JP2007054423A - 角膜手術装置 - Google Patents
角膜手術装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007054423A JP2007054423A JP2005244903A JP2005244903A JP2007054423A JP 2007054423 A JP2007054423 A JP 2007054423A JP 2005244903 A JP2005244903 A JP 2005244903A JP 2005244903 A JP2005244903 A JP 2005244903A JP 2007054423 A JP2007054423 A JP 2007054423A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eye
- optical system
- patient
- optical axis
- index
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Eye Examination Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】レーザ照射光学系の基準光軸に対する患者眼の基準軸の傾斜状態を検出して精度の高いアブレーションを行う。
【解決手段】レーザビームにより患者眼角膜をアブレーションして屈折異常を矯正する角膜手術装置において、基準光軸を持つレーザ照射光学系を含み、レーザビームを角膜に照射するレーザ照射手段と、患者眼に指標90a,90bを投影する指標投影光学系と、投影された指標の患者眼虹彩Eiでの反射像80a,80bを検出する指標像検出光学系と、を含み、検出された指標像に基づき前記基準光軸L1に対する虹彩の傾斜状態a,bを検出する傾斜検出手段と、検出された虹彩の傾斜状態が所定の基準状態を超えているか否かを判定し、該基準状態を超えている場合には前記レーザ照射手段を制御してレーザビームの照射を禁止または中止させる制御手段と、を有する。
【選択図】図4
【解決手段】レーザビームにより患者眼角膜をアブレーションして屈折異常を矯正する角膜手術装置において、基準光軸を持つレーザ照射光学系を含み、レーザビームを角膜に照射するレーザ照射手段と、患者眼に指標90a,90bを投影する指標投影光学系と、投影された指標の患者眼虹彩Eiでの反射像80a,80bを検出する指標像検出光学系と、を含み、検出された指標像に基づき前記基準光軸L1に対する虹彩の傾斜状態a,bを検出する傾斜検出手段と、検出された虹彩の傾斜状態が所定の基準状態を超えているか否かを判定し、該基準状態を超えている場合には前記レーザ照射手段を制御してレーザビームの照射を禁止または中止させる制御手段と、を有する。
【選択図】図4
Description
本発明は、レーザビームにより患者眼角膜をアブレーションして屈折異常を矯正する角膜手術装置に関する。
レーザ照射光学系を有し,レーザビームにより患者眼角膜をアブレーションして屈折異常を矯正する角膜手術装置が知られている。この種の装置には、患者眼を固視させる光学系と、角膜にアライメント指標を投影する光学系と、角膜を含む前眼部を観察するための光学系と、を有し、アライメント指標の角膜での反射像を観察しながら患者眼に対するレーザ照射光学系の3方向(左右,上下,前後)の相対的なアライメント状態を所期する状態に合わせるものがある(特許文献1参照)。また、患者眼を固視させる光学系と、患者眼の瞳孔中心位置を検出する光学系と、を有し、検出された瞳孔中心位置に基づき患者眼に対するレーザ照射光学系の2方向(左右,上下)の相対的なアライメント状態を所期する状態に合わせるものがある(特許文献2参照)。このような装置では、2方向(左右,上下)のアライメントは、固視している患者眼の基準軸(例えば、照準線)とレーザ照射光学系の基準光軸とが一致するようになされる。
特開平6−47001号公報
特開平9−149914号公報
近年は、より精度の高いアブレーションが求められてきており、患者眼の基準軸とレーザ照射光学系の基準光軸との3方向のアライメント状態に加え、レーザ照射光学系の基準光軸に対する患者眼の基準軸の傾斜状態までを考慮する必要性が言われている。
本発明は、上記問題点を鑑み、レーザ照射光学系の基準光軸に対する患者眼の基準軸の傾斜状態を検出して精度の高いアブレーションを行うことができる角膜手術装置を提案することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) レーザビームにより患者眼角膜をアブレーションして屈折異常を矯正する角膜手術装置において、基準光軸を持つレーザ照射光学系を含み、レーザビームを角膜に照射するレーザ照射手段と、患者眼に指標を投影する指標投影光学系と、投影された指標の患者眼虹彩での反射像を検出する指標像検出光学系と、を含み、検出された指標像に基づき前記基準光軸に対する虹彩の傾斜状態を検出する傾斜検出手段と、検出された虹彩の傾斜状態が所定の基準状態を超えているか否かを判定し、該基準状態を超えている場合には前記レーザ照射手段を制御してレーザビームの照射を禁止または中止させる制御手段と、を有する。
(2) (1)の角膜手術装置において、患者眼の前眼部を観察するための観察光学系を有し、前記指標投影光学系により投影された指標の角膜での反射像は、患者眼と前記基準光軸とのアライメント状態を検出するために利用されることを特徴とする。
(3) (1)または(2)の角膜手術装置において、前記指標投影光学系は、前記基準光軸に対して対称な少なくとも一対の投影光軸を持ち、少なくとも一対のスリット指標を患者眼に投影し、前記指標像検出光学系は、投影されたスリット指標の虹彩での反射像を検出し、前記傾斜検出手段は、検出されたスリット指標像の位置関係に基づき前記基準光軸に対する虹彩の傾斜状態を検出することを特徴とする。
(2) (1)の角膜手術装置において、患者眼の前眼部を観察するための観察光学系を有し、前記指標投影光学系により投影された指標の角膜での反射像は、患者眼と前記基準光軸とのアライメント状態を検出するために利用されることを特徴とする。
(3) (1)または(2)の角膜手術装置において、前記指標投影光学系は、前記基準光軸に対して対称な少なくとも一対の投影光軸を持ち、少なくとも一対のスリット指標を患者眼に投影し、前記指標像検出光学系は、投影されたスリット指標の虹彩での反射像を検出し、前記傾斜検出手段は、検出されたスリット指標像の位置関係に基づき前記基準光軸に対する虹彩の傾斜状態を検出することを特徴とする。
本発明によれば、レーザ照射光学系の基準光軸に対する患者眼の基準軸の傾斜状態を検出して精度の高いアブレーションを行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態である角膜手術装置の光学系及び制御系の概略構成図である。
1は患者眼Eの角膜Ecをアブレーションするためにレーザビームを照射するレーザ照射光学系であり、L1はその基準光軸(本実施形態では、後述する投影レンズ7の光軸)である。レーザ源2は紫外(波長193nm)のエキシマレ−ザビームを出射し、レーザ源2からのレ−ザビームは、全反射ミラ−3で反射され、光軸L1方向(ミラー3の反射方向)に移動可能な全反射ミラー4で反射され、イメージローテータ5により光軸L1を中心に回転され、開口領域が可変のアパーチャ6を通過し、投影レンズ7に入射する。アパ−チャ6は投影レンズ7を介して角膜Ecと共役な位置に配置されており、アパ−チャ6の開口領域が角膜Ecに投影されて切除領域が制限される(詳しくは、特開平6−114083号公報参照)。
投影レンズ7を介したレーザビームは、紫外光を反射して可視光〜赤外光を透過する特性を持つダイクロイックミラー8で反射され、角膜Ecに照射される。このダイクロイックミラー8は、レ−ザ照射光学系1の光軸L1と、後述する観察光学系、眼位置検出光学系及び眼傾斜検出光学系の光軸(本実施形態では、後述する対物レンズ31の光軸)と、を同軸にする。
なお、本実施形態において、左右,上下方向(以下、X,Y方向)とは光軸L1に直交する方向であり、前後方向(以下、Z方向)とは光軸L1方向である。
20a,20bは光軸L1に対して対称な一対の投影光軸を持つ指標投影光学系であり、眼Eに対する装置の相対的なZ方向のアライメント状態の検出と、光軸L1に対する眼Eの傾斜状態の検出と、に用いられる。投影光学系20aの可視〜近赤外光源21aからの可視−近赤外光は、コンデンサレンズ22aを透過し、直線状のスリット23aを通過し、投影レンズ24aを透過し、眼Eに入射する。スリット23aはレンズ24aを介して角膜Ecと共役な位置に配置されており、スリット23aの像は顕微鏡部33のピント位置に常に結像する。これは、投影光学系20bについても同様である。なお、スリット23a,23bは、その長手方向がY方向に平行になるように配置されている。
投影光学系20a,20bにより投影されたスリット23a,23bの角膜Ecでの反射像と眼Eの虹彩Eiでの反射像は、ダイクロイックミラー8及び対物レンズ31を透過し、可視光を透過し近赤外光〜赤外光を反射する特性を持つダイクロイックミラー32で透過及び反射される。ダイクロイックミラー32を透過した光は、顕微鏡部33に入射する。ダイクロイックミラー32で反射された光は、撮像レンズ41を透過し、近赤外光を透過し赤外光を反射する特性を持つダイクロイックミラー42を透過し、CCD等の撮像素子43の撮像面に結像する。
撮像素子43により検出されたスリット像の画像信号は演算制御部50へ入力され、演算制御部50は、これに基づき光軸L1に対する眼Eの傾斜状態を検出する(詳しくは、後述する)。
撮像素子43により検出されたスリット像の画像信号は演算制御部50へ入力され、演算制御部50は、これに基づき光軸L1に対する眼Eの傾斜状態を検出する(詳しくは、後述する)。
眼Eの前眼部で反射されたLED等の前眼部照明用可視光源28からの可視光は、ダイクロイックミラ−8及び対物レンズ31を透過し、ダイクロイックミラ−32を透過し、顕微鏡部33に入射する。これにより、術者は、顕微鏡部33を介して眼Eの前眼部を観察することができる。35は観察光学系の光軸上に配置された固視灯である。
眼Eの前眼部で反射されたLED等の前眼部照明用赤外光源29からの赤外光は、ダイクロイックミラー8及び対物レンズ31を透過し、ダイクロイックミラー32で反射され、撮像レンズ41を透過し、ダイクロイックミラー42で反射され、CCD等の撮像素子44の撮像面に結像する。
撮像素子44により検出された前眼部像の画像信号は演算制御部50へ入力され、演算制御部50は、これに基づき眼Eの瞳孔Epの中心位置を検出して眼Eに対する光軸L1の相対的なX,Y方向のアライメント状態を検出する。
さらに、演算制御部50には、レーザビームの照射のトリガ信号を与えるフットスイッチ51、眼Eに対してレーザ照射光学系1を有する装置本体をX,Y,Z方向に移動させるための移動部52、装置本体をX,Y方向に移動させるための信号を与えるジョイスティック53、装置本体をZ方向に移動させるための信号を与えるフォーカス調整スイッチ54、安全シャッタ装置55、等が接続されており、演算制御部50は装置全体を制御する。
以上のような構成を備える装置において、その動作について説明する。まず、矯正屈折力、切除領域の大きさ、等の手術条件が図示なき入力部により演算制御部50に入力される。演算制御部50は、入力された手術条件に基づき角膜切除データを算出する。
術者は、顕微鏡部33を介して眼Eの前眼部を観察しながらジョイスティック53を操作し、装置本体を移動させて図示なきレチクルと瞳孔Epとが所定の位置関係になるようにX,Y方向のアライメントを行い、また、フォーカス調整スイッチ54を操作し、装置本体を移動させてZ方向のアライメントを行う。
Z方向のアライメントは、投影光学系20a,20bにより投影されたスリット23a,23bの角膜Ecでの反射像を観察して、次のように行う。投影光学系20aからのスリット光の大部分は角膜Ecを通過するが、その一部は角膜Ecで散乱・反射されて顕微鏡部33に入射し、図2(a)の円弧状のスリット像70aとして観察される。同様に、投影光学系20bからのスリット光も、図2(a)の円弧状のスリット像70bとして観察される。角膜Ecの頂点が顕微鏡部33のピント位置にあると、スリット像70aとスリット像70bとは図2(a)のように角膜頂点位置で重なって見える。角膜Ecの頂点がピント位置より遠くにあると、図2(b)のようにスリット像70a,70bは離れて見える。角膜Ecの頂点がピント位置より近くにあると、図2(c)のようにスリット像70a,70bは交差して見える。従って、図2(b)のように見えるときには、装置本体を眼Eに近づけ、図2(c)のように見えるときには、装置本体を眼Eから遠ざければよい。このようにして、図2(a)のように見えるように装置と角膜Ecとの距離を調整することにより、角膜Ec上に顕微鏡部33のピントを合わせることができる。
また、光軸L1と瞳孔Epの中心位置を一致させたままレーザビームを照射するために、眼球追尾機能を作動させる。すなわち、演算制御部50は、上記のように検出された瞳孔Epの中心位置の座標と所定の基準位置(光軸L1の位置)の座標とを随時比較する。そして、所定の許容範囲を超えて眼Eが動くと、演算制御部50は、比較情報に基づき移動部52を駆動させて装置本体をX,Y方向に移動させ、瞳孔Epの中心位置が基準位置の許容範囲内にくるようにする。また、眼Eが装置本体のXY方向移動可能範囲を超えて動いた場合は、安全シャッタ装置55を作動させてレーザビームの照射を中止する。
次に、眼Eの傾斜状態を検出する方法について説明する。図3〜図5はX,Y,Z方向のアライメントが完了した状態の断面図(a)及び正面図(b)である。図3が光軸L1に対して眼Eが傾いていない状態を示し、図4が光軸L1に対して眼EがX方向に傾いた(左方向に回旋した)状態を示し、図5が光軸L1に対して眼EがY方向に傾いた(上方向に回旋した)状態を示している。
図3〜図5において、90aは投影光学系20aにより投影されたスリット光であり、90bは投影光学系20bにより投影されたスリット光であり、円弧状に形成されている。80a,80bはスリット光の虹彩Eiでの反射像であり、直線状に形成されている。
光軸L1に対して眼Eが傾いていない場合(図3(a)参照)、虹彩Eiも傾いていないため、スリット像80a,80bは平行であり、光軸L1に対して等間隔である(図3(b)参照)。
光軸L1に対して眼Eが傾いていない場合(図3(a)参照)、虹彩Eiも傾いていないため、スリット像80a,80bは平行であり、光軸L1に対して等間隔である(図3(b)参照)。
光軸L1に対して眼EがX方向に傾いた場合(図4(a)参照)、虹彩EiもX方向に傾くため、スリット像80a,80bは平行であるが一方が光軸L1に近づいて他方が遠ざかった状態となる(図4(b)参照)。図4(a),(b)の場合は、眼Eが左方向に回旋しているため、スリット像80aが光軸L1に近づいてスリット像80bが遠ざかった状態となる。眼Eが右方向に回旋している場合は、逆の状態となる。そして、光軸L1に対する眼EのX方向の傾きが大きいほど、上記のようなスリット像80a,80bの位置関係は顕著となる。
光軸L1に対して眼EがY方向に傾いた場合(図5(a)参照)、虹彩EiもY方向に傾くため、スリット像80a、80bは平行でない状態となる(図5(b)参照)。図5(a),(b)の場合は、眼Eが上方向に回旋しているため、スリット像80aとスリット像80bとの間隔が上側が広く下側が狭くなった状態となる。眼Eが下方向に回旋している場合は、逆の状態となる。そして、光軸L1に対する眼EのY方向の傾きが大きいほど、上記のようなスリット像80a,80bの位置関係は顕著となる。
上記のような現象を利用して、演算制御部50は、撮像素子43により検出されたスリット像80a,80bの位置関係に基づき、光軸Lに対する虹彩Eiの傾斜状態、すなわち光軸L1に対する眼Eの傾斜状態を検出する。
すなわち、眼EのX方向への傾斜状態を検出する場合、演算制御部50は、光軸L1を通ってX方向に延びる任意の直線S1上での,光軸L1に対するスリット像80aの距離aと、光軸L1に対するスリット像80bの距離bと、を求め、両者の比較結果に基づき傾斜状態を検出する(図4(b)参照)。すなわち、a=bの場合は眼EはX方向には傾いていないとし、a<bの場合は眼Eは左方向に回旋しているとし、a>bの場合は眼Eは右方向に回旋しているとする。
一方、眼EのY方向への傾斜状態を検出する場合、演算制御部50は、光軸L1よりも上側でX方向に延びる任意の直線S2上でのスリット像80aとスリット像80bとの間隔cと、光軸L1よりも下側でX方向に延びる任意の直線S3上でのスリット像80aとスリット像80bとの間隔dと、を求め、両者の比較結果に基づき傾斜状態を検出する(図5(b)参照)。すなわち、c=dの場合は眼EはY方向には傾いていないとし、c>dの場合は眼Eは上方向に回旋しているとし、c<dの場合は眼Eは下方向に回旋しているとする。また、直線S2上でのスリット像80a(または80b)の距離eと、直線S3上でのスリット像80a(または80b)の距離fと、を求め、両者の比較結果に基づき傾斜状態を検出してもよい(図6参照)。
以上により、演算制御部50は、光軸L1に対する眼Eの傾斜状態を眼Eの全経線方向において検出することができる。演算制御部50は、光軸L1に対する眼Eの傾斜状態がいずれかの経線方向で所定の基準状態(許容範囲)を超えているか否かを判定し、超えていると判定された場合には、安全シャッタ装置55を作動させてレーザビームの照射を禁止または中止させる。その後、患者に固視灯35をしっかりと固視してもらって眼Eの傾斜を修正させた後、再度レーザビームを照射させる。なお、眼Eの傾斜状態が基準状態に近づいた際に、その旨を音や表示で報知させてもよい。
なお、以上に示した指標投影光学系は、虹彩Ei上に一対のスリット像を形成させるようにしたため、瞳孔Epの径が大きくてスリット像の一部が欠けてしまっても他の部分において位置の特定ができるため、眼Eの傾斜状態の検出に有用である。また、一対の指標投影光学系の場合、光軸L1を通る全経線方向における眼Eの傾斜状態を検出することができるため、装置構成を簡略化させることができる。なお、上記に限るものではなく、一対の指標投影光学系を異なる経線方向に複数配置し、それぞれのスリット像の位置関係から患者眼の傾斜状態を検出するようにしてもよい。さらに、以上のような指標投影光学系に限るものではなく、患者眼の虹彩上に一対のスポット像を形成させるような構成であっても本発明の適用は可能である。この場合、演算制御部50は、光軸L1に対する一対のスポット像の像高さを比較することにより、所定方向の患者眼の傾斜状態を検出することができる。また、患者眼の虹彩上に少なくとも3つ以上のスポット像を形成させるようにすれば、上記のように光軸L1に対するスポット像の像高さやスポット像間の像間隔を利用して光軸L1を通る全経線方向の患者眼の傾斜状態を検出することができる。
なお、本実施形態においては、光軸L1に対する眼Eの傾斜状態を検出するための指標を投影する指標投影光学系と、眼Eに対する装置の相対的なZ方向のアライメント状態を検出するための指標を投影する指標投影光学系と、を兼用させて構成を簡略化させたが、もちろん両者を別々のものとしてもよい。
なお、固視灯35を固視する患者眼の軸のいずれかを基準線として設定し、レーザ照射光学系1の光軸L1に対する基準線の傾斜がない状態とした際に、その設定によってはもともと光軸L1に対して患者眼の虹彩が垂直な関係にない場合があり得る。この場合においても、光軸L1に対する所定の基準線の傾斜がないときの指標像の位置関係を基準として患者眼の傾斜量を判定することができる。例えば、上記示した距離aと距離bの比率a/bや間隔cと間隔dの比c/dを基準とし、基準とした比率からの値のずれに基づいて患者眼の傾斜量を判定することができる。
1 レーザ照射光学系
20a、20b 指標投影光学系
23a、23b スリット
43 撮像素子
44 撮像素子
50 演算制御部
55 安全シャッタ
E 患者眼
Ec 患者眼角膜
Ei 患者眼虹彩
20a、20b 指標投影光学系
23a、23b スリット
43 撮像素子
44 撮像素子
50 演算制御部
55 安全シャッタ
E 患者眼
Ec 患者眼角膜
Ei 患者眼虹彩
Claims (3)
- レーザビームにより患者眼角膜をアブレーションして屈折異常を矯正する角膜手術装置において、
基準光軸を持つレーザ照射光学系を含み、レーザビームを角膜に照射するレーザ照射手段と、
患者眼に指標を投影する指標投影光学系と、投影された指標の患者眼虹彩での反射像を検出する指標像検出光学系と、を含み、検出された指標像に基づき前記基準光軸に対する虹彩の傾斜状態を検出する傾斜検出手段と、
検出された虹彩の傾斜状態が所定の基準状態を超えているか否かを判定し、該基準状態を超えている場合には前記レーザ照射手段を制御してレーザビームの照射を禁止または中止させる制御手段と、
を有することを特徴とする角膜手術装置。 - 請求項1の角膜手術装置において、患者眼の前眼部を観察するための観察光学系を有し、
前記指標投影光学系により投影された指標の角膜での反射像は、患者眼と前記基準光軸とのアライメント状態を検出するために利用されることを特徴とする角膜手術装置。 - 請求項1または2の角膜手術装置において、
前記指標投影光学系は、前記基準光軸に対して対称な少なくとも一対の投影光軸を持ち、少なくとも一対のスリット指標を患者眼に投影し、
前記指標像検出光学系は、投影されたスリット指標の虹彩での反射像を検出し、
前記傾斜検出手段は、検出されたスリット指標像の位置関係に基づき前記基準光軸に対する虹彩の傾斜状態を検出することを特徴とする角膜手術装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005244903A JP2007054423A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 角膜手術装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005244903A JP2007054423A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 角膜手術装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007054423A true JP2007054423A (ja) | 2007-03-08 |
Family
ID=37918411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005244903A Withdrawn JP2007054423A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 角膜手術装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007054423A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009101696A1 (ja) * | 2008-02-14 | 2009-08-20 | Hidekazu Hirokawa | 眼球運動の視軸照射軸同軸化追尾装置の作動方法 |
JP2013090870A (ja) * | 2011-10-27 | 2013-05-16 | Canon Inc | 眼科装置 |
JP2013523409A (ja) * | 2010-04-14 | 2013-06-17 | アルコン リサーチ, リミテッド | ユーザ選択可能なセクターを有する眼科手術コンソールのための表示 |
WO2022085501A1 (ja) * | 2020-10-22 | 2022-04-28 | 株式会社トプコン | 眼科装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒体 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0647001A (ja) * | 1992-07-31 | 1994-02-22 | Nidek Co Ltd | 眼科装置 |
JP2004215889A (ja) * | 2003-01-15 | 2004-08-05 | Nidek Co Ltd | 角膜手術装置 |
-
2005
- 2005-08-25 JP JP2005244903A patent/JP2007054423A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0647001A (ja) * | 1992-07-31 | 1994-02-22 | Nidek Co Ltd | 眼科装置 |
JP2004215889A (ja) * | 2003-01-15 | 2004-08-05 | Nidek Co Ltd | 角膜手術装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009101696A1 (ja) * | 2008-02-14 | 2009-08-20 | Hidekazu Hirokawa | 眼球運動の視軸照射軸同軸化追尾装置の作動方法 |
JP2013523409A (ja) * | 2010-04-14 | 2013-06-17 | アルコン リサーチ, リミテッド | ユーザ選択可能なセクターを有する眼科手術コンソールのための表示 |
US9149340B2 (en) | 2010-04-14 | 2015-10-06 | Alcon Research, Ltd. | Display for ophthalmic surgical console with user-selectable sectors |
JP2016127962A (ja) * | 2010-04-14 | 2016-07-14 | アルコン リサーチ, リミテッド | ユーザ選択可能なセクターを有する眼科手術コンソールのための表示 |
US10238538B2 (en) | 2010-04-14 | 2019-03-26 | Alcon Research, Ltd. | Display for ophthalmic surgical console with user-selectable sectors |
JP2013090870A (ja) * | 2011-10-27 | 2013-05-16 | Canon Inc | 眼科装置 |
WO2022085501A1 (ja) * | 2020-10-22 | 2022-04-28 | 株式会社トプコン | 眼科装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6159202A (en) | Corneal surgery apparatus | |
EP0983757B1 (en) | Corneal surgery apparatus | |
US6669684B2 (en) | Corneal surgery apparatus | |
EP0765648B1 (en) | Ophthalmic surgery apparatus | |
JP4080379B2 (ja) | 眼科用レーザ装置 | |
JP6812724B2 (ja) | 眼科手術システム、眼科手術システム制御プログラム、および眼科用手術顕微鏡 | |
JP2016193033A (ja) | 眼科装置および眼科装置制御プログラム | |
US6305803B2 (en) | Ophthalmic apparatus | |
KR101417843B1 (ko) | 안과용 치료장치 | |
JP2007054423A (ja) | 角膜手術装置 | |
JP2016193030A (ja) | 眼科用レーザ手術装置および眼科手術制御プログラム | |
JP2020081792A (ja) | 眼科用レーザ治療装置 | |
US20030073984A1 (en) | Corneal-ablation-data determining apparatus and a corneal surgery apparatus | |
JP5427406B2 (ja) | 眼科用レーザ治療装置 | |
JPH06205741A (ja) | 眼科装置 | |
JP2016193028A (ja) | 眼科用レーザ手術装置 | |
JP6836098B2 (ja) | 眼科用レーザ治療装置 | |
JP3675852B2 (ja) | 眼科手術装置 | |
JP2016193029A (ja) | 眼科装置および眼科装置制御プログラム | |
JPH10192333A (ja) | 眼科手術装置 | |
JP6572596B2 (ja) | 眼科装置および眼科装置制御プログラム | |
WO2016159331A1 (ja) | 眼科用レーザ手術装置、眼科装置、眼科装置制御プログラム、眼科手術制御プログラム | |
JP3872228B2 (ja) | レーザ手術装置 | |
JP2008073385A (ja) | 眼球運動の視軸照射軸同軸化追尾装置の作動方法 | |
JP2016193032A (ja) | 眼科装置および眼科装置制御プログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080326 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101101 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110202 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20110404 |