719A JP9189988A JP18998897A JPH1137719A JP H1137719 A JPH1137719 A JP H1137719A JP 9189988 A JP9189988 A JP 9189988A JP 18998897 A JP18998897 A JP 18998897A JP H1137719 A JPH1137719 A JP H1137719A
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image
probe
shadow
optical microscope
field illumination
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JP9189988A
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English (en)
Inventor
Soichi Hama
壮一 濱
Kazuyuki Ozaki
一幸 尾崎
Shinichi Wakana
伸一 若菜
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査装置に関し、光学顕微鏡より取得された
画像と探針により取得された画像とを光学顕微鏡より取
得された画像の陰影による相違を補正しながら照合する
ことができるようにすることを目的とする。 【解決手段】 検査対象表面の画像を取得する光学顕微
鏡16と、検査対象表面を走査することにより表面形状
の高さ測定を行って画像を取得する探針20を含むプロ
ーブ18と、光学顕微鏡の平面座標系と探針の走査座標
系との位置合わせを行うために、光学顕微鏡により取得
された第1の画像と、探針の走査により取得された第2
の画像とを照合する照合手段40と、照合に際して、照
明による陰影を含む第1の画像と照明による陰影を含ま
ない第2の画像との陰影による相違をなくすように補正
する補正手段44、46、48とを備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は概しては検査装置に
関し、特には半導体集積回路の検査を行うのに適した検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路を開発、製造する上で、
素子を試験して動作不良がある場合に原因を調べること
が不可欠である。しかし、近年のLSIの高集積化によ
り、LSIテスタ等でI/Oピンの信号を測定するだけ
では、故障箇所を特定することが困難になってきてい
る。このため、素子内部の配線の電圧を測定することが
行われる。内部診断装置としては、電子ビームを用いた
装置が知られているが、半導体集積回路の高集積化、高
速化に伴い、そのような装置では空間分解能、時間分解
能などが不十分になりつつある。
【0003】そこで、本願の発明者は、原子間顕微鏡の
技術を応用し、導電性微細探針を有するプローブを用い
た検査装置を提案した。この探針は微細配線に正確に位
置決め可能であり、且つ電圧測定を行うために使用可能
である。しかし、この探針は微細形状について電圧測定
を行うことができる反面、作動範囲が非常で微細である
ために、検査対象全表面を探索することが難しい。その
ために、この検査装置は、比較的に広範囲に検査対象を
観測可能な光学顕微鏡を含んでおり、最初に光学顕微鏡
を用いて検査対象の画像を取得し、その画像の観察結果
に基づいて探針を特定の位置に位置決めして使用する。
探針は検査対象の表面に沿って微細部分を走査し、上下
動することにより配線を認識し、配線に電流を流して配
線の電圧を検出する。
【0004】従って、このような検査装置においては、
光学顕微鏡の平面座標系と探針走査座標系との間の相関
関係が不正確であると、光学顕微鏡で得た画像と探針で
得た画像との対応が不正確になるので、光学顕微鏡の平
面座標系と探針走査座標系とを合わせておくことが必要
である。そのため、光学顕微鏡によって取得した画像の
特定点と、探針走査によって取得した画像の特定点とを
照合し、これらの座標系のずれを補正する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光学顕微鏡は検査対象
表面を照明しながら観測を行うものであり、得られる画
像は明るさをパラメータとした画像(明るさの画像)で
ある。一方、探針で得られる画像は検査対象表面形状の
高さをパラメータとした画像(高さの画像)である。通
常は、明るさの画像と高さの画像とを比較することは無
意味であるが、半導体集積回路を検査する場合には、金
属配線部分は明るく且つ高いと言えるために、明るさの
画像と高さの画像は類似の濃淡をもつものとなる。この
ことから、両者を比較して照合することにより、両座標
系のずれを知ることができる。
【0006】しかし、微細配線を光学顕微鏡で観察する
とき、このような検査装置で通常用いられる照明方法が
垂直落射照明であるため、配線の表面にはより多くの光
が照射され且つ反射されるが、配線の表面に隣接するエ
ッジ部分に照射され且つ反射される光の量はあまり多く
ない。すなわち、配線のエッジ部分に対する照明光の入
射角度が浅くなってしまい、また製造プロセスの都合
上、配線のエッジ部分の表面粗さが粗く、照明光の散乱
が大きいために、形成された画像では配線のエッジ部分
には陰影ができる。このような陰影を含む光学顕微鏡の
画像と、探針の走査により得られた画像とを照合しよう
とした場合、陰影の影響で照合計算が狂い、正確な照合
を行うことができない場合がある。
【0007】本発明の目的は、光学顕微鏡より取得され
た画像と探針により取得された画像とを光学顕微鏡より
取得された画像の陰影による相違を補正しながら照合す
ることのできる検査装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による検査装置
は、検査対象表面の画像を取得する光学顕微鏡と、検査
対象表面を走査することにより表面形状の高さ測定を行
って画像を取得する探針を含むプローブと、光学顕微鏡
の平面座標系と探針の走査座標系との位置合わせを行う
ために、光学顕微鏡により取得された第1の画像と、探
針の走査により取得された第2の画像とを照合する照合
手段と、照合に際して、照明による陰影を含む第1の画
像と照明による陰影を含まない第2の画像との陰影によ
る相違をなくすように補正する補正手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0009】この構成では、補正手段が陰影を含む第1
の画像と照明による陰影を含まない第2の画像との陰影
による相違をなくすように補正するので、第1の画像の
陰影の影響が除去された状態で、第1の画像と第2の画
像との照合を行うことができるようになり、光学顕微鏡
の平面座標系と探針走査座標系とを正確に一致させるこ
とができる。
【0010】上記構成とともに、下記の構成を採用する
ことができる。前記補正手段は、光学顕微鏡により明視
野照明と暗視野照明とを用いてそれぞれ第1の画像を取
得して明視野照明画像と暗視野照明画像となし、取得さ
れた明視野画像と暗視野画像から陰影を抽出し、両陰影
を比較することによって陰影を除去する。
【0011】前記陰影を除去するときに、明視野照明画
像の暗い部分と暗視野照明画像の明るい部分との両方の
条件を満たす部分を陰影とみなす。陰影とみなされた部
分の暗視野照明画像を適当な比率で明視野照明画像に加
味することにより陰影を除去する。前記補正手段は、第
2の画像の高所を示す部分のエッジ部分に擬似的な陰影
を施す。
【0012】第2の画像の微分画像の絶対値を所定の比
率で元画像から差し引くことにより擬似的な陰影を施
す。
【0013】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明による
検査装置10は、試料(半導体集積回路)12を保持す
るステージ14と、光学顕微鏡16と、プローブ18と
を備える。プローブ18の先端に探針20が取り付けら
れている。光学顕微鏡16は対物レンズ22と、撮像レ
ンズ24と、撮像素子としてのCCDアレイ26とを含
む。半導体集積回路12の表面は照明しながらCCDア
レイ26で撮影され、CCDアレイ26の検出信号は画
像処理装置28に送られて画像信号に変換される。
【0014】図2に示されるように、プローブ18は筒
状部材18aを有し、探針20はこの筒状部材18aの
先端に取り付けられる。筒状部材18aはばね18bに
よりプローブ18の本体18cに微小に上下に可動に取
り付けられ、プローブ18の本体18cに対する筒状部
材18aの微小な上下変位量はストレンゲージ18dに
よって測定できるようになっている。電気光学効果結晶
18eが筒状部材18aの下端部に取り付けられる。電
気光学効果結晶18eの両側には電極が形成されてい
る。探針20は電気光学効果結晶18eの下側の電極に
接触して取り付けられ、電気光学効果結晶18eの上側
の電極はグランドに接続される。
【0015】図1に示されるように、プローブ18には
センサ光学系30が取り付けられている。センサ光学系
30はレーザー光源と、ミラー類と、受光素子とを含
む。レーザー光はプローブ18の筒状部材18aを通っ
て電気光学効果結晶18eへ向かって照射され、電気光
学効果結晶18aで反射した光が受光素子で検出され
る。探針20が半導体集積回路12の特定の配線と接触
し、その配線に電流が流されると、電気光学効果結晶1
8eの両側の電極間に電圧が発生し、それによって電気
光学効果結晶18aの屈折率が変化する。電気光学効果
結晶18aの屈折率が変化すると、電気光学効果結晶1
8aで反射するレーザー光の位相が変化し、受光素子が
レーザー光の位相の変化を検出することによって、半導
体集積回路12の特定の配線の電圧を測定することがで
きる。
【0016】粗動ステージ32が検査装置10のフレー
ムに設けられ、光学顕微鏡16は粗動ステージ32に取
り付けられる。さらに、プローブ昇降機構34が光学顕
微鏡16に取り付けられ、微動ステージ36がプローブ
昇降機構34に取り付けられている。プローブ18は微
動ステージ36に取り付けられている。従って、粗動ス
テージ32を図1で矢印Aで示されるように水平方向に
駆動することによって、光学顕微鏡16をステージ14
に保持された半導体集積回路12の上に来るようにす
る。そこで、光学顕微鏡16のCCDアレイ26は半導
体集積回路12の表面を撮影する。
【0017】CCDアレイ26で撮影した画像に基づい
て、プローブ18の探針20を半導体集積回路12の特
定の位置へ動かす。このため、光学顕微鏡16を半導体
集積回路12の上の位置から横へ動かし、プローブ18
の探針20を半導体集積回路12の上の特定の位置に移
動させる。それから、プローブ昇降機構34を図1で矢
印Bで示されるように垂直方向に動かして探針20を半
導体集積回路12の表面に接触させ、微動ステージ36
を動かして、探針20を半導体集積回路12の表面に沿
って走査させる。
【0018】探針20はばね18bの作用によって半導
体集積回路12の表面に沿って上下動し、微動ステージ
36の位置及びストレンゲージ18dにより、半導体集
積回路12の表面の配線パターンを検出する。つまり、
探針20の位置が上昇したときに、そこに配線があると
判断する。配線パターンは信号処理装置38へ送られ
る。半導体集積回路12の配線パターンが検出された
ら、上記したように、特定の配線に電流を流し、電気光
学効果結晶18eへ向かって光を照射し、配線の電圧試
験を行う。
【0019】信号処理装置38及び画像処理装置28の
出力信号は画像照合部40へ送られる。プローブ18及
び探針20の初期位置決めは光学顕微鏡16の平面座標
系に従って行われ、プローブ18及び探針20の走査は
走査座標系によって行われるので、光学顕微鏡16の平
面座標系と探針20の走査座標系とを合わせておくこと
が必要である。画像照合部40は光学顕微鏡16によっ
て取得した画像と、探針20の走査により取得した表面
形状の高さ画像とを照合し、量座標系のずれ量を無くす
ようにコントローラ42によって粗動ステージ32及び
微動ステージ36を制御する。
【0020】画像照合部40においては、光学顕微鏡1
6によって取得した画像の特定の配線と、探針20の走
査により取得した画像の特定の配線とを比較する。光学
顕微鏡16による観察画像が明るさに基づいた画像であ
り、探針20の走査による画像が表面形状の高さに基づ
いた画像であるので、通常は、明るさの画像と高さの画
像とを比較することは無意味であるが、半導体集積回路
12を検査する場合には、金属配線部分は明るく且つ高
いと言えるために、両者を比較して照合することによ
り、両座標系のずれを知ることができる。
【0021】しかし、微細配線を光学顕微鏡16で観察
するとき、高くなった配線の表面に隣接するエッジ部分
に陰影ができる。このような陰影を含む光学顕微鏡16
の画像と、探針20の走査により得られた画像とを照合
しようとした場合、陰影の影響で照合計算が狂い、正確
な照合を行うことができない場合がある。そこで、本発
明では、照合に際して、照明による陰影を含む画像と照
明による陰影を含まない画像との相違を補正する補正手
段を設けている。
【0022】この実施例では、補正手段は画像処理装置
28内に設けられ、第1のフレームメモリ44と、第2
のフレームメモリ46と、陰影除去処理部48とからな
る。さらに、光学顕微鏡16は照明手段(図3及び図
4)により半導体集積回路12を照明しながら観測を行
う。検査装置10は照明制御部50を有する。図3は光
学顕微鏡16で一般的に使用される垂直落射照明(明視
野照明)の例を示す図である。明視野照明では、光源1
7aから出た光はレンズ17bで平行光として光学顕微
鏡16の鏡筒内に入り、ハーフミラー17cで反射して
半導体集積回路12にほぼ垂直に入射するようになって
いる。半導体集積回路12で反射した光はハーフミラー
17cを透過し、CCDアレイ26で結像する。
【0023】図4は暗視野照明の例を示す図である。図
4の例では、光源17aから出た光はレンズ17bで平
行光となり、光学顕微鏡16の周りに設けられた環状の
ミラー17dで反射し、レンズ17eで絞られて半導体
集積回路12に斜めに入射するようになっている。半導
体集積回路12で反射した光はCCDアレイ26で結像
する。このように、暗視野照明では、照明光は半導体集
積回路12に垂直ではなく、横から、あるいは斜めから
入射するようになっている。照明制御部50は、照合に
際して、明視野照明による画像撮影と、暗視野照明によ
る画像撮影とを行うように照明を制御する。
【0024】図5は明視野照明をしながら光学顕微鏡1
6で観察し、CCDアレイ26で取得された半導体集積
回路12の画像の一部を示す図である。光学顕微鏡16
の平面座標系は座標軸Xm、Ymを有する。半導体集積
回路12は、例えば配線12a、12b、12c、12
d、12eを有する。配線12a、12b、12c、1
2d、12eの部分はその他の部分よりも高くなってい
る。
【0025】図6は図5の線に沿ってとった部分の画像
信号を示す図である。配線12c、12dの画像の部分
は、明るさが強く、画像信号レベルは高くなる。しかし
ながら、配線12c、12dの両側のエッジ部分には陰
影ができ、エッジ部分の画像信号レベルm、nは極端に
低くなる。エッジ部分の画像信号レベルm、nは配線1
2c、12dのない部分よりも低くなる。
【0026】図7は図5の線Cに沿った部分と同じ部分
を探針20の走査によって取得した場合の画像信号を示
す図である。この場合、探針20が半導体集積回路12
の表面に沿って上下動しながら得た信号であり、高さに
基づく信号である。この場合、配線のエッジ部分の陰影
はないので、図6のような画像信号レベルm、nの低下
はない。
【0027】図8は、図6に示した光学顕微鏡16で取
得された画像の信号レベルと図7に示した探針20の走
査によって取得された画像の信号信号レベルとを照合す
ることを示している。この場合、光学顕微鏡16で取得
された画像の信号レベルと探針20の走査によって取得
された画像の信号信号レベルとは、光学顕微鏡16で取
得された画像の影響なく、正しく照合されている。
【0028】図9は、同様に光学顕微鏡16で取得され
た画像の信号レベルと探針20の走査によって取得され
た画像の信号信号レベルとを照合することを示してい
る。この場合、光学顕微鏡16で取得された画像の信号
レベルと探針20の走査によって取得された画像の信号
信号レベルとは、光学顕微鏡16で取得された画像の影
響があって、正しく照合されていない。(A)、(B)
では、配線12c、12dの端部の位置が互いにずれて
いる。配線のエッジ部分の陰影があると、エッジ部分の
画像信号レベルm、nが低下し、配線のない部分12p
で相対的に画像信号レベルが増加するので、配線のない
部分12hを配線の部分と間違う可能性がある。
【0029】従って、照合に際しては、陰影を含む画像
から陰影の影響を無くした上で照合するのが好ましい。
図10から図15は、陰影を含む画像から陰影の影響を
無くした上で照合する例を示している。この実施例で
は、照明制御部50は最初に図3の明視野照明を行いな
がら、光学顕微鏡16による画像取得を行い、その結果
を第1のフレームメモリ44に格納する。それから、照
明制御部50は次に図4の暗視野照明を行いながら、光
学顕微鏡16による画像取得を行い、その結果を第2の
フレームメモリ46に格納する。
【0030】図10は検査すべき半導体集積回路12の
一例を示す図である。この半導体集積回路12は、細い
配線12p、12q、12r、12s、及び比較的に広
い配線の表面12tを有する。図11は、図10の半導
体集積回路12に明視野照明を行いながら、光学顕微鏡
16による画像取得を行う場合の画像を示す図である。
上記したように、配線の両側のエッジ部分の信号レベル
m、nは低く(暗く)なる。また、近接した配線と配線
との間の部分の信号レベルoも比較的に低く(暗く)な
る。
【0031】図12は、図11の画像に対して、しきい
値以下の部分を抽出し、比較的に暗い部分をマスクAと
したものを示す。図13は、図10の半導体集積回路1
2に暗視野照明を行いながら、光学顕微鏡16による画
像取得を行う場合の画像を示す図である。この場合、照
明は配線に対して斜め横から来るので、配線の両側のエ
ッジ部分の信号レベルm、nは高く(明るく)なる。ま
た広い配線の表面12tでは、表面が粗いために光が散
乱し、信号レベルは高く(明るく)なる。
【0032】図14は、図13の画像に対して、しきい
値以上の部分を抽出し、比較的に明るい部分をマスクB
としたものを示す。図15は図12のマスクAと図14
のマスクBとの共通部分を取り出してマスクCとしたも
のを示す。マスクCに示されるものが、図10の半導体
集積回路12に明視野照明を行いながら、光学顕微鏡1
6による画像取得を行う場合に、陰影となる、配線12
の両側のエッジ部分の画像であると見なす。従って、図
11の画像の信号レベルに対して、マスクCに相当する
画像の信号レベルを除去すると、配線の両側のエッジ部
分の陰影の影響がなくなる。従って、こうして得られた
画像信号と、探針20によって同じ画像を走査した場合
の画像信号とを照合すれば、正しい照合を行うことがで
きる。なお、実施例においては、図13の暗視野画像か
らマスクCに該当する部分のみを抜き出し、この抜き出
した暗視野画像の部分を適当な比率で図11の明視野画
像に加味することにより陰影の影響を除去することがで
きる。以上の処理が図1の陰影除去処理部48で行われ
る。
【0033】こうして、陰影を除去したら、信号処理装
置38の出力信号と画像処理装置28の出力信号とを照
合する。光学顕微鏡16の平面座標系は粗動ステージ3
2の座標系(Xm ,Ym )であり、探針20の走査の座
標系は微動ステージ36の座標系(Xp ,Yp )であ
る。光学顕微鏡16によって取得された画像の信号レベ
ルは、Imoであらわれ、探針20の走査により得られた
画像の信号レベルはIpであらわされる。照合される画
像の部分は、縦方向に延びる配線及び横方向に延びる配
線を含む正方形の領域が選ばれる。
【0034】照合は、両画像の類似度を、相関C1 とし
て、次式(1)に従って計算することにより評価する。
【0035】
【数1】
【0036】あるいは、次式(2)に示すように、前記
相関C1 を明るさの平均振幅により正規化した次式
(2)を使ってもよい。
【0037】
【数2】
【0038】さらに、前記C1 を次式(3)に示すよう
に、明るさの平均値μm ,μp により正規化してもよ
い。
【0039】
【数3】
【0040】ただし、前記式(1)〜(3)において、
二重総和は前記正方形の領域についで実行される。ま
た、画像信号Imoと画像信号Ip との相関は、前記のい
ずれの方法で計算しても構わないが、画像信号Imoが明
るさを表す信号であり、これに対して画像信号Ip が高
さを表す信号で、両者の性質が異なることを考えると、
式(3)による計算方法が最も信頼性が高いと考えられ
る。
【0041】前記画像照合部40は、かかる相関の計算
を、前記正方形の領域の各点についで実行し、相関マッ
プを作成する。画像照合部40は、さらにこのようなマ
ップの中から相関が最大になる点を探し、この点の
x ,△y をもって前記二つの座標系のずれとする。さ
らに、前記画像照合部20は、このようにして得られた
ずれ△x ,△y を使って座標系(Xp ,Yp )を修正
し、このようにして修正した座標系において探針15を
測定したい配線パターン上に移動させ、その配線電圧を
測定する。
【0042】図16は本発明の第2実施例を示す図であ
る。この実施例の検査装置10は、図1の検査装置10
と類似しており、類似の部材は同じ参照番号で示し、詳
細な説明は省略する。この実施例の検査装置10は、図
1の第2のフレームメモリ46及び陰影除去処理部48
の代わりに、疑似陰影追加部52を備えている。つま
り、第1実施例においては明視野照明を行いながら光学
顕微鏡16によって取得した画像から陰影を除去してい
たの対し、この実施例では明視野照明を行いながら光学
顕微鏡16によって取得した画像をそのまま使用すると
ともに、探針20の走査によって取得された画像に光学
顕微鏡16によって取得した画像の陰影と同等の疑似陰
影を追加する。
【0043】図17は疑似陰影の追加を説明する図であ
る。(A)では、探針20の走査によって画像を取得す
る。この画像を元画像と呼び、関数fであらわす。
(B)では、元画像を微分し、関数f′を得る。関数
f′は元画像のエッジ部分を抽出した画像になる。
(C)では、エッジ部分を抽出した画像f′は取得方向
に応じた符号をもつため、その絶対値|f′|をとる。
この|f′|であらわされる画像は、元画像のエッジ位
置にエッジ部分の高さ及び勾配に応じた高さ(強度)を
もった画像になる。これを反転させたものが、疑似陰影
となる。(D)に示されるように、これに適当な係数c
をかけて、元画像から差し引く(f−c|f′|)こと
により,疑似的な陰影を施した画像が得られる。従っ
て、明視野照明を行いながら光学顕微鏡16によって取
得した画像と、疑似的な陰影を施した画像(f−c|
f′|)とを照合することにより、陰影に基づく相違の
ない2つの画像を照合することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
もともと明るさと高さという異なる性質の画像の照合を
正確に行うことができるようになり、光学顕微鏡及び探
針をもったプローブを切り換えながら且つ切り換え誤差
を最小にして検査を行うことのできる検査装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】プローブを示す断面図である。
【図3】光学顕微鏡で一般的に使用される垂直落射照明
(明視野照明)の例を示す図である。
【図4】暗視野照明の例を示す図である。
【図5】明視野照明をしながら光学顕微鏡で観察し、取
得した半導体集積回路の画像の一部を示す図である。
【図6】図5の線Cに沿ってとった部分の画像信号を示
す図である。
【図7】図5の線Cに沿ってとった部分と同じ部分を探
針の走査により取得した画像信号を示す図である。
【図8】光学顕微鏡で取得した画像と探針の走査により
取得した画像との正しい照合を行うことができる場合を
示す図である。
【図9】光学顕微鏡で取得した画像と探針の走査により
取得した画像との正しい照合を行うことがができない場
合を示す図である。
【図10】検査すべき半導体集積回路の一例を示す図で
ある。
【図11】図10の半導体集積回路を明視野照明をしな
がら光学顕微鏡で取得した画像を示す図である。
【図12】図11の画像に対して、しきい値以下の部分
を抽出し、マスクAとした例を示す図である。
【図13】図10の半導体集積回路を暗視野照明をしな
がら光学顕微鏡で取得した画像を示す図である。
【図14】図13の画像に対して、しきい値以下の部分
を抽出し、マスクBとした例を示す図である。
【図15】マスクAとマスクBの共通部分を抽出してマ
スクCとした例を示す図である。
【図16】本発明の第2実施例を示す図である。
【図17】図16の実施例の疑似陰影追加部の説明図で
ある。
【符号の説明】
10…検査装置 12…半導体集積回路 14…ステージ 16…光学顕微鏡 18…プローブ 20…探針 22…対物レンズ 24…撮像レンズ 26…CCDアレイ 28…画像処理装置 30…センサ光学系 32…粗動ステージ 34…プローブ昇降機構 36…微動ステージ 38…信号処理装置 40…画像照合部 42…コントローラ 44、46…フレームメモリ 48…陰影除去処理部 50…照明制御部 52…疑似陰影追加部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01R 31/28 H01L 21/66 J H01L 21/66 Z G01R 31/28 K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象表面の画像を取得する光学顕微
    鏡と、検査対象表面を走査することにより表面形状の高
    さ測定を行って画像を取得する探針を含むプローブと、
    光学顕微鏡の平面座標系と探針の走査座標系との位置合
    わせを行うために、光学顕微鏡により取得された第1の
    画像と、探針の走査により取得された第2の画像とを照
    合する照合手段と、照合に際して、照明による陰影を含
    む第1の画像と照明による陰影を含まない第2の画像と
    の陰影による相違をなくすように補正する補正手段とを
    備えたことを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、光学顕微鏡により明視
    野照明と暗視野照明とを用いてそれぞれ第1の画像を取
    得して明視野照明画像と暗視野照明画像となし、取得さ
    れた明視野画像と暗視野画像から陰影を抽出し、両陰影
    を比較することによって陰影を除去することを特徴とす
    る請求項1に記載の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記陰影を除去するときに、明視野照明
    画像の暗い部分と暗視野照明画像の明るい部分との両方
    の条件を満たす部分を陰影とみなすことを特徴とする請
    求項2に記載の検査装置。
  4. 【請求項4】 陰影とみなされた部分の暗視野照明画像
    を適当な比率で明視野照明画像に加味することにより陰
    影を除去することを特徴とする請求項3に記載の検査装
    置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段は、第2の画像の高所を示
    す部分のエッジ部分に擬似的な陰影を施すことを特徴と
    する請求項1に記載の検査装置。
  6. 【請求項6】 第2の画像の微分画像の絶対値を所定の
    比率で元画像から差し引くことにより擬似的な陰影を施
    すことを特徴とする請求項5に記載の検査装置。
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WO2023195216A1 (ja) * 2022-04-07 2023-10-12 株式会社島津製作所 データ処理方法、プログラム、画像処理装置、および、走査型プローブ顕微鏡

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