JP4707837B2 - 分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムを実行するためのシステム及びその方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムを行うためのシステムに関し、特に、ユーザコンピューターシステムが、ソフトウェアプログラムと関連した一つ以上のオプションファイルをサーバーコンピューターシステムに選択的に要求し、サーバーコンピューターシステムは、前記ユーザコンピューターシステムが要求した一つ以上のオプションファイルを提供するシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、従来のユーザコンピューターシステムは、記憶装置にあるソフトウェアプログラムをインストールする。従来のユーザコンピューターシステムは、CD-ROM、ディスケット、またはサーバーコンピューターシステムからソフトウェアプログラムの原始コード(primitive code)を読み取る。ソフトウェアプログラムの原始コードは、システムディレクトリ、例えば、マイクロソフト社から提供されているマイクロソフトウィンドウズTMシステム内のマイクロソフトウィンドウズTMディレクトリに記憶されている。システムディレクトリ及びユーザディレクトリは、ソフトウェアプログラムファイルと関連したパス情報を有している。例えば、ソフトウェアプログラムファイルは、主実行ファイル、補助実行ファイル、レジストリファイル及びウィンドウズTM運営体系内の*.dll，*.hlpのような複数のファイルで構成される。
【０００３】
従来のユーザコンピューターシステムでは、要求されたソフトウェアプログラムを記憶装置に記憶させるための大記憶容量を必要とした。従来のユーザコンピューターシステムが多様なソフトウェアプログラムを用いる場合、このコンピューターシステムは、そのソフトウェアプログラムをインストールしなければならない。また、必要となるソフトウェアプログラムがアップグレード、またはアップデートされる場合、そのユーザコンピュータに、そのアップグレードまたはアップデートされたソフトウェアプログラムがインストールされなければならない。
【０００４】
例えば、従来のユーザコンピューターシステムでは、当該ソフトウェアプログラムを行う際には、遠距離にあるコンピューターシステムのサーバーコンピューターシステムからソフトウェアプログラムを複写、またはダウンロードしていた。この場合、従来のユーザコンピューターシステムは、複写、またはダウンロードされたソフトウェアプログラムファイル以外に、特定のソフトウェアプログラムファイルを必要とすることもある。従って、そのユーザコンピューターシステムに、その特定なソフトウェアプログラムファイルがない場合、そのソフトウェアプログラムを行うことができないという問題点があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の技術的な問題点を解決するためになされたものであって、注文型方式(オンデマンドスキーム)及びインストール-フリー技術に基づいて、サーバーコンピューターシステムにより提供されるレンタルソフトウェアプログラムと関連したプログラムファイルを用いることによって、ユーザコンピューターシステムの記憶容量を減らすことができるだけでなく、プログラムの始動時間を減らせる、分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムの実行システムを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、分散コンピューティング環境において、サーバーコンピューターシステム内に位置するレンタルソフトウェアプログラムに含まれる主実行ファイル及びオプションファイルを実行するためのシステムであって、前記レンタルソフトウェアプログラム内の前記主実行ファイルをダウンロードし、前記レンタルソフトウェアプログラム内の一つ以上のオプションファイルを選択的に要求するものであり、前記オプションファイルに対する前記要求が、前記主実行ファイルの実行が開始された後、前記主実行ファイルに対応するプロセスによって行われ、前記プロセスの完了後、ダウンロードした前記主実行ファイル及び要求した前記オプションファイルをフラッシュするユーザコンピューターシステムと、前記ユーザコンピューターシステムで実行される主実行ファイル、及び前記ユーザコンピューターシステムから選択的に要求された一つ以上のオプションファイルを提供するサーバーコンピューターシステムとを含むことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明の目的及び目的を解決するための特徴は、添付した図面と実施の形態に関する詳細な説明により、明確に理解されるであろう。
【００１２】
図1に、本発明に係る分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムを実行するためのオンラインソフトウェアレンタルシステムの一例が示されている。このレンタルプログラムシステムは、主実行ファイル及びユーザコンピューターシステム10から選択的に要求されるオプションファイルを含んでいる。また、前記オプションファイルは、レジストリファイルを含んでいる。
【００１３】
“レンタルソフトウェアプログラム”とは、ユーザ側から別のインストールが要求されない技術(user-transparent program install-free technology: 以下、“UIFT”と記す)に基づいて、前記サーバーコンピューターシステムから、前記ユーザコンピューターシステムにレンタルされた応用ソフトウェア、またはフログラムを意味する。インターネットと共にオンラインソフトウェアレンタルサービスが用いられる場合もある。
【００１４】
図１に示すように、前記システムは、ユーザコンピューターシステム10、クライアントコンピューターシステムとしてのユーザネットワーク装置12、サーバネットワーク装置14及びサーバーコンピューターシステム16を含んでおり、前記ユーザコンピューターシステム10は、UIFTに基づいて実行できるシステムである。ユーザコンピューターシステム10とサーバーコンピューターシステム16との間で通信されれば、前記ユーザコンピューターシステム10は、サーバーコンピューターシステム16からダウンロードしたレンタルソフトウェアプログラムの目録から、要求するレンタルソフトウェアプログラムを選択できる。
【００１５】
前記ユーザコンピューターシステム10は、主実行ファイルに対応する処理を行うために、このプログラムをダウンロードする。
【００１６】
前記の処理が一つ以上のオプションファイルを必要とする場合、前記ユーザコンピューターシステム10は、前記ユーザネットワーク装置12を介して、前記レンタルソフトウェアプログラム内における一つ以上のオプションファイルをサーバーコンピューターシステム16に要求する。さらに、前記ユーザコンピューターシステム10は、サーバーコンピューターシステム16内のレンタルソフトウェアプログラム内に含まれた、前記一つ以上のオプションファイルをパッチすることもできる。これに対して、前記サーバーコンピューターシステム16は、サーバネットワーク装置14を介して、前記レンタルソフトウェアプログラム内に含まれた、前記一つ以上のオプションファイルを前記ユーザコンピューターシステム10に提供する。また、前記サーバーコンピューターシステム16は、前記レンタルソフトウェアプログラム内における一つ以上のオプションファイルを管理する。
【００１７】
図２には、図１に示した前記ユーザコンピューターシステム10の詳細なブロック図が示されている。前記ユーザコンピューターシステム10は、インターフェースブロック200、レンタル（賃貸）ソフトウェアプログラム管理部202、プロセス管理部204、記憶装置205、課金情報データベース206、ファイルモニター208及びプロテクター210を含んでいる。
【００１８】
前記インターフェースブロック200は、図1に示したユーザコンピューターシステム10とユーザネットワーク装置12との間をインターフェースする。例えば、前記インターフェースブロック200は、ユーザネットワーク装置12及びサーバネットワーク装置14を介して、レンタルソフトウェアプログラム内に含まれた、一つ以上のオプションファイルを、前記サーバーコンピューターシステム16に要求するメッセージを出力する。従って、前記インターフェースブロック200は、サーバーコンピューターシステム16から、前記一つ以上のオプションファイルを受信することになる。
【００１９】
前記ユーザコンピューターシステム10と前記サーバーコンピューターシステムとの間が接続されると、ユーザコンピューターシステム10は、サーバーコンピューターシステム16からレンタルソフトウェアプログラムの目録を受信する。前記ユーザコンピューターシステム10は、選択装置(図示せず)を用いて、前記レンタルソフトウェアプログラムの目録から所望のプログラムを選択して、サーバーコンピューターシステム16から、選択したレンタルソフトウェアプログラム内における、オプションファイルの目録と主実行ファイルとを受信する。
【００２０】
前記レンタルソフトウェアプログラム管理部202は、オプションファイルの目録に含まれたレジストリファイル情報を、ユーザコンピューターシステム10に適合したレジストリファイル情報に変換する。
【００２１】
プロセス管理部204は、選択されたレンタルソフトウェアプログラム内の主実行ファイルと対応するプロセスを生成して実行する。ここで、前記プロセスが一つ以上のオプションファイルを必要とする場合には、前記プロセス管理部204は、前記サーバーコンピュータ16から、前記必要な一つ以上のオプションファイルを受信するまで、そのプロセスを遅延させる。
【００２２】
前記記憶装置205は、前記主実行ファイル、前記一つ以上のオプションファイル及びオプションファイルの目録を記憶する。さらに、プロセスが完成した場合には、前記記憶装置205に記憶された主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルは、前記プロセス管理部104によりフラッシュされる。
【００２３】
課金情報データベース206は、課金スタート時間、課金エンド時間及びユーザコンピューターシステム10により選択されたレンタルソフトウェアプログラムの名称と関連した情報を記憶する。また、ユーザコンピューターシステム10は、課金スタート時間及び課金エンド時間と関連した課金情報を、サーバーコンピューターシステム16に伝送する。
【００２４】
ファイルモニター208は、前記プログラムが実行される間、一つ以上のオプションファイルが要求されるか否かを判断するために、前記プロセスをモニタリングする。プログラムが実行される間、プロセスが一つ以上のオプションファイルを必要とする場合には、前記ファイルモニター208は、そのプロセスから一つ以上のオプションファイルを要求するメッセージをフッキングして、前記サーバーコンピューターシステム16にその必要とする一つ以上のオプションファイルを要求する。
【００２５】
プロテクター210は、ユーザコンピュータに委託された承認手続きにより、承認されないユーザコンピューターシステム10から、前記主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルを含むレンタルソフトウェアプログラムを保護する。
【００２６】
図３に、図１に示したサーバーコンピューターシステム16の詳細な構成に関するブロック図を示す。図３に示すように、前記サーバーコンピューターシステム16は、インターフェースブロック300、ユーザ認証モジュール301、ユーザ情報データベース302、課金モジュール303、ログデータベース304、伝送制御モジュール305、CPU306、レンタル（賃貸）ソフトウェアプログラム情報データベース307、レンタル（賃貸）ソフトウェアプログラム分析部308、記憶装置309、スケジュール管理部310及びセッション管理部311を含んでいる。
【００２７】
前記インターフェースブロック300は、図1に示したサーバーコンピューターシステム16とサーバネットワーク装置14との間におけるインターフェースを提供する。例えば、前記インターフェースブロック300は、図1に示したように前記サーバネットワーク装置14を介して、前記レンタルソフトウェアプログラムと関連した一つ以上のオプションファイルを要求するメッセージを、前記ユーザコンピューターシステム10から受信する。また、前記インターフェースブロック300は、前記ユーザコンピューターシステム10から前記サーバーコンピューターシステム16に要求した一つ以上のオプションファイルを出力する。
【００２８】
前記ユーザコンピューターシステム10と前記サーバーコンピューターシステム16との間の通信が成立すると、前記認証モジュール301は、前記ユーザコンピューターシステム10のID情報を用いて、ユーザコンピューターシステム、またはユーザを認証するか、または前記ユーザ情報データベース302に記憶された内容を用いてユーザを認証する。また、前記ユーザ情報データベース302は、ユーザコンピューターシステム10のID情報及び課金情報を記憶する。
【００２９】
課金モジュール303は、前記サーバコンピューシステム16から、前記ユーザコンピューターシステム10に提供された、レンタルソフトウェアプログラムに含まれた主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルの使用料金を処理する。
【００３０】
前記サーバーコンピューターシステム16が深刻なエラーにより動作できない時、前記ログデータベース304は、前記サーバーコンピューターシステム16を復旧するのに必要な情報、例えば、ログファイルを記憶する。
【００３１】
ユーザコンピューターシステム10が、前記サーバーコンピューターシステム16に一つ以上のオプションファイルを要求する時、前記伝送制御モジュール305は、前記記憶装置309から一つ以上のオプションファイルを得る。一つ以上のオプションファイルを得た後、前記伝送制御モジュール305は、前記セッション管理部311を介して、その一つ以上のオプションファイルを前記ユーザコンピューターシステム10に伝送する。
【００３２】
CPU 306は、ユーザ認証及び課金が成功したかどうかを他の構成要素に伝達する。また、サーバーコンピューターシステム16が深刻なエラーにより動作できない時、前記CPUは、ログデータベース304に記憶されたログファイルを用いて、前記サーバーコンピューターシステム16を復旧させる。
【００３３】
レンタルソフトウェアプログラムの情報データベース307は、レンタルソフトウェアプログラムと関連した主実行ファイルのパス情報、主実行ファイルとしてのレンタルソフトウェアプログラムの目録及び対応するソフトウェアプログラムと関連したオプションファイルの目録を記憶する。
【００３４】
サーバーコンピューターシステム16内に、新しいレンタルソフトウェアプログラムがインストールされる際、レンタルソフトウェアプログラム分析部308は、その新しいレンタルソフトウェアプログラムと関連する主実行ファイルのパス情報及びオプションファイルの目録を、前記レンタルソフトウェアプログラム情報データベース307に記憶させる。
【００３５】
記憶装置309は、前記パス情報と対応するレンタルソフトウェアプログラムに関連した、主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルを記憶する。
【００３６】
スケジュール管理部310は、ユーザコンピューターシステム10、または他のユーザコンピューターシステム(図示せず)からの要求を管理する。
【００３７】
セッション管理部311は、前記ユーザコンピューターシステム10と前記サーバーコンピューターシステム16との間の通信を管理する。
【００３８】
図4に、本発明に係る分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムをレンタルするための方法を示している。レンタルソフトウェアプログラムは、レジストリファイルを含む一つ以上のオプションファイル及び主実行ファイルを含んでいる。
【００３９】
図４に示すように、ステップS400で、ユーザコンピューターシステムとサーバーコンピューターシステムとの間で通信が成立する。
【００４０】
ステップS410で、ユーザコンピューターシステムが認証に成功したか否かを判断する。この時、サーバーコンピューターシステムに含まれたユーザ認証モジュールは、前記ユーザコンピューターシステム10のID情報を用いて、ユーザコンピューターシステムまたはユーザを認証するか、またはサーバーコンピューターシステムに含まれたユーザ情報データベースに記憶された内容を用いてユーザを認証する。
【００４１】
ステップS420で、ユーザコンピューターシステムが認証されれば、前記ユーザコンピューターシステムは、サーバーコンピューターシステムからダウンロードしたレンタルソフトウェアプログラムの目録、すなわち、サーバーコンピューターシステムに含まれているレンタルソフトウェアプログラム情報データベースをディスプレーする。
【００４２】
ステップS430で、前記ユーザコンピューターシステムは、レンタルソフトウェアプログラムの目録から、要求するレンタルソフトウェアプログラムを選択する。
【００４３】
ステップS440で、ユーザコンピューターシステムは、前記サーバーコンピューターシステムからレンタルソフトウェアプログラムと関連したオプションファイルの目録及び主実行ファイルをダウンロードする。この時、ユーザコンピューターシステム内のプロセス管理者は、前記主実行ファイルに対応するプロセスを生成して実行する。
【００４４】
ステップS460で、前記プロセスが完了したか否かが判断される。
【００４５】
ステップS470で、前記プロセスが完了した場合、前記プロセス完了に伴う手続きが行われる。
【００４６】
ステップS480で、前記ユーザコンピューターシステムが、他のレンタルソフトウェアプログラムを必要とするか否かが判断される。
【００４７】
ステップS490で、若し、ユーザコンピューターシステムが他のレンタルソフトウェアプログラムを必要としない場合は、そのユーザコンピューターシステムは、サーバーコンピューターシステムとの通信を終了する。一方、ユーザコンピューターシステムが他のレンタルソフトウェアプログラムを必要とすれば、ステップS430及びS490が繰り返される。
【００４８】
図5A及び図5Bに、図4に示したプロセスを実行するための手続きを説明するフローチャートを示す。
【００４９】
図5A及び図5Bに示すように、ステップS441で、前記ユーザコンピューターシステムは、前記サーバーコンピューターシステムから、主実行ファイル及びオプションファイルの目録をダウンロードする。
【００５０】
ステップS442で、ユーザコンピューターシステム内のレンタルソフトウェアプログラム管理部は、オプションファイルの目録に含まれたレジストリファイル情報を、ユーザコンピュータに適合した他のレジストリ情報に変換する。
【００５１】
ステップS443で、ユーザコンピュータは、委託された承認手続きを介して、承認されないユーザから、主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルを含むレンタルソフトウェアプログラムを保護するプロテクティング及びモニタリングを行う。
【００５２】
ステップS444で、ユーザコンピュータに含まれた課金情報データベースに、ユーザコンピューターシステムにより選択されたレンタルソフトウェアプログラムの名称及び課金スタート時間が記憶される。
【００５３】
ステップS445で、ユーザコンピューターシステムは、課金スタート時間をサーバーコンピューターシステムに伝達する。また、サーバーコンピューターシステムに含まれたユーザ情報データベースは、課金スタート時間をユーザコンピューターシステムに伝達する。
【００５４】
ステップS446で、ユーザコンピューターシステムに含まれているプロセス管理部は、主実行ファイルに対応するプロセスを生成させて実行する。
【００５５】
ステップS447で、ファイルモニターは、前記プロセスが一つ以上のファイルを必要とするか否かを判断する。また、ファイルモニターは、注文型方式を用いて、一つ以上のオプションファイルを要求するプロセスから、その要求メッセージをフッキングして、前記サーバーコンピューターシステムに、その要求されたオプションファイルを要求する。
【００５６】
ステップS448で、ユーザコンピューターシステムが、要求された一つ以上のオプションファイルを有しているか否かが判断される。
【００５７】
ステップS449で、ユーザコンピューターシステムが要求された一つ以上のオプションファイルを有している場合には、前記プロセス管理部は、そのユーザコンピューターシステムに存在する、前記一つ以上のオプションファイルのプロセスを再実行する。
【００５８】
ステップS450で、ユーザコンピューターシステムが、要求されたオプションファイルを有していない場合には、プロセス管理部は、その該当するプロセスを遅延させる。
【００５９】
ステップS451で、プロセス管理部は、前記サーバーコンピューターシステムから、一つ以上のオプションファイルをダウンロードする。この場合、サーバーコンピューターシステムは、セッション管理部を介して、サーバーコンピューターシステムの記憶装置に記憶されている前記一つ以上のオプションファイルを、前記ユーザコンピューターシステムに伝送する。
【００６０】
ステップS452で、前記プロセス管理部は、前記サーバーコンピューターシステムからダウンロードした一つ以上のオプションファイルにより、前記プロセスを再実行する。
【００６１】
図6に、図4に示したプロセスを完了させる手続きのフローチャートを示す。
【００６２】
ステップS471で、プロセスが完了すれば、ユーザコンピューターシステムは、ファイルモニタリング及びプロテクティングを終了する。
【００６３】
ステップS472で、ユーザコンピューターシステムは、課金情報データベースに課金終了時間を記憶させる。
【００６４】
ステップS473で、ユーザコンピューターシステムは、課金終了時間をサーバーコンピューターシステムに伝達する。サーバーコンピューターシステムは、ユーザ情報データベースに、その課金終了時間情報を記憶させる。前記サーバーコンピューターシステムに含まれている課金モジュールは、サーバーコンピューターシステムからユーザコンピューターシステムに提供された、レンタルソフトウェアプログラムに含まれた主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルの使用料金を請求する。
【００６５】
ステップS474で、ユーザコンピューターシステムは、自分のユーザコンピューターシステムの記憶装置に記憶された主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルをフラッシュさせる。
【００６６】
本発明に係る分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムの実行方法は、光ディスク、ハードディスクなどのようなコンピュータ記録媒体に記憶することができる。
【００６７】
図7に、図1に示したサーバーコンピューターシステムにディスプレーされた、レンタルソフトプログラムの目録の例を示す。例えば、このレンタルソフトウェアプログラムの目録には、図7に示すように、Winword.#exe、 Powerpnt.#exe、 Excel.#exe、 Photoshp.#exeおよびAcroRd32.exeを含ませることができる。
【００６８】
図8に、図1に示したユーザコンピューターシステムにディスプレーされた、レンタルソフトプログラムの目録の例を示す。例えば、このレンタルソフトウェアプログラムの目録には、図8に示すように、MS word、MS PowerPoint、MS Excel、Adobe PhotoShop、Acrobat Reader、WinampおよびACDSee-graphic Viewerを含ませることができる。
【００６９】
上記の本発明に係る好ましい実施実施の形態は、本発明を具体的に説明するために例示したものであって、本発明に係る技術的範囲を制限するためのものでない。また、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者でれば、本発明の技術思想の範囲内で種々の実施の形態に想到することが可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムを実行するためのシステムインストールを説明するブロック図である。
【図２】図1に示したユーザコンピューターシステムの説明図である。
【図３】図1に示したサーバーコンピューターシステムの説明図である。
【図４】本発明に係る分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムを実行するための方法を示すフローチャートである。
【図５Ａ】図4に示した処理を行うための手続きを説明するためのフローチャートである。
【図５Ｂ】図4に示した処理を行うための手続きを説明するためのフローチャートである。
【図６】図4における処理の完了のための手続きを説明するフローチャートである。
【図７】図1に示したサーバーコンピューターシステムにディスプレーされたレンタルソフトプログラムの目録を示す図である。
【図８】図1に示したユーザコンピューターシステムにディスプレーされたレンタルソフトプログラムの目録を示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムを行うためのシステムに関し、特に、ユーザコンピューターシステムが、ソフトウェアプログラムと関連した一つ以上のオプションファイルをサーバーコンピューターシステムに選択的に要求し、サーバーコンピューターシステムは、前記ユーザコンピューターシステムが要求した一つ以上のオプションファイルを提供するシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、従来のユーザコンピューターシステムは、記憶装置にあるソフトウェアプログラムをインストールする。従来のユーザコンピューターシステムは、CD-ROM、ディスケット、またはサーバーコンピューターシステムからソフトウェアプログラムの原始コード(primitive code)を読み取る。ソフトウェアプログラムの原始コードは、システムディレクトリ、例えば、マイクロソフト社から提供されているマイクロソフトウィンドウズTMシステム内のマイクロソフトウィンドウズTMディレクトリに記憶されている。システムディレクトリ及びユーザディレクトリは、ソフトウェアプログラムファイルと関連したパス情報を有している。例えば、ソフトウェアプログラムファイルは、主実行ファイル、補助実行ファイル、レジストリファイル及びウィンドウズTM運営体系内の*.dll，*.hlpのような複数のファイルで構成される。
【０００３】
従来のユーザコンピューターシステムでは、要求されたソフトウェアプログラムを記憶装置に記憶させるための大記憶容量を必要とした。従来のユーザコンピューターシステムが多様なソフトウェアプログラムを用いる場合、このコンピューターシステムは、そのソフトウェアプログラムをインストールしなければならない。また、必要となるソフトウェアプログラムがアップグレード、またはアップデートされる場合、そのユーザコンピュータに、そのアップグレードまたはアップデートされたソフトウェアプログラムがインストールされなければならない。
【０００４】
例えば、従来のユーザコンピューターシステムでは、当該ソフトウェアプログラムを行う際には、遠距離にあるコンピューターシステムのサーバーコンピューターシステムからソフトウェアプログラムを複写、またはダウンロードしていた。この場合、従来のユーザコンピューターシステムは、複写、またはダウンロードされたソフトウェアプログラムファイル以外に、特定のソフトウェアプログラムファイルを必要とすることもある。従って、そのユーザコンピューターシステムに、その特定なソフトウェアプログラムファイルがない場合、そのソフトウェアプログラムを行うことができないという問題点があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の技術的な問題点を解決するためになされたものであって、注文型方式(オンデマンドスキーム)及びインストール-フリー技術に基づいて、サーバーコンピューターシステムにより提供されるレンタルソフトウェアプログラムと関連したプログラムファイルを用いることによって、ユーザコンピューターシステムの記憶容量を減らすことができるだけでなく、プログラムの始動時間を減らせる、分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムの実行システムを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、分散コンピューティング環境において、サーバーコンピューターシステム内に位置するレンタルソフトウェアプログラムに含まれる主実行ファイル及びオプションファイルを実行するためのシステムであって、前記レンタルソフトウェアプログラム内の前記主実行ファイルをダウンロードし、前記レンタルソフトウェアプログラム内の一つ以上のオプションファイルを選択的に要求するものであり、前記オプションファイルに対する前記要求が、前記主実行ファイルの実行が開始された後、前記主実行ファイルに対応するプロセスによって行われ、前記プロセスの完了後、ダウンロードした前記主実行ファイル及び要求した前記オプションファイルをフラッシュするユーザコンピューターシステムと、前記ユーザコンピューターシステムで実行される主実行ファイル、及び前記ユーザコンピューターシステムから選択的に要求された一つ以上のオプションファイルを提供するサーバーコンピューターシステムとを含むことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明の目的及び目的を解決するための特徴は、添付した図面と実施の形態に関する詳細な説明により、明確に理解されるであろう。
【００１２】
図1に、本発明に係る分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムを実行するためのオンラインソフトウェアレンタルシステムの一例が示されている。このレンタルプログラムシステムは、主実行ファイル及びユーザコンピューターシステム10から選択的に要求されるオプションファイルを含んでいる。また、前記オプションファイルは、レジストリファイルを含んでいる。
【００１３】
“レンタルソフトウェアプログラム”とは、ユーザ側から別のインストールが要求されない技術(user-transparent program install-free technology: 以下、“UIFT”と記す)に基づいて、前記サーバーコンピューターシステムから、前記ユーザコンピューターシステムにレンタルされた応用ソフトウェア、またはフログラムを意味する。インターネットと共にオンラインソフトウェアレンタルサービスが用いられる場合もある。
【００１４】
図１に示すように、前記システムは、ユーザコンピューターシステム10、クライアントコンピューターシステムとしてのユーザネットワーク装置12、サーバネットワーク装置14及びサーバーコンピューターシステム16を含んでおり、前記ユーザコンピューターシステム10は、UIFTに基づいて実行できるシステムである。ユーザコンピューターシステム10とサーバーコンピューターシステム16との間で通信されれば、前記ユーザコンピューターシステム10は、サーバーコンピューターシステム16からダウンロードしたレンタルソフトウェアプログラムの目録から、要求するレンタルソフトウェアプログラムを選択できる。
【００１５】
前記ユーザコンピューターシステム10は、主実行ファイルに対応する処理を行うために、このプログラムをダウンロードする。
【００１６】
前記の処理が一つ以上のオプションファイルを必要とする場合、前記ユーザコンピューターシステム10は、前記ユーザネットワーク装置12を介して、前記レンタルソフトウェアプログラム内における一つ以上のオプションファイルをサーバーコンピューターシステム16に要求する。さらに、前記ユーザコンピューターシステム10は、サーバーコンピューターシステム16内のレンタルソフトウェアプログラム内に含まれた、前記一つ以上のオプションファイルをパッチすることもできる。これに対して、前記サーバーコンピューターシステム16は、サーバネットワーク装置14を介して、前記レンタルソフトウェアプログラム内に含まれた、前記一つ以上のオプションファイルを前記ユーザコンピューターシステム10に提供する。また、前記サーバーコンピューターシステム16は、前記レンタルソフトウェアプログラム内における一つ以上のオプションファイルを管理する。
【００１７】
図２には、図１に示した前記ユーザコンピューターシステム10の詳細なブロック図が示されている。前記ユーザコンピューターシステム10は、インターフェースブロック200、レンタル（賃貸）ソフトウェアプログラム管理部202、プロセス管理部204、記憶装置205、課金情報データベース206、ファイルモニター208及びプロテクター210を含んでいる。
【００１８】
前記インターフェースブロック200は、図1に示したユーザコンピューターシステム10とユーザネットワーク装置12との間をインターフェースする。例えば、前記インターフェースブロック200は、ユーザネットワーク装置12及びサーバネットワーク装置14を介して、レンタルソフトウェアプログラム内に含まれた、一つ以上のオプションファイルを、前記サーバーコンピューターシステム16に要求するメッセージを出力する。従って、前記インターフェースブロック200は、サーバーコンピューターシステム16から、前記一つ以上のオプションファイルを受信することになる。
【００１９】
前記ユーザコンピューターシステム10と前記サーバーコンピューターシステムとの間が接続されると、ユーザコンピューターシステム10は、サーバーコンピューターシステム16からレンタルソフトウェアプログラムの目録を受信する。前記ユーザコンピューターシステム10は、選択装置(図示せず)を用いて、前記レンタルソフトウェアプログラムの目録から所望のプログラムを選択して、サーバーコンピューターシステム16から、選択したレンタルソフトウェアプログラム内における、オプションファイルの目録と主実行ファイルとを受信する。
【００２０】
前記レンタルソフトウェアプログラム管理部202は、オプションファイルの目録に含まれたレジストリファイル情報を、ユーザコンピューターシステム10に適合したレジストリファイル情報に変換する。
【００２１】
プロセス管理部204は、選択されたレンタルソフトウェアプログラム内の主実行ファイルと対応するプロセスを生成して実行する。ここで、前記プロセスが一つ以上のオプションファイルを必要とする場合には、前記プロセス管理部204は、前記サーバーコンピュータ16から、前記必要な一つ以上のオプションファイルを受信するまで、そのプロセスを遅延させる。
【００２２】
前記記憶装置205は、前記主実行ファイル、前記一つ以上のオプションファイル及びオプションファイルの目録を記憶する。さらに、プロセスが完成した場合には、前記記憶装置205に記憶された主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルは、前記プロセス管理部104によりフラッシュされる。
【００２３】
課金情報データベース206は、課金スタート時間、課金エンド時間及びユーザコンピューターシステム10により選択されたレンタルソフトウェアプログラムの名称と関連した情報を記憶する。また、ユーザコンピューターシステム10は、課金スタート時間及び課金エンド時間と関連した課金情報を、サーバーコンピューターシステム16に伝送する。
【００２４】
ファイルモニター208は、前記プログラムが実行される間、一つ以上のオプションファイルが要求されるか否かを判断するために、前記プロセスをモニタリングする。プログラムが実行される間、プロセスが一つ以上のオプションファイルを必要とする場合には、前記ファイルモニター208は、そのプロセスから一つ以上のオプションファイルを要求するメッセージをフッキングして、前記サーバーコンピューターシステム16にその必要とする一つ以上のオプションファイルを要求する。
【００２５】
プロテクター210は、ユーザコンピュータに委託された承認手続きにより、承認されないユーザコンピューターシステム10から、前記主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルを含むレンタルソフトウェアプログラムを保護する。
【００２６】
図３に、図１に示したサーバーコンピューターシステム16の詳細な構成に関するブロック図を示す。図３に示すように、前記サーバーコンピューターシステム16は、インターフェースブロック300、ユーザ認証モジュール301、ユーザ情報データベース302、課金モジュール303、ログデータベース304、伝送制御モジュール305、CPU306、レンタル（賃貸）ソフトウェアプログラム情報データベース307、レンタル（賃貸）ソフトウェアプログラム分析部308、記憶装置309、スケジュール管理部310及びセッション管理部311を含んでいる。
【００２７】
前記インターフェースブロック300は、図1に示したサーバーコンピューターシステム16とサーバネットワーク装置14との間におけるインターフェースを提供する。例えば、前記インターフェースブロック300は、図1に示したように前記サーバネットワーク装置14を介して、前記レンタルソフトウェアプログラムと関連した一つ以上のオプションファイルを要求するメッセージを、前記ユーザコンピューターシステム10から受信する。また、前記インターフェースブロック300は、前記ユーザコンピューターシステム10から前記サーバーコンピューターシステム16に要求した一つ以上のオプションファイルを出力する。
【００２８】
前記ユーザコンピューターシステム10と前記サーバーコンピューターシステム16との間の通信が成立すると、前記認証モジュール301は、前記ユーザコンピューターシステム10のID情報を用いて、ユーザコンピューターシステム、またはユーザを認証するか、または前記ユーザ情報データベース302に記憶された内容を用いてユーザを認証する。また、前記ユーザ情報データベース302は、ユーザコンピューターシステム10のID情報及び課金情報を記憶する。
【００２９】
課金モジュール303は、前記サーバコンピューシステム16から、前記ユーザコンピューターシステム10に提供された、レンタルソフトウェアプログラムに含まれた主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルの使用料金を処理する。
【００３０】
前記サーバーコンピューターシステム16が深刻なエラーにより動作できない時、前記ログデータベース304は、前記サーバーコンピューターシステム16を復旧するのに必要な情報、例えば、ログファイルを記憶する。
【００３１】
ユーザコンピューターシステム10が、前記サーバーコンピューターシステム16に一つ以上のオプションファイルを要求する時、前記伝送制御モジュール305は、前記記憶装置309から一つ以上のオプションファイルを得る。一つ以上のオプションファイルを得た後、前記伝送制御モジュール305は、前記セッション管理部311を介して、その一つ以上のオプションファイルを前記ユーザコンピューターシステム10に伝送する。
【００３２】
CPU 306は、ユーザ認証及び課金が成功したかどうかを他の構成要素に伝達する。また、サーバーコンピューターシステム16が深刻なエラーにより動作できない時、前記CPUは、ログデータベース304に記憶されたログファイルを用いて、前記サーバーコンピューターシステム16を復旧させる。
【００３３】
レンタルソフトウェアプログラムの情報データベース307は、レンタルソフトウェアプログラムと関連した主実行ファイルのパス情報、主実行ファイルとしてのレンタルソフトウェアプログラムの目録及び対応するソフトウェアプログラムと関連したオプションファイルの目録を記憶する。
【００３４】
サーバーコンピューターシステム16内に、新しいレンタルソフトウェアプログラムがインストールされる際、レンタルソフトウェアプログラム分析部308は、その新しいレンタルソフトウェアプログラムと関連する主実行ファイルのパス情報及びオプションファイルの目録を、前記レンタルソフトウェアプログラム情報データベース307に記憶させる。
【００３５】
記憶装置309は、前記パス情報と対応するレンタルソフトウェアプログラムに関連した、主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルを記憶する。
【００３６】
スケジュール管理部310は、ユーザコンピューターシステム10、または他のユーザコンピューターシステム(図示せず)からの要求を管理する。
【００３７】
セッション管理部311は、前記ユーザコンピューターシステム10と前記サーバーコンピューターシステム16との間の通信を管理する。
【００３８】
図4に、本発明に係る分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムをレンタルするための方法を示している。レンタルソフトウェアプログラムは、レジストリファイルを含む一つ以上のオプションファイル及び主実行ファイルを含んでいる。
【００３９】
図４に示すように、ステップS400で、ユーザコンピューターシステムとサーバーコンピューターシステムとの間で通信が成立する。
【００４０】
ステップS410で、ユーザコンピューターシステムが認証に成功したか否かを判断する。この時、サーバーコンピューターシステムに含まれたユーザ認証モジュールは、前記ユーザコンピューターシステム10のID情報を用いて、ユーザコンピューターシステムまたはユーザを認証するか、またはサーバーコンピューターシステムに含まれたユーザ情報データベースに記憶された内容を用いてユーザを認証する。
【００４１】
ステップS420で、ユーザコンピューターシステムが認証されれば、前記ユーザコンピューターシステムは、サーバーコンピューターシステムからダウンロードしたレンタルソフトウェアプログラムの目録、すなわち、サーバーコンピューターシステムに含まれているレンタルソフトウェアプログラム情報データベースをディスプレーする。
【００４２】
ステップS430で、前記ユーザコンピューターシステムは、レンタルソフトウェアプログラムの目録から、要求するレンタルソフトウェアプログラムを選択する。
【００４３】
ステップS440で、ユーザコンピューターシステムは、前記サーバーコンピューターシステムからレンタルソフトウェアプログラムと関連したオプションファイルの目録及び主実行ファイルをダウンロードする。この時、ユーザコンピューターシステム内のプロセス管理者は、前記主実行ファイルに対応するプロセスを生成して実行する。
【００４４】
ステップS460で、前記プロセスが完了したか否かが判断される。
【００４５】
ステップS470で、前記プロセスが完了した場合、前記プロセス完了に伴う手続きが行われる。
【００４６】
ステップS480で、前記ユーザコンピューターシステムが、他のレンタルソフトウェアプログラムを必要とするか否かが判断される。
【００４７】
ステップS490で、若し、ユーザコンピューターシステムが他のレンタルソフトウェアプログラムを必要としない場合は、そのユーザコンピューターシステムは、サーバーコンピューターシステムとの通信を終了する。一方、ユーザコンピューターシステムが他のレンタルソフトウェアプログラムを必要とすれば、ステップS430及びS490が繰り返される。
【００４８】
図5A及び図5Bに、図4に示したプロセスを実行するための手続きを説明するフローチャートを示す。
【００４９】
図5A及び図5Bに示すように、ステップS441で、前記ユーザコンピューターシステムは、前記サーバーコンピューターシステムから、主実行ファイル及びオプションファイルの目録をダウンロードする。
【００５０】
ステップS442で、ユーザコンピューターシステム内のレンタルソフトウェアプログラム管理部は、オプションファイルの目録に含まれたレジストリファイル情報を、ユーザコンピュータに適合した他のレジストリ情報に変換する。
【００５１】
ステップS443で、ユーザコンピュータは、委託された承認手続きを介して、承認されないユーザから、主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルを含むレンタルソフトウェアプログラムを保護するプロテクティング及びモニタリングを行う。
【００５２】
ステップS444で、ユーザコンピュータに含まれた課金情報データベースに、ユーザコンピューターシステムにより選択されたレンタルソフトウェアプログラムの名称及び課金スタート時間が記憶される。
【００５３】
ステップS445で、ユーザコンピューターシステムは、課金スタート時間をサーバーコンピューターシステムに伝達する。また、サーバーコンピューターシステムに含まれたユーザ情報データベースは、課金スタート時間をユーザコンピューターシステムに伝達する。
【００５４】
ステップS446で、ユーザコンピューターシステムに含まれているプロセス管理部は、主実行ファイルに対応するプロセスを生成させて実行する。
【００５５】
ステップS447で、ファイルモニターは、前記プロセスが一つ以上のファイルを必要とするか否かを判断する。また、ファイルモニターは、注文型方式を用いて、一つ以上のオプションファイルを要求するプロセスから、その要求メッセージをフッキングして、前記サーバーコンピューターシステムに、その要求されたオプションファイルを要求する。
【００５６】
ステップS448で、ユーザコンピューターシステムが、要求された一つ以上のオプションファイルを有しているか否かが判断される。
【００５７】
ステップS449で、ユーザコンピューターシステムが要求された一つ以上のオプションファイルを有している場合には、前記プロセス管理部は、そのユーザコンピューターシステムに存在する、前記一つ以上のオプションファイルのプロセスを再実行する。
【００５８】
ステップS450で、ユーザコンピューターシステムが、要求されたオプションファイルを有していない場合には、プロセス管理部は、その該当するプロセスを遅延させる。
【００５９】
ステップS451で、プロセス管理部は、前記サーバーコンピューターシステムから、一つ以上のオプションファイルをダウンロードする。この場合、サーバーコンピューターシステムは、セッション管理部を介して、サーバーコンピューターシステムの記憶装置に記憶されている前記一つ以上のオプションファイルを、前記ユーザコンピューターシステムに伝送する。
【００６０】
ステップS452で、前記プロセス管理部は、前記サーバーコンピューターシステムからダウンロードした一つ以上のオプションファイルにより、前記プロセスを再実行する。
【００６１】
図6に、図4に示したプロセスを完了させる手続きのフローチャートを示す。
【００６２】
ステップS471で、プロセスが完了すれば、ユーザコンピューターシステムは、ファイルモニタリング及びプロテクティングを終了する。
【００６３】
ステップS472で、ユーザコンピューターシステムは、課金情報データベースに課金終了時間を記憶させる。
【００６４】
ステップS473で、ユーザコンピューターシステムは、課金終了時間をサーバーコンピューターシステムに伝達する。サーバーコンピューターシステムは、ユーザ情報データベースに、その課金終了時間情報を記憶させる。前記サーバーコンピューターシステムに含まれている課金モジュールは、サーバーコンピューターシステムからユーザコンピューターシステムに提供された、レンタルソフトウェアプログラムに含まれた主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルの使用料金を請求する。
【００６５】
ステップS474で、ユーザコンピューターシステムは、自分のユーザコンピューターシステムの記憶装置に記憶された主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルをフラッシュさせる。
【００６６】
本発明に係る分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムの実行方法は、光ディスク、ハードディスクなどのようなコンピュータ記録媒体に記憶することができる。
【００６７】
図7に、図1に示したサーバーコンピューターシステムにディスプレーされた、レンタルソフトプログラムの目録の例を示す。例えば、このレンタルソフトウェアプログラムの目録には、図7に示すように、Winword.#exe、 Powerpnt.#exe、 Excel.#exe、 Photoshp.#exeおよびAcroRd32.exeを含ませることができる。
【００６８】
図8に、図1に示したユーザコンピューターシステムにディスプレーされた、レンタルソフトプログラムの目録の例を示す。例えば、このレンタルソフトウェアプログラムの目録には、図8に示すように、MS word、MS PowerPoint、MS Excel、Adobe PhotoShop、Acrobat Reader、WinampおよびACDSee-graphic Viewerを含ませることができる。
【００６９】
上記の本発明に係る好ましい実施実施の形態は、本発明を具体的に説明するために例示したものであって、本発明に係る技術的範囲を制限するためのものでない。また、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者でれば、本発明の技術思想の範囲内で種々の実施の形態に想到することが可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムを実行するためのシステムインストールを説明するブロック図である。
【図２】図1に示したユーザコンピューターシステムの説明図である。
【図３】図1に示したサーバーコンピューターシステムの説明図である。
【図４】本発明に係る分散コンピューティング環境におけるレンタルソフトウェアプログラムを実行するための方法を示すフローチャートである。
【図５Ａ】図4に示した処理を行うための手続きを説明するためのフローチャートである。
【図５Ｂ】図4に示した処理を行うための手続きを説明するためのフローチャートである。
【図６】図4における処理の完了のための手続きを説明するフローチャートである。
【図７】図1に示したサーバーコンピューターシステムにディスプレーされたレンタルソフトプログラムの目録を示す図である。
【図８】図1に示したユーザコンピューターシステムにディスプレーされたレンタルソフトプログラムの目録を示す図である。
Claims (9)
- 分散コンピュータ環境において、サーバーコンピューターシステム内に位置するレンタルソフトウェアプログラムに含まれる主実行ファイル及びオプションファイルを実行するためのシステムであって、
前記レンタルソフトウェアプログラム内の前記主実行ファイルをダウンロードし、前記レンタルソフトウェアプログラム内の一つ以上のオプションファイルを選択的に要求するためのものであり、前記オプションファイルに対する前記要求が、前記主実行ファイルの実行が開始された後、前記主実行ファイルに対応するプロセスによって行われ、前記プロセスの完了後、ダウンロードした前記主実行ファイル及び要求した前記オプションファイルをフラッシュするユーザコンピューターシステムと、
前記ユーザコンピューターシステムで実行される主実行ファイル、及び前記ユーザコンピューターシステムから選択的に要求された一つ以上のオプションファイルを提供するサーバーコンピューターシステムと
を含むことを特徴とするシステム。 - 前記ユーザコンピューターシステムが、
前記サーバーコンピューターシステムからダウンロードした前記主実行ファイル、及び、前記レンタルソフトウェアプログラム内の一つ以上のオプションファイル及びオプションファイルの目録を記憶するための記憶手段と、
前記主実行ファイルに対応する前記プロセスを実行し、前記プロセスにおいて一つ以上のオプションファイルを要求した場合には、前記プロセスを遅延させ、前記サーバーコンピューターシステムから要求した一つ以上のオプションファイルを受信した場合には、前記プロセスを再度実行するプロセス管理手段と、
前記プロセスにおいて、一つ以上のオプションファイルを要求するメッセージをフッキングして、オンデマンド方式により、前記サーバーコンピューターシステムに一つ以上のオプションファイルを要求するモニター手段と
を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。 - 前記主実行ファイルが前記ユーザコンピューターシステムに伝送された場合、前記サーバーコンピューターシステムが、前記ユーザコンピューターシステムにオプションファイルの目録を伝送するように構成され、かつ前記オプションファイルが、レジストリファイルを含むことを特徴とする請求項2に記載のシステム。
- 前記ユーザコンピューターシステムが、
前記ユーザコンピューターシステムに対する承認手続きを介して、前記サーバーコンピューターシステムからのレンタルソフトウェアプログラムの不承認使用を防止するための保護手段と、
前記オプションファイル内に含まれたレジストリファイル情報を、前記ユーザコンピューターシステムに適合したレジストリファイル情報に変換する変換手段と、
課金情報を記憶するための課金データベースと
をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のシステム。 - 前記課金情報が、課金スタート時間、課金終了時間及び前記ユーザコンピューターシステムにより選択されたレンタルソフトウェアプログラムの名称を含むことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
- 前記プロセス管理手段が、
前記プロセスが完了した時、前記記憶手段に記憶された主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルをフラッシュさせるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のシステム。 - 前記サーバーコンピューターシステムが、
前記サーバーコンピューターシステムのユーザ情報データベースに記憶された識別情報を用いて、前記ユーザコンピューターシステムを認証するための認証手段と、
前記主実行ファイルの経路情報、前記レンタルソフトウェアプログラムの目録及び前記オプションファイルの目録を記憶するプログラムデータベースと、
新しいレンタルソフトウェアプログラムが前記サーバーコンピューターシステムにインストールされた場合、前記新しいレンタルソフトウェアプログラムを分析し、前記新しいレンタルソフトウェアプログラムと関連した主実行ファイルの経路情報及び前記オプションファイルの目録を前記プログラムデータベースに記憶するための分析手段と、
前記主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルを記憶する記憶手段と、
前記ユーザコンピューターシステムが要求するレンタルソフトウェアプログラムを選択した場合、前記記憶手段に記憶された主実行ファイルを取得して伝送し、前記ユーザコンピューターシステムが選択的に一つ以上のオプションファイルを前記サーバーコンピューターシステムに要求した場合、前記記憶手段に記憶された一つ以上のオプションファイルを取得して伝送する手段と
を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。 - 前記サーバーコンピューターシステムが、
前記ユーザコンピューターシステムに提供された、前記レンタルソフトウェアプログラム内の前記主実行ファイル及び一つ以上のオプションファイルの使用に対する課金を処理するための課金手段と、
エラーにより、前記サーバーコンピューターシステムが動作できない場合、前記サーバーコンピューターシステムの復旧のため、必要なログファイルを記憶するためのログデータベースと、
エラーにより、前記サーバーコンピューターシステムが動作できない場合、前記ログデータベースに記憶されたログファイルを使用して、前記サーバーコンピューターシステムを復旧させるための復旧手段と、
前記ユーザコンピューターシステム及び他のユーザコンピューターシステムが要求するスケジュールを管理するためのスケジュール管理手段と、
前記ユーザコンピューターシステムと前記サーバーコンピューターシステムとの間の通信を管理するためのセッション管理手段と
をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のシステム。 - 前記主実行ファイルが前記ユーザコンピューターシステムに伝送された場合、前記サーバーコンピューターシステムが、前記オプションファイルの目録を前記ユーザコンピューターシステムに伝送するように構成され、前記オプションファイルが、レジストリファイルを含むことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
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