JP4708246B2 - 移動通信端末及び移動通信方法 - Google Patents

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Description

この発明は、移動通信端末及び移動通信方法に関するものである。
近年、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)や第4世代移動体通信などの次世代高速無線通信の研究・開発が盛んに行われている。これらの次世代高速無線通信により高速通信が可能になり、それに伴い送受信されるデータ量も増加する傾向にある。これらの次世代高速無線通信では移動通信端末の受信レベル又は受信品質に応じてスループットが変動する適応変復調・誤り訂正符号化(AMC:Adaptive Modulation and channel Coding)が適用されるので、移動通信端末の置かれる受信レベル又は受信品質によって通信速度が大きく変わる。その一方で、最近のモバイル通信においても、データ量が多いデータのダウンロードも可能にすることが要求されている。
また、受信環境に応じて伝送信号を受信する携帯端末に関する技術としては、受信レベルが所定レベル以上であり、かつ、誤り率が所定レベル以下である場合にTV電波を受信する携帯端末が下記特許文献1に開示されている。
特開2005−191917号公報
しかし、上記特許文献1に開示されている携帯端末では、受信するデータのデータ量が考慮されていないため利便性に欠ける。すなわち、同じ受信環境でも、データ量が少ない場合は比較的短時間で受信可能であるが、データ量が多い場合には無線通信ネットワークにかかる負荷が大きくなることで受信時間の増大や通信断につながることも考えられ、データ量によって受信状況が左右される。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、受信するデータのデータ量が様々である環境下においてデータを受信する際に、移動通信端末の利便性を維持しつつ無線通信ネットワークにかかる負荷を軽減することが可能な移動通信端末及び移動通信方法を提供することを目的とする。
本発明の移動通信端末は、無線通信ネットワークを介してデータ通信を行うことが可能な移動通信端末であって、無線通信ネットワークの受信レベル又は受信品質に関する受信環境情報を取得する環境情報取得手段と、受信環境情報で示される受信レベル又は受信品質の変化を検出する検出手段と、データの受信を指示する入力を受け付けてから該データの受信を開始する前までの間に設定された所定の計測開始時点から、該データの受信開始までの待ち時間である計測待ち時間を計測する計測手段と、データのデータ量を取得するデータ量取得手段と、データ量と、無線通信ネットワークの受信レベル又は受信品質と、データの受信開始が可能になるまでの待ち時間である基準待ち時間との対応を示す対応表を参照して、計測待ち時間がデータ量取得手段により取得されたデータ量と受信環境情報で示される受信レベル又は受信品質とに対応する基準待ち時間を経過した場合に、データの受信を開始する制御手段とを備え、検出手段により受信レベル又は受信品質の変化が検出された場合には、制御手段が、計測待ち時間がデータ量取得手段により取得されたデータ量と該変化後の受信レベル又は受信品質とに対応する基準待ち時間を経過した場合に、データの受信を開始する、ことを特徴とする。
また、本発明の移動通信方法は、無線通信ネットワークを介してデータ通信を行うことが可能な移動通信端末により実行される移動通信方法であって、無線通信ネットワークの受信レベル又は受信品質に関する受信環境情報を取得する環境情報取得ステップと、受信環境情報で示される受信レベル又は受信品質の変化を検出する検出ステップと、データの受信を指示する入力を受け付けてから該データの受信を開始する前までの間に設定された所定の計測開始時点から、該データの受信開始までの待ち時間である計測待ち時間を計測する計測ステップと、データのデータ量を取得するデータ量取得ステップと、データ量と、無線通信ネットワークの受信レベル又は受信品質と、データの受信開始が可能になるまでの待ち時間である基準待ち時間との対応を示す対応表を参照して、計測待ち時間がデータ量取得ステップにおいて取得されたデータ量と受信環境情報で示される受信レベル又は受信品質とに対応する基準待ち時間を経過した場合に、データの受信を開始する制御ステップとを含み、検出ステップにおいて受信レベル又は受信品質の変化が検出された場合には、制御ステップでは、計測待ち時間がデータ量取得ステップにおいて取得されたデータ量と該変化後の受信レベル又は受信品質とに対応する基準待ち時間を経過した場合に、データの受信が開始される、ことを特徴とする。
これらの移動通信端末及び移動通信方法によれば、無線通信ネットワークの受信環境情報及び受信対象のデータのデータ量が取得され、そのデータ量に対応する受信レベル又は受信品質の範囲が判定され、その判定された範囲に応じてデータの受信開始が制御される。これにより、例えば、データ量に対応した受信レベルの範囲毎に受信開始の待ち時間や受信可否を決められるので、使用者は、データ量毎に最適な受信環境を得ることができるとともに、無線通信ネットワークへの負荷も軽減することができる。
また、計測された待ち時間が、データ量と受信レベル又は受信品質とに対応する基準待ち時間を経過した場合にデータの受信が開始されるので、受信対象のデータのデータ量に応じた受信環境の範囲毎にデータの受信開始までの待ち時間を設定することができる。また、使用者に再操作を要求することがなくなるので移動通信端末の利便性が向上するとともに、過度の再受信操作などによる無線通信ネットワークへの負荷が更に軽減される。
また、無線通信ネットワークの受信レベル又は受信品質が変化したことを受けて、該変化後の受信レベル又は受信品質に対応する基準待ち時間を用いて、データ受信開始の制御が再度行われる。これにより、使用者に再操作を要求することがなくなるので移動通信端末の利便性が更に向上する。
本発明の移動通信端末及び移動通信方法によれば、受信するデータのデータ量が様々である環境下においてデータを受信する際に、移動通信端末の利便性を維持しつつ無線通信ネットワークにかかる負荷を軽減することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、図1を用いて、本発明に係る携帯電話機(移動通信端末)10を含む無線通信システム1の構成について説明する。図1は無線通信システム1の構成を示す構成図である。無線通信システム1は、携帯電話機10と配信サーバ30とが基地局21を含む無線通信ネットワーク20を介してデータ通信を行うシステムである。本実施形態に係る携帯電話機10は、無線通信ネットワーク20を介して配信サーバ30からデータを送受信することが可能である。なお、便宜上、携帯電話機10、基地局21及び配信サーバ30は一つのみ図示しているが、それぞれ複数含まれていてもよい。また、本実施形態では移動通信端末として携帯電話機を用いているが、簡易型携帯電話機(PHS:Personal Handy-phone System)、あるいは、携帯型情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)などを移動通信端末として利用してもよい。以下、携帯電話機10の機能構成についてより詳細に説明する。
図1に示すように、携帯電話機10は、機能的構成要素として実行指示部11、送信部12、受信部13、ファイルサイズ取得部(データ量取得手段)14、受信環境測定部(環境情報取得手段)15、環境変化検出部(検出手段)16、時間計測部(計測手段)17及び受信開始制御部(制御手段)18を備えている。
次に、図2を用いて、携帯電話機10のハードウェア構成について説明する。図2は携帯電話機10のハードウェア構成図である。図2に示すように、携帯電話機10は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムなどを実行するCPU101、ROM及びRAMで構成される主記憶部102、メモリなどで構成される補助記憶部103、無線通信ネットワーク20を介してデータ通信を行う通信制御部104、液晶モニタなどで構成される表示部105並びに文字・数字入力及び実行指示を行うキーで構成される操作部106により構成される。
図1を示して説明した各機能は、図2に示すCPU101及び主記憶部102の上に所定のソフトウェアを読み込ませ、CPU101の制御の下で通信制御部104を動作させるとともに、主記憶部102や補助記憶部103におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
実行指示部11は、携帯電話機10の使用者による実行指示を示す指示信号を送信部12及び時間計測部17に出力する。ここで、実行指示とは、携帯電話機10にデータの受信を実行させるための命令であり、例えば、使用者が操作部106を用いて表示部105上の「ダウンロード」ボタンを選択し決定することで生成される。また、指示信号は、少なくとも受信するデータファイルを識別するファイルIDを含む。このファイルIDは、例えば、「ファイルA」などで表された識別情報である。
送信部12は、実行指示部11から入力された指示信号に基づいて配信サーバ30にデータ配信を要求するための要求通知信号を作成し、その要求通知信号を無線通信ネットワーク20を介して配信サーバ30に送信する。この要求通知信号は、少なくとも、携帯電話機を識別する端末IDと受信するデータファイルを識別するファイルIDとを含む。例えば、端末ID「携帯電話機A」とファイルID「ファイルA」とを含む要求通知信号が作成される。
受信部13は、送信部12により送信された要求通知信号に応じて配信サーバ30から配信されてくる初期データを受信する。この初期データは、受信対象のデータファイルのデータ量などの属性を通知するためのデータである。受信した初期データはファイルサイズ取得部14に出力される。また、受信部13は、受信したデータファイルを主記憶部102及び補助記憶部103に格納する。
ファイルサイズ取得部14は、受信部13により入力された初期データから、受信部13が受信する予定のデータファイルのファイルサイズ(データ量)を取得し、そのファイルサイズを受信開始制御部18に出力する。
例えば、受信部13がHTTP(Hypertext Transfer Protocol)通信によって受信対象のデータファイルを受信しようとする場合は、配信されるデータファイルの詳細を示すエンティティヘッダが配信サーバ30から送信される。このエンティティヘッダには、配信されるデータファイルのファイルサイズ(Content-length)が含まれているので、ファイルサイズ取得部14はこのContent-lengthをファイルサイズとして取得する。また、受信部13がJAVA(登録商標)で記述された複数のファイルからなるアプリケーションパッケージを受信しようとする場合は、その受信対象のアプリケーションパッケージに関する情報が記述された属性データがそのアプリケーションパッケージより先に配信サーバ30から送信される。この属性データには、配信されるアプリケーションパッケージのファイルサイズ(AppSizeキー)が含まれているので、ファイルサイズ取得部14はこのAppSizeキーをファイルサイズとして取得する。
受信環境測定部15は、無線通信ネットワーク20のCQI(Channel Quality Indicator)値(受信レベル又は受信品質に関する受信環境情報)を取得する。具体的には、まず、基地局21から送信される参照信号である共通パイロットチャネル(CPICH:Common Pilot Channel)を逆拡散し、逆拡散した信号をRAKE合成することで、受信電波の信号電力対干渉電力比(以下「SIR」(Signal to Interference Ratio)という)を測定する。そして、予め主記憶部102などが保持するSIRとCQI値との対応付けと測定したSIRとを照らし合わせて、そのSIRに対応するCQI値を取得する。その後、受信環境測定部15は、取得したCQI値を環境変化検出部16に出力する。このようなSIRの測定からCQI値の出力までの処理は、所定の時間毎に行う。
環境変化検出部16は、受信環境測定部15により入力されたCQI値を取得し、そのCQI値が変化したことを検出した場合にそのCQI値を受信開始制御部18に出力する。具体的には、携帯電話機10が起動されて最初にCQI値が入力された場合、又は、実行指示の出力後であって今回入力されたCQI値が前回入力されたCQI値と異なる場合に、今回入力されたCQI値を受信開始制御部18に出力する。これに対し、今回入力されたCQI値が前回入力されたCQI値と同じ場合は、CQI値の出力を行わない。
時間計測部17は、実行指示部11により指示信号が入力された時点でその指示信号についての待ち時間を計測し始め、その指示信号に含まれるファイルIDと計測開始からの待ち時間とを対応付けし、その対応付けをタイマ信号として受信開始制御部18に出力する。このような待ち時間の計測及びタイマ信号の出力は、実行指示部11から指示信号が出力された後、所定の時間毎に行う。例えば、ファイルIDが「ファイルA」である指示信号が入力された場合は、その入力された時点の待ち時間を0秒とし、その入力時点から10秒を経過する毎に、ファイルAの待ち時間を示すタイマ信号を出力する。
受信開始制御部18は、ファイルサイズ取得部14により入力されたファイルサイズ、環境変化検出部16により入力されたCQI値及び時間計測部17により入力されたタイマ信号に含まれる待ち時間に基づいて、データファイル受信の開始を制御する。
受信開始制御部18におけるデータ受信開始の制御について図3を用いて詳細に説明する。図3は、データ受信開始条件を示す対応表のデータ構成の一例である。データ受信開始条件は、図3に示すように、ファイルサイズに対応する複数のCQI値の範囲が定められ、ファイルサイズとCQI値の範囲との組合せに対して、待ち時間とデータ受信開始の可否とが設定されている。例えば、ファイルサイズが500KB以上の場合はCQI値の範囲が3つ設定されている。このうちCQI値が10以上15未満であるCQI値の範囲に対しては、待ち時間が20秒以上の場合には受信開始「可」、待ち時間が20秒未満の場合には受信開始「不可」というように、待ち時間とデータ受信開始の可否とが設定されている。なお、各項目の範囲数や各範囲の境界値の設定はこれに限定されない。また、図3に示すようなデータ受信開始の条件は、補助記憶部103内のパラメータファイルやテーブルなどに保持しておいてもよいし、プログラム内に記述しておいてもよい。要するに、データ受信を開始するか否かを判断する際に図3に示すような条件を読み出すことができればよい。
受信開始制御部18は、データ受信開始条件と取得したCQI値及びファイルサイズとを照らし合わせて、取得したCQI値が取得したファイルサイズに対応するCQI値の範囲のどの範囲に該当するかを判定する。また、取得した待ち時間が該当する範囲に対応する待ち時間を経過した場合にデータファイルの受信を開始する。このようなデータファイル受信開始の制御は、実行指示部11から指示信号が出力された後、所定の時間毎に行う。
例えば、CQI値が12であり、ファイルサイズが1MBである「ファイルA」の待ち時間が10秒である場合、図3の対応表において該当するCQI値範囲に対応するデータ受信開始の可否は「不可」である。したがって、受信開始制御部18はデータファイルの受信を開始しないと判定する。これとは別の例で、CQI値が12であり、ファイルサイズが1MBである「ファイルA」の待ち時間が20秒を経過した場合、図3の対応表において該当するCQI値範囲に対応するデータ受信開始の可否は「可」である。したがって、受信開始制御部18はデータファイルの受信を開始すると判定する。更に別の例で、「ファイルA」のファイルサイズが100KBである場合、図3の対応表において該当するファイルサイズに対応するデータ受信開始の可否は、CQI値及び待ち時間の如何に関わらず「可」である。したがって、受信開始制御部18はデータファイルの受信を開始すると判定する。
受信開始制御部18は、データファイルの受信を開始すると判定した場合に、実行指示部11と同様に指示信号を作成して送信部12に出力する。送信部12は、その指示信号に基づいて端末IDとファイルIDとを含む要求通知信号を作成し、この要求通知信号を配信サーバ30に送信する。そして、その要求通知信号に応じて配信サーバ30からデータファイルが配信されてくる。なお、データファイル受信開始の判定後の処理はこれに限定されない。例えば、データファイルの受信を開始する場合は受信部13で行われているデータファイル受信処理をそのまま継続し、開始しないと判定した場合は配信サーバ30との接続を切断するための中止信号を受信部13に出力してもよい。受信開始制御部18が中止信号を出力した場合、受信部13は、入力された中止信号に基づいて配信サーバ30との接続を切断し、受信途中のデータファイルを破棄する。
次に、図4を用いて、携帯電話機10のデータ受信処理の処理手順を説明する。図4は、携帯電話機10のデータ受信開始処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、ユーザが操作部106を用いてデータファイルのダウンロードを指示すると(ステップS101)、時間計測部17がそのデータファイルに対する待ち時間の計測を開始する(ステップS102)。また、ダウンロードの指示に基づいて送信部12が要求通知信号を配信サーバ30に送信する。その後、受信部13がその要求通知信号に応じて配信サーバ30から送られてきたデータファイルのファイルサイズを含むデータを受信し、ファイルサイズ取得部14に出力する。ファイルサイズ取得部14は、そのデータを読み取り、受信するデータファイルのファイルサイズを取得する(ステップS103、データ量取得ステップ)。
次に、受信開始制御部18がダウンロードを指示されたデータファイルのファイルサイズとデータ受信開始条件とを照らし合わせる。(ステップS104、制御ステップ)。この時点で、ファイルサイズのみでデータ受信開始条件を満たす場合は(ステップS104;YES、制御ステップ)、データファイルの受信を開始する(ステップS110、制御ステップ)。例えば、データ受信開始条件が図3の対応表で表されるものに設定されていて、受信するデータファイルのファイルサイズが100KBであった場合は、データファイルの受信を開始する。
これに対し、ファイルサイズのみではデータ受信開始条件を満たさない場合は(ステップS104;NO、制御ステップ)、受信環境測定部15がCQI値を取得し、環境変化検出部16にそのCQI値を出力する(ステップS105、環境情報取得ステップ)。その後、環境変化検出部16は、CQI値の変化を検出した場合に受信開始制御部18にそのCQI値を出力する。
そして、受信開始制御部18は、CQI値とファイルサイズとの組合せがデータ受信開始条件を満たすか否かを判断する(ステップS106、制御ステップ)。なお、ここで用いるCQI値は、環境変化検出部16により入力されたもの、又は、既に受信開始制御部18が保持しているものである。ここでデータ受信開始条件を満たす場合は(ステップS106;YES、制御ステップ)データファイルの受信を開始する(ステップS110、制御ステップ)。例えば、データ受信開始条件が図3の対応表で表されるものに設定されていて、受信するデータファイルのファイルサイズが1MBで、かつ、CQI値が20であった場合は、データファイルの受信を開始する。
これに対し、CQI値とファイルサイズとの組み合わせがデータ受信開始条件を満たさない場合は(ステップS106;NO、制御ステップ)、受信開始制御部18が時間計測部17の作成した最新のタイマ信号に含まれる待ち時間を取得する(ステップS107、制御ステップ)。
そして、受信開始制御部18は、CQI値とファイルサイズと待ち時間との組合せがデータ受信開始条件を満たすか否かを判断する(ステップS108、制御ステップ)。ここでデータ受信開始条件を満たす場合は(ステップS108;YES、制御ステップ)、データファイルの受信を開始する(ステップS110、制御ステップ)。例えば、データ受信開始条件が図3の対応表で表されるものに設定されていて、受信するデータファイルのファイルサイズが1MB、CQI値が10及び待ち時間が20秒を経過している場合は、データファイルの受信を開始する。
これに対し、CQI値とファイルサイズと待ち時間との組合せがデータ受信開始条件を満たさなければ(ステップS108;NO、制御ステップ)、受信開始制御部18は、CQI値が変化したか(最新のCQI値が環境変化検出部16から入力されたか)を確認する(ステップS109、制御ステップ)。ここでCQI値が変化した場合は(ステップS109;YES、制御ステップ)、上記ステップS106に戻ってそれ以降の処理を繰り返し、CQI値が変化していない場合は(ステップS109;NO、制御ステップ)、ステップS107に戻ってそれ以降の処理を繰り返す。
本実施形態によれば、受信環境測定部15及び環境変化検出部16によって無線通信ネットワーク20のCQI値が取得されるとともに、ファイルサイズ取得部14によって受信対象のデータファイルのファイルサイズが取得され、受信開始制御部18によってそのファイルサイズに対応するCQI値の範囲が判定され、その判定された範囲に応じてデータファイルの受信開始が制御される。これにより、例えば、ファイルサイズに対応したCQI値の範囲毎に受信開始の待ち時間や受信可否を決められるので、使用者は、ファイルサイズ毎に最適な受信環境を得ることができるとともに、無線通信ネットワーク20への負荷も軽減することができる。
また、本実施形態によれば、時間計測部17により計測された待ち時間が受信開始制御部18で判定されたCQI値の範囲に応じて予め定められた待ち時間を経過した場合にデータファイルの受信が開始される。これにより、受信対象のデータファイルのファイルサイズに応じたCQI値の範囲毎にデータファイルの受信開始までの待ち時間を設定することができる。また、使用者に携帯電話機10の再操作を要求することがなくなるので携帯電話機10の利便性が向上するとともに、過度の再受信操作などによる無線通信ネットワーク20への負荷が更に軽減される。例えば、図5のように、携帯電話機10がCQI値の比較的低いエリア内にあるときに使用者がダウンロードを指示したとする。図5の例では、携帯電話機10はダウンロード指示後にCQI値の比較的低いエリア内を移動するが、所定の待ち時間を経過した後、ファイルサイズ及びCQI値によらず自動的にデータファイルの受信が開始される。
また、本実施形態によれば、無線通信ネットワーク20のCQI値が変化したことを受けて、受信開始制御部18においてデータファイル受信開始の制御が再度行われる。これにより、使用者に携帯電話機10の再操作を要求することがなくなるので携帯電話機10の利便性が向上する。例えば、図6のように、携帯電話機10がCQI値の比較的低いエリア内にあるときに使用者がダウンロードを指示したとする。データファイルの受信は、この指示の直後には開始されない。しかし、その後携帯電話機10がCQI値の比較的高いエリア内に移された時点でCQI値の変化が検出されるため、データ受信開始の可否の判定が再度行われて、自動的にデータファイルの受信が開始される。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
本実施形態では、受信開始制御部18において、データ受信開始の可否を判断するためにファイルサイズ、CQI値及び待ち時間を用いたが、データ受信開始の可否の判断方法はこれに限定されない。例えば、受信開始制御部18は、ファイルサイズ及びCQI値のみを用いてデータ受信開始の可否を判断してもよい。もちろん、データ受信開始までの待ち時間も考慮してデータ受信開始の可否を判断すれば、使用者に携帯電話機10の再操作を要求することがなくなるので携帯電話機10の利便性がより向上するとともに、過度の再受信操作などによる無線通信ネットワーク20への負荷が更に軽減されることになるのでより好ましい。
また、本実施形態では、環境変化検出部16がCQI値の変化を検出して受信開始制御部18に変化後のCQI値を出力し、受信開始制御部18が変化後のCQI値に応じてファイルサイズに対応するCQI値の範囲を繰り返し判定しているが、CQI値の範囲の判定方法はこれに限定されない。例えば、CQI値の変化を検出することなく、実行指示部11から指示信号が出力された直後に取得したCQI値のみに基づいてCQI値の範囲を判定してもよい。もちろん、CQI値の変化を検出し、その変化に応じてファイルサイズに対応するCQI値の範囲を繰り返し判定すれば、使用者に携帯電話機10の再操作を要求することがなくなり、携帯電話機10の利便性がより向上することになるのでより好ましい。
また、本実施形態では、無線通信ネットワークの受信レベル又は受信品質を表す値としてCQI値を用いたが、無線通信ネットワークの受信レベル又は受信品質を表す値はこれに限定されない。例えば、通信方式がW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)の場合は、希望波受信電力(RSCP:Received Signal Code Power)や希望波1チップ当たりのエネルギー対帯域内受信電力密度比(Ec/No)などを用いてもよい。
また、本実施形態では、実行指示部11からの指示信号が時間計測部17に入力された時点でその指示信号に対応する待ち時間の測定を開始したが、待ち時間の測定方法はこれに限定されない。例えば、ファイルサイズ取得部14においてファイルサイズを取得した時点から待ち時間の測定を開始してもよい。また、受信開始制御部18においてデータ受信開始条件と待ち時間とを照らし合わせる処理が開始された時点で待ち時間の測定を開始してもよい。
また、本実施形態では、携帯電話機10の使用者の実行指示を契機として配信サーバ30がデータを配信し携帯電話機10がそのデータを受信するプル配信が用いられているが、データの配信形式はこれに限定されない。例えば、携帯電話機10の使用者が実行指示を行わない場合でも配信サーバ30が携帯電話機10にデータを配信するプッシュ配信が用いられてもよい。この場合でも、本実施形態と同様に、配信サーバ30からエンティティヘッダやJAVA(登録商標)で記述されたアプリケーションパッケージに関する情報が記述された属性データなどが配信されてくる。したがって、ファイルサイズ取得部14において、エンティティヘッダに含まれるContent-lengthや、属性データに含まれるAppSizeキーなどを取得することが可能である。したがって、プッシュ配信であっても、本実施形態と同様にデータ受信開始の可否を判断することができる。
実施形態に係る携帯電話機を含む無線通信システムの構成を示す構成図である。 図1に示す携帯電話機のハードウェア構成図である。 図1に示す携帯電話機のデータ受信開始条件を示す対応表のデータ構成の一例である。 図1に示す携帯電話機のデータ受信開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 図1に示す携帯電話機において移動状態に対するファイル受信処理を説明する略図である。 図1に示す携帯電話機において移動状態に対するファイル受信処理を説明する略図である。
符号の説明
10…携帯電話機(移動通信端末)、14…ファイルサイズ取得部(データ量取得手段)、15…受信環境測定部(環境情報取得手段)、16…環境変化検出部(検出手段)、17…時間計測部(計測手段)、18…受信開始制御部(制御手段)、20…無線通信ネットワーク。

Claims (2)

  1. 無線通信ネットワークを介してデータ通信を行うことが可能な移動通信端末であって、
    前記無線通信ネットワークの受信レベル又は受信品質に関する受信環境情報を取得する環境情報取得手段と、
    前記受信環境情報で示される受信レベル又は受信品質の変化を検出する検出手段と、
    データの受信を指示する入力を受け付けてから該データの受信を開始する前までの間に設定された所定の計測開始時点から、該データの受信開始までの待ち時間である計測待ち時間を計測する計測手段と、
    前記データのデータ量を取得するデータ量取得手段と、
    データ量と、前記無線通信ネットワークの受信レベル又は受信品質と、データの受信開始が可能になるまでの待ち時間である基準待ち時間との対応を示す対応表を参照して、前記計測待ち時間が前記データ量取得手段により取得されたデータ量と前記受信環境情報で示される受信レベル又は受信品質とに対応する基準待ち時間を経過した場合に、前記データの受信を開始する制御手段とを備え
    前記検出手段により前記受信レベル又は前記受信品質の変化が検出された場合には、前記制御手段が、前記計測待ち時間が前記データ量取得手段により取得されたデータ量と該変化後の受信レベル又は受信品質とに対応する基準待ち時間を経過した場合に、前記データの受信を開始する、
    ことを特徴とする移動通信端末。
  2. 無線通信ネットワークを介してデータ通信を行うことが可能な移動通信端末により実行される移動通信方法であって、
    前記無線通信ネットワークの受信レベル又は受信品質に関する受信環境情報を取得する環境情報取得ステップと、
    前記受信環境情報で示される受信レベル又は受信品質の変化を検出する検出ステップと、
    データの受信を指示する入力を受け付けてから該データの受信を開始する前までの間に設定された所定の計測開始時点から、該データの受信開始までの待ち時間である計測待ち時間を計測する計測ステップと、
    前記データのデータ量を取得するデータ量取得ステップと、
    データ量と、前記無線通信ネットワークの受信レベル又は受信品質と、データの受信開始が可能になるまでの待ち時間である基準待ち時間との対応を示す対応表を参照して、前記計測待ち時間が前記データ量取得ステップにおいて取得されたデータ量と前記受信環境情報で示される受信レベル又は受信品質とに対応する基準待ち時間を経過した場合に、前記データの受信を開始する制御ステップとを含み、
    前記検出ステップにおいて前記受信レベル又は前記受信品質の変化が検出された場合には、前記制御ステップでは、前記計測待ち時間が前記データ量取得ステップにおいて取得されたデータ量と該変化後の受信レベル又は受信品質とに対応する基準待ち時間を経過した場合に、前記データの受信が開始される、
    ことを特徴とする移動通信方法。
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