JP4712938B2 - 付け替え式容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外容器と、その内側に装着して用いられる内袋とを組み合わせてなる付け替え式容器に関し、更に詳しくは、液状物など流動性を有する内容物を密封包装し、使用時に安全且つ容易に内容物を注出することができ、しかも、内容物の使用後、空になった内袋を外容器から取り外し、内容物が充填された新しい内袋をその外容器に装着して、繰り返し使用することのできる付け替え式容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ミネラルウォーター、果汁など各種飲料のほか、醤油、ソース、めんつゆなどの液体調味料や各種液体洗剤などの液状物は、主に、プラスチックボトル、ガラス瓶、金属缶などの保形性容器に充填され、流通、使用に供され、使用後の容器は廃棄処分されていた。
しかし、廃棄物処理の問題もあり、これらの容器は、使用後分別処理し、回収、リサイクルすることが進められている。
また、このような保形性容器は、資源の消費傾向が強く、商品に占める容器コストの割合も無視できないものがあった。
【0003】
このような見地から、ラミネートフィルムなど軟包装材料による袋など、軽くて嵩張らず、より低価格の簡易型の容器が求められるようになっている。
このような簡易型容器は、前記プラスチックボトル、ガラス瓶、金属缶などの保形性容器の代替容器として使用できるほか、使用後のボトルなどの容器に同一内容物を補充するために用いる詰め替え用容器としても使用されるようになっている。
このような簡易型容器としては、例えば、自立性を有するスタンディングパウチをそのまま使用したもの、或いは、スタンディングパウチの上部に狭い幅の注出口部をヒートシールとその外側のトリミングにより形成したもの、更には、その注出口部の開口性と保形性を一層安定なものにするため、スタンディングパウチの上部にプラスチックの成形体による注出口を取り付けたものなどがある。
【0004】
このようなパウチは、材料の消費量が少なく、軽量であり、コンパクトに内容物を包装できるので、省資源、物流費の削減が可能であり、更に、使用後の廃棄処理も容易であるなどの長所を有しており、中でもスタンディングパウチの上部にプラスチックの成形体による注出口を取り付けたものは、取扱いが比較的容易で、性能および使用適性において最も優れている。
【0005】
しかしながら、上記スタンディングパウチの上部にプラスチックの成形体による注出口を取り付けたものでも、パウチ自体を形成する積層フィルムは、薄く、剛性が低いため保形性に劣り、パウチの形状をボトルに似た縦長の形状とした場合、パウチに内容物を充填すると、パウチ胴部の中間部から上部寄りの位置に、両側の側部シール部から内側に向けて折れシワが発生し、外観に劣る問題があり、また、内容物注出の際、パウチを手で強く掴むと内容物が飛び出すため、丁寧に扱う必要があり、特に、容量が、1Lを超えるような比較的大きいパウチでは、注出の操作が厄介になる問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、液状物など流動性を有する内容物を密封包装する容器であって、該容器を、付け替え式容器、即ち、プラスチック製の外容器と、その外容器の内側に容易に取り付け及び取り外しできる内袋とで構成し、且つ、その内袋は、本体部分が積層フィルムで形成され、自立性を有する形式に製袋されると共に、上部にプラスチックの成形体よりなる注出口を備え、内容物の保存性に優れ、軽量で嵩張らず、使用後の廃棄処理も容易で、且つ、外観面でもボトルなどの保形性容器に似てスマートで、内容物の充填後も袋に折れシワなどが発生せず、形態安定性および店頭での陳列効果にも優れ、内袋単独でも流通させることができ、更に、内容物の使用時には、外容器の作用により容量が比較的大きい場合でも持ちやすく、安全且つ容易に内容物を注出することができるという、性能、使用適性、経済性、廃棄処理性など総合的に優れた付け替え式容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。即ち、請求項1に記載した発明は、プラスチック製の外容器と該外容器の内側に装着して用いる内袋とを組み合わせてなる付け替え式容器であって、前記内袋が、積層フィルムで形成され、前記内袋の上部と下部が、前後2面の壁面フィルムの間に、それぞれ上面フィルムまたは底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなるガセット部を有する形式で形成され、胴部が、前後2面の前記壁面フィルムの両側端縁部を側部シール部でヒートシールして形成され、且つ、下部のガセット部が、自立性を付与する形状のシールパターンでヒートシールされ、上部のガセット部の前後両側のひだ状部のうち、一方のひだ状部の上辺には、その両側のフィルム、即ち、前記壁面フィルムとそれに対向する前記上面フィルムとを延長して、両側が上部方向に向かって幅が狭くなる形状の突出部が設けられ、該突出部の両側端縁部が、前記ひだ状部の基部から前記突出部の上辺までつながる形状の上側部シール部でヒートシールされると共に、前記突出部の上部にプラスチックの成形体よりなる注出口が接合され、他方の前記突出部が設けられていない側のひだ状部が、内側が上部方向に向かって凸状となるシールパターンでヒートシールされ、また、少なくとも周壁と底板とで形成される前記外容器において、前記内袋の上方向への抜け落ちを防止するための係止部が、前記周壁の上端の内周に沿って、下方に開いた略コの字形状に設けられ、前記突出部が設けられていない側の前記ひだ状部の先端と係合可能としていることを特徴とする付け替え式容器からなる。
また、請求項2に記載した発明は、プラスチック製の外容器と該外容器の内側に装着して用いる内袋とを組み合わせてなる付け替え式容器であって、前記内袋が、積層フィルムで形成され、前記内袋の上部と下部が、前後2面の壁面フィルムの間に、それぞれ上面フィルムまたは底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなるガセット部を有する形式で形成され、胴部が、前後2面の前記壁面フィルムの両側端縁部を側部シール部でヒートシールして形成され、且つ、下部のガセット部が、自立性を付与する形状のシールパターンでヒートシールされ、上部のガセット部の前後両側のひだ状部のうち、一方のひだ状部の上辺には、その両側のフィルム、即ち、前記壁面フィルムとそれに対向する前記上面フィルムとを延長して、両側が上部方向に向かって幅が狭くなる形状の突出部が設けられ、該突出部の両側端縁部が、前記ひだ状部の基部から前記突出部の上辺までつながる形状の上側部シール部でヒートシールされると共に、前記突出部の上部にプラスチックの成形体よりなる注出口が接合され、他方の前記突出部が設けられていない側のひだ状部が、内側が上部方向に向かって凸状となるシールパターンでヒートシールされ、また、少なくとも周壁と底板とで形成される前記外容器において、前記内袋の上方向への抜け落ちを防止するための係止部が、前記周壁の上部に沿う円弧形アーム状に形成されると共に、中心部が薄肉部を設けたヒンジ部で前記外容器に外側に開く可動式として連結され、且つ、両端に固定部が設けられて前記外容器上部の対応位置に設けられた固定部と嵌合して固定できるように構成され、前記突出部が設けられていない側の前記ひだ状部の先端と係止可能としていることを特徴とする付け替え式容器からなる。
【0008】
上記において、内袋の上部ガセット部の突出部が設けられていない側のひだ状部は、少なくともその外周がヒートシールされていればよく、そのシールパターンは任意でよい。
【0009】
このような構成を採ることにより、本発明の付け替え式容器は、内袋のみを取り替えて使用することができるので、プラスチックボトルなどの保形性容器と比較して、使い捨てとなる内袋は、材料の消費量が少なく、軽量で嵩張らず、使用後の廃棄処理も容易になる。
そして、内容物が充填された内袋は、下部のガセット部とそのシールパターンにより自立性が付与されるので取り扱いやすく、且つ、その本体部分が、上部と下部のガセット部により筒状体となるので、容量の割にコンパクトに包装することができ、物流費の削減および店頭での陳列スペースの削減が可能となる。
【0010】
また、内袋の上部のガセット部の一方のひだ状部の上辺には、両側のフィルムを延長して、両側が上部方向に向かって幅が狭くなる形状の突出部が設けられ、該突出部の両側端縁部が、該ひだ状部の基部から突出部の上辺までつながる形状の上側部シール部でヒートシールされると共に、該突出部の上部にプラスチックの成形体よりなる注出口が接合されているので、注出口は保形性がよく、安全且つ容易に内容物を注出することができ、更に、外観もボトルなどの保形性容器に似てスマートであり、店頭での陳列効果にも優れたものとなる。
【0011】
そして、内容物を他の容器に移し替える際には、内袋はプラスチック製の外容器に装着されているので、注出口を開封し、外容器を持って開口部を容器の口部に向けて傾けることにより、内袋に余分な力がかからず、内容物が開口部に向かって自然に流動し、その内圧により、突出部を含む上部ガセット部の両側のフィルムが外側に広がり、この部分に壁面フィルムと上面フィルムとによる漏斗形状が形成される。従って、内容物の注出口への流動がスムーズに行われ、内容物を最後まで安全且つ容易に移し替えることができる。
【0012】
請求項1に記載した発明は、前記内袋の上部のガセット部の突出部が設けられていない側のひだ状部が、内側が上部方向に向かって凸状となるシールパターンでヒートシールされていることを特徴とする付け替え式容器からなる。上記内側が上部方向に向かって凸状となるシールパターンは、内側が、実質的に上部方向に向かって凸状となるシールパターンであれば何でもよい。
【0013】
このような構成を採ることにより、前記請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、内袋に内容物を充填した時、内袋の上部も、下部に類似した形状に容易に広げられるので、内袋の胴部を一層整った形状の筒状体とすることができる。また、内袋に充填された内容物を他の容器に移し替える際、内容物の内圧で前記突出部を含む上部ガセット部の両側のフィルムが外側に広げられ、この部分に壁面フィルムと上面フィルムとによる漏斗形状が形成されるが、この時、内側が上部方向に向かって凸状となるシールパターンの凸状の上端部から注出口に向けて、上面フィルムが自然に稜線状をなして広がり、整った形状の漏斗形状が形成される。従って、その保形性が向上し、内容物の注出口への流動が一層スムーズになり、最後まで安全且つ容易に内容物を移し替えることができる。
【0014】
また、内袋の上部の突出部が設けられていない側のひだ状部と、この部分の前記シールパターンによるヒートシール部により、この部分の剛性が高められるので、内袋の上部近辺が補強され、内容物充填後に袋胴部の中間部から上部寄りの位置に、両側の側部シール部から内側に向けて発生していた折れシワの発生も防止され、外観を一層向上させることができる。
【0015】
請求項3に記載した発明は、前記内袋の内側が上部方向に向かって凸状となるシールパターンが、内側が、上向きの円弧状、台形状、鈍角の逆V字形に凸状となるシールパターンのいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の付け替え式容器である。
【0016】
このような構成を採ることにより、前記請求項2に記載した発明の作用効果に加えて、内袋の上部のガセット部の突出部が設けられていない側のひだ状部を、例えば、内側が、上向きの円弧状に凸状となるシールパターンでヒートシールした場合は、内容物を注出する際、前記突出部に形成された漏斗形状が円錐に近い形状となり、また、内側が、台形状、または鈍角の逆V字形に凸状となるシールパターンでヒートシールした場合は、前記漏斗形状の上面フィルム側にそれぞれの角部から注出口に向けて稜線状の折れ曲がりを生じ、漏斗形状が角錐のような形状となる。そして、いずれの場合も、漏斗形状が安定化されるので、その保形性が向上し、内容物の注出口への流動が一層スムーズに行われ、最後まで安全且つ容易に内容物を移し替えることができる。
【0017】
請求項4に記載した発明は、前記内袋の上部のガセット部の突出部が設けられた側のひだ状部の両側端縁部をヒートシールする上側部シール部の内側ラインが、該ひだ状部の両側基部から該突出部の上辺まで、傾斜直線でつながる形状にヒートシールされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の付け替え式容器からなる。
【0018】
このような構成を採ることにより、前記請求項1乃至3のいずれかに記載した発明の作用効果に加えて、前記突出部の両側のフィルムで形成される漏斗形状が、一層大きく且つ安定した形状となるので、漏斗形状の保形性が更に向上し、一層スムーズに内容物を注出することができる。
【0019】
請求項5に記載した発明は、前記内袋の下部のガセット部の自立性を付与する形状のシールパターンが、中央部が低く、両側端部に向かって高くなる船底形のシールパターンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の付け替え式容器である。
【0020】
このような構成を採ることにより、前記請求項1乃至4のいずれかに記載した発明の作用効果に加えて、内容物を充填した内袋は、その底部が、前記シールパターンに応じて、例えば、内側が下向きの円弧状曲線で形成される船底形のシールパターンの場合は、円形乃至楕円形状に、内側が所定幅の底部から両側が外側に傾斜を持って直線状に立ち上がる形状の船底形のシールパターンの場合は、六角形状になり、いずれも中央部が前後に大きく広げられ、また、底面の外周にはヒートシール部による脚部が形成されるため、内袋の自立性を一層向上させることができる。
【0021】
そして、請求項6に記載した発明は、前記外容器に把手が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の付け替え式容器からなる。
【0022】
このような構成を採ることにより、前記請求項1乃至5のいずれかに記載した発明の作用効果に加えて、付け替え式容器を持つ時、把手を掴んで持つことができるので、特に、比較的大きいサイズの容器の場合、一層持ちやすく、内容物の注出も一層安全且つ容易に行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の付け替え式容器の内袋に用いるフィルムおよび注出口、そして、内袋と外容器の製造方法など、発明の実施の形態について説明する。
先ず、本発明の付け替え式容器の内袋に用いるフィルムは、主にプラスチックを主体とする積層フィルムを用いるが、特に限定はされず、液状などの内容物の包装用袋に用いられている公知の積層フィルムは、いずれも使用することができ、充填する内容物の種類や充填後の加熱処理の有無など、使用条件に応じて適する材料を自由に選択して使用することができる。
本発明の付け替え式容器の内袋に用いる積層フィルムの構成の代表的な例として、以下のような構成が挙げられる。
【0024】
(1) ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(2) ONフィルム/接着剤/2軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(3) ONフィルム/接着剤/2軸延伸PPフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(4) ONフィルム/接着剤/2軸延伸PPフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(5) ONフィルム(シリカ又はアルミナ蒸着層)/接着剤/2軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(6) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層は、L・LDPE層)
(7) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(8) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(9) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(10)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(11)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(12)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができる。
【0025】
上記構成において、ONフィルムは2軸延伸ナイロンフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチレン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは低密度ポリエチレン、PPフィルムはポリプロピレンフィルム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、EVOHフィルムはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、CPPフィルムは無延伸ポリプロピレンフィルムを指すものである。
また、アンカーコートは、押し出しコーティングで樹脂を積層する際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予めコーティングするものでプライマーコートの一種である。
【0026】
前記の積層フィルムの構成において、ONフィルム、PETフィルムは、基材フィルムとしてパウチに機械的強度や印刷適性を付与し、中間層の2軸延伸HDPEフィルム、2軸延伸PPフィルムは、機械的強度のほか、透湿度(防湿性)を向上させるために積層される。
そして、アルミニウム箔、シリカ又はアルミナ蒸着層、EVOHフィルムなどは、ガスバリヤー性を付与するために積層するものであり、それにより内容物の保存性を向上させることができる。
【0027】
また、シーラント層としては、L・LDPEフィルムとCPPフィルムの2種類の例を挙げたが、L・LDPEフィルムは、ヒートシールの安定性や耐内容物性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラッキング性などに優れ、CPPフィルムは、耐熱性、低臭性に優れており、これらの性能を必要とする内容物の包装用に適している。
【0028】
シーラント層には上記のほか、充填される内容物や注出口の材質に応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリエステル系樹脂なども適宜選択して使用することができる。
【0029】
特に、エチレン・αオレフィン共重合体でメタロセン系触媒などシングルサイト触媒を用いて重合したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優れており、本発明の付け替え式容器の内袋のように、上下のガセット部と胴部シール部との間など、ヒートシール部にフィルムの重なりの差による段差のある袋、また、プラスチックの成形体よりなる注出口を袋の内面に熱接着で接合するような袋のシーラント層には、シール抜けによるピンホールの発生を防止できる点で適している。
更に、前記共重合体にオレフィン系エラストマーをブレンドしたものを用いることにより、シーラント層の熱流動性が改善され、前記段差などによるピンホールの発生も一層効果的に防止することができる。
【0030】
尚、本発明の付け替え式容器に充填される内容物は、液状物のほか、粉状、粒状など流動性を有するものであれば、食品、非食品など何でもよいが、例えば、食用油など酸化され易い内容物が充填される場合は、前記積層フィルムのいずれかの一層、または複数の層に紫外線吸収剤を練り込むことができる。また、紫外線吸収剤を樹脂と混合し、コーティング方式で紫外線吸収層を設けてもよい。
紫外線吸収剤としては、以下の群から選択される一種または二種以上の化合物を使用することができる。
有機系では、ベンゾフェノン系、ベンゾアリゾール系、サリチル酸系、有機ニッケル系、アクリロニトリル系、モノ安息香酸系、シュウ酸アニリド系、シアノアクリレート系、トリアゾ系の紫外線吸収剤、また、無機系では、チタン、亜鉛、セリウムなどの各元素の酸化物を使用することができる。
【0031】
また、本発明の付け替え式容器の内袋に取り付けられるプラスチックの成形体よりなる注出口は、袋の上部に延設された突出部の上部の内面に、その接着基部を挿入し、袋のシーラント層を利用して熱接着することにより接合することができる。
このような注出口は、例えば、プラスチックの射出成形により容易に製造することができ、その形状は、注出口部とキャップとが別々に成形された2ピースタイプでもよく、注出口部とキャップが薄肉部を介して一体的に成形された1ピースタイプであってもよい。注出口が前記2ピースタイプの場合は、注出口部を袋に接合した後、例えば、注出口部の開口部から内容物を充填し、キャップを閉める前に、開口部に積層フィルム製の封止材を熱接着して確実に密封することもできる。
注出口の材質は、内袋のシーラント層で熱接着できることが必要であり、例えば、ポリプロピレン、中密度または高密度などのポリエチレンのほか、ポリエステルなどを使用することができる。
【0032】
次に、以上のような積層フィルムと注出口を用いて製造する本発明の付け替え式容器の内袋の製造方法について説明する。
本発明の付け替え式容器に用いる内袋は、その製袋自体は、例えば、従来のスタンディングパウチ用の製袋機で2列突き合わせ製袋用の製袋機を1列製袋に使用して、上下のガセット部やそこに延設される突出部などを形成することができる。そして、各ヒートシール部のヒートシール装置、および、突出部などの外側を切り取るためのトリミング装置などを適宜付加することにより、容易に製袋することができる。
注出口の内袋への接合は、その取り付け装置を製袋機に組み込んで製袋とインラインで取り付けることもできるが、取り付け装置を別に用意してオフラインで取り付けることもできる。
【0033】
尚、袋上部のガセット部のヒートシールにおいては、前記注出口を接合する突出部を設けた側のひだ状部と、もう一方のひだ状部とでシールパターンが異なるため、別々にヒートシールする必要があるが、複数のセクションに分割してヒートシールすることにより問題なく製袋することができる。
【0034】
また、本発明の付け替え式容器において、内容物が充填された前記内袋を内側に装着して用いる外容器は、内袋に充填された内容物を注出する際、内袋が比較的容量の大きいものであっても、内袋に余分な力を加えることなく、安全且つ容易に内容物を注出できるようにするものであり、また、内袋を付け替えることにより、繰り返し使用できることを前提とするものである。
従って、外容器は、剛性を有し、且つ、容易に製造できることが好ましく、そのためには、プラスチックの成形体で形成し、その構成としては、少なくとも周壁と底板とで形成し、且つ該周壁の内側のいずれかに、内側に装着される内袋の上方向への抜け落ちを防止するための係止部が設けられた構成とすることができる。また、外容器を更に持ちやすくするためには、周壁の一部などに把手を設けた構成とすることができる。
【0035】
上記係止部は、内容物を注出する際、内袋が外容器の上方向への抜け落ちを防止できればよく、その位置は、外容器周壁の内側であれば任意の位置に設けることができ、その形状も特に限定されず、自由に設計することができる。只、内袋を確実に係止するためには、内袋の上部ガセット部の注出口が接合されていない側のひだ状部の上端を係止することが効果的である。このような外容器は、注出口と同様、プラスチックの射出成形などにより容易に製造することができ、材質面でも適度の剛性があれば特に制約はなく、ABS樹脂、ポリプロピレンなどの汎用樹脂を好適に使用することができる。また、再生樹脂を使用してもよく、それにより一層のコストダウンも可能である。
【0036】
【実施例】
以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に説明する。但し、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の図面に限定されるものではない。
図1は、本発明の付け替え式容器に用いる内袋の一実施例の構成を示す正面図である。
図2は、図1に示した内袋に内容物を充填し、内袋を膨らませた時の形状を示す側面図である。
図3は、本発明の付け替え式容器の一実施例の構成を説明する斜視図である。
図4は、本発明の付け替え式容器の別の一実施例の構成を説明する斜視図である。
【0037】
図1、図2に示した本発明の付け替え式容器に用いる内袋50は、その上部と下部が、前後2面の壁面フィルム1、1′の上部と下部の間に、それぞれ上面フィルム2または底面フィルムを内側に向けて折り込み、上面フィルムの場合は、その両側端縁部の上端近傍に上面フィルム切り欠き部4、4を設け、また、底面フィルムの場合は、その両側端縁部の下端近傍に底面フィルム切り欠き部5、5を設けて挿入し、所定のシールパターンでヒートシールする方法で、ガセット部6、7を有する形状に形成され、胴部が、壁面フィルム1、1′の両側端縁部を側部シール部9、9でヒートシールして形成されている。
【0038】
そして、下部のガセット部7は、内側が下向きの円弧状曲線で形成された船底形のシールパターン、即ち、底部シール部8でヒートシールされ、また、上部のガセット部6の前側のひだ状部には、その上辺に、両側のフィルム、即ち、壁面フィルム1とそれに対向する上面フィルム2とを延長して、両側が上部方向に向かって幅が狭くなる形状の突出部10が設けられ、この突出部10を含む前側のひだ状部の両側端縁部が、該ひだ状部の基部から突出部10の上辺までその内側ラインが傾斜直線でつながる形状の上側部シール部11、11でヒートシールされると共に、該突出部10の上部に、プラスチックの成形体よりなる注出口20が熱接着により接合され、また、上部のガセット部6の背面側のひだ状部は、内側が上向きの円弧状曲線となるシールパターン、即ち、上部ガセット部背面側シール部13でヒートシールされて構成されている。
【0039】
尚、注出口20は、この場合、筒部21を主体として、下部に接着基部22が設けられ、その上に適宜フランジ23が設けられ、上部には別体の螺子式のキャップ24が取り付けられた構成である。
注出口20の内袋50への接合は、内袋50の突出部10の上部の両側のフィルムの間に、注出口20の接着基部22を挿入し、加熱圧着する方法で熱接着される。
また、内袋50への内容物の充填は、キャップ24を取り付ける前の注出口20から行うが、内容物の充填後、キャップ24を取り付ける前に、注出口20の開口部に積層フィルム製の封止材を熱接着して密封することもできる。
【0040】
このような構成を採ることにより、注出口20以外は積層フィルムで形成されているので、内容物の保存性もよく、軽量で嵩張らず、使用後の廃棄処理も容易である。
そして、内容物が充填された内袋50(図2参照)は、下部のガセット部7が、内側が下向きの円弧状曲線で形成された船底形の底部シール部8でヒートシールされているので、下部の横断面が円形乃至楕円形状となり、且つ、底部の外周にはリング状の脚部が形成されるので自立性に優れ、取り扱いが容易になる。また、内袋50の本体部分が、上部と下部のガセット部6、7により筒状になるので、容量の割にコンパクトでスペースを取らず、外観がボトルなどの保形性容器に似てスマートで、店頭での陳列効果にも優れている。
【0041】
また、内容物充填後の内袋の形態についても、袋の上部の突出部10が、上部方向に両側がつぼまって幅が狭くなる台形状であるため、この部分に入る内容物量は少なく、また、上部のガセット部6には、背面側にもひだ状部があり、該ひだ状部が、内側が上向きの円弧状曲線となるシールパターンでヒートシールされると共に、その両側の上部端縁部が、上面フィルム切り欠き部4、4により前側のひだ状部と接合されているため、内袋の上部の補強効果が向上し、通常の自立性袋の場合、胴部に発生していた折れシワの発生もなくなり、形態安定性がよく外観も優れたものとなる。従って、外容器を付けない場合でも良好に流通させることができる。
【0042】
図3は、本発明の付け替え式容器の一実施例の構成を説明する図であり、(イ)は、付け替え式容器の斜視図、(ロ)は、(イ)のS面における拡大断面図である。
図3に示した付け替え式容器100は、(イ)に示すように、プラスチック製の外容器70の内側に、前記図1、図2に示した構成の内袋50を装着して構成したものである。
この場合、プラスチック製の外容器70は、把手71が設けられた周壁72と底板73とで形成されると共に、周壁72の把手が設けられている側の上端の内側に、その内周に沿って、内袋50が上方向に抜け落ちるのを防止するための係止部74が設けられて構成されている。
【0043】
この係止部74は、(ロ)のS面の拡大断面図に示すように、外容器70の内側に装着された内容物充填済みの内袋50の上部ガセット部6の注出口20が設けられていない側のひだ状部の先端部、即ち、上部ガセット部背面側シール部13の先端部を上から抱え込むように保持して、内袋50を係止するものである。このような係止部74は、必ずしも周壁72の上端の内周に沿って連続する形状に設ける必要はなく、複数箇所に分割したスポット状に設けてもよい。
上記外容器70は、例えば、プラスチックの射出成形などにより製造できるが、把手71が設けられた周壁72と底板73とは、一体化された形状に成形してもよく、また、別々に成形して、ねじ込み、その他の嵌合方式で組み付けるようにしてもよい。
【0044】
このような構成を採ることにより、付け替え式容器100に充填された内容物を、例えば、他の容器に移し替える際には、内袋50の注出口20をキャップ24を外して開口させ、外容器70の把手71を持って、開口部を容器の口部に合わせて付け替え式容器100を傾けることにより、内容物は自然に注出口に流動し、その内圧により突出部10の両側のフィルム、即ち、壁面フィルム1とそれに対向する上面フィルム2とが漏斗形状に広げられるので、内容物がスムーズに注出される。
この時、付け替え式容器100は、内容量が比較的大きい場合でも、把手71を持って注出することができるので、内袋50に余分な力が加わらず、最後まで安全且つ容易に内容物を移し替えることができる。
【0045】
図4は、本発明の付け替え式容器の別の一実施例の構成を説明する図であり、(イ)は、付け替え式容器の斜視図、(ロ)は、(イ)のS面における拡大断面図である。
図4に示した付け替え式容器200は、前記図3に示した付け替え式容器100の構成において、内袋50はそのままとし、外容器70のみを、外容器80の構成に変更して構成したものである。
この外容器80は、把手71が設けられた周壁72と底板73とで形成される点は、前記図3に示した外容器70と同様であるが、内袋50の抜け落ちを防止する係止部74の構成を、図示したように変更して構成したものである。
【0046】
即ち、外容器80は、係止部74を、周壁72の上部に沿う円弧形アーム状に形成すると共に、その中心部が薄肉部を設けたヒンジ部75で外容器本体の把手71の上方の位置に連結されており、外側に開く可動式とし、且つ、円弧形アーム状の係止部74の両端に固定部76b を設けて、外容器本体上部の対応位置に設けられた固定部76a と嵌合して固定できるようにして構成したものである。
この係止部74の場合も内袋50の係止は、(ロ)のS面の拡大断面図に示したように、内容物充填済みの内袋50の上部ガセット部6の注出口20が設けられていない側のひだ状部の先端部、即ち、上部ガセット部背面側シール部13の先端部を上から抱え込むように保持して係止するものである。
【0047】
尚、係止部74の両端の固定部76b の容器本体側固定部76a への嵌合、解離は、両側の固定部76b を外側に開き、また閉じることにより行われる。
また、このような外容器80は、係止部74をヒンジ部75を介して外側に開いた形状で成形できるので、逆テーパー部がなく成形が容易になり生産性を向上させることができる。
【0048】
このような構成を採ることにより、付け替え式容器200は、内袋50を新しいものに付け替える際、係止部74を外側に開いて、取り外しと装着を行えるので、一層容易に内袋の付け替えを行うことができる。
また、上記以外の点では、前記図3に示した付け替え式容器100と同様な構成であるため、図3に示した付け替え式容器100で説明した作用効果と同様な作用効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上、詳しく説明したように、本発明によれば、プラスチック製の外容器の内側に注出口付きの内袋を装着して用いる付け替え式容器であって、液状物など流動性を有する内容物を密封包装することができ、外容器に内袋を装着した形態での流通はもとより、内袋単独でも良好に流通させることができ、内袋自体、内容物の保存性がよく、軽量で嵩張らず、使用後の廃棄処理も容易で、且つ、ボトルなどの保形性容器に似た立体形状を有し、自立性、形態安定性に優れ、胴部に折れシワが発生することもなく、また、内容物の使用時には、内袋を外容器の内側に装着して、内容物の注出、或いは、他の容器への移し替えを行うことができ、容器の容量が比較的大きい場合でも、外容器の把手などを持って注出することができるので、操作が容易であり、内袋に余分な力が加わることもなく、最後まで安全且つ容易に内容物を移し替えることができるという、性能、使用適性と共に、外観、廃棄処理性、経済性など総合的に優れた付け替え式容器を提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の付け替え式容器に用いる内袋の一実施例の構成を示す正面図である。
【図2】図1に示した内袋に内容物を充填し、内袋を膨らませた時の形状を示す側面図である。
【図3】本発明の付け替え式容器の一実施例の構成を説明する図であり、(イ)は、付け替え式容器の斜視図、(ロ)は、(イ)のS面における拡大断面図である。
【図4】本発明の付け替え式容器の別の一実施例の構成を説明する図であり、(イ)は、付け替え式容器の斜視図、(ロ)は、(イ)のS面における拡大断面図である。
【符号の説明】
1、1′ 壁面フィルム
2 上面フィルム
2a 上面フィルム折り返し部
3 底面フィルム
3a 底面フィルム折り返し部
4 上面フィルム切り欠き部
5 底面フィルム切り欠き部
6、7 ガセット部
8 底部シール部
9 側部シール部
10 突出部
11 上側部シール部
12 突出部上部シール部
13 上部ガセット部背面側シール部
20 注出口
21 筒部
22 接着基部
23 フランジ
24 キャップ
50 内袋
70、80 外容器
71 把手
72 周壁
73 底板
74 係止部
75 ヒンジ部
76a 、76b 固定部
100、200 付け替え式容器

Claims (6)

  1. プラスチック製の外容器と該外容器の内側に装着して用いる内袋とを組み合わせてなる付け替え式容器であって、前記内袋が、積層フィルムで形成され、前記内袋の上部と下部が、前後2面の壁面フィルムの間に、それぞれ上面フィルムまたは底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなるガセット部を有する形式で形成され、胴部が、前後2面の前記壁面フィルムの両側端縁部を側部シール部でヒートシールして形成され、且つ、下部のガセット部が、自立性を付与する形状のシールパターンでヒートシールされ、上部のガセット部の前後両側のひだ状部のうち、一方のひだ状部の上辺には、その両側のフィルム、即ち、前記壁面フィルムとそれに対向する前記上面フィルムとを延長して、両側が上部方向に向かって幅が狭くなる形状の突出部が設けられ、該突出部の両側端縁部が、前記ひだ状部の基部から前記突出部の上辺までつながる形状の上側部シール部でヒートシールされると共に、前記突出部の上部にプラスチックの成形体よりなる注出口が接合され、他方の前記突出部が設けられていない側のひだ状部が、内側が上部方向に向かって凸状となるシールパターンでヒートシールされ、また、少なくとも周壁と底板とで形成される前記外容器において、前記内袋の上方向への抜け落ちを防止するための係止部が、前記周壁の上端の内周に沿って、下方に開いた略コの字形状に設けられ、前記突出部が設けられていない側の前記ひだ状部の先端と係合可能としていることを特徴とする付け替え式容器。
  2. プラスチック製の外容器と該外容器の内側に装着して用いる内袋とを組み合わせてなる付け替え式容器であって、前記内袋が、積層フィルムで形成され、前記内袋の上部と下部が、前後2面の壁面フィルムの間に、それぞれ上面フィルムまたは底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなるガセット部を有する形式で形成され、胴部が、前後2面の前記壁面フィルムの両側端縁部を側部シール部でヒートシールして形成され、且つ、下部のガセット部が、自立性を付与する形状のシールパターンでヒートシールされ、上部のガセット部の前後両側のひだ状部のうち、一方のひだ状部の上辺には、その両側のフィルム、即ち、前記壁面フィルムとそれに対向する前記上面フィルムとを延長して、両側が上部方向に向かって幅が狭くなる形状の突出部が設けられ、該突出部の両側端縁部が、前記ひだ状部の基部から前記突出部の上辺までつながる形状の上側部シール部でヒートシールされると共に、前記突出部の上部にプラスチックの成形体よりなる注出口が接合され、他方の前記突出部が設けられていない側のひだ状部が、内側が上部方向に向かって凸状となるシールパターンでヒートシールされ、また、少なくとも周壁と底板とで形成される前記外容器において、前記内袋の上方向への抜け落ちを防止するための係止部が、前記周壁の上部に沿う円弧形アーム状に形成されると共に、中心部が薄肉部を設けたヒンジ部で前記外容器に外側に開く可動式として連結され、且つ、両端に固定部が設けられて前記外容器上部の対応位置に設けられた固定部と嵌合して固定できるように構成され、前記突出部が設けられていない側の前記ひだ状部の先端と係止可能としていることを特徴とする付け替え式容器。
  3. 前記内袋の内側が上部方向に向かって凸状となるシールパターンが、内側が上向きの円弧状、台形状、鈍角の逆V字形に凸状となるシールパターンのいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の付け替え式容器。
  4. 前記内袋の上部のガセット部の前記突出部が設けられた側の前記ひだ状部の両側端縁部をヒートシールする上側部シール部の内側ラインが、前記ひだ状部の両側基部から前記突出部の上辺まで、傾斜直線でつながる形状にヒートシールされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の付け替え式容器。
  5. 前記内袋の下部のガセット部の自立性を付与する形状のシールパターンが、中央部が低く、両側端部に向かって高くなる船底形のシールパターンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の付け替え式容器。
  6. 前記外容器に把手が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の付け替え式容器。
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