JP4708836B2 - ガスセンサ - Google Patents

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本発明は、自動車の内燃機関等の排気管に取り付けられて、排気管中を流通する排気ガス中の被検出成分を検出するのに用いられるガスセンサに関する。
従来のガスセンサとしては、例えば図6に示したような構造の酸素センサが知られている(特許文献1)。この酸素センサ(以下、単にセンサともいう)2は、先端(図下端)側に検出部(図示せず)が設けられ、後端(図上端)側に電極部(図示せず)が設けられた長板状の検出素子100を、同図に示したような段付き円筒状をなす金具本体3の内側に、その検出部が同本体3の先端から若干突出した状態をなして固定した構造を呈している。この種のセンサ2は、その検出部が測定ガス雰囲気中に晒されるように、その取付け対象である例えば自動車の排気管Hに取付けられるが、その取付けは通常、同図中に示した排気管Hに設けられたねじ穴Nにねじ込み方式で取り付けられる。このため、このセンサ2をなす金具本体(以下、単に本体ともいう)3には、その取付けのために外周面に取付け用雄ねじ(以下、雄ねじ又は単にねじともいう)34aを備えている。そして、このねじ34aの後端よりも後方(図示上方)の外周面には、ねじ込み工具係合用の多角形部36を備えている。しかして、この多角形部36に図示しない工具(例えば、ソケットレンチ)をあてがってそのねじ込みを行い、ねじ込み後においては多角形部36の先端向き面36aとねじ穴Nの外部開口の周縁の座面Zとの間に介在されるシール用ワッシャ50でシールが確保される構成とされている。
ところで、この種のセンサ2はその検出部が測定ガス雰囲気中に晒されるなどの過酷な条件下におかれるため、通常は、検出部の保護のために金具本体3の先端には同検出部を覆うように形成された通気孔付の保護キャップ(プロテクタ)12が取付けられる。このため、図6のセンサ2おいては、本体3の雄ねじ34aの先端よりも先方に、そのねじ34aの谷の径よりも外径が小さい先端筒部31が延びる形で形成されており、保護キャップ12はこの先端筒部31に外嵌されて取付けられる。なお、同図に示された保護キャップ12は、有底円筒状で二重構造をなすものが例示されている。
一方、このようなセンサ2をなす本体3は、排気管Hのねじ穴Nにねじ込まれる仕様のため、取付け用雄ねじ34aはそのねじ穴Nのねじ(径、ピッチ)に合わせて形成される。このため、そのねじ34aは、センサ2の取り付け(ねじ込み)強度や取付け後のシール性確保の観点から、十分な締付け力が得られるように、そのねじ径(及びピッチ)を有するものとする必要があり、したがって、そのねじ径は比較的大きなものとされる。他方、その雄ねじ34aより金具本体3の先端側に位置する先端筒部31の外径は、そのねじ径とは逆に比較的小さく設計される。というのは、先端筒部31の外径は、センサ2の小型、軽量化の要請からして、その内側に素子100を支障なく配置可能の範囲で、できるだけ小径とすべきところであるためである。したがって、先端筒部31の外径は、その雄ねじ34aの径に比較すると、それよりもかなり小さい直径に設計されていた。
こうしたことから、このような金具本体3においては、取付け用雄ねじ34aの先端側(図示下端側)の先端筒部31との境界をなす部位に、そのねじ34aの谷の径よりも外径が小さい環状をなす先端向き面32が存在することとなり、したがって、先端筒部31は、この先端向き面32の内周寄り部位において先端に向かって延びる形態とされていた。すなわち、従来のセンサ2をなす金具本体3においては、取付け用雄ねじ34aと先端筒部31とでは、両者の外径に大きな寸法(直径)の差があったため、その境界部である先端筒部31の後端(根元)には、異径段面として円環状をなし、ねじ34aの軸線Gに垂直な平面をなす平坦な先端向き面32が存在するものとなっていた。
ところで、このようなセンサ2をその本体3の取付け用雄ねじ34aでもって排気管Hのねじ穴Nにねじ込み方式で取り付けるには、その作業を効率的に行うと共に、適切トルクでの締め付けを行う必要があることから、そのねじ込み作業に使用される工具としては、自動ねじ込み工具(例えば圧縮空気を用いたインパクトレンチ)が使用されるのが普通である。そして、その作業においては、ねじ穴Nに、センサ2の先端筒部31に取付けられた保護キャップ12の部位を嵌り込ませた状態として、同レンチを作動してそのねじ込みが行われる。
特開2003−43001公報
ところが、このようなセンサ2のねじ込み作業においては、それに要する時間にバラツキがあるといった問題があった。すなわち、上記した従来のセンサ2をねじ込む際には、本来は、本体3の雄ねじ34aのねじ山の数は少ないため、極めて短時間にねじ込まれるべきところ、そのねじ込みに、予定外の多くの時間がかかる場合があった。このように作業時間が多くかかるのは、インパクトレンチによるねじ込みにおいては、センサ2の空転が多く生じやすく、本体3の取付け用雄ねじ34aが排気管Hのねじ穴Nのねじに円滑に螺合を開始することができないためである。理由は、上記したように先端筒部31の太さがねじ34aの径に比較してかなり細いため、保護キャップ12が取付けられた状態であってもその外径がねじ穴Nのネジの内径よりもかなり小さいことに起因している。すなわち、ねじ穴N内にセンサ2の保護キャップ12の部位を嵌り込ませた状態においては、その径方向(ねじ34aの軸線から離間する方向)の隙間(遊び)が大き過ぎるため、インパクトレンチによるねじ込み作業においては、取付け用雄ねじ34aをねじ穴Nに心合わせすることが容易でないためである。
つまり、ねじ穴N内にセンサ2の保護キャップ12の部位を嵌り込ませた状態を一応のガイドとして、インパクトレンチでもってセンサ2を回転させる場合には、ねじ穴N内における保護キャップ12の径方向の遊びが大きいため、センサ2に回転力による横ずれ(或いは横ぶれ)が発生して、図6(拡大図)中に2点鎖線で示したように、相対的にねじ穴Nの内面の一側が保護キャップ12の外周面に接近ないし当接してしまう。これにより、先端筒部31の後端の平坦な先端向き面32が、ねじ穴Nの開口側の周縁の座面Zに引っかかりを生じる。そして、そのような引っかかりを生じれば、センサ2のねじ込みのための前進はそこで止められるために空転が生じる。このように、従来のセンサ2においては、これを排気管Hのねじ穴Nにねじ込むのに、インパクトレンチなどの自動ねじ込み工具を用いる場合には、空転が発生しやすく、したがって、その場合には円滑な締め付け作業ができないか、その作業性が悪く、或いは、作業時間が必要以上にかかる場合があるといった問題があった。
本発明は、センサを排気管などの取り付け対象に設けられたねじ穴にねじ込む際におけるこうした作業上の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、センサをインパクトレンチなどの自動ねじ込み工具で、そのねじ穴にねじ込むに当たって、本体の取付け用雄ネジがねじ穴のネジに円滑に螺合開始できるようにし、もって、その取付け作業を簡易、迅速に行うことができるようにしたセンサを提供することにある。
前記の目的達成のために請求項1に記載の本発明は、先端側に検出部を有する検出素子を筒状をなす金具本体内に固定してなるガスセンサであって、
金具本体は、その外周面に、ガスセンサの取付け対象に設けられたねじ穴に対してねじ込み方式で取付けるための取付け用雄ねじを備えているとともに、その取付け用雄ねじの先端よりも先端側に環状をなす先端向き面を備えており、この環状をなす先端向き面の内周寄り部位には先端側に向かって延びるとともに前記検出素子を内側に配置してなる先端筒部を備えており、しかも、前記取付け用雄ねじ、前記環状をなす先端向き面、及び前記先端筒部は、別部品としてではなく前記金具本体に一体のものとして備えられており、さらに、前記先端筒部に該検出素子における検出部を保護する保護キャップが取付けられてなるガスセンサにおいて、
前記環状をなす先端向き面に、自身の直径が先端に向かって次第に減少する先細り部を設けると共に該先細り部をテーパ部とし、前記取付け用雄ねじの軸線を含む断面内における前記テーパ部のテーパ角度θが、60度〜150度の範囲にあることを特徴とする。
前記した本発明のガスセンサにおいては、それをなす金具本体における前記環状をなす先端向き面に、その直径が金具本体の先端に向かって次第に減少する先細り部を備えている。このため、センサの取り付け対象をなす例えば排気管のねじ穴に、本体の先端筒部に取付けられている保護キャップが入り込まされ、その状態の下で、センサがインパクトレンチによって回転されてねじ込まれる際においては、前記先細り部がそのねじ穴の外部開口の周縁に当たったときでも、本体はその先細り部がその当接部位に沿って前進できる。そして、その前進においては、取付け用雄ねじをねじ穴のねじに合わせるように積極的にガイドされながら前進する。したがって、円滑な螺合の開始が図られるため、従来のように空転することなく、短時間でそのねじ込みを行うことができる。
すなわち、本発明のセンサにおいては、環状をなす先端向き面が、従来のように平坦な面とされておらず、先細り部を有しているため、本体の先端筒部に取付けられた保護キャップの部位がねじ穴の内側で横方向に動いて、ねじ穴の外部開口の周縁に当たっても引っかかって前進できないといったことを防止できる。つまり、先細り部がねじ穴の外部開口の周縁に当たったとしても、その先細り部が本体のねじをねじ穴のねじに合致する方に積極的にガイドすることから、円滑な螺合開始が図られる。このように本発明のセンサにおいては、これを排気管のねじ穴にねじ込む際には、従来のような引っ掛かりの発生及びそれに起因する空転を防止できるため、簡易、迅速にそのねじ込み行うことができる。かくして、センサの取付け作業の円滑化ないし作業時間の短縮が図られる。
なお、本発明において、前記先端向き面に前記先細り部を設けたこととし、前記先端向き面を先細り部とした、としていないのは、前記先端向き面の全体(又は略全体)を上記のような先細り部とするのが好ましい一方で、そのように全体が先細り部となっていない場合であっても、上記した効果が得られるためである。
さらに、前記先細り部は、できるだけ緩やかに直径が減少するように形成するのが好ましいといえるが、そのようにするほど先細り部の雄ねじの軸線に沿う長さが長くなり、本体の軸方向の大きさの長大(長寸)化を招いてしまう。したがって、直径の漸減はガイド機能が得られる範囲で、しかも、本体の大きさが大きくなりすぎない範囲で、適宜に設定すればよい。
本発明に係るガスセンサを具体化した実施の形態例について、図1及び図2を参照して詳細に説明する。図中、1はガスセンサであって、本例では、先端(図1下端)側に検出部(図示せず)が設けられ、後端(図1上端)側に電極部(図示せず)が設けられた細長い板状の検出素子100を、同心で下から順次大径をなす段付円筒状に形成された金具本体3の内側に、その検出部を同本体3の先端から若干突出させた状態で絶縁を保持して固定されている。ただし、本形態では、検出素子100が絶縁材からなる円筒部材6内に絶縁を保持して固定されており、同素子100はこの円筒部材6を介して本体3の内側に固定されている。また、本体3の後端側には、ケーシングをなす円筒状の一部が2重構造で固定された筒体(内筒7及び外筒8)が取り付けられており、その筒体7,8の内側に包囲される形で径方向に絞って固定された絶縁材からなるセパレータ9の中において、検出素子100の後端の電極部と接続されたリードフレーム13がリード線15と接続されており、このリード線15は気密を保持されつつ外部(図示上方)に引き出されている。なお、本形態で使用している検出素子100は、長板状に形成されたセラミック積層構造のものであり、それ自体の構造については公知のものであるため、詳細な説明は省略する。本明細書では、図1に示すガスセンサ1の軸(軸線)Gに沿う方向のうち、測定ガス(排気ガス)にさらされる側(図1の下側)を先端側とし、これと反対側を後端側としている。
本形態のセンサ1をなす金具本体3は、例えば、SUS430からなり、先端側(図1下端側)から後端側に向けて順次、次の各部位を備えている。すなわち、外周面が保護キャップ12の取付け部をなすの先端筒部(円筒部)31、環状をなす先端向き面32、排気管Hのねじ穴Nにねじ込み方式で取り付けるための取付け用雄ねじ34aを備えた取付け用雄ネジ筒部34、そして、ねじ込み工具係合用の多角形部36、さらに大径円筒部38、この大径円筒部38の後端側に続いて薄肉のカシメ用円筒部39を備えている。このうち、先端筒部31から後端側に向かう取付け用雄ねじ34aまでは、をねじ穴Nにねじ込み可能に、そのねじ34aの軸線Gと同心で順次大径をなすように形成されている。
ただし、本形態では、取付け用雄ねじ34aと、先端向き面32との間に、外径が取付け用雄ねじ34aの谷の径よりも若干小さい円筒部33をそのねじ34aの軸線Gと同心で備えている。したがって、本形態では、ねじ34aの先端と円筒部33の境界部にも環状をなす先端向き面32bを備えているが、この先端向き面32bは、軸線Gに垂直な平面とされている。なお、両先端向き面32、32bを軸線G方向から見たとき、その半径方向の幅は、先端向き面32の幅W1が、両先端向き面32、32bの全幅Wの約2/3に設定されている。そして、この幅の広い先端向き面32は、その直径が先端筒部31の後端(根元)31bに向かって次第に減少する先細り部をなし、この先細り部は本形態では母線が直線のテーパ部(円錐の側面)32tをなしている。図1、2中に示すように、このテーパ部32tのテーパ角度θは、取付け用雄ねじ34aの軸線Gを含む断面内において、60度〜150度の範囲にあるのが好ましいが、本形態では120度とされている。
一方、金具本体3の先端筒部31の外周面には、保護キャップ12が外嵌されて溶接によって取付けられており、検出素子100のうち、本体3の先端から突出している部位を保護している。この保護キャップ12は、本形態では2重構造のものとされ、外側の有底円筒状の外側プロテクタ12aと、内側の有底円筒状の内側プロテクタ12bとからなっており、両者が底面部においてスポット溶接により一体化されたものとされている。なお、内側プロテクタ12bはその開口側(図示上端側)が拡径されており、両者は、底部及び側部に複数のガス取り入れ孔を備えている。
また、金具本体3の内周面は、図1及び図2に示したように、先端側のキャップ取付け用の先端筒部31から後端の前記の各部位(筒部)に行くに従って、順次大径をなすように形成されている。一方、ねじ込み工具係合用の多角形部36は、本形態では、これをねじ34aの軸線G方向から見たとき、外方に突出する六角ナット状のツバを呈している。そして、多角形部36の先端側(先端向き面36a)にはシール用のワッシャ50が配置されている。
なお、ここで、上記した形態のセンサ1の組立などについて説明するが、その概要は次のようである。本体3の内側の段部44にパッキング45を介在させ、内側に検出素子100を配置、固定したアルミナ製の円筒部材6を、それ自身の下端寄り外周面に突出状に設けられた突出部61の先端にて支持させ、本体3の内周面と円筒部材6の外周面との間に、滑石からなる充填部材51を充填するとともに、リング状をなすスリーブ53を配置する。そして、筒体7を、その先端に設けたフランジ71をスリーブ53の後端面に当接させるようにして金具本体3のカシメ用円筒部39の内側に挿入し、その状態の下で、そのカシメ用筒部39の後端寄り部位を内側に折り曲げて先端側に圧縮することで金具本体3に固定する。このカシメ時には、同時に充填部材51がスリーブ53を介して圧縮され、これによって円筒部材6はシール性を保持しつつ本体3の内側に固定される。なお、内筒7は、円筒部材6の後端側を保護するものであるが、その内筒7は、その後方に配置されたゴム等の絶縁材からなるセパレータ9を後端の内向きフランジ面にて支持している。またセパレータ9はその外側を外筒8が包囲するとともに、外筒8は内筒7の後端寄り部位を包囲した状態で、径方向に絞り込むように圧縮変形され、センサ1の後端における気密を保持している。
なお、円筒部材6の内側における素子100は、円筒部材6の内側先端に周設されたフランジ63より後方にアルミナ製のホルダ65を配置して固定されている。この固定は、このホルダ65と素子100との間に接着剤を充填し、さらに、ホルダ65の後方に滑石粉末からなる第2充填部材64及びガラスからなるシール材66をそれぞれ充填、配置して行われている。
しかして、このように形成された本形態のセンサ1は、それをなす本体3の多角形部36に、センサ1の後端側から工具(インパクトレンチ)のソケットをあてがい、同本体3の雄ねじ34aをセンサ1の取付け対象をなす排気管Hに設けられたねじ穴Nにねじ込むことで取付けられる。そして、本体3を排気管Hのねじ穴Nにねじ込んだときは、そのねじ穴Nの外部の開口側の周縁の座面Zと多角形部36の先端向き面36aとの間で、ワッシャ50を介してシールが確保されるように構成されている。
このような本形態のセンサ1おいては、これをその本体3の雄ねじ34aでもって、排気管Hに設けられたねじ穴Nにねじ込むことで取付ける際には、そのねじ穴Nに、本体3の先端筒部31に取付けられている保護キャップ12が入り込み、それがガイドをなしながら、ねじ込まれることになるが、その際には次のような特有の作用効果が得られる。すなわち、本形態のガスセンサ1においては、それをなす金具本体3における環状をなす先端向き面32に、その直径が金具本体3の先端に向かって次第に減少するテーパ部32tを設けている。このようなセンサ1をインパクトレンチでねじ込むには、排気管Hのねじ穴Nに、本体3の先端筒部31に取付けられている保護キャップ12を入り込ませた状態で、センサ1を回転させてねじ込むことになるが、その際には、センサ1の回転による横ぶれ等によって保護キャップ12の一側がねじ穴Nの内周面に当たった状態となる。そして、そのような状態でインパクトレンチを前進させるときには、先端筒部31より後方の先端向き面32が、そのねじ穴Nの外部の開口の周縁Sに当たることになるが、先端向き面32にはテーパ部32tが設けられているため、引っ掛かりを生じることなく本体3を前進させ得ると共に、このテーパ部32tが同時に取付け用雄ねじ34aをねじ穴Nのねじに合わせるように積極的にガイドする。かくして、ねじ34aはねじ穴Nのねじに円滑に螺合を開始できるため、簡易、迅速にそのねじ込み行うことができるという効果が得られる。
すなわち、上記形態のセンサ1においては、環状をなす先端向き面32が、従来のように平坦な面(軸線Gに垂直な面)とされておらず、先細りをなすテーパ部32tを有している。このため、図6に示した従来のセンサ2のように先端向き面32が平坦に形成されている場合のように、その先端向き面32がねじ穴Nの開口の周縁の座面Zに当たって引っかかった状態となって前進できなくなる、といったことがない。したがって、センサ1の取付けにおける作業時間のばらつきもなく短時間でその取付けを行うことができる。
上記した実施の形態においては、ねじ34aの先端と、テーパ部32tとの間に円筒部33を設けて、その先端に先端向き面32bを存在させており、テーパ部32tの幅W1を、先端向き面32、32bにおける幅Wに対して、内周寄り部位において約2/3の幅となるものとしている。このようなテーパ部32tは、ねじ34aの先端と先端筒部31の後端(根元)31bの間に存在する先端向き面32の全体に形成するのが、ねじ込み時のガイドの確実性の点からは好ましいといえる。しかし、インパクトレンチでねじ込む際においては、センサ1の回転横ぶれ等によって保護キャップ12の一側がねじ穴Nの内周面に当たった状態の下で、センサ1を前進させることとなりがちである。そして、その場合には、ねじ穴Nの内周面に当たっている側の先端向き面32のうちの先端筒部31寄りに位置する部位、すなわちテーパ部32tの部位に、ねじ穴Nの外部開口の周縁Sが当たることになり、金具本体3はそのテーパ部32tにガイドされるように一気に前進するため、先端向き面32のうちのねじ34aの近傍である先端向き面32bがテーパ部となっていなくとも、螺合開始に支障がでることは殆どない。したがって、上記した形態においても、実際には問題なく円滑な螺合開始が得られる。そして、このように円筒部33を設ける場合には、その先端向き面32bに対応する部位が切欠かれていることとなるため、本体3の軽量化が図られるという効果が得られる。
図3は金具本体3における先端向き面32の先細り部の別例を示したものであるが、このものは、円筒部33を設けたことによる先端向き面32bをテーパ部などの先細り部として形成したものである。円筒部33における先端向き面32bの幅W2が広くなるほど、引っ掛かりの危険性が大きくなるが、このようにしておけば、そのような危険が回避される。さらには、図3中に2点鎖線L1に示したように形成して、テーパ部32tとともに、2段のテーパ部をなす先細り部としてもよい。なお、図3においては、先端向き面32、32b以外は、上記した実施の形態におけるそれと同じため、同一の部位には同一の符号を付すに止める。以下においても同様である。
また、上記したセンサでは保護キャップ12が先端筒部31に外嵌されており、したがって、環状をなす先端向き面32のうち、軸線G方向から見て、先端筒部31の後端(根元)31b寄り部位に位置する環状部であり、保護キャップ12の開口側の後端が被さっている部位はガイドとして作用することはない。このため、図4に示したように、このような先端筒部31の後端(根元)31bに位置する環状部であり、保護キャップ12の開口側の後端が被さっている部位32hは先細り部でなく平坦な面(軸線Gに垂直な面)として形成してもよい。
上記形態のセンサでは、その本体3における環状をなす先端向き面32の先細り部を、母線が直線のテーパ部とした場合を例示したが、このような先端向き面32における先細り部は、図5に示したように、軸線Gを含む断面において、外向きに凹となす曲線32kとなるようにしてもよい。また、これとは逆に、同図中の2点鎖線L2で示したように、軸線Gを含む断面において、外向きに凸となす曲線としてもよい。
本発明のセンサは、上記した実施の形態のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜に設計変更して具体化することができる。また、上記において本発明は、検出素子が長板形状のものを使用しているセンサにおいて具体化したが、検出素子の形状がこれ以外のものであっても、さらには酸素センサ以外のガスセンサにおいても具体化できる。また、検出素子の本体の内側に対する固定手段として、上記においては、円筒部材の内側に素子を固定し、その円筒部材を介して素子を本体の内側に固定した場合で説明したが、このような素子の固定手段はいずれの構造のものとした場合であっても本発明を適用できることは言うまでもない。また、保護キャップは、上記各形態では2重構造のものとしたが、これに限定されるものではなく、適宜の構造のものを使用する場合であっても、本発明は具体化できる。さらに、上記各形態では保護キャップが取付けられる先端筒部は平行な円筒からなるものとしたが、先細りテーパをなすものであってもよい。
本発明のガスセンサの実施の形態を示す、排気管のねじ穴へのねじ込み前の縦断面正面図。 図1の要部拡大図。 別形態のセンサの要部拡大断面図。 別形態のセンサの要部拡大断面図。 別形態のセンサの要部拡大断面図。 従来のガスセンサの排気管のねじ穴へのねじ込み前の破断面正面図及び要部拡大図。
符号の説明
1 ガスセンサ
3 金具本体
12 保護キャップ
31 先端筒部
32 環状をなす先端向き面
32b 環状をなす先端向き面
32t テーパ部(先細り部)
34a 取付け用雄ねじ
36 ねじ込み工具係合用の多角形部
100 検出素子
θ テーパ部のテーパ角度
G 取付け用雄ねじの軸線
H 排気管(ガスセンサの取付け対象)
N 排気管のねじ穴

Claims (1)

  1. 先端側に検出部を有する検出素子を筒状をなす金具本体内に固定してなるガスセンサであって、
    金具本体は、その外周面に、ガスセンサの取付け対象に設けられたねじ穴に対してねじ込み方式で取付けるための取付け用雄ねじを備えているとともに、その取付け用雄ねじの先端よりも先端側に環状をなす先端向き面を備えており、この環状をなす先端向き面の内周寄り部位には先端側に向かって延びるとともに前記検出素子を内側に配置してなる先端筒部を備えており、しかも、前記取付け用雄ねじ、前記環状をなす先端向き面、及び前記先端筒部は、別部品としてではなく前記金具本体に一体のものとして備えられており、さらに、前記先端筒部に該検出素子における検出部を保護する保護キャップが取付けられてなるガスセンサにおいて、
    前記環状をなす先端向き面に、自身の直径が先端に向かって次第に減少する先細り部を設けると共に該先細り部をテーパ部とし、前記取付け用雄ねじの軸線を含む断面内における前記テーパ部のテーパ角度θが、60度〜150度の範囲にあることを特徴とするガスセンサ。
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