JP4706418B2 - エンジンの失火検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エンジンの失火を検出する装置に関する。
エンジンの失火が発生すると未燃燃料が大気に排出され排気エミッションが悪化するので、失火が発生するときは、その失火をいち早く検出しドライバに注意を促すことが望ましい。そこで従来より単一気筒又は複数気筒の失火を検出する装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開平6−129298号公報
しかし、前述した従来装置は複数気筒に連続発生する失火は検出できるものの、間欠気筒の失火を検出することはできない。
また近時開発されているハイブリッド車両においては、エンジントルクが急変したときにギヤ等の部品を保護するとともに運転性の悪化を防止するために、エンジンダンパやデュアルマスフライホイールのように弾性体の伸縮作用によってエンジントルクの急変を吸収する構造体が設けられている。ところがこれらが設けられていると、エンジンダンパ等の構造上、上述の従来方法では失火を誤検出してしまう可能性がある。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、間欠気筒における失火も検出することができるとともに、エンジンダンパ等の構造体が設けられていても、正確に失火検出することができる失火検出装置を提供することを目的としている。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、エンジン出力軸(21)が、各気筒の点火時期から一定角度回転するのに要する各気筒のクランク回転時間を検出する回転時間検出手段(ステップS12,S22,S32,S42)と、検出した各気筒のクランク回転時間に基づいて各気筒の失火パラメータを演算するパラメータ演算手段(ステップS50)と、演算した各気筒の失火パラメータの大小の組み合わせに基づいて失火気筒を判定する失火気筒判定手段(15)とを有し、前記パラメータ演算手段(ステップS50)は、着目気筒のクランク回転時間の、その着目気筒以外の全気筒のクランク回転時間の平均値に対する倍率によって、着目気筒についての基本パラメータを演算する基本パラメータ演算部(ステップS51)と、基本パラメータに対して、エンジン回転速度の三乗値を乗するとともにエンジン負荷で除することで、補正パラメータを演算する補正パラメータ演算部(ステップS53)と、着目気筒の補正パラメータとその着目気筒以外の他の気筒の補正パラメータとの比を順次積算して、着目気筒についての失火パラメータを演算する失火パラメータ演算部(ステップS54)と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、各気筒のクランク回転時間に基づいて各気筒の失火パラメータを演算し、その各気筒の失火パラメータの大小の組み合わせに基づいて失火気筒を判定するようにしたので、連続気筒、間欠気筒の失火を検出できるとともに、またエンジンダンパ等の構造体が設けられていても、正確に失火検出することができる。
以下では図面等を参照して本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1は、本発明による失火検出装置の一実施形態を示す図である。
失火検出装置10はエンジン20の失火を検出する装置である。失火検出装置10は、クランク角センサ11と、警告ランプ12と、コントローラ15とを有する。コントローラ15は中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ15を複数のマイクロコンピュータで構成してもよい。コントローラ15は、クランク角センサ11の信号からクランクシャフトが一定角度回転するのにかかるクランク回転時間TINT(すなわちクランク角回転速度の逆数)を検出し、そのクランク回転時間TINTに基づいてエンジン20の失火を判定する。すなわちクランクシャフトの回転速度が急激に落ち込んでクランク回転時間TINTが急増したときに失火を判定する。コントローラ15は、失火を判定したときは警告ランプ12を点灯し、運転者に注意を喚起する。またエンジン20のクランクシャフトに結合するシャフト(エンジン出力軸)21にはエンジンダンパ30が設けられている。このエンジンダンパ30はエンジントルクが急変したときにギヤ等の部品を保護するとともに、運転性の悪化を防止するものである。
ところで2気筒失火している場合でも、連続2気筒が失火している場合と、間欠2気筒が失火している場合とでは、回転速度の低下度合(クランク回転時間TINTの増加度合)が異なる。すなわち、連続する2気筒が失火した場合には最初の第1失火気筒の失火による回転速度の低下(クランク回転時間TINTの増加)に、さらに次の第2失火気筒の失火による回転速度の低下(クランク回転時間TINTの増加)が加算されることになる。そのため、第2失火気筒の本来点火されるべきタイミングでの回転速度の低下は、第1失火気筒のタイミングにおける回転速度の低下よりも大きく、またクランク回転時間TINTの増加は、第1失火気筒のタイミングにおけるクランク回転時間TINTの増加よりも大きい。これに対して間欠する2気筒が失火した場合には、最初の第1失火気筒の失火によって回転速度が低下し、クランク回転時間TINTが増加するものの、続く気筒で点火されて回転速度(クランク回転時間TINT)が回復した後に次の第2失火気筒の失火によって再び回転速度が低下し、クランク回転時間TINTが増加する。そのため、第2失火気筒の本来点火されるべきタイミングでの回転速度の低下(クランク回転時間TINTの増加)は、第1失火気筒のタイミングにおける回転速度の低下(クランク回転時間TINTの増加)とほぼ同等である。したがって第2失火気筒の回転速度を比較すると、間欠失火の方が連続失火よりも回転速度の低下が小さく、第2失火気筒のクランク回転時間TINTを比較すると、間欠失火の方が連続失火よりもクランク回転時間の増加が小さい。そこで失火を判定するための基準値を、連続2気筒失火の場合と間欠2気筒失火の場合とで異ならせるとよい。本発明は、発明者のこのような知見に基づいてなされたものである。
またエンジンダンパ30が設けられたエンジンでは、エンジンダンパ30の影響がノイズとなってクランクシャフトの回転速度が変動する場合がある。
この点についてエンジンダンパの構造について説明しながら明らかにする。
エンジンダンパは図2に示すような構造である。図2(A)はエンジンダンパの側面図、図2(B)はエンジンダンパをエンジン側プレートとギヤ側プレートとを分離した図、図2(C)はエンジン側プレート及びギヤ側プレートをそれぞれの接合面から見た図、図2(D)はギヤ側プレートを透視してエンジン側プレートを見た図である。
エンジンダンパ30は、エンジン側プレート31と、ギヤ側プレート32と、バネ33とを有する。
図2(A)に示すように、エンジン側プレート31はエンジン側シャフト21に連結する。またギヤ側プレート32はギヤ側シャフト22に連結する。
また図2(B),図2(C)に示すように、エンジン側プレート31は接合面に突起31aを形成する。ギヤ側プレート32は接合面に突起32aを形成する。これらの突起31a,32aは、図2(D)に示すようにバネ33を介して噛み合っている。
このようにエンジンダンパ30は、エンジン側シャフト21とギヤ側シャフト22とが、バネ33を介して連結する構造である。エンジンダンパ30は、このような構造であるので、エンジン出力(エンジントルク)が急変してもその出力変動(トルク変動)をバネ33の変位で吸収し、ギヤ側シャフト22に伝達しない。そのためエンジンダンパ30はギヤ等の部品を保護できる。ところが、エンジンの或る気筒で失火が発生したときは、シャフト21の回転の落ち込みによって、バネ33は一旦伸びる。そして縮まろうとする。
するとクランク角センサ11は、このバネ33の収縮時の影響でクランクシャフトの回転速度を本来の速度よりも速い速度で検出する可能性がある。このようにノイズの乗った検出値に基づいて失火を判定してはコントローラ15は失火を誤判定する可能性がある。
そこで発明者は、鋭意研究を重ねることにより、以下のようにすればエンジンダンパによるノイズの影響を除くことができ、失火を正確に判定できることを見いだしたのである。すなわちエンジンダンパの影響は、特定の気筒にのみ影響するというものではなく、全気筒に均等に影響する。そこで、各気筒の回転速度の相対比較をすることでエンジンダンパの影響を除くことができる。またノイズを除去するために失火を検出する気筒以外の気筒については平均速度を算出し、その平均速度と失火検出する気筒とをを比較することで、一層正確に失火を検出できる。
以下では具体的な失火判定ロジックについて説明する。図3は、コントローラの具体的な失火判定ロジックについて説明するフローチャートである。なおコントローラは、微少時間ごと(例えば各気筒の点火タイミングこと)に繰り返し実行する。
ステップS11において、コントローラ50は、クランクシャフトが#1気筒の点火時期から一定角度回転するのにかかる第1クランク回転時間TINT1の読み込みタイミングであるか否かを判定する。第1クランク回転時間TINT1の読み込みタイミングのときはステップS12に処理を移行し、第1クランク回転時間TINT1の読み込みタイミングでなければステップS21に処理を移行する。
ステップS12において、コントローラ50は、第1クランク回転時間TINT1を読み込む。
ステップS13において、コントローラ50は、気筒番号nに1を設定する。
ステップS21において、コントローラ50は、クランクシャフトが#2気筒の点火時期から一定角度回転するのにかかる第2クランク回転時間TINT2の読み込みタイミングであるか否かを判定する。第2クランク回転時間TINT2の読み込みタイミングのときはステップS22に処理を移行し、第2クランク回転時間TINT2の読み込みタイミングでなければステップS31に処理を移行する。
ステップS22において、コントローラ50は、第2クランク回転時間TINT2を読み込む。
ステップS23において、コントローラ50は、気筒番号nに2を設定する。
ステップS31において、コントローラ50は、クランクシャフトが#3気筒の点火時期から一定角度回転するのにかかる第3クランク回転時間TINT3の読み込みタイミングであるか否かを判定する。第3クランク回転時間TINT3の読み込みタイミングのときはステップS32に処理を移行し、第3クランク回転時間TINT3の読み込みタイミングでなければステップS41に処理を移行する。
ステップS32において、コントローラ50は、第3クランク回転時間TINT3を読み込む。
ステップS33において、コントローラ50は、気筒番号nに3を設定する。
ステップS41において、コントローラ50は、クランクシャフトが#4気筒の点火時期から一定角度回転するのにかかる第4クランク回転時間TINT4の読み込みタイミングであるか否かを判定する。第4クランク回転時間TINT4の読み込みタイミングのときはステップS42に処理を移行し、第4クランク回転時間TINT4の読み込みタイミングでなければ一旦処理を抜ける。
ステップS42において、コントローラ50は、第4クランク回転時間TINT4を読み込む。
ステップS43において、コントローラ50は、気筒番号nに4を設定する。
ステップS50において、コントローラ50は、#n気筒の失火パラメータPnを算出する。具体的な処理内容は後述する。
ステップS60において、コントローラ50は、#n気筒の失火パラメータPnのステータスを分類する。具体的な処理内容は後述する。
図4は、コントローラの#n気筒失火パラメータ算出ルーチンについて説明するフローチャートである。
ステップS51において、コントローラ50は、#n気筒の基本パラメータPBKnを算出する。具体的には次の(1)式に基づいて算出する。この(1)式から分かるように、基本パラメータPBKnは、第nクランク回転時間TINTn(クランクシャフトが#n気筒の点火時期から一定角度回転するのにかかる時間)の、他の気筒のクランク回転時間TINTの平均値に対する倍率を示す。なお添字zは前回値を示す。
Figure 0004706418
ステップS52において、コントローラ50は、第nクランク回転時間の前回値TINTnzを第nクランク回転時間の今回値TINTnで更新する。
ステップS53において、コントローラ50は、運転領域によって補正したパラメータPBnを算出する。具体的には次の(2)式に基づいて算出する。
Figure 0004706418
ステップS54において、コントローラ50は、失火パラメータPnを算出する。具体的には次の(3)式に基づいて算出する。
Figure 0004706418
図5は、コントローラの#n気筒失火パラメータPnのステータス分類ルーチンについて説明するフローチャートである。またフローチャート中の所定値A,B,Cは、失火パラメータのステータスを分類するための閾値であって、所定値A>所定値B>所定値Cの関係にある。具体的な数値はあらかじめ実験を通じて設定される。
ステップS61において、コントローラ50は、失火パラメータPnが所定値A(第1所定値)よりも大きいか否かを判定する。大きいときにはステップS62に処理を移行し、大きくなければステップS63に処理を移行する。
ステップS62において、コントローラ50は、#n気筒の失火パラメータPnの#n気筒ステータスSnに3を設定する。
ステップS63において、コントローラ50は、失火パラメータPnが所定値B(第3所定値)よりも大きいか否かを判定する。大きいときにはステップS64に処理を移行し、大きくなければステップS65に処理を移行する。
ステップS64において、コントローラ50は、#n気筒の失火パラメータPnの#n気筒ステータスSnに2を設定する。
ステップS65において、コントローラ50は、失火パラメータPnが所定値C(第2所定値)よりも大きいか否かを判定する。大きいときにはステップS66に処理を移行し、大きくなければステップS67に処理を移行する。
ステップS66において、コントローラ50は、#n気筒の失火パラメータPnの#n気筒ステータスSnに1を設定する。
ステップS67において、コントローラ50は、#n気筒の失火パラメータPnの#n気筒ステータスSnに0を設定する。
次に図6を参照して、#1気筒の失火パラメータを算出する場合のコントローラ50の具体的な処理を説明する。なおここでは#1気筒の失火パラメータを算出する場合のみを例示して説明するが、他の気筒についても同様である。また上述のフローチャートとの対応が分かりやすくなるように、フローチャートのステップ番号をS付けで併記した。
図6においては#1気筒の失火パラメータを算出するタイミングは、時刻t1,t2,t3である。ここでは時刻t2での算出方法について説明する。
コントローラ50は、時刻t2において第1クランク回転時間TINT1=Iを読み込むとともに、気筒番号nに1を設定する(S11〜S13)。
そしてコントローラ50は、#1気筒の基本パラメータPBK1を式(4)に基づいて算出する(S51)。なお図6より、TINT1z=E、TINT2z=D、TINT3z=B、TINT4z=C、TINT2z=H、TINT3z=F、TINT4z=Gである。
Figure 0004706418
次にコントローラ50は、TINT1zをIで更新する(S52)。
続いてコントローラ50は、#1気筒のパラメータPB1を式(5)に基づいて算出する(S53)。
Figure 0004706418
さらにコントローラ50は、#1気筒の失火パラメータP1を式(6)に基づいて算出する(S54)。
Figure 0004706418
そしてコントローラ50は、#1気筒の失火パラメータP1が所定値Aよりも大きいか(S61)、所定値Bよりも大きいか(S63)、所定値Cよりも大きいか(S65)、によってステータスを分類し、#1気筒ステータスS1にステータスナンバを設定する(S62、S64、S66、S67)。
以上の処理によって#1気筒〜#4気筒のステータスナンバS1〜S4を求め、これらのS1〜S4の値に基づいて各気筒の失火を判定する。具体的には図7に基づいて判定する。
(1)#1気筒ステータスS1が3で、#2気筒ステータスS2、#3気筒ステータスS3、#4気筒ステータスS4がすべて0のときは、#1気筒の単気筒が失火していると判定する。
(2)#2気筒ステータスS2が3で、#1気筒ステータスS1、#3気筒ステータスS3、#4気筒ステータスS4がすべて0のときは、#2気筒の単気筒が失火していると判定する。
(3)#3気筒ステータスS3が3で、#1気筒ステータスS1、#2気筒ステータスS2、#4気筒ステータスS4がすべて0のときは、#3気筒の単気筒が失火していると判定する。
(4)#4気筒ステータスS4が3で、#1気筒ステータスS1、#2気筒ステータスS2、#3気筒ステータスS3がすべて0のときは、#4気筒の単気筒が失火していると判定する。
(5)#1気筒ステータスS1、#2気筒ステータスS2が3又は2であり、#3気筒ステータスS3、#4気筒ステータスS4が0のときは、#1気筒及び#2気筒の複数気筒が失火していると判定する。
(6)#1気筒ステータスS1、#3気筒ステータスS3が3又は2であり、#2気筒ステータスS2、#4気筒ステータスS4が0のときは、#1気筒及び#3気筒の複数気筒が失火していると判定する。
(7)#1気筒ステータスS1、#4気筒ステータスS4が3又は2又は1であり、#2気筒ステータスS2が0のときは、#1気筒及び#4気筒の複数気筒が失火していると判定する。
(8)#2気筒ステータスS2、#3気筒ステータスS3が3又は2又は1であり、#1気筒ステータスS1が0のときは、#1気筒及び#4気筒の複数気筒が失火していると判定する。
(9)#2気筒ステータスS2、#4気筒ステータスS4が3又は2であり、#1気筒ステータスS1、#3気筒ステータスS3が0のときは、#2気筒及び#4気筒の複数気筒が失火していると判定する。
(10)#3気筒ステータスS3、#4気筒ステータスS4が3又は2であり、#1気筒ステータスS1、#2気筒ステータスS2が0のときは、#3気筒及び#4気筒の複数気筒が失火していると判定する。
なお3気筒が失火していればそもそもエンジンの回転が安定せず、4気筒が失火していればエンジンが回転しないので、失火を判定するまでもない。
本実施形態によれば、各気筒のクランク回転時間TINT1〜TINT4に基づいて各気筒の失火パラメータP1〜P4を演算し、その各気筒の失火パラメータP1〜P4の大小の組み合わせに基づいて失火気筒を判定するようにしたので、連続気筒、間欠気筒であっても失火を検出できる。また失火判定基準値を、連続2気筒失火の場合と間欠2気筒失火の場合とで異ならせるようにしたので、正確に検出することができる。さらに各気筒の回転速度の相対比較をすることでエンジンダンパの影響を除くことができる。さらにまたノイズを除去するために失火を検出する気筒以外の気筒については平均速度を算出し、その平均速度と失火検出する気筒とをを比較することで、一層正確に失火を検出できるのである。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
例えば、弾性体の伸縮作用によってエンジントルクの急変を吸収する構造としてエンジンダンパを例示して説明したが、デュアルマスフライホイールであってもよい。
本発明による失火検出装置の一実施形態を示す図である。 エンジンダンパの構造を示す図である。 コントローラの失火判定ロジックについて説明するフローチャートである。 コントローラの#n気筒失火パラメータ算出ルーチンについて説明するフローチャートである。 コントローラの#n気筒失火パラメータPnのステータス分類ルーチンについて説明するフローチャートである。 #1気筒の失火パラメータを算出する場合のコントローラ50の具体的な処理を示す図である。 #1気筒〜#4気筒のステータスナンバS1〜S4に基づく失火判定を説明する図である。
符号の説明
10 失火検出装置
11 クランク角センサ
15 コントローラ
20 エンジン
21 シャフト(エンジン出力軸)
30 エンジンダンパ
31 エンジン側プレート
32 ギヤ側プレート
33 バネ(弾性体)
ステップS12,S22,S32,S42 回転時間検出手段
ステップS50 パラメータ演算手段
ステップS51 基本パラメータ演算部
ステップS53 補正パラメータ演算部
ステップS54 失火パラメータ演算部

Claims (5)

  1. エンジン出力軸が、各気筒の点火時期から一定角度回転するのに要する各気筒のクランク回転時間を検出する回転時間検出手段と、
    検出した各気筒のクランク回転時間に基づいて各気筒の失火パラメータを演算するパラメータ演算手段と、
    演算した各気筒の失火パラメータの大小の組み合わせに基づいて失火気筒を判定する失火気筒判定手段と、
    を有し、
    前記パラメータ演算手段は、
    着目気筒のクランク回転時間の、その着目気筒以外の全気筒のクランク回転時間の平均値に対する倍率によって、着目気筒についての基本パラメータを演算する基本パラメータ演算部と、
    基本パラメータに対して、エンジン回転速度の三乗値を乗するとともにエンジン負荷で除することで、補正パラメータを演算する補正パラメータ演算部と、
    着目気筒の補正パラメータとその着目気筒以外の他の気筒の補正パラメータとの比を順次積算して、着目気筒についての失火パラメータを演算する失火パラメータ演算部と、
    を含むことを特徴とするエンジンの失火検出装置。
  2. 前記エンジン出力軸に設けられ、エンジン出力の急変に応動して伸縮する弾性体によって回転方向の出力急変を吸収する出力急変吸収手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの失火検出装置。
  3. 前記失火気筒判定手段は、着目気筒の失火パラメータのみ第1所定値よりも大きく、その他の気筒の失火パラメータが前記第1所定値よりも小さい第2所定値以下であるときには、その着目気筒の単独失火を判定する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジンの失火検出装置。
  4. 前記失火気筒判定手段は、着目気筒の失火パラメータ及びそれに続く気筒の失火パラメータが、前記第1所定値よりは小さく前記第2所定値よりは大きい第3所定値よりも大きく、その他の気筒の失火パラメータが前記第2所定値以下であるときに、その着目気筒及びそれに続く気筒の連続失火を判定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のエンジンの失火検出装置。
  5. 前記失火気筒判定手段は、着目気筒の失火パラメータが前記第2所定値よりも大きく、それに続く気筒の失火パラメータが第2所定値以下であって、さらに続く気筒の失火パラメータが第2所定値よりも大きいときに、その着目気筒及びそれに間欠して続く気筒の失火を検出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のエンジンの失火検出装置。
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