JP4710737B2 - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents
車両用ブレーキ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4710737B2 JP4710737B2 JP2006174354A JP2006174354A JP4710737B2 JP 4710737 B2 JP4710737 B2 JP 4710737B2 JP 2006174354 A JP2006174354 A JP 2006174354A JP 2006174354 A JP2006174354 A JP 2006174354A JP 4710737 B2 JP4710737 B2 JP 4710737B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pump
- wheel cylinder
- valve
- fluid
- abnormality
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
本発明の課題は、ポンプの異常を診断する際に、流路の開閉を行うバルブの作動回数を可及的に低減させて、耐久性の低下を抑制することである。
運転者のブレーキ操作がない間に、バルブを開放した状態で、第1のポンプを逆方向に回転駆動し、このときの回転状態に基づいて第1のポンプの異常を診断することを特徴とする。
すなわち、第1のポンプを供給源の側への吐出方向に回転駆動し、その回転状態に基づいて第1のポンプの異常を診断することを特徴とする。
図1は、ブレーキバイワイヤのシステム構成である。ブレーキペダル1に入力される運転者のペダル踏力を油圧に変換するマスターシリンダ2は、プライマリ側がフロント左のホイールシリンダ3FLに連通され、セカンダリ側がフロント右のホイールシリンダ3FRに連通されている。
マスターシリンダ2とホイールシリンダ3FL(3FR)との間には、流路を閉鎖可能なゲートバルブ4p(4s)が介装されている。これらゲートバルブ4p・4sは、2ポート2ポジション切換え/スプリングオフセット式の電磁操作弁であって、非励磁のノーマル位置で流路を開放するように構成されている。
ここで、インレットバルブ7i及びアウトレットバルブ8iは、夫々、2ポート2ポジション切換え/スプリングオフセット式の電磁操作弁であって、前輪側のアウトレットバルブ8FL・8FRは、非励磁のノーマル位置で流路を閉鎖し(ノーマルクローズ)、その他のインレットバルブ7FL〜RR、及びアウトレットバルブ8RL・8RRは、非励磁のノーマル位置で流路を開放するように構成されている(ノーマルオープン)。
以上の構成により、少なくともギアポンプ5を正方向に回転させるか、又はプランジャポンプ6を一方向に回転させると、何れか一方又は双方のポンプで、リザーバタンク2aに貯留されたフルードを吸入し、その吐出圧がインレットバルブ7iの側に供給される。
そして、ゲートバルブ4p・4sを開放し、アウトレットバルブ8FL・8FRを閉鎖すると(全て非励磁で可能)、マスターシリンダ2の油圧がそのまま前輪のホイールシリンダ3FL・3FRに伝達される。
コントローラ15は、ブレーキバイワイヤを行うときには、ゲートバルブ4p・4sを閉鎖した状態で、運転者のブレーキ操作に応じてホイールシリンダ3iを増圧・保持・減圧することによって制動力を制御する。すなわち、マスターシリンダ圧やペダルストロークに応じた制動力が発生するように、ギアポンプ5、プランジャポンプ6、インレットバルブ7i、及びアウトレットバルブ8iを駆動制御するものとし、その詳細な説明は省略する。
コントローラ15は、ギアポンプ5及びプランジャポンプ6のモータ回転角を入力し、後述する図2の自己診断処理を実行し、ギアポンプ5及びプランジャポンプ6の異常を診断する。
先ずステップS1では、マスターシリンダ圧やペダルストロークに基づいて、運転者がブレーキ操作を行っているか否かを判定する。ブレーキ操作中であれば、ポンプ異常の診断を行うことはできないと判断して、そのまま所定のメインプログラムに復帰する。一方、ブレーキ操作がない状態であれば、ポンプ異常の診断を行うことができると判断してステップS2に移行する。
続くステップS3では、上記ステップS2の処理でギアポンプ5を回転駆動している間に、ポンプモータの回転が検知されるか否かを判定する。このとき、ポンプモータの回転が検知されないときには、異物混入、又はフルードの粘性増大やポンプの凍結など、ギアポンプ5に異常が発生していると判断して後述するステップS8に移行する。一方、ポンプモータの回転が検知されたときには、ギアポンプ5が正常であると判断してステップS4に移行する。
ステップS7では、ギアポンプ5は正常であるが、プランジャポンプ6に異常があるため、ギアポンプ5のみを使用したブレーキバイワイヤは実行可能であると診断してから所定のメインプログラムに復帰する。
一方、ステップS8では、インレットバルブ7FL〜7RRを閉鎖する。
続くステップS9では、前述したステップS4の処理と同様に、プランジャポンプ6のポンプモータに所定電流を所定時間だけ与えることで、プランジャポンプ6を一方向に回転駆動する。
ステップS12では、ギアポンプ5及びプランジャポンプ6の双方に異常があり、ブレーキバイワイヤは実行不可能であると診断してから所定のメインプログラムに復帰する。
今、ギアポンプ5及びプランジャポンプ6が正常に作動するか否かの自己診断を行うとする。
本実施形態では、運転者のブレーキ操作がない間に、先ずギアポンプ5を逆方向に回転駆動し(ステップS2)、このポンプモータが回転するか否かを判断することによって、ギアポンプ5の異常を診断する(ステップS3)。
このとき、ギアポンプ5及びチェックバルブ10間の流路は、ギアポンプ5の逆回転によって既に減圧されているので、仮にプランジャポンプ6が正常に作動して、その回転によってフルードをホイールシリンダ3iの側へ吐出しても、ホイールシリンダ3iを増圧することはない。
そして、図3に示すように、先ずギアポンプ5を逆回転させてから、プランジャポンプ6を回転させているので、ホイールシリンダ3iの側が増圧されることを確実に回避することができる。すなわち、図4に示すように、ギアポンプ5を逆回転させる前にプランジャポンプ6を回転させると、ホイールシリンダ3iの側を増圧させてしまうからである。
上記のように、ギアポンプ5及びプランジャポンプ6を、診断のために回転駆動する際は、各ポンプモータに所定電流を所定時間だけ与えることとする。
また、所定時間は、正常状態にある各ポンプの回転駆動を開始してから、モータ回転角が回転センサの分解能に達する程度の時間に設定する。これにより、駆動時間を最小限に抑制することができるので、電力消費の増大を防ぎつつ、ポンプ異常を確実に検知することができる。
また、各ポンプを回転駆動したときに、ポンプモータが回転するか否かを判定するだけで、ポンプの異常を診断するので(ステップS3、S5、S10)、容易に、且つ短時間で診断を下すことができる。
また、上記の一実施形態では、液圧を伝達媒体にしたハイドロリックブレーキを採用しているが、これに限定されるものではなく、圧縮空気を伝達媒体にしたエアブレーキを採用してもよい。
2 マスターシリンダ
3FL〜3RR ホイールシリンダ
4p・4s ゲートバルブ
5 ギアポンプ
6 プランジャポンプ
7FL〜7RR インレットバルブ
8FL〜8RR アウトレットバルブ
9 リリーフバルブ
10 チェックバルブ
11 ストロークシミュレータ
15 コントローラ
Claims (7)
- 流体の供給源と連通し、伝達される流体圧によって制動力を発生するホイールシリンダと、前記供給源と前記ホイールシリンダとの間に介装され、正方向に回転駆動するときに前記ホイールシリンダの側に前記流体を吐出し、逆方向に回転駆動するときに前記供給源の側に前記流体を吐出する第1のポンプと、前記第1のポンプと前記ホイールシリンダとの間を閉鎖可能なバルブと、
運転者のブレーキ操作がない間に、前記バルブを開放した状態で、前記第1のポンプを逆方向に回転駆動し、その回転状態に基づいて当該第1のポンプの異常を診断する診断手段と、を備えることを特徴とする車両用ブレーキ装置。 - 前記供給源と前記ホイールシリンダとの間に前記第1のポンプと並列に介装され、一方向に回転駆動するときに前記ホイールシリンダの側に前記流体を吐出する第2のポンプを備え、
前記バルブは、前記第1及び第2のポンプと前記ホイールシリンダとの間の閉鎖可能に構成され、
前記診断手段は、運転者のブレーキ操作がない間に、前記バルブを開放した状態で、前記第2のポンプを一方向に回転駆動し、その回転状態に基づいて当該第2のポンプの異常を診断することを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ装置。 - 前記診断手段は、前記第1のポンプを逆方向に回転駆動してから前記第2のポンプを回転駆動することを特徴とする請求項2に記載の車両用ブレーキ装置。
- 前記診断手段は、前記第1のポンプの吐出量を、前記第2のポンプの吐出量よりも多くすることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用ブレーキ装置。
- 前記診断手段は、前記第1のポンプの異常を診断してから前記第2のポンプの異常を診断すると共に、前記第1のポンプに異常があると診断したら、前記バルブを閉鎖してから前記第2のポンプを回転駆動して、当該第2のポンプの異常を診断することを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用ブレーキ装置。
- 運転者のブレーキ操作に応じて制動力を増加させるときに、前記バルブを開放した状態で少なくとも前記第1のポンプを正方向に回転駆動するか又は前記第2のポンプを一方向に回転駆動するかし、運転者のブレーキ操作に応じて制動力の増加を阻止するときに、前記バルブを閉鎖するブレーキ制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の車両用ブレーキ装置。
- 流体の供給源と連通し、伝達される流体圧によって制動力を発生するホイールシリンダと、前記供給源と前記ホイールシリンダとの間に並列に介装され、何れもホイールシリンダの側に前記流体を吐出可能な第1及び第2のポンプとを備え、
前記第1のポンプを前記供給源の側にも前記流体を吐出可能に構成し、
前記第1及び第2のポンプ間で前記流体が還流するように、前記第1のポンプを前記供給源の側への吐出方向に回転駆動すると共に、前記第2のポンプを前記ホイールシリンダの側への吐出方向に回転駆動し、夫々の回転状態に基づいて当該第1及び第2のポンプの異常を診断することを特徴とする車両用ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006174354A JP4710737B2 (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 車両用ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006174354A JP4710737B2 (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 車両用ブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008001291A JP2008001291A (ja) | 2008-01-10 |
JP4710737B2 true JP4710737B2 (ja) | 2011-06-29 |
Family
ID=39006018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006174354A Expired - Fee Related JP4710737B2 (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 車両用ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4710737B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5363394B2 (ja) | 2010-03-30 | 2013-12-11 | オリンパス株式会社 | 可変分光素子 |
JP5800762B2 (ja) | 2012-06-06 | 2015-10-28 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ブレーキ装置 |
JP5819359B2 (ja) * | 2013-07-16 | 2015-11-24 | 本田技研工業株式会社 | 電動ブレーキ装置 |
JP7121553B2 (ja) * | 2018-06-15 | 2022-08-18 | 日立Astemo株式会社 | ブレーキ制御装置、ブレーキ制御方法およびブレーキ制御装置に用いられるポンプ装置 |
JP2022106309A (ja) * | 2021-01-07 | 2022-07-20 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 液圧制御ユニット |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08232853A (ja) * | 1995-01-25 | 1996-09-10 | Mercedes Benz Ag | 給油装置 |
JPH11348759A (ja) * | 1998-02-21 | 1999-12-21 | Robert Bosch Gmbh | 自動車ブレ―キ装置の制御方法および装置 |
JP2000001162A (ja) * | 1998-04-14 | 2000-01-07 | Toyota Motor Corp | 液圧ブレーキ装置 |
JP2000118388A (ja) * | 1998-10-19 | 2000-04-25 | Toyota Motor Corp | ポンプ装置およびそれを含むブレーキ装置 |
-
2006
- 2006-06-23 JP JP2006174354A patent/JP4710737B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08232853A (ja) * | 1995-01-25 | 1996-09-10 | Mercedes Benz Ag | 給油装置 |
JPH11348759A (ja) * | 1998-02-21 | 1999-12-21 | Robert Bosch Gmbh | 自動車ブレ―キ装置の制御方法および装置 |
JP2000001162A (ja) * | 1998-04-14 | 2000-01-07 | Toyota Motor Corp | 液圧ブレーキ装置 |
JP2000118388A (ja) * | 1998-10-19 | 2000-04-25 | Toyota Motor Corp | ポンプ装置およびそれを含むブレーキ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008001291A (ja) | 2008-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4730127B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
CN109843669B (zh) | 用于操作电动液压制动设备的方法以及制动设备 | |
WO2018003539A1 (ja) | ブレーキ装置およびブレーキ装置の液漏れ検知方法 | |
EP3459801B1 (en) | Electric brake system and operating methods thereof | |
US8838355B2 (en) | Braking device and braking method | |
JP4991243B2 (ja) | ブレーキ制御装置 | |
JP7329606B2 (ja) | 電気液圧による動力式車両ブレーキ装置 | |
US10246067B2 (en) | Brake system and method for operating a brake system | |
JP4710737B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
US9248812B2 (en) | Control device for a braking system of a vehicle, braking system, and method for operating a braking system for a vehicle | |
US8380417B2 (en) | Traction control system and method | |
WO2010073094A2 (en) | Brake control apparatus and brake control method | |
JPH11286272A (ja) | 車両内に含まれているブレ―キ装置の検査方法および装置 | |
JP2000168536A (ja) | ブレーキ液圧制御装置 | |
JP4739195B2 (ja) | 電気油圧式のブレーキ装置を監視するための方法 | |
KR20060102570A (ko) | 전자 제어 유압 브레이크 시스템 | |
JP4806228B2 (ja) | 車両用ブレーキ液圧制御装置 | |
WO2019230547A1 (ja) | ブレーキ制御装置およびブレーキ制御装置の異常検出方法 | |
JP5283301B2 (ja) | ブレーキ液圧制御装置 | |
JP2000344071A (ja) | ブレーキ制御装置 | |
JP2007313979A (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
JP6898884B2 (ja) | ブレーキ制御装置およびブレーキ制御装置の異常検出方法 | |
JP2006175905A (ja) | 車両のブレーキ液圧制御装置 | |
JP2000255404A (ja) | ブレーキ制御装置 | |
KR100379926B1 (ko) | 안티록브레이크시스템의고장코드표시방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090325 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100727 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100917 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110307 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |