JP4707223B2 - 石英ベルジャー洗浄乾燥機及び石英ベルジャーの洗浄乾燥方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置に使用される石英ベルジャーを洗浄し乾燥させる石英ベルジャー洗浄乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
ベルジャーというのは、例えばエピタキシャル成長装置等の反応室の呼称のことであり、一般的には釣鐘を伏せたような形状をしている。ここで、ベルジャーの材質としては、金属または石英が用いられるのが普通であるが、シリコンウエハのエピタキシャル成長装置に使用されるベルジャーは、シリコンウエハの金属汚染を厳密に避けることの必要性から、石英製のベルジャー(石英ベルジャー)が使用されている。
【0003】
ところで、この石英ベルジャーは、エピタキシャル成長装置の使用に伴って汚染されていくので、適度な頻度で洗浄をする必要がある。ここで、この石英ベルジャーの洗浄を行うにあたっては、洗浄装置において、弗酸、硝酸、塩酸などの水溶液を洗浄用薬液として使用し、洗浄をした後に純水でこの洗浄用薬液を洗い流すということを行っていた。そして、洗浄装置による洗浄が行われた石英ベルジャーは、乾燥装置に移され、赤外線ランプ加熱による乾燥に供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は、洗浄用薬液及び純水による洗浄を行う洗浄装置とランプ加熱による乾燥を行う乾燥装置とが別々の装置であるため、洗浄装置から乾燥装置に移す必要があり、しかもこれを人手で行っていたために、乾燥装置への搬送途中における石英ベルジャー破損のおそれがあり、特に最近のウエハの大口径化に伴う石英ベルジャーの大型化によってこの問題がより一層深刻なものとなっていた。
【0005】
本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型の石英ベルジャーを洗浄し乾燥させる場合において、乾燥装置への搬送等によって生じる石英ベルジャーの破損の防止を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するために、本発明においては、石英ベルジャーの洗浄装置と乾燥装置という相反する装置どうしをうまく調和させて一体化することにより、洗浄装置から乾燥装置への移送という工程そのものを無くすことによって、乾燥装置への搬送等により生じる石英ベルジャーの破損防止を実現したことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る石英ベルジャー洗浄乾燥機においては、洗浄装置と乾燥装置を単純に一体化して「洗浄→乾燥」を行うようにした場合には乾燥時間にバラツキが生じてしまうことから、単純な一体化は困難であるという問題を克服してなされたものであって、石英ベルジャーを収容するケース体の内壁面と石英ベルジャー自身とに気体を吹きかけて、石英ベルジャーの洗浄によってこれらに付着した純水の滴を吹き飛ばしてブロー乾燥をさせることにより、乾燥時間の一定化を図るようにしている。
【0008】
なお、本発明に係る石英ベルジャー洗浄乾燥機においては、石英ベルジャーを収容するケース体の内壁面に付着した洗浄用薬液を洗い流すための純水を噴射する純水噴水口を備えており、洗浄用薬液による洗浄後に、石英ベルジャーと共にケース体内壁面にも純水を噴射し、その後気体噴射によって、石英ベルジャー表面及びケース体内壁面に付着した純水の滴を共に吹き飛ばしてブロー乾燥をさせるようにしている。また、これにより、赤外線ランプやモニターカメラを洗浄用薬液による腐食から守るシールドの寿命を延ばすことができる。即ち、シールドとしては透明石英ガラス板が使用されるが、洗浄用薬液に弗酸が含まれていた場合には、洗浄用薬液を長時間残したままにしておくと、それがエッチングされてしまい、透明度が落ち、赤外線の透過率が悪くなる。また、モニターカメラのシールドの場合には、透明度が落ち、光が散乱されて、明瞭な映像が得られなくなる。そしてこれを、純水噴射とブロー乾燥をさせることによって防止することができるのである。
【0009】
より具体的には、本発明においては、以下のような石英ベルジャー洗浄乾燥機を提供する。
【0010】
(1) 石英ベルジャーを洗浄し乾燥させるための石英ベルジャー洗浄乾燥機であって、その内側に石英ベルジャーを収容して外部から隔離するケース体を備え、更に、前記ケース体内に配置され、石英ベルジャーを載置して回動するターンテーブルと、このターンテーブルに載置された石英ベルジャーをランプ加熱する赤外線ランプと、この赤外線ランプにベルジャー洗浄用薬液及びベルジャー洗浄用純水の滴が付着するのを阻止するために前記ケース体の内側の空間から当該赤外線ランプを隔離するシールドと、石英ベルジャーの洗浄を行うためのベルジャー洗浄用薬液及びベルジャー洗浄用純水を噴射する洗浄用液噴出口と、前記ケース体内の前記薬液及び前記純水を排出するための排出口と、を前記ケース体の内側に備えていると共に、前記ケース体の内壁面に純水を噴射する対内壁純水噴水口と、純水で濡れた前記ケース体の内壁面及び石英ベルジャーを乾燥をさせるための乾燥用気体を噴出する乾燥用気体噴出口と、を前記ケース体の内側に備えていることを特徴とする石英ベルジャー洗浄乾燥機。
【0011】
「石英ベルジャー」としては、シリコンウエハのエピタキシャル成長装置に使用されるものを挙げることができる。本発明に係る石英ベルジャー洗浄乾燥機は、特に大型で人手による取扱いが困難なものを取り扱うのに好適である。
【0012】
乾燥用気体噴出口から乾燥用気体を噴出することによって純水で濡れた前記ケース体の内壁面及び石英ベルジャーを乾燥をさせる機構は、基本的には、ケース体の内壁面及び石英ベルジャーの表面に付着した純水の滴を吹き飛ばしてブロー乾燥をさせるというものである。
【0013】
(2) 前記ターンテーブルには、石英ベルジャーが当該ターンテーブル上に載置されたときに当該石英ベルジャーの内側に位置するノズルセンターシャフトが立設されておリ、このノズルセンターシャフトには、前記洗浄用液噴出口と前記乾燥用気体噴出口とが備えられていることを特徴とする(1)記載の石英ベルジャー洗浄乾燥機。
【0014】
(3) 前記ケース体内における石英ベルジャーのセット位置を視認するためのモニターカメラと、このモニターカメラにベルジャー洗浄用薬液及びベルジャー洗浄用純水の滴が付着するのを阻止するために前記ケース体の内側の空間から当該モニターカメラを隔離するシールドと、が取り付けられていることを特徴とする(2)記載の石英ベルジャー洗浄乾燥機。
【0015】
(4) 前記シールドが透明石英ガラス製のものである(1)から(3)いずれか記載の石英ベルジャー洗浄乾燥機。
【0016】
(5) 前記ケース体の内側において前記ブロー乾燥用気体噴出口と前記対内壁純水噴水口とが共有されていることを特徴とする(1)から(4)いずれか記載の石英ベルジャー洗浄乾燥機。
【0017】
(6) 前記ケース体の底面及び前記ターンテーブルの上面は傾斜していることを特徴とする(1)から(5)いずれか記載の石英ベルジャー洗浄乾燥機。
【0018】
なお、本発明に係る石英ベルジャー洗浄乾燥機の使用態様の代表的なものは、以下に示すようなものである。
【0019】
(7) (2)記載の石英ベルジャー洗浄乾燥機を使用して石英ベルジャーの洗浄乾燥を行う方法であって、前記ケース体内における石英ベルジャーの洗浄が行われた後に、前記石英ベルジャーに付着した純水の滴を吹き飛ばして乾燥をする工程と、前記赤外線ランプによるランプ加熱を行って当該石英ベルジャーの加熱乾燥を行う工程と、を含むことを特徴とする石英ベルジャーの洗浄乾燥方法。
【0020】
【発明を実施するための形態】
図1、図2及び図3は本発明に係る石英ベルジャー洗浄乾燥機の実施形態を示したブロック図であり、図1は縦断面図、図2は上面透視図、図3は側面外観図を示したブロック図である。
【0021】
<基本構成>
図1及び図2に示されるように、この実施の形態に係る石英ベルジャー洗浄乾燥機10は、その内側に石英ベルジャー11を収容して外部から隔離するケース体13を備え、当該ケース体13の内側には、石英ベルジャー11を載置して回動するターンテーブル14が備え付けられている。また、ケース体13の内側には、シールド16を介して赤外線ランプ15が取り付けられており、この赤外線ランプ15から発せられる赤外線によって、ターンテーブル14上に載置された石英ベルジャー11がランプ加熱される。このため、シールド16は、耐熱性があり、赤外線ランプの光を透過しやすい透明石英ガラスを使用するようにするのが好ましい。また、透明石英ガラスは、多成分系の耐熱ガラスに比較して弗酸によるエッチング速度が遅く、透明度の劣化が少ないという利点も有している。
【0022】
ここで、ケース体13の内側には、ベルジャー洗浄用薬液及び純水を噴射する液体噴射用フレキシブルノズル17が複数個取り付けられている。また、図4に示されるように、液体噴射用フレキシブルノズル17に隣接する形態で気体噴出用フレキシブルノズル18が取り付けられており、これらはバンド20で留められている。そして、液体噴射用フレキシブルノズル17から純水が噴射された後、清浄された空気や窒素ガス等のブロー乾燥用気体が気体噴出用フレキシブルノズル18から噴出され、それが純水で濡れたケース体13の内壁面及び石英ベルジャー11にあたり、ケース体13の内壁面及び石英ベルジャー11の表面に付着した純水の滴を吹き飛ばして、その部分のブロー乾燥をすることになる。
【0023】
また、石英ベルジャー11の中心部からは、それを突き通す形でノズルセンターシャフト19が立設されておリ、この実施の形態においては、その先端部分からベルジャー洗浄用薬液、純水、及びブロー乾燥用気体が適宜噴射若しくは噴出するように構成されている。このノズルセンターシャフト19は、ターンテーブル14の回動とは独立して回動し得るように構成されていると同時に、鉛直方向に上下動するように構成されている。
【0024】
<ケース体内観察>
更に、この実施の形態においては、ケース体13の上部の内壁面に、透明石英ガラスシールドによりケース体内側の空間から隔離されているCCDカメラ21が取り付けられており、石英ベルジャー11のターンテーブル14上への載置位置が外部から観察できるようになっている。より具体的に説明すれば、CCDカメラ21からの情報に基づいて、例えば図2に図示されるような画像を作像することができ、この画像に基づいてケース体13内を観察し、ターンテーブル14上における石英ベルジャー11の載置位置を把握することができる。従って、CCDカメラ21からの情報に基づいて外部のモニター等に作像された画像を見ながら、石英ベルジャー11の載置位置を調整することができる。これにより、石英ベルジャー11をターンテーブル14上に正しく載置することができ、洗浄用薬液・純水を均一に当てることができるため、完全な洗浄を実施することができるようになる。
【0025】
<各パーツの構成>
この実施の形態においては、ケース体13の底面13a及びターンテーブル14の上面には傾斜が設けられており、これによって水捌けが良好になるようにされている。より具体的に説明すれば、図1に示されるように、ターンテーブル14の形状は断面が皿状の形状とされており、ケース体13の底面13aは、排出口23に向かって傾斜している。このため、石英ベルジャー11から垂れてきた液滴は、断面が皿状形状のターンテーブル14の上面をたどってその中央部に設けられた排出口から落下し、ケース体13の底面13a上に落ち、傾斜しているこの底面13a上をたどって排出口23から排出される。
【0026】
なお、フレキシブルノズル17及び18の材質としては、耐薬品性その他の点からフッ素樹脂等を採用することができる。また、ノズルセンターシャフト19においてベルジャー洗浄用薬液、純水、及びブロー乾燥用気体が適宜噴射若しくは噴出する部位は、その先端部分には限られない。更に、ノズルセンターシャフト19の径は、石英ベルジャー11の全ての部位及び石英ベルジャー11以外の部材が載置された場合にも十分に対応することが考慮されて、設定されている。
【0027】
また、図3に示されるように、この実施の形態に係る石英ベルジャー洗浄乾燥機10では、ケース体13の前面盤13bはドア状に開閉自在に設計されており、ここを適宜開閉して石英ベルジャー11を収容し、取り出すようにしている。そして、ドア状の前面盤13bには耐熱透明塩化ビニール板13cが嵌め込まれており、ここから内部を直接観察することができるようにされている。更に、耐熱透明塩化ビニール板13cの下部には、外気取入用スリット部13dが設けられている。ケース体13には、図示されていない排気口より、洗浄に伴って発生する洗浄液のミストが、外気取入用スリット部13dから取り入れられた外気と共に排気される。また更に、ケース体13の下方には制御部24が配置されており、この制御部24からの制御によって、ターンテーブル14やノズルセンターシャフト19の回転、並びに、ベルジャー洗浄用薬液、純水、及びブロー乾燥用気体の噴射若しくは噴出または停止などが適宜行われることとなる。
【0028】
<動作>
以上のような構成を有する本実施の形態に係る石英ベルジャー洗浄乾燥機10では、まず、ドア状の前面盤13bが開けられて、ターンテーブル14上に、汚れた石英ベルジャー11が載置される。この実施の形態において、ターンテーブル14上における石英ベルジャー11の載置位置が適切か否かは、CCDカメラ21からの画像を外部モニター(図示せず)で観察しながら行う。
【0029】
そして、ターンテーブル14上の適切な位置に石英ベルジャー11が載置されたことが確認されると、ドア状の前面盤13bが閉じられ、ターンテーブル14及びノズルセンターシャフト19が回転し始め、液体噴射用フレキシブルノズル17及びノズルセンターシャフト19からベルジャー洗浄用薬液が噴射され、石英ベルジャー11の洗浄が行われる。このベルジャー洗浄用薬液は、従来から常用されているものをそのまま使用することができる。この場合において、液体噴射用フレキシブルノズル17及びノズルセンターシャフト19は、ともに請求項に記載の「洗浄用液噴出口」として機能していることとなる。
【0030】
この石英ベルジャー11の洗浄をする際には、制御部24からの指令に基づき、液体噴射用フレキシブルノズル17は適宜変形してその噴射方向が変えられることとなる。そしてこの様子は、耐熱透明塩化ビニール板13cを介して直接的に観察することができ、洗浄が十分でない箇所については、適宜手動をも絡めて十分な洗浄を行うようにする。また、石英ベルジャー11洗浄の際には、ノズルセンターシャフト19が適宜上下動しながら、石英ベルジャー11の全体をくまなく洗浄するようにする。
【0031】
次に、ベルジャー洗浄用薬液による石英ベルジャー11の洗浄が終了すると、液体噴射用フレキシブルノズル17及びノズルセンターシャフト19から純水が噴射されて、石英ベルジャー11及びケース体13の内壁に付着しているベルジャー洗浄用薬液が洗い落とされる。この場合においては、液体噴射用フレキシブルノズル17及びノズルセンターシャフト19が、ともに請求項に記載の「ベルジャー洗浄用純水を噴射する洗浄用液噴出口」として機能し、液体噴射用フレキシブルノズル17が請求項に記載の「ケース体の内壁面に純水を噴射する対内壁純水噴水口」として機能していることになる。
【0032】
この際の石英ベルジャー11及びケース体13の純水の噴射動作は、基本的にはベルジャー洗浄用薬液の噴射の際と同様であるが、一部の液体噴射用フレキシブルノズル17が適宜変形して設置されており、ケース体13の内壁に向かって純水を噴出して洗い流す点が異なる。
【0033】
そして、ケース体13内における石英ベルジャー11及びケース体13の内壁の純水による洗い流しが行われた後、石英ベルジャー11の内側については、ノズルセンターシャフト19が上下動しながら、石英ベルジャー11の内側の表面に付着した純水の滴を吹き飛ばしてブロー乾燥をし、石英ベルジャー11の外側とケース体13の内壁については、一部の気体噴出用フレキシブルノズル18が適宜変形して設置されており、その噴出方向がケース体13の内面側に向いていて、そこをブロー乾燥することになる。
【0034】
そして最終的に、石英ベルジャー11とケース体13の内壁のブロー乾燥が終了した後、赤外線ランプ15によるランプ加熱を行って、石英ベルジャー11の加熱乾燥を行い、この加熱乾燥が終了したときには、このケース体13内で十分に冷却され、ドア状の前面盤13bが開かれて、石英ベルジャー11が取り出されることになる。
【0035】
なお、上記のような本発明においては、実際には、複数の液体噴射用フレキシブルノズル17において、石英ベルジャー11に向いているものと、ケース体13の内壁に向いているものがあり、ケース体13の内壁に向いているノズルに純水だけを流すことによってケース体13の内側をも純水で洗い流す点が一つの重要なポイントとなる。それは、まずは、ケース体13の内壁に付着したベルジャー洗浄用薬液をも洗い流すようにしたことにより、ケース体13の内壁に残留したベルジャー洗浄用薬液による薬傷の危険(ベルジャー洗浄用薬液には、フッ酸等の劇薬が含まれている)を防止することができるようになるからである。そして更には、これによって石英ガラス製のシールド表面の腐食を防止することができるようになるからである。
【0036】
また、ケース体13の内壁に付着したベルジャー洗浄用薬液をも洗い流すようにし、そして更に、ケース体13の内壁に残留した純水をもブロー乾燥してから石英ベルジャー11の加熱乾燥を行うようにしたことにより、石英ベルジャー11の加熱乾燥が安定し、石英ベルジャーの洗浄装置と乾燥装置とを一体化することが実現されることとなる。
【0037】
【発明の効果】
以上のような本発明によれば、石英ベルジャーの洗浄機と乾燥機とがうまく一体となった石英ベルジャー洗浄乾燥機を提供することができ、大型化した石英ベルジャーについても、破損の危険を回避して洗浄及び乾燥を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る石英ベルジャー洗浄乾燥機の実施形態を示した縦断面図に係るブロック図を示した図である。
【図2】 本発明に係る石英ベルジャー洗浄乾燥機の実施形態を示した上面透視図に係るブロック図を示した図である。
【図3】 本発明に係る石英ベルジャー洗浄乾燥機の実施形態を示した側面外観図に係るブロック図を示した図である。
【図4】 フレキシブルノズル17及び18の構成を説明するための図である。
【符号の説明】
10 石英ベルジャー洗浄乾燥機
11 石英ベルジャー
13 ケース体
13a ケース体13の底面
13b ケース体13のドア状の前面盤
13c 耐熱透明塩化ビニール板
13d スリット部
14 ターンテーブル
15 赤外線ランプ
16 シールド
17 液体噴射用フレキシブルノズル
18 気体噴出用フレキシブルノズル
19 ノズルセンターシャフト
20 バンド
21 CCDカメラ
23 排出口
24 制御部
Claims (6)
- 石英ベルジャーを洗浄し、乾燥させるための石英ベルジャー洗浄乾燥機であって、
その内側に石英ベルジャーを収容して外部から隔離するケース体を備え、
更に、石英ベルジャーを載置して回動するターンテーブルと、このターンテーブルに載置された石英ベルジャーをランプ加熱する赤外線ランプと、この赤外線ランプにベルジャー洗浄用薬液及び純水の滴が付着するのを阻止するために前記ケース体の内側の空間から当該赤外線ランプを隔離するシールドと、石英ベルジャーの洗浄を行うためのベルジャー洗浄用薬液及び純水を噴射する洗浄用液噴出口と、前記ケース体の内壁面に純水のみを噴射する対内壁純水噴水口と、前記ケース体内の前記ベルジャー洗浄用薬液及び純水を排出するための排出口と、純水で濡れた前記ケース体の内壁面及び石英ベルジャーを乾燥させるための乾燥用気体を噴出する乾燥用気体噴出口と、を前記ケース体の内側に備えており、
前記対内壁純水噴水口は、変形してその噴射方向を変更可能に構成されており、前記乾燥用気体噴出口は、変形可能に構成されており、
前記対内壁純水噴水口と前記乾燥用気体噴出口とは、前記ケース体の内側において留め部材によって隣接する形態で留められていることを特徴とする石英ベルジャー洗浄乾燥機。 - 前記ターンテーブルには、石英ベルジャーが当該ターンテーブル上に載置されたときに当該石英ベルジャーの内側に位置するノズルセンターシャフトが立設されており、
前記洗浄用液噴出口及び前記乾燥用気体噴出口は、このノズルセンターシャフトに設けられていることを特徴とする請求項1記載の石英ベルジャー洗浄乾燥機。 - 更に、前記ケース体内における石英ベルジャーのセット位置を視認するためのモニターカメラと、このモニターカメラにベルジャー洗浄用薬液及び純水の滴が付着するのを阻止するために前記ケース体の内側の空間から当該モニターカメラを隔離するシールドと、を備えていることを特徴とする請求項2記載の石英ベルジャー洗浄乾燥機。
- 前記シールドが透明石英ガラス製のものである請求項1から3いずれか記載の石英ベルジャー洗浄乾燥機。
- 前記ケース体の底面及び前記ターンテーブルの上面は傾斜していることを特徴とする請求項1から4いずれか記載の石英ベルジャー洗浄乾燥機。
- 請求項2記載の石英ベルジャー洗浄乾燥機を使用して石英ベルジャーの洗浄乾燥を行う方法であって、
前記ケース体内における石英ベルジャーの洗浄が行われた後に、前記石英ベルジャーに付着した純水の滴を吹き飛ばして乾燥をする工程と、前記赤外線ランプによるランプ加熱を行って当該石英ベルジャーの加熱乾燥を行う工程と、を含むことを特徴とする石英ベルジャーの洗浄乾燥方法。
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