JP4711297B2 - シャッター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、巻取部の外周に、捨て巻き部を有するシャッター装置に関する。
倉庫や店舗或いは住宅などの建造物や、地下施設などの構築物、車両や船舶などの輸送手段などに配設されるシャッター装置は、一般にそれら建物,躯体等に形成される開口部の上縁に収納部としてシャッターケースが配設され、このシャッターケース内にシャッターカーテンを巻回状態として収納するようになっている。通常、シャッターカーテンを、開口部に繰り出し、閉状態とした場合、カーテン最下端縁の部材が、床などの開口部下縁に触れているのみであり、シャッターカーテンは、シャッターケース内の巻取部の動作停止でその状態である閉状態を維持され、すなわち巻取部にて吊られている状態となる。
一方、スラットの交換、修理等のメンテナンス時には、シャッターカーテンを閉鎖状態とし、さらに、シャッターカーテンの自重を床面に支持させるために、シャッターカーテン上端の余長部分を繰り出し、吊られている状態を除去し、すなわちテンションを除く。その自重を逃がすための余長部分は「捨て巻き」と称せられ、通常の開閉動作時には巻取部の外周に巻かれたままの状態で保持される。
一般的に、シャッターケース内には、スラット等のシャッターカーテン構成部材が、いくつか繰り出されずに残っており、それらのうちの最上端が捨て巻き部の吊元部材として、或いは、最上端の構成部材にさらに別体構成の吊元部材を介して、巻取部、例えばシャフトや軸、巻胴、巻取板、又はホイール等と言われる部材に連結固定されている。
例えば、シャッターカーテンが、シャッターカーテンの両縁部に位置し複数個が繰り出し方向に連結されて巻取部に巻き取られる端部材と、両縁部の端部材に両端が支持され相互が連接される複数の間仕切片としてのスラットとからなる静粛かつ高速な巻き取り可能なロールアップ式ゲート(下記特許文献1)の場合、上端約3個の端部材にはスラットが渡設されず、これらのうち最上端の端部材が吊元部材を介して巻取部としての巻取ホイールと連結されていた。
特表2003−527513号公報
上記したロールアップ式ゲートでは、アルミ製のスラットが、端部材からなる樹脂製の軽量なリンク機構によって繋がっているため、例えば開口部の間口が狭いと、シャッターカーテン全体が軽量となり、外部からの手による持ち上げが容易となる可能性がある。また、開口部の間口が広い等、シャッターカーテン全体に重量がある場合には、油圧ジャッキや、フォークリフト等で持ち上げられてしまうことも危惧される。これらの要因としては、図7に示すように、巻取部7はブレーキ状態であって回転を起こさず、捨て巻き部1の部材である端部材3が、収納部5内で屈曲し、巻取部7の外周7aから離反してしまい、持ち上がってしまうことが挙げられる。このように、捨て巻き部1が巻取部7の外周7aから離反して膨らみ、その分の長さがシャッターカーテン9の巻き取り方向の移動可能量となれば、シャッターカーテン9の容易な持ち上がり等、強制的な開放を可能とし、防犯性を低下させる虞があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、シャッターカーテンが容易に持ち上がってしまう等、強制的な開放が行われることが防止でき、防犯性の向上を図ることのできるシャッター装置を提供することを目的としている。また、防犯性の向上を達成しつつも、メンテナンスのための構造を有したシャッター装置を提供することを目的としている。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のシャッター装置100は、収納部15と、該収納部15に回動自在に収容されブレーキ手段によって動作停止される巻取部17と、該巻取部17の外周に基端部33が連結されて渦巻き状に巻き取られ該巻取部17の回転によって前記収容部15から繰り出し自在なシャッターカーテン13と、を具備し、前記巻取部17は、中心が連動軸によって連結された左右の巻取ホイールにより構成され、前記シャッターカーテン13は、シャッターカーテンの両縁部に位置し複数個が繰り出し方向に連結されて左右の巻取ホイールに巻き取られる左右の端部材と、左右の端部材に両端が支持されて上下方向に連接される複数の間仕切片とからなり、前記基端部33の連結部分までの左右の端部材により構成される捨て巻き部49が、左右の巻取ホイールの外周に沿うシャッター装置において、前記端部材の前記基端部33から離れた前記捨て巻き部49の部分が、固定解除可能な固定手段によって前記巻取部外周から離反不能に固定され、前記固定手段が、前記左右の端部材と前記左右の巻取ホイールとの外側面に亙って固定解除可能に固定される固定板55であることを特徴とする。
請求項2では、前記固定手段を構成する固定板が、前記左右の端部材と前記左右の巻取ホイールとの外側面に固定ボルトにより固定解除可能に固定されていることを特徴とする。
このシャッター装置100では、閉鎖状態のシャッターカーテン13に対し、開放方向である巻き取り方向の力が加えられても、捨て巻き部49がブレーキ状態である巻取部17の外周17aから離反して膨らみ、その分の長さがシャッターカーテン13の巻き取り方向の移動可能量となることがない。すなわち、この移動可能量を許容することがないので、シャッターカーテン13の容易な持ち上がり等、強制的な開放が阻止される。また、固定手段としての固定板55の固定及び解除作業を、巻取ホイールの外側面の側から行うことができる。
上記のシャッター装置100は、前記シャッターカーテン13が、該シャッターカーテン13の両縁部に位置し複数個が繰り出し方向に連結されて前記巻取部17に巻き取られる端部材21と、前記両縁部の該端部材21に両端が支持され連結される複数の間仕切片25とからなる。
このシャッター装置100では、シャッターカーテン13を構成する両縁部の端部材21のみが巻取部17に巻き取られ、間仕切片25が直接巻取部17の外周17aに巻き取られることがない。つまり、シャッターカーテン13は左右両縁部のみで巻き取られることになる。
請求項記載のシャッター装置100は、前記シャッターカーテン13の繰り出し側先端部に、該繰り出し方向と略同方向に変形自在な変位吸収部材が設けられていることを特徴とする。
このシャッター装置100では、変位吸収部材が設けられることで、その具体的な実施の態様として、可撓性部材を用いた水切り構造や、衝撃を和らげる緩衝材・緩衝機構などよりなるクッション構造、或いは伸縮機構を備えた障害物感知装置などとしての適用が可能となる。
請求項記載のシャッター装置は、前記固定手段が、前記捨て巻き部49と前記巻取部17とのそれぞれに貫通し、固定される一対のネジ脚部61a,61aを有したコ字形状の連結ボルト61であることを特徴とする。
このシャッター装置100では、一対のネジ脚部61a,61aのそれぞれが、捨て巻き部49と巻取部17とに貫通され、螺着されることで、捨て巻き部49が巻取部17の外周17aから離反不能に固定される。また、この連結ボルト61を取り外すことで、巻取部17と捨て巻き部49との離反が可能となり、すなわちメンテナンスなどの作業を行うことが可能となる。
参考例のシャッター装置100は、前記固定手段が、前記捨て巻き部49の前記巻取部外周17aからの離反を不能とするように該捨て巻き部49の外側に配置可能に前記巻取部17に設けられた覆い部材71であることを特徴とする。
このシャッター装置100では、通常時には覆い部材71を捨て巻き部49の外側に配置することで、捨て巻き部49の巻取部外周17aからの離反が規制され、メンテナンス時には、覆い部材71が捨て巻き部49の外側から移動されることにより、巻取部外周17aからの捨て巻き部49の離反が可能となる。
本発明に係る請求項1又は2記載のシャッター装置によれば、巻取部外周と、カーテン繰り出し方向となる巻取部接線との近接部から、基端部の連結部分までの捨て巻き部がブレーキ状態である巻取部の外周に沿うシャッター装置において、近接部の近傍における捨て巻き部を、固定解除可能な固定手段によって巻取部外周から離反不能に固定したので、捨て巻き部が巻取部の外周から離反して膨らみ、その分の長さがシャッターカーテンの巻き取り方向の移動可能量となることがない。すなわち、この移動可能量を許容することがないので、シャッターカーテンの容易な持ち上がり等、強制的な開放を防止することができる。
また、この固定手段としての固定板55の固定及び解除作業を、巻取ホイールの外側面の側から行うことができ、メンテナンス作業が容易となり、従来通りのメンテナンス性を兼ね備えることが可能となる。
上記のシャッター装置によれば、シャッターカーテンが、このシャッターカーテンの両縁部に位置し複数個が繰り出し方向に連結されて巻取部に巻き取られる端部材と、両縁部の端部材に両端が支持され連接される複数の間仕切片とからなるので、巻取部は、シャッターカーテンを構成する両縁部の端部材のみを巻き取り、間仕切片を直接巻き取ることがない。つまり、シャッターカーテンは左右両縁部のみで巻き取られる。したがって、間仕切片同士が触れ合う接触音が発生せず、静粛な開閉動作が可能となる。そして、両縁部の端部材のみを固定手段で固定することができ、簡素な構造で、防犯性を備えさせることが可能となる。
請求項記載のシャッター装置によれば、シャッターカーテンの繰り出し側先端部に、繰り出し方向と略同方向に変形自在な変位吸収部材が設けられているので、例えば可撓性部材を用いた水切り構造や、伸縮機構を備えた障害物感知装置としての適用が可能となる。ここで、シャッターカーテンに変位吸収部材が設けられることは、変位吸収部材の変形量の分捨て巻き量を大きくとらなければならない上に、シャッターカーテンを持ち上げるための手や道具を掛ける間隙を生じやすくするので、シャッターカーテンの容易な持ち上がりに不利にはなるが、上記の構成によって、それ以上の強制的な開放が阻止されているので、繰り出し方向の可動可能な構造が直接防犯性を低下させることがない。すなわち、数センチ程度の間隙を形成可能とするのみであるので、侵入を可能とする可動量としては寄与しない。換言すれば、捨て巻き部が巻取部外周から離反して膨らみ、その分の長さがシャッターカーテンの巻き取り方向の移動可能量となる従来構造の場合では、防犯性の低下から変位吸収部材の付設は好ましくなかった。これに対し本発明の構成によれば、防犯性を確保しつつ、水切り構造や、障害物感知装置等の付設が可能となる。
請求項記載のシャッター装置によれば、固定手段が、捨て巻き部と巻取部とのそれぞれに貫通する一対のネジ脚部を有したコ字形状の連結ボルトであるので、一対のネジ脚部のそれぞれを、捨て巻き部と巻取部とに貫通させて螺着することで、簡素な構造で捨て巻き部を巻取部の外周から離反不能に固定かつ固定解除することができる。
参考例のシャッター装置によれば、固定手段が、捨て巻き部の巻取部外周からの離反を不能とするように捨て巻き部の外側に配置可能に巻取部に設けられた覆い部材であるので、通常時には覆い部材を捨て巻き部の外側に配置することで、捨て巻き部の巻取部外周からの離反を規制し、シャッターカーテンの強制的な開放を防止できるとともに、メンテナンス時には、覆い部材を捨て巻き部の外側から移動することにより、巻取部外周からの捨て巻き部の離反を可能にして、容易に連結部分の解除等を可能にできる。
以下、本発明に係るシャッター装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るシャッター装置の全体正面図、図2は収納部内の要部拡大側面図、図3は巻取部、端部材、及びスラットの正面図、図4は捨て巻き部の固定位置を表した模式図、図5は固定手段を用いた固定構造の分解断面図、図6は固定手段の変形例の側面図である。
本実施の形態によるシャッター装置100は、図1に示すように、建物開口部11の一側である上縁に開閉体となるシャッターカーテン13を収納する収納部15を備え、この収納部15にてシャッターカーテン13を巻回状態で収容、すなわち、シャッターカーテン13が上昇することで開口部11の開放となり、下降することで閉鎖となる。
収納部15には、シャッターカーテン13の昇降を行う機構である開閉機(図示せず)が備えられている。開閉機は、電動モータやブレーキ装置や制御装置などで大略構成されている。そして、収納部15の左右両縁部分に設けられる巻取部である巻取ホイール17を回転制御したりブレーキ制御したりするようになっている。
巻取ホイール17は、外周縁部の一部に図2に示す段部19を有した略円板状に形成され、すなわち、段部19の位置から外周縁が中心に対して徐々に遠ざかるような略らせん形を描くような形状とされている。なお、この段部19の径方向の高さは、後述するシャッターカーテン13を構成する端部材21の厚さと略同等とされる。また左右一対に構成される巻取ホイール17は、その略中心が連動軸23にて連結される。すなわち、この連動軸23の略両端に、巻取ホイール17がそれぞれ設けられ、一方の巻取ホイール17の近傍に設けられる開閉機の回転駆動が連動軸23に伝達されて両巻取ホイール17を同時に回転させる。なお、図中24のスプロケットはチェーン26を介して連動軸側スプロケット28に連動連結されており、後述する連動スライド機構を構成している。そして、各巻取ホイール17の段部19には、シャッターカーテン13の上端が連結される。
なお、これら巻取ホイール17,17は、後述するシャッターカーテン13の上端が連結されることで、この巻取ホイール17,17の外周に、端部材21が渦巻き状に巻き取られて開口部11を開放してシャッターカーテン13を巻取収納し、また、巻回状態のシャッターカーテン13を繰り出し、開口部11の閉鎖とする。また、この巻取ホイール17は、連動軸23とともに、シャッターカーテン13の閉鎖状態における表裏面方向に移動が可能となっている。すなわち、巻取ホイール17から繰り出されるシャッターカーテン13及び巻取ホイール17に巻き取られるシャッターカーテン13の降下位置及び上昇位置がほぼ一定な位置となるように、すなわち、巻取状態最外径の位置とガイドレール35の上端となるシャッターカーテン13の出入口(図示せず)との位置関係が、常に垂直な位置関係となるように巻取中心を移動させる連動スライド機構が備えられている。
シャッターカーテン13は、端部材21と、間仕切片としてのスラット25とで大略構成されている。本実施の形態では、端部材21が、主連結部材27と、補助連結部材29とで構成されている。主連結部材27は、合成樹脂を素材とし、略直方体状のブロック形状とされるとともに、長手方向の中途部分が正面側に突出したやや湾曲した弓形に形成されている。主連結部材27は、複数で構成され、それぞれの上端と下端とが軸状部材30で連結される。補助連結部材29は、金属板を素材とし、主連結部材27よりも細幅な短冊板状に形成されている。この補助連結部材29は、主連結部材27とともに連結される。すなわち、主連結部材27の一方の側面、好ましくは、スラット25が取り付けられる面とは反対の外側となる面に重ね合わせて連結するようになっている。
連結された状態の主連結部材27と補助連結部材29とは、シャッターカーテン13としての端縁部31(図1参照)及び巻取基部33を構成する。端縁部31は建物開口部11の対向する両縁に配設される各ガイドレール35内を移動可能とされ、互いに対向する側面間にスラット25が配設される。巻取基部33は、建物開口部11よりも上方となって、収納部15内に位置して、端縁部31と巻取ホイール17とを連結する位置、つまり吊元部材として構成される。巻取基部33の上端には、巻取ホイール17との連結を行うための連結片37が設けられている。この連結片37は、短尺な矩形板状で構成されており、ボルトや軸体などの部材39及び連結カラー41にて連結されている。
また、シャッターカーテン13には、上記スラット25が連結される位置となる各端部材21に、ガイドローラ43(図1参照)が配設される。このガイドローラ43は、各端部材21を連結させる軸状部材としての連結ボルト30(図3参照)の端部に配設されている。これらガイドローラ43は、シャッターカーテン13の昇降をガイドするガイドレール35内を転動可能となっている。
このように、シャッターカーテン13は、両縁部である端縁部31に位置し複数個が繰り出し方向に連結されて巻取ホイール17に巻き取られる端部材21と、両縁部の端部材21に両端が支持され、互いは連結されずに上下縁部を嵌め合う構造となって連接される複数のスラット25とからなる。したがって、巻取ホイール17は、シャッターカーテン13を構成する両縁部の端部材21のみを巻き取り、スラット25を直接巻き取ることがない。つまり、シャッターカーテン13は左右両縁部のみで巻き取られ、スラット同士が触れ合う接触音が発生せず、静粛な開閉動作が可能となる。
シャッターカーテン13には、図2,図3に示すように、閉塞板47が設けられている。この閉塞板47は、軟質なゴム板などよりなり、シャッターカーテン13における、最上端のスラット25の上縁に設けられ、シャッターカーテン13を降下させ、建物開口部11を閉鎖した状態で、開口部11上縁の収納部15におけるシャッターカーテン13の出入口と屋外側との間隙を塞ぎ、通気状態を防ぐものである。これにより屋外からの塵埃の進入などを防止する。
ところで、本実施の形態によるシャッター装置100においても、スラット25の交換、修理等のメンテナンス時には、シャッターカーテン13を閉鎖状態とし、さらに、シャッターカーテン13の自重を床面に支持させるために、捨て巻き部を繰り出し、テンションを除く。本実施の形態によるシャッター装置100では、この捨て巻き部49が、図2に示すように、閉塞板47より上側の3つの端部材21で構成されている。
本実施の形態では、図4に示すように、巻取ホイール17の外周17aと、カーテン繰り出し方向となる巻取部接線51との近接部53から、巻取基部(基端部)33の連結片(連結部分)37までの捨て巻き部49が、巻取ホイール17の外周17aに沿う。近接部53の近傍における捨て巻き部49は、固定解除可能な固定手段によって巻取ホイール17の外周17aから離反不能に固定されている。この固定手段は、端部材21と巻取ホイール17とに亘って固定される固定板55と、この固定板55を固定する固定ボルト57とにより構成できる。固定板55は、端部材21に予めある2つの穴を使用して固定ボルト57によって固定される。また、巻取ホイール17との固定は、巻取ホイール17に穿設した貫通穴に固定ボルト57を螺着して行う。本実施の形態では、最上部の端部材21を、2つの固定板55,55によって巻取ホイール17に固定している。固定板55の固定方向は、巻取ホイール17の両面からでも良いし、片側からのみでもよい。ここで、端部材21に予めある2つの穴とは、スラット25を固定するために穿設されているものである。
シャッター装置100では、シャッターカーテン13の最上部から3つはスラット25が無く、端部材21のみとなるため、巻取ホイール17に締結しやすい。締結する端部材21は、最上段のものとなる。シャッター装置100の場合、最上段の端部材21の位置が巻取ホイール17の最上部であることから、少なくとも1/4円弧部分(90°範囲S内)に固定板55を配置することが好ましい。すなわち、固定手段は、垂直部分Mから、巻取側へ曲がりだしたところに設けるのが有効となる。このように、接線位置に近接した1/4円弧位置の捨て巻き部49が巻取ホイール17に固定されることで、巻き方向への屈曲が小さくなる。シャッターカーテン13は、捨て巻き部49が、固定解除自在な固定板55により固定されることで、メンテナンス時には、巻取ホイール17から固定が解除でき、カーテン側の補修や交換作業が可能となる。
そして、捨て巻き部49が巻取ホイール17に固定されることで、閉鎖状態のシャッターカーテン13に対し、シャッターカーテン13を開放する方向である巻き取り方向の力が加えられても、捨て巻き部49が巻取ホイール17の外周17aから離反して膨らみ、その分の長さがシャッターカーテン13の巻き取り方向の移動可能量となることがない。すなわち、この移動可能量を許容することがないので、シャッターカーテン13の容易な持ち上がり等、強制的な開放が阻止される。
なお、固定手段は、固定板55と固定ボルト57の他、図5に示すように、捨て巻き部49と巻取ホイール17とのそれぞれに貫通する一対のネジ脚部61a,61aを有したコ字形状の連結ボルト61であってもよい。一対のネジ脚部61a,61aのそれぞれが、捨て巻き部49と巻取ホイール17とに貫通され、ナット63,63によって螺着されることで、捨て巻き部49が巻取ホイール17の外周から離反不能に固定される。この場合、簡素な構造で捨て巻き部49を巻取ホイール17の外周17aから離反不能に固定かつ固定解除することができる。
さらに、固定手段の変形例としては、図6に示すように、上記のような固定ボルト等を使用しない構成であってもよい。この変形例では、巻取ホイール17の外周17aからの捨て巻き部49の離反を不能とするように、捨て巻き部49の外側に配置可能な扇形状の覆い部材71が巻取ホイール17に回動自在に設けられている。覆い部材71は、捨て巻き部49の上から覆うように被せられる。この変形例では、通常時には覆い部材71を捨て巻き部49の外側に配置することで、捨て巻き部49の外周17aからの離反が規制される。一方、メンテナンス時には、覆い部材71が捨て巻き部49の外側から移動されることにより、外周17aからの捨て巻き部49の離反が可能となる。
したがって、この変形例によれば、覆い部材71の配置を変更するのみで、シャッターカーテン13の強制的な開放を防止できるとともに、メンテナンス時には、捨て巻き部49の外周17aからの離反を容易に可能にできる。
その他、固定手段としては、巻取ホイール17の外周17aに対して、端部材21を貫通するボルト或いはビスなどで固着することとしてもよく、或いは、端部材21と巻取ホイール17とに凹溝を形成してかすがい状の部材にて互いを係止する構成や、結束バンドなどの紐状体を用いて、端部材21を巻取ホイール17側に締結固定するような構成としてもよい。
また、シャッター装置100では、シャッターカーテン13の繰り出し側先端部に、繰り出し方向と略同方向に変形可能な変位吸収部材が設けられている。建物開口部11の下縁に接地する最下縁のスラットが、他のスラット25とは形状が異なる例えばやや厚みのある合成ゴム製或いは樹脂製等の可撓性素材の水切スラット59とされている。この他、変位吸収部材としては、伸縮機構を備えた部材で構成されてもよい。この伸縮機構の例としては、床面に接する接地部がシャッターカーテン開放方向にスライドすることで後退可能となる、障害物感知装置の可動座板を挙げることができる。
このような変位吸収部材が設けられることで、可撓性部材を用いた水切り構造や、衝撃を和らげる緩衝材・緩衝機構などよりなるクッション構造、或いは伸縮機構を備えた障害物感知装置などとしての適用が可能となる。ここで、シャッターカーテン13に変位吸収部材が設けられることは、変位吸収部材の変形量の分捨て巻き量を大きくとらなければならない上に、シャッターカーテン13を持ち上げるための手や道具を掛ける間隙を生じやすくするので、シャッターカーテン13の容易な持ち上がりに不利にはなるが、上記の構成によって、それ以上の強制的な開放が阻止されているので、繰り出し方向の可動可能な構造が直接防犯性を低下させることがない。すなわち、数センチ程度の間隙を形成可能とするのみであるので、侵入を可能とする可動量としては寄与しない。換言すれば、捨て巻き部49が巻取ホイール17の外周17aから離反して膨らみ、その分の長さがシャッターカーテン13の巻き取り方向の移動可能量となる従来構造の場合では、防犯性の低下から変位吸収部材の付設は好ましくなかった。これに対し本発明の構成によれば、防犯性を確保しつつ、水切り構造や、障害物感知装置等の付設が可能となる。
このように構成されたシャッター装置100では、開閉機を駆動源として巻取ホイール17が回動され、この巻取ホイール17による巻き取り及び巻き戻しで開閉が行われる。巻取ホイール17は、シャッターカーテン13を構成する端部材21のみを巻き取り、両端の巻取ホイール17が両縁の端部材21を巻き取り、左右の端部材21間のスラット25は、その巻き取りに沿うのみである。このことから、巻取時には、左右両縁の端部材21の連結状態のみで巻き取り,巻き戻しが行われるので、スラット25同士が触れ合うことがなく、スラット25表裏面への接触傷などが発生しない。また、合成樹脂製の端部材21が巻取ホイール17に巻き取り或いは繰り出しされるので、その接触音などが大きくならず、開閉時の接触音の低減化を図れ、動作音の抑止された開閉動作を行うことが可能となる。
そして、メンテナンスなどの作業を行う際には、先に固定ボルト57、固定板55を取り外し、吊元部材を外さず、シャッターカーテン13を繰り出し(逆回転)、最下縁を、可撓性部材の場合は押しつぶすように変形させ、又、障害物感知装置の場合は縮退状態にし、シャッターカーテン13を床上にてだぶつかせるようにし、シャッターカーテン13の荷重を床上へ支持して、スラット25などの交換作業を行う。この際、シャッターカーテン13が着地してテンションが除かれているので、吊元部材である連結片37が外せることとなる。
したがって、このシャッター装置100によれば、近接部53の近傍における捨て巻き部49を、固定解除可能な固定手段によって巻取ホイール17の外周17aから離反不能に固定したので、捨て巻き部49が巻取ホイール17の外周17aから離反して膨らみ、その分の長さがシャッターカーテン13の巻き取り方向の移動可能量となることがない。すなわち、この移動可能量を許容することがないので、シャッターカーテン13の容易な持ち上がり等、強制的な開放を防止することができ、防犯性を向上させることができる。また、固定手段を解除することにより、従来通りのメンテナンスを行うことが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、巻取ホイール17に対して、端部材21を1つのみ固定手段にて固定する例として示したが、上記した90°範囲Sの位置にて複数個の端部材21がある場合には、それぞれを巻取ホイール17に固定することとしてもよく、或いは、最も近接部53に近接した位置の端部材21を固定することとしてもよく、すなわち、近接部53に最も近く、巻取ホイール17に接触状態の端部材21を固定することが好ましい。
また、本発明は、巻取式シャッター装置全般に適用可能なものである。特に、アルミ製の軽量シャッターでは、シャッターカーテン13が軽量であり、持ち上げられやすいため、本発明を採用することにより、メンテナンス性、防犯性の確保に有効となる。また、上記のような端部材とスラットとの構成ではなく、スラットの上下縁で連結される構成のスラットカーテンや、グリルやシート、網、パネル、或いはこれらを複合したタイプのシャッター装置にも好適に用いることができる。さらに、シャッターカーテン13の開閉方向は、上下(昇降)の他、左右方向(横引きシャッター)、斜め等であってもよい。
本発明に係るシャッター装置の全体正面図である。 収納部内の要部拡大側面図である。 巻取部、端部材、及びスラットの正面図である。 捨て巻き部の固定位置を表した模式図である。 固定手段を用いた固定構造の分解断面図である。 固定手段の変形例の側面図である。 従来のシャッター装置における捨て巻き部の変位状況を表した側面図である。
13…シャッターカーテン
15…収納部
17…巻取部(巻取ホイール)
21…端部材
25…間仕切片(スラット)
33…基端部(巻取基部)
37…連結部分(連結片)
49…捨て巻き部
51…巻取部接線
53…近接部
55…固定手段(固定板)
57…固定手段(固定ボルト)
61…連結ボルト
61a,61a…ネジ脚部
71…覆い部材
100…シャッター装置

Claims (5)

  1. 収納部と、該収納部に回動自在に収容されブレーキ手段によって動作停止される巻取部と、該巻取部の外周に基端部が連結されて渦巻き状に巻き取られ該巻取部の回転によって前記収容部から繰り出し自在なシャッターカーテンと、を具備し、前記巻取部は、中心が連動軸によって連結された左右の巻取ホイールにより構成され、前記シャッターカーテンは、シャッターカーテンの両縁部に位置し複数個が繰り出し方向に連結されて左右の巻取ホイールに巻き取られる左右の端部材と、左右の端部材に両端が支持されて上下方向に連接される複数の間仕切片とからなり、前記基端部の連結部分までの左右の端部材により構成される捨て巻き部が、左右の巻取ホイールの外周に沿うシャッター装置において、
    前記端部材の前記基端部から離れた前記捨て巻き部の部分が、固定解除可能な固定手段によって前記巻取部外周から離反不能に固定され、前記固定手段が、前記左右の端部材と前記左右の巻取ホイールとの外側面に亙って固定解除可能に固定される固定板であることを特徴とするシャッター装置。
  2. 前記固定手段を構成する固定板が、前記左右の端部材と前記左右の巻取ホイールとの外側面に固定ボルトにより固定解除可能に固定されていることを特徴とする請求項1記載のシャッター装置。
  3. 前記固定手段が、前記捨て巻き部と前記巻取部とのそれぞれに貫通し、固定される一対のネジ脚部を有したコ字形状の連結ボルトであることを特徴とする請求項1に記載のシャッター装置。
  4. 前記端部材の前記巻取ホイールに連結される前記基端部から少なくとも1/4円弧部分の前記間仕切片のない捨て巻き部に、前記固定手段が固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシャッター装置。
  5. 前記シャッターカーテンの繰り出し側先端部に、該繰り出し方向と略同方向に変形自在な変位吸収部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシャッター装置。
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