JP4708050B2 - 角膜手術装置 - Google Patents

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本発明は、角膜をレーザ光によりアブレーションする角膜手術装置に関する。
エキシマレーザ等の紫外レーザ光により角膜をアブレーションする角膜レーザ手術装置としては、スキャンミラーを持つガルバノミラーからな走査光学系を備え、レーザ光源からの紫外レーザ光を角膜上で2次元的に走査して角膜を所期する形状にアブレーションするものが知られている(例えば、特許文献1)。
ガルバノミラー回転角度検出センサが内蔵されているが、使用によるガルバノミラー自体の温度上昇や周辺環境の温度変化によって、位置変位(温度ドリフト)が生じる。このため、従来は、温度が上昇してガルバノミラーが安定するまで待ってから手術を開始したり、手術前にテスト部材にレーザ照射を行い、レーザ光のスポット位置を目視で確認してガルバノミラーの動作を補正(較正)したりしていた。また、この問題の対応として、レーザ照射の対象物の位置にレーザ光を受光するセンサを配置し、レーザ照射位置が所定の照射位置と一致させるための補正量を算出し、算出された補正量に基づいてガルバノミラーの駆動を補正する方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開平11−226048号公報 特開2000−98271号公報
しかし、上記特許文献2では、レーザ照射の対象物の位置にレーザ光を受光するセンサを配置する構成であり、レーザ照射中にガルバノミラーやその駆動回路などに複合的な不具合が発生した場合にはその検知ができない。例えば、ガルバノミラーに内蔵される回転角度検出センサが動作しているにも関わらず、何らかの誤信号が発生した場合、回転角度検出センサの信号のみでは不具合が検知できず、誤った位置にレーザ光が照射されることになる。
また、温度ドリフトの影響の対応として事前にガルバノミラーの駆動を補正したとしても、手術準備等に時間を要していると、実際のレーザ照射時には温度が変化している可能性があり、ガルバノミラーの補正を適切な時期に行う必要がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、レーザ照射中にガルバノミラーに異常が発生した場合にも適切に対処でき、また、レーザ照射前にガルバノミラーの動作の補正を適切に行える角膜手術装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために本発明は以下の構成を持つことを特徴とする。
(1) 紫外レーザ光を角膜上で2次元的に走査するガルバノミラーが配置されたレーザ照射光学系を備え、紫外レーザ光の照射により角膜をアブレーションする角膜手術装置において、前記ガルバノミラーより角膜側の光路の途中で分岐された光路の所定位置又は角膜上にレーザ光を走査する範囲から外れた所定位置に配置された光センサと、前記ガルバノミラーに至る前の光路で紫外レーザ光と同軸に合成され、前記光センサで検出可能な検出光を発する検出用光源と、紫外レーザ光の角膜への照射中に、前記ガルバノミラーを駆動するために出力した角度指令信号と前記光センサからの出力信号との比較に基づいて前記ガルバノミラーの異常の有無を検知する異常検知手段と、該異常検知手段により異常が検知されたときに角膜への紫外レーザ光の照射を停止する照射制御手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の角膜手術装置において、前記光センサは光位置センサであり、前記ガルバノミラーより角膜側の光路の途中で光路分岐部材により分岐された光路に配置され、角膜上でのレーザ光の走査範囲をカバーする検出領域を持つことを特徴とする。
(3) (2)の角膜手術装置は、さらに患者眼の動きを検知する眼移動検知手段と、該検知結果に基づいて患者眼の動きに合わせてレーザ照射位置を追尾させるように前記ガルバノミラーの駆動を制御する眼追尾手段とを備え、前記光位置センサは前記追尾手段によるレーザ照射位置の追尾範囲をもカバーする検出領域を持つことを特徴とする。
(4) (1)〜(3)の何れかの角膜手術装置において、前記光センサは光位置センサであり、さらにレーザ照射直前に患者眼の手術条件データを入力するデータ入力手段と、前記手術条件データの入力完了信号に基づいて前記光位置センサの所定位置に前記検出光を入射させる角度指令信号を前記ガルバノミラーに出力し、前記光位置センサからの出力信号と前記角度指令信号とに基づいてガルバノミラーの補正情報を求め、該補正情報に基づいてガルバノミラーの駆動を補正する制御手段と、を備えることを特徴とする。


本発明によれば、レーザ照射中にガルバノミラーに異常が発生した場合にも適切に対処できる。また、レーザ照射前にガルバノミラーの動作の補正を適切に行うことができる。
本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。図1、図2は、本発明に係る角膜レーザ手術装置の構成を説明する図である。
図1は本装置の全体構成を示す図であり、装置本体40にはレーザ光源10と可視レーザ光源50が配置される。レーザ光源10及び可視レーザ光源50からのレーザビームはアーム41の先端に取り付けられたレーザ照射端ユニット42に導光される。レーザ照射端ユニット42には、図2に示すガルバノミラー13,15の走査光学系が配置されている。レーザ照射端ユニット42の上には顕微鏡20が備えられている。アーム41は、コントローラ45の走査により、本体40に対して前後方向、左右方向及び上下方向に移動可能とされている。
図2は光学系及び制御系の概略構成図である。10は角膜をアブレーションする紫外レーザ光を発するレーザ光源である。角膜のアブレーションを引き起こす紫外レーザとしては、代表的には波長193nmのエキシマレーザが好適に用いられる。また、固体レーザ光源からのレーザ光を紫外波長に波長変換したものを使用する構成でも良い。レーザ光源10からは、パルスの紫外レーザ光を出射される。11は、レーザ光源10からのレーザ光のビーム形状を円形スポットに整形する補正光学系である。この補正光学系11により、角膜上に照射されるビームスポットのサイズが0.5〜1mm程度に整形される。また、補正光学系11によりレーザ光のスポット内のエネルギ分布が、中心部が高く、周辺が低くなるように補正される。エネルギ分布は、好ましくはガウシアン分布である。12はレーザ光源10からのレーザビームを遮断するシャッタであり、レーザ照射のトリガ信号により光路から外され、異常時には光路を遮断する。13は反射ミラーである。
また、50は半導体レーザ等の可視レーザ光源であり、エイミング光となる波長630nmの可視レーザ光を出射する。可視レーザ光源50から出射された可視レーザ光は、レンズ51により略平行光とされる。52はダイクロイックミラーであり、反射ミラー13で反射された紫外レーザ光を全反射し、可視レーザ光源50からの可視レーザ光を透過させる特性を持つ。このダイクロイックミラー52により、レーザ光源10からの紫外レーザ光と可視レーザ光源50からの可視レーザ光とが同軸に合成される。
ダイクロイックミラー52により同軸に合成された紫外レーザ光及び可視レーザ光は、2つのガルバノミラー14,16からなる走査光学系により、角膜上で2次元的に高速で走査される。ガルバノミラー14は、スキャンミラー14aと、スキャンミラー14aを回転する駆動部14bと、スキャンミラー14aの回転角度を検出する回転角度検出センサ14cとを備える。同様に、ガルバノミラー16は、スキャンミラー16aと、スキャンミラー16aを回転する駆動部16b、スキャンミラー16aの回転角度を検出する回転角度検出センサ16cを備える。スキャンミラー16aで反射した紫外レーザ光及び可視レーザ光は、ダイクロイックミラー17に至る。ダイクロイックミラー17は、紫外レーザ光を反射し、可視レーザ光の一部を反射すると共に残りの大部分を透過する特性を持つ。また、ダイクロイックミラー17は赤外光を透過する特性を持つ。ダイクロイックミラー17で反射された紫外レーザ光及び可視レーザ光であるエイミング光は、同軸で角膜に導光される。なお、18は被検眼の前眼部を照明する赤外照明光源である。
また、ダイクロイックミラー17を挟んでガルバノミラー16の反対方向(ガルバノミラー16で反射された可視エイミング光がダイクロイックミラー17を透過する側)には、可視エイミング光を検出するための2次元光位置センサである2つのPSD61,62が配置されている。PSD61,62は、アブレーション用の紫外レーザ光と同軸にされた可視エイミング光を受光することにより、ガルバノミラー14,16で走査される紫外レーザ光の位置を検出する。通常、安価に入手できるPSD等の2次元光位置センサは、波長193nm付近の短波長の紫外光に対して感度が無いため、可視レーザ光源50からの可視エイミング光を紫外レーザ光の代わりに検出光として使用する。図2の例ではPSD61,62をダイクロイックミラー17により可視レーザ光の光路が分岐された位置に配置しているが、ガルバノミラー16とダイクロイックミラー17の間の光路や、ダイクロイックミラー17と患者眼との間の光路であっても良い。光路分岐部材により光路を分岐しないでPSD61,62を配置する場合は、ガルバノミラー14,16により角膜上で紫外レーザ光(エイミング光)を走査する照射範囲から外れた光路の位置に配置すれば良い(もちろん、ガルバノミラー14,16の走査可能な範囲である)。
ダイクロイックミラー17を挟んで患者眼と対向する側には双眼の顕微鏡20が配置されている。術者は、図示を略す可視照明ユニットにより照明された患者眼を顕微鏡20により観察する。顕微鏡20の対物レンズ20aの光軸L1上には固視灯21が配置されており、手術時には固視灯21を患者眼に固視させる。ダイクロイックミラー17により、顕微鏡20の対物レンズ20aの光軸L1と、スキャンミラー14a及びスキャンミラー16aで反射される紫外レーザ光、可視レーザ光(エイミング光)の中心軸がほぼ同軸に合成される。
また、顕微鏡20とダイクロイックミラー17との間には、赤外光を反射し、可視レーザ光を透過するビームスプリッタ22が配置されており、その反射側には患者眼を撮像する撮像カメラ24が配置されている。撮像カメラ24の出力は、画像処理ユニット25に接続されている。画像処理ユニット25は、撮像カメラ24からの画像信号を処理して患者眼の瞳孔位置(好ましくは瞳孔中心)を検知する(眼移動検知手段)。この瞳孔位置の検知結果は、レーザ光の照射位置を患者眼の動きに合わせて追尾させるときに利用される。
レーザ光源10、可視レーザ光源50、ガルバノミラー14,16、画像処理ユニット25、PSD61,62等は制御部30に接続されている。32はアブレーション量を演算する機能を持つコンピュータ部であり、手術データを入力するためのキーボードやモニタ等の入力部を兼ねる。コンピュータ部32で決定されたアブレーションデータを制御部30に入力され、制御部30はアブレーションデータに基づいてガルバノミラー14,16等を制御する。34はレーザ光源10から紫外レーザ光を出射させるトリガ信号を入力するフットスイッチである。
図3は、ガルバノミラー14,16及びPSD61,62の配置関係を説明する概略斜視図である。本実施形態のスキャンミラー14a,16aは三角プリズムで作られたものであり、それぞれのミラー面は駆動部14b及び16bの回転軸方向に対して45度の角度で取り付けられている。スキャンミラー14aはレーザ光源10からのレーザ光の中心基準軸L01回りに回転され、スキャンミラー16aはスキャンミラー14aで反射される中心基準軸L02回りに回転される。このタイプのガルバノミラーは、駆動部の回転角度に対して走査されるレーザ光の角度が同じ角度となり、スキャンミラーをそのミラー面に平行な軸回りに回転するタイプのものに比べ、走査におけるピッチ角を大きく取ることができるので有利である。レーザ光源10,50からのビームは、ガルバノミラー14により図3上のY方向に走査され、ガルバノミラー16により図3上のX方向に走査される。ガルバノミラー14,16を経た可視ビームは、ダイクロイックミラー17で半分が透過され、PSD61又は62の配置面に向かう。PSD61,62は、スキャンミラー16aで反射される中心基準軸L03に直交する面で、中心基準軸L03を挟んでXY方向にそれぞれ等距離だけ離れた位置に配置されている。なお、ガルバノミラー14,16で角膜上にレーザ光を走査する角度は1〜2度程であるが、ガルバノミラーのゲインを検知するためには、走査角度が大きい方が有利なため、PSD61,62は角膜上での走査角度より大きな角度となる位置に配置されている。
ここで、角膜手術装置が持つレーザ照射光学系でガルバノミラーを使用するに際して、その温度ドリフトによる影響を説明する。一般に、医療機器の使用環境温度は15〜35℃であり、ガルバノミラー自身の温度上昇も加わることから、ガルバノミラーの温度ドリフトの影響は、少なくとも15〜80℃程度までが考えられる。ガルバノミラーは、その内部に回転角度検出センサが内蔵されているのも拘わらず、温度によるドリフトが生じる。例えば、ガルバノミラーの温度ドリフトが18μrad/℃(約0.001deg/℃)であるとすると、ガルバノミラーの温度ドリフト角度は、
(80−15)×0.001=0.065(deg)
となる。ガルバノミラーから角膜までの距離が、顕微鏡のワーキングディスタンスを含めて300mmとすると、角膜上の位置誤差は、
300×tan(0.065)=0.34(mm)
となる。これは、角膜上で走査するレーザ照射のスポット直径0.5〜1.0mmにとって、無視できない誤差となる。スキャンミラーをそのミラー面に平行な軸回りに回転するタイプのガルバノミラーの場合には、光の変向角度はスキャンミラーの回転角度の2倍であるので、さらに角膜上の位置誤差は0.68mmと大きくなる。ガルバノミラーの回転角度は、いわゆるゲインとオフセットによって調整される。ゲインは回転角度の傾き、オフセットは角度原点のずれを表す。
上記のことを踏まえ、本装置での温度ドリフトによるガルバノミラーの角度補正方法を、図4、図5を使用して説明する。まず、PSD61,62の検出光(可視エイミング光)の位置検出によるスキャンミラー14a,16aの走査角度について説明する。なお、説明を簡単にするために、図4ではスキャンミラー16aによるX成分の走査角度のみを見るために、PSD61がX軸上にPSD61xとして配置され、中心基準軸L03を挟んでPSD62がX軸上にPSD62xとして配置されているものとする。
図4において、Lxはスキャンミラー16aの回転中心からPSD61x,62xが配置された平面までの距離である。中心基準軸L03からPSD61xの検出位置までの距離をD1x、また、中心基準軸L03からPSD62xの検出位置までの距離をD2xとすると、それぞれで検出光の位置が検出されるときのスキャンミラー16aの走査角度θ1x,θ2xは、
θ1x=tan-1(D1x/Lx)
θ2x=tan-1(D2x/Lx)
となる。
図4では、X方向のみの走査について説明したが、スキャンミラー14aによるY方向の走査でも同様の原理でY方向成分の角度が算出できる。
次に、ガルバノミラーへの指令角度とPSD(61,62)により検出される検出角度との関係を説明する。図5はガルバノミラーへの指令角度とPSD(61,62)から求められた検出角度の対応図である。ここでは説明を簡単にするために、X方向成分のみの対応について考える。横軸が指令角度θc、縦軸がPSDの出力から求められた検出角度θpを表す。いま、指令角度がΘ1xの時の検出角度をθ1xとすると、指令角度と検出角度にズレが無い場合、つまり、PSD(61,62)の所定位置に検出光が入射してΘ1x=θ1xとなる場合には、指令角度と検出角度の関係が線形であるならば関係式は原点を通る直線、つまりθp=θcとなる。逆に、指令角度と検出角度にズレがある場合、つまり、Θ1xとθ1xとが一致しない場合には、関係式はθp=a×θc+bとなる。この時、傾きaと切片bはガルバノミラーの位置制御誤差であるドリフトを示す。傾きaはガルバノミラーのゲインドリフトを、切片bはオフセットドリフトを示す。
いま、ガルバノミラーの指令角度Θ1x、Θ2xに対するPSDで求めた検出角度がそれぞれθ1x、θ2xとなり、それぞれの角度が対応する点をP1、P2とおく。点P1と点P2で以下に示す方程式が立式できる。
θ1x=a×Θ1x+b
θ2x=a×Θ2x+b
この2変数の方程式が2式できるため、傾きaと切片bが以下のように求められる。
a=(θ1x―θ2x)/(Θ1x―Θ2x)
b=θ1x―Θ1x(θ1x―θ2x)/(Θ1x―Θ2x)
上記のaとbからガルバノミラーの位置ずれ(ドリフト)が検知できる。点P1と点P2の2点を定めることにより、ガルバノミラーの特性関数を定めることができ、ガルバノミラーのゲインドリフト(増幅率のずれ)とオフセットドリフト(原点位置ずれ)を求めることができる。上記の傾きaの値を1に、切片bの値を0にするように、ガルバノミラーのゲインとオフセットの値を再設定すれば、ガルバノミラーの温度ドリフトの影響を補正できる。なお、図5ではX方向成分のみの角度算出について述べているが、これをY方向に拡張することによって、XY平面でのX方向成分の角度、Y方向成分の角度がPSD2つあることで、それぞれ算出できる。
次に、ガルバノミラーの温度ドリフトによる角度変位の自動補正(較正)の動作を説明する。図6は自動補正のアルゴリズムを示すフローチャートである。ステップ(以下S)1でガルバノミラー14,16の補正を開始するルーチンに入る。S1のトリガとしては、装置の起動(電源の投入)としても良いが、ガルバノミラー14,16自身が温度上昇し、安定するまで時間を要するので、装置の起動時のみでは十分でない。実際の治療は、患者眼毎に手術条件データの入力等の事前準備を行ってからレーザ照射に入る。したがって、レーザ照射の直前にガルバノミラー14,16の補正を行うのが好ましい。角膜矯正手術では、目的とする矯正量データ、術前の角膜形状データ、照射領域データ等の手術に必要な手術条件データをコンピュータ部32により入力する。コンピュータ部32は入力されたデータから角膜上の各位位置でのアブレーションデータを演算し、そのデータを制御部30に入力する。制御部30は、入力されたアブレーションデータに基づいてレーザスポットの照射位置及び各位置での照射時間(パルス数)等を求め、ガルバノミラー14,16、レーザ光源10の制御データを決定する。この制御データの決定に際して、少なくともガルバノミラー14,16の補正を行っておく必要があるので、制御部30は手術直前の手術条件データの入力完了信号であるアブレーションデータの入力をトリガとし、ガルバノミラー14,16の補正動作を開始する。
補正ルーチンに入ると、S2で可視レーザ光源50が点灯される。この時、紫外レーザ光源10は駆動されず、シャッタ12も閉じられたままである。S3で、制御部30は、ガルバノミラー14,16で反射された検出光がPSD61,62の所定の基準位置(例えば、PSDの中心位置)に入射するように、指令角度信号をそれぞれの駆動部14,16へと送る。
S4でガルバノミラー14,16が指令角度で停止すると、S5でPSD61,62がガルバノミラー14,16により導かれた検出光の入射位置点P1,P2を検出し、その検出信号は制御部30に入力される。S6で、制御部30はPSD61,62のそれぞれの検出位置と角度指令による基準位置との誤差が許容範囲にあるか否かを判定する。誤差が許容範囲にない場合は、S7で点P1,P2の位置信号からガルバノミラー14,16の実際の走査角度を算出する。S8で、制御部30は指令角度とS7で算出した角度からゲインドリフト値とオフセットドリフト値を算出する。S9で、制御部30はゲインドリフト値とオフセットドリフト値からガルバノミラー14,16の補正値を算出し、S10でガルバノミラー14,16へのゲイン及びオフセットを再設定する。その後、再びS3に戻り、S6で検出位置の誤差が許容範囲に入ることが判定されるまで繰り返す。誤差が許容範囲にあれば、S11で補正動作を終了し、その旨をコントローラ45に設けられた表示器等で報知する。なお、一定時間が過ぎても補正が終了しない場合は、エラーメッセージがコントローラ45の表示器に表示される。
以上のアルゴリズムでは、手術装置の制御部30にデータ入力装置としてのコンピュータ部32からの手術データの入力完了をトリガとして補正動作をスタートするものとしたが、もちろん任意の時に行えるようにしても良い。例えば、コントローラ45に補正動作開始信号を入力するスイッチを設けておく。
次に、手術中におけるガルバノミラー14,16の異常検出動作を説明する。上記のようにしてガルバノミラー14,16の補正動作が終了すると、レーザ照射可能な状態とされる。術者は、患者眼を顕微鏡20で観察しながらアーム41を移動し、患者眼に対してレーザ照射端ユニット42を所定の位置関係にアライメントする。アライメント完了後、フットスイッチ34を踏むとレーザ照射が開始される。レーザ照射時には、角膜に照射された可視レーザ光源50からのエイミング光が観察できる。制御部30は、アブレーションデータに基づく制御データによりガルバノミラー14,16の動作を制御する。ガルバノミラー14,16によりレーザスポットは角膜上で2次元的に走査され、角膜が所期する形状にアブレーションされる。また、制御部30は、フットスイッチ34の信号をトリガとして撮像カメラ24及び画像処理ユニット25で検知される瞳孔位置に基づいて患者眼の追尾動作を開始する。患者眼が動いたことが検知されると、その偏位分だけレーザスポットが追尾するように、制御部30はガルバノミラー14,16の動作を制御する。許容範囲を超えて患者眼が大きく動いた場合は、シャッタ12を閉じてレーザ照射を停止し、追尾可能な範囲に入ればレーザ照射を再開する。
レーザスポットを走査しながら角膜へのレーザ照射中、制御部30は一定時間間隔(例えば、0.1〜1.0秒間隔)で、PSD61,62にそれぞれ検出光であるエイミング光を入射させるように、異なる角度の指令信号をガルバノミラー14,16に出力する。なお、異なる角度の信号であれば、PSD61,62の何れか一方に入射させる指令信号でも良い。このとき、レーザ光源10からの紫外レーザ光の出射を停止し、患者眼に紫外レーザ光が照射されないようにする。制御部30は、ガルバノミラー14,16に出力した角度指令信号(これは、回転角度検出センサ14c,16cからのフィードバック信号を利用する場合も含む)とPSD61,62で検出される実際の走査角度信号となる位置検出信号とを制御部30に配置された比較回路31で比較し、その誤差が許容範囲内にあるか否かでガルバノミラー14,16の異常を検知する。もし、誤差が許容範囲から外れていれば、ガルバノミラー14,16に異常があると判定し、制御部30はシャッタ12を閉じて、エキシマレーザ光が患者の角膜に照射されないようにする。また、ガルバノミラー14,16に異常が発生したことを、コントローラ45の表示器及び警報音発生器で術者に知らせる。なお、異常検知においては、温度ドリフトの補正時のように正確な補正情報を演算で求めなくても良く、PSD61,62からの位置検出信号の電圧と、ガルバノミラー14,16の駆動部14b、16bへ与えられる角度指令信号の電圧との差分を制御部30に配置された比較回路31で比較することで、手術中も高速でガルバノミラーの動作を監視できる。
以上の説明では、温度ドリフトの自動補正でゲインドリフトとオフセットドリフトを検出するために、角膜上での走査角度より大きな走査角度の位置で、且つ検出光を2つの位置で検出できるように2つのPSD61,62を配置した構成としたが、レーザ光の走査範囲が狭く、ゲインドリフトが無視できる精度を持つガルバノミラーを使用する構成においては、2次元のPSDを1つとしてもよい。また、オフセットドリフトのみを検出する場合には、2次元のPSDに入射させる検出光の位置は少なくとも1点あれば良い。例えば、図7のように、中心基準軸03を中心にして2次元のPSD65を配置した構成で対応できる。前述した図5の説明においては、特性関数の傾きaがゲインドリフト、切片bがオフセットドリフトであった。ゲインドリフトが無視できるとすれば、傾きはa=1となり、ある検出位置のみの指令角度と実際の検出角度の対応がわかれば、切片b(オフセットドリフト)がそれらの角度差として検出できる。PSD65が1つの場合の検出位置はどの位置でもあってもよい。好ましくは中心基準軸03を含むような配置である。この場合は指令角度0度に対して実際の検出角度が何度であるかを検出するだけでよい。
また、図7のように、ガルバノミラー16から患者眼角膜に至る光路の途中で、ダイクロイックミラー17により分岐された光路において、その中心基準軸03を中心にして配置されたPSD65を、角膜上でのレーザ光の走査範囲(例えば最大直径15mm)をカバーする検出領域を持つものとすることにより、手術中におけるガルバノミラー14,16の異常検出をリアルタイムに行うことができる。さらに、撮像カメラ24及び画像処理ユニット25等による患者眼の動きの検知結果に基づいてレーザ照射位置を追尾させるようにガルバノミラー14,16の駆動を制御する場合は、その追尾範囲(例えば、最大直径25mm)をもカバーする検出領域を持つものとすると良い。制御部30はアブレーションデータを基にして決定した制御データでガルバノミラー14,16を制御して、紫外レーザ光とエイミング光を角膜上で走査する。この時、PSD65にも角膜上に照射されるレーザ光と同じように走査されるエイミング光(検出光)が入射し、PSD65で検出光の位置が常時検出される。制御部30は、PSD65からの位置検出信号の電圧と、ガルバノミラー14,16の角度指令信号の電圧との差分を、比較回路31で比較し、前述と同様に、その差が所定の許容誤差(閾値内)内にあるか否かで異常の有無を検知する。異常があれば、シャッタ12を閉じて紫外レーザ光の照射を停止し、術者に警報器でエラーを知らせる。これにより、誤った位置へのレーザ照射を防止し、適切に角膜手術が行える。
なお、上記の手術中におけるガルバノミラー14,16の異常検出においても、ガルバノミラー14,16に異常があると検出されてレーザ照射を停止した後、オフセットドリフト等の誤差を演算した後、その誤差が補正可能な範囲であれば、上記の補正を実施した後にレーザ照射を再開可能する構成としても良い。
以上の実施形態では、ガルバノミラーの温度ドリフトの自動補正を行うために、光位置センサとしてのPSD61,62又はPSD65を使用したが、ガルバノミラーの異常のみを検知する場合には、単に光源50からの検出光の有無を検出する光センサであっても良い。例えば、上記のPSDの代わりに配置する光センサは、光源50からの検出光の1スポット又はそれ以下の検出面を持つものとする。そして、角膜への紫外レーザ光の照射中に、所定位置に配置された光センサに検出光を入射させる角度指令信号と光センサに検出光を入射させない角度指令信号をガルバノミラー14,16に出力したときに、それぞれの角度指令信号に対して光センサからの出力が所定の閾値以上あるか否かを比較することで、ガルバノミラーの異常の有無を検出できる。すなわち、制御部30は、光センサに検出光を入射させる角度指令信号を出力したにも拘わらず、光センサからの出力が所定の閾値以上でない場合は、検出光が光センサに入射していないので、ガルバノミラーに異常があると判定する。また、光センサに検出光を入射させない角度指令信号を出力したにも拘わらず、光センサからの出力が所定の閾値以上あれば、検出光が光センサに入射しているのでガルバノミラーに異常があると判定する。異常が検出された場合は、レーザ照射を即座に停止する。
角膜手術装置の全体構成を示す図である。 角膜手術装置の光学系及び制御系の概略構成図である。 ガルバノミラー及びPSDの配置を示した斜視図である。 PSDの位置検出によるスキャンミラーの走査角度の検出を説明する図である。 指令角度とPSDによる検出角度の対応を示す図である。 ガルバノミラーの自動補正のアルゴリズムを示すフローチャートである。 1つのPSDを使用した場合の配置例を示す図である。
符号の説明
10 レーザ光源
14、16 ガルバノミラー
14a、16a スキャンミラー
14b、16b 駆動部
14c、16c 回転角度検出センサ
17 ダイクロイックミラー
20 顕微鏡
24 撮像カメラ
25 画像処理ユニット
30 制御部
31 比較回路
32 コンピュータ部
50 可視レーザ光源
52 ダイクロイックミラー
61、62、65 PSD



Claims (4)

  1. 紫外レーザ光を角膜上で2次元的に走査するガルバノミラーが配置されたレーザ照射光学系を備え、紫外レーザ光の照射により角膜をアブレーションする角膜手術装置において、前記ガルバノミラーより角膜側の光路の途中で分岐された光路の所定位置又は角膜上にレーザ光を走査する範囲から外れた所定位置に配置された光センサと、前記ガルバノミラーに至る前の光路で紫外レーザ光と同軸に合成され、前記光センサで検出可能な検出光を発する検出用光源と、紫外レーザ光の角膜への照射中に、前記ガルバノミラーを駆動するために出力した角度指令信号と前記光センサからの出力信号との比較に基づいて前記ガルバノミラーの異常の有無を検知する異常検知手段と、該異常検知手段により異常が検知されたときに角膜への紫外レーザ光の照射を停止する照射制御手段と、を備えることを特徴とする角膜手術装置。
  2. 請求項1の角膜手術装置において、前記光センサは光位置センサであり、前記ガルバノミラーより角膜側の光路の途中で光路分岐部材により分岐された光路に配置され、角膜上でのレーザ光の走査範囲をカバーする検出領域を持つことを特徴とする角膜手術装置。
  3. 請求項2の角膜手術装置は、さらに患者眼の動きを検知する眼移動検知手段と、該検知結果に基づいて患者眼の動きに合わせてレーザ照射位置を追尾させるように前記ガルバノミラーの駆動を制御する眼追尾手段とを備え、前記光位置センサは前記追尾手段によるレーザ照射位置の追尾範囲をもカバーする検出領域を持つことを特徴とする角膜手術装置。
  4. 請求項1〜3の何れかの角膜手術装置において、前記光センサは光位置センサであり、さらにレーザ照射直前に患者眼の手術条件データを入力するデータ入力手段と、前記手術条件データの入力完了信号に基づいて前記光位置センサの所定位置に前記検出光を入射させる角度指令信号を前記ガルバノミラーに出力し、前記光位置センサからの出力信号と前記角度指令信号とに基づいてガルバノミラーの補正情報を求め、該補正情報に基づいてガルバノミラーの駆動を補正する制御手段と、を備えることを特徴とする角膜手術装置。
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